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2007/09/30

The Jewel In The Lotus/Bennie Maupin

1043
今月紹介するECMの未CD化作品の再発2枚目。このアルバムはECMでは唯一ハービー・ハンコックが参加していて、その露出度もややあり、時にスゲー、というフレーズも垣間見えるのですが、キーワードは「流れていくような4ビートではないサウンド」なので、ハンコックを期待して買った人には少々肩透かしだったかもしれません。メンバーも、これだけ揃っていたらもっと発散する、それこそカッコ良いジャズができるのに、と思います。でも、この録音がECM流なんですね。ただ、ECM初期としては違和感なく聴けるこのアルバム、何で今まで廃盤になっていたのか、よく分かりません。そのメンバーのせいでしょうか。


The Jewel In The Lotus/Bennie Maupin(Reeds, Voice, Glockenspiel)(ECM 1043)(輸入盤) - Recorded March 1974. Herbie Hancock(P, Key), Buester Williams(B), Frederick Waits(Ds, Marimba), Billy Hart(Ds), Bill Summers(Per), Charles Sullivan(Tp) -1. Ensenada 2. Mappo 3. Excursion 4. Past + Present = Future 5. The Jewel In The Lotus 6. Winds Of Change 7. Song For Tracie Dixon Summers 8. Past Is Past

(07/09/29)全曲Bennie Maupinの作曲。ここにはオーソドックスな4ビートは出てこず、あくまでもECM流。ハービー・ハンコックの存在感がある曲も。流れていくリズムの上を、漂っていくメロディがもっとゆったりと流れていく1曲目、濃いアフリカン・ビートで自由なスペースの中をソロ楽器が自由に泳いでいく2曲目、ドローンのようなサウンドの中を呪文のようなものが漂っていき後半やや盛り上がる神秘的な3曲目、静かに寒色系で流れていくテンポのない4曲目、静かな場面から朗々としたサックスやエレキピアノなどを通して、あくまでもゆったりと進んでいく5曲目、ホーンを中心とした静かな小品の6曲目、ベース・ソロから、極めてスペイシーでゆったりした動きの7曲目、ホーンとピアノを中心に語り合うバラードでの8曲目。

2007/09/29

Floratone/Floratone

Flora
ブルーノートがなかなか面白いアルバムを出してくれました。といいつつ、ビートはちょっとのどかなロック・ビートだし、いわゆるジャズ色とは違うところを流れているようなサウンドだし、ということで、多くのジャズファンにとってみれば、専門外のアルバムになってしまうんではないかと思います。でも、ビル・フリゼールが全面参加していて、いかにも彼がやりそうなちょっと渋めのサウンドで、時にレトロな感じで、時にのどかに、一発もののような曲の中を泳いでいくような感じ。彼のファンならばけっこうたまらない1枚になるのではないでしょうか。「プロダクション」というパートも2人参加なので、多重録音などで音の厚みを増しているようですけど、割と自然に聴けます。


Floratone/Floratone(Blue Note)(輸入盤) - Released 2007. Matt Chamberlain(Ds, Per Loops), Bill Frisell(G, Loops, Vo on 3), Tucker Martine(Production), Lee Townsend(Production), Guests: Viktor Krauss(B), Ron Miles(Cor on 1-3, 7-8), Eyvind Kang(Viola on 1-3, 7-8) - 1. Floratone 2. The Wanderer 3. Mississippi Rising 4. The Passenger 5. Swanped 6. Monsoon 7. Louisiana Lowboat 8. The Future 9. Take A Look 10. Frontiers 11. Threadbaae

(07/07/29)全曲主要メンバーの4人による共作で、9-11曲目にはさらにViktor Kraussも作曲に加わる仕組み。ただ、全体の曲調としてはビル・フリゼールの影響が大きいのかな、という気がしています。ちょっと暗めな渋い世界なんだけれども、ビートはミディアムやバラード中心(ややアップテンポもあり)だし、何となくのどかな感じも。参加2人のプロダクションは何を意味するのかよく分かりませんが、派手ではないけどエレクトロニクス系でしょうか。ちょっとレトロタッチものぞかせて、彼流のギター度も割と高め(エレクトリックもアコースティックもあり)だし、渋めのロック系のビートも、彼のファンならば納得ではないかなと思います。ただ、一発もの的な曲が多いので、せーので曲を演奏しているような気も。ファンかロック向け。

30日に「ジャズCDの個人ページ」開設10周年

8月22日に、仕事のホームページが開設10周年の記事を書いたと思ったら、また、明日9月30日、ホームページの「ジャズCDの個人ページ」の開設10周年です。このところ立て続けにありますね。たまたま、オープンしたのがそういう時期だったから、ということもありますけれども。

この「ジャズCDの個人ページ」は、その前身は仕事のホームページの一部で、その割合が大きくなってきたため、’97年9月30日に分離独立しました。その当時は東芝系のInfoPepperというプロバイダーでのオープンです。その後、InfoPepperでのドメイン名の変更があって、ホームページアドレスを1回変更、そして’02年の10月に@Niftyに引っ越してきました。つまり、アドレスは2回変更になっています。

この引越しの時期あたりがトップページのアクセスが一番多い時期で、3日でカウンターが1000上がっていたので、333/日ぐらいですか。ホームページのデータ容量は5MBと、今の半分ほど(現在は10MBほどあります)でしたけれど、今はブログなどに更新が分散しているので、ホームページのアクセスは減りつつあります。むしろデータ倉庫として利用されている感じかな。

10年を目前にして、ブログでの毎日更新が続かなくなってしまいましたが、もともと運営していた時期の大半は不定期更新でした。これからはあまりあせることなく、長く続ければいいなあ、と思っています。新譜指向はこれからも変わらないと思います。私より先発組で、今も更新されているジャズのホームページって、少なくなりました。

2007/09/28

Gustav Mahler/Dmitri Shostakovich/Gidon Kremer/Kremerata Baltica

2024
ECM New Seriesって、異種格闘技戦ではないけれど、1枚のアルバムの中に違った傾向の作曲家を並べることがけっこう多いです。今日紹介するアルバムもそのパターン。だからクラシックでは異端なのかどうか分かりませんが。76分程度の収録時間で、あまり書くことはないんですけど、ずっと聴き続けなければいけないのも、ちょっと疲れました(笑)。


Gustav Mahler/Dmitri Shostakovich/Gidon Kremer(Cond)/Kremerata Baltica(ECM New Series 2024)(輸入盤) - Recorded October 2001 and November 2004. Yulia Korpacheva(Soprano), Fedor Kuznetsov(Bass) - Gustav Mahler: 1. Symphony No.10 - Adagio Dmitri Shostakovich: 2-12. Symphony No.14 Op.135

(07/09/27)グスタフ・マーラーは19世紀から20世紀にかけてウィーンで活躍した作曲家(曲は1910年作曲)、ドミートリィ・ショスタコーヴィチは20世紀ロシアの作曲家(曲は1969年作曲)。マーラー作品はやや大人チックで、クラシックの王道を行くような、穏やかな部分の多い演奏、ショスタコーヴィチ作は、荘厳なイメージのある現代的なオペラ作品。現代音楽としては分かりやすい方。「死と別離」がテーマの、異質な2つの世界の合併作。(07年10月3日発売)

2007/09/27

Towards Silence/Paul Giger/Marie-Louise Dahler

2014
ECM New Seriesって、異種格闘技戦ではないけれど、1枚のアルバムの中に違った傾向の作曲家を並べることがけっこう多いです。今日紹介するアルバムもそのパターン。特にPaul Gigerのアルバムは、オリジナルとバッハの曲がほぼ交互に並んでいて、音的にも水と油の気がしないでもないんですが、こういう配列も珍しいことではないんですよね。だからクラシックでは異端なのかどうか分かりませんが。78分程度の収録時間で、あまり書くことはないんですけど、ずっと聴き続けなければいけないのも、ちょっと疲れました(笑)。


Towards Silence/Paul Giger(Vin, Violino D'amore)/Marie-Louise Dahler(Harpsichord)(ECM New Series 2014)(輸入盤) - Recorded October 2006. - Paul Giger/Marie-Louise Dahler: 1. From Silence To Silence Johann Sebastian Bach: 2. Aria Paul Giger/Marie-Louise Dahler: 3. Cemb A Quattro 4. Halfwhole Johann Sebastian Bach: 5. Vivace - Pstludium(Impro) Paul Giger/Marie-Louise Dahler: 6. Dorian Horizon Johann Sebastian Bach: 7. Allegro Paul Giger/Marie-Louise Dahler: 8. Vertical Paul Giger: 9. Gliss A Uno Johann Sebastian Bach: 10. Praeludium(Impro) - Adagio Paul Giger/Marie-Louise Dahler: 11. Bells 12. Bombay 2 Johann Sebastian Bach: 13. Laggo

