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2014/04/29

ザ・ウィンドウ/桑原あい トリオ・プロジェクト

Kuwaharawindow
桑原あいのサード・アルバムが登場しました。ファーストの時のような変拍子ファンクの場面は減ってきたけど、このメンバーならではの繊細なやり取りとフレーズの反応、1曲の中での変化の大きさなどで、密度は濃くなってきたかな、という感じ。さすがに今のジャズはそろそろついていけなくなってきた面もあったりはするけど、ハードコア・フュージョンの方はこういうミュージシャンがいると追いかけてみたくなりますね。もう誰々のフォロワーとか気にしなくていいくらいに個性的でもあるし。できれば生で1回見てみたいなあと(YouTubeには何曲かアップされているようですが)思います。


ザ・ウィンドウ/桑原あい(P) トリオ・プロジェクト(ewe)
The Window/Ai Kuwabara(P) Trio Project(ewe) - Recorded December 19-21, 2013. 森田悠介(B)、今村慎太郎(Ds on 2-3, 8-9)、石若駿(Ds, Per on 4-5, 7) - 1. Prelude 2. "Into The Future Or The Past?" 3. Time Window 4. A Little Weird 5. Innocent Reality 6. Empty-Window 7. Whether Or Not 8. Of Mist, To Envelope Something 9. Loveletters 10. Cradle

全曲桑原あい作曲。静かな場面から賑やかな場面まで、その曲の中でどんどん変化して聴かせます。ベースとのユニゾンフレーズと情緒的なメロディから4ビートも交えて変幻自在な1曲目、淡い感触とフュージョン的なキメとで緩急自在に展開する2曲目、ゆったりしたテーマからメカニカルな速いパッセージも含め徐々に盛り上がる3曲目、クラシック的な部分もあって端正にまとまりつつフュージョン的でもある4曲目、アップテンポのメカニカルな4ビートで攻める5曲目、ピアノとベースの絡みあいが構築された雰囲気の6曲目、一定のリズムの上をソロが展開し、ヘヴィーになっていく7曲目、変拍子と、時に目まぐるしいフレーズのくる8曲目、哀愁的メロディの感触のまま盛り上がる9曲目、叙情的なソロ・ピアノでのバラードの10曲目。(14年4月23日発売)

2014/04/25

3つのブログを1つに統合ができるかどうかの検討

現在、ココログで3つのブログをやっています。ここのメインブログと、「ジャズCDの個人ページECM Blog」「Another Side バンド音源」です。一番多い時で5つやってましたが、日記に相当する「インプレッションズ」は何年も前にここのメインブログに統合していて、「CDショップ(+α)のおススメCD日記」は無料のGooブログに移転してしまいました。

3つのブログでうまくやっていたと思っていたのですが、メインブログとECMブログは’06年5月に追いついてから、内容的には前書きを除いては同じものをほぼ同時期に更新していて、その前のものと合わせると3分の2ぐらいが内容が重なっているんですね。レーベルのブログを独立させてやっていた方が効果的なんですけど、最近のGoogle検索は、似たような内容だと検索からはじかれてしまい、結果としてECMブログのアクセス数の激減ということになってしまいました。それならば統合してシンプルに行こうかな、なんてことを考えてみました。「バンド音源」のブログはアマチュア音源だし、ジャズではないし、ブログの方のアクセスはほとんどないし、YouTubeだけでもアクセスが少々あるので、廃止の方向で考えています。

(5月11日追記)バンド音源のブログは削除しました。

5つから3つに減らした時も、実はブログ利用料の削減ということもあって、それが大きかったです。千円弱/月(10個まで)から500円弱/月(3つまで)に半減しましたし。これがひとつになると、加算料金がかからず、プロバイダー料金だけで済むことにもなります。ただ、ECMブログを統合するにあたって、記事数も1,100以上あるし、ダブった記事を削除して、インデックス(分類)をひとつひとつつけ直す作業が面倒なので、具体的にやろうというところまでは、まだいってないのです。もう少し考えてみてからということで。実際に作業をすると時間がかかるだろうなあ、と思いますし。


(9月19日追記)ECMブログもメインブログに統合し、ココログでは1つでやっていくことにしました。後の手直しが大変ですけど。

2014/04/21

ガソリン価格の推移(Part4)

前回のPart3では平成24年6月までのガソリンを入れた記録を書いてましたが、今回はそれ以降を書いてみます。ただ、ハイオクとはいっても製油所が近い川崎、しかもセルフスタンドの記録(しかも一定のスタンドの現金会員なのでフリーよりも数円安い)ですので、全国平均よりは安いと思います。

