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2007/04/30

Lift Every Voice/Charles Lloyd

1832
Lift Every Voice/Charles Lloyd(Ts, Fl)(ECM 1832/33) - Recorded January and February, 2002. Geri Allen(P), John Abercrombie(G), Marc Johnson(B), Larry Grenadier(B), Billy Hart(Ds) - 1. Hymn To The Mother 2. You Are So Beautiful 3. Amazing Grace 4. East Virginia, West memphis 5. What's Going On 6. Angel Oak 7. Te Amare 8. I'm Afraid 9. Hafez, Shattered Heart 10. Rabo De Nube 11. Blood Count 12. Go Down Moses 13. Bayond Darkness 14. Nocturne 15. Wayfaring Stranger 16. Deep River 17. Lift Every Voice And Sing 18. Prayer, The Crossing

CD2枚組で全18曲。7曲がチャールス・ロイドのオリジナルで、トラディショナルも4曲あります。他にエリントンの曲やマーヴィン・ゲイらの曲もあり、シルヴィオ・ロドリゲスの曲も2曲。牧歌的というか内省的なサックスも相変わらずですが、参加メンバーの顔ぶれもスゴく、彼らがリラックスして演奏している風景もけっこう印象的。ノンビート的に感じられる15分もの1曲目が全体のアルバムのスタートライン。このレーベルには珍しく、穏やかで分かりやすい暖かみのある曲が多いですが、オリジナルにやや浮遊系でスピリチュアルな流れの曲もあります。12曲目は渋い演奏。18曲目はエンディングにふさわしい、後半がノリの良いジャズの14分台のオリジナル。マーク・ジョンソンは1、3-7、10、12、14、18曲目に参加。(02年10月23日発売)

Funky Strut/Manhattan Jazz Quintet

Mjqfunky
マンハッタン・ジャズ・クインテット(オーケストラ)の再び手直し聴き1日目。前回はブルースだったけれど、今回はファンキーと、特集を組んでいます。ドラムスがピーター・アースキンに替わって、少し静かな感じにはなったけれども、基本的にジャズロックというか8ビート的な曲が多い今回のファンキー特集で、彼のドラミングがマッチしていることも、いい材料にはなっていますね。そして、オリジナルを7曲中4曲入れてみたことも冒険のひとつ。デヴィッド・マシューズの不思議なところは、オリジナルが他の既成の曲と溶け合って、注意しないとオリジナルと分からないところにあります。そこが魅力かも。


Funky Strut/Manhattan Jazz Quintet(Sweet Basil) - Recorded Febryary 27 and 28, 1991. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Swing Street 2. Hot Grits 3. Mercy Mercy Mercy 4. Sister Sadie 5. Song For My Father 6. Funky Strut 7. Foxy Little Thang

ファンキー集。ホレス・シルバー作が2曲、ジョー・ザビヌル作が1曲と、何とオリジナルが4曲(1-2、6-7曲目)。以前のドラマー達に比べて少々地味めな印象のピーター・アースキンですが、メンバーチェンジがあるとけっこう新鮮。ジャズメン・オリジナルと違和感がない渋めなミディアムの4ビートの1曲目、8ビートでのジャズロック風アプローチが懐かしさを呼び起こす2曲目、ファンキーの代名詞ともなる有名な曲をゆったりと、あっさりめに料理している3曲目、ややアップテンポの4ビートでゴキゲンなテーマからアドリブになだれ込む4曲目、やはりこれぞファンキーという曲を情感豊に抑え目にアレンジしている5曲目、やはりファンキー系でちょっと渋めなタイトル曲の6曲目、懐かしいゆったりめのジャズロック風な7曲目。

2007/04/29

Change Of heart/Martin Speake

1831
ECMでは初リーダー作のMartin Speakeですが、メロディが淡々としつつもきれいに推移する感じで、あまりECMらしくない感じもします。そのサックスをまわりのメンバーが例によってECM特有のサウンドで時に叙情的に、時にフリーっぽく包み込んでいく、というような雰囲気があります。そういう彼の「ECMらしくなさ」が’02年に録音しておきながら、発売されたのが今年だったという、保留の長さにつながっている可能性はありますね。全体にわたって似たようなサウンドなので、ちょっと地味なのかな、というような気もします。


Change Of heart/Martin Speake(As)(ECM 1831)(輸入盤) - Recorded April 2002. Bobo Stenson(P), Mick Hutton(B), Paul Motian(Ds) - 1. The Healing Power Of Intimacy 2. Change Of Heart 3. Barefaced Thieves 4. Venn 5. Buried Somewhere 6. In The Moment 7. Three Hours 8. In Code

(06/08/07)全曲Martin Speakeの作曲。他レーベルで録音したことはありますが、ここでは叙情的からフリーにかけてのサウンド。やや激しい出だしからテンポのないような牧歌的なゆっくりと、だがはっきりしたメロディで進んでいく1曲目、けっこうメロディアスで耽美的なバラードになっているタイトル曲の2曲目、ややテンポはアップするも4ビートにはならず、サックスのキレイさとピアノの冷たさが印象に残る自由度の高い3曲目、内省的なサウンドでやや静かに進んでいく4曲目、淡々としたピアノではじまりサックスが歌で語っていくようなバラードの5曲目、浮遊度のあるメロディとしっとり感のあるメロディが交錯する静かな6曲目、哀愁のメロディで少しドラムスのビート感もあって進む8曲目、自由度が高く、流れるように進む8曲目。

Keep Your Sunny Side Up/Bill Carrothers

Billkeep
このメンバーだもの、一筋縄ではいかないな、と思っていたら、案の定でした。ビル・キャロザースのピアノも色彩感覚も豊かでフリーの洗礼も受けていて、しかもオーソドックスにも弾けて個性的ではあるし、ドラムスのアリ・ホーニッグは一部のジャズファンを唸らせているやはり個性的なドラマーです。スタンダード、ジャズメン・オリジナル、ポップスなどを多めに取り入れていても、オーソドックスにも行ければ、解体と再構築をして聴かせてくれる曲もあり、ドラムスも時にメロディを奏でるようなタイコを叩く時があって、普通のピアノトリオを期待する人には肩透かしを食らいます。冒険好きの人には、こりゃスゲーわあ、と思わせる内容。まあ、この個性を試してみてください、としか言えないわけですが。11曲目の「あなたと夜と音楽と」で、ぶっ飛ぶか、なんだこりゃあ、とくるか。下記の部分のコメント、12曲もあると全体の感想を書いた方がいい時もあるのですが、今回は曲ごとに印象が違うので、あえて詰め込んでみました。


Keep Your Sunny Side Up/Bill Carrothers(P)(Pirouet)(輸入盤) - Recorded February 27 and 28, 2006. Ben Street(B), Ari Hoenig(Ds) - 1. Keep Your Sunny Side Up 2. I Can't Begin To Tell You 3. Roses Blue 4. London By Night 5. My Dreams Are Getting Better All The Time 6. Salty Peanuts 7. Evidence 8. Church Of The Open Air 9. The Night We Called It A Day 10. Say It Isn't So 11. You And The Night And The Music 12. Keep Your Sunny Side Up (Reprise)

(07/04/26)Bill Carrothers作や共作は6(デュオでのインプロヴィゼーション)、8曲目(ゆったりとした牧歌的なバラード)のみで、スタンダード、ジャズメン・オリジナル、ポップスなどが多い。ややフリーで色彩系のピアニストですが、このトリオは一筋縄ではいきません。メロディアスなはずが自由かつメカニカルに入り組んでいるアップテンポの1曲目、穏やかでメロディアスなワルツと思ったら、の2曲目、ジョニ・ミッチェル作の哀愁と浮遊感のあるバラードの3曲目、しっとりと優雅なワルツの4曲目、ユーモラスで明るいメロディと間に豪快なフレーズが混ざる5曲目、アップテンポでモーダルにせまる7曲目、情感豊かなしっとりとしたバラードの9曲目、フリー的な色彩が強い10曲目、有名曲を奔放に料理する11曲目、穏やかな12曲目。

2007/04/28

YUZURUさんにお会いしました

ネット上でお知り合いのYUZURU(ヤマサキユズル)さんが横浜で絵の個展をされていて、今日、明日と長崎から横浜の会場にみえるというので、場所を見てみたら、何と鶴見駅前でした。私の家から自転車で15分ほどの距離のところです。

ヤマサキユズル月の絵画横浜展2007

公式サイト

昨夜で風邪も全快、薬の副作用か朝はお腹にちょっときましたが、お昼には調子が良いので、せっかくの機会、画廊に行ってきました。オープンが12時なので、その頃に行けばまだ空いているかな、と思いました。もちろん、お会いするのははじめて。

絵のテーマは「月と旅する」。絵には必ず月が入っていて、色合いも夜の寒色系の味わい。ECMの音楽と合いそうな、落ち着いた絵です。

ご本人のお人柄は絵と対照的に、温かくゆったりとしたかんじでした。

YUZURUさんとは元々はECMのジャズの件のメールをやり取りしたことがあり、Mixiで再びお知り合いになり、現在に至ります。

1時間強ほど、絵、ECM、ジャズその他のお話をさせていただいたでしょうか。お忙しかったみたいなので、長居をしてすいませんでした。楽しいひと時を過ごさせていただけました。鶴見での個展は今回が最後とのことで、少々残念ですが、まだどこかでお会いしたいですね。

Exodus/Erkki-Sven Tuur

1830
Exodus/Erkki-Sven Tuur(ECM New Series 1830) - Recorded May 29 and 30, 2002. Isabelle Van Keulen(Vln), City Of Birmingham Symphony Orchestra, Paavo Jarvi(Cond) - 1-3. Concerto For Violin And Orchestra 4. Aditus For Orchestra 5. Exodus For Orchestra

エルッキ=スヴェン・トゥールは20世紀エストニアの現代音楽家。やはり現代音楽らしく難解な様相を持ちながら、ダイナミックで、研ぎ澄まされて突き刺さるような北欧のサウンドを呼び起こします。メロディよりもサウンド全体がせまってくるような感じ。4曲目も不安を感じる音程とダイナミズムが、まるで地の底にいるかのような雰囲気があります。5曲目もタイトルどおりの迫力があって、やや冷たい現代的な香りがします。(03年11月21日発売)

Never Let Me Go/ロバート・ラカトシュ・トリオ

Robertnever
澤野工房の新譜です。レーベル買いをするようになってから、ヨーロッパのピアノ・トリオはそれまであまり買ってなかったため、けっこう面白かったし、参考になりました。アメリカのある種のピアノみたいにモーダルでゴンゴンいくのもいいけれど、その要素をなくしたところで、どれだけメロディやハーモニーで勝負するピアニストが多いのか、というのが分かった次第です。ただ、今回の場合スタンダードやジャズメン・オリジナルが中心で、しかも収録時間が各曲3-6分と短くて12曲も収録ということで、少しオーバー・プロデュースがあったのではないか、と気にもなります。本当は10曲目のようなオーネット・コールマンの曲をバリバリ演奏するのが好きなピアニストだったりして。でも基本は、繊細にして時に親しみやすい、時に饒舌なメロディメイカーだとは思いますが。


Never Let Me Go/ロバート・ラカトシュ(P)・トリオ(澤野工房)
Never Let Me Go/Robert Lakatos Trio(Atelier Sawano AS066) - Recorded October 22 and 23, 2006. Fabian Gisler(B), Dominic Egli(Ds) - 1. All Or Nothing At All 2. Never Let Me Go 3. My Favorite Things 4. Last Time Together 5. Weaver Of Dreams 6. Ray's Idea 7. The More I See You 8. Estate 9. Waltz For Sue 10. When Will The Blues Leave 11. Till There Was You 12. You're My Everything

グループ2作目。ロバート・ラカトシュ作は9曲目のみで、スタンダードやジャズメン・オリジナルが多い。全部で12曲あります。ヨーロッパ的なやや温度感の低いメロディと共に、メロディの強度が強い印象。メロディ・メイカーということですね。やや繊細ながらフレーズが流暢に繰り出されてきます。やや豊穣にサウンドが録音されている気も。3分から6分にそれぞれの曲をまとめているので、美味しいところを無駄なく聴かせてくれる感じ。静かでしっとりとせまるバラードのタイトル曲の2曲目は、なかなかに沈静していくいいサウンドを奏でています。ジャズとして対峙するよりは、音楽としてさりげなく置いておきたい。切ない哀愁のワルツはスタンダードのような9曲目。オーネット・コールマン作の10曲目はモロに激しいジャズしてます。(07年4月20日発売)

2007/04/27

Mercy/Meredith Monk

1829
Mercy/Meredith Monk(Vo)(ECM New Series 1829) - Recorded March 19 and 20, 2002. Theo Blackmann(Vo), Allison Easter(Vo), Katie Geissinger(Vo), Ching Gonzalez(Vo), John Hollenbeck(Vo, Per, Marimba, Vib, Melodica, P), Allison Sniffin(Vo, P, Synth, Viola, Vln), Bohdan Hilash(Cl) - 1. Braid 1 And Leaaping Song 2. Braid 2 3. Urban March (Shadow) 4. Masks 5. Line 1 6. Doctor/Patient 7. Line 2 8. Woman At The Door 9. Line 3 And Prisoner 10. Epilogue 11. Shaking 12. Liquid Air 13. Urban March (Light) 14. Core Chant

メレディス・モンクを含め、合計で7人によるコーラス。そして、場面によってヴォイス・パフォーマンスに近い演奏 が繰り広げられます。曲は「ライン1-3」を除いてメレディス・モンクの作曲です。伴奏の上を、時に美しくソフトに包み込み、時に突き刺さってくるヴォイス。前衛的に聞こえたり幻想的に聞こえたり。おそらく記譜された音楽だと思いますが、ECMの冷たい感触のジャズのインプロヴィゼーションに近い肌ざわりもあります。(02年12月18日発売)

Unicity/Edward Simon

Edowarduni
たまたま入手できたアルバムで、実は聴いてみたかったもの。ジョン・パティトゥッチとブライアン・ブレイドという名手が参加している割には、内省的な曲が多いなあという印象。まあ、これがCam Jazzだからで、ECMあたりだったらもっと静寂方面のアルバムがけっこうあるわけだけれども。それでも、この2人はやっぱりタダ者ではないな、ということを、そのサウンドの方向性を理解して、そこに合わせていってしまっていることからも分かります。Edward Simonは、Criss Crossからも何枚かアルバムを出していて、そちらではここまで内省的だったっけ、と思わせますが、このアルバムのメンバーとサウンドが一定の方向性を持っているので、キライでない方は聴いてみるといいのかも。


