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2008/01/30

書ける時、書けない時

ブログを’04年にはじめてから昨年暮れごろまでで、だいたい1200エントリーあるのですが、そのほとんどがアルバムコメントでした。実質土日に作成して平日は自動アップするようにしてあっても、1年半ほど前は休日に次男の町内野球の手伝いなどもあったりして、それもやりながらよくやっていたな、と思います。

プロの書くような文章ではなくて、単なるアルバムに短めのコメントをつけただけのものですけど、ホームページをはじめてから10年以上、たぶん3千枚以上あると思いますが、よく続いたものだと思います。まるで何かが私にアルバムコメントを、CDを聴かせて書かせた、という感じで。

最近はその押される力があまり働かなくなってきたみたいなんですね。時間があっても別のことをやったりして。運命論者とまでは行きませんけれど、ここいらでもう飛ばさなくてもいい、という合図のようにもとれます。何かが乗り移っていたのか(笑)と考えるのも変ですけど、そんな気分です。

理屈ではなくて直感で今までも行動してきたことが多いのですが、人生の危機、あるいは転機の時に、その行動が上手く作用していたかな、と思えることも何度かあったので、今は自分の気持ちに素直に従っている状態です。更新はゆっくり続けますけど、またいつメラメラと盛り上がってくるかもしれず、何だか人生って不思議だな、と思っています。まあ、数十枚で終わっていれば、ただの趣味のひとつだったのかな、とは思えたのでしょうけど。

2008/01/25

ホームページのサイト内検索の変更

ジャズCDの個人ページ」(ホームページ)の方の各種サービスが3月に終了するとのことで、その中に「サイト内検索」も終了との連絡が入っていました。残念ですが今日で、従来からあったサイト内検索をトップページ上部から外しました。有料(月額210円)でもあったので、早めの方がいいと思って。

それに代わるサイト内検索の紹介があって、それをつけてみたのですが、それは主にブログ用だったんですね。上部に取り付けたら長方形のため、スペースを食ってとんでもないことに。いったんそれも外して、ページの下部につけてみました。デザイン的には収まりは悪いですけど、無料ですし、検索の精度も上がっています。まあ、目立たないところに置きましたし、あまり文句は言えません。

それにしてもブログが増えるにつれ、ホームページが減っていっているのか、各種ホームページサービスがどんどん減っていくのがちょっと寂しい気もします。そのうちにプロバイダーではホームページのスペースを提供しなくなったりして(笑)。

検索エンジンもホームページは昔は「ジャズ」で検索すると上位10位ぐらいには入っていましたが、他サイトのSEO対策や検索エンジン自体のアルゴリズムも変わってきて、順位がどんどん下がって今ではランク外になってしまいました。まあ、これも運命かな、とは思いますが。

2008/01/21

With A Song In My Heart/Akemi

Akemi
今日は「インディーズのジャズCDを応援するページ」に掲載したアルバムの紹介です。アメリカはニューヨークでの自主制作盤なので、こちらでは手には入らないと思いますが、ホームページに掲載した方からたどっていくことができます(メールアドレスあり)。気になる方は、コンタクトしてみてください。


With A Song In My Heart/Akemi(Vo)(自主制作盤) - Recorded October 2006. Chuck Stevens(G), Tal Ronen(B), Quincy Davis(Ds) - 1. With A Song In My Heart 2. So Many Stars 3. Beautiful Love 4. Solitude 5. Once I Loved

アメリカのニューヨークで活動されているAkemiさんの自主制作アルバム。5曲入りのミニアルバムで、スタンダードやボサノヴァなどです。ピアノではなくてギター・トリオというところで、サウンドにまろやかさと柔軟性が出ている感じ。ジャケット裏には「チェット・ベイカーに捧ぐ」と書いてありますが、Akemiさんのヴォーカルのスタンスも、そう言えば影響を受けているようにも感じます。

