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2013/04/29

Quartets/Charles Lloyd

2316
ECMレーベルのBOXが2つ目。今回はチャールズ・ロイドのECMでの初期5枚になり、録音期間は’89年-96年になります。メンバーも比較的一定していて、アルバムをまとめる、ということではやりやすかったのではないでしょうか。それだけこの5枚には一貫性があるということなんでしょうけれども。またロイド自身、今に至るまでECMで録音を続けているので、彼にとっては音楽性その他で表現に関しての居心地が良かったのかもしれません。それでもたまに4ビートでバリバリやっている曲もありますけれどね。時期的にはCDの時代に入ってきているので、1枚当たりの収録時間も長くなり、5枚組といっても、聴き終えるまでにけっこう時間がかかります。それだけ彼の世界にひたれるわけです。


Quartets/Charles Lloyd(Ts, Fl, Chinese Oboe, Tibetan Oboe)(ECM2316-20)(輸入盤) - Fish Out Of Water/Charles Lloyd Quartet(Ts, Fl) - Recorded July 1989. Bobo Stenson(P), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Fish Out Of Water 2. Haghia Spphia 3. The Dirge 4. Bharati 5. Eyes Of Love 6. Mirror 7. Tellaro Notes From Big Sur/ Charles Lloyd(Ts) - Recorded November 1991. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Requiem 2. Sister 3. Pilgrimage To The Mountain -Part1 Persevere 4. Sam Song 5. Takur 6. Monk In Paris 7. When Miss Jessye Sings 8. Pilgrimage To The Mountain -Part2 Surrender The Call/Charles Lloyd(Ts) - Recorded July 1993. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Nocturne 2. Song 3. Dwija 4. Glimpse 5. Imke 6. Amarma 7. Figure In Blue, Memories Of Duke 8. The Blessing 9. Brother On The Rooftop All My Relations/Charles Lloyd(Sax, Fl, Oboe) - Recorded July 1994. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Piercing The Veil 2. Little Peace 3. Thelonious Theonlyus 4. Cape To Cairo Suite (Hommage To Mandela) 5. Evanstide, Where Lotus Bloom 6. All My Relations 7. Hymne To The Mother 8. Milarepa Canto/Charles Lloyd(Ts, Tibetan Oboe) - Recorded December 1996. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Tales Of Rumi 2. Haw Can I Tell You 3. Desolation Sound 4. Canto 5. Nachiketa's Lament 6. M 7. Durga Durga

(13/04/28)ECM1398, 1465, 1522, 1557, 1635という、チャールス・ロイドのECMでの初期5枚組のBOXでの再発。このあたり、メンバーが安定していて、ピアノはボボ・ステンソン、ベースは1枚目のみパレ・ダニエルソン、2-5枚目はアンダース・ヨーミンとなっていて、ドラムスは1枚目がヨン・クリステンセン、2枚目がラルフ・ピーターソン、3-5枚目がビリー・ハートです。この次の「Voice In The Night」(ECM 1674)でメンバーがガラリと変わることになるので、BOXとしてはこの5枚の組み合わせが最適か。ひょうひょうとしつつも、スピリチュアルな感覚があるところは、アルバムを通じて感じるところです。そのサウンドはECMにマッチしていて、その後も長く続いていく要因なのでは。この5枚、全曲チャールス・ロイドの作曲で興味深いところ。

2013/04/28

Paul Motian

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ECMのBOXセットが2つ届いたので、先に聴いてしまいます。というよりは、過去に聴いたアルバムで未発表テイクがないので、実のところ全部聴かないでも書けてしまうのですが。こういうBOXものが出ると、バラで買うよりは安く手に入りますが、その分当初のバラ売りのCDの入手が難しくなってしまうので、どっちがいいのか判断に困ることもありますね。今日のはポール・モチアンのECMの割と前の時代のリーダー作6枚組です。この後他レーベルでトリオの演奏を継続したり、他のバンドを組んだりしつつ、’07年にECMにもどってまたリーダー作を発表したりしています。彼は亡くなってしまい、もう新しい録音を聴けないのが残念です。


