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2011/02/27

ビコーズ/後藤芳子

Gotobecause
特にこのアルバムを以前から探し求めていたわけではなかったのですが、バックのトリオのメンバーが佐藤允彦、富樫雅彦、井野信義ということで、注文してみました。当初トリオ・レコードで’81年に録音、発売、その後’80年代に一度他のレコード会社よりCD化されたらしいですが、すぐになくなり、久しぶりのCD化とのことです。富樫雅彦の参加と、おそらく佐藤允彦のアレンジというかアプローチが、このアルバムを、ただのピアノトリオをバックにしたヴォーカルアルバムではなくて、4者一体となった素晴らしいアルバムとしてくれたのだと思います。ただ、個性的すぎて聴く人を選ぶアルバムかもしれませんが。


ビコーズ/後藤芳子(Vo)(Clinck Records)
Because/Yoshiko Goto(Vo)(Clinck Records) - Recorded March 11 and 13, 2011. 佐藤允彦(Key)、富樫雅彦(Per)、井野信義(B) - 1. S'wonderful 2. Because 3. Dindi 4. Send In The Crowds 5. New York State Of Mind 6. You Must Believe In Spring 7. Don't Explain 8. You Stepped Out Of A Dream 9. Ordinary Fool

元はトリオレコードでの録音、LP発売。スタンダード、ボッサ、ポップスが適度に混ざっている、ピアノ・トリオをバックにしたヴォーカルアルバム。とここまで書くと普通のアルバムに思えますが、ヴォーカルはもちろんかなりいいですが、バックの3人がタダ者ではない有名な人たち。特に、富樫雅彦が歌伴のパーカッションを、彼のリーダー作のように緊張感を持って演奏しています。彼のこれだけの歌伴演奏はおそらくこれ以前には例がなかったのでは。ピアノは時にエレキ・ピアノになります。4曲目はスピリチュアルにゆったりと進行して、しかも奥が深い、まさに彼らならではのサウンド。味わい深く普通にジャズとして聴かせるものもあれば、トリッキーというか個性満載の曲があるのも彼らならではの味わい。7曲目はフリー的な展開。(11年2月20日発売)

2011/02/26

ブログ「CDショップ(+α)のオススメCD日記」の移転

ブログ「CDショップ(+α)のオススメCD日記」を、2月27日(日)夕方をもって休止します。と、アップした時に書いたのですが、結局、無料のGooブログに移転することにしました。

(追記)新しいアドレスは下記の通りです。

http://blog.goo.ne.jp/jazzfusion_9


この企画、ココログが存在する前の’03年9月に、私とCDショップ(当時)経営の方2人との共同企画ではじめて、その時はニフティの「ノートブック」という機能を使ってはじめました。その後、この「ノートブック」という機能が廃止されるという連絡が来て、’05年の4月にブログに移行しました。

それぞれに書いていたのが、途中からはクロスレビューという形で書くようになり、また3人から2人で書くようになったりと変遷はありましたが、昨年(’10年)11月まではだいたい毎月継続していました。その後12月以降の更新はありません。思えばずいぶん長く続いたものでした。

この企画、更新頻度も月4回程度だったため、アクセス数が少ない(10アクセス未満/日)日が多く、しかも既定の数より1つ余分にブログを持っていたため、500円/月ほど費用負担が増えてしまっている、ということも休止の原因のひとつでした。ただ、書いた記事のデータはテキストファイルで保存して、復活の時はそのデータが使えて復元できるので、また復活はありえるかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。

(追記)結局移転することにしました。どうもお騒がせしました。

2011/02/24

Seeing People/Roman Ott INNER SHAPE & Kurt Rosenwinkel

Romanseeing
このアルバムは先日の7日にカート・ローゼンウィンケルのライヴを観に行った時に、その前に立ち寄ったディスク・ユニオン新宿ジャズ館で、未開封の中古を買ったものです。カートは半分ほどの曲にしか参加していないけれど、そのギターの存在感はバツグン。もちろん参加しなかった曲もサウンド的には都会的な現代ジャズで合っていて、良かったです。彼はスタンダードをやっていても、こういうオリジナル曲に参加していても、かなりスゴいことをやっています(理論的には理解できないにしても)。現代ジャズのギタリストの筆頭に挙げられるんじゃないでしょうか。FSNTレーベルは時にこんなアルバムも出してくれます。このレーベル、ジャケ写がもう少し何とかならないかなあ、とは思うのですが。