1曲目は出だしでドラムスのみをバックにスタート、後にギターとベースが加わりアップテンポでスリリングな、ゴキゲンな展開。ヴォーカルは比較的素直な声ですがジャズ向きで、その声の伸び具合や、歌っている時の感触が、なかなか心地良いです。間奏でのギターのソロもなかなか活躍しています。

2曲目は、ゆったりとメロディアスに、軽いボッサのリズムで、都会的な夜の雰囲気で語りかけてきます。ヴォーカルがフワッと包み込んでくる感じで、盛り上がるところは盛り上がります。間奏はベース・ソロ。

ほんの少しアップテンポで、哀愁満点のマイナーな曲。そして、中間部で、なかなか聴きごたえのあるスキャットから間奏のギター・ソロに展開していく、曲のフェイク度もやや高めの、渋さのあるサウンドの3曲目。

パステルカラーを連想させるようなデューク・エリントン作。まどろむような雰囲気でせまってくるバラードの、ゆったりとしたペースが何ともいい感じの4曲目。

そして、ミディアムのボッサで、ややどっしりとしたボトムのサウンドの上を、哀愁を交えて、流れるようにヴォーカルが歌っていく、エンディングにやや個性的なフェイクが入って幕を閉じる5曲目。

今回は選曲と収録時間のバランスがよく、リラックスして聴けましたが、次回はオリジナルやフルアルバムを期待したいところです。センスもなかなかです。

2008/01/20

Midnight Sun/Elisabeth Kontomanou

Elisabeth
いただきものCDの3日目。どんどん端から聴いていったら、このヴォーカル・アルバム、ジャン=ミシェル・ピルクが歌伴のピアニストではないですか。これをいただいたのは数年前だと思うので、その時にクレジットのチェックをしていなかったのが悔やまれます。当時から好きなピアニストではありました。普通、歌伴というとピアニストが歌いやすいようにピアノがサポートする構図なんですけど、ここでは曲によっては水と油の戦いのような、フリーに近い場面もあります。よくヴォーカルが音をとれるよなあ、という感じで。でもピルクのファンならば、病みつきになりそうな歌伴で、スタンダードとの対比で、かなり印象に残るアルバムとなりました。


Midnight Sun/Elisabeth Kontomanou(Vo)(Nocturne)(輸入盤) - Recorded June 2002 and April 2003. Jean-Michel Pilc(P), Thomas Bramerie(B), Ali Jackson(Ds) - 1. You're My Thrill 2. Don't Explain 3. What's Knew? 4. Good Morning Heartache 5. Yesterdays 6. Time On My Hands 7. Every Time We Say Goodbye 8. The Very Thought Of You 9. All Alone 10. The Midnight Sun 11. I've Got The World On A String 12. For All We Know

(08/01/19)スタンダード集で、ヴォーカルはスキャットなどの大きなブレイクも時にあったりして、ちょっとこってりした感じの歌い方。ここでのキモは、ジャン=ミシェル・ピルクがピアノで参加していることで、歌伴的にていねいにピアノをサポートしていく時もありますが、2、10曲目のようにファンクのリズムの上を彼独特のフリー的アプローチのピアノが、まさにヴォーカルとケンカしながら進んでいくような曲もあったりします。静かなバラードも独特なアプローチの場合もあるので、ピルク・ファンは聴く価値があると思います。歌いづらい歌伴もあるのに、どっしりと安定した歌を歌っているヴォーカルも見事。スタンダードなのにこの独特な異端の世界にハマってしまうと、かえってスリリングで楽しいです。ピアノだけのサポートの曲もあり。

2008/01/19

仕事方面から見た電子申告

私の本業は、こちらのブログ関係では書いたことがないのですが、リンクをたどっていけば分かってしまうので、書きます。税理士です。

平成16年ごろから電子申告がはじまって、法人税、所得税から地方税(都道府県民税と、一部の地域の市町村民税)に広がって、法定調書や各種届出書、償却資産税申告書、そして今年から一部の市で給与支払報告書も電子申告で受け付けるようになりました。幸い私の近くの川崎市と横浜市では、給与支払報告書まで全て対応してますので、かなりの部分を電子申告できることになります。

