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2013/06/30

Azure/Gary Peacock/Marilyn Crispell

2292
ちょっと順番を変えて、ECMが1枚あるので紹介します。ゲイリー・ピーコック、高齢なのであまり出てこなくなったと思っていても、これは2年ちょっと前の録音ですけど、まだまだ十分にフリー・インプロヴィゼーションを含め、表現力は劣ってないなあ、と思いました。マリリン・クリスぺルとのデュオのアルバムですが、きっちり作り込んである部分はきちっと表現し、フリー的なところは緊張感をもって応酬しているのが分かります。これは2人のプロデュースで、マンフレート・アイヒャーは録音時には関わっていないですけど、それでもECMまっただ中のデュオの演奏というのは、けっこう素晴らしいんじゃないか、と思ったりしてます。


Azure/Gary Peacock(B)/Marilyn Crispell(P)(ECM 2292)(輸入盤) - Recorded January and February 2011. - 1. Patterns 2. Googbye 3. Leapfrog 4. Bass Solo 5. Waltz After David M 6. Lullaby 7. The Lea 8. Blue 9. Piano Solo 10. Puppets 11. Azure

(13/06/29)2人のインプロヴィゼーションが3曲(3、8、11曲目)、マリリン・クリスぺル作が4曲(1-2、5、9曲目)、ゲイリー・ピーコック作が4曲(4、6-7、10曲目)。メロディらしさとインプロヴィゼーションらしさの境目があまりない感じです。興味は3曲の2人のインプロヴィゼーションの曲ですが、ごく自然に語り合っています。デュオが基本の編成だけど、ソロの曲も(4、9曲目)あり、それぞれ味があります。情景的なゆったりした曲が中心なのですが、1曲目だけはもっと過激でエネルギッシュなデュオのやり取りです。でも2、5-7曲目は割ときっちりと作られた美しい空間的なバラード。曲により、動と静の独特な緊張感で、あるいはゆったりとした情感で、2人のやり取りは続いていきます。10曲目はベースのアルコ奏法が印象的。

2013/06/29

Guided Tour/The New Gary Burton Quartet

Garyguided
まだ5月発売のCDが今日のゲイリー・バートンを含めて6枚あるので、めげずにどんどんアップしていきたいと思います。ゲイリー・バートンの新譜、メンバーがスゴい(同じメンバーで2枚目)ですが、バートン自身は過去にもGRPレーベルからもアルバムを出していたこともあったように、ポップでメロディアスな感じがこのアルバムでは割と強く出ています。それでも何カ所かにアントニオ・サンチェスのドラム・ソロを織り交ぜたり、リズムやメロディその他で凝ったりして、やっぱりマニアックなところもあるなあ、という感じですが。それでいて、1-2曲目あたりブルース進行が元のような、分かりやすい進行の曲もあったりしますけど。ただメロディ系統のインパクトは大きめなので、聴いてみても損はないかも。


Guided Tour/The New Gary Burton(Vib) Quartet(Mack Avenue)(輸入盤) - Released 2013. Julian Lage(G), Scott Colley(B), Antonio Sanchez(Ds) - 1. Caminos 2. The Lookout 3. Jane Fonda Called Again 4. Jackalope 5. Once Upon A Summertime 6. Sunday's Uncle 7. Remembering Tano 8. Helena 9. Legacy 10. Monk Fish

(13/06/29)ゲイリー・バートン作が2曲(3、7曲目)、ジュリアン・レイジ作が2、6、8曲目、アントニオ・サンチェス作が1、10曲目、スコット・コリー作が9曲目、他はフレッド・ハーシュ作とスタンダード。聴きやすくメロディアスな曲が多い。割とポップなマイナー調の1曲目、メカニカルなテーマでブルース進行的な8ビートの2曲目、少し浮遊感がある、ワルツのメロディが美しい盛り上がる3曲目、ベースラインが強調されたカッコ良さのある4曲目、しっとりと哀愁のあるバラードの5曲目、8分の6拍子と変則ビートの繰り返しで目まぐるしい感じの6曲目、哀愁漂うタンゴでせまる7曲目、哀愁がかった美しいメロディとスリリングなリズムもある8曲目、淡白でゆったりしたバラードの9曲目、テーマのメロディもモンクを意識したような10曲目。