平成24年7月11日  144円
平成24年8月9日   141円
平成24年9月12日  151円
平成24年10月9日  148円
平成24年11月8日  148円
平成24年12月2日  150円
平成24年12月30日 153円
平成25年2月1日   150円
平成25年3月7日   156円
平成25年4月4日   159円
平成25年5月2日   152円
平成25年6月3日   150円
平成25年6月28日  153円
平成25年7月30日  164円
平成25年9月3日   167円
平成25年9月30日  161円
平成25年10月30日 161円
平成25年11月27日 156円
平成25年12月28日 158円
平成26年2月6日   160円
平成26年3月4日   158円
平成26年3月27日  161円(消費税増税前)
平成26年4月21日  164円(消費税増税後)
増税直後はもう2円ほど高かったようですけど。
平成26年5月29日  169円(追記)
平成26年6月16日  170円(追記)
平成26年7月7日   173円(追記)
平成26年7月28日  169円(追記)
(追記)この後はレギュラーガソリンの車に買い替えたため、リッターあたり約11円安くなります。

円安が進むにつれてジワジワと値段を上げてますが、円高の時代でも原油高で高い時はありました。それに比べればましかな、とも思いますけど、今日も車を運転していて、フルサービスでハイオク178円のところも数か所あったので、それを考えるとキビシイなあ、とも思います。せめてガソリンの税金にさらに消費税をかける二重取りをやめてもらうだけでも助かるなあ、とは思うのですが。昔(といっても平成15-16年ごろの話です)、ハイオクガソリンが100-110円台だった頃が懐かしいです(笑)。

2014/04/20

車の買い替え検討とガリバーと

先日、今年の9月で9年目をむかえるステージアを、車検を通すかどうかの検討をはじめて、買い替えの方向にも傾きつつあります。ただ、これも入院している母親の状況次第でもありますが。今すぐに購入というわけでもなく、車検に間に合えばいいか、という感じでもあります。

日産のディーラーで、ちょうど新型エクストレイルの試乗車があったので乗せてもらい、これと、どうせ近場しか走ってないので以前やはり試乗させてもらったノートの2車種で検討をはじめました。ディーラーさんから、全然方向違いの車種ですねえ、と言われましたが。ノートはちょっと良いグレードを選んでも、それでもエクストレイルよりは100万円ほど安くなります。これをどうとらえるか。見積りも、簡単な値引きなしのものを作ってもらって、検討してます。試乗した感じでは、もちろんエクストレイルってなるんでしょうが、100万円の違いも大きい。

数日前、たまたまネットでガリバーの「45秒でネットで見積り」というバナーがあったので、つい入力してクリックしてしまったんですね。そこを入力すると大まかな見積額がネットで出て来るものと思ってました。違ってました。まず翌日に電話がかかってきて、その時に概算の見積額を説明、「25-49万円ほどになりますし、4-6月は安定しているので値段があまり変わらないんですよ。走行距離も少ないですし。ぜひ担当者に車を見せて見積りさせて下さい。」とかなり積極的にきたので、値段がディーラーよりずいぶん良くなれば、まあ、いいか、と思ってOKしました。

そしてその日の夕方、ガリバーの担当者が来て、早くても新車の購入は2-3か月後ということを説明し、状況を聞いて、車を30-40分ぐらいあちこちかなり詳しくチェックしていたかな。それで概算の査定額が出るものと思ったら、車を見たあとに、買い取った車の流れを説明しはじめました。そうして、値段のことには最後までふれないんですね。やっと出たと思ったら、「今の段階では20万円前後としか申し上げられません。もちろん買い取った時に需要があれば高くなりますけど、下がることもあります。」だってさ。しかも口頭での提示のみなので、証拠は何も残らない。だんだん尻すぼみになって行って、最初の電話の高値の説明は何だったのよ、ってことですね。それ出てきた数字はディーラーの下取り額とあまり変わらないという...。まあ、一部の人気車や若い車などは最初からいい値が出てくるのでしょうが。また、すぐに売りたいと言うなら思いっきりの値段を出すというようなことも言ってました。

ただ、ネットでガリバーの評判を見ると、いろいろ出てきますねえ。こういう対応なら、新車の値引き込みで、ディーラーで下取ってもらった方がいいのかも、と思えるようにもなっています。もともとクリックしただけなのが強引に査定(だったのか? 車の情報をとられただけでは?)まで持って行かれたわけですし。買い替えない、というのも選択肢として考えた方がいいかもね。

