Twitter

無料ブログはココログ

« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

2019年1月の記事

2019/01/31

Quest II

Quest2
デイヴ・リーブマンのアルバムの12日目。ここでクエストの2枚目のアルバムが出て、メンバーが固まります。この後、間隔を開けながらも、ポツポツとグループ名義のアルバムを出していくことになります。今日のアルバムは再演曲が目立ったような気もしますが、それがデュオで演奏したものを4人で演奏するとどうなるかとか、けっこう興味深いものでした。メンバー固定がその後長く続くことからも、安定した演奏をしてくれていますし。活発な曲も静かな曲も、対応力は広く、まあ、ちょっとジャケ写がダサいかな、という程度のことではないかと(笑)。久しぶりにかなり好みの演奏(アルバム)を聴きました。


Quest II(Storyville) - Recorded April 17, 1986. David Liebman(Ss, Fl), Richard Beirach(P), Ron McClure(B), Billy Hart(Ds) - 1. Gargoyles 2. Pendulum 3. The Hollow Men 4. Carissima 5. Third Visit 6. Johnny B.

クエスト2作目は、1作目より4年半経過して録音。曲はリッチー・バイラーク(1-2、6曲目)とデイヴ・リーブマン(3-5曲目)の2人によるもので、内容的にはけっこうシリアス。再演曲もあり。ビリー・ハートのドラムスの、特にあのマレットさばきはぴったりきます。内省的でクラシック風のフレーズの混ざっている、出だしがバラードで中盤がロックビート的になる1曲目、重い感じのテーマと跳ね回っているドラムスとで、モーダルの暗い雰囲気のままアドリブ部は4ビートの2曲目、エキゾチックで静かなメロディで怪しげなバラードの3曲目、厳かな雰囲気がそのまま続くようなやや起伏のあるバラードの4曲目、アップテンポの4ビートで豪快にこれでもかと攻めまくる5曲目、内省的な、メロディの印象的なバラードで最後を飾る6曲目。

2019/01/30

Double Edge/David Liebman/Richard Beirach

Davedouble
デイヴ・リーブマンのアルバムの11日目。リッチー・バイラークとのアルバムがこれでもかと続きます。スタンダードなどのアレンジに関しては、やっぱり原曲の雰囲気を重んじる派と好き勝手にアレンジしていい派があると思うのですけど、私は後者の方です。なので、彼らの意表を突くアレンジはけっこう好きだし、そういう意味でも彼らの演奏が好きだと言うこともできます。あとは彼らのオリジナル曲も好きですけど、このアルバムのように楽しめるのであれば、スタンダードやジャズメン・オリジナル集でも構いませんし、どちらもいいと思います。そしてこのような演奏になるのも彼らならではということで、やはりこれは聴いてみるしかないのかなあとも思います。


Double Edge/David Liebman(Ts, Ss, Afl)/Richard Beirach(P)(Storyville) - Recorded April 21, 1985. - 1. Naima 2. Round Midnight 3. India 4. On Green Dolphin Street 5a. Lover Man 5b. Some Other Time 6. Oleo

デュオによるジョン・コルトレーン(1、3曲目)、ソニー・ロリンズ(6曲目)やスタンダード曲集(2、4-5曲目)。特に2年後の「トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン」と曲が重なっているものもあり、比較してみると面白いかも。割とオーソドックながらはじけている部分もあるバラードの1曲目、モンクらしさを出しつつも、やっぱり彼らの土俵で割とダイナミックな演奏をしている2曲目、デュオでも十分モーダルな演奏ができることを証明する3曲目、少し意外性のあるノリとサックスの自由なフレーズでのスタンダードの4曲目、アルト・フルートのソロでの渋いバラードの5a曲目から、ピアノ・ソロでの5b曲目への展開。6曲目の「オレオ」はこの2人ではやりそうもない雰囲気なのですが、すごいスピードで、変わったアレンジの演奏でした。

2019/01/29

Quest

Quest1
デイヴ・リーブマンのアルバムの10日目。ここで「クエスト」というアルバムが出て、後にグループ名になります。長い間やったりやらなかったり、結局はけっこう息の長いアルバムの出し方をしているのですが、ベースとドラムスが2枚目以降とメンバーが違うので、グループの「クエスト」は2枚目から、ということになりそうです。それでもリーブマンとリッチー・バイラークは組んでますので、やはりこの2人の相性がけっこういいのだな、と思わせます。何曲かおなじみの曲が入ってますけど、彼らのアレンジと分かるし、その仕方も面白いものだしと、やっぱり私が好きだからかな、こういう風なアルバムコメントになってしまうのは。


Quest(Break Time) - Recorded December 28-29, 1981. Dave Liebman(Ss, Afl), Richie Beirach(P), George Mraz(B), Al Foster(Ds) - 1. Dr. Jekyll Ans Mr Hyde 2. Wisteria 3. Softly As In A Morning Sunrise 4. Elm 5. Napanoch 6. Lonely Woman

「クエスト」という言葉がはじめて出てきますが、ここではアルバムタイトルが「クエスト」で、リズムの2人は1枚目のみの参加なので、実際は2枚目からとはちょっと違ったニュアンスなのかも。デイヴ・リーブマン作が5曲目、リッチー・バイラーク作が4曲目、ジョージ・ムラーツ作が2曲目、アル・フォスター作が1曲目、3曲目にスタンダードで、独特なアレンジを持つモーダルな4ビートの「朝日のようにさわやかに」がここでも。6曲目は けっこう渋いバラードのオーネット・コールマン作。ドラマーが作ったにしてはメロディアスで中盤がラテンの1曲目、センチメンタルなバラードの2曲目、ソロ・ピアノではじまり哀愁漂いつつ中盤アヴァン的に盛り上がるバラードの4曲目、スピーディーで時に4ビートも出るモーダルな雰囲気の5曲目。

2019/01/28

Omerta/Richard Beirach/David Liebman

Richieomerta
デイヴ・リーブマンのアルバムの9日目。リッチー・バイラークとのデュオのアルバムが2日続きました。レーベルが違うし、こちらにはスタンダードも入っているので比較は難しいんですけど、どちらもいいというのが正直なところ。ちょっとジャケットがアレなんで、今こういうデザインが通るかどうかはさておき、再発する場合は差し替えという手もあるし、なんてことを考えてしまいましたが、実際の入手可能性はどうなんでしょうね。今はちょっと難しいかもしれませんね。基本的にECMレーベルというものが好き、という手前に、彼らを中心とするアルバム群が好き、という時代が自分にはあったのだと、今考えると、そう思います。


Omerta/Richard Beirach(P)/David Liebman(Ts, Ss, Afl)(Break Time) - Recorded June 9-10, 1978. - 1. Omerta 2. On Green Dolphin Street 3. 3rd. Visit 4. Eden 5. Spring Is Here 6. Cadaques 7. To A Spirit Once Known 8. In A Sentimantal Mood

リッチー・バイラークの作曲は1、4曲目、デイヴ・リーヴマンの作曲は3、7曲目、共作(インプロヴィゼーション?)が6曲目、2、5、8曲目がスタンダードないしジャズメン・オリジナル。デュオの場合はシリアスな対話の面白さというか、スタンダードの曲もリハーモナイズしてコード進行を変えたり、メロディーが変わったり、すんなりと聴き流させてくれないところが印象に残ります。2曲目も、あまり派手ではないけれど、手が加わったスタンダード、心地良い。5曲目はかなりいじってます。3曲目は豪快系の曲だけど、コードと調性が複雑なのか、モーダルかつ浮遊感があります。リーブマンは曲によって3種の楽器を持ち替えるのが的確。6曲目はフリーモーダル系だけど、日本情緒も少し。8曲目はテナー・サックスのみのソロで。

2019/01/27

Forgotten Fantasies/David Liebman & Richard Beirach

Daveforgotten
デイヴ・リーブマンのアルバムの8日目。ここからはリッチー・バイラークとの共演アルバムばかりの10回、ということになります。やはりこの時代(ECM時代もあるからもう少し前か)からの彼との相性はバツグンに良かったですね。今聴いても、魅力的な演奏で時間が過ぎるのを忘れてしまうくらい。どうしてこういうアルバム群が後回しになってしまったのか分かりませんが、そもそもコメント手直しの手を付けていたのが数千にわたる枚数だったので、順繰りにやっているうちに今になってしまった、という感じですね。そろそろ仕事の繁忙期ですが、なるべくこの間は続けて行きたいなあ、と思っています。


