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2008/12/31

ドリームス/ドリームス

Dreams
今までブレッカー兄弟のサイド参加作品は’72年のホレス・シルバー作までしかさかのぼっていなかったのですが、これは’70年の作品。日本初CD化だそうです。’70年代の半ばあたりになると、ロックやポップスにジャズやフュージョン(当時はクロスオーヴァーか)のミュージシャンが参加するのは珍しくはなかったのですが、’70年あたりだと、まだブラスロックと呼ばれていた時代。まあ、アルバムでそういう要素もかなり強いですけど、間奏などで時々ソロのアドリブが爆発していて、当時としては超絶技巧で、ショックを受けた人っているのではと思わせます。メンバーもスゴいし、ポップスやロックの側面を気にしなければ、こういう歴史もあると、耳を通しておいてもいいアルバムではないかな、と思います。


ドリームス/ドリームス(Sony)
Dreams/Dreams(Sony) - Recorded 1970. Michael Brecker(Ts, Fl), Randy Brecker(Tp, Flh), Bill Cobham Jr.(Ds, Per), Jeff Kent(Key, G, Vo), Doug Lubahn(B, Vo), Barry Rogers(Tb, Wagner Tuba), Edward Vernon(Vo), John Abercrombie(G) - 1. Devil Lady 2. 15 Miles To Provo 3. The Maryanne 4. Holli Be Home 5. Try Me 6. Dream Suite(A Asset Stop) 7. Dreams Suite(B Jane) 8. Dream Suite(C Crenchy Grenola) 9. New York

全曲ヴォーカル付きの、ブラスが入ったポップスアルバムで、聴いた感じでは。まあ、当時のロック・アルバムなのだけど、今メンバーを見るとけっこうスゴいことになっています。これだけの贅沢なメンバー(と言っても当時は皆若かったわけですが)が集まって、ヴォーカルの部分をロック(あるいはポップス)にしておきながら、間奏の場面ではメンバーのアドリブ(?)が活躍しているという趣向。特に8-9曲目はアドリブ合戦のような感じで、けっこうエキサイティングなファンクの演奏が繰り広げられています。アレンジも個々のメンバーがやっているものもあれば、ドリームス名義の曲もあります。アンサンブルも割といい感じだし。これをどう聴くかですけど、こっち方面のサウンドが嫌いではないので、けっこういいなあ、と思いました。(08年11月26日発売)

2008/12/30

ラブ・コネクション/フレディ・ハバード

Freddielove
今日は本当は別のCDを聴こうと思っていたのですが、午前中にフレディ・ハバードが亡くなるというニュースが飛び込んできて、予定を変えてこのCDを聴くことにしました。追悼というにはメイン・ストリーム系のアルバムではなく、どちらかと言うとフュージョンのジャンルですけど、こういう流れの時代もあったということで。何だかCTIレーベルを思い起こさせるようなサウンドでありアレンジですが、当時のSonyにはお金があったんでしょうね。ビッグ・バンドに相当するような多くのメンバーを集め、さらにストリングスまで呼んでしまうのですから。このアルバムも世界初CD化。CD前夜の時代で今までLPのまま埋もれてしまったアルバムでした。


ラブ・コネクション/フレディ・ハバード(Flh、Tp)(Sony)
The Love Connection/Freddie Hubbard(Flh, Tp)(Sony) - Recorded February and March 1979. Claus Ogerman(Arr), Chick Corea(Key), Al Jarreau(Vo on 4), Chuck Damonico(B), Stanley Clarke(B on 1), Chester Thompson(Ds), Jumma Santos(Per), Rubens Bassini(Per), Buddy Collette(Ts, Fl), Ernie Watts(Ts Fl), Joe Farrell(Ts, Fl), Tom Scott(Ts, Fl), Dick Hyde(Tb), Phil Ranelin(Tb), Phil Teele(Tb), Chuck Findley(Tp), Snooky Young(Tp), Oscar Brashear(Tp), Steven Madaio(Tp), etc. - 1. The Love Connection 2. Brigitte 3. This Dream 4. Little Sunflower 5. Lazy Afternoon

有名なミュージシャンを贅沢に使ったジャズ/フュージョン・アルバム。1-2、4曲目がフレディ・ハバード作曲。クラウス・オガーマンのアレンジが影響大きく、アルバム全体をアレンジとまわりのミュージシャンが彼を盛り立てている感じです。フュージョン的でメリハリのあるサウンドの中を自由かつメロディアスに吹きまくる1曲目、ストリングスがフィーチャーされて静かにはじまったと思ったら、4ビートになだれこんで伸び伸びと吹きまくっている2曲目、オガーマン作のしっとりとした静かなバラードを奏で上げてゆく3曲目、アル・ジャロウのヴォーカルが入って、彼の有名な曲をだんだん盛り上げてラストはラテンノリの4曲目、唯一のスタンダードを、出だしとラストをバラードでしっとりと吹いて途中はミディアムのファンクになる5曲目。(08年11月26日発売)

2008/12/29

リタッチ/アラン・ホールズワース、ジョン・スティーヴンス、ジェフ・ヤング、ロン・マシューソン、バリー・ガイ

Allanretouch
アラン・ホールズワースもロックの人だかジャズの人だかその境目のギタリストの歴史があるのですが、元々はイギリスのジャズ・ロックの洗礼を受けているようですね。独特なジャズの世界を構築している国。そんな時代のアルバムがおそらく日本初CD化。でも、この紙ジャケシリーズ、私はこれだけしか持っていませんけど、1枚3,000円はちょっと高いな、と思いました。まあ、数は出ないだろうし、熱烈な日本のアランのファンのためにリマスターされた音源が手に入る、ということは幸せな状況だとも思いますが。彼の比較的初期の頃の演奏は今とはサウンドが違いますが、弾きまくれば当時からスゴかったのでした。


