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2008/08/31

Cantando/Bobo Stenson Trio

2023
ECMレーベル新譜聴き1日目。ボボ・ステンソンのトリオのアルバムは安定していて、いかにもECMでのピアノ・トリオという感じです。ヨーロッパ的で4ビートが出ないところなど。全体的に温度感は低めですが、やや温かいな、と思ったのが1、5、9曲目にあったりと、ちょっとほんのりする部分もあります。ゆったりと進んだり、自由度が高かったり、フリー的な丁々発止がたまにあったりというのは、このレーベルでの特徴でしょう。それでも、そういう部分を踏まえて、やっぱり美しいピアノだと思います。ゆったりとした部分で、ついウトウトとしてしまいました。静かでも緊張感のある部分もあるのですが。


Cantando/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 2023)(輸入盤) - Recorded December 2007. Anders Jormin(B), Jon Falt(Ds) - 1. Olivia 2. Song Of Ruth 3. Wooden Church 4. M 5. Chiquilin De Bachin 6. Pages 7. Don's Kora Song 8. A Fixed Goal 9. Love, I've Found You 10. Liebesode 11. Song Of Ruth, Var.

(08/08/31)ちょっと温かめの中南米の作曲家の曲(1、5曲目)、ドン・チェリー作(7曲目)、雰囲気出てるオーネット・コールマン作(8曲目)、13分ものモロにそういう感じのフリー・インプロヴィゼーション(6曲目)、アンダース・ヨーミン作(3-4曲目)などさまざまですが、ボボ・ステンソン作はなし。ただ、非4ビート系でヨーロッパ系の温度感の低い、彼らならではの演奏が続きます。タイトル曲の2曲目とその変奏曲の11曲目はPetr Eben作で、20世紀チェコの現代音楽家とのこと。それらしい雰囲気で硬質にせまってきますが、中途部分は彼らのペースのゆったりとしたジャズにアレンジされています。静かと思えば緊張感と温度感の低い盛り上がりのあるやり取りの場面もあったりと、78分をECM流にけっこう聴かせてくれます。

2008/08/25

Night Has A Thousand Eyes/ティチアン・ヨースト・トリオ

Tiziantheni
澤野工房のアルバムも買い集めてけっこう経つけれども、そろそろ毎月発売を追いかけるのが億劫になってきたかなあ、なんて思っています。昔は隠れた過去の名盤紹介ということで、質的にも納得がいったのですが、最近はプロデュースもやって新作の録音をさせて、と量産体制に入っているので、ちょっと飽きてきました。自分の好みの領域がもっとハードなジャズの部分にあるので、今回のような聴きやすいジャズとはちょっとベクトルが違っているんですよね。ただ、こういう方面も嫌いではなく、むしろ、このアルバム、メロディアスだし好きな方ではあるんですけれども。私は売れるものを否定する立場でもないですし。


Night Has A Thousand Eyes/ティチアン・ヨースト(P)・トリオ(澤野工房)
The Night Has A Thousand Eyes/Tizian Jost(P) Trio(Atelier Sawano AS079) - Recorded April 17 and 18, 2008. Thomas Stabenow(B), Klaus Weiss(Ds) - 1. Play Fiddle Play 2. Swingin' Till The Girls Come Home 3. Dat Dare 4. For Carl 5. Martina 6. Take Me In Your Arms 7. Ugetsu 8. The Summer Knows 9. Dal Sasser 10. The Night Has A Thousand Eyes 11. A Bientot 12. Give Me The Simple Life 13. Ne Me Quitte Pas 14. This Quiet Room

68分で14曲とてんこ盛り。ティチアン・ヨーストのオリジナルはなく、スタンダード、ジャズメンオリジナルとミシェル・ルグランの曲が3曲(5、8、14曲目)あります。ヨーロッパ的で粒立ちのはっきりした、クリアーなピアノのフレーズ。それでいて、あまり女性的なピアノでもなく、曲によっては男性的な(割とスマートですが)ピアノのサウンドも聴けます。ジャズメン・オリジナルが骨のある曲が多いです。聴きやすく、じっくり聴いても、ながら聴きにも向いているような、メロディアスなサウンド。明るいものから哀愁たっぷりの曲までいろいろです。ミシェル・ルグランの曲は、ジャズアレンジに強引にしようとせず、元の曲の美しさをなるべく引き立たせようとしている感じ。素材をなるべくメロディアスに料理するのもジャジーにするのも自在です。(08年7月25日発売)

