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2009/07/30

Takashi/松永貴志

Matsunagatakashi
このアルバム、実は’03年の発売時に買おうと思っていたんですよ。ところが当時はCCCD(コピーコントロールCD)という悪夢のフォーマットでの発売だったため、買うのを止めたんですね。こういうところでお客さんを失うという典型的な例ですね。その後、彼のリーダー作は5枚出てますが、今まで買ってませんでした。最初の2枚以外は、確かCCCDではなかったんですが、恐怖心は消えない(笑)。’08年になって、彼の最初の2枚を通常CDのフォーマットで再発、それをやっと聴いたというわけです。かなりいいじゃないですか。17歳とはとても思えないほどに上手いです。というわけで愛聴盤のひとつになりました。


Takashi/松永貴志(P)(Somethin'else) - Recorded February 24, March 6 and 7, 2003. 安ヵ川大樹(B)、広瀬潤次(Ds) - 1. 宿題 2. High In The Sky 3. Beautiful Love 4. Melon 5. Caravan 6. Night River 7. Yesterdays 8. HIghway Blues 9. A Child Is Born

このデビューアルバムが出た時に松永貴志は17歳。オリジナルが5曲(1-2、4、6、8曲目)と他はスタンダード。1曲目も邦題は「宿題」と子供っぽいタイトルだけど、実際の演奏は目の玉がぶっ飛ぶほどにカッコよい演奏です。ジャズに関しては独学が強いのでは、という印象もあります(習ってたんですね)が、それが個性になって、破天荒なフレーズがよどみなく出ています。ブラインドでは17歳のピアニストとは思えないんじゃないかな。5曲目の「キャラバン」も左手のフレーズが思いっきり動いていてかなりの躍動感があります。ピアノの意図を汲んで、印象深くてカッコよいサウンドで支えているボトムの2人も見事。2曲目は哀愁漂いながらも複雑な進行。曲良し、テク良しの若い稀有なピアニストの出現です。スタンダードも良い。(08年5月14日発売)

2009/07/28

Le Sens De La Marche/マルク・デュクレ

Marclesens
澤野工房のシールが貼ってあるけれども、これはかなり硬派でハードなジャズ(というよりはファンクに近いか)なので、いつもの聴きやすいアルバム群のひとつと思って間違って買ってしまう人がいるだろうなあ、とちょっと心配です。私はもちろんこういうハードなサウンドのアルバムは好きですが、やっぱり少数派かも。なので、ホント、注意してくださいね、とここで書いてもムダかも(笑)。マルク・デュクレというギタリストとその曲、知が勝っていて、しかも曲の自由度が高いです。ギターも独特でジャズと言わなければそうかも、とも言えます。フランスではウケそうですけれど、日本ではどうでしょう。


Le Sens De La Marche/マルク・デュクレ(G)(Illusions)(澤野工房)
Le Sens De La Marche/Marc Ducret(G)(Illusions ILL313004) - Recorded November 2007 and April 26, 2003(on 4). Bruno Chevillon(B), Eric Echampard(Ds), Antonin Rayon(P, Key, Clavinet), Paul Brousseau(Clavinets, Samplers), Tom Gareil(Vib, Marimba), Matthieu Metzger(As, Ss), Hugues Mayot(Ts, Bs), Yann Lecollaire(Cl, Fl), Pascal Gachet(Tp, Bugle, Tp Bass), Jean Lucas(Tb) - 1. TOtal Machine 2. Tapage 3. Le Menteur Dans L'annexe 4. Aquatique 5. Nouvelles Nouvelles Du Front

72分で5曲と長尺な演奏で、全部マルク・デュクレの作曲。大編成の自由な要素もあるファンクの曲中心で、1曲目もエレクトリック・ベースを使用していて、出だしだけ静かで中盤はかなりノリノリ。各楽器もけっこうブロウしています。でもやっぱり聴く人を選ぶサウンドかな。進行の指示もなされていて、長い曲だけあって山あり谷ありのドラマチックな進行になっています。構成やアレンジが決まっているようなポップス的な出だしから、はめを外したフリーな展開をする2曲目、重厚なアンサンブルから自由なギター、そしてファンクをはさんで交互に進む3曲目、叙情的かつ少し浮遊的な世界を生み出す現代音楽的でもある4曲目、静かな中に音が浮かんでは消えたと思ったらファンクで突っ走ったり立ち止まったりの26分台もの5曲目。(09年7月24日発売)

2009/07/27

Alone/トヌー・ナイソー・ピアノ・ソロ

Tonualone
澤野工房でのソロ・ピアノ集というのも珍しいです。でも、トヌー・ナイソーもすでに4枚ピアノ・トリオのアルバムが澤野からでているので、そろそろ別なフォーマットで、というのも分からないでもありません。変に内省的なところがなく、なかなかすっきりとしたピアノですが、曲によってはキース・ジャレットの影響も受けているかな、と思わせる部分もあります。まあ、今のピアニストはいろんな先人の影響を受けているものなのですが。通して聴いていると、あまりスタンダードやオリジナル、ロックやポップスなどの区別をすることなく、一気に聴けてしまう感じです。なかなかバランスの取れているピアノだと思います。


Alone/トヌー・ナイソー(P)・ピアノ・ソロ(澤野工房)
Alone/Tonu Naissoo(P)(Atelier Sawano AS088) - Recorded May 28 and June 4, 2009? - 1. I Remember You 2. Little Vanessa's Day 3. The Way You Look Tonight 4. You Never Give Me Your Money 5. On The Street Where You Live 6. Skylark 7. ...And So She Left... (Ritual Dance) 8. Almost Like Being In Love 9. All I Want 10. We Will Meet Again

トヌー・ナイソー作が2、7曲目の2曲。ビートルズ作の4曲目やジョニ・ミッチェルの9曲目、ビル・エヴァンス作の10曲目などがあって、あとはスタンダード中心。洗練されたフレーズが多いヨーロッパ特有のピアニストではありますが、ある程度の力強さも持ち合わせていて、あまりガンガンとはこないけれども割と男性的な部分もあったりします。それでいて、フレーズの組み立てには反射神経的に知性が勝っていてクラシックの素養も高いようで、知的であるにもかかわらず逆にそれが楽しめてしまう部分もあるようです。4ビートのタイプではなく、8ビートで流れるような感じ、バラードの雰囲気が多く、流麗なピアノのフレーズは飽きさせることがありません。最後にビル・エヴァンスの曲を持ってきていても、タイプは違う感じですね。(09年7月24日発売)

2009/07/26

25(アート・ブレイキー・トリビュート)/マンハッタン・ジャズ・クインテット

Mjq25
マンハッタン・ジャズ・クインテットは、もう結成25周年です。メンバーは少しずつ替わってますし、レコーディングとツアーのためのバンドなので、常時一緒に活動を共にしているわけではないんですけどね。思えば彼らのファーストアルバムが私がジャズにのめりこんだ最初の方のアルバムでした。賛否両論ありますけど、私はデヴィッド・マシューズのアレンジによるジャズ、けっこう好きです。分かりやすくて、しかも昔のジャズに比べてシャープでカッコいい印象がありますからね。ジャズ通の人よりは、ジャズを聴きはじめたばかりの人の方が入っていきやすいんじゃないかな、とは思いますが。アート・ブレイキー・トリビュートのこのアルバムでもMJQ流で演奏しています。


25(アート・ブレイキー・トリビュート)/マンハッタン・ジャズ・クインテット(Birds Records)
25 -Tribute To Art Blakey- /Manhattan Jazz Quintet(Birds) - Recorded Febryary 27 & 28, 2009. David Matthews(P), Lew Soloff(Tp), Andy Snitzer(Ts), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Les Liaisons Dangereuses 2. Moanin' 3. Mosaic 4. Blues For Buhaina 5. Quick Silver 6. Split Kick 7. Come Rain Or Come Shine 8. Blues March