自分の申告は初期の頃から電子申告してましたが、事務所で対応したのは実は昨年11月からと遅かったのですけど、その後はほぼ全部のお客さんで電子申告の申請書を出しました。申請が昔と比べて楽になったことも理由のひとつです。1月の法定調書と償却資産税(一部地域を除く)、給与支払報告書(一部地域を除く)の提出は、だいぶ助かりました。

結果、お客さんの事前承認もPDFファイルでの書類のやり取りで済んだり(関与先の電子署名は平成19年からなくても良いことになっています)、即時に申告できるので、早く、申告書類の郵送や資産などの手間、費用が減ったことなどが利点としてあげられます。ただ、お客さんに電子申告をしましたという書類を渡す必要があるので、その分お客さんのものは増えてしまいますが。事務所の作業としてはだいぶ効率化されました。

どっちみち、今まででも申告書はOCRになっていてそれを税務署側で読み込みをやっていたのですから、税務署側も効率化しているでしょう。税務署も人員を増やすどころか削減の傾向らしいので、電子申告の流れはとまらないでしょう。

反面、電子納税の方は、口座のネット振込みなどの仕組みを利用するので、まだ事務所としてやっていないため、その浸透を今年の課題にするつもりです。あと数年後には電子申告の方があたりまえの時代になっているかもしれません。

2008/01/14

Afro Indian Blues/Jim Pepper, Amina Claudine Myers, Anthony Cox, Leopoldo Fleming

Aminablues
いただきものCDの2日目。PAOレーベルはたまたま小特集を作っていたため、このアルバムがどんなサウンドなのか、興味がありました。ただ、4ビートジャズを演奏しているわけではなくて、ブルースだったり牧歌的なバラードだったりと、これはこれで、参加メンバーの取り合わせも面白いし、楽しめます。全曲ヴォーカル入りなので、そこが好き嫌いの分かれるところかもしれません。上手い、というよりは、味のあるヴォーカルといった感じの印象が強い(場合によってはダサさもある)印象なので。まあ、たまには正統派ジャズばかりでなくて、こういうちょっと変わったアルバムを聴いてみるのもいいんじゃないかと。録音はちょっと古くて’91年。


Afro Indian Blues/Jim Pepper(Ts, Vo), Amina Claudine Myers(P, Vo), Anthony Cox(B), Leopoldo Fleming(Per)(PAO)(輸入盤) - Recorded May 19, 1991. - 1. The Blues 2. Comin And Goin 3. Witchi Tai To 4. African Blues

(08/01/13)1曲目がトラディショナル、2-3曲目がジム・ペッパー作、4曲目がアミナ・クローディン・マイヤーズ作で、ライヴ演奏。モロにブルースなのはミディアムテンポの1曲目だけ。4曲目はブルースというよりは明るいアフリカン・ミュージック。むしろ全曲ヴォーカル入りの方が特徴か。ジム・ペッパーが白人のせいか、やや明るくてカラッとした部分は見受けられますが、2曲の彼のヴォーカルなどは素朴で田舎的な良さのあるバラードで、元のメロディがスマートなのと対照的。もっと素朴な味を出しているのが彼のヴォーカルだけではじまる3曲目で、やはり曲はスマートなフュージョン的なメロディ。曲と歌が対照的なイメージ。1曲が長いのもライヴの特徴ですが、原初的な方向に向かおうとするベクトルも少々感じられます。

