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2017/01/31

Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet

2538
ECM(今日もNew Series)の新譜の3枚目で一段落。ECMでは最近はLPを意識したCDも多く、CDなのに40分台の収録のものが目立っているのですが、今日のCDは2枚組でそれぞれ79分ずつ収録(トータル159分)と、とてつもなく長い収録時間になっています。まあ、オーケストラの演奏だし、コストパフォーマンスが高いといえば高いのですが、一気に聴くにはちょっと長いかなあ、という気も。ただし、現代音楽の部類なんでしょうけど、あまり難解なイメージではないので、その辺はホッとしているというか。Kremerata Balticaがヴァインベルグを取り上げた2枚目なので、今後もこの特集、出てくるかもしれませんね。


Mieczyslaw Weinberg/Chamber Symphonies/Piano Quintet(ECM New Series 2538/39)(輸入盤) - Recorded June 9-10 and 13, 2015. Kremerata Baltica, Gidon Kremer(Cond, Vln), Yulianna Avdeeva(P), Andrei Pushjarew(Per), Meta Bekavac(Cl on Chamber Symphony No.4), Mirga Grazinyte-Tyla(Cond on Chamber Symphony No.4) - [CD1] 1-4. Chamber Symphony No.3, Op.151 5-7. Chamber Symphony No.2, Op.147 8-11. Chambers Symphony No.1, Op.145 [CD2] 1-5. Piano Quintet Op.18 6-9. Chamber Symphony No.4, Op.153

(17/01/29)Mieczyslaw Weinbergは20世紀ポーランド出身でソビエト連邦、ロシアで活動した作曲家。CD1がライヴ録音で、CD2がスタジオ録音というのは興味深いところ。Piano Quintetのみ’40年代の作曲で、Symphonyは’80-90年代の作曲。このアルバムはヴァインベルグ特集の第2弾。色合いとしては寒色系だけども、現代音楽としてはあまり難解なイメージはないです。Piano Quintetはオーケストラの演奏用にアレンジされてます。

2017/01/30

Point And Line/Momo Kodama

2509
ECMの新譜2枚目はECM New Series。邦題「点と線」。数少ない日本人の演奏者の2枚目のアルバム。「エチュード」って練習曲のことを意味するそうですが、こんな難解な練習曲、誰でも弾けるものではないですよね。ドビュッシーと細川俊夫の曲をほぼ交互に曲を並べてあるのもECMならではの特徴かもしれません。さらに、細川の曲の一部は世界で初録音だとのことで、そういう点でも興味ある人はいるのかも。まあ、ECMはボーダーレスなので、New Seriesではないソロ・ピアノとの境界もあまり目立たないし、そういう観点から聴いても、あまり違和感はないのでは、と思いますが、どうでしょう。もちろん、こっち方面専門の人にはより興味深く聴けるでしょうし。


Point And Line/Momo Kodama(P)(ECM New Series 2509)(輸入盤) - Recorded January 2106. - Claude Debussy: 1. Pour Les Arpeges Composes Etude XI Toshio Hosokawa: 2. Point And Line Etude II Claude Debussy: 3. Pour Les Quartes Etude III Toshio Hosokawa: 4. Calligraphy, Haiku, 1 Line Etude III Claude Debussy: 5. Pour Les Sixtes Etude IV Toshio Hosokawa: 6. 2 Lines Etude I Claude Debussy: 7. Pour Les Sonorites Oppsees Etude X 8. Pour Les Tierces Etude II 9. Pour Les Huit Doigts Etude VI Toshio Hosokawa: 10. Lied, Melody Etude VI Claude Debussy: 11. Pour Les "Cinq Doights" - D'apres Monsieur Czerny Etude I 12. Pour Les Accords Etude XII 13. Pour Les Agrements Etude VIII Toshio Hosokawa: 14. Ayatori, Magic By 2 Hands, 3Lines Etude IV Claude Debussy: 15. Pour Les Degres Chromatiques Etude VII Toshio Hosokawa: 16. Anger Etude V Claude Debussy: 17. Pour Les Notes Repetees Etude IX 18. Pour Les Octaves Etude V

(17/01/29)クロード・ドビュッシーは19-20世紀のフランスの作曲家、細川俊夫は20-21世紀の日本の現代音楽家。ドビュッシーは晩年の1915年作、「12の練習曲」、細川は’11-13年作の「エチュードI-VI」を取り上げていますが、ほぼ交互に演奏しているのが特徴。後者は世界初の録音の部分もあるとのこと。こういった曲を演奏するのが得意な児玉桃(前作もこういうタイプだった)ですが、独自の境地を開きつつあるのでは。

2017/01/29

Elegy/Theo Bleckmann

2513
ECM新譜が3枚(他の2枚はNew Series)届いているので、今日はその1枚目。Theo Bleckmannという人、Winter & Winterレーベル時代から知っているけど、以前は割と普通のヴォーカリストだったような。今回のアルバムはECMらしい非凡な個性を発揮したアルバムではないかと思います。ヴォーカルとしてはどちらかというと引っ込んでいて、曲の方で聴かせているというか。ベン・モンダーとシャイ・マエストロも参加していますけど、ECMなので、あくまでも彩り的に、という感じでしょうか。10曲目にモンダーの弾きまくりがあっても、ミキシングで抑えられて、派手に感じないですし。個人的には面白いと思いますけど、評価は分かれるんじゃないかな?


Elegy/Theo Bleckmann(Voice)(ECM 2512)(輸入盤) - Recorded January 2106. Ben Monder(G), Shai Maestro(P), Chris Tordini(B), John Hollenbeck(Ds) - 1. Semblance 2. Comedy Tonight 3. Fields 4. The Mission 5. Littlefields 6. Elegy 7. To Be Shown To Monks At A Certain Temple 8. Cortege 9. Elegy Var. 10. Take My Life 11. Wither 12. Alate

(17/01/29)2曲目がスティーヴン・ソンドハイムの作曲の他は、全曲Theo Bleckmannの作曲。3、10曲目に彼の作詞、7曲目にChiao Jan作詞とあります。詞のついているのはこれだけです。長い曲、小品の曲(これはインプロヴィゼーションに近いインストルメンタル)を含めて全12曲47分ほど。メンバーがメンバーなので、革新的なのかと思いきや、奥深く空間の広いゆったりした、しかも神秘的なECMの世界が広がります。3曲目はスキャットも目立ち、往年のパット・メセニー・グループを思い出させるような、より内省的で壮大な曲調。4、6、9、11曲目はヴォイス(スキャット?)のみでの参加。幻想的な世界が広がるような曲なので、こういう方面も楽しい。10曲目はギターが少々元気か。ECM世界でのサウンドの仕上がり。

