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2017/03/28

December Avenue/Tomasz Stanko New York Quartet

2532
ECMレーベル新譜がまた届いたので、先に聴いていきます。時間がないので、CDを聴きはじめからコメントを書いていくのですが、ふむふむ、ゆったりメロディアスなアルバムだなあと思ってそれを書きながら聴いていると、突然フリーになったり、リズミカルで活発な曲が入ったり。ECMではだいたいそうなんですが、最初の曲はゆったりしてます。そこで今まで書いていたのを、削除してまた書き直したり。でも、これはいい意味でニューヨークのECMジャズを表していますね。あの静かなやり取りがちょっと、と思う人でも、こういう構成なら、少しはハマりこんでくれるのでは、と思うようなジャズになっています。ただあくまでもECM流ですけれどもね。


December Avenue/Tomasz Stanko(Tp) New York Quartet(ECM 2532)(輸入盤) - Recorded June 2016. David Virelles(P), Reuben Rogers(B), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Cloud 2. Conclusion 3. Blue Cloud 4. Bright Moon 5. Burning Hot 6. David And Reuben 7. Ballad Dor Bruno Schulz 8. Sound Space 9. December Avenue 10. The Street Of Crocodiles 11. Yankiels Lid 12. Young Girl In Flower

(17/03/27)2、6、8曲目が4人のインプロヴィゼーションで、他は全曲トーマス・スタンコの作曲。64分ほどで12曲は多めですが、インプロヴィゼーションの曲は2-4分ほどと短め。2枚目のNew York Quartet名義は、ベースが交替しています。曲はこのメンバーでもスタンコのペースで、ゆったりとした、落ち着いた曲が目立ちます。それを後ろで盛り立てる3人の構図。ニューヨークらしい緊張感も出てきています。ギリギリのところで音を発するとこうなる、というマニア的なサウンド。トランペットは基本的にはメロディアスなんだけど、バックは静かながらフリー的なアプローチの部分も少なくないです。その中に5、9、11曲目など活発でリズミカルな鋭い曲も混ざっています。8曲目はギャロンギャロン系。これがいいアクセントに。

2017/03/25

Nuit Blanche/Tarkovsky Quartet

2524
ECM新譜で1枚また届いたので、先に聴くことにしました。今回は発売予定日を過ぎてもAmazonもHMVもなかなか入荷しなくて、ドイツからでも割と安価に入手できたので、Amazonのマーケットプレイスでドイツから購入しました。1週間で届いたのは早い方かな。最近HMVでなかなか入荷せず、Amazonに注文替えしたのはいくつかあったけど、海外のお店の注文は久しぶり。このクァルテット、クラシック畑の人もいて、ボーダーレスな感じは強いんだけど、インプロヴィゼーション感のあるところも多く、便宜上ジャズに入れています。何となく映画音楽のサントラを聴いているような気もするけど、オリジナルながらタルコフスキー・クァルテットを名乗っているからなのか、どうなのか。


Nuit Blanche/Tarkovsky Quartet(ECM 2524)(輸入盤) - Recorded April 2016. Francois Couturier(P), Anja Lechner(Cello), Jean-Marc Larche(Ss), Jean-Louis Matinier(Accordion) - 1. Reve 2. Nuit Blanche 3. Reve II 4. Soleil Sous La Pluie 5. Dream III 6. Fantasia 7. Dream IV 8. Urga 9. Daydream 10. Cum Dederit Delectis Suis Somnum 11. Nightdream 12. Vertigo 13. Traum V 14. Traum VI 15. Dakus 16. Quant Ien Congneu A Ma Pensee 17. Reve Etrange...

(17/03/25)同じメンバーで2枚目のアルバム。ヴィヴァルディの曲が10曲目(それぞれメンバーでアレンジ)に、15世紀の作曲者不詳の曲が16曲目に、Francois Couturier作が6曲(2、4、8-9、11、15(この曲は武満徹の曲がベース)曲目)、4人のインプロヴィゼーションが8曲(1、3、5、7、12-14、17曲目)その他となっています。やはりタルコフスキーに捧げられたオリジナルなのでしょうか。クラシック畑のメンバーもいるし、編成も特殊だしと、ある種ボーダーレスな雰囲気もあります。オリジナルもいいけれど、4人の曲は静かなフリー・インプロヴィゼーションといった雰囲気。60分ほどで17曲もあることや曲の配列、曲のサウンドからして、仮想のサウンドトラックという気もする演奏ですが、これはこれで心地よい。