MJQ25周年を記念して、アート・ブレイキーゆかりの曲を演奏しています。そんな中、4曲目だけはデヴィッド・マシューズの作曲で、ブレイキーにトリビュートしているサウンド。有名な曲、渋めな曲などいい塩梅に曲がちりばめられていますけど、ブレイキーのサウンドをそのまま再現するのではなくて、現代のメイン・ストリームジャズで、しかも分かりやすくてシャープな演奏にもっていっています。ドラムスのヴィクター・ルイスがカギになると思いますが、彼もいつものマイペースの演奏で、ブレイキー的ではありません。でも、曲全体から、ジャズ・メッセンジャーズはいい曲が多かったんだなあ、と思います。その曲はいつも、当時に参加していたメンバーの曲だったのも面白いところ。マシューズの訥々としたピアノ・ソロがいい感じ。(09年7月22日発売)

2009/07/25

ステージア乗りから見たスカイラインクロスオーバー

Skacro
ステーションワゴンのステージアを4年近く乗っている(その前にはやはりステージアを9年乗ってました)割には、ステーションワゴン・ユーザーにありがちな、1年に何万キロも走るというわけではなく、年間3千キロぐらいしか走ってないわけなんで、あまり言える立場にはないんですけど。ステージアも’07年6月に生産中止で、代替の自動車を探している人は少なくないと思います。

日産の高級SUVのスカイラインクロスオーバーが7月に出ましたけど、ステージアのオーナーには評判はあまり良くないようです。理由は、まず値段が高すぎる。一番安いグレードで考えても450-460万円は諸経費込みで出てしまって、500万円超えはあたりまえの値段で、外車のステーションワゴンに乗っている人ならまだしも、国産ステーションワゴンに乗る人がそんなにお金は出せないと思います。

そして3.7リットルエンジン(これしかないのです)は大きすぎるし、ステーションワゴン乗りの大半は、そんな性能必要ないと思っているはず。(もちろんワゴン党で走り屋指向の方も少なくないですが。)仮に2.5リットルエンジンの仕様が出たとしても、ステーションワゴンよりはボディは重くなって、メリットはあまり感じられません。居住空間は広くなってないし、荷室に関しては話にならないくらい狭くなっています。そこにそれだけの対価を払うかどうかですよね。ワゴン乗りとSUV乗りとでは価値観が全然違うんですね。

やはり、仕様や価格の点からすれば、現在残っているスバルのレガシーか、ホンダのアコードツアラーに目が行ってしまいますよね。FRでなかったり、エンジンの仕様の点では不満は残りますが。私の場合、あまり距離を乗っていないので、10年はこのままいける可能性が強いです。細かいキズは次回の定期点検の時に直して、ていねいに長くステージアに乗っていこうと、改めて思ったのでした。次の買い替えの時までに、日産で大型ステーションワゴンの復活を願ってますが、今の日産の体制では望み薄のようですね。

楽興の時/大西順子

Onishigakko
11年ぶりの新作、ということです。彼女がなぜ一時期引退していたのか、とか、引退していた時は何をやっていたのか、とか、情報が制限されているせいか全然分からなかったので、このアルバムを聴くまでは、ウデが元に戻っているのだろうか、とか、不安もありました、でも、これを聴いたらそういうことは全部吹き飛んでしまいましたよ。個人的には骨太で自由なピアノを好む性格なので、ピアノ・トリオでの今年のベスト3か、なんてことを考えてしまいました。エリック・ドルフィーの曲も多めで、分かりやすいフレーズではないでしょうけど、久しぶりに聴いてゾクゾクしましたよ。やっぱり彼女は本物です。


楽興の時/大西順子(P)(Somethin'else)
Musical Moments/Junko Onishi(P)(Somethin'else) - Recorded April 30 & May 1, 2009, and September 14, 2008. Yosuke Inoue(B), Gene Jackson(Ds), Reginald Veal(B on 10), Herlin Riley(Ds on 10) - 1. Hat And Beard 2. I Gotta Right To Sing The Blues 3. Back In The Days 4. Bittersweet 5. Ill Wind 6. Musical Moments 7. Something Sweet, Something Tender 8. G.W. 9. Smoke Gets In Your Eyes 10. So Long Eric - Mood Indigo - Do Nothin' Till You Hear From Me

エリック・ドルフィー作が3曲(1、7-8曲目)大西順子作が3曲(3-4、6曲目)、他はスタンダード。そして10曲目はボトムの2人が違う、ライヴ録音のボーナス・トラック。選曲も演奏も相変わらず骨太な印象。1曲目からしてハードな曲をそれに合ったアレンジで弾いてますけど、彼女の自由なフレーズが、ギリギリにバラバラにならずにまとまってせまってきます。2、5、9曲目のスタンダードはソロ・ピアノで演奏され、一定のゴージャスさと、自由闊達さをあわせ持っているようなピアノ。速いテンポで斬りこむように突き進む3曲目やその他の曲も変化に富んでいて素晴らしい。しかも、4、7曲目のようにスローテンポでも独自のカラーが。10曲目は雰囲気が違うけれど、リラックスしたメドレーのライヴで、これまた新鮮で楽しい感じ。(09年7月22日発売)

2009/07/24

Disfarmer/Bill Frisell

Billdisfar
ビル・フリゼールというギタリストは不思議な人で、ジャズからこれほど離れてしまっているにもかかわらず、インプロヴィゼーションを感じさせ、そして病み付きになって追いかけてしまいます。今回も、カントリーやその他のアメリカン・ミュージックをベースにしたある意味サウンドトラック的な曲の構成なのに、そこにはドラマがあって、それなりに深く聴かせてくれるんですね。何たってギター2人、ヴァイオリン、ベースの編成ですよ。それでまったりとしつつ、ここまで彼の世界を見せつけてくれるなんてことは、やっぱり珍しいのではないかと思います。ジャズとは関係ないように見えても、何か、魅力があるような気がします。


Disfarmer/Bill Frisell(G, Loop, Music Boxes)(Nonusuch)(輸入盤) - Recorded Febryary and May, 2008. Greg Leisz(Steel G, Mandolin), Jenny Scheinman(Vln), Viktor Krauss(B) - 1. Disfarmer Theme 2. Lonely Man 3. Lost Night 4. Farmer 5. Focus 6. Peter Miller's Discovery 7. That's Alright, Mama 8. Little Girl 9. Little Boy 10. No One Gets In 11. Lovesick Blues 12. I Can't Help It (If I'm Still In Love With You) 13. Shutter, Dream 14. Exposed 15. The WIzard 16. Think 17. Drink 18. Play 19. I Am Not A Farmer 20. Small Town 21. Arkansas(Part 1) 22. Arkansas(Part 2) 23. Arkansas(Part 3) 24. Lost Again, Dark 25. Natural Light 26. Did You See Him?

