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2018/03/31

ECMレーベルを代表作で語るのではなく、集合体として見せたい

ECMレーベルについて、例えば数枚から数十枚ぐらいを取り上げて、それで評論している素晴らしい文章はけっこうあります。自分も読んで、ふむふむなるほど、と思うことも多いです。ただ、丸ごと取り上げている例は、ここ10年ほどでは「ECM Catalog」(発行:東京キララ社、発売:河出書房新社)(’10年刊)ぐらいしか見当たらないんですよね。しかもこれも絶版で、あれからだいぶ経っているので、ここ数年、年間50枚近く出すECMを追いかけきれない。増補改訂版の出版計画もあるようですけど、まだ噂の域を出ていない。

そんなわけで、結果的には拙いながらも自分のホームページやここのブログが、そういう集合体で見せる独自のものになってしまっています。未CD化のものは聴いてないので、情報としては欠けていたりはしていますけど。そして時々、これは内容を説明してないだろう、と明らかに思えるものは読み直して書き換えもしています。

基本的にはここのメインブログに自分の持てるものは全部掲載してありますが、メインブログからECMだけを取り出して、最近「ジャズCDの個人ページECM Blog」というのを作っていて、1001番からはじめて、今1500番台あたり。毎日1個ずつ出てきますが、今後の発売のことも考えると、追いつくまでにあと2年半はかかるかなあ、というところです。ECMだけ並べてみるとどうかなあ、と思いまして。私自らはECMとは、という語りかけはしませんが(できないと言った方がいいのかも)、およそ1,300枚を超えるCDをまとめて掲載して、そこから浮かび上がってくるものが、それぞれの方に感ずるものはあるかと思います。最近はECMもストリーミング配信をするようになり、以前よりいろいろな音源に接することができる機会も増えましたですし。

これだけ枚数があると、自分自身いいECMの聴き手とは言えず、ECMばかりを聴いているわけではないのですけど、ホームページをはじめてから20年以上、何千枚とブログ(ホームページ)にアップしてきた経験で、多少のものは得られるんじゃないかなあ、と思います。同じようなことをやる人がWeb上に出てきてもおかしくないんですけど、ディスコグラフィだけならまだしも、文章を多少なりとも書くと、まともに取り組んだら5-6年はかかってしまうので。待ってます。

2018/03/29

Reframe/Laidback

Laidbackref
井筒香奈江さんのアルバムは、ソロでも今までに「リンデンバウムより」を含めて6作出ていますが、けっこうインパクトはあっても、1枚ずつの感想にしづらいところもあって、それ以前のグループ名義のアルバムを取り上げます。それでも今まで一貫してヴォーカルを聴かせて、周りの楽器はシンプルな点はどのアルバムも同じです。ただ、最新作の「リンデンバウムより」をまず聴いてほしいですが。今日のアルバム、大手通販ではもう入手は難しくなってますけど、ミュージシャンから直接仕入れているような個人でやっているWebショップではありました。1作目はまだどの方向に行こうか、という感じもありましたが、これはいいです。長男のスピーカーと真空管アンプで何度も聴くアルバムの1枚になりました。


Reframe/Laidback(Gumbo Records) - Recorded March to June, 2008. 井筒香奈江(Vo)、藤澤由二(P)、小川浩史(B) - 1. Just The Two Of Us 2. All I Know 3. Come On Home 4. Moondance 5. When Your Life Was Low 6. Company 7. Midnight At The Oasis 8. Blue Rose 9. Never Letting Go 10. Desparado 11. Love The One You're With 12. Have I Told You Lately

全曲洋楽のカヴァーのアルバム2作目。井筒香奈江さんの初ソロがその後’11年に出る(現在まで6枚)のですが、それまでLaidbackのグループ名義で出てました。個人名義は昭和歌謡とかニューミュージックなのに対して、こちらは洋楽のカヴァーで、おなじみの1曲目をはじめ、ジミー・ウェッブ作の2曲目、スティーヴン・ビショップ作の9曲目など、聴いたことのある曲を、ピアノとエレクトリック・ベースとのトリオでシンプルに演奏しています。ジャンルとしてはポップスになるのですが、ジャズやフュージョンを感じる演奏です。この頃から、ヴォーカルが語り掛けるような独特な声の印象の強さが出ています。それを聴かせるように、楽器は控えめな音出し。それがなかなか絶妙な空間を出していて、今のソロ作につながる線が見えます。一度聴くと病みつきになりそうな、ひっそりとしたインパクトがいい。ジャンル分けは難しいけど、本物だと思う。

2018/03/28

Music Is/Bill Frisell

Billmusicis
出るのを楽しみにしていたアルバムです。一人の演奏で、多重録音も使っているので、彼の素朴で明るい面と、やや陰影を伴う少し哀愁漂う場面と、いろいろ楽しむことができます。ただ、一般の人向けにジャズと分類していいのかどうか、というのはありますけれど。フォーク的でもあり、アメリカーナ路線を行くので、好き嫌いはやはり出てくると思います。まあ、言ってしまえば、ビル・フリゼールというひとつのジャンル、ってことになるのでしょうか。ECM時代にも演奏していた曲の再演もあったりと、個人的にはうれしいのですが。やはりフリゼールはフリゼールだったんだということを再認識した1枚でもありました。


Music Is/Bill Frisell(G, Loops, B, Ukulele, Music Boxes)(Okeh)(輸入盤) - Recorded August 23-27, 2017. - 1. Pretty Stars 2. Winslow Homer 3. Change In The Air 4. What Do You Want? 5. Thankful 6. Ron Carter 7. Think About It 8. In Line 9. Rambler 10. The Pioneers 11. Monica Jane 12. Miss You 13. Go Happy Lucky 14. Kentucky Derby 15. Made To Shine Bonus Track: 16. Rambler (Alternate Version)

(18/03/27)全曲ビル・フリゼールの作曲で再演曲もあります。一人だけの演奏でのアルバムですが、多重録音を多用していて、けっこう変化に富んでいます。果たしてこのサウンドをジャズと呼んでも良いのかどうか。アメリカーナ路線を行っているし、独自のフォーク色というか、音を聴けば情景が浮かぶような演奏なんだけど、高度な速弾きをしているわけでもなく、複雑なハーモニーを多用しているわけでもなく。素朴な印象が強いのだけど、まさにフリゼール的世界観のある音楽を形成しています。ジャズ色という点では、普通のジャズ色ではなくて、インプロヴィゼーション的でもなくて、この世界にハマれるひとと、遠ざける人と2種類出来上がるような。それでいて明るいだけのサウンドでもないわけで。不思議なアルバム。