(07/09/27)演奏者のオリジナルと、ヨハン・セバスチャン・バッハの曲の抜粋をほぼ交互に聴かせています。それに加えて少しのインプロヴィゼーションを曲に混ぜています。オリジナルは現代音楽的あるいは民族的な展開で、バロック音楽であるバッハとは曲調としては水と油かも。あえてほぼ交互に聴かせていくことにより、不思議な流れを感じているのは、やはりこのレーベルならではの効果かも。ECMとNew Seriesの中間的位置か。

2007/09/26

毎日更新が途切れている理由

友人関係、ジャズ関係のメールの保存期間は2年ぐらいにしているため、それより前のメールのやり取りは文章をはっきりとは覚えていないのですが、数年前、あるお医者さんの友人とのやりとりで「音楽を文字にする作業は脳を酷使している。しかも、それを毎日やっているとは。すこし休んだら。」との助言をいただいたことがあります。

当時はあまり気にしてはいなくて、勢いもあったので、どんどん聴いたCDのコメントを書いていたのだけれども、最近は歳をとりつつあるせいか、「ジャズCDの個人ページBlog」のCDコメントの毎日更新が途切れがちになっています。気持ち的には気分的にのらないから、という単純な理由ではなくて、体と頭が休みたいという防衛本能を発しているような感じなのですね。何と言ったらいいか、ある意味ハウスシック的な、その部屋にいたくない、というか、かるいうつうつ状態になっている、というか。

経験も長いし、機械的にやればできなくはない(簡単なコメントですし)ですが、例えば平日の夜の時間帯など、寝る前に1枚聴いてコメントを書くよりは(これって脳をけっこう興奮させる作業らしいですね)、次の日の仕事のためにゆっくりして早めに寝ています。コメントを書くためにCDを聴いている自分の状態って、例えて言うと、頭から手のようなものが伸びて、音をつかみに行っているような感覚を自分にもたらします。ですので、ながら聴きをよそおいながらも、頭はけっこう集中している状態なのかも。

更新をやめてしまうということはないにしろ、ちょっと自分の体と頭の欲する方向で無理をせずに飛び飛びで、当分の間やっていこうと思っています。当初は夏休みをとりたい、という理由で時々休んでましたけれど、自己分析すると、意外に根が深いものなのだなあ、という気がしています。こういうのは体と頭の調子に左右されますので、今しばらくお待ちを。

Valentin Silvestrov/Bagatellen Und Serenaden

1988
Valentin Silvestrovの作品は新しい曲にしても無機的ではなくて、大部分が叙情的に響きます。それにしてもけっこうこのアルバム、静かで、クライマックスを迎えるということがありません。こういう世界だからこのレーベル向きなのかな、とも思いますが。


Valentin Silvestrov/Bagatellen Und Serenaden(ECM New Series 1988)(輸入盤) - Recorded February 2006. Valentin Silvestrov(P), Alexei Lubimov(P), Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond) - 1-14. Bagatellen 15. Elegie 16-18. Stille Musik 19-20. Abscjoedsserenade 21. Der Bote 22-24. Zwei Dialoge Mit Nachwort

(07/09/24)Valentin Silvestrovは20-21世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。ここでは’00年以降の作曲も多くなっています。また、1-14曲目では34分にわたり、作曲者自身のピアノでの演奏。繊細でリリカルなピアノの旋律で、静かな感じです。他のオーケストラ作品は寒色系で温度感が低い現代音楽の難解な旋律を含むものが一部と、もうすこし温かく叙情的で穏やかな演奏と、さまざまです。思索的な方向性は同じか。

2007/09/25

Friedrich Cerha/Franz Schreker/Heinrich Schiff, Netherlands Radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos

1887
今日は20世紀から21世紀にかけての作曲の現代音楽のアルバムを2枚。現代音楽だからといって、全部が全部無調(あるいは12音階)で無機的に聴こえるというわけではなくて、そこには時代的変遷や作曲家の個性が絡んでくることが多いです。例えば、下記の中では1916年作曲のものがあるのだけれど、現代音楽とクラシックの間にあるような、ある意味古き良き時代の音楽です。


Friedrich Cerha/Franz Schreker/Heinrich Schiff(Cello), Netherlands Radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond)(ECM New Series 1887)(輸入盤) - Recorded September 2003. - 1-3. Friedrich Cerha: Konzert Fur Violoncello Und Orchester 4. Franz Schreker: Kammersymphonie In Einem Satz

(07/09/24)Friedrich CerhaとFranz Schrekerは年代が違うも20世紀のオーストリア現代音楽家。前半がFriedrich Cerhaの曲で、20世紀も終わりの方で作られた曲だけあって、いかにも現代音楽という感じの無機的な中に流れるような有機的なサウンドが入ってます。Franz Schrekerの曲は1916年の作曲。ある程度伝統的なクラシックサウンドですが、それでもシンフォニックな中に現代を感じさせる音使いがある、現代音楽です。

2007/09/24

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.5/Andras Schiff

1945
何と9月にECM New Seriesが5種6枚も出てしまいました。ジャズの方のECMもこれから新譜予定が多いし、このところ快調に飛ばしているという感じですね。アンドラーシュ・シフによるベートーベンのソナタ集もこれで5枚目。コンサートでの録音でベートーベンのピアノ・ソナタを全部網羅するというのが目標らしいので壮大な計画ですが、昔はECMのクラシックというと、現代音楽か古楽がメインでした。シフのこのレーベルでのクラシックの売り上げ貢献は大きいものがあると思いますね。クラシックはよく分かりませんし、ECMのミキシングは異端だそうですが、このピアノの音と、残響音は好みではあります。ベートーベンなので安心して聴けますし。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.5/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1945/46)(輸入盤) - Recorded December 4, 2005. - Three Sonatas Op.31: 1-3. Sonata No.16 G Major Op.31/1 4-6. Sonata No.17 D Minor Op.31/2 "The Tempest" 7-10. Sonata No.18 E-flat Major Op.31/3 "The Hunt" 11-13. Sonata No.21 C Major Op.53 "Waldstein" 14. Andante Favori F Major WoO 57

(07/09/24)コンサート録音。ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。このシリーズでは久しぶりのCD2枚組になります。ここではベートーベンの中期の頃の演奏だそうで、トータル1時間46分を安定したサウンドで奏であげていきます。それは曲自体もそうですが、アンドラーシュ・シフの演奏の安定感もなかなか。ライヴでのこういう特集での録音ではプレッシャーも大きいと思うのですが、聴いていて安心と安らぎがあります。(07年10月24日発売)

2007/09/23

リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ/ハービー・ハンコック

Herbie
ハービー・ハンコックが久しぶりにジャズの方面でリーダー作を出してくれました。とは言うものの、ジョニ・ミッチェルの曲がほとんどなので、ノリは渋めだけれどもポップス。でもやっぱり彼とウェイン・ショーターはタダ者ではないですね。軽いノリにはならず、ちょっと沈んだ感じから、さりげなく、それでも鋭くえぐるようなフレーズがあちこちに出てきます。ジョニの曲をどれだけ知っているかでも、親しみ度は違うと思いますが、あまり知らなくても、けっこういいんじゃないかと思いますよ。ただ、基本はポップスノリ、そしてヴォーカルの曲が半分ほどあるという点、4ビートは出てこない、ということで好き嫌いはあるかもしれません。それからボーナス・トラックは、ちょっとカラーが明るめで違うような気もしました。


リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ/ハービー・ハンコック(P)(Verve)
River: The Joni Letters/Herbie Hancock(P)(Verve) - Released 2007. Wayne Shorter(Ts, Ss), Dave Holland(B), Vinnie Colauta(Ds), Lionel Loueke(G), Norah Jones(Vo on 1), Tina Turner(Vo on 2), Corinne Bailey Roe(Vo on 4), Joni Mitchell(Vo on 6), Luciana Souza(Vo on 8), Leonard Cohen(Vo on 10) - 1. Court And Spark 2. Edith And The Kingpin 3. Both Sides Now 4. Rievr 5. Sweet Bird 6. The Leaf Prophecy 7. Solitude 8. Amelia 9. Nefertiti 10. The Jungle Line 11. A Case Of You

ジョニ・ミッチェルへのトリビュート作で、彼女の作曲は共作を含め9曲(1-6、8、10-11曲目)。ボーナストラックは11曲目。デューク・エリントン作(7曲目)、「ネフェルティティ」(9曲目)も入っています。約半数がヴォーカル曲で、渋いながらもポップなイメージがあって、4ビートでガンガン攻めるというような曲はないですが、ジョニ・ミッチェルのエッセンスをよく取り入れた感じで、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターがスゴい。攻撃的ではないのに、ところどころ入る楽器のえぐりとるような鋭いフレーズ、危ういアウト・フレーズなどでタダモノではないハンコックのリーダー作ということを思い知らされます。たとえそれがバラードの曲であっても。7、9曲目のジャズメン・オリジナルも流れに沿っていて、スーッと溶け込みます。(07年9月19日発売)