2008/08/24

As Never Before/Enrico Pieranunzi, Marc Johnson, Joey Baron

Enricoas
いただきものCDシリーズ2日目。これも気にはなっていたんだけど、購入を見送っていたもの。今回聴けて、やっぱりいいアルバムだな、と思いました。曲はエンリコ・ピエラヌンツィの作曲ですけど、ケニー・ホイーラーがフロントで吹くと、ホイーラーのアルバムになってしまうところが面白いところ。彼はゲスト扱いなのにね。でも、これだけのメンバーが集まって、悪い演奏になるはずがなく、盛り上がる場面がありつつも、温度感の低い、どちらかと言うとヨーロッパ的なジャズの仕上がりになっています。実際には3月ごろには出ていたアルバムなので、これもやっと聴いた、という感じですが(笑)。暑い夏に涼しく聴く、というのもいいですね。


As Never Before/Enrico Pieranunzi(P), Marc Johnson(B), Joey Baron(Ds)(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded November 30 and December 1, 2004. Featuring: Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Soundings 2. Improheart 3. A Nameless Gate 4. As Never Before 5. Many Moons Ago 6. Impromind 7. Song For Kenny 8. Time's Passage 9. Winter Moon

(09/08/24)2、6曲目が4人のフリー・インプロヴィゼーションで、他はエンリコ・ピエラヌンツィの作曲。ただ、ケニー・ホイーラーが全曲前面に出ているので、また、サウンドも彼の影響なのか、温度感が低くなっているため、いかにも彼のリーダー作のよう。ECMのように静かなばかりではなく、かなり盛り上がる演奏の曲もあるのですが、ここではその温度感は低いままというのが、このアルバムの不思議なところ。盛り上がっていてもサウンドはクリアーに聴こえるのも、その要因かも。フリー・インプロヴィゼーションの曲もまとまりがあって、フリーという感じがせず、作曲されたものとの区別があまりつきません。スゴ腕のミュージシャンが集まってできた、素晴らしいヨーロッパ的な音楽世界。ほんの少しジャジーに振れている部分も。

2008/08/23

Young And Fine/Trio Sud

Triosud
いただきものCDが2枚あって、これはその1枚。今日のはサンプル盤ではなくて、普通のCDでした。気になるCDは世にいっぱいあるけど、全部買っていてはサイフがもたないので、けっこうガマンしています。いただきものCDは選べないですけど、中には気に入ったものが入っています。これがその1枚。このアルバムにはいろいろな方向性の曲が入っています。聴きやすかったり哀愁度が高かったりする曲もありますが、自分のお気に入りは8曲目に代表されるような、現在進行形のサウンドの曲。スタンダードとの境目が分かりにくい曲もありますけど、基本的にオリジナルが好きです。


Young And Fine/Trio Sud(Dreyfus Jazz)(輸入盤) - Recorded October 12-15, 18-19, 2007. Sylvain Luc(G), Jean-Marc Jafet(B), Andre Ceccarelli(Ds) - 1. Song For My Twins 2. Sylvain Shadows 3. Darn That Dream 4. Sweetest Somebody I Know 5. Message 6. Con Alma 7. Infant Eyes 8. Avenue Des Diables Bleus 9. Young And Fine 10. Renaissance 11. French Brother 12. Imperfect Tune 13. Magnificent Marcel

(08/08/23)52分に13曲とやや短め。1、2、5、13曲目はJean-Marc Jafetの、8曲目はAndre Ceccarelliの、10-12曲目はSylvain Lucの作曲で、他はスタンダードやジャスメン・オリジナルなど。オリジナルの曲も多いですが、メロディが良くて、スタンダードを演奏しているような雰囲気も。新しいタイプのギタートリオではあるけれども、聴きやすい曲が多いです。甘口に感じる曲もありますが、かなり辛口の現在進行形の曲もあり。エレキ・ベースと、曲にもよるけれどもエレキよりはアコースティック・ギターの曲が多く、しんみりともしていて、ボトムの2人がけっこう曲をプッシュしていく上をギターが自由に泳いでいる感じが心地よい演奏。変拍子やバラードの曲もあります。また、ビートはいろいろで、4ビートも、サンバもあり、多彩。