2018/03/27

In-House Science/Arild Andersen/Paolo Vinaccia/Tommy Snith

2594
ECMレーベル新譜は2日目で一段落。でも4月から5月にかけてもドドッと出そうな気配です。このアルバム、ライヴ収録ですが、マンフレート・アイヒャーの名前はなかったです。持ち込み音源なのかな?前作の「Mira」から2曲ありますが、1曲目を除けばライヴのせいかけっこうフリー度が高くて、激しいところもしばしば。ミックスの関係で少し抑えられている印象はありますが、ECMでここまでやっちゃっていいの、という印象を持つ人もいるかも。でも、ECMでもけっこうゴリゴリのフリーが目立つアルバムもあることはあるので、これがECMサウンドだ、という先入観はあまり持たない方がいいと思います。こういうサウンド、個人的には好物ではありますけど。おかげでアルバムコメントが少々単調かなと、少し反省してます。


In-House Science/Arild Andersen(B)/Paolo Vinaccia(Ds)/Tommy Snith(Ts)(ECM 2594)(輸入盤) - Recorded September 29, 2016. - 1. Mira 2. Science 3. Venice 4. North Of The North Wind 5. Blussy 6. In-House

(18/03/26)ライヴ演奏で、全曲アリルド・アンデルセンの作曲。8-11分台の長めの曲ばかりです。一見自由度が高いようで一体感の強いトリオ。ベース・ソロで静かにはじまり、明るい朗々としたサックスと共になだらかに進んでいく、ドラマ的なものも感じる前作のタイトル曲の1曲目、アップテンポのベースがフリー的に16分音符ではじまり、ゆっくりになったり緩急自在ではあるも、急速調のところも多く、けっこう緊張感のある2曲目、やや速めの6拍子基調で、やはりフリーブロウイング的な色彩の強い3曲目、薄暗い感触の中、語り合いが淡々だったり少し激しかったりゆっくりと進む4曲目、ロック的な8ビートの上を、ベースとサックスは割と自由に演奏していく5曲目、アップテンポとそうでない部分とフリー的に進む6曲目。

2018/03/26

Returnings/Jakob Bro

2546
ECMレーベルの新譜が2枚届いたので、また聴いていきます。今日のアルバムはJakob BroのECM3作目。今回はトランペット(フリューゲルホーン)の Palle Mikkelborgが参加していて、ベースとドラムスも、なかなかスゴいメンバーです。繊細なインプロヴィゼーションをやるにはかなりいいメンバー。大手通販ではカテゴライズが難しいというようなことを書いてありましたけど、まさにその通りで、ECMという発表場所がないと、こういうアルバムって出にくいか、出せても埋もれてしまうだろうなあと思います。いったんこういうサウンドにハマってしまえば、けっこう面白いんですけど。それにしても、今年もECMはたくさん新譜を出してますねえ。


Returnings/Jakob Bro(G)(ECM 2546)(輸入盤) - Recorded July 2016. Palle Mikkelborg(Tp, Flh), Thomas Morgan(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Oktober 2. Strands 3. Song For Nicolai 4. View 5. Lyskaster 6. Hamsun 7. Returning 8. Youth

(18/03/25)Palle Mikkelborg作が2曲(4、8曲目)、2人の共作のタイトル曲が7曲目、他は全曲Jakob Broの作曲。相変わらず浮揚感のある、フワフワした感じのギターで、今回はMikkelborgのホーンが、やはり抑制的に加わっていて、静かな北欧ジャズという感じのサウンドになっています。そして哀愁漂うメロディがなかなか印象的です。寄り添うようなバラードプレイが、メロディをひとつひとつ心に刻んでいきます。ホーンがいるせいか、ギターとしては、彼の個性だけど、あまり前面に出ることなく、それでいて大きい支えになっています。これに対してMikkelborg作と共作の4、7曲目は少々硬派なサウンドで、いわゆるこれもECMらしい音。ギターも少しだけトンガリます。それでもシャープな輪郭ではなく、少しぼんやりとした形か。

2018/03/24

リンデンバウムより/井筒香奈江

Izutulinden
実はこのアルバム、長男がオーディオ試聴会で耳にして、買ってくれと言ってきたもので、聴く前は通常のシンガーソングライター系のアルバムで、オーディオ試聴会でかけたくらいだから、音はいいのかな、とくらいに思っていました。ところが、カヴァーアルバムで、ピアノとベースのみをバックに、まさに声だけの部分もあって、そのヴォーカルが心に突き刺さってきてしまい、慌てて他のアルバムを買ったりしているところです。その音の出し方は、バックのピアノとベースも含めて、ジャズにも通じるところがあります。ひっそりと歌っているのに声のインパクトはけっこうあります。ジャンルではジャズではないのに、珍しく何度も聴いているアルバムです。


リンデンバウムより/井筒香奈江(Vo)(Schop Records) - Released 2016. 藤澤由二(P、Melodica)、谷源昌(B) - 1.氷の世界 2.無意識と意識の間で 3.卒業写真 4.シュガーはお年頃 5.Stay My Blue~君が恋しくて~ 6.時の過ぎゆくままに 7.あんたのバラード Extra Track:8.A Desperate Man

8曲目のみ映画音楽で、他はニューミュージック系や歌謡曲系のカヴァーアルバム。ヴォーカルと、そして控えめなピアノとベース(両者が同時に演奏している部分も多くない)で、しっとりと静かに歌い上げています。その割には声のインパクトが強く、自分のスタイルが出来上がってしまっていて、印象が強いです。この曲がこういう風になるんだ、というのも聴いていて面白い。1曲目のように、盛り上がっていて、ジャズ的なベースやピアノの間奏がある曲もありますが、大部分は静かに進んでいきます。声や音が生々しい。8曲目を聴くと、ジャズ・ヴォーカルをメインとしていってもいいんじゃないかと思うくらい。シンプル・イズ・ベストを地で行っているようなアルバム。オーディオ関係のファンの間では有名らしいけど、はじめて名前を知りました。(16年9月14日発売)

