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2017/10/03

Danish String Quartet/Last Leaf

2550
ECM New Seriesの2日目です。ダニッシュ・ストリング・クァルテットのこの前のECM作はデンマークの現代音楽家たちを取り上げた、けっこう現代的なものでした。それが、今度は主に北欧の民族音楽のアレンジをして、クラシック的に聴かせるとあっては、けっこう幅の広いクァルテットだなあ、と思います。今回のアルバム、ECMとしては聴きやすいのとクラシック音楽をやっているのではない、という特徴があって、なかなか面白いと思います。マンフレート・アイヒャーはエグゼクティヴ・プロデューサーの位置づけなので、持ち込み音源でしょうか。New Seriesというと、いつも緊張感漂うだけに、たまにはこういう音楽もいいなあ、と思います。


Danish String Quartet/Last Leaf(ECM New Series 2550)(輸入盤) - Recorded January 2017. Rune Tonsgaard Sorensen(Vln, Harmonium, P, Glockenspiel), Frederik Oland(Vln), Asbjorn Norgaard(Viola), Frederik Schoyen Sjolin(Cello, B) - 1. Despair Not, O Heart 2. Shore 3. Polska From Dorotea 4. Tjonneblomen 5. Minuet No.60 6. AE Romeser 7. Intermezzo 8. Shine You No More 9. Dromte Mig En From 10. Staedelil 11. Naja's Waltz 12. Unst Boat Song 13. Fastan 14. Hur Var Du I Aftes Sa Sildig 15. The Dromer 16. Now Found Is The Fairest Of Roses

(17/10/02)Frederik Schoyen Sjolin作が2、7、11曲目、Rune Tonsgaard Sorensen作が8曲目、他は作曲者のあるものもあれば、トラディショナルも多い。ジャケ裏にはノルウェーと他のフォーク、とありますが、デンマークの曲が5-6、9、14-15曲目と多く、ノルウェーはおそらく1、16曲目、他にスウェーデン、シェトランド諸島など。アレンジはクァルテット。民族音楽色もちょっとオブラートに包んでクラシック色が加わって、聴きやすい。

2014/11/01

Circuit Rider/Ron Miles

Roncircuit
久しぶりのEnjaレーベルなんですが、この前に買ったのがこのグループの1枚目(国内盤)だったです。最近はあまり引っ掛かって来るものがないので、レーベルとしては集めていませんけれども。しかし、今回のこのグループほどベースが欲しかったと思うのは、ベースレスのグループを割と聴いている方ですけど、やっぱり久しぶりです。ポール・モチアン・トリオ(ビル・フリゼール、ジョー・ロバーノ)の方が比較するとベースなしで自然だったなあ、と思います。ミュージシャンはどの場面でも本気で演奏しているとは思いますけど、このサウンドのスカスカ感は...。自分がこれを聴くほどには選ばれてはいなかったと思います。


Circuit Rider/Ron Miles(Cor)(Enja)(輸入盤) - Recorded October 29 and 30, 2013. Bill Frisell(G), Brian Blade(Ds) - 1. Comma 2. Jive Five Floor Four 4. Dancing Close And Show 5. Circuit Rider 6. Reincarnation Of A Lovebird 7. Angelia 8. Two Kinds Of Blues

(14/10/31)同じメンバーでの2枚目。ロン・マイルス作は5曲(1、3-5、7曲目)。2、6曲目はチャールズ・ミンガス作、8曲目はジミー・ジュフリー作。興味深いメンバーですが、1、7曲目を聴くとどうしてもそこにベースが欲しいテンポの割と良いサウンド。ちょっと聴く人を選ぶかも。インタープレイ的には面白いと思うのですが、3人とも素朴で素直な音作りなのか。編成上、ゆったりした曲が多く続きます。世の中にベースレスのジャズはけっこうあるけれども、これはそれが逆に気になってしまいます。それでも3曲目あたりはギターの低音部を使い、その不足感を補っている感じ。綾織り淡白系のバラードがなかなか雰囲気のある4、6曲目、ちょっとテンポが速めで少しスリリングなタイトル曲の5曲目。8曲目もスカスカ感が逆に心地良い。