2014/04/19

ジャスト・ミュージック/クリヤ・マコト-シルヴェスター・オストロウスキー・クインテット

Kuriyaquintet
クリヤ・マコト関連の新譜が3月、4月と立て続けにでますが、これはその1枚。国内盤で3月26日発売だというのに31日になってあわてて注文、あわや消費税分上がって出荷かと思われたのですが、前の値段で入手でき、ラッキーでした。’90年代から進化系のジャズのアルバムを多く出していたのですが、「Mercy, Mercy, Mercy/Makoto Kuriya(P)」(Paddle Wheel)(’98年録音)では、カーティス・フラーやネーザン・デイヴィスと演奏して懐かしいサウンドだったりと、今回のアルバムもどちらかというと、そこまでは懐かしくないけどオーソドックスな感じ。現代ジャズの前の段階のサウンドとでも言えばいいのかな。


ジャスト・ミュージック/クリヤ・マコト(P)-シルヴェスター・オストロウスキー(Ts)・クインテット(P-Vine)
Just Music/Makoto Kuriya(P) - Sylwester Ostrowski(Ts) Quintet(P-Vine) - Recorded 2013? Piotr Wojtasik(Tp), Essiet Okon Essiet(B), Newman T. Baker(Ds) - 1. Tokyo 2. Open Jazz 3. Always 4. Cherrys 5. Essiet 6. Watermelon Man 7. Polish 8. Soultrane 9. Summertime

ポーランドの2人による作曲が5曲(1、4-5、7-8曲目)、クリヤ・マコト作が2曲(2-3曲目)、ハービー・ハンコック作の6曲目とスタンダードの9曲目。ハード・バップにモーダルな感じを加えて、少し今っぽい香りも付け加えたジャズ。ポーランドのフロントに、日本とアメリカと組んだアルバム。ただ、どちらかというとホーンを中心に素直なフレーズが多いので、どこか懐かしいサウンドの方が多めか。といっても、’80―90年代のそれだけれども。2曲目などラストにサックスの咆哮の部分もあったり、3曲目のワルツの淡さなど表現の幅は広めかも。4曲目のバラードも静か。5曲目はモーダルなサウンド。そんな中で6曲目、9曲目(ボーナストラック)のような知っているメロディがたまに入ってくるのもうれしい。解釈は比較的素直な感じ。(14年3月26日発売)

2014/04/15

Makrofauna/Vilde Sandve Alnaes & Inga Margrete Aas

2371
ECMレーベル新譜聴き4日目にして一段落。実は通販にはもう次の3枚が入荷しているんですけど、いっしょの注文の関係で今月末ごろの到着となります。今回の4枚のうち、いちばんハードだったのが、ポール・ブレイを超えて、このノルウェーの2人の若い女性作だったことに。何たって、非イディオム系のフリーがメインで、ECMらしくゆったりした曲が多めだけれど、これは聴く人を選ぶ、というよりは、最後まで音楽として聴ける割合がどれだけいるかって書くと感じが分かると思います。自分はこっち方面も好きではあるのでいいのですが。ただ欧州にはこういう音楽も受け入れられる土壌はあるのだろうなあ、と思います。


Makrofauna/Vilde Sandve Alnaes(Vln) & Inga Margrete Aas(B)(ECM 2371)(輸入盤) - Recorded June 2012. - 1. Under Bakken 2. Sarand 3. Makrofauna 4. Arringer I 5. Rotter 6. I Traer 7. Loss 8. Arringer II 9. Roys 10. Jordslag 11. Arringer III

(14/04/13)全曲2人でのフリー・インプロヴィゼーション。2人はノルウェー出身とのこと。ゆったりしつつも、1曲目はベースのアルコの中、ヴァイオリンは指で音階でないところをはじいたり、これも非イディオム系のフリーに近いと思います。写真を見ると2人とも若そうだけど、やっていることはかなり硬派な感じ。その後、ベースはピチカートの曲もあるけれど、メロディに近づかないフレーズを弾きつつ、ヴァイオリンは弦を擦ったりする音の連続だったり、悲鳴のような音が続いたり、実験的な要素は強いです。もちろん普通にヴァイオリンを弾く場面はあるけれど、やはり非メロディ的だったり持続音的な表現が中心。時に楽器を叩く音もパーカッション的に響いてきます。7曲目がいちばん普通に聴こえたり。やはり聴く人を選ぶと思います。