2018/03/21

「ジャズCDの個人ページCriss Cross Blog」も作成中

ニフティのココログをプラスに契約変更したら、ココログを作るスペースが3つまで増えて、1つ分余っていました。今日は積もるかどうかは分からないけど、いずれにしても家の中にいるので、「ジャズCDの個人ページCriss Cross Blog」も作成中です。

(4月12日追記)思ったよりも全然需要がなかったため本日データ退避の上削除しました。

これもホームページと文章は同じだし、こちらメインブログにもデータはあるのですが、やはり独立して番号順にあった方が見やすいだろうとの判断です。ECMほどの人気はないのと、最近は新譜の枚数が年間5-6枚と減ってきたので、アクセス数はあまり期待してはいません。ただネットの友人から、こういうのは貴重なのでまとめておいては、とのアドバイスをいただいていました。取り急ぎ、お知らせまで。また完成したら追記を書きます。

(追記)頑張ってはいるけれど、明日は朝外出仕事のため、先週の土曜日のように夜中の3時までかかって入力ということができないので、追いつけばそれでいいけど、適当なところで後日回しにするかもしれません。それにしても、ホームページからの移植なので、ブログのように前置きの書き込みがなく、本文だけ見てると何曲目がどうで、という記述が目立ってしまい、こんなんでいいのかなあ、とも思います。読む人によっては、つまらないと思います。特にECMはまだしもCriss Crossだとねえ。前置きがあると、いちおうそこも読めるし本文を補完する意味もあるので、時間を見つけて前置きをメインブログから引っ張ってくるかもしれません。これは順序がバラバラのため、時間がかかります。

2018/03/20

ナインティナイン・イヤーズ/藤井郷子オーケストラベルリン

Fujiininety
藤井郷子さんの今年は毎月CDを出す特集の3月目。今回はオーケストラベルリンでの演奏です。ニューヨークをはじめ、日本でも東京、名古屋、神戸など、各地でメンバーを集めて、フリーの藤井サウンドで聴かせてしまうのはなかなか他ではないことです。東京は新宿ピット・インに観に行ったことがありますが、ライヴではけっこう迫力でした。本当はライヴにせっせと通うのがいいと思いますけど、なかなかそうもいかないため、CD中心で追いかけてます。場所によってサウンドが違ってくるのも面白い。フリーでアヴァンギャルド度が高いので、やはりそちら方面が好きな方には、たまらないんじゃないかと思います。

ナインティナイン・イヤーズ/藤井郷子(Cond)オーケストラベルリン(Libra Records)
Ninety-Nine Years/Satoko Fujii(Cond) Orchestra Berlin(Libra Records) - Recorded April 2, 2017. Matthias Schubert(Ts), Gebhard Ullmann(Ts), Paulina Owczarek(Bs), Richard Koch(Tp), Lina Allemano(Tp), Natsuki Tamura(Tp), Matthias Muller(Tb), Jan Roder(B), Michael Griener(Ds), Peter Orins(Ds) - 1. Unexpected Incident 2. Ninety-Nine Years 3. On The Way 4. Oops! 5. Follows The Idea

全曲藤井郷子作曲。やや少人数の10人での演奏。99歳で亡くなった義母をテーマにしたそう。非イディオム系のノイズと思われる音から徐々にドラムスも加わって盛り上がり、いきなりテーマが現れてメロディアスでアヴァンギャルドな演奏になっていき、その間にもフリー的な合奏も続く、緩急自在の1曲目、長めのベースソロからはじまり、少し色調が暗めでやや穏やかに人生を感じさせるようなサウンドで流れていき、中途で盛り上がる12分台の2曲目、長いドラム・ソロから、構築された部分と、前衛で発展して勝負していくサウンドの3曲目、懐かしい響きもあるメカニカルでアヴァンギャルドなサウンドから広がりを見せていく4曲目、全開ではじまり、ベースソロを経て緩急自在、そして盛り上がりと、結末にふさわしい5曲目。(18年3月17日発売)

2018/03/18

「ジャズCDの個人ページECM Blog」を再度本格復活

ぶっ続けで20時間以上作業をしていたため、詳細は後ほど書きますが、仕事関係での要因もだいたい消えたためと、読者の方、あと特にネットで親しい友人たちから、作成の要望というか、残しておいてほしい、とのご意見もあったため、検討してました。今度は、本格的に復活します。

ジャズCDの個人ページECM Blog

ちょっとブログの背景がダサいんですけど、白いアルバムの輪郭が分からないので、バックに少し色がついているものを選びました。

早く追いつくように、さらにちょうど1年日付をさかのぼって、’17年の1月の日付から毎日更新という形をとっているため、既にECM1500番台に入っています。なぜかECMは番号順ということが多かったので、最初の方で時間がかかるのも気が重かった理由のひとつでした。最近、ECMのストリーミング配信も始まったので、何かこのブログの利用価値もあるんじゃないかと。アルバムコメントの文章は、古いものだともう20年前の拙いものもありますけど、何らかの形でご利用いただければ。

(18日追記)友人からは、メインブログのデータを他ブログに引っ越しして、そこで関係ないエントリーを削除すれば、というお話もあったのですけど、やりたいことは、前にECMブログが追いついた11年ほど前から、ホームページの方でデータをチョコチョコと書き換えていたため、結局手作業での入力し直し、というのがネックだったんですよね。BIGLOBEのウェブリブログやFC2ブログあたりも試したんですけど、特にFC2ブログは高機能だったんですが、無料で1日30件(有料でも100件)までしかアップ出来ないのがネックになりました。実際昨日はココログで450件ほどのアップを手作業でしています。もうこれでECMブログのデータの3分の1ほどになるので、追いつくのが1年早くなったのもラッキーです。(追いつくのは約2年半後?)

