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2012/09/30

ホームページ15周年

’97年9月30日に開設したホームページ、「ジャズCDの個人ページ」が今日でちょうど15年を迎えました。正式にはその前の’97年8月22日に仕事のホームページを立ち上げていて、その一部としてジャズのページがスタートしているのですが、分かりやすくジャズの部分で独立した日を起算に計算してあります。

いやー、それにしても我ながらよく続いたもんだ、と思います。自分がホームページをはじめた頃は、まだホームページで個人が開設するようになってしばらくした頃(早いもので開設日が分かっているものは、’96年に開設した個人ホームページを閲覧した記憶はあります)で、今よりサイト数がものすごく少なかった時代です。今からすると信じられない話ですけど、それから数年間は、書店に行くと、電話帳のようなURLのアドレス集の本が売られていた(’01年ぐらいまで)時代でもありました。そこに自分のホームページが掲載されていると、電話帳のようなものなのに喜んでみたり。

今ではGoogleのような便利な検索エンジンがありますが、当時は登録した順に掲載されるような、全然使えないような検索サービスがあったりしました。それらは結局淘汰されていってしまいましたが。またプロバイダーも、中小が林立した時代でもあったですね。

今では知らない人もいるようですが、PCでもネットは常時接続ではなくて、ネットの閲覧、メールのチェック、ホームページのアップロードなど、それぞれ通常の電話回線(だから速いブロードバンド回線ではないし)を使って、市内に接続ポイントがあれば、接続するごとに1回3分10円かかっていた時代でもあります。いかに接続費用をかけないで済むか、考えをめぐらしていた時期でもありました。いかにホームページ容量を軽くするか、もテクニックのひとつでしたよ。

SNSなどやネット上の質問コーナーもなかった時代で、けっこう感想とか質問とか、メールをいただきましたよ。今ではメールをいただくことはほとんどなくなってしまいましたが、これも時代の流れでしょうね。ネットは検索して必要なところだけ見るもの、と、大半の方々の意識が変わってきたらしいです。

批評とかレビューとかというレベルではない、簡単なコメントを続けてきましたけど、それだからこれだけの分量を続けられたという面もあります。日本でここしかない、というコンテンツも増えましたし。

’04年頃からブログが増えはじめ、今や個人ホームページはどんどん減っています。ブログ全盛の時代ではありますが、これも一説には今後個人作成のブログは衰退し、他の何かにとって代わられるだろう、とも言われていますね。とりあえず15周年は達成したものの、メインのCDというメディアがあとどれぐらいもつのか、自分の年齢も50歳を過ぎていて、気力的なものも若い頃と違うんだ、ということも含めて、20周年までいけるのかどうか分かりませんが、ある程度マイペースで更新していきますので、今後ともよろしくお願いします。

2012/09/29

Small Places/Michael Formanek

2267
ECMレーベル新譜聴き3日目。マイケル・フォーマネクのECM2枚目は、1枚目と同じメンバーでの録音でした。ある意味、ティム・バーンとその一派ととらえていて、その構築された部分とフリーの部分とをあわせもち、境があいまいなまま行ったり来たりするサウンドは、ドシャメシャなフリーとは一線を画していて、けっこう好きなサウンドです。ティム・バーンは過去にマイナーなレーベルからのアルバムが追いきれてないので、今になってちょっと残念ですけど。CDジャケットの中に譜面の写真もちょっと見えますけど、けっこう書き込まれてますね。それが構築感の源泉になっているのかと思います。


Small Places/Michael Formanek(B)(ECM 2267)(輸入盤) - Recorded December 2011. Tim Berne(As), Craig Taborn(P), Gerald Cleaver(Ds, Shruti Box) - 1. Small Places 2. Pong 3. Parting Ways 4. Rising Tensions And Awesome Light 5. Slightly Off Axis 6. Seeds And Birdman 7. Wobble And Spill 8. Soft Reality

(12/09/28)全曲マイケル・フォーマネクの作曲。構築された部分とフリーの部分とが入り混じる、硬派な現代ジャズ。変拍子のメカニカルなテーマと4ビートっぽい部分とフリー的になる部分があるタイトル曲の1曲目、ミステリアスで幻想的なサウンドから絡み合う、ドラマチックな2曲目、しっとりしたピアノではじまり、徐々に盛り上がりフリー的な物語性も見せ、後半は素朴でリズミカルになる18分台の3曲目、妖しげなミディアムでキメフレーズもフリーも交えつつ薄暗く進む4曲目、ベースとピアノが淡々と語り合い、次第に寄り集まる5曲目、薄暗さはあれどカチッとしている部分も持ち、自由なフレーズの発展がある12分台の6曲目、自由に弾くリズムの上をたゆたいつつ盛り上がる7曲目、夜の雲の上を漂っているような、静かな8曲目。

