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2017/11/29

私的2017年ベスト3

Onishiglamo
2581
2525
まだ12月じゃないので、ちょっと早いですが、手元の未聴盤、注残もなくなったので、いいタイミング。今年も私的年間ベスト3の季節がやってきました。今年は最近に出たものでいいと思ったアルバムが多く、結局上半期とはあまり重ならなくなってしまいました。今年の特徴として、ECMレーベルが多くなっているのも特徴かもしれません。やはり自分はやや硬派な方のジャズが好きなのだなあ、というのと、ちょっと変わったものも興味を示している感じはあると思います。なので、万人に受け入れられるベストではないです。長男から言わせると、大西順子のアルバムも「何だか難しそうなの聴いてんな。」だそうでした。なおどれが1位というものではなく、順不同です。


グラマラス・ライフ/大西順子(P)トリオ(Somethin' Cool)
Glamorous Life/Junko Onichi(P) Trio(Somethin' Cool) - Recorded September 4-6, 2017. 井上陽介(B)、高橋信之介(Ds) - 1. Essential 2. Golden Boys 3. A Love Song (a.k.a. Kutoubia) 4. Arabesque 5. Tiger Rag 6. Almost Like Me 7. Hot Ginger Apple Pie 8. Fast City 9. 7/29/04 The Day Of(From "Ocean's 12")

1-4、7曲目が大西順子の作曲、5曲目はアート・テイタムの演奏曲(ジャズの最初の録音の1曲だそうだ)、8曲目はジョー・ザヴィヌルの作曲と、いろいろ。やはり彼女は大物でした、と、個人的な思いがあります。1曲目は彼女にしては珍しく少し思索的な出だしかなとも思いますが、ダイナミクスも健在。解説を読んでいるとけっこう複雑な演奏をしているようですが、すんなりと入ってきてしまうところも、それでも、難しそうだなと思うところも、いろいろ。相変わらず半端ではないテクニックを見せつけてくれます。そこまで目が行くと気難しい印象ですけど、繊細さとダイナミックさ(こちらの方が大きいか)に心地よく身をゆだねながら聴くと、なかなかの傑作ではないかと思います。6曲目はスゴい彼女の演奏。8曲目はなかなか圧巻。(17年11月15日発売)


Far From Over/Vijay Iyer(P. Key) Sextet(ECM 2581)(輸入盤) - Recorded April 2017. Graham Haynes(Cor, Flh, Electronics), Steve Lehman(As), Mark Shim(Ts), Stephan Crump(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Poles 2. Far From Over 3. Nope 4. End Of The Tunnel 5. Down To The Waire 6. For Amri Baraka 7. Into Action 8. Wake 9. Good On The Ground 10. Threnody

(17/08/19)全曲ヴィジェイ・アイヤーの作曲。ECMにしては元気な曲が多く、ACT時代の感触も少しあり。けっこう複雑な曲で、おそらく変拍子が多いと思われます。リズムがパルス的に来るため、何拍子か考えるのは、少々難しい。ただ、そういう点を除けば、通常のジャズから大きくはみ出たところは少ないと思います。聴くのに体力がいりますが、智に勝った部分も。プロデューサーはマンフレート・アイヒャー。メンバーがメンバーだからか、インド的要素は影を潜め、むしろM-BASE的なサウンドを感じるのは一部メンバーのせいか。とにかく、ECMにしては賑やかな演奏が多いです。3曲目のようにシンプルなファンクビートの曲もあるけど、一筋縄ではいかない現代ジャズ的なイメージ。時に静かな場面もあり。少し野性的か。


Small Town/Bill Frisell(G)/Thomas Morgan(B)(ECM 2525)(輸入盤) - Recorded March 2016. - 1. It Should Have Happened A Long Time Ago 2. Subcouscious Lee 3. Song For Andrew No.1 4. Wildwood Flower 5. Small Town 6. What A Party 7. Poet - Pearl 8. Goldfinger