メインブログにもコンテンツは全部そろってはいるので(番号順じゃないところも多いですけど)、私的にはそれがあればいいんじゃないかとも考えたのですが、ECMだけ独立していると、見る人には便利なようだった、というのもいただいたご意見で分かりました。

試験的に立ち上げてみたり、いったん削除してみたり、お騒がせをして申し訳ありませんでした。そのかわり、いったん試験的にやってみたことで、ジャケ写の大きさとか、背景色(PCの場合)とか、改善点はありました。

2018/03/17

Earthlings/Victor Gould

1398
Criss Crossレーベルの新譜も2枚目で一段落。今日のピアニスト、大手通販ではけっこう持ち上げられて解説されていましたが、そこまでいくかなあという気持ちもありましたけど、その知的でメロディアスなピアノはけっこう印象に残りました。もちろんモーダルな奏法もバッチリですし。管楽器やパーカッションの起用も適材適所という感じで、聴いていて割とすぐに時間が来てしまったなあ、という感じです。この人のオリジナルをもっと聴いてみたいなあ、という気もしますが、新旧ジャズメン・オリジナルやスタンダードもいいですね。まだまだこの先楽しみなピアニストではあります。いいアルバムを聴きました。


Earthlings/Victor Gould(P)(Criss Cross 1398)(輸入盤) - Recoreded September 19, 2017. Dezron Douglas(B), Eric McPherson(Ds), Guests: Tim Warfield(Ss on 1, 3, 7), Godwin Louis(As on 5, 7, 9), Kahlil Kwame Bell(Per) - 1. Farewell To Dogma 2. Love Vibrations 3. Earthlings 4. Spider 5. Rise 6. Roses Roses 7. Blues On Top 8. Lover 9. Con Alma 10. Resilience

(18/03/16)4-5、7、10曲目がVictor Gould作ないしは共作(5曲目はモーダルなインプロヴィゼーションか)で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。ピアノのフレーズは知的でメロディアスな感じですが、多面性あり。ホレス・シルバー作(2曲目)、ボビー・ハッチャーソン作(6曲目)、ディジー・ガレスピー作(9曲目)に混じって、マルグリュー・ミラー作(1曲目)があったり、選曲も意欲的。美メロと浮遊感のあるちょっと淡い雰囲気の1、10曲目、何となく静かなんだけどゴージャス感のある2曲目など、ピアノが割と上品に響いてきます。アップテンポでコードチェンジがカッコいいタイトル曲の3曲目、ここでは今っぽく攻めてます。今っぽいメカニカルなブルースの7曲目。超アップテンポで目まぐるしいスタンダードの8曲目。

2018/03/15

Genuinity/Noah Preminger

1397
Criss Crossレーベルの2月新譜が2枚届いてます。到着の時期や聴く順番の都合もあって、発売から半月経ってしまいました。昨年の5枚の新譜と比べると、今回のアルバム、リーダーの小粒感がちょっと気になります。まあ、このレーベルも新人や若手の発掘にも力を入れているので、内容が肝心なんですが。ただ、全曲オリジナルだし、ピアノレスの2管クァルテット編成で、けっこう自由に演奏しているサウンドは、好き嫌いが分かれるかもしれません。個人的にはこういうサウンド、好きなんですけれども。新しい感覚と懐かしいサウンドが同居していて、曲も緩急をつけた順番で演奏しているので、ひきこまれることはひきこまれました。


Genuinity/Noah Preminger(Ts)(Criss Cross 1397)(輸入盤) - Recorded September 15, 2017. Jason Palmer(Tp), Kim Cass(B), Dan Weiss(Ds) - 1. Halfway To Hartford 2. The Genuine One 3. Mad Town 4. Ts And Her Spirit 5. Ah 6. My Blues For You 7. Nashua 8. Walking On Eggshells 9. Acknowledgement

(18/03/14)全曲Noah Premingerの作曲。ピアノレスの2管クァルテット編成で、1曲目を聴くと割とアグレッシヴなジャズを演奏してます。現代ジャズのテクニカルな面も持たせつつ、コード楽器がない分自由な演奏。テクニック的にはやり手かと。2、4、6曲目のような、浮遊感もありつつメロディアスでややスローな演奏も聴かせてくれてます。変拍子もあるのでしょうが、分かりにくい編成なので何となくそうかな、という感じ。管楽器はよく歌う場面や速いフレーズでバリバリ吹く場面も多いですけど、4人の特性か、フリーではないにしても自由度の高さが目立ちます。ある意味新しくてある意味懐かしいサウンド。7曲目は少し自由なボッサでやはり浮遊感があります。スローなバラードと思ったらアップテンポの4ビートになる9曲目。

2018/03/14

「ジャズCDの個人ページECM Blog」の試験的復活その後

今月3日に「ジャズCDの個人ページECM Blog」を試験的復活してみました。この当時はそのまま3年半かけて続けて追いついて行こうと思っていたのですが、その後に私の身の回りの状況が大きく変わる現象が起き、考えを改めなければならなくなりました。早速ですが、今日削除しようと思っています。

ECM Blogとは言うものの、コンテンツはこちらのメインブログにほぼすべてあります。ですので、Googleにブログ登録をしても、検索エンジンにかかるのは、メインブログのページの方が強く、ブログを作ってから10日以上経過しても、やはりメインブログの方にばかり引っ掛かってきます。当初は、そういうことを気にせずに増やしていこうとは思っていたのですが...。

一番大きな理由として、私の仕事を取り巻く環境が、ECM Blogを立ち上げた数日後に少し変わってきたことがあげられます。私のホームページからのコピペとはいえ、また1か月ごとにまとめて予約入力して、自動的に毎日ブログアップしていることに手間はかかりませんが、3年半というスパンで見た場合、支え切れるかどうか、ということも心配のひとつでした。ブログを1つ追加したことにより、月額486円(消費税込み)かかります。無料のブログでやれば良かったのではないか、ということも選択肢のひとつでしたが、前回廃止前と同じブログアドレスを取れた、ということも大きかったんですね。月額にすれば大したことはありませんけど、ストリーミング計画が中断しているのも、月額料金がストップをかけてますし。考えてみればオプションという点では我が家はWOWOWも加入してないし、NHKの衛星放送契約ぐらいしかしてないんですよね。