(09/07/23)13曲目が全員のフリー・インプロヴィゼーション、あと7、11、12曲目以外はビル・フリゼールの作曲(ただし21-23曲目は他の人の作曲に基づくもの)。メンバーからして、だいたい同じ時期に発売された「All Hat(オリジナル・サウンドトラック)」と似ているし、短い曲が数多く登場するシチュエーションも似ています。ただ、編成はカントリーっぽいですが、そういうような牧歌的な曲もあれば、もっとダークなややロックに近いような曲、ミステリアスで懐かしい感触のあるサウンドの曲、メランコリックな曲も混ざっています。ジャズ度はかなり低い、というより、ないですけれど、何よりもビル・フリのファンにはたまらない世界が広がっています。曲目からするとやはりサウンドトラックを意識したようなドラマ性が垣間見えます。

2009/07/23

RHYTHMATRIX

Rhythma
クリヤ・マコト率いるラテンやフュージョンのユニットということで、あまりメジャーなレーベルではなかったですけれど、大手通販では簡単に購入できました。やっぱりアレンジやフレーズがカッコいいですね。5曲目のようにゆったりした曲もありますが、基本的にラテンの世界で、ほぼ最初から最後までノリの良い曲が続きます。曲によってはかなりノリノリです。こういうゴキゲンなアルバムを聴いてみるのもスカッとするのでいいですね。オリジナルが半数以上ですけど、あまり既成の曲との境目がないような感じで、知らないで聴いているとラテンの有名な曲が連なっているのかとも思ってしまいます。夏にいいアルバムかも。


RHYTHMATRIX(Music Seraph) - Released 2009. RHYTHMATRIX: Makoto Kuriya(P, Key, Prog), Kiichiro Komobuchi(B), Gennoshin Yasui(Per), - Hiroki Murakami(Ds), Akiko Morishita(Cho), Chako(Cho), Saigennji(Vo, Cho), Keiko Abe Strings(Strings), Wilma De Oliveira(Vo), Kazuhiko Obata(G), Gen Ittetsu Strings(Strings), Ryotaro Shibata(G, Palmas), Ayano(Vo), Kiyotsugu Amano(G), Shu Mtsuyama(Ds), Asako Toki(Cutie Voice, Cho), Karen Aoki(Healing Voice) - 1. Tombo Misturada 2. Berimbau 3. イパネマの娘 4. Don Segundo 5. 素顔のままで 6. Samba De Gato 7. Clockers 8. Dear Tomorrow 9. Rhythmatrix Interlude 10. So Far

基本の3人のユニットに、曲によってゲストが参加という構成。出演者が豪華です。ラテンやボッサの曲に混じってビリー・ジョエル作の5曲目も入り、クリヤ・マコト作曲ないしは共作は4、6-9曲目の5曲とコモブチキイチロウ作曲の10曲目。ただ、どの曲もノリが良かったり、都会的な気分だったりと、日本人が作曲した曲が半分以上入っている感じはあまりしません。クレジットされてないドラムスは打ち込みか。ラテンではヒットしておなじみの1曲目は出だしは変拍子ながら、本編に入るとゴキゲンな4拍子のラテンビートでノリノリ。しかも、随所にフュージョンのキメが織り込まれていて、これまたスリリングでカッコいいアレンジです。やはり「リズマトリックス」のユニット名だけのことはあります。親しみやすくてマニアックな感じ。(09年7月8日発売)

2009/07/22

Hortobagyi/Kurtag Jr./Lengyelfi/Kurtagonals

2097
ECM New Seriesはまとまって数枚ずつ出ることが多いのですが、今回はこの1枚のみ。次は9月に3枚出るようです。ただ、今回のこのアルバム、現代音楽家の息子が参加していますけど、現代音楽というよりは、エレクトロニクスを多用した、最近流行りの音楽という感じで、その息子もそのクリエイターという雰囲気だし、あえてNew Seriesにしなくてもいいのではなかったかと思います。エヴァン・パーカーのエレクトロ・アコースティック・アンサンブルと方向性は違ったサウンドではあるけれども、音響系には違いないので、まあ、こっち方面の音楽としては楽しめるのではないかと思います。ですので現代音楽度もジャズ度もない音楽ですが、ある方面ではウケるかもしれないです。


Hortobagyi/Kurtag Jr./Lengyelfi/Kurtagonals(ECM New Series 2097)(輸入盤) - Recorded August 2008. Hortogonals: Laszlo Hortobagyu(Synth, Computers), Gyogy Kultag Jr.(Synth), Miklos Lengyelfi(B, Effects) - 1. Intraga 2. Kurtagamelen 3. Interrogation 4. Lux-abbysum 5. Dronezone 6. Kurtaganja 7. Twin PeaX 8. Necroga

(09/07/22)Gyogy Kultagは20世紀ルーマニア生まれのハンガリーの作曲家ですが、Gyogy Kultag Jrは’54年生まれの息子。作曲はこの3人とFerenc Haaszの計4人でやっていますが、コンピュータ(エレクトロニクス?)やシンセサイザーを使ったシリアスな環境音楽のようなサウンドで、ゆったりしながらも時に派手な音使いと、ドラマチックで意外に骨太なサウンドの展開を聴かせてくれます。New Seriesでなくてもいいくらいの内容です。

2009/07/20

STEPさんに行った/スイングジャーナル値上がり

090701step
今日思い立って25日に閉店予定の千葉県館山市のSTEPさんへ車で行ってきました。5割引きセールだったのと、前回5月6日に行った時はあまりにもお店の展示枚数が多かったので、改めてチェックしに。収穫は15枚で、遠方から来たからと20,000円ジャストにさらにオマケしてもらえましたよ。

あと5日間ですが、お店の方、頑張ってください。そして10年ちょっとの間、取引させてもらってありがとうございました。

STEPさんの写真を撮って来るのを忘れたため、STEPさんから許可を得て写真を拝借しました。


ところでスイングジャーナルの8月号を、今月は18日(土)に発売されたので購入しました。定価が1,100円から1,200円に値上げしてました。編集後記その他にもこのことがふれられておらず、これはジャズ雑誌の完全購読中止になるのも近いのかな、と予感させます。JAZZ LIFEとジャズ批評はもう購読はやめてますしね。内容はこれといって変化がないので、売り上げが落ちているんでしょうね。何だか読者をナメてるな。

仕事での経験法則で、値上げをしても、売上高、あるいは利益が、お客さんが値上げでそれ以上に離れていくことにより、値上げ前より悪化するケースがあります。昨年の紙などの原材料費の値上がりなども響いているんでしょうけど、黙って値段を上げるよりは何か一言あってもいいんじゃないでしょうか。

2009/07/19

Ultrahang/Chris Potter

Chrisultra
今までクリス・ポッターは追いかけていなくて、むしろ亡くなったマイケル・ブレッカーのファンだったのですが、現代ジャズを語る上では聴き逃せない人だし、今回まだ入手できるリーダー作だけでも聴いてみようと思いました。いい機会に新譜が出てくれて、最新のサウンドを聴くことができました。やっぱり、ちょっとハードな現代ジャズのサウンドの要素、ありますね、ビートはファンクの曲が多いし、ベースレスだしで。でも、聴く人を選ぶかもしれないけど、ハマるとコワいミュージシャンだな、と思います。世間のジャズ雑誌とニューヨークのジャズシーンが乖離している現象、このアルバムを聴くとよく分かります。


Ultrahang/Chris Potter(Ts, Bcl)(ArtistShare)(輸入盤) - Released 2009. Craig Taborn(Key), Adam Rogers(G), Nate Smith(Ds) - 1. Ultrahang 2. Facing East 3. Rumples 4. It Ain't Me, Babe 5. Time's Arrow 6. Small Wonder 7. Boots 8. Interstellar Signals

(09/07/19)1曲目のタイトル曲が4人でのフリー・インプロヴィゼーション(作曲されたファンクのようです)で、3曲目がアダム・ロジャース作でギンギンのギターを聴けて、4曲目が明るく牧歌的なボブ・ディラン作。他は全てクリス・ポッター作。ベースレスでの現代ジャズ・ファンクのバンドですけど、ベースパートはベースシンセ(?)が担当していて、あまり不自然感はありません。メカニカル、変拍子、不規則的な進行の曲もあり、やはり現代ジャズ。ビートはファンクの曲が多く、ある意味ハードな雰囲気を持っています。でもこのハード感がいいですね。まあ、のどかな曲もありますが。ポッターのテナー・サックスとバス・クラリネットの持ち替えがなかなか効果的。8曲目は静かなフリーの場面もあって、流れるように後半盛り上がります。