2012/09/28

Equilibrium/Benedikt Jahnel Trio

2251
ECMレーベル新譜聴き2日目。ECMって意外にピアノ・トリオのアルバムの数が多くないのですが、これはそんな中でのひとつ。以前にトルド・グスタフセンのピアノ・トリオのアルバムが何枚か出て、それがかなりECMレーベルという中でのピアノ・トリオを表していたのですが、今回のBenedikt Jahnelも、ある意味別な観点からECMレーベルのピアノ・トリオを表していると思います。まあ、スウィングするジャズとは対極にある温度感の低いピアノ・トリオなので、聴く人を選ぶでしょうけれども、極端にマニアックではなくて、しかもECMらしいトリオを聴いてみたい、という方にはおススメかもしれません。


Equilibrium/Benedikt Jahnel(P) Trio(ECM 2251)(輸入盤) - Recorded July 2011. Antonio Miguel(B), Owen Howard(Ds) - 1. Gently Understood 2. Sacred Silence 3. Moorland & Hill Land 4. Wrangel 5. Augmented 6. Hidden Beauty 7. Equilibrium

(12/09/27)全曲Benedikt Jahnelの作曲。ドイツ人ピアニスト、スペイン人ベーシスト、カナダ人ドラマーの組み合わせ。彼はECMではCyminologyとして2枚の参加作があります。クリアで情念的なフレーズも弾く、ECMに親和性のあるサウンドの曲であり、ピアニスト。ある意味、キース・ジャレットの情念的な部分が移ったかのような、マイナーの連続するフレーズから明るくなって終わる1曲目、静かに淡々と語りかけるような、メロディアスな2曲目、空間的な音の連なりから徐々にメロディがドラマチックに続いていく13分台の3曲目、澄んだメロディが心地良い変拍子の4曲目、しっとりとした流れるようなバラードの5曲目、ゆったりとしていて緊張感が少しあるサウンドの6曲目、静かな情念が生み出している味わい深いタイトル曲の7曲目。

2012/09/27

Swept Away/Marc Johnson/Eliane Elias

2168
ECMレーベル新譜聴き1日目。今回はECMの方ばかり5枚まとめて届きました。このメンバーでは、ECMで2枚目(1枚目の方がミュージシャンは多かったですが)になります。マンフレート・アイヒャーの名前が書かれてない、彼らのセルフ・プロデュースなので、ECM番号が若くても、やっとリリースになったのかどうか、ということは分かりませんけれど、このレーベルとしてはけっこう自由にやらせてもらっている方だと思います。それでも静かな曲も少なくなく、オリジナル指向であることは変わりはないんですけれども。でも、これが他レーベルから仮に出てたとしても、そんなに不自然ではないかも。


Swept Away/Marc Johnson(B)/Eliane Elias(P)(ECM 2168)(輸入盤) - Recorded February 2010. Joey Baron(Ds), Joe Lovano(Ts) - 1. Awept Away 2. It's Time 3. One Thousand And One Nights 4. When The Sun Comes Up 5. B Is For Butterfly 6. Midnight Blue 7. Moments 8. Sirens Of Titan 9. Foujita 10. Inside Her Old Music Box 11. Shenandoah

(12/09/26)マーク・ジョンソン作が3曲(4、6、9曲目)、イリアーニ・エライアス作が5曲(1-3、5、7曲目)、2人の共作が2曲(8、10曲目)、アメリカのフォークソングが11曲目と、どちらかというとイリアーヌの方がメインかも。ここでは2人のプロデュースで、マンフレート・アイヒャーの文字はなし。デュオだったり、サックスが時々入ったりといろいろ。1曲目のタイトル曲のように、いかにもECM的な、静かなサウンドのこともあれば、2曲目のように、ある程度の盛り上がりもある曲もあり、3曲目に至ってはワンコードで16ビート的に突っ走っています。4曲目の途中でミディアムの4ビートでの演奏も入っていて、レーベルを少し意識しつつ割と自由に演奏している感じ。5曲目も8ビート的でメロディアスな曲。ベース・ソロで穏やかな11曲目。

2012/09/26

今日現在までのCDが今年届いた数

このところ、ちょっとバタバタしていて、手元にCDが6枚あるも、なかなか聴く暇がないことと、時間ができても、1年の中でも窓を開けていて心地よい、そしてそういう状況が短い季節なので、閉めきってあえてジャズを聴くのもなあと、少し滞りがちになっています。