そんなわけで、今日中にECM Blogを削除しようか、という方向で動いています(削除済み)。まとめて2か月分のデータを投入した最初の2日間こそ、300ページビュー/日を超えてますが、その後は30-50ページビューを行ったり来たり。当初はアクセスが少ないことも覚悟してましたが、その間にもメインブログの方ではECM関係のアクセスが相変わらず多い、ということもありますし。まあ、メインブログでカバーできているので、確かに消えても困らないブログではありますね。少ないけれど、楽しみにしていた皆さん、申し訳ありません。でも、またどこかで復活するかもしれません。

(追記18日)その後17日の突貫工事(入力)で開始日を1年前倒しして復活しましたのですが。
ジャズCDの個人ページECM Blog

2018/03/12

After Bach/Brad Mehldau

Bradafterbach
今回届いた新譜で、このアルバムも楽しみにしていました。当初、ブラッド・メルドーのバッハ集という知識しかなかったですが、バッハの曲(平均律クラヴィーア曲集から)と、インスパイアされた即興演奏がほぼ交互に収録されています。バッハの曲は密度が濃いけど演奏時間はやや短めなので、割合的には即興演奏を聴いている時が多いかな。これはバッハ的なところもあればそうでもなく。同じく以前にバッハにトライしたキース・ジャレットと、彼のソロ・ピアノでの即興演奏を合わせた感じに、キャラクターとしては違いますけど、似たようなものを感じます。けっこう素晴らしいと思うけど、いわゆる一般のジャズファンにはどうか、とも思います。


After Bach/Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2018. - 1. Before Bach: Benediction 2. Prelude No.3 In C# Major From The Well-Tempered Clavier Book I, BWV848 3. After Bach: Rondo 4. Prelude No.1 In C Major From The Well-Tempered Clavier Book II, BWV870 5. After Bach: Pastorale 6. Prelude No.10 In E Mainor From The Well-Tempered Clavier Book I, BWV855 7. After Bach: FLux 8. Prelude And Fugue No.12 In F Minor From The Well-Tempered Clavier Book I, BWV857 9. After Bach: Dream 10. Fugue No.16 In G Minor From The Well-Tempered Clavier Book II, BWV885 11. After Bach: Ostinato 12. Prayer For Healing

(18/03/11)2、4、6、8、10曲目がJ.S.バッハの作曲(平均律クラヴィーア曲集から)で、他の曲がバッハにインスパイアされたブラッド・メルドーの即興演奏。既成の曲と即興演奏はバッハの時代には同居していたらしく、そういう意味では斬新な解釈によるバッハ集と言えなくもないです。演奏時間的に大きな部分を占める即興演奏もジャズにはならず、バッハでは弾くことがないようなフレーズも多く混ざっていて現代的ですが、ある意味バッハを意識して演奏していると思います。バッハの曲も、おそらく譜面通りなのだけど、たとえそうだとしてもメルドー流バッハにもなっているような気がしています。即興演奏を聴いた印象は、多少違うにしてもキース・ジャレットのソロを聴いた時と似ています。個人的にインパクトが強いです。

2018/03/11

Ravensburg/Mathias Eick

2584
ECMレーベルの新譜聴き2日目で一段落。Mathias EickはECMでは4枚目のアルバムになります。ECMのミュージシャンも昔からの人がだんだん高齢化しているので、’70年代生まれの彼のような人の活躍が多くなってきました。何というのか、ECM的なアルバム。何の予備知識もなく、普通のジャズファンが聴くと、一本調子な部分が目立つかもしれないなあ、と思いますが、逆にこの統一感というか、それがいいんだなあ、と思います。少し変わったように私には聴こえるミキシングも、「今」を行っているのかな、と思いますし。少し持ち上げたバスドラムの音に、しびれてくるような感じ、ありましたし。


Ravensburg/Mathias Eick(Tp, Voice)(ECM 2584)(輸入盤) - Recorded June 2017. Hakon Aase(Vln), Andreas Ulvo(P), Audun Erlien(B), Torstein Lofthus(Ds), Helge Andreas Norbakken(Ds, Per) - 1. Family 2. Children 3. Friends 4. August 5. Parents 6. Girlfriend 7. Ravensburg 8. For My Grandmothers

(18/03/10)全曲Mathias Eickの作曲。本来マルチインストルメンタル・プレイヤーなんですが、ここではトランペットとヴォイスのみ。ヴァイオリンも交えて、哀愁と多少の民族色が加わるような演奏が続きます。それでいてECMにしては意外にドラムス(特にバスドラム)やパーカッションのミックスが大きめ。それが繰り返されてアンビエントな感じが脳に届くのでしょうか。3曲目もそうですが、メロディアスでミステリアスな曲が多く、エレキ・ベースもフレーズの提示で、ベース本来の役割から離れたところを演じてみたり。ベースのミキシングが独特。温度感は低めで、リズムが大きめの割にはちょっと冷めたエネルギーを感じます。曲調は割と似ていますが、逆にそれが適度の情緒感になってます。8曲目のみ明るめの曲調での演奏。

2018/03/10

After The Fall/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette

2590
ECMレーベルの新譜が2種類きたので、また先に聴いていきます。このキース・ジャレット・トリオの録音は20年近く前のものですし、キースの病気から復帰した直後の初のトリオの演奏だけど、素晴らしい。この後の12月、ソロで「The Melody At Night, With You」を録音。それが割と淡々とした演奏だったので、心なしか病み上りを連想させましたが、それを覆す録音になりました。トリオでもCDになっているのは’09年が現状では最新のものだし、まだまだ過去の音源が眠っているのかもしれません。なおジャケ裏には「An ECM Production」とのみ書かれていて、マンフレート・アイヒャーはクレジットではエグゼクティヴ・プロデューサーとなっています。


After The Fall/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 2590/91)(輸入盤) - Recorded November 14, 1998. - 1. The Masquerade Is Over 2. Scrapple From The Apple 3. Old Folks 4. Autumn Leaves 5. Bouncin' With Bud 6. Doxy 7. I'll See You Again 8. Late Lament 9. One For Majid 9. Santa Craus Is Coming In Town 10. Moment's Notice 11. When I Fall In Love