Unicity/Edward Simon(P)(Cam Jazz)(輸入盤) - Recorded February 26 and 27, 2006. John Patitucci(B), Brian Blade(Ds) - 1. Invocation 2. The Messenger 3. Abiding Unicity 4. Gevriasolas 5. The Midst Of Chaos 6. Prelude No.9 7. Pathless Path 8. Evolution 9. Eastern 10 Abiding Unicity (Reprise)

(07/04/21)全10曲中7曲(1、3、5、7-10曲目)がEdward Simon作曲。やや内省的な世界が多い。静かなインプロヴィゼーション風の小品の1曲目、ジョン・パティトゥッチ作のややアップテンポの4ビートながら浮遊感があり少し内側を向くような2曲目、ベースのアルコではじまり映画音楽的な静かな展開をする哀愁のある3曲目、それより激しい部分もある10曲目、David Binney作の不思議なビートで徐々に中盤で盛り上がる4曲目、ちょっと硬質なメロディでアップテンポで飛ばす5曲目、フェデリコ・モンポウ作のクラシックをしっとりと演ずる6曲目、マイナーの一発もので、哀愁を強く感じてしまう7曲目、多重録音でエレクトリック・ベースも使用の、郷愁を誘うメロディで8分の7拍子の8曲目、ややエキゾチックな旋律の9曲目。

2007/04/26

Charmediterraneen/Orchestre National De Jazz

1828
Charmediterraneen/Orchestre National De Jazz(ECM 1828)(輸入盤) - Recorded October 15 and 16, 2001. Paolo Damiani(Cello, Direction), Francois Jeanneau(Ss, Fl, Codirection), Thomas De Pourquery(Ss, As, Ts), Jean-Marc Larche(Ss, As, Bs), Mederic Collingnon(Cor), Alan Vankenhove(Tb), Gianluca Petrella(Tb), Didier Havet(Tuba), Regis Huby(Vln), Olivier Benoit(G), Paul Rogers(B), Christophe Marguet(Ds), Anouar Brahem(Oud), Gianluigi Trovesi(Piccolo Cl, As) - Sequenze Orfiche 1. Prologo: L'Orfeo 2. Sequenza Prima 3. Sequenza Seconda 4. Sequenza Terza 5. Sequenza Quarta 6. Epilogo Estramadure 7. Part 1 8. Part 2 ) Part 3 10. Montbeliard Trio Artefact 11. Part 1 12. Part 2 13. Argentiera 14. Charmediterraneen 15. Argentiera

(02/08/11)オルケストル・ナショナル・デ・ジャズのECMへの録音ですが、彼ら自身のプロデュースということもあって、ECMらしからぬ元気な演奏。組曲が3つと長尺のタイトル曲がアルバムの中心で、それぞれのドラマ性が面白い。アヴァンギャルド風味を残しながら、まとまりの良い演奏を聴かせてくれます。ゲストとしてアヌアル・ブラヒムらの名前も見え、彼が演奏するとその場面だけ雰囲気が変わります。11-12曲目はブラヒムの曲で、エキゾチックなサウンドを聴くことができます。タイトル曲の14曲目は、やはりブラヒムが最初に登場する、壮大な雰囲気の7拍子の哀愁風味のある曲。後半はソロが中心のフリーっぽく比較的静かな展開になり、ラストでまた壮大な7拍子が復活。他の短い曲もそれぞれ個性があります。

Manhattan Blues/Manhattan Jazz Quintet Reunion

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マンハッタン・ジャズ・クインテットをマンハッタン・ジャズ・オーケストラと連続して手直し聴きの6日目。再びリズムがエディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドになって、さらに3曲にジョン・スコフィールドが参加するという超豪華仕様のアルバムです。そしてテーマがブルースで全7曲。ほんとにブルースがタイトルだったり、ブルースの曲だったりと、そればっかりで手を変え品を変え、せまってきます。変化に富んでいるので飽きさせませんが、それでもやっぱりブルースの曲。選曲したりアレンジしたりするのは大変だったろうなあ、と思います。ちゃんとフロント陣も見せ場を作ってくれていて、さすが一流ミュージシャンの録音。


Manhattan Blues/Manhattan Jazz Quintet Reunion(Sweet Basil) - Recorded February 27 & 28, 1990. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds), John Scofield(G on 1-2, 6) - 1. Blues March 2. St. Louis Blues 3. Manhattan Blues 4. Sweet Basil Blues 5. Blues In The Night 6. Basin Street Blues 7. Bag's Groove

いちばんすごかったメンバーとゲストのジョン・スコフィールドでブルース特集ですが、いろいろなサウンドの曲があります。オリジナルは2曲。一時期離れていたエディ・ゴメスもここで復活。オリジナルは2曲(3-4曲目)。ベニー・ゴルソン作をやや洗練して今っぽくストレートに演奏する1曲目、懐かしいブルースをテーマはゆったりスローに、アドリブはミディアムで少しの切なさと共に表現していく2曲目、アップテンポで現代的かつ都会的なアプローチの、それでいてツボを押さえている3曲目、ややスローな、これまたいかにもブルースといった感じの4曲目、スタンダードでテーマがメロディアスなブルースの5曲目、ブルースというよりはメロディアスなバラードの6曲目、ミルト・ジャクソン作でやや原曲に近い雰囲気を持つ7曲目。

2007/04/25

Fugace/Gianluigi Trovesi Ottetto

1827
Fugace/Gianluigi Trovesi(As, Piccolo, Acl) Ottetto(ECM 1827)(輸入盤) - Recorded June 2002. Beppe Caruso(Tb), Massimo Greco(Tp, Electronics), Marco Remondini(Cello, Electronics), Roberto Bonati(B), Marco Micheli(B), Fulvio Maras(Per, Electronics), Vittorio Marinoni(Ds) - 1. As Strange As A Ballad 2. Songo D'Orfeo 3-5. African Triptych 6. Canto Di Lavoro 7. Clumsy Dancing Of the Fat Bird 8. Siparietto 1 9. Blues And West 10. Siparietto 2 11. 2 Domatore 12. Ramble 13. Siparietto 3 14. Fugace 15. Siparietto 4 16. Toto Nei Caraibi

(03/07/24)一部を除いてほとんどがGianluigi Trovesiの作曲。ヨーロッパ的な哀愁やフリー的な要素、あるいはクラシックなど非ジャズ的な要素がほど良くブレンドされたジャズです。ジャズの雰囲気の出る部分はモダン期以前の懐かしい感触のサウンドでせまってくるこ とがあります。もちろん現代的な ジャズの香りの部分も。2曲目は不思議なブレンド感覚でジャズ的な哀愁も感じさせます。3-5曲目は組曲で、けっこうドラマチックで目まぐるしい展開。14曲目の 自由なタイトル曲を含め、短いインタールード的な曲も6曲ほどあります。 9曲目はエレクトリック・ベースでファンク的なサウンド。11曲目も元気系。12曲目前半はW.C.ハンディの曲なので、昔懐かしいジャズのサウンド。16曲目前半は民謡が基になっている哀愁路線。

Moritato/Manhattan Jazz Orchestra

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マンハッタン・ジャズ・オーケストラでは2日目。久しぶりにまとめて昔のアルバムから聴いてますけれど、やっぱりアレンジャーとしてはピカ一ですね。グラミー賞をとっているだけのことはあります。オーケストラのアレンジのよく練られていること。カッコよいのを通り越していて、何と言えばいいんだろう。ニューヨークのファーストコールのメンバーばかりを集めているので、この難しいアレンジを、リハーサルも少しでどんどん録音していっているんだろうなあ、ということを予想させます。あえてリズムのドラムスとベースを、このアルバムから全編クインテットと変えてありますが、やっぱり向き不向きというのはあるのでしょうか。


Moritato/Manhattan Jazz Orchestra(Sweet Basil) - Recorded September 12, 17, 23 and 24, 1990. Lew Soloff(Tp), Joe Shepley(Tp), Alan Rubin(Tp), Jon Faddis(Tp), Randy Brecker(Tp), Jim Pugh(Tb), Keith O'quinn(Tb), Birch Johnson(Tb), Dave Taylor(Btb), Tony Price(Tuba), Chris Hunter(As), Lawrence Feldman(Fl, Ts, Ss), Lew Delgado(Fl), Roger Rosenberg(Bcl), David Matthews(P), Chip Jackson(B), Danny Gottlieb(Ds) - 1. Comin' Home Baby 2. Cherokee 3. Take Five 4. Sandu 5. Lonely Promises 6. Minority 7. Moritat (Mack The Knife)

2作目はジョージ・ヤングが不参加。オリジナルも1曲(5曲目)。主要メンバーとオーケストラが全編で融合するようになり、ギル・エヴァンスの影響もありそうなオーケストレーションです。フレンチホルンがないものの、オリジナリティが出てきた感じあり。静かでややゆったりした薄暮のジャズロックから時折り盛り上がりを見せる1曲目、アップテンポで出だしのアレンジがユニゾンからハーモニーになってスリリングで長い、厚みを感じる2曲目、ちょっと渋めではじまりソロとアレンジが輝きを見せている3曲目、ブルースナンバーでゴキゲンなサウンドの4曲目、吹奏楽的な重厚さを持っていてゆったりしたバラードの5曲目、今っぽいシャープなアレンジがカッコよい6曲目、メロディ重視のバラードからゆったりした4ビートでせまる7曲目。

2007/04/24

Igor Stravinsky/Orchestral Works

1826
久しぶりに聴いたECM New Series(クラシック、現代音楽)ですが、やっぱり聴いていて、コメントを搾り出そうとしても全然出てこないのがつらいです。まだ現代音楽については聴いた感じを温度感や色彩感覚に当てはめてみたりして、何とか書いているのですけれど、ストラヴィンスキーとなると、本来ならば彼の有名な作品をひと通り聴いてからでないと、表面的にしかなぞれないですよね。ただ、ECMがジャズもNew Serisも一緒くたにして一連番号にしてあるので、そこに何か意味があるのだろうと思って聴いているのですけれど。これがジャズだったら、意外にフリー系統でも文章が出てくるのですけれども。


Igor Stravinsky/Orchestral Works(ECM New Series 1826)(輸入盤) - Recorded October 2002. Stuttgarter Kammerorchester, Dennis Russell Davies(Cond) - 1-3. Monumentum Pro Gesualdo Di Venosa Ad CD Annum 4-12. Dances Concertantes 13-15. Concerto In D 16-25. Apollon Musagete

(05/03/15)Igor Stravinskyはロシア生まれの20世紀の作曲家。’27年(16-25曲目)から’40年代(4-12、13-15曲目)、’60年(1-3曲目)にかけての作曲。時代によって違うサウンドです。著名な曲ではないと思いますが、カメレオン作家と異名をとりながらも、ここにあるのはまさにストラヴィンスキーの音楽。’40年代以降はやや現代的ですが、難解な現代音楽への傾倒もほとんどなく、安心して聴けるオーケストラ・サウンド。 (05年9月21日発売)

Moanin'/Manhattan Jazz Orchestra

Mjomoanin
今日はマンハッタン・ジャズ・オーケストラ名義の第1作の紹介です。そしてこのアルバムで、キングレコードを去り、スイートベイジル・レーベルに移籍するわけですが。オーケストラの方は、もっと後で、だんだん個性的な楽器編成になってきて、サウンドも個性的になってくるのですが、参加ミュージシャンの豪華さという点では、初期のこの1枚も見逃せないものになっています。当初この企画が1枚だけだったのかどうか分かりませんけど、過去のMJQでの名演奏をオーケストラヴァージョンにして演奏しているので、気合が入っていますね。そして、曲の流れに合わせてよく書き込まれたアレンジと、申し分ありません。


Moanin'/Manhattan Jazz Orchestra(Paddle Wheel) - Recorded August 12, 15 and 21, 1989. Lew Soloff(Tp), Joe Shepley(Tp), Alan Rubin(Tp), Jon Faddis(Tp), Bob Milliken(Tp), Earl Gardener(Tp), Tony Kadleck(Tp), Randy Brecker(Tp), Jimmy Pugh(Tb), Urbie Green(Tb), Birch Johnson(Tb), Keith O'quinn(Tb), Paul Faulice(Btb), Dave Taylor(Btb), Chris Hunter(As), Dick Oatts(As), George Young(Ts), Lawrence Feldman(Ts), Roger Rosenberg(Bcl), John Clark(French Horn), Fred Griffen(French Horn), David Matthews(P), Chip Jackson(B), Danny Gottlieb(Ds), Dave Weckl(Ds), Hiram Bullock(G) - 1. Caravan 2. Moanin' 3. My Funny Valentine 4. Summertime 5. The Sidewinder 6. Big Apple Jam 7. Autumn Leaves

オーケストラ名義の第1作。クインテットで演奏された有名曲を中心に、ホーンアレンジをしています。アレンジも 練られていてカッコ良く、クインテットとの対比が面白いですが、今後もっと個性的になっていきます。クインテットでのアレンジを広げたビッグバンドならではの、カッコよさのあるアレンジがキマる1曲目、この曲のみアレンジが三宅純で、柔らかさやオーソドックスさのある2曲目、全体的に勢いがあってアップテンポでシャープな感じの3曲目、ミディアムでベースのウォーキングが強調された4曲目、単なるジャズロックだけでなくアレンジも楽しめる5曲目、シャープで切れ味の良いアップテンポのオリジナルの6曲目、哀愁の雰囲気も出ていて、分厚いアレンジの部分もある7曲目。5、7曲目にランディ・ブレッカーが参加。

2007/04/23

けっこう大まかだった昔(HP初期)

最近、8年ほど前にアップしたアルバムコメントを手直しする機会がありました。そのコメント自体の手直しは別に予定していたことなのでいいのですが、アルバムのクレジットがけっこう大まかだったことに気がつきました。

