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2014/11/30

Konstantia Gourzi/Music For Piano And String Quartet

2309
ECM New Series新譜聴き4日目。今日は現代音楽ですけど、無調、12音階、という徹底した現代音楽の感じではなくて、ギリシャの民族音楽との融合がはかられているという気がするような現代音楽です。静かな場面が多いのは、やはりこのレーベルの指向性かなとも思いますが、ネットで検索しても彼女のアルバムって少ないようなので、やはり、音楽の地平を切り開いている、という点では、さすがECM New Seriesって感じでもあります。ただ、個人的には、彼女の現代音楽での個性というところまではまだたどり着けなかったかもなあ、とも思いますが。


Konstantia Gourzi/Music For Piano And String Quartet(ECM New Series 2309)(輸入盤) - Rcorded July 2012. Lorenda Ramou(P), Ensemble Coriolis: Heather Cottrell(Vln), Sunanna Pietsch(Vln), Klaus-Peter Werani(Viola), Hanno Simons(Cello) - 1. Eine Kleine Geschuchte 2. P-ilion, Neun Fragmente Einer Ewigkeit 3. Aiolos Wind 4. Israel 5. "Noch Furcht, Ich" 6. Vibrato 1 7. Klavierstucke I-V 8. Vibrato 2

(14/11/29)Konstantia Gourzihaは’62年生まれのギリシャの女流現代音楽家。’93年の1曲が1曲ある他は、’04年以降の曲ばかり。ピアノ曲が1、3、5、7曲目、弦楽四重奏は2、4曲目、両方での演奏が6、8曲目。解説的には現代音楽とギリシャの民族音楽との融合という表現も見つけましたが、少しそれも感じる反面、個性的ながらバリバリの現代音楽のようにも。静かな場面は多いけど、それだけではなくて、激しいところは激しいかも。

2014/11/29

The Hilliard Ensemble/Transeamus

2408
ECM New Series新譜聴き3日目。今日は古楽というか宗教音楽に属するのではないかと思います。HMVのサイトをみていたら、このヒリヤード・アンサンブル、’14年をもって40年間の活動に終止符を打って、これがECM最後の録音になるんだそうです。メンバーチェンジをしながらも、古楽から現代音楽まで幅広い合唱を今まで聴かせてくれて、感謝です。カウンターテナーからバリトンまでという、通常の男声合唱よりは高い音域をつかっての合唱も印象的ですし、これからは今までのCDを取りだして、時々懐かしむように聴こうかな、と思っています。それにしても、こうして徐々に時代は移り変わって行きますね。


The Hilliard Ensemble/Transeamus(ECM New Series 2408)(輸入盤) - Recorded November 2012. David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harrold(Tenor), Gordon Jones(Baritone) - 1. Thomas Gemma Cantuariae/Thomas Cesus In Doveria 2. St. Thomas Honour We 3. Clanget Tuba 4. Anna Mater 5. Lullay, I Saw 6. O Pulcherrima Mulierum 7. There Is No Rise 8. Stella Caeli 9. Marvel Not Joseph 10. Ecce Quod Natura 11. Ave Maria, Mater Dei 12. Ah! My Dear Son 13. Sancta Mater Gracie/Dou Way Robin 14. Ah, Gentle Jesu

(14/11/28)ルネッサンス時代のキャロル集ということですが、作曲者不詳の曲が多く並びます。作曲者の時代の分かるものも15世紀とか。この時代なので、内容的には宗教的なものが多いということですが、そのストレートで分かりやすいポリフォニーの合唱が、心を洗われるような気分で聴くことができます。録音はサンクト・ジェロルド教会で、その響きも心地良さを増しています。歴史に埋もれる前に、ここに記録されて良かったと思われます。

2014/11/28

Kate Moore/Dances And Canons/Saskia Lankhoorn

2344
ECM New Seriesの2日目。現代の作曲家と言うと、ガチガチの現代音楽を連想してしまうことが多いこのレーベルですが、それでも例外も多いかもしれません。今日の作曲家は何と’79年生まれ。メロディよりも反復を強調して、何となく環境音楽に近いようなイメージとでもいうのが、キース・ジャレットが入りこんでしまう同じような音が続く世界と似ていて、その記譜版とでもいうのか、ECMのピアノジャズファンからしても近い位置にいると思います。多重録音の曲があるのもECMの柔軟性か。こういう作曲家やピアニスト(彼女も初ECMらしい)を紹介してくれるので、このレーベルは面白い、っていう部分もあります。


Kate Moore/Dances And Canons/Saskia Lankhoorn(P)(ECM New Series 2344)(輸入盤) - Rcorded April 2013. - 1. Spin Bird 2. Stories For Ocean Shells 3. The Body Is An Ear 4. Canon 5. Zomar 6. Joy 7. Sensitive Spot 8. Spin Bird

(14/11/27)Kate Mooreは’79年イギリス生まれの作曲家。現代音楽という感じではなくて、現代のクラシック音楽とか環境音楽に近いような聴きやすさとしっとり感を持っています。各曲のタイトル横に1台のピアノ、2台、4台、多くの、と記載があって、多重録音の曲もあるんでしょう。ソフトな感じのECM(ジャズ)のソロピアノと、記譜がされているとはいえ、ボーダーレスにつながる面を持っています。かなり叙情的なサウンドが印象に残ります。