2017/01/28

Chris Thile & Brad Mehldau

Chrisbrad
20日ぶり近くなって新譜が4枚届いたので、また聴いていきます。今日はChris Thileとブラッド・メルドーのデュオ。ジャズというよりはカントリー、ブルーグラス系も混ざったようなポップスって感じでしょうね。ヴォーカル曲も多いですし。ただ、メルドーのピアノのアプローチも歌伴的なところもあるにしても、彼ならでは、というところもあるし、メルドー度がどの辺にあるかで、このアルバムの好みが違ってくると思います。ジャズを期待するのならば、聴く必要はないですし。まあ、彼お得意の異種格闘技戦ですけど、そのあたりで買うかどうか判断された方がいいのかもです。CD1枚に収まる時間なのに、なぜか2枚になっているのも、ちょっとわからないですが。


Chris Thile(Mandolin, Vo) & Brad Mehldau(P, Vo)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded December 30, 2015 and January 2-3, 2016. - 1. The Old Shade Tree 2. Tallahassee Junction 3. Scarlet Town 4. I Cover The Waterfront 5. Independence Day 6. Noise Machine 7. The Watcher 8. Daughter Of Eve 9. Marcie 10. Don't Think Twice, It's All Right 11. Tabhair Dom Do Lamh

(17/01/28)Chris Thile作が6、8曲目、ブラッド・メルドー作が2、7曲目、2人の共作が1曲目。他にジョニ・ミッチェル作(9曲目)、ボブ・ディラン作(10曲目)その他のカヴァー曲を演奏しています。Chris Thileのプログレッシヴ・ブルーグラスというジャンルは初めて聴きますが、メルドーのピアノとの合わせ具合から、その指向性というのが伝わってきます。ヴォーカル曲も多いし、純粋なジャズというよりはChris Thileの方向性に近いのでは、と思わせますが、ジャズファンからすれば聴く人を選ぶことになると思うけど、広く音楽ファンからは受け入れられると思います。CD2枚組ですが、33分と29分で1枚にできるのに。ちょっとここはミステリー。内容の違いなのかも。2人のそれぞれの世界を行ったり来たりしつつ、ひきこまれます。

2017/01/26

Native Sense/Chick Corea/Gary Burton

Chicknative
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き10日目にして一段落。とここで補足説明を。チック・コリアとの双頭名義のアルバム(特にECM)は両者ともにリーダー作のところに便宜上あげておいたのですが、このアルバムはチックのレーベルから出しているという事で、ホームページ上ではバートンの方はサイド参加作の方に掲載することにしました。まあ、どうでもいいことかもしれないんですけど。’70年代の演奏を残したあと、’97年録音で再びこの2人のデュオを聴けるとは思ってもいなかったので、うれしかった記憶があります。やはりこの楽器の組み合わせはこの2人が最強ですから。ホームページ上ではこの時期、短いアルバムコメントから今のコメントの長さになる過渡期のようで、中途半端な長さになっていました。さて、アルバムコメントの手直しもあと774枚(重複あり)で、この数を減らすのも楽しみです。


Native Sense/Chick Corea(P)/Gary Burton(Vib)(Stretch) - Recorded 1997. - 1. Native Sense 2. Love Castle 3. Duende 4. No Mystery 5. Armando's Rhumba 6. Bagatelle No.6 7. Post Script 8. Bagatelle No.2 9. Tango '92 10. Rhumbata 11. Four In One 12. I Loves You Porgy

12曲目のボーナス・トラックはスタンダード、11曲目がセロニアス・モンク作、8曲目はバルトーク作、他は全曲チック・コリア作。何枚かアルバムを作ってきたコンピなので、息はぴったり。楽器の組み合わせも原因だけど、2人ともタイム感覚がジャストなので、何かジャズ以外の音楽を聴いているような気分。この2人の録音は本当に久しぶりですが、相変わらずスリリングだし、すごいテクニックで面白い。新曲もあれば、再録音(2-5曲目あたり)のものもあります。 ただし、過去には別の編成での演奏だったので、その違いも興味深いところ。レーベルはECMからではないけれど、やや元気ながら10数年経ってもあまり基調とするところは違いがないように思えます。ボーナス・トラックまで含めて、70分以上の収録時間です。

2017/01/25

Astor Piazzolla Reunion/Gary Burton

Garyastor
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き9日目。このアルバムはConcordに移籍して2作目(1作目は過去に紹介済み)なのですが、とうとうやりたいことをやってしまった、という感じではありますね。でも、ここまで潔いと、かえって気持ちいいものです。タンゴの世界にどっぷり。ただし、バートンのヴァイブラフォンが異色なので、完全なタンゴとまではいかないかもしれませんが、なじんでますね。こういう世界で統一されると、それもいいかなあとも思うのですが、同じようなアルバムを後に発売できているので、セールスも良かったんでしょう。ピアソラは原曲で聴くべきなのかどうか分かりませんけど、このアルバムもなかなかいいな、と思いました。


Astor Piazzolla Reunion/Gary Burton(Vib)(Concord)(輸入盤) - Recorded December 2-5, 1996. Fernando Suarez-Paz(Vln), Horacio Malvicino(G), Hector Console(B), Daniel Binelli(Bandoneon on 1-3, 9, 11-12), Marcelo Nisinman(Bandoneon on 4-8, 10), Pablo Ziegler(P on 1-2, 4-5, 8, 12), Makoto Ozone(P on 6-7, 10), Nicolas Ledesma(P on 3, 9, 11), Astor Piazzolla(Bandneon on 13) - 1. Biyuya 2. Allegro Tangabile 3. Romance Del Diablo 4. Caliente 5. Tanguedia 6. Triunfal 7. Soledad 8. Lunfardo 9. Revirado 10. La Muerte Del Angel 11. Decarisimo 12. Concierto Para Quinteto 13. Mi Refugio

アストル・ピアソラの曲集で、タンゴ関係のミュージシャンと共演していて、半分以上はあっちの世界です。ゲイリー・バートンの演奏も、ヴァイブラフォンでの参加なので少々異色ですけど、しっくりハマっています。アストル・ピアソラの曲は哀愁を帯びていてメロディアス。こういう世界もいい。確かに4ビートの部分も少しありますが、ジャズとかそういう事を言う前に、彼が傾倒していたアストル・ピアソラの世界が広がっています。ピアソラ曲集は、おそらく彼がぜひやってみたかったことかと。小曽根真も数曲に参加。アストル・ピアソラ本人とのデュオの13曲目のみ’70年の録音とのこと。 この後に「Libertango」というピアソラ曲集をまた作るので、その傾倒度合いはかなりのもの。ジャズというよりタンゴとして聴いてみたいアルバム。

