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2009/11/30

Valentin Silvestrov/Sacred Works

2117
ECMレーベルも、これで年内はほぼ終了かどうか。New Seriesはいつも2-3枚を1回で紹介するのですが、今回は時期がずれて届いたので、これ1枚だけで紹介します。現代音楽は20世紀前半から、無調や12音階はじめ、時代の先端を行くものが多く、聴くのが大変、という曲がズラリと並んでいてちょっと不安だったのですが、このアルバムは21世紀の曲が多いにもかかわらず、安心して聴けました。ECMが教会で録音すると、いい音です。しかも宗教音楽なので、トリッキーな部分がなく、コーラスに包み込まれるようなヒーリング的なサウンド。ゆったりと通して聴くことができました。


Valentin Silvestrov/Sacred Works(ECM New Series 2117)(輸入盤) - Recorded 2006-2007. Kiev Chamber Choir, Mykola Hobdych(Cond) - 1-12. Liturgical Chants 13-14. Two Spiritual Songs 15-16. Two Spiritual Chants 17-18. Two Psalms Of David 19-20. Diptych 21-23. Alleluia

(09/11/29)Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。ここでは19-20曲目のみ’95年作で、他は’05-06年の作曲です。宗教的な題材だと思うのですが、荘厳な雰囲気で、和声も安定しているので、現代音楽というよりは、新しいのに教会音楽として、安心して聴くことができます。ゆったりと繰り広げられているので、ある意味ヒーリング的な効果もあって、落ち着きます。ECM的な教会サウンドの世界。

ハートコア/カート・ローゼンウィンケル

Kurtheart
カート・ローゼンウィンケルの未聴国内盤の3枚目で一段落。このアルバムが今まで聴いてきた中で一番異色というか、打ち込み(プログラミング)に大きくウェイトをおいたアルバムになっています。今のミュージシャンは1枚ぐらい、こういうのが出てきますね(笑)。ヒップポップの有名な人を共同プロデューサーに迎えて、とありますけど、大手Verveレーベルにしてはマニアックというか、セールスに結びつかなかったんじゃないでしょうか。これはこれで好みのサウンドではありますけれども。ギターだけを見てみると、先鋭指向と言うのか、そういう面が以前より目立ってきたような気もします。


ハートコア/カート・ローゼンウィンケル(G、Key、Ds、Prog)(Verve)
Heartcore/Kurt Rosenwinkel(G, Key, Ds, Orig)(Verve) - Released 2003. Mark Turner(Ts on 1-2, 6, 9、Bcl on 11), Ben Street(B on 2-3, 6, 8, 11), Jeff Ballard(Ds on 2-3, 6, 8, 11), Andrew D'Angelo(Bcl on 4), Mariano Gil(Fl on 5, 8), Ethan Iverson(P on 9) - 1. Heartcore 2. Blue Line 3. All The Way To Rajasthan 4. Your Vision 5. Interlude 6. Our Secret World 7. Dream/Memory? 8. Love In The Modern World 9. dcba//>> 10. Thought About You 11. Tone Poem

11曲目が共作の他は、全曲カート・ローゼンウィンケルの作曲。本人プロデュースかつヒップ・ポップ界では有名なQディップが共同プロデューサー。アルバムの方向が分かりますが、半分ぐらいの曲でプログラミング中心の曲をやっていて、やっぱりこういうところが現代のミュージシャン。打ち込みの曲だけではなくて、メンバーの参加しているアコースティックな曲もギターとキーボードを重ねてみたり、ジャズでありながら脱ジャズ(クラブジャズとはちょっと違うけど)を目指しつつ、彼のメカニカルなフレーズの方向性も、より顕著になってきているようです。また、3曲目のように音色は違えどパット・メセニーの影響のあるメロディアスなフレーズやサウンドの曲も。4曲目はオーケストラのようでかなり幻想的。民族音楽的な打楽器の曲も。(03年8月27日発売)

2009/11/29

ザ・ネクスト・ステップ/カート・ローゼンウィンケル

Kurtthenext
カート・ローゼンウィンケルの未聴国内盤3枚のうち、2枚目。これももう8年も前の発売です。前作に比べ、ピアノ(キーボード)のスコット・キンゼイが抜けて、ピアノレスになっているので、自由度が増しています。浮遊感や独自のサックスとのユニゾン系の曲など、独特な面は多いのですが、イケイケドンドンではなくて内省的な面もあるため、派手さからいくと今ひとつかも。でも、やっていることはスゴいので、やはり賛否両論出てくるかなあ、なんてことを思っています。大手ヴァーヴから出している割には、マニアックであまり売れそうもないことをやっているような気も。でも、そういうマイペースなところがいいんですよね。


ザ・ネクスト・ステップ/カート・ローゼンウィンケル(G、P on 7)(Verve)
Kurt Rosenwinkel(G, P on 7)(Verve) - Recorded May 12-14, 2000. Mark Turner(Ts), Ben Street(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Zhivago 2. Minor Blues 3. A Shifting Design 4. Path Of The Heart 5. Filters 6. Use Of Light 7. The Next Step 8. A Life Unfolds 9. Games In The Rain (Bonus Track)