2014/11/27

Galina Ustvolskaya/Patricia Kopatchinskaja/Markus Hinterhauser/Reto Bieri

2329
ECM New Seriesがしばらく続くかと思います。クラシック/現代音楽/古楽などで、ボーダーレスなECMレーベルをできるだけ聴こうとすると、避けて通れないものでもあります。実はECMブログを統合後にNew Seriesを紹介するはじめての機会。ECMがジャズの地平を切り開いてきたように、New Seriesもクラシック/現代音楽/古楽の地平を切り開いてきたように感じます。私もだんだんNew Seriesで、自分に蓄積ができてきたように感じます。


Galina Ustvolskaya/Patricia Kopatchinskaja(Vln)/Markus Hinterhauser(P)/Reto Bieri(Cl)(ECM New Series 2329)(輸入盤) - Recorded March 2013. - 1. Sonata For Violin And Piano 2-4. Trio For, Clarinet, Violin And Piano 5. Duet For Violin And Piano

(14/11/26)Galina Ustvolskayaは20世紀から21世紀初頭にかけてのロシアの女流現代音楽家。作曲はそれぞれ’52年、’49年、’64年と20世紀中期のものが多いですが、現代音楽としてはまっただ中の作曲であり、演奏です。ただ彼女は誰からも影響を受けていないとのことで、そう言われてみればやや空間的でもあり、個性的でもあります。そう言えば、偶発的に次の音が出てくる部分と調性的な部分もあるように感じてます。やや難解。

2014/11/26

The Jazz Composer's Orchestra Update/Michael Mantler

2391
ECM新譜聴き。今日のアルバムはけっこう大作で過去に録音したものの現代への再演ライヴと、その時やらなかったものもプラスしての大編成での演奏。プロデューサーはマイケル・マントラー自身になっています。編成もオーソドックスなビッグバンド編成とは異なっていて、重厚な感じを加えています。そこにエレキギターや弦楽四重奏も加わってますし。面白いとか面白くないとか言う前に、このサウンドを受け止めないと、と思うのですが、やっぱり出てくるのは現代音楽的な感じもします(’68年当時だったらサード・ストリームとでも言ったのか)。当時の元の音源と比較して聴いてみたいです。


The Jazz Composer's Orchestra Update/Michael Mantler(Tp)(ECM 2391)(輸入盤) - Recorded August 30-31 and September 1, 2013. Bjarne Roupe(G), Radio.String.Quartet.Vienna: Bernie Mallinger(Vln), Igmar Jenner(Vln), Cynthia Liao(Viola), Asja Valcic(Cello), Nouvelle Cuisine Big Band: Christoph Cech(Cond), Manfred Balasch(Ss, Fl), Clemens Salesny(Ss, Cl), Wolfgang Puschnig(As, Fl), Fabian Rucker(As, Cl, Bcl), Harry Sokal(Ts, Ss), Chris Kronreif(Ts, Fl), Florian Fennes(Bs), Aneel Soomary(Tp), Martin Ohrwalder(Tp), Christoph Walder(French Horn), Hans Peter Manser(French Horn), Peter Nichel(Tb), Florian Heigl(Btb), Alex Rindberger(Tuba), David Helbock(P), Peter Herbert(B), Tibor Kovesdi(B), Manuel Mayr(B), Lukas Knofler(Ds) - 1. Update One 2. Update Eight 3. Update Nine 4. Update Eleven 5. Update Five 6. Update Six 7. Update Ten 8. Update Twelve Part 1 9. Update Twelve Part 2 10. Update Twelve Part 3

(14/11/24)’68年録音の「The Jazz Composer's Orchestra」を現代に再現したらどうなるかの壮大なライヴ。当時の演奏の現代での表現だけではなくて、当時演奏していなかった楽譜もある模様。元は’63年から’69年にかけての作曲のようです。作曲はすべてマイケル・マントラー。ジャズの位置付けにあるんでしょうけど、ジャズ的なビッグバンド編成でありながら、出てくる音はジャズの音もあるけれど、全体的なバックは綾織り系というか、現代音楽的というか、最近のジャズジャズしていないビッグバンドの色合い。そこにややフリー的なエッセンスを混ぜているサウンド。その編成からいってもけっこう壮大に響いてきます。この元の録音のCDをまだ聴いていないので、比較ができず、残念。ただその壮大な宇宙観は伝わってきます。

2014/11/25

Radhe Radhe - Rites Of Holi/Vijay Iyer/Prashant Bhargava(DVD)

5507
ECMでは時々DVD(Blue Rayもあり)を出しているのですが、これは音楽DVD。ナレーションや語りは本編にはなくて、たぶんインドのお祭りだと思うんだけど(いろいろな絵の具や香料(?)をかけたりつけたり、非常にカラフルな色合いになっています)、それにインドの女性の映像を組み合わせたりして、インドのエキゾチックな側面をこれでもか、という感じで見せています。ただ、バックに流れる音楽はパーカッションやドラムスでインド風味もあるんだけど、けっこう現代音楽的に冷静に流れていくような感じです。今のところこのDVD(Blue Ray)でしか入手できないようなので、興味のある方は。


Radhe Radhe - Rites Of Holi/Vijay Iyer(P, Comp)/Prashant Bhargava(ECM 5507)(輸入盤DVD) - Recorded March 26, 2013. International Contemporary Ensemble: Eric Lamb(Fl, Afl, Piccolo), Laura Jordan Cocks(Fl, Afl, Piccolo), Joshua Rubin(Cl, Bcl), Rebekah Heller(Bassoon, Contrabassoon), Gareth Flowers(Tp), Amir Elsaffar(Tp), Jennifer Curtis(Vln), Kyle Armbrust(Viola), Kivie Cahn-Lipman(Cello), Cory Smythe(P Right Channel), Ross Karre(Per Right Channel), Tyshawn Sorey(Per Left Channel, Ds), Adam Sliwinski(Cond) - Part 1Adoration: 1. Dawn 2. Promise 3. Summoning 4. Spring Fever 5. Procession 6. Colors Part 2 Transcendence: 7. Thirst 8. Intoxication 9. Exaltation 10. Spirits 11. Rituals 12. Purging Rites