2013/06/28

Googleのアルゴリズム変更に泣かされる日々

5月5日に「ECM Blogがアクセス増」という記事を書いたのですが、原因を調べてみたら5月下旬ころまでの数ヶ月間、Googleで「ECM」で検索をかけると1位に出ていただけだったということが、今振り返ってみて分かっています。当然、訪問者も増えて、中には1人で数十ページから100ページ以上アクセスしていかれる方もいて、それがアクセス増になっていたんですね。

それがGoogleのアルゴリズムの変更で、現在20位近くのところまで下がったうえ、ここ数年はメインブログとECMブログと、前置きのあるなしは違いがあるにしても、同じ記事を掲載しているので、検索がメインブログの方に統合されてしまったようで、最近はECMブログの検索からの入り込みを含め、アクセス数が激減しています。そして、今回のアルゴリズムの変更で、メインブログの方も、アクセスが減りました。

今までも年に数回ずつ、Googleのアルゴリズムの大規模な変更があったようですが、その前までは自分に有利にはたらくか、一気にアクセス減となる要素はなかったんですけど、アクセス減関係で検索をかけると、それ以前にも悪い方へ影響を受けたブログやホームページがけっこうあるようなんですね。まあ、それでも趣味のジャズの方は、多少モチベーションが下がってメゲても、あくまでも趣味なんで、まだ影響はない方なんですけど、今回は仕事のホームページの方も、悪い方へ影響がでてしまいました。

まず、ホームページのトップページの検索順位が下がり、トップページへ検索で入りこむ人がここ数週間なし。トップページへのアクセスは、以前も10-20/日と多くなかったですけど、日によってはないのは困りますね。多少ですがホームページの改変などいろいろやってみたけど、やはり「職業 地域」で1ページ目に表示されていないとダメですね。今回はじめて2ページ目に表示されるようになってしまいました。まあ、作った時期が古いので、今回いろいろ検討してみて、内容も少し古くなっていることを確認できたのは収穫ですけど。それと、今や仕事のホームページは独自ドメインの時代です。私のように、プロバイダーのアドレスを使っている人が珍しくなってしまいました。

ただ、仕事の方は、常に新規のお客様をネット経由で獲得しなければならない、という仕事でもないので、その点は時間的にまだ余裕もあって、助かってはいます。まだ今でも検索順位等、動いているようなので、その日その日で一喜一憂してもしようがないのですが。まあ、前向きに頑張ろうと思っています。

2013/06/26

Trio Live At New York Jazz Standard/Edward Simon

Edwardliveinnew
エドワード・サイモンのトリオ作を聴きました。ここまでは5月16日に届いているので、14日あたりまでの発売のものかと思います。5月は新譜が多い月でした。やはりこのトリオだとただ者ではないと思うのですが、ウェイン・ショーターのクァルテットの演奏が恐ろしい出来なもので、やっぱり比べてしまいますね。それでもなかなかの演奏を繰り広げていると思いますけど。ライヴなので、10分以上の曲が多く、5曲だけの収録にしたのも、聴いた後にちょうどいいかな、という感じ。「ジャイアント・ステップス」は割とリラックスした演奏で予想に反したけど、これはこれで10分やってくれているので、まあ、いい感じではありますね。


Trio Live At New York Jazz Standard/Edward Simon(P)(Sunnyside)(輸入盤) - Recorded December 18 and 19, 2010. John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. Poesia 2. Chovendo Na Roseira 3. Pathless Path 4. Giant Steps 5. Pere

(13/06/25)エドワード・サイモン作は3曲(1、3、5曲目)で、2曲目はアントニオ・カルロス・ジョビン作、4曲目はジョン・コルトレーン作。ベースとドラムスはウェイン・ショーター・クァルテットの2人ですが、ここではそこまで神がかってはいなくて、やり手の2人という位置付けがいいかも。長尺の曲が多め。4ビートも織り交ぜつつ、割とバンバン進んでいく、哀愁と元気さが漂う1曲目、ベース・ソロから粘り気のある8ビート的ビートと、盛り上がりのあるピアノとで、静かな場面もドラマチックに織り交ぜつつの2曲目、ワンコードで情感的、幻想的な静けさから盛り上がる15分台のバラードの3曲目、ピアノからはじまり、多少リラックスしているとはいえこの難曲が10分も続く4曲目、ファンク的な5拍子基調でスリリングなピアノが聴ける5曲目。