全曲カート・ローゼンウィンケルの作曲。浮遊感もありつつ、時には斬り込む現代ジャズを演奏しています。影響を周りから受けつつ独自なギターが印象的ですが、演奏はなかなかなんだけど、派手な方ではないかも。8分の6拍子と4分の4拍子の重なりが強調されている部分が多い1曲目、変則リズムで演奏されるブルースの2曲目、静かな場面からどんどん盛り上がっていくクールな4ビートの3曲目、しっとりと語りかけてくるようなバラードの4曲目、テーマのウネウネとしたメカニカルなフレーズが印象に残る5曲目、繊細な雰囲気のある寒色系のバラードの6曲目、ピアノの腕もなかなかだな、と思わせるモーダルかつ自由な7曲目、やや盛り上がりのあるドラマチックなバラードの8曲目、ボーナストラックのマイナーラテンの9曲目。(01年1月25日発売)

2009/11/26

Colours/Ebarhard Weber

2133
これからECMレーベルでCD3-4枚ぐらいのBOXものがいくつか発売される予定らしいです。今まで未CD化だったものが出たり、LPの時はあったのにCD化に際して落ちてしまった曲が復活したりと、うれしい情報もいくつか入ってきていますが、今回出たエバーハルト・ウェーバーの3CD-BOXはリマスターでもないし、曲も同じ。元のCDを3枚持っている身には何とも複雑な気分なんですが(笑)。いちおうこのレーベル、CDで入手できるものは番号順にコンプリートということを目指しているので、買わないわけにはいきません。彼のファンやECMファンならCDの内容には納得とはいうものの...。まあ、いいか。


Colours/Ebarhard Weber(B)(ECM 2133-35)(輸入盤) - Yellow Fields: Recorded September 1975. Charlie Mariano(Ss, Shenai, Nagaswaram), Rainer Bruninghaus(Key), Jon Christensen(Ds) - 1. Touch 2. Sand-Glass 3. Yellow Fields 4. Left Lane Silent Feet: Recorded November 1977. Rainer Bruninghaus(P, Synth), Charlie Mariano(Ss, Fl), John Marshall(Ds) - 1. Seriously Deep 2. Silent Feet 3. Eyes That Can See In The Dark Little Movements: Recorded July 1980. Charlie Mariano(Ss, Fl), Rainer Bruninghaus(P, Synth), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Last Stage Of A Long Journey 2. Bali 3. A Dark Spell 4. Little Movements 5. 'No Trees?' He Said

(09/11/26)Yellow Fields(ECM 1066), Silent Feet(ECM1107), Little Movements(ECM 1186)の3枚が「Colours」というグループで録音された、というくくりで選ばれたCD-BOX。メンバーはほとんど不動で、最初の1枚だけドラムスにヨン・クリステンセンが入り、他の2枚はジョン・マーシャルになっています。ほとんどの曲がエバーハルト・ウェーバーの作曲で"Little Movements"の2曲目だけ、Rainer Bruninghausの作曲。彼の独特なエフェクターのかかったエレキベースが印象的で。曲も流れるような幻想的なものが多く、時にかなりビートが効いている曲もあったり、やはりグループのサウンドとしては独自のものがあります。ただ、最初のCDを持っている人にとっては、リマスターでもなく、同じものを買っていることにはなるのですが。

2009/11/24

ジ・エネミーズ・オブ・エナジー/カート・ローゼンウィンケル

Kurttheenemies
やっとこの春と夏にSTEPさんの閉店セールで買ったアルバムを久しぶりに聴くことができました。カート・ローゼンウィンケルの新譜を昨日聴いたので、旧譜を3枚、間を置きつつ聴いていきたいと思っています。アルバムを聴いて、この頃から今でも通用する現代ジャズをやっていたのだな、と感心しました。逆にこれが出たばかりの9年前に聴いても、私は理解できなかったかもです。彼の曲作りについてはナカーラさんの「ジャズ・ナビゲーター・ブログ」の「kurt rosenwinkel(カート・ローゼンウィンケル)(g)の楽譜集から分かること」(現在はブログがなくなっています。)のエントリーで紹介されていますが、けっこう参考になりました。やはり現代ジャズですね。


ジ・エネミーズ・オブ・エナジー/カート・ローゼンウィンケル(G、Voice)(Impulse)
The Enemies Of Energy/Kurt Rosenwinkel(G, Voice)(Impulse) - Recorded 1999. Mark Turner(Ts), Scott Kinsey(P, Key), Ben Street(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. The Enemies Of Energy 2. Grant 3. Cubism 4. Number Ten 5. The Polish Song 6. Point Of View 7. Christmas Song 8. Dream Of The World 9. Synthetics 10. Hope And Fear 11. Writer Blocks(Bonus Track)

全11曲中、スコット・キンゼイ作の6曲目以外はカート・ローゼンウィンケル作曲。構成、リズム、メロディ、アドリブどれをとってみても、オーソドックス路線ではなくて、現代ジャズ路線の方向性の見えるサウンド。タイトル曲の1曲目は微妙に浮遊感もあって、しかもビートもジャズ的ではない点で、彼の将来を占うようなサウンドです。メカニカルなフレーズなのに時にやや温かみもあるのは彼の特性か。曲調としてはジャズとハードコア・フュージョンの間を行っていて、変拍子の曲もあります。メンバーの出す音が複雑に絡み合って前に進んでいくサウンドの曲が多いです。ただ、もっと自然体な曲も間にはさまっています。5曲目は何とヴォーカルまで披露する叙情的な曲。曲ごとの多彩な表現が目をひきます。やはりマニアックか。(00年1月19日発売)