2012/12/31

クイヴァー~三人主義/ロン・マイルズ、ビル・フリゼール、ブライアン・ブレイド

Ronquiver
最近はEnja盤も通販で出た当初は、国内盤があるものは国内盤の方が安かったり、発売日が早かったりして、国内の発売会社の陰謀もちょっと感じますが、この3人のメンバーでは買わざるを得ないだろうなあ、というのが出てきました。ベースレスのギターを含むトリオ(しかも、ギターがビル・フリゼール)だと、どちらかというとEnjaよりはECMの方が得意じゃないかと思うのですが、まあ、個人的に聴きたい音源であることには間違いありません。まあ、4ビートではないのと特殊な編成なので聴く人を選ぶことになるとは思いますが。なかなか面白いトリオではありますね。好きな人は好きだろうなあ、と思わせる内容のアルバム。


クイヴァー~三人主義/ロン・マイルズ(Tp、Sattva on 1, 5, 7)、ビル・フリゼール(G)、ブライアン・ブレイド(Ds)(Enja)
Quiver/Ron Miles(Tp, Sattva on 1, 5, 7), Bill Frisell(G), Brian Blade(Ds)(Enja) - Recorded 2011. - 1. Bruise 2. Queen B 3. Mr. Kelvin 4. There Ain't No Sweet Man That's Worth The Salt Of My Tears 5. Just Married 6. Doin' The Voom Voom 7. Days Of Wine And Roses 8. Rudy-Go-Round 9. Guest Of Honor [Bonus Track] 10. Black Beauty 11. New Medium

3人の連名ですが、大きく名前が出ているのはロン・マイルズだし、彼の曲も11曲中8曲(1-3、5、8-11曲目)と、やはり彼がメインになっています。他の3曲はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ベースレスだし、ギターはビル・フリゼールということで、いい意味での気ままなスカスカ感というものがありますが、聴く人を選ぶかもしれなけれども、けっこうこれが気持ちいい。ベースを補完しようという考えはないようで、このままの音で聴かせてしまえ、というような雰囲気があります。曲もミディアムからゆったりしたテンポのものが多く、EnjaでなくてECMから出てもおかしくないような仕上がりです。ブライアン・ブレイドもいい雰囲気でサウンドを仕上げていますが、凶暴性は全然ありません。味のあるプレイというのはこういうのかも。(12年12月5日発売)

2011/09/22

テンテッツ/フランコ・アンブロゼッティ

Francotentets
このアルバムで’09年に購入した閉店セールのアルバムはやっと終了しました。割引値段につられて確か100枚以上購入してしまい、聴ききれないと思った1部は未開封のまま処分したものもあったし、新譜を優先的に聴いていたこともあってなかなか更新頻度を上げるわけにもいかず、結局残ったCDは2年5ヶ月かかって聴き終えました。そのラストを飾るEnja紙ジャケですが、好きなミュージシャンがけっこういて、マイケル・ブレッカーとルー・ソロフとスティーヴ・コールマンの3人が揃うなんてここしかないんじゃないでしょうか。デイヴ・ホランドとダニエル・ユメールのコンビも強力ですし。’09年購入のCDの最後を飾るにふさわしいアルバムとなりました。


テンテッツ/フランコ・アンブロゼッティ(Flh)(Enja)
Tentets/Franco Ambrosetti(Flh)(Enja) - Recorded March 13 and 14, 1985. Mike Brecker(Ts), Lew Soloff(Tp), Mike Mossman(Tp), Steve Coleman(As), Howard Johnson(Bs, Tuba), Alex Brofsky(French Horn), Tommy Flanagan(P), Dave Holland(B), Daniel Humair(Ds) - 1. Yes Or No 2. Rio Morena, Allegro Con Brio 3. Autumn Leaves 4. Ten And Eleven 5. Ode To A Princess 6. Uptown Ed [Bonus Track]

フランコ・アンブロゼッティ作が2、4曲目、1曲目はウェインショーター作、3曲目はスタンダード、5曲目はジョルジュ・グルンツ作、6曲目はマイケル・ブレッカー作。興味深いメンバーの10人編成です。アップテンポの4ビートでなかなかのホーンアレンジとソロで聴かせてくれる1曲目、明るいサウンドを聴くことができるアップテンポでノリの良いサンバ(自由度の高い4ビートもあり)の2曲目、超有名な「枯葉」を少し意表のついたアレンジとアップテンポでややアグレッシヴに展開していく、これはこれで面白い3曲目、少し凝った明るめなビッグバンド・サウンドのようなテーマとアレンジでややアップテンポの4曲目、ややゴージャスな雰囲気もあるしっとりとしたバラードの5曲目、アップテンポでスリリングなソロが4ビートで展開する6曲目。(08年9月27日発売)