2008/08/21

山嶺/藤井郷子オーケストラ名古屋

Fujiisannrei
これも4月に発売されたアルバム。これはインディーズのため、情報がなくて久しぶりにHMVで藤井郷子さんで検索をかけたら、えー、ずいぶん前に発売になっている、と在庫ありのため、あせって7月末に注文したもの。名古屋のビッグバンドでは3枚目で、エレキ・ギターとエレキ・ベースなのが特徴。今気がついたのですが、ベースの石垣篤友さんは、Next Orderにも参加しています。世間ってけっこう狭いものですね。フリーの要素がけっこう強いので、聴く人を選ぶかと思いますけど、こういうサウンドも病みつきになったら離れられないものではありますね。今回はファンク性も強いし、好みのサウンドです。


山嶺/藤井郷子(Cond)オーケストラ名古屋(Bakamo)
山嶺(sanrei)/Satoko Fujii(Cond) Orchestra Nagoya(Bakamo Records) - Recorded September 4, 2007. Shingo Takeda(As), Akihiko Yoshimaru(As), Kenichi Matsumoto(Ts), Yoshihiro Hanawa(Ts), Yoshiyuki Hirao(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Tsutomu Watanabe(Tp), Takahiro Tsujita(Tp), Masaki Ishiwata(Tp), Tomoyuki Mihara(Tb), Toshinori Terukina(Tb, Euphonium), Tatsuki Yoshino(Tuba), Yasuhiro Usui(G), Atsutomo Ishigaki(B), Hisamine Kondo(Ds) - 1. 五角 Gokaku 2. Eaves 3. Blueprint 4. 近藤スター Kondo Star 5. 暑月 Shogetu 6. 三角 Sankaku 7. 山嶺 Sanrei

藤井郷子作が3曲(3-4、7曲目)、田村夏樹作が2曲(1、6曲目)。エレキギターにエレキベースのファンク的なビッグバンドでの演奏とフリーの要素。主にワン・コード・ファンクのサウンドで、自由なソロの空間やヴォイスもあるアヴァンチックな1曲目、中途部分でアップテンポのフリーな4ビート(ではない時も)がこれでもかと繰り出される2曲目、変拍子メカニカルファンク的なリズムとユニゾンの多いテーマが難易度高そうな、フリーやヴォイスも織り込む3曲目、ドラムスが主役の、前半日本の古楽のようでもあって中盤盛り上がる12分台の4曲目、ミディアムのミステリアスな7拍子ファンクの5曲目、明るいメロディと自由なスペースが同居している6曲目、エキゾチックな浮遊感があり、ミステリアスなサウンドのタイトル曲の7曲目。(08年4月25日発売)

2008/08/19

コピー用紙はいつものがいちばん

数ヶ月前に、コピー用紙が値上げするという通知があり、安いコピー用紙をすすめてくるところがあったので、1ケース買ってみました。確かに安かったですが、最近使いはじめて、いつも使っているコピー用紙より、色が真っ白で、しわになりやすく、何だかぺたぺたした感じもあるので、安いコピー用紙を購入したことを後悔しています。

とは言うものの、ひどいというレベルではなく、ちゃんと使えます。でも、お客さんにお渡しするものを考えると、こういうところにも、やっぱりこだわりを見せていた方がいいなあ、と考えてしまう方です。幸い、1ケースしか購入していないので、それほど長く使わないと思います。まあ、電子申告の普及で必要な紙は減ってきたし、FAXはパソコンに取り込んで、必要なものだけを紙に打ち出ししているので、以前ほどにはコピー用紙を使っていませんけれども。

次は、値上げして多少高くなっていても、やっぱりいつものコピー用紙を注文するのがいちばんだな、と思いました。

2008/08/18

Another Place/Marc Copland

Marcanother
これも数ヶ月前に出ているアルバムです。このメンバーによる温度感の低さは、この暑い時期に聴くとある種の清涼感を運んでくれるような気がしています。まあ、どの曲も似たり寄ったりに聴こえる場合もあるかもしれませんが、やはりこのグループ(今回はジョン・アバークロンビーが加わってますけど)ならではのサウンドというのがあるので、これに病みつきになると、私みたいに2人の追っかけ(全てのアルバムではないですけど)になってしまうのかな、と思いますよ(笑)。唯一、スタンダードが7曲目にあっても、多少軽やかで明るめながら、やっぱり彼らのサウンドにしてしまっているのが面白いところ。


