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2018/02/24

Travelers/Nicolas Masson

2578
ECMレーベル新譜聴き4日目で1段落。また3月上旬には2枚出て来るんですけれどもね。今日はニコラス・マッソンのリーダー作。とは言うものの、このメンバーでは10年ぐらい活動をしているらしく、息はぴったりと合っています。このほの暗いようなサウンドが曲ごとに色調を変えて、移ろいゆくのはなかなか見事。でもこれをECM以外のレーベルから出したとしたら、と考えると、そこには「ECM」というレーベルの持つ意味の重大さがあると思います。やはりこういうアルバムは、ここから出すからこそ皆が買い求めるし、それだけの価値があるのでは、という感じもしています。そういうものなのかなあ、と考えてしまいました。


Travelers/Nicolas Masson(Ts, Ss, Cl)(ECM 2578)(輸入盤) - Recorded April 2017. Colin Vallon(P), Patrice Moret(B), Lionel Friedli(Ds) - 1. Gagarine 2. Fuchsia 3. Almost Forty 4. The Deep 5. Travelers 6. Philae 7. Wood 8. Blurred 9. Jura

(18/02/23)全曲Nicolas Masson作曲。ECMではこのメンバーの録音は初めてですが、長く活動してきたメンバーとのこと。やや薄暗いようなサウンドの中を、サックス(クラリネット)が、少し緊張感を伴いつつ、ゆったりと切り裂いていく、という感じの1曲目。やはり静かな中から音が出ては消えていく場面からはじまる2曲目は少し盛り上がりがあり、ピアノのパッセージはやや速く、安定感はあります。曲ごとに色合いを変えつつ、それでも全体の統一感というか、そういうものが存在して、そこに沿って演奏していくのは、長くやってきた成果なのではと思います。そんな中で4曲目は静けさの中に、フリー的な熱さも秘めている、ドラムスも前面に出る音。6曲目は中途で活発な演奏になる場面が。やや不安感をあおるような色合い。

2018/02/23

Romaria/Andy Sheppard Quartet

2577
ECMレーベル新譜聴き3日目。今日はアンディ・シェパードのアルバム。今回はクァルテット編成で、4人がECMのアルバムでは揃ったことはないけれど、それぞれ共演歴はあります。この4人が揃うとどうなるか。緊張感のある曲もあることはありますが、全体的にはほのかに温かみのあるゆったりとした曲。そこが狙いなんでしょうけれども、派手さはないけれども聴いていて面白いとは思います。これもまたECMサウンドと言えば、そういうことなんでしょう。ギタリストはバックに徹しているようで、斬りこむようなフレーズが出てくるわけではないですし。それでも、こういうサウンド、好きな人は好きなんでしょう、と思わせる作りになっています。


Romaria/Andy Sheppard(Ts, Ss) Quartet(ECM 2577)(輸入盤) - Recorded April 2017. Eivind Aarset(G), Michel Benita(B), Sebastian Rochford(Ds) - 1. And A Day... 2. Thirteen 3. Romaria 4. Pop 5. They Came From The North 6. With Every Flower That Falls 7. All Becomes Again 8. Forever...

(18/02/23)タイトル曲の3曲目のみRenato Teixeira作(ブラジルのSSWとのこと)で、他は全曲Andy Sheppard作曲。ドラムスもある意味パーカッション的な響きだし、ギターも音響的に包み込む人なので、これもある種ECM的空間。素朴な感じのサックスのメロディも、そのゆったり感を醸し出しています。ベースはその中では、ややおしゃべり。ジャケットは暗いですが、1曲目他、多くの曲はほのかに温かみのある雰囲気。最初と最後の曲は物語の始まりと終わりかな。2曲目で一転、緊張感のあるモーダルというかフリーというか、ダークな出だしから徐々に明るくなり、サックスが割と饒舌なサウンドに。3曲目は空間を生かして自由にメロディで語り合う。テンポのいい浮遊感のある5曲目。曲により少しずつ色合いを変えながら。

