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2016/07/31

Rubicon/Mats Eilertsen

2469
ECMレーベルの新譜の2日目で、これで一段落。Mats EilertsenのECM初リーダー作で、ECMではサイド参加作は9作見つけることができたので、満を持しての登場ということになるのかな。このアルバムの曲は、それ以前にジャズフェスティバルのために作曲したものだったそうなので、それで録音をするに至った、という順番かも。やや活気はある場面があるものの、やっぱり北欧ジャズという感じではありますね。それにしても全体的に渋い(ジャズ的な渋いという意味ではなくて)サウンドに仕上がってます。たぶん最初の公演と、今回の録音と温度感は違うだろうなあ、と思いつつ、これもまたいい感じだと思います。


Rubicon/Mats Eilertsen(B)(ECM 2469)(輸入盤) - Recorded May 2015. Eirik Hegdal(Ss, Bs, Cl, Bcl), Thomas T Dahl(G), Rob Waring(Marimba, Vib), Harmen Fraanje(P, Key), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. Canto 2. Cross The Creek 3. March 4. Balky 5. Lago 6. BiuBlue 7. Wood And Water 8. September 9. Reminiscent 10. Introitus

(16/07/30)2曲目がHarmen Fraanje作、7曲目がHegdal/Waring/Eilertsenのインプロヴィゼーションの他は、Mats Eilertsen作曲で、ECM初リーダー作。楽器の編成がちょっと変わっているけど、曲によっては一部のメンバーの演奏です。そこでの演奏は割と静かなサウンドが基調で、やっぱりECMらしい、また、ノルウェーのベーシストらしいサウンドになっています。元はVossaJazz Festivalのために作曲したとありますが、タイトルが「ルビコン」というのも興味深いです。諺が意味深いというか。だから物語のように曲が進んでいくのか。やや陰影のある分かりやすいメロディの部分もあれば、内省的な感じのインプロヴィゼーションもあるし、やや入り組みながらのところとか、3曲目のようにそれなりに盛り上がるところもあります。

2016/07/30

The Magical Forest/Sinikka Langeland

2448
ECMの新譜が2枚(と言っても到着後10日近く経ってますが)あるので、この紹介を。Sinikka Langelandの5作目。バックのメンバーは同じメンバーで3作目になるのですが、今回はここにTrio Mediaevalのコーラスが加わっていて、なかなか面白いサウンドになっています。このグループ、New Seriesの方からアルバムを出しているので、クラシック畑なんですけど、「Folk Songs」(ECM New Series 2003)というのも出していて、全く初めて足を生みいれたという感じではない様子。不思議なフォーク色と民族音楽色と北欧ジャズ色と彼女らとの融合サウンドになっています。やっぱりこっち方面が好きな方向けかな。


The Magical Forest/Sinikka Langeland(Kantele, Vo)(ECM 2448)(輸入盤) - Recorded February 2015. Arve Henriksen(Tp), Trygve Seim(Ts, Ss), Anders Jormin(B), Markku Ounaskari(Per), Trio Mediaeval: Anna Maria Fiman(Vo), Berit Opheim(Vo), Linn Andrea Fuglseth(Vo) - 1. Puun Loitsu 2. Sammas 3. Jacob's Dream 4. The Wolfman 5. The Magical Forest 6. Koyri 7. Kamui 8. Karsikko 9. Pillar To Heaven

(16/07/29)引用とか基づいたものとかはあるにしても基本的にノルウェーのSinikka Langelandの作詞作曲。同じノルウェーのTrio Mediaevalというコーラスも参加して、しかも北欧のバック・ミュージシャンということで、北欧的な神秘的なサウンドの音楽に仕上がってます。バックミュージシャンは彼女のECM1作目「Starflowers(ECM 1996)」、3作目「The Land That Is Not(ECM 2210)」と同じ。Trio Mediaevalの方は以前はNew Seriesでリーダー作を出していましたが、こういう民族音楽的なフォークソングにもマッチするサウンド。ややクラシック的な響きにシフトしている感じもしますが、より神秘的にも感じます。3曲目後半などインストルメンタルの部分はやはり北欧ジャズで、5曲目はカンテレが中心の軽い感じから北欧ジャズに。

2016/07/29

デュオロジー/KIYO * SEN

Kiyosenduo
ユニットの2作目。3作目が9月に出るとのことで、過去にさかのぼって追っかけ購入をしていますが、けっこういいサウンドのハードコア・フュージョン、時にプログレ的な、時にメロディックな、と、心地よく聴かせてくれます。やはりこの2人がメインなので、キーボードもドラムスも聴きごたえがあるし、珍しく何回もすでにかけていました。1作目がやりたいことを詰め込んだようなサウンドなら、2作目はもっとやりたい方向に行ったという感じかな。こうなってくると3作目が楽しみでもありますが、次は何を聴かせてくれるのか、興味津々です。ただ、次も3,240円なんだよね。すぐ買うか、迷うところ。


デュオロジー/KIYO * SEN(VEGA Music)
Duology/KIYO * SEN(VEGA Music) - Recorded March 26 and 27, 2015. 大高清美(Org、Key、Prog、Voice)、川口千里(Ds、Per)、Special Guest:矢堀孝一(G on 4, 8)、Duke Sarashina(B on 9) - 1. Fundamental 2. Supercell 3. I Wanna Be 4. Willful Cat 5. Poriomania 6. Hey Fever 7. Beck 8. 水晶花 9. mood#1

2曲目が川口千里作、6曲目が矢堀孝一作、他は全曲大高清美作。基本的に1作目と同じように録音しているのですが、演奏はオルガンの割合が高くなったような気もするし、よりシンプルになった雰囲気があります。ハードコア・フュージョンを感じさせる曲が多いのは相変わらず。これをフルバンドではなくて、数曲を除いてデュオで演奏してしまうところにこのユニットの価値があるのかなとも。ドラムスも音数は多いですし、聴いていてスカッとするサウンド。2曲目は文字通りドラムスから先にできているような、スリリングなリズムのフュージョン。1作目も良かったけど、2作目はさらにやりたい方向に向かっている演奏。プログラミングがどう生かされているのか、キーボードの一人同時演奏をライヴでも見てみたい気がします。(15年6月25日発売)

2016/07/28

Chocolate Booster/KIYO * SEN

Kiyosenchoco
またちょっと国内盤を過去にさかのぼって2枚購入しました。当時も気にはなっていたんだけど、なぜか買ってません。KIYO * SENのユニット。大高清美はCasiopea 3rdでも活躍しているので、もう有名人ですよね。自分の目当ては川口千里のスーパードラム。このアルバムの発売時は今よりさらに若く、2年半も前のこと。もう、半端じゃないくらい手数王ですね。まあ、基本がデュオのユニットということで制約はあるものの、ベース・シンセとか、プログラミングを使ってけっこうカラフルなハードコア・フュージョンに仕上がっています。後追いになってしまったけど、買ってよかったと思う1枚。


Chocolate Booster/KIYO * SEN(VEGA Music) - Released 2014. 大高清美(Org、Key、Prog)、川口千里(Ds、Per)、Special Guest:矢堀孝一(G on 4-5, 9) - 1. K.S. Pro 2. Chocolate Booster 3. Open Transport 4. Orange Mist 5. Overcoming Interaction 6. Ladies Talk 7. Shone Shrine 8. Ambition 9. Future