2017/01/24

Face To Face/Gary Burton & Makoto Ozone

Garyface
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き8日目。これも共演作ではあるけれども、バートンの方が主導権を握っているのでリーダー作扱いでいいかなと思います。通常新譜に比べて過去盤をアップする時は、アクセス数はそれなりに落ちるんだけども、ちょっと前に「Benny Rides Again/Eddie Daniels」(GRP)をアップした時にはアクセスがありました。何だと思ったら、GRPの廉価版再発が3月8日にあって、そのラインナップに入ってたのね。今日紹介するアルバムは、GRPの中でもマイナーな方なのではないかなあと思います。この後、バートンはConcordに移籍してしまいますし。やっぱり彼は、ピアノとのデュオが相性がいいですね。


Face To Face/Gary Burton(Vib) & Makoto Ozone(P)(GRP) - Recorded October 31 and November 1, 1994. - 1. Kato's Revenge 2. Monk's Dream 3. For Heaven's sake 4. Bento Box 5. Blue Monk 6. O Grande Amor 7. Laura's Dream 8. Opus Half 9. My Romance 10. Times Like These 11. Eiderdown

かってゲイリー・バートンのバンドに在籍していた小曽根真とのデュオ再開セッション。アルバムを通してのデュオははじめてですが、ライヴなどではよくやっていたらしく、相性の良さを見せつけてくれます。スタンダードあり、オリジナルありの多彩な構成。小曽根真作は3曲(1、4、10曲目)、スティーヴ・スワロウ作が11曲目。セロニアス・モンクの曲が2曲(2、5曲目)とアストル・ピアソラの7曲目、ベニー・グッドマンの曲が8曲目で他はスタンダード、ボッサなど。「ライヴ・スタジオ・レコーディング、ダイレクト2トラック」とあるので、けっこう緊張感のある録音方法です。2人のコンビネーションがかなり良くて、小曽根の幅広い表現方法のうち、バートン寄りに少し端正に弾いているような感じ。元気になる場面も、ミキシングの影響か。

2017/01/23

It's Another Day/Gary Burton & Rebecca Parris

Garyrebecca
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き7日目。これも、バートンの名前が先に出ているけど、ヴォーカルアルバムなので、共演、サイド参加作の方に入れるか迷うアルバムです。実際に歌も当時最近のものが多く、ちょっと大人の雰囲気のあるポップなアルバム、という感じで、これはこれでいいけれど、硬派なジャズファンには少し受け入れがたいかも、とは思います。ジャケ写もけっこう派手な色ですし。久しぶりに取り出して聴いている分には、流しておいて楽しいアルバムではあります。バートンのヴァイブラフォンがけっこう前面に出ているんだけど、ソフトに包み込むような音色で、全然じゃまにならないのが、テクニックのなせるわざなのか、どうなのか。


It's Another Day/Gary Burton(Vib) & Rebecca Parris(Vo)(GRP) - Recorded May 1993. Alan Pasqua(P), Chuck Loab(G), Peter Erskine(Ds), Will Lee(B), Tommy Kamp(Vln, Vo) - 1. Good Enough 2. A Deeper Dream 3. Emerald Mist (It's Another Day) 4. The Melody Is You 5. Our Love Is Here To Stay 6. Let The Flower Grow 7. Forest Of Dreams 8. If The Moon Turns Green 9. Au Private 10. Fire In The Forest 11. Solitude 12. We Can Try Love Again

歌手レベッカ・パリスを招いて全面的にフュージョン・ライクなヴォーカル・アルバムにしました。女性としては声は低い方。でも、なかなかいい感じ。最近の曲(’80年代がメインで’90年代も少し)が多く、いわゆるスタンダード作品は割合としては少ないです。GRPレーベルでなければこういうコマーシャルな作品は出ないだけに貴重?かも。 ゲイリー・バートンとウィル・リーがプロデューサーになっていて、フュージョンというよりはポップスという感じもしないでもない。これはこれで、ヴォーカルアルバムとして楽しめますが、そこに絡むヴァイブラフォンという構図も、派手ではないけれど、歌の邪魔にならず、面白いと思う。9曲目のチャーリー・パーカーの曲は目立つスキャットがありますけど、ビートはラテン。やはりフュージョンかと。

2017/01/22

Right Time Right Place/Gary Burton & Paul Bley

Garyright
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き6日目なんだけど、GRP時代に別レーベルからの共演リリースなので、ホームページの方では共演、サイド参加作の方へ移行しました。彼は、他にもチック・コリアや小曽根真らと、ヴァイブラフォンとピアノのデュオアルバムをいくつも作っていて、ポール・ブレイとのデュオ自体は異色だけれども、演奏内容的にはほとんど違和感はなく、難しい2つの楽器の組み合わせもここでもうまくいってます。ソロの曲が5曲あったり、ライナーにも書いてありますがヨーロッパで偶然顔を合わせたので、急きょ録音が決まったそうで、一気に68分の収録曲分を録音してしまったのでは、と思われます。


Right Time Right Place/Gary Burton(Vib) & Paul Bley(P)(Sonet) - Recorded March 29, 1990. - 1. Ida Lupino 2. Isn't It Romantic 3. Laura's Dream 4. Carla 5. Olhos De Gato 6. Alcazar 7. Rightly So 8. Nothing To Declare 9. You Don't Know What Love Is 10. Eiderdown 11. Turn Out The Stars

ポール・ブレイ作が4曲(4、6-8曲目)、カーラ・ブレイ作が2曲(1、5曲目)、スティーヴ・スワロウ作が10曲目、ビル・エヴァンス作が12曲目。デュオのアルバムで5曲それぞれのソロ(ゲイリー・バートン3、11曲目、ポール・ブレイ6-8曲目)があります。バートンお得意のピアノとのデュオ。ミキシングは違いますが、ECMライクなアルバム。そんなに硬質ではなく、温かみもある感じ。スタンダード(2、9曲目)やアストル・ピアソラ作(3曲目)も入っていますが、オリジナルと比べて浮いた感じがしないのは見事。あまり一般向けではないかもしれないけれど、デュオの部分では、ポールがあまりアヴァンギャルドなことをやっていないので、比較的聴きやすいです。 感触としては、ポールがバートンに寄り添っているような雰囲気か。