P(ピアノ)、Key(キーボード)の区別なんてあまりつけていなかったこと、メインの楽器だけ書いていたこと(例えば(Ts)テナーサックス。本当は今見直したら(Ts、As、Ss、Fl)テナー・サックス、アルト・サックス、ソプラノ・サックス、フルートなんて書いてあるものも)。気になったところは直して、CDのクレジットに載ってないのに本当は演奏していた、なんてのもあって、逆にクレジットに書いてあるのにミュージシャンの転記モレなんかもあって、昔は、ホント、ザルでした(笑)。

分量が分量なので、今さら全部を見直すことなんてできないですけれど、気がついたところは直していきたいと思います。けっこうジャズにおいてはクレジット、重要ですよね。

Goldverg Variations/Johann Sebastioan Bach/Andras Schiff

1825
Goldverg Variations/Johann Sebastioan Bach/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1825) - Recorded October 30, 2001. - 1. Aria 2. Variatio 1 3. Variatio 2 4. Variatio 3 5. Variatio 4 6. Variatio 5 7. Variatio 6 8. Variatio 7 9. Variatio 8 10. Variatio 9 11. Variatio 10 12. Variatio 11 13. Variatio 12 14. Variatio 13 15. Variatio 14 16. Variatio 15 17. Variatio 16 18. Variatio 17 19. Variatio 18 20. Variatio 19 21. Variatio 20 22. Variatio 21 23. Variatio 22 24. Variatio 23 25. Variatio 24 26. Variatio 25 27. Variatio 26 28. Variatio 27 29. Variatio 28 30. Variatio 29 31. Variatio 30 32. Aria

バッハの「ゴルトベルク変奏曲」。ライヴ録音。この曲はアンドラーシュ・シフの約20年ぶりの再録音とのこと。本格的なクラシック(バロック)の録音はあまり評価ができないことを白状してしまいますが、それでも非常に知的に、しかも情感を持って聴く人の心にせまってきます。何よりもその安定したメロディに、安定した演奏があるのが素晴らしい。 流して聴こうと思っても、ついついじっくりと構えて聴いてしまいます。バッハはいい!(03年11月21日発売)

Face To Face/Manhattan Jazz Quintet

Mjqface
マンハッタン・ジャズ・クインテット手直し聴き3日目。このアルバムを聴いていた時は、あまり追いかけて集めているという認識がなかったので、このアルバムの後に、3曲のライヴを加えて「エディション・デラックス」として出した時は買わなかったんですね。入手できなくなった頃に、3曲のライヴは再演曲でもジョン・パティトゥッチとデイヴ・ウェックルが演奏しているんで、印象がだいぶ違うんではないか、と探してもあとのまつり。キングの最近の再発にも、このアルバムだけなかったところをみると、やっぱり4社合同企画の複雑な権利関係があるのかな、と思ってみたり。「エディション・デラックス」の追加曲3曲、聴いてみたいですね。


Face To Face/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded March 27, 1989. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Face To Face 2. Take Five 3. Work Song

同タイトルのCDを合同企画で4社同時にさまざまなミュージシャンが出したミニアルバム(他は、MALTA、リニー・ロスネス、YMO(ヤングメン&オールズ)。このキャンペーンは「日米医学会の交流をさらに活発化させるためにアメリカに医療センターを設立しよう」というもの。1曲目のタイトル曲はMALTAが作曲して、それをそれぞれがアレンジしたもの。元はフュージョンの曲ですが、ここではMJQらしくメロディアスかつシャープなテーマと、陽性のアドリブでけっこうノリの良い4ビートに仕上がっています。5拍子とユニゾンのテーマ、そしてアドリヴが渋くて心地よい2曲目、原曲よりもアップテンポで、カッコよく展開していくファンキーな3曲目。後に、ライヴを加えてフル・アルバムとして再発されました(再発のフルアルバムは未購入) 。

(注)フルアルバムは「フェイゥ・トゥ・フェイス~エディション・デラックス」というタイトル。’88年5月15日の六本木ピットインのライヴで、4.サマータイム、5.モーニン、6.ロザリオの3曲が追加されました。どれも再演曲ですが、リズムのメンバーがまた違うので聴いてみたい演奏ですね。

2007/04/22

Maurice Ravel/George Enesu/Leonidas Kavakos/Peter Nagi

1824
Maurice Ravel/George Enesu/Leonidas Kavakos(Vln)/Peter Nagi(P)(ECM New Series 1824) - Recorded March 2002. - Maurice Ravel: 1. Sonate Posthume George Enesu: 2. Impressions D'enfance, Op.28 3-5. Sonata No.3 For Violin And Piano A Minor, Op.25 Maurice Ravel: Tzigane - Rapsodie De Concert

(03/11/26)19-20世紀のフランス印象派の作曲家Maurice Ravelと、20世紀ルーマニアのヴァイオリニストで作曲家のGeorge Enesuの曲のカップリング。1曲目のラヴェルの曲は明るくゆったりしていて聴き心地が良く、ラストの曲は内省的なやや抽象的な心象風景を綴った感じがします。George Enesuの曲は、やはり民族的な哀愁を感じつつも、現代的な響きを持って聴く人にせまってきます。収録時間から、メインはこちらの方か。 (04年1月21日発売)

Caravan/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット手直し聴き2日目。今日の「キャラバン」、特集もののアルバムではないと書きましたが、厳密に言えばデューク・エリントンの有名曲ではじまり、デヴィッド・マシューズ作のデューク・エリントンに捧げるバラードが最後に入っているので、ある意味、そのメッセージがこめられているのかもしれません。ただ、中間の曲はやはり未関係の曲ばかりなので、特集というにはちょっと違うかな、とも思います。洗練されたソロも時にはアーシーな部分も見せたり、やっぱりデヴィッド・マシューズのアレンジが効いているな、と思わせる部分が随所にあります。なので有名曲を料理していても、ああ、またか、という風にはならないんですね。


Caravan/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded December 9 and 10, 1988. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Caravan 2. Cloudy 3. Five Spot After Dark 4. A Night In Tunisia 5. Broadway Stroll 6. You And The Night And The Music 7. For Duke

前回と違って特集のアルバムではないですが、有名曲が並びます。しかしオリジナルが7曲中3曲(2、5、7曲目)も。バーンと最初から盛り上がるのではなく、静かな面から徐々に盛り上がってアップテンポとスローなテンポを交互に入れて、アドリブはアップテンポを基本に変幻自在なタイトル曲の1曲目、ミディアムで淡いメロディアスな雰囲気と内省的な部分を併せ持つ2曲目、やや静かに原曲のイメージを持たせたミディアムの渋さを漂わせて進む3曲目、有名な曲を洗練された高揚感で盛り上げていくややアップテンポの4曲目、ジャズメン・オリジナルのような雰囲気のメロディでミディアムの5曲目、8分の6拍子のアプローチ、中間部アップテンポでアドリブが渋い6曲目、デューク・エリントンに捧げた静かなバラードの7曲目。

2007/04/21

Motets/Guillaume De Machant/The Hilliard Ensemble

1823
Motets/Guillaume De Machant/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1823)(輸入盤) - Recorded November 2001. David James(Countertenor), David Gould(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Steven Harold(Tenor), Gordon James(Baritone) - 1. DeSouspirant Cuer M2 2. Fine Amour, Qui Me Vint Navrer M3 3. Puis Que La Douce Rousee M4 4. Qui Plus Aimme M5 5. Lasse! Je Sui En Aventure M7 6. Ha! Fortune M8 7. O Livoris Feritas M9 8. Helas! Ou Sera Pris Confors M10 9. Fins Cuers Dous M11 10. Eins Que Ma Dame D'onnur M13 11. Faus Samblant M'a Deceu M14 12. Se J'aim Mon Loyal Ami M16 13. Bone Pastor M18 14. Diligenter Inquiramus M19 15. Biaute Paree De Valour M20 16. Veni Creator Spiritus M21 17. Plange, Regni Respublica M22 18. Inviolata Genitrix M23

(04/04/25)14世紀フランスの作曲家Guillaume De Machant(ギョーム・ド・マショー)の歌曲集。音楽史的には重要な人物とのこと。エコーの効いた音場での、ある意味荘厳な宗教歌のような雰囲気。Motetは訳すと経文歌。ただ、英訳された歌詞を見るとあまり色は強くない気も。ちなみに、彼は世俗的な歌も作詞・作曲していたとのこと。その素朴さが胸に入り込み、旋律、ポリフォニーのサウンドから来る温かさといったものを感じます。

Plays Blue Note/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット手直し聴き再び1日目。最近、このグループが6月に来日するせいか、ホームページのこのグループにアクセスする人が増えています。また、12日にプロモーションのために来日したデヴィッド・マシューズ氏のオフ会が新宿であって、直接ご本人とお会いしたので、やっぱり来日前に出来るところまでコメントの手直しをしておかなければ、と思ってます。未聴盤もこのところないので。このアルバムは、ブルーノート特集。キングとしては、昔ブルーノートの取り扱いをしていたこともあり、企画としては英断だな、と思います。曲も有名曲がズラリで、日本人好みの短調のものが目立ちます。さりげない2曲のオリジナルも周囲に溶け込んで。


Plays Blue Note/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded January 15 and 16, 1988. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds) - 1. Cleopatra's Dream 2. Cool Struttin' 3. Wolff Pack 4. Dear Old Stockholm 5. Sweet Love Of Mine 6. Cheese Cake 7. For Alfred 8. Moanin'

リズムの2人がメンバーチェンジしての第1作は、ブルーノートの名曲集。オリジナルも2曲(3、7曲目)あって、他の曲と違和感がありません。MJQ流の洗練されたサウンドになりつつも、原曲のイメージ重視かも。アップテンポで比較的原曲のイメージに近い哀愁を漂わせる1曲目、やはり原曲に近いややスローな4ビートで渋いテーマからそのままアドリブに行く2曲目、オリジナルなのにアップテンポで哀愁のある日本人好みの3曲目、やはり原曲に近いようなこれもマイナーな哀愁を誘う4曲目、これもまた有名な曲でアップテンポのラテンノリのちょっと憂いのある5曲目、日本人好みのツボを押さえた選曲でせまってくる6曲目、唯一の切ないバラードを渋く歌い上げる7曲目、有名すぎて文句なしのミディアムの4ビートの8曲目。

2007/04/20

Kyanos/Jon Balke & Magnetic North Orchestra

1822
Kyanos/Jon Balke(P) & Magnetic North Orchestra(ECM 1822)(輸入盤) - Recorded November 2001. Per Jorgensen(Tp, Vo), Morten Halle(Sax, Fl), Arve Henriksen(Tp), Svante Henryson(Cello), Anders Jormin(B), Audun Kleive(Ds, Per) - 1. Phanai 2. Zygotos 3. Mutatio 4. Ganglion 5. Katabolic 6. In Vitro 7. Plica 8. Nano 9. Karyon 10. Kyanos 11. Apsis

(02/08/11)ラストの曲を除いてヨン・バルケのオリジナル。わずか7人編成でも、オーケストラというのは音を聴いて何となく納得。編成からいくともっとジャズらしい音が出てきても良いはずなのですが、もっと冷めていて氷の中から発せられているメッセージのように取れる部分も。映画音楽、現代音楽との接点もありそうな雰囲気で、譜面に書かれた部分は多そう。そんな中で、4、8曲目はジャズのインプロヴィゼーションをヨン・バルケの冷めた個性的なピアノで堪能できます。7曲目はピアノが漂っている印象。ゆったりとした部分と緊張感で一本張りつめた部分とがありますが、ピアノが前面に出ると緊張度は高まるようです。9曲目も印象的な美しい展開。11曲目はチェロのソロのインプロヴィゼーション。

Palermo/Eddie Gomez Trio

Eddiepaler
何と、このアルバムで、1年前は100枚近くあった未聴CDがゼロになりました。なくなったのはホント、何年ぶりだろうと思います。けっこう、たまってくるとプレッシャー(でもないか)なんですよね(笑)。さてこのアルバム、エディ・ゴメスのリーダー・アルバムとしては久しぶりに聴いたのですが、その間に何枚か出てるかもしれません。チェックをしていなかった期間があるので。ピアノのステファン・カールソンはけっこう長い相棒で、ビル・エヴァンスの影も見せながら、メカニカルなタッチや、盛り上がりを見せる弾き方など、個性的でもあります。そこにナシート・ウェイツの黒いドラムス。異色ですが、その取り合わせが面白いなあ、とも思います。ただ、音場というか、音がちょっと違和感を感じたのは、ベースの音色なのか、反響の不ぞろいなのか、どうか。


Palermo/Eddie Gomez(B) Trio(Jazz Eyes)(輸入盤) - Recorded October 21, 2006. Stefan Karlsson(P), Nasheet Waits(Ds) - 1. Palermo 2. Illusion 3. Missing You 4. On Green Dolphin Street 5. Smilin' Eyes 6. We Will Meet Again 7. If I Should Loose You 8. My Foolish Heart

(07/04/15)1曲目がフリー・インプロヴィゼーション、エディ・ゴメス作は3曲目のみ、Stefan Karlsson作が2曲(2、5曲目)。違う個性を持った3人のぶつかり合い。特にドラムスが異質か。マイナーラテン調で一発モノ的な、ピアノがキラキラとフレーズを飛び散らすタイトル曲の1曲目、緩急自在でめまぐるしいメカニカルな変化が楽しめる、かつモーダルな2曲目、少しおとなしめでしっとり感の漂うメロディのバラードの3曲目、有名な曲を、メロディアスかつメカニカルにちょっとノリ良く陽気な4曲目、メロディがきれいな優しいボッサから8ビートで盛り上がる5曲目、ビル・エヴァンス作の憂いを帯びたワルツで起伏も大きい6曲目、スタンダードをアップテンポでメロディアスと思うと時に爆発する7曲目、定番をやや元気に弾く8曲目。

2007/04/19

65万アクセス、コメント手直し

ジャズCDの個人ページ」のトップページのカウンターが本日65万アクセスを超えました。偶然自分が踏んでしまいました(笑)。どうもご訪問ありがとうございます。最近はやることがブログやMixiに分散してきたせいか、以前は1年で10万アクセス回っていたのが、今回55万アクセス(平成18年1月14日)からの10万は1年4ヶ月ほどかかっています。また、ブログやホームページを含めたトータルでのページビューも少し下がってきています。これも時代の流れですね。

