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2017/02/19

Daylight Ghosts/Craig Taborn

2527
ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。でも、また1週間後ぐらいに予定通りなら3枚届くので、今年はECM比率がかなり高くなりそう。さて、Craig TabornのECM3作目ですが、彼とChris Speedのフロントで、予想通りうれしいくらい硬派な内容になってます。逆に言えば聴く人を選ぶっていう事にもなりますが。ECMでは一定割合こういうアルバムも混ざっているので、要注意なんですが、私はむしろこういう方面のアルバムが大好き。まあ、旋律的にはフリーのジャンルかもですけど、けっこう構築された面も持っていて、微妙なバランスで成り立っています。やっぱりこれもプロデューサーのちからかな。


Daylight Ghosts/Craig Taborn(P, Electronics)(ECM 2527)(輸入盤) - Recorded May 2016. Chris Speed(Ts, Cl), Chris Lightcap(B), Dave King(Ds, Electronic Per) - 1. The Shining One 2. Abandoned Reminder 3. Daylight Ghosts 4. New Glory 5. The Great Silence 6. Ancient 7. Jamaican Farewell 8. Subtle Living Equations 9. Phantom Ratio

(17/02/19)7曲目のみロスコー・ミッチェル作で、他は全曲Craig Taborn作。ECM的な意味でハードな内容。構築力があってドラマチックな展開の曲が目立つ。比較的カッチリした曲でもフリーの香りがする硬派な曲で、割とガンガンせまる1曲目、出だしが静かで徐々に盛り上がり緊張感を漂わせ、表情を変えていくフリー的な2曲目、どことなく怪しげな旋律で割とゆったり流れていくタイトル曲の3曲目、メカニカルな飛び飛びの音でフリーのような展開の4曲目、幽玄な雰囲気で、タイトル通り静かに進む5曲目、やや活発なビートのあるフリーの雰囲気の6曲目陰鬱さをたたえながら自由にゆっくりと進む7曲目、静けさを通り越して研ぎ澄まされた感のある8曲目、連綿たる音の連なりが叙情的な感じさえするフリー的な9曲目。

2017/02/18

The Invariant/Benedikt Jahnel Trio

2523
ECMレーベル新譜聴き2日目。このアルバムは今日到着したものです。HMVの方が1か月以上早く、しかも安く入手できるはずだったのが、入荷せずにAmazonに切り替えました。それにしてもこのアルバムも収録時間が45分台。LPでの発売を意識した録音がだいぶ多くなってきています。CDでの再生時間は60分前後がちょうどいいと思っている私は、その分安くして、と思うのですが(笑)。ただ、このアルバムを高くなっても急いで入手しても後悔はなかったです。なかなかいいトリオ。また間隔を置いてでも、このトリオでECM3枚目を出してほしいなあ、と思っているのは私だけではないはず。


The Invariant/Benedikt Jahnel(P) Trio(ECM 2523)(輸入盤) - Recorded March 2016. Antonio Miguel(B), Owen Howard(Ds) - 1. Further Consequences 2. The CIrcuit 3. Mirrors 4. Mono Lake 5. Part Of The Game 6. For The Encore 7. Interpolation One 8. En Passant

(17/02/18)全曲Benedikt Jahnelの作曲。同じメンバーではECM2作目の異国トリオ。素直ではないけれど、すんなりと入ってくる情緒感たっぷりのピアノはなかなかいい感じ。リーダーがドイツ人なだけあって、ヨーロッパ系の非4ビートの演奏なのだけど、それほど内省的という感じでもなく、ガンガン来るわけではないけれど、そんなに静かすぎるほどでもなく、いい雰囲気でピアノトリオを楽しめます。もちろんちょっと冷たさの残るサウンドですが。5曲目は変拍子系ミニマル(?)的なサウンドが心地よい。このぐらいのサウンドで、ちょっと音的に多めなピアノ・トリオというのも、ECMではあまりないので、そういう意味では個性的なのかも。それでいて6曲目のような心が洗われるメロディが出てくるところも。やはり存在感はある。

2017/02/17

My Foolish Heart/Ralph Towner

2516
ECMの新譜がまた届いています。すいません、このところ忙しくてなかなか聴く時間がありませんでした。聴こうと思うと長男が、同じ部屋で音楽をかけている時もありますし。ラルフ・タウナーの新譜、これも収録時間40分ですねえ。以前は50-60分のものが多かったんですが、LP化するものはLP1枚分を意識した収録になっているので、これもその一環かも。こういう音楽はもっと長く聴きたいなあ、とも思うのですが、ギターソロで表現できる時間というものも聴く方としては考慮に入れなければですね。明るい5曲目は2台で多重録音のようです。ただ、何度でもかけたくなるような、そんなサウンドです。じっくり聴いてもいいし、小音量でかけておいてもいいし。