2017/01/17

「人生が変わる55のジャズ名盤入門/鈴木良雄著」

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ある知り合いに勧められて久しぶりにジャズ本を買いました。「人生が変わる55のジャズ名盤入門/鈴木良雄著」(竹書房新書)です。ジャズ名盤の本はたくさん出ているけれど、ミュージシャンによって書かれたものはそんなに多くないんではないでしょうか。50人がまず約千枚を選び、その中からランキング55位までを鈴木良雄さん(ジャズ・ベーシスト)が解説していくというもの。実はまだ3分の1ぐらいしか読んでませんが、ランキングの高い方から紹介していっているので、おおよその傾向はつかめるかと。

内容が話し言葉なので、もしかすると語りの原稿起こしかもしれないけれど、それでもこの本が面白いのは、ミュージシャン視点で分かりやすく語っているということ。時に鈴木さんが実際に共演したミュージシャンとの実体験も入っているのが面白いです。かと言って難しい音楽用語やミュージシャン用語は出てきませんし。時に世間の常識というか、私たちの思っていたことと違っているものもありますし。ジャズ名盤特集という事で、セレクトにはあまり目新しさはありませんが、内容が面白い。

評論家目線だと、こういう本を読むと、どこかで読んだことのある内容というのがいっぱい出てくるので、いわゆる名盤本は最近は買ってなかったでした。やっぱり往年の名盤ですねえ。でも私みたいに最近そういうアルバムを聴いてないと、また聴いてみなくちゃと思わせるものがあります。一部にヘヴィー・ウェザー/ウェザー・リポートも入ってますが、そういうのも含めて、納得、という感じ。私の聴いている割合は7-8割といったところですが、大半が若い頃に聴いていたので(やはりジャズは往年の名盤からはいってきたくち)、久しぶりに引っ張り出してみよう。

2017/01/16

日産ノート(NOTE) e-powerに試乗してきた

170116note
今朝、エクストレイルの6か月点検で車をディーラーに持っていき、1時間半ほどの待ち時間の間にノート e-powerを試乗させてもらいました。朝一番の初乗車なので、車の暖機運転が必要なのと、今日はけっこう温度が低くて、発電用のガソリンエンジンの方のアイドリングがほぼしっぱなしだったのですが、駆動系がハイブリッドではなくて完全に電気自動車になっているので、そこはチェックポイントではなくて、あまり気にはなりませんでした。

実は2年半前、車を買い替える前はエクストレイルよりもノート(当時は当然ながら両方ともガソリン車しかなかった)を購入しようという気持ちが強かったのですけど、大人が4人乗車で試乗させてもらったら、走りはじめがノートは少々かったるく、家族の意見もあってエクストレイルに決定といういきさつがありました。

今度のノート e-powerは電気モーター駆動なので、スタートダッシュがかなり得意です。ひとクラスもふたクラスも上の車に乗っているんじゃないかと思わせるほど。これはこれで試乗してみて欲しくなる車ではありますね。弱点があるようで、高速に弱い(燃費が悪くなる)という事ですけど、自分はせいぜい100キロをちょっと超す程度でしか走らないし、それくらいだったら、まだエコカー燃費の域ではあるので、あまり気になる点ではありませんね。

ノーマルモード、スポーツモード、エコモードと走行の切り替えができて、スポーツモードとエコモードの時は、言われているように、アクセルの踏み込みを離すとブレーキがかかります。これはゴーカート感覚で面白い。回生ブレーキで、電気を戻すという方法でもあるのですが。

ただ、時期的に車を購入してまだ2年半という事で、買い替えの動機にはなりませんけれども。でも、このe-powerのシステムって汎用性があるんですよね。他の、もっと興味深い車種で出てきたら、その時はどうなるか、って気もします。まあ、若い時から、1回車を買うと8-10年ぐらい乗っていたので、すぐに飛びつく可能性は少ないですけれども。

2017/01/15

長男のスーパースワンと私のScepter1001の音分析

長男がはじめて私のオーディオに興味を持ったのが、ちょうど10年前の2月。それから大学4年の今に至ります。高校の時は軽音部でベースを弾き、大学の時は3年最初まで空手とオーディオ研究会の掛け持ち、その後はオーディオ研究会に専念してました。そんな長男が某所で書いていたスピーカーの音の分析が興味深かったので、本人の承諾を得て、転載します。ちなみに長男は、大学で電気電子光通信関係専攻です。そして私はこの測定の時に分かったのですが、8,000Khz以上が聞こえないし、多少難聴でもあるので、自然に聴ければいい派です(笑)。以下転載:


スワンのアダプターリングについて…
学校でスペアナとにらめっこして、家帰ってスピーカーのスペクトラムとにらめっこする生活。ADコン作ってるんだし仕方ないね。
アダプターリング付きのスワンの周特を測ったので連日ですが上げます。
周特測定には、WaveGenとWaveSpectraというフリーソフトを使います。なかなか優秀なソフトで、20〜20kの音圧特性なら素人には十分な精度で測れます。仕組みは単純で、WaveGenでSweep信号を出してやって、WaveSpectraでフーリエ変換、ピークホールドで周波数特性を記録する形です。
こいつをPCにいれてやって、PCのラインアウト(WaveGen)→アンプ→スピーカー→マイク→PC(WaveSpectra)という構造を作ってやればスピーカー(とその間にあるマイク)の周波数特性がわかります。


170114spe1
まずはアダプターリングなしの時のスワンの特性です。
横軸は20〜20kHzになってます。
要はこの特性が横一直線になればいわゆる周波数特性のいいスピーカーになるわけですが、20Hzからしっかり出ているものの、70〜80Hzに大きなディップが生じていたり、50と110Hzにピークが生じていたりして、デコボコな周特になってます。聴覚上もたまに聞こえない低音があって不満でした。高域が20kまで行かずに落ちているのはおそらくマイクのせいでしょう。

171114spe3
これが今回のアダプターリング(金色のリング)付きのスワンの周特です。
前の測定と比べて、音圧が揃ってないのは気になるところではありますが、音圧を変えても特性には大差なかったので問題ないでしょう。
20Hzの量は減ったものの、大きなディップもなく、かなりきれいに出てます。
確かにクセはなくなったとは思っていましたが、ここまで良くなっているとは思いませんでしたね。
考えられる要因としては
・空気室の容量がリングの厚み分だけ増えた
・バッフルリングを追加した事によるバッフル効果の低減
・バッフルリングによるフレーム強化
でしょうか。

