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2010/07/31

掲示板にパスワードをかけた

27日より、T-CUPの掲示板が投稿数無制限になり、逆に投稿数100を超えたら自動的に削除、などができなくなりました。掲示板は会話のようなものなので、半永久的に記録がネット上にさらされるのもどうかなあ、と思い、今日の12時より、掲示板を見るのにパスワードが必要になりました。

ただし、入場者を規制して内輪だけで楽しもう、という趣旨では全然ないわけで、今までどおり、ご覧になっていた方も見れるように、ホームページとこのページの、掲示板へのリンクのところにPassが書いてあります(どこにあるかは探して下さい)ので、それを使ってご覧になってください。

主に検索エンジンやT-CUPの検索に拾われるのを防止する役目、という意味合いが強いと思います。

よろしくお願いします。

アメリカン・パイ/デヴィッド・マシューズ・トリオ

Davidamerican
デヴィッド・マシューズ・トリオ聴き5日目。レーベルはSweet Basilレーベルに移ります。ここではベースにエディ・ゴメス、ドラムスにスティーヴ・ガッドとかなり強力なメンバーと組んでいて、とくにエディ・ゴメスは個性的な音色と目立つフレーズで、ちょっと聴いただけで、ああ、彼のベースだなと分かる反面、かなりクセのあるキャラクターですね。ドラムスは必然的にブラシを使うことが多いので、目立ち度は低いですが、それでも時たま、ドカドカと前面に出てきます。前のデイヴ・ウェックルはかなりテクニシャンでしたけれども、ガッドの出るときは出るというカリスマ性のようなものも魅力的ではあります。このコンビではこのアルバムだけの登場ですが。


アメリカン・パイ/デヴィッド・マシューズ(P)・トリオ(Sweet Basil)(中古盤)
American Pie/David Matthews(P) Trio(Sweet Basil)(中古盤) - Recorded September 23, 1990. Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds), Guest: Gary Burton(Vib) - 1. American Pie 2. Mr. Tambourine Man 3. My Back Pages 4. Sound Of Silence 5. Sunny 6. Como En Vietnam 7. A Taste Of Honey 8. Moonlight Melody

(10/07/29)全8曲中、8曲目がデヴィッド・マシューズの作曲で、ゲストのゲイリー・バートンは1、4、6曲目に参加。しかも、ボトムの2人がトリオのアルバム中、一番強力というか、有名。特にエディ・ゴメスのソロの露出度は高め。スティーヴ・ガッドも時に出るときは出ます。彼らがサウンドを決定している感じです。ボブ・ディランの曲が2曲(2-3曲目)にあったり、サイモン&ガーファンクルの曲(4曲目)など、ポップナンバーが多いのが特徴。6曲目はバートン側からの提案なのか、スティーヴ・スワロウの曲。ミディアムのサンバ調でノリもいい感じ。ポップスでもジャズアレンジにうまくハマっているものが多いです。バートンのちょっとクールなヴァイブラホンもそのままの性格で出ています。8曲目は牧歌的な明るい雰囲気のバラード。

2010/07/30

テネシー・ワルツ/デヴィッド・マシューズ・トリオ・フィーチャリング・ジョン・スコフィールド

Davidtenne
デヴィッド・マシューズ・トリオ聴き4日目。このアルバムから、純粋にトリオではなくて、何曲かにゲストが加わるようになります。ゲストによってけっこう変化がついて、聴いていて面白いですね。しかも、今になってみればビッグ・ネームばかりだし。ボトムの2人も交代して、サウンド的にも変化がありました。やはりスタンダードやジャズメン・オリジナルが中心ですけれども、マシューズのオリジナルを必ず入れておくというのは、彼ならではのこだわりだと思います。それらの曲が、既成の曲と調和して溶け込んでいて、オリジナルでも違和感なく聴けるところがいいですね。ここではジョン・スコフィールドが何曲かの出番のソロで、やりたいように弾いているので、彼のファンも気になるアルバムでは、と思います。


テネシー・ワルツ/デヴィッド・マシューズ(P)・トリオ・フィーチャリング・ジョン・スコフィールド(G)(Paddle Wheel)(中古盤)
Tennessee Waltz/David Matthews(P) Trio Featuring John Scofield(G)(Paddle Wheel)(中古盤) - Recorded September 6 and 11, 1989. Chip Jackson(B), Danny Gotlieb(Ds) - 1. Tennessee Waltz 2. Something 3. Soul To Soul 4. I Got Rhythm 5. A Child Is Born 6. Dolphin Dance 7. Autumn Sunset

(10/07/29)デヴィッド・マシューズの作曲は2曲(3、7曲目)で、ゲストのジョン・スコフィールドは1-2、4曲目に参加。トリオにゲストを加えるシリーズはここからはじまっていきます。メンバーも変わって、少し重量が増したかな、という印象です。1曲目(参加曲はおおむねそう)では、バッキングではギターはほとんど弾かないで、ソロの場面になるとここぞとばかりに弾きまくるというやり方。2曲目はビートルズのポップス。いわゆるニュースタンダードですが、適度に4ビートになりつつ、出だしは控えめ、中盤以降盛り上がっていきます。8ビートのファンク調で渋いオリジナルを聴かせてくれる3曲目、アップテンポでコロコロと転がるようなフレーズで明るく聴かせてくれる4曲目。しっとりと淡彩色のイメージを持つバラードが心地良い7曲目。

2010/07/29

アンノウン・スタンダード/デヴィッド・マシューズ・トリオ

Davidunknown
デヴィッド・マシューズ・トリオ聴き3日目。同じメンバーの3作目で、今後、ドラムスやベースがアルバムことに入れ替わっていくことになったり、ゲストのミュージシャンが入ってきたりするようになります。やはりピアノはセンスがいいですね。彼はアレンジャーの仕事が多かったので、頭の中で全体のサウンドを組み立てておいて、それを他の楽器に指示、そして録音という形をとっているのではと思います。せーの、という状況ではなさそうです。だから洗練されていて、それが聴く人の好みにも影響してきそうですけれども。今回は有名なスタンダード集ではないですけど、そういう意味で、ピアノ・トリオを曲も含めて楽しむことができました。


アンノウン・スタンダード/デヴィッド・マシューズ(P)・トリオ(Paddle Wheel)(中古盤)
Unkown Standard/David Matthews(P) Trio(Paddle Wheel)(中古盤) - Recorded July 17 and 18, 1989. Michael Moore(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Snowflake Bop 2. Weep No More 3. The Peacocks 4. Russian Lullaby 5. Memories Through Thick Glasses 6. So Sorry Please 7. Clouds 8. Don't Walk Away 9. Why Do I Care 10. Nuages

(10/07/28)隠れ名曲を中心にレコーディングしたアルバムとのことで、通好みの選曲や意外なヴァージョンを元にした演奏が中心。デヴィッド・マシューズの作曲も2曲(2、8曲目)にあって、国内制作盤らしく宮沢昭作の曲も6曲目にあります。相変わらず明快でリリシズムもあるピアノ、それでいてあまり女性的でもない感じの演奏です。どの曲もおさまりがいいというか、派手ではないけれどカッコ良いサウンド。3曲目はビル・エヴァンスの演奏が有名ですが、似たような思索的な演奏。ラテンビートで、サビやアドリブの部分がアップテンポの4ビートになるスタンダードを予想させるようなメロディアスな2曲目、しっとりとした淡いサウンドのバラードで、映画音楽を聴いているような8曲目。ジャンゴ・ラインハルト作をピアノで聴く10曲目。

2010/07/28

ワルツ・フォー・デビー/デヴィッド・マシューズ・トリオ

Davidwaltz
デヴィッド・マシューズ・トリオ聴き2日目。昨日のアルバムはなぜか国内制作なのに輸入盤、今日のアルバムは’04年に出た再発盤です。あとから集めると、いろいろなCDが出てくるのですが、音源を聴ければいいということで、あまりこだわってはいません。同じメンバーで次のアルバムまで3枚ということで、スタンダード中心だからいいけれど、それでも退屈させてはいけないので、今回は演奏の表現の幅が広がっていたり、オリジナルも3曲加えたりしています。デイヴ・ウェックルのソロも際立っているし、2枚目としてはねらいは成功したんじゃないかな、と思います。それにしても多作ですね。


ワルツ・フォー・デビー/デヴィッド・マシューズ(P)(Paddle Wheel)
Waltz For Debby/David Matthews(P) Trio(Paddle Wheel) - Recorded June 22 and 24, 1987. Michael Moore(B), Dave Weckl(Ds) - 1. What Is This Thing Called Love 2. Waltz For Debby 3. Tiffany 4. Love Me Or Leave Me 5. The In Crowd 6. Hop-Scotch 7. Manhattan Sunset 8. In Your Own Sweet Way

このメンバーでは2作目で、デヴィッド・マシューズの作曲が3曲(3、6-7曲目)と増えています。また、1作目がメロディアスに聴かせる曲がほとんどだったのに比べ、ここでは1曲目でアップテンポのモーダルなアプローチのスタンダードの曲を演奏していたり、他の曲でも演奏の幅を広げています。もちろんデイヴ・ウェックルのソロもシャープでカッコ良い。メロディアスな曲は、マシューズの持ち味なので、そちらがメインですが。ただ、アレンジャー気質もあり、2曲目「ワルツ・フォー・デビー」も個性的なアレンジ。バラードからミディアムにいきそうで、その前でとどまるサウンドのオリジナルの3曲目、引っ掛かりのあるテーマとアップテンポのアドリブが印象的な6曲目、しっとりとしたバラードと抑えめの演奏でじんわりとせまる7曲目。(04年8月4日発売)

2010/07/27

Billy Boy/David Matthews Trio

Davidbilly
デヴィッド・マシューズのトリオ聴き1日目。彼のマンハッタン・ジャズ・クインテットやオーケストラは追いかけ続けてましたが、トリオ作は今回、中古盤で集めたのが大半になりました。他にも彼の関係しているアルバムがトリオ以外で、去年買っているのが9枚未聴になっています。とりあえずトリオ(ゲストを招いてクァルテット編成のものもありますが)を8枚、’86年-’94年にかけて8枚出しているので、それを順番に聴いていこうかと思います。昨日まで特集をやっていたデイヴ・ウェックルも、初リーダー作を出す前の時期になりますが、最初の3枚に参加しています。ただ、いわゆるメロディアスなアプローチのスタンダードのアルバムコメントって苦手(聴くのは好きですけど)なので、どこまで書けるか。