(14/11/24)全曲Vijay Iyerの作曲。小編成のオーケストラやパーカッションなどと共演しています。ビデオのサウンドトラックという位置付けなのか、そのような表記が。ビデオ自体はしゃべりがなくて、ややインド風味もクラシック色もあるVijay Iyerの曲をバックに、エキゾチックでカラフルなインドのお祭り(?)の風景や人物などが次々にあらわれてくる映像。これだけで異世界に旅立ったような感覚を覚えるのですが、そのバックに流れる音楽は、CDで出してもいいくらいのクォリティで、カットもなく全編おさめられている様子です。収録時間もそんなに長くなく、ちょうどいい感じ。それにしても、映像はいかにもインドらしいエキゾチックな面を画像だけではなくて、その派手な色合いでも表現していて、なかなか不思議な感覚にさせてくれます。

2014/11/24

It's Christmas Time In The City/Michael Tinholme

Michaelitschristmas
今日はクリスマス・イヴ1か月前なので少々趣向を変えて、クリスマス・アルバムを。’09年の発売ですけど、クリスマス・ソング集は新しいとか古いとか、そういうことはないし、この季節、どんなクリスマス・アルバムをかけようかと悩む季節でもあります。このアルバム、男性ヴォーカルです。今ならAmazonのマーケット・プレイスでは入手できますし、ジャジーで少しスムース系なのは、じっくり聴いてもBGMにしてもいいということでなかなかいい感じではあります。スティーヴ・ルカサーが10曲目に参加。たった1曲だけど存在感はありますねえ。ゲイリー・ノヴァックのドラムスは何曲目かは分かりませんでしたけれど。まだあと1か月ありますが、いいクリスマスをお迎えください。


It's Christmas Time In The City/Michael Tinholme(Vo)(Blue Planet Records)(輸入盤) - Released 2009. Mike Miller(G), Steve Likather(G), Irvin 'Magic' Kramer(G), Bill Cunliffe(P), Kim Hansen(P, Key), Bruce Fowler(Tb), Walt Fowler(Tp, Flh), Albert Wing(Ts, Bs, Cl, Fl), Tom Fowler(B), Gary Novak(Ds), Ralph Humphery(Ds), Ray Yslas(Per), Andrea Miller(Vo), Rebecca Jade(Vo), Alexis Nestor(Voice Over), Austin Nestor(Voice Over), Jonson Nestor(Voice Over), Aubrie Nestor(Voice Over) - 1. Silver Bells 2. Sleigh Ride 3. Moonlight In Vermont 4. Christmas Tim Is Here 5. Have Yourself A Merry Little Christmas 6. The Christmas Song 7. When Winter Falls On New York 8. I'll Be Home For Christmas 9. Auld Lang Syne 10. Happy Christmas (War Is Over) 11. O Holy Night 12. Maybe Next Year

(14/11/23)クリスマス・ソング集。Michael Tinholme作も7、12曲目に入っていますが、基本的には有名なクリスマスソングが多く入っています。ソフトな感じだけど、少しジャジーに、でも割と親しみやすいサウンドで歌い上げられています。曲ごとにミュージシャンは入れ替わり立ち替わりでの演奏ですが、有名な名前も数人。ソロのクレジットもCDに書いてあって、スティーヴ・ルカサーのソロも10曲目に。ゲイリー・ノヴァックの名前も。クリスマス・アルバムなのと、ジャジーではあっても少しスムース系の流れも汲むのかな、というサウンドで、BGMにしてもじっくり聴いてもいい感じ。語りかけるように歌っている7曲目も、他の曲に混ざっていい雰囲気。キーボードだけでしっとり歌う12曲目。クリスマスアルバムのひとつに加えてもいいですね。

2014/11/23

Lumen Drones/Nils Okland/Per Steinar Lie/Orjan Haaland

2434
今日もECMです。最近はAn ECM Productionの記載でマンフレート・アイヒャーのプロデュースでないものが目立ちます。これもその1枚。でも、マスタリングには関わっています。まあ、それでもこのアルバムはECMの方向性に従っているような感じです。「Lumen Drones」とは3人のグループ名のようですが、タイトルでは、CDの背に従って3人の名前を併記するようにしました。ベースがいないことのスカスカ感はこのバンドではあまりありません。確かにドローンが支配しているような感じも。北欧現代ジャズ的な感じもするし、やや民族音楽とかロック(ギタリストはロック畑の人だそうだ)に近い感じも持ちあわせているけれど、やっぱり聴く人は少々選ぶかな、と思うサウンドです。


Lumen Drones/Nils Okland(Fiddle)/Per Steinar Lie(G)/Orjan Haaland(Ds)(ECM 2434)(輸入盤) - Recorded November 2011. - 1. Dark Sea 2. Ira Furore 3. Anemone 4. Echo Plexus 5. Lux 6. Husky 7. Keelwater 8. Svartaskjaer

(14/11/23)5曲目がPer Steinar Lie作で、7曲目がNils Okland作の他は全員の合作(インプロヴィゼーション?)。ややフリー的ながらフィドルのメロディが強調されて民族音楽やロックの要素も。ベースがいないため空間的で、メロディアスなフィドルの音色が印象的な1曲目、混沌を基調にしてやや盛り上がったりして持続的に展開していく12分台の2曲目、ドローン的基調にゆったりした雰囲気かつミステリアスに盛り上がって行く3曲目、どっしり感で一歩一歩前に進んでいき、これまた盛り上がる4曲目、メランコリックな雰囲気が印象的な5曲目、続けて穏やかに進んでいく小品の6曲目、フィドルの情感的な明るめのメロディとゆったりとしたサウンドが心地良い7曲目、ワンコードでのロックが延々続いていくようなサウンドの8曲目。

