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2007/02/28

Svete Tikhiy/Alexander Knaifel

1763
Svete Tikhiy/Alexander Knaifel(ECM New Series 1763)(輸入盤) - Recorded 1994/95, and October 2000. Oreg Malov(P), Keller Quartett - Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Judit Szabo(Cello), Tatiana Melentieva(Soprano), Andrei Siegle(Sampler) - In Air Clear And Unseen - 1. In Some Exhausted Reverie 2. An Autumn Evening 3. In Air Clear And Unseen Svete Tikhiy(O Gladsome Light) - 4. Ringing Of The Church Bells 5. The Song Of The Most Holy Theotokos 6. Svete Tikhiy(O Gladsome Light)

(02/02/23)’90年代にロシアの作曲家Alexander Knaifelによって作曲された2つの曲。前半はただひたすら静かにやさしく奏でられるスペイシーなピアノの音の連なり(1曲目)、癒されるように流れていく弦楽四重奏のサウンド(2曲目)、そして静かな状況はそのままの両者の交歓(3曲目)。後半は時にエキゾチックな、時に落ち着いたソプラノのヴォイスと、サンプラリングによるエコーの効いた幻想的な世界へのいざない。

Wide Holizons/One For All

1234
Criss Crossレーベル順番聴き6日目。もう説明不要なほど何枚もアルバムが出ていて、知る人ぞ知る存在が、この「ワン・フォー・オール」というグループ。一番大好きなサウンドというわけではないけれど、都会的な現代ハードバップという点では安心して聴いていられます。だから複数レーベルからグループでアルバムを出すことが出来るんでしょうね。特に3管のハーモニーがなかなかで、これを聴かねばもったいないとも思うようになりました。もちろん、それぞれのメンバーのソロも良い感じです。そろそろマンネリかな、という気持ちも少々あるのですが、それでも逆にこのサウンドを印象付けていると思います。

ところで、このブログのエントリーも’04年5月30日からはじめて、今日で1,000番目になりました。アルバム紹介をしなかった回もありますが、2-3枚一度に紹介した回もあったので、新譜、旧録、手直し合わせてだいたいこの期間で1,000枚聴いた勘定になります。多いと見るべきか少ないと見るべきか。こんなことやってると、人生は短いと思うようになりますね(笑)。


Wide Holizons/One For All(Criss Cross 1234)(輸入盤) - Recorded December 20, 2002. Eric Alexander(Ts), Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Davis(Tb), David Hazeltine(P), Ray Drummond(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. The Nomad 2. Nemesis 3. Wide Horizons 4. Infant Eyes 5. Central Park South 6. The Conformist 7. Cold Smoke 8. A Calling

(07/02/24)8曲中6曲が各メンバーの作曲(1-3、4-6曲目)。おなじみのメンバーでの現代ハードバップを聴けます。やや抑制が効いて都会的なハーモニーが心地良いミディアムの1曲目、目まぐるしいテーマからそのままアップテンポでソロになだれ込んでいく2曲目、浮遊感のあるハーモニーが漂っていく、ゆったりしながらビートがファンク的になる3曲目、ウェイン・ショーター作を温度感の低い静かなバラードで演ずる4曲目、快活なアップテンポと変化に富んだ盛り上がりがなかなかのメロディアスな5曲目、8ビートのファンクビートに乗っかってやや落ち着きつつもゴキゲンな6曲目、ものものしい出だしから、8分の6拍子のややモーダルな7曲目、テーマの16ビートとソロの4ビートのバランスがいいアップテンポの8曲目。

2007/02/27

Windows Vistaのパソコンを買った

Windows Vistaのノートパソコンを買い、昨日届きました。富士通のNF-70Uです。’96年に一番最初に買ったパソコン以外は、仕事用で使ってから、古くなったものを個人用にまわしていたのですが、子供も大きくなってきたし、学校でも必要とのことで、久しぶりの個人用パソコンということで購入しました。経費に落としてませんよ(笑)。

夕食後から設定を始めたのですが、けっこう時間がかかります。やっぱり各種設定を含めると半日がかりかな。機能的にはだいぶ便利になって堅牢になったのだと思いますが、昔と違っていろいろ設定する項目はあるので、時間は覚悟してました。ただ、富士通のパソコンには設定するガイドが画面に出てくるので、楽でしたけれど。

でも、私の仕事にVistaが必要かというと、今すぐには必要ない感じもします。XPには不満は持っておらず、ハード的にヴァージョンアップはキツイし、操作画面がだいぶ変わってしまっているので、慣れるのも大変そう。XPの操作も、慣れるまでは以前のクラシックスタイルの表示で操作してましたし。

それと同時に9年以上前に買った東芝のノートパソコンのサテライトプロ440CDTは処分。今日、業者が引き取りにきました。買った当時は40万円近くしたのですが、今は処分費用を払わねばならないですね。ただ、この処分で、歴代4台あったWindows95世代のパソコンは全て処分終了。XP機が3台仕事用にある他は、’00年購入のWindows98SEのデスクトップ(MEにヴァージョンアップ、ジャズのHP作成用)とノート(子供の古いゲーム用)が1台ずつ残っています。

昔は操作スピードとハードディスクの容量の関係ですぐ買い替えが必要だったのですが、最近の私のパソコンは寿命が長くなっている感じです。この分だとXPのパソコンもあと数年は第一線で使えるかな、と思ってます。また、XP以降はOSのヴァージョンアップは、リスクの方が大きいのでやらなくなりました。

Xieri/Anders Jormin

1762
Xieri/Anders Jormin(B)(ECM 1762)(輸入盤) - Recorded December 17, 1999 and October 2, 2000. Robin Rydqvist(Tp, Flh), Krister Peterson(French Horn), Lars-Goran Carlsson(Tb), Niclas Rydh(Btb) - 1. Choral 2. Giv Mig Ej Glans-Hymn 433 3. I Denna Ljiva Sommartid-Hymn 200 4. Gracias A La Vida 5. Idas Sommarvisa 6. Xieri 7. Decimas 8. Och Kanske Ar Det Natt 9. Sul Tasto 10. Tenk 11. Sonett Till Cornelis 12. Romance-distance 13. Scents 14. Fragancia 15. Q 16. War Orphans 17. Choral

(02/01/03)アンダース・ヨーミンのベース・ソロの曲と、彼の作曲によるブラスのクァルテットでの録音(1、6、9、12、15、17曲目)の、2種類の録音があります。ブラス・クァルテットの方は1-2分程度の短い曲ばかり。落ち着いていて、やや不思議な浮遊感覚。タイトル曲の6曲目もブラス・クァルテットで、短い曲。ベース・ソロの曲は、他人の作曲が多いです。ただ、知っている作曲家は16曲目のオーネット・コールマンだけだったので、オリジナルとの境界線は、はっきり言って分かりませんでした。技巧をやたらにひけらかすことなく、淡々とメロディアスに進んでいきます。特に北欧の色彩はなく、やや地味かなという印象。それでも味わいは全体的に寒色系か。14曲目は牧歌的 な印象です。