2011/09/21

ウィングス/フランコ・アンブロゼッティ

Francowings
マイケル・ブレッカー買い。’80年代前半は、マイケルはフュージョン畑の仕事が多く、ジャズの割合は少なかったでした。そんな中で、このアルバムは当時の彼の4ビートジャズ(4ビートばかりではありませんけど)を聴きたい気分を満足させてくれるものです。リーダーももちろんいいし、ジョン・クラークのフレンチ・ホルンは超人技ですし、アンサンブルもいい。このアルバム、のちに、このアルバム全曲と次に紹介する「テンテッツ」(’85年)の一部の曲ととカップリングで「ジン・アンド・ペンタトニック」というアルバムとして再発されていて、ややこしいことになっています。私はうっかり両方買ってしまいました(笑)。一部ダブり買いってやつですか(笑)。


ウィングス/フランコ・アンブロゼッティ(Tp、Flh)(Enja)
Wings/Franco Ambrosetti(Tp, Flh)(Enja) - Recorded December 1 and 2, 1983. Mike Brecker(Ts), John Clark(French Horn), Kenny Kirkland(P), Buster Williams(B), Daniel Humair(Ds) - 1. Miss, Your Quelque Shows 2. Gin And Pentatonic 3. Atisiul 4. More Wings For Wheelers

1-2曲目がフランコ・アンブロゼッティ作、3曲目は彼の父Flavio Ambrosetti作、4曲目がジョルジュ・グルンツ作。今は亡きマイケル・ブレッカーやケニー・カークランドの演奏も堪能でき、メンバーの人選がいいアルバム。フレンチ・ホルンを加えた変則3管のセクステットで、メカニカルな雰囲気のテーマの曲が目立ちます。アップテンポの4ビートで各メンバーのソロもバリバリと進んでいく、カッコいいジャズを演奏する1曲目、割と作り込まれた感のあるテーマとその後のアドリブが印象的な、少しアップテンポの13分にも及ぶ2曲目、サックスとピアノのバラードではじまり、途中から一気にアップテンポの4ビートで展開して、時に静かな場面もある14分台の3曲目、6人なのにオーケストラのようにも聴こえるなだらかなバラードの4曲目。(08年9月27日発売)

2011/09/20

ベース・イズ/ピーター・ウォーレン

Peterbassis
このアルバム、それまでのEnja紙ジャケを出していたWard RecordsではなくてIsol Discus Organizationからの発売です。しかもSHM-CDで値段が3千円。再発ものでこれだけの金額出せるかとなると、ちょっとキビシイ。自分は閉店セールで2割引きで買ったからいいものの。また、スイングジャーナルにはレビューが掲載されていなかったと思いました。それで閉店セールで現物を発見し、確認して購入しました。チック・コリアとデイヴ・ホランドにつられたのですが、当時の彼らはフリーのまっただ中。さらに曲によっては複数のベースやドラムスが同時に演奏するので、けっこう聴く人を選ぶアルバムかもしれません。


ベース・イズ/ピーター・ウォーレン(B)(Enja)
Bass Is/Peter Warren(B)(Enja) - Recorded May 25, 1970. John Surman(Bs), Chick Corea(P), Dave Holland(B), Jaime Faunt(B), Glen Moore(B), Peter Warren(B), Barry Altschul(Tabla, Ds), Steve Hauss(Ds), Stu Martin(Ds) - 1. Bass Is 2. Interlude 3. Subra Har 4. Welcome To New York 5. Instrumental No.2

曲ごとに異なるメンバーのセッションで、1曲目がベーシスト4人の曲、2曲目がピーター・ウォーレンのソロ、3曲目は複数のベースにバリー・アルトシュルのタブラとの演奏、4-5曲目はベースとドラムスが複数でそこにジョン・サーマンとチック・コリアが加わる編成。ほぼインプロヴィゼーションと言ってもいいかも。特にベース4人のみの1曲目は斬新だし、当時としてはなかなかの、構築も少しある抑制の効いたフリー。3曲目もベース色は高く、前半は管もピアノも出てこないので、そういう意味ではかなり特徴的なアルバムかも。4-5曲目は静かな場面からフリー・ジャズとして盛り上がるところまでダイナミクスが広く、聴いているとドラマチックにも思える進行。やはりベースとドラムスを複数にする試みが成功しているのだと思います。(08年9月27日発売)