2014/11/22

Outland/Jokleba

2413
ECMです。最初はBGMにかけておくだけで、今コメントを書こうと思っていたわけではないのですが、エレクトロニクスも使った半分非イディオム系のフリーだったので、BGMにならず、ではその感想を書いてしまおうと、聴きながら書いてしまいました。14曲もあるし、どの曲がどの演奏かなんていう区別もあまり意味がないような気がしたので、全体的に今回は書いてみました。まあ、意味がない、というより、私の技量ではそのディテール書けない、というのが正解なのかもしれませんけど(笑)。こっち方面が好きとか、興味があるとか以外の方は、コワいもの見たさで聴いてみるのもいいけれど、っていう感じでしょうか。ここではマンフレート・アイヒャーは関わっていないようです。


Outland/Jokleba(ECM 2413)(輸入盤) - Recorded May 2014. Per Jorgensen(Tp, Vo, Kalimba, Fl), Jon Balke(Electronics, P), Audun Kleive(Electronics, Ds, Per) - 1. Vridd 1 2. Bell Jar 3. Blind Owl 4. Beyond The Glass 5. The Nightwood 6. Rodion 7. Horla 8. Vridd 2 9. Tremens 10. Brighton 11. One Flew Over 12. Curious Incident 13. Below The Vulvano 14. Vridd 3

(14/11/21)全曲グループ名(Jokleba)での作曲というより、フリー・インプロヴィゼーションか。グループ名はJon Balkeを少々字を変えてもじったものかも。ピアノやトランペットなどの楽器もあるけれど、そこにあるのはあまり盛り上がらないけれども半分非イディオム系のフリーと言っていいようなサウンドが展開しています。どちらかと言えばスペースも多めだし、濃い青系統のサウンドが展開しています。そこに場面によってエレクトロニクスも効果的に絡み、北欧系現代フリーの要素を持っていると言っていいかも。打楽器やパルス系の音がアクセントになっていますが、それも無機的に響いてきます。邦楽のようなホーンもあり。ジャケットには「An ECM Production」とだけ書かれていて、彼らのセルフ・プロデュース。聴く人を選びます。

2014/11/21

Chronosystem/Next Order

Nextchrono
Next Orderの7作目。名古屋や大阪を拠点に活動しているバンドなので、過去東京遠征の時にライヴを1回しか観たことがないですが、長く活動していて日本でインプロ系のハードコア・フュージョンバンドで右に出るバンドはいないんじゃないか、と思えるくらいに進化、深化してきました。以前にもアルバムをアメリカでも出していたのですが、アメリカのギターチャートをにぎわしていたようです。自分がこの系統の音楽を好きなのは、ブログ読者の方はお分かりでしょう。ライヴ録音にこだわっていて、今までのアルバム全てライヴです。今回は、再演曲も4曲あって、今までの集大成的アルバム。特に1曲目は自分ではかなり好きなので、別なアレンジで聴けて良かったでした。ある意味ロックに近い武藤さんと、どちらかというとジャズ寄りの清野さんのギターの個性のはっきり分かる対比と、その2人が融合する場面とか、聴いていてどういう展開になるか分からない(変幻自在な)演奏がスリリングです。ライヴでなければできない演奏がそこに詰まってます。


Chronosystem/Next Order(Order Tone Music)(Bomba) - Recorded August 2013. 武藤祐志(G)、清野拓巳(G)、石垣篤友(B)、松田”GORI”広士(Ds) - 1. Geppetto 2. Desert Yellow 3. Silver Tortoise 4. Killer Hornet 5. Simm 55   6. The Dragon 7. Beside-Like A Shadow

6日間のライヴでの過去の全曲と新曲からセレクトされた、今までの集大成のアルバム。武藤祐志作が4曲(1-2、4、6曲目)、清野拓巳作が2曲(3、7曲目)、松田”GORI”広士作が5曲目。1-2、5-6曲目が再演曲ですが、さすがインプロ系のハードコア・フュージョンバンド、曲が進化、深化しています。ちょっとエキゾチックで、ヘヴィーなテーマとアドリブが特徴の1曲目、こちらもエキゾチックさはあるけど、よりインプロ的になった2曲目、静かにはじまり変幻自在な展開で長い4ビートも印象的な3曲目、これでもかというくらいヘヴィーな4曲目、テーマ部に4ビート的なところもあって、これまた変幻自在に展開する5曲目、変拍子の部分とファンクの感じが心地良い6曲目、静かな曲も後半盛り上がり、インプロ的サウンドの7曲目。(14年11月22日発売)

2014/11/20

Trusting In The Rising Light/Robin Williamson

2393
ECMの新譜を続けます。公式サイトによれば、彼はスコットランドのシンガー・ソングライター。前作が9年(?)も前に出てるので、てっきり頭の中ではアメリカの人だと思い込んでました。なんで彼が4作目を?とも思ったのですが、またよく調べてみたら、この4作ともプロデューサーがスティーヴ・レイクだったんですね。レイクは、どちらかと言えばECMでも過激なアルバムをプロデュースすることが多かった人(でも、その数も少ないです)。その関係で、マット・マネリが参加しているのか、とか、色々と分かりました(というよりだいぶ前だったので、失念していたのか不明)。でも、このアルバム、やっぱり聴く人を選ぶかなあ、とは思いますけど。