2018/02/22

Descansado - Songs For Films/Norma Winstone

2567
ECMレーベル新譜機器の2日目。ラッキーなことに2日続けて新譜を聴けました。このアルバムも映画音楽集ということで、個々の映画の中身までは確認はしていないですけど、ECMもこういうアルバムを出すということで、丸くなったなあという感じもします。ただ、マンフレート・アイヒャーの映画へのこだわりも以前からあるので、必然なのかなあ、という気もしてますが。それでも知っているメロディを除けばノーマ・ウィンストンのリーダー作(ECMとしての)になってしまっているのは、やはり見事な仕事と言わざるを得ません。オリジナル重視ではなくても、レーベルカラーはちゃんと出ています。こういうサウンドも、なかなかいいなあ、と個人的には思います。


Descansado - Songs For Films/Norma Winstone(Voice)(ECM 2567)(輸入盤) - Recorded March 2017. Glauco Venier(P), Klaus Grsing(Ss, Bcl), with Helge Andreas Norbakken(Per), Mario Brunello(Cello) - 1. His Eyes, Her Eyes 2. What Is A Youth? 3. Descansado 4. Vivre Sa Vie 5. Lisbon Story 6. Malena 7. Il Postino 8. Amarcord (I Remember) 9. Meryton Town Hall 10. Touch Her Soft Lips And Part 11. Theme From Taxi Driver (So Close To Me Blues) 12. Vivre Sa Vie (Piano Solo)

(18/02/21)’40年代から’00年代にかけての幅広い映画の歌を、素朴に、静かに歌い上げていくアルバム。映画音楽の観点から、あるいは大監督の作品からという観点から取り上げた曲らしく、彼女自身の作詞というのも3、7-8.10-11曲目にあります。シンプルな編成で淡々と歌い上げていくアレンジも、メンバーだったりマンフレート・アイヒャー(4曲目)だったりと、彼女自身の作品そのものに近づけています。有名なメロディに気が付かなければ、ノーマ・ウィンストンの歌のアルバムとして通せた可能性も。美しい歌が多く、その繊細さに改めて気がつきます。やはりこれはECMならではの表現ですね。帰省の曲を選んでも一筋縄ではいかず、結局レーベルカラーが前面に押し出されてきてます。美しい雰囲気がいい。

2018/02/21

For 2 Akis/Shinya Fukumori Trio

2574
ECMレーベルの新譜が4枚届いたので、時間を見つけて聴いていきたいと思います。今回の目玉はこのアルバムでしょう。ジャズでは今まで菊地雅章のリーダー作はありましたし、サイドでも出ていた人は何人かいます。でも、ECMから斬りこんできた日本人は初めてじゃないかな。しかもECMらしいサウンドの上に日本情緒を重ね合わせた、ほんのりと温かみのある音楽なので。ドラマーのリーダー作だとドスドスと叩きまくるのが多い中、こういう控えめな叩き方でのリーダー作の演奏はやはりECMらしいです。ウォルター・ラングもECMデビューじゃなかったかな、確か。売れ行きもいいみたいです。


For 2 Akis/Shinya Fukumori(Ds) Trio(ECM 2574)(輸入盤) - Recorded March 2017. Walter Lang(P), Matthieu Bordenave(Ts) - 1. Hoshi Meguri No Uta 2. Silent Chaos 3. Ai San San 4. For 2 Akis 5. The Light Suite 6. No Goodbye 7. Spectacular 8. Mangetsu No Yube 9. Emeaude 10. When The Day Is Done 11. Hoshi Meguri No Uta (Var.)

(18/02/20)福盛進也作は、2、4、5曲目後半、7曲目、Walter Lang作は6、10曲目、Matthieu Bordenave作が9曲目、間に日本の滝廉太郎、宮沢賢治その他の曲がちりばめられています。日本の歌唱集のような印象だけど、意外にオリジナル割合が多い。メロディはあくまで優しく、そしてゆったりとした「ECMサウンド」で奏でられていて、これはどう見ても(聴いても)、ECMそのものとしての録音ですね。ただ、日本人が聴くのと、欧米人が聴くのとでは印象が違うと思います。欧米人からはある種の東洋のエキゾチックさというのものが、割と強く感じられるのでは。聴いた感じ、ゆったりしていて、ここではほんのりと温かみも感じられるような演奏で、しかも親しみのあるメロディ。これは強いですね。一度は聴いてみたい音楽。

