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2007/07/31

ブログの夏休み(続編)

この前に「ジャズCDの個人ページBlog」の夏休みということで、毎日更新を少しの間休む、と書きました。その間にも更新をしている日もあったのですが、再びの毎日更新ができるかどうか、これは自分のモチベーションの問題でもありますけれども。ホームページをはじめた10年ほど前、30代の半ばから後半にかけては体力もあったし、面白いから寝る間を惜しんでホームページをいじくっていた記憶があります。

今は、どうかな。確かに毎日更新分のネタをそろえることは、それなりに時間がかかることで、休日にまとめて1週間分やるにしても、休みは専念状態だし、毎日夜1枚ずつ聴くというのも、いろいろなことをやりながらでは、ちょっとキツい。結局は、前にも書いたけれども、だいたい毎日更新するほどやりたいことは、やってしまった、というところに落ち着くのでしょうか。ブログ時代になって、他に優れたジャズのブログがいっぱい出てきたので、そろそろ自分はお役ごめん(というよりスローペース)でもいいかな、とも考えています。

来月上旬には「ジャズCDの個人ページ ECM Blog」(’14年10月にこちらに統合)も追いついて毎日更新が必要ではなくなることもあるし、他のブログの統合、再編成なども考えています。改めて考えてみて、あの更新のモチベーションって、いったいどこからでてきたんだろう、と不思議でもありますね。これからはじっくり腰を据えて、とも思いますが、具体的な方法をこれから探すところです。

L'imparfait Des Langues/Louis Sclavis

1954
今日はルイ・スクラヴィスです。ECMだけではなくていろいろなレーベルからCDを出している好きなミュージシャンですが、とりあえず、ECMから出ているものは確保。フランスの現代ジャズを象徴するようなサウンドで、個人的には好きですが、いわゆる4ビートジャズというよりは、インプロヴィゼーション主体ではありますけれど現代音楽に近いような要素を持っています。それゆえ、ちょっと難解なイメージを感じるのも止むを得ないところか。今回はエレクトロニクスやエレキギター、サンプリングやキーボードの参加があって、ベースレス。ドラマチックではあるものの、やはり個性的なサウンドではありますね。


L'imparfait Des Langues/Louis Sclavis(Cl, Bcl, Ss)(ECM 1954)(輸入盤) - Recorded April 2005. Marc Baron(As), Paul Brousseau(Key, Sampling, Electronics, G), Maxime Delpierre(G), Francois Merville(Ds) - 1. Premier Imparfait (a) 2. L'idee Du Dialecte 3. Premier Imparfait (b) 4. Le Verbe 5. Dialogue With A Dream 6. Annonce 7. Archeologie 8. Deuxieme Imparfait 9. Convocation 10. Palabre 11. Le Long Du Temps 12. L'ecrit Sacrifie 13. Story Of A Phrase 14. L'imparfait Des Langues

(07/03/06)1、3曲目がデュオのインプロヴィゼーションで、9曲目以外はLouis Sclavisの作曲。56分に14曲。小品も多く、小編成の場合が多いです。インプロヴィゼーション、民族音楽、映画音楽やフレンチ、アヴァンギャルドの要素がある曲まで、さまざま。ベースレスの、曲によってはエレクトロニクスが入り、出てくるサウンドも特徴的。やや勢いのある哀愁を含んだメロディからどんどんアヴァンギャルドになる2曲目、マイナーなメロディの循環があると思ったらフリーっぽい場面も見せる4曲目、浮遊感を持ちつつ進む5曲目、無機的な繰り返しのメロディから後半8ビートになる7曲目、途中からけっこう飛ばす10曲目、ゆったり牧歌的な11曲目、ロックのような重量のあるリズムの13曲目、やや沈み系のタイトル曲の14曲目。

ジャズCDの個人ページECM Blog

「ジャズCDの個人ページECM Blog」というのを’05年6月12日からはじめていて(’14年10月19日メインブログに統合)、そちらは私のホームページに出来上がっていることをそのまま移しているだけなのですが、いちおう毎日更新で、いよいよ1950番を超えました。ECMレーベルは8月に新作を出すということはたぶんしないだろうと思うので、このまま行けば、9月上旬に追いつくことになろうかと思います。

内容は未CD化作品(廃盤)以外のECM作品で、全体ではおそらく814枚(複数枚のCDも1枚に数えて)ということになります。こちらのブログが、夏休みのためCDコメントの毎日更新がしばらくの間、不定期更新になるので、お時間がありましたら、そちらの方もご覧になってください、ということでお願いします。

2007/07/30

Elegy Of The Uprooting/Eleni Karaindrou

1952
このCDはCD2枚組で、ギリシャの作曲家エレニ・カラインドルーの映画音楽をコンサートでやったものです。暗いながらも、印象に残るメロディーが多いので、2枚組でも飽きずに聴き通すことができました。


Elegy Of The Uprooting/Eleni Karaindrou(P)(ECM New Series 1952/53)(輸入盤) - Recorded March 27, 2005. Maria Farantouri(Voice), Vangelis Christopoulos(Oboe), Socratis Sinopoulos(Constantinople Lyra), Maria Bildea(Harp), Kostantinos Raptis(Accordion Bayan), Sergiu Nastasa(Vln), Renato Ripo(Cello), Stella Gadedi(Fl), Nikos Guinos(Cl), Socratis Anthis(Tp), Spyros Kazianis(Bassoon), Vangelis Skouras(French Horn), Aristotelis Dimitriadis(Mandolin), Traditional Instruments Ensemble: Maria Bildea(Harp), Socratis Sinopoulos(Constantinople Lyra, Laouto), Christos Tsiamoulis(Nay), Panos Dimitrakopoulos(Kanonaki), Andress Katsiyiannis(Santouri), Andreas Papas(Bendir, Daouli), Hellenic Radio/Television Choir, Antonis Kontogeorgiou(Choirmaster), Camerata Orchestra, Alexandros Myrat(Cond) - 1. Prayer 2. Refugee's Theme 3. The Weeping Meadow 4. Dance 5. An Ode Of Tears 6. For The Phrygian Land A Vast Mourning 7. By The Sea 8. Depart And Eternity Theme 9. Rosa's Aria 10. Memories 11. Hecuba's Lament/Hecuba's Theme 2 12. Telamon, You Came To Conquer Our Town 13. The City That Gave Birth To You Was Consumed By Fire 14. An Ods Of Tears 15. Theme Of The Uprooting 1 16. The Weeping Meadow 2 17. Voyage 18. Voyage To Cythera 19. On The Road 20. Parade 21. Return 22. Andromache's Theme 23. The Land I Call Home 24. Home Of My Forefathers 25. I Wish I'm Given There 26. Refugee's Theme 27. The Seagull 28. Song Of The Lake 29. Adagio-Father's Theme 30. In Vain The Sacrifices 31. My Beloves, Your Soul Is Wanding 32. Decision 33. Farewell Theme 34. Theme Of The Lake 35. Hecuba's Theme 2 36. Lament For Astyanax 37. Exodos 38. The Weeping Meadow

(06/10/07)全曲Eleni Karaindrouの作曲した映画音楽で、それを、オーケストラ、古楽器、コーラスを加えた大編成でコンサートをやった模様を収録。ほの暗いサウンドの比較的短めのサウンドトラックを全38曲、CD3枚組みで100分ほどで表現しています。薄暮の中の蒼い世界の中、切ないようなサウンドがあらわれては消えていく、その音世界の構築が見事。哀愁の深いメロディは親しみやすく覚えやすいので体の中に入ってきます。

フリー/マーカス・ミラー

Marcusfree
マーカス・ミラーのベースの音が大好きで、特にチョッパー・ベースの音が自分でもああいう風に出ないかな、と思っています。ポップでファンクな作風の割には、かなりベースが出しゃばっていて、ソロをとったり他のパートとのバランスよりもベースのフレーズ重視だったり。ベース・ファンにはコタえられない作りになっているところが好きです。国内盤はDVD付きで、なぜかレイラ・ハザウェイのヴォーカル曲の9曲目がボーナストラックになっています。輸入盤はDVDなし、ボーナストラックなしでちょっと高めなので、ここは国内盤(これもDVDなしのものもあるようです)を狙っていきたいところですね。


フリー/マーカス・ミラー(B、G、Key、Bcl、Org、Sitar、Per、Prog)(Victor)
Free/Marcus Miller(B, G, Key, Bcl, Org, Sitar, Per, Prog)(Victor) - Released 2007. Keith Anderson(As, Ts), Andrea Braido(G), Julian Miller(Per Prog), Bobby Sparks(Synth, Org), Poogie Bell(Ds, Hand Ds), Patehes Stewart(Tp, Flh), Gregorie Maret(Harmonica), Bernard Wright(Synth), Lalah Hatheway(Vo), Corinne Bailey Ree(Vo), Paul Jackson Jr.(G), David Sanborn(As), Tavia, Kenya & Ulisa(Back Vo), TTom Scott(Ts), Keb 'Mo'(Vo, G, Vo Samples), Jason "JT" Thomas(Ds), Gussie Miller(Back Vo), Teddy Campbell(Ds), Chester Thompson(Org) - 1. Blast 2. Funk Joint 3. Free 4. Strum 5. Milky Way 6. Pluck 7. When I Fall In Love 8. Jean Pierre 9. Ooh 10. Higher Ground 11. What Is Hip?

DVD付きのCD。11曲中6曲(1-2、3-6、9曲目)がマーカス・ミラーの作曲または共作。スタンダード(7曲目)やマイルス・デイヴィス作(8曲目)、スティーヴィー・ワンダー作(10曲目)などカラフルです。多くの曲はマーカスの多重録音に他の楽器の演奏が混ざっているサウンドで、低音が強調されていて彼のチョッパーベースがいい音色で前面に出ています。やはり売れセンを狙っていることは間違いないにしろ、エレキベースのファンもひき付けるものを持っているようなサウンド。3曲目のタイトル曲は’70年代のヒット曲でヴォーカル入り。こういうポップでファンクな要素は彼に強くありますが、けっこう感じはいいです。他に5曲目(ケブ・モーがヴォーカル)、9曲目(レイラ・ハザウェイがヴォーカル)。9曲目がボーナス・トラック。(07年7月25日発売)

2007/07/29

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.4/Andras Schiff

1944
クラシックはやっぱり分かりやすい方が個人的には好みなので、アンドラーシュ・シフのベートーベンのピアノ・ソナタ集、まだまだこれから出てくると思うので、そちらも楽しみにしていますけれども。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.4/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1944)(輸入盤) - Recorded April 24, 2005. - 1-4. Sonata No.12 A-flat Major Op.26 Two Sonatas Op.27: 5-8. Sonata No.13 E-flat Major Op. 27/1 - Sonata Quasi Una Fantasia 9-11. Sonata No.14 C-sharp Minor Op.27/2 - Sonata Quasi Una Fantasia "Moonlight" 12-15. Sonata No.15 D Major Op.28 "Pastorale"

(07/06/18)コンサート録音。ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。ここではソナタの12、13、14番の演奏ですけれど、王道の作品をECM New Seriesで聴いていくことにすがすがしさを感じます。特にここでは9-11曲目で、有名でもあり、個人的に好きな「月光」が入っているのがうれしいところ。比較はできませんが、このレーベルのピアノの音はピアノらしくて好みです。どんどんこのシリーズ、出してほしいところです。 (07年6月20日発売)

コーネル1964/チャールズ・ミンガス・セクステット・ウィズ・エリック・ドルフィー

Cornel1964
ミンガス・バンドに在籍しているエリック・ドルフィーの演奏、というような聴き方を私はしています。確かにチャールズ・ミンガスのベースを中心としたアンサンブルは安定していて、自由になっても面白いし、また、それぞれの演奏でも、全員一丸となった演奏でも聴くべきところは多いです。でも、どうしてもドルフィー個人の演奏にばかり耳がいってしまいます。それだけ個性的だっていうことですね。フリーに近いアヴァンギャルドなフレーズを吹いたかと思うと、アンサンブルも問題なくこなす、器用な人。そして、ものすごい個性。実はサイド参加作品まで追っかけしてました。このメンバーで次に個性的なのはジャッキー・バイアードかな。


コーネル1964/チャールズ・ミンガス(B)・セクステット・ウィズ・エリック・ドルフィー(Bcl、As、Fl)(Blue Note)
Cornell 1964/Charles Mingus(B) Sextet With Eric Dolphy(Bcl, As, Fl)(Blue Note) - Recorded March 18, 1964. Johnny Coles(Tp), Clifford Jordan(Ts), Jaki Byard(P), Dannie Richmond(Ds) - 1. Opening 2. Atfw You 3. Sophistidaced Lady 4. Fables Of Faubus 5. Orange Was The Colour Of Her Dress, The Blue Silk 6. Take The "A" Train 7. Medications 8. So Long Eric 9. When Irish Eyes Are Smiling 10. Jitterbug Waltz

全く初登場の音源だそうで、音もけっこう良い。しかもCD2枚組(トータル134分)。場面展開やドラマチックな進行がいい感じ。ジャッキー・バイアードのストライド・ソロ・ピアノが堪能できる2曲目、ベースがメロディを奏でている3曲目。そしてエリック・ドルフィーが出てくるのは29分にも及ぶ4曲目からで、いかにも彼のフレーズというのが堪能できます。まったりとスローに進んでいき、それでいて飽きさせない5曲目、有名曲をオーソドックスにと思ったらドラマチックな展開の6曲目、クラシック的にはじまって途中アップテンポで盛り上がる31分もの大作の7曲目、運命を感じるこれまたおなじみの8曲目、アイルランドのトラディショナルをアップテンポのジャズで演奏する9曲目、ファッツ・ウォーラー作をフルートで飛翔する10曲目。(7月11日発売)

2007/07/28

'Jazz Quintet -60'

Jazzquintet
澤野工房より、以前LPで復刻されたもののすぐに売切れてしまったもののCD化。ヨーロッパの幻の名盤級のアルバムの復刻を澤野工房が時々やってくれますが、確かに貴重な音源であることは間違いないでしょう。それが1枚2,500円という値段で聴けるというのはありがたいことです。ただ、感激して涙にむせびながら聴くほどの名盤級かというと、聴いてしまったら、それなりの水準ではあるけれども、なーんだ、という感じもなきにしもあらずかも。’60年代前半のヨーロッパは、まだハードバップの影響を引きずっていて、ダイナミックさと哀愁が同居しているサウンド。そういうサウンドが好きな方にはいいかも、と思います。


'Jazz Quintet -60'(Metronome)(澤野工房)
'Jazz Quintet -60'(Metronome MCD15124) - Recorded July 24 and 25, 1962. Bjarne Rostvold(Ds), Allan Botschinsky(Tp), Niels Husum(Ts), Benst Axen(P), Niels-Henning Orsted Petersen(B) - 1. Buddah 2. 2 4 6 3. More Piace 4. Cuba Libre 5. Billie's Bounce 6. Around 3/4 Time 7. Pokerface 8. Ballad Nr.2 9. Blue And Yellow 10. Sunny Monday

幻の名盤だそうです。メンバーのオリジナルが多く、ニールス・ペテルセンの参加が目をひきます。マイナーなミディアムテンポでの哀愁漂うメロディが印象的な1曲目、ややアップテンポで都会的な無機的さもあるようなテーマの2曲目、ピアノのリリカルなバラードにホーンが彩りを添える3曲目、マイナーな8分の6拍子ややラテン系の4曲目、チャーリー・パーカー作で一瞬アメリカに行ったようなノリの5曲目、ワルツというか8分の6拍子というか、力強くグイグイ引っ張っていく6曲目、アップテンポで知性と豪快さを感じさせる進行の7曲目、しっとりとホーンが歌い上げていくバラードの8曲目、トゥーツ・シールマンス作のマイナーなブルースで哀愁のある9曲目、朗々としたテーマからややアップテンポの渋いアドリブに入る10曲目。(07年7月13日発売)