2009/07/18

フェンダーのジャズベース、今日退院

Jazzbass
フェンダーのジャズベース、今日の夕方退院しました。ネックの反りの直しとフレットのすり合わせをはじめ、錆びたネジやバダスのブリッジの交換、ボリューム、そのプレートの交換、ジャックが接点不良につき交換、その他全体調整といろいろ修理してもらいました。

それで35,000円弱なので、けっこう安くあげてくれたのでは、と思います。交換したあたりは新品同様になりましたよ。もちろんボディなど、経年変化はやむを得ないですけど。

弦高が低くなって、ピックアップも高さを上げてもらったので、今まで強く弾かなければ音が出なかったものだから、ピックアップに弦が当たってしまい、弾き方を変えなければならなくなってしまいました。まあ、普通のセッティングをしてもらったので、それが正常なんですけれども。

’78年製のUSAジャズベースですが、弾いてない期間があまりにも長かったのでサビサビのボロボロでした。よくここまで直してもらえたと思います。6月29日に修理依頼して、長かったけど、待った甲斐がありました。

ついでに、ベース用のマルチエフェクター(ZOOMのB2.1u)が15,000円ほどだったので購入。1個1万円のコンパクトエフェクターよりはお徳かも。これから子供と共用で使います。

2009/07/17

Poesia/Edward Simon Trio

Edwardpoesia
エドワード・サイモンはCriss Crossレーベルで知ったピアニストですが、その後Cam Jazzに移籍したんですね。同じメンバーでの2作目になりますが、ジョン・パティトゥッチとブライアン・ブレイドという、夢のようなコンビと組んでいます。ここでも4ビートというわけではなけれども、いろいろ変化に富んだリズムで、時には元気に賑やかに、ですが、タイトルの通り「詩的」な部分もあるように感じます。まあ、この3人ならば私の場合買って正解なのですが、いわゆるスウィングするジャズではないので、好き嫌いは出てくるかもしれませんね。最初と最後に持ってきたテイク違いのソロ・ピアノの曲が方向付けをしているような気がします。


Poesia/Edward Simon(P) Trio(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded February 14 and 15, 2008. John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. My Love For You (Take 1) 2. Winter 3. Giant Steps 4. One For J.P. 5. Roby 6. Poesia 7. Intention 8. Triumph 9. My Love For You (Take 2)

(09/07/16)2、5曲目がジョン・パティトゥッチ作で、3曲目がジョン・コルトレーン作の他はエドワード・サイモン作。同じメンバーのトリオでは2作目。詩的な曲もあるけれど、という感じです。1、9曲目のテイク違いは耽美的にソロ・ピアノで表現している世界。静かな場面と賑やかな場面とで変化に富むドラマチックな2曲目、有名な曲を解体・再構築した感じの自由なアプローチの3曲目、ファンクタッチな、多重録音でエレキ・ベースをフィーチャーする4曲目、しっとり感と哀愁のあるバラードの5曲目、タイトル曲でも、美しいけれどかなり元気な感じの、変幻自在な雰囲気もある6曲目、7拍子基調(4分の4もあり?)でミステリアスな雰囲気をかもし出しながら進行していく7曲目、6拍子基調のピアノの裏ビートが印象に残る8曲目。

2009/07/16

Ancestral Devotion/Lonnie Plaxico Group

Lonnieances
ロニー・プラキシコがまた自主レーベルでCDを出しました。自主レーベルだとけっこう好きなことがやれるので、彼の場合楽しみだったりしています。ここでも、半数の曲で、けっこうハードかつ都会的な曲を演奏して、これでこそ彼だ、と思ったりしています。でも、人によってはこういうメカニカルなサウンド、疲れてしまうんじゃないかな、なんて余計な心配をしたりして。メンバーも有名な人はほとんどいませんが、テクニックの方は抜群です。バラードの曲もあるけれど、こういう刺激的なファンク調の曲たちに埋もれてみるのもいいんじゃないかな、と思います。まあ、マニア度は高そうではありますが。


Ancestral Devotion/Lonnie Plaxico(B) Group(Plaxmusic)(輸入盤) - Recorded January 14, 2008. Helen Sung(P, Org, Key), Kenny Growhoski(Ds), Mike McGinnis(Ts), Jeff Hermason(Tp), Marvin Sewell(G on 2), Gary Fritts(Per on 2, 10), Kahlil Kwame Bell(Per on 1, 4, 7-8) - 1. Ancestral Devotion 2. Nile River Valley 3. Goddess Maat 4. Rude Awakening 5. The Teachings Of Ptah Hotep 6. Tekhenu(Obelisk) 7. Hallucination 8. Smile 9. Osiris & Set 10. In The Rain

(09/07/15)2曲目が参加者3人のちょっと素朴な感じもする、ギターがロック的なフリー・インプロヴィゼーションで、7-8、10曲目以外はロニー・プラキシコの作曲。M-BASEとはちょっと違っているとは思うけれども、まさにそんな感じの都会的かつメカニカルな1曲目ではじまります。4-6、9曲目もこのタイプに属するかな。曲ごとに変化に富んでいて面白いし、聴いていて、けっこう読譜力とか、演奏力とかを要求されてしまうのではないかと思ってしまいます。ドラムスも目立っていて、とにかくカッコいいサウンド。静かな曲(3曲目)も夜の都会を連想させます。7曲目のバド・パウエル作は現代的なサウンドを絡めて料理しています。8曲目のチャーリー・チャップリン作は静かなマッタリとしたバラード。でも、ちょっとマニアックかな。

2009/07/15

Jamaaladeen Tacuma's Coltrane Configurations

Jamalacoltrane
ちょっと前にスティーヴ・キューンの「Mostly Coltrane」を聴いて、あのアルバムもコルトレーンそのままではなく独自色を出していてけっこうインパクトが高かったのですが、今日紹介するアルバムも、別の意味でインパクトが高いアルバムではありました。このアルバムは、精神性は高いと評価する人と、全然なし、と評価する人と別れるんではないか、と思っています。それはエレクトリック・ファンクでコルトレーンの曲を演じてしまったという表面的な理由があります。もっとも私もコルトレーンはリアル・タイムではなかったので、ジャズのひとつとして聴いてますけど。でも、問題作には違いないだろうなあ、と思いますよ。


Jamaaladeen Tacuma(B)'s Coltrane Configurations(Jazzwerkstatt)(輸入盤) - Recorded October 25, 2008. Tony Kofi(As, Ss), Orrin Evans(Key), Tim Hutson(Ds, Boom Boom) - 1. India 2. Dahomey Dance 3. Impressions 4. Naima 5. A Love Supreme

(09/07/14)ライヴ盤で、ジョン・コルトレーンの曲をファンクで演奏しています。一部フリーになったりするところもありますが、エレクトリック・ベースにキーボード(時にピアノ)で、かなりエレクトリック・ファンクのサウンド。「至上の愛」とか有名な曲が多いので、ここまでファンクにしてしまっていいのかな、と思いますが、コルトレーンの精神性とか思想性を外して考えれば、いい感じかも。4曲目「ネイマ」はバラードです。リーダーのジャマラディーン・タクーマはオーネット・コールマンのバンドにも参加していたベーシスト。でもノリ重視の曲に仕上がりつつ、時にサックスとドラムスのデュオになる部分があるなど、見せ場も用意しています。「至上の愛」では、例のヴォーカルないしはかけ声の部分もありつつ。冒涜だと言う人もいるかしら。

