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2009/04/30

ひばりとシャープ 虹の彼方/美空ひばり

Misorasharp
美空ひばりのジャズ・レコード2日目。こちらの方が古く、’61年の録音になっています。全曲日本語で歌う、といのは海外ジャズヴォーカル・ファンからすると抵抗あるかもしれませんが、歌自体はけっこう良くて、バンドのアレンジもいいですね。10曲目の「マック・ザ・ナイフ」のタイトルが「匕首(あいくち)マック」となっているのも、時代を感じさせます。当時の日本の海外ジャズの流入度からいけば、数年のタイムラグがあったと思うのですが、サウンド的に、50年代のジャズヴォーカルとビッグ・バンド・サウンドを取り入れた感じになっていて、ストリングスの入った曲もあって、なかなかゴージャスです。いい時代もあったものです。


ひばりとシャープ 虹の彼方/美空ひばり(Vo)(コロムビア) - ’61年発売。原信夫(Cond)とシャープス・アンド・フラッツ、高珠恵ステレオ・ストリングス - 1. Over The Rainbow 2. Cry Me A River 3. Cucurrucucu Paloma 4. I Love Paris 5. Love Letters 6. Blueberry Hill 7. C'est Magnifique 8. Danny Boy 9. Just One Of Those Things 10. Mack The Knife

25センチLPで発売されたものに2曲ボーナストラックを追加して収録、トータルで31分のCD。曲目は全曲日本語で歌っていますが、’50年代の海外のジャズヴォーカリストが歌っていた曲やラテンの曲など、おなじみの曲が多いです。往年の海外ジャズヴォーカリストが歌っていたような雰囲気は満点なので、そういう意味ではその方面が好きな人には楽しめるアルバム。ライナーには昭和36年の日付で油井正一氏がジャズ評論家として書いているところなど、歴史を感じますけど、当時の日本ではこういうサウンドがジャズとして愛好されていたんだな、ということが分かります。ビッグ・バンド・サウンドもなかなか。歌謡曲とジャズの合間という感じですけどさすが美空ひばり。10曲目では「マック・ザ・ナイフ」も歌っています。(08年8月20日発売)

2009/04/29

ひばりジャズを歌う~ナット・キング・コールをしのんで/美空ひばり

Misorajazz
さすがにこういうアルバムがここに出てくるとは思わなかったろうと思いますが、私もちょっとしたきっかけで聴いてみようと思い、すぐに入手できたので矢も盾もたまらず聴いてみました。日本語の歌詞の曲もありますが、その本格的な歌唱にぶっ飛びましたよ。さすが美空ひばり。英語もたぶんそんなに分からなかったろうと思うのですが、耳が天才的に良かったのでしょうね。世間にジャズ・ヴォーカリストは多いですけど、それでもこのアルバム、かなり良い位置にあるのではないでしょうか。私もこの時代はものごころついたかつかないかで、懐古趣味というわけではないんですけど。


ひばりジャズを歌う~ナット・キング・コールをしのんで/美空ひばり(Vo)(コロムビア) - ’65年発売、原信夫(Cond)とシャープス・アンド・フラッツ、コロムビア・ストリングス - 1. Stardust 2. Love 3. Fascination 4. Walkin' My Baby Back Home 5. Too Young 6. It's Only Paper Moon 7. Lover, Come Back To Me 8. Pretend 9. Get Out And Get Under The Moon 10. Love Is A Many Splendored Thing 11. Lonely One 12. Red Sails In The Sunset

ナット・キング・コールゆかりのナンバーを、美空ひばりが英語で、時に日本語の歌詞で歌っています。34分で12曲収録。バックの演奏も素晴らしいですが、ジャズが本職ではない美空ひばりのジャズの歌唱の素晴らしいことといったら。これはまさに天才以外のなにものでもないような気がします。専門家が聴いたら英語のイントネーションとか、意見をするところはあるかもしれませんが、世間にたくさんいるジャズ・ヴォーカリストにひけをとらないだけの魅力を備えています。本場アメリカより遅れてジャズが入ってきた年代とはいえ、ナット・キング・コールの世界を美空ひばり流に表現していて、ゴージャスな世界がそこには広がっています。古き良き時代のアメリカ、そして日本。歌謡曲だけでなく、ジャズを歌ってくれたことに感謝。(08年8月20日発売)

2009/04/28

寂光/日野皓正

Hinojakkou
日野皓正のアルバムを久しぶりに聴いてみました。ジャズやフュージョンを演奏していた時代もあったのですが、こういうフリーの境地に達していたとは、ビックリしました。でも、私、フリー系統のジャズってけっこう好きなようで、この静けさの中にも丁々発止のやりとり、一発で気に入ってしまい、いつもはブログにアップするまで1-2回しか聴かないですけど、これはもう4回目。でも、フリーがきらいな人には、やはり拒絶反応があるだろうなあ、と思いつつ。このサウンドの境地に至るとは、スゴいことだと思うのですが、やはり聴く人を選ぶアルバムか。タイトルの「寂光」が、そのサウンドと心の境地を端的にあらわしています。


寂光/日野皓正(Tp)(Sony) - Released 2008. 多田誠司(As)、石井彰(P)、金澤英明(B)、和丸(Ds)、ゲスト:佐藤允彦(P on 1, 6)、山田穣(As on 3-4) - 1. The Perspective Twisted 2. Lava Dance 3. Tears 4. Edges 5. AM PM 6. 211 West 20th Street 7. Santa Cristina 8. Funakura 9. Desperados

