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2018/05/31

Free Jazz/Ornette Coleman Double Quartet

Ornettefree
チャーリー・ヘイデンのサイド参加作の3日目。またオーネット・コールマンですが、なんと彼はここで「フリー・ジャズ」というタイトルのアルバムを作ってしまった。詳しく調べたわけではないけれど、それ以前の自由なジャズはアヴァンギャルドと言われていたような。もう歴史的な1枚となってしまったわけですね。ただ、そうは言っても、ベースの4ビートとドラムスもそれに合わせて叩いているので、まだ萌芽といった感じもしますけど。メンバーもスゴいし、聴く人を選ぶにしても、内容的にはドラマがあります。2曲目のボーナストラックは、本編に先駆けてLP片面分で録音をしてみたという感じで、テーマ的には同じようですね。


Free Jazz/Ornette Coleman(As) Double Quartet(Atlantic) - Recorded December 21, 1960. Eric Dolphy(As, Bcl), Don Cherry(Tp), Freddie Hubbard(Tp), Scott Lafaro(B), Charlie Haden(B), Billy Higgins(Ds), Ed Blackwell(Ds) - 1. Free Jazz Bonus Track: 2. First Take

当時では新しい試みで、「フリー・ジャズ」と銘打って、ダブル・クァルテットで、しかもエリック・ドルフィー、スコット・ラファロなど、すごいメンバーが集まっています。作曲者は一応オーネット・コールマンだけど、ジャケットにも「コレクティヴ・インプロヴィゼーション」とあるし。方法論としても新しかったし、まさにフリージャズの萌芽かと。歴史的な1枚だけど、内容が内容なので聴き手を選びますが。今聴くと、テーマもあるし、大部分ベースも4ビートをキープしているし、雑然とした感じはあるものの、割と個々のミュージシャンのソロの方に耳がいきます。皆バラバラに演奏しているところから、方向が合わさる場面があり、この時代にしてはなかなかかと。1曲目は何とLP両面分の37分あります。2曲目は17分のボーナストラックです。

2018/05/30

The Avant-Garde/John Coltrane & Don Cherry

Johnavant
チャーリー・ヘイデンのサイド参加作の2日目。これもいわば有名盤ではないかと思います。ただ、昨日オーネット・コールマンを聴いたのが幸いして、そこからの影響をけっこう感じます。パーシー・ヒースはMJQのベーシストですが、こういう弾き方なら自然なんではないかなあ、とも思いますし、今からするとそんなにアヴァンギャルド(今まで20年間もこの言葉、誤記してました(笑))と言うほどでもないですけど、あの。ジョン・コルトレーンにもこういうアルバムがあったんだなあと、久しぶりに聴いて思い出しました。個人的に好きなのはもう少し後のインパルス時代になりますが。なかなかこういう切り口で聴かないとこういう順番はないので、そういう意味ではラッキーだったかなあと思います。


The Avant-Garde/John Coltrane(Ts, Ss) & Don Cherry(Tp) - Recorded June 29 and July 8, 1960. Charlie Haden(B), Percy Heath(B), Ed Blackwell(Ds) - 1. Cherryco 2. Focus On Sanity 3. The Blessing 4. The Invisible 5. Bemsha Swing

1、3曲目に参加。チャーリー・ヘイデンをさかのぼったら、ジョン・コルトレーンに当たりました。アヴァンギャルドと言うには今ではおとなしく感じますが、ピアノレス・クァルテットという自由な空間でホーンは飛び回っています。何とオーネット・コールマン作が2-4曲目、ドン・チェリー作が1曲目、セロニアス・モンク作が5曲目。編成から言っても、自由なホーンはオーネットの影響かと思いますが、1曲目はリズムが何となく端正な感じもするアップテンポの曲。インパクトあるテーマの、アップテンポからミディアムになる12分台の2曲目、これもテーマが印象的な、そんなに速くないテンポの落ち着いた3曲目、よく何度も聴く目まぐるしいテーマからアップテンポのアドリブに入る4曲目、なぜかここに妙にマッチするモンク作の5曲目。

2018/05/29

The Shape Of Jazz To Come/Ornette Coleman

Ornettetheshape
チャーリー・ヘイデンのサイド参加作が残り12枚ありますが、その1日目。そろそろこのあたりになってくると、キースとの共演作やECM関係が終わっているので、’50年代までさかのぼらなくてはいけなくて、しかも超有名盤が多いということで、なかなか先に進みません。オーネット・コールマンも一時集めていましたが、ある時期、一部を除いて処分してしまいました。今考えるともったいないですね。今日のアルバム、もうこのアルバムでオーネット・コールマンという人やサウンドそのものが出ていることに改めて驚いています。当時としては変わったアプローチだったのかもしれませんが、今聴くと、割とすんなり耳に入ってきます。


The Shape Of Jazz To Come/Ornette Coleman(As)(Atlantic) - Recorded May 22, 1959. Don Cherry(Cor), Charlie Haden(B), Billy Higgins(Ds) - 1. Lonely Woman 2. Eventually 3. Peace 4. Focus On Sanity 5. Congenialty 6. Chronology Bonus Track: 7. Monk And The Nun 8. Just For You

邦題「ジャズ来るべきもの」。7-8曲目はボーナストラック。チャーリー・ヘイデンもアヴァンギャルドの人でした。当時としては新しいジャズだったかもしれませんが、今聴くとけっこう普通に聞こえます。全曲オーネット・コールマンの作曲。彼は作曲の人だと改めて思います。ピアノレスの自由な中で独特なオーネット・サウンドはこの頃からあります。繰り返し聴いていたせいか、おなじみの曲が多いです。その後スタンダード化する、多少オドロオドロしい1曲目、慌ただしいテーマだけと一発でオーネットと分かるサウンドがうれしい超アップテンポの2曲目、ミディアムでテーマが心に残る3曲目、スロー、アップテンポ、ミディアムとコロコロ変わる4曲目、有名なテーマでややアップテンポの5曲目、バップぽいんだけど何か違う6曲目。

2018/05/27

Triad/Fujii - Fonda - Mimmo

Fujiitriad
月刊藤井郷子5月号が届いたので、聴いています。しかし、弾くたびに内容が違うので、よく年間12枚出せるよなあ、というのが、疑問から感嘆へと聴いていて自分の中で変わりつつあります。このクラスのフリーの演奏家だと、なるほど全部を記録しておいてもいいくらいじゃないかなあと。でも実際には物理的には大変なんですよね。CDという媒体も日本ではまだしも、世界的に見ると配信などにとって代わってきているので、今年12枚作って維持していくのは大変だと思うし。それでも私はCDを手元に置いておきたいタイプなので、自分が元気なうちは、追っかけたいと思います。フリーが好きな方には、なかなかいいと思います。