Billy Boy/David Matthews(P) Trio(Paddle Wheel)(輸入盤・中古) - Recorded July 9 and 10, 1986. Michael Moore(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Softly As In A Morning Sunrise 2. You'd Be So Nice To Come Home To 3. Blue In Green 4. Billy Boy 5. Topsy 6. Greensleeves 7. Ballad

(10/07/27)デヴィッド・マシューズのピアノ・トリオの初リーダー作。彼の作曲は7曲目、トラディショナルが4、6曲目で他はスタンダード中心。彼は右手が不自由で、その人差指と左手でピアノを弾きますが、聴感上、そういうことはまったく気づかないほど、フレーズやコンピングの配置がうまいです。速いパッセージのメロディが入ればコンピングがなくなったり、コンピングの音域も右手に近かったりしますが、ピアノはけっこう歌っていて、これも個性のひとつ、という感じで、全然気にならないどころかけっこういいピアノを聴かせてくれます。これが、トリオの作品(ゲスト入りも含む)をこの後何枚も作る要因になったと思います。洗練されたシャープなサウンドアレンジはマンハッタン・ジャズ・クインテットと同じ。7曲目のバラードが美しい。

2010/07/26

マルティプリシティ/デイヴ・ウェックル・バンド

Davemutli
デイヴ・ウェックル聴き9日目で、やっとリーダー作制覇(だと思う)。どのアルバムもなかなか良い感じで、この中でどれか、とすればどれもいいので選ぶのに迷うところですが、今聴いた音、ということでは、成熟もしているし、バンドとしてこなれてきている、かといって、トンガっていて、ハードな面もあるということで、今日のアルバムと「Live」が特に良かったんじゃないか、と思います。ああ、これらを発売された時点で聴いていれば、自分のジャズ・フュージョンライフも違ったものになっていたでは、と思わせるくらい、インパクトが大きいアルバムたちであり、ドラミングでした。コメントもかなりミーハーなものになっていますね(笑)。


マルティプリシティ/デイヴ・ウェックル(Ds)(Stretch)
Multiplicity/Dave Weckl Band(Stretch) - Recorded January 2005. Steve Weingart(Key), Tom Kennedy(B on 1, 3-4, 6, 8), Gary Meek(Ss, Ts, Afl, Bcl), Paul Pasco(G on 1, 5-9), Ric Fierabracci(B on 2, 5, 7, 9), Richie Gajate Garcia(Per on 2-4, 7-8),

ポール・ペスコ(G)、スティーヴ・ワインガート(Key)、リック・フィラブリッチ(B)、トム・ケネディ(B)、ゲイリー・ミーク(Afl、 Ss、Ts、Bcl)、リッチー・ガジェット・ガルシア(Per)他。スティーヴ・ワインガートらとの共作が9曲中6曲(1-2、4-5、8-9曲目)で、ワインガートのみの曲が3曲。曲によってはギターが入って、ベースも2人の交替(トム・ケネディが1、3-4、6、8曲目、リック・フィブラッチが2、5、7、9曲目)で演奏していくところが特色か。2人の個性を使い分けているところは面白い。それでもバンド名義を名乗っているので、ある程度のライヴを意識した曲だと思われます。ドラムスの切れ味も抜群(本当にスゴいです)な、ハードコア・フュージョンの演奏。メカニカルでもあり、キメもあり、何となくエキゾチックなサウンドを意識した曲もあり、なかなか聴かせてくれます。やるところはやってくれる渋い、しかもカッコ良いサウンドがなかなか通好みなのではないかと。音も良くなっているし、とにかくドラムス!(05年7月21日発売)

2010/07/25

Hard Wired/Dave Weckl

Davehard
デイヴ・ウェックル聴き8日目で、これは3枚目のリーダー作。やはりGRPレーベル時代の初期の3枚と、その後Stretchレーベルに移ってからのバンド名義のアルバムと、そこのところで音楽のサウンドやミュージシャンの使い方が分かれるようですね。彼自身のドラムスは初リーダー作から(あるいはそれ以前のサイド参加作から)スゴいですけれども。今回もけっこう豪華なミュージシャンを使用していて、ベーシストは有名どころを3人も交替で使ってますからね。こういうところやっぱりGRPだなあ、と思うところです。でも、その割にはジャケットはちょっとチープかな、と思ってもみたり。まあ、これもお腹いっぱいにはなりますね。


Hard Wired/Dave Weckl(Ds, Per)(GRP)(輸入盤・中古) - Released 1994. Jay Oliver(Key, P, Synth), Anthony Jackson(B on 1-3), Steve Tavaglione(Ss, As, Ts, EWI on 1, 3-9), Scott Alspach(Tp on 2-3, 5, 8), John Patitucci(B on 4), James Genus(B on 5-7) - 1. Hard-Wired 2. Afrique 3. Dis' Place This 4. In Flight 5. Crazy Horse 6. Just An Illusion 7. Where's Tom? 8. In The Pocket 9. Tribute

(10/07/24)7、9曲目を除きJay Oliverとの共作。7曲目はJeff Beal作、9曲目はJay Oliver作。50分ほどで9曲の詰まった演奏。メカニカルなハードコア・フュージョンで、浮遊感のある曲もあったりします。しかもそれでもメロディアスな感じもする曲もあるのはレーベルがGRPだからかも。けっこう当時としては硬派な演奏になるのでは。ベースでアンソニー・ジャクソン(前半)とジェームス・ジナス(後半)が入っていて、個性の違いも面白い。ドラムスが前面に出ていて、バリバリ叩いているのはやはりドラマーのリーダー作らしいどころ。3曲目のラテンの曲はドラムスとパーカッションが同時に聴こえるけど、多重録音なのか、どうか。前作もそうだけれどもギターがなくて、シンセやホーンで通しています。それにしても音数が多いドラムス。

2010/07/24

ヘッズ・アップ/デイヴ・ウェックル

Daveheads
デイヴ・ウェックル聴き7日目ですが、ここで先日注文した廃盤が届いたので、’92年発売の2枚目に戻ります。昨年知り合いの閉店セールで4枚国内盤を買って、輸入盤を3枚HMVから買いました。HMV通販では通常廃盤は掲載されてないので、これでリーダー作が全部そろったと思いこんでいたんですね。数日前にAmazonを検索したら、ああ、やはり2枚もれていた、ということであわてて注文。フュージョンで売れたCDだと思うので、値段はどちらも安かったです。内容は、やはりGRPということで、ゲストや曲も豪華ですねえ。ウェックルのドラムスがサウンドの中でもいちばんインパクトがあるように演奏され、録音されています。9曲で49分ほどの長さも、当時の特徴か。


ヘッズ・アップ/デイヴ・ウェックル(GRP)(中古盤)
Heads Up/Dave Weckl(Ds)(GRP)(中古盤) - Released 1992. Jay Oliver(Key, P, Synth Prog), Jimmy Earl(B on 1, 3-6), Eric Marienthal(Ss on 1-2, As on 3, 6), Randy Brecker(Tp on 1), John Patitucci(B on 3, 8, Key on 8), Steve Tavaglione(Ts on 5, 7-8), Jeff Beal(Tp on 5), Gary Novak(B, Key on 7)

(10/07/23)全9曲中、5曲(1-4、6曲目)はJay Oliverとの合作、7-8曲目が他のメンバーとの合作、9曲目はドラム・ソロでの一発録り(他楽器のような音も含む)だそう。豪華なメンバーを使ったデビュー作「マスタープラン」の流れをくむ2作目。メンバーはいかにもGRPで作っているというような顔合わせなので、想像通りの音で楽しい。ハード・コア・フュージョン当時のフュージョンとの間的な、カチッとしたタイトなスーパーテクのドラムスを前面に出した音作り。キメがバシバシとキマっていく場面がカッコ良く、心地良い。サックス他のホーンは、後のスムースジャズの流れになるようなサウンドにも聴こえますが、メンバーが入れ替わるので、サウンドの幅は広い。プッシュするというよりもカチッ、カチッとキマっていくジャストな感じです。

2010/07/23

Live (And Very Plugged In)/Dave Weckl Band

Davelive
デイヴ・ウェックル聴き6日目。通算8枚目のアルバムになるのかな? ライヴ盤で、しかも2枚組。スタジオ録音では聴くことができない選曲やアドリブ。そして1曲が長くなって、観客の熱気に押されてか、演奏も熱くなっています。このアルバムを彼のリーダー作のベストに推す方が何人かいらっしゃるようだけれど、それも納得。個人的には好みのタイプのベーシストのトム・ケネディが、ドラムスとデュオでスゴい速いフレーズでアドリブを長時間行う10曲目の「リズマニング」が良かったでした。そして11曲目のドラム・ソロになだれ込んでいくし。ドラムはとにかく目立つアルバム。迷った時はこのアルバムからでもいいんじゃないかな、と聴いてみて思いました。


Live (And Very Plugged In)/Dave Weckl(Ds, Per) Band(Stretch)(輸入盤) - Recorded December 17-22, 2002. Steve Weingart(Key), Tom Kennedy(B), Gary Meek(Sax) Jerry Hay(Tp on 12), Gary Grant(Tp on 12), Bill Reichenbach(Tb), Brandon Fields(Ts) - 1. Wake Up 2. Braziluba 3. Mesmer-Eyes 4. Oasis 5. Crossing Paths 6. Hesitation 7. The Chicken 8. Toby's Blues 9. Just For The Record 10. Rhythm-A-Ning 11. Cultural Concurrence 12. Tiempo De Festival

(10/07/22)CD2枚組のライヴ。メンバーのサックスがゲイリー・ミークに交替してます。再演曲も多いし7、10曲目のように有名な曲も演奏しています。6曲目はウィントン・マルサリス作。ライヴなので1曲が長いのもうれしい。6曲目はサックスとドラムス、10曲目はベースとドラムス、11曲目はドラム・ソロという構成です。この編成のデイヴ・ウェックルのバンドは定評があるところですが、ライヴでよりドラムスが目立ち、その臨場感もあってか演奏は素晴らしいです。こことばかりに実力を発揮する各パートや変幻自在の展開は、やはり固定バンドならではの味があります。それにしてもこの曲によっての盛り上がりは尋常ではありません。ハードコア・フュージョンのライヴを体験したい方には、まさにこのアルバム、っていう感じですね。

