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2009/03/30

Monograph/Nils Okland

2069
ECMレーベルのCDの新譜が2枚届き、今日はその1枚目。何とヴァイオリンとそれに類する楽器のソロアルバムです。ECMには他でも同じような楽器のソロアルバムがあったかな。これはNew Seriesではなく、インプロヴィゼーションで演奏している部分もあると思うので、いちおうジャズの分類にしておきますが、いわゆるジャズ度はないと思っていただいてけっこうです。やっぱり空間的なサウンドの民族音楽とか、クラシックとか、古楽とかをイメージしてしまいます。まあ、ECMファンならば、こういうアルバムも追いかけるだろうとは思うのですが、通常の4ビートが好きな方々はどういう印象を持つかなあ、と思います。


Monograph/Nils Okland(Hardanger Fiddle, Vln, Viola D'amore)(ECM 2069)(輸入盤) - Recorded July 2007. - 1. Monster 2. Pas De Deux 3. Kvelartak 4. Horisont 5. Mono 6. Rite 7. O 8. Snor 9. Slag 10. Seg 11. Dialog 12. Skimte 13. Nattsvermer

(09/03/30)ノルウェーのヴァイオリニストの初リーダー作にしてソロ作品。全曲Nils Oklandの作曲。ジャンル別には、実際にはインプロヴィゼーションがあるにしろ、サウンド的にはジャズではなくてクラシックや古楽、あるいは民族音楽の色合いがかなり強い作品。ヴァイオリンだけではなく、民族楽器(Hardanger Fiddle)や古楽器(Viola D'amore)も使用していて、変化に富んでいます。ただし、こういった弦楽器のソロ作品のため、もちろん持続音が中心であり、音が高めの音域に集中していて、かなり空間的な演奏になっています。かなりECMらしい作品と言えばいいのか。ゆったりとしつつも薄暮の風景と北欧の民族音楽の面影のある旋律があり、異国の空間に入り込んだ感じはかなり強いです。聴く人を選ぶ、ECM独自の情景。

2009/03/29

Night Whispers/Marc Copland

Marcnight
マーク・コープランドは薄暮の色合いのピアノを弾くピアニストで、類似のサウンドを奏でるピアニストが多い中、ひときわその個性が輝いています。それが日本でも人気の出る要因なのかなとも思えますが。今回はその「ニューヨーク・トリオ・レコーディングス」の3作目。リズムセクションが少しずつ入れ替わっていますけど、彼のピアノの個性の前にはあまり影響はないかな、とも思わせます。実際は聴き比べると、ベースとドラムスの違いによって印象は違うんですけれども。水墨画、あるいは印象派の絵と、例えはいろいろ出来るでしょうが、彼の独特なピアノは確実に日本でファンを広げているようですね。


Night Whispers/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded June 8 and 9, 2008. Drew Gress(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Emily 2. The Bell Tolls 3. Night Whispers 4. Emily 5. So What 6. Like It Never Was 7. Space Acres 8. Emily 9. Scattered Leaves 10. I Fall In Love Too Easily

(09/03/28)ニューヨーク・トリオ・レコーディングスの3作目。マーク・コープランド作は10曲中3曲(2-3、9曲目)で、ソロ・ピアノで演奏する「エミリー」が3テイク(1、4、8曲目)と、スタンダードや「So What」に、メンバーの曲(6-7曲目)。ピアノの繊細で薄暮の色合いは相変わらずです。氷の静寂の中から徐々に盛り上がってきて、硬質で哲学的な語りかけをしてくる2曲目、ノリは良いのだけれど、不思議なリズムとフレーズで幻惑されるタイトル曲の3曲目、有名な曲をかなり解体、再構築して料理する5曲目、美しいメロディで淡々と語りかけつつ盛り上がる6曲目、凛とした感じもありつつスリリングなフレーズも交える7曲目、薄暮のイメージは持ちつつ、少し活発なやり取りもある9曲目、繊細でも途中で4ビートもある10曲目。

2009/03/28

メタモルフォーゼン/ブランフォード・マルサリス

Branfordmeta
ブランフォード・マルサリスは初リーダー作時代から追いかけています。ウィントン・マルサリスの方がジャズの歴史をさかのぼっていってしまったので、やはり初リーダー作から追いかけていたのですが、そちらは途中で断念、かなりの枚数を処分してしまいました。個人的にはさかのぼるジャズもいいけれど、やはり進化していく現代ジャズを追いかけてほしいものだなと思っています。今日聴いたアルバムは、まさにそれ。これでもかと現代ジャズの王道(というものがあるかどうか分かりませんが)をぶち込んでいて、なおかつ、静かな曲、賑やかな曲とさまざまなので、けっこうポイントが高いです。硬派。


メタモルフォーゼン/ブランフォード・マルサリス(Sax)(Marsalis Music)
Metamorphosen/Branford Marsalis(Sax) Quartet(Marsalis Music) - Recorded August 25-27, 2008. Joey Calderazzo(P), Eric Revis(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) - 1. The Return Of The Jitney Man 2. The Blossom Of Parting 3. Jabberwocky 4. Abe Vigoda 5. Rhythm-A-Ning 6. Sphere 7. The Last Goodbye 8. And Then, He Was Gone 9. Samo 10. Aunt Hager's Blues[Bonus Track]

ブランフォード・マルサリス作は3曲目のみで、セロニアス・モンク作の5曲目、ブルースでボーナス・トラックの10曲目以外はメンバーの作品。おなじみのこのメンバーとしての作品に重点を置いている現代ジャズです。それこそハードなアップテンポの、破壊力のある曲から、ソフトでメロディアスなバラードまで表現の幅、あるいはダイナミックレンジの広さ。現代ジャズでの彼らの持てるものをすべてぶち込んだアルバムのようで、聴きごたえがかなりあります。クァルテットとしては、彼らが世界有数の実力を持っていることは間違いないと思います。2曲目の切ないメロディが心にしみてきて、なおかつ後半このまま盛り上がるのはやはり彼らならでは。曲ごとにさまざまなサウンドがあっても、グループとしての統一感がとれています。(09年3月11日発売)