1、7曲目が菊地雅章作で、他の曲は全曲日野皓正の作曲。作曲者はあるけれど、ここに繰り広げられている音世界は明らかにフリージャズの世界です。それでいて統制の取れている部分もあって、現代日本ジャズ最高のフリーを聴いているような感覚。フリーが苦手な方にはどうかな、とは思いますが、嫌いではない方にはこういう演奏は、聴いていて納得するはず。テーマ、それに類する部分ではゆったりと流れて行き、緩急自在にいろいろなアドリブが絡んだり、空間的表現が続いたりと、和的な間とサウンドを持つフリーが展開されています。時に一瞬爆発するようなフレーズが流れる場面も。基調としては静かな場面が多いですけど。そんな中で5曲目はアップテンポのスリリングな演奏が続きます。分かる人が分かる世界かも。(08年11月5日発売)

2009/04/26

セガトイズ「LIVE DREAM」とのセッション

Livedream
4月15日にNHK「おはよう日本」の「まちかど情報室」で取り上げられた、私が出演したセガトイズのおもちゃ「LIVE DREAM」とのセッションですが、使用方法を説明します。

セガトイズ「LIVE DREAM」とはどんなおもちゃか、あるいは収録曲はどんなものが入っているかを知りたい方はこちらの公式ホームページへ。(音が出るので職場からは注意)(’16年追記)リンク先は削除されてます。

おもちゃそのままではセッションするにはちょっと音量が小さいわけで、私はいつもは写真のようにパソコン用のアンプ付きスピーカーをつないで、音量を大きくして使っています。なかなか音やフレーズもリアルですよ。写真が小さいのですが、写真のところをクリックすると、大きくなります。

そして、テレビでは映ってなかったですけど、エレキ・ベースを弾くには、もちろん自前のアンプが必要になってきます。これも上の写真をご覧下さい。おもちゃにつなげられるわけではありません。

一緒に演奏するにはもう一段階あって、私はベースなので、ベースの音を耳コピして、フレーズとかコード進行をつかまなくてはなりません。でも、バンド経験者ならば、それほど難しいことではないですよね。おもちゃには楽譜は付いていないのです。

セッションする時は、このおもちゃ、ベースの模型を外すと、ベースの音が出なくなり、いわゆるマイナスワンでプレイできるので、非常に便利です。必ずしも同じフレーズを弾く必要がないので、比較的自由に弾けますよ。

テレビの撮影の時にはロックヴァージョンの方を使いましたけど、その後、セガトイズさんのご好意により、ジャズヴァージョンもいただきました。こちらの方は、私はフレットレス・ベースを使って今、練習しています。知っている曲はジャズ・ヴァージョンの方が多いけれど、実際に演奏しやすかったのはロックヴァージョンの方かな、という気がしています。ジャズの方はウォーキングベースがメインになるので、難易度が高いということもありますが。

曲はそれぞれ30曲ずつ固定になっています。でも有名な曲が多いので、’70年代のロックファンとか、スタンダードやジャズメン・オリジナルが好きなジャズファンとかには、知っている曲は多いんじゃないかな。とにかく私達のように、昔はバンドを組んでたんだけど、今はそういう相手や時間がない大人に楽しめるおもちゃになっています。

おもちゃ屋さんだけでなく、大きい電器店などでおもちゃ売り場があるところでも扱っているらしいので、気になった方は探してみてください。

2009/04/25

Elsa/アーノルド・クロス・トリオ

Arnoldelsa
他に新譜がなかったので、届いたばかりのアルバムを聴くことができました。アーノルド・クロスは過去の数作のアルバムを聴いた感じではビル・エヴァンスの曲も取り上げて、影響が非常に強かった人というイメージですが、今作を聴くと、ビル・エヴァンスゆかりの曲も4曲あるかわりに、オリジナルとか他のジャズメン・オリジナルなどを聴くと、エヴァンスの影響もあるけれど、独自色も当然ながらある人だな、という印象です。あまりガンガンと攻めるタイプではないので、BGMにも使えそうですけれど、盛り上がりは当然ながらあります。このアルバムを聴いてイメージがちょっと変わりました。出来れば独自色で今後も勝負してほしいですね。


Elsa/アーノルド・クロス(P)・トリオ(澤野工房)
Elsa/Arnold Klos(P) Trio(Atelier Sawano AS086) - Recorded October 28, 2008. Jos Machtel(B), Eric Ineke(Ds) - 1. My Foolish Heart 2. I'm Old Fashioned 3. Waltz For Debby 4. Medley: Melancholia/A Flower Is A Lovesome Thing 5. Kelvin Street 6. Tragic Magic 7. Naima 8. Elsa 9. Willow Weep For Me 10. You And The Night And The Music 11. Blue In Green 12. White Lion

アーノルド・クロス作は2曲(5、12曲目)のみで、彼の尊敬するビル・エヴァンス関係の曲が4曲(1、3、8、11曲目)もあって、エヴァンスの影響をあえて隠そうとしないところが、一本筋が通っていますが、オリジナリティを表現する曲も数曲あります。あとはスタンダードやジャズメン・オリジナルが中心で、全体的に聴きやすく、また、ガンガンとくる部分があまりないので、BGM的に聴いていてもジャマにならないし、けっこう女性受けするんじゃないかな。それでいて、ケニー・バロン作の6曲目はアップテンポで元気があるし、ジョン・コルトレーンの「ネイマ」も勢いがあります。オリジナルでは、出だしがしっとりと、そしてミディアムのブルース的に展開する5曲目、ややアップテンポで快活に進む、彼の本質はこちらかと思える12曲目。(09年4月24日発売)

