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2009/06/23

Remembering Weather Report/Miroslav Vitous Group w/Michel Portal

2073
このアルバムは、アルバムタイトルは気にせずに、純粋にミロスラフ・ヴィトウスの最新リーダー作として聴く方がいいのではないかと思います。その方がヘンな先入観を持たずに聴けるからです。どうしても彼の加入していた時期のウェザー・リポートとの関連性を探してしまうのですが、どう聴いても現在進行形の彼が浮かび上がってきてしまいます。演奏もかなりフリー度が高く、ECMのアルバムとしてはけっこうな力作なんだけど、はて、ウェザー・リポートのトリビュートでは?となってしまうと、迷いが出てきます。空間の中を自由に泳ぐ各楽器や、ベースのアルコ奏法の度合いが多く、超絶技巧でもあるので、そちらの方が楽しめます。それでも、フリーがメインなので、聴く人を選ぶかと思いますが。


Remembering Weather Report/Miroslav Vitous(B) Group w/Michel Portal(Bcl)(ECM 2073)(輸入盤) - Recorded Fall 2006 and Spring 2007. Franco Ambrosetti(Tp), Gary Cambell(Ts), Gerald Cleaver(Ds) - 1. Variations On W. Shorter 2. Variations On Lonely Woman 3. Semina (In Three Parts) 4. Surfing With Michel 5. When Dvorak Meets Miles 6. Blues Report

(09/06/21)2曲目がオーネット・コールマン作で他の曲はミロスラフ・ヴィトウスの作曲。ただし1曲目はウェイン・ショーターの曲の変奏曲で、「ネフェルティティ」が顔を出しています。ウェザー・リポートのトリビュート性はあまり関係ないような気がしていて、空間の中にヴィトウスの今が垣間見えるというところでは。緊張感のある「ネフェルティティ」が自由に展開していて、各楽器が絡み合っている1曲目、テンポの感覚がややあいまいなままゆったり進んでいく2曲目、スペイシーな中でソロかテーマか曖昧なまま各楽器が登場していく13分台の3曲目、ミシェル・ポルタルとの寄り添いながら緊張感のあるデュオの4曲目、空間的ながらもベースのアルコ奏法で超絶技巧が聴ける5曲目、ブルースと言うにはかなり自由な演奏の6曲目。

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コメント

ぼくはどうしても「ヴィトウスがやめなかったウェザー・リポート」を幻視してしまうのですが、それは横においておいても力作ですね。

ミシェル・ポルタルとのデュオだけで1枚作っても面白いかもしれません。

トラックバックしますね。

>けむさん

TBどうもありがとうございます。

内容はスゴくいいと思うのですが。ECMレーベルともあろうものが、何でこんなキャッチーなタイトルを付けてしまったんだろう、と思います。

値段の安いことと合わせて、HMVではECMレーベルの中では、現在売れ行き1位ですよ(笑)。トラブルがないか、心配です(笑)。

こちらからもTBさせていただきます。

アルバム・タイトルといい値段の異常な安さといい、ECM盤としては本作だけが浮いているような感じがするのですが、内容自体は素晴らしかったです。
それにしても自分のUniversal Syncopation Studiosで録音したここ3作品が、音楽的に全く違うことをやっているというのが凄いですね。

工藤さん、こんばんは。
ヴィトウスはウェザ脱退後、「ウェザ・リポート」の商標権でザヴィヌルと争ったという経緯があります。
根本的なところではヴィトウス自身は不満が残る結果での解決だったと聞いています。
ザヴィヌルが亡くなったことで、「ウェザ・リポート」の商標権は、自分にあることを主張したいのではないかと感じます。ウェイン・ショーターは関係なさそうです。
本アルバムも悪くはないのですが、「Universal Syncopations」か「Universal Syncopations 2」を持っていれば、これはいらないのかも知れません。オススメは「Universal Syncopations 2」ですが・・・(笑)。

910さん、TBありがとうございました。
このアルバム最初買ったとき1曲目で期待ふくらみましたが、そのあと後半にむけどんどん意気が下がっていきました。
数日してやっと何とかうなずけるようになりましたがあまり聴かない、ほとんど聴かないアルバムになりそうです。
でも感想は感想TBさせていただきます。