2007/09/22

温度と天気を気にする男

’03年の12月から、平日と休日出勤の日は、仕事の日記を仕事のホームページでつけています。ずいぶん長く続くなあ、と思いますが、最初は更新頻度が上がるとGoogleの検索順位が上がると思っていたため。最近はその傾向がなくなってきました。

そして、仕事には守秘義務があるため、お客さんの事を具体的には書けない、ということもありますが、自分で読んでいて、暑いだ、寒いだ、天気がいいだの、雨だ、雪だ、台風だと、お天気関係の記述が目立ちます。特に今年の夏は暑かったので、その話ばっかり。家族の間でも、私と母が話していると、その話題ばっかりだと、うちの奥さんからもあきれられています(笑)。

まあ、Googleを意識してもいたため、内容は急いで5分で書く、という風でもありますが、いったいこの男(私です)、お天気以外に興味あることはないのかね、と読み返していて思いますよ。せめて仕事の具体的な話が書けたらなあ、と思うのですが、信用で仕事が成り立っているので、それは無理な話。それでもお天気の話に終始したりして(笑)。

The Struggle Continues/Dewey Redman Quartet

1225
珍しくECMレーベルで未CD化作品が今になってCD化されました。’82年の録音だったので、ほどなくCD化の時代だったので、LPの在庫がなくなって、そのまま廃盤だったのでしょう。今聞いてみると、いわゆるECMの範疇から外れた、温度感の高いジャズで、4ビートの曲も多めです。なので、マンフレート・アイヒャーのお眼鏡にかなわなくてお蔵入りしていた可能性はありますね。ECMには何でこれがずっと販売されているのか分からない作品もある反面、廃盤(未CD化)なのが不思議な作品も多く眠っています。なるべく廃盤にしない方針はいいですが、できれば今入手不能の作品も、CD化してほしいものですよね。


The Struggle Continues/Dewey Redman(Ts) Quartet(ECM 1225)(輸入盤) - Recorded January 1982. Charles Eubanks(P), Mark Helias(B), Ed Blackwell(Ds) - 1. Thren 2. Love Is 3. Turn Over Baby 4. Joie De Vivre 5. Combinations 6. Dewey Square

(07/09/20)1-5曲目がデューイ・レッドマン作曲で、6曲目のみチャーリー・パーカー作曲。ほんの少しスピリチュアルながらもいわゆる普通のジャズなので、ECMらしくなく、今まで廃盤になっていた理由が分かるような気がします。フリーキー・トーンも交えて縦横無尽にサックスを吹いていくアップテンポの4ビートでの、その他の楽器のソロもゴキゲンな1曲目、浮遊感のある美しいメロディが流れる10分台の3+3+2のリズムでゆったりした2曲目、エレキベースのミディアムのロックビート(?)にのせて、サックスを吹きまくる3曲目、明るくて弾むようなメロディ、アドリブはややアップテンポの4ビートの4曲目、超アップテンポでフリーのフレーズで暴れまわっている5曲目、明快なテーマのややアップテンポでの4ビートの6曲目。

2007/09/21

Actual Fiction/Gary Willis

Garyw
ゲイリー・ウィリスの3枚目(になるのかな?たぶん)。このアルバムはWebサイトだけの販売だったそうで、予算がないのか冒険的なのか、リード楽器がほとんどなしで、ベースとドラムス、打ち込み中心のサウンドになっています。私は世代の関係か、打ち込みはあまり好きではないのですが、ベースが前面に出てきてそのテクニックはすさまじいものが伝わってきます。特に生音中心の5、7、9曲目が好きかな。リード楽器なしでも、ここまでやってみせるウデに脱帽します。でもやっぱりこれは私的録音と紙一重であって、ゲイリー・ウィリスというベーシストのファンでなければ、手を出さないだろうなあ、とも思いますね。個人的には好きなんですが。


Actual Fiction/Gary Willis(B, Everything Else)(Abstract Logix)(輸入盤) - Released 2007. Kirk Covington(Ds on 1-2, 5, 9-10), David Gomez(Ds on 3, 7) - 1. Cartoon Fetish 2. Smells Like A Party 3. PodCast 4. Say Never 5. Eye Candy 6. Take Me To Your Leader 7. Mean Streak 8. If Only Could Talk 9. Tio Loco 10. Based On A True Story

(07/09/16)全曲Gary Willisの作曲。元々彼のWebサイトだけで販売されていたもの。打楽器系など、打ち込みや多重録音も目立っていますが、ドラムスが入っている曲も多いです。そして、一番の特徴は、全編にわたりフロント楽器にあたるサウンドがソロとしてほとんど入っていないこと。シーケンサー的な入り方もあるけれども。さまざまなサウンド表現で、打ち込みや生音の打楽器とベースを中心としたサウンドで勝負しています。なので、好みはけっこう分かれるんじゃないかと思います。5、7、9曲目のようにドラムスとベースの生音中心で勝負しているような曲もありますけど、全体的に実験的な要素を感じます。ベースのテクニックは相変わらずスゴいものを聴かせてくれますが、良くも悪くもマニアックなベース・アルバム。

2007/09/20

コンプリーターはチック・コリア新譜トリオCDのバラ売りは買わない

昨日(9月19日)発売の「ドクター・ジョー~ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ/チック・コリア/ジョン・パティトゥッチ/アントニオ・サンチェス」(Stretch)国内盤の帯の裏を見てみたら、これが第1弾。

以下、第2弾
「マイルストーンズ~マイルス・デイヴィスに捧ぐ/チック・コリア/エディ・ゴメス/ジャック・ディジョネット」(Stretch)10月17日リリース予定

第3弾
「モンクス・ムード~セロニアス・モンクに捧ぐ/チック・コリア/クリスチャン・マクブライド/ジェフ・バラード」(Stretch)10月17日リリース予定

第4弾
「ワルツ・フォー・デビイ~ビル・エヴァンスに捧ぐ/チック・コリア/エディ・ゴメス/アイアート・モレイラ」(Stretch)11月21日リリース予定

そして12月13日にリリース予定の第5弾のBOXセットは驚くなかれ、上記第1弾から4弾まで入っていて、BOXセットでしか聴けない「チック・コリア/アドリアン・フェロー/リッチー・バーシェイ」(5枚目)が入っている上に、さらに特典CDとして、上記5枚の未発表トラックが収録されています。

つまり、バラ売りもBOXセットも両方買えば、第1弾から第4弾までのCDがダブってしまうという仕組み。チック・コリアを集めている人にはイタい話ではありますね。こういうユニヴァーサルの儲け主義にも疑問を呈するところではあります。未発表の特典CDはともかく、せめて5枚目ぐらい単独で出したらどうよ。

1枚目は買ってしまったからしようがありませんが、はっきり言って、全部聴こうとする人には12月発売のBOXセット以外、いりません。買う必要なし。こういう販売姿勢に抗議する意味でも、私は12月まで今日買ったチックのアルバムのコメントをする予定はありません。

(追記)もちろん、1-4枚目をバラで聴いてみたい、という人もいるでしょうから、それはそれでいいと思いますよ。

(注)昨日ブログ「インプレッションズ」に書いた内容のものと同じです。

2007/09/18

何かおススメジャズCDをという問い合わせ

以前から比較的多かったんだけれれども、「何かおススメジャズCDを」というお問い合わせがメールで時々きます。この手のご質問には個別に回答できない旨を「FAQ(質問集)」のページにも書いてあるんですが、どうも読み飛ばして(読まないで)メールを打ってくるみたいなんですね。

なぜ今は回答しないかというと、1.苦労してセレクトして回答してもお礼のひとこともなかったケース、2.セレクトしたのが合わなかったという文句が来たケース、3.明らかに私の守備範囲でない好みの方で、初訪問でホームページも見もせずいきなりの問い合わせ(の可能性)、4.一度回答すると、次はこういうの、その次はこういうの、と連続して問い合わせてくる人もいたりして。「俺は便利屋じゃね~ぞ~」と言いたくなってしまいますよね(笑)。それ以前に、好みなんて人それぞれだし、大手通販で最近は試聴もできるし、何でこちらに聞いてくるの?という疑問点。それに一介のジャズファンが何でも知っていたりアルバムや曲をそれほど記憶できるわけではないですしね。

例えば「ジャズCD」とかで検索をかけると、私のところは上位に来るので、それで個人サイトだし、いきなり初訪問で質問しよう、というようなケースが、アクセス解析を見ていると、多いようですよ。常連の方でしたら、ホームページやブログを見ていただければ、私の好みや何を聴いているか、また言おうとしていることが分かってらっしゃると思うので、こういう問い合わせは、来ないです。まあ、コンサルタント料をいただければ、時間を割いて、やりますよ、というのは半分冗談にしても。ネットは何でもタダで便利だ、と勘違いしている人が多いような気がします。