空気室の容量は約2.2リットル(130mm×130mm×130mm)から、アダプターリング分(直径103mm×厚み13mm)だけ増えて約2.3リットルになってます。
空気室容量が変わるとユニット正面から出る音と、ホーンから出る音の重なる周波数が変わります。
ネットに出回っている計算式は
クロスオーバー周波数=10×スロート断面積÷空気室容量
です。
スロート断面積はホーンの一番狭いとこの面積で、スワンの場合42cm^2です。
すると、
リング無しの場合190Hz
リング有りの場合180Hz
になります。
…あまり関係ないようですね。

バッフル効果についてはあまり詳しくはないんですが、波の性質上、角があるとそこを起点にして反射波が生じるとかなんとか。
ただこれだと高域の暴れが少なくなる理由にはなりますが、低域のディップの消滅の説明にはならないですね。

他にはリングをしっかり固定するために鬼目ナットを使ったので、ホーンをより駆動できるようになった、とかだったりするんでしょうかね。一応、低域ディップは「部屋がスワンのショートホーンの延長としてしっかり機能した」ということで説明がつく気がします。(ちなみにスワンは低音用の大きなホーンを途中でぶった切った、ショートホーンを採用し、部屋を疑似的な延長ホーンとして機能させるため(タンノイのオートグラフ等と同じ)、部屋の環境にはかなり影響受けます)
とはいえホーンの後ろ側の環境はあまり変えてないというのと、鬼目ナットにそこまで効果があるとは思えないのでイマイチ納得はいかないですが…

案外他にはマイクの位置が奇跡的に定在波の影響の少ない所で測った、とかいうただの「気のせい」だったり、過去の測定では左右逆相でだしてたりするかもしれませんね。
また後日マイクの位置を変えて測定してみようと思います。


170114spe2
次に父が気に入ってるスピーカー、Scepter1001です。こいつは30cmウーファーを持っている古い3wayスピーカーで、公称値だと25Hz〜40kHz出ます。そこそこ評判のいいスピーカーで、直線性もまぁまぁあるハズのこいつでも50Hzが落ちてます。スワンと違ってディップが生じる理由もないので、50Hzがおそらく部屋の定在波でしょう。スワンと違うのは設置位置の違いと、方式の違いによるものかな?高域もスワンと同じように落ちているので高域はおそらくマイクの特性でしょう。デコボコもリングなしスワンと比べるとマシですね。

2017/01/14

The Village/Yotam Silberstein

Yotamvillage
とりあえず手元にある新譜はこれで一段落。イスラエル出身のギタリスト、Yotam Silbersteinのアルバムです。気になり買ってみたのですが、やはりいい。もうこれで5作目だそうですね。このあたりのギターはいろいろなミュージシャンがひしめき合って激戦区なのですけど、けっこうアピール度のあるギターを弾く人で、メロディや、スピード感など、どれをとってもいい感じで、印象に残ります。昨年12月8日の発売だったので、ちょっと入手が遅れてしまいましたが、買って良かったアルバムの1枚になりました。4ビートからラテンからバラードから、いろいろな傾向の曲がありますけど、聴いてて飽きないですね。


The Village/Yotam Silberstein(G)(Jazz & People)(輸入盤) - Recorded January 10, 2015. Aaron Goldberg(P), Reuben Rogers(B), Greg Hutchinson(Ds) - 1. Parabens 2. Milonga Gris 3. Nocturno 4. The Village 5. Stav 6. Fuzz 7. Albayzin 8. Changes 9. O Voo Da Mosca 10. October 11. Lennie Bird

(17/01/14)2、9、11曲目以外は全曲Yotam Silbersteinの作曲。バックのメンバーもいいし、主役のギターが良くて、メロディのアピール度とかスピードとか、目立つフレーズが多い。1曲目から飛ばしていきます。哀愁のあるアップテンポのラテンの2曲目、味わいあるバラードの3曲目、ややタメを作ったテーマから、バラード、アップテンポの4ビートと徐々に盛り上がり、各ソロが斬りこむ4曲目、しっとりとした浮遊感あるバラードの5曲目、同じくいい感じの8分の6拍子の6曲目、エキゾチックなアップテンポの8分の6拍子の7曲目、語り合い的な面から4ビートに移行するメロディアスな8曲目、8分の6拍子でややメカニカルなテーマを持つ9曲目、しっとり系のバラードの10曲目、レニー・トリスターノ作のそれっぽい11曲目。

2017/01/12

Danse/Colin Vallon Trio

2517
ECMの到着した新譜の2枚目。コリン・ヴァロン・トリオの新作です。実はECMってピアノトリオのアルバムを出す割合ってそんなに高くなくて(日本ではピアノトリオが人気ですけど)、ピアノ・トリオで出たからには確かな手ごたえ(ECMのファンにとってはですが)を感じるアルバムが多いです。これもその1枚に入るんじゃないかな。ヨーロッパのピアノトリオは他レーベルでもこういうサウンドのものが出ていたりするので、向うではもう一般的になりつつあるのかもですが。最近はLP作りも意識しているせいか、収録時間が短めなのが、ちょっともったいないといえば、言える。CDのボーナストラックを入れないレーベルなので。


Danse/Colin Vallon(P) Trio(ECM 2517)(輸入盤) - Rcorded February 2016. Patrice Moret(B), Julian Sartorius(Ds) - 1. Sisyphe 2. Tsunami 3. Smile 4. Danse 5. L'Onde 6. Oort 7. Kid 8. Reste 9. Tinguely 10. Morn 11. Reste(Var.)

(17/01/11)トリオは3作目だけど、このメンバーでは2作目。9曲目がPatrice Moretの作曲で、6曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲コリン・ヴァロンの作曲。やはりヨーロッパのピアノ・トリオという感じで、ビート感は薄く、3人で情景描写にせまっていくかのような演奏が繰り広げられます。やや情熱的な部分もありますが、それも温度感が低い中での、ふつふつとした情熱か。やはり収録時間が短めなのはLPとの関係だと思います。構築された粗削りな原案を、相性の良い3人で、磨き上げて聴かせたようなサウンド。いわゆるジャズ的ではないにしろ、その一体感は大したものです。1-2曲目あたりから続く情景感は何とも言えずフィットします。4、9曲目あたりのフリーに近い、あるいはフリーもストーリー的にあり。

2017/01/11

Up And Coming/John Abercrombie Quartet

2528
久しぶりに輸入盤の新譜が届いたので、アップしていきます。ECM2枚のうちの1枚。実はHMVには昨年中に入荷していたんだけど、分割出荷できなかったので。ジョン・アバークロンビーとマーク・コープランドのフロントっていうのは自分にとっては理想です。まあ、ECMっぽいサウンドという意味ではなんですけど。そこのこのベースとドラムスっていうのは最強なんじゃないかと。これ以上叙情的にはならないところで、静かに、時に盛り上がって(でも温度感は低い)せまってきます。マーク・コープランドもそのうちリーダー作をECMから出すかもね、と期待をしているんですけど。最近の私の考えるECMではこんな音、ってのを出してくれてます。