My Foolish Heart/Ralph Towner(G)(ECM 2516)(輸入盤) - Recorded February 2016. - 1. Pilgrim 2. I'll Sing To You 3. Saunter 4. My Foolish Heart 5. Dolomiti Dance 6. Clarion Call 7. Two Poets 8. Shard 9. Ubi Sunt 10. Biding Time 11. Blue As In Bley 12. Rewind

(17/02/17)4曲目のタイトル曲のみスタンダードで、他は全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲数は多いけれど、40分台の収録時間と、1曲あたりの時間が短いですが、クラシック・ギターと12弦ギターのソロで奏でられる曲たちは、叙情的でもあり、空間的でもあり、その世界に引き込まれます。1曲目からその哀愁漂うギターの世界にハマっていきます。オリジナルがほとんどながら、よりメロディアスな方向に来ているのでは。レーベル色に合致した、まっとうながらも不思議な空間が。彼が彼でいつづけることの証明として記録された音。アイヒャーのプロデュースが彼の演奏を独自なものにしています。彼にしてははっきりしている3曲目、イメージ通りの有名曲の4曲目。正直、複雑で2台による多重録音か判別しがたい曲もあり。

2017/01/31

Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet

2538
ECM(今日もNew Series)の新譜の3枚目で一段落。ECMでは最近はLPを意識したCDも多く、CDなのに40分台の収録のものが目立っているのですが、今日のCDは2枚組でそれぞれ79分ずつ収録(トータル159分)と、とてつもなく長い収録時間になっています。まあ、オーケストラの演奏だし、コストパフォーマンスが高いといえば高いのですが、一気に聴くにはちょっと長いかなあ、という気も。ただし、現代音楽の部類なんでしょうけど、あまり難解なイメージではないので、その辺はホッとしているというか。Kremerata Balticaがヴァインベルグを取り上げた2枚目なので、今後もこの特集、出てくるかもしれませんね。


Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet(ECM New Series 2538/39)(輸入盤) - Recorded June 9-10 and 13, 2015. Kremerata Baltica, Gidon Kremer(Cond, Vln), Yulianna Avdeeva(P), Andrei Pushjarew(Per), Meta Bekavac(Cl on Chamber Symphony No.4), Mirga Grazinyte-Tyla(Cond on Chamber Symphony No.4) - [CD1] 1-4. Chamber Symphony No.3, Op.151 5-7. Chamber Symphony No.2, Op.147 8-11. Chambers Symphony No.1, Op.145 [CD2] 1-5. Piano Quintet Op.18 6-9. Chamber Symphony No.4, Op.153

(17/01/29)Mieczyslaw Weinbergは20世紀ポーランド出身でソビエト連邦、ロシアで活動した作曲家。CD1がライヴ録音で、CD2がスタジオ録音というのは興味深いところ。Piano Quintetのみ’40年代の作曲で、Symphonyは’80-90年代の作曲。このアルバムはヴァインベルグ特集の第2弾。色合いとしては寒色系だけども、現代音楽としてはあまり難解なイメージはないです。Piano Quintetはオーケストラの演奏用にアレンジされてます。

2017/01/30

Point And Line/Momo Kodama

2509
ECMの新譜2枚目はECM New Series。邦題「点と線」。数少ない日本人の演奏者の2枚目のアルバム。「エチュード」って練習曲のことを意味するそうですが、こんな難解な練習曲、誰でも弾けるものではないですよね。ドビュッシーと細川俊夫の曲をほぼ交互に曲を並べてあるのもECMならではの特徴かもしれません。さらに、細川の曲の一部は世界で初録音だとのことで、そういう点でも興味ある人はいるのかも。まあ、ECMはボーダーレスなので、New Seriesではないソロ・ピアノとの境界もあまり目立たないし、そういう観点から聴いても、あまり違和感はないのでは、と思いますが、どうでしょう。もちろん、こっち方面専門の人にはより興味深く聴けるでしょうし。


Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

2017/01/29

Elegy/Theo Bleckmann

2513
ECM新譜が3枚(他の2枚はNew Series)届いているので、今日はその1枚目。Theo Bleckmannという人、Winter & Winterレーベル時代から知っているけど、以前は割と普通のヴォーカリストだったような。今回のアルバムはECMらしい非凡な個性を発揮したアルバムではないかと思います。ヴォーカルとしてはどちらかというと引っ込んでいて、曲の方で聴かせているというか。ベン・モンダーとシャイ・マエストロも参加していますけど、ECMなので、あくまでも彩り的に、という感じでしょうか。10曲目にモンダーの弾きまくりがあっても、ミキシングで抑えられて、派手に感じないですし。個人的には面白いと思いますけど、評価は分かれるんじゃないかな?


Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

2017/01/12

Danse/Colin Vallon Trio

2517
ECMの到着した新譜の2枚目。コリン・ヴァロン・トリオの新作です。実はECMってピアノトリオのアルバムを出す割合ってそんなに高くなくて(日本ではピアノトリオが人気ですけど)、ピアノ・トリオで出たからには確かな手ごたえ(ECMのファンにとってはですが)を感じるアルバムが多いです。これもその1枚に入るんじゃないかな。ヨーロッパのピアノトリオは他レーベルでもこういうサウンドのものが出ていたりするので、向うではもう一般的になりつつあるのかもですが。最近はLP作りも意識しているせいか、収録時間が短めなのが、ちょっともったいないといえば、言える。CDのボーナストラックを入れないレーベルなので。


Danse/Colin Vallon(P) Trio(ECM 2517)(輸入盤) - Rcorded February 2016. Patrice Moret(B), Julian Sartorius(Ds) - 1. Sisyphe 2. Tsunami 3. Smile 4. Danse 5. L'Onde 6. Oort 7. Kid 8. Reste 9. Tinguely 10. Morn 11. Reste(Var.)

(17/01/11)トリオは3作目だけど、このメンバーでは2作目。9曲目がPatrice Moretの作曲で、6曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲コリン・ヴァロンの作曲。やはりヨーロッパのピアノ・トリオという感じで、ビート感は薄く、3人で情景描写にせまっていくかのような演奏が繰り広げられます。やや情熱的な部分もありますが、それも温度感が低い中での、ふつふつとした情熱か。やはり収録時間が短めなのはLPとの関係だと思います。構築された粗削りな原案を、相性の良い3人で、磨き上げて聴かせたようなサウンド。いわゆるジャズ的ではないにしろ、その一体感は大したものです。1-2曲目あたりから続く情景感は何とも言えずフィットします。4、9曲目あたりのフリーに近い、あるいはフリーもストーリー的にあり。

2017/01/11

Up And Coming/John Abercrombie Quartet

2528
久しぶりに輸入盤の新譜が届いたので、アップしていきます。ECM2枚のうちの1枚。実はHMVには昨年中に入荷していたんだけど、分割出荷できなかったので。ジョン・アバークロンビーとマーク・コープランドのフロントっていうのは自分にとっては理想です。まあ、ECMっぽいサウンドという意味ではなんですけど。そこのこのベースとドラムスっていうのは最強なんじゃないかと。これ以上叙情的にはならないところで、静かに、時に盛り上がって(でも温度感は低い)せまってきます。マーク・コープランドもそのうちリーダー作をECMから出すかもね、と期待をしているんですけど。最近の私の考えるECMではこんな音、ってのを出してくれてます。


Up And Coming/John Abercrombie(G) Quartet(ECM 2528)(輸入盤) - Recorded April and May, 2016. Marc Copland(P), Drew Gress(B), Joey Baron(Ds) - 1. Joy 2. Flipside 3. Sunday School 4. Up And Coming 5. Tears 6. Silver Circle 7. Nardis 8. Jumbles

(17/01/10)ジョン・アバークロンビー作が5曲(1-4、8曲目)、マーク・コープランド作が2曲(5-6曲目)、マイルス・デイヴィス作が7曲目。同じメンバーではECM2作目。まさに温度感が低く、しっとり感とゆったり感が強いアルバムで、これ以上耽美的に演奏できるか、というぐらいの叙情感も強いです。収録時間が47分台と短いのは、LPの併売との関係か。そんな中でも2曲目はややアップテンポの4ビートで、それでも全体の雰囲気がほぼ同じなのはマンフレート・アイヒャーの裁量によるものでしょう。アルバムジャケットの淡い、そしてほの暗い絵のように、浮かび上がっては消えていくサウンド。これは他のメンバーでは出せないと思う。4曲目もけっこう入り組んでいるような気もするけど、「あの」サウンドでせまってきます。