2009/04/24

Relaxin' At The Viru/トヌー・ナイソー・トリオ

Tonurelax
澤野工房の2日目です。これもいちおうアトリエ・サワノのレーベルですけど、品番が特殊なので、特別なアルバムだと思います。トヌー・ナイソーが澤野工房に登場する前にさかのぼって、エストニアでの録音ということで、それを国内盤として再発というか商品化したのでしょう。いやいや、なかなかスウィングするゴキゲンなアルバムですね。いつもは私は小難しい現代ジャズを多く聴きますが、このように気楽に聴けて、しかもスカッとしながら体が揺れるアルバムもなかなかいいものだなあ、と思いました。トヌー・ナイソーも澤野では何枚も出している実力派ですからね。


Relaxin' At The Viru/トヌー・ナイソー(P)・トリオ(澤野工房)
Relaxin' At The Viru/Tonu Naissoo(P) Trio(Atelier Sawano TN001) - Recorded March 17 and 18, 1998. Toivo Unt(B), Marko Naissoo(Ds) - 1. Ja-Da 2. Tenderly 3. I'm In The Mood For Love 4. Perdido 5. Moonglow 6. Softly, As In A Morning Sunrise 7. Laura 8. The Girl From Ipanema 9. Misty 10. I'm Getting Sentimental Over You

トヌー・ナイソーのエストニアのホテルでのライヴ演奏。なかなかスウィングするピアノでガンガンきて、華やかさもあります。やはり白さは出ているけれど、ノリの良い演奏は上品さを兼ね備えながらもパワフルな感じ。ライヴとのことですがスタジオ録音のような音です。スタンダードやボッサが中心で、親しみやすい曲を親しみやすく演奏してくれるとことが何とも気が利いていて、かなり聴きやすいですね。9曲目には繊細なフレーズを奏でるバラードもありますけれど、基本的には元気な演奏。何らトリッキーなところはなく、ベースなどもオーソドックスな4ビートに徹しています。新しいところはないですけど、その分安心して聴けて、心地よい横ノリに身をまかせて聴く、これぞ澤野のジャズという感じのアルバムです。スウィングします。(09年3月20日発売)

2009/04/23

Golden Earrings/ニコレッタ・セーケ

Nikolettagolden
私はヴォーカルものはあまり聴かないのですが、澤野工房追っかけですので、1月に出たCDも買っています。他にヴォーカルものが多くないので一概には言えませんが、それから「ニコレッタ・セーケ」で検索してくる人が非常に多かったです。これだけ多ければ、それ以前は無名だったとしても、ブームになるよなあ、と改めて澤野工房の影響力と、もちろん彼女自身の歌もいいのですが、そういうことを考えてしまいました。今回のは初リーダー作にして自主制作盤ということで、彼女らしさが出ているのではないでしょうか。ハンガリーを特に前面に出してなくても、東欧の味わいがあります。


Golden Earrings/ニコレッタ・セーケ(Vo)(澤野工房)
Golden Earings/Nikoletta Szoke(Vo)(Gramy Records GR-079) - Released 2008. Szabolcs Olah(G), Jozsef Horvath Barcza(B), Mohaly Borbely(Cl on 2), Andres Des(Per on 5) - 1. The North Sea 2. En La Orilla Del Mundo 3. My Romance 4. Golden Earings 5. Overjoyed 6. Centerpiece 7. You Must Believe In Spring 8. 'S Wonderful 9. Like Dreamers Do

ニコレッタ・セーケはハンガリーのヴォーカリスト。初リーダー作の自主制作盤。ベーシストとの共作のオリジナルが1曲目にあり、東欧らしい哀愁に満ちたメロディが印象的。スティーヴィー・ワンダー作の5曲目、ビートルズの9曲目を交えつつ、スタンダード中心でしっとりと歌っています。ギター(アコースティック、エレクトリックと多彩)とアコースティック・ベースとヴォーカルのトリオの編成が基本で、なかなかいい感じ。ヴォーカルは白人女性らしい押し出しがありますが、やはり哀愁系の人か。シンプルな編成で、ミディアムテンポ(4ビートではなくて)やバラードが多いですが、かえってその方が彼女の魅力を伝えていると思います。3曲目はやや速めの8分の6拍子でも彼女のペース。8曲目はアップテンポでスキャットもスリリング。(09年3月20日発売)

2009/04/22

J.S. Bach/Till Fellner/Invention Und Sinfonien/Franzosische Suite 5

2043
今回のECM New Seriesに関しては、なぜか1枚だけの発売でした。ピアニストのティル・フェルナーは前回もECM New Seriesよりバッハの平均律クラヴィーアの第1集を出しているので、バッハが専門なのでしょうか。かなり安定して聴けるので、速いフレーズの曲が多いにも関わらず、バッハの心地よい旋律とともに、一気に聴いてしまった感じです。最近は、このレーベルも古楽や現代音楽のマニアックなところだけではなくて、こういう王道路線もだしてくれるからありがたいです。ただ、私はクラシック/現代音楽は半分素人のため、他の同じ曲の演奏と比べてどうだ、とは言えないところがつらいところ。


J.S. Bach/Till Fellner(P)/Invention Und Sinfonien/Franzosische Suite 5(ECM New Series 2043)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1-15. Invention BWV772-786 16-30. Sinfonien 31-37. Franzosische Suite V In G-Dur