基本的にオーヴァーダブかプログラミングをかぶせたキーボードとドラムスのデュオのユニット。2人の共作が6曲目、矢堀孝一作が5曲目(ギターで3曲に参加)、他は大高清美の作曲。ベースがベース・シンセか、オルガンのペダルだろうと思うのですが、キメとか、変拍子が多くて、ドラムスも定評があるので、けっこうリズムがタイトにキマっています。若いのにスーパーテクなのは相変わらず。3曲目のドラムスの音数はスゴい。ややハードコアに振れたフュージョンを演奏していますが、リズム的にはもっとロック寄りで重い感じのものもあります。ここではオルガンだけレバなくて、いろいろなキーボードを使っていて、2人のファーストアルバムなだけに、けっこう変化に富んでいます。4曲目のようにドラマチックな曲もあります。(14年1月18日発売)

2016/07/27

ホームページ移転その後とか、未CD化のECMのこととか

4月に、旧アドレスがこの9月で廃止だということで移転したホームページ、それだけでは終わりませんでした。ツイート、FBのイイネ!、Mixiチェック、はてなブックマークなど、各ページに付けているタグを、そのまま使えるのもあるでしょうが、旧アドレスのままのもあり、総入れ替えしました。累積の数字、またゼロからかあ、と気が遠くなってきます(笑)。特にはてなブックマークが今現在ほぼゼロというのはイタいですね。まあ、これは時間が解決してくれるものだから、と言いつつ、自分の人生って、平均すると残された時間の方が少ないんですよね(笑)。もう移転はしたくないなあ。新ホームページアドレスはこちらです。

http://kudojazz.music.coocan.jp/

また、相変わらずECMの新譜を追いかけ続けていますが、CDのみでの追っかけのため、LPで出ただけで未CD化のものについては、ここ数年ネットの他のブログからリンクさせていただく方法を取ってます。ほぼ事前に許可をもらって、リンク及び記事の転載をさせていただいてます。それについてはこちらでまとめてあります。

ECMの未CD化アルバム
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2010/12/ecmcd-bc66.html

ここでは主に下記のブログからリンクさせていただいてます。

Sketches Of Israel」ここではECMやJAPOの未CD化盤の紹介が多く、また、ECMのアナログ盤のオリジナルの見分け方の方法など、役に立つ情報がかかれています。「Guitar Records」というネットショップも運営されてます。

kenさんの「Kanazawa Jazz days」こちらはECMをアナログで収集されていて、1200番台まではそろったのかな? お忙しい方なので、現在番号順にアナログで1074番あたりまで、アップされています。

toshiyaさんの「中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar」こちらは未CD化盤もありますが、割と新譜の紹介も多いです。いろいろな方面にアンテナを張られているので、ECMではなくてもいろいろ参考にさせていただいてます。

奇天烈音楽士さんの「奇天烈音楽館 Strange Kind of Music」こちらは、主にCDBOX化されたのだけど、別番号なため、元の番号のところにリンクさせていただいているものが多いです。

ECMコンプリートは自分では未CD化盤がネックとなってますので、これらのリンクもご参考になさってください。それ以外でもこれらのブログでは収穫は大きいと思います。自分一人ではなかなかここまでできないので、感謝申し上げます。

2016/07/26

Memory Select, The Paris Concert 3/Tim Berne's Bloodcount

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これでJMT(Bamboo)レーベルの全81枚の紹介は終わりです。すでにかなり昔、活動を停止しているレーベルなのですが、今見るとリーダーや参加メンバーがスゴいアルバムが多いです。中古盤でないと入手が困難なのが難点かな。


Memory Select, The Paris Concert 3/Tim Berne's Bloodcount(As, Bs)(Bamboo) - Recorded September 22-25, 1994. Chris Speed(Ts, Cl), Michael Formanek(B), Jim Black(Ds), Marc Ducret(G) - 1. Jazzoff 2. Eye Contact (Winter&Winter JMT Edition だと 081)

長尺の曲が2曲(18分台と何と51分台)。フリー・インプロヴィゼーションのように聞こえますが、譜面に書かれた部分も多いという話もあり、そうすると、なるほど現代音楽のようなスタンスの曲ともとれます。1曲目は静かにはじまって抑えめに管楽器の咆哮があり、その後スペイシーなドラムソロを経て厳かなアンサンブル。2曲目は最初の部分は静かなアンサンブルではじまり、控え目ですが全員で徐々に盛り上がっていきます。急にフリーっぽくなったり緻密なアンサンブルが展開されたり、賑やかになったり静かになったりと、比較的ドラマチックな展開。中間部ではギターを中心とした激しいインプロヴィゼーションがあって爽快です。他の2枚がそうだったように、これも聴く人をかなり選ぶアルバム。

2016/07/25

The Paul Motian Trio At The Village Vanguard

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The Paul Motian Trio At The Village Vanguard(Ds)(Bamboo) - Recorded June 1995. Bill Frisell(G), Joe Lovano(Ts) - 1. You Took The Words Right Out Of My Heart 2. Abacus 3. Folk Song For Rosie 4. The Owl Of Cranston 5. 5 Miles To Wrentham 6. Yahlah 7. The Sunflower 8. Circle Dance (Winter&Winter JMT Edition だと 080)

おなじみ3人編成による、ヴィレッジ・バンガードでのライヴ。ほとんどがポール・モチアンのオリジナル曲。ライヴなので長めの演奏です。空間的広がりのある、フレキシブルな演奏がここでも繰り広げられています。1曲目のみスタンダードで、静かな中にも牧歌的な響きがあります。ドラムの上を舞うギターとサックスが適度な緊張感を含む2曲目、しっとりと哀愁の漂うサウンドの3曲目、どちらかと言えば明るい語り合いの4曲目、浮遊感のあるエキゾチックなテーマの5曲目、それなりに盛り上がり内面でもふつふつと燃えたぎるような14分台もの6曲目、アヴァンギャルド性もありながら3人で突き進んでいく7曲目。そして、けっこうこのトリオにしてはノリの良い8曲目。 内省的ですがハマるとコワいかも。

2016/07/24

Murder In The Worst Degree/Gary Thomas Overkill

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Murder In The Worst Degree/Gary Thomas(Ts, Ss) Overkill(Bamboo) - Recorded 1994 & 1995. George Colligan(P), Marvin Swell(G), John Lamkin 3rd(Ds), etc. - 1. S.O.L., Guaranteed Flow 2. Have Hope 3. Outta The Game 4. Terror Of The Streets 5. Barrikade'll Stop Ya 6. Doomsday Booty 7. Fuk The Massa 8. The Godfather Waltz, Just A Villain 9. Soulja 10. It's On 11. Doomsday Booty(Single Version) 12. Just A Villain(U.S. Single Version)(Winter&Winter JMT Edition だと 079)

以前のアルバムではラップの曲が入っても楽器の演奏重視の曲が多かったのですが、ここでは完全なラップ/ヒップ・ポップのアルバムになってしまいました。サウンドはラップ向けの打ち込み、ミキシングで重低音がけっこう持ち上げられています。しかもサックスや他の楽器があまり前面に出てきません。これはこれでラップのアルバムとして聴けば面白いのかもしれませんけれど、ちょっと私には評価不能です。彼がメッセージを伝える強力な手段としてラップを用いる気持ちは分かるのですが...。ただ、曲は合作にしてもほとんどの曲でゲイリー・トーマスのクレジットが入っているので、けっこう力が入っています。 合作になっているのは、詩はラッパー達が考えているからだと思います。マーヴィン・スウェルのギターも圧巻。