2008/01/13

Beauty/Charlie Mariano, Gregor Huebner, Richie Beirach, Veit Huebner

Charliebeauty
自分で買ったCDというのは、元手がかかっているため意地でもCDコメントを書きますが、いただきもののCDは、ちょうどいただいた時期が未聴盤が山積みになっていた時期のため、40枚ほどそのままになっていました。最近、それを聴く作業をやっています。やはりいただきもののせいか、目をつけたものはとっくの昔にアップしているし、全部をアップするというよりは聴くだけにしているものが多いのですが、それでも何枚か、アップしたいというアルバムがでてきました。これもそのひとつ。リッチー・バイラークとグレガー・ヒューブナーの取り合わせは国内盤でも何枚かありますが、それにチャーリー・マリアーノも加わった珍しい編成。


Beauty/Charlie Mariano(As), Gregor Huebner(Vln), Richie Beirach(P), Veit Huebner(B)(Intuition)(輸入盤) - Recorded September 10, 2004. - 1. Randy 2. Waltz For Fee 3. Three Leaves 4. Plum Island 5. Elm 6. Nardis 7. My Foolish Heart 8. Rectilinear 9. Beauty

(08/01/12)メンバーそれぞれの作曲した曲が9曲中7曲あり、他はジャズメン・オリジナルやスタンダードも。再演曲もあって、懐かしい感じ。フロント楽器はやわらかめながら出るところは出ています。温かくゆったりしたバラードでありながらフレーズが盛り上がる1曲目、ワルツでもけっこう前面に出てくる元気なフレーズが印象的な2曲目、しっとりとした感触のワルツでゆっくりと進んでいく3曲目、明るいサウンドとメロディで勢いもあって楽しい、途中4ビートの4曲目、バイラークの有名作を中途でやや盛り上げて奏でていく5曲目、ヴァイオリンがエキゾチックな、有名曲で速い6曲目、原曲のイメージを大切にした雰囲気の7曲目、4人がバラバラに動いているようで次第に4ビートでまとまる8曲目、じっくりと語りかけてくる9曲目。

2008/01/12

ホームページの「その他の参加CD」

正月休みに書いたように、以前は国内盤が市場に出回っている割合が高かったのですが、これだけ通販が発達してくると、けっこう輸入盤割合が高くなってきます。

自分のホームページのどこに影響してくるかというと、国内盤ならば発売リストなどが出回っているため、ミュージシャン別の「その他の参加CD」というところに、自分の手持ちでない国内盤CDを追加することができていたのですが、これをはじめたのはホームページスタートの10年ほど前。当時はまだ国内盤、けっこう出てました。最近の輸入盤までは追いかけきれないので、あまりリストの網羅性はなくなってきてしまいました。

もちろん、好きなミュージシャンであればリーダー作は輸入盤でも追いかけてはいるのですが、サイド参加作まではなかなか把握しきれないのが現状。こういうところにも大きな時代の流れというのが、きていますね。自分としてはコツコツとやってきていたつもりだったのですが、そのうちには、「古きよき時代の、今は手に入らないけど不完全なリストで、こういう作品も出してました」集になってしまうでしょうね(笑)。

実際、私が掲載しているCDは多数ありますけど、今入手可能なものって、どのぐらいあるのかと思うと、あまりない、というのが本当のところではないでしょうか。何だか無駄なことをやってきたような気もして、少々脱力感にとらわれています。自分にとってはブログよりはホームページ、という意識もありましたけれど、時代の流れには逆らえないようで。

(追記)昨年12月7日に更新停止をしたブログ「インプレッションズ」ですが、そのまま放置しておくのもどうかなと思い、ジャズ以外の日常を書くスペースとして、復活させることにしました。ただし、更新はあまりしないと思います。((注)その後個々のブログに統合しました。)

2008/01/09

Estonian Wind/トヌー・ナイソー・トリオ

Tonuesto
澤野工房から12月に出たCDの2枚目。トヌー・ナイソーのアルバムとしては澤野からの3枚目になります。Aterlier Sawanoのレーベルで出たものは聴きやすい演奏が多いのですが、これもまたしかり。ただ、実力を垣間見せてくれるピアニストではありますね。ヨーロピアンで白っぽい演奏なんだけれども、ぐんぐんドライヴする感覚も持ち合わせている感じ。曲もファンク、ボッサ、4ビート、バラードなど変化に富んでいて、飽きさせません。フレーズもタダモノではない場面もあります。ただ、私の好みは極端なものが多いので、比較的オーソドックスなピアノ・トリオのアルバムはなかなかコメントが書きづらく、今日になってしまったというわけ。