今年に入って、今日までに届いたCDの数を数えてみました。9月はたぶんこれで終わり(かな?)なので、4分の3ほど経過したところでの中間集計ですが、購入数を去年に比べて絞り込んだようでいて、輸入盤に関してはあまり絞りこんでなかったことが分かりました。

国内盤 12枚
輸入盤 90枚(うちECM(New Series含む)が39枚)


参考までに、昨年1月-12月分の購入数です。

国内盤 29枚
輸入盤 122枚
中古(実店舗とマーケットプレイス合計) 5枚
J-POP 6枚


とはいうものの今年はECM以外の輸入盤、ということになると51枚になり、やっぱり絞り込んでいるかな。ECMは新譜は全部買いなので、このところ際限なく出てきていて、ちょっとまいってしまいますね(笑)。国内盤はかなり減りました。というより、値段が高いので、やむを得ないもの以外は買わないようにはしています。他に、現在注文中で10月末までの出荷予定のものが12枚あるけれど、そこでもECMが7枚を占めています。

2012/09/23

Esprit De Four/Fourplay

Fouresprit
フォープレイも12作目。最初のアルバムの発売が’91年だったので、ギタリストが交替しながらも、もう断続的に21年やっているんですね。たいしたもんです。ギタリストは、作曲とかは別にすると、今のチャック・ローブがいちばん好き。リー・リトナーもラリー・カールトンもトップ・ギタリストで良かったけれど、今のちょっと地味さ加減がグループサウンドにマッチしていると思います。松田聖子の歌、けっこう上手いです。でも選曲が選曲なので、歌手を気にしないでも聴いて、ああ、いいなあ、で済んでもいいような気がします。このあたりグループ・サウンド重視なのかな、と思ってみたりしています。売れセンを重視しつつ、けっこう高度なことをやっているグループ。


Esprit De Four/Fourplay(Heads Up)(輸入盤) - Released 2012. Bob James(Key), Nathan East(B, Vo), Chuck Loab(G, Synth), Harvey Mason(Ds, Per, Vib, Synth), Seiko Matsuda(Vo on 10) - 1. December Dream 2. Firefly 3. Venus 4. Sonnymoon 5. Put Our Hearts Together (Instrumental Version) 6. All I Wanna Do 7. Logic Of Love 8. Esprit De Tour 9. Sugoi 10. Put Our Hearts Together (Vocal Track)

(12/09/23)チャック・ローブ作が3曲(1、4、7曲目)、ネイザン・イースト作が2曲(2、6曲目)、ハーヴィー・メイソン作が2曲(3、8曲目)、ボブ・ジェームス作が3曲5、9-10曲目。ギターがチャック・ローブになっての2作目。地味な感じながらアコースティック・ギターの場面が多めで、曲も安心して聴けるし、キメやユニゾンなどマニアックに聴こうと思えば聴けるこのアルバムがけっこういいです。松田聖子が10曲目に参加しているものの、特に名前で聴かせている感じではなく、ひとりのヴォーカリストとして聴ければいいと思います。他にネイザンのヴォーカルで6曲目。4人でそれぞれ作曲していながらグループのアルバムとしてまとまっているのは相変わらず。4-5曲目に4ビートになる場面があってアクセントに。完成度もけっこう高め。

2012/09/20

John Cage/As It Is

2268
ジョン・ケージは初期の作品が多いということで、落ち着いていました。ヴォイスが入ると前衛的になりますし、当時としては革新的だったのでしょうが、メレディス・モンクのつんざくようなヴォイスを経験してしまったあとだと、まあ、現代音楽だけど普通に聴こえてしまいます。ECMらしい興味深い選曲。


John Cage/As It Is(ECM New Series 2268)(輸入盤) - Recorded December 2011. Alexei Lubimov(P, Prepared P), Natalia Pschenitschnikova(Voice) - 1. Dream 2. The Wonderful Widow Of Eighteen Springs 3. The Unavailable Memory Of 4. A Flower 5. Music For Marcel Duchamp 6. Experiences No.2 7. A Room 8-10. Three Songs 11-12. Two Pieces For Piano 13-17. Five Songs 18. Prelude For Meditation 19. Shi Is Asleep 20. Nowth Upon Nacht 21. Dream Var.