2013/06/25

What's Up?/Michel Camilo

Michelwhats
ミシェル・カミロの新作(と言っても5月中旬に出ているんですけれども)は、ソロ・ピアノのアルバムです。彼は偶然、日本制作のファーストのリーダー作からリアルタイムで追いかけていて、若い頃の爆発力もありましたが、今でもまだまだ衰えていないと思います。もちろん表現力の幅も広がりましたし。ここでも、オリジナルだけではなくて、ちょっと変わったアプローチを見せるスタンダードなどにも興味がいきました。ソロ・ピアノでも時おり見せる爆発力(10曲目の再演曲は見事)に、相変わらず魅せられてしまいます。今後、どういう方向に行くのか、気になるところです。またトリオの演奏が聴きたいなあ。


What's Up?/Michel Camilo(P)(Okeh)(輸入盤) - Recorded February 14 and 15, 2013. - 1. What's Up 2. A Place In Time 3. Take Five 4. Sandra's Serenade 5. Island Beat 6. Alone Together 6. Paprika 8. Love For Sale 9. Chan Chan 10. On Fire 11. At Dawn

(13/06/24)ミシェル・カミロ作は7曲(1-2、4-5、7、10-11曲目)で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナルなど。ここではソロ・ピアノでその実力を見せてくれています。豪快な明るいブルース進行の曲でせまってくる1曲目、情緒感たっぷりのマイナーな曲での2曲目、比較的オーソドックスだけどアドリブがなかなかの3曲目、静かで繊細、美しいバラードを奏でる4曲目、短調のラテンまっただ中的な哀愁がまたいい5曲目、やや綾織り系のサウンドからメロディが浮かび上がる6曲目、16ビートの躍動的なピアノが印象的な7曲目、ジャジーな面から浮かび上がってくる8曲目、やや重みのある哀愁からくるメロディがいい9曲目、有名な再演曲がソロでもど迫力の10曲目、ちょっと乾いた感じのある静かなバラードの11曲目。

2013/06/24

Walking Shadows/Joshua Redman

Joshuawalking
ジョシュア・レッドマンの新譜は、半分の曲にオーケストラ(主にストリングス)を加えたバラード集で、オリジナルは少なめです。なかなかいい流れではないかと思うのですが、ところどころにジョシュアのこだわりというか、彼自身のアドリブ・フレーズを織り交ぜて、個性的な部分も少しあります。ただ、こういう作品は聴きやすいのを主眼に作られているようで、バックのピアノ・トリオにスゴいメンバーを従えていても、やはりかなり抑え目の演奏かなと思います。でも、いつもでなければ、こういうアルバムもいいなあ、と思います。オーケストラのクレジットは、多いので省略させていただきました。


Walking Shadows/Joshua Redman(Ts, Ss)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded September 27-29, 2012. Brad Mehldau(P except 4, 10, Vibraphone on 3, 10, Tubular Bells on 10), Larry Grenadier(B except 2, 3, 9-10), Brian Brade(Ds except 5, 9, 10), Orchestra(On 1-2, 5, 7, 10, 12), Dan Coleman(Cond on 1-2, 5, 7, 10, 12) - 1. The Folks Who Live On The Hill 2. Lush Life 3. Stop This Train 4. Adagio 5. Easy Living 6. Doll Is Mine 7. Infant Eyes 8. Let It Be 9. Final Hour 10. Last Glimpse Of Gotham 11. Stardust 12. Let Me Down Easy

(13/06/23)ジョシュア・レッドマン作が2曲(9、12曲目)、ブラッド・メルドー作が1曲(10曲目)で、アレンジはDan Coleman、Patrick Zimmerliとメルドーがそれぞれやっています。オーケストラがバックに入るのは半分の曲で、スタンダードやポップスなどのバラード集。ピアノ・トリオのバックもスゴいメンバーがついていますけど、ジョシュアとメルドーらしいフレーズも少しありますが、基本的にはメロディ重視の聴きやすい演奏が連なります。ただ、その歌心が素晴らしいため、このアルバム、選曲も相まって、けっこう売れているんじゃないだろうか、と思います。オーケストラ付きの曲はゴージャス感がありますが、コンボの曲はバラード集とは言いながら、より彼ららしい演奏にもなっています。3曲目はベース抜き、9曲目はデュオでの曲。