2016/07/23

Winter Truce (And Homes Blaze)/Django Bates

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Winter Truce (And Homes Blaze)/Django Bates(P)(Bamboo) - Recorded February 1,2 and 6-9, 1995. Julian Arguelles(Bs, Ss), Iain Ballamy(Ss, As, Ts), Chris Batchelor(Tp), Roland Bates(Tb), Steve Buckley(Ss, As), Martin France(Ds, Per), Sid Gauld(Tp), Stuart Hall(G, Vln, Banjo), Richard Henry(Btb), Sarah Homer(Cl, Bcl), Dave Laurence(French Horn), Mark Lockheart(Ts, Cl), Michael Mondesir(B), Eddie Parker(Fl, Bfl), Barak Schmool(Ts, Piccolo Fl), Christine Tobin(Vo), Sarah Waterhouse(Tuba) - 1. You Can't Have Everything 2. The Lonelyness Of Being Right 3. ...And A Golden Pear 4. New York, New York 5. Early Bloomer 6. X=Thingys x3/MF 7. Fox Across The Road 8. Powder Room Collapse 9. Kookaburra Laughed 10. You Can't Have Everything (Reprise) (Winter&Winter JMT Edition だと 078)

大編成のブラス・セクションを加えた曲と小編成のバンドの曲とがあります。ほとんどがジャンゴ・ベイツのオリジナルで、アレンジが独創的。いわゆるコーラスの歌で途中がファンクになる1曲目、不思議な浮遊感覚を持つアグレッシヴなビッグ・バンド・ジャズと語りが印象的な2曲目、ネアカ変拍子ラテン・ファンクの3曲目、非常にアヴァンギャルドな映画音楽の4曲目、ゆったりしたオーケストレーションの小品の5曲目、ドラミングもビッグ・バンドの演奏もスゴい6曲目、タイトル通り狐につままれたような緩急自在な展開の11分台の7曲目、バンド全体で飛んだり跳ねたりしているような印象の8曲目、ゆったりとしたメロディアスなバラードの9曲目。そして1曲目の別テイク(別アレンジ)がラスト10曲目に再びあらわれます。

2016/07/22

Toys/Uri Caine

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Toys/Uri Caine(P)(Bamboo) - Recorded Fenruary and March 1995. Don Byron(Cl, Bcl), Gary Thomas(Ts, Fl), Dave Douglas(Tp), Joshua Roseman(Tb), Dave Holland(B), Ralph Peterson(Ds), Don Alias(Per) - 1.Time Will Tell 2. The Prisoner 3. Herbal Blue 4. Or Truth? 5. Yellow Stars In Heaven 6. Over+Out 7. Dolphin Dance 8. Toys 9. Cantaloupe Island 10. Woodpecker 11. I'm Meshugah For My Sugah (And My Sugah's Meshugah For Me) (Winter&Winter JMT Edition だと 077)

ユリ・ケインはコンポーザー、アレンジャーでもあるので、どの曲も少々アグレッシヴで凝っています。曲によって編成はさまざま。ここではハービー・ハンコックの曲を4曲(2、7-9曲目)演奏。当然アグレッシヴな曲もあります。1曲目はテーマの独特なベースラインとパーカッションが印象的。ピアノトリオで浮遊感のあるバラードの3曲目、トリオの迫力あるアップテンポの4曲目、混沌としたリズムの上にのる美しいメロディの5曲目、テンポよくはじまりフリーに突入する6曲目、フリーっぽい小品の10-11曲目。メンバーもスゴい。ゲイリー・トーマスは1、2、6、8曲目に、ラルフ・ピーターソンは1-6、8、10曲目に、ドン・バイロンは2、9曲目に参加、デイヴ・ホランドは9曲目と11曲目以外に参加 しています。

2016/07/21

Tethered Moon Play Kurt Weill

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Tethered Moon Play Kurt Weill(Bamboo) - Recorded December 1994. Masabumi Kikuchi(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds) - 1. Alabama Song 2. Barbara Song 3. Moritat 4. September Song 5. It Never Was You 6. Trouble Man 7. Speak Low 8. Bilbao Song 9. My Ship(Winter&Winter JMT Edition だと 076)

テザード・ムーンによるクルト・ワイル作品集。これほど聴いていて緊張するクルト・ワイルがあるのだろうか。よく知っている「モリタート」(3曲目)や「スピーク・ロウ」(7曲目)なども、このメンバーで演奏するとここまで内省的になれるのか、とつくづく思いました。また、曲によってはテーマがちょっと感じられるかなという点だけで、あとは原曲とだいぶ違う印象にもなります。1曲目ももっと牧歌的な歌ではなかったかと思うのですが、彼らのペースにハマッてしまいます。ギリギリのところで発せられる音。そのエッジの鋭さ。スペイシーで緊張感と安らぎが同居する不思議な感覚。ただし、スローテンポの静かな曲が続くので、聴くのにはある程度覚悟が必要かも。 その音と対峙して受け止めるような聴き方になります。

2016/07/20

Poisoned Mind, The Paris Concert 2/Tim Berne's Bloodcount

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Poisoned Mind, The Paris Concert 2/Tim Berne's Bloodcount(As, Bs)(Bamboo) - Recorded September 22 - 25, 1994. Chris Speed(Ts. Cl), Michael Formanek(B), Jim Black(Ds), Marc Ducret(G) - 1. The Other 2. What Are The Odds? - Speed - J.B.'s Stove - A Slight Discrepancy In The Figures (Winter&Winter JMT Edition だと 075)

(00/07/15)ティム・バーンの作曲。抑制がきいていてコントロールがとれ、かつ構築されたアヴァンギャルドなジャズ(と言っていいのかどうか)。このアルバムも長尺の曲が2曲です。ではフリージャズばかりかというと、非ジャズ的(というより現代音楽的?)な部分も見え隠れしていて、とにかく内側にこもっていくサウンド。1曲目は30分近くありますが、サックスがまるで雅楽のように絡み合いながら曲が盛り上がっていきます。中盤ドラムソロをはさんで再び神秘な世界が展開。2曲目は40分を超える大作。自然発生的にはじまったと思ったら、テーマ(らしきもの)は緻密。でもやっぱりアヴァンギャルド。メドレーのようなのですが、フリーな展開が緩急自在に、かつドラマチックに進んでいきます。 時間の流れで聴く?

2016/07/19

Lowlife, The Paris Concert 1/Tim Berne's Bloodcount

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Lowlife, The Paris Concert 1/Tim Berne's Bloodcount(As)(Bamboo) - Recorded September 22 - 25, 1994. Chris Speed(Ts, Cl), Michael Formanek(B), Jim Black(Ds), Marc Ducret(G) - 1. Bloodcount 2. Reflections - Lyric - Skin 1 3. Prelude - The Brown Dog Meets The Spaceman(Winter&Winter JMT Edition だと 074)

(00/12/17)1曲目22分、2曲目17分、3曲目37分と、長尺の演奏ばかりのパリでのライヴ。1曲目のグループ名のタイトル曲から比較的抽象的な、寄せては返すサウンドと静寂のバランス。いつもながら構築された部分も多いフリー・インプロヴィゼーション、と言うのが正しいのでしょうか。難解ながらなるほどドラマチックと言えばドラマチック。2曲目はやや静かでメロディアス系のゆったりしたテーマから徐々に盛り上がって行きます。後半はやや抑制の効いたブローイング。3曲目は静寂のの彼方から徐々に近づいてくるようなインプロヴィゼーション。長尺にもかかわらず、けっこうドラマチックな展開ではあります。フリーの色合いも独自のもの。 少々聴く人を選ぶアルバムだと思います。