Paul Motian(Ds, Per)(ECM2260-65)(輸入盤) - Conception Vessel/Paul Motian(Ds) - Recorded November 25 and 26, 1972. Keith Jarrett(P, Fl), Charlie Haden(B), Leroy Jenkins(Vln), Sam Brown(G), Becky Friend(Fl) - 1. Georgian Bay 2. Ch'l Energy 3. Rebica 4. Conception Vessel 5. American Indian:, Song Of Sitting Bull 6. Inspiration From A Vietnamese Lullaby Tribute/Paul Motian(Ds) - Recorded May 1974. Carlos Ward(As), Sam Brown(G), Paul Metzke(G), Charlie Haden(B) - 1. Victoria 2. Tuesday Ends Saturday 3. War Orphans 4. Sod House 5. Song For Che Dance/Paul Motian(Ds, Per) Trio - Recorded September 1977. David Izenson(B), Charles Brackeen(Ss, Ts) - 1. Waltz Song 2. Dance 3. Kalypso 4. Asia 5. Prelude 6. Lullaby Le Voyage/Paul Motian(Ds) - Recorded March 1979. J.F. Jenny-Clerk(B), Charles Brackeen(Ts, Ss) - 1. Folk Song For Rosie 2. Abacus 3. Cabala/Drum Music 4. The Sunflower 5. Le Voyage Psalm/Paul Motian(Ds) - Recorded December 1981. Bill Frisell(G), Ed Schuller(B), Joe Lovano(Ts), Billy Drewes(Ts, As) - 1. Psalm 2. White Magic 3. Boomerang 4. Fantasm 5. Mandeville 6. Second Hand 7. Etude 8. Yahllah It Should've Happened A Long Time Ago/Paul Motian(Ds) - Recorded July 1984. Bill Frisell(G), Joe Lovano(Ts) - 1.It Should've Happened A Long Time Ago 2. Fiasco 3. Conception Vessel 4. Introduction 5. India 6. In The Year Of The Dragon 7. Two Women From Padua

(13/04/28)ECM1028, 1048, 1108, 1138, 1222, 1283の再発6枚組BOX。録音期間も’72年から84年までの期間のものです。その後のECMでのリーダー作は’07年の「I Have The Room Above Her」(ECM1902)からなので、ECMの古い時期の録音の集大成と見ることができます。’84年のアルバムで、ビル・フリゼール、ジョー・ロヴァーノを加えたトリオで、他レーベルも含め、ある程度レギュラー化するのですが、それまでのアルバムは、その直前以外は、その時々のいろいろなミュージシャンとの録音になっています。全体的に自由度は高めですが、特に初期のものはフリーが強めになっています。けっこう硬派だと思うけれども、こういうアルバムを聴いてみるのも、たまにはいいんじゃないかと思います。ECMには欠かせない存在。

2013/04/24

New Life/Antonio Sanchez

Antonionew
アントニオ・サンチェスの新譜、と言いつつ、これでやっと2月発売のCDは一段落。これももっと早く聴きたかったCDのひとつでした。彼のリーダー作はけっこういいのが多かったので。で、聴いてみたらやっぱりいい。ドラマーのリズムにもこだわった作曲で、しかもメロディ的にもいいし、ドラムの出番も多めだし。タイトル曲の3曲目は何となくパット・メセニー・グループへのオマージュという感じもしないでもないですが。まだグループでアルバムを出していた頃、彼も参加しているんですよね。出だしが静かなバラードの曲も、割と盛り上がる部分もあったりして、これも変化に富んでいて、彼らしくていいな、と思いました。


New Life/Antonio Sanchez(Ds, Voice, Key)(CAM Jazz)(輸入盤) - Recorded January 30 and 31, 2012. Dave Binney(As), Donny McCaslin(Ts), John Escreet(P, Key), Matt Brewer(B), Thana Alexa(Voice) - 1. Uprisings And Revolutions 2. Minotauro 3. New Life 4. Nighttime Story 5. Medusa 6. The Real MaCaddy 7. Air 8. Family Ties

(13/04/23)全曲アントニオ・サンチェスの作曲。ドラマーらしい作曲で、彼が前面に出る場面も多く、聴きごたえあり。モーダルでいながら7拍子基調になっていて温度感がなかなかいい塩梅になっている1曲目、フェンダーのローズが登場し、妖しげな雰囲気とドラマチックな展開の2曲目、8分の7拍子基調のヴォイス入りの、静かにはじまり中盤と後半に盛り上がったり14分台もの壮大でドラマチックなタイトル曲の3曲目、4拍12連譜的な静かな大人の雰囲気で徐々に盛り上がる4曲目、変則(?)ファンクビートに乗っかりスピーディーに進む5曲目、ホーン2本とドラムスではじまり、進んだり時々立ち止まったりの6曲目、しっとりとしたバラードが美しく、中盤盛り上がる7曲目、複雑そうに聴こえるリズムに明るいメロディがのる8曲目。