2013/06/22

プラチナ・ジャズ~アニメ・スタンダードVol.1-4/ラスマス・フェイバー

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Rasmusplatina2
Rasmusplatina3
Rasmusplatina4
ジャズファンには認知度はけっこう低いけれども、ジャズでけっこう売れているシリーズがあります。それが、この、アニメ・ジャズという分野。スウェーデンののラスマス・フェイバーという人のアルバム、この6月19日でVol.4が出て、その後も続きそうな気配。このアルバム、元々は長男が買ってくれと言ってきたのですが、試しに1枚買ってみたら良かったので、そのまま4枚買ってしまった次第。内容的には、どちらかというとアニメファンに焦点を絞っているようで、1曲あたりの時間を短く、テーマも長めで、必要以上にアドリブを崩すことのない演奏です。でも、ジャズファンから聴いても、決して遊びではない、本格的なジャズを感じることができます。全体的にスマートな感じはあります。曲によりヴォーカルが入り、編成もオーケストラを使ったり、コンボだったり、ホーンのあるなしと、繁雑に編成は変わりますが、その点も曲に合わせて変わるので、あまり気にはならないかも。そのためミュージシャンの記述は割愛します。でもヨーロッパの地にこれだけ日本のアニメに詳しいDJ/プロデューサーが(ジャズ・ピアニストとの記述も)いるとは、ビックリしました。発売や企画は日本のビクター・エンターテイメントですけれども。

曲も昔のアニメから今のアニメまでてんこもり。これも1枚当たり17-18曲入っているので、クレジットを写すのが大変なので、興味ある方は各自調べて下さい(笑)。エンターテイメントという意味では、これもまたけっこう本格的なジャズだったり、時にサンバやボッサだったりする演奏になっています。

2013/06/21

We Are Together Again/Pat Martino With Gil Goldstein

Patweare
いよいよ5月発売のCDを日付順に行けるところまで。ってもう6月下旬ですね(笑)。このアルバム、輸入盤なんですけど、レーベルにはワーナー・ミュージック・ジャパンとの文字がありました。ただ、これを出すかどうかの判断って難しいです。全曲キーボードとギターだけのバラードで、淡々と進行しているばかりなので。パット・マルティーノのファン向けとしてはいいんじゃないかと思いますが、聴いていて退屈してくる人も出てくるかもしれないなあ、と思います。私は彼のファンなのでまだいいのですが。曲のテンポとか、エレピをアコピに変える曲もあるとか、もう少し変化があってもいいかなあ、と思います。


We Are Together Again/Pat Martino(G) With Gil Goldstein(Key)(Warner Music Japan)(輸入盤) - Released 2013. - 1. Body And Soul 2. Before You Ask 3. Footprints 4. In A Sentimental Mood 5. City Lights 6. Round Midnight 7. Pompy 8. Portrait 9. Peace

(13/06/20)パット・マルティーノ作は3曲(2、7-8曲目)で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。終始ギル・ゴールドスタインはゆったりとキーボードを弾いていて、そこに寄り添うようにギターが淡々と入っていきます。ギターのフレーズが速い場面もほとんどなく、ちょっと録音してみました的な、プライベート録音に近い音。3曲目はちょっとスリリングかも。多くの人は、このようなサウンドを望まないかもしれないけれど、パットの音を追いかけている、という人には、やはり貴重な音源かも。なにしろ全曲デュオのバラードなので、聴く方も、集中して聴くよりは、例えばお酒を飲みながら、ながら聴き的な方が合うのかもしれないなあ、と思います。でも、かなり地味だけどやはりここにこのギター・フレーズが出てくるなあ、という楽しみも。

2013/06/18

Foolhardy/Lage Lund

1360
Criss Crossレーベル新譜聴き4日目にして、一段落。Lage Lundは現代ジャズ・ギタリストの範疇に入れてもいいと思うのですが、カート・ローゼンウィンケルと同じように、スタンダードなどを弾かせると、それもうまくこなせてしまうというギタリストですね。今回のアルバム、6曲目までの彼のオリジナルと、7曲目以降のスタンダードやジャズメン・オリジナルのところで、サウンドが、まあ、ガラリというわけでもないんだけど、けっこう変わっているのは、やっぱりそういう局面の両刀使いなのかなあ、という気もしています。アルバムとしては、できればどちらか中心の路線だけで1枚、というのは個人的な贅沢なお願いでしょうか。


Foolhardy/Lage Lund(G)(Criss Cross 1360)(輸入盤) - Recorded January 22, 2013. Aaron Parks(P), Ben Street(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Tokyo 2. That It, Then? 3. Foolhardy 4. Unansweard Call Of The Wild 5. Slo Crow 6. Old Horsey 7. Holiday For Strings 8. Keystone 9. All Or Nothing At All