2016/07/18

Magic Labyrinth/Marc Johnson's Right Brain Patrol

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Magic Labyrinth/Marc Johnson's Right Brain Patrol(B)(Bamboo) - Recorded June 1994. Wolfgang Muthspiel(G), Arto Tuncboyaciyan(Per) - 1. Samurai Hee-Haw 2. J.P. 3. Solar 4. A Paco 5. Forest Flower 6. Street Walk 7. Magic Labyrinth 8. Around That Time 9. Ne Um Talvez(Winter&Winter JMT Edition だと 073)

ギターがウォルフガング・ムースピールに変わって、よりマーク・ジョンソンのグループが面白くなりました。 彼のオリジナルは全9曲中3曲。1曲目でベース・ディザイアーズ時代の「サムライ・ヒーホー」の再演をしていますが、彼ら3人の世界が繰り広げられています。アート・ツンクボヤチアン作の曲では彼の出身地トルコのエスニックな空気感にふれたような2曲目とブルース的な6曲目。これに対し、ムースピール作の4、8曲目は複雑な色彩感覚でやや繊細さがあります。3曲目はマイルス・デイビスの「ソーラー」なのにベースソロで原曲が迷彩色。マーク・ジョンソン作では控え目なバラードの5曲目、エスニックでスペイシーなタイトル曲の7曲目。9曲目はゆったりと流れるようなメロディの曲 です。

2016/07/17

ギルティ・プレジャー/山中千尋

Yamanakaguilty
山中千尋のデビュー15周年のアルバムだそうです。聴くのに体力がいるかなと思って聴いていたら、意外にもリラックスして聴ける曲が多かったです。メロディも分かりやすい場面が多く、今のジャズを感じさせるところもあっても、それほど目立たせているわけでもなく、多くの人に受けるんじゃないかなあ、と思います。ちょっと総花的な感じもあったりと、本当にやりたい方向で演奏しているのか、それともレーベルの意向もあるんじゃないかな、とか勘ぐったりしてしまいますが。ただ、多くの人はこのアルバムをいいと思うのではないかなあ、と感じます。聴きながらこれを書き、アルバムは早速2巡目に入ってます。


ギルティ・プレジャー/山中千尋(P、Key)(Blue Note)
Guilty Pleasure/Chihiro Yamanaka(P, Key)(Blue Note) - Recorded March 2016. Yoshi Waki(B), John Davis(Ds) - 1. Clue 2. Guilty Pleasure 3. Caught In The Rain 4. Life Goes On 5. The Nearness Of You 6. At Dawn 7. Hedge Hop 8. Moment Of Inertia 9. Guilty Pleasure Reprise 10. Meeting You There 11. Thank You Baby

5、10-11曲目以外は山中千尋作曲。意外にメロディもなじみやすい部分も出てきて、2、4曲目など新しさを感じさせつつ、入りやすくもなっています。それでいてオリジナリティもあるし。1曲目は変拍子かと思ったら、同じフレーズで4拍子に戻ったりして、2、9曲目のタイトル曲はフェンダー・ローズを使って今っぽいサウンドを演出しつつも2曲目にはアップテンポの4ビートの部分もあったりと、変幻自在。しっとりと落ち着いたバラードの、雨を感じさせる3曲目、フリー的なアプローチのスタンダードの5曲目、文字通り夜明けの雰囲気のボッサの6曲目、懐かしいハードバップのテーマと4ビートの7曲目、自由に演奏する割と静かなバラードの8曲目、やや入り組んだメロディをみせる10曲目、J-POPをバラードで綴る11曲目。(16年7月13日発売)

2016/07/16

Mental Image/Robin Eubanks

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Mental Image/Robin Eubanks(Tb)(Bamboo) - Recorded July 1994. Randy Brecker(Tp), Antonio Heart(As), Kevin Eubanks(G), Michael Cain(P), Dave Holland(B), Gene Jackson(Ds), Kimati Dinizulu(Per), Adrianvon Ripka(Vo), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Kenny Davis(B) - 1. Matatape (For President Mandela And The A.N.C.) 2. Mental Image 3. Union 2-Brotherly Love 4. Collage 5. Skin 'N' Bones 6. For What Might Have Been 7. X-Base 8. Egoli (Formerly Johannesburg) 9. CP-Time (Winter&Winter JMT Edition だと 072)

2曲(3、5曲目)にエレクトリック・トロンボーンを使用。このアルバムもごった煮的ながら刺激的。アフリカン・パーカッションが前面に出たテイストを加味したファンクの1曲目、趣向が変わったとは言え変拍子ファンクが健在な2曲目、ギターとのデュオの美しいバラードの3曲目、まさに「コラージュ」的なファンクの4曲目、何と9分台のドラムスとのデュオの5曲目、ギターとベースとのトリオで穏やかな6曲目、皮肉にもM-BASE的な変拍子ファンクの7曲目、エスニックな雰囲気をたたえるベースとパーカッションとのトリオの8曲目。そして9曲目はソロの多重録音。ランディ・ブレッカーは2、7曲目に、マイケル・ケインは1-2、4曲目に、デイヴ・ホランドは2、4、8曲目に、マーヴィン・”スミッティ”・スミスは5、7曲目に参加。

2016/07/15

Reincarnation Of A Love Bird/Paul Motian And The Electric Bebop Band

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Reincarnation Of A Love Bird/Paul Motian(Ds) And The Electric Bebop Band(Bamboo) - Recorded June 1994. Don Alias(Per), Steve Swallow(B), Kurt Rosenwinkel(G), Wolfgang Muthspiel(G), Chris Potter(As, Ts), Chris Check(Ts) - 1. Split Decision 2. Half-Nelson 3. Ask Me Now 4. Reincarnation Of A Love Bird 5. Skippy 6. 2 Bass Hit 7. Waseenonet 8. Ornithology 9. 'Round Midnight 10. Be-Bop 11. Split Decision (Winter&Winter JMT Edition だと 071)

エレクトリック・ビバップ・バンド第2作目。ほとんどメンバーが入れ替わって、スティーヴ・スワロウのベース になりました。彼の落ち着いたフレーズと音で、全体のサウンドを引き締めています。ポール・モチアンのオリジナルが2曲(同じ曲のヴァージョン違いだと思います。)とウォルフガング・ムースピールのオリジナルが1曲あり、そちらはけっこう幻想的な展開。他の「ビパップ」の曲はエレクトリック全開という感じで、2ギター、2サックスという特殊な編成がうまく生かされている厚いサウンド。こういうエレクトリックならば、どんどんやって欲しいところ です。また、ここではセロニアス・モンクの曲も3曲取り上げられていて、興味深いです。有名な曲も多くて、曲からも演奏からも楽しめる感じではあります。

2016/07/14

Until We Love/Gabrielle Goodman

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Until We Love/Gabrielle Goodman(Vo)(Bamboo) - Recorded April and May 1994. Gary Bartz(As), Gary Thomas(Ts), Mulgrew Miller(P), Uri Caine(P), Wolfgang Muthspiel(G), Christian McBride(B), Kenny Davis(B), Terri Lyne Carrington(Ds), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Don Alias(Per), David Bunn(P), Lucky Peterson(Org) - 1. Green Dolphin Street 2. Taking A Chance On Love 3. Until We Love 4. For The First Time In My Life 5. In Love In Vain 6. Sorry To Say Goodbye 7. One For My Baby, One For The Road 8. Calling You 9. On A Clear Day (You Can See Forever) 10. September Song 11. Amazing Grace 12. Lush Life (Winter&Winter JMT Edition だと 070)