2013/04/23

Money & Jungle: Provocative In Blue/Terri Lyne Carrington

Terrimoney
テリ・リン・キャリントンの新譜。といっても2月下旬発売のものを今になって聴いています。また新たな花粉症なのか、ちょっとダルい感じで、今コメントを読み返してみると、大ざっぱに説明してあるだけで、内容的な部分にはあまりふれていないような気もしてます。ちょっと反省。面白いんだけど、ナレーションのような部分が多いのと、ちょっと曲ごとにバラバラな印象も少しあります。でも、それでも直球勝負でエリントン・サウンドそのものを演奏するよりは、独自の演奏を聴いた方が、好みではあるなあ、と、このエリントン特集のアルバムを聴いて思いましたけど。基本的にはピアノ・トリオの曲が多めでした。


Money & Jungle: Provocative In Blue/Terri Lyne Carrington(Ds)(Concord)(輸入盤) - Released 2013. Gerald Clayton(P, Key), Christian McBride(B), Robin Eubanks(Tb), Tia Fuller(Afl), Antonio Hart(Fl), Nir Felder(G), Arturo Stable(Per), Shea Rose(Voice on 11), Lizz Wright(Voice on 3), Herbie Hancock(Voice of Duke Ellington on 11), Special Guest: Clark Terry(Tp, Voice on 2), Gabriela Jimeno Caldas(Additional Prog on 7, 11)- 1. Money Jungle 2. Fleurette African 3. Backward Country Boy Blues 4. Very Special 5. Wig Wise 6. Grass Roots 7. No Boxes (Nor Words) 8. A Little Max (Parfait) 9. Switch Blade 10. Cut Off 11. Rem Blues/Music

(13/04/22)テリ・リン・キャリントンの作曲は6-7曲目、ジェラルド・クレイトン作が10曲目で、他の8曲は全部デューク・エリントン作。エリントンの特集の割には、あまり当時のジャズにさかのぼってなくて、今風にファンクビートだったり、4ビートだったり、ブルースだったりと、現代っぽくて彼女らしいサウンドやアレンジもあり。ホーンが入っているのは2、9曲目で、ギター(エフェクトも?)とヴォーカル入りが3曲目、フレットレスギター(?)が5曲目、8曲目にパーカッション、11曲目にヴォーカル入り、あとは、ピアノ・トリオの演奏かな。ヴォイスだったり歌とかも、曲の一部や全部に入っているものもあって、面白いかも。彼女らのオリジナルも個性的ではあるけれど、他の曲に混ざってあまり違和感のない現代ジャズを聴くことができます。

2013/04/21

The Orchestrion Project/Pat Metheny

Pattheorche
私はこのアルバム、CDで購入しましたが、元はDVDの画像付きのサウンドトラック版。私のところではDVDを観る環境があまり良くないのですけど、できればDVDで観た方が、大がかりな演奏の機械のメカニズムが分かって面白いのではないかと思います。今どきコンピュータとシンセサイザーなどがあればチョコチョコっとできてしまうサウンドを、あえてメカ式にこだわったところに意義があるんではないでしょうか。出てくるサウンドも、ミュージシャンを揃えて演奏したものとは違いますけど、よくここまで緻密に、そして複雑に、さらに音楽的な情感をもたせながら作り上げたものだと、感心してます。


The Orchestrion Project/Pat Metheny(G, Orchetrionics)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2013. - 1. Improvisation #1 2. Antonia 3. Entry Point 4. Expansion 5. Improvisation #2 6. 80/81 - Broadway Blues 7. Orchestrion 8. Soul Search 9. Spirit Of The Air 10. Stranger In Town 11. Sueno Con Mexico 12. Tell Her You Saw Me 13. Unity Village

