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2011/03/31

Shape Of My Heart/ニコレッタ・セーケ

Nikolettashape
澤野工房も全部買いするのをやめてからあと少しで1年になります。それでも好みのアルバムは2-3ヵ月に1回は出るので、要チェックのレーベルにはなっています。私はヴォーカルのジャズはあまり聴かないのですけれども、例外もあって、このニコレッタ・セーケも大好きなヴォーカリスト。ハンガリーの歌手というところがちょっと変わっていますけど、東欧ならではの哀愁感も出ていて、味わいがあります。ここではポップスやオリジナルも割合的には多く、4枚目でだんだんやりたいことを見つけてきたのだな、と思いました。とは言うものの、ジャズにはつきもののスキャットもなかなかのもので、次のアルバムも追いかけてしまいそうです。


Shape Of My Heart/ニコレッタ・セーケ(Vo)(澤野工房)
Shape Of My Heart/Nikoletta Szoke(Vo)(Atelier Sawano AS107) - Recorded August 6 and 7, 2010. Robert Lakatos(P), Jozsef Horvath Barcza(B), Andras Mohay(Ds) - 1. Autumn Witch With Words 2. In Walked Bud 3. Shape Of My Heart 4. Another Place 5. For Sue Allemande 6. Lately 7. Jesus To A Child 8. Love All The Hurt Away 9. You've Changed 10. I Could 11. Zingaro - Retrato Em Branco Preto 12. The Old Park

ニコレッタ・セーケ作が5曲(1、4-5、10、12曲目。作詞のみか曲もなのか不明)あって、スティング(3曲目)、スティーヴィー・ワンダー(6曲目)などのポップス、ジョビン(11曲目)作などやジャズメン・オリジナルとその歌の種類はカラフル。それぞれの歌で東欧の哀愁を保ちつつも、セロニアス・モンク作の2曲目ではスキャットも披露してけっこうジャズ・シンガーとして踏み込んだ曲もあります。憂いのある印象的なヴォーカル。ピアノのロバート・ラカトシュとの相性もバツグン。彼との作曲も5、12曲目に。3曲目のタイトル曲でその短調のポップスを切なく、そして芯のある歌い方で味わいがあります。スキャットの透明感がなかなかの5曲目、8分の7拍子とヴォーカルの多重録音の7曲目、意表をついたリズムなど、個性的な8曲目。(11年2月25日発売)

2011/03/30

ザ・ファビュラス・スライド・ハンプトン・カルテット

Slidefabulous
昨年12月のアルバム再発当時は気にしていなかったのですが、メンバーを見ると若い頃のヨアヒム・キューンが参加していたので、3月になってから購入しました。いやー、いい意味でですが、ここまで飛ばしまくられると、聴いていてけっこう疲れるくらいの密度の濃い演奏です。ベースも含めて、手数王のミュージシャンが多いですからね。なかなか再発されなかった理由もこのあたりかな。聴いていてストレス発散になるか、ストレスがたまってしまうかは人それぞれかもしれませんけど、けっこう気に入っています。しかし、EMIの999円シリーズはなかなかマニアックなところを出してきますね。


ザ・ファビュラス・スライド・ハンプトン(Tb)・カルテット(Pathe)
The Fabulous Slide Hampton(Tb) Quartet(Pathe) - Recorded January 6, 1969. Joachim Kuhn(P), Niels Henning Orsted Pedersen(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. In Case Of Emeregency 2. Last Minute Blues 3. Chop Suey 4. Lament 5. Impossible Waltz

1-3、5曲目がスライド・ハンプトン作で、4曲目はJ.J.ジョンソン作。欧米の混成編成が目をひきます。かなり勢いのあるアルバム。特に若い頃のヨアヒム・キューンのピアノはフリー一歩手前のメカニカルでアヴァンギャルドな雰囲気が漂っています。なかなかのテクニシャンぞろいなので、全開で飛ばしまくっているアップテンポの4ビートがけっこうカッコ良く響く1曲目、やはりややアップテンポで、攻撃性を落とすことなく鋭いソロで切り開くように突き進んでいくサウンドの2曲目、マイナー系ながらこれもアップテンポで飛ばしていくというサウンドの3曲目、アルバム唯一の優しい雰囲気のバラードで、聴いている間の息抜きにもなる4曲目、ワルツだけれどもある種の勢いというか慌ただしさを持っていて、ピアノもけっこう暴れている5曲目。(10年12月22日発売)