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.3/Andras Schiff

1943
ベートーベンも、アンドラーシュ・シフによるライヴ録音でピアノ・ソナタの全曲制覇を目指すらしいし、このレーベルもメジャーになってきたのかなと思わせます。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.3/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1943)(輸入盤) - Recorded February 27, 2005. - Two Sonatas Op.49: 1-2. Sonata No.19 G Minor Op.49/1 3-4. Sonata No.20 G Major Op. 49/2 Two Sonatas Op.14: 5-7. Sonata No.9 E Major Op.14/1 8-10. Sonata No.10 G Major Op. 14/2 11-14. Sonata No.11 B-flat Major Op.22

(06/11/20)コンサート録音。ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。シフが順番に弾いていくはずだったのですが、ここでは番号が飛び飛びになっています。ただ、番号が確保してあるところを考えると、いずれピアノ・ソナタを全部制覇するのかも、という期待があります。やはりクラシックのピアノの作品としては王道中の王道を行く作品なので、聴いていてすがすがしい気分になります。ライヴ録音でこの音とクォリティも特筆か。 (06年12月6日発売)

2007/07/27

トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル

Jonitribute
ジョニ・ミッチェルのトリビュート盤って、彼女をリスペクトしているミュージシャンはけっこう多そうなので、ありそうです。その結果がこれ。と言いつつも、ジャズ畑からの参加は少しですけど。カサンドラ・ウィルソンはジョニ・ミッチェルの影響を受けて音楽の道を志したそうです。5年ほど前に、私に「カサンドラを聴くならジョニ・ミッチェルを聴け」、とご丁寧にアドバイスしてくれた人がいたけど、ジャズファンであってジャズの影響を受けた時代のジョニも聴いている私には、言葉足らず。ベティ・カーターばりのジャズの歌唱やM-BASE一派に参加した彼女の素性の側面が、そのアドバイスには欠落していたわけですね。ですので、人に音楽を勧めるというのは、難しいことだと思います。


トリビュート・トゥ・ジョニ・ミッチェル(Nonesuch)
A Tribute To Joni Mitchell(Nonesuch) - Released 2007. (4曲目のパーソネル)Brad Mehldau(P), (5曲目のパーソネル)Cassandra Wilson(Vo), Brandon Ross(G), Kenny Davis(B), Jeffrey Haynes(Per), Gregoire Maret(Harmonica) - 1. Free man In Paris 2. The Boho Dance 3. Dreamland 4. Don't Interrupt The Sorrow 5. For The Roses 6. A Case Of You 7. Blue 8. Ladies Of The Canyon 9. The Magdalene Laundries 10. Edith And The Kingpin 11. Help Me 12. River

ジョニ・ミッチェルに捧げられたオムニバス盤。スフィアン・スティーヴンス、ビョーク、カエターノ・ヴェローゾ、プリンス、サラ・マクラフリン、アニー・レノックス、エミルー・ハリス、エルヴィス・コステロ、K.D.ラング、ジェイムス・テイラーなどそうそうたる顔ぶれですが、ジャズファンには4曲目のブラッド・メルドーや5曲目のカサンドラ・ウィルソンが要チェックです。4曲目はピアノ・ソロで8ビートを基調としつつも、その8ビートの音符をこれでもかと繰り出しながら、やや押し出しが強くて少しクラシカルでもゴスペル的でもありながら、独自のピアノの世界を築いています。5曲目は影響も受けつつも、もっとダークでフォーキーなジャズ色を深めたようなバラードで、低めのトーンで歌いかけ、語りかけるように説得力をもってせまってきます。(07年6月27日発売)

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.2/Andras Schiff

1942
ベートーベンのピアノ・ソナタ集という、クラシックの王道をいく作品。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.2/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1942)(輸入盤) - Recorded November 28, 2004. - Sonatas Op.10: 1-3. Sonata No.5 C Minor 10/1 4-6. Sonata No.6 F Major Op. 10/2 7-10. Sonata No.7 D Major Op. 10/3 Sonata No.8 C Minor Op.13: 11-13 Grande Sonate Pathetique

(06/05/23)ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家で、シフがピアノ・ソナタを順番に 弾いていく第2弾。今回もライヴ録音です。長調も短調も安定していて、なおかつ重厚な雰囲気が演奏からにじみ出てきます。やはり王道中の王道のクラシック(特に11曲目以降の第8番 「悲愴」は有名)です。録音はライヴにしては良く、やっぱりこのレーベルならではかも。何にせよ、はっきりとしていて明快なクラシックを聴かせてくれます。(06年3月22日発売)

2007/07/26

上半期のベスト3

昨年まで上半期のベスト3やってたっけ、と思ったのですが、昨年やったのが記憶にあります。さて今年はどうでしょうか。


聖地への旅/マイケル・ブレッカー(Ts)(EmArcy)
クァルテット/パット・メセニー(G)/ブラッド・メルドー(P)(Nonesuch)
ボロウド・タイム/スティーヴ・カーン(G)(55 Records)

順番はあまり考えてませんが、上記に並んでいる順番になる感じです。他の人たちのベスト3を見ていると、他の方とダブりもあり、かなり月並みなセレクトになってしまいましたが、やっぱり皆がいいと思うものはいい、ということで、私のベタなベスト3です。セレクトが個性的ではないので、出遅れたことも含めて、少々落ち込み気味です(笑)。

知り合いのところで上半期ベスト3を募集していたのですが、バタバタしていて、出遅れてしまいましたよ。

Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.1/Andras Schiff

1940
今日紹介するアルバムは、レーベルカラーからすると全然ECMらしくない、でも売れそうなベートーベンです。ベートーベンのピアノソナタ集は、ある意味、クラシックの王道中の王道を行っているため、アルバムコメントをどう書いて良いのか分からず、ちょっとグダグダになってしまっています。ただ一般的な感じからすると何回も聴いてしまうのは、やはりベートーベンだからかな、という気はしています。


Ludwig Van Beethoven/The Piano Sonatas, Vol.1/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1940/41)(輸入盤) - Recorded June 7, 2004. - Sonatas Op.2: 1-4. Sonata No.1 F Minor Op.2/1 5-8. Sonata No.2 A Major Op.2/2 9-12. Sonata No.3 C Major Op. 2/3 13-16. Sonata No.4 E-flat Major Op.7

(05/10/09)ベートーベンは18-19世紀ドイツの有名な作曲家。そのベートーベンのピアノ・ソナタをアンドラーシュ・シフが順番に弾いていくという企画で、これはVol.1となっていて、CD2枚組。シフがECMに来てから正攻法のクラシック作品が多くなってきて、聴いていて安心感と安定感のあるライヴ録音。やっぱりベートーベン の曲は、当たり前ですがいかにもクラシック然としていて、クラシックの王道を行く感じです。聴きやすさもあり。(05年10月26日発売)

2007/07/25

宇宙の花~Flower Of Cosmic/旧橋 壮

Furuhashiuchu
特集「インディーズのジャズCDを応援するページ」より

宇宙の花~Flower Of Cosmic」 旧橋 壮(Green Lights)

旧橋 壮(Ts、Fl、Cl)、久保島 直樹(P、Org)、海道 雄高(B)、ツノ犬(Ds、和太鼓、Per)、Winchester Nii Tete(Per on 3, 5)、Ria(Vo、Poet on 6)、Doremi(Additional Per on 3)
(税込み2,300円)
1. 宇宙の花 MainTheme -Organ Mix- 2.Hope Of Living 3.Homage2 4.Furuhashi's Jazz Waltz 5.樹木の中で眠るあいだに 6.天使ノ星 ~赤々と燃えてゆく~ 7.Solo-Vexilla Regis 8.宇宙の花 MainTheme -Piano Mix-

インディペンデント系のジャズ・アルバムにしては珍しく、大手通販の予約チャートを賑わしたアルバム。前作はジャズ的にオーソドックスとフリーの狭間を行く感じでしたが、今回のアルバムはメロディアスでキャッチーな面もあれば、スピリチュアルな面もある、オリジナリティあふれる表現の幅が広いアルバム。やはり今作も全曲オリジナルまたは合作(その場でのインプロヴィゼーションか)で勝負しています。通常の4ビートではない曲が多く、ジャズの新しい香りを感じさせてくれます。

1、8曲目は同じ曲をオルガンとピアノで違うヴァージョンでの演奏で、そしてこれがメインテーマになりますが、サックスは甘さを感じさせつつもほんのりとエキゾチックな味を持たせて、ゆったりと進行していくバラード。8曲目の方がややジャズ寄りでドラムスの激しさもある感じ。

2曲目が一番メロディアスではないかと思える、J-POPを思い起こさせるようなフュージョン的なコード進行で大らかに歌い上げていく、時に自由になるサックスが印象的な曲。

マイナー調のエイトビート、時にラテンビートをパーカッションを効果的に使って、どんどん前進していく曲調にやや混沌とした味わいというか、色付けをした元気のある3曲目。

少し勢いがある感じのワルツながらも中間色系のサウンドの上を舞うフルートやピアノがモーダルっぽくせまってくるように感じる4曲目。そしてパーカッションとのデュオで、エモーショナルかつスピリチュアルに情感を交えつつ自由に飛翔していくサックスが印象的な5曲目。

日本的と言えばあまりに日本的な、和太鼓やヴォイスなどを交えて淡々と盛り上がり、そして哀愁を含んで進んでいくサウンドが懐かしさをよみがえらせてくれる6曲目。そしてサックスソロで幽玄な、ちょっと妖しく、牧歌的な味わいもある世界を、ゆったりと表現している7曲目。

大手通販で発売中。(07年6月13日発売)

Stoa/Nik Bartsch's Ronin

1939
ピアニストでECMというと、耽美的でスペイシーなピアニストだろう、と思っていたら、これが全然ECMらしくない、というか、ECM的ではあるけれども枠にハマっていないというか、そういうピアニストだったんですね。ミニマルなフレーズでこれでもかと繰り返すかと思ったら、変拍子や複合リズムなどで聴き手を幻惑させながら、ファンク的な味付けの部分もあったりという、個人的にはけっこう好みのサウンドではあります。5曲目は8分の11拍子かと思ったら、どうもそうでない部分もあるようで、うかつに何拍子の曲とは書けない部分もあります。各楽器でビートがちがうような曲もあって、スリリング。ECMにしては外向的な部分が目立ちます。


Stoa/Nik Bartsch's Ronin(P, Key)(ECM 1939) - Recorded May 2005. Sha(Contrabass-cl, Bcl), Bjorn Meyer(B), Kaspar Rast(Ds), Audi Pupato(Per) - 1. Modul 36 2. Modul 35 3. Modul 32 4. Modul 33 5. Modul 38_17

全曲ニック・ベルチュの作曲。通常のECM系のピアノと違って、変拍子、ミニマル、ファンク系、外に向かうサウンドがキーワードかも。書き譜が多いとのこと。スペイシーな音からはじまり5拍子系で徐々に密度を濃くしていきファンクに移行していく、複雑なリズムの組み合わせが心地良い15分台もの1曲目、明るめのサウンドになるのだけれどミニマル度と複雑な拍子(9拍子?)とリズムの幻惑度はけっこう高いと思われる、時々立ち止まる2曲目、やや内省的でコード進行が移ろいゆく感じが強い3曲目、静かにはじまり徐々にパーカッションが目立ったりピアノがフレーズを繰り返したり、ファンクになったりする4曲目、変拍子なのか、フレーズの連鎖という言葉が頭をよぎるようなアプローチで、延々と続いていく5曲目。(06年3月15日発売)

2007/07/24

Johann Ludwig Trepulka/Norbert Von Hannenheim/Klavierstucke Und Sonaten/Herbert Henck

1937
20世紀前半とは言っても、もうこの時期には十二音技法などが出ていて、いわゆる無調的な曲がでていますね。この前に聴いたポール・ブレイはジャズ寄りですが、そこの無機的なインプロヴィゼーションと記譜された音との違いはあるにしろ、ボーダーレスなレーベルだな、という感じが伝わってきます。


Johann Ludwig Trepulka/Norbert Von Hannenheim/Klavierstucke Und Sonaten/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1937)(輸入盤) - Recorded April 2005. - Johann Ludwig Trepulka: 1-7. Klavierstucke Mit Uberschriften Nach Worten Von Nicolaus Lenau Op.2 Norbert Von Hannenheim: 8-9. Klaviersonate Nr.2 10-11. Klaviersonate Nr.4 12-14. Klaviersonate Nr.6 15-16. Klaviersonate Nr.12 17. Konzert Nr.2 Fur Klavier Und Kleines Orchester

(07/06/18)2人とも、20世紀前半のおそらくドイツの現代音楽家で、Johann Ludwig Trepulkaは十二音技法の作曲家、Norbert Von Hannenheimはやはり現代音楽を作曲。曲はかなり無名なようで、今回のアルバムは発掘盤と言ってもいいのかも。ヨハンの方は、静かな中にも、無調の響きがある、しかしあまり無機的ではない繊細な表現をしているピアノです。ノルベルトの方は、より無調の感触が強く、無機的にせまってくる雰囲気です。

2007/07/23

Symphony No.6/Valentin Silvestrov

1935
旧ソビエト連邦系の現代音楽家の作品。どうしても20世紀現代音楽は無調が入り込むので、分かりやすいメロディがほとんどないのですが、サウンドの流れで聴いていると、流されるように時間の移動があって、心の中の色調がアルバムの色に染まっていくような、そんな感じもします。それにしても、ECMは現代音楽の録音には熱心ではあります。むしろヨーロッパなどでは売れているんじゃないでしょうか。そんな気がしています。


Symphony No.6/Valentin Silvestrov(ECM New Series 1935)(輸入盤) - Recorded June 2005. SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Andrey Boreyko(Cond) - 1-5. Symphony No.6

(07/05/20)Valentin Silvestrovは20世紀ウクライナのキエフ出身の現代音楽家。この曲は’94-95年の作曲。堂々たるシンフォニーですが、やはり現代音楽なので、空間があり、親しみやすいメロディというわけでもなく、どちらかというと暗くて重く、温度感が低い感じの演奏になっています。ただ、中盤あたりの展開がゆったりと叙情的で、メロディアスでないながらも美しい感じがしました。やっぱりロシア地方の気候を感じさせる音楽。

2007/07/22

ブログも夏休みかなあ

私の最初のブログ「ジャズCDの個人ページBlog」は’04年5月30日オープンで、最初のうちは試行錯誤をしながら、だんだんCDコメントをするブログという方向で固まってきました。今調べてみると、’04年11月3日から毎日更新、その後も、書籍に関するコメントもあったりしましたが、’05年3月9日からはずっとCDコメントをやっています。

一時期は未聴CDが数え切れないほどあったのですが、それも一段落、最近は新譜は少なめです。昨年の夏にも「お休みをいただくかも」と書いたにもかかわらず、毎日更新は続きました。でも、今年は夏休みをとろう(不定期更新にする)かなあ、とも考えています。

ひとつには、ホームページと合わせて10年近く、プライベートな時間をCDを聴いたりコメントしたりすることに費やして、完全な運動不足と太り気味。年齢からもメタボリック症候群がアブナい年頃になってきたこと。休日も、CDを聴かなきゃ(聴いている分にはけっこう楽しいのですが)、というちょっと精神的に緊張状態が持続していて、精神衛生的にもあまり良くないことなどがあります。

もうひとつには、ECMレーベルとCriss Crossレーベルも終わって、新譜もこのところあまり購入していないので、これからは、あまりあせって聴かなくてもいいんじゃないかな、たまには自分にご褒美、ということで、思いっきり退屈な時間を過ごしてみたいな、ということもあります。家庭的にも、あまり家族と一緒に過ごさないお父さんになってしまっているので。昨年夏は休もうかな、と思いつつ、続けてしまいましたが、今年はそういうわけで、不定期更新になるかもしれません。でも、こういう時に、頑張ってしまうんだよなあ(笑)。

Raccolto/Stefano Battaglia

1933
最近のECMレーベルはいきなり新人を登場させることはせずに、ある程度よそで実績を積んだミュージシャンを登用することが多いようです。ここでのステファノ・バタグリア(イタリア人?)もその一人。彼の他の作品は聴いたことはありませんけれども、おそらくECMでフリーという意外な側面を見せるようになったのかな、とも思います。それにしても、ECMでの初作品がCD2枚組みで、1枚ごとに違う編成で、というのが、彼に対する期待度の大きさを表しているかも。このアルバムのフリー、たしかに聴く人を選ぶと思いますが、冷たく研ぎ澄まされていて、なかなか個人的には好みです。1枚目か、2枚目かは、難しいところ。


Raccolto/Stefano Battaglia(P)(ECM 1933/34)(輸入盤) - Recorded September and December, 2003. [Disc1]Giovanni Maier(B), Michele Rabbia(Per) - 1. Raccolto 2. Triangolazioni 3. Triosonic 1 4. All Is Language 5. Our Circular Song 6. Coro 7. Triosonic 2 8. In Front Of The Fourth Door 9. L'osservanza [Disc 2]Dominique Pifarely(Vln), Michele Rabbia(Per) - 1. Lys 2. Canto 1(Dell'agonia Della Terra) 3. Riconoscenza 4. Reminiscene Pour Violon St Piano 5. Pourquoi? 6. Il Circo Ungherese 7. Veritas 8. Velario De Marzo 9. Recitativo In Memoria Di Luciano Berio 10. Canto 2(Dell'agonia Dei Cieli) 11. Trois Brouillons 12. ...Dulci Declinant Lumina Somno..

