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2008/10/31

ノー・リグレッツ/ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード

Randynoreg
ジョー・サンプルとランディ・クロフォードのアルバムは’06年にも出ていて、これが2作目、やはりプロデュースにトミー・リピューマが関わっているので、売れ行きが良かったんでしょうね。ジャズというよりはジャズの編成でポップスを演奏している感じなのだけれども、この方が裾野は広いわなあ、と思います。実際リラックスして聴きたいときなどは、こういうアルバムの方に手がいってしまい、実際に3回も続けて聴いてしまいました。いつもは1回だけ聴くっていうアルバム、割と多いんですよ。大人の味とでも言うのか、バックのミュージシャンも豪華で、なおかつ余裕を持って演奏しているので、すんなりと耳に入ってくるのでしょうね。


ノー・リグレッツ/ジョー・サンプル(P)&ランディ・クロフォード(Vo)(Videoarts)
No Regrets/Randy Crawford(Vo) & Joe Sample(P)(Videoarts) - Released 2008. Steve Gadd(Ds), Christian McBride(B), Anthony Wilson(G), Ray Parker Jr.(G on 3, 9), Gary Grant(Tp on 9, 12), Dan Higgins(Ts on 7-9, 12) - 1. Everyday I Have The Blues 2. Today I Sing The Blues 3. Respect Yourself 4. Angel 5. Me, Myself And I 6. Just One Smile 7. Don't Put All Your Dreams In The Basket 8. This Bitter Earth 9. Starting All Over Again 10. No Regrets 11. Leed Me On 12. Angel Of The Morning 13. Choices (Bonus Track)

2人の共演の2作目。原題ではランディ・クロフォードの方が主役。プロデュースはトミー・リピューマとジョー・サンプルで、ベースにアコースティックを使った大人のジャズの味わいの曲もあるポップスといった雰囲気。ソフトなジャズとも言っていいかも。最初の2曲はブルース、その後新旧のポップスやジャズ、R&B、カントリーなど、いろいろな歌を歌っています。50分で13曲(13曲目は日本盤のボーナストラック)、おしゃれな感じもある程度の黒っぽさも同居した、それでいて洗練された音楽がそこにあります。技巧で聴かせているのではなく、ベテランや中堅のミュージシャンが余裕をもって音楽に取り組んでいる感じで、その中でもサンプルのピアノが光る場面が多いです。タイトル曲の10曲目はフランスで作曲されたものだそう。(08年9月24日発売)

2008/10/30

インナー・ヴォイセス/マッコイ・タイナー

Mccoyinner
’70年代から’90年代のアルバムを量産していたあたりまでのマッコイ・タイナーは、ソロ、トリオ、ビッグ・バンドといろいろなフォーマットで録音していますけど、どこを切っても金太郎飴的なガンガンいく豪快さを持っていることが多いです。それでも他のミュージシャンではこれだけのスピードとパワーが出る人がなかなかいないということで、自分の中ではそちら方面ではワン・アンド・オンリーのピアニストだと思っています。ここでも、曲によってビッグ・バンドとコーラス隊を豪華に使っていますが、結局彼のガンガンと進んでいくパワーなのね、と思ってしまいます。今回が日本初CD化なのが不思議なくらいの作品。


インナー・ヴォイセス/マッコイ・タイナー(P)(Milestones)
Inner Voices/McCoy Tyner(P)(Milestones) - Recorded September 1-2, 6-8, 1977. Earl Clugh(G on 2-3, 5), Ron Carter(B), Eric Gravatt(Ds on 2, 4), Jack DeJohnette(Ds on 3, 5), Guilherme Franco(Per on 5), Horns: Ernie Royal(Tp), Jon Faddis(Tp), Cecil Bridgewater(Tp), Eddie Preston(Tp), Earl Mcintyre(Tb), Charles Stephens(Tb), Dick Griffin(Tb), Janice Robinson(Tb), Jerry Dodgion(As), Joe Ford(As), Alex Foster(Ts), Ed Xiques(Bs), Voices: Adrienne Anderson(Vo), Fran Dorsey(Vo), Bessye Ruth Scott(Vo), Suzanne Simmons(Vo), Joan Taylor(Vo), Benjamin Carter(Vo), Carl Scott(Vo), William Fisher(Cond) - 1. For Tomorrow 2. Uptown 3. Rotunda 4. Opus 5. Festival in Bahia

全曲マッコイ・タイナー作曲。2、4曲目はビッグバンド、5曲目はスモール編成のブラスがついて、しかも2曲目以外はコーラスも付いている大編成での録音。ここでも今回のアルバム発売のテーマはスピリチュアル。ただ、編成は大きいけれど内容はいつものマッコイの体力勝負のブルドーザー節、という気もします。ピアノとベースのみの8分の6拍子の曲に、派手にコーラスが絡んでいる1曲目、マッコイ節が炸裂している曲に、ホーンがドーンと押し寄せてきて心地よくガンガン攻めていく2曲目、16分音符でこれまたガンガン攻めていく壮大な3曲目、そして、この調子が持続していてこれでもかとこの曲でもやはりガンガン(笑)攻めていく4曲目、ゆったりしたメロディではじまって、その後やはり盛り上がりが不可欠な5曲目。(08年9月24日発売)

2008/10/29

ガソリン価格の推移(ハイオク)

仕事の領収書控えがあったので、備忘として記録を残しておきます。


平成13年2月17日   108円/リットル
平成14年2月9日     99円(何とハイオクで100円以下)
平成15年2月10日   103円
平成16年2月23日   105円
平成17年2月18日   118円
平成18年2月3日    135円
平成19年2月22日   134円

平成20年1月31日   156円
平成20年4月11日   137円(暫定税率撤廃の月)
平成20年5月27日   166円(ここから満タンでなく小刻みに)
平成20年6月26日   178円
平成20年7月24日   184円
平成20年8月9日    193円(最高値のあたり)
平成20年9月11日   178円
平成20年10月2日   172円
平成20年10月28日  155円
平成20年11月11日  138円(後日追記)
平成20年12月2日   128円(後日追記)
平成20年12月26日  115円(後日追記)

