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2018/08/16

Live/Joachim Kuhn, Daniel Humair, J. F. Jenny Clark

Joachimlive
ヨアヒム・キューンのアルバムの8日目。トリオでのアルバムが2日続きますが、ライヴでこれだけ自由で一体感出せるとなると、いやはやスゴいトリオだと思います。いわゆる・ジャズ・ジャイアンツと言われる人たちを除けば、ピアノ・トリオというくくりで言えば、このトリオが個人的に1番好きだなあ、と今でも思えます。縦横無尽に3人で斬りこんでいく演奏が、やっぱりいいですねえ。ただし、このメンバーでは’80年代後半から’90年代にかけてしか聴けないのが残念でもあります。まあ、ずっと続くグループは無いわけだし、そのためにCDという媒体でいつでも聴き返せるのがいいんですけれども。


Live/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), J. F. Jenny Clark(B)(CMP) - Recorded November 27, 1989. - 1. Changement 2. Last Tango In Paris 3. Clever Feelings 4. Guylene 5. Yesterdays 6. Para

2、5曲目以外がオリジナル。ヨアヒム・キューンの作曲が1、3、6曲目、ダニエル・ユメールとの共作が4曲目。いわゆるスタンダードの方が聴きやすくていいのですが、オリジナルのハードなものの方が彼らの演奏ならではと思います。それにしても、ライヴでもこれだけの演奏をやっているという事は、いかにすごいトリオかわかります。ライヴなので少し音質は落ちますが、1曲目とか4曲目でその自由度と三位一体感が出ています。個々のプレイもスゴいので、その相性はバツグンです。2曲目の「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は好きなんだけど、転調が多いため、ふだんはあまり聴けない曲。乾いた雰囲気のバラードの3曲目も、個性的な一面を見せてくれます。6曲目も、割とドラマチックな展開でど一体感を見せてくれています。

2018/08/15

From Time To Time Free/Joachim Kuhn, Daniel Humair, J. F. Jenny Clark

Joachimfromtime
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き7日目。うれしいこのメンバーのトリオのアルバムです。スゴいことをやっているはずなのに、この一体感。聴いた限りでは、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ロイ・ヘインズの「トリオ・ミュージック」(ECM)を聴いた時の衝撃に近いというか。人によってはフリーに入れる人もいるだろうけれども、私としては、ギリギリのところでこちら側にいると思います。まあ、今聴き直してもスゴいなあ、と思うアルバムはそうざらにはありません。残りを聴くのはもったいないような気もするのですが、まだまだ大量にアルバムコメントを直していかねばならず、早めにその機会が来てしまいます。


From Time To Time Free/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), J. F. Jenny Clark(B)(CMP) - Recorded April 1988. - 1. India 2. Spy vs. Spy 3. From Time To Time Free 4. Para 5. Sometimes I Don't Remember 6. Cannonball 7. Trio Music 8. Expression

ヨアヒム・キューンの作曲は3-5曲目(3曲目のみユメールとキューン作)、3人のフリー・インプロヴィゼーションは6-7曲目、ジョン・スコフィールド作が2曲目。そして1曲目と8曲目にジョン・コルトレーンの作品を持ってきた強烈なアルバム。ピアノ・トリオでジョン・コルトレーン・バンド並みの迫力あるサウンドが出せるのはなかなかいません。基本はモードなんだろうけど、1曲目など、時にピアノの恐ろしく速いパッセージがあります。基本的に静かでやや不気味な浮遊感のあるバラードの2曲目。フリー・インプロヴィゼーションの曲たちはやはりこの3人ならではで、フリーとは思えない、決められたような構築感と打ち合わせたかのような場面転換がけっこうスリリングです。4ビートで疾走する場面もあるし。けっこう興奮度高し。

2018/08/14

Wandlungen/Joachim Kuhn

Joachimwand
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き6日目。今日のアルバムはソロ・アルバムです。ほぼ即興演奏だと思うのですけど、61分も収録されている割には、今聴いても全然飽きないですね。ドラマチックな構成になっていて、かなり速いパッセージの部分もカチッとしていて、安心して聴けるというか。まあ、現代音楽的な表現も多いので、あまり聴きやすいピアノとは言えないですけれども。それでも、そのピアノの相性、私とけっこういいですねえ。トリオもいいけどソロもいい、とこの頃(’80-90年代)の彼の演奏を聴いていて思います。やはり感受性の高い時期に聴いていたからなのか、それとも彼のピークがこのあたりだったのかは分かりません。