(05/11/26)CD2枚組。1枚目がベース、パーカッションとのトリオ、2枚目がヴァイオリン、パーカッションとのトリオまたはデュオ。大部分が参加者によるフリー・インプロヴィゼーションですが、1枚目の1-2、6、9曲目がStefano Battaglia作曲。2枚目4、8曲目がDominique Pifarelyとの共作。1枚目の1曲目のタイトル曲が静かな哀愁をたたえた美旋律路線なのでこの方向で行くのかなと思ってみたら、割合ECM流のフリー路線の曲が多いことをうかがわせます。耽美的な静かなフリーも、いかにも、といったフリーの場面も同居しています。2枚目のヴァイオリンが絡むシーンも、やっぱりフリーなんだけれど、一定の物語性があって印象的。それなりに重厚感のあるのは、やはりこのメンバーだからかも。研ぎ澄まされた音たち。

All Blues/GRP All-Star Big Band

Grpallblues
GRPオールスター・ビッグバンドのアルバムコメント手直し聴き3日目で、とりあえず終了。ビッグ・バンドとしては腕利きが集まってアレンジもいいのですが、ここまで聴いてきて途中で、このビッグバンドが変則編成なのに気がつきました。通常ならば4人ほどいるトロンボーンが、どのアルバムも1人だけなんですね。まあ、サックスの担当の人がいろいろな楽器(サックス、バスクラリネット、フルート)の持ち替えをやって幅広い音を出しているので、不満はありませんが。やっぱり聴いているようで聴いていなかった、のかもしれません。ブルースの曲中心ですけれども、ここまでやってくれると、けっこう爽快かも、です。


All Blues/GRP All-Star Big Band(GRP) - Recorded January 8-9, 1994. Arturo Sandoval(Tp), Randy Brecker(Tp), Chuck Findley(Tp), George Bohanon(Tb), Eric Marienthal(As, Ss), Nelson Rangell(As, Ss), Ernie Watts(Ts, Ss), Bob Mintzer(Ts, Ss, Bcl), Tom Scott(Bs, Ss, Ts), John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Dave Grusin(P), Chick Corea(P), Ramsey Lewis(P), Russell Ferrante(Org), B.B. King(G, Vo), Michael Brecker(Ts), Nelson Rangell(Fl) - 1. Cookin' At The Continental 2. Stormy Monday Blues 3. All Blues 4. Birks Works 5. Goodbye Pork Pie Hat 6. Senor Blues 7. Blue Miles 8. Mysterioso/Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are 9. Some Other Blues 10. Aunt Hagar's Blues

何とこのビッグバンドによるブルースがメインのアルバム。2曲目にB.B.キングが参加。異色ですが渋い。7-8曲目にチック・コリアとマイケル・ブレッカーがこのアルバムになってようやく出演。以前のアルバムより控え目な演奏のような気もしますが、それでも1枚堪能して聴き通せてしまうのは、やはりミュージシャンやアレンジが素晴らしいからだと思うのですが。ちなみにアレンジはマイケル・アベネ(1、8、10曲目)、トム・スコット(2、9曲目)、デイヴ・グルーシン(3、6曲目)、ボブ・ミンツァー(4-5曲目)、チック・コリア(7曲目)。5曲目のようにブルースでない曲も入ってますが、ブルージーという点では、はみ出していないかも。ブルースの本来の味というよりは、都会的でシャープなアレンジのブルースと言うべきでしょうか。

2007/07/21

Batagraf/Jon Balke

1932
このアルバム、現代ノルウェーのジャズシーンを切り取っているのかどうか、かなり独特なファンクの雰囲気(とは言うもののベースもドラムスも存在しませんが)を持っていて、カッコ良いです。パーカッションがメインになっていて、そこにヴォイスやキーボード、ホーンなどが絡むという構図。ジャズ色は全くと言っていいほどありませんが、適度なファンク具合とノリ具合が私の音楽中枢を刺激してくれます。ちょっとマニアックだけれども、こういう世界にもハマれる人も多いんじゃないかな、と思います。リズムのストラクチャーが前面に出るのは、最近のECMでは珍しいかも。


Batagraf/Jon Balke(Key, Per, Vo)(ECM 1932)(輸入盤) - Recorded 2003 and 2004. Frode Nymo(As), Kenneth Ekornes(Per), Harald Skullerud(Per), Helge Andreas Norbakken(Per), Ingar Zach(Per), Arve Henriksen(Tp), Sidsel Endersen(Text Recitals In English), Miki N'doye(Text Retical In Wolof), Solveig Slettahjell(Vo), Jocely Stet Camara Silva.(Voice), Jennifer Myskja Balke(Voice), Unknown Media Announcers(Voice) - 1. Haomanna 2. Butano 3. Braka 4. Doublespeak 5. Pregoneras Del Bosque 6. Betong 7. Altiett 8. En Vuelo 9. Pajaro 10. Whistleblower 11. Karagong 12. Unknown

(05/10/10)全曲Jon Balkeの作曲。参加メンバーからも分かるようにジャズ色はなく、パーカッションがメインのサウンドで、そこに楽器やヴォイス(ラップのようなリズムはないにしても語り口調は共通するものがあるような気がします)が絡みます。1曲目はまさにそのパターンで、ゆるいファンクともとれる感じ。モダンでスピーディなリズムに絡むベース・シンセがカッコ良い2曲目。アフリカンなパーカッション、他の異世界を感じるパーカッション、ヴォイス、時々斬り込むように入ってくるパーカッション、キーボードその他の楽器が新鮮で、インパクトがあります。むしろベースとドラムスを省いたところにそのヒップさが分かります。近いのはファンクか。ちなみにSidsel Endersenはノルウェー出身、Miki N'doyeはガンビア出身とのこと。

Live!/GRP All-Star Big Band

Grpalllive
GRPオールスタービッグバンドのコメント手直し聴き2日目。やっぱりコメントになってないですねえ(笑)。まあ、今回紹介する3枚のうち2枚は、廉価盤で大手通販などで国内盤が入手可能のようですので、買って聴いてみるのが一番良いのかもしれませんね。やっぱり豪華なうえに、けっこうなテクを持っていて、6曲目の「チェロキー」ではぶっ飛びました。普通、ビッグバンドだったらこれだけのメンバーを集められないですから。しかも豪華なアレンジャーときたら、その音は想像を超えているかもしれません。まあ、当時リアルタイムで聴いていた人たちはともかく、一度聴いてみてください。(残念ながらこのアルバムだけ再発されてないようです。)


Live!/GRP All-Star Big Band(GRP) - Recorded January 31, 1993. Arturo Sandoval(Tp, Flh), Randy Brecker(Tp, Flh), Chuck Findley(Tp, Flh), Byron Stripling(Tp, Flh), George Bohanon(Tb), Eric Marienthal(As, Ss), Nelson Rangel(As, Ss, Fl), Ernie Watts(Ts, Ss), Bob Mintzer(Ts, Ss, Bcl), Tom Scott(Bs, Ts, Ss), John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Russell Ferrante(P), Dave Grusin(P), Gary Burton(Vib), Eddie Daniels(Cl), Phillip Bent(Fl) - 1. Oleo 2. My Man's Gone Now 3. Sing, Sing, Sing 4. Manteca 5. Blues For Howard 6. Cherokee 7. Blue Train 8. 'S Wonderful 9. Sister Sadie 10. GRP Band Introduction/Dave Grusin

東京でのライヴ公演としては考えられないくらい豪華なメンバーです。こんな素晴らしいライヴを観てみたかったと思います。ライヴにもかかわらず、音が非常にクリアーで、まるでスタジオ録音のよう。今回はスタンダードとジャズメン・オリジナルがいい配分だし、1枚目との曲のダブりも少し。6曲目の「チェロキー」の4人のトランペットの速吹きアンサンブルとソロは見事。アレンジは、マイケル・アベネ(1、9曲目)、デイヴ・グルーシン(2、5曲目)、エディ・ダニエルズ(3曲目)、ボブ・ミンツァー(4曲目)、ゲイリー・リンゼイ(6曲目)、トム・スコット(7曲目)。8曲目はデイヴ・グルーシンとラッセル・フェランテのピアノ・デュオ。当時はレーザーディスクでも出ていて、「ス・ワンダフル」がないだけで、その日の公演が映像で堪能できました。

2007/07/20

Folio/Barry Guy

1931
バリー・ガイといえば、ヨーロッパ・フリーのベーシストでは有名なんだそうですが、インプロヴィゼーションが半分弱あるにしても、ジャズには全然聴こえず、やっぱりこれらをふくめて現代音楽として聴くべきアルバムかな、と思いました。かなりシリアスなので、ここでのメインの読者の、ジャズファンには全然接点がなさそうなアルバムだと思います。ただネットで調べてみると、彼のこういう傾向の音楽の熱心なファンというのもいるようですね。


Folio/Barry Guy(B)(ECM New Series 1931)(輸入盤) - Recorded February 2005. Maya Homburger(Baroque Vln), Muriel Cantoreggi(Vln), Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond) - 1. Improvisation 2. Prelude - Ortiz 1 - Postlude 3. Folio Five 1 4. Improvised Commentary 6. Folio Five 2 7. Improvised Commentary 8. Folio Five 3 9. Improvised Commentary 10. Folio Five 4 11. Improvised Commentary 12. Folio Five 5 13. Memory 14. Ortiz 2

(06/01/25)ベースのインプロヴィゼーションが1、3、9曲目、バロック・バイオリンとベースのインプロヴィゼーションが5、7、11曲目にあって、現代音楽からECM的なインプロヴィせーションを指向しているように感じます。かなり硬質。オーケストラとの共演で21分にわたるドラマチックな展開の2曲目と、中心の「Folio Five」シリーズ。やや前衛的でもあり硬質で冷たい感触がつきまとい、かなりシリアスな現代音楽である事をうかがわせます。

GRP All-Star Big Band

Grpallstar
GRPオールスター・ビッグ・バンドのアルバムコメント手直し聴き1日目。とは言うものの、これだけのメンバーが揃っていたら、はっきり言って、何も書くことがないですよね。曲ごとにコメントをつけていくのもむなしいですし(笑)、ただ、これを聴け、と言うことしか出来ない感じがしています。このビッグ・バンド、レーザー・ディスクは別に2枚出ていたと思いましたが、CDでは3枚だけなんですね。ですので、特集の直しも早くできるので、半分横着、半分久しぶりに素晴らしいビッグ・バンドの演奏を聴きたくて、ちょっとこちらの方を聴いてみた次第。CDにはアレンジャーや、ソロの順番なども詳しく書いてあるので、それを見ながらでも、楽しめます。


GRP All-Star Big Band(GRP) - Recorded January 12, 1992. Eric Marienthal(As, Ts, Ss, Fl), Nelson Rabgel(As, Ts, Ss, Fl, Piccolo), Bob Mintzer(Ts, Bcl, Ss, Fl), Ernie Watts(Ts, As, Ss, Fl), Tom Scott(Bs, As, Ts, Ss), Arturo Sandoval(Tp, Flh), Randy Brecker(Tp, Flh), Sal Marquez(Tp, Flh), George Bohanon(Tb) John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Russell Ferrante(P), Kenny Kirkland(P), Dave Grusin(P), David Benoit(P), Lee Retenour(G), Dave Valentin(Fl), Gary Burton(Vib), Eddie Daniels(Cl), Alex Acuna(Per) - 1. Aregin 2. Blue Train 3. Donna Lee 4. Maiden Voyage 5. Sister Sadie 6. The Sidewinder 7. Seven Steps To Heaven 8. I Remember Clifford 9. Footprints 10. Manteca 11. 'Round Midnight 12. Spain

これだけのメンバーが集まって、しかもアレンジもマイケル・アベネ(1、5曲目)、トム・スコット(2-3曲目)、デイヴ・グルーシン(4曲目)、デヴィッド・ベノワ(6、8曲目)、ラッセル・フェランテ(7曲目)、ボブ・ミンツァー(9-10曲目)、ヴィンス・メンドーサ(11曲目)、チック・コリア(12曲目)らの手によるもの。ソロもスゴいですが、これだけのアレンジをする人もそれを難なく演奏してしまうミュージシャンたちもスゴい。曲もおなじみのジャズメン・オリジナルばかりなので、アレンジだけではなくて、曲も親しみやすい。GRPならではの物量作戦ですけれど、一度は聴いてみる価値があります。ゲイリー・バートンは3、11曲目に参加。 記憶では同日録画したレーザーディスクも当時出たのですが、何とこれがこのCDとはヴァージョン違い。

2007/07/19

Lamentate/Arvo Part

1930
今日紹介するアルバムは、ある意味一番ECMらしい現代音楽のアルヴォ・ペルトです。ECMが有名にしたと言ってもいい、その人。相変わらず現代音楽らしくない現代音楽。


Lamentate/Arvo Part(ECM New Series 1930)(輸入盤) - Recorded June 2004 and April 2005. The Hilliard Ensemble: Sarah Leonard(Soprano), David James(Counter Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Stephen Harrold(Tenor), Gordon James(Baritone), Alexei Lubimov(P), SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Andrey Boreyko(Cond) - 1. Da Pacem Domine 2-11. Lamentate

(05/10/09)エストニアの現代作曲家アルヴォ・ペルトの作品。1曲目が’04年の作曲でヒリヤード・アンサンブルによるア・カペラの6分弱の曲。ゆったりと進んでいく宗教音楽のような敬虔さを持っているサウンドの曲。2-11曲目が’02年の作曲のAlexei Lubimovのピアノとオーケストラによる作品。やはりゆったりとして荘厳ながらも、時々雷鳴が鳴っているようなパーカションの音と、ピアノが盛り上がりを見せます。珍しくドラマチック。 (05年11月23日発売)

Joined At The Hip/Bob James & Kirk Whalum

Bobkirk
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き11日目にして終了。サックスとの共演アルバムというと、自分にとってはデヴィッド・サンボーンとの「ダブル・ヴィジョン」が影響を受けやすい時期に聴いているため、やっぱりそのアルバムの方が印象が強いのですが、今回このアルバムを聴き返してみて、カーク・ウェイラムもなかなかやるな、と思いました。単にメロディアスではなくて、ある程度アグレッシヴなフレーズも垣間見せつつ、盛り上げ方がうまいな、と思いました。このあたりにリリースされたアルバムって、当時は忙しくてあまり聴いていなかったこともあります。今回久しぶりに聴いてみて、割と良かったでした。


Joined At The Hip/Bob James(Key) & Kirk Whalum(Sax, Vo)(Warner Bros) - Released 1996. Chris Walker(B), Billy Kilson(Ds), Jeff Golub(G), Leonald "Doc" Gibbs(Per on on 2-5, 9), Hiram Bullock(G on 2, 5, 8), Hilary James(Vo on 5), etc - 1. Soweto 2. Kickin' Back 3. Out Of The Cold 4. Deja Blue 5. Midnight At The Oasis 6. Tell Me Something Nice 7. Tour De Fourths 8. The Ghetto 9. The Prayer