昔は、アルバムの入手可能性を聞いてくる方が多かったですが、最近は大手CD通販の検索が便利なので、そういうことはなくなりました。

2007/09/17

三連休はゴロゴロしたり読書をしたり

この三連休、時間はいっぱいありましたが、まだ夜寝るときも冷房が必要なぐらい暑いのと、ゴソッと届いているはずのジャズのCDがまだ届かないので、文庫本を読んだりして、ゆっくりしていました。マリア・シュナイダー関係は今日あたり、聴けるかなあと期待しつつも、発送延期の連絡で、ちょっと残念。「ジャズCDの個人ページ Blog」の方も(不定期更新)と明記しました。最近はRSSリーダーを使う人が多いので、不定期更新になっても、影響は少ないと思いますけれども。

つい先日までは、次の週末までのブログでの紹介アルバムを、休日中に原稿を書いておいて毎朝自動アップ、ということをやっていたのですが、最近は休みはゆっくり過ごしたくなってきました。歳でしょうかね(笑)。まあ、何年も突っ走るのは無理だし、ジャズを聴く、という趣味が何年も(私の場合20年ぐらい)変わらないのも、人生の中では変わっていることなのかもしれませんね。好みは歳とともに変わっていくのが普通です。

文庫本の方は、「笑犬楼の逆襲/筒井康隆/新潮文庫」をやっと読み終わり、今、「MONEY/清水義範/徳間文庫」を読んでいます。これ、今年のはじめ頃買った本なんですよね。未読の文庫本があと3冊。
「ヘル/筒井康隆/文春文庫」
「スタア/清水義範/幻冬舎文庫」
「新アラビアンナイト/清水義範/集英社文庫」
必ずしも発売順に読んでいるわけではないので、買って何ヶ月もしてから読む(予定の)本もまざってます。ただ、文庫本は買って読まない、ということはないですけど。購入冊数が多くない、ということもありますが。

2007/09/16

ナウ・ユー・ノウ/小曽根真

Ozonenowyou
昨日紹介した「スプリング・イズ・ヒア」だけ日本向けの制作のピアノ・トリオでのスタンダード集だったので、今日のアルバムを聴いてみると、やはりインターナショナル向けの3枚については、全曲小曽根真の作曲、硬質感や温度感などが統一されていて、1本筋が通っているなあという印象でした。日本ってそんなに趣味が違うのかなあ、と少し不安にも思ったり。この3枚で十分実力のほどを感じることができるし、ここまででまだ25歳。その才能はやはり恐るべし、という感じです。ただ、やっぱりオリジナルばかりなので、スタンダード集が好き、という人には無理して勧められないなあとは思います。今回も、曲によりECMとの親和性も高いですね。


ナウ・ユー・ノウ/小曽根真(P)(Sony)
Now You Know/Makoto Ozone(P)(Sony) - Recorded December 1986. Steve Kjara(Fl), John Abercrombie(G), Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Watch What I'm Gonna Do 2. Might As Well 3. Endless Season Part 4 4. This Little Piggy Tells Time 5. You Are In Love 6. As Is 7. Passage

全曲小曽根真の作曲で、なかなかスゴいメンバーの集まり。かなり複雑なテーマを持っていて、途中のキメも印象的、なおかつノリのけっこう良いアップテンポのサンバの部分と静かな部分のある1曲目、ピアノ・トリオで優雅に優しいメロディが繰り出されるワルツの2曲目、フルートを交えた、ギターとのトリオでのクラシック/現代音楽的な味わいを持つ温度感の低いカチッとした3曲目、スタンダードの4ビートのような自然さで、けっこう複雑そうなテーマを持っている徐々に盛り上がる温かい感触の4曲目、ピアノ・トリオの、メロディアスで美しいゆったりしたバラードの5曲目、キメの多いテーマと、アグレッシヴで自由な、アップテンポがシャープな6曲目、フルートとのデュオでクラシック的にこれまた美しい静かな展開の7曲目。(07年9月5日発売)

2007/09/15

スプリング・イズ・ヒア/小曽根真

Ozonespring
小曽根真のSonyでの3作目。今までとは全然違うサウンドでの4ビートのスタンダード集ということで、最初「おっ」と思いましたが、後からライナーを読んでみたら日本企画で日本だけで販売されたアルバムとのこと。他のアルバムともっと聴き比べなければなりませんが、最初に変化した音で感動してしまったのに、こうなってくるとちょっと意味が違ってきてしまいますね。でも、演奏は堂々としていて素晴らしいです。ベースもドラムスもベテランを起用、それに負けていない押し出しの強いピアノは、けっこう印象に残りました。ただ、日本だけで発売ということは、やっぱりこういう演奏が日本人好みなのかな? 私はオリジナルの演奏を聴く方が好きなんですが。


スプリング・イズ・ヒア/小曽根真(P)(Sony)
Spring Is Here/Makoto Ozone(P)(Sony) - Recorded December 1986. George Mraz(B), Roy Haynes(Ds) - 1. Beautiful Love 2. Spring Is Here 3. Someday My Prince Will Come 4. On The Street Where You Live 5. The Hight Has A Thousand Eyes 6. My One And Only LOve 7. O'grande Amor 8. Tangerine

全曲スタンダードで、しかもピアノ・トリオ。有名なベースとトラムスを相手に堂々と渡り合っています。前作までとは全然変わってオーソドックスな温かみのある4ビートの曲ばかりになっています。まるで別人の演奏のよう。しかも、演奏はベテランのような味わいの部分もあるので、ブラインドでは当時の小曽根真の演奏とは思えないかも。知っている曲が多いので、うれしいし、こういう演奏もあってもいいかな、と思います。当時も日本企画で日本だけで発売されたアルバムだそうです。温度感もグッと上がって温かみがあるし、手垢のついた曲たちを、そんなにトリッキーな手法ではなく、正攻法で立派な演奏にして見せてます。ガンガン飛ばしてみたり、ゆったりと演奏したり。力強い場面もあれば繊細な演奏も聴くことができます。(07年9月5日発売)

2007/09/14

アフター/小曽根真

Ozoneafter
小曽根真の2作目。今度はホーンも入ったクァルテットの演奏も聴けます。エンターテイメントを狙うというよりは、複雑な曲にチャレンジするような、ストイックでマニアックな指向性がありますが、それでも今回は4ビートの曲もあるし、前作よりは温かめの演奏になったかな、という感じです。ただ、4人そろっての演奏も、1-2、5曲目だけで、トリオ、デュオ、ソロの曲も組み合わせて入っているところなど、前作に続きゲイリー・バートンがプロデュースしていることと関係があるかもしれません。それにしても今の彼と比べると、当時から上手いながらも、繊細さや頭で聴く部分が多いのかな、という気もしています。


アフター/小曽根真(P)(Sony)
After/Makoto Ozone(P)(Sony) - Recorded September 1985. Bill Pierce(Ss), Eddie Gomez(B), Tommy Campbell(Ds) - 1. Yellow Fever 2. If You Knew Sushi 3. After 4. Merry Go Round 5. Kato's Revenge 6. Waltz For Ronko 7. Improvisation

全曲小曽根真の作曲。ここでもさまざまな編成での演奏で、曲によりジャズ色が強くなっています。浮遊感のある複雑なコードにのせたメロディとはっきりしたラテンリズムの展開の組み合わせが面白い1曲目、テーマは複雑そうですが、アドリブはややアップテンポの4ビートでゴキゲンな2曲目、しっとりとささやくように包み込むように奏であげていく美しいソロピアノでのタイトル曲の3曲目、トリオでのまさに「メリー・ゴーランド」といった感じの、夢を乗せて走るややアップテンポの3拍子のメロディアスな4曲目、やはり複雑なテーマやキメ、4ビートやドラマチックな展開などカラフルで渋めな11分台の5曲目、ベースとのデュオでメランコリックなワルツをゆったりと聴かせる6曲目、ソロピアノでまるで作曲された演奏のような7曲目。(07年9月5日発売)

2007/09/13

国産ステーションワゴンの衰退

昨日、私の車のステージアを12ヶ月点検(24ヶ月目です)に出してきました。ご存知のようにステージアはこの6月で生産中止。他社の国産ステーションワゴン(特に大きいサイズのもの)も、今でも売り上げがどんどん落ちてきている状況で、生産中止の車種も増えてきました(トヨタのカルディナなど)。ミニバンもそろそろ頭打ちで、SUVといわれる分野が伸びているそうです。たとえばトヨタのハリアーなど。

ステーションワゴン全体が売り上げが落ちているのでやむをえないし、あと5-6年は車の買い替えなんてできないし、考えていないですけれども、やっぱり次に買い換える時もステーションワゴンがいいなあ、と思っているのですが、そのときには国産で大きいサイズのものはどこにもなくなっていることが予想されます。