Wandlungen/Joachim Kuhn(P)(CMP) - Recorded May 1986. - 1. No 2. Snow 3. First 4. Machine 5. Source 6. Wandlungen 7. Pertal 8. Italienische Sonate

全曲ヨアヒム・キューンの作曲のソロ・ピアノ。61分収録。思索的というか、ある程度カチッとしたフリー的(おそらくその場の即興がほとんどを占めると思う)にも現代音楽的にも聞こえるそのアプローチは、難解といえば難解と言えるし、確かにリラックスして聴けるものではないのですが、我が道を行くという感じで、こういうアルバムもたまに聴くといいと思います。誰風の音でもない、キューン自身のそのまんまの素晴らしいテクニックと情熱をピアノにぶつけているので、けっこう聴きごたえがあります。しかも進行が単調ではなくてドラマチックなのもいいところ。ここまで弾ける人はそうはいないでしょう。強いて言えば抽象的な弾き方なのですが、さらに情熱的な感じと冷めた面を持っていて、カッチリとしながら爆発もたまにあります。

2018/08/13

Easy To Read/Joachim Kuhn, Daniel Humair, Jean Francois Jenny-Clark

Joachimeasyto
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き5日目。今日からリーダー作です。残り9枚のうち、5枚がこのメンバーによる演奏なので、聴いていくのが楽しみです。このアルバムで彼らにはじめて出会いましたが、よほどインパクトが大きかったんでしょうね、このアルバムが一番印象に残っています。ジャズというにはあまりにも緊密で変幻自在なんですね。それは5曲目がフリー・インプロヴィゼーションとなってますけど、11分にわたって、丁々発止で変幻自在、時にリラックスした4ビートも交えたり、いきなりスピードを出してかっ飛んだり。やはり若い頃の刷り込みって大きいもんだなあ、と改めて思います。


Easy To Read/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), Jean Francois Jenny-Clark(B)(Owl) - Recorded June 1985. - 1. Guylene 2. Easy To Read 3. Habits 4. Sensitive Details 5. Open De Trio 6. Monday

5曲目が3人のフリー・インプロヴィゼーションで、他は全曲ヨアヒム・キューンの作曲。初めてキューンのトリオを聴いて、そのスピード感と3人の緊密なインタープレイに驚きました。フリーにやや近く、用意周到にアレンジされたものでないインプロヴィゼーションです。複雑なテーマの後、明るい5拍子基調で演奏した後に超アップテンポで攻め立てたりゆっくりになったりの1曲目、浮遊感のある中、おもむくままにフレーズを紡ぎ出すタイトル曲の2曲目、決めどころとアドリブのところが混然一体となり素晴らしい3曲目、8分の6拍子でちょっと乾いた感触のメロディの4曲目、フリー・インプロヴィゼーションなのに、打ち合わせたかのような変幻自在の構成の11分台の5曲目、自由なんだけどしっとり感もあるバラードの6曲目。

2018/08/12

Colors/Ornette Coleman + Joachim Kuhn

Ornettecolors
ヨアヒム・キューンのアルバム聴き4日目でサイド参加作は一段落。次はリーダー作の方に入って行きたいと思います。オーネット・コールマンとのデュオ作というのは珍しいですけど、いつもはフリーに行きそうで行かないようなギリギリのセンをキューンは弾いている感じなんですが、ここでは相手がオーネットということもあって、かなり自由な演奏をしていますね。それでいて、聴いてキューンの演奏と分かるように、カチッとしている感じで、ドシャメシャにはならないというか。ただ、知っているメロディというかテーマがなかったし、ライヴならいいけど、CDで65分これを聴くのは、ちょっときついかな、というのも個人的な感想ですけど。