昨日ガソリンを入れたのですがクヤシイことに今日、通りかかったところに、149円のスタンドがありました。(平成20年10月29日)

少なくとも平成17年あたりまではガソリンも安く、気にしないでリッター5-6キロ(ハイオクで)しか走らない車に乗ってました。平成17年に同じ車種(ステージア)で新しいのに買い換えましたが、そちらはエンジンが改良されていてリッター7.5キロぐらい走ります。良かったと思ったのもつかの間、もっと燃費の良い車にしておけば、と思ったのが今年のガソリン高騰の時。この夏はホント、チマチマと乗っていました。

それでも川崎って製油所が近いから、全国平均よりは安いんですけれども。

ブラック・ナルシサス/ジョー・ヘンダーソン

Joeblack
以前にジョー・ヘンダーソンのマイルストーン・レーベルのBOXセットが発売されていたときは収録されていたのですが、発売時のフォーマットではこれが世界初CD化だそうです。まあ、当時のジャズ状況を反映してか、モーダルでスピリチュアルな面、曲によってはエレクトリックなファンクの面を見せながら、今からするとちょっと古いサウンドと感じさせるようなアルバムではあります。ある意味、やっとCD化されたなりのわけがあるというか。でも、ここでのヨアヒム・キューンは恐ろしいほどに飛ばしまくりでフレーズを弾いています。実は彼の演奏が目当てでこのアルバムを買いました。内容的には好き嫌いが出てくるとは思うのですが。


ブラック・ナルシサス/ジョー・ヘンダーソン(Ts、Synth)(Milestones)
Black Narcissus/Joe Henderson(Ts, Synth)(Milestone) - Recorded October 1974 and April 1975. Joachim Kuhn(P on 1-3, 5-6), Daniel Humair(Ds on 1-3, 6), J. F. Jenny-Clark(B on 1-3, 6), Bill Summers(Per), Patrick Gleeson(Synth on 1-5), David Freesen(B on 5), Jack DeJohnette(Ds on 4-5) - 1. Black Narcissus 2. Hindsight And Forethought 3. Power To The People 4. Amoba 5. Good Morning Heartache 6. The Other Side Of Right

全6曲中、5曲目を除きジョーヘンダーソン作曲、1-3、6曲目が’74年録音で4-5曲目は’75年録音。内容的には「スピリチュアル・ジャズ」だそうで、’70年代のひとつの方向性を示しています。そんな雰囲気を如実に伝えるタイトル曲の1曲目、さらにフリーにのめりこんだような形で爆発していくアップテンポの4ビートの場面もある2曲目、モーダルかつラテン的なノリの良さもあってアフリカンな香りをプンプンさせながら突っ走る12分台の3曲目、シンセ・ベース(?)を使ってエレクトリック・ファンクで勝負する4曲目、唯一のスタンダードのバラードで、サウンド的に他の曲と統一感を持たせつつしっとりと歌い上げる5曲目、アップテンポの4ビートでもっともジャズっぽく進行する6曲目。ジャック・ディジョネットは4-5曲目に参加。(08年9月24日発売)

2008/10/28

Live At Belleville/Arild Andersen

2078
ECMレーベル新譜聴き3日目。今日のアルバムは、ECMにしてはけっこう元気なアップテンポの4ビートの曲もあって、ライヴ録音だし、少々異質なのかな、とも思います。ただ4ビートの曲にしても硬質さを持っていて、いわゆるオーソドックスなジャズのイケイケでノリノリのスウィング状態ではないのですが。まあ、オリジナルがメインだし、唯一のジャズメン・オリジナルも、注意して聴かないとオリジナルのように聴こえることもあって、そういう意味ではレーベルの路線を踏み外さないサウンドだったのでは、と思います。ピアノレスのサックストリオですが、意外にサウンドが豊かで、飽きさせません。


Live At Belleville/Arild Andersen(B, Electronics)(ECM 2078)(輸入盤) - Recorded September 2007. Paolo Vinaccia(Ds), Tommy Smith(Ts) - 1. Independency Part 1 2. Independency Part 2 3. Independency Part 3 4. Independency Part 4 5. Prelude To A Kiss 6. Outhouse 7. Dreamhorse

(08/10/26)5曲目がデューク・エリントン作の他は全てアリルド・アンデルセン作。ライヴで、活発な部分もあって、ECMにしてはかなり外向的なサウンドの部分もあり。1-4曲目がメインですが、各10分以上の曲。意外に組曲としてまとまっています。時にエキゾチック、時に叙情的に盛り上がっていく少しスピリチュアルな1曲目、アップテンポの4ビートでかなりエキサイティングな展開の2曲目、エレクトロニクスを使用してゆったりとした牧歌的な3曲目、軽めの4ビート的サウンドから自由に発展、その後メロディで締めくくる4曲目、ブレイクしていてオリジナルのようなバラードの5曲目、ドラムスを中心にはじまり、空間的から4ビート、ファンク、ユニゾンまで幅広い6曲目、暖かいメロディと時にユニゾンで奏でていくバラードの7曲目。

2008/10/27

Yeraz/Trygve Seim/Frode Haltli

2044
ECM新譜聴き2日目。このアルバム、サックスとアコーディオンとのデュオなので、しかも通常のジャズ色はほとんどない(7曲目にフリーの展開の曲はありますが)ので、かなり聴く人をえらぶアルバムなのでは、と思います。ただ、サックスやアコーディオンの音色、いいですねえ。咆哮するわけでもなく、淡々と進んでいく感じで68分は、そっち方面が好きな人でないと、忍耐力を要することになりますけど、こういう音の流れに身をまかせると、新たな世界も感じられる(と言うと大げさか)こともあったりします。このレーベルならではの、不思議な音の風景です。ちょっと冒険してみるのもいいのかも。


