インナー・ヴォイセス/マッコイ・タイナー

’70年代から’90年代のアルバムを量産していたあたりまでのマッコイ・タイナーは、ソロ、トリオ、ビッグ・バンドといろいろなフォーマットで録音していますけど、どこを切っても金太郎飴的なガンガンいく豪快さを持っていることが多いです。それでも他のミュージシャンではこれだけのスピードとパワーが出る人がなかなかいないということで、自分の中ではそちら方面ではワン・アンド・オンリーのピアニストだと思っています。ここでも、曲によってビッグ・バンドとコーラス隊を豪華に使っていますが、結局彼のガンガンと進んでいくパワーなのね、と思ってしまいます。今回が日本初CD化なのが不思議なくらいの作品。
インナー・ヴォイセス/マッコイ・タイナー(P)(Milestones)
Inner Voices/McCoy Tyner(P)(Milestones) - Recorded September 1-2, 6-8, 1977. Earl Clugh(G on 2-3, 5), Ron Carter(B), Eric Gravatt(Ds on 2, 4), Jack DeJohnette(Ds on 3, 5), Guilherme Franco(Per on 5), Horns: Ernie Royal(Tp), Jon Faddis(Tp), Cecil Bridgewater(Tp), Eddie Preston(Tp), Earl Mcintyre(Tb), Charles Stephens(Tb), Dick Griffin(Tb), Janice Robinson(Tb), Jerry Dodgion(As), Joe Ford(As), Alex Foster(Ts), Ed Xiques(Bs), Voices: Adrienne Anderson(Vo), Fran Dorsey(Vo), Bessye Ruth Scott(Vo), Suzanne Simmons(Vo), Joan Taylor(Vo), Benjamin Carter(Vo), Carl Scott(Vo), William Fisher(Cond) - 1. For Tomorrow 2. Uptown 3. Rotunda 4. Opus 5. Festival in Bahia
全曲マッコイ・タイナー作曲。2、4曲目はビッグバンド、5曲目はスモール編成のブラスがついて、しかも2曲目以外はコーラスも付いている大編成での録音。ここでも今回のアルバム発売のテーマはスピリチュアル。ただ、編成は大きいけれど内容はいつものマッコイの体力勝負のブルドーザー節、という気もします。ピアノとベースのみの8分の6拍子の曲に、派手にコーラスが絡んでいる1曲目、マッコイ節が炸裂している曲に、ホーンがドーンと押し寄せてきて心地よくガンガン攻めていく2曲目、16分音符でこれまたガンガン攻めていく壮大な3曲目、そして、この調子が持続していてこれでもかとこの曲でもやはりガンガン(笑)攻めていく4曲目、ゆったりしたメロディではじまって、その後やはり盛り上がりが不可欠な5曲目。(08年9月24日発売)
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