Up And Coming/John Abercrombie(G) Quartet(ECM 2528)(輸入盤) - Recorded April and May, 2016. Marc Copland(P), Drew Gress(B), Joey Baron(Ds) - 1. Joy 2. Flipside 3. Sunday School 4. Up And Coming 5. Tears 6. Silver Circle 7. Nardis 8. Jumbles

(17/01/10)ジョン・アバークロンビー作が5曲(1-4、8曲目)、マーク・コープランド作が2曲(5-6曲目)、マイルス・デイヴィス作が7曲目。同じメンバーではECM2作目。まさに温度感が低く、しっとり感とゆったり感が強いアルバムで、これ以上耽美的に演奏できるか、というぐらいの叙情感も強いです。収録時間が47分台と短いのは、LPの併売との関係か。そんな中でも2曲目はややアップテンポの4ビートで、それでも全体の雰囲気がほぼ同じなのはマンフレート・アイヒャーの裁量によるものでしょう。アルバムジャケットの淡い、そしてほの暗い絵のように、浮かび上がっては消えていくサウンド。これは他のメンバーでは出せないと思う。4曲目もけっこう入り組んでいるような気もするけど、「あの」サウンドでせまってきます。

2017/01/10

Times Like These/Gary Burton

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ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き5日目。一気に’88年録音のところまで来てしまいましたが、ECMからGRPに移籍した時期。メンバーを見ると、かなりスゴいことになっていますねえ。でも演奏はそんなに派手ではなくて、バートンのマイペースさが聴いていて分かると思います。ただ、演奏がかなりフュージョン寄りになっていて、まあ、分かりやすい演奏ですね。やはりセールスを意識か、と思われても、仕方がないかもしれない。ECMの時期はけっこう好きだったんですけれどね。やはりこの時代のなせる技だったのかな、とも思えます。このアルバム、好きなんだけど、それだけ、という気もしないでもありません。


Times Like These/Gary Burton(Vib)(GRP) - Released 1988. Michael Brecker(Ts on 1, 6), John Scofield(G), Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Times Like These 2. Or Else 3. Robert Frost 4. Why'd you Do It? 5. P.M. 6. Was It So Long Ago? 7. Bento Box 8. Do Tell

ゲイリー・バートンのGRP移籍第一弾。バートン作の6曲目、ジョン・スコフィールド作が2曲(4、8曲目)、小曽根真作が2曲(1、7曲目)、ヴィンス・メンドーサ作の2曲目、ジェイ・レオンハート作の3曲目、チック・コリア作の5曲目。これだけの大物を使って、割とゆったりしたフュージョン系ミュージックと一部4ビートという形式はもったいない、という気もしますが、ECM時代と違ってセールスを意識しているのかも。1曲目のタイトル曲からそんな大らかな世界が展開しています。バートンは相変わらずマイペースなようですけど、やはりそこはGRPレーベルか。それぞれのミュージシャンのソロや演奏はなかなか印象的です。2曲目はミディアムテンポながらなかなか凝っている複雑な曲。やはり、やや穏やかなフュージョンアルバムです。

2017/01/09

スーパースワンにリングが付く

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以前長男が作成したスーパースワンですが、昔は入手が容易だった真鍮製のリングが入手困難になっていて、しばらくないまま使ってました。たぶんバイト代とかお年玉をもらえたり、彼の机の中から忘れていたお札が出てきたりで、それで真鍮製のリングを買ったんでしょうね。ある朝、スピーカーを見たら取り付けてありました。メーカーや型番、ましてや価格も秘密だそうで、昔は1個1万3千円ぐらいで買えたようなことがネットに書いてありましたが、今だともっとするんではないでしょうか。どこにそんなお金があったのか、そしてその真鍮のリングをどこで調達したのか、気になるところです。

音が変わったかと長男に聞くと、はっきりと、変わったと言ってました。私はまだあまり聴きこみしていないけど、確かに低音は出るようになった感じだし、真鍮の輪っかなので、トランペットなどの楽器がやたらリアルに聴こえます。

写真は向かって左がスピーカーの取り付けたところ、向かって右がスピーカーを取り外して見たところ。けっこう凝った真鍮の削り出しですよね。実際に私もこれからいろいろ聴いてみたいです。最初は輪っかだけ見えていたので、オカルト的な意味合いが強いのかと思っていたら、スピーカーを外したところをはじめて見て、スピーカーの箱に真鍮の輪をつけて、その上にスピーカーをつけているんですね。これは、音がリアルになってくるはずだなあ、とちょっと聴いただけですが、思います。

2017/01/08

Alone At Last/Gary Burton

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ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き4日目。いちおう今回の’70年代初頭まででこの当時のアルバムは完了で、次はECM時代を飛び越えて、GRPの’80年代に行ってしまいます。ECMはすでに全部手直ししてあるからなんですけど。このアルバムで、ビル・エヴァンスやジム・ホールもやっていたという多重録音での演奏を、彼もやってます。ラストの7曲目はヴァイブラフォンだけなんだけど、手数の多さからやはり多重録音ではないかと推測しています。でも最初の3曲のライヴと、後半の4曲がスタジオ録音での多重録音と、はっきり分かれているのも珍しい。昔はLP時代だったから、気が向いた時にA、B面どちらかをかけるという事が出来たんでしょうね。


Alone At Last/Gary Burton(Vib, P, Org)(Atlantic) - Recorded June and September 1971. - 1. Moonchild 2. Green Mountains/Arise, Her Eyes 3. The Sunset Bell 4. Hand Bags And Glad Rags 5. Hullo, Bolinas 6. General Mojo's Well Laid Plan 7. Chega De Saudade (No More Blues)

ゲイリー・バートン作が3曲目、スティーヴ・スワロウ作が2曲(2、5-6曲目)、キース・ジャレット作が1曲目、他にボッサなど。ライヴ(最初の3曲)や多重録音の曲(4-7曲目)も。ゲイリー・バートンがピアノを弾いている録音も珍しいだけに貴重な演奏になってます。音数は多いんだけど、うるさくは感じなくて、クールな感じもリリシズムもあって、基本的にヴァイブラフォンのソロでアルバムを成立させているところに、彼のテクニシャンぶりを感じさせます。ただ、完全なソロだと、この楽器ではちょっと寂しいかな、という印象も。多重録音の方はもう少し賑やかな雰囲気にはなりますが、ベースやドラムがいなくても、ジャズというよりは、やはり8ビート指向の曲が多く、当時のポップスとかジャズロックのサウンドを感じさせています。