リタッチ/アラン・ホールズワース(G)、ジョン・スティーヴンス(Ds)、ジェフ・ヤング(P)、ロン・マシューソン(B)、バリー・ガイ(B)(Belle)
Re Touch/Allan Holdsworth(G), Jeff Young(P), Burry Guy(B), Ron Mathewson(B), John Stevens(Ds)(Belle) - Recorded May 18, 1977. - 1. No Fear 2. Re Touch

アルバム「タッチング・オン」の1日前に録音されたもの。37分に及ぶジョン・スティーヴンスの1曲目と、小品のタイトル曲(バリー・ガイを除くフリー・インプロヴィゼーション)とで成り立っています。1曲目は当時のゆるいジャズロックという感じで流れて行き、最初と最後だけビート感もはっきりしているのですが、フリー・ジャズの世界や叙情的な世界になだれ込むドラマチックな展開。この中でもアラン・ホールズワースのギターは、今とは音色が違いますが聴きどころは多いです。2曲目はアップテンポで弾きまくりの世界です。当時のヨーロッパのジャズ・ロックやフリーなどのサウンドを追い求めている人か、アランのファン向けか、というマニアックな内容かもしれません。ベースもアコースティックだし、音の混沌度もやや高めかも。(08年12月20日発売)

2008/12/27

Concertos/Michael Mantler

2054
ECMレーベルの新譜聴き。もう2-3ヶ月前に注文したのに、これもいつの間にか新譜なのに入手困難になっていて、やっと届きました。輸入盤の場合、発売日については、もっときっちりと発表してもらいたいものです。最近、こういうケースが多いものですから。このアルバム、ECMなのでジャズの分類なのでしょうが、管弦楽との共演で、ソロにはジャズのインプロヴィゼーションの要素も感じられるにしろ、基本は現代音楽の味付けのようです。ソロをとるミュージシャンも何人かはジャズ・ミュージシャンではないようですし。最近のECMレーベルはこのようなジャズとクラシック(現代音楽)とのボーダーレスな作品が多くなってきましたね。


Concertos/Michael Mantler(Tp)(ECM 2054)(輸入盤) - Recorded November 2007, January and February 2008. Bjarne Roupe(G), Bob Rockwell(Ts), Pedro Carneiro(Maribma, Vib), Roswell Rudd(Tb), Majella Stockhausen(P), Nick Mason(Per), Kammerensemble Neue Musik Berlin, Roland Kluttig(Cond) - 1. Trumpet 2. Guitar 3. Saxophone 4. MarimbaVibe 5. Trombone 6. Piano 7. Percussion

(08/12/27)全曲マイケル・マントラーの作曲。ECMとRbb(Rundfunk Berlin-Brandennburg)との共同プロデュース。内容は室内楽団との共演で、現代音楽的な無機的な、あるいは時に有機的な響きのオーケストラサウンドの中を、各曲につき、それぞれのソロイストが泳ぐようにメロディを演奏します。これはソロイストの楽器がそのまま曲名になっていることから明らかです。ジャズと言うよりは現代音楽の中に取り込まれてしまっているサウンドですが、ソロイストのフレーズはしっかり硬派なジャズしている人と、現代音楽のままの人といます。それぞれの曲調も奏者に合わせたのか、温度感が低いながらも、それぞれに個性的な雰囲気もあります。ソロは記譜された部分もあるのかもしれませんが、けっこう自由に演奏している感じ。

2008/12/24

Don Cherry/Nana Vasconcelos/Collin Walcott/The Codona Trilogy

2033
ECMの3CDのBOXシリーズもキース・ジャレット・トリオ、スティーヴ・キューンと、この「コドナ」で3セット目になりました。できればスティーヴ・キューンのように未CD化作品が含まれているBOXセットだとうれしいのですが、今日の「コドナ」はばら売りのものを持っています。いちおうECMのCD作品で1001番からの流れはコンプリートに押さえたい自分としては、音源を全部聴いているため、またECMはリマスターをめったにしないため、厳しいものもあるのですが、それでも買ってしまうところがレーベルのファン心理と言うか(笑)。それでも最近はECMのファンでもこれを聴いていない方もいると思うので、そういう方にもおススメです。


Don Cherry(Tp, Doussin'gouri, Fl, Org, Melodica, Voice)/Nana Vasconcelos(Belinbau, Cuica, Talking Drum, Per, Voice)/Collin Walcott(Sitar, Tabla, Hammered Dulcimer, Sanza, Timpani, Voice)/The Codona Trilogy(ECM 2033-35) (輸入盤) - Codona 1: Recorded September 1978. - 1. Like That Of Sky 2. Codona 3. Colemanwonder a) Race Face b) Sortie c) Sir Duke 4. Mumakata 5. New Light Codona 2: Recorded May 1980. - 1. Que Faser 2. Godumaduma 3. Malinye 4. Drip-dry 5. Walking On Eggs 6. Again And Again, Again Codona 3: Recorded September 1982. - 1. Goshakabuchi 2. Hey Da Ba Doom 3. Travel By Night 4. Lullaby 5. Trayra Boia 6. Cicky Clacky 7. Inner Organs

