The Well/Tord Gustavsen Quartet

ECMレーベルで今年2枚目のジャズの新譜。ジャズといってもそこは最近のECM流なんで、4ビート感覚はまるでなし。トルド・グスタフセンはこれでECM5枚目になりますが、最初の3枚まではピアノ・トリオ、4枚目(前作)はアンサンブルとしてヴォーカルを含む5人での演奏。そしてこのアルバムがヴォーカルが抜けた4人での演奏になります。サックスのTore Brunborgは、メロディも吹くけれども、その薄暮的で個性的なサックスのフレーズや音色が、なかなかトリオの演奏とマッチしていて、不思議な感覚になります。やっぱりECMだなと思うのですが、これは割と多くの人がハマりそうですね。
The Well/Tord Gustavsen(P) Quartet(ECM 2237)(輸入盤) - Recorded February 2011. Tore Brunborg(Ts), Mats Eilertsen(B). Jarle Vespestad(Ds) - 1. Prelude 2. Playing 3. Suite 4. Communion 5. Circling 6. Glasgow Intro 7. On Every Corner 8. The Well 9. Communion, Var. 10. Intuition 11. Inside
(12/02/13)全曲トルド・グスタフセンの作曲。ワン・ホーン・クァルテットの演奏なのだけど、サックスがあまり目立たずに、時にピアノ・トリオに聴こえて、かすかにホーンが鳴っているような部分もあり、トリオのサウンドの流れに寄り添うような感じがしています。3曲目以降でははっきりとソロを吹く曲もあるも、その温度感は低くしっとりとしていて、ジャズという流れからは遠いところを流れている北欧ジャズ、というようなところがあるのでしょう。やはりこれはどこを切ってもグスタフセンのサウンドとしか言いようがなく、エキゾチックで魅惑的。以前のトリオの作品に慣れている方にも、すんなり入っていけそう。どの曲もたゆたうようにゆっくり進んでいく雰囲気。5曲目は緩やかな8ビートで明るめの曲です。でも大半は薄暮のようなサウンド。
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コメント
910様
こんばんは。管が入るのはいつもはそれほど歓迎しないのですが、今回はただただすばらしくて感動しております。マンネリを超えて成熟の極地という印象でした。トラバさせて頂きます。
投稿: ki-ma | 2012/02/14 00:44
>ki-maさん
TBどうもありがとうございます。
ECMだとデビューから3作連続でトリオ、ということはなかなか考えにくいので、それだけマンフレート・アイヒャーが彼のことをかっていたのでしょうね。
アンサンブルを経てのカルテットで5作目ですが、相変わらず薄暮のようなサウンドを奏でつつも、聴いているとハマっていってしまう独自の世界を作っていて、何度も聴きたくなってしまうアルバムです。
投稿: 工藤 | 2012/02/14 17:22
工藤さん,こんばんは。TBありがとうございました。
これは非常に好きなアルバムとなりました。まさにECMらしい音ですよね。こういう路線の音が好きなECM好きが多いように思うんですが。まさにストライク・ゾーンでした。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2012/02/14 22:28
>中年音楽狂さん
TBどうもありがとうございます。
ECMでもこのアルバム、売れる方なんじゃないでしょうか。ECMのいろいろな方向性の中で、まさにその一つがこれ、っていう感じでしたし、極端にマニアックに走ってなかったし、ということで、私も気に入ってしまいました。
投稿: 工藤 | 2012/02/14 23:38