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2012/12/27

Hymns/Spheres/Keith Jarrett

1086
以前半分以下の曲数でCD化されましたが、ECMでの完全版としてやっと今回CD化されました。未CD化のものは別にすると、今までCD化の際にカットされた曲があるアルバムは、BOXセットでかなり再現されたので、あとはキース・ジャレットの「Concerts」(ECM 1227-29)がLP時代はミュンヘン(2枚)とブレゲンツ(1枚)だったのが、CDではミュンヘンが全部カットされてブレゲンツ1枚だけで発売されたのぐらいかな。この完全版のCD復刻には、今回のオルガン・アルバムのセールスいかんにかかってくると思うので、できるだけ買って下さい(笑)。とは言うもののパイプオルガンなので聴く人を選ぶかも。ただ、やはりカットされない完全版で聴くと、全体の印象は変わります。ちなみにこのアルバムの装丁は横長の紙ジャケでした。


Hymns/Spheres/Keith Jarrett(Org)(ECM 1086/87)(輸入盤) - Recorded September 1976. - 1. Hymn of Remembrance 2. Spheres (1st Movement) 3. Spheres (2nd Movement) 4. Spheres (3rd Movement) 5. Spheres (4th Movement) 6. Spheres (5th Movement) 7. Spheres (6th Movement) 8. Spheres (7th Movement) 9. Spheres (8th Movement) 10. Spheres (9th Movement) 11. Hymn of Release

(12/12/27)キース・ジャレットのパイプ・オルガン曲集で、CD2枚組。音の変化を聴くような流れるような曲もあるし、クラシック調の1曲目もあるし、と記譜されたものがあるのかどうかは不明。実はCDはECM 1302で上記のセレクションとして’85年に発売されたもののカットされた曲が多かったでした。ある修道院にある18世紀製作のバロック・オルガンを使用とのこと。ピアノのインプロヴィゼーションをオルガンに置き換えて、その響きをコントロールしているのは画期的かも。音の厚みが持続していき、そこに非常にゆったりとしたドラマが生まれてきます。ジャンルとしてはクラシックや現代音楽に近いものを感じますが、それもフリー・インプロヴィゼーションで、進んでいく物語に荘厳な、あるいは神聖なものを感じます。かなりゆったり。

(注)’85年に発売されたECM 1302の収録曲は以下の通り。Spheres/Keith Jarrett(Org)(ECM 1302) - Recorded September 1976. - 1. Spheres(1st Movement) 2. Spheres(4th Movement) 3. Spheres(7th Movement) 4. Spheres(9th Movement)

2005/08/27

Sun Bear Concerts/Keith Jarrett

1100
Sun Bear Concerts/Keith Jarrett(P)(ECM 1100) - Disc1 Kyoto November 5, 1976. 1. Part 1 2. Part 2 Disc2 Osaka November 8, 1976. 1. Part 1 2. Part 2 Disc3 Nagoya November 12, 1976. 1. Part 2 2. Part 2 Disc4 Tokyo November 14, 1976. 1. Part 1 2. Part 2 Disc5 Sapporo November 18, 1976. 1. Part 1 2. Part 2 Disc6 1. Encore From Sapporo 2. Encore From Tokyo 3. Encore From Nagoya

キース・ジャレットの日本公演でのライヴ。LP時代は10枚組、CDでも6枚組、しかもソロピアノによる完全即興演奏という前代未聞のアルバム。ここでは5会場での演奏が収録されていますが、好不調の波があるライヴという状況で、会場ごとに全然違う内容の演奏が残されていて、そのどれもが一定水準以上の素晴らしい演奏というのが驚きです。場面によって、静寂、優しさ、きらめき、哀しみ、情熱などが、次から次へと彼の手からメロディに変換されて紡ぎ出されていきます。それにしても表情が豊か。1-5枚目までは各会場での演奏で、それぞれ70分台の長尺もの。6枚目はアンコールをまとめたもので4-10分台の短めの曲。1枚だけ取り出して聴いても良いですが、1回は全部通して聴きたいアルバム。

2005/08/26

Water Colors/Pat Metheny

1097
Water Colors/Pat Metheny(G)(ECM 1097) - Recorded February 1977. Lyle Mays(P), Eberhard Weber(B), Dan Gottlieb(Ds) - 1. Watercolors 2. Icefire 3. Oasis 4. Lakes 5. River Quay 6. Suite: 1 Florida Greeing Song 2 Legend Of The Fountain 7. Sea Song