Seeing People/Roman Ott(As) INNER SHAPE & Kurt Rosenwinkel(G on 2-3, 5, 7, 9)(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Recorded June 7 and 8, 2008. Florian Hofner(P), Lars Guhlcke(B), Peter Gall(Ds) - 1. Seeing People 2. The Gap 3. J & K 4. Uncertain Times 5. Ivory 6. Serenity 7. Control 8. Good Bye 9. Orbisons Delight

(01/02/23)6、8曲目がジャズメン・オリジナルやスタンダードで、リーダーのRoman Ott作が1、3、9曲目、Florian Hofner作が2、4-5作目、他の曲もメンバーの作曲。浮遊感漂う都会的な現代ジャズの趣きで、その作曲や演奏手法も現代ジャズ的であって、盛り上がるとことは盛り上がりつつも、4ビートの曲は6-7(?)、9曲目で、バップ色はほとんどなし。半分強の曲にカート・ローゼンウィンケルが参加。2曲目はソロで曲に合わせてフレーズを弾きつつ、少しウネウネとロック的な音色でせまってきます。サウンドは、その浮遊感や時に見せる哀愁が何とも言えず、カートの演奏もそれに合わせたもの。3曲目の淡い雰囲気のバラードも今っぽくて良い。ギターが入っている曲の方が印象は強いですが、他の曲もバランス的にはいい。

2011/02/22

TUNE TB-043

101123tune043
TUNE TB-043をいつ買ったかははっきりと覚えてないんだけれども、’87年3月のライヴでは使っているので、’86年の夏から秋にかけてではなかったかと思います。

写真をご覧の通り、フレットレス。しかもフレットがあるとすれば36フレット相当のところまで指板がのびていて(通常は21-24フレットというのが多い)、その分普通のエレキベースにあるようなマグネチックのピックアップがなく、かわりにブリッジのところに弦の振動を拾うピエゾピックアップが付いています。やや細めのフラットワウンド弦を張っているのですが、長い目で見ればネックは反りやすい方かな。

ちょっと見にはアコースティックベースのような音が出るんじゃないか、なんてことを思ってしまいますが、ソリッドボディのため、アコースティックとエレキの中間(ややエレキに近いか)のような音が出ます。ピエゾなので弾いた時のアタックは大きく、そのあたりはアコースティックに近いです。似合う曲は限定されてしまいますけど、ライヴでは3分の1ぐらいの曲で使っていました。元々、高校時代に最初に買ったフェルナンデスのプレシジョンタイプのベースのフレットを抜いてフレットレスとして使っていたので、あまり抵抗はありませんでした。

今では、ベース歴1年半強の長男がこのベースを気に入り、高校に持っていきっぱなしになっています。エレキベースはフレットがあってもなくても弾ける、という方が楽しいと私は思ってますので、息子も自然に両方とも同じぐらい弾けるようになりました。彼も指板を見なくても弾けるので、まあまあいい感じなんじゃないでしょうか。彼は「カントリー・ロード」あたりの曲でこのベースを使っているようです。似合いそう。

このベースの機種名で検索してくる人が割といらっしゃるんですが、聞くところによると、中古市場では滅多に出回らないらしいし、不人気機種とも聞いていて、買い取り価格がつかないのでは、なんてことも。逆にオークションでは高値がついている、なんて話も聞きました。珍しいし、気に入ってはいるので、手放すつもりはないですけれども。


(追記’11年7月)手放すつもりはないと前に書いておきながら、ベースが増えたなどの事情により、この楽器は売りに出してしまいました。

2011/02/21

Mistico Mediterraneo/Paolo Fresu/A Filetta Corsican Voices/Daniele Di Bonaventura