(08/12/24)Codona(ECM 1132)’78年録音、Codona2(ECM 1177)’80年録音、Codona3(ECM 1243)’82年録音の3枚組をBOX化して、再発売。 これはつい最近までばら売りしていたもので、詳細については上記のそれぞれのアルバムをご参照ください。ドン・チェリー、ナナ・ヴァスコンセロス、コリン・ウォルコットの3人の編成だったのですが、コリン・ウォルコットがこの後交通事故で亡くなっているので、そういう意味では貴重な音源かも。そしてさまざまな楽器を駆使しつつも、パーカッションをメインとするのが3人中2人もいるので、かなり個性的なサウンドが聴けます。まさにECM的なある側面を象徴するような音楽性です。国籍がいろいろな、あるいは国籍不明の民族音楽を聴いているような、不思議な感覚があります。

2008/12/23

スーパースター・スーパーライヴ

Alivemuth
11月にソニーから「スーパー・プレミアム・シリーズ Vintage in 70's」というシリーズで10枚CDが出て、いずれも’70年代の録音で、全てが世界または日本初CD化というもの。同じ有名盤ばかり再発していることが多い国内盤業界にはうんざりしていたので、このシリーズのうち4枚に飛びつきました。今日紹介するアルバムはメンバーも豪華だし、ギターにスティーヴ・カーンが入っているということでセレクト。まだ’80年代「アイウィットネス」時代の淡い調子のギターではありませんが、ここでのストレートなギターもけっこうイケます。そしてメンバーの豪華なこと。パワフルな曲はかなりパワフルですね。


スーパースター・スーパーライヴ(Sony)
Alivemutherforya(Sony) - Recorded December 1977. Billy Cobham(Ds, Per), Alphonso Johnson(B), Steve Khan(G), Tom Scott(Ts, Ss, Lylicon, Per), Mark Soskin(Key) - 1. "Anteres" - The Star 2. Bahama Mama 3. Shadows 4. Some Punk Funk 5. Spindrift 6. On A Magic Carpet Ride

邦題「スーパースター・スーパーライヴ」。当時のオールスターでの演奏。それぞれが曲を持ち寄っていて、ビリー・コブハム作は1、6曲目、アルフォンソ・ジョンソン作は2曲目、トム・スコット作は3、5曲目、スティーヴ・カーン作は4曲目。ライヴなだけに、パワフルな演奏もメロディアスな演奏もいい感じ。ラテンビートの部分もある突き進むファンクの1曲目、何となくウェザー・リポート的な明るく大らかな曲で、その上をソロ楽器が舞う2曲目、メロディアスなサックスが泣けてくる雰囲気のバラードの3曲目、重量級のファンク・サウンドだけれどウキウキするような流れもある4曲目、ジャジーな4ビートの部分もあって、メロディアスだけど中盤はラテン的にかなり盛り上がる5曲目、速いパッセージのアップテンポのファンクで攻める6曲目。(08年11月26日発売)

2008/12/22

アゲイン・アンド・アゲイン/チック・コリア

Chickagain
チック・コリアの’82年作が国内初CD化されました。この当時はまだLP全盛時代で、CDが普及してくるのはもう少し待たねばならなくて、このあたりのCDというのが発売されてなくて手薄になっている時代でもあります。本来ならこのアルバムももっと早くCD化されていてもいいような内容なんですけれども、やっとCDで聴けるようになって嬉しいです。演奏は、特に1曲目がかなりスリリングで、これだけを聴いても損はない内容。でもSHM-CDで2,580円と、ちょっと高いんですよね。そこがハードルかも。それにしても、ミュージシャンはテクニシャンぞろいです。難曲を、いとも簡単にこなしているように聴こえます。


アゲイン・アンド・アゲイン/チック・コリア(Key)(Elektra Musician)
Again And Again/Chick Corea(Key)(Elektra Musician) - Recorded March 23, 1982. Steve Kjala(Fl, Ss, Ts), Carlos Benavent(B), Don Alias(Per), Tom Brechtlein(Ds) - 1. Quintet #3 2. Waltze 3. Again And Again 4. 1-2-1234 5. Diddle Diddle 6. Twang

全曲チック・コリアの作曲。エレキ・ピアノを使っていて、ベースはアコースティックとエレキと両方です。キメの多いアップテンポのラテンのハードコア・フュージョン形式で、複雑なコード進行でノリ良く攻めてくる1曲目、タイトルどおりワルツの、淡い感じのある部分はソフトに、ある部分は速いパッセージで盛り上がって聴かせる2曲目、ちょっと浮遊感もあって素直な感じのする、聴きやすいボッサのタイトル曲の3曲目、かなりのアップテンポの4ビートにのって丁々発止のスリリングな演奏を繰り広げるフリーに近い4曲目、エレクトリック・ファンクのドッシリとしたビートの上を各楽器のソロが踊っていく5曲目、空間を生かした幻影的な出だしから、その後にビートが出てきてファンク的盛り上がりになっていってグングン進んでいく6曲目。(08年11月26日発売)

2008/12/20

年賀状ソフトを切り替えようとした

’07年版まででマイクロソフトの年賀状作成ソフト、「はがきスタジオ」が生産中止になり、去年はそれをそのまま使用していたけれど、今年は「筆まめ」というソフトを買ってみました。マイクロソフトはこういう安いソフトはあまり向かないのか、シェア争いに負けたのか。気に入ってたんですけれどもね。今回、やはりメーカーが違うと使い勝手がだいぶ違うだろうなあ、と思ってました。