2014/04/14

Babylon-Suite/Vera Kappeler/Peter Conradin Zumthor

2363
ECMレーベル新譜聴き3日目。今回届いた4枚のうち、はっきりジャズだと言いきれるのはポール・ブレイだけで、あとは何だかボーダーレスあるいは他ジャンルの作品のような感じです。これもインプロヴィゼーションではあるんだろうけれども、ゆったりとした場面が多く、アコースティックでエレクトロニクスの効果を出そうとしているような部分も見受けられます。たまにちょっとガンガン行くところもありますけど、それもテンポは比較的ゆっくりめ。4曲目がいちばんジャズっぽいって書きましたが、ジャズのビートで演奏しているわけではないです。レーベルならではの不思議なサウンドが詰まっているアルバム。


Babylon-Suite/Vera Kappeler(P, Harmonium, Toy P, Voice)/Peter Conradin Zumthor(Ds, Toy P, Voice)(ECM 2363)(輸入盤) - Recorded June 2013. - 1. Das Erste Tier 2. Tor II 3. Tor I 4. Ne Pidu Ja Do Lesa 5. Annalisa 6. Traumgesicht 7. November 8. Tor III 9. Bontempi Var. I 10 Bontempi Var. II 11. Tor IV

(14/04/12)4曲目はウクライナ民謡で、他はどちらかの曲、または2人でのフリー・インプロヴィゼーション。1曲目を聴くと、かなり空間系の音かなと思いましたが、他の曲も温度感の低い空間系のサウンドが多いです。不思議とエレクトロニクスは使用していないようで、でも、それに近いような雰囲気でゆったりと、しかも時々パルス的な音もあり、緊張感をもって時間が流れていきます。ジャズではないにしろ、インプロヴィゼーション的には多分に入っているようで、ECMならではのピアノとドラムス(でもほとんど音を発しない部分もあり)でのデュオです。なぜか4曲めがいちばんジャズっぽい感じになっていて、トラディショナルを感じさせないところがスゴいかも。他に6曲目の中盤以降の盛り上がり。他の部分の音数はやはり少なめ。

2014/04/13

Over Tones/Benedicte Maurseth/Asne Valland Nordli

2315
ECMレーベル新譜聴き2日目。これはNew Seriesではないので、いちおうジャズの範疇に入れたけど、正しくは民族音楽とか北欧トラッド、あるいはフォーク・ソングなどになるのではないかと思います。ECMでは昔からこういうヴォーカルのアルバムを出していて、今回も新人ではなくて、ノルウェーでは活躍している人たちのアルバムのようです。ただ、ジャズではないだけに、コメントをひねり出すのもひと苦労で、やや薄まった形の感想になってしまったかな、とも思います。ただ、ここのページでこれを買おうと思う人も少ないだろうと思うのですけれども。

Over Tones/Benedicte Maurseth(Hardanger Fiddle, Voice)/Asne Valland Nordli(Voice)(ECM 2315)(輸入盤) - Recorded May 2011. - 1. Alde 2. Veverskens Tid 3. Slatten Haus Borgar 4. Overtone 5. Ales 6. Huldrespringar 7. Jesus Gjor Meg Stille 8. Blatone 9. Rameslatt II 10. Kilden 11. Batsong

(14/04/12)ノルウェーの2人の女性ミュージシャンのフォーク・ソング作品とのこと。ECM以外で過去にアルバムを出したことがあるようです。トラディショナルが4曲(3、7、9-10曲目)、他はどちらかの作曲か共作の曲。ヴァイオリン1台とヴォイス2人のシンプルでミステリアスな演奏。フォーク・ソングということで、当地の歴史を感じるような民族音楽的でエキゾチックなサウンドが耳に響きます。トラディショナルと作曲した曲との境目がはっきりせず、そういう意味でもその不思議なメロディと心地良いサウンドの中に身をまかせている感じ。澄んだ声と独特な節回しが、やはりそこは北欧の地なんだな、ということを分からせてくれる音楽。ヴァイオリンはソロで複弦を弾く部分と、多重録音の部分とありそう。その音がまた心地良かったり。

2014/04/12

Play Blue/Paul Bley

2373
ECMレーベル新譜が4枚届いたので、また聴いていきます。通常はこういう場合、手元にあるうちの番号順に聴いていくのですが、今回はポール・ブレイの録音があるのでそれを先に。しかも’08年の録音とはいえ、彼の録音としてはいちばん新しいアルバムです。前作の’07年録音「About Time/Paul Bley(P)」(Justin Time)が、ちょっと手クセの演奏が気になったりして、もう歳かなと感じる部分もあったのですが、ここでは、最初がコード進行的なサウンドだったのでやはり、と思いかけたにしろ、その後は彼のマイペースで順調な演奏で安心しました。往年の鋭さは少し薄れたにしても、まだまだスゴい演奏をしていたと思います。ECMクォリティは維持できていると思います。