(18/03/10)CD2枚組。キース・ジャレットが慢性疲労症候群から復帰して初めてのトリオでのライヴとのこと。病み上りという感じは見せない、素晴らしいスタンダードの演奏を聴かせてくれます。曲は他のアルバムと重なるものもあれば、ここ独自の曲もあるようです。例によって事前の打ち合わせなしと思われる、ピアノからはじまって他のメンバーが加わっていく方式は同じ。時期は昔でも新しい音源を聴けることは、やはりうれしい。逆に言えば、いつものキースのトリオなのだけど、その安心感があります。ECM唯一4ビートのスタンダード演奏できるグループで、そのフレーズはある種独特ですが、ずっと続いて耳に慣れてしまい、これも「スタンダーズ」かなあと。4曲目「枯葉」後半では単一コードでのインプロヴィゼーションも。

2018/03/09

Still Warm/John Scofield

Johnstill
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴き7日目。このアルバムも、久しぶりに聴いてみたけど、かなり強力なメンバーで、しかもドン・グロルニックのキーボードがまるで当時のマイルス・バンドのサウンドのような感じ。なかなかいいですねえ。ただCDが古いので、私のは音圧が低いのがちょっと残念かも。まあ、ヴォリュームを上げればいいのですが。何でこういう邦題がついたのかは謎なんですが、演奏が吹っ切れていてトンガっているし、けっこう好きなアルバムでした。ライナーによれば、ギャラが高すぎて、このメンバーではツアーに出られないようなことも書いてありましたけど、まあ、それも納得ですね。


Still Warm/John Scofield(G)(Gramavision) - Recorded June 1985. Don Grolnick(Key), Darryl Jones(B), Omar Hakim(Ds) - 1. Techno 2. Still Warm 3. High And Mighty 4. Protocol 5. Rule Of Thumb 6. Picks And Pans 7. Gil B643

邦題「鯔背(いなせ)」。これでもかというくらい強力なリズム隊がサポートしています。この時期マイルス・バンドに加入していたので、全体のサウンドやフレーズが影響を受けてがらりと変化してくる時期でもあります。全曲ジョン・スコフィールドの作曲で、強力な曲。ヘヴィーなファンクに乗って、トンガったギターが突き刺さるのが心地よい1曲目、浮遊感のあるバックでメロディアスに弾いていく穏やかなタイトル曲の2曲目、スローなファンクの部分もあり、テーマやメロディは綾織り系の柔らかさも持って交互に来る3曲目、超メカニカルなファンクの有名曲の4曲目、やや柔らかな曲調だけど、トンガリ具合も少しある5曲目、やや薄暗く、渋いメロディを持つファンクの6曲目、ベースが同じ音を出し、ファンクバラードになる7曲目。

2018/03/08

Electric Outlet/John Scofield

Johnelectric
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴き6日目。’84年のこのアルバムからグラマヴィジョンに移籍し、快進撃ははじまったように思います。実際自分もリアルタイムで聴きはじめたのはこの次の「Still Warm」あたりからで、グラマヴィジョンのアルバムはそれこそ何度も聴いていました。後にジャズ方面に回帰するにしても、ファンクでどんどん進んで行ったこの時期の演奏はインパクトが強いです。ただ、「Blue Matter」「Pick Hits」「Loud Jazz」についてはコメントの手直し済みなので、今回は出てきませんが、実は長年のファンの私でも個人的に一番好きだったのはこのあたりだったりします。


Electric Outlet/John Scofield(G, B)(Gramavision) - Recorded April/May 1984. Steve Jordan(Ds), David Sanborn(As), Ray Anderson(Tb), Peter Levin(Synth) - 1. Just My Luck 2. Big Break 3. Best Western 4. Pick Hits 5. Filibuster 6. Thanks Again 7. King For A Day 8. Phone Home

全曲ジョン・スコフィールドの作曲。マイルス・バンドに加入の後なので、かなりファンク色が強くなってきました。ギターの音色も、エフェクターのかけ方が変化してきてます。このメンバーでは重量級とまではいきませんが、有名なホーンの2人のフレーズが印象的。シャッフル的なファンクの中を、駆け巡るギターやサックスなどがカッコいい1曲目、マイルスの曲の組み立て方の影響がみられるファンクの2曲目、明るめでメロディアスなバラードの3曲目、後にライヴ盤のタイトル曲となる有名曲の4曲目、ヘヴィーでタイトなリズムの上を、ギターが華麗に舞う5曲目、スローなファンクなんだけど、少しのブルージーな感じがいい6曲目、カントリー的なテーマとニューオリンズ的なリズムの7曲目、ミドルでややタイトなファンクの8曲目。

2018/03/07

Who's Who/John Scofield

Johnwhoswho
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴き5日目。もっとこちらの時代の人かと思ったら、まだ’80年あたりまでをウロウロしています。マイルス・バンドに加入するのが’82年なので、その後もっとファンク色が強くなっていくのですが。ただ、それ以前でも個性は確立しているので、ギターのアウト具合とか独特なフレーズとか、聴いていてけっこう楽しい部分は多いですね。このアルバム、クレジットでは6曲目に入っているピアノが名前がないのですけど、たぶんそのままケニー・カークランドが入っているのではないかと思います。リーダー作で、ファンクというかフュージョン色が強いアルバムとしては最初の方でしょうか。


Who's Who/John Scofield(G)(RCA) - Released 1979. Kenny Kirkland(P on 1-2, 4-6), Anthony Jackson(B on 1-2, 4-5), Steve Jordan(Ds on 1-2, 4-5), Sammy Figueroa(Per on 1-2, 4-5), Billy Hart(Ds on 3, 6), Eddie Gomez(B on 3, 6), David Liebman(Ss, Ts on 3, 6) - 1. Looks Like Meringue 2. Cassidae 3. The Beatles 4. Spoons 5. Who's Who? 6. How The West Was Won

全曲ジョン・スコフィールドの作曲。エンヤがジャズ寄りなのに対して、こちら(ライナーではアリスタ)ではフュージョン寄りの演奏になっています。曲によってメンバーを2組使い分けています。このあたりからファンクの要素がちらつきはじめていますが、なかなか渋い曲が多いです。微妙な音程外しもギターの味になっている、ジャズロック的なビートの1曲目、ラテンファンクという感じで、キメもカッコ良くスピーディーに進む2曲目、アコースティックなワルツで、ミステリアスな香りを漂わせる3曲目、ちょっとしっとりとした感じのフュージョンで、静かな場面が印象的な4曲目、けっこうヘヴィーなファンクの色合いもあってメロディアスな感じもするタイトル曲の5曲目、5拍子基調で、ジャジーな方向での演奏がこれは印象に残る6曲目。