2018/01/23

Invisible Threads/John Surman

2588
ECMレーベル新譜の4枚目で一段落。ジョン・サーマンの変則トリオによるアルバム。楽器編成がどうであれ、哀愁のあるサーマン節は相変わらずで、メロディがけっこう聴かせます。ただ、聴いていくうちにメロディアスながらインプロ的に吹いている曲もあって、こういう曲ならば割とジャズと認識されやすいのかな、と思います。まあ、彼を聴くときはジャズとかそういうものはあまり関係なく、サーマンの管を聴く人が多いのではないかなあ、と想像させますが。バックというか、メンバーにピアノとヴァイブラフォン系の奏者を加えるところあたり、マンフレート・アイヒャーのプロデュースが絡んでいるのかな、と思ってもみたり。


Invisible Threads/John Surman(Ss, Bs, Bcl)(ECM 2588)(輸入盤) - Recorded July 2017. Nelson Ayres(P), Rob Waring(Vib, Marimba) - 1. At First Sight 2. Autumn Nocturne 3. Within The Clouds 4. Byndweed 5. On Still Waters 6. Another Reflection 7. The Admiral 8. Pitanga Pitomba 9. Summer Song 10. Concentric Circles 11. Stoke Damerel 12, Invisible Threads

(18/01/22)9曲目のみNelson Ayres作で、他は全曲ジョン・サーマン作。編成は管にピアノ、ヴァイブラフォン系のトリオと、少々変わっているけれど、相変わらずの哀愁のあるサーマン節を聴くことができて、今回はこの編成でなくては。主に端正な曲が続き、テーマもソロもメロディで聴かせる彼のサックス(時にバスクラリネット)は、ある種想像できるんだけど、やはりこうでなくちゃという感じで、安定感があります。12曲あるけれど、59分台なので、比較的コンパクトにまとまっている演奏が多いです。そのメロディは、割と凝縮されていて、落ち着いて聴ける雰囲気。3曲目などはインプロ的に吹いているんだけどやはりサーマン節。果たしてこれをジャズの範疇に加えていいのかと思いますが、曲によっては少しジャズっぽい

2018/01/22

Contra La Indecision/Bobo Stenson Trio

2582
ECMレーベル新譜聴き3日目。今回の4枚の中では、やはりこのアルバムが目当ての人が多いんだろうな、と思わせる美旋律感。実際にはこのように自在なピアノ・トリオの演奏は、サウンドが落ち着いていても表現は難しいと思うのだけど、そんなことを感じさせずに、さすがベテラン、メロディを紡いでいきます。マンフレート・アイヒャーのプロデュースだし、ここまでならいいっていう線を持っているのだろうな。1曲目のキューバのSilvio Rodriguez作がタイトル曲というところも、何か深い意味がありそうです。まあ、そういうところは気にしないで、音の流れに身を任せていくのがいいのかもしれませんが。


Contra La Indecision/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 2582)(輸入盤) - Recorded May 2017. Anders Jormin(B), Jon Falt(Ds) - 1. Cancion Contra La Indecision 2. Doubt Thou The Stars 3. Wedding Song From Poniky 4. Three Shades Of A House 5. Elegie 6. Cancion Y Danza VI 7. Alice 8. Oktoberhavet 9. Kalimba Imressions 10. Stilla 11. Hemingway Intonations

(18/01/21)Silvio Rodriguez作が1曲目、バルトークの曲が3曲目、エリック・サティ作の5曲目、フェデリコ・モンポウ作の6曲目、3人のインプロヴィゼーションの9曲目、ボボ・ステンソン作の7曲目で、他はAnders Jormin作(2、4、8、10-11曲目)。そんなに甘めではないけれども、やはり旋律的には美旋律のアルバムなのかなと思います。2曲目は多少盛り上がりもあり、ちょっと切れ味のあるところも見せていますが。クラシックの曲も、そうでない曲も、あまり境目なく演奏していきます。その分、北欧系の香りがあって、そこがまたいいのだと思います。陰影のつけ方がうまい演奏で、ついひきこまれてしまいます。繊細で、切なくて、フレーズに自由な空間を置きつつも、それがまとまると、そこにはひとつの音世界がある感じ。

