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2013/03/31

Eye Of The Beholder/Tim Warfield

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Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。ちょっとバタバタしていて更新が遅れました。現代ジャズとひとくくりにしても、その表現はさまざまで、ここでは黒っぽくて、60年代のモーダルなサウンドを意識しつつ現代の要素を取り入れている感じです。この渋さはけっこうハマる人が出てくるかもしれません。反面、リズム的には分かりやすい5拍子の曲はあっても、比較的シンプルな4ビートだったり、ボッサのビートだったりすることが多いです。そしてフロントは時にバックに合わせて、時にかなり自由なフレーズを展開しています。メンバーもなかなかだし、一度聴いておいても損はないと思います。


Eye Of The Beholder/Tim Warfield(Ts, Ss)(Criss Cross 1355)(輸入盤) - Recorded October 9, 2012. Nicholas Payton(Tp), Cyrus Chestnut(P), Rodney Whitaker(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Blues For Mr. Bill 2. The Undaunted 3. Tide A Dish 1 4. I Remember You 5. The Backwards Step 6. Tide A Dish 2 7. Romona's Heart 8. Second Thoughts 9. Forever, One Day At A Time

(13/03/31)ティム・ワーフィールドの作曲は6曲(1-3、6-7、9曲目)で、他にスタンダード(4曲目)、ニコラス・ペイトン作(5曲目)、マルグリュー・ミラー作(8曲目)。モーダルな雰囲気の強い、フレーズがかなり自由な現代ジャズ。ビート的には比較的オーソドックス。短調のブルースなのに恐ろしくモーダルに攻める1曲目、アップテンポで自由にフレーズが展開する爆発的な2曲目、その場でのフリーな演奏を記録にしたと思われる3、6曲目、5拍子で不思議なアレンジを施したスタンダードの4曲目、静かな場面からアップテンポの4ビートまで起伏があってドラマチックな5曲目、珍しくしっとりとしたメロディアスなバラードの7曲目、ミドルテンポでいかにもモーダルなジャズの展開の8曲目、やや淡白な味でしっとり系のボッサの9曲目。

2013/03/26

Overlooking Moments/Alex Sipiagin

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Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。今日のアルバムはアレックス・シピアギンとクリス・ポッターという強力なフロントのピアノレス・クァルテット。他のメンバーがスコット・コリーとエリック・ハーランドということで、速く聴いてみたい気になります。全体的に抑え気味の雰囲気ですけれども、よくまあこういう自由なスペースがあって、しかも構築された2管のハモり(しかも難しそう)の部分とソロの部分と、2人で自由に(?)吹きあう部分とがうまくブレンドされていて、他のミュージシャンでは聴くことができないサウンドが詰まっています。ただ、やっぱり聴く人を選ぶであろうアルバムかもなあ、とある意味薄暮的、ある意味分かりやすいキャッチーさがないというところで、思ったりもしました。


Overlooking Moments/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1354)(輸入盤) - Recorded October 15, 2012. Chirs Potter(Ts, Ss), Scott Colley(B), Eric Harland(Ds) - 1. Expectation 2. Cho Tofu 3. Chronicle 4. Mississippi Waltz 5. Flash 6. Once.... 7. First Step 8. Savoir

(13/03/25)Alex Sipiagin作は1-2、5、8曲目、スコット・コリー作が3、6曲目、クリス・ポッター作が4曲目、マンディ・満ちる作が7曲目。メンバーがメンバーだし、ピアノレスの2管カルテットがなかなか現代ジャズしていてマニアックで心地よい。1曲目の2管でのハモりや自由な行き来のテーマの難易度の高さからも、その後自由なスペースでのアップテンポでのソロにしても緊張感をもたらします。他の曲も変拍子なのかそうでないのか分かりにくいけれども、そのようなことを気にせずにマニアックな現代ジャズを楽しむ(?)ことができます。真面目に聴こうとすると頭がこんがらがるかも。どのテンポの曲でも、サウンドが醸し出す薄暮のような雰囲気が心地良い。4曲目もワルツなんだけど、何だか浮遊感が。7曲目も他の曲にマッチ。