2017/03/16

Sooner And Later/Julia Hulsmann Trio

2547
ECMレーベル新譜2枚中の2枚目。Julia Hulsmannのトリオのアルバムは、他の編成で2枚はさんで6年ぶりかな。このアルバム、最初はゆったりと抒情的にはじまるんだけど、半分を過ぎたあたりからメリハリのある曲が多くなります。聴きながらアルバムコメントを書いていて、実は半分聴いたところで大半を書いている場合もあって、こういう時はその文章を直したり消したりして、慌てて全体のイメージの書き直しをしたりします。このアルバムのように、はじめと終わりの印象が違う(と言ってもECMなので、そんなに激しくはならないですけど)というのも、ある程度意図があってのことだろうと思うのですが、改めてアルバムタイトルを見て、ああ、と納得。


Sooner And Later/Julia Hulsmann(P) Trio(ECM 2547)(輸入盤) - Recorded September 2016. Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds) - 1. From Afar 2. Thatpujai 3. You & You 4. Biz Joluktuk 5. All I Need 6. The Poet (For Ali) 7. Offen 8. J.J. 9. Soon 10. Later 11. Der Mond

(17/03/15)Julia Hulsmannの作曲は11曲中5曲(1-2、8-9、11曲目)で、ベーシスト作が6-7曲目、ドラマー作が3、10曲目。レディオヘッドの5曲目もあります。空間的かつ淡い感触で紡ぎだされていくメロディというようなサウンドで、乾いたヨーロッパの空気が伝わってくるようなアルバムの出だし。あまりクセがないフレーズだけど、ほんの少しトンガリ感もあり、その繊細さが美しい。分かりやすいメロディが心地よい3曲目、静かだけどややエキゾチックな雰囲気のある4曲目、最初囁くように演奏していて、徐々に盛り上がる美しいメロディの5曲目、哀愁を帯びつつ少しリズミカルなアプローチの6曲目、と進んでいきます。8曲目は少しスリリングで4ビートでの演奏も。特に後半はメリハリのある曲が多めに並んでいます。

2017/03/15

Rimur/Trio Mediaeval & Arve Henriksen

2520
ECMレーベルの新譜も2枚届いていました。遅れましたが聴いていきます。今日のアルバム、New Seriesではないため、ジャズの分類ですけれども、実際にはクラシック的な扱いでも良いような内容になっています。逆にジャズ的な要素はトランペットのソフトなインプロヴィゼーション以外はない、っていう事にもなりますが。でもこういう音楽、癒されますし、好きな人って多いんじゃないかな? 女性3声コーラスとトランペット、時に歌っている人が持っている楽器が入るという事で、宗教音楽のような深遠なサウンドになっていると思います。ECMならではの演出方法ですね。メンバーの組み合わせの妙もありますね。


Rimur/Trio Mediaeval & Arve Henriksen(Tp)(ECM 2520)(輸入盤) - Recorded February 2016. Anna Maria Friman(Voice, Hardanger Fiddle), Linn Andrea Fuglseth(Voice, Shruti Box), Berit Opheim(Voice) - 1. St Birgitta Hymn - Rosa Rorans Bonitatem 2. O Jesu Dulcissime 3. Om Odet Skulle Skicka Mig 4. Morgunstjarna 5. Ris Upp, Drottni Dyrd 6. St Magnus Hymn - Nobilis Humilis 7. Lata Gjalla Lett Og Hatt 8. Brureslatt 9. St Sunniva Hymn - Eterna Christi Munera 10. Krummi 11. Anda Pinn Gud Mer Gef Pu Vist 12. Sulla Lulla 13. Du Ar Den Forsta 14. Alma Redemptoris Mater 15. Bium Bium Bambalo 16. Jag Haver Ingen Karare 17. Gammelkjerringvalsen

(17/03/14)10曲目のみメンバーの作曲で、作者不詳の曲あり、スウェーデン、アイスランド、ノルウェーの民謡を集めて、彼らでアレンジを施した、宗教音楽やフォークソング(民謡)集。Arve Henriksenがいることでかろうじてインプロヴィゼーション的なことが保たれている、というジャンル。その深遠なノルウェーの女声3声の響きと、トランペットで、ECMの懐の奥深さが分かる感じです。ちょうどNew Seriesとの中間点をいくような音楽。アイスランドの歌は彼女たちの母国語とも違い、アルファベットも特殊ですけど、なぜか6曲も入っていて、17世紀とか古い歌ばかりです。素朴で空間的なサウンドですけど、ひきこまれるものがあります。10曲目のAnna Maria FrimanとArve Henriksenの曲は歌詞は無いですけれど、溶け込みます。