(12/09/19)ジョン・ケージは20世紀アメリカ合衆国の現代音楽家。実験音楽的な面で有名ですが、ここでは、割と初期の頃の曲の演奏が多く、静かで、そんなに突飛でもなく、やや陰鬱といえばそうかもしれないと思うあまり現代音楽らしくはない曲が多めです。ピアノだけの曲とヴォーカル(ヴォイス)が入る曲とがあります。ECMで発表するのにふさわしい曲が続きます。ヴォイスの曲はやや前衛的かな、という印象ですが、今聴くと割と普通か。

2012/09/19

Kim Kashkashian/Kurtag/Ligeti/Music For Viola

2240
アルバムの後半のGyorgy Ligetiの方はいかにも現代音楽という雰囲気だったけれども、前半のGyorgy Kurtagは、作曲は新しめの割にはあまりそういう感じでもなくて、割と聴きやすかったでした、


Kim Kashkashian(Viola)/Kurtag/Ligeti/Music For Viola(ECM New Series 2240)(輸入盤) - Recorded May 2011. Gyorgy Kurtag: Signs, Games And Messages 1. In Nomine - All'ongherese 2. Csendes Sorok Dobszay Laszlonak 3. Level Ligeti Veranak 4. Zold Erdobol Magyar Nota 5. Kromatikus Feleselos 6. Virag Zsigmondy Denesnek 7. In Memoriam Blum Tamas 8. In Memoriam Aczel Gyorgy 9. H.J. - Nota 10. Vagdalkozos 11. The Carenza Jig 12. Kroo Gyorgy In Memoriam 13. Hommage A John Cage 14. Doloroso "Garzulyeknak" 15. Perpetuum Mobile 16. Jelek 1 17. Jelek 2 18. Negy Osszefonodo Test - Gerloczy Sari Kiallitasara 19. Panaszos Nota Gyorgy Ligeti: Sonata 20. Hora Lunga 21. Loop 22. Facsar 23. Prestissimo Con Sordino 24. Lamento 25. Chaconne Chromatique

(12/09/18)Gyorgy Kurtagはルーマニア出身でハンガリー人の作曲家、ピアニスト。1926年生まれ、ここでの曲は’89年から今に至るまで作曲され、手を加えられている曲。適度に現代音楽しているというイメージで、静かな場面が多く、比較的聴きやすい方かもしれません。寡作の人だそうです。Gyorgy Ligetiはハンガリー人の現代音楽家(’06年没)。こちらは複数の弦を同時に弾く奏法で、やや賑やかな面もありますが、やはり現代音楽。

2012/09/16

Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Clavier/Andras Schiff

2270
8月はECMも夏休みということで、また9月にドドッと新譜が出てきます。今日はその前哨戦というか、いきなりバッハの平均律クラヴィーア曲集の1と2が4枚組CD-BOXで出てきてしまったので、それを聴くのに時間がかかってしまいました。ただし、他の演奏家でECM New Seriesでは出ていて、曲もけっこう有名曲だし、聴いていて安定感があります。ある意味バロックとしてはドラマチックだし、飽きさせないし、なかなか聴かせてくれますね。どのピアニストがどう、という評価はあまりできませんけど、これはシフの演奏だし、BOXだし、聴いてみるといいと思います。


Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Clavier/Andras Schiff(P)(ECM New Series 2270-73)(輸入盤) - Recorded August 2011. - Disc 1-2. Praludien Und Fugen: BWV 846-869: 1-2. C-Dur 3-4. C-Moll 5-6. Cis-Dur 7-8. Cis-Moll 9-10. D-Dur 11-12. D-Moll 13-14. Es-Dur 15-16. Es/Dis-Moll 17-18. E-Dur 19-20. E-Moll 21-22. F-Dur 23-24. F-Moll 25-26. Fis-Dur 27-28. Fis-Moll 29-30. G-Dur 31-32. G-Moll 33-34. As-Dur 35-36. Gis-Moll 37-38. A-Dur 39-40. A-Moll 41-42. B-Dur 43-44. B-Moll 45-46. H-Dur 47-48. H-Moll Disc 3-4. Praludien Und Fugen: BWV 870-893: 1-2. C-Dur 3-4. C-Moll 5-6. Cis-Dur 7-8. Cis-Moll 9-10. D-Dur 11-12. D-Moll 13-14. Es-Dur 15-16. Dis-Moll 17-18. E-Dur 19-20. E-Moll 21-22. F-Dur 23-24. F-Moll 25-26. Fis-Dur 27-28. Fis-Moll 29-30. G-Dur 31-32. G-Moll 33-34. As-Dur 35-36. Gis-Moll 37-38. A-Dur 39-40. A-Moll 41-42. B-Dur 43-44. B-Moll 45-46. H-Dur 47-48. H-Moll