2013/03/25

The Intimate Ellington/Ballads And Blues/Wycliffe Gordon

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Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。メーカーの方では2月20日頃発売になっているはずなのに、入手できたのはなぜか1ヶ月後になってしまいました。最近は現代ジャズを多く取り上げているこのレーベルも、やはりそれだけではバランスが取れないと思っているのか、モダン以前のエリントン・ナンバーとそのサウンドを意識したアルバムを作りました。ワイクリフ・ゴードンだと、こういうアルバムもあり得るし、なかなかいいサウンドに仕上がっています。しかも、ほぼバラードとブルースに特化している、というのもいい感じです。ブルースが多くても、味があってけっこう飽きないものです。ミュージシャンのウデにもよるかとは思いますけど。


The Intimate Ellington/Ballads And Blues/Wycliffe Gordon(Tb, Tp, Stb, Vo)(Cirss Cross 1353)(輸入盤) - Recorded October 10, 2012. Adrian Cunningham(Ts, Ss, Cl), Zach Brook(Vln), Aaron Diehl(P), Yasushi Nakamura(B), Alvin Atkinson(Ds), Dee Daniels(Vo) - 1. Pie Eye's Blues 2. Jeep's Blues 3. I Got It Bad And That Ain't Good 4. Creole Love Call 5. Stevie 6. The Intimacy Of The Blues 7. Lotus Blossom 8. Something Sexual 9. Sophietidated Lady 10. Caravan

(13/03/24)1-5、8-9曲目がデューク・エリントン作ないしは共作、6-7曲目がビリー・ストレイホーン作、10曲目もエリントン楽団では有名な曲。エリントン・ナンバーでしかもバラードとブルースに絞って(10曲目は例外か)演奏しているけれども、現代ジャズとは対極の、まさにエリントンっぽさがある懐かしいサウンドで固めています。ブルースはシンプルなコード進行だけれども、飽きることなく、彼らのサウンドを楽しめます。2曲目のピアノ・ソロの一部のように冒険もあったりしますけど、うまくサウンドにハマっている感じ。古き良き時代の中に一部今っぽさもあるような。3-4曲目はヴォーカル曲で、そのバラード曲やブルース曲がソウルフルでなかなか味わいのあるものに仕上がっています。マイナーブルースの5曲目もカッコいい。

2013/03/23

Just For The Record/Tom Kennedy

Tomjustfor
最近は自主制作盤が増えてきて、発売日には気が付かないことも多いです。今日のアルバムも’11年リリースだったアルバム。トム・ケネディはデイヴ・ウェックル・バンドに参加していて(していた?)、派手な印象はあまりないけれど、それでもバカテクで好きなベーシストのひとりです。本当なら順番からいけばCriss Crossの4枚とECMの3枚を先に聴いた方がいいかもしれないですが、今日はこれ、と決めていました。エレキ・ベースがメインだけどアコースティック・ベースも弾ける両刀使いで、なかなかのテクニシャンです。ソロは極めつけの速いフレーズ入り。こういうベーシストが日本でもどんどん広まっていくといいな、と思います。


Just For The Record/Tom Kennedy(B)(Tom Kennedy Music)(輸入盤) - Released 2011. Dave Weckl(Ds, Per), Mike Stern(G on 2-3), Charles Blenzig(P, Key), Sarina Suno(Vln on 5), Nathan Childers(As, Ss), Jay Oliver(O, Key On 2, 6), Bob Albanese(P on 4) - 1. Breakneck 2. Just For The Record 3. Pumpkinette 4. Joyful Noise 5. Quase 6. Since Then 7. Love's Disguise 8. Mountain Flight 9. Alone Together

(13/03/23)トム・ケネディの自主制作盤。彼の作曲は1-2、7曲目。好きなベーシスト。シンプルな編成でエレキ・ベースの良さを堪能させてくれます。ドラムスとのデュオでかなり速いペースで16分音符を弾きまくる衝撃的な1曲目、マイク・スターンを迎え、割と渋めでオーソドックスな感じのフュージョンの2曲目、ドラムスはファンクなんだけど4ビート的なベースとベース・ソロを聴かせる3曲目、アコースティック・ベースでメロディアスに攻める8分の6拍子の4曲目、明るめのボッサタッチで後半のドラム・ソロが圧巻の5曲目、しっとりと聴かせてくれるバラードの6曲目、サックスが奏でるミディアムのマイナー・ラテンが心地良い7曲目、トニーニョ・オルタ作のメロディアスなボッサの8曲目、スタンダードを今のアレンジで聴かせる9曲目。