Human Spirit/Mike DiRubbo Quintet

1231
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。マイク・ディルッボのこのアルバム、他の4人がワン・フォー・オールのメンバーのため、安心して聴ける部分があるのと、反面、彼の個性の部分がなかなか出づらいなあと思う部分とありました。ただ、曲調的には現代ハードバップで聴きやすいので、まあけっこう聴ける方ではありましたけれど。実は彼の綴りを間違えていて、Mike DiRubboが正しいのにMike DeRubboと表記していたところが複数あり慌てて直したところです。そのぐらいちょっと個性的な名前なのですが、演奏自体は割とオーソドックスな感じもしています。安定はしていますけれども。


Human Spirit/Mike DiRubbo(As) Quintet(Criss Cross 1231)(輸入盤) - Recorded May 30, 2002. Jim Rotondi(Tp, Flh), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Transfer 2. Moon River 3. Human Spirit 4. Minor March 5. North Shore Reflections 6. Bossa For Baby 7. Throwback 8. Down

(07/02/24)全8曲中Mike DiRubbo作は4曲(1、3、5、7曲目)。他の4人はワン・フォー・オールのメンバーなので、現代ハードバップ的な感じは強いです。まさに都会的な現代ハードバップをいくようなややアップテンポの1曲目、ヘンリー・マンシーニ作をちょっとコミカルでメロディアスなジャズに仕上げた2曲目、8分の6拍子で明るいメロディで、ちょっとワイルドなソロの盛り上がりもあるタイトル曲の3曲目、ジャッキー・マクリーン作でこれでもかとアップテンポでゴリゴリと吹きまくる4曲目、都会の夜を連想させるじっくり聴かせるバラードの5曲目、ハンク・モブレイ作の割と快活なボッサが心地良い6曲目、ミディアムの現代ハードバップという感じでスマートにせまる7曲目、メカニカルと思うとメロディアスでアップテンポな8曲目。

2007/02/26

ジャズ批評を買うのをやめた

150822jazzhihyo
今日、書店で「ジャズ批評3月号(136号)」をパラパラと立ち読みして、今号から買うのをやめました。’04年に隔月刊化された120号から、どうも内容が薄くなったなあ、と思いつつ、それでもジャズ批評頑張って、という気持ちで、購入することによって(時にホームページで紹介して)応援していました。それを前々号(134号)での彼らのプロとは思えない私の原稿の大きい誤植で目が覚めたというか。けっこうひどい間違いをやらかされてしまいました。「私の好きなジャズレコード」の特集なのに、アルバムタイトルを間違えられるという、自分としては最低の出来事です。「Paul Bley/The Paul Bley Quartet」と書くべきところ、なぜか何の関連もない「Sam Jones Quintet/Visitation」と大きい活字で印刷されていました。わずかな私の原稿に、誤植箇所が4か所もありました。ジャケ写は合っているのにねえ。当時は該当部分の校正をまったくやってなかったそうです。しゃくなので、ホームページに正しく直した原稿をアップしてあります。

よくよく考えてみると、誤植のあった前々号(134号)の特集「私の好きなジャズレコード」は、別に他人にとってはどうでもいい話だし、前号(135号)特集の「愛しの10インチ盤」は、悪く言えば珍しいもの自慢。体系的でもないし。今号の「私のベストアルバム2006」(正式な特集名を忘れましたが)はネットで検索すればいくらでも出てくるし、他人のベストにはあまり興味はなく、個人的にはわざわざ買って読むほどの内容ではない。次号予告は「ジャケ買い」ですか(笑)。

季刊時代のミュージシャン特集や楽器別、年代別特集などの深い資料的価値を期待して買っている私には、もはや意味はない雑誌です。昭和57年の43号、特集「チャーリー・パーカー」からずっと連続して、増刊号やムック本も出るたびに買ってはいたし、それ以前の号も中古で見つけては買っていたのですが。もはやこういう特集を編集する力量のある編集者がいない、ということで、ムック本の方も期待できず。そういうわけで、長い間お世話になりました。

(追記)原田元編集長が辞めた後にムック本「決定版プレスティッジ・ブック」と「決定版リヴァーサイド・ブック」が出たけれど、以前出ていた同名のジャズ批評別冊から改訂が(見た限りでは)加えられておらず、そのままムック本にして出されてました。これこそが、先ほど言った事の証明です。


(’13年追記)現在では校正にしっかりした人が入っているようで、私のような被害をこうむることがほとんどなくなったと思います。でも、たまに特集でいいのは買っても、定期購読の読者には戻れてないですねえ。

Easy Living/Enrico Rava

1760
Easy Living/Enrico Rava(Tp)(ECM 1760) - Recorded June 2003. Gianluca Petrella(Tb), Stefano Bollani(P), Rosario Bonaccorso(B), Robert Gatto(Ds) - 1. Cromosomi 2. Drops 3. Sand 4. Easy Living 5. Algir Dalbughi 6. Blancasnow 7. Traveling Night 8. Hornette And The Drums Thing 9. Rain

エンリコ・ラヴァの久しぶりのECMへの録音。哀愁が漂いまくるトランペットは相変わらず。4曲目の静かに切なくせまってくるスタンダードのタイトル曲以外は彼のオリジナル。ジャズというよりメロディ的な場面が多いですが、しっとり系なのにあまり甘くもならないところがミソ。1-3、6曲目あたりは、やはりECM的でもあるし彼流でもあるし、といった展開。ジャジーには流れずに、メロディの強度を保ちつつ、芯の部分はしっかりしているサウンド。マイナーですが、4ビートなジャズ感覚を持っている5曲目は聴いていて楽しい。8分の6拍子で浮遊感のあるテーマから盛り上がるこれまた硬派なジャズの7曲目、なぜかイタリアらしい明るさに満ちた8曲目、やはりメロディが美しい9曲目。3、8-9曲目のピアノのフレーズは個性的。(04年3月24日発売)

Land Of Shadow/Conrad Herwig Sextet

1230
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今日はコンラッド・ハーヴィグのアルバムです。私、彼のシャープでバリバリと速いフレーズを吹きこなすプレイも、現代的な曲調もけっこう好きで、特にこのアルバム、半分ぐらいはアップテンポでストレス解消になるような吹きっぷりだし、他のメンバーも快調に飛ばしまくってます。なかなかこういうアルバムには出くわさないなあ、と思いつつ、逆にたまにこういうのがあるからいいんだよね、と思ってみたり。やっぱりピアノ、ベース、ドラムスも強力ですね。だからこそ、なのでしょうか。今度時間ができたら、また彼のアルバムを順番に聴き返してみたいと思ってます。


Land Of Shadow/Conrad Herwig(Tb) Sextet(Criss Cross 1230)(輸入盤) - Recorded May 28, 2002. Tim Hagans(Tp), Ben Schachter(Ts), David Kikoski(P), James Genus(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Lullaby Of The Leaves 2. The Dream Master 3. Land Of Shadow 4. Forbidden Pool 5. Shadows Of The Past 6. Gypsy Without A Song 7. Homeward Bound

(07/02/24)Conrad Herwig作は5曲(2-5、7曲目)。リズム隊にいいメンバーをそろえていて、彼の本領発揮といったところ。アップテンポでシャープにせまってくるカッコ良いスタンダードの、ソロもけっこうバリバリと吹きまくる1曲目、ちょっとチャイナっぽいイメージのテーマから、空間を生かしたモーダルなソロに入っていく2曲目、メカニカルなハーモニーのテーマからアップテンポの4ビートでぐんぐん進んでいく、タイトル曲の3曲目、ちょっと淡い感じの薄暮のような自由なバラードが心にしみる4曲目、3曲目のタイトル曲と関係があるのか、やはりアップテンポで攻めてくる5曲目、デューク・エリントン作をややエキゾチックなボッサで、やや盛り上がりもある6曲目、彼らしくこれまたアップテンポでバリバリと突き進んでいく7曲目。

