Voices/Marc Copland
マーク・コープランドのNew York Trio Recordings Vol.2が出ました。前のVol.1ではドラムスがビル・スチュワートで、3曲もフリー・インプロヴィゼーションが入っていたのですが、こちらはポール・モチアンのドラムス。腕がどうこう、ということの比較もあるでしょうけれど、トリオとしての相性はこちらのアルバムの方があるような気もしてます。ちょっとドラムスが奥に引っ込んだ感じでちょうど良いというか。また、このピアノの淡い響きが何とも言えずいい感じなので、つい彼を追っかけしてしまっています。まあそれでも、あまりポピュラーではなくて、親しみやすいか、というと、どちらかというと内省的なサウンドなのですが。
Voices/Marc Copland(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded June 13 and 14, 2006. Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds) - 1. Vignette 2. Albert 3. River's Run 4. Voices 5. Runner 6. What's It? 7. All Blues 8. At Night
(07/10/21)マーク・コープランド作が3作(3-4、8曲目)、ゲイリー・ピーコック作が4作(1-2、5-6曲目)。内省的ですが曲として聴かせる部分も多めです。ベース・ソロではじまり、水彩画を描くようにピアノが彩りを添えつつベースが前面に出ることが多い1曲目、かなり自由な空間の中を自在に速いフレーズが展開していく2曲目、沈んだメロディアスな世界を都会的な繊細な色合いで組み上げていく3曲目、明暗が入り混じったようなメロディの世界が展開しているタイトル曲の4曲目、ちょっと沈んだピアノと時にベース音のメロディが寂寥感を醸し出している5曲目、フリー・インプロヴィゼーションに極めて近い6曲目、唯一「オール・ブルース」でも淡彩色系かなと思える7曲目、淡々と語りかけつつ少し元気なバラードの8曲目。
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偶然にも同じ日のアップとなりましたね。
こちらからもTBさせていただきました。
わたし的にはビルスチュが叩いているVol.1の方が好きなのですが、ピーコックとやる機会が多いモチアンが叩いている本作も、さすがに相性はよかったですね。
ただモチアンの場合は空間の多いドラミングですので、どんなアルバムも似たようなサウンドになってしまうのが玉にきず。
好きな人だとそんな部分がたまらない魅力なんでしょうけどね(苦笑)
投稿: nary | 2007/10/21 12:09
>naryさん
TBありがとうございます。
私はポール・モチアンの追っかけですが、今でも上手いんだか下手なんだかよく分からないドラマーでもあります。ただ、ジャズの第一線の人たちが、次々に彼を起用しているとことを考えると、やっぱりフィーリング的に合うんでしょうね。
確かにこのアルバムECMに近い位置にあるサウンドではありますね。
投稿: 工藤 | 2007/10/21 13:18