2013/03/17

Retro/Gary Willis

Garyretro
新譜が少したまっているので、発売日の順番に、と思ったのですが、ゲイリー・ウィリスのこのアルバムだけは早く聴きたくて、順番を替えて聴いてみました。やっぱりキーボード、ベース、ドラムスという編成だと、ベースがメロディを奏でるリード・ベースという役割が多くなるのですが、彼だと嫌味がなくて自然に聴けるところがあります。そして、曲によってボトムを受け持つところは、小刻みなスレーズを多用しつつもグル―ヴ感を保っていて、かなり存在感はありますし。まあ、ベース奏者のリーダー作なんで当たり前ですけれども彼のフレットレスベースが非常に目立って、エレキ・ベース好きの私には、かなり好感触なアルバムとなりました。


Retro/Gary Willis(B)(Abstract Logix)(輸入盤) - Recorded December 2012. Gergo Borlai(Ds), Albert Bover(Key) - 1. Change Agent 2. Amaryllis 3. Disconnectivity 4. Norwegian Wood 5. Old School 6. Dream 7. Move 8. Tarde 9. We Will Meet Again 10. For All We Know

(13/03/16)1、3、5-7曲目がゲイリー・ウィルス作で、オレゴン作(2曲目)、ビートルズ(4曲目)、ミルトン・ナシメント(8曲目)、ビル・エヴァンス(9曲目)、スタンダード(10曲目)と、選曲が多彩。既成の曲の混ざり具合がいい。リード・ベースかと思うとアップテンポの4ビート攻めてくる1曲目から、他の曲もベースがメロディを奏でている場面が多く出てきます。フレットレス・ベースなので、なかなか印象的なサウンドで、彼ならメロディを弾いても違和感のない感じです。それでいて、3曲目のようにハードコア・フュージョンのボトムを支えるような小刻みなフレーズも、それにのっとったソロも見事。硬軟緩急とり混ぜての曲の構成は、こういうトリオの編成で聴いても飽きないです。7曲目はアップテンポの4ビートジャズで、これもカッコいい。

2013/03/16

Gamak/Rudresh Mahanthappa

Rudreshgamak
今日は長男が朝から楽器を持って出かけてしまったので、明日収集の資源ごみの段ボールその他をまとめて掃除をしたあと、1枚聴く時間がとれました。このアルバムのRudresh Mahanthappa、他の人のブログでは以前からよく名前を聞いたのですが、今回はデヴィッド・フュージンスキーが全面参加をしているということで、買ってみました。届いたのが1月末で、やっと聴けることになりましたが、インド風味も時々ある変拍子メカニカル・ファンク・ジャズという感じで、個人的にはけっこうカッコいいアルバムだと思います。でも、こういうサウンドだと曲ごとの紹介はしにくいかな。聴く人を選ぶかもしれません。


Gamak/Rudresh Mahanthappa(As)(ACT)(輸入盤) - Recorded April 2 and 3, 2012. David Fiuczynski(G), Francois Moutin(B), Dan Weiss(Ds) - 1. Waiting Is Forbidden 2. Abhogi 3. Stay I 4. We'll Make More 5. Are There Clouds In India? 6. Lots Of Interest 7. F 8. Copernicus - 19 9. Wrathful Wisdom 10. Ballad For Troubled Times 11. Majesty Of The Blues

(13/03/16)全曲Rudresh Mahanthappaの作曲。デヴィッド・フュージンスキーも全面参加で、露出度も高し。変拍子バシバシだし、メロディも揺らぎと言うのか、12音階以外のインド的な半端な音も使っているようでもあり、このあたりはフュージンスキーのフレットレス・ギター(普通のギターも含めて)も合わせて効果的なサウンドを出しています。インド系のサックスだけれど、インド色が強い場面もあり、そうでもない場面もありといったところか。メンバーも超強力で、変拍子ファンク的でエキゾチックな味もあるジャズを聴くには、なかなかいい感じ。同じリフが繰り返されることも多めで、脳に突き刺さるような印象ですが、やはり突き詰めると独特なサウンド。メロディがあるんだけど、ある意味エキゾチックでメカニカル。少々マニアックかな。