(09/04/21)バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。ピアノでの演奏で、フレーズの速い曲が多く、安定した演奏を68分間にわたって聴かせてくれます。「インヴェンションとシンフォニア」と「フランス組曲第5番」。有名な曲だと思うのですが、バロック音楽に詳しくないので、バッハならではの音使いでひきこまれるように一気に聴いてしまった、という感じです。感触的には温かさと冷たさのちょうど中間に位置するような感じ。心地よいです。

2009/04/20

ジャズ・アダージョ/リッチー・バイラーク

Richiejazz
久しぶりのリッチー・バイラークのソロ・ピアノのアルバム。ソロ・ピアノという形態はECMで最初に経験したことが原因か、基本的にスウィンガーは苦手で、一昨日紹介したジョン・テイラーとかクラシックの感触を持つような、ヨーロピアン系のサウンドが好みです。バイラークはガンガン攻めようと思えば出来る人ですけど、ここではしっとりと聴かせる方に軸足を置いています。クラシックの曲も多く、インプロヴィゼーションとの境が分からないですが、こういう感じ、いいですねえ。ほんの少しだけ力強い部分が出てきますけど、ジャマにはならず、15曲の旅の起伏という感じです。オビにもあるように「癒し」の要素はあるかもしれません。


ジャズ・アダージョ/リッチー・バイラーク(P)(Venus)
Jazz Adagio/Richie Beirach(P)(Venus) - Recorded August 18 and 19, 2008. - 1. Adagio - Piano Concerto In A Minor KV488 2. Children's Song No.1 3. Lucky To Me Me 4. Musica Callada No.22 5. Cossak's Farewell 6. Short Prelude No.4 7. For All We Know 8. Melody Eternal 9. Lost In The Stars 10. Prelude No.4 11. My Funny Valentine 12. Ballad For Bill Evans 13. I'll Take Romance 14. Moon River 15. Adagio Reprise

ソロ・ピアノのアルバム。リッチー・バイラーク作が2曲(8、12曲目)で、クラシックの曲の割合も多め。他はトラディショナルやスタンダードなど。しっとりと繊細に続くのかと思ったら、クリアーながらも骨太に盛り上がっていくような力強い場面もあったりして、ヴィーナスのハイパーマグナムサウンドによる影響かもしれません。繊細な場面は、インプロヴィゼーションで弾いていることも多いのでしょうが、クラシック的な感触があります。75分で15曲の長尺なアルバムだけれども、表現力のあるピアニストなので、飽きずに聴かせてくれます。ヴォリュームを絞るとBGM的にもいいかもしれないし、じっくりと聴きこむのにもいい。スウィングはしないので、なぜかヨーロッパ的な感触がありますが、時にきらびやかに響くサウンドが印象的。(09年3月18日発売)

2009/04/19

ジャズ・イン・ザ・ガーデン/スタンリー・クラーク・トリオ/上原ひろみ/レニー・ホワイト

Stanleyjazz
ジャケットの方にはスタンリー・クラーク・トリオと大きく書いてあるのだけれど、日本では上原ひろみを割と前面に出して売り出したいようで。トリオのジャズのアルバムですが、上原ひろみを意識して通して聴いてみると何だか違和感が残るのですね。個々の曲はけっこういいんだけれど、曲ごとに何となくバラバラな印象が気になります。ボーナストラックを含め、3-5分台の曲が13曲。結局、俺が俺がとバンバンソロをとるスタンリー・クラーク中心のバンドだと思えば、こういう傾向も納得するのですが。むしろ曲は7-9曲におさえて、時間も長めに演奏した方が良かったのかな、とも思えますが、スタンリーのアルバムとはじめから意識して聴けば、印象も違っていたと思います。期待が大きすぎたのが原因かもです。


ジャズ・イン・ザ・ガーデン/スタンリー・クラーク(B)・トリオ/上原ひろみ(P)/レニー・ホワイト(Ds)(Heads Up)
Jazz In The Garden/The Stanley Clarke(B) Trio with Hiromi Uehara(P) and Lenny White(Ds)(Heads Up) - Recorded December 13 and 14, 2008. - 1. Paradigm Shift (Election Day 2008) 2. Sakura Sakura 3. Sicilian Blue 4. Take The Coltrane 5. 3 Wrong Notes 6. Someday My Prince Will Come 7. Isotope 8. Bass Folf Son No.5 and 6 9. Global Tweak 10. Solar 11. Brain Training 12. Under The Bridge 13. Bonus Track: L's Loop

スタンリー・クラーク作が3曲(1、5、8曲目)、上原ひろみ作が2曲(3、11曲目)、丁々発止の緊張感のある2人のインプロヴィゼーションが聴ける9曲目、ボーナストラックの13曲目がレニー・ホワイト作、他はスタンダードやジャズメンオリジナル。各曲時間は短め。いつもの上原ひろみと違って、ジャズ・トリオとしての側面。オーソドックスな4ビートの曲はあまり多くないですが、こういう曲もなかなかやるな、という印象。ピアノは相変わらず才気あふれるフレーズをほとばしらせています。ただ、アルバムとしての流れがちょっと自然ではないかなと思います。あくまでも主役はスタンリーか。2曲目は日本の「さくらさくら」で、雰囲気を保ちつつリハーモナイズしています。渋めに展開していく3曲目、意外にジャズの展開の11曲目。(09年4月15日発売)