(12/09/16)J.S.バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。ECM New Seriesではキース・ジャレットにより第1集(1362/63)、第2集(1433/34、第2集のみハープシコードでの演奏)、ティル・フェルナーにより第1集(1853/54)で出ていますが、こちらはアンドラーシュ・シフによる4枚組の集大成版。それぞれに比較してみるのも面白いと思いますが、シフはさすがの安定感で聴かせてくれます。この有名曲を今回BOXで出しているので、聴いてみるのも。

Planet Microjam/David Fiuczynski

Davidplanet
このアルバム、5月15日に発売になっていたんだけど、注文したのが遅く、6月1日でした。その後日本の大手通販のサイトでは入手困難になってしまい、8月も下旬になってAmazonのマーケット・プレイスを利用して、在庫のあるアメリカから取り寄せました。それでも送料込み1,440円だったので、安かったですが。到着は9月10日。やっぱりデヴィッド・フュージンスキーは変態ギタリストだなあ(良い意味で)というのが分かる1枚。何たってフレットレス・ギターや、12音階以上のフレットを持つギターなどを利用して、音程を外したのか意図的なのか、とにかく個性的なフレーズを叩き出していきます。なかなか面白いけど、聴く人を選ぶアルバムか。


Planet Microjam/David Fiuczynski(G, Prog on 4, 6, 11, 1/4 Tone Metallophone on 4, 11)(Rare Noise Records)(輸入盤) - Released 2012. Jack DeJohnette(Ds on 3, 7), Kenwood Dennard(Ds on 1, 5), David Radley(Vln on 1-3, 5, 7, 10), Evgeny Lebedev(Key, P on 1-3, 5, 7, 10), Evan Marien(B on 1-3, 5, 7, 10), Jovol Bell(Ds on 2, 10), David Ginyard(B on 8), Erik Kerr(Ds on 8), Takeru Yamazaki(Additional Key on 1-2, 5) - 1. Micro Emperor 2. Mystic Microjam 3. Meditation 4. Sun Song 5. Drunken Longing 7. Madoka Blue 8. En Secreto 9. Green Lament 10. Apprehension 11. Ragaku

(12/09/16)デヴィッド・フュージンスキー作が6曲(2、5、7、9-11曲目)、ベートーベンのモチーフが1曲目、サン・ラ作が4曲目、Julian Carrillo作が3、8曲目、中国の民謡が6曲目。フレットレス・ギターや音階の特殊なギターも用い、ベースの参加もフレットレス・ベースなので、不安定かつ不思議な音程の演奏がズラリと並んでます。エスニックというか中近東からアジアにかけてのサウンドも意識にしているらしいです。しかし、1曲目はベートーベンという感じには聴こえないですねえ。ユルい感じの演奏の場面もありますけど、さすが変態ギタリストの名に恥じない超個性的な演奏を繰り広げています。変幻自在でファンクにもなったりしますし。ハード・コア・フュージョンに聴こえる場面も。4ビート的なアプローチもある3曲目も個性的か。

2012/09/11

Alone Together/Pat Martino With Bobby Rose

Patalone
8月中旬には発売され、届いたのが先月末だったのですが、改めてクレジットを見ていると、’70年代の録音で新譜ではないではありませんか。演奏内容も、パット・マルティーノのソロは聴きたいんだけど、けっこう録音が粗く、バッキングのコードを弾いているギターがうるさく目立ってしまっていて、果たして今になってこの録音を発表するにふさわしいのかどうか、なんてことも気にしてしまいます。少し2人のキャラクターの違いも分かるものの、割と似ていて、これまた聴いていて何が何だか状態でもあるし。まあ、こういう記録もありましたってことでは、オリジナルやスタンダード等、聴いてみてもいいんじゃないかと思うのですが。


Alone Together/Pat Martino(G) With Bobby Rose(G)(High Note)(輸入盤) - Recorded 1977-1978. 1. Four On Six 2. Alone Together 3. What Are You Doing The Rest Of Your Life 5. Sunny 6. Left..Or Right 7. One For My Baby 8. Israfel

(12/09/10)ギターのデュオのアルバム。パット・マルティーノ作(Azzara名義)が3曲(5-6、8曲目)で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。聴いた感じ、あまり打ち合わせのないセッション的な要素が強くて、片方がソロをとって片方がバッキングにまわるパターンが多く、またマルティーノがメインで弾いているのか、2人の個性が似ているのか、2人の区別が私には、聴いていても少し分かりにくかったでした。勢いのある曲は、バッキングはコード奏法でジャカジャカ弾いているパターンが目立っていて、ちょっとバッキングの方が目立っている感じ。太い弦での速いパッセージも絡んだソロはなかなかで、これを聴く価値はあると思うけれど、そのバッキングのコード奏法が目立つ粗さなど、好みはある程度分かれるかもしれません。