2013/03/15

これからの部屋の使い方

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今日、長男の大学での推奨PCで、モバイルノートのPanasonic Let's Note SX2が、大学生協から届きました。それと理工学生用の電子辞書を含め、けっこうな金額しましたけど、思えば彼が中学入学の時、やはり学校で本人用のPCを義務付けられて以来、それがその後電気工作や自作PC関係の趣味になったり、理工系の志望になったりしたので、まあ、いいのかな、と思います。でもそのパソコン代金で、十分ベース1本買えるんですよね(笑)。SX2はWindows8ではなくWindows7にダウングレードして学校で使用するようなので、ちょっともったいないですが。

で、今私が直面している問題なんですが、2月以降、母のこととか、長男の受験のこととか、仕事の繁忙期のこととかでけっこう忙しかったですけど、2月16日の最後の受験が終わってすぐから、長男が真空管エフェクターを作りはじめ、仕事部屋兼オーディオ部屋が、平日の夜とか、土日がけっこう占領されている状態です。ここが一番作業しやすいからだと思うんですけど。高校も受験後2日だけ出て3月1日に卒業式だったですし。今日も、その続きの作業(だいぶ前にいったん完成させたあと、いろいろ手を加えてます)や、ベース用のシールドケーブルを自分で部品を買ってきて自作するとか、かなりのめり込んでいます。大学は理系だから4月以降平日の授業はけっこう詰まっていると思うのでいいのですが、何たって夏冬春合わせて5ヶ月ほどの休みの期間もありますし。受験も繁忙期も一段落ついた今、結局は私がその部屋でCDをかける時間が制限されてしまうようになりそう。

だからちょっと工夫をしつつ聴いてかないと、ブログの更新ペースも上がっていかないし、どうしようかな、と。まあ、これから彼の外出時間も増えてくるので時間はできてくると思いますけど。思い切って長男日記にしてしまおうか(笑)、というのは冗談で、やっぱり新譜CD聴きは楽しいよなあ、と思う次第です。1月に届いたものから最近のまで、現在8枚たまっていて、今月中にあと10枚前後は届く予定。今からだと毎日更新しなければなあ、という感じなんですが、こればかりは成り行きにまかせるしかないですね。まあ、毎日見に来られる方もそう多くはないとは思いますが、温かい目で見守ってやって下さい。

2013/03/13

Hagar's Song/Charles Lloyd/Jason Moran

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ECMレーベル新譜聴き2日目で一段落。このアルバムも2月上旬には出てました。プロデュースを見てみると、マンフレート・アイヒャーがエグゼクティヴ・プロデューサーにはなっているけど、直接にはチャールス・ロイドとDorothy Darrの2人になっていて、ECMにしてはサウンド的にも選曲も自由にやらせてもらっているという印象です。やはり彼ほどのベテランになると、っていうパターン(?)が最近このレーベルでは多くなってきました。でも、アルバムとして良いことは変わりないわけで、デュオをたっぷり堪能できたという感じです。選曲が古いジャズやスタンダードが多めにあっても、やっぱり彼らは彼らだった、ということでしょうね。


Hagar's Song/Charles Lloyd(Ts, As, Bfl, Afl)/Jason Moran(P, Tambourine)(ECM 2311)(輸入盤) - Recorded April 2012. - 1. Pretty Girl 2. Mood Indigo 3. Bess, You Is My Woman Now 4. All About Ronnie 5. Pictogram 6. You've Changed 7-11. Hagar Suite: I Journey Up River II. Dreams Of White Bluff III. Alone IV. Bolivar Blues V. Hagar's Lullaby 12. Rosetta 13. I Shall Be Released 14. God Only Knows