Forgotten Fantasies/David Liebman(Afl, Ts, Ss) & Richard Beirach(P)(A&M Horizon) - Recorded November 18-20, 1975. - 1. October 10th 2. Repeat Performance 3. Eugene 4. Forgotten Fantasies 5. Troubled Peace 6. Obsidian Mirrors

邦題は「遺忘夢幻」。デイヴ・リーブマン作が2、4-5曲目、リッチー・バイラーク作が1、3、6曲目。邦題はジャケットに薄く漢字で書いてありますが。全曲オリジナルで2人の対話的な作品集です。渋いのですが、時代とレーベルを考えると、やや意外かもしれません。2人の演奏の緊密性が、聴く人を少し緊張させます。それでもメロディアスなバラードでもピアノはいく分ダイナミックな感じで録れているし、このデュオは、聴いていて中に入り込むような感覚をもたらします。題材やメロディそのものよりも、2人のサウンドがなかなかいい感じ、とでもいうのか。そもそもバイラークのピアノがかなり魅力的に聴こえてきます。クラシカルで時に豪快なアプローチが心地良い。その中でも特に6曲目は本当に豪快で聴いていて気持ちよい。

2019/01/26

Dark Magus/Miles Davis

Milesdarkma
デイヴ・リーブマンのアルバムの7日目。そしてマイルス・デイヴィスのアルバムの2日目。この後の10回は、リッチー・バイラークが絡むので、それを聴くのも楽しみにはしていますが、まず今日のアルバムを。’60年代の後半から一時期引退する’75年の「アガルタ」「パンゲア」までの時期は、マイルスのアルバムが1枚ごとにサウンドが変わって、なかなか興味深いです。ただ、有名なアルバムばかりなので、実は私は避けたかったミュージシャンでもあります。もうすでにいろいろな方から評価を得ていますし、あえて私が、という面も。ただ、ホームページを一定レベルのところまで完成させるためには、何とか私も取り上げないと。


Dark Magus/Miles Davis(Tp, Org)(Sony) - Recorded March 30, 1974. David Liebman(Ts, Ss), Azar Lawrence(Ts), Peter Cosey(G), Peggie Lucas(G), Dominique Gaumont(G), Michael Henderson(B), Al Foster(Ds), James Mtume(Per) - 1. Dark Magus - Moja 2. Dark Magus - Will 3. Dark Magus - Tatu 4. Dark - Magus - Nne

CD2枚組。マイルス・デイヴィスの作曲で、テープ編集も絡んでいると思われます。リズム自体がジャズではなくロック寄りのサウンドとなって、すごいエネルギーのブラック・ファンクが押し寄せてくるという印象です。ギターが3人になっていてかなりにぎやかです。サックスが2人いますが、フレーズからたぶんこっちがデイヴ・リーブマンだろうと...あまり自信がありませんが。1曲目はこれでもかと突っ走っている感じで、2-4曲目はやや落ち着いた感じ。この時期、1枚ごとに印象は違いますけど、ここから’75年の「アガルタ」「パンゲア」に繋がっていくような曲の長さやサウンドで突き進んでいます。基本的に1コード進行がほとんどですが、かなりの情報量がつまっているアルバムではないかと。 25分の曲でもダレる事はない。

2019/01/25

On The Corner/Miles Davis

Milesonthe
デイヴ・リーブマンのアルバムの6日目で、ここから共演・サイド参加作になります。やはりこれからコメント手直しをするミュージシャンに多いのですが、マイルス・バンド出身の人が多いので、避けて通ることはできませんね。個人的にはこのあたりをコメントしていくのは苦手なんですけど、何とかやってみます。このアルバムは特にベースのマイケル・ヘンダーソンがサウンドを決めている感じで、完全なファンク・ビートに乗っかった演奏になっています。発売当初にこのアルバムを聴いた人は面食らってしまったのでは、と思います。その頃からジャズ・フュージョン界がこういったサウンドに席巻されていくのですが。


On The Corner/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded June 1, 6 and July 7, 1972. Bennie Maupin(Bcl), Dave Liebman(Ss), Carlos Garmett(As, Ts), Chick Corea(P), Herbie Hancock(P), Harold Williams(P), John McLaughlin(G), Colin Walcott(El-sitar), Michael Henderson(B), Jack DeJohnette(Ds), Billy Hart(Ds, Per), Don Alias(Per), Mtume(Per), Badal Roy(Tabla) - 1. On The Corner New York Girl/Thinkin' One Thing And Doin' Another Vote For Miles 2. Black Satin 3. One And One 4. Helen Butte Mr. Freedom X

全曲マイルス・デイヴィス作曲。このアルバムでは、ファンク・ビートにのって(ベースのマイケル・ヘンダーソンはソウル出身)、しかもパーカッション、タブラ、シタール(コリン・ウォルコットのクレジットもあります)等の絡むリズムは久しぶりに聴いてかなり気持ちのいいものだと実感しました。ポリリズミックなファンクとでもいうのでしょうか。今となってはちょっと古い感じもありますが、逆にそれがその時代のファンクを取り込んで、当時としてはかなりトンガッたサウンドになっているのでしょう。ここではハービー・ハンコックが呼び戻されています。 曲の割り方と、クレジットが不十分のため分かりにくいですが、デイヴ・リーブマンとチック・コリアは1曲目に参加していると思われます。はっきりとしたリズムが心地良く流れていきます。

2019/01/24

John Coltrane's Meditations/David Liebman Ensemble

Davemedita
デイヴ・リーブマンのアルバムの5日目にしてリーダー作は終了。残り12回分は共演・サイド参加作になります。それにしても、自分の記憶からも消え去っていたアルバムが残っているもんだなあ、との実感。本家メディテーションでは、エフェクターをかけたギターはなかったはずなので、やはり元曲でのメロディはそのままに、アレンジを加えたものですが、なかなか雰囲気は出ているし、迫力もあります。こういう演奏もやっていたのか、と改めて思いました。このアルバム、今は入手が難しそうではありますが、こういうアルバムも聴き直して紹介していくのも、いいなと、改めて思っています。


John Coltrane's Meditations/David Liebman(Ts) Ensemble(Arkadia) - Recorded December 1995. Vic Juris(G), Jamey Hadded(Ds, Per), Phil Markowitz(P), Tony Marino(B), Billy Hart(Ds), Cecil McBee(B), Tiger Okoshi(Tp), Caris Visentin(Oboe) - 1. Introduction 2. The Father And The Son And The Holy Ghost 3. Compassion 4. Love 5. Consequences 6. Serenity

何と、ジョン・コルトレーンの「メディテイション」(インパルス)と同じ曲、曲順も同じ。オーボエのカリス・ヴィセンティンが完全コピー譜をとったとか。そこら辺まで聴き比べはしていませんが、後期ジョン・コルトレーンですからフリージャズです。問題作ではあるけれども、収録時間が55分あって、完全コピーによる演奏ではなく、メロディはそのままに編曲を加えて演奏をしたという事だそうです。またある意味フリーをも突き抜けてしまった(悟りを開いていた?)元演奏ではあるので、いわゆるフリー感はあっても、落ち着いた諦念ののようなものが、激しい演奏の場面はあっても漂っています。ライヴなので、ちょっと音のバランスは悪いかもしれませんけど。こういう演奏で再現することの是非は置いておいて、迫力はけっこうあります。

2019/01/23

Classic Ballads/David Liebman

Daveclassic
デイヴ・リーブマンのアルバム4日目。落穂拾い的にアルバムを攻めていますけど、このアルバム、国内盤にはなりましたけど、ご記憶の方は多くないんじゃないかと思います。義理の母であるNatarie Visentinからのリクエストでもあり、彼の好きな曲でもあった昔のバラード(スタンダード)をドラムレスのトリオで演奏してみたかった、ということだと思います。彼の経歴からすると、ちょっと珍しいアルバムですよね。けっこう聴きやすいので、購入当時は何度もかけていた記憶がありますが、これとてももうすでに4半世紀以上前の話ですね。まあ、この頃出たアルバムを少しでも紹介していければ、と思います。


Classic Ballads/David Liebman(Ss)(Candid) - Recorded December 1990 & January 1991. Vic Juris(G), Steve Gilmore(B). - 1. Out Of Nowhere 2. If I Should Lose You 3. Dancing In The Dark 4. Skylark 5. Stella By Starlight 6. My Fummy Valentine 7. On Green Dolphin Street