2017/01/07

Paris Encounter/Gary Burton & Stephane Grappelli

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ゲイリー・バートンのリーダー作(実際はこのアルバムは共作なんですが)過去盤聴き3日目。彼のジャズロックの時代のアルバムではあるけれど、ここはジャズロック色はなく、ステファン・グラッぺリに引きずられてか、明るいジャズを奏でています。フロントの楽器構成も面白いですが、2人の温度感の差とか、明るさの差が聴いていて興味深いですね。スタンダードなども多く、ジャズファンにとってはけっこう聴きやすいアルバムになってます。これが国内盤CDで出たのが’98年なので、ちょうどホームページにとっては境目よりちょっと前の時代になります。やはり決め手は聴きやすさかな。


Paris Encounter/Gary Burton(Vib) & Stephane Grappelli(Vln)(Atlantic) - Recorded 1969. Steve Swallow(B), Bill Goodwin(Ds) - 1. Daphne 2. Blue In Green 3. Falling Grace 4. Here's That Rainy Day 5. Coquette 6. Sweet Rain 7. The Night Has A Thousand Eyes 8. Arpege 9. Eiderdown

ここではステファン・グラッペリとのコラボレーションで、明るくて比較的オーソドックスな聴きやすいサウンド。1曲目はアップテンポの4ビートですし。2人ののソロはけっこうすごい。フロントがヴァイブラフォンとヴァイオリンというのも特徴的。グラッぺリ作が8曲目、スティーヴ・スワロウ作が3、9曲目、マイケル・ギブス作は6曲目。他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。マイルス・デイヴィス作の2曲目はけっこう渋く迫ってくるバラード。 哀愁が漂いつつ、スリリングに進んでいく3曲目、しっとりとしたヴァイオリンの音色が印象的なバラードの4、6曲目、ノリの良い4ビートも軽やかな5曲目、16ビート的に弾むベースに乗って明るく進む7曲目、静かで、少し華やかなバラードの8曲目、スピード感とベースの複雑なビートの9曲目。

2017/01/05

Very Touchy/Gary Burton

Garyvery
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き2日目。と言いつつ他のこれより前の時期のアルバムは今世紀に入ってから聴いているのが多いので、もう’69年の録音になってしまってますが。このアルバムは公式のリーダー作ではないと思うのですが、録音としては貴重かも。ただ、自分はこの’70年代中盤以降のクロスオーヴァー世代なので、この時期のジャズロックってあまり聴かないんですけれども。私よりもっと上の世代の、リアルタイムで聴いていた人たちには思い入れが深いんじゃないかな。少しラフだけど、購入当時はあまり分らなかったけど、今聴き直してみると、割と面白いと思いました。


Very Touchy/Gary Burton(Vib)(Ninety-One) - Recorded June 1969. David Pritchard(G), Steve Swallow(B), Billy Goodwin(Ds) - 1. Walter L 2. I Want You 3. A Rise Her Eyes 4. Portsmouth Figurations 5. Henninger Flats 6. Ballett 7. General Mojo Well Laid Plan 8. And On The Third Day

フランスでのライヴ。ゲイリー・バートン作が1曲目、スティーヴ・スワロウ作が3曲(3-4、7曲目)、デヴィッド・プリッチャード作が5曲目、ボブ・ディラン作が2曲目、マイケル・ギブス作曲が2曲(6、8曲目)。8ビートの曲が多いので、お、ジャズロックだ、と思うわけですが、この時代も今聴いてみるとちょっとどうも、と思う人もいるのでは。ただその好感度は聴いている人の年代にもよります。音質も今ひとつという感じもしますが、かえってそのライヴ感覚がいいのだ、とも思えます。彼の演奏での有名な曲が多いそうですけど、このCDが出た時期(’96年)にほぼ初聴きだったので、そのことは分かりませんでした。 聴き返すと、ジャズロックなんだけど、バートンのクールなヴァイブラフォンと、他のメンバーの熱い演奏が聴きもの。

2017/01/04

A Genuine Tong Funeral/The Gary Burton Quartet With Orchestra

Garygenuine
ゲイリー・バートンのリーダー作過去盤聴き1日目。実は’70年代のECM時代はもうコメントが手直しされていて、それ以前で’98年より前に発売された国内盤って多くないんですよね。それ以後に国内盤で発売されたか、輸入盤を購入したかのどちらかです。それでもまだ、未入手のものが数枚あります。ジャズロック時代でもあるので、すぐでなくてもいいかな、と。今日のアルバムはそんなジャズロック色はなくて、むしろ当時のカーラ・ブレイ色に染まっていて、フリー度もあったり、曲によっては高めだったり。彼のアルバム史では異色なのかなと思います。でもなかなか面白い、当時としては唯一無二のサウンドではなかったかな。


A Genuine Tong Funeral/The Gary Burton(Vib) Quartet With Orchestra(RCA) - Recorded November 20 and 21, 1967, and January 23, 1968. Larry Coryell(G), Steve Swallow(B), Lonesome Dragon(Ds), Steve Lacy(Ss), Mike Mantler(Tp), Leandro Gato Barbieri(Ts), Jimmy Knepper(Tb, Btb), Howard Johnson(Tuba, Bs), Carla Bley(P, Org, Cond) - 1. The Opening Interlude: Shovels the Survivors Garve Train 2. Death Rolls 3. Morning Part1 4. Interlude: Lament Intermission Music 5. Silent Spring 6. Fanfare Mother Of The Dead Man 7. Some Dirge 8. Morning Part2 9. The New Funeral March 10. The New National Anthem The Survivors

邦題は何と「葬送」で、各曲のタイトルもそれにちなんだ変わったアルバム。サブタイトルは「言葉のないダーク・オペラ」。ドラマチックに構成されているトータルアルバム。曲は全曲カーラ・ブレイの作曲で、どちらかというと、カーラ・ブレイのアルバム的な要素が強いです。 組曲的な展開になっているのが印象的で、東洋の葬式を題材にしたそうだけど、どこの国のものを模したものでもないとのこと。’67年という時代を考えると、けっこう独創的な組曲であり、ドラマチックな印象が強いです。10曲目の一部だけ激しく、他はあまり激しくはないですが、少しフリー的なアンサンブルとでもいうのか、若干ラフに絡んでいるところも面白い。ゲイリー・バートン度はそれほど高くないけれども、要所要所でクールなサウンドを聴かせています。

2017/01/03

ブロンボIII!!!/JBプロジェクト

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10年以上ぶりにJBプロジェクトの3作目が出ました。神保彰はこのところ例年正月に2枚ずつアルバムを出してますが、これはその1枚。やっぱり豪華な顔ぶれですね。ビートはフュージョン/ファンク的なんだけど、アコースティック・ベースとアコースティック・ピアノを使ったピアノ・トリオの曲が多いので、ジャズ的に聴こえることも。多重録音とかプログラミングなども使用しているようです。ミキシングの関係か、あまりバカテクに聴こえないですけど、むしろ聴きやすくていいんじゃないかなとも思います。ただ、インパクト的には1と2の方が大きかったような気もしてます。この2人ならこうなるだろう、という予想が、以前のアルバムからできてしまうからかな?