2011/09/19

ハート・バップ/フランコ・アンブロゼッティ

Francoheart
Enja紙ジャケ旧譜聴き3日目。フランコ・アンブロゼッティのEnja盤はこの紙ジャケシリーズでけっこう買いましたけど、たいていが参加ミュージシャン買いでした。このアルバムに関しては、ホームページで特集をやっているミュージシャンは参加していないんだけど、何枚も(編集盤を除き6枚)買ったのでこれも、という感じだったと思います。もう2年以上も前のことなので、記憶が薄れかけていますけど。でもフィル・ウッズその他、皆いい仕事をしているなあと思います。「ハート・バップ」はハード・バップにかけているのかな、とも思ってみたりしましたけど、バップというよりは当時の現代ジャズ色が強い感じでした。でも、とりあえずでもこのアルバム、聴く機会があってよかったです。


ハート・バップ/フランコ・アンブロゼッティ(Flh)(Enja)
Heart Bop/Franco Ambrosetti(Flh)(Enja) - Recorded February 10 and 11, 1981. Phil Woods(Cl, As), Hal Galper(P), Mike Richmond(B), Billy Hart(Ds) - 1. Triple Play 2. Fairy Boat To Rio 3. Heart Bop 4. A Flat Minor 5. My Funny Valentine

2-4曲目がフランコ・アンブロゼッティ作で、しかもジョルジュ・グルンツのアレンジ(割と凝ってます)、1曲目がハル・ギャルパー作、5曲目がスタンダード。メンバーがメンバーだし、やはり’80年代の(当時の)現代ジャズしているサウンドです。8分の6と4分の4の複合拍子のような場面も交えながら、シャッフル的にもなったりと、硬派でモーダルなサウンドを展開している1曲目、ちょっと綾織り系のアンサンブルのやや明るいサウンドでミディアムの4ビート(途中倍速あり)が心地良い2曲目、ややアップテンポの4ビートで、これぞ彼らのジャズという感じのタイトル曲が進行していく3曲目、8分の6拍子でちょっと明るめの浮遊感を伴ないつつ進むクラリネットもいい4曲目、超有名曲を2ホーンの印象的な絡みの演奏で表現している5曲目。(08年1月23日発売)

2011/09/18

オールド・ボトルズ-ニュー・ワイン/レイ・アンダーソン

Rayoldbottles
Enjaの旧譜紙ジャケ聴き続き。今でこそ、トロンボーンの超絶技巧のミュージシャンは何人か上がりますが、’80年代当時のレイ・アンダーソンはスゴかった。ここでもスゴいですけれども。速いパッセージをバリバリ吹くのと、ちょっとヨレたようなメロディの進行のさせ方が強い個性になっていて、ブラインドをやってもけっこう彼のトロンボーン、あてられるんじゃないかな、と思います。他にもEnjaで出ていたアルバムがどこかにあると思いましたが、たぶん、これを買うきっかけになったのは、そのトロンボーンをまた聴いてみたい、と思ったからじゃないかと。バックのメンバーもスゴいですしね。ちょっとクセはありますけど、いいアルバムです。


オールド・ボトルズ-ニュー・ワイン/レイ・アンダーソン(Tb、Vo)(Enja)
Old Bottles-New Wine/Ray Anderson(Tb, Vo)(Enja) - Recorded June 14 and 15, 1985. Kenny Barron(P), Cecil McBee(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Love Me Or Leave Me 2. Bohemia After Dark 3. La Rosita 4. Ow! 5. In A Mellow Tone 6. Laird Baird 7. Wine

オリジナルはなく、スタンダードやジャズメン・オリジナルなど、古い曲にスポットを当てていて、タイトル的には「古い入れ物と新しい中身」という感じか。割とおなじみの曲が多いですが、当時にしては超絶的な速いパッセージと幅広い表現力で吹きまくっています。トロンボーンでブロウしまくっている部分もあって、当時としてはやはり超絶テクニック。アップテンポからバラードまで何でもござれの実力はスゴいですね。バラードではただメロディをなぞるだけではなくて、味のある吹き方をしていますし。端正に音階をたどるのは少なくて、ルーズな音階移動が特徴か。ブラインドで分かるほどの吹き方の個性があります。サポートしているバックのピアノ・トリオも実力者たちばかりで、それぞれ盛り立ててます。7曲目のヴォーカルもなかなか。(08年1月23日発売)