仕事や親戚、友人宛その他家族の分も含めて、350枚弱作成するので、今までの「はがきスタジオ」では、住所録(というより宛名面の編集画面)を任意のジャンル別(家族別、用途別)に分けて分類してリストアップ、同時にその分類した一覧表からその場で出す出さないを決めていくのですが、それが「筆まめ」では、宛名の住所がカード方式だし、規定の分類しか出来ずに困りました。あまり大量に処理することを予定してないのかな。たぶん、住所録のファイルを家族別に分けるなどの方法が効率的だと思うのですが、今年はそこまでやっている余裕がありません。たぶん今年は表面を「はがきスタジオ」で、文面を「筆まめ」で作成することになるだろうと思います。

XPのパソコンが壊れたら終わりなので、来年は「筆ぐるめ」というソフトも買ってみて、試してみようかと思っています。

他にも生産中止になったホームページ作成ソフト、マイクロソフトの「Front Page 2003」やメーラーの「Eudora」を使っているので、いつ使えなくなるか、不安な面も多いです。どちらもヴァージョンアップしながら10年も使っているソフトです。

Marmosets/ロバート・ラカトシュ・ピアノ・ソロ

Robertmarmo
澤野工房のアルバム、また1ヶ月遅れでの紹介です。もう12月の新譜が届いてしまいました(笑)。ロバート・ラカトシュの前回出たピアノ・トリオ作「You And The NIght And The Music」がけっこう良かったのですが、クリアーな感じのピアノは彼らしいのですが、もっと繊細に静かな曲が多くなって、また別の一面を見せてくれたかな、という感じです。でも、このレーベルであえてソロ・ピアノのアルバムを出すと言うことは、よほどの冒険か、ミュージシャンに惚れ込んだかしたのでしょう。ガンガンいくことが好きな方には向かないかもしれませんが、澤野工房らしいサウンドのアルバムではありますね。


Marmosets/ロバート・ラカトシュ(P)・ピアノ・ソロ(澤野工房)
Marmosets/Robert Lakatos(P) - Piano Solo(Atelier Sawano AS078) - Recorded December 19 and 20, 2007. - 1. Psalms 2. En La Orilla Del Mundo 3. Django 4. Marmosets 5. Five 6. Throw It Away 7. Oblivion 8. In Your Own Sweet Way 9. I Fall In Love Too Easily 10. Chalsea Bridge 11. Close Your Eyes

ロバート・ラカトシュの、このレーベルにしては珍しいピアノ・ソロの作品。彼の作曲は1曲目とタイトル曲の4曲目。1曲目は短調で哀愁が漂い、キース・ジャレットのような流れも見せます。4曲目もメロディアスで、情感が強く流れていきます。ただ曲ごとに表現は多様性があって、端正なピアノで、どちらかと言うとしっとりと聴かせるような曲が多いです。中音域中心であまり音を詰め込みすぎずに、ほんの少し空間的で時々立ち止まりそうになりながら。あまりガンガンと行くタイプではなくて、美旋律がなかなか印象的です。それでいて5、7曲目のように時々速いフレーズの饒舌さも垣間見せます。スタンダードやジャズメン・オリジナルも多く、なかなか楽しめます。ピアノ・トリオの時とは違った、彼のより繊細な側面が見えるアルバム。(08年11月29日発売)

2008/12/19

Christmas Eyes/Bob James & Hilary James

Bobchrist
このアルバム、10月には出ていたのですが、情報がなくて今月の購入でした。通常クリスマスアルバムだと国内盤でも出るはずなのに、その予定もないみたいです。Kochの取り扱いになってから、輸入盤しか出なくて後になって国内盤も発売、ということがありました。まあ、それはいいとして。ヒラリー・ジェームス(Vo)はボブ・ジェームスの娘です。ただ、実力的にはボブ・ジェームスと対等にやりあえるレベルではないようで、基本的には親バカ的なアルバムなのでは、と思ってます。他の人の評価もいくつか読んでみましたけど、似たような感じでした。ただ、クリスマスアルバムとしては、けっこういい雰囲気に仕上がっていると思うのですが。13曲目のジャズのインストルメンタルの掛け合いが、けっこうスリリングで印象に残ってます。ちょっと他の曲からは浮いてますけども。


Christmas Eyes/Bob James(P. Synth Prog) & Hilary James(Vo)(Koch) (輸入盤) - Released 2008. Kevin DiSimour(Vo, Key Synth Prog, Fl, Tp), Dave Kotz(Sax on 1), Al Gorgoni(G on 1), Billy Kilson(Ds on 5, 8, 13), James Genus(B on 5, 8, 13), Chuck Loeb(G on 5, 13) - 1/ Christmas Eyes 2. Winter Wonderland 3. Bells Of Paradise 4. Silent Night 5. Mercy 6. A Star Was His Nightlight 7. On This Day (Personent Hodie) 8. The Little Drummer Boy 9. Ye Shepherds 10. Ballulalow 11. Greensleeves 12. Have Yourself A Merry Little Christmas 13. Christmas Eyes (Reprise)