Yeraz/Trygve Seim(Ss, Ts)/Frode Haltli(Accordion)(ECM 2044)(輸入盤) - Recorded June 2007. - 1. Praeludium/Bayaty/Duduki 2. Airamero 3. Introduction/Yeraz 4. L'Altra Storia 5. MmBall 6. Bhavana 7. Fast Jazz 8. Redemption Song 9. Waitz For Waitz 10. Postludium

(08/10/25)サックスとアコーディオンのデュオ。Trygve Seimか2人での共作を中心に、G.I.グルジェフ(1曲目後半)、アルメニア民謡(3曲目後半のタイトル曲)、Per Oddvar Johansen作(5曲目)、ボブ・マーリー作(8曲目)も演奏。サックスが1、3、10曲目ではエキゾチックな音階というか、民族音楽調の雰囲気を持っていて、しかも音階を移るとき徐々に音程が上がったり下がったりの特殊奏法の部分もあって、不思議な地域の音楽を聴いている感覚にです。その反面、メロディを朗々と吹いている曲も多く、曲によって雰囲気は違います。楽器編成からいっても、いわゆるジャズ度というのは少ないですが、おそらくインプロヴィゼーションは多いのでしょう。タイトル曲の3曲目は、静かで十分ミステリアス。7曲目はフリー的展開です。

2008/10/26

The End Of A Summer/Julia Hulsmann Trio

2079
ECMレーベル新譜聴き。このところ新譜がけっこう発売されているのですが、なかなか入荷せずで、分割出荷になっています。これも1枚だけ分割出荷したもの。彼女、2001年にリリースしたアルバム『Scattering Poems』がGerman Jazz Awardを受賞したそうで、けっこう有名らしいです。私はこのアルバムが初体験でしたが。そういえば、女性ながらすでに堂々としたわが道を行くようなサウンドを持っていて、それをECMのプロデュースとどう折り合ったのか、他のアルバムと比較してみたい気持ちにもなりました。なぜか個人的には、トルド・グスタフセンを聴いた時と近いような感覚がありました。


The End Of A Summer/Julia Hulsmann(P) Trio(ECM 2079)(輸入盤) - Recorded March 2008. Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds) - 1. The End Of A Summer 2. Konbanwa 3. Kiss Drom A Rose 4. Last One Out 5. Quint 6. Senza 7. Not The End Of The World 8. Sepia 9. Gelb 10. Where In The World

(08/10/25)Julia Hulsmann作曲は全10曲中6曲(1、5-10曲目)、他はメンバーの曲が中心。アルバムの長さは47分台と、少し短めで曲が多いです。あまり抽象的にならずに、哀愁の漂う音数の多くない印象的なピアノの曲が多く演奏されています。基調はECMサウンドと言えますが、ある意味聴きやすくて、ECMファン以外にも受け入れられるのでは。特にタイトル曲の1曲目の哀愁度と静けさ度はかなり聴く人の心を揺さぶります。比較的温度感の低い非4ビート系の演奏が続くけれども、その中でも5、9曲目は、16ビート系ながらも割と快活な演奏。ミステリアス系の4曲目も印象的な雰囲気。基調のサウンドを中心に変化に富む演奏。曲によってはあまり静けさを追求する感じでないですが、ひきつけられるものがあります。

2008/10/25

日経ベストPCデジタル2008年冬号購入

昨日、そろそろ「日経ベストPCデジタル2008年冬号」が発売される頃かな、と思って検索したら、日経BP社のホームページで今日(10月25日)発売予定なのを確認、さっそく今日買ってきました。

仕事とプライベート(家族)で5台のパソコン(うち1台はXP以前のME機なので、子供の遊び用になっていますけど)があるものの、XP時代よりこっち、パソコンが安定して動くしハードも能力が足りないということもないので、パソコン寿命が長くなってきています。なので新機種を買うスパンも長くなってきました。特に今すぐパソコンを買いたいということもないのですが。

この雑誌も毎月発行だとちょっと飽きたけど、雑誌としてメーカー別に横断してみることが出来るので、今のように年に数回でもいいから発行を続けてほしいなあ、と思っています。680円で、値段もリーズナブルですし。まあ、自動車雑誌を、自動車を買うためだけにみているわけでなく、ただみていて楽しい、というのと同じですね。買うつもりがすぐにはなくても、どんな新機種が出ていて性能や値段がどのくらいで、ということには興味があります。

同じような編集方針でもいいので、次号、来年2月発売予定の2009年春号も楽しみにしています。

Oslo Calling/Karin Krog

Karinoslo
ふだんはヴォーカルもののアルバムは聴いていないほうなんですが、カーリン・クローグとカサンドラ・ウィルソンだけは自分にとって別格で、追いかけています。特にカーリン・クローグはベテラン中のベテランになっているし、過去から前衛的なことにも積極的にチャレンジしてきた実績があります。今回のアルバムはオーソドックスなスタンダードやジャズメン・オリジナルが中心のアルバム。でもなかなか味わいがありますね。ラストの曲はベースとのデュオだったりして。でも、メインのピアノトリオのメンバーのクレジットがないのはどういうわけなんでしょう。一番重要な要素になってくると思うのですが。


Oslo Calling/Karin Krog(Vo)(Meantime Records)(輸入盤) - Recorded December 19 and 20, 2007. (輸入盤) - The Meantimes(P, B, Ds), Guest: Frode Nymo(As), John Surman(Ss, Ts), Roy Nikolaisen(Flh), Jan Erik Kongshaug(G), The Krog-Tones(Vo) - 1. Misteree 2. Senor Blues 3. Who Knows 4. I Wish I Knew 5. My Romance 6. Traces 7. The Sun & The Water 8. Caravan 9. Sweet Talker 10. My Little Suede Shoes/Down St. Thomas Way 11. Three Little Words 12. God Bless The Child