Triad/Fujii - Fonda - Mimmo(Long Song Lecords) - Recorded October 9, 2017. Satoko FUjii(P), Joe Fonda(B, Fl), Gianni Mimmo(Ss) - 1. Available Gravity 2. Birthday Girl 3. Accidental Partner 4. No More Bugs 5. Joe Melts The Water Boiler

全曲3人のフリー・インプロヴィゼーション。1曲目の出だしはフルートとソプラノサックスで、厳かな雰囲気から、何かを叩く音と共にゆっくりと盛り上がって行きます。まるで作曲された現代音楽のようにピアノも少しずつ絡み、ベースも出てくる。自由度も高く、反面統率が取れているフリー。このスリリングな感じはやはりこの3人のもの。2曲目以降も緊張感のあるやり取りが続きますが、ピアノが時に前面に出るものの、3者対等なインプロヴィゼーションが続きます。盛り上がる場面もあり、幽玄な雰囲気の場面もあって、素晴らしい録音空間を切り取ったような感じです。安易なメロディを選ばず緊張感を保ち続けているフリーは、やはりこのメンバーだからこそのものだと思います。ドラマチックな56分の演奏を聴かせてくれます。(18年5月19日発売)

2018/05/25

White/Marc Sinan/Oguz Buyukberber

2558
ECMレーベル3日目にして一段落。今日のアルバムは、聴いていて、あるいは大手通販に書かれていたテーマ的なものが第一次世界大戦に関わるものだとして、けっこう重いです。空間的なフリー・インプロヴィゼーションに近いものも感じますが、曲が10曲あって、5曲ずつ2つのテーマになっているので、曲ごとの感想がかきづらく、全体としての印象を書くしかなかったです。聴いてみる価値はあると思うのですが、いわゆる人気のあるECM路線ではないので、強くおススメできないのも、ちょっとつらいところ。Marc SinanはECM3作目だけれど、こういう世界の人だったっけ、とも思います。でも、これを受け止めてみるのも悪くないかも。


White/Marc Sinan(G, Electronics)/Oguz Buyukberber(Cl, Bcl, Electronics)(ECM 2558)(輸入盤) - Recorded October 2016. - 1. Upon Nothingness, Yellow 2. There I 3. Upon Nothingness, Blue 4. There II 5. Upon Nothingness, Green 6. There III 7. There VI 8. There V 9. Upon Nothingness, White 10. Upon Nothingness, Red

(18/05/24)Upon NothingnessがMarc Sinan作(Whiteのみ2人)、Thereがトルコ人のOguz Buyukberber作で、1916年のドイツでのフィールドレコーディングが合わさっていたり、エレクトのニクスの効果があったりと、けっこう深遠な感じのする神秘的なサウンド。前者は戦争(第1次世界大戦)に関連するような深いシリアスな内容らしく、それを意識しないでも割と静かなフリー・インプロヴィゼーション的なサウンドを聴くことができます。ギターとクラリネット(時にバス・クラリネット)のデュオはゆっくりとスペーシーに進みます。シリーズとしては2つが割と交互に並んでいますけど、通して聴いても、色調や低い温度感が似ているので、一連の曲として聴き続けることも自然にできます。ECMとしてはシリアスで重みの方が出てる印象。

2018/05/24

Lite Of/Steve Tibbetts

2599
ECMレーベル新譜の2日目。今日は8年ぶりに出たSteve Tibbettsの新しいアルバムです。ジャズという要素よりは、まさに彼のギター音楽という感じで展開しています。彼とステファン・ミカスはECMでなければこんなにアルバムを出せたかどうか、と思うぐらい独特な人。これをどう評価するのかは聞き手にゆだねられてはいますけど、こういう自然(?)に寄り添いながら淡々とアルバム制作を続けているという点では、やはりジャズファンというよりはECMのファン向けの人ではないかな。今回はテーマとして「Life」があるようだけど、そういうことを関係なしに聴いていても、やはりいつもの彼ではありますね。


Lite Of/Steve Tibbetts(G, P)(ECM 2599)(輸入盤) - Released 2018. Marc Anderson(Per, Handpan), Michelle Kinney(Cello, Drones) - 1. Bloodwork 2. Life Of Emily 3. Life Of Someone 4. Life Of Mir 5. Life Of Lowell 6. Life Of Joel 7. Life Of Alice 8. Life Of Dot 9. Life Of Carol 10. Life Of Joan 11. Life Of El 12. End Again 13. Start Again

(18/05/23)全曲Steve Tibbettsの作曲。録音年月が書いてないので、長い時間をかけて多重録音を含め、録音していたのだと思われます。ギターに特徴がありますが、アコースティック・ギターを空間的な中で割とゆったりと弾いている感じ。今回は他のミュージシャンも参加していますが、パーカッションやドローンなどもあまり派手ではなく、素朴な味を付加するような、彼らしいサウンドになっています。ジャケット写真からして、自然の中で生活しつつ、音楽を作っているのかな、という感じ。昔から変わらない世界を築き上げている人なので、安心感がある相変わらずの音だけど、今や聴く人の方が変化しているため、やや地味な自然の世界、というサウンドがどこまで広がるか。それにしてもECMらしい独特なサウンドを持つ人。

2018/05/23

A Suite Of Poems/Ketil Bjornstad

2440
ECMレーベルから3枚新譜が届いているので聴いていきます。今日の1枚はケティル・ビヨルンスタのヴォーカル・アルバム。いつものECMとは違い温かみがあって、しかもおとなしいポップス的な歌のアルバムということで、雰囲気が異なります。そういう点で、ECM番号からして、発売が遅れたのかな、という気もしていますけど。彼のセルフ・プロデュースなので、アイヒャーの名前はないですし。ピアノでの美しい伴奏の部分もあるのだけど、ジャズ度はないし、歌詞を分かる地域向けなのかな、という気もしています。ボーダーレスのアルバムは少なくはないので、こういうのもアリなのかな、という気もしてますが、歌詞が分かった方がより良いし、どうやら自分は聴き手に選ばれなかったような気も。


A Suite Of Poems/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2440)(輸入盤) - Recorded June 2016. Anneli Drecker(Voice) - 1. Mayflower, New York 2. Duxton, Melbourne 3. Kempinski, Berlin 4. L'Hotel, Paris 5. Palace, Copenhagen 6. Astor Crowne, New Orleans 7. The Grand, Krakow 8. Palazzo Londra, Venice 9. Vier Jahreszeiten, Hamburg 10. Savoy, Lisbon 11. Mayday Inn, Hong Kong 12. Lutetia, Paris 13. Schloss, Elmau