2009/03/27

パイアティ・ストリート/ジョン・スコフィールド

Johnpiety
ジョン・スコフィールドは今までストレートなジャズからファンク、ジャムバンド路線に至るまで幅広く演奏を繰り広げていたので驚きませんけれど、今度はニュー・オリンズ(ジャズではなくて)の路線です。ジャンルで言うとかの地のポップスというか、そこではよくあるサウンドの曲作り。ジャズにもフュージョンにもカテゴライズしにくいので、今回はロック・ポップスに入れましたけど、もっとカントリーっぽい(田舎っぽい?)路線ですね。新たなファン層を広げそうですけれども、従来のジャズファンからはどういう反応がでるか、楽しみです(笑)。私は彼を追いかけているので気にはなりませんけれども。


パイアティ・ストリート/ジョン・スコフィールド(G)(EmArcy)
Piety Street/John Scofield(G)(EmArcy) - Recorded 2008. Jon Cleary(P, Key, Vo on 1-4, 7-8, 9-13), George Porter, Jr.(B), Ricky Fataar(Ds), John Boutte(Vo on 5-6, 9, 14), Shannon Powell(Tambourine, Ds on 10), The Hard Regulators(Back Vo, Claps): Jon Cleary, John Boutte, Ricky Fataar, Mark Bingham, John Scofield, George Porter, Jr. - 1. That's Enough 2. Motherless Child 3. It's A Big Army 4. His Eye Is On The Sparrow 5. Something's Got A Hold On Me 6. The Old Ship Of Zion 7. 99 And A Half 8. Just A Little White To Stay Here 9. Never Turn Back 10. Walk With Me 11. But I Like The Message 12. The Angel Of Death 13. I'll Fly Away 14. One Of These Old Days [Bonus Track]

ジャズでもフュージョンでもなく、ニューオリンズのポップスやR&Bという感じのアルバム。トラディショナルや他の人の曲が多く、ジョン・スコフィールド作は2曲(3、11曲目)のみ。8ビートだったり3連12ビートだったりするちょっといなかっぽいサウンドと言えばいいのか。ジョン・スコのテクはあまり前面に出ずに(それでも十分にスゴいですが)、時にノリ良く、時にゆったりとした曲に合わせて、かなり肩の力を抜いてギターを演奏している雰囲気です。ヴォーカル曲ばかりなので、脇役という感じもしています。ニュー・オリンズにはこういう雰囲気のアルバムって実に多いのですが、それを彼がやってしまうなんて、けっこう意外だったりします。ボーナズトラックを入れて14曲で64分台。ポップスとしては適度な長さとヴァリエーションです。(09年2月25日発売)

2009/03/26

ジンボンバ/神保彰

Jimbomba
神保彰のキングレコードからの3作目。アルバムは聴くと2面性を持っていて、比較的聴きやすいメロディと、ハードコア・フュージョンを飛び越えてしまうような、スーパーテクニックで音数の多いドラムス。これらが不思議な調和を保っています。彼の作った曲はメロディアスで印象的なものが多く、自分で叩かないで人に楽曲を提供するのもありかな、と思わせます。ドラムスだけを追いかけて聴いていると、スゴすぎる!という印象。普通ならアンバランスになってしまうところを、ドラムスを重くさせずに、うまくまとめているところあたり、見事です。初期のカシオペアのメンバーの中で、いちばんソロアルバムで成功しているんではないでしょうか。立て続けに3回以上、聴いてしまいました。


ジンボンバ/神保彰(Ds)(Electric Bird)
Jimbomba/Akira Jumbo(Ds)(Electric Bird) - Released 2009. Abraham Laboriel(B, Vo), Otmaro Ruiz(P, Key, Vo), Michael Landau(G on 2-3, 5-7) - 1. Jimbomba 2. Emerald Coast 3. Snaked 4. Sun Flower 5. Milky Haze 6. See The Light 7. Spiral Dream 8. Genkideska 9. Wave Of Hope

エイブラハム・ラボリエル(B、Vo)、オトマロ・ルイーズ(P、Key、Vo)、マイケル・ランドゥ(G on 2-3, 5-7)。全曲神保彰の作曲。CDのオビにはハード・フュージョンと書いてありますが、軽めながらかなり音数の多いドラムスは確かにそう思います。ただ、メロディ的には聴きやすく、それほどハードな感じはしません。ドラムスを聴いてスゲェーとなりますけど、曲によっては聴き流しても聴けるような感じの曲もあります。てっきりパーカッションもいるのかと思ったら、ドラムスのみなので、やっぱりスゴい。ピアニストもピアノやフェンダーローズその他使い分けて、それもサウンドにマッチ。全員腕は素晴らしいので、何気なくバカテク的なことをやっているのだろうと思います。1-2曲目はラテンビート。特にタイトル曲の1曲目はボーカル(Jimbombaのコールの繰り返しですが)も入っています。他の曲はさまざまなフュージョン・ビート。ノリは抜群。(09年2月25日発売)

2009/03/25

祝 WBC世界一!!!

昨日のWBCの決勝戦は、午前中は外出仕事だったので5回裏からTVで見ましたが、ハラハラドキドキしながらも、勝ってくれました。いい勝負を見せてくれてありがどう、「侍JAPAN」!!!。

午前中の外出中も、電車の中はいつもより心なしか空いている感じ。そして、試合開始の時間以降、携帯などのワンセグでおそらく試合観戦している人が目につきました。

ここのブログも18日から更新してませんが、その間はずっとWBCに心が行きっぱなしでした。TV観戦した分を他の時間で仕事をして取り戻さなければならなかった、ということもあります。そして、ここのブログのストックも底をついてしまったり、CDも聴いていなかったり、優勝した今、放心状態だったりしています(笑)。

新しいアルバム紹介したいところですが、これから聴いて、書いて、アップして、とすぐには出来るかどうか。未聴盤は現在13枚。波に乗ればどんどん聴いていきたいと思いますので、またこれからよろしくお願いします。

2009/03/20

Jean-Luc Godard/Four Short Films/Anne-Maiie Mieville(DVD)