2009/07/14

ウェア・イズ・ゼア/ミリアム・アルター

Myriamwhere
1年とちょっと前の国内盤新譜ですが、この頃はワードレコーズがEnjaのCDを発売していました。クラウン、徳間ジャパン、ミューザックと、よく配給会社がかわって、コロンビアとワードレコーズと並列して発売していた時期も。まあ、そういうことはどうでもいいにしても、このアルバム、哀愁度は群を抜いていると思います。ジャズと言うよりは美旋律の哀愁音楽を聴いている、という感じでしょうか。ジャズのイディオムは影をひそめ、4ビートも出てきませんし。でも、最近のヨーロッパではそれが当たり前になりつつもありますけれども。ミリアム・アルター本人は作曲だけで演奏はしない、というのも変わってますが、出来はけっこういいです。


ウェア・イズ・ゼア/ミリアム・アルター(Comp)(Enja)
Where Is There/Myriam Alter(Comp)(Enja) - Recorded August 13 and 14, 2007. Jaques Morelenbaum(Cello), John Ruocco(Cl), Rierre Vaiana(Ss), Salvatore Bonafede(P), Greg Cohen(B), Joey Baron(Ds) - 1. Was It There 2. Still In Love 3. Come With Me 4. In Sicily 5. I'm Telling You 6. It Could Be There 7. September 11 8. Catch Me There

ジャキス・モレレンバウム(Cello)、ジョン・ロッコ(Cl)、ピエール・ヴァイアナ(Ss)、サリヴァトーレ・ボナフェデ(P)、グレッグ・コーエン(B)、ジョーイ・バロン(Ds)。全曲ミリアム・アルターの作曲。本来彼女はピアニストであるわけなんですが、ここでは作曲に専念し、ピアノは他のミュージシャンに任せているという、コンボ・ジャズのリーダー作にしては珍しいアルバム。ただ、彼女の哀愁を含んだ美旋律は生かされているし、それぞれのミュージシャンも曲に合った、いい演奏を聴かせてくれます。チェロ、クラリネット、ソプラノ・サックスの参加もそのサウンドを印象づけています。構築されている部分も多そう。曲は似ている感じの哀愁漂う曲が多めですが、彼女の特徴だし、これはこれで個性であって、いいと思う。リズムもおとなしめの曲もありますけど4ビートはなく、やや躍動的なリズムもあって、やはりグレッグ・コーエンとジョーイ・バロンのコンピはかなり強力です。哀愁度では出色の作品。(08年2月20日発売)

2009/07/13

Kind Of Brown/Christian McBride & Inside Straight

Chriskind
クリスチャン・マクブライドの新作はアコースティック・ベースで勝負するアルバムになりました。肩の力が抜けているような気がするので、「勝負する」というのとは違う印象かな。けっこうバリバリとアップテンポで進んでいく曲もあるのですが、何となくあっさりした感じ。しかも汗のにおいがあまりしないような、すっきりとした印象のサウンドのジャズではあります。リズムもいろいろなものを取り入れているし、モロにジャズでっせ、という場面も多くないことも理由なのかも。でもそのアクの薄さから、このアルバムを好んで受け入れる方は多いのではないかな、と思います。ミュージシャン達のテクはもちろん、バッチリ。


Kind Of Brown/Christian McBride(B) & Inside Straight(Mack Avenue Records)(輸入盤) - Released 2009. Carl Allen(Ds), Eric Scott Reed(P), Steve Wilson(Sax), Warren Wolf, Jr.(Vib) - 1. Brother Mister 2. Theme For Kareem 3. Rainbow Wheel 4. Starbeam 5. Used 'Ta Could 6. The Shade Of The Cedar Tree 7. Pursuit Of Peace 8. Uncle James 9. Stick & Move 10. Where Are You?

(09/07/12)2、7、10曲目以外はクリスチャン・マクブライドの作曲。サックス(アルトがメインだと思います)とヴァイブラホン、ピアノのフロントなので、サウンド的にはソフトな感触で、メインストリームを行きつつも、あまりトンガッたりしないで、洗練された現代ジャズ。1曲目は8ビートのファンクですが、比較的スマートにまとまっている感じ。アップテンポの4ビートからボッサ的リズム、4拍3連12ビート、バラードの曲までいろいろ揃っていますが、その音数の割にはあっさりとしたサウンドの印象。もちろん演奏している難易度は高いものもけっこうあると思いますし、バリバリと弾く(吹く)フレーズはスリリング。でもその安定感とストレートなジャズの安心感とで、気軽に聴けてしまう雰囲気を持っています。9曲目は斬り込んでくる感じも。

2009/07/12

Gettin' Blazed/Jermaine Landsberger

Jermainegettin
普通だったら知らないミュージシャンの冒険買いって、私の場合あまりしないのですが、このアルバムはパット・マルティーノが3曲に参加、しかも他にジェームス・ジナスにハーヴィー・メイソンも参加、ということで買ってみました。やはり到着後2ヶ月してやっと聴きましたが。パットだけではなくて、他の曲でのギタリストAndreas Obergも音色こそ違え、パットを髣髴とさせるようなバリバリ弾きもやってのけるので、このアルバムは買って正解だと思いました。選曲はやや渋めかなと思いましたけど、演奏はバラードもあったり弾きまくる曲もあったりと、変化に富んでいます。ベーシストが別にいるため、オルガンでもドロ臭さはあまりないです。


Gettin' Blazed/Jermaine Landsberger(Org, Key)(Resonance Records)(輸入盤) - Recorded May 2008. Pat Martino(G on 1-2, 6), Andreas Oberg(G), James Genus(B), Harvey Mason(Ds), Gary Meek(Ts, Ss, Fl on 1-2, 9-10), Kuno Schmid(Synth, Key) - 1. Sno'Peas 2. Brazilian People 3. Ballada Para J 4. Three Base Hit 5. Valse Manouche 6. Romance 7. Babik 8. Another Star 9. Night Ballad 10. Filthy McNasty

(09/07/12)Jermaine Landsberger作は2曲(5、9曲目)のみ。オルガンがメインとはいってもベースレスではなくて、しかもフェンダーローズもクレジットにあります。サイドに参加するミュージシャンが非常に豪華で、3曲に参加するパット・マルティーノはもちろん素晴らしいですが、もう一人のギタリスト、Andreas Obergも割と出る時はバリバリとフレーズを弾きまくるタイプで、けっこういい感じです。選曲はすティーヴィー・ワンダー作(8曲目)、ホレス・シルヴァー作(10曲目)と散見されるも、全体的に渋めの選曲です。そこにしっかりしたミュージシャンが参加して堅実な演奏になっているという印象。もちろんギターや管楽器のソロは目立ちます。ベースのジェームス・ジナスもエレキとアコースティックのベースを使い分けて健闘してます。

2009/07/11

Music We Are/Jack DeJohnette/John Patitucci/Danilo Perez

Jackmusic
ジャック・ディジョネットのリーダー作で、ベースがジョン・パティトゥッチでピアノがダニーロ・ペレスとくれば聴きたくなります。同じレーベルから出た前作がヒーリング・ミュージックだったので心配していましたが、これはれっきとしたジャズです。と言っても、彼らの演奏するジャズはスウィングしない系統のフリーにも近いシリアスなジャズですね。その点をわかって買っていれば、けっこう楽しめるんではないかと思うのですが。8曲目とか11曲目とか叙情性の高い静かな曲もあったりします。まあ、これも現代ジャズといえば現代ジャズなんですけど、ディジョネットの個性満載で、なかなかいいなあ、と思いました。