(08/12/19)トラディショナルやクリスマスの定番曲を中心に、1曲目と13曲目(Reprise)はヒラリー・ジェームスが共作。インストルメンタルも3曲入ってます。やはりクリスマス・ソングのボブ・ジェームスのアレンジはかなりのもの(数曲はプロデューサーのKevin DiSimourのアレンジも)で、変化に富んでいます。ヴォーカルはプロとしてはいいですが、超一流のバックとの格差をやや感じます。クリスマスらしさはさまざまなサウンドで演出されていて、雰囲気はけっこういいです。やはりボブ・ジェームスのファンとしてはインストルメンタルの3曲(5、8、13曲目)に耳がいってしまい、カッコ良いです。でもヴォーカル曲もアレンジ、ピアノのフレーズの妙を聴くことができます。クリスマス・アルバムとしては、曲にもよりますが少し厳かなタイプ。

2008/12/18

Previously Unavailable/Michael Franks

Michaelprev
マイケル・フランクスの初リーダー作が、今(’08年12月現在)だと通販などで新品CDが、しかも探せば安く手に入るんですね。しばらく待ちましたけど、無事入手できました。昔はワーナーからの「アート・オブ・ティー」がデヴュー作だとばかり思っていて、その後、その前に1作出ているぞ、という情報はつかんだのですが、どうせ手に入らないだろう、とあきらめていました。ただ、内容は、ワーナー時代からの初期3作が断然良くて、このアルバムは彼を追いかけているマニア向け、という位置付けになりそうです。それでも聴けたら幸せ、という人はいらっしゃるのでは、と思い、ジャズではないですが個人的に好きなミュージシャン(その後はジャズに入る場合もありますが)なので、紹介させていただきました。


Previously Unavailable/Michael Franks(Vo, G, Mandolin, Banjo)(DRG Music)(輸入盤) - Recorded 1973. Max Bennett, Paul Humphrey, Larry Muhoberac, Louie Shelton, Bobby Bruce, Carol Kaye, David Paich, Kenny Shroyer, Larry Bunker, Steve La Fever, Michael Price, Tommy Tedesco, Gene Cipriano, Jerry Mc Ghee, Maurice Rodgers, Tony Terran, Ed Greene, Ollie Mitchell, Tom Scott, Lloyd Ulyate, Wendy Waldman, Chauncey Welch(それぞれ楽器不明) - 1. Can't Seem To Shake This Rock'N'Roll 2. Just Like Key Largo 3. When Blackbirds Fly 4. Lovesick Lizzie 5. Life's Little Highway 6. King Of Oklahoma 7. Dobro Ladies 8. Three Today 9. Little Sparrow 10. Born With The Moon In Virgo

(08/12/18)ワーナー・ブラザースから「アート・オブ・ティー」を発表する前の、初リーダー作。全曲マイケル・フランクスの作曲。声はいつものヘタウマ調で、まったりとした感じが良いのですが。発売時泣かず飛ばずだったと聞いていることもあり、当時のファンク的な要素や、曲によってブラスなども取り入れているにしても、曲としての印象としてはあまり強くないかも。フォークやカントリー的な曲、モロにロックの曲もありますが、これも曲によって少しのジャズのエッセンス(クロスオーヴァー的とでも言うのか)も感じることはできます。普通に聴けばまあいけるアルバムですが、曲によって指向性がバラバラなのは、その後のアルバムとのプロデュースの差かも。その後の快進撃の勢いはまだこの頃は見えていません。マニア向けかも。

2008/12/13

今年のベスト3

Jessesilk_2
Stevesuit
Mjqvsop_2
今年は3枚に絞るのは苦労しました。そこで、順位をつけず、部門別に3種類、という選び方をしました。唯一輸入盤で買ったデイヴ・ホランド新作も国内盤になっているので、全部国内盤で手に入る、珍しい年になりました。かなり独断と偏見が入っています。


ジャズ部門 - なかなか決まらなかったのがこの部門。ジャズというくくりでは、けっこう候補作があるんですよ。ある方が書いていましたが、今年はギターとビッグ・バンドの年ではないかと。そのままずばりと当てはまるアルバムがこれです。

「シルク・ラッシュ/ジェシ・ヴァン・ルーラー(G)」(55 Records)
Silk Rush/Jazz Orchestra Of The Concertgebouw featuring Jesse Van Ruller(G)(55 Records) - Recorded March 2, 2008. Henk Meutgeert(Cond), Joris Roelofs(As, Ss, Cl, Fl), Jorg Kaaij(As, Fl), Simon Rigter(Ts), Sjoerd Dijkhuizen(Ts, Cl), Juan Martinez(Bs, Bcl), Jelle Schouten(Tp, Flh), Ray Bruinsma(Tp, Flh), Rini Swinkels(Tp, Flh), Ruud Breuls(Tp, Flh), Jan Van Duileren(Tp, Flh), Jan Oosting(Tb), Jan Bastiani(Tb), Hansjorg Fink(Tb), Martien De Kam(Btb), Peter Beets(P), Frans Van Geest(B), Martijn Vink(Ds) - 1. Silk Rush 2. Here Comes The Sun 3. Amsterdam 4. Vienna Night Express 5. The Ruler 6. Have A Heart 7. Circles 8. M.M. 9. The Secret Champ

全曲ジェシ・ヴァン・ルーラーの作曲で、再演曲が多いです。今回も英語での主役はジャズ・オーケストラ・オブ・ザ・コンセルトヘボウ(ジェシはフィーチャリング)ですが、役割的にはジェシが主役で、そのサイドにまわって彼の引き立て役といった感じ。 アレンジは指揮者のヘンク・ムトヘールトが9曲中4曲。曲調はオーソドックスな4ビートもあるけれども、テーマなどの作曲法は現代ジャズ的な手法が多いようです。変拍子の曲もあったり。ビッグ・バンドのアレンジも、ベクトルはより現代的な方向に向かっています。スリリングなサウンドもあればソフトなサウンドもあり。ギターの露出度がかなり高いので、どの曲も堪能できます。若手のオーソドックス(実はそれだけではないんですが)なギタリストではナンバー1だと個人的に思います。(08年8月20日発売)