2011/03/29

ヴォイス/上原ひろみ

Ueharavoice
発売日より少々遅れて入手しましたけど、もっと早く聴けばよかったと思うくらいに私好みで、内容も充実しています。過去にも上原ひろみのアルバムを高く評価してました。でも、今回のアルバムは私にとってそれらを上回るくらいに良かったです。ピアノの弾きまくりでベースがアンソニー・ジャクソンというと、どうしても過去のミシェル・カミロとダブった印象も持ってしまいます。でも、方向的には違うし、今回はサイモン・フィリップスのドラムスも、彼女の違った面を見せるのにひと役もふた役もかっています。これをプログレ・ファンクと言っていいのか、ということはあるにしても、ジャズ/フュージョンの枠をこえて、広く聴かれるアルバムになるのでは、と思います。面白かったのが、7曲目は9曲目よりクラシック的だったこと。さて、もう1度聴こう。(まだDVDは観てない段階です。)


ヴォイス/上原ひろみ(Telarc)
Voice/Hiromi Urhara(P)(Telarc) - Recorded November 9-11, 2010. The Trio Project Featuring: Anthony Jackson(B), Simon Phillips(Ds) - 1. Voice 2. Flashback 3. Now Or Never 4. Temptation 5. Labyrinth 6. Desire 7. Haze 8. Delusion 9. Beethoven's Piano Sonata No.8, Pathetique

9曲目がベートーベンのクラシック曲の他は上原ひろみ作曲。メンバーチェンジもあり変拍子も多く、よりプログレファンク的なサウンド。静かな出だしから8分の9拍子でドラマチックに展開していくタイトル曲の1曲目、ファンクから4ビートもあり、5拍子、4拍子と、どんどん変化のある2曲目、リズムのキメが多めで何となく浮遊感も垣間見える3曲目、マイナー系で落ちついたメロディアス系ファンクの4曲目、沈みがちながらも哀愁とビートの調和を見せつつ後半かなり盛り上がっていく5曲目、キメと予想を裏切るドラマチックな展開がせわしなくうれしい6曲目、早いパッセージのソロ・ピアノでクラシック的な情緒もあるような7曲目、8分の7拍子基調で哀愁漂う美しいメロディの8曲目、クラシックよりは普通にバラードとして聴ける9曲目。(11年3月16日発売)

2011/03/28

A Worcester Ladymass/Trio Mediaeval

2166
ECM New Seriesが1枚届きました。地震が要因と思われる発売遅延などの影響で、このアルバムも2月下旬には発売されていたようなのですが、他の同時注文のCDが遅れてしまい、これを聴くのも遅れてしまいました。地震後の計画停電等で、仕事がバタバタしてしまって、なかなか落ちついて音楽を聴けないですが、こればかりは今の段階ではジッとガマンして切り抜けるしかないですね。そんな時、この女声3部合唱の、教会での響きの良い録音のアルバムを聴くと、気分的にだいぶ落ち着いてきます。古楽なんでしょうけど、アレンジが施されているし、現代の作曲家の曲も調和するように2曲混ざっているのはECMらしいところです。


A Worcester Ladymass/Trio Mediaeval(ECM New Series 2166)(輸入盤) - Recorded February 2010. Anna Maria Friman(Vo), Linn Andrea Fuglseth(Vo), Torunn Ostrem Ossum(Vo) - 1. Salve Sancta Parens 2. Kyrie 3. Gloria 4. Munda Maria 5. Sponsa Rectoris Omnium 6. O Sponsa Dei Electa 7. O Maria Virgo Pia 8. Benedicta/Virgo Dei Genitrix 9. Credo 10. Felix Namque 11. Salve Rosa Florum 12. Grata Iuvencula 13. Inviolata Integra Mater 14. De Supernis Sedibus 15. Dulciflua Tua Memoria 16. Sanctus 17. Agnus Dei 18. Beata Viscera 19. Alma Dei Genitrix 20. Benedicamus Domino