2007/02/25

Criss Crossレーベル聴き終了

やっと今日、Criss Crossレーベルの旧譜(廃盤、未CD化の3枚を除く)を聴き終えることができました。最初に聴いた盤は’04年4月に「Nine Stories Wide/Jonathan Kreisberg(G) Trio」(Criss Cross 1244)です。それから282枚なので、けっこうなハイペースでしたけれど、他のこともやりながらだったので、3年近く経ってしまいました。

コメント的には、メインストリーム系ってあまり得意ではなくて、むしろECM系などの方が好きだったりしますが、まあ、多少自分でも不満はあるにしても、またそれは時間のある時に手直しをしていくということでいいかな、と思います。

大きい目標がまたひとつ消えてしまいましたが、次は他レーベルの未聴盤をゼロにして、昔のコメントの手直しにもう少しウェイトを置きたいなと思っています。ここ1年間はほとんど出来なかったので。こう考えていると、本当の意味でホームページって、いつまでたっても完成しないんじゃないか、と思えるようにもなりました。

あと半年もすれば、ジャズのホームページを始めてから10年。何だか人生の貴重な時間を費やしてしまったような気もするし、充実していた10年間だったようにも思えるし。

Not For Nothin'/Dave Holland Quintet

1758
Not For Nothin'/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1758) - Recorded September 21-23, 2000. Chris Potter(Ss, As, Ts), Robin Eubanks(Tb, Per), Steve Nelson(Vib. Marimba), Billy Kilson(Ds) - 1. Global Citizen 2. For All You Are 3. Lost And Found 4. Shifting Sands 5. Billows Of Rhythm 6. What Goes Around 7. Go Fly A Kite 8. Not For Nothin' 9. Cosmosis

同じメンバーでの2枚目。全曲デイヴ・ホランドかメンバーのオリジナル。グループはまとまりがあるのですが、変拍子の曲も多く、相変わらずの鋭いサウンドも垣間見せます。いきなり1曲目が変拍子で、中間部がやや変化する11分台の曲。心地良いアンサンブルのゆったりしたバラードの2曲目、やはりアンサンブルが印象的な変拍子系の3曲目、哀愁漂う9拍子系の4曲目、一風変わったリズムのキメが心地よい5曲目、5+6拍子系が耳についてけっこうソロが盛り上がるドラマチックな13分台の6曲目、水彩画のようなバラードの7曲目、ビートが効いていて(これも変拍子系?)ブルースっぽいタイトル曲の8曲目、アンサンブルがカッコ良くてソロもスリリングな9曲目。やっぱり全体的にトンガリ系かな?(01年8月22日発売)

The Process/Edward Simon Trio

1229
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日はピアノ・トリオですが、エドワード・サイモン、ジョン・パティトゥッチ、エリック・ハーランドと好きなミュージシャンばかりなので、けっこう聴きごたえがありました。ただ、やっぱりその3人の絡みは、ストレートではなくて、やや神経質でマニアックかなと思うので、万人向けではないかもしれないですけれど。でも、こういうサウンドを喜ぶ層って、あると思いますよ(笑)。オリジナルが多いのですけれど、そこにスタンダードやジャズメン・オリジナルもあって、その料理の仕方がまた面白いなあと思うのですが。でもやっぱりマニアックだなあ、という感じはありますね。


The Process/Edward Simon(P) Trio(Criss Cross 1229)(輸入盤) - Recorded June 3, 2002. John Patitucci(B), Eric Harland(Ds) - 1. Navigator 2. Calabria 3. The Process 4. Azules 5. Woody'n You 6. Reprocess 7. Tonado Del Cabrestrero 8. I'm In The Mood For Love 9. Azules Reprise

(07/02/24)全9曲中Edward Simon作は5曲(1、3-4、6、9曲目)。かなりスゴいメンバーの組み合わせ。頭が先を行くようなメカニカルなフレーズも特徴。そのメカニカルな部分がよく出ている目まぐるしい展開のアップテンポでの4ビートの1曲目、淡い切なさが垣間見えるタッチの、今っぽいリズムで穏やかな部分も勢いの部分もある2曲目、しっとりとした哀愁が感じられる繊細なタイトル曲の3曲目、ブルース(16小節)タッチで、それなりにブルージーな感触を持っている4、9曲目、ディジー・ガレスピーの曲をちょっと神経質に演奏した感じの5曲目、静かに語りかけてくるようなちょっと沈んだバラードの6曲目、哀愁ラテン路線で途中ややスリルのある佇まいの7曲目、スタンダードを彼ら流に解体再構築をした変幻自在な8曲目。

2007/02/24

Dezert Poems/Stephan Micus

1757
Dezert Poems/Stephan Micus(All Instruments and Voice)(ECM 1757)(輸入盤) - Recorded 1997 - 2000. - 1. The Horses Of Nizami 2. Adela 3. Night 4. Mikhali's Dream 5. First Snow 6. Thirteen Eagles 7. Contessa Entellina 8. Shen Khar Venakhi 9. For Yuko

(01/04/01)すでにステファン・ミカスのアルバムは何枚も出ていますが、ここでも多重録音による自作自演をしています。ジャズ度はなく、民族楽器が多いので地域不明の映画音楽を聴いているような印象。無国籍的なコーラスが流れている1曲目、民族楽器なのに西洋的なストリングスのカラーを持つ2曲目、沈黙の中から浮かびあがってくるような3曲目、カリンバの上をヴォーカルがさまよう4曲目、尺八のソロなのでかなりスペイシーで想像通りの曲調の5曲目、エキゾチックな香りが漂う6曲目、スペイシーで地の底から静かに響くようなヴォイスのみの7曲目、これのみトラディショナルで厳かに響く8曲目。幻想的で静かなサウンドが支配する9曲目は、邦楽の香りもちらほらと見え隠れしています。

Insight/Jeremy Pelt Sextet

1228
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。ジェレミー・ペルトの今のところレーベルで唯一のリーダー作。当時彼はラルフ・ピーターソンのバンドに所属していて、それで応援で彼がドラムスで出ているのだけれども、ペルトの作曲が7曲もあるにもかかわらず、ドラムスが目立ちすぎてしまって、ラルフのリーダー作みたいになってしまっているのがちょっと残念。まあ、私は彼の方のファンでもあるので、こういうドシャメシャな叩き方は好きですけれども。でも、そのせいでリーダーが影が薄くなってしまっているのも何だかなあ、と思います(笑)。まあ、この世界、弱肉強食なのは当たり前なのですけれども。結果、ドラムスを楽しむには良い1枚か。


Insight/Jeremy Pelt(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1228)(輸入盤) - Recorded May 29, 2002. Jimmy Greene(Ts, Ss), Myron Walden(As), Rick Germanson(P, Wurlitzer), Vincente Archer(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Ides Of March 2. In My Grandfather's Words 3. The Glass Room 4. Spherical Inclination 5. Remembrance Of The Lost 6. Madness 7. I Wish You Love 8. Sisyphus 9. From Within