次点で、「Pass It On/Dave Holland(B) Sextet」(Dare2 Records)(輸入盤)


フュージョン部門 - これは新録ではないですけど、すぐに決まりました。自分の中ではこれっきゃないでしょう、という感じです。

「ザ・スーツケース/スティーヴ・カーン(G)」(55 Records)
The Suitcase - Live In Koln '94/Steve Khan(G)(55 Records) - Recorded May 17, 1994. Anthony Jackson(B), Dennis Chambers(Ds) - 1.Where's Mumphrey? 2. What I'm Said 3. Blue Zone 41 4. Melancholee 5. Played Twice 6. The Suitcase 7. Dr. Slump 8. Blades 9. Guy Lafleur 10. Uncle Roy 11. Eyewitness 12. Capricorn 13. Dedicated To You 14. Caribbean Fire Dance 15. Mr. Kenyatta

ライヴでCD2枚組。ジャズメン・オリジナルが4曲(4-5、14-15曲目)と、スタンダードが1曲(13曲目)、前メンバーによる共作が2曲(1、6曲目)で、他はスティーヴ・カーンの作曲。収録時間も2枚のCDぎりぎりいっぱい。この3人ならではの、ボトム2人による安定した、しかも超絶技巧によるファンク(時に4ビート)の上を、カーンのギターが浮遊感あふれる感じで舞っていたり、時にフレーズが切り込んでいたりと、聴きごたえが満点です。ライヴなので、盛り上がるところはとことん盛り上がって技巧が出ていたり、もちろんバラードの曲はゆったりとして、長い時間を飽きさせずに聴かせてしまいます。ジャズメン・オリジナルも、彼のオリジナルのようなサウンド。ギター・トリオのファンクだったらこれ、とまで言えるアルバム。(08年2月20日発売)

次点 - 「ビヨンド・スタンダード/上原ひろみ(P、Key)」(Telarc)


国内制作部門 - 最近国内制作盤はあまり面白くないという感じもしますけど、その中でも印象に残ったのがこれ。デヴィッド・マシューズ氏とほんの少しお知り合いになれたこともありますけど、これは良かったと思います。

「V.S.O.P./マンハッタン・ジャズ・クインテット」(Birds)
V.S.O.P./Manhattan Jazz Quintet(Birds) - Recorded August 2008. David Matthews(P, Arr), Lew Soloff(Tp), Andy Snitzer(Ts), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Autumn Leaves 2. My Funny Valentine 3. Some Skunk Funk 4. Time After Time 5. Footprints 6. Walkin' Miles Davis Marathon Session Medley: 7. Blues By Five 8. Four 9. Oleo 10. Well You Needn't 11. Groovin'

「ヴェリー・スペシャル・ワンタイム・パフォーマンス」のタイトルなので、エディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドの参加はたぶん今回限り。デヴィッド・マシューズの作曲は11曲目で、マイルスゆかりの曲が多いのが特徴。「枯葉」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「タイム・アフター・タイム」「フットプリンツ」「ウォーキン」と続き、7曲目以降のマイルスのマラソン・セッション・メドレーが圧巻(ラストだけオリジナル)。他に「サム・スカンク・ファンク」(3曲目)があり、これだけ勢いのあるファンクで異色。知っている曲が多く、ベスト盤的な聴き方ができます。リズムの2人はMJQの初期のメンバーでしたが、やっぱりその当時の方が勢いはあったけれど、今の彼らも円熟してきて悪くはありません。アレンジもいいし、聴きやすいので何度も聴きました。(08年10月22日発売)

次点 - 「スペイン/マンハッタン・ジャズ・オーケストラ」(Birds)(今年唯一、来日コンサートを観に行きました)

2008/12/09

Guitars/McCoy Tyner

Mccoyguitar
マッコイ・タイナーは’80年代から国内盤CDでは追いかけていたのですが、特に自分のホームページでも特集は作っておらず、また最近は輸入盤でしか手に入らないものも出てきたので、追っかけをやめてしました。でも、このアルバム、ギタリストを招いた特集だし、しかもお気に入りのギタリストも入っていて、ベースがロン・カーター、ドラムスがジャック・ディジョネットということで飛びついてしまいました。10月には手元にあったのですが、やっとアップすることができました。そのギタリストもいわゆるオーソドックスなジャズ・ギターを弾く人たちではありませんし。こういう新しいものを追求する姿勢も評価できますし、実際に良いアルバムでした。DVDも入っているのですが、それはまだ観ていません。


Guitars/McCoy Tyner(P)(Half Note)(輸入盤) - Recorded September 7 and 25, 2006. Ron Carter(B), Jack DeJohnette(Ds), Marc Ribot(G on 1-3, 6), John Scofield(G on 4-5), Bela Fleck(Banjo on 7-9), Derek Tracks(G on 10-11), Bill Frisell(G on 12-14) - 1. Inprovisation 2 2. Passion Dance 3. 500 Miles 4. Mr. P.C. 5. Blues On The Corner 6. Inprovisation 1 7. Trade Winds 8. Amberjack 9. My Favorite Things 10. Slapback Blues 11. Greensleeves 12. Conetmplation 13. Boubacar 14. Baba Drame