反面、ボルボ、ベンツ、BMWなど外車のステーションワゴンは品揃えも良いし、そこそこ売れているようですね。自分の経済力では、500-700万も自動車にお金をかけるということは考えられないので、外車を購入するということは夢のまた夢ですね。何だか、大型ステーションワゴンというジャンルが、外車に占領されてお金持ちの象徴みたいになってきてしまって、個人的には困るなあ、と思いました。家族は5人なので、ミニバンをわざわざ買う必要がないのと、よく立体駐車場を利用するので、乗用車サイズでないと困るということもあります。

まあ、次に買い換えるときは50歳を過ぎていると思うので、また今でも荷物を積んで走ることも少ないので、セダンのスカイラインに戻る、ということも考えてはいますけれど。今のスカイライン、けっこう良いと思っています。

OZONE/小曽根真

Ozone1
小曽根真の初リーダー作はじめソニーの一連の作品は、評判を耳にしながら聴いていませんでした。そうこうしているうちにレーベル移籍で廃盤になってしまい、もう2度とお目にかかることはないかな、とちょっと落胆していたので、今回の4枚の再発は小躍りして喜びましたよ。このアルバム、ピアノ、ヴァイブラホン、ベースの変則編成で、しかもソロやデュオの曲もあります。ECMで出しても良かったくらいのサウンド。4ビートはもちろんなく、クラシックや、文字通りクリスタル系のサウンドになっているのではないかな、と思います。今の彼からするともっと繊細で温度感の低いピアノですが、これがまたかなりのウデで、聴きごたえがあります。聴いて良かった1枚。


OZONE/小曽根真(P)(Sony)
Ozone/Makoto Ozone(P)(Sony) - Recorded June 23 and 24, 1984. Gary Burton(Vib), Eddie Gomez(B) - 1. Crystal Love 2. I Need You Here 3. Flight 4. Endless Season Part 1 5. Endless Season Part 2 6. Improvisation 7. Corea-Graphy

小曽根真の初リーダー作で、全曲彼の作曲。7曲目はボーナス・トラック。ゲイリー・バートンが参加のため、ECMでの録音に似ている部分もあるし、時には盛り上がりも。チック・コリアの影響もたぶん大きいと思います。フュージョンタッチのリズムにメロディだけけど、うまくタイトルのようにクリスタルな感じにまとめている1曲目、ベースとのデュオでしっとりとメロディアスに奏であげていく、切なさもあるバラードの2曲目、豊穣なメロディが次から次へと出てくるクラシック的なタッチのソロピアノでの3曲目、ヴァイブラホンとの温度感の低い世界を2人でたゆたうように泳ぎ回り、時に対決するように絡み合う4、5(5曲目はトリオ)曲目、インプロヴィゼーションながら端正な旋律の6曲目、タイトルどおりデュオでのスパニッシュ的な7曲目。(07年9月5日発売)

2007/09/11

ライヴ・アット・モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル1963/マイルス・デイヴィス

Miles1963
マイルス・デイヴィスのアルバムはBOXものを除く公式発売のCDはほぼ持っています。以前は彼の特集もやろうかと思っていたのですが、マイルスに関しては、本もけっこう出ているし、その道の権威の方が何人もいらっしゃる状況。なのでやめました。でも、最近でも時々、こういった未発表音源(海賊盤では出ているようですが)が、音質も改善されて、公式盤として出てくるとうれしいし、やっぱり買ってしまいますね。ただこの時期、同じ曲を繰り返し演奏することが多いので、曲ごとの感想は、どう変遷してきたかも聴き比べないと難しいし、コメントを書くのに一苦労です。結局、大ざっぱな印象しか書けないのですが。でもこれ、演奏、音質ともにけっこう良いと思いますよ。


ライヴ・アット・モンタレー・ジャズ・フェスティヴァル1963/マイルス・デイヴィス(Tp)(Universal)
Live At The Monterey Jazz Festival, 1963/Miles Davis(Tp)(Universal) - Recorded September 20, 1963. George Coleman(Ts), Herbie Hancock(P), Ron Carter(B), Tony Williams(Ds) - 1. Waiting For Miles 2. Autumn Leaves 3. So What 4. Stella By Starlight 5. Walkin' 6. The Theme

ブートでも発表になったことがあるそうですが、音はけっこう良い感じです。1曲目は導入部、6曲目はいつものテーマのそれぞれ短い曲(?)で、中間の4曲はおなじみの曲を長めに。当時はライヴでは、ある程度のレパートリーのうちから、基本的に同じ曲を繰り返し演奏していたそうで、ここでもそのようです。ただ、演奏するごとにフレーズやサウンドは変わっていくので、こういう演奏が出てくれるのもうれしい。サックスはまだウェイン・ショーターではなくてジョージ・コールマンですけれども、まあ不満はなくて流れとしてはけっこういい感じではないかと思います。やっぱりソニーの公式録音の間を埋めていく、こういう音源が発表になる場は必要だな、と思ったりします。マイルスの追っかけをしている人向けだけではもったいないかも。(07年8月29日発売)

2007/09/10

マイグレーション/アントニオ・サンチェス

Antoniomig
アントニオ・サンチェスと言えば、パット・メセニー・グループへの参加が有名です。このアルバムもその延長線上にあるのかなあ、と思ったら、さにあらず。基本は2テナーのピアノレス・クァルテットでかなり自由な演奏が繰り広げられています。普通ならばとっつきにくい演奏だとも思うのですが、けっこう引き込まれてしまったのは、ドラムスのテクニックと曲調なのかもしれません。ドカンドカンと派手に叩くタイプではないようですが、決め技、小技の連続で、それで一流ミュージシャンの引き合いが多いのかな、とも思います。ラストの曲、パット・メセニーとのデュオで「ソーラー」を演奏していますが、彼の個性的で安定したドラムス(あまりこの楽器には私詳しくありませんが)を聴くことができます。なお、国内盤のボーナストラックはラストの曲ではなく、その前の8曲目のチック・コリア作の曲なので、悩ましいです。


マイグレーション/アントニオ・サンチェス(Ds)(Cam Jazz)
Migration/Antonio Sanchez(Ds)(CAM Jazz) - Recorded January 10-11 and 21, 2007. Chris Potter(Ts, Ss), David Sanchez(Ts), Scott Colley(B), Guest: Pat Metheny(G on 3, 9), Chick Corea(P on 1, 8) - 1. One For Antonio 2. Did You Get It? 3. Arena (Sand) 4. Challenge Within 5. Ballade 6. Greedy Silence 7. Inner Urge 8. The Hummingbird 9. Solar

アントニオ・サンチェス作は4曲(2、4ー6曲目)。基本は2テナーのフロントで、その他に曲によりゲスト参加。自由に飛翔する演奏。チック・コリア作の変拍子で複雑なメカニカルな曲をピアノトリオで自由に演奏する1曲目、途中からアップテンポになりでウネウネとサックスから速いフレーズが飛び出す2曲目、パット・メセニー作のゆったりと湿った哀愁を含む空気から盛り上がっていく3曲目、8分の9拍子基調でドラムスの自己主張の強い4曲目、温度感が低く、静かに語りかけるバラードの5曲目、やはり変拍子系で緩急自在、キメと自由が交錯する6曲目、ジョー・ヘンダーソン作がまるでオリジナルに聴こえる7曲目、チック・コリア作のスパニッシュな雰囲気のトリオ作の8曲目、ギターとドラムスのデュオが炸裂している9曲目。(07年9月5日発売)

2007/09/09

ディス・ミーツ・ザット/ジョン・スコフィールド

Johnthismeets
ジョン・スコフィールドのエマーシー移籍第1弾。とは言うものの、前々作「アンルート」のトリオに加え、ホーンセクション(ソロはとらない)を交えての演奏なので、彼らしさはあまり変わっていません。むしろ、ジョン・スコのギター度はかなりあって、彼のファンならばけっこうたまらないサウンドになっているのではと思います。ボーナストラックの12曲目はトリオでの気軽な演奏だけれども、あってもべつに流れを損なわない気がします。むしろこれはあったほうが良いのでは。ジャムバンドを率いるジョン・スコもいいけれど、彼流のジャズのアルバムという点でなかなかひきつけられるものがありました。個人的には最高かも。


ディス・ミーツ・ザット/ジョン・スコフィールド(G)(EmArcy)
This Meets That/John Scofield(G)(EmArcy) - Recorded September 2006, April and May 2007. Steve Swallow(B), Bill Stewart(Ds), Roger Rosenberg(Bs, Bcl), Lawrence Feldman(Ts, Fl), Jim Pugh(Tb), John Swana(Tp, Flh), Bill Frisell(Tremolo-G on 6) - 1. The Low Road 2. Down D 3. Strangeness In The Night 4. Heck Of A Job 5. Behind Closed Doors 6. House Of The Rising Sun 7. Shoe Dog 8. Memorette 9. Trio Blues 10. Pretty Out 11. I Can't Get No Satisfaction 12. Better New Tune