Play Blue/Paul Bley(P)(ECM 2373)(輸入盤) - Recorded August 2008. - 1. Far North 2. Way Down South Suite 3. Flame 4. Longer 5. Pent-Up House

(14/04/12)1-4曲目がポール・ブレイの曲で、5曲目がソニー・ロリンズの曲。オスロ・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ。鋭利で研ぎ澄まされた部分も多いけれど、丸くなってきた部分も少し。1曲目は17分もの曲で、構成力はけっこうあり、最初からしばらくの間はコード進行がはっきりと分かる演奏なので、柔らかい演奏に変わってきたのかな、との印象も。そして途中、突然のフリー的な演奏に突入しつつ、コード的な演奏と行きつ戻りつは健在。2曲目も15分台。硬質な面と優しい面を併せ持つようなサウンド。静かにはじまり盛り上がっていきます。牧歌的なバラードからフリー的な演奏に行ったりいろいろ変化する3曲目、ゆったり陰影のあるところからやはり変化していく4曲目、人の曲もあくまでも自分流に料理していく5曲目。

2014/04/10

Gershwin: Rhapsody In Blue/Uri Caine

Urirhapsody
ここのところしばらく追いかけていなかったWinter&Winterレーベルなんですが、紙で作った豪華なパッケージが魅力のひとつでした。それが数年前より、CDを入れるところが紙からプラスチックの普通のトレイになり、久しぶりに買ったと思ったら、昨年発売のこれを入手したらただのデジパックになっていたのでした。まあ、数年前よりあまりこのレーベル、追いかけなくなって、最近はユリ・ケインだけを思い出したように買っているのでやむを得ないのですが。でも、ここでの彼のアレンジとピアノ、ジャズとしてけっこう良かったように思います。ガーシュインが好きな方はぜひ、と言いたいところですが、ちょっとクセもあります。


Gershwin: Rhapsody In Blue/Uri Caine(P)(Winter & Winter 910205-2)(輸入盤) - Recorded December 2012. Ralph Alessi(Tp), Joyce Hammann(Vln), Jim Black(Ds), Mark Helias(B), Theo Bleckmann(Vo), Chris Speed(Cl, Ts), Barbara Walker(Vo) - 1. Rhapsody In Blue 2. But Not For Me 3. Let's Call The Whole Thing Off 4. I Got Rhythn 5. I've Got A Crush On You 6. They Can't Take That Away From Me 7. Slap That Bass 8. Love Is Here To Stay 9. How Long Has This Been Going On

(14/04/09)ガーシュイン集。特にタイトル曲の1曲目が22分台で圧巻ですが、クラッシックのジャズ寄りの音楽ではなく、ほとんどジャズサイドからの演奏をしているのがミソ。しかも、構成が緻密に練られていて、アドリブ一発だけではないのが凝っています。これはインストルメンタル。2曲目以降は2-6分台の曲が並んでいて、ヴォーカル入りが多い。けっこう気軽に楽しめる感じで、やはり全部がジャズ寄りの観点で演奏されています。スタイル的にはモダン以前のサウンドも入っているような気もしますが、ドラムスが妙に今っぽい曲も。その中でもやはりピアノはその構築力においても、アドリブにしても、見事だな、という印象。8曲目はインストルメンタルで、フリーっぽいサウンド。9曲目はソロ・ピアノでの演奏。何たって幅広い感じ。

2014/04/09

Sonic Boom/Han Bennink/Uri Caine

Hansonic
ユリ・ケインのアルバムは2月上旬には3枚届いていたのですが、バリバリの新譜ではなかったため後回しになり、今やっと聴いています。これは’12年12月に発売になったもの。ユリ・ケインの名前で通販では売っていましたが、ジャケットを見るとドラムスのハン・ベニンクの方が先に書いてあります。まあ、ピアノとのデュオなので、必然的にピアノの露出度は高いわけなんですが。ジャズからフリー、クラシック(?)に至るまで、ずいぶん守備範囲の広いピアニストだなあ、と思います。ただ、その広さがアダになって、ジャズの世界ではもうひとつ知名度がないのかも。とにかく実力派ではあります。ただ、このアルバムはフリーメインなので、聴く人を選ぶますけれども。


Sonic Boom/Han Bennink(Ds)/Uri Caine(P)(816 Music)(輸入盤) - Recorded April 12, 2010. - 1. Sonic Boom 2. Grind Of Blue 3. Hobo 4. 'round Midnight 5. As I Was 6. Furious Urious 7. Upscale 8. True Love 9. Lockdown