(08/10/25) カーリン・クローグ作ないしは共作は全12曲中4曲(1、3、6、9曲目)で、スタンダードが多い。ちょっと気だるいヴォーカルは相変わらずですが、リラックスして聴ける感じのオーソドックスな面が出たアルバム。オリジナルもこのアルバムでは、前衛的にならず、うまく溶け込んでいます。クレジットで、バックのピアノ・トリオが重要だと思うのですが、The Meantimes のクレジットしかないのが珍しいし、ちょっと不満。ゲストは豪華だけど、メインはこのトリオなので。12曲、流れるように聴いていくことができますけれど、例えば、8曲目「キャラバン」の出だしのところのヴォーカルは北欧の旋律だよなあ、と思ってみたり。しっとりとした曲はよりしっとりと、活きのよい曲は快活に。7曲目はコーラス・グループを伴うポップス。

2008/10/24

ニルヴァーナ/ハービー・マン&ビル・エヴァンス・トリオ

Herbienir
ビル・エヴァンスのCDはサイド参加作でも出せば売れるので、今までにかなりのCD再発がありました。このアルバムだけはなかなか出ずに、今回国内盤初CD化だそうですけど、以前読んだ本に、このアルバムは音質がかなり問題あり、ということが書かれていたので、やはりそのせいかな、と思いました。今回リマスターでしかもSHM-CDということで、かなり自信を持って出したのでしょうが、ゆがみやひずみが感じられるところもあり、けっこう苦労したのでは、と思います。まあ、私は耳補正して聴くから気にはしないけれども、これで2,580円は高いなあ、と思います。収録時間も33分ほどですしね。でも、ビル・エヴァンスのファンは追っかけてしまうんだよなあ(笑)。


ニルヴァーナ/ハービー・マン(Fl)&ビル・エヴァンス(P)・トリオ(Atlantic)
Nirvana/Herbie Mann(Fl) & The Bill Evans(P) Trio(Atlantic) - Recorded December 8, 1961 and May 5, 1962. Chuck Israels(B), Paul Motian(Ds) - 1. Nilvana 2. Gymnopepedie 3. I Love You 4. Willow Weep For Me 5. Lover Man 6. Cashmere

ハービー・マン作は1、6曲目で、2曲目にエリック・サティの曲、そして他はスタンダード。比較的ゆったりとした曲が多く並んでいて、演奏もゆったりとしています。3、6曲目は軽やかなややアップテンポの4ビートで、メリハリをつけています。かなり地味といえば地味なアルバムだけれども、参加メンバーはかなり興味深いです。ただ、リマスターしてSHM-CDで発売ということですが、生々しくなっているところもあるけれども、音質的にゆがみやひずみが気になるところもあるのも事実。それが今回やっと国内盤初CD化ということになっているのだろうと思います。まあ、あまり音質を気にしない人でかつビル・エヴァンス等のアルバムの追っかけをしている方にはいいかな、と思います。やはり気になる追っかけどころはエヴァンスの方。(08年10月22日発売)

2008/10/19

Pass It On/Dave Holland Sextet

Davepass
デイヴ・ホランドの新作は、メンバーをロビン・ユーバンクス以外は全員入れ替えての録音ですが、どこを切ってもホランド節になっているところがスゴいです。メンバーだって、新人というわけではなくて、まあ中堅どころの腕利きが多いのですが、何で彼の色に染まってしまうのか、不思議なところ。でもそれぞれのメンバーはソロでもアンサンブルでもいい仕事をしています。再演曲が多いのは、ECMでは物足りなかった(そうは感じませんけど)ところを録り直しているのかなあ、なんて思ってもみたり。さりげないサウンドに見せて、実は難易度の高そうなことをやっていそうなのがこのグループ。メンバーも良いし、だから聴くのが楽しみなんですね。


Pass It On/Dave Holland(B) Sextet(Dare2 Records)(輸入盤) - Recorded August 2007. Antonio Hart(As), Robin Eubanks(Tb), Alex "Sasha" Sipiagin(Tp), Mulgrew Miller(P), Eric Harland(Ds) - 1. The Sum Of All Parts 2. Fast Track 3. Lazy Snake 4. Double Vision 5. Equality 6. Modern Times 7. Rivers Run 8. Processional 9. Pass It On

(08/10/18)1曲目のみロビン・ユーバンクス作で、他はデイヴ・ホランド作。再演曲が多めなので、昔の録音と比べると面白いかも。メンバーも大幅入れ替え。また、めったにピアニストを入れないホランドが、久しぶりにピアノを入れているのも特色。ピアノが入ってもホランド色は薄まりません。それぞれのメンバーもある程度のベテランなので実力的にはたいしたもの。素直に聴こえる場面もけっこう入り組んでいて凝っている感じ。ドラムスをバックに管がそれぞれ勝手に入り込んでくる1曲目もアンサンブルの部分も面白い。その曲も3管の面白さはけっこう生かしてあります。曲によっては変拍子があるのも彼らしいところ。難易度の高いことをやっている割には、あまりそれを感じさせず。ドラムスがけっこう派手で華があります。

2008/10/18

Bert's Playground/Ari Hoenig

Aribert
アリ・ホーニッグの新作が出ました。参加メンバーで、私がCriss Crossレーベルを集めるきっかけとなったジョナサン・クライスバーグが参加していたり、先日もスゴいギタリストと思わせるギラッド・ヘクセルマンが2曲だけですが参加したり、そしてやはり3曲ですけどクリス・ポッターが存在感を見せつけていたりと、これだけでうれしくなってしまいました。しかも、アリ・ホーニッグのドラムスも当然リーダーなのであちこちで活躍しています。現代ジャズ的な作曲能力もありますし、ジャズメン・オリジナルやスタンダードも適度に混ざっているので、現代ジャズとして、十分に楽しめるアルバムでした。いいですねえ。


Bert's Playground/Ari Hoenig(Ds)(Dreyfus Jazz)(輸入盤) - Recorded April 1, 3, 7, 2006 and June 7, 10-11, 2007. Chris Potter(Ts on 1, 4, 9), Jonathan Kleisberg(G on 1, 3-4, 6-9), Matt Penman(B on 1, 3-4, 7, 9), Will Vinson(As on 3, 7), Gilad Hekselman(G on 2, 10), Orlando LeFleming(B on 2, 6, 8, 10) - 1. Moment's Notice 2. The Way You Look Tonight 3. Seraphic 4. Ramilson's Brew 5. 'Round Midnight 6. Fall 7. Bert's Playground 8. For Tracy 9. Green Spleen 10. Embraceable You