2011/09/17

スポンティニアス/アルバート・マンゲルスドルフ・ミーツ・マサヒコ・サトー

Albertspon
またEnja紙ジャケ旧譜に戻りたいと思います。’71年の録音のフリージャズ。現代のフリー・インプロヴィゼーションと違って、当時はメチャクチャと紙一重のものもあったりして、それが淘汰されていって聴くべきフリーが残っているという感じだと思うのですが、このアルバムはいい感じで進行して、絡み合っています。この年代で海外のミュージシャンと対等にフリーで渡り合っている佐藤允彦もスゴいですし。当時としてはかなり先端を行っていたのでは。ただ、曲ごとの差というのは、やはり分かりづらい面も持っているかな、とも思います。しかし、こういう盤まで紙ジャケ化したのは、’07年当時の日本はまだまだマニアックだった、ということでしょうね。今みたいに国内盤CDの売り上げが下がってくると、企画が通らないかも。


スポンティニアス/アルバート・マンゲルスドルフ(Tb)・ミーツ・マサヒコ・サトー(P、Modulator)(Enja)
Spontaneous/Albert Mangelsdorff(Tb)(Enja) - Recorded November 1971. Masahiko Sato(P, Modulator), Peter Warren(B), Allen Blairman(Ds) - 1. Voices, Noises, Lungs'N'tongues Strings And Things 2. Roots To Moods 3. Ludwig Van Watches 4. Cosmopolitans 5. Almapela[Bonus Track]

4曲をそれぞれのメンバーが作曲していて、1曲目がアルバート・マンゲルスドルフ、2曲目がアレン・ブレアマン、3曲目がピーター・ウォーレン、4曲目が佐藤允彦作。5曲目はボーナストラックで4人のフリー・インプロヴィゼーション。ただ、差はあまり分かりませんが、自由度は高いながらもアップテンポの4ビートから叙情的なバラードを経由してギンギンのフリーになる1曲目、1曲目とは途切れているけれどもその引き続きで、ある程度の秩序とドラマ性を保ちつつフリージャズが続いていく2曲目、ドラムスのプッシュとワンコード的な進行でスリリングなソロが展開する3曲目、静かな展開で徐々にふつふつとソロがわき上がって盛り上がる4曲目、即興演奏の割には他の曲とあまり変わらないで、むしろ統制がとれているような5曲目。(07年8月22日発売)

2011/09/07

スクラッチ/ケニー・バロン

Kennyscratch
ケニー・バロンはCriss Crossレーベルでのリーダー作やサイド参加作で何枚か聴いていますか、膨大なレコーディングには手をつけていない状態です。ただ、このアルバムからだけでも、けっこう実力あるピアニストなのだ、ということが分かります。バラードではフレーズが唄っているし、普通にジャズしているだけではなくて、モーダルやよりフリーに近いところでの急速調のフレーズも、バッチリサウンドに合っているし、スゴい、と思わせるものがあります。やはり評判の良かったミュージシャンは聴いておくものだと思いました。ここではトリオのメンバーがEnjaらしくて面白く、入手した記憶があります。そしてそれは正解でした。ちょっとマスタリングが音圧が低めでしたけど。


スクラッチ/ケニー・バロン(P)(Enja)
Scratch/Kenny Barron(P)(Enja) - Recorded March 11, 1985. Dave Holland(B), Daniel Humair(Ds) - 1. Scratch 2. Quiet Times 3. Water Lily 4. Song For Abdullah 5. The Third Eye 6. Jacob's Ladder 7. And Then Again

2曲目がカーメン・ランディ作、6曲目がデイヴ・ホランド作の他はケニー・バロン作。なかなか興味深いメンバーとのトリオで、やはり素晴らしいピアニスト。複雑で速いテーマとモーダルなアップテンポの4ビートがカッコ良い1曲目、明るめでしっとりとしたサウンドとメロディが味わい深いバラードの2曲目、8分の6拍子で、暖色系のサウンドと陰影もやや垣間見えてピアノのフレーズやトリオの盛り上がりもあったりする10分台の3曲目、ソロ・ピアノで美しい旋律を聴かせてくれるバラードの4曲目、メカニカルでダイナミックなテーマから変幻自在に自由度とスピード感満点で突き進む5曲目、けっこうジャズしているサウンドのミディアム4ビートの6曲目、明るめのテーマでで浮遊感のある速いフレーズが続く、アップテンポの4ビートの7曲目。(06年8月23日発売)

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