ガブリエル・グッドマン2枚目のアルバムでスタンダード中心。ヴォーカルはポップスの影響もあり、声の伸びや安定感がスゴいです。音のバランスが好み。1曲目はゲイリー・トーマスの間奏で曲の感じががらっと変わってしまいます。ピアノトリオがバックのスローな2、4、10曲目、自分流でジャズしているオリジナルの3、6曲目、ベースとのデュオが渋い5曲目、ソウルかと思うような7曲目、アプローチが面白い有名な8曲目、変幻自在な9曲目、度胸がなければできないソウルフルな11曲目。12曲目はやはり渋いバラードを、ゲイリー・バーツのサックスとともに演奏。ゲイリー・トーマスが1曲目に、マーヴィン・”スミッティ”・スミスが1、6-7、9曲目に、ユリ・ケインは1、3、6-7曲目に参加 しています。

2016/07/13

As It Was/Peter Erskine Trio

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ECMのCDBOXが出たので、これを紹介します。’90年代にピーター・アースキンがECMから出したリーダー作4枚です。トリオのメンバーが固定されていて、4枚続けて聴くと退屈かもしれないなあ、と思いましたが、過去に聴いていたのでながら聴きでしたけれど、けっこう変化に富んでいるな、という印象で、一気に聴けてしまいました。もちろんECMの範疇にあった変化だとは思いますけど。どこかで読んだ本では、アースキンのインタビューで4枚作った後にアイヒャーから呼ばれなくなった、と記憶にありますが、BOXで再発されるくらいなので、優れたアルバムだったのだろうと思います。BOXが出ると1枚もので手に入らなくなるのが少々難点か。


As It Was/Peter Erskine(Ds) Trio(ECM 2490-93)(輸入盤) - John Taylor(P), Palle Danielsson(B) - You Never Know(ECM 1497) - Recorded July 1992. J - 1. New Old Age 2. Clapperclowe 3. On The Lake 4. Amber Waves 5. She Never Has A Window 6. Evans Above 7. Pure & Simple 8. Heart Game 9. Everything I Love - Time Being(ECM 1532) - Recorded November 1993. - 1. Terraces 2. For The Time Being 3. If Only I Had Known 4. Evansong 5. Page 172 6. Liten Visa Till Karin 7. Bulgaria 8. Ambleside 9. Phrase One 10. Palle's Headache 11. Pieds-en-L'air - As It Is(ECM 1594) - Recorded September 1995. - 1. Glebe Ascending 2. The Lady In The Lake 3. Episode 4. Woodcocks 5. Esperance 6. Touch Her Soft lips And Part 7. Au Contraire 8. For Ruth 9. Romeo & Juliet - Juni(ECM 1657) - Recorded July 1997. - 1. Prelude No.2 2. Windfall 3. For Jan 4. The Ant & The Elk 5. Siri 6. Fable 7. Twelve 8. Namasti

(16/0712)’16年に ECM 1497, 1532, 1594, 1657の4枚がECM 2490-93のBOXセットになりました。昔の記憶では、温度感が低くて静かな曲が多いと思っていましたが、今聴いてみると、温度感は低いながらもダイナミックなサウンドの曲もあるし、ごく一部ですが4ビートの曲もあります。それに、ドラムスのリーダー作だけあって、ECM的ながらドラム・ソロというか、ドラムが前面に出る場面もあります。意外にカラフルだったんだな、という感じがします。ただし、彼の他レーベルでの録音のサウンドとは、このメンバー固定で4枚連続のリリースなので、全然違うものになっていますが。ただ、彼のリーダー作の経歴では異色でもありますけど、この4枚は避けて通れないかな、という気もしています。ヨーロッパ的で豊饒なサウンド。

2016/07/12

Conversations At The Well/Boris Kozlov

1389
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目で一段落。5月発売予定だったのが、入手できたのが6月24日ごろ。そしてやっと今新譜3枚を聴き終えたところです。個人的にはデヴィッド・ギルモアが大好きなので、ギター・トリオのフロントとして演奏しているこのアルバムが今回一番興味がありました。ジャズメン・オリジナル集でもありますし。ギターはいつものファンクではなくて、かなりジャズ・ギターしてますが、それでもやはり彼は彼だし、そしてここの3人が3人ともそれなりにソロなどで露出しての演奏もなかなか良かったでした。こういうアルバムもなかなかないですしね。ジャケット写真がちょっと地味かな、とは思いますけど...。


Conversations At The Well/Boris Kozlov(B)(Criss Cross 1389)(輸入盤) - February 16, 2016. David Gilmore(G), Rudy Royston(Ds) - 1. Five 2. Conversation 3. Orbits 4. Semblance 5. Prelude To A Kiss 6. Eye Of The Hurricane 7. Latin Genetics 8. Headless Blues 9. Pannonica

(16/07/10)8曲目が3人共作(即興?)のブルースの他は、ジャズメン・オリジナルで固めています。ピアノレス・トリオで、ギターのデヴィッド・ギルモアの露出度がかなり高いので、興味深いところ。トリオのソロの配分もなかなか。1曲目から、ビル・エヴァンス作、チャールズ・ミンガス作、ウェイン・ショーター作、キース・ジャレット作、デューク・エリントン作、ハービー・ハンコック作、オーネット・コールマン作、1曲おいてセロニアス・モンク作。オーソドックスにはじまると思ったら、テンポというか、ビートチェンジが加わり面白い1曲目、その後もなかなか聴かせる展開になっています。3曲目はミステリアスだし、4曲目はスリリング。ベースのアルコのテーマが神秘的な5曲目。8曲目の即興のブルースも彼らの個性が出ていて興味深い。

2016/07/11

Let's Call The Whole Thing Off/Seamus Blake/Chris Cheek With Reed Ramble

1388
Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。この双頭グループは、2枚目になりましたけど、Reed Rambleという1枚目のアルバムタイトルがグループ名になったのかな。相変わらず相性の良い2人で、他に比べて2人のテナー・サックスが絡んでいる割合が多い感じです。ソロになっても、サックス以外の他のメンバーを含め楽しめるし、なかなかいいバンドではないかなあと思います。1曲目を聴いただけでは、オーソドックスな路線かな、という気もしましたが、明らかな現代ジャズというサウンドではないですけど、個性的なバンドサウンドも持っていて面白いです。オリジナルが少なめなのも、こういうグループだといいと思います。


Let's Call The Whole Thing Off/Seamus Blake(Ts)/Chris Cheek(Ts) With Reed Ramble(Criss Cross 1388)(輸入盤) - Recorded September 10, 2015. Ethan Iverson(P), Matt Penman(B), Jochen Ruecjert(Ds) - 1. Let's Call The Whole Thing Off 2. Choro Blanco 3. Luner 4. Lam Camcion Que Falta 5. Limehouse Blues 6. Surfboard 7. Count Your Blessings 8. A Little Evil

(16/07/10)2曲目がシーマス・ブレイク作、3曲目がクリス・チーク作で、他はスタンダードなど。サックスの2人が絡みつつ(左がブレイクか)、ソロでも楽しませてくれます。1曲目は明るいオーソドックスな4ビートジャズではじまりますが、フレーズで多少冒険的な感じの部分もあり、才気を感じます。ラテン的でテーマでは2人が絡んで面白い効果を出している2曲目、ちょっと浮遊感のあるメロディでバラードにしては盛り上がる3曲目、ロック的な8ビートで割と静かに進む4曲目、アップテンポの4ビート(16ビートっぽい?)で現代のブルースになる5曲目、アントニオ・カルロス・ジョビン作の少しミステリアスなアレンジの後半元気な6曲目、やや明るめのバラードでゆったり聴かせる7曲目、8ビートの明るいジャズロック的な8曲目。