Colors/Ornette Coleman(As, Tp, Vln) + Joachim Kuhn(P)(Verve/Harmolodic) - Recorded August 31, 1996. - 1. Faxing 2. House Of Stained Glass 3. Refills 4. Story Writing 5. Three Ways To One 6. Passion Cultures 7. Night Plans 8. Cyber Cyber

ヨアヒム・キューンが憧れていたオーネット・コールマンとのドイツでのデュオのライヴ。最初から最後までピアノとのデュオの演奏ということで、貴重な演奏です。全曲オーネットの作曲とアレンジ。ただしフリー・インプロヴィゼーション度が強く、聴く人を選ぶかも。誰でも知っているような有名曲が無いことと、やはりこのメンバーではフリーでの進行が強く、1曲目からそれは感じることができます。キューンはフリーになりそうでならないところが特徴だったと思いますが、ここではその一線を超えている演奏を見せています。ただこれを指示しているのが、オーネットのアレンジだとすると、かなかな面白いなあ、と思います。硬質かつなだらかな面と、カチッとしているアグレッシヴな面を持つピアノとオーネットのマイペースさがいい感じ。

2018/08/11

Just Friends/Helen Merrill

Helenjust
ヨアヒム・キューンのアルバムの過去盤聴き3日目。今日はヘレン・メリルのアルバムに、例のトリオでの参加のあるアルバム。メリルもホームページ特集を途中まで作ってやめてしまったのが残念です。豪華な経歴やいろいろなミュージシャンとの録音が残っていて、興味はあったのですが、当時国内制作盤で2枚、廃盤で入手できないのがあり(その後、少し前に入手できましたが)、結局あきらめてしまいました。今日のアルバムは、スタン・ゲッツもけっこういいし、キューンのトリオとの演奏なので、味わいのあるところはあるし、激しい演奏は度肝を抜かれるし、と当時けっこう聴いたものでした。こういうアルバムがあるからジャズはやめられない。


Just Friends/Helen Merrill(Vo)(EmArcy) - Recorded June 11-12, 19, July 5, 1989. Stan Getz(Ts), Joachim Kuhn(P), Torrie Zito(P), Jean-Francois Jenny-Clark(B), Daniel Humair(Ds) - 1. Cavatina 2. It Never Entered My Mind 3. Just Friends 4. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing) 5. Baby Ain't I Good To You 6. It's Not Easy Being Green 7. If You Go Away 8. Yesterdays 9. Music Maker

主にスタンダード集。ヨアヒム・キューンは1-4、8-9曲目に参加。特にアップテンポの4曲目「スイングしなけりゃ意味ないね」は、キューンだけでなく、スタン・ゲッツも、速い流れるようなフレーズの連発で、ましてやヘレン・メリルのヴォーカルともなれば、一度聴いてみる価値はあると思います。驚きます。ゲッツの歌に絡む様子はなかなかのもの。穏やかなワルツの曲で、ゲッツの歌に寄り添うサックスもいい1曲目、明るめのバラードをしっとりと歌う2曲目、イントロがちょっと変わっているけど、ノリ良く4ビートで歌うタイトル曲の3曲目、渋いミディアムの4ビートとサックスが心地よい、有名な曲の8曲目、丁々発止の勢いのある9曲目。5-7曲目はトリー・ジトーとの落ち着いたバラードのデュオ(7曲目は、サックスも参加)。

2018/08/10

9/11p.m. Town Hall

A911townhall
ヨアヒム・キューンのアルバム聴きの2日目。サイド参加作の4枚のうち、うれしいことに2枚、個人的に鉄壁のトリオと呼んでいるメンバー(キューン、ジャン・フランソワ・ジェニー・クラーク、ダニエル・ユメール)が入っています。長くこのピアノ・トリオは続きますが、’98年にジェニー・クラークが亡くなって、それ以来最近までキューンはピアノ・トリオの編成を避けていました。まさに彼らのアルバムと出会わなかったら、ヨアヒム・キューンのアルバムは聴かなかったかもしれないなあ、と思うと、ミュージシャンとそのアルバムとの出会いは重要だなあ、と思います。このスリリングな演奏が、その後の自分の好みも決めていったのかもしれません。