邦題「あの日のバラード」。何と、ギターとベースとのトリオでスタンダードのバラードを演奏しています。有名な曲ばかりで、なかなか渋い演奏。たまにはデイヴ・リーブマンもこういうこともやりたくなるのか、と思います。聴きやすいのですが、フレーズだけ追いかけてみると、一歩踏み外すと目立たないところでアヴァンギャルトという部分も見え隠れしていたり(ほんの少しですけど)。ただ、オーソドックスなスタンダード・ジャズ、しかもバラード中心という方向で演奏すると、やはりこのメンバーで、この演奏ということになりますかね。 穏やかだし、メロディアスです。ギターのVic Jurisも、この方面では名前も知られていますし。ここでもソプラノ・サックスだけを吹いていたのは、当時の彼の特徴です。とにかくスルッと入ってきます。

2019/01/22

Time Line/Dave Liebman

Davetimeline
デイヴ・リーブマンのアルバムの3日目。Owlレーベルのアルバムが続きましたが、フランスのレーベルは、売れ行きよりもその内容とか芸術性に重きを置くレーベルと聞いたことがあります。そういう意味でけっこう好きにやらせてもらっていたんでしょうね。彼のアルバム、コメントはできるだけ前に書いたのを活かす形でそれに肉付けしていくのですが、今回がほぼ全面書き替えになってしまいました。内容を表さない記述を20年以上も続けてきたわけで、ちょっと赤面ものなんですけど、かなりマイナーなアルバムだし、ブログにアップするのは今回が初めてなので、そんなに神経質にならなくてもいいのかな、と思ってみたり。やはり彼は彼でした、というのが正直なところです。


Time Line/Dave Liebman(Ss)(Owl) - Recorded May 1989. Bob Mintzer(Ts, Ss, Bcl, Cl, Piccolo), Caris Visentin(Oboe, English Horn), Conrad Herwig(Tb), Jim McNeely(P), Rufus Reld(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Picadilly Lilly 2. And Now, For A Show Tune 3. Something She Would Do 4. Time Line 5. Port Ligat 6. The Breaking Of The Code 7. Places Before

7曲目のみCaris Visentin作曲で、他は全てデイヴ・リーブマンの作曲。変わった楽器も交えてホーンが4人。ホーンアレンジは凝っていて、ジャズ的な、あるいはクラシック的な上にクローズド・ハーモニーが乗っかった部分も、フリー的な部分もあるし。1曲目はアドリブ部分はけっこう明朗な4ビートジャズ。2-3曲目になると、やはり思索的で内省的な面が見え隠れしてます。無機的な出だしからホーンのエキゾチックなフレーズとドラムスのロックビートが出てくるタイトル曲の4曲目、ピアノではじまり、ひんやりとしたホーンのハーモニーが出てバラードからロックビートになる5曲目、ドラマチックな展開ながらエキゾチックな感じもある14分台の6曲目、オーボエが映えて、ミステリアスで、よりクラシック的な感触もある静かな7曲目。

2019/01/21

Trio + One/David Liebman

Davetrioone
デイヴ・リーブマンのアルバムの2日目。今日はOwlからのリーダー作。こういうアルバムが国内盤で発売されていた時代ってあったんですね。もう30年も昔の話。もうそろそろ手直しの残り枚数も少なくなってきたので、有名盤以外は重なる追っかけミュージシャンが少ないかな、と思っていたら、まだありました。曲自体は全曲オリジナルということはあるけれど、デイヴ・ホランドとジャック・ディジョネットと組んだアルバムなら、悪かろうはずはありません。スリリングなサウンドから落ち着いた場面まで、いろいろと1枚のアルバムで楽しめました。ただ、やはりゴキゲンなジャズというわけではないので、聴く人を少々選ぶことになるかもしれませんけど。


Trio + One/David Liebman(Ss)(Owl) - Recorded May 1-2, 1988. Dave Holland(B, Cello), Jack DeJohnette(Ds), Caris Visentin(Oboe) - 1. Al The Things that... 2. In The Mean Time 3. Return To Napanoch 4. It's Defferent Out there 5. Master Of The Obvious 6. Romp 7. While We're On The Subject 8. Burst 9. Ode For Leo (Prelude) 10. Gazelle

全曲デイヴ・リーブマンの作曲(9曲目のみモチーフあり)。ピアノレス・トリオ(曲によってオーボエ参加)です。曲によってリズムも多彩で、マニアックだけど安心。リズム隊が非常に元気な部分もありますが、全編ソプラノ・サックスを使い、そのフレーズをはじめ、音の傾向として内側へ求心力が向かい少し思索的な感じがします。それでもメンバーがスゴいので、安定感のある4ビートがなかなか心地よい1、10曲目、ラテンビート的に躍動感のある2曲目、ベースのアルコ奏法メインで内省的なバラードの3、7曲目、ドラムスとの丁々発止の自由なデュオの4曲目と、どの曲も飽きさせずに聴かせてくれます。5曲目のオーボエもなかなかマッチしてます。6、8曲目のそれぞれの柔軟さも見事。9曲目はソロ。やはりメンバーがいい。

2019/01/20

The Loneliness Of A Long Distance Runner/David Liebman

Daveloneli
次はデイヴ・リーブマンのアルバムの過去盤聴きに行きます。リーダー作が5枚で他は共演・参加作なのですが、相棒のリッチー・バイラークとのデュオやクエストあたりでまだ手を付けてないアルバムが何枚かあるので、久しぶりに聴くのが楽しみです。ただリーブマンのリーダー作に関しては、彼は多作なので、全部は追いかけてはいなくて、あくまでも手持ちの中でのコメントの手直しということになります。初日からかなりマニアックなアルバムになってしまいましたが、ソプラノ・サックスだけで、しかも多重録音がメインというアルバムも、ジャズの中では珍しいのではないかなあ、と思います。内容は、察してください...。


The Loneliness Of A Long Distance Runner/David Liebman(Ss)(CMP) - Recorded November and December 1985. - 1. The Runner: Mind and Body 2. The Discipline Of Practic 3. Going Through The Wall 4. Competition 5. The Starting Line 6. The Pack 7. Breakaway 8. Alone 9. Personal Best 10. Victory/Defeat 11. Contemplation

全曲デイヴ・リーブマンの作曲(即興?)。1、11曲目のみ完全ソロで、他の曲は一人多重録音によるソプラノ・サックスのソロ・アルバム。これだけでも十分個性的ですが、フレーズが内省的な感じなので、聴くのにもけっこう集中力がいるような気もします。多重録音のハーモニーがジャズのらしきものもあるけれど、クラシックか現代音楽に近いような感じも。やはり実験的な演奏という気がしないでもないですけど、こういう珍しい演奏を聴けるのもやはり彼のリーダー作で追っかけをしていたからこそかもしれません。どうやって多重録音のテンポを合わせたのか、というのも興味深いですけど、彼の構築力もなかなかのもの。ハーモニーのバックにソロを奏でている、という場面に特徴があります。それにしてもストイックかな。

2019/01/19

The Maker/Pat Martino

Patthemaker
マーク・ジョンソンの参加作の12日目にして一段落。これでアルバムコメントの手直しは残り15ページ444枚になりました。今日のアルバムは、おそらく日本制作なんでしょうか(録音はアメリカですが)。パット・マルティーノもホームページで特集をやりたかったんですが、他でも多く見かけるミュージシャンでもあり、時間の関係もあって断念しています。このアルバム、他のアルバムと比べて地味ではありますが、それでも1曲平均10分という、スタジオ収録では長い方でもあり、久しぶりに聴いて、けっこう良かったなあ、と思いました。と同時に当時のイメージと違ったので、コメントもニュアンス的に手直ししてあります。


The Maker/Pat Martino(G)(Paddle Wheel) - Recorded September 14, 1994. James Ridl(P), Marc Johnson(G), Joe Bonadio(Ds) - 1. Noshufuru 2. You're Welcome To A Prayer 3. The Changing Tides 4. Yoshiko 5. This Autumn's Ours

全曲パット・マルティーノの作曲。ギターの神様と言われる彼の、クァルテットのアルバム。スローテンポのバラードが少し多めですが、速弾きテクニックも出てきますし、曲としての完成度が高く、楽しめる作品に仕上がっています。5曲で51分ほどの収録で、1曲あたりの演奏が長めなのも特徴。浮遊感漂うテーマでその中を縦横無人に弾くこともあるギターがカッコよく、その後ややアップテンポの4ビートになる感じもなかなかいい1曲目、渋いメロディが語りかけるゆったりしたバラードの中にも時にギターが活躍する2曲目、テーマでアクセントを時に取りつつ、アドリブ部ではミッドテンポの4ビートの3曲目、静かで薄暮の中を演奏しているようなバラードの4曲目、これまたやや渋めなラテンビートでいいノリをしている5曲目。