2012/09/06

Move/上原ひろみ

Ueharamove
上原ひろみのトリオプロジェクトの第2弾。彼女みたいに、ジャズ・フュージョンの枠を超えて広くファンを持っているミュージシャンは、ここまでマニアックに難しい演奏をしても大丈夫なのか、と思えるのですが、分かりやすいメロディの部分もあるし、変拍子と速いパッセージで攻めまくる場面も、案外素直に受け取れるのかなあ、なんてことを思いました。はっきり言って、聴く人を選ぶアルバムとも思ったのですが、考えすぎかも。もちろん、ハードコア・フュージョンのような面もあって、そっち方面が好きな私には、かなりいいアルバムとなりましたが。他の人の意見をいろいろ読んでみたいアルバムとなりました。なおアルバムコメントはこんな曲です、という紹介で、批評とかレビューには全然なってませんので、ご了承ください。


Move/上原ひろみ(P、Key)(Telarc Jazz)
Move/Hiromi Uehara(P, Key) - Recorded April 18-21, 2012. The Trio Project featuring: Anthony Jackson(B), Simon Phillips(Ds) - 1. Move 2. Brand New Day 3. Endeavor 4. Rainmaker Suite Escapism: 5. Reality 6. Fantasy 7. In Between 8. Margarita! 9. 11:49PM

全曲上原ひろみの作曲。このトリオでは2枚目。さすがベテラン勢なので、スゴい演奏。そのかわり、けっこうマニアックになった気も。普通に演奏しても爆発する場面が。タイトル曲の1曲目から変拍子でこれでもかと攻めまくるエネルギーは見事。ワルツでしっとりとはじまったかと思うと、盛り上がりの見せ場もある2曲目、エレキピアノからアコースティック・ピアノになってカチッとしたリズムで進行する3曲目、しっとりとしたメロディックな出だしとスリリングな展開の4曲目、変拍子での急速調のテーマで息もつかせぬスピード感の5曲目、しっとりとメロディアスなバラードの6曲目、再びスピーディに攻めまくる哀愁メロディの7曲目、割とドシッとした変拍子ファンクがカッコいい8曲目、ドラマチックな進行で静にも動にもなる11分台の9曲目。(12年9月5日発売)

2012/09/05

Rava On The Dance Floor/Enrico Rava

2293
1ヵ月以上ぶりに新譜が届きました。このECMのアルバム、8月上旬には入荷してたんだけど、一緒の注文の関係で手元に届いたのが8月末でした。あまり先入観なしにクレジットを調べたら、これはマイケル・ジャクソン特集ではないですか。ECMでもこういうことをやるとは。もっともこのアルバム、マンフレート・アイヒャーのプロデュースではないんですけれども。最近は、過去の未発表音源を出したり、こういうこともやったりと、けっこう枚数を出して飛ばしていますが、アイヒャーも高齢になりつつあるので、元気なうちにバンバン出しておこうということなのかな、と思います。


Rava On The Dance Floor/Enrico Rava(Tp)(ECM 2293)(輸入盤) - Recorded November 2011. Andrea Tofanelli(Tp, Flh), Claudio Corvini(Tp, Flh), Mauro Ottolini(Tb, Tuba), Daniele Tittarelli(As, Fl), Dan Kinzelman(Ts, Cl), Franz Bazzani(Key), Giovanni Guidi(P, Key, Toy P), Dario Deidda(B), Marcello Giannini(G), Zeno De Rossi(Ds), Ernesto Lopez Maturell(Per) - 1. Speechless 2. They Don't Care About Us 3. Thriller 4. Rpivacy 5. Smile 6. I Just Can't Stop Loving You - Smooth Criminal 7. Little Susie 8. Blood On The Dance Floor 9. History

(12/09/04)ライヴ録音。5曲目がチャーリー・チャップリン作のバラード、3曲目がロッド・テンパートン(有名な「スリラー」)の他は、すべてマイケル・ジャクソン作ないしは共作という、ECMとしては珍しいアルバム。Mauro Ottoliniのアレンジでカッコよく、メロディの強度があります。ある程度のビッグ・バンド編成で、時に内向的な部分もありますが、全体的にはストレートな感じ。素直なメロディを生かしつつ、ロック的あるいはファンク的なサウンドの場面がやや目立ちます。2曲目はレゲエのリズムになってみたり。3曲目はホーン・アンサンブルがかなり前面に出てきてます。6曲目のメドレーも後半なかなかノリがいいし、哀愁もあります。悲しみのワルツという感じの7曲目、ロックビートでソロとアンサンブルがカッコいいタイトル曲の8曲目。