9/11p.m. Town Hall(Label Bleu) - Recorded June 29, 1988. Daniel Humair(Ds on 1-2, 4-7), Michel Portal(Sax, Bcl, Bandoneon on 5-7), Martial Solal(P on 3-4), Joachim Kuhn(P on 1-2, 5-7), J.F. Jenny Clark(B on 1-2, 4-7), Marc Ducret(G on 5) - 1. From Time To Time Free 2. Easy To Read 3. Medley 4. Aigue Marine-Coming Yesterday 5. Pastol 6. Alto Blues 7. Changement

ヨアヒム・キューンは1-2、5-7曲目に参加して、鉄壁のトリオを含む編成。1-2、7曲目が彼の作曲。知られている曲もあります。3曲目はマーシャル・ソラールによるソロ・ピアノで、13分間心のおもむくままに弾いた感じ。3-4曲目が彼の作曲。5-6曲目はミシェル・ポルタルの作曲。1曲目の最初から好きな曲で、かなり飛ばします。こういうフリーに行きそうで行かなそうな鋭さは、他ではなかなか聴けないかも。2曲目は一味違うバラード。フランス勢によるコンサートがニューヨークで開かれた録音ですが、そのレベルの高さ(アメリカのミュージシャンと指向性が違う事もありますが)にびっくりした事と思います。フレキシブルに展開していくのがけっこういい感じ。乾いた感じの演奏も、熱めの演奏もあります。75分収録。

2018/08/09

Creaction/Rolf Kuhn, Chick Corea, Joachim Kuhn

Chickcreac
今日からヨアヒム・キューンのアルバムを14枚((追記)その後重複が見つかり、13枚になりました)、聴いていきたいと思います。先にサイド参加作4枚を聴いていくのがいいかな、と。今日は購入時の邦題では「クリアクション/チック・コリア」とあったので、彼のリーダー作と思っていたら、ジャケットは3人の連名になっているし、’77年録音ではなくて’70年の録音らしいし、ちょっとあいまいな感じの怪しげなアルバムです(笑)。これは、知り合いから情報をいただいていて、可能なところは直しておきました。聴いた感じ、このフリーの傾倒具合などから、私も今では’70年録音説を支持しています。ただ、やはりこの頃のエレキ楽器も導入して、適度な混沌具合、フリー具合から、聴く人を選ぶだろうなあ、とは思いますけど。


Creaction/Rolf Kuhn(Cl), Chick Corea(Key), Joachim Kuhn(P, Org)(Vaan Media) - Recorded 1970. John Surman(Bs, Ss, Key), Alan Skidmore(Ts), Tony Oxley(Ds), Peter Warren(B) - 1. Houndhouse Rock 2. Sad Ballade 3. T.C.B. 4. Going To The Rainbow 5. Racing It Down

ロルフ・キューン作が1、4曲目、ヨアヒム・キューン作が2曲目、アラン・スキッドモア作が3曲目、ジョン・サーマン作が曲目。チック・コリアもヨアヒムもサーマンもピアノやオルガン、エレキ・ピアノで参加していますが、昔懐かしいクロスオーバーっぽい曲から、叙情感あふれる曲、ジャズ的なフリー調の曲まで幅広い感じです。統一性はともかく、よくこのメンバーが集まったものだと思います。ジャズロックの影響を受けつつ、少しストレートに当時の電化ジャズを演奏している1曲目、フリー的なおかずも入ったりして、哀愁のあるバラードの2曲目、アップテンポでアグレッシヴかつモーダルな、時にフリーの雰囲気がカッコよい3曲目、モード調で渋く進んでいく12分台の4曲目、混沌とした感じの強い、かなりフリーな雰囲気の5曲目。

(注)須藤さんからの情報。このアルバムは’77年録音でなくて’70年録音。’70年に発表された"Going To The Rainbow/Rolf Kuhn(Cl) Jazzgroup(MPS)" と同内容とのことです。(01/09/07)