2018/03/06

Bar Talk/John Scofield

Johnbartalk
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴き4日目。この時期1枚ずつ3枚をさかのぼって聴いていて、次に出てくる予定なのは「Who's Who」(’79年)と、ちょっと変則的ですけどご容赦ください。「Live'81」とメンバーが同じだったので、これを先に聴いてしまいました。このアルバムではスティーヴ・スワロウのベース、元々独特なエレクトリック・ベースの音なんですが、アコースティック・ベースも使っているのかなと思える音があって、CDにはエレクトリック・ベースとはっきりクレジットされているんだけど、そんな雰囲気の曲が入ってます。この時期、もう便宜上ジャズという感じで、その後にギタリストを称して1ギタリスト1ジャンルといういい方がありましたが、まさにそんな感じのサウンドですね。


Bar Talk/John Scofield(G)(RCA) - Recorded August 1980. Steve Swallow(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Beckon Call 2. New Strings Attached 3. Never 4. How To Marry A Millionaire 5. Fat Dancer 6. Nature Calls

ジョン・スコフィールド作は2、4-6曲目、スティーヴ・スワロウ作が3曲目。どちらかというとジャズ寄りですが、「Live’81」と並んで、単純にジャズとは割り切れない。ギターの表現力は相変わらずスゴいですけど、スワロウのベースがかなめになっているような。ゲイリー・キャンベル作で8分の6拍子のリズム的にはジャズ色は強いけど、ギターはマイペースな1曲目、割とスピーディーで8ビート的なノリの2曲目、出だしのギターのコード奏法が美しい、割と静かなバラードの3曲目、ややラテン的なリズムだけど、テーマのギターのコード奏法も凝っている4曲目、メロディアスで、これも魅力的なテーマのコード奏法のある、少し静かな5曲目、ベース・ソロではじまりギターが引き継いで8ビートで進んでいく、微妙なバランスの6曲目。

2018/03/05

Live '81/John Scofield

Johnlive81
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴き3日目。通常だと、録音の時系列的な順番で聴いていくんだけど、これのみ収録時間がLP2枚分で長いし(聴いたのは日曜日)、エンヤレーベルを先に聴いていこうと、順番を入れ替え。この1年ほど前にRCA(アリスタ?)から「Bar Talk」という、同じメンバーでのアルバムがあるのですが。この時期の彼の演奏、カテゴリー的にはジャズに入れてしまってますけど、ジャズともフュージョンともロックともつかないような独自性のある演奏になってますね。オリジナル曲も多いし。まあ、このあたりで彼のギターにハマったという人も多かったと思います。3日間のライヴをまとめた音源ですけど、今聴いてみてもいいなあ、と思います。


Live '81/John Scofield(G)(Enja) - Recorded December 12-14, 1981. Steve Swallow(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Why D'you Do It 2. Yawn 3. Dr. Jackle 4. Jean The Bean 5. Rags To Riches 6. Shinola 7. Holidays 8. Last Week 9. Miss Directions 10. Out Like A Light 11. Melinda

「シノーラ」(1-6曲目)と「アウト・ライク・ア・ライト」(7-11曲目)の2枚のLPを1枚のCDにしたライヴ録音。ジョン・スコフィールド作は9曲(1-2、4-10曲目)。ギター・トリオはなかなか味わいがあって、渋い演奏も6曲目のようなロック的な演奏もあります。ジャッキー・マクリーン作の3曲目など、アップテンポの曲もフレーズがぎりぎりこちら側で踏みとどまっている緊張感がなんとも言えない。1曲目では、ちょっと柔らかいロックギターのような音で少しゆっくりと演奏してますが、やはり彼の個性的フレーズが面白い。2曲目はしっとりとした静かなバラード。5、10曲目はどことなくフリー的なアプローチの部分も。繊細さと大胆さの合わさったロック的盛り上がりのある7曲目など、ジャズともフュージョンとも違う独自性があります。

2018/03/04

Rough House/John Scofield

Johnrough
ジョン・スコフィールドのリーダー作過去盤聴きをはじめたのが1月で、何とその2枚目を聴くまで2か月近くかかってしまいました。まあ、繁忙期だもの、いろいろやりながらだとやむを得ないです。彼のこのあたりのリーダー作、聴くのは実に久しぶりで、このもう少し後のグラマヴィジョン時代は割とよく聴いていたのですが。まだまだ粗削りな部分はあっても、もう十分個性を確立していて、聴いたら彼の音だと分かるのがうれしいですね。いつもはコメント手直しの前の文章を最大限活用して付け足して書くのですが、ホームページ初期の方で彼のことを書いてあるので、文章の方向性が定まってなくて、結局かなり書き直しになってしまいました。


Rough House/John Scofield(G)(Enja) - Recorded November 27, 1978. Hal Galper(P), Stafford James(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Rough House 2. Alster Fields 3. Ailleron 4. Slow Elvin 5. Triple Play 6. Air Pakistan

5曲目のみハル・ギャルパーの作曲で他は全曲ジョン・スコフィールドの作曲。エンヤの3作の中でこれのみスタジオ録音。ライヴ’77と同じ楽器編成でも全員メンバーが違います。ギターの独自性だけでなく、作曲でもだんだん個性がでてスゴくなってきます。メカニカルなテーマで、中盤アップテンポの4ビートで快調に飛ばすタイトル曲の1曲目、このメンバーにしてはしっとりした落ち着いたワルツの2曲目、やはりメカニカルなテーマとアップテンポの4ビートとサンバが交互にきて全開でせまってくる3曲目、淡色系のバラードなんだけど、ちょっとヨレたギターが絡んで、個性的に聴こえる4曲目、8分の6拍子のアップテンポのリズムと不思議なテーマの5曲目、シンプルだけどかなりのアップテンポでバリバリ攻撃してくる6曲目。