ブロンボIII!!!/JBプロジェクト(Electric Bird)
BromboIII!!!/JB Project(Electric Bird) - Released 2017. Akira Jimbo(Ds), Brian Bromberg(B), Featuring: Jeff Lorber(Key on 3, 6, 8), Patrice Rashen(P, Key on 1, 4, 10), Otmaro Ruiz(P on 2, 5, 7), Willie Murillo(Tp on 5), Tony Guerrero(Tp on 5), Mark Visher(As, Bs on 5), Vince Trombetta(Ts on 5), Jason Thor(Tb on 5) - 1. Actual Proof 2. Stratus 3. Hybrid Life 4. Teen Town 5. Rony Lowery, Private Eye 6. I Can't Tell You Why 7. Eleven Thirty 8. From Darkness To Light 9. Bromblue 10. Strut Ahead

シリーズ3作目。神保彰作が3、7、10曲目、ブライアン・ブロンバーグ作が5、8曲目、2人の共作(インプロヴィゼーション)が9曲目、ハービー・ハンコック作が1曲目、ビリー・コブハム作が2曲目、ジャコ・パストリアス作が4曲目、イーグルスの曲の6曲目。ピアノ(一部の曲のみキーボード)、ベースがたいていの曲でアコースティック(5曲目と、6曲目のリード部はエレクトリック)なので、ビートはフュージョン/ファンクながら、ジャズっぽさもけっこう出ています。有名なピアニスト(キーボーディスト)を3人とっかえひっかえの演奏と、おなじみの曲を差しはさんでの演奏は、親しみやすいです。ベースもドラムスも、ミキシングの関係かおとなしめに聴こえるけど、けっこうバカテクなんじゃないかと。5曲目のみホーン・セクションが参加。(17年1月1日発売)

2017/01/02

21/神保彰

Jimbo21
元日早々、神保彰関連で2枚新譜のCDが届いたので、聴いていきます。彼のアルバムは、レーベルを超えて、21枚目になったそうです。このほかにカヴァー・アルバムが5枚ほどあるので、トップミュージシャンなのに何という多作家か、と思います。ただ、メンバーも長く同じだし、大いなるマンネリという感じもあって、キングから発売されたアルバムの、どこがどう違うのかを説明するのは難しい。でもカッコいい。実は、アルバムコメントも過去アルバムからの流用があるのも、そういう側面を説明するのに必要だからか、どうなのか。収録時間は46分台と、これまた相変わらず少し短めです。


21/神保彰(Ds)(Electric Bird)
21/Akira Jimbo(Ds)(Electric Bird) - Released 2017. Abraham Laboriel(B), Otomaro Ruiz(P, Key), Guest: Allen Hinds(G on 2, 5, 9), Richard Elliot(Ts on 1, 4, Ss on 7) - 1. Take It Easy 2. Doing What? 3. Tokyo Skyline 4. Snap! 5. All Over Again 6. You Got Me 7. Don't Puzzle Me 8. Be A Dreamer 9. No Big Deal

全曲神保彰作曲とアレンジ。通算21作目のソロ・アルバムとのことですが、そのマイペースぶりはやはりいい。基本のメンバーは同じなので、いつものサウンドが聴こえてきますが、やはりブレてないというか、安定しているというか。基本的にはスムース・ジャズ系のメロディとタイトなリズムの組み合わせで、非常に聴きやすく仕上がっています。それでも曲によってサックスやギターも参加したり、フュージョン/ファンク的なリズムも、レゲエも、ラテンも、チャチャチャもありという、変化に富んだリズムでせまってきます。2曲目はそういう意味ではちょっとハードにせまったという感じもあります。基本的にはそれでも他のミュージシャンに比べて聴きやすいメロディが魅力。FM放送にかかりやすいように、という意味合いもあるのかも。(17年1月1日発売)

2017/01/01

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申しあげます。

昨年は年末になって、CD棚がいっぱいになってしまいました。以前スウィングジャーナルを処分して空けたスペースもCDの前後2段積みで一杯です。毎年100枚以上買っていて、処分のペースが遅いのでやむを得ないですけれども。それでも数千枚収納できているんだから、文句は言えないですね(笑)。当分の間、床に平積みという方法も考えて、ペースは落とさずに購入していこうと思ってます。でも、これでも昔に比べて購入はだいぶ減っているんですよ。ECMがこのところ、毎年50枚前後の新譜を出しているのは、5-6年前には想定外だったこともありますし。購入を少し絞っている中で、ECM比率が高いのもここ数年の特徴です。

自分の年齢から考えると、今は新たなミュージシャンやレーベルにはなるべく手をのばさないで、手元の方のまとめに入っていく時期かと思います。昨年は1年近く中断していた、’99年からはじめたホームページの方の過去盤のコメント手直しも、12月に復活してあと789枚になってまして、人生というスパンで考えると、何とか射程距離内に入ってきたかな、と思います。直した方は、もはや千枚単位になっていますし。ホームページ当初にやっていた、M-BASE関係(当時)のミュージシャンのアルバムコメント手直しも、いろいろ回り道をして、やっと昨年末に終えたところです。それでも、昨日アップしたアルバムは30分ほどどこにあるか探し回ってしまいました(笑)。

だんだん分かってきたことですが、最近の最先端のジャズは合わないのもあって、自分が若い当時は最先端でいたつもりが、そこからの歩みが遅かったんですね。ただ、年齢も経てきてもう50代半ばですし、普通だったら昔のジャズに回顧していってもおかしくない時期です。それでも、ちょっと保守的にはなりつつも、新譜追っかけは基本的に変わらないだろうなあ、と思いますし、それが目標でもありますし。

皆さんも今年は良い1年になることをお祈り申し上げます。

2017年
元旦

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