Trusting In The Rising Light/Robin Williamson(Vo, Celtic Harp, G, Hardanger Fiddle, Whistles)(ECM 2393)(輸入盤) - Recorded January, 2014. Mat Maneri(Viola), Ches Smith(Vib, Ds, Gongs, Per) - 1. Trusting In The Rising Light 2. Roads 3. Our Evening Walk 4. The Cards 5. Just West Of Monmouth 6. Night Comes Quick In LA 7. Alive TOday 8. These Hands Of Mine 9. Swan 10. Your Kisses 11. Falling Snow 12. The Islands Of The Inner Firth

(14/11/19)ECMでは4作目。スコットランドのシンガー・ソングライターで、3人の共作の4、12曲目、Ches Smithとの共作の5曲目(インプロヴィゼーション?)を除けば彼の作詞作曲。参加しているメンバーのサウンドと、その歌の加減から、このレーベルの他でもある民族音楽的にも聴こえます。ただ、彼の性格はもっとフォーク・シンガー的でもあるように感じます。実際に歌の部分だけを聴いていると、ちょっと地方的だけど、明らかにフォーク・シンガー。また、特にMat Maneriのヴィオラが民族音楽的なサウンドをするに十分な弾き方。あえてフルバンド的な編成にしないことで、彼独特のアクのようなものを浮かび上がらせているような感じです。彼は英語なので歌詞が分かるともっと面白いかも。ポップスにしては聴く人を選ぶかな。

2014/11/19

A Passion For John Donne/Ketil Bjornstad

2394
ECMの新譜がECM New SeriesやDVDを含めると8枚になってしまいました。連続して紹介すると間延びしてしまうので、他のレーベルなども入れながら、続けていきたいと思います。さて、ケティル・ビヨルンスタの今回のアルバム、合唱団の歌唱曲(もちろん彼が作曲で、詩は16世紀から17世紀のイギリスの詩人のJohn Donne。)で、New Seriesでだしてもいいんじゃないかと思えるくらい。でも、他のアーチストでもECMから出しながらクラシック然としているアルバムは何枚もあるので、今になって驚くことではないかもです。ただ、ブログ統合で、ECMをジャズ、New Seriesをクラシック/現代音楽に無理に分けているので、ECMはボーダーレスなものだという認識でカテゴリー分けを考えていただければ幸いです。


A Passion For John Donne/Ketil Bjornstad(P)(ECM 2394)(輸入盤) - Recorded March 2012. Hakon Kornstad(Ts, Fl, Voice), Birger Mistereggen(Per), Oslo Chamber Choir, Hakon Daniel Nystedt(Cond) - 1. Introitus - A Passion For John Donne 2. Thou Hast Made Me 3. A Fever 4. Death, Be Not Proud 5. Interlude No.1 6. The Legacy 7. Batter My Heart, Three Personed God 8. A Nocturnal Upon St. Lucy's Day 9. Farewell To Love 10. Interlude No.2 11. Since She Whom I Loved Hath Paid Her Last Debt 12. A Valediction, Forbidden Mourning 13. Oh, To Vex Me, Contraries Meet In One 14. Interlude No.3 15. There We Leave You

(14/11/18)16世紀から17世紀のイギリスの詩人のJohn Donneの詩にケティル・ビヨルンスタが曲をつけたもので、合唱団を中心にして、教会でのライヴで収録。New Seriesに入れてもいいかと思えるくらいジャズ度は少なく、宗教的な歌唱集の、はっきりとしたクラシック的なメロディとコーラス。ビヨルンスタもピアノで参加していますが、そのピアノは伴奏的であり、控えめな弾き方になっていて、作曲家の彼がクローズアップされています。サックスやパーカッションの絡みが時々あるけどその部分はややクラシックとは一線を画すか。彼の色調である温かさもあり、なかなかいい雰囲気。3つのインタールードは、サックスとパーカッションが入るもクラシックとECMジャズを行ったり来たり。時にECMジャズ的になるのがスパイス盛り上がりも。

2014/11/18

City Folk/James Farm

Jamesfarmcity
数年前に1作目が出た時は「James Farm」がタイトルで、4人のメンバーの名前が書いてあったけど、1作目が売れたからかどうか(確かに売れそうな内容ではありました)、今回は前回のアルバムタイトルがグループ名になっていますね。出だしを聴いていくと、分かりやすいジョシュア・レッドマンの美旋律的サックスが魅力的なんですが、数曲進むにつれて、変拍子だったり、速いパッセージだったり、ちょっと明るめではっきりしてはいるけど現代ジャズ感だったりが出てきます。それでもパッと聴いた感じはそんなに難しそうではないですが、実際の演奏はけっこうテクがないとできないんじゃないかな、と思います。たぶん、このアルバムも売れるでしょう。


City Folk/James Farm(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded January 4-7, 2014. Joshua Redman(Sax), Aaron Parks(P), Matt Penman(B), Eric Harland(Ds) - 1. Two Steps 2. Unknown 3. North Star 4. Mr. E 5. Farms 6. Otherwise 7. Jury's Out 8. Aspirin 9. City Fork 10. What Remains