2009/04/18

Phases/John Taylor

Johnphases
ジョン・テイラーは好きなピアニストで、今回はソロ作品集。繊細な方面でのリッチー・バイラークなども好きで、いわゆるスウィングしないソロ・ピアノですね。こういった方面は好き嫌いはあると思うけれど、インプロヴィゼーションには違いがないわけで。今回、クレジットにはピアノとしか書いていないけれど(英文ライナーを読んでいない段階なので)、ヴァイブラホンに似た音色のエレクトリック・ピアノのような音が聴こえる曲もあり、12曲目など「デュエット」と書いてあるとおり、手の数が2本では出せない音が出ているので、曲によっては多重録音もあるのでしょう。まあ、アルバムの雰囲気はこわしていないと思うので、こういうのもアリだとは思います。


Phases/John Taylor(P)(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded 25 and 26, 2006. - 1. Spring 2. Fedora 3. Ritual 4. Summer 5. For Carol 6. Frolics 7. Autumn 8. Foil 9. Eulogy 10. Prelude N.3 11. Winter 12. Duetto

(09/04/18)2曲目がケニー・ホイーラー作で、他は全曲ジョン・テイラーの作曲。凛とした、温度感もやや低めで研ぎ澄まされたフレーズが心地よく響いてきます。クリスタルの感触を持っていますが、時に盛り上がる場面も聴かせてくれます。クラシック的な感触もあるかも。かといってECMほどには抑制されていないサウンド。春、夏、秋、冬と四季をあらわす曲が4曲入っていますが、トータルアルバムとして変化しながら曲ごとに流れていって、通しても聴けるアルバムかなと思います。ヨーロッパ的な自然を交えた情景が思い浮かぶような、それでいて繊細な変化を感じるような、曲ごとのドラマがあります。インプロヴィゼーションも多いのでしょうが、構築されたカチッとしたものを感じるソロ・ピアノ。エレキピアノ(?)と思われる音も。

2009/04/15

NHK「おはよう日本」「まちかど情報室」に出ました

今朝は早起きして、NHK「おはよう日本」「まちかど情報室」を見ました。やっはり自分が出演していましたね(笑)。

私が使っていたおもちゃ、セガトイズの「LIVEDREAM」は下記のホームページです。

(’16年追記)元のページは削除済みです。

今日のNHKでの紹介商品

(’16年追記)元のページは削除済みです。

端から見ると、私、けっこう太って見えるもんなんですね。いえ、実際太ってるんですが(笑)。わずか2分の放送でしたが、うまくまとめてあると思います。ちなみに、私が演奏した曲は「哀愁のヨーロッパ」と「Purple Haze(紫のけむり)」でした。(ほんの一部しか取り上げられなかったですけど)

本当はインタビューはかなり長かったのですが、それはアナウンサーの説明で補足がされていました。まあ、こんなもんでしょう(笑)。いい経験をさせてもらいました。

商品紹介が主なので、そちらの方もよろしく。

(追記)5時台のTV(5時41分頃から)と6時台のTV(6時47分頃から)とではちょっと編集を変えてありました。同じ放送が、まだ明日(16日(木)の朝4時台(4時半-5時の間の2分間)があるそうです。起きるにはちょっと早いかなと思うので、興味のある方は録画してみてください。

2009/04/14

Movements In Colour/Andy Sheppard

2062
ECMレーベル新譜聴き。アンディ・シェパードは今までカーラ・ブレイのアルバムに参加することが多かったのですが、そちらはECMではなくて、傍系レーベルのWATTでした。ですので、このアルバムはECMでの初リーダー作ということになります。冒頭、自由に吹きまくる場面を聴いて、フリー系かなと予想したのですが、予想は外れて、少なくともこのアルバムでは、朗々とメロディを歌うようなサックスでした。そこにタイプの違う2人のギタリスト、そして個性的なタブラその他のパーカッションが強調されて、多くの曲でかなりエスニックな感じを持つサウンドになっています。そして、エレクトロニクスの使用。個性的ですが、印象に残るアルバムとなりました。


Movements In Colour/Andy Sheppard(Ss, Ts)(ECM 2062)(輸入盤) - Recorded February 2008. John Parricelli(G), Eivind Aarset(G, Electronics), Arild Andersen(B, Electronics), Kuljit Bhamra(Tabla, Per) - 1. La Tristesse Du Roi 2. Bing 3. Nave Nave Moe 4. Ballarina 5. May Song 6. We Shall Not Go To Market Today 7. International Blue

(09/04/13)全曲Andy Sheppardの作曲。シンセサイザー無しなので、流れるような音はエフェクトのかかったギターかエレクトロニクスなのでしょうか。ドラムスではなくてパーカッションなのでエスニックな雰囲気を増します。サックスの自由度が高いながらもゆったりした場面から、ビートの効いた中盤以降、強い哀愁とエスニックさを感じながらノリも良い14分台もの1曲目、リズミカルで明るいメロディが続いていく2曲目、パーカッションのビートが効いた中をサックスその他の楽器が泳ぐ3曲目、ギターの伴奏が中心のしっとりとしたバラードを奏でる4曲目、少しゆったりめに明るく淡々と進む5曲目、メロディアスなまろやかエスニック・フュージョンという感じのサウンドの6曲目、少し沈んだ色合いの中を各楽器が漂っていく7曲目。

2009/04/13

Sky & Country/Fly

2067
ECMレーベル新譜聴き。ECMレーベルではこの顔合わせはありえないと、このアルバムの予告が出た当初は思いましたが、少し自由にはみ出ている部分はあるにしても、さすがプロデューサーにマンフレート・アイヒャーが入っているだけあって、ECM的な「ジャズ」を演奏していて、オーソドックスなジャズにはなっていません。この3人の緊密な、ときに緩いやりとりはけっこう耳が音楽の方へいってしまいますね。微妙なバランスで時に誰かが前面に出たり引っ込んだり、こういうのって楽しいです。ただ、ピアノレスのサックス・トリオということで、好みは分かれるだろうなあ、とは思います。聴く人を選ぶアルバム。