5001
Jean-Luc Godard/Four Short Films/Anne-Maiie Mieville(ECM Cinema 5001)(輸入盤DVD) - Released 2006. - 1. De L'origine Du XXIe Siecle(16分) 2. The Old Place(46分) 3. Liberte Et Patrie(21分) 4. Je Vous Salue, Sarajevo(2分)

(09/03/20)’93年から’02年にかけての短編作品集。Jean-Luc Godardは1930年生まれのフランス、スイスの映画監督。単独では上記の1、4作目を撮っていて、戦争(戦い)を題材にしているため、ショッキングな映像(写真)もあります。Anne-Maiie Mievilleはフランスの映画監督で、比較的長い2-3作目をゴダールと共同で作成しています。ストーリーではなくて、古い、あるいは新しい映像、写真、絵などをコラージュ的に並べた映像作品。意味はかなり深そうだけれども、フランス語(英語の字幕は選べる)なので、英語が分かる人でないと難しそう。いかにもECMらしい映画です。

2009/03/18

ブログ1,500エントリー、ECMの「:rarum」シリーズ

Rarumkeith
今まで書いたエントリーを10以上削除していたりして、正式には分からないのですが、現時点でのブログのエントリー数を見ると、今日でちょうど1,500になります。始まりは’04年5月30日。最初はアルバム紹介も新譜だけではなくていろいろ試してみたけれど、割と早い時期に新譜紹介になりました。当初はブログはそういうものを書くところではない、とご批判もいただいたりしました。でも、この流れは最近では周りでも定着しているみたいです。

ブログはCD紹介ではない日もありましたが、1回のエントリーで2-3枚紹介したときもあるので、枚数的にも1,500枚前後いっているのでは、と思います。手持ちのCDの聴き直しも多いので、買った新譜はその半分ほどではないかと思います。計算はしていませんが。毎日更新のペースが崩れていますけど、まだまだ聴きたいジャズCDがあるので、当分はこのブログも続くんじゃないかな?

さて、今日紹介しようと思っていた、’02年から’04年にかけて発売されたECMレーベルの「:rarum」シリーズ20枚ですが、ベスト盤ゆえコメントも書きづらいし、ホームページの方にクレジットを書くだけでもけっこうな分量でした。時間がかかって疲れてしまい、ホームページの方のクレジットをご覧になっていただいて済ませてしまおうと思います。未CD化のアルバムからの収録曲もいくつか見つけることができたのは収穫でした。いちおう初CD化の曲はホームページに明記してあります。ラインナップは以下の通り。

:rarum 1/Keith Jarrett(初CD化2曲あり)
:rarum 2/Jan Garbarek
:rarum 3/Chick Corea
:rarum 4/Gary Burton(初CD化1曲あり)
:rarum 5/Bill Frisell
:rarum 6/Art Ensemble Of Chicago
:rarum 7/Terje Rypdal
:rarum 8/Bobo Stenson
:rarum 9/Pat Metheny
:rarum 10/Dave Holland
:rarum 11/Egberto Gismonti
:rarum 12/Jack DeJohnette
:rarum 13/John Surman(初CD化1曲あり)
:rarum 14/John Abercrombie(初CD化1曲あり)
:rarum 15/Carla Bley(実際にはWATTレーベル)
:rarum 16/Paul Motian
:rarum 17/Tomasz Stanko
:rarum 18/Ebarhard Weber
:rarum 19/Arild Andersen(初CD化2曲あり)
:rarum 20/Jon Christensen

2009/03/17

Live In Japan 93/96/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette(DVD)

5504
昔はけっこう高価だったレーザーディスク(LD)と同じ映像だけれども、それでも私が買ったので2枚組1セットが3千円以下というのは、かなりの価格破壊ですね。今日のDVDも230分収録ですし、下手したらCDより安いんじゃないかな、と思います。しかし、パソコンで観ると、ソロ・ピアノとかオーケストラはそれなりに聴けますが、ベースとドラムスが入ってくると耳補正と聴こえない部分の推測に頼るしかないですね。私の部屋にはDVDプレイヤーとTVがないので(笑)。そういうこともあって、ヴィジュアル方面にはブログでは力を入れてないんですよ。昨日と今日のキース・ジャレット・トリオはLDでも持っていたもの(処分済みですが)だったので、観たことはあるのですが。


Live In Japan 93/96/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 5504/05)(輸入盤DVD)(Disc 1)Recorded July 25, 1993. - 1. Introduction 2. In Your Own Sweet Way 3. Butch And Butch 4. Basin Street Blues 5. Solar - Extension 6. If I Were Bell 7. I Fall In Love Easily 8. Oleo 9. Bye Bye Blackbird 10. The Cure 11. I Thought About You (Disc 2)Recorded March 30, 1996. - 1. Introduction 2. It Could Happen To You 3. Never Let Me Go 4. Billie's Bounce 5. Summer Night 6. I'll Remember April 7. Mona Lisa 8. Autumn Leaves 9. Last Night When We Were Young - Caribbean Sky 10. John's Abbey 11. My Funny Valentine - Song 12. All The Things You Are 13. Tonk

(09/03/15)’93年のよみうりランドのオープン・シアター・イーストでのコンサートと’96年のオーチャード・ホールでのコンサート。やはりビデオアーツからレーザーディスクが出ていたもの。’96年の演奏はCDでも「Tokyo'96」(ECM 1666)で出ていますが、CDでは13-14曲目がカットされています。キース・ジャレットの作曲(インプロヴィゼーション)はDisc1の5曲目後半と10曲目、Disc2の9曲目後半、11曲目後半。収録時間は何と230分。’93年の演奏は野外で雨という悪条件にもかかわらず素晴らしい演奏を残してくれました。初期と比べて、より一体感も増していて、しかも自由奔放なトリオを聴くことができ、冒険できるところはバンバンやっているという感じです。後半に自然な流れでオリジナルに行く曲があるのも特徴か。

2009/03/16

Standards 1/2/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette(DVD)