2016/07/10

Spirits And Warriors/Luis Perdomo

1387
やっとCriss Crossレーベルのアルバムを聴くことができます。ここでは1-6曲目がルイス・ペルドモ作の組曲になっていて、バラードもありますが、ゴリゴリの骨太な曲が目立っていて、なかなか聴くのに体力を要します。ただ、ある意味聴いていて爽快な感じもあって、こういうアルバムも、たまにはいいもんだなあ、と思います。9曲目だけ、普通に華麗なジャズを演奏しているので、逆にここで、雰囲気が変わってしまったかなあ、なんてことを考えてしまいましたが、むしろジャズ全体の中ではこちらが普通だとは思います。1発目からこういうアルバムなので、今日は1枚しか聴けないかな(笑)。


Spirits And Warriors/Luis Perdomo(P)(Criss Cross 1387)(輸入盤) - Recorded February 18, 2016. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Mark Shim(Ts, EWI on 5), Ugonna Okegwo(B), Billy Hart(Ds) - The spirits And Warriors Suite: 1. Face Up 2. Sensei 3. Aura 4. Ralph 5. Her Eyes 6. Year One 7. Glass And Games 8. Little Church 9. Portrait Of Jenny

(16/07/08)1-6曲目が組曲になっていて、これがルイス・ペルドモ作。7曲目以降は、他者の作曲。組曲は全体的になかなか骨太なジャズを演奏しています。モード系というのか、そこにドラマが加わっていて、かなり男っぽい雰囲気のサウンド。ややアップテンポでゴリゴリと進んでいく1曲目、やや乾いた淡い雰囲気の8分の6拍子の2曲目、再びアップテンポでグイグイと行く3曲目、複雑なテーマでも、骨太な印象は変わらない4曲目、メロディアスでしっとりとしつつ徐々に盛り上がる5曲目、やや静かで組曲の終わりを告げるバラードの6曲目。クリフォード・ジョーダン作の、アップテンポで組曲とあまり変わらない雰囲気の7曲目、エルメート・パスコアール作の、乾いたボッサの8曲目、珍しく普通にジャズを演奏する9曲目。

2016/07/09

7月2日(土)ライヴに出ました@麻生音楽祭

160702live
7月2日(土)に、川崎市の麻生市民館での麻生音楽祭「ポピュラーコンサート」に出演しました。The Voicesという3人グループのフルバンド版で、6人で参加してます。このメンバーでは昨年に引き続き2度目。オフコースの曲「やさしさにさようなら」「幻想」「思いのままに」の3曲を演奏しました。

よくオフコースのコピーバンドと言われることがありますけど、実はヴォーカルやコーラスにはアレンジが施されていて、リード・ヴォーカルも1曲の中で歌う人が替わったりしますし、元の歌にはないコーラスになっていたりしてます。私はベースでの参加ですけど、原曲と同じようにやって、という指示は受けてません。それでもオリジナル曲とは違って、原曲のイメージを損ねないように弾くので、あまり目立ったことはやってませんけれど。

昨年は友人その他に動画を撮っていただいて、割とすぐにアップ出来たのですが、今年は公式のYouTubeがアップされるのを待ってということになりますので、8月中旬から下旬の公開となると思います。この歳になっても、ライヴの演奏ができるというのは、けっこう楽しいことかもしれませんね。また機会があったら、出てみたいと思います。

Autumn Leaves (And Green Shoots)/Django Bates

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Autumn Leaves (And Green Shoots)/Django Bates(P)(Bamboo) - Recorded February 15 and 16, 1994. - 1. Autumn Leaves 2. Sweetie 3. Jetty 4. Ralf's Trip 5. Is There Anyone Up There? 6. Hollyhocks 7. Solitude 8. The Loneliness Of Being Right (Part 2) 9. Rat King 10. Dufy 11. Giant Steps 12. Calm Farm (For Paddy) 13. Infinity In A Twinkling(Winter&Winter JMT Edition だと 069)

(99/06/03)邦題は「ジャイアント・ステップス」。ピアノ・ソロのアルバムなのですけれど、いきなり1曲目の枯葉でビックリ。ここまで解体・再構築されると(要するに原曲が部分的にしか分からない)歌心をうんぬんするよりも聴いていて気分が爽快。11曲目のタイトル曲も、最初は何の曲か分からないながらもだんだんメロディが浮かび上がってくる構図。しかもこの難しいコード進行で。大部分のオリジナルの演奏を聴いていて、ジャズよりもやはりクラシックの要素が強いと思うのですが、立て続けに音が攻め寄せてくるインプロヴィゼーションは、やはり誰風でもありません。ストライド奏法の曲もあるのですが。静かな曲もあって、こちらはギリギリのところで音を選んでいる美しさがあります。ただし、一般向けではない。

2016/07/08

Trace Provisoire/Dominique Pifarely Quartet

2481
ECMレーベル新譜聴き3日目で一段落。今日のは新しい録音で、なぜかジャケ裏にはAn ECM Productionと書いてあるのに、プロデュースは裏ジャケには書いてなくて、マンフレート・アイヒャーなんです。こういうことも珍しい。ここでは、まあ、フランスの現代ジャズと言っていい感じの、硬派なジャズが繰り広げられています。ただ、難解な感じもするけれども、あくまでもECMレーベルの、っていうことで、静かな場面は多め。時にそれを飛び越える盛り上がる場面があるにしても。何だか昔のSketchレーベルを思い出してしまいましたが、聴く人を選ぶだろうけど、個人的にはけっこう好きなサウンドです。


Trace Provisoire/Dominique Pifarely(Vln) Quartet(ECM 2481)(輸入盤) - Recorded July 2015. Antonin Rayon(P), Bruno Chevillon(B), Francois Merville(Ds) - 1. Le Peuple Efface I 2. Trace Provisoire I 3. Le Peuple Efface II 4. Vague I 5. Le Regard De Lenz 6. Trace Provisoire II 7. Tout A Deja Commence 8. Vague II

(16/07/07)全曲Dominique Pifarelyの作曲。とはいうものの、フリーなインプロヴィゼーションの要素が全体的に強いので、記譜されている部分と自由な部分があると思います。やはりフランスの現代ジャズなので、かなり硬派なサウンドで、ECMらしく静けさを基調にしながらも、盛り上がる場面もあります。通常のヴァイオリン+ピアノ・トリオのサウンドという想像をしていると、それとはだいぶ違っているかも。自由な場面から、突然、いわゆる彼らのクァルテットでのサウンドに切り替えの部分があって、そこに移行したり戻ったりするところなど、カッコいい。ECMだけど盛り上がる場面では、その範囲を飛び越えます。変拍子も使われているようで、このバンド、テクニシャン揃いだな、という印象。聴く人を選ぶだろうなとは思いつつ。

2016/07/07

Miniatures - Music For Piano And Percussion/Glauco Venier

2385
ECM新譜聴き2日目。新譜とはいえ、ちょっと前の録音が続きます、これは’13年録音。録音からリリースまでの間隔って、ECMに関しては、分らないとだけ申しておきますが、音源が出来た時に番号をふってしまっているので、欠番が出たり、出ないと思っていたところに出たり、といろいろです。今日のアルバム、ピアニストのGlauco Venierはノーマ・ウィンストンのアルバムに何枚か参加していますが、その縁で、ECM初リーダー作を発表したのかと思います。グルジェフやコミタスなどの曲が、オリジナルに混ざって、自然に置かれているので、そういう人なのかなあ、と感じました。やや活発な曲もありますが、全体的に聴いていて落ち着きます。