1日にだいたい1枚のCDコメントのアップまたは手直しは進んでいるので、年間365枚前後は確実に手を加えているはずなのですが、全体が大きくなってしまったので、なかなか進んでいきません。コメントの手直し作業は’99年5月からやっているんですけれど(笑)。

あれもこれもで忙しくないか、というご質問もいただいてますが、少ない時間で何かやろうとすると、慣れてくれば意外とできるもんです。おまけに私の場合、超多忙なサラリーマン、というわけでもないので。だから、聴くのは1回、という、ジャズの即興演奏にならって、即興聴きもある程度会得したつもりです。主な目的が評論や批評ではなくて、紹介なので。

あれだけたまっていた未聴CDがなくなったので、今、マンハッタン・ジャズ・クインテット(オーケストラ)のアルバムコメントの手直しを、ポツリポツリとやっています。6月に来日するせいか、そこへのアクセスが多くなっているのと、デヴィッド・マシューズ氏ご本人にお会いしたので、さすがに’98年以前のコメントそのままでは、と思いました。他にも来日のミュージシャンがあると、そこの特集のアクセスが上がる傾向にあります。

Plainte Calme/Alexander Lonquich

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今月(’04年12月)は2ヶ月以上前に発売されながらもHMVの在庫切れで2ヶ月も届かず、Amazonで在庫ありを発見したのでやっと届いたCDです。おかげで両社の価格差で600円もの追加出費。クラシック/現代音楽は、ラヴェルやメシアンの名前を知っている程度で、どこの国のいつの作曲家かをネットで調べている程度の知識しか持ち合わせていません。それでもECMというレーベルを追いかけるにはNew Seriesも含めて聴かなければならないわけで(笑)、最初からジャズだけ、と決めてかかれば、追加の出費も少なくて済んだのに、と少々反省しています。

この中ではメシアンが一番硬派なような気がしますけれど、それでも聴いていてあまり難解な感じはせずに、いちおうスッと耳には入ってきます。色彩的な、そして叙情的な風景が目の前に浮かぶような曲。しかし、やっぱり自分にはジャズが向いているなあ、ということを実感しています。


Plainte Calme/Alexander Lonquich(P)(ECM 1821)(輸入盤) - Recorded January 2002. - Gabriel Faure: 1. 3e Impromptu La Bemol Majeur, Op. 34 Olivier Messiaen: 2-9. Preludes Pour Piano Gabriel Faure: 10. 1er Impromptu Mi Bemol Majeur, Op. 25 11. 4e Impromptu Re Bemol Majeur, Op. 91 12. 2e Impromptu Fa Mineur, Po. 31 Maurice Ravel: 13-15: Gaspard De La Nuit Trois Poemes Pour Piano D'apres Aloysius Bertrand 16. Gabriel Faure: 16 5e Impromptu Fa Diese Mineur, Op. 102

(04/12/12)ピアノストのAlexander Lonquichは’60年ドイツ生まれ。Gabriel Faure、Olivier Messiaen、Maurice Ravel共に19-20世紀のフランスの作曲家。ここではGabriel Faureを前、中、後に配して軸にして、フランスのクラシック/現代音楽をピアノで79分間も聴かせてくれます。時代がさかのぼるだけにFaureの曲が一番聴きやすい感じですが、他の2人も有名な作曲家なので、説得力を持って聴く人の耳にせまってきます。叙情的。

Inversations/Ari Hoenig

Ariinver
これは、ドラムスのリーダーも周囲では評判ながら、個人的にはピアノのジャン・ミシェル・ピルク買い。当初、国内盤で注文していたのだけれど、発売延期で時期未定とのことで、急遽、輸入盤に切り替えたもの。ドラマーのアリ・オニングは、ここでは何曲かでメロディを叩くということをやってのけているけれど、そういうところではなくて、ピルクのピアノと一緒になったところの一体感やアップテンポでの疾走感がなかなかスゴいです。ピルクのピアノも、ゴンゴンと来るわけでなく、モーダルすぎないのに、硬質でいながらアヴァンギャルドと、私の好きなタイプのピアノ。私にとっては、ヨアヒム・キューンの次世代として好きなピアニストであり、ドラマーですね。


Inversations/Ari Hoenig(Ds, Vo)(Dreyfus)(輸入盤) - Recorded April 2 and 3, 2006. Jean Michel Pilc(P), Johannes Weidenmuller(B), Will Vinson(As on 3), Jacques Shcwarz-Bart(Ts on 7) - 1. Anthropology 2. Dark News 3. Rapscallion Cattle 4. WB Blues 5. Farewell 6. Falling In Love With Love 7. Without Within 8. Newfound Innocence 9. This Little Light Of Mine

(07/04/15)全9曲中5曲(2-5、8曲目)がAri Hoenigの作曲、7曲目は共作。ジャン・ミシェル・ピルクが入っているので硬質。数曲でドラムスでメロディを叩いています。チャーリー・パーカー&ディジー・ガレスピー作の1曲目も、割とアヴァンギャルド。これぞヨーロッパのピアノ・トリオという感じの情景描写に優れるバラードの2曲目、都会の夜を思わせるような浮遊感のあるサックスのテーマの後半盛り上がる3曲目、ゆったりしたブルースをメロディ・ドラムスで奏でる4曲目、郷愁を感じるメロディのバラードの5曲目、静かと思ったら変幻自在のスタンダードでオリジナルのような6曲目、サックス入りで少しゆっくりとモーダルに攻める7曲目、やや淡色系の8分の6拍子の流麗に盛り上がる8曲目、メロディのドラム・ソロでの9曲目。

2007/04/18

いつか王子様が

小学校4年の次男は、もう5年ぐらいピアノを習っていて、夏に発表会があります。彼が演奏する本命の曲はチャイコフスキー作曲「くるみ割り人形」の中の「こんぺい糖の踊り」ピアノヴァージョン。けっこう難しそうな音符が並んでいるけれど、本人が好きな曲なので、自分で何とか練習して、もうすぐ楽譜の最後まで音符を追いかけるのが終わりそうなところ。まだ何ヶ月か時間があるので、曲としてちゃんと弾けるのは、何とかなるでしょう。

今日、連弾の曲が発表になって、「いつか王子様が」の下のパートをやることになりました。楽譜を見ると簡単そうだけど、小学校3年の女の子との連弾らしいです。これがビル・エヴァンス・ヴァージョンだったらな、と思うのですが(笑)、うちの子たちは、まだジャズには振り向いてくれてません。むしろクラシックの方が好きなので、これは時間をかけてじっくり引き寄せるしかないかな、と思っています。

そういえば、長男にも、「はげ山の一夜」「ファランドール」のボブ・ジェームス・ヴァージョンを聴かせてみたのだけれど、彼が他のことをやりながらだったので、「集中力をそがないで。悪趣味!!」と言われてしまいました(悲)。子供たちのジャズ(フュージョン)への興味の道は険しそうです(笑)。

Ludwig Van Beethoven: Complete Music For Piano And Violoncello

1819
今日は朝6時に起きてしまったので、いつもはジャズのところを、気分を変えて、ベートーベンを(2枚組)聴いていました。ECM New Seriesというと割合的には現代音楽や古楽が多くて、通常のクラシックの分野が少ないのですが、今回は2枚とも聴きやすいクラシック。とは言うものの、私はクラシックは専門外なので、アルバムコメントというよりは、単なる聴いた記録になっています。

(’04年10月)午後は川崎駅前の「ミューザ川崎」という新しいコンサートホールで、14-16時の間、家族でクラシックのコンサートを観に行きました。ただし子供向けなので有名な曲ばかりでしたが。と言うわけで、珍しくジャズのない、クラシック漬けの日になってしまいました。


Ludwig Van Beethoven: Complete Music For Piano And Violoncello(ECM 1819/20)(輸入盤) - Recorded December 2001 and August 2002. Andras Schiff(P), Miklos Perenyi(Cello) - 1-3. Sonate F=Dur Op.5, Nr.1 4. Zwolf Variationen G-Dur WoO 45 5-7. Sonate G-Moll Op.5, Nr.2 8-10. Sonate F-Dur Op.17 11. Zwolf Variationen F-Dur Op.66 12-15. Sonate A-Dur Op.69 16. Sieben Variationen Es-Dur WoO 46 17-20. Sonate C-Dur Op.102, Nr.1 21-23. Sonate D-Dur Op.102, Nr.2

(04/10/24)特異なセレクションのECMの中ではクラシックの王道を行くアンドラーシュ・シフ。18-19世紀ドイツの、かの有名なベートーベンの、ピアノとチェロ曲集完全版とのこと。CD2枚組で2時間半にもわたる収録。難解な部分はほとんどなく、メロディアスなので安心して通して聴ける演奏です。特に4曲目の出だしはよく耳にしたメロディなので、ここまでポピュラリティのある曲を取り上げるとうれしい。じっくりと聴くか、あるいはBGMにも。 (05年2月23日発売)

2007/04/17

アクセス解析の情報をブログに表示する機能他

実は昨日からニフティのココログで、「アクセス解析の情報をブログに表示する機能」がついたので、私の運営している4つのブログで出してみました。実は私もブログのアクセス解析は、ちょっと操作が煩雑なのであまり見ていませんでしたけれど、それぞれのブログででてきた結果を見ると、やっぱり、と思ったり、意外だな、と思ったり。この機能、ブログのサイドの部分の下の方に出てきて、訪問者の方も見ることができます。

特にここ「インプレッションズ」でよく読まれる記事は、見事に私の意図と反してまして(笑)、ジャズネタって意外に人気がないんだな、と思ってみたりもしました。それ以前にここでジャズネタを書くこと自体少なくなっているのですが。

その他、サイト内検索を新しいものに取り替えたり、ブログによっては固定リンクにしたときにそのブログのカテゴリーの最新の5記事が表示されるようにしたりと、いろいろ便利な機能がでてきたので付けてみました。あまりゴテゴテしたものは好きではないのですが、結果的にゴテゴテしてしまっているようですね(笑)。

まあ、便利になるのは良いことだと思いますので、今後も少しずつ手を加えていきたいと思います。

Lux Aeterna/Terje Rypdal

1818
Lux Aeterna/Terje Rypdal(G)(ECM 1818)(輸入盤) - Recorded July 19, 2000. Palle Mikkelborg(Tp), Lver Kleive(Org), Ashild Stubo Gundersen(Soprano), Bergen Chamber Ensemble, Kjell Seim(Cond) - 1. 1st Movement/Luminous Galaxy 2. 2nd Movement/Fjelldapen 3. 3rd Movement/Escalator 4. 4th Movement/Taccata 5. 5th Movement/Lux Aeterna

(03/03/10)モルデ・ジャズフェステヴァルでのライヴで、モルデ教会で新しく据え付けられたオルガンを使用、とあります。これに室内楽団も加わって、ゆったりと流れていく曲が続いているので、クラシックのコンサートかと思えるような場面も多いです。その中で、トランペットとギターがそのフレーズと音色からちょっとクラシックから浮いた局面で自己主張をしています。ただし出番は少なめ。ギターは2曲目で、サウンドに溶け込みつつもやや激しいフレーズのある場面も。1曲目の後半など、パイプオルガンが前面に出てくると当然のことながら荘厳な雰囲気に。4曲目の冒頭部や中間部のオルガンは荘厳かつやや激しい響きも持っている部分もあります。5曲目のソプラノのヴォイスが、ゆっくりとしたメロディで癒してくれます。

2007/04/16

What Next?/Elliot Carter

1817
What Next?/Elliot Carter(ECM New Series 1817)(輸入盤) - Recorded September 9, 2000 and September 2001. Valedine Anderson(Soprano), Sarah Leonard(Soprano), Hilary Summers(Contralto), William Joyner(Tenor), Dean Elzinga(Baritone), Emanuel Hoogeveen(Boy Alto), Netherlands radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond) - 1. What Next ? An Opera In One Act 2. Asko Concerto

(04/03/13)20世紀アメリカの現代音楽家Elliot Carterのオペラの曲(40分ほど)のライヴ録音の1曲目と、オーケストラでの(12分)の2曲目。オペラの方はPaul Griffithsの詞によるとのことで、歌のメロディはやはり難解な部類に入るし、バックはオーケストラというよりも静かな中で不安をあおるサウンドで、パーカッションが時おり強調されるという感じです。2曲目はやはり現代音楽の交響曲で、無機的なサウンドが響き渡ります。

未聴CDが数年ぶりになくなった

ここ数年、Criss Crossレーベルを追いかけていたことと、その後の余波で、昨年7月に100枚弱の未聴CDができてしまい、その後も気になるものは買い込むものだから、なかなかゼロになりませんでした。それが、昨日、やっとゼロになったんですよ(笑)。めでたし、めでたし。

ただ、3年ほど前のいただきものCDが30枚弱残っていて、これはアップするかどうか未定なので、数には入っていませんけれども。

今月は購入予定の国内盤が4-6枚ぐらい、輸入盤で発送になっていないのが12枚あります。うちECMがクラシックのNew Seriesを入れて9枚も。ECMはやたら新譜ラッシュですね。ここ2-3ヶ月ぐらいで既に10枚ほど新譜が出てます。

とりあえずは一段落でホッとしました。

2007/04/15

Responsorium/Dino Saluzi Trio

1816
Responsorium/Dino Saluzi(Bandneon) Trio(ECM 1816) - Recorded November 2001. Palle Danielsson(B), Jose maria Saluzi(G) - 1. A Mi Hermano Celso 2. Monica 3. Resoponso Por La Muerte De Cruz. 4. Dele..., Don!! 5. Reprise: Los Hijos De Fierro 6. La Pequena Historia De...! 7. Cushara 8. Vienen Del Sur Los Recuerdos. 9. Pampeana "Mapu"

全曲ディノ・サルーシのオリジナル。バンドネオン、ギター、ベースという内省的な編成で、心の中に懐かしいというか叙情感あふれるメロディでせまってきます。アルゼンチンと北欧の邂逅が印象的なサウンドで、どことなくクール。やはりこの編成、どこからともなく漂ってくる哀愁のある淡い情感で、ああ彼のバンドネオンだからなあ、と安心してしまいます。ゆったりした曲が多く、バンドネオンを中心に各楽器の語りかけによって曲が進んでいく感じ。どの曲がどう、という批評を超えて淡々とメロディが進んでいきますが、4、7曲目のようにアルゼンチン・タンゴの要素を比較的取り入れているものもあります。6曲目はメロディが強調されて胸に響いてきます。そして、ややドラマチックな進行の8曲目。ひっそりとしたソロの9曲目。(03年3月19日発売)