2010/07/22

パーペチュアル・モーション/デイヴ・ウェックル・バンド

Daveperpe
デイヴ・ウェックル連続聴き5日目。手持ちの7枚でリーダー作が全部かと思ったら、昨日調べたら’92年と’94年に彼はリーダー作(廃盤)を出してました。中古が安かったので現在通販で取り寄せ中です。そちらは1枚目に近いようなサウンドだそうですが、実際に聴いてみるまでは。ということで「リズム・オブ・ザ・ソウル」(Stretch、’98年)は2枚目ではなくて4枚目でした。訂正させていただきます。

さて、今日聴いたアルバム、その「リズム・オブ・ザ・ソウル」以来続くグループ名儀なのですが、「リズム・オブ・ザ・ソウル」よりはドラムスはじめサウンドがだいぶタイトになってきた感じです。場面によってはウェザー・リポートやトライバル・テックを連想させるようなサウンドがあるのは気のせいでしょうか。それとともにドラムスがグループの中でだんだん前面に出てきてるんですよね。


パーペチュアル・モーション/デイヴ・ウェックル(Ds、Per)(Stretch)
Perpetual Motion/Dave Weckl(Ds, Per) Band(Stretch) - Recorded January 2002. Tom Kennedy(B), Brandon Fields(Ts, Ss, As), Steve Weingart(Key, P), Guest: Jerry Hay(Tp), Gary Grant(Tp), Bill Reichenbach(Tb), Hussain Jiffry(Vo), Sanjay Divecha(Vo), Claire Weckl(Vo) - 1. Double Up 2. Child's Play 3. Mesmer-Eyes 4. Skipper 5. Oasis 6. 7th Sence 7. Overdrive 8. 12 Acres 9. Slingshot 10. Beacon 11. Tiempo De Festival 12. Apanky[Bonus Track]

デイヴ・ウェックルとスティーヴ・ウェインガートの共作が全12曲中7曲(1-2、6、8-11曲目)で、残りは彼以外のメンバーのそれぞれの作曲。ゲストでホーンセクションも1、7、11曲目に入って、ヴォーカル曲も2-3曲目にあります。曲としてはよりタイトな感じになってきて、まさにハードコア・フュージョンの世界。2曲目のように、エキゾチックなサウンドになる曲もありますが、これも前作あたりからの傾向です。反面、カラリと明るいサウンドの曲もあって、70分もの間飽きさせず聴かせてくれます。以前にもましてドラムスが元気で目立つようになったので、固定バンドながら、ドラムスに注目して聴くとけっこうスゴいです。常にプッシュしている感じです。曲によってはドラムソロも入って、けっこう元気をもらえます。渋いけどいい曲。(02年9月25日発売)

2010/07/21

Transition/Dave Weckl Band

Davetransi
デイヴ・ウェックルのリーダー作聴き4日目。ここではギターのBuzz Feitenが抜け、キーボードが替わっているけれども、サウンド的にはデイヴ・ウェックルの音、という感じで、マイペースで演奏しているように見受けられます。なぜか、と考えてみると、ベースが常にトム・ケネディだからかな、と思います。基本的には9枚目まで彼の演奏で(初期のGRPの3枚は違いますが)、やはりドラムとベースのコンビネーションってかなめかな、と思わせます。決して派手なベーシストではないんですが、フレッテッドとフレットレスのエレキベースを使い分けて、渋いサウンドを出しています。特にこのアルバムはフロントがサックスとキーボードだけなので、なおのことそう思うのかも。


Transition/Dave Weckl(Ds, Per) Band(Stretch)(輸入盤) - Recorded June 29 - July 2, 2000. Tom Kennedy(B), Steve Weingart(Key), Barandon Fields(Ts, Ss, Afl) - 1. Wake Up 2. Braziluba 3. Like That 4. Mild Hysteria 5. Group Therapy 6. Passion 7. Crossing Paths 8. Alegria 9. Just For The Record 10. Amanecer

(10/07/21)メンバーもキーボードが入れ替わり、ギターが抜けているけれどもアルバム内では固定メンバー。キーボードが何となく浮遊感が増幅したようなフレーズが多いです。こういうキーボードのフレーズは好き。共作が多く、デイヴ・ウェックルの名前が入っているのが全10曲中7曲(1-2、4、6-8、10曲目)、他はメンバーの作曲。セッション的な印象もあるけれども緻密に構築されたグループのサウンドで、ハードコア・フュージョンの一角のアルバム。ややラフな感じで70分、10曲ありますが、ドラムスは手数が多く、タイト。ドラム・ソロのある曲もあって、彼のリーダー作、という感じがします。このオレがオレが、という感じのメリハリのあるドラミングが、いいですねえ。時にはエキゾチックな曲もあり。ベースのトム・ケネディもいい。

2010/07/20

Synergy/Dave Weckl Band

Davesynergy
豪華なゲストをふんだんに使うようなアルバムもいいですけれども、今まで3枚彼のリーダー作を順番(飛ばしているところがあります)に聴いてきて、ゲストを迎えずにメンバーが固定してきたこのアルバムが、方向性も定まっていて、今のところいちばん好きです。2日目では1日目と比較して、ちょっとゆるくなったかな、と思ったサウンドも、それよりはこちらの方がタイトになっている感じがしますし。でも、まだあと6枚、何が出てくるか分からないので、とりあえず「今のところ」の感想なんですが。でも、彼のアルバムはどれもいいとは思うので、リアルタイムで追っかけしておけばよかったなあ、と今更ながら思います。逆に今聴けて幸せだ、とも思いますけれども。


Synergy/Dave Weckl(Ds) Band(Stretch)(輸入盤) - Recorded January 18-22, 1999. Brandon Fields(Sax), Jay Oliver(Key), Buzz Feiten(G), Tommy Kennedy(B) - 1. High Life 2. Panda's Dream 3. Swunk 4. A Simple Prayer 5. Cape Fear 6. Wet Skin 7. Synergy 8. Where's My Paradise? 9. Lucky Seven 10. Swunp Thing 11. Culturel Concurrence 12. Tower '99

(10/07/19)デイヴ・ウェックルの作曲や共作、メンバーの作曲。固定メンバーでの演奏になり、テクニカルなファンクが中心。69分で12曲の演奏はなかなか聴かせます。ハードコア・ファンク基調の曲が多く、キメもそれなりにありますが、曲のサウンドはいろいろです。適度にドラム・ソロが入っているのも、ドラムスのリーダー作としてはうれしい。しかも2作目よりはドラムスの露出度が高いような気もします。3曲目はベースは4ビート基調なんだけどドラムスは16ビート的叩き方をしていてメカニカルなサウンドが印象的な曲。5曲目はけっこうハードな感じで渋いアップテンポのファンク。トム・ケネディのフレットレス・ベースの曲は好み。8曲目は渋いバラード。9曲目は8分の7拍子。そして11曲目はドラム・ソロ(オーヴァー・ダブあり)。

2010/07/19

リズム・オン・ザ・ソウル/デイヴ・ウェックル・バンド

Daverhythm
デイヴ・ウェックルの旧譜聴き2日目。レーベルはGRPからStretchに移っての登場です。1枚目はとにかくやるべきことを詰め込んだという印象で、彼を知るにはその1枚を聴けばいいかな、というくらいお腹いっぱいになってしまったのですが、今日の4枚目は、もっと肩の力を抜いて、やりたいことをやっているようなサウンドです。まあ、でもこういう方面の方が彼のやりたいことだったのか、それとも8年という時間が経過して、やりたいことが変わっていったのかはわかりませんけど。それでも彼が現代フュージョンの重要な位置に当時もいたということは変わりありませんけれども。

(7月21日追記)’92年と’94年に彼はリーダー作(廃盤)を出してます(未入手)。それが2枚目と3枚目になります。


リズム・オン・ザ・ソウル/デイヴ・ウェックル(Ds)(Stretch)
Rhythm Of The Soul/The Dave Weckl(Ds) Band(Stretch) - Released 1998. Jay Oliver(Key, Org), Tom Kennedy(B), Buzz Feiten(G), Frank Gambale(G), Bob Marach(Ts), Steve Tavaglione(Ss, As), Dave Goldblatt(Key, Synth Horns), John Patitucci(B) - 1. The Zone 2. 101 Shuffle 3. Mud Sauce 4. Desiner Stubble 5. Someone's Watching 6. Transition Jam 7. Rhythm Dance 8. Access Denied 9. Song For Claire 10. Big B Little B 11. The Funk[Bonus Track] 12. Good Night

全12曲中、6、12曲目以外はデイヴ・ウェックルとジェイ・オリバーとの共作、6、12曲目はそれにトム・ケネディが加わります。こちらの2曲は6曲目がジャム・セッション的性格が強い、ベースのバカテクサウンドのアップテンポの曲、12曲目は短い遊びになっています。デビュー作があれもこれもと詰め込んだ印象があるのに対して、こちらではマイペースな、ややリラックスした余裕の感じも見せるサウンドに仕上がっています。それでも7曲目は変拍子の部分があったりと、聴く方もあまり肩の力は抜けませんが。ドラムスとしてよりも、トータルなサウンドをここでは重視している感じ。共作なのもメロディやコード的な面を任せているのかも。時にはそのテクを見せつけられるときはあるにしても。ジョン・パティトゥッチは11曲目に参加。(98年1月28日発売)

2010/07/18

East Of The Night/Stephan Micus

60041
いちおうこのレーベルでのステファン・ミカスはこれで最後で、この後に本家ECMレーベルの方に移って行くことになります。ただ、ECM 804 SP という特殊な品番のアルバムも1枚存在していて、どういう位置付けなのか分かりませんが、まだ彼のそのアルバムは聴いていません。今回のアルバムも比較的シンプルな録音で、多弦ギターと尺八のみでの録音。特に2曲目はギター1本での演奏(それが淡々と22分も続く)で幽玄な感じが続きます。タイトルも「For Nobuko」となっているので、サウンドからして日本を意識していると思うのですが、どうなんでしょうか。やっぱりヒーリングに近いようなアルバム。