(14/04/06)4曲目がセロニアス・モンクの他は、2人のフリー・インプロヴィゼーションで進んでいくライヴ。ギャロンギャロンとなっていくことはあまり多くなく、特にユリ・ケイン側でメロディだったり、メカニカルなフレーズだったり、目立つフレーズが多く、単なるフリー・ジャズで終わらせてないところが特徴か。不思議な魅力があります。3、5ー6、8-9曲目にはリズミカルな進行も。それでもフリー色はけっこう濃いし、ピアノとドラムスのデュオなので自由度はもともと高く、そういう意味では聴き手を選ぶかもしれないです。4曲目はモンク作だけど、これもけっこうフリー色が強くて、モンク的というより、さらに解体再構築が進んだ感じ。フリーなのだけど、ピアノに構築感があって引き出しが広いので、自在な方向にどんどん向かって行きます。

2014/04/08

The Artistry Of The Standard/Misha Tsiganov

1367
Criss Crossレーベル新譜(もう新譜と呼べなくなってしまいましたが)聴き、久しぶりに4日目にして最後。いちおう流通した日と思われるのが3月6日なので、それから1ヵ月が経ってしまいました。実は、値段で通販を替えたら、なかなか入荷せず、しびれを切らして数日前にまた在庫のある通販に変更してすぐ聴きました。このアルバム、タイトルの通り、スタンダードやジャズメン・オリジナル集ですが、リーダーはともかくサイドを見るとひとクセもふたクセもあるメンバーばかり。やっぱりと言うか、何と言うか。歌心よりは、既成曲の解体再構築を聴くのが好きな人(私もそうです)向けってことになるのかな。


The Artistry Of The Standard/Misha Tsiganov(P)(Criss Cross 1367)(輸入盤) - Recorded January 11, 2013. Alex Sipiagin(Tp, Flh), Seamus Blake(Ts), Boris Kozlov(B), Donald Edwards(Ds) - 1. Fall 2. Get Out Of Town 3. The Song Is You 4. Ah-Leu-Cha 5. THis Is For Albert 6. Four On Six 7. Falling In Love With Love 8. Mr. Day 9. Make Sure You're Sure

(14/04/06)スタンダード、ジャズメン・オリジナル、ポップスなど。ただ、メンバーがメンバーだし、変拍子も時々絡むし、1、5曲目はウェイン・ショーターの曲をやっているし、その1曲目からしてタダものではないサウンドなので、けっこううれしいかも。メロディの割にはアップテンポでハードなアドリブになるスタンダードの2曲目、しっとりとした曲と思いきや、やや引っ掛かりのあるアプローチの3曲目、メカニカルなテーマとハードでモーダルなアドリブが展開する4曲目、浮遊感がありつつカッコいいキメがある5曲目、テーマはイメージ通りに、変拍子(笑)の6曲目、しっとりしつつやはり変拍子のやや激しい(?)バラードの7曲目、モーダルなんだけどリズミカルに攻める8曲目、スティーヴィー・ワンダー作を都会的に静かに演奏する9曲目。

2014/04/07

リヤのサラウンドスピーカーを自作スピーカーに変更

140406speaker
リヤのサラウンドスピーカーを、長男の2番目に自作したスピーカー(ユニットはフォステクスのフルレンジスピーカーFF125WK)に交換しました。実はサラウンドバックスピーカー(これも自作1作目)の他は、サラウンドに4本YAMAHAのNSX-F3というスピーカーを長年使っていたのですが、長男が、そのうち、向かって左側のフロントスピーカーの背後にあるNSX-F3のツイーターが死んでいて、高音がほとんど出ないことを発見しました。自分はサラウンドのスピーカーだし(ヤマハ的にはプレゼンス・スピーカーという名前での位置付け)、音量はそんなに出ていないので全然気にはならなかったんですけど、やっぱり若かったり音感が鋭かったり(?)で、分かる人には分かるんですね。

前の方にあるスピーカーは、やはり市販のものでないとカッコ悪いということでNSX-F3を使うことにして、故障したスピーカーを外してリヤから正常なスピーカーをひとつ前に移し、後ろは奥まっていて目立たないということで、今回の自作スピーカーを取り付けました。自作といっても、ここしばらくは、長男が配線を勝手に替えていたため、やむを得ずメインスピーカーとして使っていたもので、まあ、音的にはそんなに悪くはないものなので、これで音が悪くなったということはありません。まあ、見栄えはちょっと、なんですけど(笑)。