2203
ECMレーベル3日目でひと区切り。このアルバムも、ECMの方なので便宜上ジャズに入れましたけど、サウンド的には宗教音楽や現代音楽にかなり近く、ジャズ度という点ではパオロ・フレスのフレーズにインプロヴィゼーションが入っているのかな、と思える部分がある程度です。しかもジャズ的なフレーズではないし。でも、音的にはけっこう好きですし、ヒーリング的な側面も高いのでは、と思います。コーラス隊のハーモニーが、ジャズのようなクローズド・ハーモニーではないので、ストレートに和音が心地良く響いてきます。聴く人を選ぶので、やはりECMのファン向け、でしょうか。


Mistico Mediterraneo/Paolo Fresu(Tp, Flh)/A Filetta Corsican Voices/Daniele Di Bonaventura(Bandoneon)(ECM 2203)(輸入盤) - Recorded January 2010. - 1. Rex Tremendae 2. Liberata 3. Da Te A Me 4. Le Lac 5. Dies Irae 6. Gloria 7. Corale 8. La Folie Du Cardinal 9. U Sipolcru 10. Scherzi Veranili 11. Figliolu D'ella 12. Gradualis 13. Sanctus

(11/02/19)男声7人のコーラスとパオロ・フレス、そしてバンドネオンの演奏で、宗教音楽のような敬虔さのあるサウンドで聴かせてくれる荘厳な曲が多い。ただ、A FilettaのメンバーのJean-Claude Aequaviva作が4曲(1-2、9、11曲目)あって、2曲目は現代のポップスのコーラスのエッセンスもあったりと、さまざま。Daniele Di Bonaventuraの曲は7、12-13曲目の3曲。他の作曲者も現在の作曲者で、古楽とは関わりがなさそうですけど、そのようなサウンドとポップス(楽器の伴奏はあるけれどもア・カペラ的な)の要素の混ざった、不思議なサウンドです。パオロ・フレスのトランペット(フリューゲル・ホーン)も、適度に絡んでいて、少しは速いパッセージもあるけれども、ゆったりとした曲に合わせています。不思議な位置のアルバム。

2011/02/20

Rruga/Colin Vallon/Patrice Moret/Samuel Rohrer

2185
ECMレーベル2日目。このレーベルではピアノ・トリオというのは割と珍しいです。そんなに前でなくてキース・ジャレット以外で記憶にあるのはアナト・フォート、ジュリア・ハルスマン、ステファノ・ブラーニ、トルド・グスタフセンとシンプル・アコースティック・トリオ(アルバムでは3人の名前でクレジット)ぐらいかな(全部調べたわけではないですが)。今、ECMの公式ホームページのトップページも、このアルバムのジャケ写が使われていて、レーベルのイチオシの感じがしないでもありません。どうやらスイスが活動拠点のようです。オリジナルばかりだし、単に繊細なだけではなくて盛り上がりもある非4ビート系、たまに静かなフリー的アプローチもあり、ということで、万人ウケはしないでしょうけれども、ECMのファンにとってはけっこうツボなんじゃないか、と思ってもみたり。


Rruga/Colin Vallon(P)/Patrice Moret(B)/Samuel Rohrer(Ds)(ECM 2185)(輸入盤) - Recorded May 2010. - 1. Telepathy 2. Rruga 3. Home 4. Polygonia 5. Eyjafjallajokull 6. Meral 7. Iskar 8. Noreia 9. Rruga, Var. 10. Fjord 11. Epilog

(11/02/19)タイトル曲はアルバニア語で「Path」「Road」「Journey」などを表す言葉で、コーカサス地方などの単語もあって、そちらの関係か。メンバーそれぞれの作曲がほとんど対等にちりばめられていて、元曲があるインプロヴィゼーションは7曲目。どちらかというと繊細なピアノ・トリオなんですが、静かな場面からダイナミックな高揚感のある場面まで表現でき、しかもあまり甘口でないアプローチも見せています。ややフリー的な展開の場面もあります。タイトル曲の2曲目のように、まるで映画音楽のような美しいメロディながらも少しダイナミクスのある場面のある曲もあったり、まさに非4ビート哀愁系のヨーロッパ的なピアノ・トリオ。落ち着きはあっても、繊細なようでいて、なかなか一筋縄ではいかないECM好みのミュージシャンです。