2018/03/03

「ジャズCDの個人ページECM Blog」の試験的復活

’14年10月にECM Blogをこちらのメインブログに統合しましたが、思うところあって、以前と同じアドレスが取れたので、試験的に復活させることにしました。予定では、再び毎日1枚ずつ出てくるので、これから発売されるアルバムを足して、3年半はかかるプロジェクトになってしまいそうです。とは言うものの、メインブログで統合してあるコンテンツなので、ジャケ写はスキャンしてあるし、文章もホームページからのコピペ(あちらには前置きの文章はありません)なので、全然大変ではありませんけれども。「ジャズCDの個人ページECM Blog」のアドレスは下記になります。(注13日)削除済み。

(追記18日)その後17日の突貫工事(入力)で復活しましたのですが。
ジャズCDの個人ページECM Blog

’14年に統合した時は複数のブログを管理することのややこしさもありましたけど、複数ブログを管理するために必要な税別450円/月の、ココログプラスの料金を節約しようというセコい気持ちもありました(笑)。結果としてメインブログの方でECMのCDを網羅することが出来て、内容的には整備された、というメリットもありましたが。今でもここのブログの全部の中で4分の1ほどの割合を占めていて、メインブログの中でもアクセスはけっこう多いです。ECMブログの統合前にもECMブログの方は30万アクセスを超えていましたから、需要はあるんですね。さすがに1枚ずつ聴き直す時間がとれないので、昔の文章を出してしまいますけど。

あと、設定などもまだ途中ですが、まだコメント、トラックバックの設定をしたつもりがそれが出てこないので、それも追い追い直していこうと思います(済み)。デザインも今ではこのメタルデザインがなくなっていて、前のものが管理ページに残っていたのを使っているんですけど、それももっといいのがあったら変えていこうと思います(変更済み)。ただ、まだ試験的展開なので、途中でやめてしまう可能性もあるんですけど、なるべく前向きに考えて行こうかと思います。

2018/03/02

ストリーミング配信が流行ってきているけれど

先日、ECMのストリーミング配信が出てきたことを書きましたが、ツイッターなどで周りを見ていると、だんだんストリーミング配信を利用している人が増えているようです。自分も無料登録できるものでどういうものか試してみてはいるけれど、導入に向けてはう~ん、どうかなあと思ってます。まだ、どれにするかも含めて検討中です。

我が家でも、ストリーミング配信ではないけれど、ネットワークハードディスクに数百枚分のCDがWaveファイルで入っていて、これをランダム再生で聴くのは、たまにだと楽しい。かけっぱなしにもできるし。ただ、自分のメインの作業である、CDをブログやホームページにアップするということを考えた時どうなのか、っていうと、やはり自分でお金を払って買ったCDの方が真剣に聴くし、アップもしやすいというのはあります。自分もダウンロード音源も持っていますが、何となく、ブログアップはためらってしまいます。このあたり、年齢的なものなのか、どうなのか。ダウンロード音源もけっこういいもの、ありますけど。現状、ストリーミング配信を発表日に聴いた情報が先に入っては来るのですけれども、それでも自分の今までのペースでアップしたものも、それなりに手ごたえはありますし、そのままやって行こうかなと思ってます。

長男にも聞いたけど、ストリーミングの必要性はまだあまり感じていないそうです。と言いつつ、だんだん旧人類になっていくんだよな、と思っても、別にこれで稼いでいるわけではなし、失うものも少ないし、あえてホームページ(ブログ)タイトル通りに、「CD」にこだわってもいいんじゃないかと思っています。まあ、自分がストリーミングにハマると、次々に欲しいCDが増えてしまう、という、あまり現状では好ましくない方向にいく可能性も予想していますけど(笑)。

2018/03/01

エレキベースを買い替えてきたわけ(その3たぶんラスト)

180301bass
過去(’13年と’17年)にも「エレキベースを買い替えてきたわけ」という記事が2つありますが、’13年以降も変動があるし、特に昨年(’17年)は中古を2台購入、そして’18年1月に2台を買取に出しているので、また改めて整理したいと思います。下記が現在あるベースです。

'78 Fender USAのJazz Bass(EMGピックアップのアクティヴに改造) 大学時代(30年以上前)に購入 (現状、長男のものなので売れないし、ここまでくると売らないと思う)
Atelier ZのM-265 D Plus(5弦ベース 新品で’11年7月購入)現状、長男のもの
Crews Maniac SoundのJackson5(フレットレスの5弦ベース 中古で’13年9月購入)
MoonのJB-268 OXあるいはJB-4 Active (Natural)(中古で’14年2月に購入)
TUNE のWBC-5(フレットレスの5弦ベース 中古で’17年8月に購入)
Atelier ZのM-245 Custom(中古で’18年2月購入、昨日ですね)

まあ、演奏もやりますけど、年間2-3回ほどのライヴ(それでも昨年暮れには2時間の単独ライヴをやりましたが)では、こんなにベースの入れ替えが多いと、コレクターに分類した方がいいというレベルですね(笑)。ただ、新品だとそんなに安くないものなので、その半額近い値段で買える中古は、リスクもある反面、何度も買っていると、ある程度の目利きにはなれる感じではあります。また、中古で購入すると、それを買取に出した時に、あまり損を出さないというメリットもあったりします。

なぜフレットレスベースが2台あるのかというと、20代の頃は3分の1ぐらいの曲をフレットレスベースで弾いていて、2台持ちでスタジオ練習やライヴの移動をしてました。20年以上のブランクの後、練習はしているのですが、2台持ちで運ぶ元気がなくなってきたのと、人前でフレットレスを弾く腕が戻ってきていない、というのも大きいと思います。でも、まだチャレンジするつもりですけど。

メインではMoonの4弦ベースを使うことが多いのですが、これが中古で買ったときにすでに年数が少々経っていて、先日のライヴの前に電装系が少々不安だったこともあります。その予備のためにも昨年2月にAtelier ZのDAL-4を中古で購入したのですが、これがあまり自分と相性が良くなく、今年1月に買取に出してしまいました。もうしばらくライヴの活動を続けていくはずなので、軽くて、しかもMoonのベースと同等かそれ以上のベースに出会えればと思ってました。もちろん中古で。そして昨日出会えたというわけ。もう自分の年齢を考えると、楽器との出会いの続編はないと思います(ということにしたい(笑))。そして、音楽との出会いはさらに続くことになった、というのが、いい方向ですね。

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