(08/10/18)アリ・ホーニッグ作は5曲(3-4、7-9曲目)で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。入れ替わりがありますが、参加メンバーが豪華です。ピアノがいないので自由度が高く、その割にはフリーの方には走らないで、安定した演奏を聴かせてくれます。参加メンバーはある程度の枠内で吹きたい(弾きたい)ように吹き(弾き)まくっている感じもあり、すがすがしいです。そして時おりあらわれる怒涛のドラミング。新しさを感じるドラムスも十分堪能できる場面があります。メロディ(?)タムも出てきます。特に5曲目はそれだけでのソロ。オリジナルの方は、まさに現代ジャズという側面を持っています。しっとり感があっても複雑な感じを残す曲も。ギターもエフェクター使用の部分も。割とハードな現代ジャズの要素あり。

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas Vol.8/Andras Schiff

1949
Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas Vol.8/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1949)(輸入盤) - Recorded September 23, 2007. - 1-3. Sonata No.30 E Major Op.109 4-6. Sonata No.31 A-flat Major Op.110 7-8. Sonata No.32 C Monor Op.111

(08/10/17)コンサート録音。ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。シリーズ最後の演奏で、1820年から1822年までの3作品を演奏しています。ここまでCD枚数にして10枚(Vol.8までのうち2組がCD2枚組のため)、ベートーベンのピアノ・ソナタの全集を作り上げたのはECMとしては快挙かもしれません。それをコンサートという形で3年と少しという時間で記録できたのですから。ここでは晩年のベートーベンの演奏を聴くことができますが、やはりシフらしい演奏です。(08年11月26日発売)

2008/10/17

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas Vol.7/Andras Schiff

1948
ECM New Seriesはクラシック作品ですが、はっきり言って、クラシックの王道作品のコメントはコメントになってないです。自分自身、クラシックの評価軸ができてない(演奏家を体系的に聴くとか、同じ作品をいろいろな演奏家で聴いてみる必要があると思う)わけですし。この作品集、CD8組(2枚組が2つあるので計10枚)の大作となり、ECMでこういう王道作品集も珍しいですね。1940番から1949番まで番号をあけていたので、このためか、と思いました。ただ、クラシックのCDは値段が大暴落しているおり、輸入盤で2,000円弱、国内盤だと2,800円というのは少々つらいものがあるなあ、とも思いますけど。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas Vol.7/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1948)(輸入盤) - Recorded May 21, 2006. - 1-2. Sonata No.27 E Minor Op.90 3-6. Sonata No.28 A Major Op.101 7-10. Sonata No.29 B-flat Major Op.106 "Hammerklavier"

(08/10/17)コンサート録音。ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。ここでは1814年から1818年までの作品を演奏しています。前回のコンサート録音からわずか1ヵ月半でこの録音をしています。相変わらず王道を行く堂々とした演奏で、繊細さも持ち合わせているような感じ。いろいろな演奏家がこの演奏をしていますが、自分にとってはアンドラーシュ・シフの演奏が基準になりそうです。異端のECMにしては珍しいシリーズ。(08年10月22日発売)

2008/10/15

Electric Side/Bireli Lagrene

Bireliele
実はビレリ・ラグレーンのアルバムはほとんど追いかけてなくて、今回買った理由というのも、ベースにアドリアン・フェロー(この人、新人ベーシストの中ではものすごく好きです)が参加していたからなんですね。サウンドは文句なくハードコア・フュージョン寄りのサウンドで、全体から聴いても個々の楽器を聴いても、けっこう満足しました。曲調はさまざまで、ハードコア・フュージョン的なもの、4ビート的、サンバ的いろいろな曲があって、曲ごとの紹介の方が良かったかもしれません。でも、一気に曲の変化もアルバムとして通して聴けてしまう感じで、やっぱりこのアルバムも発散系かな、などと思ったりして。


Electric Side/Bireli Lagrene(G)(Dreyfus Jazz)(輸入盤) - Recorded January 9-12, 2008. Hadrien Feraud(B), Franck Wolf(Ss, Ts), Andy Narell(Steelpans), Damien Schmitt(Ds), DJ Afro Cut-Nanga "Yassine Daulne"(DJ, Turntables, Samples, FX), Michael Lecoq(Key) - 1. Hips 2. Incertitude 3. Thimothee 4. Jack Rabbit 5. Clair Obscur 6. Foreign Affairs 7. Josef 8. Berga 9. Hips House

(08/10/14)2、4曲目以外はビレリ・ラグレーンの作曲ないしは共作。タイトルどおり、エレクトリック・ファンクのアルバム。ベースのアドリアン・フェローが時々バカテクを聴かせてくれます。時々あるベースソロはスゴいです。DJやターンテーブルの参加もありますが基本的には人力ビートだし、ハードコア・ファンクの分類で聴けるサウンド。時にフュージョンっぽい分かりやすいテーマの曲も。ビレリ・ラグレーンの意外な一面なのかもしれませんが、今の人間ならやりたいように演奏するのが当たり前なので、特にそれを気にすることなく。トータルサウンドで迫ってくるところもあったりしますが、ギターも聴かせどころは少なくないです。曲の音楽性もいろいろ。4曲目はハービー・ハンコック作のスピーディーな小品。7曲目は4ビート風。

2008/10/14

75~ラスト・バースデイ・ライヴ!/ジョー・ザビヌル

Joe75th
ジョー・ザヴィヌルの遺作で、亡くなる2ヶ月前のライヴとのことですが、恐ろしくサウンドは元気で、しかも独自路線を突っ走りながらココまで来てしまったというサウンドも魅力的。自分もこういう75歳になりたいなあ、と思いつつサウンドのスゴさに面食らってしまったのでした。反面、ウェイン・ショーターとのデュオでの「イン・ア・サイレント・ウェイ」では静かで美しい世界が14分も続きます。今回はジャズの範疇に入れてますけど、ファンク色がかなり強いです。でも、これをフュージョンとは言わないだろうなあ(あえてハードコア・フュージョンに入れることは可能かも)、と思いつつ。素晴らしいアルバムを残してくれました。