Miniatures - Music For Piano And Percussion/Glauco Venier(P, Gongs Bells, Metals)(ECM 2385)(輸入盤) - Recorded December 2013. - 1. RItual 2. Tiziano's Painting 2. Asian Songs And Rhythms No.40 4. Byzantine Icon 5. Serenity 6. Abstractio 7. Prayer 8. Gunam 9. Madiba 10. The Temple - War - Litanies 11. Krunk 12. Ave Gloriosa 13. Visible Spirit 14. Deep And Far 15. Ce Jour De L'an

(16/07/06)全15曲中10曲がGlauco Venierの作曲(1-2、4-7、9、13-14曲目)。グルジェフ、コミタス、ギョーム・デュファイらの作品もあって、ジャズというよりは(もちろん打楽器を交えたインプロヴィゼーションはあるでしょうけど)、クラシック的な要素を持っているような雰囲気の、これぞECMのピアノという感じで弾いています。ECMにも参加作品が複数あって、今回がECMでの初リーダー作。ソロの作品ですが。素直なピアノではあるけれども、どことなく温度感が低く、神秘的でミステリアスな香りも漂わせています。哀愁も漂っていて、淡く包み込むようなピアノサウンドが魅力。10曲目は時折やや激しい。また時々パーカッションの音も聴けるけれど、静かな中を泳いでいくような感じで、あまり刺激的ではありません。

2016/07/06

Music Of Weather Report/Miroslav Vitous

2364
ちょっと忙しかったので、6月20日には届いていたECM新譜をやっと聴けました。最近はECMでこういうタイトルと内容のアルバムが出るのか、と思いましたが、録音から5-6年経っての発売なんですね。自分はウェザー・リポートはジャコ・パストリアスからヴィクター・ベイリーのベースがリアルタイムで、それだけインパクトも強く、ミロスラフ・ヴィトウスの時代は後追いなんですね。ですので、ここでバードランドがあっても、ECMでウェザー・リポートの演奏した曲が発売されるようになったか、と思うだけで、あまり印象的なものは出てこなかったです。直接のマンフレート・アイヒャーのプロデュースではないですし。それでも、演奏自体は、けっこう興味深いものだったと思います。

Music Of Weather Report/Miroslav Vitous(B, Key)(ECM 2364)(輸入盤) - Recorded May 2010, February and March 2011. Gary Cambell(Ss, Ts), Roberto Bonisolo(Ss, Ts), Aydin Esen(Key), Gelard Cleaver(Ds), Nasheet Waits(Ds) - 1. Scarlet Woman Variations 2. Seventh Arrow 3. Multi Dimention Blues 2 4. Birdland Variations 5. Multi Dimention Blues 1 6. Pinocchio 7. Acrobat Issues 8. Scarlet Refrections 9. Multi Dimention Blues 3 10. Morning Lake

(16/07/05)ウェザー・リポート時代の曲と、ブルースが新曲で、それを「Variations」という用語で変奏曲にしてしまっているところが、彼らしいのか、ウェザー・リポートという縛りがあるからなのか。ヴィトウスのみの作曲は7曲(2-3、5、7-10曲目)。バードランドなど、ジャコ時代の曲も登場させていたり、それなりに賑やかな曲やフリーな曲もありますが、やはりECMというレーベルのため、静かな部分も多く混ざる印象。ヴィトウスなりの初期のグループを現代に再構築している感じのサウンドです。こういう方向性もアリだったのかなと。ただ、録音から発売まで5-6年かかっているので、レーベルとしての方向性が出るまでに時間がかかった感じです。また、あえて「ウェザー・リポート」のタイトルをつける必要があるのかどうか。

2016/07/05

Nice View/Tim Berne's Caos Totale

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Nice View/Tim Berne's Caos Totale(As)(Bamboo) - Recorded August 1993. Herb Robertson(Tp), Steve Swell(Tb), Marc Ducret(G), Mark Dresser(B), Bobby Previt(Ds), Django Bates(P) - 1. It Could Have Been A Lot Worse 2. The Third Rail 3. Impacted Wisdom(Winter&Winter JMT Edition だと 068)

(00/08/10)全曲ティムバーンの作曲または合作。1曲目が21分、2曲目が17分、3曲目が何と38分!の長尺の演奏。時間が長いのでアグレッシヴな?ソロの部分も露出度は高いです。相変わらずフリーの部分と書かれたと思われる部分が交錯していて、時間軸に沿った構築型のフリーインプロヴィゼーション、といった趣きでドラマチックに曲が展開して行きます。アンサンブル部分は多彩で、どうやって演奏しているのか不思議と言えば不思議。個人的には飽きがこないとは思うのですが。ここではジャンゴ・ベイツが鍵盤楽器で参加しているのが特徴でしょうか。先鋭的なマルク・デュクレのギターも心地良い。ただしやっぱり 、ジャズとしては難解な部類に入る方だと思うので、聴く人を選ぶアルバムだとは思います。

2016/07/04

Trioism/Paul Motian

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Trioism/Paul Motian(Ds)(Bamboo) - Recorded June 1993. Bill Frisell(G), Joe Lovano(Ts), Dewey Redman(Ts) - 1. It Should've Happened A Long Time Ago 2. Cosmology 3. Blue Midnight 4. Congestion 5. Monica's Garden 6. Jack Of Clubs 7. Play 8. In Pemembrance Of Things Past 9. Zabel 10. Endgame (Winter&Winter JMT Edition だと 067)

全曲オリジナルの演奏。再演曲もあります。これまたほとんどの曲でトリオ の演奏で勝負しています。ゆったりした曲やフリー・インプロヴィゼーションを思わせるような曲など、飽きさせません。ただ、 いわゆるジャズのイメージからはだいぶ外れているのでけっこう聴く人を選ぶかも。ここに展開されているのは、ベースがいないこともあって不思議な浮遊間隔を伴うスペイシーな世界。曲ごとに微妙に色合いは違っています。そんな中で2曲目はけっこう攻撃的かも。 1曲目はこのトリオでの最初のアルバムからの再演なので、感慨もひとしお。6曲目は個々のソロが個性的。デューイ・レッドマンは8曲目のみに参加で、ここだけはフワフワ感がありません。ハマるとけっこう大きいのでは、という気もします。

2016/07/03

Exiles Gate/Gary Thomas

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Exiles Gate/Gary Thomas(Ts)(Bamboo) - Recorded May 19-23, 1993. Charles Covington(Hammond Org), Paul Bollenback(G), Jack DeJohnette(Ds), Tim Murphy(Hammond Org), Marvin Sewell(G), Ed Howard(B), Terri Lyne Carington(Ds), Steve Moss(Per) - 1. Exile's Gate 2. Like Someone In Love 3. Kulture Bandits 4. Blues On the Corner 5. Night And Day 6. No Mercy Rule 7. A Brilliant Madness (Winter&Winter JMT Edition だと 066)