5502
このDVDはレーザーディスク時代に持っていました(すでに処分済み)。ただ、映像ものって1回観て終わりだったと思うので、全く新しく聴きなおしたのと同じでした。いやー、素晴らしい。彼らのライヴの特徴っていろいろあるのですが、まず、ピアノが最初の音を出して、他の楽器が追随していき、たぶん曲目もぶっつけ本番の可能性が強いこと。そしてステージ上でのエンディングの人為的フェードアウトの曲も目立つこと。ジャーン、と終わる曲はあまり多くないです。そして、特に当時は、キースのうなり声全開でライヴが進行していきます。これが苦手という人は気になるだろうなあ。私はもう慣れましたけど(笑)。


Standards 1/2/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 5502/03)(輸入盤DVD)(Disc 1)Recorded February 15, 1985. - 1. I Wish I Knew 2. If I Should Lose You 3. Late Lament 4. Rider 5. It's Easy To Remember So Tender 6. Prism 7. Stella By Starlight 8. God Bless The Child 9. Dlaunay's Dilemma (Disc 2)Recorded October 26, 1986. - 1. You Don't Know What Love Is 2. With A Song In My Heart 3. When You Wish Upon A Star 4. All Of You 5. Blame It On My Youth 6. Love Letters 7. Georgia On My Mind 8. You And The Night And The Music 9. When I Fall In Love 10. On Green Dolphin Street 11. Woody'n You 12. Young And Foolish

(09/03/15)スタンダーズ・トリオの初期の頃の演奏。どちらも東京での公演で、’85年が厚生年金会館、’86年が人見記念講堂でのライヴ。レーザーディスクでビデオアーツから出ていました。今からするとちょっと時代を感じさせる映像ですが、若い頃の彼らの映像を観ながら演奏を聴ける貴重な機会。Disc1の4、6-7曲目がキース・ジャレットの作曲の他は、スタンダードやジャズメン・オリジナルで、2枚あわせてトータル210分にもなるのがうれしい。しかも、CDではまったく出ていない録音のため、観て(聴いて)おく価値はあるかもしれません。やはりスタンダーズ初期の頃の演奏ということで、当時から完成度は高いですが、その上勢いもあって若々しい演奏に仕上がっています。最初から彼らは別格なピアノ・トリオでした。

2009/03/15

Elegy Of The Uprooting/Eleni Karaindrou(DVD)

5506
エレニ・カラインドルーの映画音楽集のコンサートの模様を録画したもの。’06年にCDで同じ日のものが出ていますが、DVDの方が2曲多くなっています。今後のECMレーベルでは、こういうCDとDVDの出方をする傾向が強くなるのかな、と思います。ギリシャでのコンサートで、西洋楽器のオーケストラや合唱隊に混ざって、民族楽器の演奏もあり、それが視覚的に新鮮に映ります。コンサートでは、映画の映像を背景に流しつつの演奏だったので、全体的に会場の演奏はほの暗い感じだったのですが、演奏のサウンドの色合いとマッチした雰囲気でした。ただ、同じ日の演奏なので、CDかDVDかどちらかがあればいいかな、とも思いますが。


Elegy Of The Uprooting/Eleni Karaindrou(P)(ECM New Series 5506)(輸入盤DVD) - Recorded March 27, 2005. Maria Farantouri(Voice), Vangelis Christopoulos(Oboe), Socratis Sinopoulos(Constantinople Lyra), Maria Bildea(Harp), Kostantinos Raptis(Accordion Bayan), Sergiu Nastasa(Vln), Renato Ripo(Cello), Stella Gadedi(Fl), Nikos Guinos(Cl), Socratis Anthis(Tp), Spyros Kazianis(Bassoon), Vangelis Skouras(French Horn), Aristotelis Dimitriadis(Mandolin), Traditional Instruments Ensemble: Maria Bildea(Harp), Socratis Sinopoulos(Constantinople Lyra, Laouto), Christos Tsiamoulis(Nay), Panos Dimitrakopoulos(Kanonaki), Andress Katsiyiannis(Santouri), Andreas Papas(Bendir, Daouli), Hellenic Radio/Television Choir, Antonis Kontogeorgiou(Choirmaster), Camerata Orchestra, Alexandros Myrat(Cond) - 1. Prayer 2. Refugee's Theme 3. The Weeping Meadow 4. Dance 5. An Ode Of Tears 6. For The Phrygian Land A Vast Mourning 7. By The Sea 8. Depart And Eternity Theme 9. Rosa's Aria 10. Memories 11. Hecuba's Lament/Hecuba's Theme 2 12. Telamon, You Came To Conquer Our Town 13. The City That Gave Birth To You Was Consumed By Fire 14. An Ods Of Tears 15. Theme Of The Uprooting 1 16. The Weeping Meadow 2 17. Voyage 18. Voyage To Cythera 19. On The Road 20. Parade 21. Return 22. Andromache's Theme 23. The Land I Call Home 24. Home Of My Forefathers 25. I Wish I'm Given There 26. Refugee's Theme 27. The Seagull 28. Song Of The Lake 29. Adagio-Father's Theme 30. In Vain The Sacrifices 31. My Beloved, Your Soul Is Wanding 32. Decision 33. Farewell Theme 34. Theme Of The Lake 35. Hecuba's Theme 2 36. Lament For Astyanax 37. Exodos 38. Hecuba's Theme 2 39. The Weeping Meadow 40. Song Of The Lake

(09/03/14)ECM 1952/53の同じタイトル曲のCDと同じ日の録音、同じテイクで、2曲こちらの方が多く入っています。全曲Eleni Karaindrouの作曲した映画音楽で、それを、オーケストラ、古楽器、コーラスを加えた大編成でコンサートをやった模様を収録。ほの暗いサウンドの比較的短めのサウンドトラック。大編成のオーケストラやコーラス隊を交えたコンサートなのでヴィジュアル化すると、なかなか見ごたえがあります。哀愁まっただ中。

2009/03/14

Tokyo Solo/Keith Jarrett(DVD)