2019/01/18

Orange And Blue/Al Di Meola

Aldiorange
マーク・ジョンソンの参加作の11日目。また3年ほど飛んで、アル・ディ・メオラのアルバムになりますけど、彼の’70年代の初期の作品を知っている身にとっては、サウンドがずいぶん変わったなあ、という印象です。それでも、いろいろなサウンドの変遷があって、ある時期にここにたどり着いているというのも興味深いですね。ベースとドラムスの顔ぶれの豪華なこと。それでいてトータルサウンドを目指しているので、メンバーが曲ごとに替わっても違和感は全然ないですし。ただ、パット・メセニー・グループの影響は、これを聴いてしまうと、やっぱりあるなあ、という気持ちが強くなります。それでもディ・メオラらしいまとめ方なので好きなアルバムですけど。

Orange And Blue/Al Di Meola(G)(Bluemoon) - Released 1994. Peter Erskine(Ds on 6-8), Manu Katche(Ds on 4, 9, 11), Steve Gadd(Ds on 10, 12), Marc Johnson(B on 1, 2, 5-8, 11-12), Pino Palladino(Fretless B on 4), Mario Parmisano(P, Key on 1-2, 4-13), Herman Romero(Vo, Per, Synth, G on 1-4, 6, 8-12), George Dalaras(Vo on 9), Noa(Vo on 3), Simon Shaheen(Vln on 12), Gumbi Ortiz(Per on 4, 10, 12), Andres Boyasky(Sax on 4) Conrad Hervig(TB on 4), Mike Pinella(Tp on 4) - 1. Paradiso 2. Chilean Pipe Song 3. Ta'alina Chant 4. Orange And Blue 5. This Way Before 6. Summer Country Song 7. If We Meet Again, Part One 8. If We Meet Again, Part Two 9. Cyprus 10. Theme Of The Mother Ship 11. Precious Little You 12. Casmir 13. On My Own

アル・ディメオラ単独作が1-2、4-6、11-13曲目で、他は10曲目がチック・コリアとの共作、他にヴォーカリストや作詞家との共作(3、9曲目)、その他3人での共作7-8曲目。彼がアコースティック指向になって久しいですが、このアルバムはかなりパット・メセニー・グループのサウンドを意識して作ったのではないかと思える作品。ブラジル指向というか、ヴォーカルというかヴォイスも入っていたり、変拍子も使ってドラマチックな曲の調子にしてしまうと似てしまうだけなのかもしれないですが。かなり聴きやすいです。それでいてスパニッシュなギターの感じは多少薄まるも隠してはいない感じですし。そして、ドラマーやベーシストなど、曲に合わせて非常に豪華なメンバーでの録音も特筆に値します。雄大な感じの曲たち。

2019/01/17

Paul Plays Carla/Paul Bley

Paulplaycarla
マーク・ジョンソンの参加作の10日目。ビル・エヴァンスの時代より一気に11年飛びます。この間の参加作のアルバムコメントは、もう直ってしまっているので。そこに、ポール・ブレイのアルバム登場です。静かな場面だけを聴けば、これはECMから出てもおかしくないような感じではあるのですが、盛り上がる曲もいくらか入っていて、そのあたりがやっぱりSteeple Chaseなんだなあ、と思います。マークはフリー系統も弾ける人で、改めて万能なベーシストなんだなあと思います。フリーに突入している場面もありますが、その一歩手前での緊張感のある演奏の部分も多く、しかもカーラ・ブレイの曲集ということで、好みのアルバムです。


Paul Plays Carla/Paul Bley(P)(Steeple Chase) - Recorded December 1991. Marc Johnson(B), Jeff Williams(Ds) - 1. Vashkar 2. Floater 3. Seven 4. Around Again 5. Ida Lupino 6. Turns 7. And Now The Queen 8. Ictus 9. Olhos De Gato 10. Donkey

ポール・ブレイはもっと過激だったような気がしますが、この頃は丸みを帯びてきて抒情性が増したように感じます。以前もよくカーラ・ブレイの曲を取り上げていますが、ここでは全曲その特集です。一説には曲の印税が離婚の慰謝料だったとか。マーク・ジョンソンのベースも、難しいと思われる曲を聴きやすくしています。内省的な曲が多いけど、4、8曲目のようにけっこう盛り上がる曲もあります。曲のテーマのメロディの強度があって、うまく3人でその面を浮かび上がらせながらまとめ上げている感じ。他のメンバーではなかなかこうは行かないなあという演奏。ピアノはやはり彼らしいなあ、と思われるフリー一歩手前のゆったりとした演奏もフリーに入った硬派な演奏もあって、そういう意味では緊張感のある部分も少なくない。

2019/01/16

メインのパソコンからココログへのコメント書き込み送信ができない

私のメインで使っているパソコン、今月7日のコメント書き込みの時までは、ちゃんとココログのコメント書き込みが出来たのですが、10日に書き込もうとしたときに、自分のココログにも相手のココログにも書き込みができなくなっていました。書き込もうとして「送信」をクリックすると「Forbidden You don't have permission to access /t/comments on this server.」というメッセージが出てきます。

この現象、よくあるようで、ココログのQ&Aとかにも書いてあるし、検索してもけっこう出てきます。ただ、こうすれば直るよ、というのは無くて、ココログ運営側のコメントスパムの対策と一体になっているらしくて、ココログに問い合わせて、手作業で解決してもらうしかないようです。そういうわけで何度かメールでやり取りしている最中です。ブラウザを変えたり、ウイルスチェックソフトをオフにしてみたり、いろいろやってみるけど解決には至っていません。

ただ、私のところのパソコンはDHCPという仕組みでルーター以下動いているので、もう一つのノートパソコンでは、IPアドレスが微妙に違うため、書き込みができるのは幸いでした。でも、そのノートパソコン、仕事で持ち歩くためのものなのでいつもはしまってあり、いちいち出すのも面倒です。

どうして書き込みができなくなったのかは不明なんですけど、9日にはWindows Updateがあったし、8日から9日にかけて、長男がひかり電話のルーターの配線をいじって間違えてしまい(WANに差し込まなければならないものをLAN端子に差し込んでしまった)、ひかり電話とFAXが半日ほど使えなくなっていたのも原因になるのかどうか。

以前Gooブログの編集画面への入り込みができなくなった時は、PC固有の現象とGoo運営に決めつけられて(まあ、無料だったので無理は言えないし、2年後に固定IPからDHCPに変更したら直ったので、PC側の問題ともいえる)、偶然に解決するまでに2年を要したし、今回はそんなに長くならないことを祈っています。この時もノートパソコンの方は使えたし、更新は月2回だけだったので何とか続けられました。直るまでは、コメント書き込みは自粛しようかなあと思います。もちろん、書き込んでいただくのは歓迎ですし、ちょっと反応は遅れますがノートパソコンを引っ張り出してお返事しようと思います。

そんなわけで、よろしくお願いします。

(1月24日追記)ココログにコメントが入れられない問題、何とか解消したようです。やはり、運営側が手作業でいろいろやっているようなこと、よそでも推測で書かれてましたが、そのようですね。同じような症状の人は、お問い合わせをかけてみるといいですよ。

「ご申告いただきました、コメント可能なパソコンのIPアドレスとコメント不可であるパソコンのIPアドレスをお調べしたところ、両者ともスパム認定がされていたことが確認できました。スパム性は確認されなかったため、ブロックを解除しております。」ということのようです。

2019/01/15

Consecration-The Last Complete Collection/Bill Evans

Billconsec8
マーク・ジョンソンの参加作の9日目。そして、ビル・エヴァンスは残念ながらこの演奏の約1週間後に亡くなり、ここでエヴァンスのアルバムは終わっています(同時期のアルバムは他でも発売されてはいますが)。私の方も、いつものアルバムコメントらしくないコメントですけど、このあたりあまり冷静に考えられない時期でもあり、多少のことはご容赦ください、ということで。たまたまBOXセットが2つありましたが、正月休みを利用して、そこは何とか。改めて後期でも、彼の良さを思い出すいい機会となりました。でも、ここまでまとめて一時期のライヴ録音が音源化されると、何を書いていいか分からない事態に遭遇したのも事実です。