(07/02/22)Jeremy Pelt作は9曲中7曲(1-5、8-9曲目)。当時ラルフ・ピーターソンのバンドにもいて、彼のリーダー作のような仕上がり。アップテンポで3管のハーモニーが心地良くて、バリバリとドラムスにプッシュされつつ進む1曲目、8分の6拍子で大らかにゆったりと進みつつリズムも強調される2曲目、ホーンも凝っているけれどもドラムソロが目立つところに据えてある3曲目、ミステリアスな雰囲気でややアップテンポの4ビートの4曲目、ゆったりと3管で盛り上がるバラードで小品の5曲目、ハービー・ハンコック作のスリリングかつモーダルな展開の6曲目、唯一のスタンダードをしっとりかつ華麗に料理したバラードの7曲目、メカニカルでスピーディーな曲調の8曲目、淡いボッサでハーモニーもいい、ゆったりめの9曲目。

2007/02/23

音楽配信売上げがCDシングル抜く

「2006年の音楽配信売上額がCDシングル抜く」の記事を見ました。

私がLPからCDに移行したときは、LPの所有枚数がせいぜい100枚ほどで、愛着もあまりなかったため、移行時に全部処分してしまった(それで今後悔しているものもありますが、それはおいておいて)のですが、今のCD所有枚数は4千枚ぐらい。ものがジャズやフュージョンなので、それに自分の世代の関係からか、やっぱりCDというパッケージで今後も所有していたい、と思ってます。

話は変わりますが、SACDが出た後にCD専用プレイヤーを買ったりして、まだあくまでもCDというフォーマットにこだわっています。でも、ダウンロードがこの先どんどんシェアを伸ばしていくと、CD自体の生産も少なくなるわけで。困ったな。「ジャズCDの個人ページ」というホームページタイトルがあと何年続けられるか、ということも考えなければならなくなってきましたね(笑)。

私はイヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのが嫌いなので、携帯音楽プレイヤーを持っていません。反面、新しいもの好きな部分もあるので、あとどれだけ現状維持できるか、ダウンロードに寝返ってしまいやしないか、ちょっと心配です。

Joseph Haydn, The Seven Words/Rosamunde Quartet

1756
Joseph Haydn, The Seven Words/Rosamunde Quartet(ECM New Series 1756) - Recorded May 2000. - The Seven Last Words Of Our Suvivour On The Cross Seven Quartets For Two Violines, Viola And Violoncello, Hob. 3:50-56 1. Introduzione: Maestoso Ed Adagio 2. 1 Largo 3. 2 Grave E Cantabile 4. 3 Grave 5. 4 Largo 6. 5 Adagio 7. 6 Lento 8. 7 Largo 9.Terremoto: Presto E Con Tutta La Forza

邦題「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」。18世紀から19世紀はじめにかけての作曲家ハイドンの管弦楽曲を弦楽四重奏団用にアレンジしたものとのことで、ハイドンらしく安定していて聴きやすい室内楽に仕上がっています。弦楽四重奏団で演奏した意義は私には分かりませんが、長調、短調ともに比較的ゆったりしていて、そこはかとない優しさがあり、聴きやすさがあります。 落ち着いて聴ける音楽です。(01年8月22日発売)

Jazz Is.../Tim Warfield Sextet

1227
Criss Crossレーベル順番聴き、再び1日目から。ティム・ワーフィールドって、こういうちょっと神経質な曲が多かったかなと思いつつ、暖かい曲、熱い曲もあったりと、聴いているうちに変化に富んでいることが分かりました。レーベルとしては、割とフリーに近いようなモーダルを飛び越えた部分も目立つので、珍しいかなとも思うのですが、かえってこういう演奏、好きですね。オーソドックスに4ビートをやっているはずの6曲目でさえ、奔放になりかかっている部分がありますし。ちょっとクセのあるアルバムですが、好きな人は好きなんじゃないかと思います。ある意味すんなりとは行ってくれませんけど。


Jazz Is.../Tim Warfield(Ts) Sextet(Criss Cross 1227)(輸入盤) - Recorded December 21, 2001. Nicholas Payton(Tp), Stefon Harris(Vib), Cyrus Chestnut(P), Tarus Mateen(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Silence - The Angels Are Crying - 2. Origins 3. My Shining Hour 4. The Magic Bag 5. Tune #2 6. The Old Country 7. Until Further Notice

(07/02/22)Tim Warfield作は7曲中5曲(1-2、4-5、7曲目)。長尺な曲が多く、ジャズとしてはやや内省的な雰囲気の曲が半分弱。熱い曲もありますが。その内省的で静かな面を見せている、やや神経質な雰囲気のバラードから、モーダルに盛り上がりもある1曲目、ややソフトでメロディアスなテーマを持つ、4ビート的な展開が心地良い2曲目、テーマのメロディを借りつつアップテンポで自由なスペースを吹きまくっている、これは熱いサックスの3曲目、アップテンポのモーダルなサウンドでバリバリ吹いている4曲目、穏やかでなだらかに流れていく、ちょっと静かな5曲目、ナット・アダレイ作の哀愁満点で懐かしい味もある、けっこうウォームな4ビートの6曲目、自由なフォーマットで4ビートの部分もあり、縦横無尽の7曲目。

2007/02/22

クラシックにハマりつつある長男

先日、「ホルスト/惑星」が欲しいと言っていた長男に千円のCDを買ってあげたのですが、、今度はこれの指揮者の違うのをいろいろ集めてみたい、と言いはじめてしまいました。おーおー、これはもう立派なクラヲタへの入り口じゃあないの(笑)。私としてはジャズの方に関心を持って欲しいのだけれど、音楽好きに悪い奴はいない(かどうか分かりませんが(笑))と思うので、また気が向いたら買ってくることにしましょう。

でも、私もジャズを本格的に聴きはじめたのは社会人になってからなので、あせることはないかな、と思います。いい音楽を追求すると予想を立てれば、親の後をついてくるかもね、との、かすかな希望。何てったって、お金を出さずに豊富にジャズを聴けるのだから(笑)。

少なくとも、親に隠れて親のCDを売り払って小遣い稼ぎをするような奴にはなって欲しくないので、その点だけは、気をつけて教育をしているつもりではありますが、こればっかりは運もあろうかと。今のところはお金にはけっこう淡白ですけど、まだ子供ですからね。

いつでも、ジャズの窓を開けて待ってるよ、という声が子供に届くのはいつの日でしょうね(笑)。まあ、クラヲタでもいいですけれど。

Lent/Alfred Schnittke/Klavierquintett/Dmitri Shostakovich/Streichquartett Nr. 15

1755
Lent/Alfred Schnittke/Klavierquintett/Dmitri Shostakovich/Streichquartett Nr. 15(ECM New Series 1755) - Recorded June 2000. Alexei Lubimov(P), Keller Quartett: Andras Keller(Vln), Janos Pilz(Vln), Zoltan Gal(Viola), Judit Szabo(Cello) - 1-5. Klavierquintett 5-11. Streichquartett Nr. 15 Op. 144

ロシア現代室内楽曲集との事。前半がアレクセイ・リュビーモフのピアノが加わった演奏。室内楽とは言いつつも、その音世界はロシア現代音楽らしい複雑な展開の音のつながりの部分もあり、しっとりとしたメロディの部分もあります。ECMらしく曲は内面を向いていて、穏やかながら抽象画を見ているような、神経質な演奏が続いていきます。シュニトケとショスタコーヴィチの演奏が並んでいても自然なつながり があります。(03年3月26日発売)