ジョン・スコフィールド作は全12曲中(12曲目はボーナス・トラック)9曲(1-4、7-10、12曲目)。「アンルート」の時と同じトリオで、安定していてかつスリリング。小編成のホーン・セクションが加わる内容で、ジョン・スコ節のギターがけっこう楽しめます。彼のアレンジのホーン・セクションはソロはないですが、アレンジもやや淡いサウンドでいい感じ。アヴァンギャルドな風味を持つ曲、明るい牧歌的な曲、渋い曲などいろいろ。3曲目では4ビートも出てきたりしますが、普通の4ビートジャズにならないで変幻自在に動くのは見事。5曲目のようにトリオだけの演奏も。6曲目のトラディショナル「朝日の当たる家」ではビル・フリゼールも参加してスピーディ、かつ渋い演奏。9曲目はアップテンポの現代ブルース、11曲目はスタンダード。(07年9月5日発売)

スウィング・ジャズとヴォーカルCDの日々

ある人の掲示板の書き込みで思い出したんですが、私、モダンジャズ以外に、もう15年以上前になりますか、’50年代白人女性ヴォーカルと、スウィング・ジャズのCDを集めていた時期がありました。10年ほど前に嗜好が変わってほとんど処分してしまいましたが。

>ペギー・リー、アニタ・オディ、
>ジューン・クリスティ、クリス・コナー、ヘレン・メリル、
>ジョー・スタッフォード、ローズマリー・クルーニーなど

それから、当時はCDの発売点数もそれほど多くなかったので、有名無名なヴォーカリストを問わず、こういうヴォーカルものなら何でも買い込んでました。

スウィング・ジャズはビッグ・バンドものが多く、グレン・ミラー、ハリー・ジェームス、ベニー・グッドマン、スタン・ケントンなど。今では懐かしいハインドサイト・レーベルなどもけっこう聴きました。こちらは’30-40年代のものが中心だったと思います。

嗜好が変わって、CDを置く所もなく処分したのだろうと思いますが、今考えるともったいないですね。スウィング・ジャズには、BOXものもいくつかあったりして。

そうこうしているうちに、今では新譜街道まっしぐらです。もし、そのままヴォーカルものやスウィング・ジャズの方向に進んでいたら、どうなっていただろう、と考えるのも面白いですね。

2007/09/08

キャンプ入隊その後

1日にビリーズ・ブート・キャンプのDVDをうちの奥さんが買ってきてから、私はフルにDVD1枚目を1回やっただけでその後やってませんが、奥さんの方は今日も続いてました。もう8日目かな? 無理なところはやらないで、しかもDVD1枚目だけを繰り返してますが、他の人の話を聞いていると、続いている方ではないかな、と思います。

長男も1回だけしかやってませんけれど、平日は片道1時間20分の中学校への道のりを、毎日7科目分の重い荷物を背負って自転車、電車、徒歩で往復しているだけあって、「学校へ通っているだけでブートキャンプやってるみたいなもの」と言ってました。夏は4ヶ月ぐらい体育で水泳がある学校だし、気がつけば細身ながらけっこういい体格をしています。

結局、いちばん問題なのは私です(笑)。1回やって体がガタガタになって、次の日筋肉痛で仕事が大変だったという、結局自分に都合の良い「言い訳」で逃げています。174センチ、83キロ、しかも運動せず、という体格は問題ですよね(笑)。

机にへばりついてジャズを聴いている1時間を、運動にまわせば良いだけの話で、忙しい忙しいと言いつつ、じゃあ、そこまで時間がないかというと、別に睡眠時間を削らなくても、ボーっとしている時間も長いので、要は自分の気の持ちようだな、という気がしています。早くも脱走兵か(笑)。

ファジー/オズ・ノイ

Oznoyfuzzy
ギタリスト、オズ・ノイの3作目ですが国内盤で出たのははじめて。前2作の輸入盤がけっこう話題だったので、登場したのだと思います。はじめて聴いた時、スゴいギタリストが現れたもんだなあ、と思ってました。ジョン・スコフィールドをはじめて聴いた時に似た感覚。まあ、ハード・フュージョンのジャンルに入ってくるとは思うのですが、ジョン・スコよりもラフでチープな感じが強い印象。好き嫌いは分かれるでしょうけれど、こっち方面が好きな人は一度聴いておいても損はないんじゃないかな。今回はベースやドラムスに、ウィル・リー、ジェームス・ジナス、ジミー・ジョンソン、ヴィニー・カリウタら有名どころが集まっているので、ギタリストとしての実力も分かろうかというもの。


ファジー/オズ・ノイ(G、G Loop)(Videoarts)
Fuzzy/Oz Noy(G, G Loop)(Videoarts) - September 26, October 17 and 26, 2006(?) - Will Lee(B on 1, 4, 6, 8), Anton Fig(Ds on 1, 4, 6, 8), James Genus(B on 1-3, 9), Keith Carlock(Ds on 1-3, 9), Jimmy Johnson(B on 5, 7, 10), Vinnie Colaiuta(Ds on 5, 7, 10), Jim Beard(Key, Synth, Org on 1-3, 5-6), George Whitty(Org, Whrlitzer on 3, 8), Shai Bachar(Synth, Wurlitzer on 2, 4) - 1. Which Way Is Up?! 2. Cosmic Background 3. Fuzzy 4. Three Wishes 5. EpistroFunk 6. Intensity 7. Sometimes It Snows In April 8. Yeah, Yeah, Yeah 9. In A Simple Way 10. Evidence

オズ・ノイは7曲作曲(1-6、8曲目)。ハードコア・フュージョンに属する、今っぽいサウンドながらちょっとラフでチープな感じのするギターがカッコよい。3組のドラムス、ベースを使い分けていて1曲目のみ2ベース、2ドラムス。最初からガンガン飛ばします。そしてゆったりどっしりファンクになる2曲目、これぞハード・フュージョンという感じで暴れまくっているタイトル曲の3曲目、しっとり感覚のメロディとややヘヴィーなバラードを奏でていく4曲目、リズムが小気味よく跳ねるサウンドのファンクの5曲目、ミディアム・テンポでハード・ロックのような6曲目、のどかで牧歌的なバラードの7曲目、ロックっぽく、起伏のあるファンクの8曲目、穏やかなバラードで一部暴れもある9曲目、セロニアス・モンク作でアヴァンギャルドな音の10曲目。(07年8月22日発売)


(追記)7月下旬から、ここのブログは毎日更新ではなくて、少しずつお休みをいただいての不定期更新になっています。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

2007/09/06

SEO対策と相互リンク依頼

たぶんGoogleのSEO対策の関係だと思うけれど、仕事のホームページもジャズのホームページも「相互リンク」依頼が増えてきました。リンクがすでに張ってあるとのことで、見に行くと、ものすごい数のリンクが、しかもページを分けて掲載されています。ジャンル別に分けてあったりコメントが独自のものは良心的ですが、「リンク集」その下に「リンク1」「リンク2」とページがずっと続き、いったいこんなリンク集を誰が利用するんだろうという感想を持つような内容のリンク集。

共通するのは、仕事(業界)にもジャズにもあまり近くないサイトということ、コンテンツの内容に比べてリンク集があまりにも膨大で立派であること(逆に言えばコンテンツの内容が貧弱なものが目立つ)、アクセス解析をたどると、どうも定期的な訪問者ではなくて、初回訪問で手当たり次第にリンク依頼を出しているんではないかと思えること。そういうのにいきなり「相互リンク」依頼をされても、カチンときますよね。昔はリンクをしてもいいですか、とお伺いを立てて、相手も気に入ってもらえたら、リンクされればうれしいな、という感覚だったのですが。

要はページランクの高い被リンクが増えると、自分のページランクが上がり、自分の検索エンジンの順位が上がってくるという法則ですが、それを利用しようというミエミエのサイトとは、相互リンクはしたくないです。もう少し、自分のためではなくて、人のために便利なリンク集を作成された方がいいのでは。そんなことをやるよりは、コンテンツを充実させて、定期的な訪問者を増やす方が先ですよね。そうでないと、どっちにしろ1回訪問して終わりです。

最初は仕事のホームページでこういうケースにぶち当たって、その時は相互リンクをしたのですが、相手の紹介文が間違っていて、こういう風に直してくださいとメールを打っても、一向に直る気配なしでした。そうこうしているうちに、今度は同じ制作者から、違うサイト名で依頼があり、リンク集を訪問してみるとその内容が全く一緒。