2018/08/08

So Near, So Far(Musings For Miles)/Joe Henderson

Joesonear
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の14日目で一段落。このところ新譜が来ないので今月いっぱいぐらいは過去盤聴きが多めになると思います。その分、少しずつ終点が見えてくる感じで、悪くはないなあ、と思いますけれども。残りは515枚。ジョー・ヘンダーソンはホームページで特集を組んだミュージシャンではないけれど、10数枚ぐらいブログには掲載されているようです。この時期の彼のアルバムは参加ミュージシャンとか、特集とかが興味深いものが多いし、お金もかかっているようなので、本当だったらもっと積極的に聴き直してもいいアルバムばかりだと思います。CDの枚数が増えすぎた弊害でしょうか(笑)。


So Near, So Far(Musings For Miles)/Joe Henderson(Ts)(Verve) - Recorded October 12-14, 1992. John Scofield(G), Dave Holland(B), Al Foster(Ds) - 1. Miles Ahead 2. Joshua 3. Pfrancing (No Blues) 4. Flamenco Sketches 5. Milestones 6. Teo 7. Swing Spring 8. Circle 9. Side Car 10. So Near, So Far

大物メンバー4人による演奏。しかもマイルスの演奏曲集で72分収録。このような素晴らしい企画が聴けるとは。マイルスゆかりの曲たちは、印象に残っているメロディのものが多いので、インパクト的には大きかったです。この頃のヴァーヴは、アルバムごとに企画が絞られている事が多いので、興味あるアルバムがいっぱいですね。マイルス曲集とはいっても、トランペットがいないので、あくまでもジョー・ヘンダーソンのペースで、ややソフトな感じの演奏が聴けます。この編成だと、ギターソロのときはギター・トリオになるのがいいところ。ただ、ジョン・スコフィールドもマイルス・バンドへの参加時代の音やフレーズではなくて、ジャズっぽく丸く、割とオーソドックスなフレーズを奏でています。この時期のジョー・ヘンもなかなか。

2018/08/07

Things Ain't What They Used To Be/McCoy Tyner

Mccoythings
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の13日目。この時期の彼のサイド参加作はあらかた手をつけてしまっていて、飛び飛びになっています。こういう、共演者がホームページで他に追いかけているミュージシャンがいないものの割合が増えてきていて、少人数のアルバムもその範疇に入ります。このアルバムも、収録時間が66分あって、さすがにソロでこの時間を聴かせるのは辛いかも、とプロデューサーが考えたのかどうかは分かりませんけど、3曲だけに参加、というのも契約上の理由があるのかも。まあ、進行上、いいアクセントになっていますけど。もちろんジョージ・アダムスは12曲目では吹き放題吹いてます。マッコイ・タイナーもこの時期、いろいろなレーベルから新譜を量産していた時期でもありました。


Things Ain't What They Used To Be/McCoy Tyner(P)(Blue Note) - Recorded November 2 and 27, 1989. John Scofield(G), George Adams(Ts) - 1. The Greeting 2. Naima 3. I Mean You 4. Here's That Rainy Day 5. Things Ain't What They Used To Be 6. Joy Spring 7. Lush Life 8. Sweet And Lovely 9. Song For My Lady 10. What's New 11. Search For Peace 12. Blues On The Corner 13. My One And Only Love

邦題は「昔はよかったね」。基本的にはソロ・ピアノのアルバムで、ジョン・スコフィールドは3、4、6曲目に参加、ジョージ・アダムスは12-13曲目に参加でマッコイ・タイナーとのデュオ、しかもスタンダード(12曲目を除く)なので、個性的ながらもメロディアスな2人の演奏が楽しめます。タイナー作は1、9、11-12曲目で、たにジャズメン・オリジナルや、スタンダードが多めになってます。華やかで力強いところもあるピアノの66分のソロでの収録時間だと長めなので、2人の参加がアクセントになっています。セロニアス・モンク作を、割と彼風かつオーソドックスなウネウネ奏法で演奏する3曲目、バラードをしっとりとデュオで歌っていくゆったりした4曲目、やや活発な曲で、普通なんだけど、やっぱりジョン・スコ節になる6曲目。