2018/01/21

Lucus/Thomas Stronen Time Is A Blind Guide

2576
ECM新譜聴きの2日目。今日は1作目がタイトルだったものが今作ではグループ名になっているアルバムです。とは言うもののメンバーチェンジはあって、ピアニストに日本人がいるのがうれしい。もっとも来月には日本人のリーダー作も出るようですけど。ECMって今までも日本人ミュージシャンとは縁が少なかったですからね。北欧のドラマーのアルバムで、けっこうこういう静かな叩き方する人、あちらには多いんですよね。でもそういうところも好きだったりします。メロディアスな作曲をする人だけど、いくらかフリーっぽさも残してはいます。こういう絶妙なサウンドは、やはりECMで聴くのがいい、ってことになるんでしょうね。

(追記)ある人から教えられたのですが、田中鮎美さんはNakamaというグループのピアニストでもあるそうです。これなら入っていて自然ですね。


Lucus/Thomas Stronen(Ds) Time Is A Blind Guide(ECM 2576)(輸入盤) - Recorded March 2017. Ayumi Tanaka(P), Hakon Aase(Vln), Lucy Railton(Cello), Ole Morten Vagan(B) - 1. La Bella 2. Friday 3. Release 4. Lucus 5. Fugitive Pieces 6. Baka 7. Wednesday 8. Tension 9. Truth Grows Gradually 10. Islay 11. Weekend

(18/01/21)1曲目のみ3人作(Thomas Stronen、ヴァイオリン、ベース)で、他は全曲Stronenの作曲。このバンド名では2作目だけど、ピアニストが日本人に替わり、パーカッションはいなくなりました。ピアノ・トリオにヴァイオリンとチェロが加わる基本的な指向性は同じ。1曲目は3人の作曲だけど、ピアノも聴こえるし、インプロヴィゼーションというよりは合作という感じか。北欧オジャズという感じで寒色系の、少しミステリアスなサウンドを持ち、それが静かになったり盛り上がったりしています。何となく、クラシック(現代音楽)との壁を少しすり抜けているような雰囲気も。ドラマー作だけど、メロディは美しく、神秘的なところがあります。それでいて、フリー・インプロヴィゼーション的な自由な空間も静かながら。この感じがなかなか。

2018/01/20

Obsidian/Kit Downes

2559
ECMレーベルの1月新譜が4枚届いたので順番に聴いていきます。今日のアルバムはパイプ・オルガンのアルバム、イオンプロヴィゼーションの部分はあるのだろうけれども、全然ジャズらしくないです。でも確かキース・ジャレットも即興でパイプオルガンのアルバムを作ったレーベルなので、傾向からしてもこういうのも驚きでもないかなと思います。ECMという観点で聴けば、こういうのもなかなかいいかなと。また。プロデューサーがSun Chungで、この人なかなか出てこないで忘れた頃にプロデューサーやりますね。マンフレート・アイヒャーの後継者とされている人なので、もっと出てきてもいいと思うのですけど。


Obsidian/Kit Downes(Pipe Org)(ECM 2559)(輸入盤) - Recorded November 2016. Tom Challenger(Ts on 5) - 1. Kings 2. Black Is The Colour 3. Rings Of Saturn 4. Seeing Things 5. Modern Gods 6. The Bone Gambler 7. Flying Foxes 8. Ruth's Song For The Sea 9. Last Leviathan 10. The Gift

(18/01/20)2曲目がトラディショナル、10曲目が共作の他は全曲Kit Downesの作曲。アルバムはジョン・テイラーに捧げるとあります。パイプ・オルガンのソロのジャズ・アルバム(5曲目のみテナー・サックスとのデュオ)はかなり珍しいけど、いわゆるジャズ色はなく、クラシックとして扱うにはちょっとメロディ感があるかな、という感じです。プロデューサーはSun Chung。まあ、クラシックとボーダーレスなこのレーベルではこういうものもアリかな、と思いますが、インプロヴィゼーションもあってもジャズとしてとらえるには、かなり聴く人を選ぶだろうな、という感想です。ただECMファンには、こういうのはけっこういい、という人も多そうで、そういう意味では荘厳な感じもあるし、面白そうなアルバム。パイプ・オルガンは初めてではないし。