8 Femmes Seules & L'echafaud

Femmes
澤野工房で取り扱っているMinimumレーベルの最初の5枚の初版(?)にはそれぞれサンプラーとの引換券にライナーがなっていて、5枚全部買ってライナーを送ると(期限付きかな?)、下記のサンプラーと交換用のライナーが送られてくる仕組みです。別テイクとかではなく、ロンリー・ウーマンが8種類入っている珍しいサンプラーなので、紹介します。このレーベルもピアノ・ソロが主体の感じなので、けっこうマニアックではないかな、と思うのですが、それを5枚とも買う人はやっぱり限られてくるのでは。必然的にこのサンプラーは珍しくなりますね。参加ミュージシャンに興味のある人は聴いておいて損はないかも。ちなみに、私はライナーを切り取ったりするのは嫌いなので、そういう応募券方式の場合、応募はしていません(笑)。


8 Femmes Seules & L'echafaud(Minimum Sampler) - Recorded 2005 and 2006. - 1-8. Lonely Waman: 1. Stephan Olive & Susanne Abbuehl 2. Marc Copland & Bill Carrothers 3. Stephan Oliva & Joey Baron 4. Bruno Angelini 5. Stephan Oliva & Claude Tchamitchian 6. Stephan Oliva & Jean-Marc Foltz 7. Giovanni Miravassi 8. Stephan Oliva & Linda Sharrock 9. Toute Une Vie Apres L'echafaud

(07/02/20)Minimumレーベル最初の5枚を購入して、引換付きのライナーを切手同封で送るともらえるサンプル盤。何と、全9曲中8曲(1-8曲目)がオーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」というのがうれしいところ。ステファン・オリヴァの参加が多いですが、これはデュオアルバムを作成していたことと関係ありでしょう。1、8曲目がヴォーカリストとの、2曲目がピアノ同士の、3曲目がドラムスとの、5曲目がベースとの、6曲目がクラシックとのデュオで、4、7、そして曲違いの9曲目がピアノ・ソロ。何でこの曲を選んだのか興味がありますが、やや暗めで落ち着いた感触がフランスのクラシックの影響を受けたような(あるいはジャズ色が薄い)ジャズにマッチしているところが面白い。レーベルがマニアックなため希少価値アリ。

2007/02/21

Hayren/Kim Kashkashian

1754
Hayren/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 1754) - Recorded May 2000. Robyn Schulkowsky(Per), Tigran Mansurian(P, Vo) - Tigran Mansurian: 1. Havik Komitas: 2. Garun A 3. Krunk 4. Chinar Es 5. Krunk 6. Hov Arek 7. Hoy, Nazan 8. Krunk 9. Tsirani Tsar 10. Oror 11. Antuni 12. Oror Tigran Mansurian: 13. Duet For Viola And Percussion

1、13曲目がTigran Mansurianの作曲で、ヴィオラとパーカッションとのデュオ。1曲目はアルメニアっぽい旋律の曲で、13曲目が現代音楽風の演奏。2-12曲目はKomitas(19-20世紀のアルメニアの作曲家)の曲で、Mansurian自身がピアノとヴォーカルで参加。アルメニアの旋律を、なぜかヘタウマな印象のヴォーカルで聴かせてくれます。キム・カシュカシャンのヴィオラも、 その地域周辺の民族の哀愁度がけっこう高いです。 (03年7月30日発売)

Combinations/David Kikoski

1226
Criss Crossレーベル順番聴き10日目。このレーベルにしては珍しく、インプロヴィゼーションの曲が少なくなく、しかも、曲の編成が、ソロ、デュオ、トリオ、クァルテットと実にさまざま。そういう意味ではちょっと毛色が変わっていて楽しめる部分もあったかな、と思います。もちろん、ピアノの満足度も高いです。トリオやクインテットばかりのアルバムだと、他にも多くリーダー作を出している彼では、いくら演奏が上手くても、ちょっと飽きてしまうかも、という危惧がありました。ここでちょっと変わった編成でやってみる、ということも良かったのかもしれません。印象としては割と強く残りました。


Combinations/David Kikoski(P)(Criss Cross 1226)(輸入盤) - Recorded December 16, 2001. Boris Kozlov(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds), Seamus Blake(Ts on 2 and 6) - 1. Improvisations - Part 1: Intro, Part 2: Trio 2. Cecilia 3. Duo, Part 1 4. Bass Interlude 5. Tamami 6. Harmonizing Instincts 7. Blues For Us 8. Duo, Part 2 9. Trio Improvisation, Part 2

(07/02/17)全曲David Kikoskiの作曲。編成も曲によって変わり、インプロヴィゼーションがあるなど異色です。インプロヴィゼーションながら、キース・ジャレット的なソロも、トリオも既成の曲のようにスムーズな統制がとれている1、9曲目、クァルテットでメロディアスで都会的なアップテンポのジャズを展開していく2曲目、ベースとのデュオで叙情的な、カチッとした世界がある3曲目、ちょっと勢いのあるベース・ソロで奏でられていく小品の4曲目、トリオでのメロディアスで爽やかさと哀愁が混ざった16ビート的なサウンドの5曲目、クァルテットで明るい牧歌的な雰囲気のあるポップスのようなメロディの、ややゆったりめの8ビートの6曲目、ブルースのタイトルで徐々にブルースっぽくなっていく7曲目、デュオでこちらは少し元気な8曲目。

2007/02/20

古いパソコンをどうにかしようかと

我が家に’97年に購入した、Windows95をWindows98にヴァージョンアップした古いノートパソコン、というのが残っています。仕事とプライベートで使っているパソコンのうち、一番古いパソコンです。ハードディスク容量は1.4GBなので、今では考えられないでしょうけれど(笑)。今は、子供の遊び用に使用しています。それでも買った当時は40万円近くしましたよ。

ただ、子供も少し大きくなってきて、古いゲームしか入っていないパソコンをそのままとっておくよりは、もう少し新しいパソコンに(それでも’00年製の98SEですが)まとめてしまおうと思って、ゲームをいくつか取り出そうとしたのですが、結局FDしかデータを移動できる手段がなかったわけで。このパソコン、ネットにもつなげていないし、ウィルスソフトも入っていません。

SCSIカード(これも化石となりつつありますね)を差し込んで、SCSIのMOドライブにつないでみても、SCSIを認識せず。USBのMOドライブもあるのですが、こちらも認識はすれどもドライバーが入らず。データ(ソフト)の移動が出来ませんでした。元からWindows98だと、何とかなったかもしれないなあ、とは思うのですが。昨夜は結局断念。うちの奥さんに言わせれば、捨てないで取っておけばいいでしょ、って言うことなんだけど、こういう化石みたいなパソコンはそろそろ処分したいなあ、と思う今日この頃。

Words Of The Angel/Trio Mediaeval

1753
Words Of The Angel/Trio Mediaeval(ECM New Series 1753) - Recorded December 1999. Anna Maria Friman(Soprano), Linn Andrea Fuglseth(Soprano), Torunn Ostrem Ossum(Soprano) - 1. Alma Mater/Ante Thorum 2. Ave Donna Santissima 3. Salve mater Misericordie 4. Kyrie 5. Gloria 6. Lauda Novella(TOO) 7. Benedicta Es Celorum 8. Mater Christi Nobilis 9. De Spineto Nata Rosa 10. Salve Virgo Virginum 11. Vredo 12. Stella Maris 13. Venite A Laudare(AMF) 14. In Excelsis Gloria15. Sanctus 16. O Ceteris Preambuilis 17. Agnus Dei 18. Oi Me Lasso 19. Words Of Angel 20. Ite Missa Est

