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2012/05/09

「ブラザー・サン シスター・ムーン/恩田陸著」(河出文庫)

120509ondabrother
普段は小説というと、ほぼ筒井康隆か清水義範の文庫本しか読んでいません。しかも、最近は老眼で、1-2年前に買った本がまだ読み終えてないでそのまま、ということも珍しくありません。今回、恩田陸の文庫本を買った理由として、ネット上のお知り合いがモデルとなった人物が、ジャズ研の部員として登場しているからと、出身大学が同じ、ということもあります。また、自分も音楽サークルに入っていたこと(Modern Music Troopというサークルです。2年間で、人間関係が元で押し出されるように辞めてしまったのですが。今は昔のようなフュージョン・サークルではなくて、まだ存続してますがオリジナル・バンドのサークルなんですね。)もあって、かなり興味がありました。私は大学時代は明治のサークルに出入りしたり、高校時代の連中とバンドを組んだりして3つぐらいバンドをかけ持ちしていたこともありました。第2部の主人公と同じエレキ・ベースだったですし。私は大学卒業後、就職し、断続的に活動して28歳で演奏はストップしましたが。

うちの奥さんは図書館に単行本がたくさんあるんでそれを借りてくる、と図書館情報をネットで検索して言っていたのですが、文庫本じゃないと、そのモデルとなった人物(八木敬之氏)と作者(恩田陸氏)の対談が載ってないので、無理行って(って言っても500円弱の薄い文庫本ですが)文庫本を買って来てもらいました。八木氏がダンモで、恩田氏がハイソに在籍していたそうです。

さて、第2部のジャズ研の部分だけ先に読みました。Amazonでの読者レビューを読むと、この小説はおおむねあまり高い評価を得てないのは、自伝的な回想のような小説なので、ストーリーを期待して読んでもちょっとだし、大学生が、はっきりしない人生に不安感を感じるような、ほの暗い描写もあって観念的な感じもしないではないのですが、それはそれでありだと思います。でも、内容的には音楽部、まあ、ジャズの部活動を実際に知ってなければ、こういう雰囲気まで描写できないと思うんです。音楽やジャズの題材って難しい。誰もが読んでくれるわけじゃない。それを読ませてしまった(私が音楽の演奏経験が昔あったからかもしれませんが)のはスゴいですね。ジャズの描写もウソはないですし(作者本人がジャズを大学時代やっていたのだから当然か)、部活を絡めた大学の雰囲気も時代も近いので、自分と一体感がある。主人公のやってきたジャズは本物だと思います。ただ、これが作者の自伝的小説だとすると、この時代のものは、この題材では一生に一度書けるかどうか、ということになってしまいますが(他の作品を読んでないので分かりませんが)。まあ、そんなに時間がかからずに読めてしまうので、お時間のある方は、ぜひ。

後回しになってしまったけど、これからその前後を読もうかと思います。ちなみに第1部の主人公は小説を書く、第3部の主人公は映画の道に進む、という内容だそうです。


(追記)全部読みました。詳しくは書きませんけど、1-3部の主人公たちは、同じ高校の同級生で、同じ大学へ。淡々と3つの物語が進んでいきます。

(さらに追記13日)恩田陸さんて、女性の方だったんですね。早稲田ハイソ出身で、ジャズの描写のあたり男性的な感じもしてたんで、勘違いしてました。まあ、内容が良ければ、どちらでもいいのですが。

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コメント

おはようございます。
すみません、トラバだけいきまして。
前の日、群馬を往復運転して、夜は知人と夜中過ぎまで騒いでて、、めちゃ、眠くて、、トラバで力がつきました。

910さまのコメントを読んで、そうそう、閣下も含めて皆さまは同窓生なのですねぇ、と、より感慨深かったでしょう。
半年、お会いできるタイミングがずれてたら、きっと、早瀬な夏もご一緒したと思います。チャーミングな方でしたよ。

わたくし、学校はまったく違いますが、、去年あたりからあのキャンパス周辺を時々徘徊してます。(笑)

Some More Love Songs/Marc Coplandはのびのびだったけど、来週には来るようです。注文したときは、あっちのサイトがはやく聴けそうだったのに。。
まったくなぁ。。って、ぼやいてます。(笑)
そう、、キューンの新譜もそんな感じだったです。

>Suzuckさん

TBどうもありがとうございます。

あの学校の雰囲気は独特なところがありました。ゴミゴミしていて、まさにあの小説の通りでしたねえ。今はだいぶ変わったようですけど。

「早瀬な夏」、ご一緒したかったですね。でも、Suzuckさんのブログでそれを書いていたとこにリンクしてあったので、文庫の対談の一歩奥を楽しめましたです(笑)。

キューンは、結果的に自分の注文したHMVの方が値段も高く出荷も遅い(以前に延期連絡がきて、今日入荷です。しかもいつの間にかAmazonの方が入荷日が早まっていたような。)、ということで、ちょっと判断を誤りました。

早瀬です(笑)。

記事取り上げていただきありがとうございます。なるほど、工藤さんと私は同窓なんですよね。2部はあの当時のあの大学の感じが良く出ていると思います。閣下もそこら辺でフラフラしていたと思うとなかなか感慨深い(笑)。

アマゾンの書評にもあるとおり、この本、恩田さんにしては非常に淡々とした構成、語り口で「あれっ?」と言う間に終わってしまいますね。但し、本来の芸風は、「最初から最後まで非常に計算された作り話」をきっちり書く人でありまして、これを機会に他の作品も読んでいただくといいかなと。有名な「夜のピクニック」とかもいいですが、比較的最近の「チョコレートコスモス」なんかはなかなか燃えます。最近是非お試しを。

>早瀬さん(笑)

コメントどうもありがとうございます。

何しろマンモス大学ですので、もしかしたらどこかで至近距離をすれ違ったりしていたのかな、と考えると面白いですね。

本のおススメもありがとうございます。これは本当に淡々としてましたが、この本が初体験だったので、そういうタイプの方かな、と思っていました。本当はそうでなくてきっちり型だとすれば、つい手にとってしまう作家だと思います。今度書店で見てみよう。

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恩田陸さまは、早稲田出身、しかも「ハイソ」の出身の人気の作家さまです。はい。 こ [続きを読む]

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