5501
だいぶ以前はレーザーディスク(LD)を集めていましたけど、そのブームも去って、音楽LDは10枚ほどを残して処分しました。その後はヴィジュアルを観る環境がなくなったので、ホームページに掲載していたLDのコメントも削除してしまっていたのですが、ECMが直接DVDを出していることで、パソコンでも何とか観てECMだけでも掲載しようと思いました。現在4種6枚出ていますが、1枚以外は皆キース・ジャレット関係なんですね。その全てが日本での収録で、何枚かは以前日本盤のLDが出ていた時に持っていました。CDとダブっている演奏もありますが、そうでないのもあり、何とも悩ましいところですね(笑)。


Tokyo Solo/Keith Jarrett(P)(ECM 5501)(輸入盤DVD) - Recorded October 30, 2002. - 1. Applause 2. Part 1a 3. Part 1b 4. Part 1c 5. Part 2a 6. Part 2b 7. Part 2c 8. Part 2d 9. Part 2e 10. Danny Boy 11. Old Man River 12. Don't Worry 'Bout Me

(09/03/14)ECM 1960/61「Radiance」の中の14-17曲目にも同じ日の同じテイクが4曲収録されていますが、これは東京のソロ150回記念となった東京文化会館で完全収録されたもの。10-12曲目がトラディショナルだったりスタンダードですが、その前は完全即興演奏。現代音楽的な無調っぽい速いパッセージが続いたり、牧歌的なバラードがあったり、哀愁満点の訴えかけるメロディがあったり、同一コードが続いたりと、ドラマチックにソロ・ピアノの演奏は進行していきます。抽象的な音使いと親しみのあるメロディを織り交ぜながら、聴く人の感性に訴えかけるコンサートは他の追随を許さない、完成度の高いものです。やはり’02年の録音ということで、当時の演奏の密度の濃さがあらわれているのでしょう。緊張感あり。

2009/03/13

The Voices That Are Gone/マット・ターナー、ペグ・&ビル・キャロザース

Mattthevoice
澤野工房でも、いわゆるピアノ・トリオの澤野ファンにとってみれば、このような要注意盤がでることがあります。異端なジャズが好きな人にとっては何てことないんだけど、聴きやすい4ビートを期待すると、そのような要素がどこにもないばかりか、元の曲は明るいはずなのに不思議な陰影を伴うリハーモナイズとか、曲によって過激なインプロヴィゼーションとか。昔あった一部のSKETCHレーベルのような、通常の澤野ファンには、自己責任でご購入ください、と明記する必要があるかもしれませんね。このアルバムを何だこれ、ととるか、なかなか深い意味合いがあるアプローチだなととるかは、人それぞれです。私は異端なジャズ、あるいはジャズ周辺が好きなので、問題はないのですが。


The Voices That Are Gone/マット・ターナー(Cello)、ペグ・キャロザース(Vo)&ビル・キャロザース(P、Vo)(澤野工房)
The Voices That Are Gone/Matt Turner(Cello), Peg Carrothers(Vo)&Bill Carrothers(P, Vo)(Illusions ILL313003) - Recorded January 5 and April 28, 2008. - 1. My Old Kentucky Home, Good Night 2. My Old Kentucky Home, Good Night 3. Beautiful Dreamer 4. Camptown Races 5. Jeanie With The Light Brown Hair 6. Oh! Susanna 7. My Old Kentucky Home, Good Night 8. Slumber, My Darling 9. The Glendy Burk 10. My Old Kentucky Home, Good Night 11. Hard Times Come Again No More 12. Beautiful Dreamer 13. My Old Kentucky Home, Good Night

19世紀アメリカの有名な作曲家スティーヴン・コリンズ・フォスターの曲を演奏。編成は変則編成だし、「My Old Kentucky Home, Good Night」が全13曲中5回(1-2、7、10、13曲目)に出てきたり「Beautiful Dreamer」も2回(3、12曲目)出てきます。同じ曲をいろいろなサウンドでせまって、何かを浮かび上がらせようという試みでしょうか。インプロヴィゼーション的なリハーモナイズやアレンジ、フレーズを崩したりのアプローチもありますけど、懐かしい曲を淡々とピアノやチェロをバックに歌うという、フォークソングやポップス的な要素が強い曲もあります。4、9曲目はハードなインプロヴィゼーション、6曲目はパーカッシヴで強烈なアレンジ。元の曲は明るく穏やかなんだけど、陰影をわざと持たせてメッセージを発している感じ。(09年2月20日発売)

2009/03/12

モバイルカードの解約

1年間使っていたモバイルカード、auのW04Kを解約しました。以前はPHSのモバイルカードを利用していたのですが、auの方はスピードが上がってエリアも広くなったということで変更したにも関わらず、その頃から利用頻度が減って、全く使わない月が多かったのです。

モバイルカードの使用もメリットがあって、事務所のルーター富士通SiR-240が、NTTの光回線がダウンした時に、モバイルカードをさして代替使用ができる、というところもありました。でも、何年か前に1回、半日ほど地域によって大きなNTT光回線のダウンはあったものの、他では、基地局の装置の不具合によって半日、私を含む2回線がつながらなかったこともあるとはいえ、今でいうところの電気の停電のようにまずありあえないことで、過去1年間では、NTTの光回線がダウンしてモバイルカードが活躍するということはありませんでした。

また、auとの直接契約ではなくて、ある会社を通して契約する業務用の契約だったために、200万パケットまで月額9,500円(消費税別)という料金がかかり、しかもそれを超えた分は別途パケット代がかかる仕組み。PHSの時は4,980円(消費税別)で定額だったのですが。全く使わない月が多く、使っても少しだったので、料金体系の費用負担が大きかったということがあります。何よりも、現段階では利用できなくなっても困らない、というところに問題があったのだろうと思います。

もっと通信速度が速くて、料金が安い(しかもダブル定額の制度を持つような)モバイルカードが出たら、また購入しようかと思ってます。浮いた費用は、その分パソコンにまわそうかと。