(11/03/27)9、20曲目のみ現代音楽家のGavin Bryersの’08年作品で、他は13-14世紀の西部イギリスの教会に残っていた楽譜を元に編曲されたものだそうです。素朴な味わいのある宗教音楽ですが、ハーモニーなどは編曲の段階でつけたものかも。それにしても天使の声と言ってもいいくらいの美しい女声3部合唱です。現代音楽の曲も他の昔からの曲と違和感なく溶け込んでいるし、録音場所のサンクト・ジェロルド教会もいい響き。

2011/03/23

New York Encounter/Yakov Okun

1334
Criss Crossレーベル新譜聴き4日目。このレーベル、ピアノ・トリオのアルバムを作ることは少ないのですが、割と最近でもダニー・グリセット、ルイス・ペルドモなどのトリオアルバムを作っています。結果として凡庸なピアノ・トリオのアルバムはほとんどなく、聴いていて素晴らしいものが多いです。今回は私、はじめて聴く名前のピアニスト。ヤコブ・オクンとでも言うのかな。スタンス的には現代ジャズの路線というよりは、オーソドックスな演奏プラスこの人の個性がちょっとトンでいるという感じ。とは言うもののモンクほどのぶっ飛んだ個性ではなく。テクニックはバッチリだと思います。こういうピアニストが知っている曲をどう料理するかも楽しみではありました。


New York Encounter/Yakov Okun(P)(Criss Cross 1334)(輸入盤) - Recorded November 11, 2010. Ben Street(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Pent-Up Chaos 2. Kind Bug 3. Spillikins 4. Jitterbug Waltz 5. Eric Dolphy's Tomb 6. Falling In Love Again 7. Plain Jane 8. Giant Steps 9. Heaven

(11/03/21)Yakov Okunはロシアのピアニスト。彼の作曲は1曲目後半、3、5曲目。他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。割とオーソドックスなタイプですが、今のフレーズも奏でていて、速いパッセージもお手のもの。音が飛び出て個性的に聴こえる場面も。1曲目後半ではメカニカルなピアノのベースラインも出てくる反面、2曲目は暖かいメロディとサウンドのミディアムの曲。オリジナルでもスタンダードのようなアップテンポの3曲目、有名な曲を三位一体のアプローチでせまる4曲目、個性的な音使いでエリック・ドルフィーに近づこうとする5曲目、静かで優しいバラードの6曲目。そして7-8曲目でソニー・ロリンズ作、ジョン・コルトレーン作(これは少し意表をつきます)と続きます。ソロで静かに、デューク・エリントン作の9曲目。

2011/03/22

Good And Bad Memories/Stacy Dillard

1333
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。このアルバムの中で知っているメンバーはオリン・エヴァンスしかいないですけれども、彼らの仲間で録音したのでしょうか。けっこう現代ジャズしてますねえ。甘さがほとんどなく、時に都会的に、時にモーダルに響き、メンバーのレベルも高いですし。印象に残ったのはドラマーのJeremy 'Bean' Clemonsが、いろいろな場面、それはバラードやボッサなどでも例外なく、プッシュし続けていたことです。もちろん状況に応じてまわりに合わせていますけれども。リーダーとして名前は知らなくても、現代ジャズとしてはけっこういい演奏をしているんじゃないかと思います。あと、ギターのCraig Magnanoも今っぽい音色とフレーズで、印象に残りました。


Good And Bad Memories/Stacy Dillard(Ts)(Criss Cross 1333)(輸入盤) - Recorded June 1, 2010. Craig Magnano(G), Orrin Evans(P), Ryan Berg(B), Jeremy 'Bean' Clemons(Ds) - 1. Pleasant 2. Can't And Over 3. There's No Need 4. Stizzozo 6. PCH 7. West Lexington 8. Mean Bean