カーク・ウェイラムとの名義によるアルバム。あまりバリバリとは吹かないテナーサックスですが、メロディアスなのでマッチしています。ボブ・ジェームス作は4曲(2、4、6-7曲目)、カーク作は3曲(1、3、9曲目)。渋いマイナー系統のレゲエで朗々と歌い上げていく1曲目、細かいキメが多く複雑だけれど心地よいファンクビートの2曲目、割とタイトなリズムの上を踊るサックスとキーボードの3曲目、マイナーで浮遊感のあるゆったりしたテーマとソロの4曲目、ヴォーカル入りのゴキゲンなポップスでせまる5曲目、徐々に盛り上がる切ないバラードの6曲目、ウキウキするようなファンクリズム、時に4ビートで盛り上げる7曲目、タイトなファンクとコーラスで盛り上げる8曲目、タイトルどおり、もしくはやや明るめのバラードの9曲目。

2007/07/18

Stella Maris/Trio Mediaeval

1929
今日はNew Seriesお得意の難解な現代音楽ではなくて、ソプラノ三声による12-13世紀の教会音楽(後半に現代音楽があるけれども、近い雰囲気)です。Trio Mediaevalは、透き通ったソプラノの声と、教会の反響音で、ひたすら精神が沈静化していくような雰囲気があります。


Stella Maris/Trio Mediaeval(ECM New Series 1929)(輸入盤) - Recorded February 2005. Trio Mediaeval: Anna Maria Friman(Soprano), Linn Andrea Fuglseth(Soprano), Torunn Ostrem Ossum(Soprano) - 1. Flos Regalis Virginalis 2. O Maria, Stella Maris 3. Quem Trina Polluit 4. Dou Way Robyn/Sancta Mater 5. Veni Creator Spiritus 6. Dum Sigillium 7. Beata Viscera 8-12. Sungji Hong: Missa Lumen De Lumine

(05/10/08)1-7曲目が12-13世紀の、大部分が作者不明のイギリスとフランスの賛美歌のようです。歌うメンバーも1-3人と曲によってかわるようです。ソプラノのトリオの声はエコーが効いていて、清浄かつ荘厳な感じ。サンクト・ジェロルド寺院での録音の良さを表わしています。8-12曲目の作者、Sungji Hongは’73年生まれの韓国の現代音楽家のようです。節回しが東洋的でもあり、複雑なのだけれど、やっぱり荘厳な感じ。

Flesh And Blood/Hirary James And Bob James

Hilarybob
ボブ・ジェームス共演・参加アルバムコメント手直し聴き10日目。今回はボブ・ジェームスの娘のヒラリー・ジェームスのデビュー作です。その後どんな作品を出しているか、大手通販で検索をかけてみたけれど、同姓同名のミュージシャンしか引っ掛からなかったです。その後もボブ・ジェームスのアルバムのバック・コーラスにはクレジットされていることもありますが、まだ実力的にはその程度、と言うことなのでしょうか。「親バカ」とまでは言うつもりはないですけれど、まあヴォーカリストとしても上手い方だとも思いますが、この世界でやっていくにはさらにプラスアルファがなければね、と、このアルバムを聴いていて思いました。


Flesh And Blood/Hirary James(Vo) And Bob James(Key) - Released 1995. Max Risenhoover(Ds), Michael Colina(Synth), Pino Palladino(B), Nick Moroch(G), Lee Ritenour(G), Harvey Mason(Ds), Leonard "Doc" Gibbs(Per), John Leventhal(G), Manu Katche(Ds), George Mraz(B), Maxine Neuman(Cello), Fareed Haque(G), etc. - 1. Shelter Me 2. Storm Warning 3. Just Like My Lover 4. After The Fall 5. Somebody Make Me Laugh 6. Oasis 7. Baby Plays Around 8. Up Into The Silence The Green 9. Flesh And Blood 10. We Could Make Such Beautiful Music Together

ボブ・ジェームスの愛娘、ヒラリー・ジェームスのデビュー・アルバム。ヴォーカルもけっこういいと思いますが、ボブ・ジェームスのアレンジやミュージシャンのバックアップが良かったからアルバムがよかったのかどうか、心配。この人、父親抜きでは、次のアルバムはどうか。ボブ・ジェームスのアルバムとして聴いてます。親娘での作詞作曲が3曲目、その他、ボブ・ジェームスが作曲に関わっている曲が8-9曲目。打ち込み系の曲も1曲目にありますが、多くの曲はドラムスやベースは入ってます。フォープレイのメンバー・プラス・アルファの曲も3曲目に。スタンダード集ということではなくて、やっぱりポップスのアルバムということになるのでしょう。やっぱり光るのはさまざまなミュージシャンの参加と、プロデュースだと思います。

2007/07/17

What Exit/Mark Feldman

1928
マーク・フェルドマンは昔JMTレーベルやその他いろいろなところで録音を残しているヴァイオリニストですが、ここではジャズ風にヴァイオリンを弾いているわけではなくて、あくまでも現代音楽/クラシック的なメロディや響かせ方をしています。それをピアノトリオが受けて、ECM的なフリー・インプロヴィゼーションのように、あるいは時に構築された世界を持ってくる、というような演奏が続きます。4ビートやジャズのイディオムが出てこないのですが、こういうのもジャズの精神はあると思ってます。メンバーもなかなかなんですが、やっぱり聴く人を選ぶアルバムかも。


What Exit/Mark Feldman(Vln)(ECM 1928)(輸入盤) - Recorded June 2005. John Taylor(P), Anders Jormin(B), Tom Rainey(Ds) - 1. Arcade 2. Father Demo Square 3. Everafter 4. Ink Pin 5. Elegy 6. Maria Nunes 7. Cadence 8. What Exit

(06/11/23)全曲Mark Feldmanの作曲。編成は比較的オーソドックスでも、スペイシーで蒼くて冷たいような、ECM的なフリー・インプロヴィゼーションに近いような雰囲気の曲も。でも主役のヴァイオリンは美しくて印象的。ベースのソロではじまり徐々に静かな起伏をつけながら、他の楽器も加わっていく自由な22分台もの1曲目、ヴァイオリン中心で、多少は温かみのあるやり取りの聴ける2曲目、静かでしっとりとしたフリー系の緊張感のある3曲目、弾みのついたようなフレーズが印象的で、勢いと静けさとが交互にくる4曲目、うねりのように混沌とした部分もある5曲目、淡い哀愁をたたえつつ緊張感もやや盛り上がりもある6曲目、しずかにゆったりと流れていくような7曲目、賑やかに展開する少々短めのタイトル曲の8曲目。

Stardust/Natalie Cole

Natariestar
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き9日目。今日の場合、彼をはじめフォープレイの面々が参加しているのは全19曲中14曲目だけなのですが、それでも参加は参加なので、掲載させていただきます。高校生ぐらいだった頃、こういうオーケストラやビッグバンド入りのLPの方が、トリオやソロのアルバムよりお買い得感が強い感じがして、参加人数が多いほど、得をしたと思った時期がありましたよ(笑)。そういうことを考えなくても、ここまで物量作戦でいけば、そしてナタリー・コール自身も、ヴォーカリストとしては定評があるので、豪華さで聴きごたえはあるかと思います。好みかどうかは別にしても。


Stardust/Natalie Cole(Vo)(Elektra) - Released 1994. (14曲目のパーソネル)Bob James(P), Hervey Mason(Ds), Nathan East(B), Lee Ritenour(G), Rafael Padilla(Per), etc. 1. There's A Lull In My Life 2. Stardust 3. Let's Face The Music And Dance 4. When I Fall In Love (Duet With Nat King Cole) 5. What A Difference A Day Made 7. Love Letters 8. He Was Too Good To Me 9. Dindi 10. Two For The Blues 11. If Love Ain't There 12. To Whom It May Concern 13. Where Can I Go Without You 14. Ahmad's Blues 15. Pick Yourself Up 16. If You Could See Me Now 17. Like A Lover 18. This Morning It Was Summe 19. Stay As Sweet As You Are

プロデュースが曲によってデヴィッド・フォスター(2、5、12、18-19曲目)、ジョージ・デューク(4、7、10、14、16曲目)、フィル・ラモーン(1、3、6、8-9、11、13、15曲目)、そしてジョージ・デュークとナタリーコールの共同で17曲目、と物量作戦です。しかも、オーケストラまたはビッグ・バンド付きのスタンダード集。ため息が出ます。何と全19曲で、78分もの収録時間がありますよ。基本的にはミディアムかバラードの曲が多い感じで、落ち着いたスタンダードのアルバムになっています。ここまでお金をかけられるアルバムも、ジャズでは(彼女はジャズ・ヴォーカリストだけではないと思います)珍しいことです。14曲目はボブ・ジェームスのアレンジでフォープレイがバックで参加。この曲だけサウンドはちょっと違いますね。

2007/07/16

J.S. Bach The Sonatas And Partitas/Gidon Kremer

1926
今日はNew Seriesお得意の難解な現代音楽ではなくて、バッハの2枚組です。バッハはある意味完成された、閉じられた空間の音を聴いているようで、安定感があり、安心感があります。それでもヴァイオリンのソロで複合的な旋律というか、多重録音でなしにどうやってあのサウンドを出しているのか、不思議でもあります。


J.S. Bach The Sonatas And Partitas/Gidon Kremer(Vln)(ECM New Series 1926/27)(輸入盤) - Recorded September 25-29, 2001 and March 10-15, 2002. - 1-4. Sonata No.1 In G Minor BWV1001 5-12. Partita No.1 In B Minor BWV1002 13-16. Sonata No.2 In A Minor BWV1003 17-21. Partita No.2 In D Minor 22-25. Sonata No.3 In C Major BWV1005 26-32. Partita No.3 In E Major BWV1006

(05/10/08)バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。CD2枚組の2時間11分に及ぶヴァイオリンのソロが展開されています。バロック音楽にある均整のとれた構成と安定したメロディラインで、落ち着いて聴けます。ヴィブラートを抑えて新鮮な表現なんだそうですが、私にはちょっと分からず。ある意味現代音楽の方で有名なGidon KremerがバッハのBWV1001-1006までをまとめて演奏していることに意義があるような気がしています。(05年10月19日発売)

Cool/Bob James & Earl Klugh

Bobcool
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き8日目。彼とアール・クルーとの共演も、これで3作目になるのかな、と感慨深いものがあります。最初の「ワン・オン・ワン」は評判になり、それが’79年の録音ですからね。それからこのアルバムまで13年も経っていますね。もう、時代はCDの時代に入ってますが、思ったのは、70分ほどの収録時間は、こういう系統の音楽ではちょっと長いかなあ、と思います。もちろんお得度でいけば、かなりお得なんですけれども(笑)。12曲も入っていると、個々の曲にコメントを入れて、ということがなかなかできにくくなりますね。ただ、このアルバムは流れで聴いていても、割といいと思いますが。

Cool/Bob James(P) & Earl Klugh(G)(Warner Bros) - Released 1992. Harvey Mason(Ds), Gary King(B), Leonard "Doc" Gibbs(Per), Ron Carter(B), Paul Pesco(G) - 1. Movin' On 2. As It hppens 3. So Much In Common 4. Fugitive Lite 5. The Night That Love Came Back 6. Secret Wishes 7. New york Samba 8. Handara 9. The Sponge 10. Terpsichore 11. San Diego Stomp 12. Miniature

10年ぶりのアール・クルーとの3枚目で、70分ほどの収録時間。12曲も入っています。ボブ・ジェームス作が4曲(4-5、10-11曲目)、アール・クルー作が4曲(1、6-7、9曲目)、2人の共作は3曲目。ほのぼのした曲もあれば、ちょっと渋めの曲もあり、なかなかいい感じ。半分がメロディアスで明るめ系。たぶん夏に出たアルバムだろうと思うので「Cool」なのかな、と思え、スムース・ジャズの流れから清涼感を運んでくれる感じがしています。やはりクラシック・ギターでフュージョンを演奏する先駆けだったので、そのサウンドが板についています。マイナーなファンクの2、4、8-9、11曲目、4ビートを含むちょっと複雑な進行の10曲目が全体の流れに彩りを添えています。こっちの方がアピールしてくるかも、とも思いますが。

2007/07/15

The Eleventh Hour/Evan Parker Electro-Accoustic Ensemble

1924
ECMのジャズ、といっても、これはエレクトロニクスも駆使した非メロディ系のジャズ(と言っていいのかどうかも分かりませんが)なので、けっこう毛色は変わっているとは思います。とは言うものの、このバンドもこれでこのレーベル3枚目。ある程度、特にヨーロッパでは需要があるのではないかと予想させます。意外にアコースティック楽器とのバランスや相性が良く、エレクトロニクスバリバリという感じはしませんが、聴き手は70分以上もの非メロディ空間を、どのように受け止められるかがポイントになろうかと思います。ホンのちょっと、メロディ的なものが出てきたときにはホッとしましたが、それもホンのチョットですし。そちら系が好きな人向けかな、やっぱり。


The Eleventh Hour/Evan Parker(Ss, Voice) Electro-Accoustic Ensemble(ECM 1924)(輸入盤) - Recorded November 2004. Philipp Wachs,amm(Vln, Live Electronics), Paul Lytton(Per, Live Electronics), Agusti Fernandez(P, Prepared P), Adam Linson(B), Lawrence Casserley(Signal Processing Instrument, Per, Voice), Joel Ryan(Sample and Signal Processing), Walter Prati(Computer Processing), Richard Barrett(Sampling Key, Live Electronics), Paul Obermayer(Sampling Key, Live Electronics), Marco Vecchi(Sound Projection) - 1. Shadow Play The Eleventh Hour: 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3 5. Part 4 6. Part 5

(05/10/09)エレクトロ-アコースティックアンサンブルとしては3枚目。エレクトロニクスを多用している割にはあまりそれっぽくないけれども一部ではかなり露出か。1曲目は17分にも及ぶ4人(Parker, Casserley, Ryan, Prati)での即興演奏。エヴァン・パーカーの循環呼吸奏法を利用した持続音で、森の中での鳥達のさえずりのような喧騒の状態が寄せては返すように続く場面も。ある種のフリーだけれども、これはこれで独特な雰囲気を持っています。タイトル曲の2-6曲目の組曲はエヴァンの作曲。これも一種のシリアスな非メロディ系のフリージャズ(しかも過激な)として聴けて、エレクトロニクスと言うよりは効果音や騒音の一種としての効果が得られる感じ。それがアコースティックの楽器と混ざり合って、絶妙なバランス。

Cool Nights/Gary Burton

Garycool
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き7日目。ゲイリー・バートンのGRPレーベルからのリーダー作ですが、共演者が豪華なことにまず驚きます。そしてサウンドは、淡々としていて非常に分かりやすい曲が多いです。パット・メセニーの曲を4曲も取り上げていて、パットはゲイリー・バートンのバンドにもいたことがあるのですが、逆にリーダーに影響を与えてしまっていた、と言えるかもしれません。その分かりやすい曲の中に、10曲目だけマイナー調のギターがソロをとる曲が、ちょっと沈んで聴こえます。それでも、この曲も、基本のメロディアスというところではクリアしているので、結果、アルバムとしての統一性はあると思います。


Cool Nights/Gary Burton(Vib)(GRP) - Released 1991. Bob James(Key), Bob Berg(Ts), Will Lee(B), Wolfgang Muthspiel(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Going Home 2. Cool Nights 3. With Mallets A Forethought 4. Tkae Another Look 5. I Never Left 6. Gorgoeous 7. Huba Huba 8. Hopscotch 9. Artifacts 10. The Last To Know 11. Farmer's Trust

豪華ゲストです。でも豪華すぎて、どちらかというとボブ・ジェームスのリーダー・アルバムにゲイリーバートンがゲスト参加したようなサウンドです。非常に聴きやすいサウンドではありますが。何とパット・メセニーの曲が4曲(2、4、10-11曲目)とボブ・ジェームスの曲が2曲(3、9曲目)も入っています。ゲイリー・バートンの曲はなく、他にはミッチェル・フォアマンの曲が2曲(1、6曲目)が目立つか。バイブラフォンのホンワカした音色と、ソロ自体がどの曲も分かりやすくて聴きやすいので、毒がない反面、BGMとしてはメロディアスだし、いいのかな、とも思います。タイトル曲の2曲目もマイナーファンク的な部分がありますが、基本はメロディアスな曲。スムース・ジャズの分野ですが、そこはこのメンバーなので、けっこういい感じ。