全曲パット・メセニーのオリジナルで、様々なサウンドが混在するアルバム。1曲目はノリが良く、初期のパット・メセニー・グループのようなサウンドでせまってきます。サウンドの色彩も豊かで、まさに水彩画的。ギター1本(15弦ハープギター?)でその冷めた幻想的な世界を表現している2曲目、しっとりと視覚的にせまってきて不思議な静寂を示すサウンドの3曲目、リズミカルでテンポ良く陽気に聴かせてくれる4曲目、やはりメロディアスにポップな雰囲気が伝わってくる5曲目、ドラムスとのダイナミックかつ繊細なデュオを展開する6曲目のパート1、ソロギターで美しく表現している同パート2、静かで表情の豊かな海をサウンドで視覚的に表現している、叙情的で時間が過ぎ去っていくような10分台の7曲目。(02年9月19日発売)

2005/08/25

Grazing Dreams/Collin Walcott

1096
Grazing Dreams/Collin Walcott(Sitar, Tabla)(ECM 1096)(輸入盤) - Recorded February 1977. John Abercrombie(G), Don Cherry(Tp, Wood Fl, etc), Palle Danielsson(B), Dom Um Romao(Per) - 1. Changeless Faith - 1-1. Song Of The Morrow 1-2. Gold Sun 1-3. The Swarm 1-4. Mountain Morning 2. Jewel Ornament 3. Grazing Dreams 4. Samba Tala 5. Moon Lake

(02/05/25)コリン・ウォルコットの作曲か、曲によっては参加メンバーとの共作。1曲目は組曲形式になっていて、「不変の信仰」とでも訳すのでしょうか。トランペットの抑制されたメロディが続くパート1、パーカッションサウンドをベースにエキゾチックな味わいのメロディで進行していくパート2、静寂の中から効果音的なフレーズが浮かんでは消え、後半フレーズの繰り返しで盛り上がるパート3、インプロヴィゼーションでの小品のパート4。民族音楽のような素朴さのあるメロディの2曲目、印象的なメロディで洗練された感じのタイトル曲の3曲目、パーカッションのデュオでノリも良い小品の4曲目、メンバーでのフリー・インプロヴィゼーションにしてはドラマチックでメロディアスな5曲目。民族音楽色は意外に低めかも。

2005/08/24

Sound And Shadows/Ralph Towner Solstice

1095
Sound And Shadows/Ralph Towner(G, P, French Horn) Solstice(ECM 1095)(輸入盤) - Recorded February 1977. Jan Garbarek(Ss, Ts, Fl), Eberhard Weber(B, Cello), Jon Christensen(Ds) - 1. Distant Hills 2. Balance Beam 3. Along The Way 4. Arion 5. Song Of The Shadows

(02/05/25)全曲ラルフ・タウナーのオリジナル。それにしてもスゴいメンバーです。発せられる音がそれぞれ個性のかたまり で心に届いてくるような感じ。浮遊感覚を伴いながら哀愁を感じさせるメロディと各楽器のソロで聴かせてくる10分台の1曲目、サックスやギターなどが盛り上がりをみせてECM風なジャズらしい展開になる、緩急自在でやはり10分台の2曲目、サックスがメロディアスにせまり、ギターが繊細な表情を見せる3曲目、陰影を感じさせながらの複雑なマイナーのテーマが印象的で、繊細な音を綴っていく4曲目、影のダークなイメージピッタリのテーマやアドリブ(?)の部分を持つ、抑制された緊張感のあるフレーズが印象的な5曲目。情景が浮かんでくるようなサウンド になっています。

2005/08/23

Dis/Jan Garbarek

1093
Dis/Jan Garbarek(Ts, Ss, Wood Fl)(ECM 1093)(輸入盤) - Recorded December 1976. Ralph Towner(G), Den Norske Messingsekstett(Brass), etc. - 1. Vandrere 2. Krusning 3. Viddene 4. Skygger 5. Yr 6. Dis

全曲ヤン・ガルバレクのオリジナル。曲によってはウインドハープ(1、3、6曲目)やブラスセクション(4曲目)も入りますが、ヤン・ガルバレクの乾いた(特にテナー)サックスと、ラルフ・タウナーの深いガットギターのサウンドとフレーズの妙味があります。曲の出だしではウインドハープをバックに淡々と、そしてメロディアスにインプロヴィゼーションを展開していく13分台の1曲目、朗々と歌うサックスに寄り添っていくギターの構図の2曲目、淡々と、中間部ではよりはっきりとした演奏が繰り広げられるエキゾチックな3曲目、これもややエキゾチックな感じで、ドラマチックな展開の10分台の4曲目、無国籍的な不思議な雰囲気を醸し出している5曲目、スペイシーな感じで邦楽にも通じていそうな、タイトル曲の6曲目。

2005/08/22

Passengers/Gary Burton Quartet with Ebarhard Weber

1092
Passengers/Gary Burton Quartet(Vib) with Ebarhard Weber(B)(ECM 1092) - Recorded November 1976. Pat Metheny(G), Steve Swallow(B), Dan Gottlieb(Ds) - 1. Sea Journey 2. Nacada 3. The Whopper 4. B & G (Midwestern Nights Dream) 5. Yellow Fields 6. Claude And Betty