Music We Are/Jack DeJohnette(Ds, Melodica)/John Patitucci(B)/Danilo Perez(P, Key)(Golden Beams)(輸入盤) - Recorded February 22-24, 2008. - 1. Tango African 2. Earth Prayer 3. Seventh D, 1st Movement 4. Seventh D, 2nd Movement 5. Soulful Ballad 6. Earth Speaks 7. Cobilla 8. Panama Viejo 9. White 10. Ode To MJQ 11. Michael

(09/07/11)ジャック・ディジョネット作が4曲(1、3-5曲目)、3人のフリー・インプロヴィゼーションが3曲(2、6、10曲目)8曲目以外は他のメンバーのオリジナル(7、9、11曲目)。ベースはエレクトリック・ベースとアコースティック・ベースを使い分けてエレキ・ベースの時は低音域と高音域を多重録音しています。ピアノもアコースティックとキーボードとあり、これは片手ずつ弾いている感じ。表現の幅は広いけれども、かなり自由なフレーズを作り出すジャズ、あるいはファンク。メロディカの登場、時に変拍子、エレキとアコースティック、そしてフリー・インプロヴィゼーション。このメンバーなのでかなり安定もしているし、スリリングな場面も。時にミステリアス。スウィング感とは別ものですが、唯一無二的なトリオの演奏が楽しめます。

2009/07/09

Between The Lines/Mike Moreno

Mikebetween
マイク・モレノはCriss Crossレーベルで1枚リーダー作を聴いたことがあるけれど、アルバムとしてはこちらの方がいい感じです。曲によってはアコースティック・ギターとエレキ・ギターを両方使って多重録音をしています。時に現代ジャズとはどういうサウンドか、という問いかけがあるとすると、このアルバムが的確な答えを出してくれるんじゃないのかな、と思います。まあ、現代ジャズという幅広い側面のひとつですけれどもね。アルバムコメントを書いてみましたけれど、字数制限もあって、あまりうまく表現できなかったな、という実感はあります。このアルバムに関しては、まず聴いてみて、と思います。ただある程度内省的な面もありますので、やはり聴く人を選ぶんじゃないか、とは思いますけど。個人的にはだいぶ気に入りました。


Between The Lines/Mike Moreno(G)(Worldculture Music)(輸入盤) - Recorded June 10-11 and July 13, 2006. John Ellis(Ts, Ss on 3, 6, 8), Marcus Strickland(Ts on 1-2), Aaron Parks(P), Doug Weiss(B), Kendrick Scott(Ds on 1-6), Tyshawn Sorey(Ds on 8) - 1. World Of The Marionettes 2. Old Wise Tale 3. Forward And Back 4. Gondola 5. Road Song 6. Between The Lines 7. Still Here 8. Uncertainty

(09/07/09)全曲マイク・モレノの作曲。現代ジャズなのでバップ色はなく、浮遊感があって、時にバリバリと紡ぎだすフレーズが聴きどころ。現代色は他のメンバーも強いです。その複雑なコード進行と構成で作曲された温度感の低い浮遊感を楽しめる1曲目、静かな出だしから都会的なややアップテンポの4ビートで進んでいく2曲目、内省的と思うとサウンドがバリバリ盛り上がる部分もあるドラマチックな3曲目、メランコリックなアコースティックギターから発展するバラードの4曲目、薄暮の中を漂うギターとピアノからセンシティヴな盛り上がりのある5曲目、アルバムの中では一番元気がある現代4ビートのタイトル曲の6曲目、生ギターとピアノで醒めた情熱があるような7曲目、アップテンポで盛り上がったり静かになったりの8曲目。

2009/07/08

All Hat[Original Motion Picture Soundtrack by Bill Frisell]

Billall
実際の映画を観てみたいなあ、と思わせる音楽ですが、インストルメンタルのカントリー調の曲が多くて、フォーク、ロック調の曲がそれに混ざるという感じです。あえてここでこのアルバムを出したのは、ビル・フリゼールが音楽を担当しているからで、いわゆるジャズ色はありません。でも、彼のファンにとってみれば、彼の世界がこれでもか、と出てくるので、ある意味のどかな、そして時にギュワーンとくる、こういう世界にひたってみるのもいいのかも。でもジャズではないので、そこのところはご理解の上、入手してください。音楽から先に聴くと、どういう映画なのか、気になってしまいます。


All Hat[Original Motion Picture Soundtrack by Bill Frisell(G)](EmArcy)(輸入盤) - Released 2008?. Greg Leisz(Steel G, Mandolin), Jenny Scheinman(Vln), Viktor Krauss(B), Scott Amendola(Ds, Per), Mark Graham(Harmonica) - 1. John Hardy 2. Opening Theme 3. Meet The Stations 4. Chrissies Fall 5. Peckerwood 6. Hardy Race 7. Empty Barn 8. Stable Scene 9. Sting 10. Etta Interlude 11. Theme Version 2 12. Chrissies Theme 13. Theme Version 3 14. Empty Barn Part 2 15. Station Theme 16. Interlude 2 17. John Hardy/Ray Returns To Etta 18. Ray Driving 19. Empty Barn Part 3 20. Theme Version 4 21. Ray And Etta 22. Jacksons Epiphany 23. Hardy Bar Song 24. Theme 5/Waltz 25. Interlude 3 26. Hardy Duet 27. Chrissie In The Meadow 28. Sonny's Losing Montage 29. Last Race 30. Etta's Theme 31. End Credits

(09/07/07)映画のオリジナル・サウンド・トラックで音楽はビル・フリゼールによるもの。短い曲が続きますが、いわゆるジャズ色はなく、アメリカン・フォークや、カントリーの世界のインストルメンタルでカラッとしたアコースティック中心(ビルはエレキ・ギターも使いますが)の音楽が、ほのぼのと展開しています。一部にエレキ・ギターでギュワーンというサウンドのロック調の曲もあるけれども彼の音です。ビルの一面が出ている音楽でもあるので、彼のファンには興味深いアルバムかもしれません。でもジャズ度がないので、聴く人を選ぶアルバムとなるでしょう。ゆったりしたり、ちょっとダサめだけど今っぽいビート感が出たりと、いろいろなロック、カントリー音楽を聴かせてくれます。アメリカ音楽の今と昔が混在しているような雰囲気も。

2009/07/07

Calima/Diego Barber

Diegocalima
Flyのグループの演奏を続けて聴きます。録音の順番ですけど、セカンドにあたる「SKy & Country」(ECM)は2回に分けて録音していて、このアルバムの録音がその間にはさまるようなかっこうでされていました。ここではディエゴ・バーバーというギタリストが主役になっていますので、Flyのメンバーはバックでの演奏という感じが強いです。でも、これだけのメンバーなので実に安定しています。ただ、このメンバーのウリ(と個人的に思っている)自在な変拍子バシバシの演奏が影をひそめてしまっているのが残念です。このアルバム、好意的に見ればラルフ・タウナー的なギタリストとも言え、否定的に見ればジャズ度が薄い演奏とも言えます。好みでけっこう分かれるのでは。


Calima/Diego Barber(G)(Sunnyside)(輸入盤) - Recorded April 2008. Mark Turner(Ts), Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Piru 2. 190 East 3. Desierto 4. Catalpa 5. Lanzarote 6. Richi 7. Virgianna 8. Air