(14/11/17)グループ2作目。ジョシュア・レッドマンの曲が4、9-10曲目、アーロン・パークスの曲が2、5-6曲目、マット・ペンマンの曲が1、7-8曲目、エリック・ハーランドの曲が3曲目の全曲オリジナル。スゴいメンバーが集まって、難しいところは極端には多くない感じで、メロディが印象に残る曲があります。でも、それぞれのソロのフレーズもけっこうやるなあ、と思います。変拍子も難しくない印象で割と出てきますが実際はけっこう難しそう。3曲目はにペースが凝っている変拍子の曲。4曲目も変拍子で少し混沌とした場面あり。5曲目のワルツのバラードは美しい。タイトなリズムの変拍子で現代ジャズ的にせまるタイトル曲の9曲目。4ビートはないし、ジャズ周辺でも売れるのでは。しっとりとした10曲目のバラードで幕を閉じます。

2014/11/17

ブログの改修工事、とりあえず一段落にて終了

ブログの改修工事、実質2日半かかって一段落。でも、ちょっと見た目に何も変わってないのがクヤシイ(笑)。ECMブログ統合後の重複ページを500ページほど削除しました(現在3,600ページほど残ってます)が、両者が微妙に違うので、どっちを残すか、あるいは文章を移行して削除などで手間取りました。気にしない人にはどうでもいい事柄なので、やっぱり変なこだわりですね。でも利用する人の操作性、検索性はだいぶ上がったはず。今やらなきゃ来年春までできないもんね、と強行しました。

また、削除するページを間違えて失敗もありました。Googleのキャッシュに残っている分は助かりましたけど、それもない場合は、新たに書き直したりしたところも。メインブログではCDコメントの時に前文を書くのですが、ECMブログには元々前文なし。これはCDを聴いた直後でないと書けないものも多く、当分そのままかな。

課題は、ECMはNew Series(クラシック/現代音楽)でなければ無理やりジャズのカテゴリー分けに持って行ったものがほとんどですが、「民族音楽」という項目も付け加えた方が適切かな、と思います。でもあのボーダーレスなレーベルで、区分しきれるかどうかが心配です。

ブログ右上のブログ内検索がけっこうすぐれもので、これをうまく使うために整合性を合わせた、というのも大きい理由のひとつです。例えばECMやCriss Crossの番号で検索したいとか。でも、両方のレーベルとも1001からはじまっているのがダブって悩ましいですが。

さて、そろそろCD聴きにまた戻りたいですね。

(追記)整合性の作業の過程で、「XX月のECM New Series」というタイトルのエントリーはなくなり、ECM New SeriesであってもCDタイトルが直接出るようにしました。また、ブログタイトルに楽器名の表示ありとなしが混在していましたが、これも表示なしに統一しました。

2014/11/16

土日でブログの改修工事をやっています

トップページから見ただけでは全然変わってないんですが。先日ECMブログを統合した後始末というか、整合性を保つように作業をしています。たまたま土曜日に朝3時に起きてしまい、それから休憩をはさんで昨夜は夜中までやって、睡眠時間を削ってまた今日も、買い物とか来客とか以外の時間を、ブログの改修作業に費やしています。今やっておかないと、また繁忙期になって、来年春までなかなかまとまって手をつけられないな、というのもありまして。本来ブログの性格からして放っておいてもいいものですけど、自分の性格が許さなくて(笑)。

ひとつには、統合して500ページを超えるダブりのページができてしまったことで、それをまとめるために片方を捨てる作業。ただし、文章とかが両者同じものが少ないので、いい方を残して移行できるものは移行してから削除なので手間がかかります。まあ、統合直後に新しい方からさかのぼって’07年までその作業を半分くらいやっていたので、少しは助かってます。ただ、ダブりのページは、大半が’07年までに偏っていて、それで今回は古い方(’04年5月)から見て行って、今やっと’07年をやっているところ。もう少ししたら寝なければ。

あとは、カテゴリー分けの整備もやっていて、ECMブログだけではなくなったので、カテゴリー的に見やすいように、これも改変作業。でも、全然目立たないですね(笑)。ECMブログの方はアルバムコメントの前の前文を書いてなかったので、これもメインブログの方であるものは残し、これから全部に前文を書くと1-2年はまたかかってしまうということで、ないものはなくて、とりあえずそのままです。 ECMブログを残しておいたほうが良かったかな、とも思ったけど、いずれ動かすときにさらに手間が増えてしまうので、結果としては今回やって正解だったと思います。しかし時間がかかること(笑)。手元に今7枚のCDがあるので、これも早く聴いていきたいですし。

2014/11/11

L'ineffable/ジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオ

Jeanline
澤野工房から出たジャン・フィリップ・ヴィレ作品、また買ってしまいました。ピアニストに焦点を当てているこのレーベルで、ベーシストのリーダー作として彼のアルバムが、澤野工房本体含め何枚も出ているのは異色ですが、これは別レーベルですけど過去にAtelier Sawanoからも出たことがあるのは、耳当たりの良いアルバムが多い同レーベルにとっては異色のことだろうと思います。それだけプロデューサーが気に入っているんだろうと思うのですが。メインストリー譜から見るとこのとっつきの悪さ(私は好きなんですけど)、やっぱりフランスの現代ジャズだなあ、と思います。ただ、曲によりメロディとそれを取り巻くサウンドのセンス、他ではなかなかマネできないのでは、と思わせます。


L'ineffable/ジャン・フィリップ・ヴィレ(B)・トリオ(Melisse)(澤野工房)
L'ineffable/Jean-Philippe Viret(B)(Melisse 666015) - Recorded 2014. Edouard Ferlet(P), Fabrice Moreau(Ds) - 1. Tous Contraints 2. Valance 3. Equivoque 4. Depart Imminent 5. May Be I'homme 6. Je Suis Un Jeune Homme 7. L'araignee 8. Echo 9. Laps