これでぶち切れて、こちらからのリンクを切ってしまって、その後は似たような依頼があっても返事をしていません。

もちろん、業務系、あるいはジャズ系のサイトであれば、そして、普通のリンク集であれば、それなりに相互リンクはOKするのですけれども。

2007/09/05

Levin' Song/ジョルジュ・パッチンスキー(Ds)・トリオ

Levinsong
いかにもヨーロッパ的なピアノ・トリオで、4ビートでグイグイとドライヴするということがなく、叙情的に進んでいくのですが、ここでのベーシストジャン・フランソワ・ジェニー・クラーク(’98年没)は大好きなベーシストなので、個人的にはこれだけでも聴く価値がありました。静かな曲でもけっこう饒舌なフレーズを弾く人で、しかも安定しているのでベースだけうるさく感じるということがありません。澤野ではドラムスがリーダーということで売り出してますけれど、全曲ピアニストの作曲なので、実質的には彼がリーダーでもいいのかな、と思います。温度感が低くてメロディアスなピアノも、私けっこう好きです。


Levin' Song/ジョルジュ・パッチンスキー(Ds)・トリオ(澤野工房)
Levin' Song/Georges Paczynski(Ds), Jean-Christophe Levinson(P), Jean-Francois Jenny-Clerk(B)(Atelier Sawano AS068) - Recorded May 30 and 31, 1994. - 1. Dans L'escalier 2. Exercice Pour Florence 3. Mado 4. Melchior 5. Transit 6. Almayer

全曲Jean-Christophe Levinsonの作曲で、市場にあまり出回らなかった幻のアルバムとのこと。ヨーロッパ的なトリオでメロディも美しく、しかもあまり甘めでもない。特にベースとドラムスのサウンドは少し硬派かも。しっとり感を持たせつつアップテンポの8分の6拍子で、寒色系のメロディアスなサウンドが広がる1曲目、やはり沈んだ感じの曲がややゆったりと、時にフレーズが冒険をしつつ進んでいく2曲目、やはりアップテンポの8分の6拍子の、叙情性を交えながらスピーディーな感じも時々ある3曲目、じっくりと進んでいく11分台のドラマチックな盛り上がりもあるバラードの4曲目、饒舌な感じでありながら温度感が低いサウンドが特徴的な5曲目、遠くを見つめるような静けさからはじまる叙情的な14分台のバラードの6曲目。(07年8月24日発売)

2007/09/04

サマータイム/ウィル・ブールウェア

Willsummer
以前もウィル・ブールウェアの作品を2枚買っていて、その時もサイドメン買いだったかと思います。前2作はベースをリチャード・ボナのエレクトリックとロニー・プラキシコのアコースティックとアルバムの中で使い分けていたのですが、今回はボナだけでの録音。そして3曲にエリック・アレキサンダーのテナー・サックスが入っているところが特徴です。サイドメン買いとは書いたけれど、ピアノが目立たないかというとそんなことはなく、タイトル曲にソロピアノの「サマータイム」を持ってきたところなんか、自信の表れではないかと思っています。曲の組み立てやアドリブ、奏法など、即興ですけれども、かなりの経験に裏打ちされた知性的な個性があります。


サマータイム/ウィル・ブールウェア(P)(Eighty-Eight's)
Summertime/Will Boulware(P)(Eighty-Eight's) - Recorded October 9, 2006. Richard Bona(B), Billy Kilson(Ds), Eric Alexander(Ts on 3, 5, 7) - 1. Slow Down 2. Till 3. On Green Dolphin Street 4. Thumbs 5. Moment's Notice 6. Big Band 7. E.S.P. 8. Who's Blues 9. Summertime

ウィル・ブールウェアの作曲は共作を含め9曲中5曲(1-2、4、6、8曲目)。ピアノも良いですが、サイドメン買い。いきなり哀愁ファンクのノリの良いビートでガンガンせまってくる1曲目、しっとりとメロディアス系のバラードが美しい2曲目、ちょっと浮遊感を伴うようなファンク・サウンドのスタンダードの3曲目、明るい小刻みなラテンノリでウキウキするメロディの4曲目、ジョン・コルトレーン作を4拍子と8分の6拍子の複合拍子のように進んでいくややアップテンポの5曲目、ミディアムの4ビートで転調を繰り返すような複雑な進行を見せる淡いサウンドの6曲目、ウェイン・ショーター作をファンク・ビートでミステリアスに攻める7曲目、3人の即興による現代的なアップテンポのブルースの8曲目、ソロピアノで語りかけるタイトル曲の9曲目。(07年8月22日発売)

2007/09/03

Being There/Tord Gustavsen Trio

2017
トルド・グスタフセンの3作目ですが、以前のアルバムは現地の方ではかなり売れたようで、今回もその路線で行ってます。ゆったりと美旋律ですね。これはこれで美しいし、数曲変化のある曲も混ざってますので、このアルバムだけを聴くと割といい印象を持ちます。だけど、1枚目から3枚連続で聴くと退屈してしまうんではないかなあ、なんてことを想像してしまいます。時間がないのでやりませんけれども。マンフレート・アイヒャーが商業路線と折り合いをつけるギリギリのところではないかな、とこのアルバムを聴いていて思いました。印象に残るアルバムには違いありませんが、時期が過ぎると忘れそう。


Being There/Tord Gustavsen(P) Trio(ECM 2017)(輸入盤) - Recorded December 2006. Harold Johnsen(B), Jarle Vespestad(Ds) - 1. At Home 2. Vicar Street 3. Draw Near 4. Blessed Feet 5. Sani 6. Interlude 7. Karmosin 8. Still There 9. Where We Went 10. Cocoon 11. Around You 12. Vesper 13. Wide Open

(07/06/03)7曲目以外はTord Gustavsenの作曲。このメンバーではこれが3作目。特筆すべきではない表現かもしれないけど、相変わらず、ゆったりと、ゆっくりと奏でていく哀愁の美旋律は健在です。寄り添うように音が集まっては、聴く人の心に発せられる、ある種沈んでいて、内向的なピアノ・トリオは、聴く人によっては退屈かもしれないし、ある人には心にせまってきます。60分弱で13曲なので、エッセンスを凝縮した曲が集まっています。曲ごとにこうだ、と言うよりは、最初から最後までの流れで聴くアルバムかも。4曲目はゆったりファンクという感じの、そして9曲目はエキゾチックな旋律でやや速い、流れからはちょっと異色な曲。7曲目だけはベーシストの曲ですが、訥々と入るドラムスと優しい旋律が面白い感じです。

ジャズCDの個人ページECM Blog一段落

7月にも書きましたけれど、’05年からはじめていた「ジャズCDの個人ページECM Blog」が本日で一段落しました。総数814枚(複数枚のCDも1枚に数えて)。

実は、未CD化作品が8月25日の発売予定で2枚あったり、8月31日の発売予定では何とECM New Seriesの新譜が5枚あったりしているのですが、通販の方には未入荷で延期の通知が来ていて、これらを連続してアップしての一段落には間に合いませんでした。まあ、ここのタイトルでは終了という文字を使ってますが、新譜が今後出たら、また聴いてボチボチとアップして行きます。

これが終わったらCriss Crossレーベルのブログを作ろうか、とも思ったのですが、実はそのレーベル、このブログ内に全部アップされているんですよ。ですので、それは作る必要がないことが判明しました。

ここのブログもECM Blogも、ブログ右上の検索エンジンがかなりしっかりしていて、アルバム名やミュージシャン名で、けっこう検索がききます(誤字脱字がなければですが)。そういう使い方もアリかな、と思っています。ホームページにもアルバムコメントがあって、わざわざブログにも同じものを作っている一番大きな理由のひとつがその「検索性」なんですね。これからもよろしくお願いします。

2007/09/02

ビリーズ・ブート・キャンプDVDを買ってきた

昨日、うちの奥さんと長男がショッピングセンターから「ビリーズ・ブート・キャンプのDVDを買っていい?」とメールが来たので、「いいよ」と返事。買ってきました。とうとうきましたよ、家に。

続けるとかなり効果があるらしいけれど、さて、どんなもんでしょう。私と奥さんは内臓脂肪の減少が目的ですが、長男の場合、痩せすぎなので少し筋肉をつけろ、という反対の目的もあったりします。

初日の成果。4枚あるDVDのうち1枚目。私は他にやることがあったので、最初の10分ほどマネ事をやって、終わり。成果なし(笑)。うちの奥さんは、もう少し続けていたけど、最後までいかなかったみたい。やっぱり成果なし(笑)。

そして長男は頑張ってやってましたが、途中で気分が悪くなり、その後布団をかけて寝てしまいました。これまた効果なしどころか逆効果か(笑)。

今日、改めて挑戦するけれども、もともと運動の「う」の字すら遠ざかっている私、果たして待ち受けるものは、筋肉痛で動けなくなるのか、それともまた1枚目の途中で脱落してしまうのか(笑)。