Another Place/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded July 2007. John Abercrombie(G), Drew Gress(B), Billy Hart(Ds) - 1. Like You 2. River Bend 3. Dark Horse 4. Car Blue Day 5. Another Place 6. Ballad In Two Keys 7. Everything I Love

(08/08/17)マーク・コープランド作が2曲(1、5曲目)、ジョン・アバークロンビー作が3曲(2、4、6曲目)と、実質的には2人の双頭アルバム。相変わらず温度感の低い世界であり、繊細でいてちょっとゆるめの自由なグループサウンド。淡い哀愁としっとり感を運んできつつも、ゆるい緊張感でアップダウンがあるような1曲目、静かにはじまったと思ったらマイナー感を持ちつつやや速めのテンポの展開となる2曲目、ドリュー・グレス作の沈んだバラードの3曲目、全員自由に動き回りつつほんの少しジャズの香りがする、一部4ビートもある4曲目、タイトル曲も淡く沈んだ感じから盛り上がりもある多少スリリングな5曲目、ゆったりとしつつ少しの緊張感もあるバラードの6曲目、軽やかなスタンダードながら、彼らのペースの8曲目。

2008/08/17

Season Of Changes/Brian Blade & The Fellowship Band

Brianseason
これも数ヶ月前に発売されたアルバムですね。遅れて注文した上に、届いてから2ヶ月近くなってのアップです。収録時間は46分ほどと、最近のアルバムにしてはやや短め。4ビートジャズではないし、ブライアン・ブレイドが関わっているポップスやロックの影響もあるサウンドですけど、こういうサウンド、けっこう好きです。やや内向的なところもありますね。ある意味カート・ローゼンウィンケルの追っかけで買ったようなものですが、彼もいいフレーズを弾いていますし、あまり派手さはないけれど、他のメンバーもいい感じにグループのサウンドを作り上げています。やっぱりこのアルバムも1アーチスト1ジャンル系のサウンドでしょうか。


Season Of Changes/Brian Blade(Ds) & The Fellowship Band(Verve)(輸入盤) - Recorded October 10-13, 2007(?). Jon Cowherd(P, Pump Org, Synth, Wurlitzer), Kurt Rosenwinkel(G), Myron Walden(As, Bcl), Melvin Butler(Ts), Chris Thomas(B) - 1. Rubylou's Lullaby 2. Return Of The Prodigal Son 3. Stoner Hill 4. Season Of Changes 5. Most Precious One 6. Most Precious One (Prodigy) 7. Improvisation 8. Alpha And Omega 9. Omni

(08/08/16)全9曲中6曲がブライアン・ブレイド作で、他の3曲はJon Cowherdの作曲または共作。4ビートの部分はなく、インストルメンタルのポップスを聴いているようなサウンド、それでいてドラマチックで硬派な部分もある感じ。憂いを帯びたポップス的な部分と情緒を感じる1曲目、エレキギターやサックスが少しゆったり駆け巡り、情感豊かかつスピリチュアルな2曲目、ワルツ系牧歌的ロックのどこか懐かしさを誘う3曲目、荘厳なピアノからドラマチックに展開する12分の大作のタイトル曲の4曲目、しっとりと語りかけるような5曲目、そのまま8ビートのロックになる6曲目、タイトル通りバス・クラリネットと鍵盤(オルガン?)が彷徨う7曲目、荘厳で静かな小品の8曲目、8分の6拍子系のどっしりとしたサウンドで進んでいく9曲目。

2008/08/16

Floating Point/John McLaughlin

Johnfloat
もうだいぶ前に発売されているアルバムをやっと聴いていくことにします。これももう、3ヶ月以上前の発売ではなかったかなと思います。アドリアン・フェローがインドに行ってなくてオーヴァーダブしたという話、どこだったかなあと調べてもCDには掲載されてなく、通販のサイトにもなかったのですが、ナカーラさんの「ジャズ・ナビゲーター・ブログ」を読んで記憶が残っていたんですね。ナカーラさん、情報どうもありがとうございます。それでも、ベースを含めての一体感はかなりあって、やかましいくらいのドラムス、パーカッション関係で暑さが吹っ飛ぶくらい爽快で気持ちいいです。でも聴くのにかなり体力を要するかも。