Edouard Ferletとの共作が9曲目、ジャン・フィリップ・ヴィレの作曲は3曲(1、4-5曲目)、フェレ作は4曲(3、6-8曲目)、ドラマー作が2曲目。全曲オリジナル。やや激しいながらも淡色系のメロディの展開が心に突き刺さる1曲目、出だしだけ内省的なベース・ソロが前面に出る鋭さのある2曲目、極めて繊細な進み方で進んでいくバラードの3曲目、アルコ奏法を駆使し、現代音楽的、または急速調の映画音楽的にも聴こえる4曲目、しっとりと静かに進んでいく明るめのバラードの5曲目、少しかわいらしくも鋭い、静かで内向的な語り合いの6曲目、アヴァンギャルドなテーマを据え、緩急自在に進んでいく現代的な7曲目、情緒的でほの暗い哀愁漂うメロディが印象的な8曲目、トリオの演奏でカチッとしながらリズミカルに進む9曲目。(14年10月24日発売)

2014/11/10

統合したECMブログをどう整備しようか

ブログというのは本来、新しいことを書いていけば、古いことはたとえページがダブっていても、そのままにしておいていいものだと思うんですが。2つのブログが統合された、と単純にとらえれば、そのまま放っておいてもいいんですけれども、自分の中ではカテゴリーとかブログ内検索で整合性を取りたいとの欲もあるわけです。

統合したECMブログ、今回の場合、メインブログとダブるページが多かったことで、簡単に削除できるものは削除しました。でも、New Seriesは両者のブログで微妙に取り扱いが異なるし、これは新しい時期のものもダブったままにしています。また’07年以前はダブりの記事の時期が両者違うということで、これまたダブりの排除は困難が伴うことが予想されます。ただ、これを早いうちにやっておかないと、結局そのままでずーっといくということにもなり、やるしかないなあとだんだん思いはじめてきています。そっちに手をかけると新譜の更新がゆっくりになってしまうというジレンマも。それに、すでに4千エントリーに近い数があり、操作画面の行ったり来たりもどうしようかと。

一時的にブログタイトルに付け足して「ジャズCDの個人ページBlog(含むECM)」とECMをつけたのは、ECMブログの移行から完全削除まで1週間しかなくて、「なくなっちゃったかあ」ということを思っている人が多いだろうと思うので、それで注意喚起のつもりで付け足した、という感じでもあります。たまたまECMを集めるに至ったけど、ECM命ってわけでもないのが微妙なところ。それにしてはかなりのエネルギーを費やしてきた感じもしています(笑)。

まあ、やるだけやってみようかと思っていて、新しい順に手を加えたり削除したりしていけば、何とかなりそうな気がしています。こうなって来ると、FacebookやTwitterで紹介してきたのが、かえって足かせになったりしていて、これもまたジレンマですね。

2014/11/07

長男の作ったスーパー(?)ウーファー

141107speaker
風邪をひいて、連休のあたりで寝込んでおりました。連休明けには熱が下がるもまだ本調子ではないです。

長男がスーパーウーファーのパッシヴのやつを作ると言いだし、実際にカットした木材を購入したり、スピーカーを購入したりして、文化祭の前後の合間をみて、作りました。写真のTVとオーディオラックにはさまっているものなのですが、大きいですね(笑)。これはスーパースワンとの組み合わせで使っています。(注)写真をクリックすると大きく見えます。

組み上げている途中で、設計通りだと重低音が少ししか出ないことが分かり、スピーカーの側板をずらして少し隙間を開けて、そこから低音が豊富に出るようにはなりました。ところが、必要以上に高域成分が出てしまうのが分かり、今度は隙間に綿(グラスウール?)を詰めて、それを抑えてます。

しかし、木工製品をドカンとオーディオラックの上に置いて、それは無塗装の上に、ひもで縛ったりなんかして、見栄え的にどうなのよって話は、スーパースワンが鎮座してしまってからは、あまり意味がなくなりましたが(笑)。ただ、自作スーパーウーファーはスーパースワンと対になっているためパラレルの接続で、メインスピーカーのオンキョーのScepter 1001との切り替えスイッチも作ってあり、聴き比べしても、そんなに悪くはないです。でも、まだいろいろ試行錯誤の段階かな。9月に買ったアクティヴのスーパーウーファーと比べると、地震のような重低音域を出すんではなくて、スーパースワンの低音域を増やすという感じなんですが。

このところ、色々と製作づいているので、これからも何か作って行くんだろうなあ、と思います。ああ、部屋が狭くなる。


(追記12月15日)まあまあいい感じで低音が出ているなあ(市販のもののような重低音の振動が感じられるほどではないにしても)と思ったら、長男は気に入らないらしくて、コードを外して音を出さなくしてしまいました。これでただの大きい箱のTV台と化してしまいました(笑)。スーパースワンの低音がだんだん出るようになってきたことも影響しているようです。

2014/11/03

ロフティ・フェイク・アナグラム/ゲイリー・バートン

Garylofty
ゲイリー・バートンの日本初CD化のものがまた出たので、買ってみました。彼の作品、’60年代のものは日本で未CD化率が高く、しかも内容的には、当時としては進んでいて、まあ、広くは売れないというような判断なのでしょうか。この前に出た「ダスター」は何度かCD化されていますが、これはその4ヶ月後の録音です。ドラムスがロイ・ヘインズからボブ・モーゼスに交替しています。’67年でこれだけのことをやってのけたというのはスゴいのですけど、やっぱり広くジャズファンに受け入れられるかっていうと微妙なところもあるし。でも当時も売れていたという情報もあるし。まあ、こういう積み重ねが’70年代以降の大活躍につながって行くのだろうとは思いますが。