Consecration-The Last Complete Collection/Bill Evans(P)(Alfa Jazz) - Recorded August 31 - September 7, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - Disc1 1. Re: Person I Knew 2. Tiffany 3. My Foolish Heart 4. Theme For M.A.S.H 5. Knit For Mary F 6. Days Of Wine And Roses 7. Your Story 8. The Two Lonely People 9. My Romance, Disc2 1. Tiffany 2. Polka Dots And Moonbeams 3. Like Someone In Love 4. Letter To Evan 5. Gary's theme 6. Days Of Wine And Roses 7. I Do It For Your Love 8. My Romance, Disc3 1. Re: Person I Knew 2. Tiffany 3. Knit For Mary F 4. Like Someone In Love 5. Your Story 6. Someday My Prince Will Come 7. I Do It For Your Love 8. My Romance, Disc4 1. Re: Person I Knew 2. Tiffany 3. Polka Dots And Moonbeams 4. Theme From M.A.S.H 5. Your Story 6. Like Someone In Love 7. Knit For Mary F 8. The Two Lonely People 9. My Romance, Disc5 1. Up With The Lark 2. Moanin' Grory 3. Polka Dots And Moonbeams 4. Like Someone In Love 5. Turn Out The Stars 6. Your Story 7. Emily 8. I Do It For Your Love 9. My Romance, Dick6 1. Re: Person I Knew 2. Tiffany 3. Knit For Mary F 4. My Foolish Heart 5. Who Can I Turn To 6. Emily 7. Laurie 8. You And The Night And The Music, Disc7 1. Re: Person I Knew 2. Laurie 3. Bill's Hit Tune 4. The Two Lonely People 5. Theme From M.A.S.H 6. My Foolish Heart 7. Days Of Wine And Roses 8. But Beautiful, Disc8. Emily 2. Polka Dots And Moonbeams 3. Like Someone In Love 4. Your Story 5. Days Of Wine And Roses 6. Knit For Mary F 7. Who Can I Turn To 8. I Do It For Your Love 9. My Romance

当初CD2枚組が出て、次に1枚続編が出て、とうとうBOXセットのアルバムが出てしまったという素晴らしい演奏。ビル・エヴァンスはどのBOXセットでもはずれがありません。その中でも、このアルバムは亡くなる直前の演奏(しかもCD8枚分)という事で非常に価値があります。健康状態が非常に悪かったそうですが、演奏からはそのような事は分かりませんでした。BOXセットというと、通常買ってからせいぜい1回聴いてあとはしまっておくというパターンが多いのですが、このセットは何度も当時聴き返した記憶があります。同じ曲が何度出てこようとも、微妙に違ったり、だいぶ違ったり、というような細かいところまで考えると当時はけっこう楽しみでした。こういう録音が残されていただけでも感謝です。充実した演奏ではありました。

2019/01/14

Consecration 2 - The Last/Bill Evans

Billconsec2
マーク・ジョンソンの参加作の8日目。昨日に引き続き、同じライヴからの続編です。もうすでに書くことはあまりないのですが、これで、まだまだコメントの手直しの残っているビル・エヴァンスの、終わりの方はほぼ手直しされたので、また1歩進んだと思って、少し気が楽になりました(全体ではまだ50枚近く残っているのですけど)。ジャズのピアニストで誰が一番好きか、という問いは、案外バラバラになるものですが、私個人的にはエヴァンスをあげてます。ジャズ歴初期のことにけっこう強烈な印象を受けていることもありますし、こういうタイプのピアニストが好きだったということもありますし。


Consecration 2 - The Last/Bill Evans(P)(Alfa Jazz) - Recorded August 31 - September 7, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. Laurie 2. Letter To Evan 3. Mornin' Glory 4. Theme From M.A.S.H. 5. Up With The Lark 6. Gary's Theme 7. Bill's Hit Tune 8. Knit For Mary F.

こちらはCD1枚ですけど、「コンセクレーション」と同じ時のライブ演奏。演奏曲目は重ならないようになっていますが、どの曲も見事です。ビル・エヴァンス作は1-2、7-8曲目で、こちらの方もおなじみの曲が並んでいます。BOXセットが、順番から行けばその後に出るのですが、どんどん亡くなる直前の素晴らしい演奏のテイクが増えていくので、貴重なリスニング経験をしました。たぶん、この2が出たのも当初出た2枚組がかなり売れたからだろうと思われます。それだけこの時期の演奏が価値があったということになりますね。ライヴではおなじみの曲を繰り返し演奏してましたが、それも良し。(注)その後Timelessより、「ザ・ラスト・レコーディング 1、2、3」が出ていますが内容は「コンセクレイション1(2CD)、2」と同じです。

2019/01/13

Consecration - The Last/Bill Evans

Billconsec
マーク・ジョンソンの参加作の7日目。ビル・エヴァンスのアルバムの中では一番最後のライヴのアルバムで、セレクションの2枚と、BOXものの8枚組1セットを3日間かけてコメントしていきます。ところがすでに、うまくコメントしようにも言葉が出なくて困っています(笑)。なので、とりとめもなく書いていくしかないのですが。まあ、今は演奏をストリーミングなどで聴ける環境の人が多いようなので、聴きながら、っていう人もいるでしょうし。この時のライヴなかなか素晴らしかったでした。痛々しくもないですし、だからBOXセットまで出すに至ったのだろうなあ、とは思います。逆に商魂たくましいなあと思いますけど、ここがやらなければ他から出ていたと思います。


Consecration - The Last/Bill Evans(P)(Alfa Jazz) - Recorded August 31 - September 7, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. You And The Night And The Music 2. Emily 3. The Two Lonely People 4. I Do It For Your Love 5. Re: Person I Knew 6. Polka Dots And Moonbeams 7. Knit For Mary F. 8. Someday My Prince Will Come 9. Tiffany 10. My Foolish heart 11. Days Of Wine And Roses 12. Your Story 13. Turn Out The Stars 14. Like Someone In Love 15. My Romance

CD2枚組のライヴ。ビル・エヴァンスが亡くなる直前のライヴ(この約1週間後9月15日に亡くなっている)で、悲壮なまでのフレーズの美しさが出ているといったら、ちょっと思い入れが過ぎるのかもしれませんが。体調がかなり悪かったそうですけど、ピアノのフレーズからはそんなことは微塵も感じさせません。聴きなじんだ曲が多く、何度聴いても飽きさせません。良いテイクばかりを集めている(この後にBOXものが出ますが、それも完成度が高かったことに気が付きますが)ので、完成度は高いと思います。エヴァンスの作曲は3、5、7、9、12-13曲目で、良いテイクと共に、曲が重ならないように工夫されています。このような状態でこれだけの演奏を残したエヴァンスは、やはりジャズ・ピアノ史上に名を残して当然ですね。

2019/01/12

His Last Concert In Germany/Bill Evans

Billhislast
マーク・ジョンソンの参加作の6日目。ビルエヴァンスのアルバムがまだまだ続きますが、録音日の順番でいけばすでに当初の公式盤ではなくて、彼の死後にライヴ盤が続々と出てくる時期にあたります。だからなおのことアルバムコメントを区別をつけて書くのが難しいのですが、他のミュージシャンと比べて、亡くなる直前まで衰えを見せなかったのは驚異的ではありますね。ここでのマークの演奏も素晴らしいと思いますし、この時期後期のトリオとしてはかなり良かったのだろうと思います。久しく聴いてなかったエヴァンスですけど、やはり何度も聴いてみたいという中毒性があるということを確認できただけでも、良しとしておきます。


His Last Concert In Germany/Bill Evans(P)(Polydor) - Recorded August 15, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. Letter To Evan 2. Yet Never Broken 3. Laurie 4. Bill's Hit Tune 5. Knit For Mary F. 6. The Days Of Wine And Roses 7. Your Story 8. But Beautiful 9. If You Could See Me Now 10. Walts For Debby

ライヴ演奏がこの時期たくさん収録されています(時系列的にはビル・エヴァンスの死後発表)が、今となってはひとつひとつが貴重な演奏です。このメンバーであと5年活動してくれたら、と思うと残念でなりません。10曲目のおなじみの「ワルツ・フォー・デビー」が、テーマの弾き方が昔とは違いますが、涙をさそいます。しかも、以前の演奏と違い、けっこう盛り上がってうれしい。ここではエヴァンスの作曲が多い(全10曲中7曲で、1-5、7、10曲目)ことも特色だし、同じ曲を多く演奏する彼でも、その演奏によって違いがあるものもあるしで、聴いていて飽きさせません。ライヴにしては音もいいですし、この後もライヴは続きますが、亡くなる直前まで、衰えはみじんも見せていません。そういうことを何も考えなくとも楽しめます。