2009/11/23

Reflections/Kurt Rosenwinkel Standards Trio

Kurtrefle
カート・ローゼンウィンケルの旧譜3枚を聴かなければ、と思いつつかなり日数が経ってしまい、そうこうしているうちに新譜が出てしまいました。今回はギター・トリオで、スタンダードやジャズメン・オリジナル中心のバラード集。まあ、バラード集というのは通販のサイトで見たフレーズなのですが、おおむねその通りでした。ただ硬派な曲も演奏しているので、全編甘い、というわけではありません。曲がゆったりしていて安心して聴けますが、ギターのアドリブはけっこうスゴいことをやっている場面もあり、やはりこの人のギターはスゴいな、というのを改めて実感してしまいました。アップテンポの曲がないし、トリッキーな部分もほとんどないので、真剣に聴くことも、聴き流すこともできるサウンドだと思います。


Reflections/Kurt Rosenwinkel(G) Standards Trio(Word Of Mouth Music)(輸入盤) - Released 2009. Eric Revis(B), Eric Harland(Ds) - 1. Reflections 2. You Go To My Head 3. Fall 4. East Coast Love Affair 5. Ask Me Now 6. Ana Maria 7. More Than You Know 8. You've Changed

(09/11/23) スタンダードやジャズメン・オリジナル集で、しかもバラード集。カート・ローゼンウィンケル作は再演の4曲目のみ。ただ、セロニアス・モンク作が2曲(1、5曲目)、ウェイン・ショーター作が2曲(3、6曲目)とやや硬派な選曲にもなっています。いつもは時代の先を行くようなフレーズが目立つのですが、ここでは割とオーソドックス(それでも意表をつくような場面もあります)な温かみのある、安定したサウンドです。ギター・トリオだけれどもこれで十分な音数とメロディ、アドリブで、技術の確かさもあります。単純にバラードだけではなくて1、4曲目の後半のように4ビートになって速いパッセージが時にあって、魅力的な演奏を聴かせてくれます。6曲目はミディアムのボッサ。ゆったりした曲が多めながらピリッとしてるのがいい。

2009/11/22

八木ブラザースのライヴに行ってきました

Yagibros
昨夜は田園調布まで八木ブラザースのライヴを聴きに行ってきました。

実は「My Secret Room」のすずっくさんのお誘いでして、前日まで行けるかどうか分からなかったのですが、何とか行けそうで、連絡しました。また、「Peopletime」のなおきさんも、お近くだったということで、ご一緒しました。場所はLittle Giantというライヴハウスで、東横線の田園調布から歩いて10分ぐらい。

八木ブラザーズ"complete"@LITTLE GIANT -Music of Don Grolnick-
<メンバー>
八木"長男"暢之(flh)  八木"次男"敬之(ts)  八木"三男"義之(vtb)  細木久美(p)  大村光広(b)   西尾研一(ds)

どういう内容かというと、これはすずっくさんの、ライヴ前に書かれた19日のエントリー、「お得かどーーか、、よくよぉーーく考えてみよぉ♪」に詳しいので読んでみてください。ドン・グロルニックの曲を中心とした演奏です。通常のジャズのライヴにあるようなセッション的なものではなくて、フロントの三管がご兄弟なので、三管アレンジやキメが随所に入っていて、息の合ったところを聞かせてくれました。もちろん、それぞれのソロも良かったですよ。まあ、ドン・グロルニックの曲を演奏する、というだけでも珍しいのではないのでしょうか。やはりこういうライヴはいいですねえ。

八木ブラザースの方々、すずっくさん、なおきさんとのお話も楽しく、時間が過ぎるのがあっという間で、23時にはお店を出なければなりませんでした。私は酔うとハイになって気が大きくなる方で、いきなりすずっくさんに「年齢は?」と聞いてしまい、大変失礼いたしました(笑)。その他失礼な点が多々あったと思いますが、お許しください。ネットでやり取りしていると、初対面とは思えないんですよね。あと写真を携帯カメラで1枚撮ったのですが、拡大すると、ブレてしまってますね。小さいとあまりその辺分からないのですが。

(追記)セット・リストがきたので、掲載させていただきます。D.Gはドン・グロルニックです。どの曲もカッコよかったですよ。

1st set
Stratusphunk (George Russell arrangement by D.G)
Or Come Fog (D.G)
Heart Of Darkness (D.G)
Li'l Darlin' (Neal Hefty)
Free Fall(Randy Brecker)

2nd set
Allanjuneally (Kenny Werner)
The Core(Freddie Hubberd)
Nothing Personal (D.G)
Pools (D.G)
It Don't Mean A Thing (Duke Ellington arrangement by D.G)

Encore
Focus (Tadd Dameron)

2009/11/21

Soul Jazz/ジョルジュ・アルヴァニタス・クインテット

Georgesoul
澤野工房10月発売のアルバムは旧譜の発売です。入手困難で幻級のアルバムだったとか。幻の名盤といわれるものは、たいていのものは聴いてしまうとなあんだ、となることが多いのですが、このアルバムに関しては納得する面も多いです。’60年のフランスの録音なのに、アメリカのイースト・コーストのハードバップをこれほど表現できているアルバムも珍しいのでは。選曲も硬派ですしね。最近は新譜ばかり追いかけてしまって、なかなかこの時代のアルバムを聴くことがないのですが、やっぱり元々持っているジャズの強さというものは、この時代のジャズにはかなわないことも多いです。