邦題「天使のことば」。女性3人によるグループです。19曲目が現代曲である以外は全てヨーロッパ各地 (イングランド、フランス、イタリア)の中世の賛美歌とのことで、ゆったりとした、しかも3声がソプラノの非常に美しい歌が降り注いできます。 賛美歌は作者が不詳のものばかりです。残響音もほどよく、そのコーラスは静かに心の中に染み込んでいく感じ。敬虔な気持ちにもなりますが、BGMにもいいかもしれない。(02年3月21日発売)

United Soul Experience/Wycliffe Gordon Quintet

1224
Criss Crossレーベル順番聴き9日目。ワイクリフ・ゴードンはこのレーベルでリーダー作を多く残していますが、サイドに参加するミュージシャンは今までウィントン・マルサリスの影響下にあったミュージシャンが多かったように思います。サウンドもやっぱりそちら方面で予測ができました。今回はそれとは全く別系統の、しかも有名なミュージシャンで固めています。ホンワカさが満点のトロンボーンが、他のミュージシャンの参加で都会的にシャープになった曲も多いので、やっぱり、参加するメンバーによってサウンドはけっこう異なってくるものだと思いました。特にオリジナルが彼の場合多いので、なおさらそう感じます。


United Soul Experience/Wycliffe Gordon(Tb) Quintet(Criss Cross 1224)(輸入盤) - Recorded December 15, 2001. Seamus Blake(Ts), David Kikoski(P), Larry Grenadier(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Get It! Get It! 2. Karen's Contemplation 3. In Flight 4. Everyday 5. Corey's Competition 6. Periwinkle 7. On The Spot 8. Low Key Lightly

(07/02/17)Wycliffe Gordon作が5曲(1-2、4-5、7曲目)、Seamus Blake作が2曲(3、6曲目)。ウィントンゆかりのミュージシャンを離れた録音。こちらはこちらでスゴいメンバーです。トロンボーンもシャープで周りも都会的に洗練されたアップテンポの1曲目、4分の6拍子でほの暗いバラードの世界が展開する2曲目、不思議な拍子のファンクとでも言うべきノリ(?)の良い3曲目、ホンワカしたメロディでゆったりとしたバラードの4曲目、速い8分の6拍子の弾むようなノリでテーマのメロディはゆったり、ソロはモード的な5曲目、やはり8分の6拍子で躍動的な盛り上がりの部分もある6曲目、16ビートで陽性なファンクのノリのブルースの7曲目、デューク・エリントン作でベースとデュオ、お椀使用のゆったりしたバラードの8曲目。

2007/02/19

The Triangle/Arild Andersen w/Vassilis Tsabropoulos and John Marshall

1752
オススメ盤として、ECMのピアノトリオのアルバムをピックアップしてみました。輸入盤も国内盤も出ています。ECMの場合オーソドックスなジャズの演奏が少なくて、硬質だったりノンビートの曲が多かったりするのですが、その中でもこのアルバムは比較的聴きやすいサウンドを持っていて、私はけっこう気に入りました。しっとり感のある、こんな世界もいいかもね、と思えるメランコリックな場面もあったり、ECMでは珍しい4ビートの曲も一部にあったりの親しみやすい世界です。やや(まあ、やや、ですが)元気のある曲も何曲かあるというのが特徴。


The Triangle/Arild Andersen(B) w/Vassilis Tsabropoulos(P) and John Marshall(Ds)(ECM 1752) - Recorded January 2003. - 1. Straight 2. Pavane 3. Saturday 4. Choral 5. Simple Thoughts 6. Prism 7. Lines 8. European Triangle 9. Cinderella Song

(04/03/10)このメンバーで2枚目の録音。Arild Andersenが3曲、Vassilis Tsabropoulosが4曲作曲してアレンジが1曲。1曲目は珍しく8分の6拍子でけっこうジャズしていて、ラストのキメがカッコ良い。2曲目はラヴェルの曲が原曲で、哀愁が漂いつつも浮遊感のあるピアノがキラキラとささやきかけてきます。変わったリズムでジャズしている、やや硬質でリズムが強い3曲目、不安定なコードの上を漂っていくバラードの4曲目、このメンバーならではのしっとりとしたバラードの5曲目、テーマが美しく、ECMのトリオらしいバランスで曲を奏でている6曲目、やはり珍しくアップテンポの4ビートで強力に攻めてくる7曲目、フリー・インプロヴィゼーションですがけっこうまとまりのある8曲目、夢見るような美しいメロディの9曲目。 (04年3月24日発売)

Art Of The Invisible/Adam Rogers Quartet

1223
Criss Crossレーベル順番聴き8日目。今日はアダム・ロジャースのこのレーベルでの初リーダー作です。偶然にも、昨日彼のレーベル初参加作を聴いています。あれよあれよという間に、その後も何枚かリーダー作を出すようになって、実力のほどがうかがえます。作曲もギターも浮遊感が少しあって、メカニカルで、時に速射砲的なフレーズをたたき出すこともあれば、アコースティック・ギターで、じっくりと曲を弾き込むこともあって、いわゆる現代的なギタリストとしては、個人的にかなり好みのタイプではあります。ここでも、1曲目以外は全曲彼のオリジナルで勝負しています。


Art Of The Invisible/Adam Rogers(G) Quartet(Criss Cross 1223)(輸入盤) - Recorded December 13, 2001. Edward Simon(P), Scott Colley(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Long Ago And Far Away 2. Absalom 3. Bobo 4. The Aleph 5. The Invisible 6. Cathedral 7. Book Of Sand 8. In Broad Daylight 9. The Unvanquished

(07/02/17)1曲目を除きAdam Rogersのオリジナル。個性派の現代ギタリストが、やはり個性派のミュージシャン達と組んだアルバム。唯一のスタンダードを特徴のあるアレンジでメロディアスなジャズで展開する1曲目、変拍子もあって、何となくメセニー・グループを想像させる曲調の2曲目、4ビートの中の自由なスペースを与えられて泳ぎまわるギターやピアノの3曲目、メランコリックかつメカニカルなフリー手前の4曲目、変拍子でスピーティーに目まぐるしいメロディが展開するタイトル曲の5曲目、情景的な音符の移動がある静かなバラードの6曲目、アコースティック・ギターでミステリアスな演奏を聴かせる7曲目、ハイスピードの4ビートジャズが展開する8曲目、アコースティックでしっとりとした静かなバラードを演奏する9曲目。

2007/02/18

Rosslyn/John Taylor/Marc Johnson/Joey Baron

1751
Rosslyn/John Taylor(P)/Marc Johnson(B)/Joey Baron(Ds)(ECM 1751) - Recorded April, 2002. - 1. The Bowl Song 2. How Deep Is The Ocean 3. Between Moons 4. Rosslyn 5. Ma Bel 6. Tramonto 7. Field Day