2018/08/06

Blues Bred In The Bone/Ray Anderson

Raybluesbred
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の12日目。今日のレイ・アンダーソン、なかなか強烈な個性を持つトロンボーン奏者で、ジョン・スコ参加の「変」なアルバムというと、まずこれを思い出します。聴いた限りでは5、7曲目には参加していないですけど、それでも十分強烈なのではないのでしょうか。斬りこみとは対極のホンワカ系、とでもいうんですかね。演奏しているのはけっこう硬派な部分もあるんですけど。かなり昔に聴いていたイメージとはちょっと違っていたけど、このアルバムの個性的なところは、今でも健在ですね。アルバムコメントの手直しも進んでくると、超有名盤か、知る人ぞ知るアルバムか、二極分化してきているような気もしてます。


Blues Bred In The Bone/Ray Anderson(Tb)(Enja) - Recorded March 27-28, 1988. John Scofield(G), Anthony Davis(P), Mark Dresser(B), Jonn Vidacovich(Ds) - 1. Blues Bred In the Bone 2. 53rd And Greenwood 3. Mona Lia 4. Datune 5. A Flower Is A Lovesome Thing 6. Hemlines 7. I Don't Want To Set The World On Fire

「変」なトロンボーン奏者、レイ・アンダーソンのアルバム。彼の作曲は4曲(1-2、4、6曲目)で、他はスタンダードなど。ジョン・スコフィールドもけっこうキレている場面も。ユーモラスなのでとまどうかもしれませんが、これは面白いと思います。怪しげなメロディがテーマで、ファンク調から4ビートになって行く、ギターの「変」もなかなかのタイトル曲の1曲目、スローから渋いニューオリンズ系になってスローに戻る2曲目、スタンダードもニューオリンズ系になってしまう3曲目、明るい、メインは4ビート演奏の変化に富む4曲目、ビリー・ストレイホーン作のバラードを彼流にしっとりと歌い上げる5曲目、シャッフルビートではじまりフリーになったりブルースになったりと変幻自在な6曲目、トロンボーン・トリオでホンワカと演奏する7曲目。

2018/08/05

Siesta/Miles Davis & Marcus Miller

Milessiesta
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の11日目。ここでは2曲目だけにアコースティック・ギターで出ていて、クレジットを見ないと彼の演奏とは分からないのですが、それでも参加は参加なので、聴いていきます。国内盤のライナーではサウンドトラックになるようだけど、アルバム発売時には未公開の映画だったらしく、その後どうなったかまでは私には分かりません。ただ、このアルバムは、アルバムとして聴いても、通常のジャズやフュージョンとは違いますけど、なかなか味わいがあります(ってマーカス・ミラーの多重録音なので、それに味わいを求めるかどうかは個人的な見解ですけど)。


Siesta/Miles Davis(Tp) & Marcus Miller(All Instruments)(Warner Bros.) - Recorded January - March 1987. John Scofield(G), Earl Klugh(G), Omar Hakim(Ds), James Walker(Fl), Jason Miles(Synth Programming) - 1. Lost In Madrid Part 1 2. Siesta/Kitt's Kiss/Lost In Madrid Part 2 3 Theme For Augustine/Wind/Seduction/Kiss 4. Submission 5. Lost In Madrid Part 3 6. Conchita/Lament 7. Lost In Madrid Part 4/Rat Dance/The Call 8. Claire/Lost In Madrid Part 5 9. Aftergrow 10. Los Feliz

このアルバムはギル・エヴァンスに捧げる、と書いてます。トータルで37分ほどのアルバム。ジョン・スコフィールドは2曲目に参加。いつもと違い、アコースティック・ギターを使って十分スパニッシュしています。8曲目でアール・クルーが参加していますが、プロデューサーを兼ねているマーカス・ミラーの、自分にできない部分を適材適所で参加させてます。もちろん彼の吹くバス・クラリネットも味わい深いし、今回はベーシストではあまり前面に出てません。淡々とフレーズを紡ぎ出していくマイルスもさることながら、雰囲気が全編を通して渋いアルバムになっています。スパニッシュな味付けと、シンプルにサウンドを作っていくことで、アルバムの印象が、より強くなっている感じ。「TUTU」と共通するサウンドの色合いを持っています。