Estonian Wind/トヌー・ナイソー・トリオ(P)(澤野工房)
Estonian Wind/Tonu Naissoo(P) Trio(Atelier Sawano AS072) - Recorded September 11 and 12, 2007. Taavo Remmel(B), Ahto Abner(Ds) - 1. I Say A Little Prayer 2. Up Jumped Spring 3. Serenata 4. Blackberry Winter 5. My Heart Belongs To Daddy 6. A Time There Was 7. The More I See You 8. Be My Love 9. Upper East Side

トヌー・ナイソー作は6、9曲目のみで、スタンダードやジャズメン・オリジナルが多い。ノリの良さもある聴きやすいヨーロッパのピアノ。ポップスのように16ビートのファンク・ビートでノリ良くせまるバート・バカラック作の1曲目、フレディ・ハバード作を8分の6拍子でメランコリックに奏でる2曲目、なめらかなメロディにのって盛り上がりもあるボッサの3曲目、しっとりとしたバラードで語りかけていく4曲目、ややアップテンポで、本来の哀愁もなぜが浮き浮きして盛り上がる5曲目、ヨーロッパらしいメロディアスなバラードでも起伏のある6曲目、いく分ゴージャスさをともなってはじまり、ミディアムでノリも出てくる7曲目、淡々とメロディを奏で上げていくバラードの8曲目、アップテンポでアドリブの部分が急速調のスリリングな9曲目。(07年12月21日発売)

2008/01/06

Ghosts Of Bernard Herrmann/ステファン・オリヴァ

Olivabernard
澤野工房で出すアルバムのうち、Atelier Sawanoでないものもあります。フィリップ・ギルメッティの自主レーベルIllusionからの作品。この人Sketchレーベルのオーナーでもあったのですが、このレーベルはつぶれて、その後Minimumレーベルを作るも5枚出ただけで、経営的にはセンスがちょっと厳しいのかもしれません。ただ、出すアルバムは、けっこう硬派なものから親しみやすいものまで、いろいろ出ていて、好きなプロデューサーではありますね。ここではソロ・ピアノのアルバム、とは言うものの、正統派ジャズファンよりは、ECMレーベルが好きな人とか、映画音楽のある面のサウンドが好きな人向けで、聴く人を選ぶアルバムだとは思います。

Ghosts Of Bernard Herrmann/ステファン・オリヴァ(P)(Illusions)(澤野工房)
Ghosts Of Bernard Herrmann/Stephan Oliva(P)(Illusion ILL313002) - Recorded December 2, 2006. - 1. Nocturne/Andante Cantabile 2. Journey To The Center Of The Earth - Suite 3. Radar/Space Control 4. Prelude 5. Vertigo - Suite 6. The Birthday 7. Psycho - Suite 8. Prelude/The Road/The Bedroom 9. Memory Waltz 10. Ouverture/Xanadu 11. All The Animals Come Out At Night

アメリカの映画音楽家、バーナード・ハーマンの曲をソロピアノで弾いています。ハーマンは’75年没なので、選んだ映画音楽としては割と古い作品になります。ステファン・オリヴァはフランス人ピアニスト。曲の中には有名な映画も多いのですが、沈み込んだ暗めの曲調で、硬質感がありながら、ゆったりとしたペースでのピアノ。映画のメロディが浮かびつつも、原曲のイメージ重視ではなくて、いったん解体再構築をしているようなサウンドです。ジャズ色というよりは、ECMに近いような雰囲気のソロ・ピアノで、クラシックや現代音楽的でもあり、映画音楽そのものの世界にソロピアノで没入していて荘厳かつ幻想的な光景が広がっていきます。一部に速いフレーズも。ただ、その静けさの連続と、ゆったりさで、少々聴く人を選ぶかも。(07年12月21日発売)