Floating Point/John McLaughlin(G, G-Synth)(Abstract Logix)(輸入盤) - Recorded April 2007. Ranjit Barot(Ds), Louiz Banks(key), Hadrien Feraud(B), George Brooks (Ss), Sivamani(Per), Debashish Bhattacharya(Hindustani Slide G), Shashank(Bamboo Flute), Shankar Mahadevan(Voice), U.Rajesh(El-Mandolin), Naveen Kumar(Bamboo Flute), Niladri Kumar(Zitar) - 1. Abbaji (For Ustad Alla Rakha) 2. Raju 3. Maharina 4. Off The One 5. The Voice 6. Inside Out 7. 14U 8. Five Peace Band

(08/08/16)全曲ジョン・マクラフリンの作曲。インドでの録音ですが、アドリアン・フェローのみ後からオーヴァー・ダブで録音したという情報も。でも演奏は一体で自然。メンバーがインド寄りになりつつも、タブラがないため、サウンドは極端にはインド寄りになっていません。その反面、インド人ドラマーもインドのパーカッション的叩き方で、人によってはここで好みが分かれるかも。また、ギター・シンセサイザーの出番が多く、ギターの音色でバリバリとフレーズを弾く場面だけではないです。基本的に打楽器系がかなり元気が良くて常にハードに叩きまくっているため、聴くのにけっこう集中力がいるかもですが、こういうサウンドはいいですね。印洋折衷の、ちょっとラフなサウンドの構成美とギターの迫力はやはりマクラフリンならでは。

2008/08/15

Monika Mauch/Nigel North/Musical Banquet

1938
古楽のアルバム。ソプラノの歌とリュートでの演奏、これまたしっとりとした涼しさを運んでくれました。


Monika Mauch(Soprano)/Nigel North(Lute)/Musical Banquet(ECM New Series 1938)(輸入盤) - Recorded May 2005. - 1. Passava Amor Su Arco Desarmado 2. Lady, If You So Spite Me 3. Dovro Dunque Morier? 4. Amarilli Mia Bella 5. Si Le Parler Et Le Silence 6. Se Di Farmi Morire 7. O Eyes, Leave Off Your Weeping 8. Vuestros Ojos Tienen D'Amor 9. In A Grove Most Rich Of Shade 10. Lady Rich, Her Galliard 11. Go, My Flock, Go Get You Hence 12. O Bella Piu Che Le Stelle 13. My Heavy Sprite 14. Galliard 15. To Plead My Faith 16. Ce Penser Qui Sans Fin Tirabbise Ma Vie 17. O Dear Life, When Shall It Be? 18. Sir Robert Sidney, His Galliard 19. Change Thy Mind Since She Doth Change 20. Sir Thomas Monson, His Pavin And Galliard 21. Vous Que Le Bonheur Reppelle 22. In Darkness Let Me Dwell 23. Sta Notte Sognava 24. Far From Triumphing Court

(08/08/14)17世紀のイギリスのロバート・ダウランドの曲と、その周辺の時期の作曲家の曲、そして作曲者不詳の曲をまとめたもの。ソプラノの歌唱とリュートの響きが、古楽の世界へといざないます。シンプルですが、素朴さや、ある種の荘厳さもあります。カラッとしているよりは憂いと湿り気を帯びた曲が多いのは、当時の曲調のせいか、レーベルとしての選曲のせいか。作詞者や作曲者不詳の曲が多く、当時の音楽世界がここに。

2008/08/14

Giya Kancheli/Little Lmber

1812
季節はお盆のシーズンですが、このところ旅行したり仕事が忙しかったりと、あまり音楽を聴く時間がなく、更新が10日以上あいてしまいました。それで久しぶりに聴いたのですが、今回はジャズではなくて、ECM New Seriesの、1枚が現代音楽、1枚が古楽と、New Seriesのメインのパターンのアルバムを2枚で、この非常に暑い季節には温度感の低い音楽を聴けて、まあ、良かったです。ギヤ・カンチェーリは地味な作風ではあるけれども、かなり寒色系で、研ぎ澄まされていて、好きな作曲家ではありますね。