East Of The Night/Stephan Micus(G, Shakuhachi)(JAPO 60041)(輸入盤) - Recorded January 1985. - 1. East Of The Night 2. For Nobuko

(06/09/10)2曲ともStephan Micusの作曲で一人多重録音。長い曲が2曲で、尺八(1曲目)と彼独自の考案による多弦ギター(1曲目が10弦ギター、2曲目が14弦ギター)による演奏というのが特色。ギターのフレーズというよりは弦の振動の響き合いを大切にした奏法のようで、1曲目も、その響きがカラーを変えながらゆったりとせまってくるといった感じのサウンドで、尺八のメロディも長調が基調の温かみのあるのが特徴。ゆったり度はそのままで、ギターも淡々と時にアルペジオで、時にはメロディーで進んでいきます。ラストは尺八4重奏の穏やかな世界。2曲目は14弦ギターのソロで、スペイシーで幽玄なギターソロを聴かせてくれます。タイトルからも日本の旋律、あるいは日本情緒を意識したサウンドだと思います。

マスター・プラン/デイヴ・ウェックル

Davemaster
当時はデイヴ・ウェックル周辺のミュージシャンには興味を持っていたのだけれども、彼自身のリーダー作はなぜか聴いていませんでした。昨年の知り合いのお店の閉店セールと通販で、出ている7種類のリーダー作を買っておいて、なぜかこれらのアルバムを1年寝かせてしまいました。このアルバム、もう20年前の発表で、当時としてはスーパードラマーの登場、というくらいのテクの持ち主だったんじゃないかと思います。でも、他のスゴ腕のドラマーも出てきた時期。スティーヴ・ガッドも私は’80年代のあこがれのドラマーでしたが、彼との共演も1曲あります。ガッドの後輩というか進化系というか、そんな叩き方ですね。ラストの曲は今でこそ普通のアップテンポの8分の7拍子ですが、当時はちょっと珍しかったのでは。


マスター・プラン/デイヴ・ウェックル(GRP)
Master Plan/Dave Weckl(Ds)(GRP) - Released 1990. Jay Oliver(Key, Org, G Prog, Synth Horns, Rhythm Section Prog, Sound Effects), Tom Kennedy(B), Jerry Hey(Tp), Bill Reichenbach(Tb), Anthony Jackson(B), Eric Marienthal(Ss, As), Peter Mayer(G, Vo), Chick Corea(P, Synth), Michael Brecker(Ts), Scott Alspach(Tp), Ray Kennedy(P), Steve Gadd(Ds) -1. Tower Of Inspiration 2. Here Amd There 3. Festival De Ritmo 4. In Common 5. Garden Wall 6. Auratune 7. Softly, As In A Morning Sunrise 8. Master Plan 9. Island Magic

(10/07/17)デイヴ・ウェックルのデヴュー盤で、1-3、9曲目が Jay Oliverとの共作。7曲目がスタンダード、8曲目はチック・コリア作、他はメンバーの作曲。当時はここまでデジタル的にドラムスを叩ける人は他にいなかったと思うのですが、音数も多くて、非常にタイトでカッコいいドラミングです。どの曲もカッコ良くて、それをプッシュしたりコントロールしたりとけっこうイケるサウンド。7曲目のみジャズのスタンダードをピアノトリオでアップテンポでやってますけど、やはりタイトでデジタル的なドラミング。フェードアウトがちょっと惜しい。8曲目のタイトル曲ではスティーヴ・ガッドとのツイン・ドラムで演奏していますが、ここもバッチリとした演奏。時代を感じさせません。マイケル・ブレッカーが6曲目に、チック・コリアが6、8-9曲目に参加。

2010/07/17

The Imagine Progect/Herbie Hancock

Herbieimagine
久しぶりにハービー・ハンコックのアルバムが出ましたが、Hancock Recordsからということで、自主レーベルを立ち上げたんでしょうか。自作曲はなく、カヴァー曲が主なんですけど、ポップ色もありながら、ハンコックのピアノのフレーズは、けっこう引っ掛かって、ただ売れセンのアルバムを作っているんじゃないもんね、というこだわりが随所に見られます。おおむね聴きやすいのですが、10曲目にインド色の濃いサウンドをぶち込むあたり、やはり彼のこだわりなんでしょうね。安かったし、これだけのメンバーをそろえて、このサウンドならば、満足度はけっこう高いです。ジャンルとしてはフュージョンに入れるかポップスに入れるか、迷いましたが。


The Imagine Progect/Herbie Hancock(P, Key)(Hancock Records)(輸入盤) - Released 2010. P!NK(Vo), Seal(Vo), Alex Acuna(Per), India.Arie(Vo), Jeff Beck(G), Vinnie Colaiuta(Ds, Tambourine), Fatoumata Diawara(Vo), Larry Goldings(Org), Larry Klein(B, Kay), Lionel Loueke(G), Marcus Miller(B), Oumou Sangare(Vo), John Legend(Vo), Dean Parks(G), George Whitty(Sound Design, Key), Tal Wilkenfeld(B), Ceu(Vo), Rodrigo Campos(Per), Curumin(Ds), Lucas Martins (B), Kofi Burbridge(Org, Vo), Oteil Burbridge(B, Vo), Mike Mattison(Vo, Vo Arr), Susan Tedeschi(Vo), Derek Tracks(G), The Chieftains: Peddy Moloney(Uilleann Pipes/Tin Whistle), Sean Keane(Fiddle), Kevin Conneff(Bodhran), Matt Molloy(Fl), Toumani Diabete(Kora), Lisa Hannigan(Vo), Manu Katch(Ds), Rhani Krija(Per), Richard Bravo(Per), Juanes(Vo), Fernando Tobon(G), Pete Wallece(Key), K'AAN(Vo), Los Lobos: David Hidalgo(Vo), Conrad Lozano(Vo), Louie Perez(Vo) Danny Barnes(B, Banjo, G), Matt Chamberlain(Ds), Michael Chaves(G), Dave Matthews(Vo, G), Paulinho Da Costa(Per), James Morrison(Vo), Dean Parks(G), K.S. Chithra(Vo), Bhawai Shankar Kathak(Pakhawaj), Chaka Khan(Vo), Sridhar Parthasarthy(Mridangam), Anoushka Shankar(Sitar), Wayne Shorter(Ss), Satyajit Talwalkar(Tblas) - 1. Imagine 2. Don't Give Up 3. Tempo De Amor 4. Space Captain 5. The Times, They Are A'Changin' 6. La Tierra 7. Tamatant Tilay/Exodus 8. Tomorrow Never Knows 9. A Change Is Gonna Come 10. The Song Goes On

(10/07/17)豪華なミュージシャンを曲ごとに使った、ロック・ポップス他のカヴァー集。1曲目のタイトル曲はジョン・レノン作の有名な曲だし、他にもピーター・ガブリエル、バーデン・パウエル、ボブ・ディラン、ボブ・マーリー、サム・クックその他、いろいろな曲を演奏しています。ポップス集とはいっても、そこにはハービー・ハンコックのこだわりが見られ、10曲で66分と1曲あたりがやや長めだし、ただ聴きやすいだけではなくて個性的で、間奏やバッキングにハンコックならではのきわどいフレーズを時々聴くこともできます。10曲目のみインド音楽の影響が強い。それにしても豪華なミュージシャンの使用です。ポップスというジャンルですが、飛びぬけて目立つ演奏をしてはいないです。さすがハービーのサウンドマジックで、聴きやすい。


ブログ「雨の日にはジャズを聴きながら」の「Herbie Hancock / The Imagine Project」へのリンク

Listen To The Rain/Stephan Micus

60040
ヒーリングの要素も含むようなワールド・ミュージック的なサウンドというと、どれも似たり寄ったりなのですが、よく聴くと1枚1枚違っているのが分かります。このアルバムは、1-3曲目まではシンプルな編成なのが特徴で、ヴォーカルは入っていません。やっぱりその国の楽器を使うとその国の音楽にも聴こえてくる、というのがあって、特に尺八の表現にはスゴい、と思わせるものが、素人の耳ですがありますね。4曲目はインドの弦楽器をフィーチャーした曲ですが、やっぱりインドの香りが高くなる曲になってしまうのは、楽器がそうさせているのか、演奏者の技量なのか。


Listen To The Rain/Stephan Micus(All Instruments)(JAPO 60040)(輸入盤) - Recorded July 1983. - 1. Dancing With The Morning 2. Listen To The Rain 3. White Paint On Silver Wood 4. For Abai And Togshan

(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲で一人多重録音。今回のアルバムは楽器はSuling、Tamboura、尺八、Dilrubasで、全曲にギターが入っているのが特徴(1-3曲目はギターが1台)。それゆえに、他のアルバムよりはシンプルでギター度の強いアルバムになっています。静かにはじまって、ギターのカッティングが主なサウンドとなってカラーも比較的同じに続き、笛(Suling)が素朴に透き通って絡んでいく1曲目、スパニッシュ・ギターを使い、哀愁の強い静かなフレーズが続いていくタイトル曲の2曲目、尺八が出てくると純日本風になってしまうのですが、マスターしていてその枯れ具合がいい、静かに、後半やや盛り上がり進行する3曲目、Dilrubaというインドの弦楽器も使用する、インド風味で幻想的な20分もの作品の4曲目。

2010/07/16

24 Tales/Alex Machacek Featuring Marco Minnemann

Alex24tales
前回、Alex Machacekのトリオを聴いてみたら良かったので、今回も買ってみました。いろいろな影響は受けていると思うんだけれども、時にアラン・ホールズワースの影響も感じたり。しかし、これだけ緻密な多重録音の作業を、よくこなせたと思います。キメが多かったり、場面転換というかサウンドの切り替えが頻繁に出てきたり。これはセッションではなかなか出せないサウンドではないかと思います。ほんのわずかだけれどもジャジーというか4ビートっぽいというか、そういうサウンドになっているところもあって、バリバリのハードコア・フュージョンになっているところと、静かなところと、とにかく変化に富んでいたアルバムでした。