2018/08/04

Tango's Time/Roberto Gatto

Robertotango
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の10日目。今回はイタリアのドラマー、ロベルト・ガトーのアルバムに参加してますが、7曲中4曲に参加していて、その曲だけを聴けば、ジョン・スコのアルバムのような印象を持つので、よほどロベルトは共演してみたかったんだろうなあと思います。もう一人のギタリスト、バティスタ・レナもいいんだけど、どうしても普通にしか聴こえないので、やはりジョン・スコの存在感は大きいと思います。日本ではジョン・スコ目当てで買った人が大半なんではないかなあと。まあ、こういうアルバムがあってもいいよね。と思います。通販で調べたら、アルバムタイトルは1曲目の曲がタイトルで、ジャケットも違いますね。


Tango's Time/Roberto Gatto(Ds)(Breaktime) - Recorded July-September, 1987. John Scofield(G on 1-2, 6-7), Danilo Rea(Key on 1, 5-7), Enzo Pietropaoli(B on 6), Massimo Bottini(B on 1, 4-5, 7), Battista Lena(G oin 4-5) - 1. Ask 2. There Will Never Be Another You 3. 100 Flowers (Introduction) 4. 100 Flowers (Waltz) 5. Tango's Time (To Jaco Pastrius) 6. Blue Christmas 7. Of What

ロベルト・ガトー作が1、3、5曲目、2曲目がスタンダードの他はメンバーの作曲。ロベルトはイタリアのドラマーですが、ジョン・スコフィールドは1-2曲目、6-7曲目に参加して、それらの曲では前面に出て弾いています。2曲目のスタンダードは2人の、ギターとドラムのデュオですが丁々発止でのやり取りがなかなか良い。イタリアン・フュージョンという感じでもありますが、ジョン・スコで買う一枚かも。曲によって参加メンバーが違いますが、ジョン・スコの参加曲ではやはりその存在感は大きいです。ややスローなファンクでの1曲目では彼の独壇場という感じ。聴きやすいウェザー・リポート的な雰囲気の5曲目、ワルツでブルージーなギターが渋い感じを醸し出す6曲目、浮遊感を漂わせながら存在感のあるギターを弾く7曲目。

2018/08/03

Forever Lovers/George Adams=Don Pullen Quartet + John Scofield

Georgeforever
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の9日目。今日は凶暴なアルバムです(笑)。ここまでやってくれたら、聴くのに体力はいるけど、発散しますよねえ。暑い夏に余計暑くなるというか。この当時の演奏だからというか、ライヴだからなのか、ちょっとベースの音が好みではないというか痩せている感じなのですが、それを補ってあまりあるエネルギーです。ジョン・スコが参加していないこのグループのアルバムも他に持っていたはずなんだけど、見つかりませんでした。実はこのアルバムも探すのに奥に入ってしまっていて手間取ってますが。久しぶりに聴いたけど、けっこういいなあ、と思いましたです。


Forever Lovers/George Adams(Ts)=Don Pullen(P) Quartet + John Scofield(G) (Timeless) - Recorded April 4-5, 1985. Cameron Brown(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. I.J. 2. Flame Games 3. Forever Lovers 4. Song Everlasting 5. Well, I Guess We'll Never Know

ライヴ。1曲目がジョン・スコフィールドの作曲、2-3曲目がジョージ・アダムスの作曲、4-5曲目がドン・ピューレンの作曲。皆で押しまくるゴリゴリジャズです。吠えるサックス、こぶしでゴリゴリ弾くピアノ、唸るギター、というような感じですが、この時期ジョン・スコはファンク系統の演奏が多いのでこうした演奏は貴重かも しれません。4曲目のように割としっとり系のバラード(力が入っていますが)ももちろんあります。1曲目からアップテンポの4ビートで、これでもかというくらいに飛ばすフレーズは聴くのに体力がいるかも。8ビートなんだけど各フロント楽器が斬りこむ2曲目、8分の6拍子でメロディアスなんだけど、ゴリゴリと演奏する3曲目、テーマ部はラテンピート、アドリブはアップテンポの4ビートの明るい感じで進む5曲目。