(18/05/22)全曲Lars Saabye Christensenの作詞(スカンジナビアでは有名らしい現代作家)、ケティル・ビヨルンスタの作曲&プロデュースで、マンフレート・アイヒャーの名前はありません。ECMらしからぬ、ゆったりとした温かみのあるメロディアスなフォーク・ソングといった趣の曲が並びます。そのChristensenがホテルの詩をつけて、ビヨルンスタに送って、それに曲をつけたものとのこと。ジャズ度はなく、やはりフォークソングの領域か。ただ、メロディとしては美しいものもあって、ピアノでの間奏などにハッとすることもあります。ECMにたまにある、ボーダーレスのラインをちょっと突破してしまったという感じのサウンドは、やはりジャズファンというよりはECMファンに向けられたものか。収録時間が55分あり、少し一本調子か。

2018/05/22

Moon Beams/Bill Evans Trio

Billmoonbe
ポール・モチアンのサイド参加作の13日目にして一段落。本当は聴いているうちに、ビル・エヴァンスにズブズブとハマってしまったのですが、新譜も来ていることだし、次に過去盤聴きをやるのはまた別な方面なので、ここのところはグッとガマン。なかなかいいアルバムを連続して聴きました。モチアンの参加作としては、エヴァンスの元を離れた後の展開の方が、モチアンの先進性が分かってなかなか面白いことになっていると思うのですけど、手持ちのアルバムではその作業はやっと終わりました。彼も亡くなってしまったし、だんだん自分の青春時代に聴いていたミュージシャンがいなくなっていくのも寂しい感じです。

Moon Beams/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded May 17, 29 and June 5, 1962. Chuck Israels(B), Paul Motian(Ds) - 1. Re: Person I Knew 2. Polka Dots And Moonbeams 3. I Fall In Love Too Easily 4. Stairway To The Stars 5. If You Could See Me Now 6. It Might As Well Be Spring 7. In Love In Vain 8. Very Early

ビル・エヴァンス作は1、8曲目。「ハウ・マイ・ハート・シングス」と同日の録音で、こちらのアルバムの方がどちらかと言えば少しおとなしめの曲が多いです。エヴァンスをBGMにしてしまっては失礼だと言う意見もありますが、聴きこんで良し、聞き流して良し、のアルバムだと思います。1曲目のみやや賑やかで、この曲もその後、何度も演奏されることになる、いいメロディを持っています。チャック・イスラエルのベースソロやバッキングも、やや地味な印象ですが、活躍しています。他の曲はバラードですが、エヴァンスのピアノの美しさは、思わず聞きほれてしまうほど。時々はいる左手のコンピングが、リズムにアクセントを添えています。 そして8曲目もその後何度も聴くことになる印象深いテーマを持った、繊細なカラーの曲。

2018/05/21

How My heart Sings/Bill Evans Trio

Billhowmy
ポール・モチアンのサイド参加作の12日目。本当は新譜が数枚届いているのですが、ビル・エヴァンスのピアノの魔力にハマってしまっているので、あと少しだけお付き合いください。スコット・ラファロが交通事故で亡くなってしまい、このアルバムを録音するまでに1年近く要していますが、それだけ彼の存在が大きかったということでしょうか。ただ、話に聞くとギャラでもめてたというようなこともちょっと聞いているので、あくまでもアルバムで判断するしかないのかなあ、と思います。チャック・イスラエルも、比較されてしまうからであって、今聴いてみると、そんなにオーソドックスなタイプのベーシストでもなかったですね。


How My heart Sings/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded May 17, 29 and June 5, 1962. Chuck Israels(B), Paul Motian(Ds) - 1. How My heart Sings 2. I Should Care 3. In Your Own Sweet Way (Take 1) 4. Walking Up 5. Summertime 6. 34 Skidoo 7. Ev'rything I Love 8. Show-Type Tune Bonus Track: 9. In Your Own Sweet Way (Take 2)

ビル・エヴァンスの作曲が4、6、8曲目。ベースのスコット・ラファロが事故で亡くなり、突っ込み型のベースから、ちょっと平凡な印象ながらもジャストなノリのチャック・イスラエルにかわり、雰囲気が変わりました。それでもベースは4ビートだけを弾いているタイプではないです。個人的にはこちらのサウンドの方も好みではありますが。オリジナルで4、6曲目あたりは、やはり引っ掛かりがあるというか、彼らしい冒険もあります。特に6曲目は3拍子と4拍子を組み合わせた演奏で、当時としてはけっこう新しかったのでは。やはりこのアルバムも1曲目の出だしから郷愁を誘うような、懐かしい音にあふれています。 ここでもスタンダードは雰囲気は変わっても、身をゆだねたくなるくらい心地良いです。5曲目は変わったアプローチ。

2018/05/20

Waltz For Debby/Bill Evans Trio

Billwaltzfor
ポール・モチアンのサイド参加作の11日目。さすがにジャズ史の中でもベスト10とか20に入るような名盤は、過去に語り尽くされていて、なかなか書くのが難しいです。結局何かを書くというよりは、賛美する、というような感じになってしまうので、できれば避けたいところ。でも、このアルバムも久しぶりに聴いてみましたけど、昔何回も聴いていたので、脳内で記憶しているのがよみがえってきて、やっぱり名盤だなあ、という感じを改めてしました。ホームページの手直しが終わる頃に再びビル・エヴァンスに手をつけなければならないのですが、やや荷が重いと感じるのも事実です。でも時間があればやらなきゃね。


Waltz For Debby/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded June 25, 1961. Scott Lafaro(B), Paul Motian(Ds) - 1. My Foolish heart 2. Waltz For Debby 3. Detour Ahead 4. My Romance 5. Some Other Time 6. Milestones Bonus Track: 7. Waltz For Debby (Take 1) 8. Detour Ahead (Take 1) 9. My Romance (Take 2) 10. Poggy ( I Loves You Poggy)

「サンディ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」と同日のライヴ録音です。むしろこちらの方が有名かも。でも甲乙つけがたい。何回も聴き続けているアルバム。1-2曲目の流れだけでも買って聴いてみる価値はあるかもしれません。2曲目(7曲目)のタイトル曲がビル・エヴァンスの作曲で、6曲目がマイルス・デイヴィスの作曲。他はスタンダード。最初の2曲で静かなイメージがあるも、2曲目は意外に元気になって展開していきます。やはりここでも、エヴァンスの跳ねるようなリズム感が独特で心地よい。それプラス、自然でやはり独特なハーモニー感覚がここでも耳に入ってきます。一音一音の選び方が素晴らしいです。静かな曲でもバリバリとフレーズを弾くスコット・ラファロのベースも当時は新鮮。6曲目も別に異色ではない。