2017/02/19

Daylight Ghosts/Craig Taborn

2527
ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。でも、また1週間後ぐらいに予定通りなら3枚届くので、今年はECM比率がかなり高くなりそう。さて、Craig TabornのECM3作目ですが、彼とChris Speedのフロントで、予想通りうれしいくらい硬派な内容になってます。逆に言えば聴く人を選ぶっていう事にもなりますが。ECMでは一定割合こういうアルバムも混ざっているので、要注意なんですが、私はむしろこういう方面のアルバムが大好き。まあ、旋律的にはフリーのジャンルかもですけど、けっこう構築された面も持っていて、微妙なバランスで成り立っています。やっぱりこれもプロデューサーのちからかな。


Daylight Ghosts/Craig Taborn(P, Electronics)(ECM 2527)(輸入盤) - Recorded May 2016. Chris Speed(Ts, Cl), Chris Lightcap(B), Dave King(Ds, Electronic Per) - 1. The Shining One 2. Abandoned Reminder 3. Daylight Ghosts 4. New Glory 5. The Great Silence 6. Ancient 7. Jamaican Farewell 8. Subtle Living Equations 9. Phantom Ratio

(17/02/19)7曲目のみロスコー・ミッチェル作で、他は全曲Craig Taborn作。ECM的な意味でハードな内容。構築力があってドラマチックな展開の曲が目立つ。比較的カッチリした曲でもフリーの香りがする硬派な曲で、割とガンガンせまる1曲目、出だしが静かで徐々に盛り上がり緊張感を漂わせ、表情を変えていくフリー的な2曲目、どことなく怪しげな旋律で割とゆったり流れていくタイトル曲の3曲目、メカニカルな飛び飛びの音でフリーのような展開の4曲目、幽玄な雰囲気で、タイトル通り静かに進む5曲目、やや活発なビートのあるフリーの雰囲気の6曲目陰鬱さをたたえながら自由にゆっくりと進む7曲目、静けさを通り越して研ぎ澄まされた感のある8曲目、連綿たる音の連なりが叙情的な感じさえするフリー的な9曲目。

2017/02/18

The Invariant/Benedikt Jahnel Trio

2523
ECMレーベル新譜聴き2日目。このアルバムは今日到着したものです。HMVの方が1か月以上早く、しかも安く入手できるはずだったのが、入荷せずにAmazonに切り替えました。それにしてもこのアルバムも収録時間が45分台。LPでの発売を意識した録音がだいぶ多くなってきています。CDでの再生時間は60分前後がちょうどいいと思っている私は、その分安くして、と思うのですが(笑)。ただ、このアルバムを高くなっても急いで入手しても後悔はなかったです。なかなかいいトリオ。また間隔を置いてでも、このトリオでECM3枚目を出してほしいなあ、と思っているのは私だけではないはず。


The Invariant/Benedikt Jahnel(P) Trio(ECM 2523)(輸入盤) - Recorded March 2016. Antonio Miguel(B), Owen Howard(Ds) - 1. Further Consequences 2. The CIrcuit 3. Mirrors 4. Mono Lake 5. Part Of The Game 6. For The Encore 7. Interpolation One 8. En Passant

(17/02/18)全曲Benedikt Jahnelの作曲。同じメンバーではECM2作目の異国トリオ。素直ではないけれど、すんなりと入ってくる情緒感たっぷりのピアノはなかなかいい感じ。リーダーがドイツ人なだけあって、ヨーロッパ系の非4ビートの演奏なのだけど、それほど内省的という感じでもなく、ガンガン来るわけではないけれど、そんなに静かすぎるほどでもなく、いい雰囲気でピアノトリオを楽しめます。もちろんちょっと冷たさの残るサウンドですが。5曲目は変拍子系ミニマル(?)的なサウンドが心地よい。このぐらいのサウンドで、ちょっと音的に多めなピアノ・トリオというのも、ECMではあまりないので、そういう意味では個性的なのかも。それでいて6曲目のような心が洗われるメロディが出てくるところも。やはり存在感はある。

2017/02/17

My Foolish Heart/Ralph Towner

2516
ECMの新譜がまた届いています。すいません、このところ忙しくてなかなか聴く時間がありませんでした。聴こうと思うと長男が、同じ部屋で音楽をかけている時もありますし。ラルフ・タウナーの新譜、これも収録時間40分ですねえ。以前は50-60分のものが多かったんですが、LP化するものはLP1枚分を意識した収録になっているので、これもその一環かも。こういう音楽はもっと長く聴きたいなあ、とも思うのですが、ギターソロで表現できる時間というものも聴く方としては考慮に入れなければですね。明るい5曲目は2台で多重録音のようです。ただ、何度でもかけたくなるような、そんなサウンドです。じっくり聴いてもいいし、小音量でかけておいてもいいし。