24 Tales/Alex Machacek(G and Everithing Else) Featuring Marco Minnemann(Ds)(Abstract Logix)(輸入盤) - Released 2010. Special Guests: Sumitra(Vo on 2), Martin Ptak(Tb on 12-13, 15) - 1. On Your Marks... 2. Sit Back And Chillax 3. Tour De France 4. Dancing With The Baby Bear 5. Anamika 6. Pros And Cons Of Depression 7. Little Man 8. Tranquillo 9. Tranquilizer 10. Sweet Torture 11. She Likes It 12. See You There 13. X-Mas 14. Feel Me! 15. At The Club 16. Eau De Conlon 17. Doldrums 18. Minnemaus In Da House 19. Run, Fusion! 20. Air 21. Sexy 22. Blender 23. Quotes 24. Over And Out

(10/07/15)全曲Alex Machacekの作曲。ドラムスとは多重録音でやっている感じで、彼自身も楽器はEverithing Elseとあるように、いろいろ重ねてサウンドを組み立てています。エレキ・ギターとアコースティック・ギターの適度な入れ替わりや配分にもこだわりがあります。ハードコア・フュージョンとしては面白く、重ねた面白さがあり、24曲という構成も、各曲が緻密で飽きがこない長さ、ということでいいんだろうと思いますが、曲はつながっていて、最初から最後までで1曲ととらえることもできます。曲中の変化もかなり多い方で、サウンドの密度がものすごく濃く、けっこうスゴいメカニカルなインプロヴィゼーションになってます。時折静かな場面も交えながら山あり谷ありで、当然ながらキメもズバズバとキマります。なかなかのサウンド。

Wings Over Water/Stephan Micus

60038
ある種のヒーリングの要素を伴った無国籍的ワールドミュージックでもあるので、まかり間違うとどのアルバムを聴いても同じ、ということにもなるのでしょうけれど。でもJAPOのアルバムがステファン・ミカスを中心にCD化された、ということなので、やっぱりヨーロッパでの人気は高いのだろうと思います。聴いているとこの人、ギリシャ人なのに、東洋、あるいは日本人ではないか、という錯覚に陥ることがあります。尺八や笙の演奏が出来ることからも、東洋の音楽を研究したあとがみられるのですが。ただ、出てくるサウンドは無国籍と言えば無国籍。そこが面白いことかもしれませんね。


Wings Over Water/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60038)(輸入盤) - Recorded January and October 1981. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6

(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲で一人多重録音。ここではFlower Potsという花瓶を楽器にしたものを3曲(2-3、5曲目)で使用しています。5台のアコースティック・ギターとネイによる、明るさとエキゾチックさが入り混じったような不思議な情緒を感じる1曲目、素朴ながらパーカッシヴでもあって、そこに民族的なヴォーカルが絡んでいて無国籍的な味わいのある2曲目、沈んだ哀愁を持つスペイシーなギターが、フラワーポットと合わさりながら5拍子系のリズミカルな展開になり、再びギターで静かになる3曲目、ネイのソロで日本的な感じもする小品の4曲目、22のフラワーポットを使用して、ネイとの幻想的なサウンドに包まれる5曲目、主に弦楽器のその場で流れるようなフレーズが印象的でもある、笛も登場の6曲目。

2010/07/15

Boundaries/Elton Deen(As, Saxello) Quintet

60033
今日もプロデューサーがスティーヴ・レイクとエルトン・ディーンの2人なので、ハードなフリーだな、と思ったらアタリ(笑)。でも’80年の録音でもこういうフリーがあるのだな、と思いました。エルトン・ディーンが元「ソフト・マシーン」でのサックスの人なんてこともはじめて知ったし、このアルバムの音を聴くと連想できないほどですね。スティーヴ・レイクの場合、この後ECMでもプロデューサーのクレジットを見かけることがありますが、そういうアルバムはやっぱりハードでECMらしくない。今日のアルバムはまったりとホーンがメロディを奏でているなあ、と思うと気がついてみたら全員一丸となってハードなフリーを繰り広げている、という曲が数曲、印象に強かったです。


Boundaries/Elton Deen(As, Saxello) Quintet(JAPO 60033) - Recorded February 1980. Mark Charig(Cor), Keith Tippett(P, Marimba, Voice, Bottle), Marcio Mattos(B), Louis Mohotolo(Ds) - 1. Boundaries 2. Oasis 3. Basho 4. Out Of Bounds 5. Fast News

4曲目が全員のインプロヴィゼーションの他は、エルトン・ディーン作曲。元「ソフト・マシーン」でのサックスの人ですが、やはりここではサウンド的にはフリー・ジャズにかなり近いニュアンス。サックスとコルネットの浮遊感のあるテーマを追うように自由なリズムやピアノが動きまわるフリーのサウンドのタイトル曲の1曲目、出だしのしっとりとしたピアノの上をホーンがゆったりと舞い、さらにピアノを含め全楽器が自由に寄り添うように進んで盛り上がり爆発する、12分台のフリーの2曲目、テーマの部分から全開になっている緩と急が同居している激しめの3曲目、混沌とした音世界を時に転がるようにフレーズが飛び交う4曲目、ピアノがフリー+マッコイ・タイナーのような動きをして激しいフリーにスパイスを入れている5曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/14

It Had Been An Ordinaly Enough Day In Pueblo, Colorado/AMM III

60031
JAPOレーベルを追いかけていて、これが16枚目。全41枚中、CD化されなかったものも多いようなので、今入手できるアルバムではこれが最後かと思います。プロデューサーはスティーヴ・レイクとAMM IIIで、やっぱりかなりハードなフリージャズですね。ECM的な静かな部分もあるのですが、やや非イディオム系(非メロディ系)のフリーなので、音それ自体を聴く感じで、音楽的なものからは遠い感じ。ですので、けっこう聴く人を選ぶのではないかと思っています。ハードな部分では速いパッセージなどが出てきて、スリリングではあるのですけれども。


It Had Been An Ordinaly Enough Day In Pueblo, Colorado/AMM III(JAPO 60031)(輸入盤) - Recorded December 1979. Keith Rowe(G, Prepared G, Transistor Radio), Eddie Prevost(Ds) - 1. Radio Activity 2. Convergence 3. Kline 4. Spittlefields' Slide 5. For A

(06/09/21)2人のフリー・インプロヴィゼーションが3曲(1-3曲目)、Eddie Prevost作は4曲目、Keith Rowe作が5曲目。ちょっとハードなECM的フリー・インプロヴィゼーションとでも言えばいいのか。ラジオの流れる音をバックにゆったりとした持続音のようなギターが、中盤で激しい奏法になって、また、ドラムスとのフリー・インプロヴィゼーションが延々18分も繰り広げられていく、ノイズ・ミュージック的でもある1曲目、不規則なドラムスのパルスに対して非メロディ系のギターが応酬する2曲目、スペイシーな中を非メロディ系のギターとフリー的なドラムスが盛り上がっていく3曲目、激しいやはりパルス的なドラムソロでずっと6分半続いていく4曲目、ディストローションのかかったハードロック系のようなギターのソロが続く5曲目。

Harvesting Samblances And Affinities/Steve Coleman And Five Elements

Steveharvest
スティーヴ・コールマンが久しぶりにアルバムを出しました。レーベルを移籍したんでしょうかね。相変わらず、彼独自の世界をメロディ、ハーモニー、リズムなどの面でかもし出していますけれど、似たような傾向(変拍子とか)の現代ジャズミュージシャンがたくさん出てきたので、昔ほどには目立ってないのが、ちょっと気になってます。彼には最前線を突っ走ってほしいのですが。昔はカサンドラ・ウィルソンはじめ、有名なミュージシャンをたくさん出したファイヴ・エレメンツではありますが、このアルバムでも(名前はトーマス・モーガン(B)しか知らなかったけど)いい腕前のミュージシャンを揃えています。ただクセがあるので、聴く人を選ぶアルバムかなあ、とも思います。


Harvesting Samblances And Affinities/Steve Coleman(As) And Five Elements(PI Recordings)(輸入盤) - Recorded October 19, 2006 and February 23, 2007. Jonathan Finlayson(Tp), Tim Albright(Tb), Jen Shyu(Vo), Thomas Morgan(B), Tyshawn Sorey(Ds), Marcus Gilmore(Ds on 5), Ramon Garcia Perez(Per on 5) - 1. Attila 02(Dawning Ritual) 2. Beba 3. Clouds 4. 060706-2319(Middle Of Water) 5. Flots Ut Rosa Floruit 6. Attila 04(Closing Ritual) 7. Vernal Equinox(Initiation)

(10/07/12)5曲目以外はスティーヴ・コールマンの作曲。5曲目の詩は13世紀の作者不詳のもので、サウンドは何となく昔の雰囲気も。相変わらず変拍子もあって、不思議でエキゾチックなヴォーカルを起用した、彼流のファンク・ジャズ。サックスの旋律転換法(反メロディアスなフレーズ)も健在。ただ、’80年代はこれが彼のウリだったわけですが、こういうアプローチが現代ジャズでは多くなってきているため、これぞ彼のアルバム、という要素は薄れてきているかも。その複雑なビートを縦横無尽に叩きまくり、時にアクセントをつけるドラマーのTyshawn Soreyはけっこう個性的かも。フリーに近くも聴こえますが、やはり自由ながら変拍子ファンクの演奏。4ビート的、あるいはバラード的になるところもあって、曲によりジャズ寄りかも。

2010/07/13

「ECM catalog」(河出書房新社)、Amazonより届く

Ecmcatalog
昨日、Amazonより「ECM catalog」(発行:東京キララ社、発売:河出書房新社)の出荷の通知があったのですが、届く時間帯はまちまち。今日の夕方になってやっと届きました。

このECM本、ECMの番号順に解説をつけていく方式の本で、ECMレーベルでは初ですね。ブルーノートとかでは以前からこの形式の本が出ています(それでも新生ブルーノートはないがしろにされてますが)。ECMはブルーノートよりは市場規模が小さいし、現在進行形のレーベルとして、編集作業が難しかったのではないかと思います。実際、企画から発売まで4年かかっているそうです。でも、コアなファンも多いレーベルなので、この本を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。CDジャケットも最初の200ページ近くを割いて、カラーで掲載されています。

私のホームページも’97年からECMを取り上げはじめて、CDだけですが、集まってコメントも書き上がったのが’06年の5月のこと。けっこう時間がかかってます。当時で約800枚ありました。今回は本の中で、執筆者のひとりの原田さんのコラム(542ページ)に、ちょっとだけですが、私のホームページのURLも載せていただいてます。正直、うれしいです。またMixiの「ECMの深い森」コミュにも言及されてます。最近、やはりECMを中心に扱っていたホームページ「jAZZHOLE」が削除されて消失してまして、ECMを扱う個人のホームページはますます少なくなってきて残念だなあ、と思っていたところです。