(13/04/21)CD2枚組。パット・メセニーの「オーケストリオン」という、メカニカルな機械に連動させた楽器を使って、ひとりでオーケストラのように演奏するというプロジェクトの2枚目。DVDが元なんですが、今回そのサウンドトラックとしてCD化。演奏自体はDVDで画像と共に楽しむのがいいのでしょうけど、DVD再生よりは音を聴く派が多かったのか、私もDVDは持ってません。楽器の機械的演奏方法は前時代的かもしれませんが、そこから出てくる音楽はけっこう自然。彼のおなじみの曲も多いですが、包み込むように聴かせてくれます。曲調として、人がバックの演奏するのとはやっぱり違いはあるのでしょうが、重厚感もあって、深みのある映画音楽を聴いているような感じになります。ゆったりした曲だけではなく、テンポのいい曲も多い。

2013/04/20

Without A Net/The Wayne Shorter Quartet

Waynewithout
そろそろ2月発売のアルバムを追っかけで聴かなくては、と追っかけ中です。ウェイン・ショーターの久しぶりのブルーノートからの発売。かなり高齢なのにもかかわらず、相変わらずトンガっているなあ、と思います。一体感のある自由度の高い演奏は、破たんするギリギリこっち側でバランスがとれていたり、あるいはフリーの方に行ってしまったりと、このメンバーでしかできないような高みに登ってしまっています。メンバーの呼吸の合っていることの素晴らしさ。それなりに聴く人を選ぶアルバムかもしれないですけど、この緊張感、たまりませんなあ。できればまだありそうな未発表音源も出してほしいところです。


Without A Net/The Wayne Shorter(Ts, Ss) Quartet(Blue Note)(輸入盤) - Released 2013. Recorded December 8, 2010 on 6. Danilo Perez(P), John Patitucci(B), Brian Brade(Ds), The Imani Winds: Valerie Coleman(Fl on 6), Toyin bSpellman-Diaz(Oboe on 6), Mariamb Adam(French Horn on 6), Monica Ellis(Bassoon on 6) - 1. Orbits 2. Starry Night 3. S.S. Golden Mean 4. Plaza Real 5. Myrrh 6. Pegasus 7. Flying Down To Rio 8. Zero Gravity To The 10th Power 9. (The Notes) Unidentified Flying Objects

(13/04/20)ライヴ。8-9曲目が4人のインプロヴィゼーション、で、他は7曲目以外がウェインショーターの作曲。’10-11年ごろの録音か。77分収録。相変わらず精力的でアグレッシヴ。ミステリアスな雰囲気でかなり緊張感のある1曲目、夜の情景のようなサウンドで徐々に自由に盛り上がる2曲目、あうんの呼吸でスリリングなやり取りが続くややラテンノリの3曲目、分かりやすいメロディなんだけど、サウンドはけっこう複雑な4曲目、バラードのようでドラムスが暴れて目立つ5曲目、この曲だけThe Imani Windsが加わり、現代音楽的にもジャズ的にも響く23分台の6曲目、ドラマチックだけど妖しげなサウンドはいつものままの7曲目、フリーからの展開だろうけれども、構築力があって他の曲とはあまり区別がつかない8-9曲目。

2013/04/18

One/Jonathan Kreisberg

Jonathanone
ギター1本の録音というと、ジョー・パスが有名なんだけど、他ではなかなかアルバム1枚をギター1本でチャレンジするギタリストっていないですね。でもここにいました。ジョナサン・クライスバーグのギターの安定感はけっこう知る人ぞ知る(有名?)と思うんだけれども、ここでもその真価を発揮してくれています。思えば何年も前のことになりますが、Criss Crossレーベルで彼のリーダー作が初聴きで、その結果、このレーベルを網羅して聴き倒すきっかけになったので、やはり自分にとっては影響の大きいギタリストのひとりではないかと思います。このアルバムも2月下旬に届いていたのですが、もっと早く聴けばよかったと思わせる1枚です。


One/Jonathan Kreisberg(G)(New For Now Music)(輸入盤) - Recorded Summer of 2012. - 1. Conto De Ossanha 2. Summertime 3. Without Shadow 4. Skylark 5. Caravan 6. Tenderly 7. My Favorite Things 8. Hallelujah 9. E.S.P. 10. I Thought About You 11. Escape From Lower Formant Shift