2016/11/22

A Multitude Of Angels/Keith Jarrett

2500
このところ新譜がなかったのですが、やっと今日到着。仕事をしながら何とか聴き終えました。いやあ、素晴らしい。CD4枚組で4時間をだいぶ超える収録。ただ、今年のベスト3からは、20年前の録音という事で、ノミネート外とするのはちょっと惜しいかなと思いますけど、方針なんで。昨年のブラッド・メルドーのソロ4枚組とどうしても比べてしまいますが、あちらは過去のベストテイクを集めてこれでもか、と出してきたアルバムなので、キースのライヴ全収録で、長時間の演奏を、時の移ろいや空間的なものを楽しみつつ聴くというのと、聴き方が違います。もともと比べるものではないなあ、とも思うのです。病気前の録音がなかった時期の演奏で、それも貴重ですね。


A Multitude Of Angels/Keith Jarrett(P)(ECM 2500-03)(輸入盤) - Recorded October 1996. - [CD1] Modena(Ocotber 23): 1. Part I 2. Part II 3. Danny Boy [CD2] Ferrara(October 25) 1. Part I 2. Part II 3. Encore [CD3] Torino(October 28): 1. Part I 2. Part II [CD4] Genova(October 30): 1. Part I 2. Part II 3. Encore 4. Over The Rainbow

(16/11/22)CD4枚組。タイトルのある曲以外はキースの即興。キース・ジャレットの’96年イタリアでの4か所のライヴ録音。これは、病気前の長いソロでの最後の録音ともなってしまっていて、まだ病気の衰えは感じない素晴らしい演奏になっています。もちろんキースならではのジャズで、フリー的な場面もあるし、クラシック的に響く場面もあれば、8ビート的にワンコードで進んでいく場面、その他いろいろ変化に富んでいて、感性のおもむくままに演奏が紡ぎだされていくのが分かります。それそれのCDが60-70分ほどの収録なので、実に長い時間、以前の彼の演奏を聴くことができます。キース本人DATを持ち込んでが録音していたものらしいですが、こういう録音が残っていたこと自体うれしい。空白の時期が埋まる録音。

2016/11/09

Rising Grace/Wolfgang Muthspiel

2515
ECMの新譜が1枚届いたので、聴きました。このアルバム入手を早くしようと思って注文替えをした結果、順番が遅れて第1弾では入荷せず、あちこち探して、結局また注文替えをして、当初より高い買い物になってしまったものです。やはり注文したらあとは腰を落ち着けておいた方がいいですね。さて、このアルバム、メンバーがスゴいですけど、ECM的なスゴい、という感じでしょうか。メンバーだけで普通にジャズを想定して音を聴くと、ちょっと肩透かしをくうと思います。でもECMとしては、やっぱりこういう音を出してほしかった、と思えるようなサウンドです。熱くはならないけれども、味わいのある、やや綾織り系の音、とでもいうのでしょうか。


Rising Grace/Wolfgang Muthspiel(G)(ECM 2515)(輸入盤) - Recorded January 2016. Ambrose Akinmusire(Tp), Brad Mehldau(P), Larry Grenadier(B), Brian Blade(Ds) - 1. Rising Grace 2. Intensive Care 3. Triad Song 4. Father And Sun 5. Wolfgang's Waltz 6. Superonny 7. Boogaloo 8. Den Wheeler, Den Kenny 9. Ending Music 10. Oak

(16/11/08)5曲目がブラッド・メルドー作で、他は全曲Wolfgang Muthspiel作曲。ECM2作目で、今回はピアノとトランペットも加わっています。スゴいメンバー。ECMらしい、穏やかでミステリアスな曲が多いです。エキゾチックな変拍子で緩やかに進んでいく1曲目、アコースティック・ギターで語り掛けるような2曲目、8ビートの上をギター他が舞うように演奏される3曲目、やはりミステリアスな8ビートでやや盛り上がる4曲目、迷彩色的なサウンドの中をメロディアスに楽器が歌う5曲目、浮遊感のある自由なサウンドの中を漂う6曲目、ややトンガリ気味のメロディとサウンドの7曲目、乾いて広大なゆったりとした中を語っていくような8曲目、ゆるい8ビート系で明るさが見えている9曲目、落ち着いたややフォークサウンド的な10曲目。

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