百聞は一見にしかず、なので、いろいろ説明するよりは、この本をどこかで手にとってみて、それでできれば入手してほしいな、なんて思っています。こういう本を首を長くして待ってました。私も、手持ちにはない未CD化作品をこの本で楽しむことにします。じっくりと読んだり、ジャケ写を眺めたりしていると、何ヶ月もかかってしまいそう。

この本が出たことで、私のホームページが必要なくなる可能性、というのをちょっと考えていたのですが、本は評論的な短いレビューで、私のHPの方はこんなサウンドで、1曲目はこう、2曲目はこう、とアマチュア的な内容説明のコメントなので、読者的には分けることができ、すみ分けは可能じゃないかな、と思いました。

ECMにズブズブとハマる人が増えることを祈りつつ。

Paradox/TOK(Takashi Kako)

60029
Paradox/TOK(Takashi Kako(P, Celesta))(JAPO 60029) - Recorded June 1979. Kent Carter(B, Cello), Oliver Johnson(Ds, Per) - 1. Paradox 2. Night Music 3. Dodec 4. A Lua De Portugal 5. Sekitei 6. Wobbly Walk Parade

6曲目を除き加古隆のオリジナル。実際にはECMの傍系レーベルのJAPOから出ています。硬質でハードな、しかも現代的で自由度の高いジャズが展開しています。急速調でいきなり突き進んでいくかと思えば、ゆったりしたインプロヴィゼーションの中間部を経て、ハードなフリー、キメの結末など、物語性の高い1曲目、硬質なメロディのバラードを紡ぎだしていく静かで内省的な2曲目、4ビートながらも具象と抽象の間を行ったり来たりするようなピアノのフレーズの3曲目、叙情的な風景が淡々と続いていくような、美しい4曲目、タイトルのように東洋的な間を感じながらも、hハードなフリージャズで盛り上がっていく5曲目、さまざまな楽器やヴォイスを多重録音した不思議な浮遊感覚を醸し出している6曲目。(03年10月22日発売)

2010/07/12

Endgame/Barry Guy/Howard Riley/John Stevens/Trevor Watts

60028
今日のアルバムはけっこう硬派なフリージャズだと思っていたら、プロデューサーがスティーヴ・レイクとマンフレート・アイヒャー。スティーヴ・レイクの名前が先にきているので彼のプロデュースの場合、ECMレーベルでもかなり硬派なフリー・インプロヴィゼーションになります。こちらのアルバムもその方向性のバリバリのサウンドです。ただし、他のメンバーがゴリゴリの、あるいは抽象的なフレーズを出しているのに対し、サックスのトレヴァー・ワッツのみはメロディがはっきりしていて分かりやすいかなあ、というバランスがまた節度を保っているような気がしていていいと思いました。全員アッチ方面では、こういう場合つらいこともありますからね(笑)。


Endgame/Barry Guy(B)/Howard Riley(P)/John Stevens(Ds, Cor)/Trevor Watts(As, Ss)(JAPO 60028) - Recorded April 1979. - 1. The Y? 2. Remember To Remember 3. Du Doo 4. Maze 5. >>In Relationship To The Circumstance...<<

全曲4人によるフリー・インプロヴィゼーション。いかにも、という雰囲気の演奏が連続するあたり、そして温度感が高くないにしても外に向かっているあたり、やはりECMでなくてJAPOだったんだということをうかがわせます。静かな場面から徐々に盛り上がって勢いのあるインプロヴィゼーションが展開している、これぞフリー・ジャズだというような1曲目、ほんの少し抑制が効いていて、サックスが曲としてのまとまりに彩りを添えるような、比較的曲らしく聴こえる2曲目、ベースのソロからはじまり、他の楽器が加わって徐々に盛り上がっていく陽気な香りのする3曲目、混沌とした中にサックスのユラユラと動くメロディがコントラストのように浮き上がる4曲目、出だしのみ内側に向けたサウンドの、少しずつ盛り上がっていく5曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/11

Compositions/Globe Unity

60027
今日はフリーのビッグバンドです。’03年にこのグループの完全インプロヴィゼーションのアルバムが国内盤で再発されたのですが、今回は、タイトルの通り、各曲ともにメンバーの作曲者がいます。それでもヨーロッパフリー系統のミュージシャンもだいぶ混ざっていますので、その素性は隠しがたく、アンサンブルもコンポジションもあればフリーもあるという、変化に富んでいて、それらが混ざっているサウンドを展開していきます。やっぱりこういうサウンドになるとヨーロッパが、文化として浸透している部分もあるだけに強いですね。フリーとなるとキライ、という人もいるでしょうけれど、私はそういうアレルギーがないので楽しめました。


Compositions/Globe Unity(JAPO 60027) - Recorded January 1979.Alexander Von Schlippenbach(P), Enrico Rava(Tp), Kenny Wheeler(Tp, Flh), Manfred Schoof(Tp, Flh), Albert Mangelsdorff(Tb), Gunther Christmann(Tb), Paul Rutherford(Tb, Euphonium), Steve Lact(Ss, P on 6), Evan Parker(Ts, Ss), Gerd Dudek(Ts, Ss, Fl), Michel Pilz(Bcl), Bob Stewart(Tuba), Buschi Niebergall(B), Paul Lovens(Ps, Per, etc) - 1. Nodagoo 2. Boa 3. Trom-bone-it 4. Flat Fleet 5. Reflections 6. Worms (Dedicated To Ezra Pound) 7. The Forge

JAPOではグループ2枚目の作品。メンバーの作曲者が各曲にいますが、そのアンサンブルとフリー性のバランスがうまくとれている感じです。チューバでゆったりとはじまり哀愁の冷めたサウンドが自在に展開していく5拍子の部分もフリーの部分もある1曲目、個性的ながらジャズっぽいアンサンブルが展開していく、4ビートの2曲目、出だしがトロンボーン中心の、フリー・ジャズでドシャメシャな起伏がある3曲目、ややユーモラスなアンサンブルの綾織り系やや陽性といった感じからフリー的に絡み合いを見せる4曲目、前半、鳥のさえずりのような高域の循環奏法が目立つ、まるで森の中にいるようで、後半穏やかな5曲目、ゆったりとしつつ緊張感をはらむアンサンブルの6曲目、メカニカルでリズミカルなテーマの7曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/10

El Encuentro/Dino Saluzzi

2155
このアルバム、もっと早くに発売されていたのですが、注文の組み合わせの関係上、遅くなってしまいました。いちおうECM New Seriesではないので、ジャズに入れましたけど、いわゆるジャズ度は全然なく、むしろストリング・オーケストラとの演奏によって、クラシックや現代音楽的に聴こえます。まあ、ジャズファン向けというよりは、ECMファン向けの演奏ですね。昨日に引き続き、オーケストラは The Metropole Orchestra。そのストリングス部門。でもメンバーの構成は、録音年月が近いですけど、微妙に違っています。温度感が低い中に時折バンドネオンの哀愁のあるソロが入って、なかなか味わいがあります。


El Encuentro/Dino Saluzzi(Bandoneon)(ECM 2155)(輸入盤) - Recorded February 13, 2009. Anja Lechner(Cello), Felix Saluzzi(Ts), The Metropole Orchestra, Jules Buckley(Cond) - 1. Vals De Los Dias 2. Plegaria Andina 3. El Encuentro 4. Miserere

(10/07/10)全4曲がディノ・サルーシの作曲。オーケストラとのライヴなので、New Seriesに入れてもいいくらいに、曲調がクラシック/現代音楽寄りになっているサウンドです。その中で彼らしい哀愁を帯びたメロディが出てきます。バンドネオンは全曲に出てきますが、チェロは1-3曲目の、テナー・サックスは2曲目の登場となっています。寒色系のサウンドですけれども、時に道が開けて光が広がったりして、難解な部分も少なくて、比較的聴きやすいと思います。ただ、ボーダーレスの音楽なので、いわゆるインプロヴィゼーションの要素がありそうなところ以外は、ジャズ度はありません。プロデューサーにはマンフレート・アイヒャーの名前はないけれども、ECMらしいアルバムに仕上がっています。どこまで行ってもクールな感じ。

Till The End Of Time/Stephan Micus

60026
70年代の録音のCD化作品っていうのは収録時間が少ないため、聴くのにかかる1枚あたりの時間が少ないというメリットがあります。だいたい40-45分っていうのが、割と集中力が持続してちょうど良い時間ではないのかな。最近のCDでは80分弱収録とか、聴くにはちょっと長いと感じさせるものも多いです。今日のアルバムは2曲収録で、40分に満たない長さ。ただ、基本的には静かに淡々と流れていく感じではあるけれど、1曲の中でも構成がいくつかあって、飽きさせないような作りにはなっています。ジャズではないけれど、けっこうハマりますね、こういう世界も。


Till The End Of Time/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60026)(輸入盤) - Recorded June 1978. - 1. Tille The End Of Time 2. For Wis And Ramin

(06/09/10)2曲ともStephan Micusの作曲。ここでの使用楽器はTable Harp、Kortholt、Zither、Guitar、それとVocalと、いたってシンプル。そして17-18分の曲が2曲だけと、これまた冒険的な曲の構成。やはりECMの流れをくんでいて、静かな場面や温度感の低さは、ECMのレーベルカラーに通じるものがあります。静かでメランコリックな出だしから、リード系のエキゾチックな哀愁をたたえた演奏に移っていき、中盤では広がりを見せ、ギターの演奏を経て、また広がる叙情的な1曲目、静かながらもやはり民族的な味付けのあるフォークソングの味付けで、スペイシーでもあり、あまりにも淡々と進んでいくと思ったら、6分あたりから味わいのあるヴォーカルが、時々思い出したように歌いかけてくる、一種ヒーリングに近い2曲目。