(13/04/17)ギター1本による録音。ジョナサン・クライスバーグ作は2曲(3、11曲目)のみで、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル、ボサノヴァなど。相変わらずうまいギターを聴かせてくれます。一聴して、穏やかな演奏が多くて、あまりトリッキーなことはやってないんじゃないかと思うんだけれど、実際にソロ・ギターでここまで弾くのは大変だと思います。オリジナルの3、11曲目はエフェクターをかなり効かせて、3曲目はバッハ、11曲目はプログレ的などここだけ世界が違う感じ。急速調の5曲目はさすが、彼ならではの速いフレーズがスゴい。7曲目も緩急ついてなかなかドラマチック。9曲目はやや抽象的ながら分かりやすい。表現力や包容力も感じられるし、ソロでここまで弾ける人って最近ではなかなかいないんじゃないか。

2013/04/17

Unit1/Mark Egan/Karl Latham/John Hart

Markunit
やっと通常の新譜聴きに戻れます。しばらく更新していなかった時期もあったり、後から届いたアルバムを先に聴いたりしたので、今日のアルバムは発売日では1月、しかもそれが届くのに時間がかかって2月下旬に到着というアルバム。しかもそれを4月に聴いているので、なんともはや、なんですが(笑)。今日のアルバムはスタンダードやジャズメン・オリジナルをフュージョンやファンクでやってしまおう、というセッション。あまりガチガチではないですけど、それなりにキメどころというのもあって、前からベースのマーク・イーガンは好きだったので、こういうサウンドも面白いなあ、と思った次第です。他ではあまりなさそうなアルバムでした。


Unit1/Mark Egan(B)/Karl Latham(Ds)/John Hart(G)(Wavetone)(輸入盤) - Recorded March, April, May 2008. - 1. Old Folks 2. Epistrophy 3. WIllow Weep For Me 4. All Blues 5. St. Thomas 6. Mr. Clean 7. Bemsha Swing 8. Footprints 9. My One And Only Love

(13/04/16)全曲スタンダードかジャズメン・オリジナルなど、他人の曲。ギター・トリオの演奏。それでも、アプローチは4ビートではなくて(4曲目はワルツの4ビート的展開)、だいたいフュージョンやファンク的なのが面白い。どの曲も新しいアレンジやアプローチなので飽きないし、カッコいい。それでいて、バカテクとかでガチガチに固めている感じはなく、セッションの気楽さもある程度あるような雰囲気。セロニアス・モンク作の曲も2曲(2、7曲目)ありますが、普通ならモンク色が前面に出てくるのに、ここではファンク色の方が強いのが特徴。ギターが割とオーソドックスな感じだけど、個性的なベースやドラムスとうまくマッチしています。原曲の雰囲気を一番近く持っているのは4曲目か。8曲目も意表をつくアレンジ。なかなか面白い1枚。

2013/04/15

Numerology - Live At Jazz Standard/David Gilmore

Davidnumero
昨年(’12年)11月の発売で、これも後になって発見したものです。デヴィッド・ギルモアは過去に廃盤になったものを探すのに苦労したのですが、今回は通販で在庫ありで助かりました。でも輸入盤にしてはちょっと高かったですけれど。まあ、円安に振れてきているので、ある程度はやむを得ないか。ここのサウンド、ある時期のM-BASEを想像させるようなリズムだったり全体の演奏だったりで、マニアックな人はうれしいかも。でも、分かりやすいメロディが少ないし、やはりマニアックなので、好き嫌いは出てくるんじゃないかなあ、とは思います。しかし、前半と後半に分けてぶっ続けのライヴ演奏ができるのも、このメンバーだからかな、とも思ってしまいます。


Numerology - Live At Jazz Standard/David Gilmore(G)(Evolutionary Music)(輸入盤) - Recorded January 13 and 14, 2010. Claudia Acuna(Voice), Miguel Zenon(As) Luis Perdomo(P), Christian McBride(B), Jeff "Tain" Watts(Ds), Mino Cinelu(Per) - First Movement: 1. Zero To Three: Expansion 2. Four: Formation 3. Five: Change 4. Six: Balance Second Movement: 5. Seven: Rest 6. Eight: Manifestation 7. Nine: Dispersion

(13/04/14)全曲デヴィッド・ギルモアの作曲。曲のタイトルと聴いた感じから察するに曲が3拍子から9拍子まで増えていくということだと思うのですが、M-BASE的な複合拍子の場面もあるリズムで、単純なリズムではない面もあって、このあたり、割と一本調子のファンクに聴こえる部分があるも、けっこう高度な展開になっているのではと思います。メンバーもスゴいメンバー揃い。またライヴ音源で、ファースト・ムーヴメントとセカンド・ムーヴメントの間以外はつながっている演奏になっています。かなりメカニカルな感じで、高度なことをやっているのだろうけれど、このサウンドは聴く人を選ぶかも。ただ、メカニカルな演奏に徹しつつ、この長い演奏をライヴでやってしまうのは、このメンバーでないと。12分台の5曲目はなかなかの哀愁感。