ジョン・テイラー作は7曲中4曲。耽美的なピアノというイメージが強いのですが、このトリオはペースを崩すことなくさりげない緊張感のある場面も出てくることも。高度なまとまりがあります。しっとりとしたメロディをもとに、メンバーが厳かに語り合う1曲目、アルバム中唯一のスタンダードですが、思索的な側面から始まり4ビート的盛り上がりをしつつも比較的自由に飛翔する2曲目、やや乾いた哀愁系のメロディがトリオの中を進んでいく3曲目、淡々と浮遊しているように見えて一体となったトリオのサウンドが見事な4曲目、ケニー・ホイーラー作の、中間色のサウンドの中にやや明るい色合いも見えてくる5曲目、ラルフ・タウナー作の優しいメロディが流れる6曲目、研ぎ澄まされた感性のテーマを持つ不思議なバランスの7曲目。(03年3月19日発売)

Hindsight/Alex Sipiagin Quintet

1220
Criss Crossレーベル順番聴き7日目。今日のアルバムはアレックス・シピアジンとクリス・ポッターの強力なフロントもあるのですが、このアルバムでは初登場のアダム・ロジャースのギターがなかなかいいと思いました。ピーター・バーンスタインのようなオーソドックスなジャズ・ギターのタイプではなく、やっぱり現代ギターミュージックのギタリストのひとりという感じで、メカニカルなフレーズをバリバリと弾いていくのがインパクトがけっこう強いです。モードを超えてフリー一歩手前のようなバランスのサウンドをうまく違和感なく一体化して聴かせるのは、特にこのギターの個性によるところが強いんじゃないかと思います。こういうサウンド、好き嫌いは出てくるでしょうけれども。


Hindsight/Alex Sipiagin(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1220)(輸入盤) - Recorded May 23, 2001. Chris Potter(Ts), Adam Rogers(G), Boris Kozlov(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Very Early 1 2. Hindsight 3. Reincarnation Of A Lovebird 4. Linear Passage 5. Second Shot 6. Light Blue 7. Upstream 8. Very Early 2

(07/02/17)全8曲中Alex Sipiagin作は4曲(2、4-5、7曲目)。ギター入りのクインテット編成で、サウンド的にもけっこう自由です。ビル・エヴァンス作の、ソフトで浮遊感が強く漂い、モーダルかつメカニカルなサウンドの1、8曲目、複雑な旋律とコード進行(というよりモードか)をとっていて、自由度が高い中をクールに吹きまくり、弾きまくる2曲目、チャールズ・ミンガス作の原曲は分かるものの、彼らグループのオリジナルのような3曲目、速射砲のようなスピーディーなテーマからソロに入ってフリー一歩手前までいく4曲目、ややゆっくりでミステリアスな雰囲気を伝え、ソロは爆発もある5曲目、セロニアス・モンク作を静かにアコースティック・ギターとのデュオで奏でる7曲目、ラテンノリのような8分の7拍子でガンガンせまる7曲目。

2007/02/17

Criss Crossレーベル、あと10枚

Criss Crossレーベルを廃盤と未CD化作品の3枚以外を全部聴こうという企画を’04年からやっていたのですが、あと10枚聴けば全部聴いたところになるまでに進みました。もっとも今月新譜が5枚出てしまうので、実際に一段落するまでには、あと15枚聴く計算ですが。

’04年の夏ごろから始めたので、けっこう勢いをつけたのつもりなのですけれど、それで3年近くかかってしまっています。この特集が完成したら、もう新しいところに手をつけるのはやめて、過去のアルバムの聴き直しの方に力を入れようかと思っています。とは言いつつも、また新しいところに目移りしてしまうんだろうなあ、とも思いますが(笑)。

レーベル聴きをすると、それまで名前も知らなかったようなミュージシャンがだんだん有機的に関連付けて覚えられるようになるので、非常に勉強になりました。それに新しい個性もたくさん見つけて、けっこう楽しかったです。

Systems Blue/Steve Davis Quartet

1218
Criss Crossレーベル順番聴き6日目。スティーヴ・デイヴィスのアルバムは、このレーベルでも何枚も出ていますが、今回はワン・フォー・オールの他のホーンのメンバーが抜けた編成なので、基本的なサウンドはその延長線上にあって、彼のトロンボーンの柔らかい感じが前面に出ているアルバム。2曲にマイク・ディルッボが参加しているけれども、両方ともオリジナルだし、あまりアルトサックスは目立っていないような感じがします。スタンダードが多く、アレンジは凝ってはいるけれども、どの曲もメロディアスで聴きやすいサウンドに仕上がっていて、耳当たりはけっこういい感じです。個人的にはもう少しスリルがあってもよかったかな、なんて思ってますけれど。


Systems Blue/Steve Davis(Tb) Quartet(Criss Cross 1218)(輸入盤) - Recorded May 29, 2001. Mike DiRubbo(As on 2 and 3), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Surrey With The Fringe On Top 2. Spirit Waltz 3. Systems Blue 4. A Nitghingale Sang In Berkeley Square 5. If I Love Again 6. Who Can I Turn To 7. Speak Low 8. Namely You 9. Three And One 10. My Lod Flame

(07/02/17)Steve Davis作は2-3曲目で、この曲のみMike DiRubboが参加。他はスタンダード中心で、One For Allのワン・ホーン的なメンバー。ちょっと空白をつけたテーマからアップテンポで生き生きとしたソロが聴ける1曲目、ワルツ(8分の6拍子?)で哀愁メロディややモーダルなところをいく2曲目、マイナー調で少しアップテンポなモード初期の雰囲気のタイトル曲の3曲目、優しくゆったりとバラードを奏でる4曲目、ややアップテンポでホンワカと明るい5曲目、中間色系のボッサでメロディを奏でる6曲目、基本は4ビートでテーマ部にキメの多い陽性の7曲目、伸びやかにメロディアスに歌っている8曲目、サド・ジョーンズ作をベースとのデュオでノリ良く演じ上げる9曲目、テーマが凝っていてテンポも自在に変化する10曲目。

Suite For Sampler - Selected Signs, 2

1750
Suite For Sampler - Selected Signs, 2(ECM 1750) - 1. In Cerca Di Dibo/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 2. Polska Of Desire 1/Bobo Stenson(P) 3. Vilderness 2/Nils Petter Molvaer(Tp, Sample) 4. Mystic/Vassilis Tsabropoulos(P) 5. Django/Gianluigi Trovesi(Cl), Gianni Coscia(Accordion) 6. Upland/Ketil Bjornstad(P), David Darling(Cello) 7. Song For TKJD/Same as 6 8-9. Heiner Gobbels - Suite For Sampler And Orchestra (8. Chaconne/Kantorloops 9. Allemande/Les Ruines)

(01/01/12)このシリーズのサンプラーとしては2枚目。2000年春号、ということらしいです。9曲収められていますが、元ネタとなるアルバムは6枚だけ。しかも8-9曲目はNew Series。収録時間も50分弱なので、まあ、BGMとして楽しむためならば(果たして楽しめるだろうかという疑問はありますが)良いのかな、という気がします。最近のECMの傾向には違いありませんが、昔と比べてその傾向も、全体的には、よりコマーシャルな方向とは離れていき、静かに、深く、ダークになってきたという印象。このアルバムでは硬軟とりまぜて、という感じもしますが。ECMとECM New Seriesの境目はどこへ行ったのだろう、という気にもさせてくれます。変わりゆくECMサウンドを確かめるには、いいかもしれません。