(13/06/15)Lage Lund作は1-6曲目で、ラスト3曲はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ギタリストとして安定感あり。変拍子の曲も目立ちそう。メカニカルに聴こえるテーマやアドリブがカッコいいアプローチの1曲目、ミディアムのややこしいフレーズが今っぽい2曲目、出だしのソロ・ギターがじっくりと奏でているのが印象的な3曲目、ダイナミックな曲調で、アップテンポのサウンドと緩急のつく場面もある4曲目、しっとり系のバラードからゆったり4ビート(?)へ移行する5曲目、8分の6と4分の4の複合拍子が逆に安定感を生む6曲目、アップテンポの4ビートとミディアムの緩急のアレンジがなかなかいい味を出している7曲目、比較的オーソドックスなジャズの印象の8曲目、アップテンポの4ビートのスタンダードもまたいい9曲目。

2013/06/17

"...It Was Beauty"/Orrin Evans

1359
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。このレーベルからは久しぶりのオリン・エヴァンスのリーダー作です。モーダルな感じ、ダークな感じの強いピアニストではあるけれども、今回は自由なアプローチもあったり、10曲目のようにきれいなバラードも聴かせてくれたりと、色々な面を聴かせてくれています。基本的にはピアノ・トリオで、曲によりベースが2人になったり、入れ替わったり。まあ、適材適所なのか、その曲による人選もうまくいっていると思います。メンバーも含めて、オリジナルが少ないのも今回は面白いのではないかと思います。なかなか存在感のあるピアノを聴かせてくれています。


"...It Was Beauty"/Orrin Evans(P)(Criss Cross 1359)(輸入盤) - Recorded January 29, 2013. Eric Revis(B), Donald Edwards(Ds), Ben Wolfe(B, Added on 2 and 4), Luques Curtis(B on 5), ALex Claffy(B on 10) - 1. Black Elk Speaks 2. African Song 3. Blues Connotation 4. Commitment 5. Dorm Life 6. Rockin' Chair 7. Ellipsis 8. Hats Off To Rebay 9. Ribisconsia 10. My Tribute

(13/06/15)Orrin Evans作は2曲(4-5曲目)のみで、他のメンバーの曲が2曲(1、8曲目)、あとはスタンダードやジャズメン・オリジナルが多め。渋くてカッコいいジャズ。モーダルなかなりアップテンポの1曲目、ツインベースでアフリカのダークな感覚が濃い2曲目、オーネット・コールマン作でブルース感覚あふれるサウンドの3曲目、アップテンポで目まぐるしいフレーズが続いたり、自由度の高い展開から収束に向かう4曲目、アップテンポの4ビートでこれまたモーダルな5曲目、スタンダードをじっくり慈しむように弾くバラードの6曲目、研ぎ澄まされたピアノと黒いリズムの7曲目、ミディアムでの抑え気味の渋い進行の8曲目、静かから徐々に飛翔し、なおかつ自由なアプローチの9曲目、美しいしっとりメロディのバラードの10曲目。

2013/06/16

Lifted Hand/David Binney

1358
Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。デヴィッド・ビニーの新作です。この人、以前のアルバムではどんな感じだったろうか、と思い出すも、今回のアルバムがけっこう実験的というか、内省的な要素やフリーや構築感の混ざった要素などが加わり、長い曲でドラマチックな展開のものもある反面、静けさやフリーの部分がいくぶん多めなので、むしろECMレーベルなどで発表した方がいいんじゃないかと思えるくらい、Criss Crossとしては異色の録音なんじゃないかと思います。こちらのターゲットとしては、もしかして聴く人を選ぶかもしれないなあ、と思いつつ。派手なところが少なめですし。個人的には好きなんですけれども。


Lifted Hand/David Binney(As)(Criss Cross 1358)(輸入盤) - Recorded November 21, 2012. Craig Taborn(P), Evind Opsvik(B), Tyshawn Sorey(Ds) - 1. Fanfare For Sasu 2. The Road To Your House 3. As Snow Before A Summer Sun 4. The Blue Whale 5. Curious About Texas 6. Lifted Hand 7. Losing The Central Valley 8. Red Cloud

(13/06/15)8曲目のみCraig Taborn作曲、他は全曲David Binney作曲。現代ジャズだけど、割と内省的になったかも。目まぐるしい展開のテーマから緩急自在の部分もあり慌ただしく進む小品の1曲目、浮遊感のある(変拍子?)落ち着いたテーマからそのままの雰囲気で自由なソロで盛り上がりもある2曲目、18分もある、極めて静かな場面からドラマチックに進んで行く、基本はかなり空間的な3曲目、やはりドラマチックで風景が見えるような、徐々に盛り上がり各パートのソロがスゴい4曲目、フリーのサウンド中心でキメの融合で成り立つ5曲目、浮遊感のあるしっとりしたメロディのやはり盛り上がりのある変拍子のタイトル曲の6曲目、フリー的で静かな感じも構築感もある7曲目、前の曲の続きのような感じで静かに進む8曲目。