Soul Jazz/ジョルジュ・アルヴァニタス(P)・クインテット(澤野工房)
Soul Jazz/Georges Arvanitas(P) Quintet(Atelier Sawano AS091) - Recorded Novermber 1960. Francois Jeanneau(Ts), Bernard Vitet(Bugle), Michel Gaudry(B), Daniel Humair(Ds) - 1. This Here 2. Bemsha Swing 3. Oblivion 4. Sonny Moon For Two 5. Mister X 6. Poco Loco 7. Bohemia After Dark 8. Monk's Mood 9. Bouchin' With Bud

ボビー・ティモンズ、セロニアス・モンク、バド・パウエル、ソニー・ロリンズ、マックス・ローチ、オスカー・ペティフォード作のジャズメン・オリジナル集。曲もなるほどと思う選曲でけっこう硬派ですが、演奏も男性的でやはり硬派なハードバップです。それを2管フロントのクインテット編成での演奏をしています。Bugleとは形を見るとフリューゲル・ホルンないしはコルネットのような感じで、音もちょっとくぐもっています。この年代にフランス録音でここまでやっていることも貴重だし、入手困難が続いて幻の名盤になっていることも納得。ヨーロッパ・ジャズではなくて、モロにアメリカのイースト・コースト・ジャズが展開されているのが面白い。演奏については文句なしだし、このアルバム全体の勢いはなかなか。いいハードバップを聴きました。(09年10月23日発売)

2009/11/16

Insight/Gary Peacock/Marc Copland

Garyinsight
何度も共演歴のあるゲイリー・ピーコックマーク・コープランドのデュオ作品が出ています。録音が’05年、’07年と2回に分けられていて、’06年に同じレーベルからこの2人とビル・スチュワート、それからポール・モチアンを加えた2枚のトリオ作品を録音しているので、それとの絡みもあって録音したのでしょう。再演曲もいくつかあって、とりあえず1枚にまとめてみました、的な感じもなきにしもあらずですが、個人的にはこの2人は大好きなので、それでも新たなサウンドの発見があって、面白いです。特にコープランドの綾織り系のハーモニーは他のピアニストでは出せないので、つい追いかけてしまいます。


Insight/Gary Peacock(B)/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded May 2005 and October 2007. - 1. All Blues 2. The Wander 3. Blue In Green 4. Rush Hour 5. River's Sun 6. Matterhorn 7. The Pond 8. Goes Out Comes In 9. Late Night 10. Cavatina 11. In Your Own Sweet Way 12. Benediction 13. Sweet And Lovely

(09/11/15) ゲイリー・ピーコック作が7曲目、マーク・コープランド作が5曲目、2人の共作(フリー・インプロヴィゼーション)が6曲(2、4、6、8-9、12曲目とあり、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。再演曲もありますが、コープランドの淡い浮遊感のあるハーモニー感覚と、ある意味幽玄な部分もあるピーコックのデュオの組合わせは、他ではできない不思議なサウンドの魅力を持っています。ヨーロッパ的なサウンドとも違う。なので他人の曲も聴き慣れていながらも新しいサウンドとして耳に入ってくる面を持っています。曲の半数を占めるフリー・インプロヴィゼーションも、あたかも作曲やアレンジがあるかのような自然な響きと構成になっています。時に暴れる場面も。地味ながらも深いものを持っているサウンド世界。

2009/11/15

ブルーズ・フォー・トニー/アラン・ホールズワース&アラン・パスクァ

Allanblues
最近ではアラン・ホールズワース参加作があまりなかったので、これは久しぶりにギター度も満点のライヴアルバムが出たな、と聴いていてワクワクしました。私の場合、ジャズブログをやっていながらスタンスはどちらかと言うと、ジャズよりはファンクやハードコア・フュージョン野郎でもあるので、こういうアルバム、大好きです。ただ、国内盤はマーキー/ベル・アンティークの発売で輸入盤国内仕様(ライナー、オビ付き)が3,675円。実はAmazonで安い(2,300円台)輸入盤を予約注文していたのに、いつの間にか発売延期未定になってしまいました。このあたり大人の事情というものが深く絡んでいるのではないかと(笑)。


ブルーズ・フォー・トニー/アラン・ホールズワース(G)&アラン・パスクァ(Key)(Moonjune Records)
Blues For Tony/Allan Holdsworth(G), Alan Pasqua(Key), Jimmy Haslip(B), Chad Wackerman(Ds)(Moonjune Records) - Recorded 2007. - 1. Blues For Tony 2. The Fifth 3. It Must Be Jazz 4. Fred 5. Guitar Intro 6. Pud Wud 7. Looking Glass 8. To Jaki, George And Thad 9. San Michele 10. Protocosmos 11. Red Alert

2枚組CDで、輸入盤国内仕様。ラストの曲以外はメンバーの作曲で、3曲目が4人の作曲、アラン・ホールズワース作が4-7曲目にあります。「ザ・トニー・ウィリアムス・ニュー・ライフタイム」(6、10-11曲目は再演)あるいはトニー・ウィリアムスに捧げられたアルバムのようですが、トニーの曲自体がないですし、当時ほどロック色がギンギンではなくて、ハードコア・フュージョン的、時にややジャズ寄りなサウンドの曲が並んでいます。そういう意味では2人のアランの双頭バンド的な意味合いが強いのだと思います。’07年録音だしギターの露出も高く、最近の彼を知りたい方には最適なアルバムかも。すでに出ているDVDとは別なツアーの音源を収録したものだということです。ドラムスの叩き方がトニー的な面もあるような気も少し。(09年10月25日発売)