(11/03/21)全8曲中Stacy Dillardの作曲は4曲(2-5曲目)で、あとはジャズメン・オリジナル(仲間だろうか)だと思います。あまり強烈ではないけど、現代ジャズの範疇の曲だしモーダルな場面も多いです。アップテンポでマイナーの渋いカッコ良さを聴かせる都会的な1曲目、6拍子での淡い感じでドラムがプッシュしつつ盛り上がっていく2曲目、テーマはメロディアスながらアドリブは自由な空間の多いアップテンポな3曲目、寒色系の肌合いを持つバラードからモーダルに盛り上がりもある4曲目、テクニカルなリズムのテーマと、アップテンポの4ビートで進んでいく5曲目、淡色系のボッサ風でもモーダルな部分もある6曲目、静かで味わいのあるしっとりとしたバラードの7曲目、J.D.Allen作の目まぐるしいメロディとリズムで進む8曲目。

2011/03/21

Tenor Time/Reeds And Deeds

1332
Criss Crossレーベル2日目。このグループのアルバムも3作目になったけれど、似たようなメンバーでの編成の「ワン・フォー・オール」がレーベルを飛び出していろいろなレーベルで録音をするようになっているので、そのかわりに「Reeds And Deeds」として出しているのかな、とも思います。エリック・アレキサンダーはどちらかというとこういうハード・バップ路線より、もっと現代ジャズ路線の演奏の方が個人的には好きなのですが、ここでもピタッとハマっているのは素晴らしい。グラント・スチュワートとの似ている点、違う点なども、ちょっと難しいかもですが、聴き比べるのもいいかもです。


Tenor Time/Reeds And Deeds(Criss Cross 1332)(輸入盤) - Recorded June 3, 2010. Eric Alexander(Ts), Grant Stewart(Ts), David Hazeltine(P), John Webber(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Omicron 2. Crying Blues 3. Tenderly 4. Make Someone Happy 5. Amsterdam After Dark 6. Isn't It A Lovely Day 7. R & D Bossa 8. Rise 'N' Shine

(11/03/19)7曲目のDavid Hazeltine作を除き、ジャズメン・オリジナルかスタンダード。現代ハードバップの演奏。テナーの2人は違う特徴もあっても似ている点も多いため、どちらがどちらか区別つかない時も。ドナルド・バード作のアップテンポで突き進んでいく感じの1曲目、エディ・ハリス作のややアップテンポで8ビートのブルース進行的な2曲目、エリック・アレキサンダーとピアノのデュオでしっとりとしたバラードの3曲目、ややアップテンポで明るい軽快な曲調がゴキゲンな4曲目、ジョージ・コールマン作の8ビートで渋くてメロディアスでもある5曲目、グラント・スチュワートのワン・ホーン・クァルテットでのバラードの6曲目、オリジナルと思えないメロディアスな現代ボッサの7曲目、超アップテンポでまくしたてるような、明るい8曲目。

2011/03/20

Conclave Vol.2/Brian Lynch And Spheres Of Influence

1331
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。ブライアン・リンチは「Conclave」(Criss Cross 1271)でアルバムを出していて、これはその続編。前のアルバムも最初から最後までイケイケのラテンアルバムではなかったですが、今回もよりその色が濃く出て前半の4曲は都会的でモーダルな演奏、後半の4曲がラテン的な演奏、というようになっています。メンバーの顔ぶれからすると、ラテン色ばかりのアルバムを想像していたのですが。でもこの演奏、けっこう技術的には高い演奏で、アメリカでは知らない名前のミュージシャンでも、決してあなどれないな、ということを実感しました。マイルスの「Solar」、ケニー・ドーハムの「Blue Friday」をどう料理しているか、楽しみでした。