2007/07/14

「日経ベストPCデジタル」の休刊

今日、雑誌「日経ベストPCデジタル8月号」を買って読んでいたら、今号限りで休刊とのこと。この雑誌、パソコンデジカメなどの新製品紹介などの雑誌だったのですが、やっぱりネットなどの力に押されて部数が減ったのかな、と予想させます。もっとも、日経の雑誌の休刊の基準ってだいぶ高く、今でも数万部程度は出ているんじゃないかと思いますが、それを休刊させてしまうんだもの、時代は変わっていくよね、と思いました。ネットで「DIGITAL ARENA」に移行するそうですが。

この雑誌の創刊は’96年3月で、私がパソコンを最初に買ったのが’96年の夏。その頃からこの雑誌、読んでいたので、付き合いは長かったでした。何度か編集内容を変えながら、今まで続いていたので、残念かも。

その他にも、数年前まで時々コラムを書いていた「月刊ネットショップ&アフィリ」(この雑誌は「SOHOコンピューティング」「SOHOドメイン」など、何度も名前を変えた)もこの春、突然の休刊になってしまっているし、やっぱり雑誌業界は苦しくなっているのかな、という気もします。


(追記)「日経ベストPCデジタル」はその後「日経WIN PC」の増刊号として、年3回程度の不定期刊として復活しています。このぐらいのペースであれば、まだまだ買おうかな、と思っています。

The Return/Andrey Dergatchev

1923
このアルバム、ECM New SeriesではなくてECMの方から出ています。でもエレクトロニクス色はあってもジャズ色はなく、ジャンルをあえてあげるとすると、サウンドトラック(映画音楽)ということになるのでしょうか。過去にも映画の音声を追いかけた、そればかりのアルバムも出したりしていて、ジャンル分けには苦慮するのですが、いちおうジャズのカテゴリーには入れつつも、実態はそうではないことをご了承いただきたく。映画の場面もアルバムに掲載されていて、地味な映画のようですけれど、ECMって地味で渋い映画が好きみたいで、今までの他の映画もそうでした。その辺がこのレーベルらしくていいんじゃないかと思いますが。


The Return/Andrey Dergatchev(ECM 1923)(輸入盤) - Released 2005. Music by Andrey Dergatchev - 1. Underwater 2. Old Man 3. Shorty 4. In The Bedroom 5. The Road 6. Mugam 7. Titles-Run 8. Japan 9. Bekhtovo 10. Port 11. Mozart 12. Rehearsal 13. Culmination 14. Piano 15. Georgians 16. Final Titles 17. Rain

(05/10/09)ロシアの映画のサウンドトラック。特にミュージシャンのクレジットはなく、中にはセリフのみの場面もあったり、2曲目がロシアのIvan Benderovsky作のフォーク・ソング、11曲目がモーツァルトの曲。基本的にはエレクトロニクスを使用していて、効果音的な使われ方の部分もあります。エレクトロニクス的な効果は大きいですし、ヴォーカルも何曲かで聴けます。流れていくような穏やかなサウンドも特徴で、ちょっと神秘的な感じも。50分ほどで17曲詰め込まれていて、音楽のアルバムというよりは、セリフも比較的多く聞かれるため、いわゆるサウンドトラックとして聴くべきものかもしれません。7、16曲目はちょっとエキゾチックなリズムとメロディで押し出しが強い。8曲目は静かですが「日本」かどうか微妙な感じ。

J.S. Bach: Concertos For Two & Three Keyboards BWV1060, 1061, 1063/Bob James, Guher & Suher Pekinel

Bobpekinel
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き6日目。今回はクラシック(バロック音楽)のアルバムです。以前からクラシックのフュージョン・アレンジはよくやってきたのですが、クラシック畑に、しかもシンセサイザーで乗り込んで3枚目となりました。アドリブなどはたぶん入っていないと思いますが、オーケストレーションなどには独自のアレンジが入っているのではないかと思わせます。当時としては画期的だったんではないでしょうか。でも、クラシックとしてはいたんだったと思うので、それほどには売れなかったかと思いますが。それにしても、ボブ・ジェームスもバッハも好きなので、こういうアルバム、もっと出て欲しいなあ、とは思います。この後、クラシックシリーズは出てないようです。


J.S. Bach: Concertos For Two & Three Keyboards BWV1060, 1061, 1063/Bob James(Key), Guher & Suher Pekinel(P)(Sony) - Released 1989. 1. Concerto For 2 Keyboards & Synthorch In C Minor, BWV 1060 2. Concerto For 2 Keyboards & Synthorch In C Major, BWV 1061 3. Concerto For 3 Keyboards & Synthorch In D Minor, BWV 1063

ボブ・ジェームスのクラシックシリーズの3枚目。今度は クラシック畑のペキネル姉妹との共演盤。バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。クラシックのピアノと、シンセサイザーとミディ・シークエンスを駆使して、室内楽的オーケストレーションを演出しています。有名な曲が多いこともあり、うまく生ピアノの音とシンセサイザーの音が合わさっているところは見事。演奏内容はクラシックをはみ出してますが、純粋にバッハとして楽しめます。

2007/07/13

Nuove Musiche/Rolf Lislevand

1922
古楽なのだけれども現代やパーカッションの要素も取り入れて、それにとどまらないボーダーレスな作品。


Nuove Musiche/Rolf Lislevand(Archlute, Baroque-G, Theorboe)(ECM New Series 1922)(輸入盤) - Recorded October 2004. Arianna Savall(Triple Harp, Voice), Pedro Estevan(Per), Bjorn Kjellemyr(Colascione, B), Guido Morini(Org, Clavicord), Marco Ambrosini(Nyckelharpa), Thor-Harald Johnson(Chitarra Battente) - 1. Arpeggiata Addio 2. Passacaglia Antica 1 3. Passacaglia Andaluz 1 4. Passacaglia Antica 2 5. Passacagila Cromatica 6. Passacaglia Antica 3 7. Passacaglia Cantus Firmus 8. Passacaglia Celtica 9. Passacaglia Spontanea 10. Passacaglia Andaluz 2 11. Toccata 12. Passacaglia Cantata 13. Corrente 14. Corrente 15. Toccata 16. Ciaccona 17. Toccata Cromatica

邦題「天空のスピリチュアル」。作曲者不詳のものを含め、主に17世紀のいろいろな作曲家の古楽を、Rolf Lislevandがアレンジしたとのこと。使用楽器は古楽器が多いですが、あまり古楽を感じさせないような爽やかなサウンドの曲も。クラシック/古楽というよりはヒーリング・ミュージックに近い要素もあります。そしてバロックらしい深い味わいものぞかせ、パーカッションがクロスオーヴァーする雰囲気もあり。時にスパニッシュな曲も。(06年6月21日発売)

Double Vision/Bob James & David Sanborn

Doublevisio
ボブ・ジェームス共演・参加作品コメント手直し聴き5日目。彼がワーナー・ブラザースに移籍して、どんなことをやってくれるのかと思ったら、まずこのアルバムが出ました。聴きやすくて、当時はかなりヘヴィーローテーションだったと思います。今気が付くと、曲のテンポがミディアムからバラードにかけてで、アップテンポの曲がないんですよね。それでいてデヴィッド・サンボーンのメロディアスなサックスが心地よく、リズムもマーカス・ミラーとスティーヴ・ガッドですから、適度にファンクな場面も多かったりして、だからあまり軟弱な感じもしなかったのだろうと思います。ホント、こういうアルバムだったら、今でも色あせることなく、何回もかけて聴いてしまいますよね。


Double Vision/Bob James(Key) & David Sanborn(As)(Warner Bros) - Released 1986. Marcus Miller(B), Steve Gadd(Ds), Paul Milton Jackson, Jr.(G), Al Jarreau(Vo), Eric Gale(G), Paulinho Da Costa(Per) - 1. Maputo 2. More Than Friends 3. Moon Tune 4. Since I Feel For You 5. It's You 6. Never Enough 7. You Don't Know Me

ワーナー移籍第1弾は、デヴィッド・サンボーンとの共演アルバム。聴き流せるフュージョンかもしれないのですが、このアルバムは全体の音も良く、ミディアムテンポ中心で、サックスのソロが艶やかなので泣かせます。ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンの共作が3、6曲目、マーカス・ミラー作が1-2曲目。適度に落ち着いたファンクでその上をサックスがメロディアスに駆けめぐる1曲目、少し淡い感じのファンクですがマーカスの色が出ている2曲目、切ない哀愁のある、静かに包み込むような3曲目、アル・ジャロウのヴォーカルで穏やかで温かいバラードの4曲目、サンボーン作のミディアムでやはり落ち着きファンクの5曲目、ちょっと浮遊感も交えつつメロディアスに進む6曲目、バラードでサックスが朗々と歌う7曲目。

2007/07/12

Tati/Enrico Rava

1921
ベースレスのトリオでECMとくれば、もうやっぱりECM「らしい」サウンドがくるわけで、静かなバラードは多いですけれど、甘口ではありません。1曲目にスタンダードがきますが、淡々として吹いているにもかかわらず、どことなく緊張感が漂ってきます。名手ステファノ・ボラーニのピアノもよそで聴くピアノとは違って、ECMの世界の中にドップリとハマッてしまっているかのようで、しかも出てくるフレーズは静かながらタダモノではない雰囲気を感じさせます。あまり先鋭的すぎず、しかも知っている名前のミュージシャンでECMのサウンドに浸りたい方は、このアルバムから入ってみてもいいのでは。聴く人をある程度選ぶでしょうけれど。


Tati/Enrico Rava(Tp)(ECM 1921) - Recorded November 2004. Stefano Bollani(P), Paul Motian(Ds) - 1. The Man I Love 2. Birdsong 3. Tati 4. Casa Di Bambola 5. E Lucevan Le Stelle 6. Mirrors 7. Jessica Too 8. Golden Eyes 9. Fantasm 10. Cornetology 11. Overboard 12. Gang Of 5

全12曲中エンリコ・ラヴァ作は6曲(3、6-8、10-11曲目)。ポール・モチアン作も多め。比較的短い静かな作品が連なります。スタンダードを静かに耽美的に演奏する1曲目、ピアノとドラムスのデュオで静謐な感じの2曲目、優しいながらもはっきりしたメロディで語りかけるタイトル曲の3曲目、ステファノ・ボラーニ作の美しいメロディと幻惑されるピアノの4曲目、プッチーニの作品を静かで哀愁たっぷりに吹く(弾く)5曲目、浮遊感のあるメロディでちょっとスリリングな6曲目、けっこうアグレッシヴなやり取りの7曲目、控えめに語りかけてくる印象の8曲目、フリー・インプロヴィゼーションに近い感触の9曲目、やや弾む感じでダイナミックなノリの10曲目、フリーに近い展開の11曲目、しっとり優しいメロディの12曲目。(05年10月19日発売)

Two Of A Kind/Earl Klugh & Bob James

Twoofa
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し聴き4日目。このアルバムは思い出があって、まずLPで購入。それを手放した後に、輸入盤でCDが出ていたので、それを購入するも、音がかなり悪かった記憶があります。その後’96年に国内盤が出て、やっと音質的に満足いくものが出ました。以前はCDというと同じ音が出ると思っていたのですが、リマスターの違いにより、けっこう音質に違いが出てくるものだ、と分かったのが’90年代に入ってからでしたかね。なので、今でも定番作品は手を変え品を変え、同じアルバムでどんどん音質を良くして売る商法というのが、出てきたんですね。自分はよほどのことがない限り、同じものの買い換えはしないですが。


Two Of A Kind/Earl Klugh(G) & Bob James(P)(Manhattan) - Released 1982. Harbey Mason(Ds), Gary King(B), Leonald "Doc" Gibbs(Per), Sammy Figueroa(Per) - 1. The Falcon 2. Whiplash 3. Sandstorm 4. Where I Wander 5. Ingenue 6. Wes

2人のアルバムの第2弾ですが、こちらはアール・クルーの所属レーベルからの発売です。どちらかというと、こちらの演奏の方がマニアックな感じ。ストリングスこそ入っていませんが、2人のアルバムの中では、このアルバムが好みかも。ボブ・ジェームス作は2曲(1、5曲目)、アール・クルー作は3曲(3-4、6曲目)。静かにはじまりエキゾチックな哀愁を見せる、曇りから時々晴れ間が見えるような渋い展開の1曲目、ハーヴィー・メイソン作のマイナー系ファンクのノリの良さで進んでいく2曲目、薄暮の中をメロディが溶け込むようなバラードの3曲目、一転、明るいメロディとリズミカルなサウンドでせまる4曲目、やや静かできれいなメロディを運んでくる女性的な5曲目、すこし落ち着いたサウンドからファンクになっていく6曲目。

2007/07/11

ミロスラフ・ヴィトウスの新作のオーケストレーション

「ユニヴァーサル・シンコペーションズ2/ミロスラフ・ヴィトウス」(ECM)は、実際のオーケストラを使って録音をせず、彼の作ったサンプリングのソフト(音源)を使って、オーケストレーションをしています。このソフト(音源)を作るのに彼はかなりのお金を出したらしいのですが、市場には、今ではそれほど高くない額で(それでもひとつあたり10数万円するようですが)出回っているらしいです。

オーケストレーションは現代音楽の影響がかなりあるもので、ある意味無機的な要素も強いです。これにジャズ・ミュージシャンが絡んでも、ジャズ色が薄い曲が多く、やはり現代音楽の方に引っ張ってきている要素が強いというか、ジャズファンには聴く人を選ぶアルバムですね。

さて、その音です。人によっては人工的、奥行きがない、やはりサンプリングの音、などの意見も出ていることもありますが、私は現代音楽を比較的聴くことが多い(絶対量では少ないですが)こと、AVアンプなので、クラシックのコンサート・ホールのサラウンドをかけていること、自分の耳の問題、などもあって、けっこうリアルに響いて来ます。もっとも、リアルなオーケストラの生演奏なんて、今まで数回しか聴いたことがありませんけれど。

この意見、どっちが正しいんでしょうか。私は自分が満足行けば、特に論争をするつもりはないですけれど、意見が2つに分かれてしまっているので、気にはなっています。

Stages Of A Long Journey/Eberhard Weber

1920
このアルバムはシンフォニー・オーケストラとのライヴ盤なんですが、エバーハルト・ウェーバーのECMの過去の作品からセレクトされた曲が目立っています。特にアルバム・タイトルになっていた曲がいくつかあるので、まず彼を知るには、これを聴いてから、という方法もアリかな、と思うようになりました。ECMとしては珍しく2曲目が4ビートで展開していますし、また、少人数での演奏もちりばめられていて、変化に富んでいます。まあ、オーソドックスなファン向けではないですが、ECMが好きな人なら聴いてみてもいいのでは。


Stages Of A Long Journey/Eberhard Weber(B)(ECM 1920)(輸入盤) - Recorded March 2005. Gary Burton(Vib), Jan Garbarek(Ss, Ts), Rainer Bruninghaus(P), Marilyn Mazur(Per), Wolfgang Dauner(P), Reto Weber(Hang), Nino G.(Beat Box), SWR Stuttgart Radio Symphony Orchestra, Roland Kluttig(Cond) - 1. Silent Feet 2. Syndrome 3. Yesterdays 4. Seven Movements 5. The Colours Of Chloe 6. Piano Transition 7. Maurizius 8. Percussion Transition 9. Yellow Fields 10. Hang Around 11. The Last Stage Of A Long Journey 12. Air