(13/03/13)デュオ作品。チャールス・ロイド作は5曲目と7-11曲目の組曲だけで、モダン以前の古き良き時代のジャズの曲を割と多く取り上げていて、温かみもあるサウンドの曲もあり、ECMっぽくない雰囲気の曲も。管楽器とピアノとのデュオということで、そこに枠をはめていると言えなくもないです。13曲目はボブ・ディランの曲、14曲目はブライアン・ウィルソン作と、ロック・ポップス系の曲にも挑戦していますが、やはりこの2人のサウンドになっています。メリハリのある4ビートかつフリー的な演奏で、2人の息もぴったり合っている5曲目、7-11曲目の組曲ではフルートも使う場面があって、曲によっては民族的かつミステリアスでスピリチュアルなサウンドを醸し出しつつ、緊張感もあるドラマチックな構成。そのラストはゆったり。

2013/03/12

Wislawa/Tomasz Stanko New York Quartet

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ECMの新譜が2枚届いていて、その1日目。と言いつつこのアルバム、2月上旬には入荷していたのですが、一緒に注文したアルバムが2月末近いものもあって、入手したのが遅れてしまいました。トーマス・スタンコのニューヨーク・クァルテットということで、こういうメンバーの録音も珍しいなあと思ったのですが、ECMのカラーを活かしつつのニューヨークらしい、ちょっとトンガッた録音、とでもいうのでしょうか。ただ、長めの曲も多く、あえてCD2枚組にするよりは1枚にまとめて、という選択肢もあったのではないかなあ、とも思います。そのあたりはそれぞれ聴いた方の感想で、ということになるのでしょうけれども。個人的には好きなサウンドです。


Wislawa/Tomasz Stanko(Tp) New York Quartet(ECM 2304/05)(輸入盤) - Recorded June 2012. David Virelles(P), Thomas Morgan(B), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Wislawa 2. Assassins 3. Metafizyka 4. Dernier Cri 5. Mikrokosmos 6. Song For H 7. Oni 8. April Story 9. Tutaj - Here 10. Faces 11. A Shaggy Vandal 12. Wislawa, Var.

(13/03/12)CD2枚組。全曲トーマス・スタンコ作曲。米国人でサイドを固めているアルバムは彼としては珍しい。フリーに振れている感じはするも、タイトル曲の1曲目は出てくる音は叙情的なヨーロッパの雰囲気。ただ、2曲目のようにアップテンポの4ビートで入ってECMにしては暴れまくっている曲もあり、このあたりがニューヨークだな、と思わせます。静かに入ったと思うと時おり盛り上がる3曲目。他にも静かな曲は多めだけれど、サウンドの肌合いや緊張感などがアメリカ的と言えなくもない感じ。トランペットも時おりフリーキーになります。5-6曲目のフリー的なサウンドの上を舞うトランペットが心地良い。適度に緊張感と時にノリのある7曲目、哀愁とフリーの感覚、スリルが混ざる10-11曲目、再び叙情的に幕を閉じる12曲目。

2013/03/10

「日経ベストPCデジタル」2013年春号購入

年に3回刊が定着したこの雑誌、前回までは「日経PC21」の増刊号だったのが、今回は「日経PCビギナーズ」の増刊になっています。まあ、おおむね内容は変わってなくて、メインにメーカー別新パソコンの紹介があるのは同じです。この春、長男が大学に受かって、学校でも必要だそうで、ノートパソコンの買い替え時期。前回のノートPCは中学に入った時のVistaで、これは1年ほど前に使えなくなって、今は7デスクトップを使ってます。

Windows8、周りの使っている人の評判があまり芳しくなくて(もちろん、良いと言っている方もいます)、あえてWindows8が出てからもWindows7の機種をビジネス用途に購入した方もいました。ニュースでも見ましたが、あまり浸透していってないようですね。息子も、8の機種を7にダウングレードできるPCを買って、7で使うと言ってます。まあ、これは学校のソフトがまだ8に対応していないことも理由のひとつですが。

ただ、こういうPC系の雑誌は、やはり8が売れてくれないと困るわけでいろいろ工夫がされています。今回はいわゆる普通のPCより、タブレットの特集が先にきているのがその証拠かも。タブレットは安い機種もあって売れているようですね。我が家では仕事方面を含めて、7のPCばかり5台(+そろそろお蔵入りのXPが1台)持ってますが、いずれは慣れるために8の機種も買わねば、とは思っています。でも、それがいつになるかは分かりません。本音のところでは、食指があまり動かない、ということもありますし。