2018/05/19

Sunday At The Village Vanguard/Bill Evans Trio

Billsundayat
ポール・モチアンのサイド参加作の10日目。まだまだビル・エヴァンスの有名作が続きます。このあたり4部作と言われていて、特に有名で、私もけっこうジャズ経験初期の時期に聴きこみました。エヴァンスのピアノがデフォルトで自分にしみこんでいるので、いわゆるピアノの基準的なものはこのあたりにあるのかもしれません。自分のその後に影響を与えることになります。ここではライヴなので、ドラムスの前面に出てる感じもいいし。今回の聴き直しでは、ボーナストラックの入った紙ジャケを使っている(その前のプラジャケは売却済み)ので、後半のボーナストラックが、特にこのアルバムでは多くて、以前と印象が少し違っているかもしれません。


Sunday At The Village Vanguard/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded June 25, 1961. Scott Lafaro(B), Paul Motian(Ds) - 1. Gloria's Step 2. My Man's Gone Now 3. Solar 4. Alice In Wonderland 5. All Of you 6. Jade Visions Bonus Track: 7. Gloria's Step (Take 3) 8. Alice In Wonderland (Take 1) 9. All Of You (Take 1) 10. All Of You (Take 3) 11. Jade Visions (Take 1)

1曲目と6曲目(さらに7、11曲目)はスコット・ラファロの作曲。あまりにもメロディアスなので、スタンダードだと思っていました。3曲目はマイルス・デイヴィスの曲で、他はスタンダード。当時のライヴ録音にしては良い音、良い演奏なので感謝してます。各曲の終わりに拍手が入っています。やはり文句を言う人がいないであろう名盤。このアルバムも1曲目のアプローチが印象深く、心に残ります。 このアルバムでは、ボーナス・トラックが入っていて、少しオリジナルのフォーマットを後半崩しているけど、テイク違いを聴けるのが貴重かも。「不思議な国のアリス」(4、8曲目)が入っていても、やはりそんなに甘口ではない感じのサウンド。3曲目は聴くと、けっこう自由なアプローチをしているのが分かります。それでも十分個性的。

2018/05/18

Explorations/Bill Evans Trio

Billexplo
しばらくぶりに、ポール・モチアンのサイド参加作の9日目。ビル・エヴァンスのリーダー作が続きます。ちょっと忙しいので毎日更新できるかどうか。もうこの頃は、ジャズの経験初期にけっこうむさぼるように聴いていて、しかも、エヴァンスだけはピアニストとして自分にとっては特別な存在なので、逆にレビューがレビューになってない、という欠点があります。まあ、世の中には、これらのアルバムに関するライナーとか、書物とか、あるいはネット上でも素晴らしいレビューがたくさんあるので、そちらをご覧下さいということで。自分は淡々とホームページを完成させるために聴いていくだけなんですけど、このアルバムも、いつ聴いてもいいなあ...。


Explorations/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded February 2, 1961. Scott Lafaro(B), Paul Motian(Ds) - 1. Israel 2. Haouted Heart 3. Beautiful Love 4. Elsa 5. Nardis 6. How Deep Is The Ocean? 7. I Wish I Knew 8. Sweet And Lovely Bonus Track: 9 Beautiful Love (Take 1) 10. The Boy Next Door

ビル・エヴァンスのこのあたりの作品がよく売れるのは、スコット・ラファロが参加しているから(ラファロ節全開だし)とか、有名な曲が多いからとか、いろいろ理由があるでしょうけど、ピアノのサウンド(リハーモナイズとか)やフレーズ、リズムなどの個性が確立したからかも。これも文句無しです。この1年ちょっと前の「ポートレイト・インジャズ」でも確立されているような気がしますけど。5曲目がマイルス・デイヴィス作曲で、他はスタンダードが多い。1曲目出だしのピアノの独特なリズムとメロディからやられてしまうアルバム。繊細なんだけど、あまり甘口になりすぎてないような気がしてます。スタンダードが多いせいか、聴きやすくて、演奏も楽しめる曲が多いです。そしてエヴァンスと一聴して分かるピアノにハマってしまいます。

2018/05/16

Laidback 2018/井筒香奈江 レイドバック

Izutu2018
国内盤の新譜を1日フラゲしました。実は井筒香奈枝さん、ジャズかと言うとJ-POPとかポップスに近いサウンドなんですけど、そこらのジャズのヴォーカリストよりは上手いし、ヴォーカリストとしては、やはりジャズの範疇にも入るんじゃないかと思って、購入したうち最近の新譜を中心に、今まで2枚だけアップしてあります。彼女のアルバム、オーディオ的にも優れているので、彼女のCDをリファレンスに使っているのも多いと聞きます。今回は聴いてみたかったオリジナルも3曲入ってますし、なかなかいいんじゃないかな。中には静かな部分が多いですけど、いいオーディオで聴くと、そのスゴさが分かります。


Laidback 2018/井筒香奈江(Vo) レイドバック(Jellyfishlb) - Recorded November 14 and 15, 2017. 藤澤由二(P)、小川浩史(B)、Guest: 中川昌三(Fl)、大久保貴之(Per) - 1. Songbird 2. Little Wing 3. サクセス 4. 美人薄命 5. 雨の鼓動 6. アネモネ 7. 部屋に吹く風 8. Light My Fire 9. You Are So Beautiful

グループでの10年ぶりのアルバム。今回は作詞井筒香奈江、作曲藤澤由二が4-6曲目にあり、初のアルバムでのオリジナルではないかと思います。また、今までのグループの2枚は洋楽だけだったのが、今回は和洋オリジナル混合になっているのも、そこが特色か。グループとしても別物のアルバムに仕上がっています。何よりも、けっこう音数を減らして、静かに淡々と歌う場面もあって、聴いて胸を締め付けられるような音使いが目立ち、井筒個人名義のアルバムのサウンドも引っ張っているような感じ。ジャズかと言うと、J-POP(ニューミュージック?)に近いものがありますが、3曲目は4ビートであり、またスタンダードも9曲目にあったりして、ジャズとしても多少は考えられるのでは。音楽としてはけっこう素晴らしい。(18年5月16日発売)

2018/05/15

Channels Of Energy/Antonio Sanchez

Antoniochannel
新譜が手持ちラストなんだけど、今日のCDは2枚組でなかなか聴きごたえがあります。アントニオ・サンチェスはドラムスの演奏だけではなくて、作曲能力もけっこう優れていて、ここでも全曲彼の作曲で、再演曲もあります。ヴィンス・メンドーサがアレンジということで、彼とのコラボレーション的なサウンドの雰囲気はありますけど、それも曲がいいからこそ。ドラマーとしても存在感がありますし。ただ、CD2枚組でだいたい81分というのは、もう少し縮めればCD1枚で発表できたのにと、効率と芸術のせめぎあいだったんでしょうね。けっこういいアルバムです。確かビッグバンドとのリーダー作は初めてではなかっただろうか。