(07/06/03)全12曲中Eberhard Weber作は7曲。過去のアルバム収録曲も多く、編成からしても集大成という感じのライヴ。豪華なゲストが入れ替わって演奏を繰り広げます。オーケストラは1、5、7、9、11曲目。変幻自在な展開で途中ラテンタッチになったりシャッフル系だったりの1曲目、カーラ・ブレイ作の珍しくアップテンポの4ビートでジャズしている2曲目、この後3-4曲目はデュオ、他の曲でもオーケストラが入り、起伏のある展開。3曲目は唯一のスタンダード。6曲目はピアノの、8曲目はパーカッションの、12曲目はベースのソロ。9曲目はスリリングなサウンドの部分も。変わった楽器でのトリオでファンク調の10曲目、壮大なドラマを感じるタイトル曲の11曲目。ゲイリー・バートンは1-2、5、7、9、11曲目に参加。 (07年6月20日発売)

Carnegie Hall Concert/Gerry Mulligan & Chet Baker

Carnegie
ボブ・ジェームズ共演・参加作コメント手直し聴き3日目。今日のアルバムの目玉はやっぱり、私が知る限りですが、一番早いジョン・スコフィールドの参加した録音ということではないかと。まあ、あまり露出度は高くないですけれど、それでもソロは彼にもまわってくるわけで、彼の個性的なギターの萌芽のようなものはみられます。そういう意味では貴重なアルバムではないかな、と思います。それにしてもCTIといえばクロスオーヴァーのイメージだったのですが、この3日間は割と4ビートジャズ的なもの(特に昨日と今日)のアルバムを聴きました。ちょっとCTIのイメージも変えなければな、と思った今日でした。


Carnegie Hall Concert/Gerry Mulligan(Bs) & Chet Baker(Tp)(CTI) - Recorded November 24, 1974. Bob James(Key), John Scofield(G), Dave Samuels(Vib), Ron Carter(B), Harvey Mason(Ds), Ed Byrne(Tb) - 1. Line For Lyons 2. Song For An Unfinished Woman 3. My Funny Valentine 4. Song For Strayhorn 5. It's Sandy At The Beach 6. Bernie's Tune 7. K.4 Pacific 8. There Will Never Be Another You

ジェリー・マリガン作の曲が5曲(1-2、4-5、7曲目)あるので、おそらく彼が中心。若き日のジョン・スコフィールドが演奏していて、オーソドックスですが、独特のタイム感覚とアウトぎみのフレーズは少し芽生えていました。ややアップテンポでのメロディアスな4ビートで、けっこう楽しくさせてくれる1曲目、哀愁があってボッサ的な8ビートリズム、時にラテンビートを刻む2曲目、有名な曲を渋めなバラードで演奏している、印象の強い3曲目、しっとりしつつもメロディアスでやや温かいバラードの4曲目、アップテンポでラテン的でもあり、突き進む5曲目、アップテンポで純4ビートジャズの底力を見せる5曲目、出だしのテーマはボッサのようで、途中はアップテンポの4ビートの6曲目、チェット・ベイカーのヴォーカルが印象的な8曲目。

2007/07/10

Oxymoron/Erkki-Sven Tuur

1919
旧ソビエト連邦系の現代音楽家の作品。どうしても20世紀現代音楽は無調が入り込むので、分かりやすいメロディがほとんどないのですが、サウンドの流れで聴いていると、流されるように時間の移動があって、心の中の色調がアルバムの色に染まっていくような、そんな感じもします。それにしても、ECMは現代音楽の録音には熱心ではあります。むしろヨーロッパなどでは売れているんじゃないでしょうか。そんな気がしています。


Oxymoron/Erkki-Sven Tuur(ECM New Series 1919)(輸入盤) - Recorded March 2003, and June 2006. Vox Clamantis, NYYD Ensemble, Olari Elts(Cond), Pedro Carneiro(Marimba), Estonian National Symphony Orchestra, Leho Karin(Cello), Marrit Gerrentz-Tranksmann(P) - 1. Salve Regina 2-4. Ardor 5. Dedication 6. Oxymoron (Music For Tirol)

(07/05/20)エルッキ=スヴェン・トゥールは20-21世紀エストニアの現代音楽家。’90年から’05年にかけての曲を収録。宗教的な印象の荘厳さを持った合唱と合奏のある温度感の低い現代音楽的な1曲目、打楽器的な作用のあるマリンバとオーケストラの沈んだ対比が印象的な2-4曲目、ピアノとチェロで間も生かされた東洋的(?)なフリーな部分もあるデュオの5曲目、管弦楽のアンサンブルで現代音楽的な余韻のある6曲目。

She Was Too Good To Me/Chet Baker

Chetshewas
ボブ・ジェームス共演・参加作コメント手直し2日目。そうなんですよね、この時期ボブ・ジェームスはCTIからアルバムを4枚出して、同レーベルの他のアルバムでも共演や、アレンジャーとしての参加が目立っていたときでした。このときCTIから4枚出たボブ・ジェームスのリーダー作は、彼自身が買い取って、Tappan Zeeという彼のレーベルからその後再発されるようになってしまったのですが。で、そのCTI、当時はジャズが一般的には売れなかった時代ですから、チェット・ベイカーその他、かなり有名なミュージシャンを豪華なメンバーで録音しています。売れるためのレーベルでもあったので、売れセンねらいは、あくまでも方針でした。結果、当時としては、という前提があるのですが、いいアルバム、目立つアルバムが多く残ることになります。


She Was Too Good To Me/Chet Baker(Tp, Vo)(CTI) - Recorded July, October and November 1974. Paul Desmond(As), Bob James(Key), Ron Carter(B), Jack DeJohnette(Ds), Steve Gadd(Ds), Dave Friedman(Vib), Hubart Laws(Fl), Romeo Penque(Fl, Cl), George Marge(Afl, Oboe), etc. - 1. Autumn Leaves 2. She Was Too Good To Me 3. Funk In Deep Freeze 4. Tangerine 5. With A Song In My Heart 6. What'll I Do 7. It's You Or No One

邦題「枯葉」。豪華なメンバーの演奏は、たとえ売れセンになってもいい。チェット・ベイカーの甘いヴォーカルも聴けるし、ストリングスが入る曲(2曲目)もあります。かなりジャズしていますが、ピアノはエレキ・ピアノ。まず「枯葉」でインパクトを出していて、やや元気で哀愁風メロディアスな1曲目、洋題のタイトル曲で甘いヴォーカルのバラードの2曲目、ハンク・モブレー作を、似た渋めの雰囲気で迫っているミディアムの3曲目、メロディアスかつ陽気でややアップテンポの4曲目、ここでもヴォーカルが出てくるややアップテンポの5曲目、次もヴォーカル入りでバラードの進行になっている6曲目、アップテンポで陽気なスタンダードを吹いていく7曲目。やっぱりチェット・ベイカーの存在感あり。ジャック・ディジョネットは5-6曲目に参加。

2007/07/09

Northbound/Iro Haarla

1918
ECMレーベルは一時期国内盤で出す割合が少なくなっていたのですが、最近また多くなりました。これもそのひとつ。でもリーダーの知名度、曲の内容などで、売れるのかどうか心配なところではあります。ジャンルとしてはジャズになっていますけれど、全曲と言って良いくらい、テンポがあいまいなゆったりしたバラード、そう、通常のバラード以上にゆったりしていて、その中を割とはっきりしたメロディがスペイシーに泳いでいく、といったイメージなんですね。ECMのサウンドとして割り切って買える方はいいんですが、中身を知らずに買うとちょっと危険かな、とも思います(笑)。ただ、国内盤のオビにはイロ・ハールラのハープ(ハーモニカではなくて、クラシックで使う、あれです)を弾いている写真もあるので、内容を勘違いして買う人は少ないとは思いますが。そういう意味ではECMファン向け、とはっきり言えるでしょうか。


Northbound/Iro Haarla(P, Harp)(ECM 1918) - Recorded September 2004. Trygve Seim(Sax), Mathias Eick(Tp), Uffe Krokfors(B), Jon Christensen(Ds) - 1. Avian Kinddom 2. Barcarole 3. With Thanksgiving 4. Time For Recollection 5. Waterworn Rocks 7. Veil Of Mist 8. Light In The Sadness 9. A Singing Water Nymph 10. Yarra, Yarra... 11. Northbound...

全11曲中、共作が2曲(インプロヴィゼーションか)の他はイロ・ハールラの作曲。ハープとピアノの掛け持ちで、しっとり北欧バラード系の異世界。ハープとホーンのまったりとした世界から自由な5人での演奏になる1曲目、スローではっきりしたテーマのメロディやソロが聴ける2曲目、静かに語りかけてくる10分台の3曲目、薄暮の中でフレーズが霧とともに舞うような4曲目、ホーンはアンサンブルを保ちつつ中盤でやや緊張感のあるフリー・サウンドの5曲目、ちょっとシリアスでも静かに進む6曲目、ベース以外の4人でのインプロヴィゼーションの7曲目、淡々とメロディが紡ぎ出される8曲目、ハープとサックスで語り合う9曲目、淡色系の空間が広がる10曲目、マイナー系でやや鋭く冷たい感じのタイトル曲の11曲目。(05年9月14日発売)

CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl

Ctisummer
またボブ・ジェームスの共演・参加作のアルバムコメント手直し聴きをしばらくやりたいと思います。このアルバムはCTIレーベルでのライヴで、スタジオ録音だと割とカッチリとアレンジも決まって演奏しているイメージが強いのですが、ここではやっぱりライヴならではの自由な感じがありますね。でも100分前後の長さ(CD2枚組)なので、割とお腹いっぱいになる感じもあります。曲は変化に富んでいるけれども、やっぱりライヴ向きの曲が選ばれているのでは。7曲目のみ「ある愛の詩」を含むメドレーで静かな感じがしましたが、フューバート・ロウズをフィーチャーしているんですね。これで各曲のクレジットが分かれば良かったのになあ、と思います。あと、やっぱりこの時代のサウンドだなあ、とも。


CTI Summer Jazz At The Hollywood Bowl(CTI) - Recorded July 30, 1972. Deodato(key), Jonny Hammond(key), Bob James(key), Ron Carter(B), Jack DeJohnette(Ds), George Benson(G), Airto(Per), Hank Crawford(Sax), Joe Farrell(Sax), Stanley Turrentine(Sax), Grover Washington, Jr.(Sax), Freddie Hubbard(Tp), Hubert Laws(Fl), Milt Jackson(Vib), Ester Phillips(Vo on 12-13) - 1. Grits Bowl 2. Inner City Blues/What's Going On 3. California Dreaming 4. First Light 5. Blues Force 6. Rock Steady 7. Theme From Love Story/Pavane/Fire And Pain 8. People Make the World Go Round 9. Funkfathers 10. Cherry 11. Bowl Full O'blues 12. Cherry Red 13. God Bless The Child

2枚組CD。これでもか、と言わんばかりの豪華メンバーで繰り広げられるライヴ。CTIなだけに売れ線のサウンドですが、個々のメンバーの演奏するフレーズを聴いてみると、かなり気合いが入っています。曲ごとのクレジットが書かれていないので、解説を見ないと誰のソロか分からず。ロン・カーターはエレキ・ベースを弾くことが多い。1、5、11曲目はブルース進行のジャズで攻めてくるのは、やっぱり緻密なアレンジを用意するのは大変なのかな、と思わせます。それでも2曲目は、マーヴィン・ゲイの曲でファンク、ただしこれも1発的要素はあります。3曲目のジョージ・ベンソンのアドリブ出まくりの曲が見事。その他、ソウル関係、CTIの諸作品から持ってきた曲などさまざま。ライヴなだけに、アドリブ全開の長い曲が多いです。

2007/07/08

CDをなかなか探せない

以前は私のCDは、ラックに楽器別、ミュージシャン別に揃えていて、あるものはレーベル別にもなっていました。ホームページを始めた’98年頃からは買った順番に置くようにしていて、それはそれでホームページを参照しながら、CDを探すのってそれほど難しくなかったんですね。

それがここ2-3年、だんだん置き場所がなくなってきて、とにかく隙間に詰め込んだり、前後2段積みにしたりしたものだから、訳が分からなくなり、お目当てのCDを探すのが容易ではなくなってきています(笑)。全体の枚数は数えたことはありませんが3千から4千枚ぐらいはあるんじゃないかと。

ここ数年、中古屋さんにはCDを処分してないんですけれど、いざ探すとなると、もう大変。今日もお目当てのCDがなかなか見つからず、ということになってしまいました。そろそろ置き場所も限界なので、また処分を考えなければ、と思っても、いったん処分したものを、また聴きたくなって、何枚か買いなおしたりもしたし、なかなか名案が思い浮かびません。

新譜を聴くのが好きなので、ある程度増えていくのは止むを得ないとは思うのですが。

Garden Of Eden/Paul Motian Band

1917
ポール・モチアンの実質エレクトリック・バンドですが、歴史はちょっと古く、Bambooレーベルで’92年にアルバムを出していて、その時はサックスに何とジョシュア・レッドマンも参加していました。その後Bambooレーベルがなくなって、Winter & Winterレーベルからもアルバムを出し、そして今回はECMレーベルから、ということになってます。4ビートっぽい曲も1-2、14曲目にありますが、ECMとしては珍しいことかも。それでも他の曲はノンビートだったりフリーに近いフレーズでベースが動いていたりと、やっぱりECMで出すだけのことはあるなあ、と思った次第です。まあ、どこから出していても、ポール・モチアンらしいといえばらしいですが。


Garden Of Eden/Paul Motian(Ds) Band(ECM 1917) - Recorded November 2004. Chris Cheek(Ts), Tony Malaby(Ts, As), Steve Cardenas(G), Ben Monder(G), Jakob Bro(G), Jerome Harris(B) - 1. Pithecanthropus Erectus 2. Goodbye Pork Pie Hat 3. Etude 4. Mesmer 5. Mumbo Jumbo 6. Desert Dream 7. Balata 8. Bill 9. Endless 10. Prelude 2 Narcissus 11. Garden Of Eden 12. Manhattan Melodrama 13. Evidence 14. Cheryl

エレクトリック・ビバップ・バンドですが、ここはこの名称を使用せず。メンバーも変更がありました。編成はやはり独特。ポール・モチアン作は全14曲中7曲。1-2曲目がチャールズ・ミンガス作で、特に1曲目の「直立猿人」は独特ながら4ビートで攻めているのは珍しいかも。2曲目も原曲の雰囲気は強いです。自作曲になると流れていくようなバラードタイプの曲や、スコンスコンとスネアがなりながら軽めに、しかもやや混沌として進んでいく曲が多く、やはり彼の本質はこちら方面なのかなと思わせます。ビートだかフリーだか分からないベースの音列の曲があって、特徴的。エキゾチックな6曲目も同傾向か。8曲目のスタンダードもマイ・ペースのバラード。そして13-14曲目はセロニアス・モンク作とチャーリー・パーカー作。(06年3月15日発売)

Trio Of Doom/John McLaughlin/Jaco Pastorius/Tony Williams

Trioogdoom
幻のスーパーグループの未発表音源を含む演奏、ということで、例えばジャコ・パストリアスならばどんな音源でも集めたい、という人も多いでしょうし、そういう人は買うでしょう。ただ、ここでは未発表の演奏も多いのですが、わずか40分弱のアルバムの中に、前半のライヴ録音と後半のスタジオ録音の曲がけっこうダブっていたり、失敗テイクも含まれていたり、と内容はマニアックな追っかけ向けかなと思わせる部分はあります。それでもこのメンバーだもの、買いだよね、とも思いますが。ですので、アルバムとしての完成度を追いかける人には不向きかも。ミュージシャンの演奏で楽しめるようでないと。実は発表されていた音源はスタジオ録音に拍手をオーヴァーダブしていたもの、ということでした。


Trio Of Doom/John McLaughlin(G)/Jaco Pastorius(B)/Tony Williams(Ds)(Columbia)(輸入盤) - Recorded March 3 and 8, 1979. - 1. Drum Improvisation 2. Dark Prince 3. Continuum 4. Para Oriente 5. Are You The One, Are You The One? 6. Dark Prince 7. Continuum 8. Para Oriente 9. Para Oriente 10. Para Oriente

(07/07/07) スーパーグループのライヴで、未発表音源は1-5、8-9曲目。1-5曲目がライヴで6-10曲目がスタジオの録音。全部で40分弱、ダブっている曲やテイク違いも多いですが、まあこのメンバーなので許せるかな、と思います。パワフルかつ変化があり、やや落ち着いたドラムソロの1曲目からはじまり、ジョンマクラフリン作のトンガったテーマから速射砲的アドリブ、アップテンポの4ビート的なアプローチでダイナミックにせまる2、6曲目、有名な曲をギター入りという変わったヴァージョンで聴かせている幻想的な3、7曲目、ファンク的な8ビートのノリのある4、8-10曲目(8-9曲目は途中で止まっている失敗テイクと思われる)、アップテンポでこれでもかと突き進んでいって、時にストップ・アンド・ゴーになる5曲目。

2007/07/07

Le Voyage De Sahar/Anouar Brahem

1915
このアルバムもけっこうマイナーな方なので、うれしいと言えばうれしいのですけれど、他に輸入盤でしか発売されなかった新譜の未聴盤が3枚、5月末で発売予定だった輸入盤のNew Seriesが3枚と、結局ECMを追いかけるものはECMから逃れられないのね(笑)、と思います。今回はチュニジア出身のウード奏者とフランスのミュージシャン2人で計3人の音楽。曲調はアヌアル・ブラヒム主導ですが、なかなか味わい深い世界です。


Le Voyage De Sahar/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1915) - Recorded February 2005. Francois Couturier(P), Jean-Louis Matinier(Accordion) - 1. Sur Le Fleuve 2. Le Voyage De Sahar 3. L'aube 4. Vague/E La Nave Va 5. Les Jardins De Ziryab 6. Nuba 7. La Chambre 8. Cordoba 9. Halfaouine 10. La Chambre, Var. 11. Zarabanda 12. Ete Andalous 13. Vague, Var.