(注)’98年11月発売の「ライブ・アット・モンマルトル・ウィズ・ジョン・スコフィールド」(Timeless)も同じ音源のようです。

2018/08/02

Hot/The Paul Bley Group

Paulhot
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の8日目。ポール・ブレイのグループへの参加になります。ビートやベース的にはフリーではなくて、4ビートだったり別なリズムだったりしますが、ブレイがピアノを弾きはじめると、フリーの要素がけっこう強く入ってきます。そんな中での微妙なバランスでの演奏だと感じました。まあ。孤高の人というか、結局やりたい放題なのね、という気もしないでもないですけど、ここまでやってくれると、フリーも好きな私としてはうれしくなってしまいます。ジョン・スコの親和率も高いし、面白いことは面白い。当時の輸入盤を買っているのとライヴなのとで、音はあまり良くないとは思いますけど。


Hot/The Paul Bley Group(P)(Soul Note) - Recorded March 10, 1985. John Scofield(G), Steve Swallow(B), Barry Altschul(Ds) - 1. When Will The Blues Leave 2. Around Again 3. How Long 4. Mazatlan 5. Syndrome

ライヴ。ポール・ブレイ作が2-4曲目、オーネット・コールマン作が1曲目、カーラ・ブレイ作が5曲目。ピアノのいちいち引っかかるようなソロも特徴的です。変わったメンバーですが、ギターのフレーズは相変わらずのジョン・スコ節。4ビートやその他、ノリの良いリズムも多いですが、何となくフリー・ジャズのなごりを感じます。1曲目からアップテンポの4ビートで、曲がけっこう突っ走っていますが、それぞれのフレーズがぶつかり合って、多少混沌とした感じ。メロディアスなワルツの曲だと思ったらブレイがけっこう自由に展開する2曲目、独特だけどしっとり系のバラードの3曲目、長めのドラム・ソロから、その後不思議な軽快リズムに乗って自由に演奏する4曲目、テーマだけはっきりして、4ビートながら自己の道を行く5曲目。

2018/08/01

You're Under Arrest/Miles Davis

Milesyoure
ジョン・スコフィールドのサイド参加作の7日目。今日もマイルス・デイヴィスのアルバムです。一部作曲も任されているというのは、その当時は重用されていたという証拠で、マイルスとジョン・スコの相性も、けっこう良かったと思います。このアルバムも、CDの割と初期の方で何度も聴き返してますので、懐かしさが出てきますね。聴きやすくなったとはいえ、やはりトンガリ度の高い曲もあるので、これが当時のカッコ良さかなあ、と納得していたものですが。ジョン・スコサイドの視点で、改めて今回聴いてみて面白かったです。8曲目に彼の曲なのに彼のギターのクレジットはなく、でも演奏には入っているので、今回訂正しました。


You're Under Arrest/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded January 1984 - January 1985. Bob Berg(Ss), Al Foster(Ds), Robert Irving III(Synth), Darryl Jones(B), John Scofield(G), Steve Thornton(Per), Sting(Voice), Marek Olko(Voice), Vince Wilburn, Jr.(Ds), John McLaughlin(G) - 1. One For Call/Street Scenes 2. Human Nature 3. Intro: MD1/Something On Your Mind/MD2 4. Ms. Morrisine 5. Katia Prelude 6. Katia 7. Time After Time 8. You're Under Arrest 9. Medley: Jean Pierre/You're Under Arrest/Then There Were None

ジョン・スコフィールドは1-3、7-9曲目に参加。8曲目はジョン・スコの作曲でタイトル曲(クレジットにはないけど彼は参加)。マイルス作や共作は多いけど、よりポップな感じ、というよりポップスの有名曲が何曲か(2、7曲目)はさまれています。マイルス・デイヴィスはその後好んで演奏していました。ふだん緊張感のあるファンクが多いので、こういう曲も一種の清涼剤になるか。4-6曲目には何とジョン・マクラフリンが参加していて、こちらも聴きものです。1曲目前半はマイルス・デイヴィスのラップ、後半はスティングのラップということです。他と比べてサウンドの時系列な評価は難しいけど、常に人より先に何かを創り出してきたマイルスの、当時最新の音。8曲目はウネウネ加減がジョン・スコらしくて、面白いファンクの曲。

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