Le Canzoni Di Caterina/パオロ・ディ・サバティーノ

Paolopiano
澤野工房のアルバムは2月、3月と2枚ずつ出るようで、追いかけるのが大変だったりします。今回はいつものピアノ・トリオというフォーマットではなく、ソロ・ピアノでの発売でした。パオロ・ディ・サバティーノのピアノ・トリオのアルバムはつい先日出たばっかりだと思ったら、こんどはソロですけど、なかなかいいですよ、これ。好みのクリアなサウンドで録音できているし(一部歪みがあるとのことですが)、曲ごとに変化に富んでいるサウンドカラーなので、聴いていて飽きさせません。これがわずか44分に18曲も詰め込んでいるかと思うほどの密度の濃さです。こういうソロ・ピアノなら何回でも聴きたいですね。


Le Canzoni Di Caterina/パオロ・ディ・サバティーノ(P)(澤野工房)
Le Canzoni Di Caterina/Paolo Di Sabatino(P)(Alelier Sawano AS083) - Recorded Febaruary 12, 2007 and April 12, 2008. - 1. Viaggiando 2. Sguardi 3. La Danza Dei Gabbiani 4. Attimi 5. Caterina 6. La Festa 7. Scene Eighteen 8. Scene Sixteen (For My Grandmother) 9. Ninna Nanna 10. Fremiti 11. Abril 12. Respiri 13. E'l'alba 14. In Volo 15. Oltre Il Mare 16. Onde 17. Aniversario 18. Open Wings

全曲パオロ・ディ・サバティーノの作曲。即興演奏もあるのかもしれないですけど、完成度が高いです。澤野工房にしては珍しく、ソロ・ピアノのアルバム。44分で全18曲と詰め込んであって、1-2分台の曲も続きますが、不思議と小品集という感じはしなくて、1曲1曲、しっかりと聴けます。バップ系統ではなく、ヨーロッパのピアニストに多い、メロディを聴かせるタイプ。録音もいい(ライナーに、ノンリミッター録音で少し音が歪んでいる部分もありと記載)せいか、クリアーなサウンドで、きっちりとした味わい。そこには哀愁やロマンチックさも入っています。以前のピアノ・トリオ作で見せた饒舌すぎるフレーズは影を潜めていますが、それでも10曲目などに聴くことができます。曲によってサウンドカラーの異なる密度の濃い44分間です。(09年2月20日発売)

2009/03/11

Mostly Standards/David Kikoski

1312
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目で一段落。本当はもう1枚2月発売予定だったものがあるのですが、なかなか通販には入荷せず、噂では4月に入荷しそうだとか。最近このレーベルの新譜、安定して入荷してこないことが連続しています。それはともかく、デヴィッド・キコスキ(キコスキー?)のピアノ、いいですねえ。もっと知られていいピアニストなんじゃないかと思います。国内盤では耳にしないので、ちょっとそこが残念。ここでも重量級のドラマー、ジェフ・ワッツを相手に、曲によってはけっこうエキサイティングなピアノを聴かせてくれます。もちろん、バラードの方もいいですし、何でもイケますね


Mostly Standards/David Kikoski(P)(Criss Cross 1312)(輸入盤) - Recorded June 18, 2008. Eric Revis(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Grey Areas 2. Blues On The Corner 3. Old Folks 4. Chance 5. Doxy 6. TBS 7. Autumn Leaves 8. Leaves

(09/03/10)スタンダードは2曲(3、7曲目)、デヴィッド・キコスキ作曲が2曲(1、8曲目)、他はメンバー含め、新旧ジャズメン・オリジナル。やっぱりピアノがシャープでいいですね。けっこうカッコ良いファンクのリズムと渋いメロディが印象的な1曲目、マッコイ・タイナー作の、これぞ現代ジャズのブルースといった感じの2曲目、しっとりと奏で上げていく温かいバラードの3曲目、ケニー・カークランド作で透明度が高いまま、ややモーダルに盛り上がっていく4曲目、ソニー・ロリンズ作のミディアムで明るい曲を料理する5曲目、ジェフ・ワッツ作で浮遊感のある少し情熱的なバラードの6曲目、「枯葉」を長いベース・ソロの後、かなりのアップテンポで突き進み、後半はワンコードで勝負の7曲目、ソロ・ピアノでしっとりしたバラードの8曲目。

2009/03/10

Mirages/Alex Sipiagin

1311
Criss Cross新譜聴き2日目。ふだんはプロ野球は観ないんですが、WBCなどの野球の試合があるとどうしても観てしまいますね(笑)。今日のアルバム、スローな曲やバラードは7曲目しかなく、ガンガン攻めてくる曲が多いので、聴く方も体力を要します。でもこういう硬派なアルバムは、自分にとってはけっこううれしかったりします。2曲目は8分の6拍子と4分の4拍子を重ねた拍子に聴こえるんだけれども、ちょっと自信なし。モーダルでいながら今の味付けがされているサウンドなど、興味深い点は多いです。もう聴いていて力まかせになるので、ある意味、ストレス発散にもなったりします。


Mirages/Alex Sipiagin(Tp, Flh)(Criss Cross 1311)(輸入盤) - Recorded June 17, 2008. Seamus Blake(Ts), Mulgrew Miller(P), Boris Kozlov(B), Johnathan Blake(Ds) - 1. One For Mike 1 2. Mirages 3. Live Scope 4. Levitin's Kingdom 5. Just One Of Those Things 6. Tetragon 7. Iris 8. One For Mike 2

(09/03/09)Alex Sipiagin作は全8曲中5曲(1-4、8曲目)。モーダルなサウンドと現代的な味付けのあるアルバム。フロントとピアノがガンガン活躍しています。メカニカルなテーマとモーダルな雰囲気がグッとせまるノリの良いアップテンポの1、8曲目、モーダルでありながらちょっと淡いサウンドでもありゴリゴリとくる、ドラマチックな展開も見せるタイトル曲の2曲目、ラテンノリで勢いもあってややエキゾチックな味もある3曲目、複雑なテーマでモーダルながら幻惑されるようなフレーズの4曲目、スタンダードでもテーマに大胆なアレンジが施されてアドリブはアップテンポの5曲目、ジョー・ヘンダーソン作をテーマで少しメカニカルに料理したややアップテンポの6曲目、ウェイン・ショーター作唯一スローなバラードを奏でている7曲目。