ロフティ・フェイク・アナグラム/ゲイリー・バートン(Vib)(RCA)
Lofty Fake Anagram/Gary Burton(Vib)(RCA) - Recorded August 15-17, 1967. Larry Coryell(G), Steve Swallow(B), Bobby Moses(Ds) - 1. June The 15, 1967. 2. Feelings And Things 3. Fleurette Africaine 4. I'm Your Pal 5. Lines 6. The Beach 7. Mother Of The Dead Man 8. Good Citizen Swallow 9. General Mojo Cuts Up

ゲイリー・バートン作が5-6、8曲目、スティーヴ・スワロウ作が4、9曲目、マイケル・ギブス作が1-2曲目、カーラ・ブレイ作が7曲目、エリントン作が3曲目。スワロウはアコースティック・ベースでも、ボブ・モーゼスのドラムスで、よりジャズロック的な方向に。ジャズロックのビートで、そこにラリー・コリエルのギターが入ると強力な1曲目。’67年としては進んでいたサウンドではなかろうか。哀愁感満載のバラードの2曲目、渋いところから盛り上がりも見せる3曲目、綾織り系のバラードの4曲目、ギターとのデュオでスピードが勝負の5曲目、アップテンポの4ビート風ややフリー的な6曲目、暗めでメロディが印象的なバラードの7曲目、これまた4ビート風な躍動感のある進行の8曲目、微妙なハーモニーとリズムでフリー的に進む9曲目。(14年10月22日発売)

2014/11/02

Triveni II/Avishai Cohen

Avishaitriveniii
このアルバム、’12年10月に出ていたんだけど買いもらしていて、今回注文してやっと届きました。これでアヴィシャイ・コーエンのトランペット・トリオがメインのアルバムを4枚揃えたことになるかな。人のブログも当時見ていたはずなので、なんで買いもらしたかは分かりませんけど。サックス・トリオなら割とあるけど、トランペット・トリオでアルバムを連続して(他の編成のもありますけれど)出せるのは、今は彼ぐらいしかいないんじゃないかな。それだけ素晴らしいトリオです。もちろん、ベースとドラムスとの相性もいいですし。予想と違って、’09年の「Triveni」を録音した時に使わなかったテイクをこの時に出したことぐらい。でも残りテイク感はないです。


Triveni II/Avishai Cohen(Tp)(Anzic Records)(輸入盤) - Recorded December 17 and 18, 2009. Omer Avital(B), Nasheet Waits(Ds) - 1. Safety Land 2. B.R Story 3. Nov 30th (Dedicated To My Mother) 4. Music News 5. Willow Weep For Me 6. Woody'n' You 7. Portrait 8. Get Blue 9. Follow Me The Sound 10. Art Deco (Alternate Take)

(14/11/01)’10年に発売された「Triveni」と録音日が同じなので、その日使わなかったテイクを発売か。アヴィシャイ・コーエンの作曲は1-3、8曲目の4曲。他はスタンダードやジャズメン・オリジナルですが、オーネット・コールマン作が2曲(4、9曲目)、ドン・チェリー作(10曲目)、チャールズ・ミンガス作(7曲目)と硬派な曲が多めです。相変わらずトランペット・トリオで勝負できる数少ない人なので、バックのメンバーも含めて演奏は圧巻。1曲目から迫力のある演奏が繰り広げられています。アップテンポの4ビートでスリリングに攻める2曲目、バラードのはずなんだけどスピリチュアルな雰囲気でベースが出張る3曲目、エフェクトもかけてブルース的に渋い8曲目。他の曲も、トランペット・トリオでここまでやれば、もう文句はないです。

2014/11/01

Circuit Rider/Ron Miles

Roncircuit
久しぶりのEnjaレーベルなんですが、この前に買ったのがこのグループの1枚目(国内盤)だったです。最近はあまり引っ掛かって来るものがないので、レーベルとしては集めていませんけれども。しかし、今回のこのグループほどベースが欲しかったと思うのは、ベースレスのグループを割と聴いている方ですけど、やっぱり久しぶりです。ポール・モチアン・トリオ(ビル・フリゼール、ジョー・ロバーノ)の方が比較するとベースなしで自然だったなあ、と思います。ミュージシャンはどの場面でも本気で演奏しているとは思いますけど、このサウンドのスカスカ感は...。自分がこれを聴くほどには選ばれてはいなかったと思います。


Circuit Rider/Ron Miles(Cor)(Enja)(輸入盤) - Recorded October 29 and 30, 2013. Bill Frisell(G), Brian Blade(Ds) - 1. Comma 2. Jive Five Floor Four 4. Dancing Close And Show 5. Circuit Rider 6. Reincarnation Of A Lovebird 7. Angelia 8. Two Kinds Of Blues

(14/10/31)同じメンバーでの2枚目。ロン・マイルス作は5曲(1、3-5、7曲目)。2、6曲目はチャールズ・ミンガス作、8曲目はジミー・ジュフリー作。興味深いメンバーですが、1、7曲目を聴くとどうしてもそこにベースが欲しいテンポの割と良いサウンド。ちょっと聴く人を選ぶかも。インタープレイ的には面白いと思うのですが、3人とも素朴で素直な音作りなのか。編成上、ゆったりした曲が多く続きます。世の中にベースレスのジャズはけっこうあるけれども、これはそれが逆に気になってしまいます。それでも3曲目あたりはギターの低音部を使い、その不足感を補っている感じ。綾織り淡白系のバラードがなかなか雰囲気のある4、6曲目、ちょっとテンポが速めで少しスリリングなタイトル曲の5曲目。8曲目もスカスカ感が逆に心地良い。

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