2007/04/14

Promises Kept/Steve Kuhn

1815
録音は’00年とのことで、発売までそれから4年ほど経過しています。ECMはポピュラリティに背を向けるようなサウンドポリシーなので、このアルバムは言い換えれば、ピアノとストリングスの美旋律のバラード曲ばかりが出てくるため、レーベルの方向性に合わず、しばらくオクラ入りになっていたんではないかと思わせます。あくまでも想像ですが。

ただ、美しいピアノとストリングスを思いっきり堪能したい(でもジャズ度はなし)という方にはうってつけのアルバムなんではないかな、と思います。それにしても昔のスティーヴ・キューンのECMのアルバム、廃盤(未CD化)が多いのはなぜなんだろう、と、ちょっと気になりますが。


Promises Kept/Steve Kuhn(P)(ECM 1815) - Recorded June and September, 2000. David Finck(B), Carlos Franzetti(Arr, Cond) and String Ensemble - 1. Lullaby 2. Life's Backward Glance 3. Trance 4. Morning Dew 5. Promises Kept 6. Adagio 7. Celtic Pirncess 8. Nostargia 9. Oceans In The Sky 10. Pastorale

全曲スティーヴ・キューンの作曲で、半数強が再演曲とのこと。どの曲も静かなバラード。美しいメロディがゆったりとまとわりついてくる感じですが、ECMにしては珍しく、耽美的ながらも甘さとやや温かみを持っている点が異色かも。ストリングスもまるで愛を奏でているかのような切なさと優しさを持っています。それだけに、ジャズではなくて一般のピアノ・ファンに受け入れられそうな雰囲気。1曲目は「トランス」からの再演で、この切ない響きをどこに持っていこうか、というサウンド。3曲目の「トランス」も、こんなに美しかったっけ、と思うようなピアノとストリングスです。タイトル曲の5曲目は、やはりジャズではなくて美旋律の分野があればそこに置いておきたい名曲。どの曲もきれいですが、個々の印象よりもトータルの感じ。(04年6月2日発売)

My Favorite Things/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット手直し聴き6日目。このアルバムでエディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドのリズムがいったん終わり、次のアルバムからジョン・パティトゥッチとデイヴ・ウェックルに交替です。フロント陣はニューヨークのファースト・コールでも、日本では当初あまり知名度がなかったわりに、ベースとドラムスは豪華というパターンだからこそ、グループとしてまとまって、メンバー交替をしながらも20年以上続いているのだと思います。なかなかいい編成ですよね。これはライヴでの演奏ですが、コンサートホールになってやや大きめ。ただ、演奏はどこであってもライヴでの臨場感は出ていますね。


My Favorite Things/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded April 14 and 19, 1987. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. My Favorite Things 2. No Groovin' Allowed 3. You'd Be So Nice To Come Home To 4. Pina Colada 5. What's Cooking? 6. Recado Bossa Nova

中野サンプラザでのライヴ。オリジナルは3曲(2、4-5曲目)。スタンダードの3曲は以前のスタジオ録音盤の再演。ライヴのほうが迫力があっていい感じ。エディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドは、このアルバムでいったんMJQを離れます。ラテン的というかファンク的というか、それでいて静かな場面もあって起伏のある名曲のタイトル曲の1曲目、4ビートというかシャッフルというか、ブルース的でもあるダイナミックな2曲目、前作でも取り上げられていたせいか基本的な部分は近い、アップテンポで力のある3曲目、やはりアップテンポで哀愁ラテンのメロディ、時に4ビートでせまる4曲目、超アップテンポでたたみかけるように突き進んでいく迫力ものの3分ほどの5曲目、ほんの少しゆったりめで渋いボッサを聴かせてくれる6曲目。

2007/04/13

A Man About A Horse/Steve Tibbetts

1814
A Man About A Horse/Steve Tibbetts(G, Per)(ECM 1814)(輸入盤) - Released 2002. Marc Anderson(Per), Marcus Wise(Per), Jim Anton(B) - 1. Lupra 2. Red Temple 3. Black Temple 4. Burning Temple 5. Glass Everywhere 6. Lochana 7. Chandoha 8. Koshala

(02/08/11)全曲スティーヴ・チベッツのオリジナルまたは共作。編成がギター、ベース、パーカッション2人と、けっこうワールド寄りの編成。聴いた感じもメロディーが西洋風味ながら、パーカッションが効いていて、ワールド・ミュージック方面に片足を、いや、もっと突っ込んでいるようなミステリアスな雰囲気。当然ながらジャズのフレーズは出てこないで、淡々と、ある時は盛り上がり、フレーズが奏でられていきます。やはりタイトルから、西洋から見た東洋の仏教思想が入っているのだろうか、というような曲が多いです。3曲目のみ10分を超えてドラマチックに流れていきます。他の曲は3-6分ほど。4曲目は静かな曲。日本人好みのメロディ展開かもしませんが、やや聴く人を選ぶかも しれません。

The Sidewinder/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット聴き5日目。ここまでくると、MJQのサウンドがどういうものか浸透してきた感じです。これがポピュラーなジャズサウンドとして入り込んでくるか、それとも先が読めてしまうか、いろいろだと思うのですが、私はフュージョンの方が4ビートジャズより先に聴いていたので、このエディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドのリズムの組み合わせは、今までの4ビートジャズになかったカッコよさを感じました。やっぱり最初にジャズを聴きはじめた時期がいつかによって、このグループの評価が大きく違ってくるみたいですね。ある方もそういうことをおっしゃってました。自分にとっては、1枚1枚が楽しみですが。


The Sidewinder/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded October 9 and 10, 1986. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Big Apple Jam 2. Django 3. You'd Be So Nice To Come Home To 4. The Sidewinder 5. Bed Time Eyes 6. Love For Sale

このアルバムでも有名な曲が多いですが、オリジナル曲が2曲(1、5曲目)で、うち5曲目は日本の映画の主題歌です。都会の夜を思わせる洗練された、バラードからスローな4ビートにかけてのサウンドがなかなか渋い。映画を見てみたい。MJQサウンドも浸透してきた感じ。アップテンポで、往年のジャズメン・オリジナルのようなマイナーでシャープなサウンドがなかなかカッコよい1曲目、有名曲を、クラシカルな哀調もあって端正な感じとブルージーさを併せ持つ、スローな4ビートで演奏している2曲目、テーマをベースで弾く、アップテンポの都会的ジャズサウンドを持つ3曲目、8ビートで原曲のイメージを持ちつつガッド・ギャング的な色合いも感じるおなじみの4曲目、アップテンポのラテンのリズムでノリ良く料理している6曲目。

デヴィッド・マシューズ氏オフ会速報

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昨日(12日)は21時半から新宿の思い出横丁の岐阜屋さんで、デヴィッド・マシューズ氏の来日オフ会が開かれました。当初、オフ会には3人ほどの申し込みだったのが、最終的にはファンは7人参加、プロデューサーの川島さんやレコード会社の方たちも集まってくださいました。

マシューズ氏は日本語はけっこう堪能で、コミュニケーションに不自由を感じることはなかったです。楽しいひと時を過ごさせていただきました。

詳細はまたの機会に譲ると言いながら、酔っ払って詳細を忘れてしまった(笑)。マシューズ氏やオフ会に集まった人たちとの雑談や音楽談義をしていたように記憶しています。後から考えると、マシューズ氏と音楽談義をしたので、青くなってしまいました(笑)。終電の1本前で何とか家までたどり着いて、ホッとしています。またオフ会があれば参加したいですね。

ふだんは12時前には寝てしまうのですが、昨日は興奮冷めやらず、2時半就寝、6時起床という、いつもは7-8時間寝る私としては、異常にハイテンションになっています(笑)。

(追記)酔いがさめて音楽談義の方はけっこう思い出していますが、どうしても、お店を出てから、電車に乗るまでのことが思い出せません(笑)。他の人からは、別れ際は普通でしたよ、と言われるのですが。

2007/04/12

Review/Michael Mantler

1813
ECMレーベルで過去にさかのぼったベスト盤のようなものを出すのって珍しいのですが、ここではマイケル・マントラーの’68-00年にわたった録音を集めているアルバムです。不思議に統一性が取れていて彼の音楽性が見渡せるようになっています。とは言うものの、オーソドックスなジャズファンから見れば、ちょっと興味の対象が違うな、という感じになってしまうのでしょうけれど。曲によってはかなり有名なミュージシャンが演奏している場合もありますが、やはりサウンド・カラーはマイケル・マントラーのものかも。やっぱり彼のファンかECMファン向けのアルバムか。まだ1811と1812が番号が空いているので、こういうシリーズが今後出てくる可能性もありますね。


Review/Michael Mantler(Tp, Cond)(ECM 1813)(輸入盤) - Recorded 1968 - 2000. The Balanescu Quartet, Carla Bley(Voice, P, Synth, Ts, Org), Jack Bruce(Voice), Don Cherry(Tp), Larry Coryell(G), Kevin Coyne(Voice), Jack DeJonette(Ds), Marianne Faithfull(Voice), Rick Fenn(G), John Graves(B), Susi Hyldgaard(Voice, Accordion), The Jazz Composer's Orchestra, Mona Larsen(Voice), Nick Mason(Ds), Don Preston(Voice, Synth Ds, Synth), The Radio Symphony Orchestra Frankfurt, Bjarne Roupe(G), Terje Rypdal(G), Pharoah Sanders(Ts), Chris Spedding(G), Mike Stern(G), Steve Swallow(B), Tony Williams(Ds), Robert Wyatt(Voice, Per), etc. - 1.Unsaid(6) 2. I'm Glad You're Glad 3. One Symphnu - part 3(Excerpt) 4. Introductions 5. Love Ends(Excerpt) 6. Understanding 7. Solitude/Lontano/L'Illuminata Rugiada/Proverbi 8. Speechless 9. Folly Seeing All This(Excerpt) 10. PSS 11. Comrade(Excerpt) 12. A I'Abattoir 13. When I Run 14. Alien Part 1(Excerpt) 15. Twenty 16. Movie Two 17. Sometimes I See People(Excerpt) 18. The Sinking Spell 19. 13(Excerpt) 20. Number Six - Part Four 21. Preview 22. It Makes No Difference To Me

(06/12/10)マイケル・マントラーのベスト盤という形での発売。録音は’68-00年まで幅広く、曲の順番は新しい方からさかのぼっていく形(ラストを除く)。曲の構成はアヴァンギャルドな形だったり、オーケストラの現代音楽風のバックにヴォイス(ヴォーカル?)が絡んでいくという、比較的統一された形をとっているので、長年にわたって録音された、そしてレーベルをいくつかまたがった(ECMだけならずWatt、JCOAなど)ベストという感じは少ないと思います。曲数を多く詰め込むために、抜粋(Excerpt)という形の曲も多いのはちょっともったいないかも。ジャズ色は少なく(21曲目はフリージャズ)、ちょっと聴くとやっぱり現代音楽(それ風の映画音楽)プラス時々ヴォイスという形、その中にロック色の強い曲や、コンボでの演奏も。

Live At Pit Inn/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット聴き4日目。今回ははじめてのライヴの演奏ですが、やっぱりジャズはライヴに限るって、実際に行く人の言葉なんですけど(笑)。私は何年かは覚えてないですが、この前後に中野サンプラザだったかな、グループを観に行った記憶があります。同じこのメンバーでした。やっぱりライヴの方が演奏時間も長めだし、緊張感と臨場感はありますね。それをCDを聴いて想像するわけですが。再演曲もあったりして、けっこう面白い。それにスタンダードばかりではなく、オリジナルもある程度入れているというところに、やはりコダワリが感じられます。


Live At Pit Inn/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded April 21, 1986. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. So This! 2. Angel Eyes 3. 'Round Midnight 4. Misticized 5. S.U. Blues 6. Autumn Leaves 7. Rosario

六本木のピットインでのはじめてのライヴアルバム。既出の曲も4曲あり、特に6、7曲目は以前のアルバムのチャーネット・モフェットのベースと比較すると 面白い。このバンドはライヴのほうが熱くなっていいかもしれません。デヴィッド・マシューズ作は3曲(1、6-7曲目)。モーダルでいながらシャープ、ペースがかなりスゴいアップテンポの1曲目、意外にもセンスの良いややアップテンポのラテンで進行する2曲目、原曲のイメージをスマートに表現するスローな4ビートの3曲目、ジョージ・ヤング作でやや早めのメロディアスなワルツで魅了している軽快な4曲目、ライヴでよりブルース的になった(それでも洗練されてますが)5曲目、有名な曲で自由に展開していく15分に及ぶ6曲目、ガッドのドラムスがひきたてる短めの7曲目。

2007/04/11

Trojan Women/Eleni Karaindrou

1810
Trojan Women/Eleni Karaindrou(ECM New Series 1810) - Recorded July 2001. Socratis Sinopoulos(Lyra, Laouto), Christos Tsiamoulis(Ney, Suling, Outi), Panos Dimitrakopoulos(Kanonaki), Andreas Katsiyiannis(Santouri), Maria Bildea(Harp), Andreas Papas(Bendir, Daouli), Velinika Iliopoulou(Vo), Chorus Of Captive Trojan Women, Antonius Kontogeorgiou(Chorus Director) - 1. Voices 2. Lament 1 3. Desolate Land 1 4. Lament 2 5. Hecuba's Lament 6. Parodos-The Land I Call Home 7. Parodos-Home Of My Forefathers 8. Parodos-I Wish I'm Given There 9. Cassandra's Theme 10. Cassandra's Trance 11. First Stasimon-An Ode Of Tears 12. First Stasimon-For The Phygian Land A Vast Mourning 13. Andromache's Theme 14. Andromache's Lament 15. Terra Deserta 16. Astyanax' Theme 17. Hecuba's Theme 1 18 Hecuba's Theme 2 19. Second Stasimon-Telamon, You Came To Conquer Our Town 20. Second Stasimon-The City That Gave Birth To You Was Consumed By Fire 21. An Ode Of Tears 22. desolate Land 2 23. Lament 3 24. Third Stasimon-In Vain The Sacrifices 25. Third Stasimon-My Beloved, Your Soul Is Wandering 26. Hecuba's Theme 27. Lament For Astyanax 28. Exodos 29. Exodos-Accursed Town 30. Astyanax' Memory