2010/07/09

Improvisations/Globe Unity

60021
Improvisations/Globe Unity(JAPO 60021) - Recorded September 1977. Gerd Dudek(Ss, As, Fl), Paul Lovens(Ds), Gunther Christimann(Tv), Paul Rutherford(Tb), Tristan Honsinger(Cello), Peter Koward(B, Tuba), Kenny Wheeler(Tp), Evan Parker(Ss, Ts), Albert Mangelsdorff(Tb), Peter Brotzmann(As, Ts, Bcl), Buschi Niebergall(B), Michel Pilz(Bcl), Manfred Schoof(Tp), Delek Bailey(G), Alexander Von Schlippenbach(P) - 1. Improvisation 1 2. Improvisation 2 3. Improvisation 3 4. Improvisation 4

けっこう有名な参加ミュージシャンもいて、その内容にも期待が持てますが、何と全4曲の曲名が「インプロヴィゼーション1-4」。しかも作曲者はグローブ・ユニティ(つまり全員)。アルバム全体がフリー・インプロヴィゼーションになっています。もちろん外側に発散していく部分は多くても、単なる混沌とした吹きまくりドシャメシャ大会だけには終わらなくて、静かなところは静か、盛り上がり方にも一定のドラマがあって多少抑制が効いているところがヨーロッパのフリージャズらしいところ。普通ならこれだけの大人数の演奏だと収拾がつかなくなりそうなのに、うまくコントロールされています。ただしハードなフリージャズには違いなく、何らかの甘さを期待しても出てくるものは激辛なサウンドばかりといった感じ。(03年8月27日発売)

54/Metropole Orkest/John Scofield/Vince Mendoza

Johnmetro
5月入手分新譜聴き3日目。これにて5月分は終わり。忙しかったりワールドカップがあったりして、なかなか追いつかないなあ、という感想。でも、このアルバム、ジョン・スコフィールドの再演曲がけっこうあるので、しかもオーケストラがバックという豪華な演奏なので、けっこう楽しめました。9曲目はジム・マクリーニーのアレンジなので、ビッグバンド・ジャズっていう感じでしたが、他の曲はあまり極端にジャズ寄りではないので、新鮮な感動もあるかと思います。その中でジョン・スコだけがあくまでもマイペースの演奏をしているところが面白い。でも、大人数の演奏でけっこう密度は濃いし、楽しめました。

(追記)HMVの紹介文では「総勢54名で」となっていましたが、クレジットを数えていくと、総勢53人なんですよね。誰か1人クレジット落ちしているのか、タイトルの意味が違うのか。アルバムコメントの方は54人のままにしておきますけど。


54/Metropole Orkest/John Scofield(G)/Vince Mendoza(Cond)(EmArcy)(輸入盤) - Recorded March 9-13, 2009. Arlia De Ruiter(Vln), Alida Schat(Vln), Denis Koenders(Vln), Erica Korthals Altes(Vln), David Peijnenborgh(Vln), Pauline Terlouw(Vln), Feyona Van Lersel(Vln), Seija Teeuwen(Vln), Merrijn Rombout(Vln), Herman Ven Haaren(Vln), Lucia Domski(Vln), Wim Kok(Vln), Elizabeth Liefkes-Cats(Vln), Marianne Van Den Heuvel(Vln), Vera Van Der Bie(Vln), Mieke Honingh(Viola), Norman Jansen(Viola), Julia Jowett(Viola), Iris Schut(Viola), Isabella Petersen(Viola), Bastiaan Van Der Werf(Cello), Emile Visser(Cello), Annie Tangberg(Cello), Jascha Albracht(Cello), Erik Winkelmann(B), Arend Liefkes(B), Tjerk De Vos(B), Janine Abbas(Fl), Mariel Van Den Bos(Fl), Willem Luijt(Oboe), Pieter Hunfeld(French Horn), Joelle Schouten(Tp), Erik Veldkamp(Tp), Jan Hollander(Tp), Ruud Breuls(Tp), Bart Van Lier(Tb), Jan Oosting(Tb), Jan Bastiani(Tb), Martin Van Den Berg(Btb), Aram Kersbergen(B), Joke Schonewille(Harp), Hans Vroomans(P), Eddy Koopman(Per), Murk Jiskoot(Per), Marc Scholten(Sax/Cl), Paul Van Der Feen(Sax/Cl), Leo Janssen(Sax/Cl), Jos Beeren(Sax/Cl), Max Boeree(Sax/Cl), Peter Tiehuis(G), Martijn Vink(Ds) - 1. Carlos 2. Jung Parade 3. Polo Towers 4. Honest I Do 5. Twang 6. Imaginary Time 7. Peculier 8. Say We Did 9. Out Of The City

(10/07/08)タイトルの「54」は総勢54名で録音したからとのこと。本格的なオーケストラがバックについています。2、8曲目がヴィンス・メンドーサ作で、他は全曲ジョン・スコフィールド作の再演曲。オーケストラがバックになったといっても、いつものジョン・スコ節が全開なのはいいところ。アレンジも極端にジャズ寄りでなく、メインのギターを支えていくには、素晴らしいアレンジが冴えわたっています。もちろんギター・ソロだけではなくて、他の楽器のソロが入りますが、人数が多いため、そのソロの順番がジャケットに書かれています。懐かしい曲も多く、それがこういうオーケストラ・アレンジで再演されるのは、けっこううれしいです。アレンジはメンドーサは1-5、7-8曲目とメインで、他にフローリアン・ロスとジム・マクリーニーの名が。

2010/07/08

Implosions/Stephan Micus

60017
今回未聴のもの6枚を注文してあるのだけれど、4枚だけ到着、残りの2枚はアメリカからなので、この特集をやっているうちに着くかどうか。いちおう彼はECMレーベルから最近はアルバムを出していますが、昔はECMの傍系レーベルからアルバムを出していたのですね。ヨーロッパでは比較的売れているのかどうか、彼の作品だけはすべてCD化されています。この頃は一人多重録音もそれほど重ねていなくて、ヴォーカル曲は民族的な味わいを持つフォークソングというような雰囲気もあって、荘厳さよりは淡々とした、しかも温度感の高くない哀愁、というようなサウンドでした。彼の作品、ジャズというよりはヒーリングとか、インストルメンタル、というようなジャンルに分けたほうが適当かも、


Implosions/Stephan Micus(All Instruments, Vo)(JAPO 60017)(輸入盤) - Recorded March 1977. - 1. As I Crossed A Bridge Of Dreams 2. Borkenkind 3. Amarchaj 4. For The 'Beautiful Changing Child' 5. For M'schr And Djingis Khan

(06/09/10)全曲Stephan Micusの作曲。民族楽器(Sitar、Bavarian Zither、尺八、笙、Thai Flute、Rabab)を多く使用した1人多重録音での演奏で、解説にどこの国の音楽でもなく、トラディショナルでもない、と書かれています。最近の作品に比べるとシンプルな編成で、ヴォーカル曲はフォークっぽいです。静かにはじまり淡々とエキゾチックな演奏が哀愁を感じるスペイシーな音から、途中でギターとヴォーカルで盛り上がり、20分間も続いていく1曲目、Bavarian Zitherの多重録音で沈みがちに進んでいき、ヴォーカルも入る2曲目、尺八の多重録音で、どう聴いても日本の音楽のような3曲目、やはり静かに笙とタイ・フルートで日本情緒を味わっているような4曲目、ギターのような楽器をかき鳴らし、力強く歌っていく5曲目。

ワールドカップにハマった/JAPOレーベル

私はふだん、スポーツをテレビ観戦するほどにはスポーツファンではないのですが、ワールド・カップ、ワールド・ベースボール・クラシック、オリンピックの時などは別です。今回も日本戦で、カメルーンの時はあまり期待してなかったので、ネットで結果を見ていたのですが、ここで日本が勝ってしまい、その後、主要な試合(特に日本戦)は、時に朝3時半開始の試合も観てました。その後決勝トーナメントで日本が敗退してからも、時々観てます。今朝も朝4時半に起きてしまって、ドイツ-スペインの準決勝を途中から観ました。無理して観ているわけではないんですけど、自然に目が覚めてしまうときがあります。ちなみに昨日のオランダ-ウルグアイ戦は早朝のリアルタイム観戦ではなくて、夕方19時からの録画放送を観ました。

ブログのアップも、本当ならどんどこやっていかなければならないんですけど、ワールドカップだけではなくて、仕事の方もちょっと詰まっていることもあり、なかなか更新できない日々が続いています。

その代わりといっては何ですが、「ジャズCDの個人ページECM Blog」((注)’14年10月にここに統合)の方で、4日から18日まで、JAPOレーベルの旧作でCDになったもの15枚(他にもCD化されているものはあるかもしれませんが)を毎日順番にアップされるように仕込んであります。まあ、大半が過去にこちらのブログで紹介したものなんですが、ブログでは未紹介だったものもあります。こちらのブログの更新頻度が少ない分、何とかしておかなければ、と思ってました。

2010/07/07

Day Break - The Darkside Of Twilight/Herbert Joos

60015
とうとうECMレーベルだけでは飽き足らず、傍系のJAPOレーベルも一部購入してしまいました。このアルバム、通販では廃盤扱いなようで、無理して5千円以上出してAmazonのマーケットプレイスで取り寄せたのですが、ジャズ色というとトランペット(フリューゲルホーン、コルネットを含む)のフレーズにほんの少しジャズっぽいフレーズがあるかなあ、という程度で、オーボエやオーケストラの出てくるあたり、完全に現代音楽しています(涙)。だからジャズというカテゴリーは少々無理があるかも。ECMを聴けばこういうのもアリかな、とは思いますが、高かったんだぜー、と思うと複雑な気持ちです。’80年代後半から’90年頃にかけてこのレーベルはCD化されたようですが、今では入手できるCDは限られています。


Day Break - The Darkside Of Twilight/Herbert Joos(Flh, Tp, Cor)(JAPO 60015)(輸入盤) - Recorded October 1976 and July 1988. Thomas Schwarz(Oboe), Wolfgang Czelusta(B, Tb), Strings Of Radio Synphony Orchastra, Stuttgart - 1. Why? 2. When Were You Born? 3. Leicester Court 1440 4. Daybreak 5. Black Trees 6. Fasten Your Seatbelt 7. The Dark Side Of Twilight