>naryさん

TBどうもありがとうございます。

そう言えば、「ユニヴァーサル・シンコペーションズ」も2作あったよなあ、と自分のブログを調べるも、2しかなくて、もう少し時代をさかのぼってホームページの方に1がありました。1と2と、皆全然違う傾向だったのを思い出しました。

確かにこれらは大作でしたね。これと比べると、新作は難しい位置付けになるかもです。でも、こういうのも好きですよ(笑)。

>tommyさん

そうですか、過去にそういういきさつがあったのですか。そうすると、あえて「Weather Report」の名前を彼が強引に入れたくなったのも分かるような気がします。鍵盤楽器が入ってない点、さらにコワさも感じたりとか(笑)。ただ、この新作にWRの精神性を感じる人もいれば、全く別ものと感じる人もいるみたいですね。

そしてやっぱりこのアルバム、賛否両論巻き起こっていますね。

>monakaさん

TBどうもありがとうございます。

このアルバム、モーダルというよりはフリーにけっこう近い部分が多いですからね。これだけでも一般受けしない上に、温度感も低く、確かに暗めではあります。このアルバムをこんなにたくさん売ってしまって大丈夫か?と感じたのは、杞憂ではなかったかもしれません。

でも、個人的にはECMフリークなだけに、こういうサウンドも好きなんですよ。今回アップしたECMの5枚(明日まで)、みんなクセがありますね。

工藤さん,こんばんは。当方ブログへのコメント,TBありがとうございました。

工藤さんもコメントにお書きの通り,「ECMレーベルともあろうものが、何でこんなキャッチーなタイトルを付けてしまったんだろう」というのは全く同感です。しかもどうしてこのアルバムだけが安値で売られているのかというのが,どうにも不思議です。

私は音楽には文句はないですが,WRに怨念を抱えたまま,こんなタイトルをアルバムにつけるVitousの姿勢に疑問を感じ続けています。

こちらからもTBさせて頂きます。

>中年音楽狂さん

TBどうもありがとうございます。

ヴィトウスがこのタイトルをつけるに至った関連性のある過去のいざこざをtommyさんが書かれていますけど、わざわざこのタイトルにしなくても、とは思いました。

そして、これはECMレーベルでは例外中の例外だと思っていたら、けむさんからスティーヴ・キューンの「Mostly Coltrane」という、これまたキャッチーなタイトルのアルバムが近日発売されることを教えていただきました。

ECMに異変が起きつつあるのでしょうか(笑)。

新作が出たので、慌てて聴き直しました。WRで本来やりたかったことを、やったアルバムのようですね。入手時点はタイトルに幻惑されて、がっかりして聴いていませんでした:

http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/07/15/193801

>kenさん

コメントありがとうございます。

kenさんのコメントがメールで飛んできて、実は新しい方のアルバムではないかと思ったら、古い方でした。これももう録音10年近くたっているんですねえ。内容は素晴らしいと思うんだけど、なんでWRかなというのはありました。でも、次の作品を出して、だんだんその回答へ近づいてきたかも、と思います。ただ、WRのタイトルなくても、とは今でも思いますけど...。

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» [音楽][ジャズ][ECM]Remembering Weather Report (3) [chilican はてな]
今日もミロスラフ・ヴィトウスの新作Remembering Weather Reportを聞いていたのだが、”When Dvok Meets Miles”のタイトルに引きずられて、ヴィトウスとドヴォルザークというなら、ほとんどコントラバス協奏曲といっていいUniversal Syncopations II のほう... [続きを読む]

» 塊が REMEMBERING WEATHER REPORT / MIROSLAV VITOUS [JAZZ最中]
ショップの棚を見ていたらヴィトウスの新しいアルバムがありました。 大作の次の作品で、「リメンバリング・ウェザー・リポート」とあり、曲名を見るとマイルスの名があったりで、これは当然買いです。 演奏者にM・ポルタルがあるのはちょっと気になりますが、Yaron Hermanのトリオでも活躍のジェラルド・クリーヴァーがドラムスです。 同じころのヴィトウスの演奏がとても良かったことを思い出しました。 http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20090317 店員の人が聞いてみま... [続きを読む]

» タイトルにだまされると痛い目にあうMiroslav Vitousの新譜 [中年音楽狂日記:Toshiya's Music Bar]
Remembering Weather Report Miroslav Vito [続きを読む]

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