邦題「サハールの旅」。全曲アヌアル・ブラヒムの作曲。楽器編成がフレンチ寄りで特殊なトリオということもありますが、エスニックとフレンチが混ざるやや薄暗い世界が展開しています。ややエスニックが勝っている感じ。淡々とした曲が多く、そのエスノチックな1曲目の出だしから、異国の地にての映画の音楽を想起させるような、不思議な感覚が漂います。哀愁の非常に強いメロディラインを持っているタイトル曲の2曲目が方向を決定付けているような気も。その後も濃淡をつけながら薄暮の世界は変わらずに、ゆっくりと淡々とした味付けで進んでいきます。そんな中で5、11曲目はやや明るいといえば明るめか。ちなみに7曲目の変奏曲が10曲目、4曲目前半の変奏曲が13曲目。通して聴くタイプのアルバムと思います。(06年4月19日発売)

Blood Pressure/George Colligan

Georgebloop
ジョージ・コリガンの自主レーベルから出していたアルバムということで、最近になってHMVで入手できることになり、うれしいです。ここではドラムスとベースを複数使って入れ替えているので、けっこうお金がかかっているんではないかとも思いますが、いろいろなメンバーのおかげで、大部分ピアノ・トリオのアルバムにもかかわらず、変化に富んだサウンドになっているのかな、と思います。もちろん、曲も14曲も入ってますけれど、けっこうこれまた変化に富んでいます。ただ、メカニカルで先端的なサウンドの曲が中心なので、メロディとか叙情性をジャズに求める人には、向いていないかもしれません。マニアックな1枚。


Blood Pressure/George Colligan(P, Synth)(Ultimatum Records)(輸入盤) - Recorded January 2006. Josh Ginsberg(B on 1-3, 7, 9, 14), Johnathan Blake(Ds on 2-3, 5-6, 14), Boris Kozlov(B 9-10, 12 and Electric 4-6, 11), EJ Strickland(Ds on 1, 7, 9-12), Vanderlai Pereira(Ds on 4), Jamie aum(Fl on 4), Meg Okura(Vln on 8) - 1. Rose Coloered Glass 2. Debonaire 3. Blood Pressure 4. Enjoy It While It Lasts 5. Nightmere 1 6. Interiors 7. Big Trouble 8. Kerry's Theme 9. Angry Monk 10. Old Oak Tree Up The Hill 11. Question? 12. Honestry 13. Flashback 1 14. Motivation

(07/07/06)全曲George Colliganの作曲で自主レーベルからの発売。相変わらずメカニカルで時に変拍子もあって鋭いピアノや作曲。1曲目はちょっと叙情的なワルツで、盛り上がりつつも味わいのある世界ですが、他にエレクトリックベースを使用しているファンクの曲もあったり、全14曲も、さまざまな音世界を垣間見ることができます。ピアノ・トリオがボトムのメンバーをいろいろ替えて演奏するのが主ですけれど、時にフルートやヴァイオリンも加わったり。やっぱりピアノはトンガリ系だと思うので、ピアノ・トリオでも都会的で先端的なサウンドを届けてくれます。そこが好みの分かれるところかも。3曲目のスピーディで変拍子なところ、4曲目のエレキ・ピアノを使ったメロディアスなラテン、フリーっぽい9曲目など、飽きさせません。

2007/07/06

Chonguri/Thomas Demenga

1914
Chonguri/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1914)(輸入盤) - Recorded August 2004. Thomas Larcher(P), Teodoro Anzellotti(Accordion) - Sulkhan Tsintsadze: 1. Chonguri Johann Sebastian Bach: 2. Das Alte Jahr Vergangen Ist 3. Harr Gott, Nun Schleuss' Den Himmel Auf Gasper Cassado: 4. Dense Du Diable Vert Frederic Chopin: 5. Nocturne In C-sharp Minor Op. Post. Gabriel Faure: 6. Romance Anton Webern: 7-9. Drei Kleine Stucke 10-11. Zwei Stucke Johann Sebastian Bach: 12. Ich Ruf' Zu Dir, Herr Jesu Christ Gabriel Faure: 13. Apres Un Reve Frederic Chopin: Nocturne In E-flat Major Op. 9/2 Franz Liszt: 15. La Lugubre Gondola Thomas Demenga: 16. Eine Kleine Erregung (Uber Berg Und Bach) Johann Sebastian Bach: 17. Meine Seele Erhebet Den Herrn Gabriel Faure: 18. Berceuse Darius Milhaud: 19. Vocalise^etude Pour Voix Elevees Thomas Demenga: 20. New York Honk

(06/08/12) 18世紀のバッハから19世紀のいろいろな作曲家の小品、そしてタイトル曲となる20世紀のSulkhan Tsintsadze作他、トーマス・デメンガ自身の作曲と多彩な小品集になっています。全20曲中7曲にはアレンジが加わっていて、この編成で演奏できるようにしたものなのでしょうか。それぞれの時代の特徴は出ていますが、親しみやすいのはバッハ、ショパン、フォーレ、リストなどの有名人の曲。不思議な取り合わせの作品。

愛の賛歌/リシャール・ガリアーノ・トリオ&ゲイリー・バートン

Galliano
ゲイリー・バートンが全面的に参加していたので購入したアルバム。やっぱりアストル・ピアソラの曲が半分入っているので、タンゴ色が強いのですが、淡い感じのサウンドにもなっています。それでいて、温かい雰囲気の曲もチラホラと混ざっていて、聴いていて心地よさがあります。メンバーがあまり気合を入れないで、ちょっと抑え気味に演奏している部分が多いのが、やっぱりベテランの味なのかな、と思わせる部分です。変則的、かつ純ジャズ的要素は低いにもかかわらず、けっこう聴かせてくれます。これは聴き込もうと思えば、それもできるし、リラックスしてながら聴きもできるのでは、と思わせるアルバム。


愛の賛歌/リシャール・ガリアーノ(Accordion)・トリオ&ゲイリー・バートン(Vib)(CAM Jazz)
L'hymne A L'amour/Richard Galliano(Accordion) Quartet Featuring Gary Burton(Vib)(Cam Jazz) - Recorded August 2006. George Mraz(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Milonga Is Coming 2. Triunfal 3. L'hymne A L'amour (If You Love Me) 4. Sinfonia 11 In G-moll, BWV 797 5. Soledad 6. Para Jobim 7. Operation Tango 8. Romance Del Diablo 9. Waltz For Debby 10. Il Postino

邦題「愛の賛歌」。全10曲中5曲がアストル・ピアソラの曲(1-2、5、7-8曲目)なので、この色調が中心。リシャール・ガリアーノ作も1曲(6曲目)で、タイトルが「ジョビンのために」。他に、エディット・ピアフの曲(3曲目)やバッハ(4曲目)、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」(9曲目)、映画音楽(10曲目)まであって多彩ですけれど、タンゴ関係の曲が多く、アコーディオンとヴァイブラホンがフロントなので、柔らかく、静かな雰囲気が前面に出ています。編成はジャズですけれども、やっぱりジャズというよりはタンゴ色がかなり強いかな。1曲目でその感じは強くします。ただ、ややあっさりした印象も。3曲目はフレンチジャズのような明るい雰囲気、バッハもフレンチジャズのワルツに、9曲目も温かい温度のジャズ・ワルツ。(07年6月20日発売)

2007/07/05

アンプDSP-AX2700のソフトウェア・アップデート

昨日、先日書いたヤマハのアンプDSP-AX2700のソフトウェア・アップデート(修理?)にヤマハのサービスの方に来ていただきました。ニュースの記事によれば出張修理は有償と書かれているものもありましたが、実際には無料でした。

サービスマンの方がアンプのメニューをいじって(ここのところは詳細は不明)サービスメニューにして、フロントにUSBメモリーを差し込み、待つこと20-30分ぐらい。それでアップデートは終わりです。ケースを開けることもなく、パソコンライクになり、オーディオも変わったなあ、と思いましたよ。パソコンに例えるとBIOSのアップデートのようなものだそうで、アップデートが途中で止まってしまうと大変なことになるんだそうです。

あと、注意点として、アップデートをすると、アンプの設定が初期状態に戻ってしまうので、イコライザーの設定などが、再度必要になることを付け加えておきます。

Passing Images/Frode Haltli

1913
これはNew Seriesではないので、クラシックではない、というだけで、編成はアコーディオン、トランペット、ヴィオラ、ヴォイスという何とも風変わりな編成です。当然、インプロヴィゼーションはあるだろうけれども、いわゆるジャズ色はなし。だからレーベル買いをしている人でなければ、なかなか手がつけにくいのではないだろうか、とも思います。ある種のヒーリング・ミュージックのように聴こえる曲もあれば、ちょっとアヴァンギャルドのタッチの演奏もありで、そこがECMらしいところかも。ただ、総じて緩やかに低音楽器がなく流れていくので、聴く人を選ぶアルバムになろうかと思います。


Passing Images/Frode Haltli(Accordion)(ECM 1913)(輸入盤) - Recorded December 2004. Arve Henriksen(Tp), Garth Knox(Viola), Maja Solveig Kjelstrup Ratkje(Voice) - 1. Psalm 2. Inter 3. The Letter 4. Lude 5. Vandring 6. Pre 7. Jag Haver Ingen Karare 8. Lyrisk Vals 9. Passing Images 10. Vals

(07/03/06)参加メンバーのインプロヴィゼーションやトラディショナルもありますが、半分強はFrode Haltliの作曲(1、3、5-6、8、10曲目)。参加メンバーに低音楽器やパーカッション関係がなく、クラシックのようにゆるゆると切ない哀愁のある北欧的なサウンドが続きます。東洋的な感触も少し。2、4曲目では楽器を叩く音があるけれども、あとは総じて、音的に高めの部分が静寂の中を流れていく感じの、ちょっと間違えればヒーリング・ミュージックか、それよりは硬質な世界が漂っています。どの曲がどうかというよりは、流れにまかせて各曲のサウンドカラーの微妙な違いを楽しんだり、聴き流したりしていくのがいいのかも。それでも4曲目はけっこうアヴァンギャルドな世界。タイトル曲の9曲目もスペイシーでミステリアス。

ロマンチック街道の彼方/ウォルター・ラング・トリオ

Walterroman
ウォルター・ラングのトリオは、以前M&IからECMの曲を集めたカヴァー・アルバムを出していたので、これがけっこういいなと思っていました。そして、今回。購入にはちょっと、ためらいがあったんですけれども。確かに聴きやすくて上品なピアノ・トリオではありますね。クラシックが題材というのは私も好きで、こういう曲をどう料理してくれるかな、というのが興味があります。タイトルからして主にドイツに主題を持ってきたのかな、と思わせます。聴きやすい、ある意味澤野工房的なサウンド。曲も変化に富んでいるし飽きないのだけれど、なぜか何回か聴いたのですが、頭の中(あるいは上)を、流れるように時間が過ぎていってしまいます。無難なのか聴き込みが足りないのか。


ロマンチック街道の彼方/ウォルター・ラング(P)・トリオ(M&I)
Romantische Strasse/Walter Lang(P) Trio(M&I) - Recorded January 15, 2007. Nicholas Thys(B), Rick Hollander(Ds) - 1. Kein Schoner Land 2. Mondschein Sonate 3. My Romance 4. Wasted On The Way 5. Silver Shimmering Snowflakes 6. September Song 7. Guten Abend, Gute Nacht 8. 36th-10th 9. Up On The Roof 10. Pathetique 11. E De Deus

洋題「Romantische Strasse」。ドイツのクラシック作品(2、7、10曲目)や民謡(1曲目)などが中心ですが、ウォルター・ラングの作曲も5曲目、ベースのニコラス・タイズの曲も8曲目にあったり、9曲目はキャロル・キングの曲だったり11曲目はイヴァン・リンスの曲だったり。これらが渾然一体となって彼らのちょっと上品でメロディアス、味わいのあるピアノ・トリオ・サウンドになっています。彼らのキャラクターで、クラシカルな曲をあまりジャジーにならずに料理した部分もあれば、品の良さのあるメロディアスな部分もあったりしますが、ちょっと上品すぎるかな、と思われる部分も。澤野工房の作品の系列に近いと言えるかも。ベートーベンの2曲目「月光」、10曲目「悲愴」はなるほどと思います。スタンダードの3、6曲目も、なかなかです。(07年6月20日発売)

2007/07/04

小学校時代の友人亡くなる

たった今、当時の小学校の先生(もうすぐ80歳になられます)から電話が入ってきて、当時の仲良くしていた同級生が先月、癌で亡くなっていたことを知らされました。

相模原市の小学校時代の友人で、私が6年の3学期に川崎市に転校してしまったのですが、中学に入ってからも何度か泊りがけで何人かで遊びに来てくれた記憶があります。

実は半年前に、先生からその友人が癌であることを告げられ、勇気づけるよう、連絡とって欲しい、との事だったのですが、メールを2-3度打っても返事が来なかったので、それっきりになっていました。手術が成功したかと思っていたんだけれどもなあ。

疎遠になっていた時期もあったけれど、昔の大切な友人のひとりには変わりありません。秋にはお墓もできるとのことで、そう遠くもない距離だし、行って来ようかと思っています。でも、まだ逝くには若すぎますよね。40代半ばですから。

Honegger/Martinu/Bach/Pintscher/Ravel/Frank Peter Zimmermann/Heinrich Schiff

1912
このCDはヴァイオリンとチェロとのデュオ集で、バッハから21世紀の現代音楽までと、幅広い構成。ECMだと、作曲家ごとに1枚のアルバムを作ることよりも、1枚のアルバムで何人かの作曲家を新旧取り混ぜて紹介する方が目立っていますね。レーベルの方針なのでしょうか。クラシックの方が好みな私にはやっぱりバッハが一番安定して聴こえるのですが。


Honegger/Martinu/Bach/Pintscher/Ravel/Frank Peter Zimmermann(Vln)/Heinrich Schiff(Cello)(ECM New Series 1912)(輸入盤) - Recorded August 2004 and January 2005. - 1-3. Auther Honegger: Sonatine 4 For Violin And Violoncello In E Minor 4-5. Bohuslav Martinu: Duo For Violin And Violoncello No.1, H.157 6. Johann Sebastian Bach: Canon Alla Duodecima In Contrapunto Alla Quinta 7. Matthias Pintscher: Study 1 For "Treatise On The Veil" 8. Johann Sebastian Bach: Canon In Hypodiapason (Canonn Alla Ottava) 9-12. Maurice Ravel: Sonata For Violin And Violoncello