2011/02/19

Night Song/Ketil Bjornstad/Svante Henryson

2108
ECMレーベルが3枚届いたので順番に。今日のケティル・ビヨルンスタのチェロとのデュオ作品は、ボーダーレスなヒーリングミュージックという感じで、アップテンポの曲もないし、もちろんジャズを想起させるようなバップ・イディオムもなく、ひたすら淡々ときれいな、そして温度感が低くて時に哀愁のあるコード、メロディが77分も続いていくということで、ジャズのジャンルに当てはまらないと思います。いちおう便宜上New Seriesではないということで区分してありますけど。ジャズとして聴く人には全く向かないながらも、ECMレーベルを好きな人にとってはこういうサウンド、好みの方も多いのではないかなあ、と思います。毒は全然ないですが。


Night Song/Ketil Bjornstad(P)/Svante Henryson(Cello)(ECM 2108)(輸入盤) - Recorded January 2009. - 1. Night Song (Evening Version) 2. Visitor 3. Fall 4. Edge 5. Reticence 6. Schubert Said 7. Adoro 8. Share 9. Melting Ice 10. Serene 11. The Other 12. Own 13. Sheen 14. Chain 15. Tar 16. Night Song (Morning Version)

(11/02/19)3、5、9、15曲目がSvante Henryson作の他は全部ケティル・ビヨルンスタの作曲。全16曲で77分もの収録。チェロとのデュオで、落ちついたヒーリング的なクラシックのようなサウンドが印象に残ります。チェロもあまり目立つような演奏をせずに、たゆたうようなピアノに時に寄り添いながら、時にメロディを弾き、実にシンプルでメロディアスなヨーロッパのサウンド世界を現出させています。書き譜の曲たちのように感じますが、インプロヴィゼーションも、もしかするとあるのかも。アップテンポの曲がなく、これはまさにECM的世界を表現していると言っても過言ではないかも。ピアノは比較的地味な伴奏が目立って、クリアーで温度感の低い、しかもコード進行的には自然できれいなサウンド。ジャズ的な要素は希薄です。

2011/02/08

カート・ローゼンウィンケルのライヴ(新宿ピットイン)

Kurt Rosenwinkel(G) Trio - Live at 新宿Pit Inn (February 7, 2011)
with Eric Revis(B), Colin Stranahan(Ds)

新宿ピットインでのカート・ローゼンウィンケルのライヴ(7日)をだいぶ以前からMixiのマイミクのTOYOさんからお誘いいただいていたので、行ってきました。TOYOさんには機会を作っていただいて感謝してます。

まず、新宿駅で17時半に待ち合わせ。ディスクユニオンに寄っていろいろ見てたら、ジャズ批評別冊の「全ブルーノートブック」初版が400円であったのでゲット(2版、3版、最新版の4版は持ってます)。またTOYOさんが「Seeing People/Roman Ott INNER SHAPE & Kurt Rosenwinkel」(FSNT)を見つけて、「どうですか」とのことで、未開封盤が1,300円だったので、これも買わせてもらいました。帰ってきてAmazonやHMVと比較しても安かったです。

そして夕食は餃子の王将で。いろいろ話をしながら、ビールをジョッキ1杯ずつ。ライヴの前でなければ、もっと飲んでしまうのですが、酔ったりトイレが近くなるといけないので節制しました。そして、19時ごろ店を出て新宿ピットインに向かうと、何と知り合いのoza。さんがいました。急にチケットが余ったので、今日来ることが決まったそうです。当方番号が15-16番で、中央の4列目に吸われました。

カートのトリオなんで、変拍子でもノリまくってやる、との予定でしたが、事前に、スタンダードその他既成曲の演奏との情報が入りました。

ただ新宿ピットインだと5日の会場の横浜モーションブルーと違って、1部2部の入れ替えがないので、十分堪能してきました。さすがカートなだけあって、立ち見の人もいっぱいです。