それに最近のAVアンプは、全部のスピーカーの音場補正や音量の補正まで自動的にやってくれます。なので、多少型式の違うスピーカーが混ざっても、そんなに気にはならないと思います。そして、偶然にもメインスピーカーを含めて、スピーカーの音圧が高めのものばかりなので、音場補正もやりやすいですしね。長男のおかげで、さらに音楽ライフをエンジョイできるということになりました。

2014/04/06

Forma Antiqva/The Four Seasons/Theo Bleckmann/Uri Caine

Urithefour
同じ「四季」つながりで、こちらはヴィヴァルディの四季。でも、ユリ・ケインが担当しているので、ただの四季にはなりませんでした。作曲当初にはソネットがあったとされていて、それを再現、というより作曲してしまったんですね。ピアノ、弦楽器、エレクトロニクスなどを使用してなので、冒険的というか何と言うか。私は初めてクラシックのアルバムを買ったのは確かカラヤンの「四季」だったので、そのクラシック部分の表現方法の違いは分かりました。ただ、ソネットの部分はどうかなあ、と。ユリ・ケインは昔からクラシックを題材にジャズしたり、いろいろ手を加えてましたが、ここでは、個人的にはソネットの部分のみ浮いているような気がしないでもないです。これは’12年5月に発売されていたもの。


Forma Antiqva/The Four Seasons/Theo Bleckmann(Voice, Electronics)/Uri Caine(P, Electronics)(Winter & Winter 910185-2)(輸入盤) - Recorded September 2011.Le Quattro Stagioni - 1. Spring 2. Allegro 3. Largo E Pianissimo 4. Allegro 5. Summer 6. Allegro Ma Non Molto 7. Adagio 8. Presto 9. Autumn 10. Allegro 11. Adagio Molto 12. Allegro 13. Winter 14. Allegro Non Molto 15. Largo 16. Allegro

(14/04/05)作曲をした当初はヴィヴァルディのそれぞれの季節にソネットがついていたらしく、それをユリ・ケインのピアノとテオ・ブレックマンのヴォーカル、時に弦楽器やエレクトロニクスで再現というか、作ってしまったものを挿入した、今にしてみれば奇抜なヴィヴァルディの「四季」。それぞれ季節の題名になっているところが該当している部分です。それ以外の場面は、今知っているヴィヴァルディの「四季」のクラシックそのもの、というより楽譜そのものか。ヴォーカル(ヴォイス)だけ浮いているような気がしないでもないですが、ユリ・ケインやWinter & Winterお得意のボーダーレスな行き方でもあるので、まあ、こういうのもありかなと。でも、今の「四季」に慣れていると、余計なものがついているなあという印象はやっぱり否めません。

2014/04/05

シキ/藤井郷子オーケストラニューヨーク

Fujiishiki
藤井郷子さんの3月発売2枚目になります。とにかくたくさんアルバムを出すもんだから、これで全部かな、と少し不安になったりします(笑)。ここではニューヨークでのビッグバンドの録音ですけど、アレンジというかサウンドが、「和」の感覚で作ってあるのかな、と、やはり日本的な感じを持ちました。カラッとせずに陰影感があるのがいいのかなと。ニューヨークでのビッグバンドでも7枚は出ているはずなんですが、他にも東京、名古屋、神戸などでもビッグバンドのアルバムを出しているだけに、追いかけるのは大変ですけど、それぞれの個性も出ていて、フォローするのもけっこう楽しいです。


シキ/藤井郷子(Cond, P)オーケストラニューヨーク(Libra Records)
Shiki/Satoko Fujii(Cond, P)Orchestra New York(Libra Records) - Recorded January 15, 2013. Oscar Noriega(As), Briggan Krauss(As), Ellery Eskelin(Ts), Tony Malaby(Ts), Andy Laster(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Herb Robertson(Tp), Steven Bernstein(Tp), Dave Ballou(Tp), Curtis Hasselbring(Tb), Joey Sellers(Tb), Joe Fielder(Tb), Stomu Taleishi(B), Aaron Alexander(Ds) - 1. Shiki 2. Gen Himmel 3. Bi Ga Do Da

1-2曲目が藤井郷子作曲、3曲目が田村夏樹作曲。特に1曲目は36分もある大曲で、「四季」を表しているんじゃないかと。静かに始まって、徐々にいろいろ展開しながら盛り上がりを見せたり、ソロになったり掛け合いになったりと変化に富んでいるけど、ニューヨークの録音なのに、そのサウンドの陰影はやや影が強く、「和」の雰囲気を感じさせます。もちろん時に激しく、フリー的展開になる部分もあり、記譜された部分がどこなのか、どれだけ自由な演奏が許されているのか、想像するのも楽しみ。やや後半のあたりはかなり盛り上がりを見せます。自由な中にも穏やかで明るめなアンサンブルが慈しむように流れていく2曲目、多くのメンバーのヴォイス入りで、交互にファンクビートのところもあって、ユーモラスな感触もある3曲目。(14年3月15日発売)