Sky & Country/Fly(ECM 2067)(輸入盤) - Recorded February and June 2008. Mrak Turner(Ts, Ss), Larry Grenadier(B), Jeff Ballard(Ds) - 1. Lady B 2. Sky & Country 3. Elena Berenjena 4. CJ 5. Dharma Days 6. Anandananda 7. Perla Morena 8. Transfigured 9. Super Sister

(09/04/12)ECMにしては異色の参加者のピアノレストリオ。曲は全曲メンバーの作曲でマーク・ターナー作が4曲(3、5-6、9曲目)、ラリー・グレナディア作が2曲(4、8曲目)、ジェフ・バラード作が3曲(1-2、7曲目)。タイトル曲はバラード作なので、彼が中心か。このメンバーならバリバリと突き進む曲ばかりできるのだろうけど、ECMらしく空間を生かしながら淡々と進むような曲が多いです。漂って流れる雰囲気の曲も、ちょっとアップテンポの元気な曲もあります。ボトムはブラッド・メルドーのリズム陣と同じなので、やはり緊密度はあるし、変化に富んだフレーズを軽々とやってしまってます。静かな面が表に出ながらも、3人がそれぞれ内側を向いたり外側を向いたり、聴く人を飽きさせません。自由に飛翔している3人の演奏。

2009/04/12

NHKTV「おはよう日本」に私が出演します

あるきっかけで、NHK「おはよう日本」の、商品を紹介するコーナーがあって、そこに出演することになりました。

今日の午前中取材があり、私の出演する放映時間が決まりました。(というよりもう決まってました。)

4月15日(水)朝5時半-6時のうち2分間
4月15日(水)朝6時半-7時のうち2分間
4月16日(木)朝4時半-5時のうち2分間

いずれも同じ内容の放送です。

インタヴューと、おもちゃとのセッション(ロックの曲でエレキベースをやってます)を2時間ぐらいかけて録画していきましたが、放映は2分のみです。だから大胆に編集されてしまっているんではないかな、と思いますけど。 ちなみにジャズは今回全然関係ありません。

全国放映ははじめての経験ですので、どうなりますことやら。

2009/04/11

Coming About/Maria Schneider Jazz Orchestra

Mariacoming
マリア・シュナイダーの’95年作品。これで彼女のアルバムを6作聴いたことになります。好きなビッグ・バンドを今現在で3つあげると、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ、そしてこのマリア・シュナイダー、そしてフリーにも近くなりますが藤井郷子に、個人的にはなります。マリアのビッグ・バンドはコマーシャルとマニアックの間を行くような、聴けばやはり彼女のアレンジと分かるような個性的なサウンドが魅力です。ここではオーソドックスなビッグバンド編成プラスアルファという編成なのに、ベールに包まれたような繊細なハーモニーも魅力のひとつになっています。当時から彼女の個性が発揮されていた証拠でもありますね。


Coming About/Maria Schneider(Arr, Cond) Jazz Orchestra(ArtistShare)(輸入盤) - Recorded November 9 and 10, 1995. Mark Vinci(As, Ss, Cl, Fl, Afl), Tim Ries(As, Ss, Cl, Fl), Rich Perry(Ts), Rick Margitza(Ts), Scott Robinson(Bs, Bcl, Cl, Fl, Theremin), Charles Pillow(English Horn, Cl), Tony Kadleck(Tp, Flh), Greg Gisbert(Tp, Flh), Laurie Frink(Tp, Flh), Tim Hagans(Tp, Flh), Keith O'Quinn(Tb), Rock Ciccarone(Tb), Larry Farrell(Tb), George Flynn(Btb), Ben Monder(G), Frank Kimbrough(P), Tony Scherr(B), Tim Horner(Ds) - 1. El Viento 2. Love Theme From 'Spartacus' Scenes From Childhood: 3. Part One: Bombshelter Beast 4. Part Two: Night Watchmen 5. Part Three: Coming About 6. Giant Steps 7. Waxwing

(09/04/11)2、6曲目以外はマリアシュナイダーの作曲。ビッグバンドの編成はオーソドックスに近いですが、独特なベールに包まれた女性らしい複雑なアレンジは当時から健在。ジャズをノリノリで聴くという雰囲気よりも、何か思索的な面もあるドラマチックなサウンドで、ある面しっとりとした肌触りです。ギターにはベン・モンダーを起用。5-7曲目は組曲。彼女らしさが前面に出ているサウンドです。前衛的だったり、ファンク的な要素など多面性があります。タイトル曲の5曲目は爽やかな印象の12分台の曲。2曲目はゆったりとした重厚なサウンドがいい。6曲目に「ジャイアント・ステップス」があるのが驚きですが、この難曲をうまくバンドサウンドでコントロールしています。原曲をかなりアレンジしてあるけど、難易度は高そうです。

2009/04/08

10年以上ぶりにエレキベースの練習

Guitars
社会人になっても、28歳位の頃までは音楽活動らしきことを余暇でやってました。その数年後、友人の結婚式で8曲ほど演奏をした以外は、その間20年近く楽器すらほとんど触っておらず、むしろここ11年ほどはジャズを聴いてホームページにアップすることを趣味のメインにしていました。

それが、ちょっとしたことでまた人前でエレキベースを弾く必要があって、毎日練習をはじめました(写真の左側のフェンダージャズベースです)。それがブログやホームページの更新が鈍っている原因にもなっています。