邦題「トロイアの女たち」。古代ギリシャの話に基づく舞台劇に、エレニ・カラインドルーが作曲したものです。ギリシャの古楽器を使用していて、その物語の悲劇性と合わせて、エキゾチックで哀愁が漂っています。録音には声楽曲も含まれていて、心の中に染み入ってくる感じ。やはりギリシャの音楽、という感じはあり、深く沈んだ感触はブルー。 彼女の作風によるものか、かの地の風土なのか、どこか懐かしい響き が伝わってきます。(02年6月21日発売)

My Funny Valentine/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット3日目。ここでベースがエディ・ゴメスに交替します。チャーネット・モフェットは最近グループに戻って来てスゴいプレイを見せつけていますけど、当時は新人だったので、エディ・ゴメスになって、当時のリズム・セクションとしては理想的な形になっています。この2人、他のセッションでも一緒に演奏することが多かったので。それにしても飽きさせないさりげないアレンジで、有名な曲をどんどん料理していきますね。デヴィッド・マシューズの腕ですね。もっとも、当時のジャズファンとして好き嫌いは出てしまうのも、何となく分かります。私はジャズライフの初期の時期でもあって、このサウンド、刷り込まれていて好きですけど。


My Funny Valentine/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded November 20, 1985. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Mr. P.C. 2. 'Round Midnight 3. On A Clear Day 4. My Funny Valentine 5. New York State Of Mind 6. S.U. Blues

MJQ3作目はエディ・ゴメスがベースに加わり、スティーヴ・ガッドとは共演も多いので相性も良く、ベテランの技を見せつけてくれます。いわゆるデジタル・リズム・セクション。選曲がなかなか。ビリー・ジョエルの曲(5曲目)もあり、ニュー・スタンダードの走りか。オリジナル曲は1曲(6曲目)。ジョン・コルトレーン作の、よりシャープな感じになったアップテンポでバリバリ攻める1曲目、タイトルどおり都会の夜をややスローな渋めの4ビートを奏でる2曲目、明るくてメロディアス、ややアップテンポでノリ良く、時に暴れまわる3曲目、ベースとサックスからアップテンポでキメもありカッコ良くはじまる4曲目、しっとりとメロディが語りかけてくる穏やかなバラードの5曲目、華やかで現代的なサウンドのブルースでせまってくる直球の6曲目。

2007/04/10

Sofienberg Variations/Christian Wallumrod Ensemble

1809
Sofienberg Variations/Christian Wallumrod(P, Harmonium) Ensemble(ECM 1809)(輸入盤) - Recorded October 2001. Nils Okland(Vln), Arve Henriksen(Tp), Per Oddvar Johansen(Ds), Trygve Seim(Ts) - 1. Sarabande Nouvelle 2. Memor 3. Edith 4. Alas Alert 5. Small Pitcure #1 6. Sarabande Nouvelle, Var. 1 7. Psalm 8. Liturgia 9. Smal Picture #3 10. Small Picture #2 11. Small Picture #3 1/2 12. Edith, Var. 13. Memore, Var. 14. Sarabande Nouvelle, Var. 2 15. Losting temple

(03/03/07)7曲目がノルウェイの民謡で、それ以外はChristian Wallumrodのオリジナル。比較的短めの曲が15曲。ジャズというよりはヨーロッパのややシリアスでブルーな情景の映画音楽を聴いている雰囲気。その重く沈んだ雰囲気は1曲目に出ています。ピアノ中心の2-3曲目はジャズっぽくはないですが、旋律が美しい。何曲かはヴァリエーション(変奏曲?)(1、6、14曲目、2、12曲目、3、13曲目)があり、比べてみるのも面白いかも。5、9-11曲目は組曲の小品で、インプロヴィゼーションにしてはまとまっているような気も。7曲目も民謡というよりはゆったりとしたメロディのオリジナルの感触です。しっとりとしたメロディが心に入り込んでくる8曲目、内省的な15曲目。なお、Trygve Seimは1、6、14曲目にのみ参加。

Autumn Leaves/Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテット2日目。ファースト・アルバムとこのセカンド・アルバムで合計20万枚を売り上げたという話なので、やっぱりこの当時はスゴかったんだなと思います。反面、こういう新しいジャズになじめなかった人も多かったのでは、と当時の論調を見ても、分かります。私はこのあたりが入門編だったので、すんなりとなじめた方。そして、ある意味手垢のついた有名曲ばかりを今聴いても、私にとっては、さすがだな、と思わせる演奏です。やっぱり最初のインパクトは大きかったし、メンバーを替えながら、核はデヴィッド・マシューズですが、今でも活躍しているだけのことはあるなあ、と思います。


Autumn Leaves/Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded March 3, 1985. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Charnett Moffett(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Jordu 2. Recado Bossa Nova 3. Confirmation 4. Autumn Leaves 5. Mood Piece

邦題「枯葉」。2作目も有名な曲のオンパレードで、オリジナルは1曲(5曲目。何と演奏時間12分)。2作目になってグループの方向性がある程度かたまり、曲も長めになってきて余裕がでてきたように感じられます。ドラムがバシバシリズムをキメているのが気持ち良い。洗練された渋いサウンド。デューク・ジョーダン作でおなじみの曲も、ドラムスのアクセントがいいミディアムの洗練されたジャズとして聴ける1曲目、ややアップテンポのラテンリズムで都会的なサウンドが心地よい2曲目、ややアップテンポでメロディアスな4ビートが非常に心地よく響く3曲目、非常におなじみの曲だけれども、決して古くささを感じさせない、それでいてソロがスリリングなタイトル曲の4曲目、ややスローで淡い浮遊感のあるメロディが続く5曲目。

2007/04/09

キズだらけになったギターとベース

アコースティック・ギター(Martin D-28)とエレキ・ベース(Tune TB-043)はスタンドに立てかけて、事務所のスペースに置いてあります。ケースに入れておけばいいんだけれど、カビが生えてしまうので、裸のまま置いてあったのが、かえってアダになってしまったようで。

今日、そのギターとベースを改めてみたら、キズだらけになっていたんですね。母親が部屋の掃除をするのですが、以前、掃除の時にギターを倒したついでに、ベースにぶつけてそれも連鎖的に倒してしまったようです。最初はとぼけていたけれど、他に倒すような人がいないので、白状しました。

ギターはヘッドの角が2ヶ所へこみ、表面の板もキズに。ベースはネックと、特にボディ裏に大きい傷。ギターは30年もの、ベースも20年以上経ったヴィンテージといえばヴィンテージなので、ショックは大きいですね(笑)。ここ15年間はあまり弾いてなかったので、カビというか塗装のムラはできてしまったけれど、キズ自体はほとんどない程度の良い状態で保存できてたので。

弁償するとは口に出していたけれど、今の材質とちがうでしょうし、修理もきかないし、新品を買ってもしようがない。弁償できないでしょう。もう、キズはあきらめるしかないのかな、と思っています。ショックで寝込みそう。

Tribute To Lester/Art Ensemble Of Chicago

1808
Tribute To Lester/Art Ensemble Of Chicago(ECM 1808) - Recorded September 2001. Roscoe Mitchell(As. Ts, Ss, Sopranino Sax, Bass Sax, Fl, Whistles, Per), Malachi Favors Moghostut(B, Bells, Whistles, Gongs), Famoudou Don Moye(Ds, Congas, Bongos, Counsel Ds, Bells, Whistles, Gongs, Chimes) - 1. Sangaredi 2. Suite For Lester 3. Zero/Alternate Line 4. Tutankhamun 5. As Clear As The Sun 6. He Speaks To Me Often In Dreams

亡くなったレスター・ボウイへ捧げたアルバムで、ECMへの久しぶりの作品。ここでは3人編成での演奏です。1曲目はパーカッションの洪水の中を時おり響き、泳ぐ音、それが淡々と連なっています。2曲目は「レスター組曲」で、5分のうちサックス、次にクラシックっぽいフルートの優しいメロディー、後半はより低いバリトンサックスに持ち替えフォービートでメロディアスに。故レスター・ボウイ作との共作(?)のオーソドックスで渋いフォービートの3曲目、出だしバリトンサックスの重々しさが印象的なフォービートで、後半はソプラノサックスを吹きまくる4曲目。5-6曲目はおそらくフリー・インプロヴィゼーション。やはりソプラノサックスがずっと暴れまくる12分台の5曲目、再びパーカッション中心でせまる13分台の6曲目。(03年11月5日発売)

Manhattan Jazz Quintet

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マンハッタン・ジャズ・クインテットのデビュー作。久しぶりに聴きなおしましたが、私の4ビートジャズ体験の出だしの数枚の中に入っていて、何回も聴き返したため、アレンジが頭の中に入っているような感じです。当然当時はLPで買いましたけれど、その後CDに買いなおしています。ジャズ入門の時点でこのアルバムを聴いているため、今のように新譜聴き中心になっているとも言えます。当時としては画期的なメンバーで、サウンドも新しいものでしたが、巷では賛否両論あったようです。私はこれでジャズが刷り込まれたようなもので、思い出深い1枚になっています。当時は10万枚も売れたそうですよ。


Manhattan Jazz Quintet(Paddle Wheel) - Recorded July 11, 1984. Lew Soloff(Tp), George Young(Ts), David Matthews(P), Charnett Moffett(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Summertime 2. Rosario 3. Milestones 4. My Favorite Things 5. Airegin 6. Summer Waltz

メイン・ストリーム系ジャズではなかった主なメンバーで4ビートジャズをやるという、当時としては意表をついた企画。このサウンドが斬新に響きます。ドラムの影響で、全体のサウンドがかっちりした印象。有名曲の中に、オリジナルは2曲(2、6曲目)。このアルバムの音作りはその後のジャズの音作りに影響を与えたと思います。渋めに抑えたサウンドがまた魅力的に曲の良さを伝える1曲目、アップテンポでダイナミックなメロディとドラムスのソロに焦点を当てた2曲目、モードの曲だけど洗練してカチッとした感じのある3曲目、静かな出だしと4ビート(原曲は8分の6)のアドリブでせまる4曲目、アップテンポでメロディアスに攻めてアドリブも流麗に流れていく5曲目、優雅なワルツのリズムに乗せて明るく展開する6曲目。

2007/04/08

ボブ・ジェームスのバロック作品2枚

Bobremeau
Bobscar
まだジャズの未聴盤はあるのだけれど、どうにも今朝は聴く気になれなくて。あっ、そうそう、ボブ・ジェームスのクラシック作品があったよねと、探し出して聴いたのが今日の午前中。せっかくなので、これのコメント直しをしながら聴いてからアップしようと思って、今日はこの2作品です。彼のジャズ(フュージョン)アルバムでも1曲クラシック作品のクロスオーヴァーのアレンジの入っているものが多いですけれど、今日のは音色こそシンセサイザーですが、中身は純バロック音楽と言っていいのかも。そういう意味ではけっこう珍しいアルバム。今でも手に入るのかどうか分かりませんが、時々思い出したように聴きたくなるのが、これらの2枚です。


Remeau/Bob James(Synth)(Sony) - Released 1984. 1. Fanfarinette 2. Gavotte & 6 Doubles 3-1. Manuette No,1 3-2. Menuete No.2 4. La Livri 5. Arlequinade 6-1. La Timide: Rondeau Gracieux 6-2. Rondeau 7. L'indiscrete 8. La Chasse 9-1. Les Niais De Sologne: 9-2. Double Des Niais No.1 9-3. Double Des Niais No.2 10. Les Soupirs 11. Air Pour Les Esclaves Africains 12. Les Triolets 13-1. Tambourin No.1 13-2. Tambourin No.2

クラシックのシンセサイザーアレンジ第1弾。ラモーは18世紀フランスのバロック音楽家。ジャズ色は一切ないので注意。いかにもシンセサイザーでアプローチしましたというトリッキーなフレーズもないかわりに、原音(?)に忠実というわけでもなく、自然な感じですが、あくまでもシンセサイザーのサウンドで奏でているというところが彼のねらいであり、個性なのかな、と思います。聴いているうちに、けっこういけるかも、という気になりました。


The Scarlatti Dialogues/Bob James(Key)(Sony) - Released 1988. - 1. Pastorale 2. Piuttosto Presto Che Allegro 3. Minuetto 4. Prestissimo 5. Andante Moderato 6. Fuga Del Gatto 7. Presto 8. Andante 9. Vivo 10. Allegro 11. Allegrissimo

クラシックのシンセサイザーアレンジ第2弾。スカルラッティは18世紀イタリアの作曲家。シンセサイザーを使いながらも、1作目より原曲に近いイメージのアルバムとなっているようです。ゆったりと落ち着いていて、メインの旋律を奏でるピアノ(の音を模したシンセサイザー?)と、ストリングスの組み合わせのような音使い。けっして奇をてらうことなく、オーソドックなバロック音楽のように語りかけてきます。こういうバロック音楽もいいです。

In Concert Robert Schumann/Andras Schiff

1806
In Concert Robert Schumann/Andras Schiff(P)(ECM New Series 1806/07) - Recorded May 30, 1999. - 1. Humoreske B-dur Op. 20. Novelletten Op. 21 2. 1. Markiert Und Kraftig 3. 2. Ausserst Rasch Und Mit Bravour 4. 3. Leicht Und Mit Humor 5. 4. Ballmassig. Sehr Munter 6. 5. Rauschend Und Festlich 7. 6. Sehr Lebhaft Mit Vielem Humor 8. 7. Ausserst Rasch 9. 8. Sehr Lebhaft Klaviersonate F-moll Op. 14 10. 1. Allegro 11. 2. Scherzo. Molto Comodo 12. 3. Quasi Variazioni. Andantino De Clara Wieck 13. 4. Prestissimo Possible Nachtstucke F-dur Op. 23 14. 4. Ad Libitum - Einfach

邦題「イン・コンサート~シューマン・リサイタル」。アンドラーシュ・シフによるシューマン曲集のライヴ録音でCD2枚組。 シューマンは19世紀作曲家。録音が良いせいか、あるいは演奏のせいか、それともロマン派のシューマンの曲だからなのか分かりませんが、ゆったりと落ち着いて聴けます。クリアーなピアノの音が好み。クラシック門外漢の私でも敷居は高くなく、比較的楽しめました。ECMにしては珍しく正統派クラシック。(02年6月21日発売)