75~ラスト・バースデイ・ライヴ!/ジョー・ザビヌル(Key、Vocoder)(Victor)
75th/Joe Zawinul(Key, Vocoder) & The Zawinul Syndicate(Victor) - Recorded July 7 and August 2, 2007. Sabine Kabongo(Vo, Per), Akegre Correa(G, Vo, Berinbau), Linley Mathe(B), Paco Sery(Ds, Kalimba, Vo), Jorge Bezerra(Per, Vo), Aziz Sahmaoui(Per, Vo), Wayne Shorter(Ss on "In A Silent Way") - 1. Introduction To Orient Express 2. Orient Express 3. Madagascar 4. Scarlet Woman 5. Zansa 2 6. Cafe Andalusia 7. Fast City/Two Lines 8. Clario 9. Badia/Boogie Woogie Waltz 10. Happy Birthday 11. In A Silent Way 12. Hymn

75歳のバースデイ・ライヴで、亡くなる2ヶ月前の録音とのこと。独自なアフリカンの要素も含むザヴィヌル・シンジケート路線を突っ走っていくこのライヴでも衰えを感じさせず、むしろ若々しい音楽でパワーを見せつけています。2曲を除き、ジョー・ザヴィヌル作曲ないしは共作。再演曲がほとんどなので、親しみもわくし、サウンドの変貌も興味深いです。参加しているどのメンバーもスゴい腕前で、これでもかとエスニックな要素も加えて押しまくっていく独特なファンクに圧倒されます。そのハイパワーなサウンドをバックにエスニックなヴォーカルが流れていくと、またスゴい相乗効果があらわれて、ノリまくりの世界になります。ラストからの2曲目「イン・ア・サイレント・ウェイ」にウェイン・ショーターとの共演。デュオで価値あり。(9月24日発売)

2008/10/13

Robert Schumann/The Violin Sonatas/Carolin Widmann/Denes Varjon

2047
クラシックの王道を行くロベルト・シューマンのアルバム。個人的にはシューマンを聴くほうが落ち着くのですが、いろいろあるのがNew Seriesのいいところ。


Robert Schumann/The Violin Sonatas/Carolin Widmann(Vln)/Denes Varjon(P)(ECM New Series 2047)(輸入盤) - Recorded August 2007. - 1-3. Sonate Nr.1 Fur Pianoforte Und Violine In A-Moll, Op.105 4-7. Sonate Nr.3 Fur Violine Und Pianoforte In A-Moll, WoO 2 8-11. Sonate Nr.2 Fur Violine Und Pianoforte In D-Moll, Op.121

(08/10/12)Robert Schumannは19世紀ドイツの作曲家。ヴァイオリンとピアノによるソナタを3編演奏しています。19世紀クラシックで初期ロマン派の作曲家の作品なので、クラシックの王道を行く、安心して聴ける作品。1-3番ということは、この編成では彼の代表作なのでしょうか。基本的に短調の作品ばかりのため、さらに哀愁度も増しています。落ち着いて、しかも情感豊かにメロディと伴奏が寄り添って紡ぎ上げていくような雰囲気。

2008/10/12

Alexander Knaifel/Blazhenstva

1957
10月もECM(New Seriesを含む)は新譜ラッシュです。まだ他にジャズの未聴盤は14枚あるのですが、ECMレーベルとCriss Crossレーベルは入荷次第、早めにアップしていこうかと思っています。他のジャズの方でも早く聴きたいアルバムはあるのですが、こればかりは成り行きまかせです(笑)。今回はこれぞ現代音楽という感じのアレクサンダー・クナイフェルのアルバム。レーベルの方向性としてはやはり現代音楽かな、と思わせるものはありますね。


Alexander Knaifel/Blazhenstva(ECM New Series 1957)(輸入盤) - Recorded March 2006. Ivan Monighetti(Cello, P, Cond), Tatiana Melentieva(Soprano), Piotr Migunov(B), State Hermitage Orchestra, Saulius Sondeckis(Cond), Lege Artis Choir

(08/10/12)Alexander Knaifelは20世紀生まれのロシアの現代音楽家。1曲目は’67年作曲’87年改定、2曲目は’96年作曲です。1曲目はチェロの曲。これぞ現代音楽というような無調、非メロディ系の演奏を連発したと思ったら、無音、小音の時間も中途に続き、実験音楽的要素が強いです。2曲目はオーケストラとコーラスもついての36分もの演奏。静寂な音世界から温度感が低いままに静かにゆったりと演奏が続いてゆきます。

2008/10/11

エクスプレッションズ/竹内まりや

Takeuchiexp
「エクスプレッションズ/竹内まりや(Vo)」(Moon)

竹内まりやのデビュー30周年の、レーベルを超えたオールタイムベスト(初期はBMG、途中からずっとMoon)でCD4枚組(うち1枚はカラオケ)。いやいやスゴいものです。(08年10月1日発売)曲目は割愛します。

30年間のベストだし、有名な曲のオンパレードなのはいいのですけれど、やっぱりこのアルバムで気になっていて、しかもうまくいっているのは、30年間の音質の違いやLP時代からCD時代に移っていく、あるいはマスタリングなどの時代の変化をうまくまとめているところかな。と思います。

CD時代になってもCD初期の頃にデジタル録音をしたものは今では使いものにならなかったりということもあるし(フュージョンでは国府弘子のベストで初期のアルバムからのものは再録音になっていますし)、’90年代もしばらく経たないと、マスタリングの違いで、CDの音圧が低いということで、今聴くと違和感があります。

このアルバムでは「全曲最新リマスター」ということで、通してアルバムを聴いても、録音年による録音の違いをあまり感じさせないように作っているところは、素晴らしいところ。曲はもちろんオールタイム・ベスト、ということでいいですしね。サウンドの傾向も好きですし。