Phantasy Of Spring/Carolin Widmann/Simon Lepper

2113
もう1枚のNew Seriesが下旬に届くのを待ってから、と思ったのですが、休日はいろいろと私用で忙しく、ストックも現在ないので、予定を変更して現代音楽の紹介を1枚だけでやってしまいます。ジャズは60年代後半からのフリージャズとか、比較的最近のサウンドの広がり・他ジャンルの吸収・拡散などいろいろな動きがありますが、現代音楽はもう20世紀に入ってから12音階主義や無調その他、もっと先を進んで動きがあったようです。ここでのヴァイオリンとピアノのデュオという、比較的オーソドックスな編成ですが、出てくる音はというと。難易度は高そうなんだけど、私にはわけのわからない部分が多かった、というのが正直なところ。


Phantasy Of Spring/Carolin Widmann(Vln)/Simon Lepper(P)(ECM New Series 2113)(輸入盤) - Recorded October and December 2006. - 1. Morton Feldman: Spring Of Chosreos Bernd Alois Zimmermann: 2-4. Sonate Fur Violine Und Klavier Arnold Schonberg: 5. Phantasy For Violin With Piano Accompaniment Op.47 Iannis Xenakis: 6. Dikhthas

(09/11/13)20世紀の現代音楽家、モートン・フェルドマン、ベルント・アロイス、アーノルド・シェーンベルク、ヤニス・クセナキスの曲をヴァイオリンとピアノのデュオで演奏しています。曲も’49年から’79年と幅広いですが、どの曲も現代音楽の真っ只中のサウンド。難解ですけど、現代音楽では有名な曲たちだそうです。静かな場面もある程度あるのですが、時に激情があふれるような盛り上がりがあって、やはり超絶技巧なんだろうなと。

2009/11/14

Othmar Schoeck/Notturno

2061
Othmar Schoeck/Notturnoは20世紀スイスのロマン派の作曲家とのことなんだけど、現代音楽的にも聴こえてしまうなあと思いました。やっぱり20世紀って前半でもそういう時代なのかな、と思います。


Othmar Schoeck/Notturno(ECM New Series 2061)(輸入盤) - Recorded December 2007. Christian Gerhaher(Baritone), Rosamunde Quartett: Andreas Reiner(Vln), Diane Pascal(Vln), Helmut Nicolai(Viola), Anja Lechner(Cello) - Notturno: 1. Ruhig 2. Presto 3. Unruhig bewegt 4. Ruhig Und Leise 5. Rasch Und Kraftig (Quasi Recit.)

(09/11/13)Othmar Schoeckは20世紀スイスの現代音楽家。ここでは歌曲が収められていて、19世紀の詩人Nikolaus LenauとGottfried Kellerの詩が取り上げられています。Notturnoの曲は1931-33年の作曲。ロマン派と言われていますが、曲調からすると現代音楽とクラシックの間にあるような感じのサウンドです。バリトン(Christian Gerhaher)が歌っていますけど、メロディや音程などそう簡単には歌えないだろうなあ、と思うプロの世界。

2009/11/13

Diminuito/Rolf Lislevand

2088
Rolf Lislevandのものは古楽を再現した演奏で面白いなあと思います。古楽器を使いながら、当時のサウンドに忠実に、というよりは、今のクラシック風アレンジも加えているようで(推測なんですが)、けっこう楽しめます。


Diminuito/Rolf Lislevand(Lutes, Vihuela De Mano)(ECM New Series 2088)(輸入盤) - Recorded October 2007 and May 2008. Linn Andrea Fuglseth(Voice), Anna Maria Friman(Voice), Giovanna Pessi(Triple Harp), Marco Ambrosini(Nycklharpa), Thor-Harald Johnsen(Chitarra Battente, Vihuela De Mano, Lutes), Michael Behringer(Clavichord, Org), Bjorn Kjellemyr(Colascione), David Mayoral(Per) - 1. Ricercata Prima 2. Saltarello 3. Piva 4. Petit Jacquet - Quinta Pars 5. La Perra Mora 6. Susanne Un Jour - Recercada Settima 7. Canon - La Spagna - Passamezzo Gaillard - Recercada Segunda 8. Fantasia Que Contrahaze La Harpa En La Manera De Ludovico 9. Vestiva Colli - Recercada Quinta 10. Tourdion

(09/11/13)16世紀の作曲家の古楽、あるいは作曲者不詳の曲をRolf Lislevandがアレンジをして、古楽器で聴かせています。当時の音楽をそのまま聴かせるような楽譜は残っていないと思われるので、言わば再現なのですが、なかなか雰囲気は出ています。奏法には詳しくないですが、現代的味付けやフレーズも場面によってはあるように思われます。ちょっとエキゾチックで、速いパッセージもあったりと、なかなか新鮮に聴けるサウンド。

2009/11/12

春犬でゅお/中村尚子&梶川朋希

Haruinuduo2
今日は「インディーズのジャズCDを応援するページ」で2ヶ月ぶりにコメントしましたので、そのアルバムを取り上げてみたいと思います。


「春犬でゅお」中村尚子(P)&梶川朋希(G)(BQ Records) - Released 2009. - 1. ブルー・アンド・オレンジ 2.チャイム 3.ぽつねんと 4.かげろう 5.バランス 6.ひかりのくに