それにしても、ベースを弾くには左手のフレットを押さえたり、右手の指弾きをしたりするのに、ある筋肉が必要で、それを復活させるだけでも大変。左手の弦を押さえる指先は硬くなっていなければなりません。それに重たい楽器をぶら下げても平気な体力が必要。チョッパー(スラップ)もまともに出来なくなったし、同じ音の8分音符や16分音符を続けて弾くことすらテンポに合わなくて困難を極めます。フレットレスベースは昔は得意だったのですが、今回は音程が合わず断念しました。

演奏するのはジャズではなくて、今回は「Purple Haze」や「Smoke On The Water」などのロックで、しかも簡単なフレーズのものです。でも、見る人が見ると、簡単なフレーズほど、演奏者がどの程度のウデか分かってしまうんですよね(笑)。困りました。

まあ、次の日曜日で一段落なのですが、50歳になったら昔やってたバンド(音源はYouTubeで聴けます)を復活しようと思っています。そうすると自分のジャズ聴きライフもまた別の方向に行くかもしれません。世界で最高に近いジャズのCDを聴けるのも、自分たちのオリジナル曲を拙くても聴かせるのも、自分にとっては同じ目標だからです。

今の手元にある未聴盤は9枚、それからアラン・ホールズワースのリーダー作のコメント手直し途中で、あと6枚。一段落したら頑張らなければ。少々お待ちを。

2009/04/05

Fasil/Marc Sinan

2076
ECMの新譜がまた届きました。これもいちおうジャズの分類には入れておきますけど、聴いたサウンドの感じでは民族音楽の要素も混ざったヴォーカルアルバムですね。もちろんインプロヴィゼーションの要素の場面も比較的多めにありますけど。大半がゆったりした曲で、時にやや激しいテンポの速めの曲が混ざっています。なぜ、ギタリストのリーダー作にしたのかも、ちょっと不思議。ヴォーカル色が強いし、作曲はピアニストの方が多いしということで。ただ、トータルサウンドではECMレーベルお得意の民族音楽的な要素も入っているサウンドなので、こちら方面が好きな人にはこたえられないかもしれませんが。


Fasil/Marc Sinan(G)(ECM 2076)(輸入盤) - Recorded March 2008. Yelena Kuljic(Vo), Lena Thies(Viola), Julia Hulsmann(P), Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds, Per) - 1. Peshrev 2. This Bloody Day 3. The Necklace 4. Taking Leave 5. Sure 6/51 6. Ilk Taksim 7. The Last Night 8. The Dream 9. Sure 81 Taksimi 10. Ucuncu Taksim 11. Son Taksim 12. The Struggle Is Over 13. Sure 6/51, Var. 14. You Open My Eyes

(08/04/05)民族的な雰囲気のあるヴォーカルアルバム。6、10曲目がフリー・インプロヴィゼーション、5、9、13曲目はKamil Hodjaの吟唱に基づく作曲となっています。作曲もMarc Sinanが関わっているのは、1、5-6、9-10、13曲目で、他はJulia Hulsmannの曲が多いです。ギターはクラシック・ギターを使用していて、サウンド的にもゆったりとしたクラシック的な弾き方。テクニックよりもサウンドの味わいを聴かせるタイプか。西洋音楽と国籍不明の民族音楽風味が加わり、淡いエキゾチックさが漂っています。それでいて温度感の低い透明感のある空間と音の切り取りの鋭さがあるサウンド。60分間で14曲あり、ヴォーカルが中心になっているので、楽器の演奏はやや脇役にまわりがち。曲によってはフレーズの速いものも。

2009/04/04

Peace Time/Jack DeJohnette

Jackpeace
ジャック・ディジョネットのリーダー作って、最近は国内盤が出ないこともあって、しばらく追いかけていませんでした。今回新作が出るにあたり、このアルバムはそのひとつ前のですが、グラミー賞をとったということもあって、注文してみました。グラミー賞はグラミー賞でも「ベスト・ニューエイジ・アルバム」ではありませんか(笑)。聴いてみるとやっぱり(笑)。彼お得意のドラムスはないし、シンセサイザー(キーボード?)主体で、持続音がベースにあって、その上を淡々とメロディが続いていく、まさに極上のヒーリング・ミュージック。癒されることは間違いないけど、ジャズファンには果たしてこういうアルバムは必要なのか?と思います。自己責任で聴いてみてください。


Peace Time/Jack DeJohnette(All Instruments)(Golden Beams Productions)(輸入盤) - Recorded October, 2006. - 1. Peace Time

(08/04/04)’09年グラミー賞の「ベスト・ニューエイジ・アルバム」に選ばれたアルバム。62分台の1曲で構成されていて、ゆるやかなパーカッションとゆったりと流れていくシンセサイザー(かな?)で構成されています。まさにニューエイジ・ミュージックであって、ジャズ度は一切なし。まあ、シンセサイザーなどのフレーズはインプロヴィゼーションかなとも思えるのですが、サウンドだけ聴かせてもジャック・ディジョネットのアルバムとは誰も思わないのではないかな、と思います。ただ、さすがに賞をとるだけあって、ゆったりと時間が流れて行き、癒される感じもします。曲にスリリングとか、変化とかは無縁で、淡々と聴いている時間が進んでいく感じではありますね、ジャズファンではなくて、ヒーリングのファンにはいいんじゃないかな。