以前に「Ivory/今井美樹」のアルバムが、私が影響を受けたアルバムで素晴らしい、と書きましたが、やはりCDの音圧が低いのは否めないです。音的にはリミックスされ’00年に発売されたベストの「Blooming Ivory」が今の音です。でもオリジナルの音のバランスも好きなので、難しいところ。

竹内まりやの方はそこまで思い入れがないので、今回の「エクスプレッションズ」の全体のバランスをとりつつよい曲を並べていくところ、素晴らしいと思います。けっこうミーハーな私(笑)。


ただ、ジャズでもそうですけれど、’90年代半ばにリマスター紙ジャケを数十枚買いなおししたほかは、やはりその分新譜を聴きたい方で、その後は(特にジャズには)ほとんどリマスターには目もくれずに新譜を買いあさっています。

2008/10/09

The Duo Session/Richie Beirach & Laurie Antonioli

Richieduo
リッチー・バイラークのアルバムで聴いていないのを探していて、これにあたりました。’05年再発のようですが録音は’92年だったんですね。彼の録音は、歌伴はあまりないので、貴重といえば貴重かも。とは言うものの彼の鋭い伴奏やリハーモナイズなどは健在で、ヴォーカリストもどちらかというと気だるい感じの、崩して歌うタイプだったので、あまり普通でない、という意味では楽しんで聴けました。最初にヴォーカリストのアルバムで感動したのは、カーリン・クローグのデクスター・ゴードンとの共演盤「Some Other Spring Blues And Ballads」(’70年)だったので、当然といえば当然かも。ちょっと私の嗜好が偏っています。


The Duo Session/Richie Beirach(P) & Laurie Antonioli(Vo)(Nabel)(輸入盤) - Recorded 1992. - 1. Flamenco Sketches 2. You And The Night And The Music 3. Blue In Green 4. Green Dolphin Street 5. New Souls 6. The Island 7. Moonlake (Nightlake) 8. You Don't Know What Love Is 9. Sounds From Your Heart (Elm) 10. Memories, Dreams & Reflections

(08/10/08)ピアノとヴォーカルのデュオ。リッチー・バイラーク作詞、Laurie Antonioli作曲は3曲(7、9-10曲目)。1、3曲目のマイルス・デイヴィスの曲も彼女の作詞。穏やかながら、バイラーク特有の温度感の低い鋭いリハーモナイズも使って、寄り添うようにデュオの演奏を進めていきます。ヴォーカルは何となく気だるそうに歌う歌手。やはり気だるそうにスキャットもやったりします。でも、センスはなかなかいい感じ。マイルスやビル・エヴァンスの演奏曲が前半に多いですが、6曲目はイヴァン・リンスの有名な曲。2曲目はテンポ的に速く、4、8曲目も盛り上がりがあり、けっこうスリリングな演奏が聴けます。バイラーク作の7曲目は歌いづらそうですが、彼らしくて、繊細。9曲目はおなじみの曲で、歌詞ヴァージョンもなかなか。

2008/10/08

The Othello Syndrome/Uri Caine Ensemble

Uriothello
ユリ・ケインのクラシックのアレンジシリーズはWinter&Winterレーベルではもうけっこう出していて、単なるクラシックのジャズアレンジにとどまらず、もろにクラシック寄りのアルバムもあるし、このアルバムのように、ジャズの方面に近い、しかもオーソドックスなものからモーダル、フリー、ファンク、ゴスペル、ラップまでぶち込んでいるものもあります。巧みにクラシックとジャズの間を行き来するので、けっこうアレンジは凝っていると思うのですが、いわゆるジャズを楽しむ、的なものよりも、原曲のヴェルディのオペラをいかに解体し、ぶち壊すか、という方面に注意がいくのでは、と思います。メンバーもラルフ・アレッシ(Tp)、グエン・レ(G)、クリス・スピード(Cl)などがいて、興味深いです。


The Othello Syndrome/Uri Caine(P, Key) Ensemble(Winter&Winter 910 135 Music Edition)(輸入盤) - Recorded February 2005, June 2007 and January-March 2008. Ralph Alessi(Tp), Stefano Bassanese(Electronics), Sadiq Bey(Voice on 6, 12, 14), Jim Black(Ds on 9, 13), Zach Danziger(Ds), Joyee Hammann(Vln), John Hebert(B on 9, 13), Nguyen Le(G), Tim Lefebvre(B), Josefine Lindstrand(Vo on 4, 9, 13), Marco Paolini(Voice on 6, 8), Julie Patton(Voice on 4, 14), Bunny Sigler(Vo on 1, 4, 7, 10, 15), Bruno Fabrizio Sorba(Electronics), Chris Speed(Cl on 9, 13), Achille Succi(Cl), Dhafer Youssef(Vo on 1, 14) - Othello's Victory 2. Fine Song 3. Drinking Song 4. Love Duet With Othello And Desdemona 5. Introduction To Act 2 6. Iago's Credo 7. Shi's The Only One I Love 8. Iago's Web 9. Desdemona's Lament 10. Am I A Fool? 11. The Lion Of Venice 12. Othello's Confession 13. The Willow Song/Ave Maria 14. Murder 15. The Death Of Othello

(08/10/07)ヴェルディは19世紀イタリアの作曲家。それを基にユリ・ケインが派手にアレンジ(時に作曲?)して、クラシックとジャズの折衷音楽的に、オーソドックスなものからモーダル、フリー、ファンク、ゴスペル、ラップに至るまで、いろいろな角度から「オテロ」を演奏しています。原曲はオペラなので、ヴォーカルないしはヴォイスの入る曲が多いです。オーケストラのように聴こえるのはおそらくエレクトロニクスで、編成からいくと弦としてヴァイオリンが一人なので、クラシックを想像させつつもジャズの要素が強い場面が変幻自在に入り込んできます。かなりめまぐるしくサウンドがくるくる変化していくので、75分の長丁場、ジャズファンでも飽きないかもしれません。それにしても引き出しがいろいろある人だ。聴く人は選ぶかも。