先にメンバーとアルバムの曲の紹介をしておきます。ここでは5枚目の紹介となる春犬バンドのリーダー、中村尚子と、ハードコア・フュージョン・バンドのリーダー梶川朋希(「Back In Time/TKB」を紹介済み)とのアコースティック・デュオ作品。全曲中村尚子の作曲で、「かげろう」(4曲目)「ひかりのくに」(6曲目)は前作「新緑の中に雨が降っている」からの再録音、「チャイム」は春犬バンド・セカンドの「遠い国」からの再録音、「ぽつねんと」はサード「Afterimage」からの再録音で、他の2曲が初レコーディングとなっています。収録時間も40分弱で、価格(税込み1,575円)からいっても少しミニ・アルバム的かも。

テーマからアドリブに流れていく以外は、ジャズのイディオムをほとんど感じさせず、やはりメロディ的に日本的情緒の流れを感じてしまいます。ピアノとアコースティック・ギターのデュオの雰囲気がいい感じ。

1曲目は哀愁の漂うマイナー基調の、そして力強さもある5拍子の曲で、ピアノとギターが同化しながら積極的に絡んでいく感じが何とも言えずいい感じ。キメもあざやか。このアルバムの中ではやぱりトップにふさわしい曲。2曲目は学校のチャイムの音やそれとともに流れる下校の音楽などを連想しつつ、穏やかに温かみのある時間が流れていくバラード。

3曲目、しっとりとしたやや陰りのあるメロディが紡ぎ合わされて、静かに進んでいく綾織り系のサウンドが何ともいい感じ。4曲目は「かげろう」の名にふさわしいちょっと神秘的なメロディやサウンドがありつつも、時に積極的なフレーズがまざって、繊細な流れが続いていきます。

5曲目は哀愁の深いギターの比較的速いパッセージも印象的なマイナーのバラードで、落ち着いた中に情念も見え隠れします。6曲目はやはり短調系のバラードなのですが、日本的な味わいをすごく感じさせる点で、なるほどなあ、と思わせるメロディです。自分の子供の頃も、ふと振り返るとこういう色調の心が強かったのではないか、と思えるくらい。

ジャズとして、というよりは音楽として聴いて、深く心に届くんじゃないかな、と思わせるサウンドです。

2009/11/10

Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod Ensemble

2118
ECMレーベル2日目。あと3枚手元にあるのはECM New Seriesなので、また後日まとめてになるかもしれません。今日のアルバムも古楽やバロック音楽、そしてインプロヴィゼーションの折衷音楽という感じで、楽器の編成もそれを強く感じさせる編成です。時に現代音楽的なサウンドを示すこともありますが。New Seriesではないので、あえてジャズのカテゴリーに入れてますけど、いわゆる通常のジャズ度は全くなく、聴く人によってはクラシック系統の音楽に聴こえるかもしれないなあ、とカテゴリー分けする時には困るサウンドでもあります。やはり聴く人を選ぶアルバムかな。


Febula Suite Lugano/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2118)(輸入盤) - Recorded June 2009. Eivind Lonning(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baloque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Solemn Mosquitoes 2. Pling 3. Drum 4. Jumpa 5. Dancing Deputies 6. Quote Funebre 7. Scarlatti Sonata 8. Snake 9. Knit 10. Duo 11. I Had A Mother Who Could Swim 12. Blop 13. The Gloom And The Best Man 14. Jumpa #2 15. Valse Dolcissima 16. Glissando 17. Mosquito Curtain Call 18. Solo

(09/11/09)3、7、10、17曲目以外はChristian Wallumrodの作曲。使用楽器から見ても分かるとおり、古楽、バロック音楽とインプロヴィゼーションを合わせた感じの音楽。1曲目はトランペットがちょっと妖しい感じですが、他は落ち着いたサウンドで、New Seriesに入れても違和感がないのでは、と思わせる雰囲気。7曲目はドミニコ・スカルラッティの作曲。インプロヴィゼーション度も、ドラムスやパーカッションも入っていたりして、耳を凝らしてみればフレーズも気がつきますが、クラシックでも使用される楽器や古楽器のサウンドが目立っていて、ECMでしか成しえない折衷サウンドなのは確かです。これをジャズと扱うかどうかは聴き手には微妙ですが。65分ほどで18曲と、中くらいの長さの曲と小品が交ざりあう静かな作品。

2009/11/08

Restored, Returned/Tord Gustavsen Ensemble

2107
ECMレーベルがNew Seriesを含めて、また5枚届いたので聴いていくことにします。今回は連続ではないかもです。トルド・グスタフセンのトリオのアルバムは以前聴いていて好きでしたが、今回はホーンのクァルテットにヴォーカルの編成。ECMだからこれで普通のジャズをやるわけではなく、メンバーも曲によって参加して、静かなサウンドが基調になっています。ECMサウンドというものがあるとすると、そういうイメージに近い感じですけど、やはり聴く人を選ぶアルバムかなあ、という気がしています。ジャズ的というよりは緊張感のある場面が時々ありますが、基本は静かで平坦。


Restored, Returned/Tord Gustavsen(P) Ensemble(ECM 2107)(輸入盤) - Recorded January 2009. Tore Brunborg(Ts, Ss), Kristin Asbjornsen(Vo), Mats Eilertsen(B), Jarle Vespested(Ds) - 1. The Child Within 2. Wat In 3. Lay Your Sleeping Head, My Love 4. Spiral Song 5. Restored, Returned 6. Left Over Lullaby No.2 7. The Swirl/Wrapped In A Yielding Air 8. Left Over Lullaby No.1/O Stand, Stand At The Window 9. Your Crooked Heart 10. The Gaze 11. Left Over Lullaby No.3