2013/06/15

Links/Luis Perdomo

1357
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。やっと今回の新譜が4枚そろいました。1枚は今月頭には届いていたんだけど、どうせなら4枚そろってから一気に聴いた方がいいかと思って。今回のルイス・ペルドモ新譜ですが、範疇としてはやはり現代ジャズに入るのでしょうが、ビートが極端に複雑ではないし、4ビートが多く、モーダルと言えるようなサウンドの曲、あるいはメロディアスな曲も多いので、比較的聴きやすいのではないかと思います。ジャズメン・オリジナルは多めですけれども、あまり有名ではないところにスポットが当たっているような感じでもあります。現代ジャズファンにも、オーソドックスなジャズが好きという方にも、いいんじゃないかと思います。


Links/Luis Perdomo(P)(Criss Cross 1357)(輸入盤) - Recorded January 20, 2013. Miguel Zenon(As), Dwayne Burno(B), Rodney Green(Ds) - 1. Percy's Delight 2. Waiting Time 3. Crossmind Dreams 4. Profundo 5. The "A" List 6. The Organ Grinder 7. Enigma 8. Three Card Molly 9. Melisma 10. Paco 11. Elena

(13/06/15)Luis Perdomo作は2曲(3、5曲目)のみで、他のメンバー作が3曲(1、9-10曲目)と、他はジャズメン・オリジナルが多い。スピーディーな感じで現代ジャズとしてはじまる1曲目から、ハロルド・ダンコ作のしっとり感の強いバラードから4ビートで中盤盛り上がる2曲目、幽玄な感じの自由さからアップテンポの4ビートで進む3曲目、やや静かで淡いラテン系の4曲目、テーマが浮遊感がありつつも、自由度が高く緩急自在に突っ走る5曲目、モーダルなややアップテンポの6曲目、メロディアスなボッサの7曲目、エルビン・ジョーンズ作らしいドラムスが活発な8曲目、割と静かな薄暮的サウンドラテンの9曲目、やや落ち着いて徐々に盛り上がる8分の6拍子系の10曲目、メロディアスで物憂げな3拍子のバラードの11曲目。

2013/06/13

Winter Morning Walks/Dawn Upshaw/Maria Schneider

Mariawinter
やっと4月発売のアルバムを聴き終えました。とは言うものの、このアルバムは届いたのが5月中旬だったのですが。聴いてみて、ジャンル分けが難しいなあ、と思いました。マリア・シュナイダーというジャズのビッグ・バンド(オーケストラ)の作曲・編曲をする人なんだけど、今回はクラシック(現代音楽)のオペラに、どう聴いても聴こえるサウンドなんですね。なので、いわゆる彼女のファンでなければ、ジャズ色はほとんどないので追いかけないのではないか、とも思えます。ついにここまで来ちゃったか、という感じです。ただ、彼女の音楽が好きだ、という人にはこの変遷も聴き逃せないかもなあ、と思いますけれども。


Winter Morning Walks/Dawn Upshaw(Vo)/Maria Schneider(Comp)(Artistshare)(輸入盤) - Winter Morning Walks: Recorded May 2 and 3, 2012. The Australian Chamber Orchestra, Dawn Upshaw(Vo), Jay Anderson(B), Frank Kimbrough(P), Scott Robinson(Acl, Bcl) - 1. Perfectly Still This Solstice Morning 2. When I Switched On A Light 3. Walking Bu Flashlight 4. I Saw A Dust Devil This Morning 5. My Wife And I Walk The Cold Road 6. All Night, In Gusty Winds 7. Our Finch Feeder 8. Spring, The Sky Ripped With Geese 9. How Inportant It Must Be alros Drummond De Andrade Stories: Recorded September 26 and 27, 2012. - The Saint Paul Chamber Orchestra, Dawn Upshaw(Vo) - 10. Prologue 11. The Dead In Frock Coats 12. Souvenir Of The Ancient World 13. Quadrille