(06/08/25)全曲Herbert Joosの作曲で、7曲目だけは’88年に録音されたもの。CD化に際し、追加は珍しいです。ジャズというよりは現代音楽に近いかな、という雰囲気。管楽器で静かにはじまって、現代音楽を意識させる、ヒーリングのような薄暮のような不思議な感触のゆったりとしている1曲目、やはり温度感は低いものの、ちょっとホーンがいななくようなフレーズも聴かせる2曲目、何だか無機的な感触が強くなり、トランペットがフレーズを奏でる3曲目、やはり静かにはじまり、徐々にゆったりとオーケストラと交わるタイトル曲の4曲目、暗めのクラシックというような雰囲気でせまる5曲目、オーケストラを縦横無尽にホーンが舞う6曲目、曲名がそのサウンドを表わしているような15分台のもうひとつのタイトル曲の7曲目。

2010/07/06

"Quotation Marks"/Enrico Rava

60010
なぜECMレーベルの傍系レーベルとしての発売なのか、以前、最初にこのレーベルの「アフリカン・ピアノ/ダラー・ブランド」を聴いたときははっきりとは分かりませんでしたけれど、今回、昨日と今日とで聴いてみた感じでは、レーベルのサウンドカラーがはっきりと違うな、ということがわかりました。昨日はマル・ウォルドロンにエレキ・ピアノを弾かせたジャズ・ロック、今日はエンリコ・ラヴァのラテンですが、ベースがエレキだったりして、ポップス色が強い曲が多いです。そしてそういうサウンドなだけに風化しやすいのも事実で、だから4月に再発された時に5枚とも世界初CD化だったのだな、ということをうかがわせます。


"Quotation Marks"/Enrico Rava(Tp)(JAPO 60010) - Recorded December 1973 and April 1974. Jeanne Lee(Vo), John Abercrombie(G), Devid Horowiz(P, Synth), Herb Bushler(B), Ray Armando(Per), Jack DeJohnette(Ds), Warren Smith(Marimba, Per), Finito Bingart(Ts, Fl, Per), Rodolfo Mederos(Bandoneon), Ricardo Lew(G), Matias Pizarro(P), El Negro Gaozales(B), Nestor Astarita(Ds), El Chino Rossi(Per) - 1. Espejismo Ratonera 2. Short Visit To Malena 3. Sola 4. San Justo 5. Water Kite 6. Quotation Marks - Naranjales 7. Melancolia De Las Maletas

ほぼ全曲エンリコ・ラヴァの作曲ないしは共作(1曲の半分だけトラディショナルがあり)。彼らしい憂いとつやのあるトランペット。アルゼンチン録音の1、3-5曲目と、アメリカ録音の2、6-7曲目があり、そちらにはジョン・アバークロンビーとジャック・ディジョネットが参加。豪華なメンバーです。ポップスっぽい気も。アルゼンチン風にはじまったと思ったら8分の6拍子の渋いメロディアスな曲を聴かせてくれる1曲目、ヴォーカル入りでポップな味わいのある2曲目、ロックっぽい元気さのあるラテンサウンドの3曲目、明るく速いパッセージのテーマが印象的な活発なラテンの4曲目、ノリの良いラテンポップス風味の5曲目、静かで幻想的、そしてフリーなタイトル曲とトラディショナルが連続する6曲目、威勢の良いラテンの7曲目。(06年4月19日発売)

2010/07/05

African Piano/Dollar Brand

60002
African Piano/Dollar Brand(P)(JAPO 60002) - Recorded October 22, 1969. - 1. Bra Joe From Kilimanjaro 2. Selby That The Eternal Spirit Is The Only Raelity 3. The Moon 4. Xaba 5. Sunset In Blue 6. Kippy 7. Jabulani - Easter Joy 8. Tintiyana

(03/11/02)コペンハーゲンでのライヴ録音。全曲ダラー・ブランド(後のアブドゥーラ・イブラヒム)の作曲。全体で曲はつながっています。ブルースからの影響は少ない感じはしますが、そのフレーズはこの当時からけっこう個性的で、アフリカを題材にとった曲名や独特なフレーズは耳に引っかかります。1曲目は左手のリズムに合わせて右手が自由に飛翔している11分台の曲、徐々に陽気に盛り上がっていく2曲目、その陽気なままの分かりやすいメロディでピアノが走っている3曲目、ちょっと落ち着いて小品の4曲目、ちょっと泥臭い左手と分かりやすい右手のバランスが良い5曲目、しっとりとした個性的なバラードの6曲目、間を取りつつも速い自由なフレーズを見せる7曲目、メロディアスでゴスペルタッチの陽気な8曲目。

2010/07/04

The Call/Mal Waldron

60001
’06年4月にECMの傍系レーベル、JAPOレーベルから世界初CD化で5枚の国内盤紙ジャケが発売されたので、順番に聴いて行きたいと思います。マル・ウォルドロンは、ECMでもJAPOでもEnjaでも、レーベル第1号の発売のミュージシャンだったということでも有名ですけれど、いちばん異色なのがこのアルバムではないかと思います。当時のLPで片面1曲ずつの2曲で、しかもエレキピアノを弾いています。当時のジャズロックの影響をモロに受けていて、コード一発の長尺な演奏というのは当時の流行だったと思います。やはりそういうマニアックな演奏だっただけに、今回の世界初CD化、ということになったのだろうと思いますが。


The Call/Mal Waldron(P)(JAPO 60001) - Recorded Fabruary 1, 1971. Jimmy Jackson(Org), Eberhard Weber(B), Fred Braceful(Ds) - 1. The Call 2. Thoughts

JAPOレーベル第1作目で、アルバムにたった2曲。そして2曲ともマル・ウォルドロン作だけれども、エレキピアノを使用しています。当時としてはジャズ・ロックの影響もあったのでしょうが、彼にしては革新的なサウンドのアルバム。1曲目も出だしから威勢の良いワン・コードの8ビートが繰り出されていて、エレキピアノやオルガンがガンガン前に進んでいく感じ。ベース・ソロやドラム・ソロで多少静かになったり、起伏はありながらも、こういう調子で18分間も費やすサウンドは当時の特徴と言えば特徴か。2曲目は内向的でエキゾチックな感じの、タイトルどおり思索的な面もある曲。メインの部分に入ってくると、ややゆったりめの1コードのジャズ・ロックという曲調になっていきます。中盤あたりでは静かめのフリーでの展開に。(06年4月19日発売)

Contact/Five On One

Fiveonone
5月購入の新譜聴き2日目。といいつつあと1枚聴けば5月購入分は終わるので、少ないんですが。このアルバムも、デイヴ・リーブマン、ジョン・アバークロンビー、マーク・コープランドと、好きなミュージシャンが多く出ているので、入手して以来気になってはいました。やっと今日聴けた次第です。リーブマンはあまりアグレッシヴな吹き方はせず、このグループ特有の温度感の低いジャズに合わせたような感じで、結果として好感触なサウンドになっています。まあ、スタイル的にはあまり枠をはみ出てはいないですけど、聴く人をある程度選ぶかもしれませんけれども。でも、メンバーを見ると、ああ、こういう音になるかなあ、と想像できるサウンドではありますね。


Contact/Five On One(Pirouet)(輸入盤) - Recorded January 6 and 7, 2010. Dave Liebman(Ts, Ss), John Abercrombie(G), Marc Copland(P), Drew Gress(B), Billy Hart(Ds) - 1. Sendup 2. Like It Never Was 3. Childmoon Smile 4. Four On One 5. Lost Horizon 6. Retractable Cell 7. My Refrain 9. Lullaby For Imke 10. You And The Night And The Music

(10/07/04)9曲目がおなじみのスタンダードで、他の曲はメンバーそれぞれの作曲。ジョン・アバークロンビー作が3曲(1、4、6曲目)、ドリュー・グレス作が2曲(2、7曲目)にあり、デイヴ・リーブマン作は共作で5曲目。温度感が低く、でもECMよりはダイナミックなサウンドが繰り広げられています。アグレッシヴな感じはなく、繊細さが前面に出ている1曲目、静かな場面もありますが徐々に盛り上がっていく2曲目、そんな中では綾織り系の感触のいつもの彼らしいマーク・コープランド作の3曲目、アルバムタイトルをもじった4曲目はかなり自由度の高いアップテンポの曲。浮遊感としっとり感のある5曲目、淡いとおもうとそのまま盛り上がっていく6曲目、ゆるいファンクなんだけど寒色系の7曲目、静かにゆったりと進行していく9曲目。

2010/07/03

To The One/John McLaughlin And The 4th Dimention

Johntothe
いよいよ新譜の5月入手盤聴きに入りますが、暦はもう7月。ECM10枚とCriss Cross4枚を先に聴いてしまったため、けっこう出遅れてますねえ。ただ、5-6月入手盤は5枚しかないので、すぐ追いつけるんじゃないかと予想してますが。ワールドカップも、私、本来はスポーツってTVで観てないんですが、日本戦以外もつい気になってしまって、時間がつぶれてしまっていってます(笑)。今日のジョン・マクラフリンの新譜も、もっと早く聴けば良かったなあ、と思った1枚。こういうハードコア・フュージョンのサウンド、大好きなんですよね。しかし、年齢を重ねてもこういうサウンドを創造し続けるマクラフリンには脱帽です。


To The One/John McLaughlin(G, G-Synth) And The 4th Dimention(Abstract Logix)(輸入盤) - Recorded November and December 2009. Gary Husband(Key, Ds, Per), Etienne M'bappe(B), Mark Mondesir(Ds) - 1. Discovery 2. Special Beings 3. The Fine Line 4. Lost And Found 5. Recovery 6. To The One

(10/07/03)全曲ジョン・マクラフリン作曲。かなり純度の高いハードコア・フュージョンなので、聴いていてスカっとします。おとなしめの曲のように見えて、盛り上がるところはしっかりと盛り上がる曲もあり。4曲目はやや静かで、フレットレスベースが心地良い。Mark Mondesirがドラムスの曲、そこにキーボードのGary Husbandもドラムスで加わったり、彼の方がメインのドラマーになったりと、多重録音なのでしょうが、なかなかハードなサウンドを聴かせてくれています。キーボードも聴かせどころを作ってくれていますが、どのパートも手数が多めかなとも。けっこうサウンド詰め込んでいるため、40分台というアルバムの長さも、ちょうどいいくらい。それにしてもリーダーのマクラフリン、老いてもなおアグレッシヴというのはスゴいことです。

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