Channels Of Energy/Antonio Sanchez(Ds)(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded December 5-10, 2016. WDR Big Band: Johan Horlen(As), Karolina Strassmayer(As), Olivier Peters(Ts), Paul Heller(Ts), Jens Neufang(Bs), Pascal Bartoszak(As), Wim Both(Tp), Rob Bruynen(Tp), Andy Hederer(Tp), Ruud Breuls(Tp), John Marshall(Tp), Tom Welsh(Tp), Rudiger Baladauf(Tp), Lorenzo Ludemann(Tp), Martin Reuthner(Tp), Jan Schneider(Tp), Ludwig Nuss(Tb), Shannon Barnett(Tb), Andy Hunter(Tb), Mattis Cederberg(Btb), Paul Shigihara(G), John Goldsby(B), Omer Klein(P), Vince Mendoza(Arr, Cond) - [CD1] 1. Minotauro 2. Nooks And Crannies 3. Nighttime Story 4. The Real McDaddy [CD2] 1. New Life 2. Grids And Patterns 3. Imaginary Lines 4. Channels Of Energy

(18/05/14)CD2枚組。ただ、収録時間が81分ほどなので、もう少し縮めたらCD1枚になったかも。全曲アントニオ・サンチェスの作曲。WDR Big Bandとのアルバム。特にCD2の2-4曲目は「The Meridian Suite」の組曲5つから最初の3つを再演しているんだそうで、大作になってます。ヴィンス・メンドーサのアレンジによって、ビッグバンドのサウンドは割とオーソドックスな編成ながら深みを増していて、全体としても楽しめるし、最初から最後までドラムが前面に出てくる(ドラム・ソロではなく)ところが多めだし、彼を活かすアレンジで面白いです。管楽器はじめそれぞれのソロもけっこう興味深いですし。ドラマーでありながら全体を考えて作曲するサンチェスと、それをうまくアレンジするメンドーサも、なかなかいい。変拍子は多め。

2018/05/14

Fire/Dave Liebman

Davefire
4月の新譜なんですが、作曲者にデイヴ・リーブマンの名前がある曲が多くても、演奏者が有名人ばかりでも、これはサウンド的にはフリー・インプロヴィゼーション中心のアルバムです。ケニー・ワーナーもこういう演奏をする人だとは(まあジャズマンなら当然アリなんですけど)知らなかったなあ。ですので、フリーを許容できる人にはおススメなんですけど、というアルバム。やはりメンバーを見て、おっ、となって買ってしまいますよね。このメンバーだと、普通のフリーをやるわけはないので、聴く価値はあるのですけど、そういう分野を好きかどうかでこのアルバムを受け入れるかどうかが決まってしまうのが、運命の分かれ目と言っていいのかどうか。


Fire/Dave Liebman(Ts, Ss, Wooden Fl, C-Fl)(Jazzline)(輸入盤) - Recorded April 2016. Kenny Werner(P), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Flash! 2. Fire 3. Sparks 4. Flames 5. Inferno 6. Ashes

(18/05/13)1曲目は4人のフリー・インプロヴィゼーション、他の曲は全曲デイヴ・リーブマンの作曲。ただ、全体的にフリーっぽいイメージは強い。特に2曲目は32分もあって、壮大でドラマチックななジャズを演奏しています。メンバーも豪華です。一聴してフリーと分かる元気な1曲目でも、やはりベテランたちで聴かせどころが多いように感じます。2曲目も、もしかしてテーマの提示とおおよその構成のみかなと思える自由な展開がなかなかいい感じ。模索するような静かなピアノから対話が始まって、フリー的なやり取り中心に進んで行きます。このメンバーであえてこういうサウンドでアルバムを出すことに意義がある感じ。3曲目以降も火花から炎、猛火とどんどん大きくなって、6曲目の灰になるという、ドラマ化が彼らしい感じ。

2018/05/13

スピリット・フィンガーズ

Spiritfingers
発売から少し遅れて入手。バンドでの1作目なのですけど、いやー、スゴいものを聴いてしまったという感じです。きれいなメロディと超絶技巧の演奏が入り乱れて、独特な不思議な世界を作っています。ライナーにありましたが、変拍子や複合拍子が中心の曲つくりです。その中で曲としての体面を保ちながらいかに暴れられるか、というような音数のつまっている場面もあって、全体的にピアノがきれいなメロディを奏でていて、まあ、聴いてビックリの演奏です。考え方によってはプログレに近いのかも、とも思います。ただ、あまりに超絶技巧過ぎて、少しとっちらかっているようなイメージを抱く場面も聴く人によってはあるかもしれません。


スピリット・フィンガーズ(Shanachie)
Spirit Fingers(Shanachie) - Released 2018. Greg Spero(P), Dario Chiazzolino(G), Hardrien Feraud(B), Mike Mitchell(Ds) - 1. Inside 2. Maps 3. Try 4. For 5. Movement 6. Find 7. Space 8. Release 9. Location 10. Being 11. You 12. Realize

全曲Greg Speroの作曲。超絶技巧ファンクと言ってもいいような、変拍子中心、あるいは複合拍子での曲が中心。一聴してメロディアスにも聴こえますけど、例えば1曲目綺麗なメロディで浮遊感が漂いつつ、各パートではスゴいことをやっているというような不思議な曲。曲の中で、下手をすると外れているような感じと紙一重の差で超絶技巧の嵐を感じ取ることができます。そのせいで音数はドラムス、ベース(あのアドリアン・フェローが加わっています)共にかなり多い場面があります。もちろんギターもたたみこむようなフレーズが目立ちます。こういう技巧の凝らし方は、今まであまり経験したことのないものです。やはりとっちらかっているのと微妙な差での演奏。人間ワザではないような音の世界です。好き嫌いはあるかも。(18年3月30日発売)

2018/05/10

Awase/Nik Bartsch's Ronin

2603
ECMレーベル2日目にして一段落、でも中旬過ぎにはまた3枚入ってくる予定だそうで。相変わらず飛ばしています。このグループのアルバム、ECMではもう何枚も出ているし、周囲ではけっこういいという声も聞こえています。ミニマルというのか、リーダーのピアノはメロディというよりはパターンの演奏で、それがミニマル化して、けっこうハマる、という方向のようですね。こういうグループの場合、類似のグループが見当たらないだけかもしれないけど、独自なもののようです。それでECMという環境の中で、何枚もアルバムを出しているところを見ると、人気があるという構図。確かに自分も聴いていて、不思議な感覚に陥ります。