2013/04/14

The Sixth Sense/桑原あい トリオ・プロジェクト

Kuwaharathesix
早くもセカンドアルバムも登場。発売日が10日だったのに、当日に入荷せず、13日にやっと発送されたのは、人気のせいだと思います。ファーストアルバム「フロム・ヒア・トゥ・ゼア」がかなりインパクトがあっただけに、今回も期待してしまいました。ファーストでは上原ひろみのフォロワー的な要素も感じられましたけど、ここではそれは消えて、もっと個性的なサウンドになっていると思います。曲によって、落ち着いたかと思うと、けっこうアグレッシヴなバンドサウンドもあって、なかなか楽しみな存在。トリオとしてより高度な方向に向かっているのだと思いますが、アルバムはファーストから順番に聴いていきたいところ。


The Sixth Sense/桑原あい(P) トリオ・プロジェクト(ewe)
The Sixth Sense/Ai Kuwabara(P) Trio Project(ewe) - Recorded Janary 11-13, 2013. 森田悠介(B)、今村慎太郎(Ds) - 1. Papers 2. Lost "Ability" 3. Intuition -Your Sixth Sense- 4. Clocklike Drops Of Water 5. Augury, Waves, Dive! 6. One Day After Prediction Dream 7. Brainwork 8. Method For 9. Laboratory

全曲桑原あい作曲。49分で9曲といくぶんコンパクト。ベースがファンクビートでエレキ・ベースなので、フュージョン寄りのジャズ。バンドの個性が前より出てきて、サウンドやメンバーのソロがなかなかの場面が多い感じです。けっこう高度。出だしではフリーかと思った1曲目、テーマは日本的なはっきりしたメロディだけれど、曲としての完成度はけっこう高めの2曲目、一部変拍子もあってうまく利用している3曲目、しっとりとスペイシーな4曲目、ビートが4ビート風変拍子(?)でガンガン攻める5曲目、落ち着いた感じのバラードの6曲目、ファンクと4ビートをうまく交互に展開するドラマチックな7曲目、哀愁も漂わせつつテクニカルなアレンジで攻める8曲目、超アップテンポのメカニカルさもあれば情緒もあったりの変幻自在の9曲目。(13年4月10日発売)

2013/04/08

Third Reel/Nicolas Masson/Roberto Pianca/Emanuele Maniscalco

2314
ECMレーベル新譜聴き4日目にしていちおう一段落。今回はECMとしてのジャズの路線なんですけれど、編成からして、何となくポール・モチアン・トリオ(サウンドは異なります)の曲の雰囲気を意識したような曲もあるように感じます。Nicolas Massonも、他レーベルで何枚かリーダー作を出した人で、ECMでまったくの新人が出てくる確率って今はけっこう低いのかな、と思います。ゆったりしていて温度感が低く、やっぱりECM好きな人でないと、これも聴く人を選ぶアルバムになってしまうのかなあ、とも思いますけど、逆にそういう人には向いているかも。まさにECMまっただ中、という感じではありますね。


Third Reel/Nicolas Masson(Ts, Cl)/Roberto Pianca(G)/Emanuele Maniscalco(Ds)(ECM 2314)(輸入盤) - Recorded February 2012. - 1. After All 2. Furious Seasons 3. Orbits 4. Improvisation 2 5. Bley 6. Neuer Mond Prologue 7. Improvisation 5 8. Miserere 9. Freeze 10. Fasten 11. Ginkgo 12. Sparrow 13. Spectrum 14. Eleventh Winter Tale 15. Improvisation 4 16. Neuer Mond

(13/04/07)短めの曲が16曲。Nicolas Masson作が4曲(3、8、11-12曲目)、Roberto Pianca作が2曲(1、13曲目)、Emanuele Maniscalco作が7曲(2、5-6、9-10、14、16曲目)、1-3人のインプロヴィゼーションが3曲(4、7、15曲目)。変わった楽器編成。やはりECM的世界を表すような、比較的静かでビート感がほとんどない、流れて行くようなサウンドが漂っています。エレキ・ギターは時々ひずみますけど、それも、静かな世界の方に取り込まれているような雰囲気。インプロヴィゼーションが、4曲目は流れる感じながらややエネルギーがあります。それでも多くの曲はゆったりと温度感低くゆったり語り合っているという印象。おとなしめながら、ECM的に神経質で、研ぎ澄まされている印象を受けます。9曲目はビート感あり。