(08/12/07)マッコイ・タイナーがベテランのリズム陣に、5人の有名なギタリスト(バンジョー含む)を交互に迎えて、演奏した作品。マッコイ作は4曲(2、5、10、12曲目)で、ギタリストの曲もあればトラディショナル、スタンダードもあるという配列で全14曲。1、6曲目(特に1曲目)のマーク・リボー参加のインプロヴィゼーションは短めのフリー・ジャズなので、面食らったかも。でも大半の曲は、聴いて納得だと思います。個人的には、ジョン・スコフィールドとビル・フリゼールの参加がうれしいところ。皆オーソドックスなタイプなギタリストではないので、冒険的で面白い。バンジョーのベラ・フレックも、通常の奏法とは違うテクニックを見せています。マッコイも年齢を重ねたとはいえ、まだまだパワフルな人です。実に面白い企画です。

2008/12/08

ダブル・トラブル/テツジーノ

Tetsudouble
櫻井哲夫と日野”Jino”賢二の2人のエレキ・ベーシストのアルバム。けっこう迫力ありますし、日本のフュージョンの流れもあるせいか、作曲した曲もゴリゴリのファンクの曲もある反面、メロディアスな展開の曲もあって、今年出た「サンダー/S.M.V.」という3人のベースのアルバムと比べると、今日のアルバムの方が好みかな、と思わせます。何たって学生時代は初期のカシオペアとかザ・スクェアとかを聴いていた世代なので。国内盤なので3,000円というのはやむを得ないところかな。半分の曲でデニス・チェンバースが参加していて、曲によってはかなりパワフルなドラミングなのもうれしいところ。


ダブル・トラブル/テツジーノ(Seven Seas)
Double Trouble/Tetsujino(Seven Seas) - Released 2008. 櫻井哲夫(B, Key, Programming, Vo), 日野”Jino”賢二(B, Key, Programming, Vo), Dennis Chambers(Ds on 1-3, 7-9, 14), フユ(Ds on 10), 丈青(Key on 1, 10, 14), Penny K(Key on 2), マサ小浜(G on 2, 4) - 1. Brotha 2. Aaliyah 3. Some Skunk Funk 4. Elebe-Ta-Imu 5. Phantom Lady -Interlude- 6. U' R Smile -Interlude- 7. Eternal Journey 8. S.O.S. Planet Earth 9. You Make Me Feel Brand New 10. For The Foundation 11. I'm Oan -Jino Solo- 12. Dig Et Vous? -Interlude- 13. Goodbye Baron -Tetsu Solo- 14. Wanna See U

ベース2人とドラムスの曲が多く、2人のスラップ(チョッパー)奏法を含め、エレキ・ベースが堪能できます。打ち込みもあり。2人またはそれぞれのオリジナル中心(けっこう良いです)で、その中に他人の曲が3曲(3、9-10曲目)。特に3曲目のベースとドラムスだけの「サム・スカンク・ファンク」は迫力もの。日本では有名なエレキ・ベースのやり手が2人に、テクニシャンでパワーのあるデニス・チェンバースが半分の曲に参加しているので、これだけでも演奏内容が想像できるというもの。50分ほどの収録で全14曲と詰め込んでいますが、何曲かはフェード・アウト、何曲かはインタールードの短い曲で、この編成で飽きることなく聴かせます。エレキ・ベース小僧にはぜひ聴いてもらいたいアルバム。使用ベースの種類も豊富です。(08年11月5日発売)

2008/12/07

Bernd Alois Zimmermann/Canto Di Speranza

2074
20世紀ドイツの現代音楽。現代音楽も骨があっていいものもありますけれど、自分にはなかなか慣れない部分もありますね。でも聴いてしまいますが。

Bernd Alois Zimmermann/Canto Di Speranza(ECM New Series 2074)(輸入盤) - Recorded May 2005. Thomas Zehetmair(Vln), Thomas Demenga(Cello), Gerd Bockmann(Narration), Robert Hunger-Buhler(Narration), Andreas Schmidt(Bass), WDR Sinfonieorchester Koln, Heinz Holliger(Cond) - 1-3. Konzert 4. Canto Di Speranza 5. Ich Wandte Mich Und Sah An Alles Unrecht, Das Geschah Unter Der Sonne

(08/12/06)Bernd Alois Zimmermannは20世紀ドイツの現代音楽家。オーケストラとの共演で、1-3曲目がヴァイオリン、4曲目がチェロ、5曲目はナレーションとバス(ヴォーカル)をフィーチャーした曲です。1-4曲目が’50年代5曲目が亡くなる’70年の作曲。ほんの少しクラシック感も残しつつ、現代音楽の特徴をけっこう前面に出している50年代の曲と、36分にもわたり2人のナレーションとバスが主役の、オペラのようなラストの曲。

Gloomy Sunday/矢野沙織

Yanogloomy
矢野沙織の新作はビリー・ホリディに捧げるアルバムです。以前のように固定メンバーで録音かと思ったら、曲ごとに編成やメンバーを替えての録音。しかも、ジャジーと言うよりはストリングスを使ったり、シンプルな編成であえて録音したりと、渋かったりゴージャスな面も見えてきてます。でも矢野のアルト・サックスの存在感というか、一本筋が通っているところはさすがだな、と思います。いわゆるジャズ的な演奏が少ない(5曲目は4ビートもあるファンク)ので、好き嫌いは分かれるとは思いますけど、けっこうクリスマスのシーズン、こういうサウンドのアルバムはいいと思いますよ。10曲目にアップテンポのジャズのシークレット・トラックが入っていますが、これは聴いてのお楽しみ、ということで。「レフト・アローン」はホリディなきあとの作曲だそうですが、なぜか彼女のイメージが強いです。