曲はモンク、ジャズメンオリジナル、スタンダード、サンバ、ボッサ、バラードなど、たぶん既成の曲ばかりで変拍子はなかったですけれど、エリック・レヴィス(B)、コリン・ストラナハン(Ds)とのトリオはけっこう正統派で良かったです。

カートは独自の理論で弾いているんでしょうけど、メロディアスでアウトした感じがあまりしなくてスムーズだし、ピアノで言うとコンピングにあたる動作だったりコード奏法がじつに見事でした。日本であそこまで弾けるギタリスト、いないんじゃないかな。繊細な演奏も含むので、観客は適度に拍手して声をかけて、という感じでした。かなり至福の時間を過ごしていた、という感じです。

20時過ぎにはじまって2部構成でアンコールを終えて23時過ぎだったので、けっこう長い時間演奏を聴けたと思います。ラストでゲストにTOKU さんがフリューゲル・ホーンで加わりました。何だか演奏内容の記述が少ないんじゃないか、と言われそうですが、書くのがもったいなくて(笑)。

帰りは、ちょっと遅くなったせいか、電車が東海道川崎11時58分着で、終バスが58分発なので、ギリギリアウト、タクシーにのって帰って結果的にバスより早くたどりつきました。

2011/02/07

The South Of Everywhere/Jonathan Kreisberg

Jonathanthesouth
ジョナサン・クライスバーグのアルバムを続けてアップします。これは’07年発売のもの。前作と違ってスタンダードが2曲入ってます。4曲目は7拍子でやってしまうところあたり、かなりマニアックな人かと思いますが、8曲目のスタンダードはけっこうオーソドックスでフレーズが歌っていて、けっこううまいギターなんだな、ということが分かります。もちろん、一連のオリジナルの曲も一筋縄ではいかない個性にあふれていて、テクニックの裏打ちもあって、このギタリストにほれてしまう人が多い(と言いつつジャズ人口は少ないのですが)のもうなずけます。元はロック畑のギタリストだったそうですが、意外な方向に展開してきたんですね。


The South Of Everywhere/Jonathan Kreisberg(G)(Mel Bay Records)(輸入盤) - Recorded April 2 and 3, 2007. Matt Penman(B), Mark Ferber(Ds), Gary Versace(P), Will Vinson(As) - 1. The South Of Everywhere 2. Strange Resolusion 3. Kiitos 4. Stella By Starlight 5. Funeral For The Ants 6. Elena 7. Altered 8. The Best Thing For You

(11/02/06)4、8曲目がスタンダードで、他はジョナサン・クライスバーグの作曲。メンバーもなかなか強力だし、ギターがやはり印象的。変拍子なのに、ファンク的なリズムもあって自然な感じで進行していくタイトル曲の1曲目、4ビートになって割とオーソドックスなホンワカと暖かいジャズになっている2曲目、ドラムソロではじまり、ゆったりとした淡い浮遊感のあるバラードから後半盛り上がる3曲目、有名な曲をアップテンポの7拍子(8分の7拍子?)で演奏して自然な4曲目、8分の6拍子でしっとりとから徐々に速いパッセージで盛り上がる5曲目、美しいメロディをもつ静かなバラードの6曲目、ファンクかと思うと静かになったり爆発的に盛り上がったりする7曲目、スタンダードらしいメロディアスでアップテンポの4ビートが温かい8曲目。

2011/02/06

Unearth/Jonathan Kreisberg

Jonathanunearth
ジョナサン・クライスバーグの’05年発売の旧譜です。そもそも彼を聴くきっかけとなったのはCriss Crossから出た「Nine Stories Wide/Jonathan Kreisberg(G) Trio」(Criss Cross 1244)(’04年発売)で、その後Criss Crossレーベルを全部集めようとするきっかけになったアルバムでもあります。最近になって、彼はいくつかCriss Cross以外のレーベルからもアルバムを出しているので、聴いてみようという気になりました。ジャズというほどジャズっぽくないし、でもフュージョンやロックでもなく、メカニカルな感じや浮遊感が印象に残るギターです。最近はこういうタイプ、増えてきましたけれど、彼のギターは個性的でいいですね。