Awase/Nik Bartsch's(P) Ronin(ECM 2603)(輸入盤) - Recorded October 2017. Sha(Bcl, As), Thomy Jordi(B), Kaspar Rast(Ds) - 1. Modul 60 2. Modul 58 3. A 4. Module 36 5. Modul 34 6. Modul 59

(18/05/09)3曲目はSha作曲で、他は全てNik Bartschの作曲。相変わらずModul何番という、あえて曲の個性を表題で出さないようなタイトルをつけ、メロディらしきものというよりミニマル的に音を発して、変拍子多め(このアルバムはそうでもないような感じですけれど)で、逆にそれがカッコ良さにつながるということを示しているような曲が多いです。もう何枚もアルバムを出していて同じスタイルを保ち続けている、まあ、大いなるマンネリなんですけど、なぜか麻薬性があって、このグループをいいという人が周りにけっこう多いのも事実。2曲目は18分、4曲目は13分、6曲目は11分台と長めの曲も多いですけど、この調子で聴くとトリップしそうになるのが、魅力と言えば魅力です。Shaの3曲目も雰囲気は違えど基本は同じ。

2018/05/09

Partir/Elina Duni

2587
ECMの新譜が2枚届いているので聴いていきます。今日はElina DuniのECM3枚目。過去2枚ではクァルテットでの演奏でしたけど、ここはグッとシンプルに、ソロでの演奏(多重録音をしているのかどうかは分かりませんでした)で、空間を自由に使っている雰囲気。欧米からしての異郷感もたっぷりあるので、そういう辺境系のヴォーカルを求めている人にもぴったりくるんではと思います。ジャズの分類にしてありますけど、内容的にはフォーク系ですね。こういう方面で、クラシック以外へのボーダーをいくというのもECMらしくていいのでは。なぜか心にしみました。かえってどこの言語化分からずに聴いていてる方が、そういう感じがあるかもです。


Partir/Elina Duni(Voice, P, G, Per)(ECM 2587)(輸入盤) - Recorded July 2017. - 1. Amara Terra Mia 2. Let Us Dive In 3. Meu Amor 4. Lamma Bada Yatathanna 5. Vishnja 6. Lusnak Gisher 7. Oyfn Veg 8. Kanga E Kurbetit 9. Ani Kaj Lulije 10. Vaj Si Kenka 11. Je Ne Sais Pas 12. Schonster Abestarn

(18/05/08)Elina Duni作は2曲目のみで、既成の曲の他に、コソボ、アルメニア、アルバニア、スイスのトラディショナルが5曲あります。アルバニア出身らしく、英語圏以外での歌詞の歌が異郷の雰囲気を誘っています。ここでは、弾き語りというか、一人での録音で、エキゾチックなヴォーカルをシンプルに引き立てていて、アラビア文字やアルファベット以外の歌詞も混ざっているところを見ると、多言語で歌っているのが(日本人には分かりにくいかもですが)言わゆる欧米圏の人々には受けるのでは、と思います。それにしても、素朴というかシンプルというか、飾らないところがやはり彼女らしいし、ECMらしいと言えば、らしい。唯一のオリジナルの2曲目は英語でやや素直に歌っていてSSWとしても、なかなか味わいがあります。

2018/05/08

Ligotage/Nils Petter Molvaer

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ECMで昔出たニルス・ペッター・モルヴェルのCDシングル中古がもう1枚届きました。Amazonでは組み枚数2枚組と書いてあったので、まあ、このくらいの値段はするんじゃないかと思って注文したら、届いたのはCDシングル1枚のみ。完全なプレミア価格となってしまいました(笑)。まあ、入手の困難性からすると、やむを得ないとは思うのですが、最初からCDシングル1枚と分かっていれば、買わなかった可能性もありますね。こういう落穂拾いもなかなか大変なところがあります。ただ、これを買ってしまえばあとはたぶんLPだけのもの以外はほぼあると思うので、まあ、いいか、と自分を納得させているところです(笑)。これで1560の元のアルバムと、1560/M、1560/Lの2種類のCDシングルが揃いました。


Ligotage/Nils Petter Molvaer(Tp)(ECM 1560/L)(輸入盤・中古)- Recorded 1996-1997. Eivind Aarset(G, etc.), Reidar Skar(Key), Audun Erlien(B), Rune Arnesen(Ds), w/D.J. Strangefruit - 1. Ligotage 2. Song Of Sand (Remix By Mother Nature's Cloud & Shower Show) 3. On Stream

(18/05/07)「Khmer」の、もう一つのCDシングル(12センチ)で、ここでは1曲目が本体にはない別な曲(クレジットは1曲目用のものを掲載しています)、2曲目がリミックスヴァージョン、3曲目がCDからの曲になっています。収録時間は17分台。CDシングルとしてはこちらの方が出回っている枚数が少ないような気もします。1曲目はやはり新曲とはいうものの、緩いファンクにのせてゆったりとしたトランペットのメロディを朗々と吹いていて、いわゆる本編アルバムと同じようなDJ向きの曲ではないかなあ、という気もしています。ほんの少しマイルスが当時だったら、というような印象もありますけど、個人的な興味とすれば、やはり「Khmer」があれば十分なような気も。ただ、こういう冒険的な方向も一時的にでもあったということで。

2018/05/07

Portrait In Jazz/Bill Evans Trio

Billportrait
ポール・モチアンのサイド参加作の8日目。ビル・エヴァンスの4部作に突入してしまいました。名盤なのは分かりきっているので、何を書いていいのか(笑)。実は往年のジャズの時代のピアノ・トリオで、はじめてCDで買ったアルバムです。それ以前にも10枚ほどジャズのLPを持っていましたが、CTIとか、比較的リアルタイムのものでした。当時は他のきくCDもなかったので、それこそヘビー・ローテーションだったです。でも、当時の平均的な名盤でのピアノ・トリオのサウンドとも違っていたのが分かったのはしばらく経ってから。結局このアルバムが基準になってしまって、当時スコット・ラファロがいかに革新的だったのかわかったのも時間が必要でした。あとは当時の録音バランスからすると、ドラムスのこんなものかもしれません、ブラシの使用も多いし。


Portrait In Jazz/Bill Evans(P) Trio(Riverside) - Recorded December 28, 1959. Scott Lafaro(B), Paul Motian(Ds) - 1. Come rain Or Come Shine 2. Autumn Leaves(Take 1) 3. Autunm Leaves(Take 2) 4. Witchcraft 5. When I Fall In Love 6. Peri's Scope 7. What Is This Thing Called Love? 8. Spring Is Here 9. Some Day My Prince Will Come 10. Blue In Green(Take 3) 11. Blue In Green(Take 2)(Additional Track)