(09/11/08) 全曲トルド・グスタフセンの作曲で、歌詞はW.H.Audenのもの。歌詞がある曲は3、5、7曲目後半、8曲目後半。他の曲でもコーラス的にヴォーカルが入ることがあります。編成は標準的なクァルテット(曲によりの参加ですが)+時々ヴォーカルなのですが、そこはECM的に静かなサウンドがメインにあって、ジャズっぽいサウンドはほとんど姿を見せずに、時おりなだらかな緊張感を見せつつ進行して行きます。ヨーロッパ的な感じながら4曲目は多少盛り上がりを示しています。10曲目はエキゾチックだったり、多少ジャズ的。ただ、タイトル曲の5曲目はややエキゾチックなヴォーカル曲で、少しですがポップなメロディの曲。ECMならではのミステリアスさとポピュラー性を併せ持ったような不思議な北欧系サウンドです。

2009/11/04

Lieb Plays Weill/The David Liebman Trio

Davidweill
デイヴ・リーブマンというと、アグレッシヴな演奏の方が印象が強いのですが、時々こういうアルバムを制作してます。サウンド的には、夜お酒を飲みながらゆったりと聴いても合うような。まあ、アップテンポの曲もありますけどね。ギターは、個人的には若手のオーソドックスなスタイルでのジャズ・ギター弾きとしてはNo.1だと思っているジェシ・ヴァン・ルーラーが半分の曲に参加しているから、さらに安心して聴けますし、フロントの2人のやりとりやそれぞれのフレーズも、スゴいと思うこともしばしば。大人のジャズですね。最近現代ジャズを多く聴いているので、こういうジャズもたまには聴かないと。


Lieb Plays Weill/The David Liebman(Ss, Ts, Wooden Fl, P) Trio(Daybreak)(輸入盤) - Recorded April 2, 2008. Marius Beets(B), Eric Ineke(Ds), with: Jesse Van Ruller(G on 2-3, 5, 8-9, 11) - 1. Mack The Knife 2. This Time Next Year 3. Speak Low 4. What Good Would The Moon Be 5. Here I'll Stay 6. Liebeslied 7. Let There Be Life, Love and Laughter 8. You're Far Too Near Me 9. Apple Jack 10. My Ship 11. This Is New 12. September Song

(09/11/01) 全曲クルト・ワイル集。デイヴ・リーブマンにはこういう特集のアルバムが時々あります。半分の曲にジェシ・ヴァン・ルーラーのギターが参加し、他の曲は基本的にサックス・トリオというところは冒険的かも。ボトムの2人はオーソドックスな演奏なのと、リーブマンのフレーズは時々スゴいフレーズがあっても、だいたいの場面ではやはりメロディアスに吹いていて、大人向けの落ち着いたジャズだな、と思わせます。何よりもワイルの曲がどれもいいので、メロディアスな曲を堪能できるところもいい。3曲目は活発でテーマのリハーモナイズが印象的なアップテンポの曲。こういう曲がスパイスになっています。なぜか6、10曲目は本職ではないピアノの演奏ですが、それなりにいい味かも。9曲目はなぜかファンク・ビートです。

2009/11/03

The Monterey Quartet: Live At The 2007 Monterey Jazz Festival/Dave Holland/Gonzalo Rubalcaba/Chris Potter/Eric Harland

Themonterey
豪華なメンバーのライヴですけど、曲調などを考えると、臨時かつ変則編成のデイヴ・ホランド・クァルテットと考えていいようですね。このバンドも現代ジャズの側面のうち、特に「変拍子」が強調されています。私もそれほどリズムに強い方ではないので、どこが何拍子とかまでは理解できないですけど、一般の人には不思議なビート感として理解されるんではないかと思います。演奏する方はかなり大変だと思うのですが、元々デイヴ・ホランドのバンドは変拍子が多かったので、そこで鍛えられたか、それに強い人選だったか。もちろん演奏内容は最高です。個人的今年のベスト3に入るかどうか、ですね。


The Monterey Quartet: Live At The 2007 Monterey Jazz Festival/Dave Holland(B)/Gonzalo Rubalcaba(P)/Chris Potter(Ts)/Eric Harland(Ds)(Monterey Jazz Festival Records) - Recorded September 22, 2007. - 1. Treachery 2. Minotaur 3. Otra Mirada 4. Step To It 5. Maiden 6. 50 7. Veil Of Tears 8. Spoken Introduction 9. Ask Me Why

(09/11/01)8曲目にあたる部分は曲ではないですが、他の8曲は2曲ずつメンバーの作曲。ライヴだし、さすがにこのメンバーの演奏はエキサイティング。まさにオール・スターでの演奏です。変拍子が多く、聴く方にとってはカウントしきれないような変拍子も、軽くクリアしてライヴで自然に演奏してしまうあたり、このメンバーのレベルの高さを証明しています。ちなみにゴンサロ・ルバルカバ以外は、在籍時期は違えどデイヴ・ホランド・クインテットに参加した面々。こういう演奏は得意なはずです。ドラムスのエリック・ハーランドのプッシュには定評があり、時々あおりまくっています。でも3、5曲目のようなバラードはしっとりとしていて、それでいてスゴいフレーズもあって一筋縄ではいかなそうで、なかなかです。意外に聴きやすいです。