(13/06/12)2つの組曲からなり、前半と後半で録音年月日もオーケストラも異なる。ヴォーカリストのみ共通。マリア・シュナイダーは作曲者ですが、今回は曲の感じや、クラシック畑のオーケストラがほぼ前面に出ているため、ジャズ色はなくて、クラシックのオペラを聴いているような雰囲気。ジャズを専門にしている人がここまで作曲できるのか、と思うとともに、オーケストレーション主体でテンポも全体的にゆったりしているため、ジャズではないとも言い切れるので、ジャズファンというよりは彼女のファンが追いかけるアルバムではないかなあ、と思います。それでも前半は何人かジャズ・ミュージシャンも参加していますけれど。収録時間は意外に短めで、組曲2つの全14曲で、52分ほど。ただ、彼女のオーケストレーションは健在。

2013/06/08

タイム・スレッド/小曽根真&ゲイリー・バートン

Ozonetime
国内盤は値段が高いので最近あまり買わなくなったけど、これはクーポン券とポイントの併用でゲット。やはり小曽根真とゲイリー・バートンとのデュオ作は、個人的には欲しいなあ、ということで。チック・コリアとバートンとのデュオもいいけれど、こちらはこちらでそれなりの良さがあると思っています。55分ほどの収録で12曲も入っていて、曲ごとにどんな曲かをほとんど書けませんでした。でもそれぞれの曲がいろいろなサウンドを奏でているので、ピアノとヴァイブラフォンのデュオでも退屈はしないです。でも、こういう楽器編成のジャズ自体がややマニアックなのかなあ、と思うこともありますけど。


タイム・スレッド/小曽根真(P)&ゲイリー・バートン(Vib)(Verve)
Time Thread/Makoto Ozone(P) & Gary Burton(Vib)(Verve) - Recorded March 21-23, 2013. - 1. Fat Cat 2. Stompin' At B.R.C. 3. Lee's Party 4. Sol Azteca 5. Italpark 6. Hearts In Langenhangen 7. Popcorn Explasion 8. Time Thread (For Bill Evans) Suite "One Long Day In France": 9. Part I "One In The Morning - I Hear A Trouble!" 10. Part II "Cordon Bleu" 11. Part III "Deux Petites Voitures Francaises - The Concert" (Encore Track) 12. I Hear A Rhapsody

このデュオでの3作目。12曲目がスタンダード以外は、全て小曽根真の作曲。豪快なアプローチと、そして繊細さのあるプレイといろいろ使い分けるピアノと、ほんのり温かみがあってマイペースな感じのヴァイブラフォンの組み合わせがなかなかいい感じ。できればスタンダードを多めにとも思ったけれど、オリジナル中心でいいと思います。この2つの楽器だと、デュオはぶつかりあって難しいと思いますが、そんなことも感じさせずにいろいろなサウンドの世界を聴かせてくれます。ジャズもワルツもあればラテンタッチもクラシックぽい感じもあって変化に富んでいます。8曲目のタイトル曲はビル・エヴァンスに捧げたしっとりしたバラード。9-11曲目は組曲になっているけれど、流して聴いてもそれぞれの曲として違和感はありません。(13年5月29日発売)

2013/06/05

This Just In/Gilad Hekselman

Giladthisjust
Gilad Hekselmanは、繊細な印象を受けるギタリストだけど、このアルバムでは曲によって音を歪ませたりして、けっこう冒険をしています。オリジナル指向で、ギター・トリオでも音が少ない印象を受けないいいミュージシャンですが、やっぱり彼も現代ジャズのギタリストの範疇に入るのかな。けっこうお気に入りです。参加メンバーもいいですね。できればマーク・ターナーの露出度をもっと多めにしてほしいなあ、とも思いますけど、ギター・トリオでも成り立ってしまう人なので、やっぱりここの3曲の参加がちょうどいいのかな。ドン・グロルニックの曲をやってくれたのが個人的にはうれしいところです。


This Just In/Gilad Hekselman(G, Synth, Glockenspiel)(Jazz Village)(輸入盤) -Recorded December 2011 - January 2012. Joe Martin(B), Marcus Gilmore(Ds), Mark Turner(Ts on 3, 9, 13) - 1. Above 2. Newsflash #1 3. This Just In 4. Newsflash #2 5. The Ghost Of The North 6. Newsflash #3 7. March Of The Sad Ones 8. Newsflash #4 9. Nothing Personal 10. Eye In The Sky 11. Newsflash #5 12. Dreamers 13. This Just out