それでもこういう雑誌で新知識を吸収しておけば、客先で8が入った時も対応しやすいんではないかと思います。まあ、PCでも楽器でも、ネットを見たり、雑誌をパラパラめくっている時がいちばん楽しいといえば楽しいですし。次号はいつ出るのかな。次号も楽しみではあります。

2013/03/05

エソテリック・サークル/ヤン・ガルバレク

Janesoteric
’60年代末の旧譜なんですけど、最近オリジナルのジャケットで国内盤が再発されたので、注文してみました。ヤン・ガルバレクとその仲間たちのECMからアルバムを出す前の録音で、当初のレーベルはフライング・ダッチマンだったそうでした。ガルバレクのサックスの吹き方の変遷も、ECMの初期の頃のアルバムとつながるところは多いですが、4人まとまると、ちょっとの時期の違いや、レーベルの違いで印象もガラリと変わるものだなあ、と思います。ここではノルウェーでの録音で、プロデューサーがジョージ・ラッセルというのも大きい要素かと。ただ、興味ある人には価値あるアルバムですが、普通の人にはこんなものかな、という感じも少々。


エソテリック・サークル/ヤン・ガルバレク(Muzak)
The Esoteric Circle/Jan Garbarek(Ts, Ss)(Muzak) - Recorded October 1969. Terje Rypdal(G), Arild Andersen(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Traneflight 2. Rabaldar 3. Esoteric Circle 4. Vips 5. SAS 644 6. Nefertite 7. Gee 8. Karin's Mode 9. Breeze Ending

’69年録音で、全曲ヤン・ガルバレクの作曲。発売当時はジョージ・ラッセルのプロデュースの方が表に出ていました。その後、ECMで見かけるメンバーたちの録音ですが、サウンドの傾向はECM以降と大きく違い、1曲目はタイトル通りコルトレーンを意識した温かめのバラード。他のメンバーも、強い個性はあまりなく、テリエ・リピダルのギターも、ロックっぽさが強いにしろ弦が太く、エフェクター(あるいはなし?)が後年と違うのは時代の影響か。ヨン・クリステンセンもジャズ(あるいはジャズ・ロック)のドラムス。フリージャズのところは、やはり当時から強くありました。2曲目はドラムスのソロのあと、フリーでハードなジャズ・ロック。他にもメロディが印象的な3曲目などもあり、色々な要素のある曲が興味深い。ECM前史の貴重な記録。(13年2月22日発売)

2013/03/04

Flower Clouds/ナオコ・サカタ・トリオ

Sakataflower
澤野工房も、全部買いをしなくなってから数年経ちますが、おなじみのミュージシャンのローテーション録音以外は目をつけていて、今日のアルバムもその1枚。実はこのアルバム、当初1月に発売予定だったのですけど、出荷間際になってプレスのミスが分かり、出荷日を遅らせてでも再プレスをしたそうでした。そういうところは素晴らしい決断だと思います。坂田尚子のピアノ、サウンドは少し違いますが、ECMのアルバムに近いような感触もあって、ヨーロピアンな雰囲気と、日本的な感性が混ざったようなサウンドが好きです。たぶん、澤野工房から出ていなければ、気がつかなかったろう、良い出会いとなって2枚目を購入しました。ただ、少し聴く人を選ぶかな。


Flower Clouds/ナオコ・サカタ(P)・トリオ(澤野工房)
Flower Clouds/Naoko Sakata(P) Trio(Atelier Sawano AS129) - Recorded June 25 and 26, 2012. Anton Blomgren(B), Johan Birgenius(Ds) - 1. If I Could See You 2. Mane 3. Snow Covered The Machine Field 4. □ 5. Monte Carlo 6. ∞ 7. Presence 8. △ 9. Bucharest 10. Below 11. ○ 12. Grasanklingen