Giya Kancheli/Little Lmber(ECM New Series 1812)(輸入盤) - Recorded August and October 2003, May 2006. Amao Omi: Nederlands Kamerkoor, Rascher Saxophone Quartet: Christune Rall(Ss), Elliot Riley(As), Bruce Weinberger(Ts), Kenneth Coon(Bs), Klaas Stok(Cond), Little Lmber: Mamuka Gaganidze(Voice), Zaza Miminoshvili(G), Matrix Ensemble, Rustavi Choir, Children's Choir, Nika Memanishvili(Cond, Key) - 1. Amao Omi 2. Little Lmber

(08/08/14)ギヤ・カンチェーリは20世紀グルジア生まれの現代音楽家。ここでは’03年と’05年の最近作を録音しています。いかにもECM的で、静謐な場面も多く、温度感が低い寒色系の演奏が続きます。サウンドは地味と言えば地味かもしれないですが、ある種の緊張感や、研ぎ澄まされた感触を耳にすることができます。だいたいの場面で静けさが続き、時に盛り上がります。コーラスの参加がポイントですが、やはりECM的な風景。

2008/08/03

偉大な漫画家、赤塚不二夫氏亡くなる

漫画家、赤塚不二夫氏の訃報のニュースが飛び込んできました。

小さい頃なので、順番ははっきり覚えてないけれど、ものごころついたときには、「おそ松くん」「モーレツア太郎」「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」などをテレビで観て、マンガを読み、マネしてマンガを描いていたものでした。小学校の時、赤塚キャラの人間で図画の時間に絵を描いて、怒られたこともありましたよ。自分にとっては赤塚氏が原点でした。

その後、手塚治虫、藤子不二雄、永井豪など、学生時代のマンガ人生が続きます。フォークソングとか、音楽に目覚めたのは中学生からでしたが。

落書きのようなものが続いて、鉛筆でノートにコマ割りをして描いたりしてましたけど、そこまで。漠然とマンガ家になりたいなあと思っても、中学ぐらいから本格的にペンで描いても、1作続かないんですよね。漫画家や小説家になりたい人の大部分のパターンは、「じゃあ、これからひとつ描いて(書いて)みるか」で。実際になっている人は、小さい頃から、ずっと作品を描いて(書いて)いて、実力をつけているんですよね。

社会人になって、サラリーマンを27歳で辞めて、「今の仕事の資格試験を受ける」、と公言した時、実は無職のまま3ヶ月ぐらいマンガを描き続けていたんですよ。でも、時すでに遅し。歳がいきすぎていて、しかも才能もなし。持ち込みした編集の人からは「もっとまっとうな仕事につきなさいよ」でした。

この頃の描いていた絵柄は、赤塚氏の影響は感じられませんけど、原点はやっぱり赤塚氏だったと思います。ある意味幼い頃の強烈なマンガの印象だったのでジャズメンよりも影響は大きかったかもしれません。赤塚氏のご冥福をお祈りします。

グレースフル・ヴィジョン/アキコ・グレース

Akikograce
アキコ・グレースの久々の新作。メンバーもスゴい。ベースのラリー・グレナディアはもうかなり有名ですが、ドラムスのアリ・ホーニッグも新進気鋭どころかマニアの間ではかなり有名。でも、このアルバム、基本的にはバラードアルバムなんですね。ベースは彼ならではのサポートで、繊細な表現、時に自由な表現をサポートしていて心地よいのですが、ドラムスがちょっと目立ってないのがもったいなかったでした。結果、ボーナストラックの12曲目が一番インパクトがあるという皮肉な結果になってしまっています。統一感をもたせるのだったら、余計な1曲になってしまいました。このアルバムもけっこう好みですが、メジャーレーベルからのトップミュージシャンとして走り続けるには、もっと分かりやすいインパクトが必要だったかな、と思います。


グレースフル・ヴィジョン/アキコ・グレース(P)(J-room)
Graceful Vision/Akiko Grace(P)(J-room) - Recorded April 22 and 23, 2008. Larry Grenadier(B), Ari Hoenig(Ds) - 1. Evanescence Of Sakura 2. How Deep Is The Ocean 3. Fly Of Seven 4. Soxy 5. Approach To Shine 6. Silver Moon 7. Lacrimosa 8. Innocent Waltz 9. A Nightingale Sang In Berkeley Square 10. Traumerei 11. Graceful Intermission 12. Delancay Street Blues '08

