ソング・オブ・パット/中村達也
「70年代日本のフリージャズを聴く!」6日目。このアルバムは中村達也の渡米中の録音で、メンバーも日本人ではないのでちょっとこの特集に合うかな、とも思うのですが、流れ的には当時のロフト・ジャズで、ここでもフリージャズは息づいているのをアルバムからかなり感じ取ることができました。ライナーを読むと、金銭的に厳しい状態での録音だったようなのですが、当時はトリオレコードがアルバム化したそうです。メンバーも今見ても分かる名前の人もいて、貴重な録音ではなかったかと思います。オリヴァー・レイクもリチャード・デイヴィスも、フリー以外の演奏も残していますしね。でもここでは”濃い”フリーを聴かせてくれています。
ソング・オブ・パット/中村達也(Per)(P.J.L.)
Song Of Pat/中村達也(Per)(P.J.L.) - Recorded March 23 and April 1, 1976. Ted Daniel(Tp, Flh, French-Hunting-Horn), Oliver Lake(As, Fl), Richard Davis(B) - 1. Big Father 2. Probe 3. Module 4. Song Of "Pat"
1-3曲目がテッド・ダニエルの曲で、4曲目はリチャード・デイヴィスとのデュオでのインプロヴィゼーション。ここでは中村達也はパーカッションとドラムスの両方を使用しているようです。ジャケット写真にもあるように音階も出せるようなパーカッションもところどころで使っていますね。出だしはゆったりとした各楽器の演奏とさまざまなパーカッションの音が重なり合ったと思ったら、フリーでかなりの盛り上がりを見せる1曲目、間と、西洋と東洋の間を行くようなサウンドが印象的な2曲目、テーマの後、かなりのハイスピードでドシャメシャ系のフリーでここぞとばかり盛り上がりを見せていく3曲目、打ち合わせたかのようにドラマチックに進んでいく、ドラムスとベースのデュオ。特にベースのアルコとピチカートの使い分けが印象的な4曲目。(04年2月18日発売)
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