Conclave Vol.2/Brian Lynch(Tp) And Spheres Of Influence(Criss Cross 1331)(輸入盤) - Recorded June 4, 2010. Yosvany Terry(As), Manuel Valera(P), Luques Curtis(B), Justin Brown(Ds), Pedro Martinez(Per) - 1. The Downside Of Upspeak 2. Truth 3. With A Single Step 4. Magenta's Return 5. Solar 6. Dance The Way U Want To 7. One For Armida 8. Blue Friday

(11/03/19)ブライアン・リンチ作が5曲(1、3-4、6-7曲目)とジャズメン・オリジナル。編成やメンバーからいけばラテン・バンドなんだけれども、そういうサウンドの曲(5-8曲目)が後半で、モーダルで都会的なジャズが前半に。その都会的でモーダルな暗さを打ち出し、カッコ良い演奏が展開される1曲目、チャールズ・トリヴァー作のしっとりと淡い雰囲気でせまってくるバラードの2曲目、メカニカルなテーマとシャッフル的な変拍子が個性的な3曲目、やや静かでモーダルな感じの4曲目、マイルス・デイヴィス作の、ここでやっと明るいラテンらしくなる5曲目、8ビート的ラテンが落ちついて心地良く感じる6曲目、ちょっと引っ掛かる感じのラテンリズムで突っ走る7曲目、ケニー・ドーハム作の渋い演奏をミディアムの8ビートでの8曲目。

2011/03/19

Skala/Mathias Eick

2187
久しぶりにCD聴きに戻ります。地震後の計画停電で、仕事の方の予定とか、家の備えとかの方にかかりっきりになってしまい、それと節電で早く寝るようにしていたのと、気分的に音楽を聴く気分でなかったので、更新がストップしたままになっていました。ただ、ジャズなどの新譜を聴いてお伝えするのも自分の役割かな、とも思うので、またそろそろ復活します。

またECMレーベルですが、このアルバムはメロディがかなり分かりやすく、哀愁に満ちているので、ECMファン、ジャズファンにとどまらず聴いていただけるのではないかな、と思います。ジャズでもフュージョンでもなく、ある意味パット・メセニーグループ的なサウンドに少し近いような気がしています。コード進行とかはややこしかったり、変拍子も少しありますけど、聴きやすいという点では共通しているのでは。


Skala/Mathias Eick(Tp, Vib, G, B)(ECM 2187)(輸入盤) - Recorded December 2009. Andreas Ulvo(P), Andun Erlien(B), Torstein Lofthus(Ds), Gard Nilssen(Ds), Morten Qvenild(Key), Tore Brunborg(Ts), Sidsel Walstad(Harp) - 1. Skala 2. Edinburgh 2. June 4. Oslo 5. Joni 6. Biermann 7. Day After 8. Epilogue

(11/03/19)全曲Mathias Eickの作曲。8曲で41分ほどと、やや短めのアルバム。ベースはエレキ・ベース。曲によって編成が変わります。ジャズとかフュージョンとかいう前に、聴きやすいメロディで、少しマッタリしたサウンドでせまってきます。トランペットはやや哀愁系で、速いパッセージをほとんど吹くこともなく、ちょっと間違うとイージーリスニング系ととらえられそうなサウンド。このメロディの良さ、分かりやすさはけっこう幅広い層に受け入れられそう。もう少しECM的マニアックさがあってもいいような気もしますが。でも空間的表現の部分はまさにECMか。この哀愁のしっとり感のあるサウンドで、静かな音世界から、ロック的なビートのある場面に盛り上がる4曲目も印象的。ラストの曲は彼の担当楽器が4種類あるので、多重録音か。

2011/03/15

「日経ベストPC+デジタル 2011年春号」購入

このところ、計画停電などの影響で仕事の予定を前日に考えなければならなかったり、朝早く起きるため、あるいは余震に備えて早めに寝たりしていて、時間はあってもCDを聴く心の余裕がないので、手元にある未聴CDは8枚あるのですが、なかなかブログのアップができません。