2014/04/03

ドゥドゥ/ガトー・リブレ

Gatodudu
藤井郷子さん関連で2枚アルバムが先月届きました。当初4月発売と思っていたので、事前予約ではなくて発売直後の注文でした。ガトー・リブレ名義では6枚目のアルバムですが、過去5枚はトロンボーンではなくて、ベースの是安則克氏が参加していました。氏の急逝によって、もうこのグループはないかなあ、と思っていたら、楽器編成は変わるも、内容的には以前の承継的な雰囲気でのグループの存続があって、これからもこのグループを聴けるので、よかったなあ、と思ってます。哀愁度満点、でも一部フリー的な部分も聴ける、という人にはフィットするんじゃないかと思います。好みの1枚。


ドゥドゥ/ガトー・リブレ(Libra Records)
DuDu/Gato Libre(Libra Records) - Recorded June 18, 2013. 田村夏樹(Tp)、金子泰子(Tb)、津村和彦(G)、藤井郷子(Accordion) - 1. DuDu 2. Gato 3. Nanook 4. Rainy Day 5. Scramble 6. Mouse 7. Cirencester 8. B&B

全曲田村夏樹作曲。亡くなったベーシストに替わってトロンボーンが加わった新録音。どの曲も哀愁に満ちていて、素朴な雰囲気は継承してます。同じリフを繰り返しながらも、その寂寥感で心は鷲掴みにされているような雰囲気の1曲目、音がのびつつ哀愁を束縛感なく自由に示している2曲目、フリー的な濁った音も混じりつつ、それでも叙情感を表している3曲目、ギターが淡々と語りかけてきて、その後ゆったりしつつもトランペットが盛り上がる4曲目、変拍子基調で少しエキゾチックながら淡々と展開する5曲目、これぞ哀愁度とフリー度満点の各楽器が進んでいく6曲目、ギターの爪弾きとアコーディオンとの語り合いのある空間的な、アンサンブルがアクセントの7曲目、テンポが良く、叙情感に支配されつつフリーもある8曲目。(14年3月15日発売)

2014/04/01

「Jazz The New Chapter - ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平」

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「Jazz The New Chapter - ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平」(シンコー・ミュージック)を先月買いました。以前から、特に’90年代以降のジャズの体系的な説明をしている本や雑誌がなく、そういうのが出てほしいと思っていたし、自分も結局現在進行中のジャズを聴きながら、あまりにもジャズの幅が広いので、最近はミュージシャンやレーベルに的をしぼりつつ今までジャズを聴いてきました。

通常のジャズ本と違うのは、ジャズのはじまりからの歴史がほとんど語られておらず、書かれているスタートラインがだいたい’80年代あたりになっていること。そして、今のジャズが他のジャンルの音楽とボーダーレスな影響を受けていることが書かれていること、など、特異な構成になっています。ロバート・グラスパー(すいません、私、聴いたことありません)を中心に据えているのは、ジャズに対する多面的な見方のうちのひとつかもしれませんが、そこからいろいろ枝葉のようにのびてきて、現代ジャズのアーチストや、約300枚のアルバムの紹介など、なかなか読みごたえはありました。持っているアルバムはあまり重なりませんでしたけれどもね。ただ、意外にM-BASE関係の影響が今に受け継がれてるんだな、というのは、当時M-BASE好きだった関係で、うれしい情報でした。本はページを追って読んでもいいし、読みたい部分をパラパラとめくって読むにも手ごろな本でもあります。

自分も現代ジャズを聴いているつもりで、その感性は’90年代から’00年代はじめごろまでで止まっているのかもしれず、実際に、ECMやCriss Crossのレーベル聴き以外は、あまり新しいミュージシャンを聴こうとは思わなくなってきたし。アルバムの枚数を聴いてきたってだけで、威張れるものではありませんし(笑)。これは自分自身の年齢(50代)ということにも関係しているんでしょうけれども。だから、ここに出ているミュージシャンのアルバムを端から聴いてみようという気もないですが、今のジャズとその周りにあるものを俯瞰してみるのにはこの本がいちばん手っ取り早いかな、と思います。

こういう本がもっと出るといいなあ、と思いつつ、従来のジャズの語法に固まった書き手からは出てこないと思うので、なかなか難しいところではありますが、次回作にも期待しています。

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