Gloomy Sunday/矢野沙織(As)(Columbia)
Gloomy Sunday/Saori Yano(As)(Columbia) - Recorded July 23 and 24, 2008. グレート栄田ストリングス、林正樹(P)、田鹿雅裕(Ds)、朝川朋之(Harp)、金子雄太(Org)、井上富雄(B)、齋藤ネコ(Vln)、鬼怒無月(G)、佐藤芳明(Accordion)、細野よしひこ(G)、市川秀雄(P) - 1. Don't Explain 2. Yesterdays 3. Lover Man 4. Everything Happens To Me 5. Night And Day 6. Summertime 7. Gloomy Sunday 8. Strange Fruit 9. Left Alone

全曲ビリー・ホリディゆかりの曲を演奏。日本人ミュージシャンがさまざまな組み合わせで参加していて、バックもストリング・クァルテット、ハープ、オルガン、フルバンド(ベース、ドラムス等)的な参加もあり、そこにギターやアコーディオンが入ったり、ヴァイオリンとピアノをバックにと、さまざまなサウンドを展開しています。ミュージシャンの使い方もけっこう豪華です。そこに一本筋が通っている矢野沙織のアルト・サックスのサウンドがその存在感を主張しています。良い意味で総花的というか、曲ごとにカラフルなサウンドだけれども、彼女の実力を知らしめるには十分な演奏。ビリー・ホリディにしては健康的に感じるかもしれませんけど、その渋さというか、味わいはあると思います。クラシック、ロック、ジャズの側面も使った秀作です。(08年12月3日発売)

2008/12/06

日産から新車の案内が来たけれど

日産から新型のフェアレディZと、ついでにマイナーチェンジしたスカイライン(セダン&クーペ)の案内の冊子が郵送で届きました。

最近の日産の新聞チラシなどを見ていると省燃費のエコカーに重点を置いていますけど、やっぱり売りたいのはこういう車種なのかなあって、冊子のある程度の豪華さを見て思いましたよ。

両方ともにエンジンが3.7リットルになって(スカイラインのセダン(4ドア)は今までどおり2.5リットルの車種もあります)、オートマの7段変速など新機能が満載。でも、資材が高くなっているためか、車の値段も一段高くなっているし、一度ガソリン高を経験していて、こういう大排気量のスポーツタイプって、時期が悪いなあ、と思います。自動車税だって4リットルまで66,500円もしますしね。(ちなみに2.5リットルまで45,000円)

自分も家族持ちなので、しかも経済的に先行き不安なので、300-400万円以上もする車を買おうとは思わないし(実際に今は買えない)、ガソリン高を経験して今の2.5リットルの車も大きいなあ、と思うようになりました。

ホンダから新しいアコードが出て、そのチラシも見ました。ボディサイズが大きくなり、ステーションワゴンのツアラーがあるのは魅力だけど、値段もだいぶ高くなったような気がしてます。やっぱり資材の値上げの影響でしょうかね。

いつからか、車は実用的に走ればいいと思うようになって、エンジョイするためのモノではなくなっています。個人的にも、世間的にも。高速道路で100キロ/hのスピードを余裕もって走れればいいですし、化け物みたいな動力性能をコストに換算すると、なんて考えてしまう私は、やっぱり今のスカイラインやフェアレディZのユーザーにはなり得ないですね。昔は2台スカイラインを乗り継いだことはあったんですけれどもね。2リットルのターボなんて乗っていたことも懐かしい思い出です。昔のスポーティ・タイプの性能を今では普通の車で達成してしまっていることも、実用的なものとしてとらえている要因です。

若い頃はそれこそ車はあこがれの対象でしたけど、今の若い人はそうでもない人が増えてきたようですね。

Jean-Marie Leclair/Sonatas/John Holloway/Jaap Ter Linden/Lars Ulrik Mortensen

2009
フランスの18世紀古典クラシック。現代音楽も骨があっていいものもありますけれど、自分には今回は18世紀フランスもののアルバムの方が好みだったかな。フランスにはバロックはないという説もあって、どう書いたもんだかと思いましたが、まあ、短めに書く分にはあまり問題はないかと。この時期はややこしいことをやっていなくて分かりやすいし、優雅で安定しているところがいいですね。


Jean-Marie Leclair/Sonatas/John Holloway(Vln)/Jaap Ter Linden(Cello)/Lars Ulrik Mortensen(Harpsicord)(ECM New Series 2009)(輸入盤) - Recorded November 2006. - Troisieme Livre De Sonatas Op.5: 1-4. Sonata 8 In D Major 5-8. Sonata 7 In A Minor 9-12. Sonata 1 In A Mjor 13-16. Sonata 3 In E Minor 17-20. Sonata 4 In B-flat Major

(08/12/06)Jean-Marie Leclairは18世紀フランスのヴァイオリニストで作曲家。ヴァイオリン、チェロ、ハープシコードの3人で優雅に温かみのあるソナタを聴くことができます。このソナタのOp.5を作曲したのは1734年。オーソドックスな室内楽という感じで、落ち着いて聴ける音楽。古典フランス音楽(フランスにはバロック音楽が存在しないという説もある。あれば後期ですが。)の安定した曲を聴くには長調も短調も味が出ていていい感じ。

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