2013/04/07

Quercus/June Tabor/Iain Ballamy/Huw Warren

2276
ECMレーベル新譜聴き3日目。今日のアルバムはイギリスの大御所のフォーク・シンガーのライヴ。ECMらしさのあるヴォイスであれば分かるのですが、なぜ彼女がここに?という感じはあるかと思います。カテゴリーもECMなのでいちおうジャズにしましたけど、フォーク・ソングが近いですね。以前、ロビン・ウィリアムソンが3枚アルバムをECMから出してますけど、その時も普通にカントリー(フォーク)っぽい感じでECMの味付けありっていう感じだったと思います。でも、こういうアルバムもいいかなあ、とは思います(すいません、June Taborがいかに偉大かっていうのが分かってないもので)。


Quercus/June Tabor(Voice)/Iain Ballamy(Ts, Ss)/Huw Warren(P)(ECM 2276)(輸入盤) - Recorded March 2006. - 1. Lassie Lie Near Me 2. Come Away Death 3. As I Roved Out 4. The Lads In Their Hundreds 5. Teares 6. Near But Far Away 7. Brigg Fair 8. Who Wants The Evening Rose 9. This Is Always 10. A Tale From History (The Shooting) 11. All I Ask Of You

(13/04/05)June Taborはイギリスの有名なフォークシンガー。ここでは彼女の作曲はなく(作詞は1曲あり)アレンジに名前が出ている曲も。トラディショナルが多く、1-3、6-7曲目。ライヴの収録ですが、音はいい感じ。バックの編成がサックスとピアノで、しかも彼女はギターなどを弾いていないので、サウンド的にはECMから出ているフォーク・ソングとして違和感はなし。しかもバックの2人は彼女とともに作曲やアレンジに深くかかわっていて、それがある種のECM的なミステリアスさにつながっていると思います。ヴォーカルは、ちょっと低めの女声ながら、普通のフォークソングに陥ることなく、不思議なECMサウンドに包まれて、インパクトは割とあります。ヴォーカルがない部分はそのままECM流のジャズになっているとの感じもあり。

2013/04/06

Iva Bittova

2275
ECMレーベル新譜聴き2日目。今日のアルバムは東欧の民族音楽の影響を受けた自作曲ですが、New SeriesではなくてECMというだけで、いちおうジャズの範疇に入れてしまいます。このレーベル、最近はますますボーダーレスになってきているので、ジャンル分けは難しいです。民族音楽と言っても伝承音楽ではないほぼ自作の場合はどこに属すのか、考えるときりがないですし。ボーカルで高い音のつんざきはメレディス・モンクを連想させたりはしますけど、バックグラウンドが違うので、単純には比較できないところ。あと、ECMからの初リーダー作といっても、最近はほとんどの場合、他レーベルでリーダー作がいくつも出ている人が多いですね。


Iva Bittova(Vln, Voice, Kalimba)(ECM 2275)(輸入盤) - Recorded February 2012. - 1. Fragments 1 2. Fragments 2 3. Fragments 3 4. Fragments 4 5. Fragments 5 6. Fragments 6 7. Fragments 7 8. Fragments 8 9. Fragments 9 10. Fragments 10 11. Fragments 11 12. Fragments 12

(13/04/05)旧チェコ・スロヴァキア、元モラヴィア出身のIva Bittovaは、東欧でのジプシー・ミュージックの推進者とのことで、ここでのほとんどが彼女の作曲。6曲目のみ元歌あり。ECMでは初リーダー作(ECM New Series 1985には参加)ですが、他では多くのアルバムを残しています。多重録音なのか、ヴァイオリンを弾きながら歌う場面もあり、その歌い方は東欧っぽくてエキゾチックな民族音楽の香りがします。時につんざくような高い声は、けっこう印象に残ります。歌詞のある曲もあり、タイトルの「Fragments」が、即興の要素が強いのか、それとも計算されて作られている曲なのかは不明。だけど、原初的なエネルギーのようなものを彼女のヴォイスから感じ、反面構築されているような曲ごとの幅を感じます。少し聴く人を選ぶかも。