それと関連があるかどうか分かりませんけど、発売後(確か3月12日発売だったのでは)すぐに「日経ベストPC+デジタル 2011年春号」が届いたのですが、今まで目を通していませんでした。以前は3カ月に1度の発行だったと思うのですが、今年1年間は年3回発行でした。まあ、パソコンの新製品が出る時期に合わせて出てくれるので、不定期でもうれしいのですが。

今回も新しいパソコンがズラリと紹介されています。そろそろ以前の携帯ノートPC、XPを買ってから5年以上経過したので、Windows7で携帯ノートPCが1台欲しい頃かな、と思うのですが、XPマシンってけっこうもちますねえ。性能的にもあまり不満はないですし。それでまだ購入を控えています。ただ、新しいパソコンもどんどん性能が良くなってきて、この雑誌を眺めているだけでも楽しいです。買おうかどうしようかな、というところ。

スマートフォンもページは少ないですが、紹介されています。まあ、私はWillcomのスマートフォンを使っているので、全然雑誌からは相手にされていないみたいですが(笑)。あとデジタルカメラの特集もありますね。

次号の夏号は6月発売予定になってますが、新製品の出るピークに雑誌が発行されるので、時に多少ズレこむこともあるようです。でも、また今回の号を読みながら、次号も楽しみに待つこととしますか。

2011/03/12

被災された方々のご無事をお祈り申し上げます

今までの予定だったら、今日あたりからまた時間ができてCD聴きをはじめる予定だったんだけれども。それが昨日の地震。

時間が経つにつれ、地震の被害の大きさが分かってきました。今朝、山形県の親戚に電話を入れてみたのですが、固定電話、携帯ともにつながりません。東北地方は(特に太平洋側は津波の被害もあって)、今も強い余震が続いているようで、被害は甚大だと思われます。こちらでも最大震度5強だったので、人生はじめての大きな地震です。被災された方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。

長男は、昨日午前授業の日に、午後2時46分の地震で昨日いっぱい電車が止まってしまい、学校から帰れなくなりましたが、先生もほとんどいて、主にクラブ活動をしていた生徒が470人ほど帰宅できずに学校に泊まりました。元々海岸そばの学校でもあり、水や乾パンなど非常用食料の備蓄があったそうでした。今朝は電車が動いたので、朝8時過ぎに帰って来れました。

Amazon、HMVにも被害があったようで、出荷準備中のものが滞っています。でも背に腹はかえられないので、出荷作業や配送などの復旧を待つことにします。

先週行った秋葉原の楽器店、高価な楽器がお店にぎっしりと並べられていたり吊られていたりしていたので、あの揺れでは楽器どうしぶつかって、売り物にならないのが続出したのでは、といらぬ心配をしてみたり。まあ、お店はどこでも損害がけっこうあるでしょうけれども。

2011/03/07

Robert Schumann/Heinz Holliger/Alexander Lonquich

2104
例によって、クラシック/バロックあたりの曲と現代音楽をカップリングして1枚のCDとして出すという手法は、このレーベルでは良くある方法です。それがどのような効果を生むのか。耳になじんだクラシックを聴きつつ、現代音楽の難解な世界にいざなう、って感じなんでしょうか。ピアノ曲だと、ジャズの方のECMとボーダーレスのような感じになっていて、今回のハインツ・ホリガーの曲も、記譜されていても、フリー・インプロヴィゼーションの音楽との境目が分からなくなっているような気も...。


Robert Schumann/Heinz Holliger/Alexander Lonquich(P)(ECM New Series 2104)(輸入盤) - Recorded November 2008. - 1-8. Robert Schumann/Kreisleriana 9-15. Heinz Holliger/Partita

(11/03/06)Robert Schumannは19世紀ドイツの作曲家。Heinz Holligerは’39年生まれのスイスのオーボエ奏者、現代音楽家。シューマンのピアノ曲はけっこう有名だそうで、ショパンに捧げられています。落ちついた、時に情熱的なクラシックの演奏。Heinz Holliger作は’99年の作曲で、「for アンドラーシュ・シフ」と書いてあります。間も活かしつつ、いかにも現代音楽的という曲調で、出だしの部分では音のかたまりが飛びだしたりすることも。