(17/05/31)ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ。2人の共作は7曲目、ビル・フリゼール作が3、5曲目、ポール・モチアン作が1曲目、リー・コニッツ作が2曲目、他は映画音楽など。2人での幽玄な、時にのどかな世界が68分続きます。でも、2人のやり取りは緊密です。モチアンとの演奏を比べてみたくなるけど、印象的には似ている、夢見心地で愁いを含む1曲目、コニッツの曲らしい醒めた4ビートで進んでいく2曲目、明るめで牧歌的な情景から哀愁に表情を変える3曲目、やや快活で明るいカントリー的な4曲目、8ビートでいつものフリゼール節が聴けるタイトル曲の5曲目、これまたビートはっきりめで明るくせまる6曲目、既成曲的なゆったりインプロヴィゼーションの7曲目、渋くて幻影的な演奏が続く映画音楽の8曲目。


次点として、以下の3作

The Dreamer Is The Dream/Chris Potter(Sax, Cl, Fl, Ilimba, Samples)(ECM 2519)(輸入盤)
Blue Maqams/Anouar Brahem(Oud)(ECM 2580)(輸入盤)
3 For 3/Mike Moreno(G)(Criss Cross 1396)(輸入盤)

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コメント

いつも参考にさせてもらっています。

自分はここのブログのおかげでECM系が増えているような気がします。といっても年に10枚程度ですが。自分の今年のトップ3はこのあたりですかね...

Anouar Brahem - Blue Maqams
Vijay Iyer Sextet - Far from Over
Benedikt Jahnel Trio - The Invariant

来年も楽しみに読ませていただきます。

https://www.donata.jp/blog/hires-2017.html

>katsukiさん

コメントどうもありがとうございます。

katsukiさんのリンク、たどっていったらハイレゾ音源中心なんですね。やはり時代はそうなのか、と自分もこの先を模索しているところです。ただ通常のCDフォーマットも捨てがたいです。

ECMなどでここのブログを見てくださってどうもありがとうございます。ECMは最近好盤が多くなってきているように思います。

少し前までは以前のECMのイメージがあったので手を出していなかったんですけど、最近はいい傾向ですよね。Benedikt Jahnel Trioなど、日本では無名なんでしょうけど、ジャズクラブに足を運んで聴いてみたいですね。

ハイレゾ環境に変えて5年目です。CDはほとんど処分してしまいました。音もそうですが、アルバムのセレクトが楽なので、それ以前より部屋で音楽を聴く機会が増えました。味気ないのはありますが、慣れてしまうともう戻れないでしょうね。

>katsukiさん

ジャズCDに関するホームページ時代から数えて20年以上(ホームページは今でもあります)、最近はダウンロード音源も多少持ってはいますが、あくまでもCD(SACDでもなく)にブログアップはこだわっています。でもそろそろ方向転換かな、という気もしていて、いろいろ考えています。ハイレゾ音源も魅力的ではあるんですけど。

昔のECMと今のECMとではやはり違いますね。ストリーミング配信も先月よりECMがやるようになったので、いろいろ聴きながら自分に合ったECMを皆さんが見つけられればいいなあ、と思います。

工藤さん、こんばんは。


かなり遅くなりましたが、私のJazz 2017 ベスト3を参加させて頂きたくアップ致しました。

基準は「何度聴いたか
」の順です。


1.Markus Stockhausen
「Far into the Stars」
OKeh/Sony Music


2.山中千尋
「Monk Studies」
Blue Note/Universal J.


3.Avishai Cohen
「Cross my Palm w/Silver」
ECM 2548


番外
McCandless/Taylor/Baluducci/Rabbia
「Evansiana」
Dodicilune


今や中堅。そして欧州ジャズ・トランペット界を牽引する彼の新作は、奇しくも次世代役者、ニルス・ペッター・モルベルと同じレーベルからのリリース。でも、音の厚みが違うかな。

番外は故ジョン・テイラーへのオマージュ。現時点での彼の最新録音は、ケニー・ホイーラーとのデュオ、「On the Way to Two (Cam Jazz 2015)」ですが、今年のリリースとして挙げました。