2008/01/05

ザ・ウインド/フランコ・アンブロゼッティ

Francowind
フランコ・アンプロゼッティのEnja旧作で「ムーヴィーズ」「同2」もメンバーが良くて印象に残りましたが、今回はユリ・ケイン・トリオとの演奏。ユリ・ケインはそれこそジャズからファンク、クラシックまで、いろいろなスタイルで演奏できるピアニストですが、ここでは哀愁かつメロディアスなトランペッターを相手にどう料理しているかが気になります。何でも出来るけど、基本路線は4曲目のような雰囲気の演奏ではないか、とは思います。いろいろな曲があって、アンブロゼッティ作曲の8曲目はマイケル・ブレッカーに捧げる曲だとのこと。こういうメカニカルな演奏も好みではあります、


ザ・ウインド/フランコ・アンブロゼッティ(Tp、Flh)(Enja)
The Wind/Franco Ambrosetti(Tp, Flh) + Uri Caine(P) Trio(Enja) - Recorded February 11 and 12, 2007. Drew Gress(B), Clarence Penn(Ds) - 1. The Wind 2. Doxy 3. Otello 4. Stiletto 5. Frasi 6. I've Never Been In Love Before 7. Lyrical Sketches 8. Mike On Wings 9. African Breeze

フランコ・アンブロゼッティ作が2曲(5、8曲目)、ユリ・ケイン作が2曲(3、4曲目)、でスタンダード、ジャズメン・オリジナルも多い。強力なメンバーでの録音で、割と正統派なヨーロッパジャズ。哀愁のホーンのメロディが印象に残ってくる美しくも少しラテンノリの1曲目、アップテンポで徐々に盛り上がっていく4ビートのソニー・ロリンズ作の2曲目、ワンコード・ファンクといった感じでモーダルな3曲目、メカニカルかつアップテンポでリズムのキメもシャープにキマるモーダルな4曲目、朗々と歌い上げていくバラードからこれまた盛り上がる5曲目、軽やかなアップテンポでノリ良く進む6曲目、静かなしっとりとしたバラードの7曲目、アップテンポの4ビートでも現代的な曲調の8曲目、ホーンとドラムスのデュオでの緊張感のある9曲目。(07年11月21日発売)

2008/01/03

昨日の続き

昨日のエントリーを書いて、何かモヤモヤ感が自分の中に残っていて、それが何だろう、とちょっと考えてました。

例えば10年ほど前ぐらいまでは、近場でCDを買うとなると、国内盤しかないわけで、ネット通販もまだない時代。今とは違った意味で、けっこうマイナーなCDまで国内盤で出ていました。時代はもう少しさかのぼりますけれど、JMT(BAMBOO(ただしこちらは国内プロデュース))レーベルという、ある意味マニアックなレーベルが、当時のポリドールから、全81枚のうち、4-5枚ほどを残して、他は全て国内盤で出ていた、というのも今から考えると驚きです。

ジャズ雑誌も同じで、国内盤を買うとすると、そこを開けば、ずらっと広告やレビューが並んで、買うときにけっこう便利だったものでした。当時は自分の購入する国内盤比率はほぼ100%で、まだ輸入盤国内仕様というのにも個人的に抵抗があった時代です。

今や、CDは輸入盤で買うことの方が多くなり、ネット通販も便利に(昔はちょっとマイナーなCDを見つけるために、交通費をかけてわざわざ遠いお店まで出かけていたのですから)なってきました。他ジャンル含め、雑誌を買わなくなったり、昨年も2冊は廃刊になったり出版社がつぶれたり。出版業界はどうかなあ、と思ってネットを探してみたら記事がありました。もっとも、その記事は月刊誌より週刊誌の落ち込みが大きいというものでしたけれど。そう言えば、週刊誌と呼ばれるものは、このところ買ってません。