(09/07/05)FlyのメンバーとDiego Barberとの録音で、全曲彼の作曲。クラシック・ギターメインで、ギターのフレーズもそれにあった奏法。ただ曲自体は個性的でけっこういい。Flyのメンバーはサポートにまわることが多く、変拍子は影をひそめ、あくまでも主役を盛り上げつつサウンドを作り上げていく雰囲気です。ギターもある程度饒舌ではあるのですが、どちらかというと端正な印象。インプロヴィゼーションとしてのやり取りよりは全体的な調和のサウンドとして聴く方がいいかも。サックスが加わる場面では、フュージョン的なカラッとした感触の時もあります。でも4、7曲目のように、ファンク的なフレーズでけっこう激しい曲を演奏することも。これはなかなか迫力です。ラストの曲が20分台の大作で、なかなかドラマチックな展開。

2009/07/06

Fly/Mark Turner/Jeff Ballard/Larry Grenadier

Markfly
先にECMから今年出たセカンドの「Sky & Country」を聴いていて、さかのぼって聴いた珍しいパターンです。う~ん、セカンドの方はECMから出ただけあって抑制が効いているけど、こちらはSavoyなので、音が出ている部分はけっこう賑やかだったりします。それでいて、マーク・ターナーは一部前面に出てきても意外に静かだなあ、とか。それぞれ特色があって甲乙付けがたいのですが、一般的にはこちらのファーストの方がウケるサウンドなのでは、と思います。でもよく出てくる変拍子が何拍子かカウントできないものが多いので、ちょっとクヤしいです(笑)。こういう音楽はそういうところまで聴けてなんぼ、というところもあるような気がします。


Fly/Mark Turner(Ts)/Jeff Ballard(Ds)/Larry Grenadier(B)(Savoy Jazz)(輸入盤) - Recorded June 16-18, 2003. - 1. Child's Play 2. Fly Mr. Freakjar 3. Steak 4. JJ 5. State Of The Union 6. Emergence/Resurgence 7. Todas Las Cosas Se Van 8. Piano Tune 9. Spanish Castle Magic 10. Lone

(09/07/05)このメンバーでは1枚目の録音。3人のフリー・インプロヴィゼーションが2曲目に、リード・アンダーソンの曲が7曲目、ジミ・ヘンドリックスの曲が9曲目にあって、あとは他の各メンバーの作曲。位置的にはボトムの2人の曲が多めなので、彼らが主導権的役割なのか。マーク・ターナーは冷静に淡々と拭き続ける場面は多いにしろ、2枚目のECM盤に比べて、リズムも盛り上がりが多いし、ターナー自身も積極的なフレーズは増えていて、こちらのアルバムの方が活発なのかもしれません。あとはピアノがないので、拍がはっきりしませんけど、変拍子の曲が多いようです。それを3人の高度なテクニックでさりげなく演奏してしまうという感じ。空間が多いので、特にジェフ・バラードのテクニカルなドラムスが目だっています。

2009/07/05

’09年私的上半期ベスト3

Chickfive
Branfordmeta
2099
今年の上半期ベスト3はあまり迷うことなく決まりました。特にベスト3内の順位はつけてませんけど、こんな感じです。


ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ/チック・コリア(P、Key)&ジョン・マクラフリン(G)(Universal)
Five Peace Band Live/Chick Corea(P, Key), John McLaughlin(G)(Universal) - Recorded October and November 2008. Kenny Garrett(Sax), Christian McBride(B), Vinnie Colauta(Ds), Guest: Herbie Hancock(P on 7) - 1. Raju 2. The Disguise 3. New Blues, Pld Bruise 4. Hymn To Andromeda 5. Dr. Jackle 6. Senor C.S. 7. In A Silent Way/It's About Time 8. Someday My Prince Will Come

「リターンズ/リターン・トゥ・フォーエヴァー」とどちらをあげようか迷ったんですが、リユニオン的な演奏よりも40年ぶりの共演でCD2枚組、139分にわたって演奏を繰り広げるこちらの方にしました。こちらは2人以外は中堅どころのオールスターセッションという感じです。


メタモルフォーゼン/ブランフォード・マルサリス(Sax)(Marsalis Music)
Metamorphosen/Branford Marsalis(Sax) Quartet(Marsalis Music) - Recorded August 25-27, 2008. Joey Calderazzo(P), Eric Revis(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) - 1. The Return Of The Jitney Man 2. The Blossom Of Parting 3. Jabberwocky 4. Abe Vigoda 5. Rhythm-A-Ning 6. Sphere 7. The Last Goodbye 8. And Then, He Was Gone 9. Samo 10. Aunt Hager's Blues[Bonus Track]

メインストリーム系のジャズでは硬派なものを好みます。進化していく現代ジャズという点では、このアルバム、かなりポイント高いです。難しい印象もありますが、現代ジャズを通っていく上で、避けられない気がしています。


Mostly Coltrane/Steve Kuhn(P) Trio w/Joe Lovano(Ts, Tarogato)(ECM 2099)(輸入盤) - Recorded December 2008. David Finck(B), Joey Baron(Ds) - 1. Welcome 2. Song Of Praise 3. Crescent 4. I Want To Talk About You 5. The Night Has A Thousand Eyes 6. Living Space 7. Central Park West 8. Like Sonny 9. With Gratitude 10. Configuration 11. Jimmy's Mode 12. Spiritual 13. Trance

ジョン・コルトレーンの精神性うんぬんということになると、ちょっと弱いですが、あくまでもECMでコルトレーンの曲をやってみました、という位置付けにはなるんじゃないかと思います。演奏は素晴らしいし、ECMだと個性が強いアルバムが多いけれど、一般の方が聴いても、けっこう聴けるのでは、と思います。


(次点)Sight/Adam Rogers(G, P on 1)(Criss Cross 1313)(輸入盤)
これも個人的にはポイントかなり高かったですけど、より多くの人にウケるかどうか、ということで、次点にしました。

2009/07/04

Paul Motian On Bloadway Vol.5

Paulbroad5
ポール・モチアンのこの新作は4月に入手したのですが、やっと聴くことができました。相変わらず上手いんだか下手なんだかよく分からないドラムスですけれど、曲全体のコントロールはうまくできていて、何だかみんながバラバラになりそうでいて、まとまっているという不思議なサウンドです。また、Trio2000+Twoとは言っても、前回から大幅にメンバーチェンジが行われたようです。より無名のメンバーになりましたけど、雰囲気はいい感じ。ゲスト扱いの菊地雅章も、もう彼なしではこのサウンドが成り立たないところまできていますね。ただブロードウェイとは言っても、半数は硬派な曲、しかもフリーに近いので、要注意盤には違いないとは思いますが。


Paul Motian(Ds) On Bloadway Vol.5(Winter&Winter Music Edition 910 148-2)(輸入盤) - Recorded June 2008. Thomas Morgan(B), Loren Stillman(Sax), Michael Attias(Sax), Masabumi Kikuchi(P) - 1. Morrock 2. Something I Dreamed Last Night 3. Just A Gigolo 4. I See Your Face Before Me 5. A Lovely Way To Spend An Evening 6. Midnight Sun 7. Sue Me

(09/07/04)Trio2000+Twoでの演奏。1曲目がポール・モチアンの曲で、他はブロードウェイの作品群ですが、少し混沌として、あまりオリジナルとの区別がないように感じます。サックスはサキソフォンとしか表記されていませんけど、曲によってはバリトン・サックスが入って、なかなか心地良いです。2、4-5、7曲目のようにホンワカ温かみもあるバラードもあります。菊地雅章のピアノが、リラックスさせる場面もあるけれど、時にストイックな方向にサウンドを持って行き、ピアノを弾きながら時々うなり声が入ってきます。ゆったりとしつつ、硬派なフリーの上に成り立っているような曲もあって、リズムもバラバラのようで進んでいくというところが、モチアンらしい。ブロードウェイにしては、柔らかい曲だけではないので、要注意かも。