2009/11/02

The Comet's Tail: Performing The Compositions Of Michael Brecker/Chuck Owen & The Jazz Surge

Chuckcomet
歴史にもし、とかいうことはないのですが、それでもマイケル・ブレッカーにはもっと長生きしてほしかったですね。テナー・サックスではあこがれの人でした。そして今、クリス・ポッターの方に目がいこうとしていますが、これはマイケルが生きていたらどうだったか。

マイケルの曲ばかり集めて、しかもビッグ・バンドで演奏してしまうというアイデア、ありそうでなかなかないもので、ここで実現してくれました。しかも豪華なゲストを迎えての録音です。内容はけっこう満足のいくものでした。作曲者としてのマイケルもたいしたもんですね。現代的なビッグ・バンド・アレンジもいいし、こっち方面が好きな方には、ぜひ聴いていただきたい1枚となりました。


The Comet's Tail: Performing The Compositions Of Michael Brecker/Chuck Owen(Arr) & The Jazz Surge(Mama Records)(輸入盤) - Recorded April 24 and 25, October 18 and November 5, 2007. Randy Brecker(Tp on 1, Flh on 4), Mike Stern(G on 1, 6), Rob Thomas(Vln on 3-5), Dave Liebman(Ts on 5, Ss on 6-7), Mike Mainieri(Vib on 7), Joe Lovano(Ts on 7-8), Per Danielsson(P), LaRue Nickelson(G), Mark Neuenschwander(B), Danny Gotlieb(Ds), Adam Nussbaum(Ds on 6-7), Lowell Adamus(Cello on 4), David Coash(Per on 3-4), Tami Danielsson(Sax), Valerie Gillespie(Sax), Jack Willkins(Sax), Rex Wertz(Sax), Matt Vance(Sax), Chad Shoopman(Tp), Mike Iapichino(Tp), Jay Coble(Tp), Tom Parmerter(Tp), Keith Oshiro(Tb), Tom Brantley(Tb), Jerald Shynett(Tb), Jim Hall(Tb) - 1. Peep 2. Slings And Arrows 3. Itsbynne Reel 4. How Long 'Til The Sun 5. Sumo 6. The Mean Time 7. Take A Walk 8. Everything Happens When You're Gone

(09/10/31) 全曲マイケル・ブレッカーの作曲。彼の作曲面に光を当てるという珍しい手法の、豪華なゲストとビッグバンドでの演奏。アレンジもチャック・オーウェンだけでなく、ヴィンス・メンドーサやギル・ゴールドスタイン他も参加した豪華な顔ぶれ。それぞれのソロも現代ビッグ・バンドのシャープな演奏もいい。マイケルの作曲した曲ってあまりシンプルな曲ではないと思うんですが。4ビートが強調されているアレンジもありますが、アコースティック・ベースであえてファンクの演奏もあるのが彼らしくていいかも。ランディ・ブレッカー、マイク・スターン、デイヴ・リーブマン、ジョー・ロバーノ他、これだけ揃ったのも珍しいですが、ビッグ・バンドのメンバーのソロもなかなかいいです。特にジャック・ウィルキンスのテナー・サックスと、ギタリスト。

2009/11/01

Dark Eyes/Tomasz Stanko Quintet

2115
ECMレーベル2日目でとりあえず一段落。トーマス・スタンコもどこを切ってもスタンコ節なので、大いなるマンネリとでも言いましょうか。でも、そこが独特でいいんだという人もECMや彼のファンには多いかもしれませんね。このレーベルにしては珍しく、3曲目の中盤あたりより、アップテンポの4ビートで本格的なジャズになっています。普通だと4ビートは禁じ手になっているはずなのですが(笑)。最初から最後までほの暗いゆったりとした風景というわけでもなく、このアルバムはちょっとカラフルさはあると思います。でもやっぱりスタンコはスタンコだった、というのを実感するアルバムでもありますね。個人的にはこのぐらいのカラフルさが好み。


Dark Eyes/Tomasz Stanko(Tp) Quintet(ECM 2115)(輸入盤) - Recorded April 2009. Alexi Tuomarlia(P), Jakob Bro(G), Anders Christensen(B), Olavi Louhivuori(Ds) - 1. So Nice 2. Terminal 7 3. The Dark Eyes Of Martha Hirsch 4. Grand Central 5. Amsterdam Avenue 6. Samba Nova 7. Dirge For Europe 8. May Sun 9. Last Song 10. Etiuda Baletowa No.3

(09/10/31)7、10曲目がクリストフ・コメダ作で、他は全てトーマス・スタンコ作曲。バックのミュージシャンもスタンコの地域の人たちか。ベースはエレクトリック・ベース。ちょっと陰鬱な表情のゆったりとしたサウンドの曲が多めで、これはまさにスタンコならではの耽美的な世界。あるときには寄り添い、あるときには語り合い、そんな感じのサウンド。ただ、2曲目は少しビートが聴いていて、ややアップテンポ(?)ながら、メロディ楽器は叙情的。タイトル曲と思われる3曲目は動いては立ち止まると思ったら中途からアップテンポの4ビートのジャズで、ちょっとハードなアドリブ。フレーズが出ては間もある、おとなしめのフリーのようなアプローチの曲も。7曲目は流れるようなフュージョン・タッチに近いです。基本はスタンコ節ですね。

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