2012/09/04

Gone, Just Like A Train/Bill Frisell

Billgonejust
ビル・フリゼールのリーダー作の旧譜聴き9日目で最終日。’99年以降発売のアルバムは、私のホームページではすでに現行のコメントに近い形で紹介しているので、改めての旧譜の紹介はありません。本当はその先まで紹介していくと、その後の変遷具合も分かって面白いんですけれどもね。ヴィクター・クラウスとジム・ケルトナーのベース、ドラムスというトリオは、昔、聴く前にはなかなか予想しづらかったのですが、フリゼールのギターのキャラクターを合わせて考えると、結果的になかなかフィットしたものになりました。インプロヴィゼーションはあるだろうにしても、もはやある種アメリカのロック的感触もあるのですけれども。


Gone, Just Like A Train/Bill Frisell(G)(Nonesuch) - Released 1988. Viktor Krauss(B), Jim Keltner(Ds, Per) - 1. Blues For Los Angeles 2. Verona 3. Godson Song 4. Girl Asks Boy (Part 1) 5. Pleased To Meet You 6. Lookout For Hope 7. Nature's Symphony 8. Egg Radio 9. Ballroom 10. Girl Asks Boy(Part 2) 11. Sherlock Jr. 12. Gone, Just Like A Train 13. The Wife And Kid 14. Raccoon Cat 15. Lonesome

全曲ビル・フリゼールの作曲。ギター・トリオのアルバムですが、ベースはカントリー系、ドラムはロックの超有名セッションミュージシャンという取り合わせ。このようなトリオでの演奏ですが、からっとした曲や重厚な曲や、様々な独自の世界を展開しています。6曲目の、以前ECMで録音された「ルックアウト・フォー・ホープ」の再演が印象的。ロック的なある程度ギンギンのトーンのギターの曲もあったり、もっとストレートな優しい音もあったりといろいろ。メンバーの素性もあってか素直でストレートなサウンドが印象に残ります。ギターはスペースを埋めていく感じではないけれど、音的にはむしろリッチな感じもしています。それでいて、スペースを生かした曲もあって、ストレートな表現方法が生きている作品。16曲目はシークレット・トラック。

2012/09/03

Nashville/Bill Frisell

Billnashville
ビル・フリゼールのリーダー作旧譜聴き8日目。少しずつアメリカのルーツ・ミュージックの方に行ったと思ったら、このアルバム、カントリーのミュージシャンを起用した、メインがカントリーのアルバムでした。まあ、彼らしい牧歌的な世界の曲も、あるいはちょっと重めでロックっぽい曲もあるのですけれども。これをはじめて聴いた時は、ついにここまで行ってしまったかあ、と思ったものでした。その後も淡々と、自分のサウンドを推し進めて行ったのですが。どんなサウンドになっても、彼のサウンドだなあ、と思えるのは、1ギタリスト1ジャンルと言える、最近のこういう傾向の音楽で、選ばれたひとりなのだなあ、と思ったりしています。


Nashville/Bill Frisell(G)(Nonesuch) - Recorded September 1995 and October - November 1996. Viktor Krauss(B), Jerry Douglas(Dobro on 1-6, 9-10, 12), Ron Block(Banjo on 2, 6, 8, 11, 13-14, G on 3, 7), Adam Steffey(Mandolin on 2-3, 6-8, 11, 13-14), Robin Holcomb(Vo on 3, 6, 13), Pat Bergeson(Hermonica on 2, 8) - 1. Gimme A Holler 2. Go Jake 3. One Of These Days 4. Mr. Memory 5. Brother 6. Will Jesus Wash The Bloodstains From Your hands 7. Keep Your Eyes Open 8. Pipe Down 9. Family 10. We're Not From Around Here 11. Dogwood Acres 12. Shucks 13. The End Of The World 14. Gone

3、6、13曲目以外はビル・フリゼールの作曲。メインでカントリー・ミュージックを演奏していて、カントリーのミュージシャンも起用しています。でも、ギターを聴けば、ビル・フリゼールと、すぐわかります。タイトルからして「ナッシュビル」ですけど、やはり流れてくるメロディとかギターはフリゼール節なのがうれしいところ。ただ、すでにジャズ度とかフュージョン度はなく、どこから見てもカントリーか、のどかな叙情的フォークソングという雰囲気。2曲目はモロにアップテンポのカントリーで、そこにエレキギターが彼らしく絡んでいます。他人の曲(3、6、13曲目)はヴォーカル入りだけど、なぜか雰囲気がピッタリで、心地良いです。とうとうこの境地まで来てしまったか、という感じ。ただ、8、11曲目あたりはロック的なサウンドにも聴こえます。

