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2010/04/18

Highway Rider/Brad Mehldau

Bradhighway
1ヵ月も前に届いた話題盤をやっと今聴いて、もっと早く聴けばよかったと後悔しています。オーケストラも使っていて、いわゆるジャズ色は薄いですけど、2枚組のCDが変化に富んでいて、壮大なひとつの物語になっているような音楽の流れです。どこも似たような複雑なサウンドになってしまった現代ジャズの殻に閉じこもるよりも、オーケストラのアレンジも含めて、ジャズの範囲を飛び越えて、「これが今のブラッド・メルドーだ」というアルバムを見せつけてくれたような気がします。それだけスゴい。でも、聴く人を選ぶアルバムなんじゃないかな。それにしてもNonesuchはプラジャケに紙カバーをつけた高級感のある仕様だったのが、ちょっと前からペラペラな紙ジャケになってしまいました。ボーナストラックなしでも、これなら安い輸入盤の方を選んでしまいますね。国内盤も輸入盤にライナーやオビをつけただけのようですし。


Highway Rider/Brad Mehldau(P, Key, Pump Org, Vo, Orchestral Bells, Handclaps)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded February 16-28 and May 12-19, 2009. Jeff Ballard(Ds, Per, Snare Brush, Vo, Handclaps) Joshua Redman(Ss, Ts, Vo, Handclaps), Larry Grenadier(B, Handclaps), Matt Chanberlain(Ds, Per, Vo, Handclaps), Dan Coleman(Cond, Vo) and Orchestra - 1. John Boy 2. Don't Be Sad 3. At The Tollbooth 4. Highway Rider 5. The Falcon Will Fly Again 6. Now You Must Climb Alone 7. Walking The Peak 8. We'll Cross The River Together 9. Capriccio 10. Sky Turning Grey (For Elliot Smith) 11. Into The City 12. Old West 13. Come With Me 14. Always Departing 15. Always Returning

(10/04/18)全曲ブラッド・メルドーの作曲のCD2枚組。ジョシュア・レッドマンが多くの曲で参加(1-2、5、7-10、12、15曲目)しているのと、オーケストラとの共演(1-2、7-8、15曲目)、さらにはオーケストラだけの演奏(6、14曲目)もあります。4ビートジャズではなくて、ゆったり牧歌的な味わいのある曲もあるので、映画音楽的に気楽に聴ける面もありますが、曲の作りはけっこう練られていて、5曲目のように変拍子のややアップテンポの曲もあったりと聴いていてう~む、と思わせる場面もあるのであなどれません。ソロ・ピアノの曲(3曲目)テナーとのデュオ(12曲目)、ピアノ・トリオ(4、11、13曲目)もあって、長丁場を変化をつけてドラマチックに進みます。ドラムスが強調されている曲では異ジャンル的で面白いです。

(追記)CD上に書かれた参加メンバーと実際の参加者が違うというご意見もあるようで、それは今後聴き直して検証することにします。

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コメント

工藤さん。こんにちは。

やっぱり聴く人を選ぶんでしょうね。
私はこういういの大好きです。
もともとジャズ以外もちょこちょこと聴いているので、音楽的に面白ければいいんです。
メルドーもたまにはこういうのを作って、またいつものピアノ・トリオに戻れば、そこに新たな何かが加味されるのではないかと思います。

ノンサッチは残念ながらペラペラな紙ジャケになってしまいましたね。
やっぱり財政面で厳しいんでしょうかね~?

トラックバックさせていただきます。

こちらからもTBさせていただきます。

本作にはあまり期待していなかったのですが、予想外に良かったです。
それはあくまでもクラシック感覚で聴いたときの話であって、メルドーを始めとするメンバー各人のプレイに期待するのであれば、やはりピアノトリオ諸作品の方がいいとは思いますけどね。
でも今回はメルドーの音楽性と見事なアレンジ能力に、素直に感動することができました。

工藤さん,こんばんは。

私はまだこのアルバムについてのちゃんとした記事をアップしていません。というか,まだよくわかっていません。

しかし,このアルバムはBrad Mehldauがピアニストというポジションから逸脱したところに意味があるんだろうなぁと漠然と思っています。ということで,本来はちゃんと記事にしてからと思いますが,TBさせて頂きます。

ところで,国内盤のボーナス・トラックはアルバムの余韻を打ち消す最悪のアイディアであって,私は到底容認できません(私はあれを聞くためだけにNonesuchのサイトで購入しましたが)。

>いっきさん

TBどうもありがとうございます。

「聴く人を選ぶアルバム」ということを私、よく書きますが、自分が好き嫌いよりも、他の人が聴いて好き嫌いが出るだろうなあ、という推測で書いてます。でも、このアルバム、あまり得意でなさそうな方々が、複数、聴いてみたら良かった、というご意見もみてますので、アルバムとしての魅力度、という点では高いのではないかと思います。次回作はまたトリオを期待します。