(13/06/04)ドン・グロルニック作の9曲目、アラン・パーソンズ・プロジェクトの10曲目以外はギラッド・へクセルマン作曲。55分で13曲。ニュースフラッシュ5曲はインタールードなので、特に短い曲が続いているという感じはないです。クレジットミスがあり、マーク・ターナーが参加しているのは2曲目ではなくて3曲目。へクセルマンの場合、ギター・トリオの演奏で過不足なく満足して聴けるけれども、3曲に参加しているターナーのクールな感じのサックスは、けっこうマッチしています。ギターはオースドックスというよりはやはり現代ギターの系譜。タイトル曲の3曲目の、少し歪ませたサウンドのギターがそれを表しています。曲としてフリー的な方面までいきつつ、破たんしないのは見事です。他のまとまっている曲もいろいろ味があります。

2013/06/03

Low Standards/Jeff Berlin

Jefflowsta
フュージョン方面では有名なジェフ・バーリンがスタンダード集を出したので、聴いてみました。編成が、ジェフがエレクトリック・ベースでリード・ベース(メロディやアドリブ)を弾く時はRichard Drexlerがアコースティック・ベースで本来のベースを弾き、急にジェフがバックにまわると今度はRichardがピアノを弾くという、通常のジャズではあまりないパターンで展開するので、唐突感はあるかもしれません。そこで作品の完成度も問われているような感じなんですが。でもジェフのファンだったら、その流暢なメロディやアドリブでも満足いくはずだとは思います。彼のファン向けかな、やっぱり。


Low Standards/Jeff Berlin(El-B)(Random Act Records)(輸入盤) - Released 2013. Richard Drexler(P, Ac-B), Mike Clark(Ds) - 1. E.S.P. 2. El Gaucho 3. Falling Grace 4. Fee Fl Fo Fum 5. Vashkar 6. Very Early 7. Whisper Not 8. James

(13/06/02)ウェイン・ショーター作が最も多く、3曲(1-2、4曲目)、タイトルはスタンダードだけど、新旧のジャズメン・オリジナル集。3曲目がスティーヴ・スワロウ作、5曲目がカーラ・ブレイ作、8曲目がパット・メセニー/ライル・メイズ作というのも彼らしい選曲。演奏はアコースティック・ベースをバックにジェフ・バーリンがエレクトリック・ベースでメロディ・ラインを弾き、彼がバックにまわると、Richard Drexlerがベースからピアノに行って、と、その切り替えがちょっと唐突なので、サウンドとしては少し戸惑うかも。ただ、こういうスタンダードを楽しみながら演奏しましたという点では、リラックスして聴けると思います。いかにもバカテクという風には聴こえないけれど、これだけメロディを歌わせることのできるベーシストもなかなか多くないです。

2013/06/01

The Vanguard Date/Steve Kuhn

Stevevanguard
ちょうどCDの黎明期(といってもこのアルバムはCDの登場からは4-5年経っているか)に初回発売されたCDは、まだLPの方が多い時代ということもあって、発売枚数も少なく、すぐ廃盤になったものはかなりの希少価値になります。これも今回再発されるまではけっこうな中古価格がついていたらしいです。そういうアルバムの再発ということで買ってみました。プレミアつけてまで買おうとは思わないけど、再発値段なら、内容もまあ、文句なし、といったところ。ちょっとロン・カーターのベースの音色が、とは思いますが、当時はこういう音色、多かったですしね。この時期のCDをあとから探すのは、私も何枚かありましたけど、けっこう苦労しました。


The Vanguard Date/Steve Kuhn(P)(Owl - Sunnyside)(輸入盤) - March 27-30, 1986. Ron Carter(B), Al Foster(Ds) - 1. Clotilde 2. Superjet 3. Little Waltz 4. The Zoo 5. I Thought About You 6. Music Prayer For Peace 7. Dance Only With Me 8. Lullaby

(13/05/31)ライヴ録音。3曲(1、4、8曲目)がステイーヴ・キューン作、3曲目がロン・カーター作で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。当時ではけっこういいメンバー。ベースの音がこの時代を感じさせます。ちょっと淡い感じでもテンポが良く、ボッサで中盤盛り上がっていく1曲目、タッド・ダメロン作をゴキゲンな形で演奏していく、湧き出てくるピアノのフレーズが印象的な2曲目、音数が少なめで哀愁度もある美しめのバラードの3曲目、マイナーメロディのボッサが心地良く響く4曲目、スタンダードをクリアにやや静かに演奏している5曲目、ポップス的なテーマのあと4ビートになりテンポが変わったり変幻自在な11分台の6曲目、優しいメロディのワルツでせまってくる7曲目、ややミステリアスな雰囲気の静かなバラードの8曲目。

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