12曲目がAnton Blomgren作、5、9-10曲目がJohan Birgenius作、4、6、8、11曲目の記号のタイトルはおそらく3人のフリー・インプロヴィゼーション、他の4曲(1-3、7曲目)が坂田尚子の作曲。12曲で47分なので非常に短い曲を含めて、そんなに長い曲はありません。相変わらずヨーロピアンなピアノ・トリオという感じの、非4ビート系の温度感の少し低めなサウンドを聴かせてくれます。1曲目はビート感のある変拍子の曲で、ピアノのメロディも訴えかけるような、哀愁もある曲、対して2曲目は他のパートに対して、コード的なものを合わせずにメロディ無機的な印象を与えますが、しっとり感はあります。フリー・インプロヴィゼーションの曲を含め、まとまりとフリーの自由さの間を行ったり来たりしている浮遊感がまた何ともいい。(13年2月15日発売)

2013/03/03

ジンボ・デ・カヴァー2/神保彰

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長くブログをお休みしすぎたせいか、手元にはCDが12枚もたまってきました。仕事の方はある程度一段落したので、ぼちぼちとやっていきますか。久しぶりのアルバムコメントなので、思うように書けてない気もしますが。

神保彰の1月に2枚出たアルバムの2枚目を聴きました。オリジナルもいいけれど、カヴァー集だと、原曲との比較もできるし、それらの曲を取り上げるくらいなので元々のメロディの強度もあるし、個人的にはカヴァー集、好きです。トリオだけの一発録りの演奏ではなくて、打ち込みも混ざっていて、それがサウンドの幅を広くしているような印象もあります。ジャズ方面で有名な曲もビートはファンク(フュージョン)ビート。けっこうカッコいい。演奏はどちらかというと硬派なのですが、マニアックという感じはあまりしません。これで日本制作の国内盤がもう少し安ければなあ、なんてことを思ってしまいますが。


ジンボ・デ・カヴァー2/神保彰(Ds)(Electric Bird)
Jimbo De Cover 2/Akira Jimbo(Ds)(Electric Bird) - Released 2013. Abraham Laboriel(B), Otmaro Ruiz(P) - 1. Thriller 2. I Wish 3. Makka Na Taiyou 4. Caravan 5. Rhapsody In Blue 6. Bad Romance 7. Imagine 8. Rudeen 9. Freeway Jam

神保彰のカヴァー曲集2枚目。全曲他の人の有名な曲。ここでは打ち込みによって、トリオの演奏以外にシンセサイザーその他の音も聴こえてくる曲もあります。アレンジがなかなか凝っていて、マイケル・ジャクソンで有名な1曲目の出だしは4ビートサウンドだったり、その後ファンクになったり。3人のシャープな演奏がかなりカッコ良く聴こえてきます。曲は有名なんだけどサウンドは神保の手の内にあるような感じ。かえって有名曲を使うことで、さらにメロディの強度が出てきてインパクトが強いです。曲も3曲目の「真っ赤な太陽」、8曲目の「ライディーン」と、日本のものからポップス、ジャズに至るまでさまざま。長く一緒にやってきてお互いが分かるトリオだからこそできるフュージョン。アレンジだけでなく、演奏がけっこういいです。(13年1月9日発売)

2013/03/02

ECM-A Cultural Archaology(Prestel)(書籍)

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先日この独語版を買いましたが、やはりある程度読めなければ、ということで、英語版も入手しました。まあ、本来英語版だけ入手できた方がよかったかもだし、5千円強の余分な出費もしたし、ちょっと回り道をしてしまったかな。でも、オリジナル言語は独語で、英語はその翻訳版なので、手順としては合っている、なんてことを思ったりしています。

今回、独語版を買った時に、内容が興味深かったので、さらにECMに対して知識を深めたいと思い、より読める英語版を入手したという次第です。とは言うものの端から読んでいくわけでもないんでしょうけれども。この本、展覧会用に作ったということを聞いてますので、もしかするとなくなるのも早いかもなあ、と思います。入手されたい方はお早めに。

いろいろな特集とともに、ディスコグラフィーもついていますが、ジャケ写はその部分にはなし。ただ、今はFacebookでECM自身がジャケット写真を出しているので、そちらの方を参考にされた方がいいですね。

http://www.facebook.com/ecmrecords

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