2019/01/11

Turn Out The Stars-The Final Village Vanguard Recordings/Bill Evans

Billturnout
マーク・ジョンソンの参加作の5日目。この頃はビル・エヴァンスの晩年期で、ライヴ・レコーディングがこれでもかとばかり、BOXものを含めて後から出ているので、時期的には長くなかったけれども、かなりの音源が残されています。これもそのひとつ。さすがにこれだけの分量になると全部を聴き返している時間が正月休みでもないとなかなかありませんし、私の場合、1枚のアルバムだろうとBOXものだろうとコメントの長さがほぼ同じ。何度も聴き返したいですけど、もうビル・エヴァンスは老後の楽しみに取っておきます(笑)。ホームページやブログの関係ないところで思う存分聴きたいですね。


Turn Out The Stars-The Final Village Vanguard Recordings/Bill Evans(P)(Warner Bros.) - Recorded June 4-8, 1980. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - Disc1 1. Bill's Hit Tune 2. Nardis 3. If You Could See Me Now 4. The Two Lonely People 5. Laurie 6. My Romance 7. Tiffany 8. Like Someone In Love 9. Letter To Evan, Disc2 1. Days Of Wine And Roses 2. Emily 3. My Foolish Heart 4. Nardis 5. Yet Ne'er Broken 6. Quiet Now 7. But Not For Me 8. Spring Is here 9. Autumn Leaves, Disc3 1. Your Story 2. Re: Person I Knew 3. Polka Dots And Moonbeams 4. The Two Lonely People 5. Theme From M.A.S.H 6. Tiffany 7. Turn Out The Stars 8. Laurie 9. My Romance 10. Knit For Mary F. 11. Midnight Mood 12. Time Remembered. Disc4 1. Days Of Wine And Roses 2. Up With The Lark 3. Nardis 4. Your Story 5. Yet Ne'er Broken 6. If You Could See Me Now 7. Bill's Hit Tune 8. Tiffany 9. In Your Own Sweet Way, Disc5 1. I Do For Your Love 2. Five 3. Palka Dots And Moonbeams 4. Bill's Hit Tune 5. Turn Out The Stars 6. Days Of Wine And Roses 7. But Not For Me 8. Knit For Mary F. 9. Like Someone In Love 10. Quiet Now, Disc6 1. Emily 2. I Do It For Your Love 3. Nardis 4. Knit For Mary F. 5. Like Someone In Love 6. Letter To Evan 7. Minha 8. A Sleepin' Bee 9. My Romance/Five

この頃、あまりにも多くのレコーディングが発表になっているので、同じ曲を何度も耳にします。それでもはずれがなくて、飽きが来ないのはさすがビル・エヴァンスです。同時に上記の曲を1枚にまとめたベスト盤も出ています。晩年は、特にライヴの模様をCD何枚にも収録したBOXものが多く出ていますけど、これもその1つ。ベースの音がライヴ収録だなと感じる部分はあるけど、音はライヴにしては良い方だと思います。これは’80年6月の4日から8日にかけて、ライヴをCD6枚にわたって収録したBOX。その日によって曲を替えてみたりということはあるけれど、重なっている曲も多いです。その演奏をすべて聴きたいと思わせるミュージシャンは、そうはいないと思います。それがどんどん音源が出てきた要因になっています。

2019/01/10

The Paris Concert: Edition Two/Bill Evans

Billparis2
マーク・ジョンソンの参加作4日目。今日はパリ・コンサートの2枚目です。昔(20年以上前)に聴いていた時は気が付かなかったけど、1枚目がスタンダードなど、2枚目はオリジナル中心と、趣向を分けたアルバムになっているんですね。このアルバム、ソロ・ピアノの曲もけっこういいし、最後に17分弱の「ナーディス」を持ってくるところなんか、素晴らしいと思います。相変わらず自分がこの時期のビル・エヴァンスの演奏の感想を書くのは何だか気が引けてますけど(特にこの後に生前の未発表ライヴが続く)、このアルバムは以前は「上のアルバムと同じ日の録音です。」としかアルバコメントを書いてなかったですし、そこからすれば、もう少し詳しくは書いているかな、と思います。


The Paris Concert: Edition Two/Bill Evans(P)(Warner Bros.) - Recorded November 26, 1979. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. Re: Person I Knew 2. Gary's Theme 3. Letter To Evan 4. 34 Skidoo 5. Laurie 6. Nardis

Edition Oneと同じ日のライヴ演奏。こちらの方はビル・エヴァンスの作曲は多めで、1、3-5曲目と6曲中4曲あり、他にゲイリー・マクファーランド作(2曲目)、マイルス・デイヴィス作(6曲目)と、1枚目とは趣向が違っています。演奏的にも方向が違うようでいても、どこをどう切ってもエヴァンスのピアノになるので、この2枚セット、飽きずにライヴとして(曲順は変えているでしょうが)聴き通すことができます。やはりこちらも穏やか系な曲が目立っている印象。それにしても通常のジャズのイメージでは昔の視点でなかなかなかった、このリリカルさとエレガンスさは何だろう。さすがにフォロワーをたくさん輩出した奏法ですね。3、5曲目のようにソロ・ピアノの曲もあるけど、17分近くある6曲目もなかなか聴きごたえがある曲です。

2019/01/09

The Paris Concert: Edition One/Bill Evans

Billparis1
マーク・ジョンソンの参加作の3日目。相変わらずビル・エヴァンスが続いています。いい意味で金太郎飴的なところがあるので、まだ何十枚もあるエヴァンスのアルバム、コメントしきれるかどうか自信がありません。それでも何とかトライしてみます。このアルバム、最後に2分弱、エヴァンスと兄ハリー・エヴァンスとの会話が収録されています。ライヴを聴く上では、この部分カットして聴いた方がいいとは思うのですが、重要な会話なのでしょうね。そのうち対訳を手に入れて、内容を確かめて見たいと思います。CD初期の頃のジャケットなので、そのあたり、ちょっと不親切かもしれませんけど、これはこれでいいかなあと。


The Paris Concert: Edition One/Bill Evans(P)(Warner Bros.) - Recorded November 26, 1979. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds) - 1. I Do It For Your Love 2. Quiet Now 3. Noelle's Theme 4. My Romance 5. I Love You Porgy 6. Up With The Lark 7. All Mine (Minha) 8. Beautiful Love 9. Excerpts Of A Conversation Between Bill And Harry Evans

CD2枚に分けてのパリのライヴ。ビル・エヴァンスの曲はないけど、今までの曲の再演やスタンダードが多く、聴きやすい仕上がりになっています。なぜかエヴァンスは、同じ曲を何度演奏されても、聴き入ってしまいます。ここでも1曲目はポール・サイモンの「I Do It For Your Love」。ちょっと聴くと原曲に気が付かないで、すんなりと聴いてしまいます。独特の静かな場面とゆったり感がある、繊細な素晴らしいライヴに感謝です。これは、最初からレコードを発表するつもりで録音したテープではなかったそうです。彼のライヴの中でも印象に残ります。マーク・ジョンソンの弾くベースのフレーズは、スコット・ラファロに負けていないとアップテンポで4ビートの6、8曲目などを聴いていて思うのですが、それは聴く人にゆだねることとして。

2019/01/08

We Will Meet Again/Bill Evans

Billwewill
マーク・ジョンソンの参加作の2日目。ビル・エヴァンスのアルバムを淡々と聴いていきます。このアルバム2ホーンが入った、エヴァンスのリーダー作としては数少ないアルバムです。ほとんどがピアノ・トリオですからね。それと、ほとんどが彼の作曲というところも、前作「アフィニティ」では、オリジナルがなかっただけに、それも狙いのひとつだったんだと思います。アルバム単位ではなくて、ミュージシャン単位でみれば、ベーシストは、彼のポイント、個人的にはけっこう高いです。フレーズや録音している音質にもその理由はあるのかもしれませんけど、久しぶりに聴いて、至福の時間を味わえそうです。


We Will Meet Again/Bill Evans(P, Key)(Warner Bros.) - Recorded August 6-9, 1979. Marc Johnson(B), Joe LaBarbera(Ds), Larry Schneider(Ts, Ss, Afl), Tom Harrell(Tp) - 1. Comrade Conrad 2. Laurie 3. Bill's Hit Tune 4. For All We Know (We May Never Meet Again) 5. Five 6. Only Child 7. Peri's Scope 8. We Will Meet Again