2007/04/07

Dans La Nuit, Music For The Silent Movie By Charles Vanel/Louis Sclavis

1805
Dans La Nuit, Music For The Silent Movie By Charles Vanel/Louis Sclavis(Cl)(ECM 1805) - Recorded October 2000. Dominique Pifarely(Vln), Vincent Courtois(Cello), Francois Merville(Per, Marimba), Jean Louis Matinier(Accordion) - 1. Dia Dia 2. Le Travail 3. Dans La Nuit 4. Fete Foraine 5. Retour De Noce 6. Mauvais Reve 7. Amour Et Beaute 8. L'accident Part 1 9. L'accident Part 2 10. Le Miroir 11. Dans La Nuit 12. Lafuite 13. La Peur Du Noir 14. Les 2 Visages 15. Dia Dia 16. Dans La Nuit

’30年代の無声映画にサウンドをつけたそうで、いわゆるジャズ色は少ないですが、その音は構築とインプロヴィゼーションの狭間にある感じ。楽器編成からも分かりますが、3曲目のタイトル曲のようにフレンチ音楽の香りを漂わせていたり、クラシック/現代音楽風であったり。でも、やっぱりフランスの「映画音楽」という感じ。メロディアスで、哀愁の漂う場面があるのがうれしいところ。大半がルイ・スクラヴィスのオリジナル。1、15曲目と3、11、16曲目(タイトル曲)はヴァリエーション。キッチリしたアレンジが心地よいです。10、12曲目はメンバー5人のフリー・インプロヴィゼーションのようですが、その緊張感のある感触は他の曲でも感じる事もあります。聴く人を選ぶアルバムかも しれません。(02年6月21日発売)

Front & Center/Melvin Rhyne

1290
Criss Crossレーベル新譜聴き5日目で一段落。今日のアルバムが今回の中では一番ジャズの王道を行く作品です。何たって、ジャズの黄金時代からオルガンを弾いている人ですからね。冒険はないかわり、マイペースでオルガンを弾いている姿には感動すら覚えます。私は現代ジャズの方が好きですけれど、発散するのはやっぱりストレートでシンプルな4ビートジャズでしょうか。ですので、やっぱりバランスよく聴いているほうが精神的、肉体的にはいいんじゃないかと思います。それにしてもメルヴィン・ラインとピーター・バーンスタインの組み合わせで録音が多いですが、かなり相性がいいですね。次も聴きたいなあ、という気にさせてくれます。


Front & Center/Melvin Rhyne(Org)(Criss Cross 1290)(輸入盤) - Recorded March 16, 2006. Peter Bernstein(G), Ray Appleton(Ds) - 1. King David 1 2. Yesterday's Child 3. All Blues 4. When Lights Are Low 5. I Hear A Rhapsody 6. A.P.J. 7. Bamboo 8. I Want To Talk About You 9. Bones 10. Jordu 11. King David 2

(07/04/05)全11曲中Melvin Rhyne作は3曲(1、6、11曲目)。スタンダードとジャズメン・オリジナルが多いです。今回はトリオで、ギターとの相性はバツグン。1、11曲目は同じ曲のヴァージョン違いで、やはりブルース的なシャッフルのゴキゲンなナンバー。ゆったりとメロディを奏でていくバラードの2曲目、有名な曲なので雰囲気はそのままの感じの3曲目、明るいノリでメロディアスな温かさのある4曲目、落ち着いたしっとり加減で語るバラードの5曲目、アップテンポで珍しくメカニカルな感じのテーマの6曲目、テーマはボッサのコード進行とリズムでアドリブが4ビートの7曲目、じっくりと聴きたいスローなバラードの8曲目、マイナーでギターとオルガンが渋めにせまる9曲目、有名なメロディをこれぞジャズという料理での10曲目。

2007/04/06

Towards The Wind/Stephan Micus

1804
Towards The Wind/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 1804)(輸入盤) - Recorded 1999 -2001. 1. Before Sunrise 2. Morning Breeze 3. Flying Horses 4. Padre 5. Birds Of Dawn 6. Virgen De La Nieve 7. Eastern Princess 8. Crossing Dark Rivers

(02/08/10)マルチ・インストルメント奏者ステファン・ミクスの一人での録音(多重録音の部分も)。全曲彼の作曲。無国籍的ワールドミュージックという印象。Bass Dudukという楽器での日本の民謡のような旋律を低音で淡々と演奏した1曲目、カリンバでの小品の2曲目、ギター、尺八、Dondon(何だろう)による、何となく日本的な哀愁を感じさせる旋律で後半盛り上がる3曲目、再びDudukを使用したスペイシーな哀愁を帯びたメロディの4曲目、たくさんの楽器を使用していて、やはり日本的な雰囲気の5拍子の5曲目、14弦ギターによるゆったりしたソロの6曲目、ギターとヴォーカルでの彼流フォークミュージック(?)の7曲目、音数は少ないながらも暗い川を渡る感じが映像的に見えてくるような8曲目。

Oceanos/David Binney/Edward Simon

1289
Criss Crossレーベル新譜聴き4日目。このアルバムも、昨日に引き続き、現代的でモーダル、変拍子も目立っています。個人的にどちらのアルバムが好きか、と聞かれると、今日のアルバムの方が、より内省的な感じが強くて好きかな、と思えます。こういう演奏って、狙ったサウンドを出すのがけっこう難しいんだと思うんですけど。レーベルのファンの間では今回出た5枚のうち、アダム・ロジャース盤、シーマス・ブレイク盤、と今日のアルバムの人気が強いところを見ると、聴きやすいアルバムではない、やっぱり「通好み」のアルバムの人気が高いのでしょうね。まあ、あまり多くの人の意見を聞いてないので一般論かどうか分かりませんけど。幅広くジャズを紹介してくれるので、このレーベル、けっこう気に入ってます。


Oceanos/David Binney(As)/Edward Simon(P)(Criss Cross 1289)(輸入盤) - Recorded October 18, 2004. Scott Colley(B), Brian Blade(Ds), Luciana Souza(Vo), Adam Rogers(G), Shane Endsley(Tp), Jesse Newman(Tp), Alan Ferber(Tb), Pernell Saturnino(Per) - 1. We Dream Oceans 2. Impossible Question 3. Amnesia 4. El Parrandero 5. Govinda 6. Twenty Four Miles To Go 7. Impossible Question Preprise 8. Home

(07/04/05)David Binney作が4曲(1、4、6、8曲目)、Edward Simon作が3曲(2、5、7曲目)、Scott Colley作は3曲目。モーダルな雰囲気を基調とした現代ジャズ。ホーンがサウンドに厚みを出している曲も。ヴォーカルもコーラス的な味付け。5拍子系でモーダルかつ幻想的なサウンドを振りまく物語的な1曲目、4分の9拍子が基調にあるやはり寒色系の情緒を感じつつ後半盛り上がる2、7曲目、語り合うように淡々と進んでいきつつ起伏のあるモーダルな雰囲気の3曲目、浮遊感のあるエキゾチックなラテン調でコンガがけっこう目立っている4曲目、しっとり、ゆったりした5拍子バラードが切ない5曲目、漂うようにフレーズが舞い、モーダルに盛り上がりもある6曲目、内省的なメロディとサウンドで、後半やや力のある8曲目。

2007/04/05

アクセス解析からの情報他

私のホームページやブログにはアクセス解析がついています。有料のものだけれど、まあ安いものなので、あまり詳しい解析はできないし、具体的に誰が訪問したかなどは分かりません。でもけっこう有用ですよ。

ホームページなど「ジャズ 工藤」で検索をかけてくる人もいるようで(笑)、自分でやってみたら実際に1ページ目に出てしまうんですね。面白い。仕事のホームページにしろ、ジャズのホームページにしろ、私のフルネームで検索をかける人もいて、どういう目的か、ちょっと気になったりもしていて。同姓同名で、北海道ホテルの総料理長(だったかな?)もいらっしゃって、まあ私のことが目的ではないことも考えられます。

ブログの方では独自にアクセス解析がついていて、どこのページの訪問が多いかも分かります。この場合、CDのアップに絞れば、どのアルバムが人気が高いかも分かるわけです。実際にはここ「インプレッションズ」で書いた、あまり意図しないネタが、アクセスが多かったりするのですが(笑)。

ジャズのファンの世界では、ある程度知られているようで、自己紹介するときは「「ジャズCDの個人ページ」を運営している工藤です。」というと、分かってもらえることが多いようです。私って、有名人?(笑)。例えば5年間、毎日平均1枚ずつアルバム紹介をしていけば1,500枚ぐらいにはなりますよね。それを9年半以上続けていれば、誰だって、このぐらいの分量にはなるんではないかと思います。ただ、そろそろこのペースが息切れ気味の今日この頃...。

まあ、どこら辺のページに何人ぐらいの訪問か、とか、どういうキーワードが多いか、リンク元はどこか、など大まかですけれど、アクセス解析で分かることを、また仕事も趣味もWeb運営に生かそうと思ってます。いたずら防止やいたずらされた時の対抗策にもなっていますし。

Care-charming Sleep/The Dowland Project

1803
Care-charming Sleep/The Dowland Project(ECM New Series 1803) - Recorded September 2001. John Potter(Voice), Stephen Stubbs(Chitarrone, Baroque G), John Surman(Ss, Bcl), Maya Homburger(Baroque Vln), Barry Guy(B) - 1. Refrain 1 2. Ancor Che Col Partire 3. Gia Piu Volte Tremante 4. Care-charming Sleep 5. Accenti Queruli 6. Weep, Weep, Mine Eyes 7. As I Walked Forth 8. Refrain 2 9. Refrain 3 10. She Loves And She Confesses 11. Angela Siete 12. Have You Seen But A Bright Lily Grow 13. Refrain 4 Amor Dov'e La Fe 14. Care-charming Sleep 15. Ancor Che Col Partire

(03/11/26)1、8-9曲目がメンバーのStephen Stubbsの作曲で、他の曲は16-17世紀のさまざまな作曲家の曲をメンバーがアレンジ。ヴォーカル曲が多いです。ジョン・サーマン やバリー・ガイが参加していますが、バロック音楽の雰囲気を損ねない部分で即興も入っているようです。同じ曲のヴァージョン違い(2曲目(ヴァイオリン)と15曲目(ヴォーカル)、タイトル曲の4曲目と14曲目)もあり。クラシックでは大冒険ですが、自然な感じ。 (04年1月21日発売)

Way Out Willy/Seamus Blake

1288
Criss Crossレーベル新譜聴き3日目。今日のシーマス・ブレイクは、全部オリジナルで攻めています。やっぱり曲調が通好みというか、逆に言えば、ジャズをテーマのメロディで聴く、とかいうところとはかけ離れたようなサウンドなので、聴く人によって向き不向きが強いのではないかと思います。変拍子が多いというよりは、中心が脱4ビートなので、これまた現代ジャズという感じです。それを皆で、時に温度感が低く、時に盛り上がりとやっているので、メンバーの取り合わせの妙といい、聴く人によってはなかなかの演奏だと感じることもあるでしょう。けっこう面白いアルバムだと思うのですが。ちょっと取り扱い注意、といったところでしょうか。


Way Out Willy/Seamus Blake(Ts)(Criss Cross 1288)(輸入盤) - Recorded March 19, 2006. Lage Lund(G), David Kikoski(P), Orland LeFleming(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Fear Of Roaming 2. Badlands 3. Trust In You 4. Way Out Willy 5. Hoi Polloi 6. The Jupiter Line

(07/04/04)全曲Seamus Blakeの作曲。聴いた感じ、変拍子も曲によって多用している現代ジャズという雰囲気で、通好みという印象が強いです。メンバーも取り合わせの妙があります。11分台のミディアムテンポの、ちょっと浮遊感のあるテーマからやや幻想的なアドリブに入っていく、起伏があって盛り上がりもする1曲目、4分の5拍子でメカニカルなファンクを聴いているようなちょっと不思議感覚の2曲目、ミステリアスな雰囲気のワルツ系の静かなやり取りから薄暗く盛り上がるバラードの3曲目、3拍子(6拍子?)系だけれどもミディアムでそれなりに高揚感のあるタイトル曲の4曲目、4分の9拍子で軽やかに淡く進んでいく、やや沈んだサックスが印象的な5曲目、メロディアスでメカニカル、ビートもしっかりファンクする6曲目。

2007/04/04

Free And Equal/John Surman

1802
Free And Equal/John Surman(Ts, Ss, Bcl)(ECM 1802) - Recorded June 2001. Jack DeJohnette(Ds, P), London Brass: Andrew Crowley(Tp), Paul Archibald(Tp), John Barclay(Tp), Anne McAneney(Tp, Flh), Richard Bissill(Horn), Dan Jenkins(Tb), Richard Edwards(Tb), David Purser(Tb, Euphonium), David Stewart(Btb), Owen Slade(Tuba) - 1. Preamble 2. Groundwark 3. Sea Change 4. Back And Forth 5. Fire 6. Debased Line 7. In The Shadow 8. Free And Equal 9. Epilogue

ロンドン・ブラスを加えた編成でのライヴ録音。全曲ジョン・サーマンの作曲で、そこはかとない哀愁と、ジャズとは離れた位置にあるアレンジ。しっとりとした感触のメロディでさりげなくせまってくる1曲目、湿り気を帯びた寒色系のサウンドがゆったりと包み込んで後半自由になる2曲目、カッチリとしたアレンジの部分と自由なインプロヴィゼーションの部分でドラマチックな盛り上がりのある10分台の3曲目、緻密な哀愁系のテーマが印象的でやはり中間部が自由な11分台の4曲目、現代音楽を聴いているようでもあり、インプロヴィゼーションを聴いているようでもありの5-6曲目、アンサンブルの響きやソロもエキゾチックな7曲目、ブラスが前面に出てソロも印象的な変拍子のタイトル曲の8曲目、ゆったりと流れていく9曲目。(03年3月19日発売)