2009/03/08

Shared Contemplations/Joe Cohn

1309
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。2月中旬の発売予定が今月1日に3枚やっと届き、しかも残りの1枚はまだ入荷時期未定と、このところのこのレーベル、新譜の入荷が不安定になっています。発売日の1ヶ月以上前に注文しておいたのになあ。まあ、それでもこのレーベルのアルバム、私的にはハズレなしだと思っているので、聴けただけでも良しとしましょう。今回はオーソドックスなギターのアルバム。でもギターはけっこう良いですね。ピアノのピーター・ビーツもかなり実力のある人なので、安心して聴けますね。おなじみのメロディが多く、しかも温かみのあるサウンド。こういうジャズにひたるのもいいですね。


Shared Contemplations/Joe Cohn(G)(Criss Cross 1309)(輸入盤) - Recorded October 6, 2007 and June 16, 2008. Peter Beets(P), J.J. Wiggins(B on 3-6, 8-9), Peter Washington(B on 1-2, 7, 10), Joost Van Schaik(Ds on 3-6, 8-9), Willie Jones 3rd(Ds on 1-2, 7, 10), Dmitry Baevsky(As on 7) - 1. Just One Of Those Things 2. You Turned The Tables On Me 3. I Gotta Right To Sing The Blues 4. I Love You, Samantha 5. Blue Serge 6. Something For Lisa 7. Man With A Horn 8. 49th Street 9. Barbados 10. Danielle

(09/03/08)スタンダード、ジャズメン・オリジナル集で、父親のアル・コーン作も2曲(6、10曲目)。オランダ録音(’07年)とニューヨーク録音(’08年、1-2、7、10曲目)に分かれいて、ベースとドラムスのメンバーが違います。耳によくなじむオーソドックスなジャズギターで快調に飛ばしていて、スローな曲もけっこういい感じで和みます。テンポのよい曲はノリも良く、暖色系でバリバリとサウンドを奏でています。ピーター・ビーツのピアノのサポートは相性が良く、安定したピアノで安定したギターを支えているという構図です。この2人がいわば主役を演じていて、ハードバップ的な展開なので、リズムの2人のメンバーが曲によって替わっても、割と自然な感じでつながっていきます。アルト・サックスもバラードの7曲目のみに参加。

2009/03/05

i.o.u./Allan Holdsworth

Allaniou
アラン・ホールズワースのコメント手直しをしていて、やっと本当の意味でのリーダー作にぶつかりました。でも、このアルバムは自主制作盤だったというからオドロキです。内容的にはかなりロック寄りではありますが、彼のファンだったら一発で納得できるようなギターのフレーズや曲のサウンドなどが詰まっています。ロックといってもストレートではなくて、複雑なコード進行や分散和音、時おり出てくる変拍子なども、かなりクセのあるものに仕上がっています。そこが彼を彼たらしめていると思うのですが。ジャンルを超えて、いいアルバムだなあと思います。彼に近づくにはまず、このアルバムから?(注)オリジナルLPのジャケットは赤ではなく、黒のようですね。


i.o.u./Allan Holdsworth(G)(Alfa International) - Released 1982. Paul Williams(Vo), Paul Carmichael(B), Gary Husband(Ds) - 1. The Things You See (When You Haven't Got Your Gun) 2. Where Is One 3. Checking Out 4. Letters Of Marque 5. Out From Under 6. Temporary Fault 7. Shallow Sea 8. White Line

元々は自主制作盤。全曲アラン・ホールズワースの作曲ないしは共作で、作詞はLinda Hennrick。これは、ロックのアルバム(ロック・ヴォーカルの曲もついていて、1、3、5、8曲目。)ですがハードコア・フュージョンの要素も。でも、ギターに思いっきり弾いてもらわなければ、ということならばこのアルバムは満足です。うねうねした速いフレーズ満載で、これでもか、と攻めてきます。共演・参加作品ではそれまで何枚もアルバムに参加していたけれど、リーダー作としてのアランを世間に知らしめた、という意味では、このアルバムの功績は大きいです。CTIからの初リーダー作が本人にとって不満足なものだっただけに、このアルバムの出来は自他共に認める彼らしさが前面に出ていて、完成されているギター・サウンド。名作です。

2009/03/04

With A Heart In My Song/Allan Holdsworth & Gordon Beck

Allanwitha
’80年に録音されたデュオの「The Things You See」から8年経っていて、2人のテクニックとか、サウンドの嗜好性などがかなり変化していて、前回のアコースティック・ギターとピアノメインの世界から、シンタックスとキーボード&シンセサイザーメインのサウンドに変貌をとげています。なので、単純に再会アルバムと言っていいのかどうか。ジャズかというとそうでもないし、フュージョンかといわれると、う~ん、となってしまうこともありますが、彼らだけの世界を構築してしまっていることは間違いないですね。シンタックスって、いわゆるギター・シンセサイザーですので、2人の音が融合してしまうのも無理はないです。


With A Heart In My Song/Allan Holdsworth(G, Synthaxe) & Gordon Beck(Key)(Jimco) - Recorded May and June 1988. - 1. Equus 2. 54, Duncan Terrace 3. Ain't No Grief 4. With A Heart In My Song 5. 999 6. Sundays 7. So, So, Calypso

ゴードン・ベックとのデュオ再会アルバム。アラン・ホールズワース作は2曲(2、6曲目。特に6曲目はアランのソロ。)で、他の5曲はゴードンの曲なので、彼の方がウェイトが高いのか。ここではシンタックスというギター・シンセサイザーが多用されていて、デュオなのに不思議な厚みのあるサウンドに仕上がっています。曲と場面によってはどちらがフレーズを弾いているのか分からないほどに似ていて、ある種のデュオでの融合を感じます。ジャズでもロックでもない不思議な彼らだけの世界ですが、3曲目はけっこうジャジーな雰囲気の曲に仕上がってます。また5曲目のみドラムスのような打ち込みのファンク。ゴードン・ベックの方もキーボードとピアノの多重録音なのか、両手で弾いているのか、かなり厚みのある濃厚なサウンド。