大部分がビル・エヴァンスの作曲。数ある彼のアルバムの中で、トランペットとサックスを加えたクインテットというのは、実はあまりありません。もうかなわぬ夢ですけど、この路線でも他に聴いてみたい気がします。また、何曲かが以前録音したものの再演。エレキ・ピアノをこのアルバムでも使用している曲があります。また、最後のリズム・セクションの顔ぶれがそろいました。ホーンが入ったことで、より本道のジャズらしさが強調されている感じがあります。マーク・ジョンソンのベースもスマートな感じ。エヴァンスの伴奏でのコンピングも、彼のリーダー作のせいか、大きめに入っています。そしてホーンが入ってない場面では、どんな曲もエヴァンスのピアノ・トリオという感じになってしまうのはスゴいことです。そしてソロでの存在感。

2019/01/07

Afinity/Bill Evans

Billaffinity
マーク・ジョンソンの1日目。彼の数少ないリーダー作は終わっているので、サイド参加作が続きます。しかもその大半(12日分のうち9日分)はビル・エヴァンスのリーダー作なので、なかなか難物です。エヴァンスは最も好きなピアニストの一人ですけど、彼のリーダー作のそれぞれの区別をつけてアルバムコメントを書いていくというのは、実は私にとっては難しいのです。誰もが知っている有名盤(今日のアルバムも含めて)もありますし、最後の方はライヴ盤が連続してますし。でもこれを乗り越えなければ終わりませんもんね。このアルバム、CD初期の頃のものだったせいか、内容はいいけど何だか音があまり気に入らない。もしかして、リマスター盤だったら解消されているかも?


Afinity/Bill Evans(P, Key)(Warner Bros.) - Recorded October 30-31, November 1-2, 1978. Toots Thielemans(Hermonica), Marc Johnson(B), Eliot Zigmund(Ds), Larry Schneider(Ts, Ss, Afl) - 1. I Do It For Your Love 2. Sno' Peas 3. This Is All I Ask 4. The Days Of Wine And Roses 5. Jesus' Last Ballad 6. Tomato Kiss 7. The Other Side Of Midnight (Noelle's Theme) 8. Blue And Green 9. Body And Soul

マーク・ジョンソンが初参加したアルバム。ビル・エヴァンスの曲は無く、様々な曲を取り入れているけれど、1曲目がポール・サイモンの曲と、今気が付きました。トゥーツ・シールマンスのハーモニカがゆったりとしていてかっこう良く、なかなか渋いですが、曲によってラリー・シュナイダーのサックスやフルートも入って、いい味を出しています。トリオ以外の録音が少ないだけに、こういう演奏は貴重。イージーリスニングに流れてしまいそうですが、なかなか聴きやすく、それでもジャズの領域に踏みとどまっている格調高さがあります。5-7曲目ではエレクトリック・ピアノも弾いているけど、やはりエヴァンスはエヴァンスだなあ、と思える演奏。多くの演奏の中でこういうアルバムもいい。聴き込めば味の出るアルバムだと思います。

2019/01/06

Nuage~ニュアージュ~/木住野佳子

Kishinonuage
昨年12月に発売されていたのだけど、気が付いてなくて、お知り合いのブログにアップされていたので、慌てて注文したものです。そして届いたその日に聴いてみて、やはり木住野さんはメロディの人だな、と思った次第です。発売後しばらく経ってから購入した時期もあったのだけど、考えてみればデビュー作の頃からリーダー作の追っかけはしていたので、今回は早く購入してみました。かなりスマートだけど、盛り上がりの場面はけっこう迫力があります。そして曲によってはドラマチックな展開で、構成も考え抜かれているものが多い感じです。ゴリゴリはしないですけど、こういう方面が好きな方にはいいんじゃないでしょうか。


Nuage~ニュアージュ~/木住野佳子(P)(Universal) - Recoreded September 12 and 13, 2018. 竹中俊二(G)、早川哲也(B)、加藤樹麻(Ds)、岡部洋一(Per) - 1. Nuage 2. Kissing Piano 3. Azur 4. La Costa 5. New Cinema Paradise - Love Theme 6. Somewhere Before 7. Ocean 8. My Favorite Things 9. Dance With Dinosaur 10. Only Trust Your Heart 11. Akari

全11曲中8曲(1-4、6-7、9、11曲目)が木住野佳子作。他はスタンダードや映画音楽。聴きやすいサウンドでメロディアスなところは彼女らしい。解説にもメロディを重視していると書いてあり、やはりメロディを中心に聴くべきアルバムかと。4ビートは少なく、欧州的な流れのビートを感じますが、3曲目のようにギターとのデュオでボッサのオリジナルも。そして静かにはじまって、後半に行くにつれて盛り上がっていく曲が多くて、きれいなメロディとそのダイナミックな雰囲気、そして4曲目のようにドラマチックな進行の曲もあります。割と静かに演奏しているエンリオ・モリコーネの5曲目もメロディアス。そんな中で6曲目はジャジーな場面も。7、9曲目はラテン、8曲目はやや端正な感じ。ソロの11曲目が日本情緒を感じます。(18年12月12日発売)

2019/01/05

25番街 ロサンゼルス・トリオ/神保彰

Jimbo25thavenue
1月1日発売の神保彰の2枚目。前年出た「23ウエスト・バウンド/神保彰」が、音的に非常に良くて、長男の昨年のオーディオのリファレンスのアルバムになっていたので、そこからベースがエイブラハム・ラボリエルに交代したこのアルバムが、果たして彼の耳に合うかどうか気になる(結果彼がオーディオ的に好きな方は残念ながら「23」ではありましたが)ところではありますが、音はいいですね。そこからプラス・アルファの要素がどれだけ出ているのか。少なくとも音楽的にはけっこういい感じで、既にこのアルバム、3回目を聴いています。心地よく感じます。ここでは2曲にゲストを加えていて、アクセントになっています。


25番街 ロサンゼルス・トリオ/神保彰(Ds、Prog)(Electric Bird)
25th Avenue LA Trio/Akira Jimbo(Ds, Prog)(Elecrtic Bird) - Released 2019. Abraham Laboriel(B), Russell Ferrante((P, Key), Guest: Rick Braun(Tp Flh on 2, 7) - 1. Reaseons 2. Let Me Move 3. Catch Me In The Sun 4. October Rain 5. Come With Me 6. September Moon 7. Promises 8. June Butterfly 9. May Flower

全曲神保彰の作曲。前作までのオトマロ・ルイーズに代わって、ラッセル・フェランテが入ってきます(もう1枚の前作のジミー・ハスリップに代わってエイブラハム・ラボリエルが入ったという説も)。これだけで今までの雰囲気がだいぶ変わり、もっとスマートで聴きやすいスムース・ジャズになったという感じ。やはりテクニックを競い合うような場面はなく(そもそもスゴいところはあるのですが)、いかに心地よく聴かせるか、というところに焦点を合わせています。音もいいですし。神保のメロディアスな曲は、それだけいいということもあります。中には日本的なメロディを出した曲もありますけど、マーケットは日本というよりはアメリカではないかなあ、という感じも。とにかく毎年2枚ずつ新譜を出していく、演奏力とアイデアには脱帽です。(19年1月1日発売)

2019/01/04

24丁目 ニューヨーク・デュオ/神保彰Xウィル・リー

Jimbo24thstreet 毎年1月1日発売が恒例の神保彰の新作、ここ何年も1度に2枚出すようになっていて、それが続くというのは、やっぱり売れているんだなあ、と思います。今回のアルバムはウィル・リーとのデュオ作。プログラミング(シンセサイザー)で、薄く鍵盤のような感じで入っている部分は多いけれど、あくまでもメインはベースとドラムス、というのは珍しいアルバムなんじゃないでしょうか。しかもスムース・ジャズとして聴かせていて、ソロ合戦になっていないので、そういうアプローチはさらに珍しい。ただ難しい楽器構成なだけに、普通にフュージョンとして聴ける人とそうでない人とには、聴く人によっては分れそうですけど。

 

24丁目 ニューヨーク・デュオ/神保彰(Ds、Prog)Xウィル・リー(B)(Electric Bird)
24th Street NY Duo/Akira Jimbo(Ds, Prog), Will Lee(B)(Elecrtic Bird) - Released 2019. - 1. Groove Mission 2. 24th Street Blues 3. Miles Away 4. Bob Dance 5. Piece Of Cake 6. Take Seven 7. Down The Line 8. Key Lime 9. Wow! 10. Hang On!