Blues Quarters Vol.2/David Hazeltine

1287
Criss Crossレーベル新譜聴き2日目。今日はデヴィッド・ヘイゼルタインのシリーズ第2作目です。1作目から数年の間があいてしまったので、果たして出るのか?という気もしていたのですが、ちゃんと出ましたね。ただ、タイトルにブルースという文字が出ているので、ブルースばかりのアルバムなのではないか、と想像してしまいます。実際にはラストの9曲目がモロにブルースで、タイトル曲の8曲目はテーマではブルースと分からないような現代的な感じです。いかにもCriss Crossのジャズ・アルバムという感じで、割といいですね。強烈な個性を発揮するというわけではないですけど、安心して聴けます。


Blues Quarters Vol.2/David Hazeltine(P)(Criss Cross 1287)(輸入盤) - Recorded March 20, 2006. Eric Alexander(Ts), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds), Jose Alexis Diaz(Congas on 2, 4, 6) - 1. Moment Of Joy 2. But Here's The Thing 3. Inner Circle 4. Goin' Out Of My Head 5. Embraceable You 6. Unforgettable 7. Suddenly It's Spring 8. The Second Blues Quarters 9. Blues For Us

(07/04/03)David Hazeltine作は4曲(1-2、8-9曲目)。タイトルとは裏腹に、ブルースの曲は少ないです。クァルテット(時にパーカッション入る)のジャズの演奏がいい感じ。明るい少しアップテンポの4ビートがメロディアスにせまる1曲目、バリバリとラテンのリズムで前進していく元気の出る2曲目、エリック・アレキサンダー作のミディアムで淡くメロディアスな4ビートが印象的な3曲目、優雅なラテン的8ビートが心地よく響く4曲目、しっとりとしたスタンダードのバラードから4ビートで盛り上がる5曲目、通常はバラードをノリの良いラテンで演奏している6曲目、やや速めの8分の6拍子の明るいスタンダードを楽しめる7曲目、かなり現代的でテーマがブルースのようではないタイトル曲の8曲目、そして、これぞブルースという9曲目。

2007/04/03

Time And The Infinite/Adam Rogers

1286
Criss Crossレーベル新譜聴き1日目。実はこのアルバムは2月発売とレーベルのホームページでは告知されていたのですが、実際に2月発売予定分が日本の市場に流れてきたのは、3月も20日を過ぎてからなんですね。そしてその時出た5枚の中で1番予約が多かったのは、このアルバムとのこと(HMVより)。このレーベル特有の熱い演奏を期待していた人にとっては内省的な感じがするかな、と思います。でもECM系のような静かな演奏も全然OKな私にとっては、けっこういいアルバムとなりました。バリバリと弾きまくるだけではなくて、繊細な表現もけっこうイケます。アコースティック・ギターも数曲の静かな曲で登場しているので、その楽しみも。静かな場面が多いので、そこが選択のポイントかも。


Time And The Infinite/Adam Rogers(G)(Criss Cross 1286)(輸入盤) - Recorded March 17, 2006. Scott Colley(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Night And Day 2. Elegy 3. Time And The Infinite 4. Young And Foolish 5. Cheryl 6. Esteban 7. Without A Song 8. Ides Of March 9. I Loves You, Porgy

(07/04/03)全9曲中Adam Rogers作は4曲(2-3、6、8曲目)で、スタンダード系が多いです。ギタートリオ。あまり発散しないけれども時にフレーズが速く、けっこういい演奏を聴かせてくれます。アップテンポでアメーバ的にメカニカルなフレーズも混ざっていく1曲目、叙情を感じる哀愁系バラードですがフレーズはスゴい2曲目、アコースティック・ギターで内省的に響いているタイトル曲の3曲目、やはり生ギターでゆったりしっとりとせまってくる4曲目、アップテンポでチャーリー・パーカー作を彼流に料理する5曲目、生ギターで哀愁たっぷりの切ないバラードの6曲目、優しいメロディで温かく、時にメカニカルに歌い上げる7曲目、綾織り系の浮遊感を持つ基本的にテンポも可変の8曲目、抑え目のバラードがとても美しい9曲目。

Always Let Me Go/Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette

1800
ちょっと話がさかのぼりますが、数年前に知り合いから2003年のベスト3を出して欲しいとの依頼がありました。その時私は非常に独善的に、「コンボ部門」で「エクステンデッド・プレイ~ライヴ・アット・バードランド/デイヴ・ホランド(B)・クインテット」(ECM)、「ピアノトリオ部門」で「ミシェル・カミロ(P)・ライヴ・アット・ブルーノート」(Telarc)、「ハード・フュージョン部門」で「Mo'Bop/渡辺香津美(G)」(ewe)の3枚をあげました。ただ、この3枚、もうこのBlogで紹介済み。さらにもう1年さかのぼってみたいと思います。2002年は何をあげていたでしょうか。


(ピアノ・トリオ部門) 1.オールウェイズ・レット・ミー・ゴー~ライヴ・イン・トーキョー/キース・ジャレット(P)・トリオ(ECM) 東京でのライヴで、素晴らしい即興演奏集の2枚組。フリーを毛嫌いする事なかれ。


Always Let Me Go/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1800/01) - Recorded April 2001. - 1. Hearts In Space 2. The River 3. Tributaries 4. Paradox 5. Waves 6. Facing East 7. Tsunami 8. Relay

東京でのライヴで、素晴らしい即興演奏集の2枚組。フリーから静かな牧歌的風景をたどってオーソドックスでゴキゲンな4ビートへ展開していく32分台の1曲目、きれいなメロディでしっとりくるバラードの、ソロピアノの2曲目、静かな場面からマイナーキー主体のワンコードで淡々と盛り上がっていき、ドラムソロもある3曲目、ちょっとシャープでノリの良いゴキゲンなサウンドの4曲目、静かな落ち着いたやり取りではじまり、盛り上がっていく中でフリーになったりジャジーになったり、ドラマチックで一本緊張感もある34分台の5曲目、3人のインプロヴィゼーションで小気味良いリズムとともに進んでいく6曲目、タイトル通り豪快でやや激しいフリー、その後の静寂の7曲目、自由でスピーディー、暖かみのあるサウンドの8曲目。(02年10月9日発売)

2007/04/02

In Due Tempi/Cikada String Quartet

1799
In Due Tempi/Cikada String Quartet(ECM New Series 1799)(輸入盤) - Recorded August 2001. Cikada String Quartet: Jenrik Hannisdal(Vln), Odd Hannisdal(Vln), Marek Konstantynowicz(Viola), Morten Hannisdal(Cello) - 1. Kalija Saariaho: Nymphea 2-5. John Cage: String Quartet In Four Parts 6-7. Bruno Madnerna: Quartetto Per Archi In Due Tempi

(05/08/04)Kalija Saariahoはフィンランドの、John Cageはアメリカの、Bruno Madnernaはイタリアの20世紀現代音楽家。ここではいかにも現代音楽という感じの演奏を繰り広げています。1曲目はやはりけっこう前衛的なアンサンブルで蒼系統のサウンド。2-5曲目はジョン・ケージ作なので覚悟していたら、あまり過激でもなく、ほのぼのとした場面もありました。6-7曲目のタイトル曲はややおっとりしていながらも現代音楽の香りが濃厚。

リトル・ウィング/安達久美クラブパンゲア

Adachilittle
Jazz Lifeに掲載されていて、スウィング・ジャーナルには掲載されてなかったアルバム。どこかでこのグループの音を聴いたような気がしたので、買ってみました。元々私はジャズよりハード・フュージョンやファンクの方が好きなタイプなので、こういう音、けっこういいですねえ。スコット・ヘンダーソンの影響も噂されていましたが、影響はありつつも全くの直系というわけでもなさそうだし、このアルバム、気に入ってしまいました。ブラインドをやったら女性のギターとは思わないんじゃないか、とも。ジャケ買いは通常しませんが、こういうアルバムだとジャケ買いしてしまってもいいかなあ(謎)とも、思います。


リトル・ウィング/安達久美(G)クラブパンゲア(Videoarts)
Little Wing/Kumi Adachi(G) Club Pangaea(Videoarts) - Released 2007. Hiroyuki Noritake(Ds), Ko Shimizu(B), Keizoh Kawano(Ds), Guests: Gen Ogimi(Per on 6), Satoko Ichimaru(Marimba on 3, 6, 9) - 1. Little Wing 2. Danjiri Funk 3. Kitsune No Yomeiri 4. Junk 5. Air Pocket 6. Gorilla Gorilla Gorilla 7. Pangaea 8. Birthday Card 9. Cookie Monkey

則竹裕之(Ds)、清水興(B)、河野啓三(Key)、大儀見元(Per on 6)、一丸聡子(Marimba on 3, 6, 9)。安達久美が1曲目以外を作曲。ジャパニーズ・ハード・フュージョンという感じ。女性のギターとは思えない迫力で、音もいいです。ジミ・ヘンドリックス作で、ギターのソロから重量感のあるゆったりしたテンポになる1曲目、前後にお祭りの効果音をはさんでヘヴィー級のファンクを聴かせてくれる浮遊感を伴うコード進行の2曲目、8分の7拍子で明るいメロディのテーマとソロが軽やかに舞う3曲目、ズッシリとしたリズムのミディアムファンクでせまってくる4曲目、ドラムスが目立つ起伏に富んだファンクでの5曲目、あくまでもハードでドッシリが信条のファンクの6曲目、ゆったりしたバラードで徐々に高揚していく10分台の7曲目、歪んだギターでハッピー・バースデイの出だしからノリ良い展開になる8曲目、陽気なメロディでせまる9曲目。(07年3月21日発売)

2007/04/01

ネット上から引退するかも

ホームページを立ち上げて9年半、その後ブログやMixiまで手を広げすぎたため、アップアップしています。なので、今日をもちまして、ホームページ等を廃止、ネット上から引退させていただくことは、

ありません。

エイプリル・フールでした(笑)。

若い時ほどのやる気というのは多くなくなってますけれど、ホームページ、ブログ、Mixiは続く限りやりますよ(笑)。考えてみたら、長い間「生きた」ジャズホームページとして、運営し続けている人って、少なくなりました。まだまだ、続けますので、よろしくお願いします。

ムービーズ・トゥー/フランコ・アンブロゼッティ

Francomov2
Enjaの旧譜で、興味深い再発がまたまたあったので、購入。何といっても、ジョン・スコフィールド、ジェリ・アレン、グレッグ・オズビーの参加と、ベースとドラムスも名の知れた人たちのアルバムなので、買わずにはいられませんでした。内容も、それぞれの個性のぶつかり合い、という感じで面白かったです。このアルバム、以前新譜時代に国内盤で発売されていた(’88-89年ごろ?)のですが、その当時はこういうメンバーの取り合わせの妙というのが分からなくて、チェックしませんでした。決まりきったアルバムばかりが再発される中、こういうアルバムも時々再発されるので、やっぱりこまめにチェックしないとですね。


ムービーズ・トゥー/フランコ・アンブロゼッティ(Flh)(Enja)
Movies, Too/Franco Ambrosetti(Flh)(Enja) - Recorded March 22 and 23, 1988. John Scofield(G), Greg Osby(Ss, As), Geri Allen(P), Michael Foemanek(B), Daniel Humair(Ds) - 1. My Man 2. Angel Eyes 3. Theme From Superman 4. Theme From Peter Gun 5. Cinderella's Waltz 6. What's New Pussycat 7. God Bless The Child 8. Steppemwolf

スゴいメンバーによる映画音楽集第2弾。映画音楽も意識してますが、より自由なサウンド。かなり個性的なメンバー達で、ジェリ・アレンはフリー、グレッグ・オズビーはM-BASE真っ只中という感じ。しっとりゆっくりと語り合いながら、哀愁をふりまいているバラードの1曲目、ちょっと意表をついたアレンジと、バリバリジャズしている2曲目、アップテンポの4ビートでアグレッシヴなアプローチをしている3曲目、原曲の8ビートとベース音を意識したグイグイと進んでいく4曲目、ピアノとのデュオで優しいメロディの小品の5曲目、途中からテンポも良くなってメカニカルな浮遊感を伴いつつ進む6曲目、バラードからミディアムで朗々としたフレーズが続く、ソロが楽しみな7曲目、ややアップテンポでメロディもモーダルな雰囲気もある8曲目。(07年3月21日発売)

Sangam/Trygve Seim

1797
ECMレーベルは、ジャズとクラシック(現代音楽)を一連番号で発売しているので分かるとおり、両者を同一ラインで扱っているようなふしがあります。そうすると両者のボーダーレスのような作品が生まれてきて、このアルバムがそんな感じです。楽器編成を見ると変則ビッグバンドかな、とも思えるのですが、聴こえてくるサウンドは、どちらかと言うとクラシックにかなり近い世界。そういう意味では聴く人を選ぶのでしょうけれど、こういうホーンサウンドも個性的で、これもありかな、と思える強い個性がこのレーベルにはあります。いわゆるジャズから遠いところにあっても、なぜか引き込まれます。不思議。


Sangam/Trygve Seim(Ts, Ss)(ECM 1797)(輸入盤) - Recorded October 2002 and March 2004. Havard Lund(Cl, Bcl), Nils Jansen(Bass S, Contrabass Cl), Arve Henriksen(Tp), Tone Reichelt(French Horn), Lars Andreas Haug(Tuba), Frode Haltli(Accordion), Morten Hannisdal(Cello), Per Oddvar Johansen(Ds), Oyvind Braekke(Tb), Helge Sunde(Tb), String Ensemble, Christian Eggen(Cond), Arve Furset(Rhythm Prog) - 1. Sangam 2. Dansante 3. Beginning And Ending 4-7. Himmelrand I Tidevand 8. Trio 9. Prayer

(04/11/14)全曲Trygve Seimの作曲、やや大きめの編成で、4-7曲目の組曲はそれにストリング・セクションとトロンボーン、指揮者がつきます。ビッグ・バンド・ジャズというよりはクラシックの金管・木管のオーケストレーションを聴いているような雰囲気の曲が多いです。1曲目は静かにはじまり、まさにクラシック(現代音楽)との境を漂っているような感じ。12分台の2曲目はビートがやや出てきて、抑制気味ながらも立体的な動きのあるドラマチックなサウンドに。厳かでリズムのプログラミングが融合して自然に響く3曲目、やはり静かめのクラシックのオーケストラといった響きの大作の4-7曲目の組曲、ドラムスとホーン2本でスペイシーで静かに進んでいく8曲目、そのサウンドは、まさに「祈る人」のように感じる9曲目。

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