スクープ連発でも部数減 週刊誌は死にかけているのか」(J-Castニュースより)

それから、CDレーベルのオーナーでジャズ・ライターでもある沼田順さんの日記「doubtwayoflifeの日記」の12月12日のエントリー「納品。」の後半部分で、業界のことに触れた文章があったので、興味深く拝見。私は音楽業界とは全然関係ないのですが、CD購入の関係上どうなっていくかは興味はあります。自分の雑誌離れに向かわせた原因とも無関係ではないのだなと思いました。

かつてはいろいろなジャンルで月に10冊ぐらい雑誌を買っていた自分が、どんどん減らしていく状態。他の人も同様な傾向ではないかと思います。もっとも、遅れているといわれている私の仕事の業界でも、紙媒体からネット利用へと変化していっているので、時代の流れは止められないのかな、やっぱり。次の、CDからダウンロードへの移行、というのもそんなに遠い将来の話ではなかったりして。

2008/01/02

あけましておめでとうございます

元旦がアルバム紹介だったので、改めて新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。

年も明けて、今年もガンガンジャズを聴くぞ!っていうわけにはいかない事情もありまして、諸物価の値上がりや自分の仕事の売り上げの件、教育費に大きくお金をまわさなければいけないことなどあって、ある意味これから厳しい年になりそうです。ただ、手持ちの旧譜の聴き直しということが出来るので、聴く量が減るわけではないと思いますが。

こういう時は出費のリストラ。北国では通用しない技ではありますが、この冬、家はまだ灯油18リットル缶3缶ですませています(笑)。その分厚着ですごしてます。

CDも出費を抑えなければいけないし、まずジャズ(音楽)雑誌に手をつけなければ。現在「スウィング・ジャーナル」「JAZZ LIFE」「CDジャーナル」を毎月購読してますが、まわりでも定期購読をやめていく人がいるようで、自分も1月からどれか1つか2つぐらいカットしなければ、と思っています。今やネット(通販やブログなど)で新譜情報などはかなりの割合取得できるし、提灯記事は多いしということと、最近輸入盤の依存割合が増えてきた中、輸入盤情報はどれもヴォリュームが少なく、字数制限も厳しいせいか内容も読ませるには厳しく、早さ、内容などネットに負けていますしね。本当だったら輸入盤にもっと大きくスペースを割かなければならない時代では。広告依存では無理でしょうね。やはり雑誌から対価に見合った情報を得られるかどうか、シビアになってきます。ジャズの市場の活性化には水をさす話で恐縮なんですが、自分の財布が関わっているとなるとね。

ホームページをはじめてから10年以上が経ちました。当時を振り返ってみると、ホームページを作成する技術がある人だけが作れたのですが、内容は貧弱でも、メールや掲示板のやり取りなど、活気はあったように思います。簡単なメモ書き程度の内容でよかった時代。アルバムコメント中心の書き方も、ホームページ先発組でやってた人たちが多かったので、今、多数派になっているのかもしれません。私的には、バイオやディスコを取り入れると、結果的に文章などのパクリになるのでは、という危惧も当時ありました。そのまま今に至るわけです。

今はブログも普及し誰でもネットで書きたいことが書けるし、もっと高度なことが要求されだしたのですが、自分は当分更新ペースもあせらず、マイペースでやっていこうと思います。その中で、10年以上同じことをやってきたような気がするので、自分のジャズやホームページ運営も少しずつ見直していこうかな、と思っています。というわけで、今後ともよろしくお願いします。

2008/01/01

ファイヴ・トリオBOX/チック・コリア

Chickfive
Chickbrook
Chickadd
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