ノンサッチは高級感あるプラジャケに紙カバーでいってほしかったんですけど、これも時代の変化か、やむを得ないところではありますね。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

このようなサウンドは苦手だと事前におっしゃっていたnaryさんが、4つ星をつけたのは意外でしたが、「クラシック感覚で聴いたとき」だったとしても良かった、ということでも、このアルバムの性格と強度をあらわしているような気がします。

全体的にひとつの流れとして完結しているようなところなんかは私は好きでした。ピアノ・トリオにもどると次はどこまで行ってしまうのか、気になるところではあります。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

メルドー・コレクターの中年音楽狂さんがなかなか記事にされていないということは、それだけこのアルバムの奥が深いということなんでしょうね。ピアニストとしてだけではなくて、アルバムトータルからくるスゴさは伝わってきました。

国内盤はボーナス・トラックがつくという話でしたけど、ほぼ同じ装丁で倍の値段が違うと、やはり輸入盤を購入してしまいます。その曲の内容がそうだとすれば、輸入盤で正解だったということですね。

910さん、こんにちは、monakaです。
このアルバム、私的にはJAZZ関係なく、アメリカミュージック、と表いますので、その意味では素敵ですね。ロード・ムービーの歴史があると感じます。

ピアノトリオも期待しちゃいますが、、
わたし的には、ピアノトリオの後に、、、ソロもまただして欲しいなぁ。
このアルバム、、どうもシックリ来ないのは、、ずっとコアなメルドーファンだった人の確率のほうが高いかも。。なんて、思っている今日この頃。。。
わたしのような新参者のメルドーファンには、大変面白く聴けました。。
トラバありがとうございました。

今日の検索フレーズランキング、、クリポタじゃん!!
すみません。関係なかった。。つい。。

>monakaさん

TBどうもありがとうございます。

確かにアメリカンミュージックといった趣きはありますね。このアルバムが残るか残らないかは、今後の成り行きにまかせてみたいと思っています。

これ自体でひとつの物語のようになっているのは、音楽としてスゴいことだと思います。

>すずっくさん

TBどうもありがとうございます。

そうですね。彼のソロもなかなかいいものがあります。一度ソロのコンサート(あのLive In Tokyoのアルバムになったときです。)に行ってかなり感動したのを覚えています。

検索フレーズランキングは昨日までの1週間のランキングです。なぜかトップですね。でも参加アルバムまで含めると、このブログには記事がけっこうあったりします。

こんにちは。
コメントありがとうございます。

よいし、気に入ってるんだけど、どういいのかを説明しようとすると言葉にならない、という、うれし困った気持ちになる。

これまで彼が取り上げてきたニック・ドレイクやレディオヘッドに共通する薄暗くて美しい旋律をメルドー自身の作曲で聞ける、という点で、(作編曲・演奏と大活躍なんだけど)メルドーが「歌っているなあ」と実感するアルバムです。

トラックバックしますね。

>けむさん

TBどうもありがとうございます。

このアルバム、いざ言葉にしようとすると難しいところがありますよね。私のコメントの場合、短いのでアルバムの説明だけで終わっている部分もありますが。字数制限なしで、となると、たぶん、何を書いていいのか分からなくなりそうで、でも、いいことには変わりない、というような感想になりそうです。

工藤さん,こんばんは。ようやく記事をアップしましたので,改めてTBさせて頂きます。

このアルバムは,作編曲家としてもBrad Mehldauというのが本質的な見方ではないかなんて思っています。譜面に相当書き込まれているというのが実態ゆえに,Joshua Redmanも暴れないのだろうなぁと感じてしまいました。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

演奏と作編曲でトータルな作品として、これが今の彼だ、という感じに、私も受け取りました。

譜面にかなり書いてあるということは、今後もこの方向も、ピアノトリオやソロだけでなくて、続きそうですね。

大枠では"Largo"の進化発展形ということで良いと思うのですが、この間のpiano trioの進化変形を考えると影響力はかなりデカかったんじゃないかと推察しています。
この盤のあと、さらなるシーンの進化変形が進むんじゃないかと期待しているのですが..

個人的には、歴史に残る問題作じゃないか?と大仰に感じているしだいであります。
TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

>oza。さん

TBどうもありがとうございます。

このアルバムは評価は、歴史に残るんじゃないかという人と、残らない、という人と、分かれてしまっているようです。私は残る方派なんですけれども。

ジャズのくくりにいれると入りきらないのですが、ブラッド・メルドーの音楽ととらえると、けっこう重要な1作になってくるのでは、と思わせます。

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