2013/04/05

City Of Broken Dreams/Giovanni Guidi Trio

2274
ECMレーベル新譜聴き1日目。他のアルバムが10枚手元で眠っているのですが、とりあえずECMの新譜が来たら先に聴かないと、ということで。このGiovanni Guidiという人、初リーダー作はVenusレーベルからとのことで、その後何枚かいろいろなレーベルから出しています。そしてECMの初リーダー作なんですが、レーベルによって顔を使い分けているのか、それともマイペースなのか分かりませんが、このレーベルからの音を発しています。違和感は全然なし。ベースのトーマス・モーガンの寄り添い方がまた良くて、淡色系ながらやや硬派な演奏に仕上がっています。フリーの曲があるのは、マンフレート・アイヒャーの指示かな、と思ってみたり。


City Of Broken Dreams/Giovanni Guidi(P) Trio(ECM 2274)(輸入盤) - Recorded December 2011. Thomas Mogan(B), Joao Lobo(Ds) - 1. City Of Broken Dreams 2. Leonie 3. Just One More Time 4. The Forbidden Zone 5. No Other Possibility 6. The Way Some People Live 7. The Impossible Divorce 8. Late Blue 9. Ocean View 10. City Of Broken Dreams, Var.

(13/04/04)全曲イタリア人ピアニストのGiovanni Guidiの作曲。’06年リーダー作デビューのようで、ECMでは初リーダー作。1、10曲目のタイトル曲では、耽美的に流れていくピアノが美しく、非4ビート系のベースが、穏やかに、絡むように寄り添っていきます。明るい分かりやすいメロディの2曲目。ある意味淡色系だけれども、明暗をうまく描いているピアノ・トリオ。少々ゆるめの感じだけど、フリーまたは自由度の高い、それでいてメロディアスな3曲目、哀愁感たっぷりのバラードの4曲目、緊張感を伴う鋭いフリーの5曲目、哀愁アルペジオ寄り添い風味の6曲目、淡い哀愁をたずさえているワルツの7曲目、ゆったりとした空間的なやり取りのある綾織り系の8曲目、演奏、テンポがフリー気味だけど3者で語り合っているような9曲目。

2013/04/01

Reverence/Michael Rodriguez

1356
Criss Crossレーベル新譜聴き4日目で一段落。マイケル・ロドリゲスは、以前他レーベルでロドリゲス・ブラザースのアルバムを聴いたことがあるのですが、この時はラテンジャズだけじゃなくて変拍子とか、いろいろな方面を手広くやっていた感じでした。複雑な変拍子はここでも2曲目にある(英文ライナーでその拍子が書いてある)のですけど、もっとジャズしているような感じです。でもここでもある浮遊感は、やはり曲の構造その他、複雑であることをにおわしています。現代ジャズと言ってもいろいろな要素があるけれども、それがどういう特徴を持つかは、一枚一枚聴いていくしかないようですね。


Reverence/Michael Rodriguez(Tp, Flh)(Criss Cross 1356)(輸入盤) - Recorded October 11, 2012. Chris Cheek(Ts), Gerald Clayton(P), Kiyoshi Kitagawa(B), Rodney Green(Ds) - 1. Small Feats 2. Enchantment 3. Reverence 4. Wishful Thinking 5. Like Joe 6. Portrait Of Jennie 7. You Did

(13/03/31)Michael Rodriguez作は4曲(2-4、7曲目)で、兄弟のRobert Rodriguez作が5曲目。ラテンジャズではなく、ジャズで勝負。メンバーもなかなか。メロディが印象的で浮遊感を伴うテーマのあと、アップテンポの4ビートでゴリゴリ攻めていく1曲目、リズムもメロディも完全に浮遊感の中にある、複雑で淡色系の不思議なサウンドの2曲目、ゆったり自由なテンポの出だしのあと、ドラムソロを経て渋いマイナーのミディアムの展開になっていく3曲目、サウンドがあいまいなまま寄り集まるようでいて、淡白な味の曲になってしまうワルツの4曲目、アップテンポでガンガン疾走して行く、ソロもなかなかの5曲目、一転、スタンダードの美しいバラードを聴かせる6曲目、ミディアムの4ビートでのたくったようなテーマ、ソロが楽しい7曲目。

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