ここでやっとチック・コリアのBOXものの紹介ですが、1-4枚目までは単品で発売されていて紹介済みですので、今日はBOXでしか聴けない5-6枚目の紹介です。5枚目のアドリアン・フェローは、リーダー作も出ている若手のスゴ腕エレクトリック・ベーシスト。クレジットを間違えてアコースティック・ベースと書いてありますが、レコード会社の人、大丈夫かな? ドラムスのリッチー・バーシェイも、パーカッションの取り入れ方が上手く、何となくウェザー・リポート的なサウンドを想像させる部分もあります。チックもエレピやシンセサイザーなども使って、個性的なエキゾチックなサウンドも聴くことができます。やっぱりBOXで買ってよかったなあ、と思いました。


ファイヴ・トリオBOX/チック・コリア(P)(Stretch)
Five Trios/Chick Corea(P)(Stretch) - Dics 5: Brooklyn, Paris To Clearwater/Chick Corea(P), Hadrien Feraud(B), Richie Barshay(Ds) - Recorded April 17 and 18, 2007. - 1. Final Frontier 2. Aftertouch 3. Island Tune 4. Dr. Jackle 5. Creedmore's Unexpected Visitor 6. Dedication 7. Marimba Drum Song 8. Con Agua 9. 3:30 Am Raga Disc 6: Additional Tracks - Recorded April 28, 2006. Chick Corea(P), Eddie Gomez(B), Airto Moreira(Ds) - 1. Gloria's Step 2. You're Everything Recorded April 13 and 14. Chick Corea(P), John Patitucci(B), Antonio Sanchez(Ds) - 3. 50% Manteca Recoreded Chick Corea(P), Christian McBride(B), Jeff Ballard(Ds) - 4. Bud Powell 5. Spain In The Main 6. Spain Drumdendum (Disc 1: Dr. Joe/Chick Corea(P), John Patitucci(B), Antonio Sanchez(Ds)(Stretch) - Recorded April 13 and 14, 2007. - 1. Illusion 2. Doctor Joe 3. Mystic River 4. Zig Zag 5. Blues For Dail 6. Crepuscule With Nellie 7. 1% Manteca 8. Promise 9. M.M. 10. Fourteen Disc 2: From Miles/Chick Corea(P), Eddie Gomez(B), Jack DeJohnette(Ds)(Stretch) - Recorded January 14, 2006. - 1. Solar 2. So Near So Far 3. Milestones 4. But Beautiful 5. Walkin' Disc 3: Chillin' In Chelan/Chick Corea(P), Christian McBride(B), Jeff Ballard(Ds)(Stretch) - Recorded August 27, 2005. - 1. Summer Night 2. Think Of One 3. Sophisticated Lady 4. Windows 5. Monk's Mood 6. Fingerprints 7. Dusk In Sandi 8. Walkin' 9. Drums Disc 4: The Boston Three Party/Chick Corea(P), Eddie Gomez(B), Airto Moreira(Ds) - Recorded April 28, 2006. - 1. With A Song In My Heart 2. 500 Miles High 3. Waltz For Debby 4. Desafinado (Intro) 5. Desafinado 6. Sweet And Lovely 7. Sometime Ago - La Fiesta (Intro) 8. Sometime Ago - La Fiesta (Part 1) 9. Sometime Ago - La Fiesta (Part 2))

1-4枚目は単品でも発売され(別掲載)、5枚目の「ブルックリン・パリ・トゥ・クリアウォーター/チック・コリア(P)/アドリアン・フェロー(B)/リッチー・バーシェイ(Ds)」と6枚目の「Additional Tracks(特典盤)」(1、3-4枚目から計6曲、45分ほど)がここでしか聴けないアルバム。6枚目は別テイクとかではなく、曲が独立したもの。目玉は5枚目の、エレキ・ピアノも時々使用、ベースはエレキベース、スゴ腕の若手のボトム2人とのトリオのセッションです。スリリングな展開もあり、4ビート的な曲やラテン、エスニック(インド音楽?)の要素もある曲など、かなり個性的な3人の演奏で、新しい音楽の登場です。4、8曲目を除きチック・コリアの作曲。疾走する一体感や、各ソロが時にスピーディなフレーズも出てきて、素晴らしいです。(07年12月26日発売)

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