2009/03/03

The Things You See/Allan Holdsworth & Gordon Beck

Allanthethings
アラン・ホールズワースのリーダー作をコメント手直ししていたら、ここ数日、実際のところ共演・参加作だった、ということが続いています。これもその1枚。よくよくCDの中身やライナーを見ていると、このアルバム、8-11曲目はゴードン・ベックの「サンバード」からの抜粋なのですね。今は「サンバード」は入手困難なので、まだここで聴けるだけいいのかもしれませんが。また、私の持っているCDは’92年発売のJimco版なのですが、その後もこのカップリングが続いているかどうかは分かりません。得した、という気持ちと、オリジナルフォーマットでないと印象が崩れる、という気持ちが半々です。でも、7曲目までは、アランの内省的な部分も見える貴重なアルバム。


The Things You See/Allan Holdsworth(G) & Gordon Beck(P)(Jimco) - Recorded 1980. Jean Francois Jenny Clark(B on 8-11), Aldo Romano(Ds on 8-11) - 1. Golden Lakes 2. Stop Fiddlin 3. The Things You See 4. Diminished Responsability 5. She's Lookin I'm Cookin 6. At The Edge 7. Up Country "Sunbird/Gordon Beck" Recorded 1979.: 8. The Gathering 9. Halfway House 10. Sunbird 11. Second Summer

ここでは、1-7曲目がピアノとのデュオ(2曲目はピアノ・ソロ、6曲目はギターとヴォーカル!)で、速弾きもスローな曲もけっこう渋いです。アラン・ホールズワース作が4曲(1、3-4、6曲目)、他の3曲がゴードン・ベック作。4ビートでドライヴする場面は少ないですけど、ジャズ度ややあり。デュオという編成だし、アコースティック・ギターを使っていて、やはり彼の内省的な面をうかがい知ることが出来ます。また、ゴードンの美しい叙情的、かつテクニカルなピアノも堪能できます。8-11曲目はゴードン・ベックの「サンバード」というアルバムから、4曲セレクトしていてクァルテットの演奏です(4曲ともにゴードンの作曲)。欧州ではスゴいメンバーですね。こちらは欧州風のジャズですが、「サンバード」全曲を聴けないのは残念かも。

2009/03/02

Conversation Piece/Allan Holdsworth Session

Allanconver
今日紹介するアルバムも、アラン・ホールズワースの名前が大きくCDの背に書いてありましたけど、実際は共同名義のアルバム。しかも、アランの参加していない曲が4曲中2曲もあります。やはり彼のリーダー作は’76年の「ベルベット・ダークネス」から、その次は’82年の「i.o.u.」ということですね。現在ホームページの方の配列を変えています。ある意味間違えて掲載していたことになります。訪問していただいた皆さん、すいません。ただ、すぐに全部配列を変えるわけにもいかず、しばらく時間を要することになります。このアルバムもジャズ的なフリー・インプロヴィゼーションなので、彼の経歴の中では異色なアルバムになるでしょうね。


Conversation Piece/Allan Holdsworth(G) Session(Jimco) - Recorded November 15, 1977. Gordon Beck(P), Jeff Clyne(B), John Stevens(Ds), On 3-4(Recorded September 1977): John Stevens(Ds), Robert Calvert(Sax), Dave Cole(G), Nigel Moyse(G), Jeff Young(P), Nick Stephans(B), Ron Herman(B) - 1. Conversation Piece Part 1 2. Conversation Piece Part 2 3. Fill 4. Home

CDはリーダー作のような表記ですが、共同名義のアルバム。ここではジャズ・ピアニスト、ゴードン・ベックの参加が目をひきます。1-2曲目はメンバー4人でのフリー・インプロヴィゼーションで、フリージャズ度という点では高いポイントです。1曲目が23分台、2曲目は17分台。自由度の高いフォーマットの中での速いフレーズの応酬はスリルがあります。ただ、いつものアラン・ホールズワースと比較して、速弾きの見せ場の場面はありながら、いつもとは違った細い音色でのアプローチ。いずれにしても個性的なギターですが。3、4曲目にはアランは参加していない9月のセッションで、メンバーも大幅に異なります。いずれもジョン・スティーヴンスの作曲。LPにはこれらの曲は入ってなかったと思われます。 懐かしいジャズロック。

2009/03/01

Touching On/Allan Holdsworth Session

Allantouch
’92年にこのアルバムがCDで再発された時は、アラン・ホールズワースのリーダー作かと思ってましたが、よく見てみると、4人の連名の共作アルバムですね。どちらかというとドラムスのジョン・スティーヴンスがリーダーのような感じです。日本でアラン人気なので、彼のセッションということで再発されたのでしょう。彼の経歴の中では珍しく純粋な(といっても通常の4ビートよりはフリーに近いですが)ジャズアルバムです。これはいい、という方もいるでしょうけど、なんじゃこれは、という反応を示す方もいるでしょうね。4曲目がLP時代にあったのか、CD再発で付け足されたものかは解説では書いてないですけど、アランにインスパイアされて、ジョン・スティーヴンスが作った曲だそうです。


Touching On/Allan Holdsworth(G) Session(Jimco) - Recorded May 19 and Sepermber 1977. Jeff Young(P), Ron Mathewson(B), John Stevens(Ds) - 1. Touching On 2. Home 3. Finally 4. Ah!

アコースティック・ベースとピアノがあるジャズのアルバム。1、3曲目はアラン・ホールズワースのフレーズの自由度が高く、ギターの理論と調性を超越した速弾きフレーズが妙にジャズとマッチしています。4人での叙情的な色合いの濃い、4ビートの進行もある、決め事があるかのようなドラマチックなフリー・インプロヴィゼーション。1曲目は21分あるドラマチックな進行を持つインプロヴィゼーションですが、3曲目は1分半。2曲目は14分あるゆったり牧歌的な曲で、ジョン・スティーヴンスの作曲。4曲目にはアランは参加していません。4曲目は全く別のセッションで、メンバーはジョン・スティーヴンス(Ds)、ロバート・カルバート(Sax)、ニック・ステファンズ(B)、ロン・ハーマン(B)、ナイジェル・モイス(G)、デイヴ・コール(G)。26分台。

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