2008/10/05

ブラヴォーグ/山中千尋

Yamanakabra
山中千尋のアルバムは楽しみにしているもののひとつで、女性ピアニストでありながらガンガンせめてくるところも多いので、非常にスリリングで楽しめます。もう一方に上原ひろみがいますけれど、彼女はどちらかと言うとフュージョン的、こちらはジャズなので、対極的ですね。日本の女性ピアニストというと、どうしても女性らしさが前面に出て来てしまって、おとなしめのアルバムになってしまうところが物足りない部分でもあるのですが、彼女の場合、ニューヨーク発の元気をめいっぱいもらって聴ける、というところがります。これを書いている時点でDVDはまだ観ていないですが、そちらはメイキング映像とのことで、あとでゆっくり観ることにします。


ブラヴォーグ/山中千尋(P)(Verve)
Bravogue/Chihiro Yamanaka(P)(Verve) - Recorded July 14-15, 17, 2008. Vicente Archer(B), Gene Jackson(Ds) - (CD) 1. Aquarian Melody 2. Carillon 3. A Time For Love 4. Uni 5. Vou Deitar E Rolar 6. Boolavogue 7. Dois Pra La, Dois Pra Ca 8. Circle 9. Le Fruit Defendu 10. Staccato 11. When You Wish Upon A Star 12. Backstroke Dance (DVD) The Making Of Bravogue "Her Ordinary In New York"

山中千尋作は4曲(2、4、8、12曲目)でタイトル曲の6曲目はトラディショナル。相変わらず曲によってはパワフルで元気いっぱいのピアノを聴かせてくれます。63分で12曲なので、けっこうやりたいことを詰め込んでいるのだなあ、という感じ。曲の流れもいいし、ゴンゴンとくる演奏からバラードまで変化に富んでいます。時にはエレキ・ピアノも使用して。すでに彼女の世界を確立しているのでは。男性的な面も強い女性らしさのピアノで、予想を裏切らないジャズというか、スリリングな点も含めて、何だかジェット・コースターに乗っているような雰囲気の曲も。とにかくフレーズをとってみてもスゴいし、美しい場面では美しい。サウンドはSHM-CDのせいか、ピアノを中心にジャズにしてはクリアな感じ。でも彼女には合っているかも。(08年9月24日発売)

(追記)タイトルの「Bravogue」は造語だそうで、6曲目のアイルランドのトラディショナルは「Boolavogue」と、スペルが違います。

2008/10/04

マウスの故障

つい数日前から、インターネットをやっていて、マウスでクリックすると画面の挙動がおかしかったので、今日は時間もあるし、どこが悪いのか取り組んでみました。

インターネットエクスプローラーで、「お気に入り」をクリックしても一瞬表示されてすぐ消えてしまったり(それが何度も繰り返される)、「お気に入り」のあるリンクをクリックすると、その下にあった画面のリンク先をクリックしてしまう事態、ブラウザをひとつ戻ると2つ以上戻ってしまったり、などの不具合が出てきました。最初はインターネットエクスプローラーを疑い、設定の初期化までしたのですが、現象は消えず。これをすると、お気に入りこそ消えませんが、キャッシュやアドオンが全部消えたり無効になってしまいます。Web上の各種設定やパスワードなど、全て入れ直しです。

何で直らないのか、パソコンも5年フルに使っていて寿命かな、と頭をよぎりました。やむを得ずGoogle Chromeのブラウザでテストしてみると、やっぱり同じ症状が出て、これはハードかな、と思い、マウスを交換。結果、直ってホッとしています。

それにしても、かなり回り道でしたね。最初からマウスを疑うべきでした。今後もIEの設定を初期化した分、手間がどこかにかかっていくのだろうとは思いますが。

2008/10/01

ゼン&ナウ~ライフタイム・ベスト/ハービー・ハンコック

Herbiethen
ハービー・ハンコックのオールタイム・ベストということでけっこう期待していたのですが、選曲が自分の期待する感じとだいぶ違っていたので、ちょっと戸惑っています。ただCD2枚目の3曲のアルバム「リヴァー」の別テイクがけっこういい感じで、なるほど、これではやりすぎてアウトテイクになってしまうな、ということが分かって、ちょっとスリリングな感じです。でも、いくつかの未発表曲(テイク)のためにこれを買うかどうか、というのは、人にすすめるとなると微妙なところ。値段も中身の量からすると比較的良心的ではあるけれども。彼のファンはこのアルバムを購入するかどうか、難しい選択を迫られそうです。


ゼン&ナウ~ライフタイム・ベスト/ハービー・ハンコック(P)(Verve)
Then And Now: The Definitive Hervie Hancock(P)(Verve) - Recorded 1964 - 2008. (CD1) 1. Maiden Voyage 2. Cantaloupe Island 3. Wiggle Waggle 4. Chameleon (Edit) 5. ST. Louis Blues 6. Chan's Song (Never End) 7. River 8. Don't Explain 9. All Apologies 10. Watermelon Man 11. Rockit (Live) Bonus Track: 12. River (Live) (CD2) 1. All I Want 2. Harlem In Havana 3. I Had A King (DVD) 1. Cantaloupe Island 2. River 3. Hana

2CDと1DVDでの発売で、CD1枚目の11曲目、12曲目が初CD化ライヴ音源、CD2枚目は「リヴァー」の録音からの初CD化テイク3曲、DVDは米国Yahoo Musicの公開ライヴ映像3曲、となっています。オールタイム・ベストといっている割には、選曲が何となく偏っているようにも感じます。SHM-CDでの発売(CD1枚目のみ)ですけど、これもやはり上級のオーディオ装置ではないので、そんなものかな、という感想。選曲がこれから聴きはじめる入門者向けでもなく、未発表の演奏を求めて追いかけるコアなファン向けにしてはちょっと中途半端かな、という気も。値段的にはこれで税込み3,300円、というのは良心的かな、とも思いますが。選曲が幅広すぎるのでBGMにもならないし、ちょっと困った位置にあるアルバムになりました。(9月17日発売)

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