(06/10/07)18世紀のバッハから21世紀のMatthias Pintscherの作品まで、ヴァイオリンとチェロの曲を集めて演奏したもの。他に20世紀前半ではAuther Honegger、Bohuslav Martinu、Maurice Ravelの曲があり、この頃の作品はまだある程度聴きやすい面があります。バロックからクラシックを経て、現代音楽に近づきつつある構図も読み取る事ができます。個人的にはバッハが一番落ち着いて聴け、Pintscherはやはり現代音楽。 (06年10月25日発売)

ライヴ・イン・ヨーロッパVol.2/ヨアヒム・キューン/ダニエル・ユメール/ジャン・フランソワ・ジェニー・クラーク・トリオ

Joachimlive2
ピアノ・トリオというと、普通はビル・エヴァンス・トリオとか、キース・ジャレット・トリオが最右翼に上がってくるのではないかと思いますが、フリー寄りの三位一体的なインパクト、という点では、私はヨアヒム・キューンのこのピアノ・トリオが、一番印象に残ってます。残念ながらすでにベースのジャン・フランソワ・ジェニー・クラークが亡くなっているので、再現は出来ませんけれど、今回世界初登場の音源が出てきました。このトリオは自在に変化していくことが特徴なので、ライヴがやっぱりいいと思います。それにしてもスゴいパワーやコンビネーションだし、アドリブですね。スタンダードをやっているわけでもなく聴きやすいわけでもないので、何だこれは、と思う人もいるかもしれませんが。


ライヴ・イン・ヨーロッパVol.2/ヨアヒム・キューン(P)/ダニエル・ユメール(Ds)/ジャン・フランソワ・ジェニー・クラーク(B)・トリオ(Another Side Of Jazz)
Live In Europe Vol.2/Joachim Kuhn(P), Daniel Humair(Ds), Jean Francois Jenny-Clark(B)(Another Side Of Jazz) - Recorded 1992 -1993. - 1. Zerkall 2. Guylene 3. Sensitive Details 4. Hanging Out In Calcutta 5. Para

統制されたフリージャズ(と言うのは変ですが)で世界最強のピアノトリオのライヴ。3-5曲目はヨアヒム・キューン作、1曲目はジェニー・クラークとの、2曲目はダニエル・ユメールとの共作で、パワーは強力。時に4ビートになる場面のシャープさも見事。ピアノとベースとのユニゾンのテーマから4ビートになったかと思いきや、ヘヴィーなファンク的な展開になっていく変幻自在な1曲目、慌しいハイスピードのテーマから、自由度の高い掛け合いとも言えるアドリヴの部分に入っていく、実験的な部分もある18分に及ぶ2曲目、ちょっと硬質感のあるワルツのバラードが印象的な3曲目、ミディアムなベースのフレーズの上を暴れ回る場面もある、時に静かな場面も見せる4曲目、ミステリアスなテーマだけれど骨太な17分台の5曲目。(07年6月20日発売)

2007/07/03

Jumping The Creek/Charles Lloyd

1911
チャールス・ロイドはエキゾチックでホンワカしたサックスを吹く、円熟した境地に達したミュージシャンかと思いきや、このアルバムの7曲目、10曲目あたりでけっこうハードな演奏を繰り広げていて、見直した面があります。しかも、ECMにしては珍しく、これらの曲で4ビートの場面もあります。さすがにこういうメンバーだもの、抑え切れなかったかな、とも思うのですが、やっぱり温度感自体は低く、メンバーの不思議なサウンド・バランスが面白いところです。でも、やっぱりこういうのはマニアックなサウンドなのだろうなあ、と思いつつ。

彼はECMにはアルバムをけっこう吹き込んでいて、過去のアルバムでのメンバーの変遷は以下の通り。

ECM 1398 Fish Out Of Water / Bobo Stenson(P), Palle Danielsson(B), Jon Christensen(Ds)
ECM 1465 Notes From Big Sur / Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Ralph Peterson(Ds)
ECM 1522 The Call / Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds)
ECM 1557 All My Relations / 同上
ECM 1635 Canto / 同上
ECM 1674 Voice In The Night / John Abercrombie(G), Dave Holland(B), Billy Higgins(Ds)
ECM 1734 The Water Is Wide / Brad Mehldau(P), John Abercrombie(G), Larry Grenadier(B), Darek Oles(B), Billy Higgins(Ds)
ECM 1784 Hyperion With Higgins / 上記からDarek Oles(B)が抜ける
ECM 1832/33 Lift Every Voice / Geri Allen(P), John Abercrombie(G), Marc Johnson(B), Larry Grenadier(B), Billy Hart(Ds)
ECM 1878/79 Which Way Is East / Billy Higginsとのデュオ

けっこう豪華な参加ミュージシャンですね。


Jumping The Creek/Charles Lloyd(Ts, As, Targato)(ECM 1911) - Recorded January 2004. Geri Allen(P), Robert Hurst(B), Eric Harland(Ds, Per) - 1. Ne Me Quitte Pas 2. Ken Katta Ma Om 3. Angel Oak Revisited 4. Canon Perdido 5. Jumping The Creek 6. The Sufi's Tears 7. Georgia Bright Suite 8. Come Sunday 9. Both Veils Must Go 10. Song Of The Inuit

全10曲中8曲はチャールス・ロイドの作曲。このメンバーでもおおむねECMサウンドに支配されます。沈むような、そして内面と向かい合っている13分台の1曲目、ドラムスの軽いジャブをバックにホーンが出てピアノが出て、と小手調べのような2曲目、大河の流れのようにゆっくりと動いていく3曲目、不思議な不安感からカッチリとしたリズムに発展する4曲目、ドラムスをバックに冷めたやり取りが聴かれるタイトル曲の5曲目、アルコのベースをバックに異世界に迷い込んだエキゾチックさの6曲目、自由なフォーマットながら4ビートになって13分台のジャズとして盛り上がっていく7曲目、しっとりと落ち着いた世界が広がる8曲目、ドラムスのみバックでサックスを聴かせる9曲目、自由にそして激しく燃え上がっていく10曲目。(05年4月21日発売)

Still Crazy After All These Years/Paul Simon

Paulstill
ポール・サイモンのアルバムなので、ポップスなのですが、豪華なジャズ(フュージョン)・ミュージシャンを使っていて、ちょっと紹介してみたくなりました。私のミュージシャン特集にマイケル・ブレッカーとボブ・ジェームスが絡んでいるということもあるけれど、あと、何と8曲目のホーン・アレンジはデヴィッド・マシューズなんですね。非常に豪華です。若い頃好きだったアルバムのひとつで、ここからフュージョン、ジャズへと私は流れてきました。後に彼はアフリカン・サウンドの方へ傾いていきますが、シティ・ポップスとでも言うべきか、この時代の彼の音楽が今でも焼きついています。


Still Crazy After All These Years/Paul Simon(Vo, G)(Warner Bros) - Released 1975. Barry Beckett(P), David Hood(B), Roger Hawkins(Ds), Mike Brecker(Sax), Pete Carr(G), Ralph MacDonald(Per), Joe Beck(G), Jerry Friedman(G), Tony Levin(B), Steve Gadd(Ds), Ken Asher(P), Hugh McCracken(G), John Tropea(G), Toots Thielmans(Harmonica), Richard Tee(P), Gordon Edwards(B), Grady Tate(Ds), Bob James(P), Dave Sanborn(Sax), Eddie Daniels(Sax), Phil Woods(Sax), etc. - 1. Still Crazy After All These Years 2. My Little Town 3. I Do It For Your Love 4. 50 Ways To Leave Your Lover 5. Night Game 6. Gone At Last 7. Some Folk's Lives Roll Easy 8. Have A Good Time 9. You're Kind 10. Silent Eyes

邦題「時の流れに」。マイケル・ブレッカーが1、7曲目に、ボブ・ジェームスが7、8曲目に参加。またボブは、1、3曲目でアレンジを担当。1曲目はけっこう複雑な曲。渋くて深い間奏アレンジで、その後飛び出すようにマイケル・ブレッカーのソロが。2曲目はサイモンとガーファンクルとしての録音。久々の2人による録音で、流れに任せて徐々に盛り上がりながら一気にエンディングに向かう、珍しい曲。4曲目は、スティーヴ・ガッドの独特なドラミングが特徴。6曲目はリチャード・ティーのピアノにゴードン・エドワーズがベースの元気いっぱいの曲。8曲目は4拍子と3拍子が交互にあらわれて、面白い曲。曲の最後にサックスのみのソロが爆発しますが、これはフィル・ウッズによるもの。10曲目もエンディングにふさわしいサウンド。

2007/07/02

J.S. Bach/The Sonatas And Partitas/John Holloway

1909
今回はバッハで有名どころ。しかし、バッハの「ソナタとパルティータ」は最近全く同じ演奏が(アプローチは全然違いますが)出たというのに、それでも出してしまうのがこのレーベルらしいかな、と思えます。


J.S. Bach/The Sonatas And Partitas/John Holloway(Baroque Vln)(ECM New Series 1909/10)(輸入盤) - Recorded July and September 2004. - 1-4. Sonata No.1 In G Minor BWV1001 5-12 Partita No.1 In B Minor BWV1002 13-16. Sonata No.2 In A Minor BWV1003 17-21. Partita No.2 In D Minor BWV1004 22-25. Sonata No.3 In C Major BWV1005 26-35. Partita No.3 In E Major BWV1006

(06/11/18)実はECM1926/27でGidon Kremerが全く同じ曲を演奏(あちらは普通のヴァイオリン)しているのですが、こちらの方がバロック・ヴァイオリンを使用していて温かみがある感じで、素朴ささえ忍ばせています。どちらも聴けばバッハの作品というのがすぐ分かるのですが、Kremerの作品の方が鬼気せまる感じや現代的な解釈を感じる部分もあります。優劣はつけがたいけれど、こちらの方が温度感の高さで気軽に聴ける雰囲気。

2007/07/01

手持ちのECMのCDは813枚

今日、朝起きて、まず「<ジャズCDの個人ページ ECM Blog」の7月分のインプット。もう1900番台に入っているので、まだ出ていない番号のものもチラホラあります。今後は番号順のアップはだんだん難しくなっていくのだろうなあ、と思います。それよりも、追いついたら、毎日更新しなくていいと思うと、そちらの方に期待してしまいます。もう2年以上だもんなあ。たぶん、終わるのは9月の上旬頃では。

今までのインプット数がブログに出ているので、あとインプットしていないものも数えたら、ECMのCDは合計で813枚(今日もう1枚届くので814枚になります)持っていることになります。これは2枚組、あるいはそれ以上のものも1枚とカウントした枚数です。このところ新譜ラッシュなので、けっこうありますね。いちおうCDで出たものは、全部持っていると思います。

逆に、ECMのアルバムコメント手直しが終わった昨年5月の時点では、約800枚と思っていたのが、実際にはもっと少なかったことが分かります。まあ、これぐらいの誤差だから、いいか(笑)。このECMのCD、1枚2,500円換算として、200万円ぐらいになってしまいますね。これを他のことに使うなり、貯金するなりしていたら、と思っても、自分の場合、これが一番幸せな道なのかも。20年ぐらいポツポツと買い足していたものですからね。アルバムコメントの出来については、「さあ」としか言えないのですが、ハンパではない時間はかかっています。

Electra/Arild Andersen

1908
今日のアルバムはけっこう壮大な舞台音楽という感じで、エレクトロニクスと生音を合わせ、エキゾチックな異国情緒も出していて、聴いていて面白いと思いました。ここでもジャズというよりは(例によりジャズ的なビートはない)、「エレクトロニカ」に近い要素があるのかもしれませんが、生音もけっこう楽しめます。Eivind Aarsetのギターが聴けて、同時にSavina Yannatouのヴォーカルが聴けるようなアルバムは他では存在しないでしょう。Arve Henriksenも尺八に影響を受けたトランペットというのが変わっています。ただ、やっぱりその特殊性から、アリルド・アンデルセンのファンかECMのファンなど、聴く人をある程度選ぶことになるのはやむを得ないかもしれませんが。


Electra/Arild Andersen(B, Ds Prog)(ECM 1908) - Recorded 2002 - 2003. Eivind Aarset(G), Paolo Vinaccia(Ds, Per), Patrice Heral(Ds, Per, Voice), Nils Petter Molvaer(Ds Prog), Savina Yannatou(Vo), Chrysanthi Douzi(Vo), Elly-Marina Casdas(Cho), Fotini-Niki Grammenou(Cho) - 1. Birth Of The Universe 2. Mourn 3. The Big Lie 4. Chorus 1 5. Electra Song Intro 6. Electra Song 7. Electra Song Outro 8. Chorus 2 9. 7th Background 10. One Note 11. Whispers 12. Divine Command 13. Clytemnestra's Entrance 14. Loud Sound 15. Chorus 3 16. Opening 17. Chorus 4 18. Big Bang

全曲アリルド・アンデルセンの作曲。時間をかけて作りこまれた、ギリシャの作品「エレクトラ」の舞台音楽とのこと。スゴいメンバー。曲によって参加メンバーが異なります。エレクトロニクスも効果的に多用していますが自然の音の楽器とのバランスがうまくとれています。ギリシャチックでもあり、エキゾチックで幻想的な舞台が目の前に現れる感覚。古代を現代的な音で表現しようとするのが成功している感じ。全体的にはゆったりした感じですが、3、13、16(の一部)曲目ではビートの効いた曲があらわれます。9曲目もプログラミングと生のドラムスで。4、15、17曲目ではパーカッションのせいかインド的な雰囲気も。個人的にはサヴィーナ・ヤナトゥーが歌を歌っている4、6-8、15、17曲目あたりにギリシャ的な感傷を。(05年5月21日発売)

LOVE/鈴木重子

Shigekolove
鈴木重子という歌手、不思議な雰囲気を持っている人で、いわゆるオーソドックスなジャズのスタンダードなどをバリバリと歌うタイプではなくて、今回のようにポップスやロックの曲などをフォーキーなアレンジや、ストリングスのアレンジなどで、淡々と歌いかけてくるような人です。純ジャズという立場からすると、ジャズ・ヴォーカリストとしての序列からは外れているようですが、ノラ・ジョーンズ(ちょっと雰囲気は違いますけれども)のように、ジャズから外れて、もっと広い層にアピールする力がありそうです。それが証拠に、このアルバムで10枚目。今回もどれだけ一般のファンにアピールするのかな、と聴いていて思いました。確かに癒し系ですね。


LOVE/鈴木重子(Vo)(Novus-J)
LOVE/Shigeko Suzuki(Vo)(Novus-J) - Released 2007. Asuka Kaneko(Vln, Viola on 1, 4,-5, 7, 10), Febian Reza Pane(P on 4-5, 7-8, 10), Norihito Nagasawa(G on 3-7), Masayoshi Furukawa(G on 1-2, 9), Ryo Watanabe(Per on 2-7), Matsumonica(Harmonica on 3), Asuka Kaneko(Cho on 1), Asuka Kaneko Strings Quartet(On 2), Asuka Kaneko Strings Orchestra(On 10) - 1. Your Song 2. Every Breath You Take 3. Luka 4. O Circo Mistico 5. Kaze Wo Atsumete 6. Raindrops Keep Fallin' On My Head 7. Shape Of My Heart 8. So Far Away 9. Hikari Furu 10. Love

鈴木重子の10作目のアルバム。ポップスやロック系の曲がほとんどで、彼女の作詞作曲も9曲目にあり、これは日本語の曲(他に5曲目も日本語)。彼女の持ち味のささやくような叙情感のある歌い方では、ジャズをストレートにいくよりも、こういう曲をピアノ、アコースティック・ギター、ストリングスなどで、しかも控えめな編成で淡々と歌っていくのが向いているし、定着してきた感じですね。当然ながらベースとドラムスはなし。エルトン・ジョン、スティング、スザンヌ・ヴェガ、バート・バカラック、キャロル・キングなどの曲があり、タイトル曲の10曲目はジョン・レノンの作曲。むしろジャズ・ファンよりはポップス・ファンに広く受け入れられる作風かも。フォーキーな部分に入り込んでいって、癒しとか、安らぎとか、そういう部分があります。(07年6月20日発売)

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