ビル・エヴァンスの作曲は6曲目。エヴァンス・トリオにスコット・ラファロとポール・モチアンが参加していた作品は、どれも評価が高いのですが、その一番最初の作品です。ただし、ここでの録音は、ドラムが音が小さい部分が多く不遇のような気もします(その音がいいんだと言う方もいるでしょうけれど)。文句無しの名盤。’59年ということを考えると、1曲目の出だしからのハーモニーも繊細で独特だし、極めつけは2-3曲目の「枯葉」での、ベースも飛び回っての、いわゆる三位一体での演奏。しかもオリジナルのLPでも2テイク入っていて、その違いでアドリブとは何か、ということが理解できるアルバムです。このアルバムで彼にまいってしまった、という方も多いのでは。ただ、ジャズ初心者には少しハードルは高めなのかも。

2018/05/06

Sung Heroes/Tony Scott

Tonysungh
ポール・モチアンのサイド参加作の7日目。ここではビル・エヴァンス最強のトリオの参加が目をひきますが、そのトリオでの参加曲は9曲中3曲のみで、トニー・スコットのアルバムが全体的に地味な印象。エヴァンスは何枚も参加しているはずなんだけど、国内盤でCD化された枚数が少ないのは、そういう事情もあるかもしれません。ところで、先日のエディ・コスタといい、今日のトニー・スコットといい、本棚から探すのが大変だったアルバムです。’98年以前に購入したCDはミュージシャン別、楽器別(必ずしもそうでもない)に並べてあるのですが、奥の列だし、目立たないので苦労しています。でもまだ1枚も見つけ出せなかったものがないのは、ちょっと自慢していいかな(笑)。


Sung Heroes/Tony Scott(Cl, P, G, Bs)(Sunnyside) - Recorded October 28 and 29, 1959. Bill Evans(P on 1, 4-7), Scott Lafaro(B on 1, 3-5), Paul Motian(Ds on 1, 3-5), Juan Sastre(G on 9) - 1. Misery (To Lady Day) 2. Portrait Of Anne Frank 3. Remembrance Of Art Tatum 4. Requiem For "Hot Lips" Page 5. Blues For An African Friend 6. For Stefan Wolpe 7. Israel 8. Memory Of My Father 9. Lament To Manolete

全曲トニー・スコットの作曲。最強のビル・エヴァンス・トリオのメンバーが集まっての初録音だそうです。ただし4人での曲は1、4-5曲目のみ。それにしても、トニーのCDは、ビル・エヴァンスの参加作品が多い割にはなかなか出ないのが残念。空間を生かしたというか、実験的な曲もありますが、思ったほどにはスコット・ラファロが前面に出てきません。バラード的にやや地味な感じではじまる1曲目、クラリネットとバリトン・サックスでの多重録音の2曲目、トニーがピアノで、トリオでの演奏での3曲目、と続いていきますが、やはり静かなタイプの曲が多いです。クラリネットとエヴァンスのピアノでのデュオの6-7曲目、トニーがギターをソロ(多重録音)で弾く8曲目、スパニッシュなギターとの共演の9曲目。ちょっと地味かなあ。

2018/05/05

The House Of Blue Lights/Eddie Costa

Eddiethehouse
ポール・モチアンのサイド参加作の6日目。奇しくもエディ・コスタ(’62年に31歳で交通事故で亡くなる)のアルバムが2枚続いてますが、このアルバムも’94年に世界初CD化と書いてありますね。ここではピアノをコスタが弾いているので、ビル・エヴァンスの出番はないのですが、1回聴いたらけっこう強烈な印象を持つくらいの低音(左手)です。左手と言うと大西順子のデビュー作もそれが強烈でしたけど、その元祖ということなのでしょうね。これも名盤と言われるアルバムのひとつで、なんて書こうか迷いつつ、結局はいつものペースで書いてしまっています。それしかできないんだから、これからも出てくる名盤たちはそれで行こうかと。


The House Of Blue Lights/Eddie Costa(P)(Dot) - Recorded January 29 and February 2, 1959. Wendell Marshall(B), Paul Motian(Ds) - 1. The House Of Blue Lights 2. My Funny Valentine 3. Diane 4. Annabelle 5. When I Fall In Love 6. What's To Ya

エディ・コスタ作は4、6曲目で、他はスタンダードなど。ヴァイブラホン奏者でもあるコスタはここではピアノのみを弾いていますが、とにかく低音の音使いがガンガンですごい個性。元祖左手プレーヤーということになるのでしょうか。「幻のピアニスト」はうそではないと思います。タイトル曲の1曲目から、その低音を聴くことができるのですが、やはり当時は無難な演奏をするピアニストの方がもてはやされたそうで、無骨な感じもある彼のピアノはあまり出番がなかったそうです。今ではこのアルバムが彼のでは一番有名らしいし、後年に聴くとそのスゴさは分かると思うのですけど。有名な2曲目も独特な少し骨っぽいアプローチ。ややアップテンポのブルース進行っぽい4曲目、メリハリの効いたピアノ低音の演奏が楽しめる6曲目。

2018/05/04

Guys And Dolls Like Vibes/Eddie Costa

Eddieguys
ポール・モチアンのサイド参加作の5日目。今回はビル・エヴァンスもサイドにまわっていて、聴いた感じやはりリーダーのエディ・コスタのヴァイブラホンが一番目立っています。でも、アルバムとしてはシンプルに楽しめました。こういう楽しさのあるアルバムはやはり’50年代後半だと思います。’70年代以降にも楽しめるサウンドのアルバムは少なくないですけど、他のいろんな影響を受けてまた違ったものになってくるので。エヴァンスらしいピアノもあることはあるし、知名度から言って、やはりエヴァンス買いが多いんだろうなあ、と思いますけど。これはエヴァンス参加の国内盤を探していた時期の’94年発売の国内盤でした。世界初CD化とはなっています。


Guys And Dolls Like Vibes/Eddie Costa(Vib)(Coral) - Recorded January 15-17, 1958. Bill Evans(P), Paul Motian(Ds), Wendell Marchall(B) - 1. Guys And Dolls 2. Adelaide 3. If I Were Bell 4. Luck Be A Lady 5. I've Never Been Love Before 6. I'll Know

同名のミュージカルからの作品集。なので作曲は全曲Frank Loesser。ここではエディ・コスタはヴァイブラホンのみで、ピアノはビル・エヴァンスがすべて弾いています。ただ、主役はエディ・コスタ。こういうクァルテット(いわゆるMJQ編成)も良いですね。ただ、コスタはミルト・ジャクソンからの影響はあまりない感じです。ミュージカルナンバーからということで、ごきけんなナンバーが多いです。いわゆるオーソドックスなベースの4ビートに乗っかって、ピアノとヴァイブラフォンの相性も、何だか似通っている感じで良く、楽しむために聴くアルバムとしてはけっこういい感じ。それでもエヴァンスのピアノは、そう目立つというほどには目立ってはいないけど、十分輝いてはいると思うので、彼を目当てに聴く人も多いのでは。なかなか好盤。