2009/04/03

メールソフトを切り替えて3ヶ月

メールソフトを、絶版になってしまったEudoraからOutlook2003に切り替えて約3ヶ月が経ちました。何とか使用感にも慣れて、このメーラーでずっと行こうと、最近になって決心がやっとつきました。当初メールのインポートがうまくいかなくて、結局メールを引き継がなかったので、もう少しEudoraも残しておかなければなりません。

旧Eudoraの方は、仕事のメールを5年間(実際には7年間保存が望ましい)、他のメールは2年間保存ということで今までやってきたのですが、これではあと5年近く経たないとメールソフトを削除できないことになってしまいます。メールの各フォルダをチェックして、通信販売その他友人関係とのやり取りなど、あまり保存の必要のないものは思い切って削除してしまいました。

また、お客さん別にフォルダを作成しているのですが、メールのやり取りがほとんど訪問予定日の決定のところもあります。これも重要性がないとみて、内容をチェックした上で削除。そして、5年間といってもさかのぼって実際にメールを見て調べたりすることもないので、残しておくお客さんも保存期間を暫定的に3年としました。またEudoraは添付ファイルはメール本文を削除しても削除されずに別フォルダ内に残ってます。これも内容を見て、保存の必要なものをまとめてサーバーに転送してます。

パソコンの寿命もあるので、おそらく新メールソフトに移行して1年(来年1月)で、旧メールソフトの方は完全削除することにしました。一時的にメールの保存期間が1年ということになります。でも、そういうときに限って、昔のメールのやり取りを調べなければならない状況になったりするんですよね(笑)。

2009/04/02

The Promise/Vassilis Tsabropoulos

2081
ECMの新譜を、間を1回置いて2枚目の紹介です。これもジャズかというと、ピアノのインプロヴィゼーションはあるのですが、いわゆるジャズ度はなく、印象的にはクラシックのピアノに近いです。ECMは制作の時にリミッターとかコンプレッサーを使わないか、出来るだけ抑えてあるようで、録音の状態そのままに、音圧が低く、ピアノ自体の音も小さく奏でていたのだろうと思います。こういうピアノを好きな方って、やっぱりジャズファンよりはECMファン、あるいはヒーリングミュージックのファンの方のほうが多いのではないかと思います。ただ、そこに彼の持つ民族性のようなものが影響していて、ECMファンとしては興味深く聴けました。


The Promise/Vassilis Tsabropoulos(P)(ECM 2081)(輸入盤) - Recorded January 2008. - 1. The Other 2. Tale Of A Man 3. Smoke And Mirrors 4. Pearl 5. The Promise 6. The Other, Var.1 7. Djivaeri (On A Greek Folk Song) 8. The Insider 9. Confession 10. Promenade 11. The Other, Var.2

(09/04/02)ギリシャのピアニスト、Vassilis Tsabropoulosのソロ・ピアノ作品集で、全曲彼の作曲。以前からの彼のアルバムの傾向でも分かるように、いわゆるジャズ色はなく、かなりクラシック的、そしてヒーリング的、ギリシャ的なインプロヴィゼーションで静かに進行していく曲が多い。薄暮的な静かな空間の中に、哀愁度もあって、透明度の高いピアノが淡々とメロディを奏でていく、いわゆるECM的なピアノ・ソロのアプローチ。長調の曲もやはり少しもやのかかった中から、ジャケットのごとく光が見えるような明るさです。全体の色調に調和がとれています。分かりやすく、心の中にしみこんでいくピアノが最近彼がECMで何枚もアルバムを出している人気度になっているのでは、と思わせます。限りなくクラシックに近い彼の心象世界。

2009/04/01

Night Songs/Jonathan Kreisberg

1310
2月発売予定だったCriss Cross作品4枚のうち、3枚が2月末までに出荷されたのですが、これだけ遅れて、3月13日に通販で在庫ありを確保しました。しかし、抱き合わせのCDの出荷期限が昨日だったため、やっと今日届いて聴けた次第です。バラード中心で地味なアルバムかもしれませんが、おおっ、と思わせるギターのフレーズもあったり、9曲目は4分の5拍子だったりと、変化に富んでいます。アコースティックとエレクトリックのギターの使い分け、ピアノが参加していない曲もあるなど、飽きさせずに最後まで聴かせてくれました。ちょっとドラムスとベースの人材がもったいないかもしれませんが、トータルで聴くとなかなかいいと思います。


Night Songs/Jonathan Kreisberg(G)(Criss Cross 1310)(輸入盤) - Recorded June 13, 2008. Gary Versace(P), Matt Penman(B), Mark Ferber(Ds) - 1. Laura 2. Autumn In New York 3. September Song 4. Prelude To A Kiss 5. Spring Is Here 6. I'll Be Seeing You 7. Blue In Green 8.Nefertiti 9. Warm Valley

(09/04/01)スタンダードやジャスメン・オリジナル集。バラードが中心でギターはアコースティック(1、3、8曲目)とエレクトリック(2、4-7、9曲目)を使い分けていて、それを抑え気味に弾いているのがまた渋い感じ。特にエレクトリック・ギターの時には、スリリングなフレーズを奏でる場面があってタダ者ではなかったり、絶妙なバランスでバックが入っていたりと、むしろやや辛口のバラード集とも言えるでしょうか。耳にも優しいし、じっくり聴くと渋いし、といった感じ。ピアノレスでギター・トリオでの曲も。でも、7曲目にウェイン・ショーター作の「ネフェルティティ」を持ってくるのは硬派で、こだわりがあります。3、6、9曲目はミディアム系で、必ずしも全てがゆったりバラードではないですが、アルバムタイトル通りの雰囲気を出しています。

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