2011/03/06

Vespers/Iro Haarla Quintet

2172
ECMでは過去に4作リーダー作と参加作がある彼女、あまり印象がなかったのですが、このアルバムはゆったり感がけっこういいです。フロントの Mathias EickとTrygve Seimが、コード進行に乗っかって、比較的自由に、時にゆったり感がありながらユニゾンで吹いていて、これがサウンドの決め手になっているような気がしてます。温度感が比較的温かい曲があるのが、彼女の特徴なのでは、と思います。でも、最初から最後までゆったりした曲ばかりではなくて、5曲目の8分の6拍子がアクセントになっている感じ。でも、やはり内向的なサウンドではあります。たまにはこんな感じ、どうでしょう。


Vespers/Iro Haarla(P, Harp) Quintet(ECM 2172)(輸入盤) - Recorded February 2010. Mathias Eick(Tp), Trygve Seim(Sax), Ulf Krokfors(B), Jon Christensen(Ds) - 1. A Port On A Distwant Shore 2. Vesper 3. A Window Facing South 4. The Warm Currents Of The Sea 5. Doxa 6. Satoyama 7. The Shimmer Of Falling Stars 8. Returning Home 9. Adieux

(11/03/06)全曲Iro Haarlaの作曲。ピアノだけではなく、ハープを曲によって使用しています。クインテットですがジャズのそれではなく。ビートが比較的自由に進行していく、バラードの多めな、ゆったりしたヨーロピアンの香りがするECMジャズですが、しっとりしていて、温度感もやや温かめのところがあります。そして、ジャズ色は薄いながらも、やはりこのメンバーなのでECM的には満足感は高いです。ゆるいアレンジながらも、コンビネーションが良く、しかも、彼女のメロディが前面に出てきている感じがあって、草原の陽射しと雲の陰りと、サウンドの陰影感覚がなかなか素晴らしいものがあります。そんな中で4、9曲目は温度感が低くてゆったりシリアスだし、5曲目は8分の6拍子でモーダルな雰囲気のジャズ。6曲目は、まあ日本風。

2011/03/04

Imprint/Julia Hulsmann Trio

2177
またECMレーベルが数枚届きました。このメンバーのトリオとしては「The End Of A Summer」(ECM2079)に続いて2作目。ただ、このトリオを含む6人編成のアルバムとしてはさらに「Fasil/Marc Sinan(G)」(ECM2076)があります。聴いていて、やはりECMが合っているんだろうなあ(マンフレート・アイヒャーのプロデュースによるところも大きいのでしょうが)と思われるサウンドですね。でも、メロディやノリのあるピアノ・トリオとは正反対の、淡い、浮遊感のある非4ビート系なので、そこら辺が好みの分かれ目かもしれないですね。いわゆるECMファンにはウケそうな(私もECMファンです)アルバム。時々出てくるベースラインが構築されたもののようで、興味深いです。


Imprint/Julia Hulsmann(P) Trio(ECM 2177)(輸入盤) - Recorded March 2010. Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds) - 1. Rond Point 2. Grand Canyon 3. A Light Left On 4. Juni 5. Storm In A Teacup 6. (Go And Open) The Door 7. Kauf Dir Einen Bunten Luftballon 8. Ritual 9. Lulu's Paradise 10. Ulmenwall 11. Zehlen Bitte 12. Who's Next

(11/03/04)全12曲中、Julia Hulsmann作は7曲(1-4、6、9、12曲目)で、7曲目以外の3曲は他のメンバーの作曲。ECMらしい非4ビート系の淡い、浮遊感のある感触の曲が並びますが、2曲目は動的である程度のテンポ、盛り上がりがあります。温度感は低めだし、しっとりした曲だと思うと、素直でない硬質なメロディを奏でるところもあって、やはりこのレーベルから出すことが生きてくる曲が多いです。淡くちょっと薄暮の中を漂うようなサウンドカラーはボトムの2人の指向性にもよるかも。エキゾチックではないにしろ、ミステリアスなところがあります。メロディよりも全体の動きで聴かせる感じ。目立たないけど変拍子もありか。6曲目も8ビート系だけどベースラインなど構築された感が漂います。リズムやベースラインの面白み。