2009/07/03

ブログ「インプレッションズ」の削除

本日ブログ「インプレッションズ」を削除、その300件ほどのエントリーをここ「ジャズCDの個人ページBlog」の方にデータインポートして移し替えました。ブログ「インプレッションズ」は’06年3月末よりホームページの「インプレッションズ」(数日おきに書く日記のようなもの)から移ってきたもので、’07年12月にいったん休止、その後’08年1月から内容を変えて、1ヶ月に1度ぐらい、仕事と趣味のことを書くようになりました。でも開店休業状態だし、ブログの管理数もいくつもあっても、と思ってこちらに移し替えることにした次第です。

ブログは、エントリーを新規に書くごとにRSSの発信もあるので、使わなくなったら放置して、新しいエントリーから他のブログに移る、というのが原則ですけれど、面倒なのとトラックバックは少なかったので、データ移行ということに決めてしまいました。書いてある内容については、ブログの移動により矛盾したところが出てきてしまいましたが、当面そのままにしておきます。またしばらくしたら検索エンジンが拾ってくれるでしょう。

Jazz Journey/ビヨルネ・ロストヴォルド・カルテット&トリオ

Bjarnejazz
澤野工房は、最近は新譜ばかり出すようになってきましたが、以前は復刻販売を手がけていて、古いものは’50年代のものから、比較的最近のものまで出していました。今回のものは澤野で’02年にLPで復刻されたものをCDで出すという企画で、さすが幻盤というような内容ではありますね。「枯葉」もアップテンポで、当時としては新しいサウンドではなかったかと思います。当時のヨーロッパはアメリカに対して数年遅れでジャズが進歩していたと思っていたのですが、案外時差はなかったのだな、と思わせるような内容です。何たって幻盤だったわけで、そういうものを手軽に聴いてみたい方には、ピッタリかも。


Jazz Journey/ビヨルネ・ロストヴォルド(Ds)・カルテット&トリオ(澤野工房)
Jazz Journey/Bjarne Rostvold(Ds) Quartet & Trio(HIT Records HRCD710) - Recorded June 5, 1961. Allan Botchinsky(Tp), Bent Axen(P), Erik Moseholm(B) - 1. Mister Man 2. I Love You 3. Mister P.C. 4. You Stepped Out Of A Dream 5. Fluted Columns 6. Autumn Leaves 7. You Don't Know What Love Is 8. No Problem

別名「馬車」と呼ばれる幻盤がCD化。前半4曲(LPだとA面)がクァルテット、後半4曲がピアノ・トリオでの録音。8曲で40分弱と、比較的コンパクトに各曲がまとめられています。スタンダードやジャズメン・オリジナルによる構成ですが、3曲目にジョン・コルトレーンの「Mr.P.C.」があったり(モーダルな演奏)8曲目にデューク・ジョーダンの「No Problem」があったりと、当時のジャズの進行形の部分に近い曲も取り上げています。アラン・ボッチンスキーのトランペットは、1-2曲目ミュートがかけてあって、ホンワカした感じのサウンド。3-4曲目のストレートな音もなかなか。聴きやすい演奏ではあるけれど、LPの復刻が出る’02年まで、幻盤だっただけのことはある内容です。スタンダードも親しみやすい曲が多く、6曲目には「枯葉」が。(09年6月26日発売)

2009/07/02

Mostly Coltrane/Steve Kuhn Trio w/Joe Lovano

2099
ECMレーベル聴きで新譜2日目。一段落です。ミロスラフ・ヴィトウスの「Remembering Weather Roport」もキャッチーなタイトルでしたが、そちらはオリジナル割合も高かったです。キース・ジャレットのスタンダーズ以外でミュージシャン特集を、しかもジョン・コルトレーンの曲が大半を占める特集CDって、ECMでは珍しいです。確かカーラ・ブレイ集やアーネット・ピーコック集はあったような気も。しかも、内容もいくぶんECM的とはいえ、4ビート、フリー、アップテンポ、8分の6拍子でモーダル、などなど、普通のジャズファンが聴いてもイケるんでは、と思わせます。13曲目のソロピアノ曲「トランス」の再演で、スティーヴ・キューンのたくさんあるうちの本質のひとつを垣間見せますが。なかなかいいCDにめぐりあいました。それでも、あくまでもECMでコルトレーンの曲をやってみました、という位置付けにはなるんじゃないか、と思います。


Mostly Coltrane/Steve Kuhn(P) Trio w/Joe Lovano(Ts, Tarogato)(ECM 2099)(輸入盤) - Recorded December 2008. David Finck(B), Joey Baron(Ds) - 1. Welcome 2. Song Of Praise 3. Crescent 4. I Want To Talk About You 5. The Night Has A Thousand Eyes 6. Living Space 7. Central Park West 8. Like Sonny 9. With Gratitude 10. Configuration 11. Jimmy's Mode 12. Spiritual 13. Trance

(09/07/01)ジョン・コルトレーンの作品とそのゆかりの曲の演奏が中心。スティーヴ・キューンの作曲も9、13曲目に。オリジナルがメインではないのはキース・ジャレット以外では珍しい。テンポが曖昧な進行の曲、静かなサウンドの曲が多いですが、2曲目の中盤部ではしっかり4ビートの演奏だし、5曲目は時にアップテンポの4ビートの元気な曲。8曲目はベースゆったり、曲は元気です。10曲目は激しいフリー。ジョーイ・バロンのドラムスも、なかなか鋭さを見せています。それにしてもリーダーの影響か、曲によっては耽美的なバラードの情景。ジョー・ロバーノのテナー・サックスも、コルトレーンとはタイプが違うはずなのに、不思議とマッチしていますし。でも12曲目はモーダルな8分の6拍子で、コルトレーンを彷彿とさせます。

2009/07/01

Brewster's Rooster/John Surman

2046
ECMレーベルの新譜が2枚届いたので、これらを先に聴くことにします。いやはや、ドリームグループとも言うべきスゴいメンバーが集まっています。でも、CDを聴いていてヘンだぞ、と思いました。何かが物足りないと思ったら、ドラムスがやや引っ込みぎみにバランスがとられているというよりは、全体的に音圧が低くなっています。それなりの音量で聴けば迫力のあるサウンドになるのになあ、と思いました。意図的にECMサウンドになるように音圧を下げているのか、いつもより2-3デシベルアンプのヴォリュームを上げて聴かなければなりませんでした。そこを除けばいいアルバムなんだけど、何でこういう音圧にしたのか、ちょっともったいないですね。


Brewster's Rooster/John Surman(Bs, Ss)(ECM 2046)(輸入盤) - Recorded September 2007. John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Slanted Sky 2. Hilltop Dancer 3. No Finesse 4. Kickback 5. Chelsea Bridge 6. Haywain 7. Counter Measures 8. Brewster's Rooster 9. Going For A Burton

(09/07/01)1曲目がJohn Warren作で5曲目がビリー・ストレイホーン作、他は全曲ジョン・サーマン作。スゴいメンバー。音は音圧全体が低めな感じがします。意図的か。メランコリックで静かな展開を持つ、夢の中を漂う1曲目、小刻みなリズムで躍動感を出し、少しラテン的またはファンク的なベースのアプローチの2曲目、ちょっと引っ掛かりがあるジャズ的なサウンドの3曲目、4ビートではなくてもアップテンポで斬り込みの鋭い4曲目、しっとりとしたバラードで温かみも聴かせる5曲目、フリーのアプローチで徐々に盛り上がっていく6曲目、中盤は温度感が高くないまま走っていく曲調の10分台の7曲目、8分の9拍子でリズミカルかつ割と淡々と進むタイトル曲の8曲目、やや激しい感じのファンクなのですが音圧で惜しい9曲目。

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