>Junさん

うっかり、早起きして目が冴えてしまいました。

ベスト3の書き込み、どうもありがとうございます。聴いた回数順というのもなかなか興味深いセレクトですね。聴いたことがないアルバムも混ざってますが、面白そうなアルバムです。

私のネットの友人にドラさんという人がいて、「ドラさんのジャズ・コーナー」というホームページを作ってます。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/dorasan/

そこに12月だけ開いている掲示板があり、毎年皆さんのベスト3の募集をしていて、私もこのところ参加しています(書いてある内容は、ここと同じですけど)。もしよろしかったら参加されてみたらどうでしょう。皆さん、今年のアルバムだけでなく、過去のアルバムもベストにあげている方もあり、なかなか面白いですよ。

工藤さん、こんばんは。


ブロ友さんのサイトをご紹介頂き、ありがとうございました。


何度か書いてみたのですが、敷居が高く結局アップに至りませんでした。根っからの小心者です(苦笑)。


ご紹介のお礼とお詫びを兼ねて(!?)失礼ながらベスト4と5も書かせて頂きました。


4.Lars Danielsson
Liberetto Ⅲ
Act Music


5.Ferenc Snetberger
Titok
ECM 2468


4.ベテランのユニットの3作目。深みは十分ながらも、笑顔で録音されているような気が伝わります。安心して聴ける作品。


5.自国レーベル→Enja→ECMと渡り歩いた、ロマ系の血筋を引く彼の2作目は、今やECMの黄金リズム隊に、ヤン・エリック氏によるレインボー・スタジオ録音、アイヒャー氏プロデュースという、タウナー氏並の待遇。過去にスティーブ・エリオブソンという逸材を生かせなかったからか、彼に対するアイヒャー氏の期待度と熱意が伝わります。


願わくば近い将来、同郷のZsofia Boros女史とのデュオを聴いてみたいですね。


失礼致しました。おやすみなさい。

>Junさん

コメントどうもありがとうございます。

ベスト4-5位のご紹介ありがとうございました。知り合いの掲示板への書き込みは、こういうのもやっているよ程度のことなので、書き込みされなかったとしても、あまりお気になさらずに。

ジャズはベストがバラけるので、人のベストを見ていると、けっこう面白いです。その中から自分も聴きたいものが出てきたり。毎年この時期楽しみにしているもののひとつです。

工藤さん,こんにちは。

私も遅ればせながら今年のベスト作を選びました。私にとってもVijay Iyerは強烈なインパクトを残した作品でした。そして,今年もECMレーベルは凄かったと思います。ビルフリ/Thomas Morgan,クリポタ盤についても言及していますし,どれも捨てがたい作品ではありますが,Vijay Iyerが凄過ぎました(笑)。

ジャズ以外で挙げましたが,Lizz Wrightも素晴らしかったです。

ということでTBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

例年ではECMがベスト3に入ってくる確率は低いのですが、購入している半分近くがECMというのもあるのでしょうけど、個々のアルバムのインパクトが大きなものが多く出てきたような気がします。

来年もよろしくお願いします。

今年もお世話になりました。m(_ _)m

やっぱり、ヴィジェイ・アイヤーはの作品にはびっくりしましたね。
すっごく、エモーショナルで心が湧き立ちました。
ビル・フリゼールは10位ですけど、やっぱり好きです。
年末に聴き直したら、こういう世界が好きなんだよなぁ。。って、しみじみしてしまったです。

くりぽたさまが、、ベスト3に入らなかったですが、4位ですし、、
なんというか、、ECMはやっぱりとても魅力的なサウンド。
年明けも楽しみな作品がまってますよね!


来年も、、ゆっくりなペースだとおもいますが、、よろしくお願いいたします!

>Suzuckさん

TBどうもありがとうございます。
こちらこそお世話になりました。

色々な有名ミュージシャンをECMに引っ張り込んで、ECM色に最初染め上げていったので、少々心配でしたが、このヴィジェイ・アイヤーのように結局好きなようにやらせてみた感じの演奏が増えてきたのはうれしいです。それでもECMのプロデュース力ってすごいと思います。フレッド・ハーシュは現在注文中です。

また来年もよろしくお願いします。

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