Unearth/Jonathan Kreisberg(G)(Mel Bay Records)(輸入盤) - Recorded September 21 and 22, 2003. Scott Wendholt(Tp), Aaron Goldberg(P, Key), Matt Penman(B), Anthony Pinciotti(Ds) - 1. Minor Leaps 2. Until The Sun Submits 3. New For Now 4. Pacific 5. Microcosm For Two 6. Hobroken 7. Peru 8. Unearth

(11/02/05)全曲ジョナサン・クライスバーグの作曲。都会的で洗練された現代ギターを聴けます。アップテンポもスローもいい感じで、フェンダーローズのキーボードも時々。いきなり速いパッセージのメカニカルなテーマとアップテンポでせまってくる1曲目、ちょっと淡い感覚のサウンドでゆったりとしたボッサ的な味わいを聴かせる2曲目、アップテンポの4ビートでカッコ良いテーマとアドリブがこれでもかとせまってくる3曲目、浮遊感があふれ、ゆったりとしつつ盛り上がりも見せる4曲目、8分の6拍子基調で淡いサウンドをここでも聴かせる5曲目、ミディアムの4ビートで渋く聴かせてくれる大人の雰囲気の6曲目、ややメカニカルでミステリアスながら軽い感じで進んでいく7曲目、浮遊感と盛り上がりもあるゆったりしたタイトル曲の8曲目。

2011/02/05

Perpetual Motion/Donny McCaslin

Donnyperpetual
10曲目はユリ・ケインのソロ・ピアノで牧歌的に明るく終わるのですが、そこに至るまでのほとんどを占める9曲目まではやはり現代ジャズ的な要素が、フェンダー・ローズやエレキ・ベースがありつつも強いサウンドだったです。やっぱりデヴィッド・ビニーやデイヴ・ダグラスがプロデューサー関係で絡んでいるからだな、と思いました。メンバーとしてはアントニオ・サンチェスのドラムス(5曲目まで)も聴きどころではありますけど、後半のドラマーと個性がだいぶ違っていて、興味深かったです。このアルバムも聴く人を選ぶかと思います。でも、現在進行形のニューヨークジャズをあらわしているサウンドなんだ、と感じています。


Perpetual Motion/Donny McCaslin(Ts)(Green Leaf Music)(輸入盤) - Recorded September 2010. Adam Benjamin(Key, P on 1-7, 9), Tim Lefebvre(B), Antonio Sanchez(Ds on 1-5), Mark Guiliana(Ds on 6-9), Uri Caine(P, Key on 4, 8, 10), David Binney(As, electronics on 9) - 1. Five Hands Down 2. Perpetual Motion 3. Claire 4. Firely 5. Energy Generation 6. Memphis Redux 7. L.Z.C.M. 8. East Bay Grit 9. Impossible Machine 10. For Someone

(11/02/05)8-10曲目がメンバーの作曲や共作のほかは、ドニー・マッカスリンの作曲。エレキ・ベースやフェンダー・ローズの場面が多い現代ジャズで、入り組んだ感じはするけれどもカッコ良いです。分かりやすい感じではないので、聴く人を選ぶかと思いますが、ハマるとけっこうハマります。メンバーも強力だし、プロデューサー関係に、デヴィッド・ビニーとデイヴ・ダグラスが名前を連ねていることからも、自由で強力な現代ジャズサウンドがせまってきます。エレキ・ベースでもファンクもあるけれど、非4ビートのジャズに乗っかっているという感じの曲が多いです。そのあたりクールながらフレキシブルな感じ。ドラムスでリズムが変わり、後半ははっきりしたシンプルなビートがメインに。3曲目出だしのドラムスとのデュオはなかなか。