2012/09/02

Quartet/Bill Frisell

Billquartet
ビル・フリゼールのリーダー作旧譜聴き7日目。このアルバムでメンバーチェンジをして、「クァルテット」というアルバムタイトルをつけたのですが、このメンバーではこの1枚っていう感じになってしまったみたいです。でも、ベースもドラムスもない変則編成で、けっこう聴かせるのはやはり彼だからか、という気もしています。ブログでは取り上げなかったけれども「Have A Little Faith」あたりでアメリカン・ミュージックを取り上げているし、だんだん彼の指向性が変わってきている時期にもなるかと思います。これ以後も淡々としたサウンドになって行きつつありますが、もう、ジャズだ、ロックだという前に、「彼のサウンド」になってしまっていますね。


Quartet/Bill Frisell(G)(Noneshch) - Released 1996. Ron Miles(Tp, Piccolo Tp), Eyvind Kang(Vln, Tuba), Curtis Fowkes(Tb) - 1. Tales From The Far Side 2. Twenty Years 3. Stand Up, Sit Down 4. Convict 13 5. In Deep 6. Egg Radio 7. The Bacon Bunch 8. Prelide 9. Bob's Monster's 10. The Gallows 11. What? 12. Dead Ranch 13. Coffaro's Theme

全曲ビル・フリゼールの作曲ないし共作。CDの曲の大部分は、すでにTVアニメや映画等のBGMや挿入歌として発表されたものらしいですが、ドラムとベースが今回はメンバーにいなくて、基本的にギターとホーン3人というのも特色(時にチューバではなくてヴァイオリンの演奏も)。それで「クァルテット」というタイトルをつけるところはニクいです。このような曲が使われているTVアニメや映画を見てみたいと思います。曲はそういう目的のために作られているにも関わらず、また編成も特殊なのにも関わらず、陽気で牧歌的な曲があったり、不安感をあおるようなサウンドの曲があったりと、いつものフリゼール節を聴くことができます。3曲目のように、リズム楽器がなくてもリズムを感じるものも。ホーンのアンサンブルが心地良く響きます。

2012/09/01

Music For The Films Of Buster Keaton, The High Sign/One Week/Bille Frisell

Billthehigh
ビル・フリゼールリーダー作聴き6日目で、旧譜盤聴き。2枚あるバスター・キートンの映画に音楽つけたアルバムの、昨日に引き続いての2枚目。異色ではあるし、オリジナル・サウンド・トラックっていうわけではない(何たって、無声映画時代の作品なので)のですが、やっぱり聴いていて面白い、と思います。映画の長さに合わせた音楽なので、2枚目の方がだいぶ短いけれど、これはこれで面白いんじゃないかな、と思います。長くやってきたこのトリオだからこそ出せる味とか、映画を観なければ分からないけれども、映画とのシンクロの難易度の高さを想像させたりとか、楽しめるアルバムだと思います。


Music For The Films Of Buster Keaton, The High Sign/One Week/Bille Frisell(G)(Elektra Nonesuch) - Released 1995. Kermit Driscoll(B), Joey Baron(Ds) - 1. Introduction 2. The High Sign Theme - Help Wanted 3. Target Practice 4. The Blinking Buzzards 5. Good Shot - Swearing In - Shooting Gallery 6. Chase - Cop 7. The High Sign Theme - At The Home Of August Nickelnurser 8. Chase - Caught 9. The High Sign Theme 10. One Week Theme - The Wedding 11. Reckless Driving 12. Construction 13. Oh, Well - The Piano 14. Fight 15. Oh, Well - Bath Scene 16. Housewarming Party And Storm 17. One Week Theme - Aftermath 18. Here Comes The Train 19. Oh, Well

これも全曲ビル・フリゼールの作曲。バスター・キートン集2枚目。CD1枚目は映画1作分で69分、この2枚目は2作分で37分ほど。ここでは「ハイ・サイン」と「文化生活一週間」の映画の音を収録しています。曲だけ聞いていると、70年以上昔の映画用とは思えないほど音が新しいです。明るくゆったりした牧歌的な曲から、フリーのようなサウンド、哀愁漂うサウンドの曲と、カラフルな印象になっています。8曲目のようにスリリングな場面を含む曲も。11曲目の緊張感も場面展開に合わせたものを予想させます。フリゼール特有のマッタリ感をそなえつつ、視覚的にも奥行きのあるサウンドと言えばいいのか。でも、おそらく映画に合わせるとピタッとハマると思います。おなじみのトリオでの録音なので、音楽的にも息がピッタリですね。

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