2011/03/03

花粉症でダウン寸前

例年だと、この季節はアレルギー用の目薬をたまにさす程度の花粉症なのですが、今年は2月下旬からけっこう症状が出てきました。一番苦しいのが、横になって寝て、体があったまってくると寝ている間もセキが止まらず、結局あまりよく眠れない、ということ。ノドは痛いし、うるさくて家族にも迷惑をかけています。ましてや息子たちはテスト中なので、よけいに迷惑か(笑)。最初は風邪かインフルエンザになりかかっているんじゃないかと思ってましたが、違うようで。

そして花粉症で頭が重い症状と睡眠不足とセキ、トリプルパンチで仕事にもちょっと差し支えが出てきてます。薬は市販のものや家族の余ったのをもらって飲んでますが、やっぱり医者へ行った方がいいかなあ、と思っています。自分の場合、スギだけではなくて、ヒノキもあるので、そうすると5月ぐらいまで引きずりそう...。

仕事が山場をこえたら、今度は花粉症か、ということで、CDを聴くのもちょっとつらいです。言い訳ばかりですが、更新ペースが元に戻るのはいつの日か...。

早く聴きたいCDも多いし、それが片付いたら、またアルバムコメントを手直しするための再聴、と思っていたのですが。今しばらくお待ちいただければ幸いです。

2011/03/01

Live In Marciac/Brad Mehldau

Bradmarciac
ブラッド・メルドーのソロ・ライヴです。’06年の録音ですが、クォリティはバツグンに良くて、早くも今年のピアノ関係のアルバムで個人的に上位か、というところまで行っています。さすがにCD2枚組みなので(このところ彼のアルバムは2枚組が多いですね)CDだけを聴いて、DVDまではまだ観ていないですけれども。もう、テクニック的にも精神的にも音楽的にも、かなり登りつめてきたかな、という感じ。でも、ジャジーなサウンドよりはクラシカルというか現代音楽的というか(これはキース・ジャレットのソロにも言えるんだけれども)、そちらの側面が強いので、そういう方面の演奏が好きな方、という条件はあるのでしょうけれども。値段からしてもお買い得盤でした。


Live In Marciac/Brad Mehldau(P)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded August 2, 2006. - 1. Storm 2. It's All Right With Me 3. Secret Love 4. Unrequited 5. Resignation 6. Trailer Park Ghost 7. Goodbye Storyteller (For Fred Myrow) 8. Exit Music (For A Film) 9. Things Behind The Sun 10. Lithium 11. Lilac Wine 12. Martha My Dear 13. My Favorite Things 14. Dat Dere [DVD] 1. Storm/It's All Right With Me 2. Secret Love 3. Unrequited 4. Regignation 5. Trailer Park Ghost 6. Goodbye Storyteller (For Fred Myrow)/Exit Music (For A Film) 7. Things Behind The Sun/Lithium 8. Lilac Wine 9. Martha My Dear 10. My Favorite Things

(11/03/01)ソロのライヴ。CD2枚組と、同じ演奏をおさめたと思われるDVD(こちらはCD14曲目「Dat Dare」は未収録)の計3枚組。ブラッド・メルドー作は5曲(1、4-7曲目)。他はロックやスタンダードなど、さまざまな曲をまさに彼流に弾いています。アプローチが多彩で、歌心満載の美しいメロディを聴かせる場面も。速いアルペジオを弾きつつ速いメロディを展開とか有機的・無機的なフレーズを使い分けてせまってみたりと、さまざまなテクニックを見せつけて圧倒的な情報量でせまってくる場面も多いです。親しみのある曲も織り交ぜつつ、聴衆に媚びることもなく、当時できた最高の演奏を聴かせてくれているようです。インプロヴァイザーでありながら、よりクラシック的な要素もあるピアノが印象的。ラストの14曲目が一番ジャズかも。

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