Le Temps Qu'il Faut/ジャン・フィリップ・ヴィレ・トリオ

以前ならばSketchレーベルから出ていた作品でしょうが、そこがつぶれて澤野工房より直接アルバムが出るようになって何年経つかな。このアルバムは全曲オリジナルの上に、フランス的なシリアスさを持っているアルバムなので、いつものスタンダードばかりで聴きやすい澤野工房のアルバムと思って買うと、ちょっと違うな、となってしまいます。でも、こういうものを聴いても、あまりハードルが高くないというか、美しいメロディ、緊張感、構築感とそれに対するフリーの要素と、いろいろ現代ジャズとして美味しいところも持っているアルバムです。先入観を排して、こういうアルバムも聴いてみてもいいのでは、と思います。ちなみに私はけっこうこのアルバム、好きです。
Le Temps Qu'il Faut/ジャン・フィリップ・ヴィレ(B)・トリオ(澤野工房)
Le Temps Qu'il Faut/Jean-Philippe Viret(B)(Atelier Sawano AS080) - Recorded May 26-28, 2008. Edouard Ferlet(P), Fabrice Moreau(Ds) - 1. Peine Perdue 2. Les Arbres Sans Fin 3. En Un Rien 4. Esthetique Ou Pathetique? 5. 7 A Dire 6. Dans La Peau D'un Autre 7. Ailee Au Sud 8. Si Peu De Choses
全曲メンバーそれぞれの作曲で、ジャン・フィリップ・ヴィレの作曲は4曲(1、4-5、8曲目)。シリアスな曲もあり、哀愁あふれる曲もあり、まさにフランスのピアノ・トリオ。ベースのアルコとピアノの哀愁の深いメロディ、アルペジオが印象的な1曲目、キラキラと漂うピアノとベースのメロディのテーマで浮遊感がありつつ内向的に盛り上がる2曲目、寄り添っていくような静けさが心地よいバラードの3曲目、ミステリアスで淡々と進んでいきつつも情念がわきあがるような盛り上がりもある4曲目、リズミカルな上をフリーのように飛ばすシリアスな5曲目、緊張感があってちょっと空間的な、静かでフリー的な6曲目、哀愁系の色合いを持ちつつある程度力強く進んでいく7曲目、静かに静かに寄り添って淡々と語り合うような8曲目。(08年8月28日発売)
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コメント
910さん、こんにちは、monakaです。
このアルバム、11月にライブに行くので聴いています。この人の前のあルバムもちょっと難しめで、どうだかなと思っていました。
じっくり聴くと、とても良いところが感じます。
このアルバムも聴くほどにそれぞれの曲の良さを感じました。
ただ今度のコンサート、奥さんも一緒ですが、初めて会う場面では難しいかもしれませんね。
とてもいいアルバムだと思います。
投稿: monaka | 2008/09/22 22:36
>monakaさん
TBどうもありがとうございます。
通常のAtelier SawanoのCDですと、スタンダードのオンパレードで聴きやすいサウンドの曲が並んでいるのですが、たまにはこういうフランスのシリアスで耽美的なピアノ・トリオもいいなあ、と思ってしまいます。
ただ、シリーズは分けたほうが他のものとの区別は分かりやすかったかな、とも考えます。澤野なんで買ってみたら...という方もいらっしゃると思うので。
投稿: 工藤 | 2008/09/23 09:31