全曲神保彰の作曲。プログラミングというか、シンセサイザーの入っている部分がほとんどを占めるけど、あくまでも添え物的なメロディとハーモニーで地味な感じ。ドラムスとベースのデュオで勝負しているところが多いです。ここでスゴいのが、ソロ合戦にはなってなくて、このボトムだけの編成で曲として成り立たせてしまっていること。1-2曲ならまだしも、アルバム1枚分この手法で作ってしまうのは2人のウデがいかに素晴らしいかを物語っています。ただ、これを普通のアルバムと同列に聴けるかどうかは聴く人によって半々かもしれないな、とも思います。それでいて、冒険的な要素は影をひそめ、スムースジャズとしてもちゃんと聴けるところがミソ。この2人という編成で、ニューヨークの雰囲気をけっこう伝えています。(19年1月1日発売)

2019/01/03

Paul Simon's Concert In The Park

Paulcentral
マイケル・ブレッカーの共演・参加作の13日目で一段落。こういう最終日には何とポール・サイモンのコンサートになる(このコンサートにはスティーヴ・ガッドも参加)というのが、マイケルらしくていいなあ、と思います。実はポップス方面のアルバムの参加作は追い切れてないものが多いのですけど。個人的にはポールのアルバムでは「時の流れに」(’75年)が一番好きですけど、この’91年アレンジのそのアルバムにあった曲もけっこう好きですね。こういうアルバムになってくると、ライヴ全体を楽しむべきで、サックスを聴くためのものではないような気がしますが、ここは初志貫徹で、ということで(笑)。


Paul Simon's(Vo, G) Concert In The Park(Warner Bros) - Recorded August 15, 1991. Mingo Araujo(Per), Cyro Baptista(Per), Chris Botti(Tp), Michael Brecker(Ts), Tony Cedras(Key), Don Chacal(Per), Steve Gadd(Ds), Sidinho Moreira(Per), Vincent Nguini(G), Ray Phiri(G), Barney Rachabane(Sax), Armad Sabal-Lecco(B), John Selowane(G), Richard Tee(Key), etc. - 1. The Obvious Child 2. The Boy In The Bubble 3. She Moves On 4. Kodachrome 5. Born At The Right Time 6. Train In The Distance 7. Me And Julio Down By The School Yard 8. I Know What I Know 9. The Cool, Cool River 10. Bridge Over Troubled Water 11. Proof 12. The Coast 13. Graceland 14. You Can Call Me Al 15. Still Crazy After All These Years 16. Loves Me Like A Rock 17. Diamonds On The Soles Of Her Shoes 18. Hearts And Bones 19. Late In The Evening 20. America 21. The Boxer 22. Cecilia 23. The Sound Of Silence

やはりアメリカのポップス(ロック)の大物は、これだけの大物ミュージシャンを引っ張り出してツアーをしてしまうのだからすごいです。めっきり新作が減ってしまったポール・サイモンですが、かなり好演しています。マイケル・ブレッカーも時々ですがいいフレーズを出しています。 ポールが一人で演奏するようになってからの曲がメインで、シティ・ミュージック的なフュージョンの要素を取り入れた時代もあれば、アフリカのリズムを大胆に取り入れた時代のものもあって様々で、それにサイモン&ガーファンクル時代の曲も、ライヴ時のメンバーに合ったアレンジになっているのが興味深いです。これで流れができてひとつの野外コンサートが成立しています。ライナーにあったけど、マイケルのソロ・ナンバーは未収録とのことで残念。

2019/01/02

Select Live Saxophone Workshop

Selectlivesax
マイケル・ブレッカーの共演・参加作の、1日おいて12日目。もうこのあたりの時期になってくると、だいたい手直しが終わっていて、出てくるアルバムはこういうアルバムになってきますね。このライヴは、私が20代の時に、毎年のようによみうりランドのライヴ・アンダー・ザ・スカイを観に行っていた頃の演奏で、実際に観たライヴが複数枚、アルバムになっています。今となってはいい記憶です。車で行ったときは、渋滞に巻き込まれて開演時間に間に合わなかったりもしましたし。今聴くと、予想以上にアンサンブルがしっかりしているという印象です。こういう時にはミュージシャンによってはせーのとセッション的にやってしまう中、そういう譜面に強いサキソフォニストを選んだのだなあ、と今分かりました。


Select Live Saxophone Workshop(Polydor) - Recorded July 29, 1989. Michael Brecker(Ts), Bill Evans(Ts, Ss), Stanley Turrentine(Ts), Ernie Watts(Ts, As), Don Grolnick(P), Yoshio "Chin" Suzuki(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Stratusfank 2. The Four Sleepers Pools 3. Water Babies 4. Loverman 5. It Don't Mean A Thing 6. You Don't Know What Love Is

’89年のよみうりランドでのライヴ・アンダー・ザ・スカイでのライヴ。観に行きました。4人のサックスに焦点をあてたこのイベントが実にすごかった。問答無用のセッションです。ジョージ・ラッセル作(1曲目)、ドン・グロルニック作(2曲目)、ウェイン・ショーター作(3曲目)、デューク・エリントン作(5曲目とスタンダード。4人とも譜面を見ながらの写真があり、単なるセッションだけではなくて、アンサンブル的なことも適度に入っています。ライナーでは誰がどこでソロを取っているかが書いてありますが、それがなくてもある程度(人によっては強い)個性があるため、それぞれの個性が楽しめます。 当時の現在進行形だったということで、2曲目の印象がアンサンブル面でも強かったでした。ややフュージョン的な色合いのある曲です。

2019/01/01

あけましておめでとうございます

181225list
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

実は、今年出した(またはこれから出す予定の)年賀状が、仕事、親戚、同業者、家族の分含めて20年以上ぶりに200枚を切りました。仕事を独立した21年前は、あちこちへの営業や挨拶も兼ねて、またインターネットが今ほど発達してなかったので、500枚ぐらい出してました。年賀状自体はそれから出す枚数は減り続けてましたが、それをここ数年、意識して減らしていっているのです。子供たちは既に年賀状を出さないとか、数枚とか、そういう習慣になってしまってますし。

ネット方面では、私のホームページのアルバムコメントの手直し、3年前の1月1日には残り31ページ806枚で、昨年1月1日時点で残り24ページ662枚と書いてありますが、それが進んだ年でもありました。それらは全部ブログに掲載しています(追っかけミュージシャンがダブっているアルバムもあるので、ブログへの掲載枚数はその7-8割になるか)。今現在ちょっと先までブログに上がってくる分まで入れて、あと16ページ471枚にまで減っています。数え間違いとか転記間違いで少し増えたり減ったりはしてますけど。これなら3年後の還暦までに大部分手直しすることができるかなあ、なんて考えてますが、昨年は1月から3月までと、8月から12月まではサボっていた事実もあって、先のことは何とも言えないところですけれども。こういう残り枚数の記録も、訪問してくる方たちにとってはどうでもいいことのようにも思います(笑)。でも、この作業に、長く進んでいない期間を入れてもすでに20年かかってます。

ホームページをはじめた’97年現在では亡くなっていたのはビル・エヴァンスとジャコ・パストリアスだけでしたが、その後好きな追っかけしていたミュージシャンがどんどん亡くなってきてます。購入するCDの方は、昔はけっこう買っていたのが、昨年は124枚と、ここ数年100枚強のまま来ている感じです。財政的なこともあるし、意識して購入枚数は増やさないつもりです。すでに新譜情報的なものは、他の若い人の方がいい、ということもありますしね。自分は自分で好みの部分をやって行くことを続けたいなあと。

年末に英国のHMVが2度目の経営破たんしたというニュースが飛び込んできましたが、日本のHMVはローソン傘下なので今のところ関係なし。でも、CD天国なのは日本だけで、欧米は既にストリーミング中心らしいので、遅いか早いかだけの問題かも。私はCDにこだわって人生を全うしたい、との思いはありますね。新譜がなければ手持ちから、のパターンで。

演奏の方は、昨年も12月1日に、2時間ほど出演するライヴをやってきました。短い出演時間のものを合わせると、昨年出た回数は4回。そのうちワンマンが2回(私の参加では初の大阪公演もありましたし)あるので、こっちも体が元気なうちは、力を入れていきたいなあ、と思っています。そちらはジャズやフュージョンではないんですけれどもね。

そんなこんなで、結局は時間のある時にコツコツとやって行く、という今までのスタンスのまま、無理なくホームページとブログ運営を出来たらいいなと思っています。今後ともよろしくお願いします。

« 2018年12月 | トップページ | 2019年2月 »

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

Amazon検索

HMVへのリンク

  • HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム
2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

メールアドレス

友人が運営しているサイト