2011/02/04

Saburi/Cyminology

2164_2
ECMレーベルで久々に新譜が出ました。前回出たのが昨年11月だったので、けっこう出ない期間が長かったです。またドドッと大量リリースになるのかな、という気もしています。ところで、このアルバム、このグループでは2枚目だったのですが、前のアルバムのグループ名とタイトルを逆にしていて、2年間そのままにしていました(笑)。だって、分かんなかったんだもん(笑)。今日直しておきましたけど、マイナーなアルバムゆえに指摘して下さる方もいなくて。相変わらず無国籍的ワールドと西洋の折衷音楽をやらせたらECMはうまいな、と思わせるアルバムでした。でもジャズ度としてはインプロヴィゼーションがあっても希薄かもしれなくて、やはりECMのフォロワー向けかな、とも思います。


Saburi/Cyminology(ECM 2164)(輸入盤) - Recorded January 2010. Cymin Samawatie(Vo), Benedikt Jahnel(P), Ralf Schwarz(B), Ketan Bhatti(Ds, Per) - 1. Sibaai 2. Saburi 3. Shakibaai 4. Norma 5. As Maa 6. Nemininam

(11/02/04)「As Nay」に続く同じメンバーの2枚目。Cymin Samawatieの作詞とメンバー(主にBenedikt Jahnel)の作曲ばかりの曲で構成。ヴォーカルとピアノ・トリオですが、歌詞がアラビア文字(ペルシャ語)で、ヴォーカリストはジャーマン・イラニアン。ヴォーカルがミステリアスな声質と言語なので、より迷路の中に入っていくようでもあり、落ちつく感触のゆったりとしている曲ばかりなので、やはり空間を生かしつつ、ECMらしいところは多いです。温度感も相変わらず低いですし。変拍子の曲もありますけど、ピアノとベースがヨーロッパ系、ドラムスがインド系なので、不思議な折衷感覚があります。それをこのレーベルで録音すると、オーソドックスな編成でも不思議なアルバムになります。それでも時にややダイナミックになる場面あり。

2011/02/03

Annette/Paul Bley, Franz Koglmann, Gary Peacock

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ポール・ブレイゲイリー・ピーコックらによる、アーネット・ピーコック集。新譜ではないだろうなあ、と買ってみたら、’92年の録音でジャケットに「2010 3rd edition」と書いてありました。3回目の再発、っていう意味なのでしょうか。ただ、このあたりの年代の彼らの演奏は素晴らしく研ぎ澄まされていて、ハッとするものがあります。ピアノ、ベース、ホーンのトリオで変則的なのですが、3人ともずっと出ずっぱりなわけではなくて、時に1人、時に2人だけが音出しをしていて、空間的な表現の良さもあります。作曲者はあるけれども、フリーの要素も強く、聴く人を選ぶけれど、ハマるとひかれる世界のサウンドです。


Annette/Paul Bley(P), Franz Koglmann(Flh, Tp), Gary Peacock(B)(Hatology 674)(輸入盤) - Recorded April 12-14, 1992. - 1. Touching (Take 1) 2. El Cordobes 3. Cartoon 4. Albert's Love Theme 5. Kid Dynamite 6. Miracles 7. Blood (Take 1) 8. Annette 9. Both 10. Blood (Take 2) 11. Mister Joy 12. Touching (Take 2)

(11/02/03)8曲目が3人のインプロヴィゼーションの他は、全曲タイトルにもなっているアーネット・ピーコックの作曲。必ずしも3人同時の演奏ではなくて、ソロだったりデュオだったりと、場面に応じて音を出すメンバーが変わるので、空間的な場面が生きてます。ちょっと個性的ではありつつも印象深い彼女の曲がウェイトを占めているのは、ポール・ブレイの他のアルバムでもあるけど、ピアノ、ホーン、ベースで奏でられる彼女の曲集も、メロディがインパクトを持ちつつ、温度感が低くシリアスにせまってきます。彼ら流の冷静なフリー・インプロヴィゼーションに向かったり、またメロディに戻ってきたりと、緊張感を強いながら、彼らのハマると魅力的な絡みやそれぞれのソロ。やはり曲はあってもフリーの要素が強いのが、このアルバム。

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