2018/05/03

New Jazz Conceptions/Bill Evans

Billnewjazz
ポール・モチアンのサイド参加作4日目。本当はビル・エヴァンスのリーダー作として紹介していった方がいいんだろうけれども。’56年という時期を考えてみると、彼の後の個性ほどではないにしても、このアルバムを「新しいジャズの概念」というタイトルにできるほどに、革新的なピアノだったのではないかと思います。久しぶりに聴いたので、このままポール・モチアンがドラマーだったと錯覚していて、公式盤でいったん他のドラムスのアルバムが出てから、また戻ってきているんですね。まあ、ビル・エヴァンスのホームページを全部直す考えはないけれども、リストとして見るなら、後年出た国内盤も、’00年代ごろまではほぼ買っていたので、まあ少しは使えるかなあと。


New Jazz Conceptions/Bill Evans(P)(Riverside) - Recrorded September 18 and 27, 1956. Teddy Kotick(B), Paul Motian(Ds) - 1. I Love You 2. Five 3. I Got It Bad And That Ain't Good 4. Conception 5. Easy Living 6. Displacement 7. Speak Low 8. Waltz For Debby 9. Our Delight 10. My Romance 11. No Cover, No Minimum 12. No Cover, No Minimum(Bonus Track)

ビル・エヴァンスの初リーダー作。彼の作曲は2、6、8、11-12曲目。すでに繊細な彼らしいピアノ。個人的には目の醒めるようなエヴァンス・サウンドは次のアルバムからと思ってますが。この時期からすでにポール・モチアンと共演していました。当時はあまり屈折していないドラミングでした。ベースがテディ・コティックなので、ビート感は普通ですけど。2曲目のような彼らしい曲には、テーマ部が独特で反応してしまいます。スコット・ラファロの参加まで3年の時が必要でしたが、ここでも、エヴァンスのピアノとしてはけっこう楽しめます。スタンダードが適度に混ざっていて、この頃でも彼のピアノと言い当てるのはそんなに難しくないと思います。8曲目は小品ながらすでに「ワルツ・フォー・デビィ」が。当時としてはタイトルも的確。

2018/05/02

Khmer - The Remixes/Nils Petter Molvaer

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ECMで、CDアルバムのリミックス・シングルヴァージョンの中古を入手したので紹介します。このアルバム、’10年のECM Catalogの発売時に気がついていたのですが、最近になって購入してみようと思い、程度は「良い」で送料込み1,200円強だったので、購入してみました。ECMがリミックスのシングルを出すとは、と意外なものですけど、率直に言って、私がその良さを引き出すことはかないませんです。収録時間も20分弱ですし、「Khmer」の本編アルバムヴァージョンを持っていれば十分ではないかなあ、という気がしています。まあ、ここまで集めないと気が済まない方向けかなあ、なんて。


Khmer - The Remixes/Nils Petter Molvaer(Tp, G, Per, Samples)(ECM 1560/M)(輸入盤・中古) - Recorded 1996-1997. - 1. Song of Sand (Single Edit), 2. Platonic Years (DJ Fjord Mix By The Herbaliser), 3. Tlon (Dance Mix By Mental Overdrive), 4. Song Of Sand 2 (Coastal Warning Mix By Rockers Hi-Fi)

(18/05/01)「Khmer」のリミックスヴァージョン。収録時間は20分弱で、CDシングル(12センチ)のケース。1曲目はそのまま本アルバムのものをシングル用に4分弱に縮めたもののようで、まあ、ファンク的になっていてDJ用に長すぎないように編集したものだと思われます。2曲目以降がDJによるミックス(2曲目)だったり、ミックスのし直しだったり。ECMとしてはこういう音楽は珍しいと思うのですが、時代の流れで一度は試してみたかったんだと思います。確かにDJには重宝されるようなミックスの仕方ですが、ECM本道のファンからすれば、ああ、こういうこともやってみたのだな、というぐらいで、「Khmer」を持っていれば十分ではないかなあ、と思います。本道にはなりえなかったけれども、常に新しいことを試みています。

2018/05/01

Jazz Workshop/The George Russel Smalltet

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ポール・モチアン・サイド参加作3日目。さて、’56年まで録音年月日がさかのぼってしまいました。当初ホームページを立ち上げた時は、’50-60年代のジャズは他でもいっぱい取り上げる人がいるだろうと思って、’70年代以降を中心にしていたのですが、ミュージシャンによってはこの頃から活躍している人もいますよね。これから大定盤が出てくると思うのですが、今からどうやって書こうか悩んでいます。今日のアルバム、ポール・モチアンよりはビル・エヴァンスを聴くアルバムかも。12曲目(14曲目の別テイクでも)ではその後のスタイルとはちょっと異なりますが、ピアノ・ソロでかなり大活躍していて、これだけでも聴く価値ありと思います。


Jazz Workshop/The George Russel(Arr) Smalltet(RCA) - Recorded March 31, October 17 and December 21, 1956. Art Farmer(Tp), Hal McKusick(As, Fl), Bill Evans(P), Barry Galbraith(G), Milt Hinton(B), Teddy Kotick(B), Joe Harris(Ds), Paul Motian(Ds), Osie Johnson(Ds) - 1. Ye Hypocrite, Ye Beelzebub 2. Jack's Blues 3. Livingstone I Presume 4. Ezz-Thetic 5. Night Sound 6. Round Johnny Rondo 7. Fellow Delegates 8. Witch Hunt 9. The Sad Sergeant 10. Knights Of The Steamtable 11. Ballad Of The Steamtable 12. Concerto For Billy The Kid 13. Ballad Of Hix Blewitt(Alternate Take) 14. Concert For Billy The Kid (Alternate Take)

全曲ジョージ・ラッセルの作曲。ビル・エヴァンスは全曲に参加。ポール・モチアンは5-6、8、12曲目に参加。ラッセルはコンポやビック・バンドで様々な新しいアレンジの試みをしているのですが、ビル・エヴァンスも何枚も参加しています。当時は難解だったようですが、今聴くとけっこう聴きやすいと思います。’56年の時点で1曲目の一部に5拍子を使用しているのは、当時としては画期的だったかもしれませんし、このアルバムをその年の録音として聴いてみると、「ジャズ・ワークショップ」というタイトルにしているのも納得です。他の曲も含め、やや頭で聴くジャズになっているのも特色で、そんなに大編成ではないながらも、その楽器のオーケストレーションにも注目です。12曲目ではエヴァンスのピアノも大活躍しています。

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