My Foolish Heart/Ralph Towner(G)(ECM 2516)(輸入盤) - Recorded February 2016. - 1. Pilgrim 2. I'll Sing To You 3. Saunter 4. My Foolish Heart 5. Dolomiti Dance 6. Clarion Call 7. Two Poets 8. Shard 9. Ubi Sunt 10. Biding Time 11. Blue As In Bley 12. Rewind

(17/02/17)4曲目のタイトル曲のみスタンダードで、他は全曲ラルフ・タウナーの作曲。曲数は多いけれど、40分台の収録時間と、1曲あたりの時間が短いですが、クラシック・ギターと12弦ギターのソロで奏でられる曲たちは、叙情的でもあり、空間的でもあり、その世界に引き込まれます。1曲目からその哀愁漂うギターの世界にハマっていきます。オリジナルがほとんどながら、よりメロディアスな方向に来ているのでは。レーベル色に合致した、まっとうながらも不思議な空間が。彼が彼でいつづけることの証明として記録された音。アイヒャーのプロデュースが彼の演奏を独自なものにしています。彼にしてははっきりしている3曲目、イメージ通りの有名曲の4曲目。正直、複雑で2台による多重録音か判別しがたい曲もあり。

2017/01/31

Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet

2538
ECM(今日もNew Series)の新譜の3枚目で一段落。ECMでは最近はLPを意識したCDも多く、CDなのに40分台の収録のものが目立っているのですが、今日のCDは2枚組でそれぞれ79分ずつ収録(トータル159分)と、とてつもなく長い収録時間になっています。まあ、オーケストラの演奏だし、コストパフォーマンスが高いといえば高いのですが、一気に聴くにはちょっと長いかなあ、という気も。ただし、現代音楽の部類なんでしょうけど、あまり難解なイメージではないので、その辺はホッとしているというか。Kremerata Balticaがヴァインベルグを取り上げた2枚目なので、今後もこの特集、出てくるかもしれませんね。


Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet(ECM New Series 2538/39)(輸入盤) - Recorded June 9-10 and 13, 2015. Kremerata Baltica, Gidon Kremer(Cond, Vln), Yulianna Avdeeva(P), Andrei Pushjarew(Per), Meta Bekavac(Cl on Chamber Symphony No.4), Mirga Grazinyte-Tyla(Cond on Chamber Symphony No.4) - [CD1] 1-4. Chamber Symphony No.3, Op.151 5-7. Chamber Symphony No.2, Op.147 8-11. Chambers Symphony No.1, Op.145 [CD2] 1-5. Piano Quintet Op.18 6-9. Chamber Symphony No.4, Op.153

(17/01/29)Mieczyslaw Weinbergは20世紀ポーランド出身でソビエト連邦、ロシアで活動した作曲家。CD1がライヴ録音で、CD2がスタジオ録音というのは興味深いところ。Piano Quintetのみ’40年代の作曲で、Symphonyは’80-90年代の作曲。このアルバムはヴァインベルグ特集の第2弾。色合いとしては寒色系だけども、現代音楽としてはあまり難解なイメージはないです。Piano Quintetはオーケストラの演奏用にアレンジされてます。

2017/01/30

Point And Line/Momo Kodama

2509
ECMの新譜2枚目はECM New Series。邦題「点と線」。数少ない日本人の演奏者の2枚目のアルバム。「エチュード」って練習曲のことを意味するそうですが、こんな難解な練習曲、誰でも弾けるものではないですよね。ドビュッシーと細川俊夫の曲をほぼ交互に曲を並べてあるのもECMならではの特徴かもしれません。さらに、細川の曲の一部は世界で初録音だとのことで、そういう点でも興味ある人はいるのかも。まあ、ECMはボーダーレスなので、New Seriesではないソロ・ピアノとの境界もあまり目立たないし、そういう観点から聴いても、あまり違和感はないのでは、と思いますが、どうでしょう。もちろん、こっち方面専門の人にはより興味深く聴けるでしょうし。


Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

2017/01/29

Elegy/Theo Bleckmann

2513
ECM新譜が3枚(他の2枚はNew Series)届いているので、今日はその1枚目。Theo Bleckmannという人、Winter & Winterレーベル時代から知っているけど、以前は割と普通のヴォーカリストだったような。今回のアルバムはECMらしい非凡な個性を発揮したアルバムではないかと思います。ヴォーカルとしてはどちらかというと引っ込んでいて、曲の方で聴かせているというか。ベン・モンダーとシャイ・マエストロも参加していますけど、ECMなので、あくまでも彩り的に、という感じでしょうか。10曲目にモンダーの弾きまくりがあっても、ミキシングで抑えられて、派手に感じないですし。個人的には面白いと思いますけど、評価は分かれるんじゃないかな?


Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

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