全7曲中4曲がゲイリー・トーマスの作曲。オルガンをフィーチャーしたアルバム。当時オルガン・ジャズが流行していましたが、ここではいわゆるジミー・スミス系ではなく、新しいサウンドに仕上がっています。1曲目でいきなりフリーのテンポのブローイングの部分がある過激な曲。2曲目はスタンダードですが、マーヴィン・スーウェルのギターが地を這っています。複雑なビートのファンクで体が思わず動いてしまう3曲目、ミディアムテンポなのにドラムが異様に強力な4曲目、やはり過激なスタンダードの5曲目、重々しいファンクの6曲目。7曲目もオルガンのイメージを覆すようなアグレッシヴなナンバー。1、4、7曲目が上記ジャック・ディジョネットまでのメンバーの演奏で、他の曲はティム・マーフィー以下のメンバー。

2016/07/02

Upward Spiral/Branford Marsalis Quartet Special Guest Kurt Elling

Branfordupward
新譜聴きも今日で一段落。とは言うものの、まだ手元に6枚あるので、来週には復活させたいところです。その後は当分新譜が来るのはだいぶ減るとは思いますが。今日のアルバムは、ブランフォード・マルサリスの歌伴アルバム。彼は以前、スティングのバンドにいたこともあるので、歌伴自体は慣れていると思います。このアルバムの12曲、趣向を凝らしていろいろ変化をつけ、それにサックやピアノが絡んだり間奏などで盛り上がったり流れるように進んだりと、飽きさせません。ヴォーカルアルバムって、普段はあまり買わないんですけどね。ブランフォードのバンドで演奏したってことに、やっぱり意義があると思います。


Upward Spiral/Branford Marsalis(Sax) Quartet Special Guest Kurt Elling(Vo)(Marsalis Music)(輸入盤) - Recorded December 16-19, 2015. Joey Calderazzo(P), Eric Revis(B), Justin Faukner(Ds) - 1. There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York 2. Blue Gardenia 3. From One Island To Another 4. Practical Arrangement 5. Doxy 6. I'm A Fool To Want You 7. Wast Virginia Rose 8. So Tinha De Ser Com Voce 9. Momma Said 10. Cassandra Song 11. Blue Velvet 12. The Return (Upward Spiral)

(16/06/30)ブランフォード・マルサリスの曲が10曲目、ジョーイ・カルデラッツォの曲が12曲目で、あとはスタンダード、ジャズメン・オリジナル、ボッサその他。4曲目はスティングの曲、5曲目はソニー・ロリンズ作、7曲目はフレッド・ハーシュ作、8曲目はアントニオ・カルロス・ジョビン作と多彩。カート・エリングをヴォーカルで迎えたことで、サックスがやや多めに入るヴォーカル主体のアルバムになっています。サックスは歌伴で朗々と吹くこともあれば、ちょっとひねくれたフレーズで吹くこともありますが、いつものブランフォードとそんなに違わない雰囲気。安定して曲により変化のあるヴォーカル・アルバムはあまり聴かないけれど、好きです。3曲目のピアノとサックスはかなり盛り上がるし、10曲目のフリー一歩手前の美しさも。

2016/07/01

私的2016年上半期ベスト3

Ueharaspark
Pattheunity
2459
実はまだ、6月までに届いたもので6枚聴いてないCDがあるのですが、どっちみち12月頭に年間ベスト3をやるので、見切り発車で発表してしまいます。選定していて、つくづく自分は根っからのジャズファンじゃないなと(笑)。


Spark/上原ひろみ(P、Key)(Telarc)
Spark/Hiromi Uehara(P, Key)(Telarc) - Recorded October 9-12, 2015. The Trio Project Featuring Anthony Jackson(B) And Simon Phillips(Ds) - 1. Spark 2. In A Trance 3. Take Me Away 4. Wonderland 5. Indulgence 6. Dilemma 7. What Will Be, Will Be 8. Wake Up And Dream 9. All's Well

全曲上原ひろみの作曲。今回は9曲で72分と、長尺な曲が多いです。Aliveでけっこうスゴいことになってきたなあと思ったら、さらにその上を行く複雑さとプログレチックなジャズ/フュージョンになっています。やはり変拍子が多い。タイトル曲の1曲目からして複雑なリズムと展開、その上を舞うメロディックかつメカニカルなピアノと、これは耳をひきつけて離さないサウンド。それでいてけっこうドラマチックだなあという思いも。結成5年というThe Trio Projectは、こっち方面では追随するものがいないのではないか。さらにアクロバティックになっていますが、先の読めない素晴らしい展開には驚きます。3曲目のように落ち着いた曲もあって変化に富んでいるけど、やはり彼女達ならではのサウンドです。8曲目はソロ・ピアノの演奏。(16年2月3日発売)


The Unity Sessions/Pat Metheny(G, G Synth, Electronics, Orchestrionics)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2016. Chris Potter(Ts, Ss, Bck, Fk, G), Antonio Sanchez(Ds, Cajon), Ben Williams(B), with Giulio Carmassi(P, Flh, Whistling, Synth, Vo) - [Disc 1] 1, Adagia 2. Sign Of The Season 3. THis Belongs To You 4. Roofdogs 5. Cherokee 6. Genealogy 7. On Day One 8. Medley [Disc 2] 1. Come And See 2. Police People 3. Two Folk Songs(#1) 4. Born 5. Kin 6. Bise Up 7. Go Get It

(16/05/19)CD2枚組。[Disc 2]2曲目がオーネット・コールマンとの共作、[Disc 1]5曲目がギターとサックスのデュオでのスタンダードの他は、パット・メセニーの作曲。基本この4人(もしくは5人)で、多重録音もあるのだろうけれども、2曲目で、昔のパット・メセニー・グループをほうふつとさせるようなサウンドになったのはビックリしました。ライル・メイズのキーボードがなくても、もはや不足感はないです。この後の場面でもアコースティック・ギター、あるいは抑制されたエレクトリック・ギターの出てくる場面があり、その曲の抒情性に一役かっています。もちろん4曲目のように盛り上がる場面もあるし、6曲目はフリーではじまる小品。8曲目のギター・メドレーはある意味懐かしい。パットは何を出してもどんな曲でも話題作になります。


Black Orpheus/Masabumi Kikuchi(P)(ECM 2459)(輸入盤) Recorded October 26, 2012. - 1. Tokyo Part I 2. Tokyo Part II 3. Tokyo Part III 4. Tokyo Part IV 5. Tokyo Part V 6. Black Orpheus 7. Tokyo Part VI 8. Tokyo Part VII 9. Tokyo Part VIII 10. Tokyo Part IX 11. Little Abi

(16/04/10)6曲目のみ有名なボッサで、他は菊地雅章作(ほぼインプロヴィゼーションと思われる)。東京でのライヴの模様。ECMならではの、残響音が豊かなコンサートになっていますが、いつもよりはやや音数は多いとはいっても、うまくサウンドとマッチしている感じ。音の選択からくる緊張感というものも、いつもよりは和らいでいる感じもしますが、それでも聴いていて緊張する方か。その音の選択と構築力は、まさに誰風でもなく、菊地のものだということが分かります。これをひとつのコンサートでやってしまうのは、やはり奇跡に近いかも。サウンドの残響により、フリーインプロヴィゼーションと現代音楽の狭間を行くようなイメージ。6曲目の「黒いオルフェ」も、けっこう内省的でストイックな音選びです。11曲目は穏やかな曲。


次点は以下の3枚です。
I Long To See You/Charles Lloyd(Ts, Afl) & The Marvels(Blue Note)(輸入盤)
Tres Trick/外山安樹子(P)トリオ(Rice Records)
マイ・ルーム Side4/ウィリアムス浩子(Vo)(Berkeley Square Music)

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