頑張ります...。

Universal Syncopations 2/Miroslav Vitous

2013
大作がきてしまいました。豪華なゲストの超大作「ユニバーサル・シンコペーションズ」が’03年に出ていますが、これはシリーズということではなくて、ミロスラフ・ヴィトウスのユニヴァーサル・シンコペーションズ・スタジオで録音された、ということですね。録音に時間がかかっているところを見ると、またクレジットがないところを見ると、本物のオーケストラやコーラス隊を使ったのではなくて、彼のサンプリングか何かで音作りをしたのでしょうか。それにしてもリアルです。1曲目のみジャズとオーケストラの対比のような曲ですが、他の曲は両者が溶け込んだようなサウンドが多いですね。


Universal Syncopations 2/Miroslav Vitous(B)(ECM 2013)(輸入盤) - Recorded November 2004 - April 2005. Bob Mintzer(Ts, Bcl), Gary Campbell(Ss, Ts), Bob Marach(Ts), Randy Brecker(Tp), Daniele Di Bonaventura(Bandneon), Vesna Vasko-Caceres(Voice), Gerald Cleaver(Ds), Adam Nussbaum(Ds) -1. Opera 2. Breakthrough 3. The Prayer 4. Solar Giant 5. Mediterranean Love 6. Gmoong 7. Universal Evolution 8. Moment

(07/06/24)全曲Miroslav Vitousの作曲で、オーケストラアレンジやコーラス、作曲も彼の手によるもの。タイトルは彼のイタリアのスタジオ名で、前作とは内容が違います。クラシックの要素も大胆に取り入れた折衷音楽ですが、特に1曲目では、クラシック(現代音楽)的な場面とジャズ的な場面が交互にあらわれてくる印象が強いです。荘厳さとジャジーさが合わさっている感じ。2曲目以降はその両者が完全にいっしょになって表現されています。なかなかその表現は見事。その後も時にジャズっぽいフレーズが現れるも、クラシックの大河の流れに記譜された部分の多いホーン、という構図。そんな中でも目立っているベースの控えめながらも縦横無尽な動き。一部に入るコーラスも印象的。ランディ・ブレッカーは1、6曲目に参加。(07年6月20日発売)

アビス/山中千尋

Chihiroabyss
山中千尋のヴァーヴ3枚目。今回も総花的な印象はありますし、各曲とももうちょっと時間が長めでも良かったかなとは思いますが、彼女はけっこうやりたいことがいっぱいあって、それでこれだけ詰め込んだのかな、という印象もあって。彼女のアルバムならば買う人は多いでしょうし、しかも硬派なピアノ。これを聴いて良いと思う人が増えれば、ファンが硬派寄りにシフトしてくるわけで、こういう動きはやっぱりうれしいですね。誰風ってくくりをつけられると、その元の人を超えるのはひと苦労だけど、彼女は誰風でもない、まさに千尋サウンドを奏でています。メジャーなレコード会社でこれだけ冒険的なことができれば、また応援したくなってしまいます。


アビス/山中千尋(P)(Verve)
Abyss/Chihiro Yamanaka(P)(Verve) - Recorded May 22-24, 2007. Vicente Archer(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. Lucky Southern 2. The Root Of The Light 3. Sing, Sing, Sing - Give Me A Break 4. Take Me In Your Arms 5. For Heavens Sake 6. Giant Steps 7. I'm Gonna Go Fishin' 8. Forest Star 9. Being Called 10. Downtown Loop

山中千尋の作曲は共作を含めて4曲(2、3の後半、9-10曲目)。エレクトリック・ピアノも使用して、さまざまな方向性。キース・ジャレット作の牧歌的でラテン的なノリの1曲目、エレピのダイナミックなソロがスピード感を増す2曲目、8ビートや8分の7拍子、アバンギャルド、バラードなど目まぐるしく変わっていく3曲目、アップテンポでオーソドックスなバップフレーズを披露する4曲目、女性的なしっとりしたバラードを奏でる5曲目、「ジャイアント・ステップス」を3拍子と半ばで4拍子、エレピとアコピで変則的に攻める6曲目、豪快なエリントンサウンドをさらにひねった7曲目、ベースの同じ音の上をエキゾチックにピアノが飛び回る8曲目、目まぐるしいアヴァンギャルドさのある9曲目、オルガンとファンクビートがカッコ良いスピーディな10曲目。(07年8月22日発売)

2007/09/01

The Zoo Is Far/Christian Wallumrod Ensemble

2005
このアルバムも、ジャズとしての位置付けは難しいところで、いわゆる北欧ジャズというのもちょっと違うし、かといってインプロヴィゼーションもそこそこあるような感じだし、と、とらえどころがなかなかないアルバムかな、とも言えます。映画音楽、クラシック、ヒーリング、民族音楽などの要素も取り入れた、彼らならではのサウンド、という感じですね。70分で24曲という構成も異色ですが、ひとつひとつの曲で聴かせるというよりは、やはりアルバムを通しての曲の移ろいを耳と肌で感じていく、という雰囲気のアルバムではないかと思います。ECMファンはともかく、ジャズファンは戸惑う可能性もありますね。


The Zoo Is Far/Christian Wallumrod(P, Harmonium, Toy P) Ensemble(ECM 2005)(輸入盤) - Recorded October 2006. Arve Henriksen(Tp), Gjermund Larsen(Vln, Hardanger Fiddle, Viola), Tanja Orning(Cello), Giovanna Pessi(Baroque Harp), Per Oddvar Johansen(Ds, Per, Glockenspiel) - 1. Nash Lontano 2. Backwards Henry 2 3. Parkins Cembalo 4. Fragment No.6 5. Psalm Kvaen, Solo 6. Fragment No.2 7. Music For One Cat 8. Arch Dance 9. Psalm Kvaen, Tutti 10. The Zoo Is Far 11. Fragment No.7 12. Backwards Henry 1 13. Fragment No.3 14. Detach A 15. Need Elp 16. Psalm Kvaen, Trio 17. Detach B 18. Backwards Henry With Drums 19. Arpa 20. Detach C 21. Arch Dance With Trumpet 22. Fragment No. 1 23. Psalm Kvaen, Quartet 24. Allemande Es

(07/04/14)14、17-18、20曲目が参加者のフリー・インプロヴィゼーションで、他はChristian Wallumrodの作曲。ただし「Backwards Henry」のつく曲は、ヘンリー・パーセルの曲に基づくものだとのこと。70分ほどの時間に24曲あって、小品が多く、その中に中程度の長さの曲が混ざっています。やはり構築された部分とインプロヴィゼーションが程よく混ざった、北欧の4ビートではないジャズです。楽器編成も特殊なので、映画音楽、あるいはクラシックのように聴こえる落ち着いたメロディの曲もあります。そして曲によっては民族音楽的な要素もあったり。1-2分から5-7分ほどにかけての移ろい行く情景描写を眺めているようなサウンドで、多くの曲は静かな語らい。10曲目のタイトル曲も思索的で淡々と進んでいきます。 (07年5月23日発売)

Double Exposure(Complete)/佐藤允彦

Satodouble
さて、そろそろ遅れ気味だった8月発売の国内盤を聴いていくことにします。と言っても、これは’80年代に出たCDに未発表曲を1曲追加してリマスター、しかもSACDとのハイブリッド盤にしての再発売のアルバム。このリズムセクションが当時はけっこう好きで、また、佐藤允彦のリーダー作も当時はCDで出たものは追いかけてました。最近は彼の作品も多く、追いきれなくなりましたが。その彼の作品の中でも好きだったのがこのアルバム。通常だと曲追加とかリマスターとかではあまり買い替えをやらないのですが、このアルバムだけは特別。再発で税込み2,730円というのも高めですね(笑)。でもいいんです。好きなんだから。解説を読みましたが、当日に譜面を渡してこれだけできれば、たいしたものです。


Double Exposure(Complete)/佐藤允彦(P)(A Touch)
Double Exposure(Complete)/Masahiko Satoh(P)(A Touch) - Recorded June 3, 1988. Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Go No Sen 2. Yellow Dolphin 3. Alice In Wonderland 4. Bamboo Shoots 2 5. Evening Snow 6. Phodilus Badius 7. Fumon 8. Thus The Song Passed 9. Nouvelle Cuisine 10. Duke's Calypso 11. All Blues 12. St. Thomas

六本木ピットインでのライヴ。佐藤允彦のオリジナル(1-2、4-10曲目)あり、スタンダードやジャズメン・オリジナルありの演奏で、カッチリとした3人の演奏は、キマるところはバシバシキマっていくので、どこまでもスリルがあります。グループの性格は、個人的にはラストのフリーの要素も取り入れつつカチッとしている「セント・トーマス」を聴くと分かるような気も。とにかくスゴい。再発売の際に、2曲目「イエロー・ドルフィン」が追加になって、コンプリートとなりました。この曲も、なぜカットになっていたか分からないほど良い出来です。グループの性格上、一発モノというよりは、キメがけっこう多く、4ビートの部分もフリーに近い部分もスマートに流れていく感じです。さすがはデジタル・リズム・セクションと当時呼ばれていた2人。(07年8月22日再発売)

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