アキコ・グレースの作曲は6曲(1、3-4、6、8、12曲目)。ボーナストラックが12曲目で、そこをつなぐ11曲目がサイレントトラックになっています。12曲目はアップテンポで快活な曲なので、無音の状態でつないでいるのでしょう。半分クラシックの世界に飛び込んだような、バラードが多い、割と静かな世界。ベースも4ビートにはならずに、美しい曲が多く、ベースのサポートもさすが彼ならでは、というところも多いですが、ドラムスはちょっと活躍の場が少ないような気も。2曲目の途中や、7拍子の3曲目、フリーに近いテンポではじまる4曲目ほか、時に盛り上がりも見せますが、やはり温度感が低い静かな世界が多い。ジャズメン・オリジナルやスタンダード、クラシックの曲も取り上げられていて、叙情的な風景が目の前に広がります。(7月23日発売)

2008/08/02

You And The Night And The Music/ロバート・ラカトシュ・トリオ

Robertyouand
最近澤野工房の新譜も1ヶ月以上遅れて聴いているので、もっと早く聴きたいなあと思うのですが(7月のティチアン・ヨーストももう手元にあります)、最近いろいろバタバタとしつつお休みもとっているため、ペースがなかなか上がっていきません(笑)。澤野工房のアルバムでも、ただ甘いだけ、というものもなくはありませんけど、このロバート・ラカトシュのアルバムは気に入りました。自分の感覚だと54分で12曲では1曲あたりの時間が短いかなあと思うのですが、このアルバムに関しては、1曲の構成が引き締まっていて、むしろこのぐらいの長さの方がいい感じです。


You And The Night And The Music/ロバート・ラカトシュ(P)・トリオ(澤野工房)
You And The Night And The Music/Robert Lakatos(P) Trio(Atelier Sawano AS077) - Recorded July 9 and 10, 2007. Thomas Stabenow(B), Klaus Weiss(Ds) - 1. I Should Care 2. Fragile 3. Scandia Skies 4. Moose The Mooche 5. Lament 6. Sepia 7. The Blessing 8. Gloaming 9. Whisper Not 10. Back Home Blues 11. Lotus Blossom 12. You And The Night And The Music

ベースとドラムスを替えてのレーベル3作目。ロバート・ラカトシュの作曲は6、8曲目のみで、やはりスタンダードやジャズメン・オリジナルが中心。2曲目のスティングの曲は哀愁が強く、心にしみこんできます。相変わらずメロディの強度があるピアノです。東欧的な民族性は直接は感じないけれども、やや繊細ながら女性的ではなく、あまり線が細くはないです。非常にクリアーなピアノなので、いい感じに響いてきます。それでいてチャーリー・パーカーやオーネット・コールマンの曲も取り上げていて、そのことがほんの少し硬派に振れていて、いいバランスで飽きのこない進行になっているのがうれしいところ。6曲目もオリジナルとは思えないぐらいメロディアスで落ち着いていて、8曲目もヨーロッパ的な大きさを感じるバラードです。(08年6月27日発売)

2008/08/01

ホームページの仕事日記の終了

仕事のホームページの方に「税理士日記」というものを、’03年の12月からつけていました。営業日はほぼ毎日つけていたのですが(たまに2-3日でまとめてということも)、主な目的は、ホームページの更新頻度が上がるとホームページの検索順位も上がる、という不純な(笑)動機からつけていたのですが、だんだん楽しくなり、4年半以上続いてしまいました。ただ、守秘義務というものがあるし、具体的に書かれるとお客さんも嫌がるだろうと思うので、ボカしつつの日記だったので、読者にとってはあまり面白くないようで、そろそろひと区切りつけてもいいかなあ、と思い、先月末で終了にしました。ホームページの更新頻度と検索順位の相関関係もいつの間にかなくなってしまったようですし。

その間に、世間ではブログが流行りはじめ、税理士としてのブログを持つ人も増えてきました。私もその誘惑にかられたのですが、仕事を前面に出すブログって、あまり書きたくないなあとは思っていました。

ここ「インプレッションズ」は、元はジャズのホームページの日記に相当する部分を書いていたのですが、それは「ジャズCDの個人ページ Blog」に統合し、ここは休止する予定でした。また復活させたものの、書く材料が見当たらず、半分休眠状態になっていたんですね。

せっかくなので、今後はここに趣味から仕事にかけての広い範囲の出来事を、不定期に書いていこうかと思っています。「税理士日記」がお休みになったので、更新頻度は多少上がるかと思います。よろしくお願いします。

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