だんだんパット・メセニーがクローズアップされてきて、6曲のうち3曲はパットの曲が取り上げられています。ただしギター度はあまり高くない感じがします。また、スティーヴ・スワロウのベースがルートを弾きながら、エバーハルト・ウェーバーのベースがメロディを弾くという場面も出て くるので、少々変わったサウンドになっています。1曲目はチック・コリア作で、哀愁を感じながらも快調に飛ばして曲が進んでいきます。スローでメロディアスなしっとりしたナンバーの2曲目、浮遊感のあるテーマを奏でてテンポも良い感じの3曲目、パットの曲で有名な、やはり哀愁路線の4曲目、ウェーバー作のドラマチックな盛り上がりのある5曲目 。そしてスワロー作のスローで不思議な雰囲気のあるワルツの6曲目で幕を閉じます。

2005/08/21

Staircase/Keith Jarrett

1090
Staircase/Keith Jarrett(P)(ECM 1090/91) - Recorded May 1976. - Disc1 Staircase 1. Part1 2. Part2 3. Part3 Hourglass 4. Part1 5. Part2 Disc2 Sundial 1. Part1 2. Part2 3. Part3 Sand 4. Part1 5. Part2 6. Part3

フランスで突如インスピレーションが生じてそのまま一気にスタジオで録音された作品との事。曲のタイトルが4つあって、それぞれパート2-3ほどの即興演奏による組曲。タイトルと内容の関連性は不明ですが、一応はあるような感じ。「ステアケイス(階段)」はジャケット写真のような、欧州にあるような屋外の階段のイメージで、そこで移り変わっていく季節を連想させます。「砂どけい」はリズミカルに迫ってくるパート1ときれいなメロディのパート2の対比が面白い。さらさらと流れ落ちる砂。「日どけい」はゆっくりと時を刻みつづけている部分と、嵐が来襲してくる中ほどの部分と。「砂」は天候によって表情を変えていく砂漠の風景、といったところでしょうか。心に訴えかけてくる色彩感覚の豊かなアルバム。(01年8月22日発売)

2005/08/20

Dancia Das Cabecas/Egberto Gismonti

1089
Dancia Das Cabecas/Egberto Gismonti(G, P, Wood Fl, Vo)(ECM 1089) - Recorded November 1976. Nana Vasconcelos(Per. Voice) - 1. Part 1 Qaurto Mundo 1, Danca Das Caberas, Aguas Luminosas, Calebracao De Nupcias, Porta Encantada, Quarto Mundo 2 2. Part 2 Tango, Bambuzal, Fe Cega Faca Amolada, Danca Solitaria

邦題は「輝く水」。パート1とパート2に分けられていて、組曲の構成。大部分はエグベルト・ジスモンチの作曲です。2人ともブラジルの出身で、その土着的な(?)サウンドが印象的。メロディで迫ってくるようなタイプではないので、ちょっと地味ですが、一気に演奏された曲は非常にドラマティックに感じられ、特にパーカッションがサウンドに生きています。インプロヴィゼーション度も高いです。鳥の鳴き声などやウッド・フルートでサウンドでブラジルの風景が描き出されたと思ったら、急速調のギターとパーカッションでスリリングな展開の部分も。特にギターでの、非西欧的な音の連なりが心の中に入りこんできます。また、ピアノの場面でも流れて行くようなフレーズの連なりで叙情性を感じることができます。

2005/08/19

Satu/Edward Vesala

1088
Satu/Edward Vesala(Ds)(ECM 1088)(輸入盤) - Recorded October 1976. Tomasz Stanko(Tp), Palle Mikkelborg(Tp, Flh), Tomasz Szukalski(Ss, Ts), Juhani Aaltonen(Fl, Afl, Ts, Ss), Knut Riisnaes(Fl, Ts), Rolf Malm(Bcl), Torjorn Sunde(Tb), Terje Rypdal(G), Palle Danielsson(B), String Section - 1. Satu 2. Ballade For San 3. Star Flight 4. Komba 5. Together

(00/12/09)曲によって編成は変わりますが、当時のECMとしては比較的大編成による録音。1曲目は14分台の大曲で、まずメロディーがあってそこに様々な楽器が絡むように寄り添い、雅楽の擬似的雰囲気を持っているような曲。もちろんフリーのような要素もあるようです。2曲目は明るめなテーマと、緩やかにややフリーっぽく流れる部分とを合わせ持っています。日本的情緒(?)を感じさせるようなペンタトニック主体のテーマ部分とやや激しい中間部を持つ3曲目。哀愁の漂ってくるようなテーマを持つ4曲目も、テーマはメロディ主体でリズムや他楽器の方が寄り添っていくような感じです。そしてスリルあるアドリブの部分。エキゾチックなフルートで、これもメロディ追従的にやや盛り上がりを見せる5曲目。

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