2017/11/23

Unloved/Maciej Obara Quartet

2573
ECMの新譜4日目で一段落。このアルバム、最初は典型的なECMのゆったりとした出だしでこのまま続いていくと見せかけて、5-6曲目の後半に激しい曲を持ってきてます。アルバムコメントを聴きながら書いている身としては、最初にずらっと書いておくも、かなり途中で書き直しをしてます(笑)。1曲目でゆったり入るというのは、プロデューサーのマンフレート・アイヒャーの意向なんでしょうね。ECMで激しい曲がないというとそんなことはなく、意外にあるものなのですが、レーベルイメージから、そう感じている人が多いようです。それでも、今回の4枚の中では、一番ECMのイメージ(個人的感想ですが)にシンクロしていたアルバムかな。


Unloved/Maciej Obara(As) Quartet(ECM 2573)(輸入盤) - Recorded January 2017. Diminik Wania(P), Ole Morten Vagan(B), Gard Nilssen(Ds) - 1. Ula 2. One For 3. Joli Bord 4. Unloved 5. Sleepwalker 6. Echoes 7. Storyteller

(17/11/22)タイトル曲の4曲目のみクリストフ・コメダ作で、他は全曲Maciej Obara作曲。彼はポーランド出身で、ECMでは初リーダー作なれど、他ではアルバムあり。前半テンポ感のあまりない、ゆったりした、時に盛り上がる演奏は北欧のジャズに近く、メンバーもノルウェー出身が混ざっていて、いかにもECMという感じの演奏です。むしろ安心して聴ける、その典型的な、やや寒色系でしっとり感のあるサウンドの1曲目。リズム的には多少変わるものの、北欧的な雰囲気のある曲が続きます。4曲目のコメダ作は、やはりメロディの強度があって、この曲は浮かび上がってきます。ところが5曲目は激しく、6曲目はフリー調からかなり盛り上がり。この5-7曲目あたりで、硬派な北欧的なジャズもやっていると、印象も軌道修正。

2017/11/22

Nahnou Houm/Jon Balke/Siwan

2572
ECMの新譜3日目。ヨン・バルケのSiwanECM2作目。ここではヴォーカリストが替わり(国籍も)、作詞の方も、既成の昔の、主にスペイン語の歌詞(トラディショナルのみアラビア語)の詩に乗せて歌っているところが違います。また前作ではあったエレクトロニクスはどうやら使っていないようです。でもアラブ世界と西洋世界を、今回はアンダルシアという地に焦点を当ててですが、結びつけている姿勢は近いものがあります。こういうある意味冒険的なアルバムを作れるのは、やはりECMだからかなあ、とも思います。便宜上ジャズに入れてありますが、どちらかと言うと民族音楽の方に近く、いわゆるジャズ度はないのは前作に同じです。


Nahnou Houm/Jon Balke(Key)/Siwan(ECM 2572)(輸入盤) - Recorded January 2017. Mona Boutchebak(Vo), Derya Turkan(Kemence), Helge Norbakken(Per), Pedram Khavar Zamini(Tumbak), Barokksolistene: Bjarte Eike(Vln, Leader), Alison Luthmers(Vln), Oivind Nussle(Vln), Milos Valent(Viola), Per Buhre(Viola), TOrbjorn Kohl(Viola), Judith Maria Blomsterberg(Cello), Mime Brinkmann(Cello), Johannes Lundberg(B) - 1. Duda 2. Desmayer Se 3. Castigo 4. Del Rey 5. Ma Kontou 6. Nahnou Houm 7. Zem Zemeh 8. Aun Beniendo 9. Arco Y Flecha 10. Sin Nada Querer 11. Itimad

(17/11/21)SiwanのECM2作目、5曲目がアンダルシアのトラディショナルで、7曲目はメンバーのPedram Khavar Zaminiの打楽器の曲以外は全曲ヨン・バルケの作曲。11世紀から17世紀にかけてのスペインの詩を、曲にのせて歌っていますが、この時期はイスラム教からキリスト教にかけての時期ではなかったか。ヴォーカルはアルジェリア人。そのイスラムの音楽のような主要メンバーとバックの弦楽はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ベースと西洋のもの。でも旋律はアラブの味のところも。ヴォーカルのエキゾチックさと相まって、アラブと西洋の折衷的な民族音楽が繰り広げられています。スペインのアンダルシアも地域的、音楽的には興味深いので、これはバルケにしかなし得ないような、独特な世界観が広がっています。

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