2007/02/16

Ylir/Claudio Puntin, Gerdur Gunnarsdottir

1749
Ylir/Claudio Puntin(Cl, Bcl), Gerdur Gunnarsdottir(Vln, Vo)(ECM 1749)(輸入盤) - Recorded 1997-1999. - 1. Ylir 2. Huldufolk 1-2 3. Einbuinn 4. Enginn Lai Odrum Frekt 5. Skerpla 6. Peysireid 7. Vorpankar 8. Hvert Orstutt Spor 9. Sofdu Unga Astin Min 10. Huldfolk 3 11. L'ultimo Abbraccio 12. Kvaedid Um Fuglana 13. Leysing 14. Epilogue

(02/06/13)大半の曲がクラウディオ・パンティンのオリジナルで、他者の作曲にも彼のアレンジがクレジットされています。クラリネット(バス・クラリネットを含む)とヴァイオリンとのデュオで、曲によってクラリネット(バス・クラ)のソロないしは一人多重録音も。民族的(北欧的?)な要素も交えつつ、クラシックや現代音楽の要素も強いのかな、と思います。ゆったりしたスペイシーな曲が多く、温度感はやはり低めで、構築されたようなフレーズが多いと思いますが、6曲目では自由奔放に動きまわるクラリネット(バス・クラ)の構図も。そんな中で8曲目のような、ヴァイオリニストの女性が歌った曲もあって、少々落ち着いてしっとりときます。12曲目はどこかで聴いたことのある非常に哀愁漂うメロディ です。

Soul Proprietor/Ralph Bowen

1216
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。ラルフ・ボウエンのCriss Crossでは2枚目のリーダー作になります。他レーベルでも以前からアルバムを出していた記憶があります。メンバーがすごいですねえ。ヤム・ヤエルとピーター・バーンスタイン、ブライアン・ブレイドというある意味最強なギター入りのオルガントリオに、もうひとりのホーンはジョン・スワナなんですから。捨て駒なしってやつでしょうか。皆良い演奏を繰り広げています。それと、曲によって変化のあるサウンド。ラストは何とサックスのソロで4分間、ホレス・シルヴァーの曲を、自由に奏で上げています。けっこうこのアルバム、気に入りました。


Soul Proprietor/Ralph Bowen(Ts)(Criss Cross 1216)(輸入盤) - Recorded May 24, 2001. John Swana(Tp), Peter Bernstein(G), Sam Yahel(Org), Brian Blade(Ds) - 1. Invitation 2. Soul Proprietor 3. My Ideal 4. Spikes 5. Under A Cloud 6. The First Stone 7. Inner Urge 8. Meltdown 9. Peace

(07/02/15)Ralph Bowenの作曲は全9曲中5曲(2、4-6、8曲目)。サイドにいいメンバーが揃っていて、ほんの少しクールなオルガン・サウンドが渋い。エキゾチックで抑制の効いた、そして徐々に盛り上がる演奏でのスタンダードの1曲目、アップテンポのマイナーハードバップとでも言うべきタイトル曲の2曲目、穏やかなワン・ホーンのバラードのしっとり感がいい3曲目、キメの多いテーマから一気にアップテンポの4ビートのソロでせまる変幻自在の4曲目、ゆったりとした曇り空系のワルツのバラードの5曲目、ややアップテンポで進んでいくちょっと盛り上がり系の6曲目、ジョー・ヘンダーソン作のややゴリゴリと進む7曲目、メカニカルな速いフレーズが続いていく8曲目、ホレス・シルヴァー作を一人で吹き上げていく9曲目。

2007/02/15

Endless Days/Ebarhard Weber

1748
Endless Days/Ebarhard Weber(B)(ECM 1748) - Recorded April 2000. Paul McCandless(Oboe, English Horn, Bcl, Ss), Rainer Bruninghaus(P, Key), Michael DiPasqua(Ds, Per) - 1. Concerto For Bass 2. Frensh Diary 3. Solo For Bass 4. Nuit Blanche 5. A Walk In The Garrigue 6. Concerto For Piano 7. Endless Days 8. The Last Stage Of A Long Journey

全曲 エバーハルド・ウェーバーのオリジナル。独特な音色のメンバーが集まったメロディアスなマニアック路線とでもいえば良いのでしょうか。哀愁路線と彼のエフェクターのかかったベースが穏やかに歌う1曲目、分厚いサウンドの上を舞うメロディで後半静かに展開する2曲目、ストリングスの重低音の流れる中をマイペースでインプロヴァイズする3曲目、静かに語りかけてくるような4曲目、ベースによる彼流の必殺哀愁ソロの5曲目、タイトル通りピアノがメインの6曲目。そして8分台のタイトル曲の7曲目が山場で、クラシックかと思うサウンドで厳かにかつドラマチックに進んでいきます。8曲目は9分台のテーマの旋律が印象に残る曲。これもなかなか泣かせます。 比較的淡々と、時間が流れていきます。(01年6月21日発売)

The Dream/Ryan Kisor Quartet

1215
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。ライアン・カイザーのオーソドックスなクァルテット。8曲目だけサックスとパーカッションが加わって、ディジー・ガレスピー作のラテン・タッチの曲をセクステットで演奏していますが。前作がピアノレスのクァルテットだったので、今回は割と普通に聴けます。でも性格ってでるもので、けっこうバリバリ吹いている場面でもやっぱり端正、という言葉が頭をよぎったりします。オリジナルが多くても、変化に富んでいて楽しめるところもなかなかいいところ。このレーベルにとどまらず、またビッグ・バンドの奏者としても重用されているくらいだから、安定していますね。もうちょっと、クセみたいなものがあってもいいくらいかも。


The Dream/Ryan Kisor(Tp) Quartet(Criss Cross 1215)(輸入盤) - Recorded May 28, 2001. Eric Alexander(Ts on 8), Peter Zak(P), John Webber(B), Willie Jones 3rd(Ds), Renato Thoms(Per on 8) - 1. Minor Ordeal 2. The Dream 3. Deception 4. Calypso Cove 5. Bert's Blues 6. Panic Attack 7. I Should Care 8. Fiesta Mojo

(07/02/12)全8曲中Ryan Kisor作は6曲(1-6曲目)。定評ある彼のワン・ホーンが聴ける、オリジナル満載のアルバム。ハード・バップ的な哀愁のあるメロディの少しアップテンポの1曲目、タイトルどおり夢見心地となるようなメロディを運ぶワルツのタイトル曲の2曲目、アップテンポでキレのあるソロがなかなかカッコ良い、体がハイスピードで揺れるような3曲目、カリプソとあるけれど、ゆったりとしたメロディアスのボッサが優しく包み込む雰囲気の4曲目、典型的なブルースだけれども彼らしさがけっこう出てくる5曲目、切れ込む速い旋律のテーマからアップテンポでソロになだれ込む、タイトルそのものの6曲目、バラードを慈しむようにフレーズを奏でる7曲目、ディジー・ガレスピー作で明るい曲調の唯一セクステットでの8曲目。

2007/02/14

長男がステレオ聴かせてと言ってきた

昨夜、中学受験もひと段落した長男が、はじめて、私の部屋のステレオで音楽を聴きたい、と言ってきました。いつもは家族のミニコンポで満足していたのに。やっぱり成長してるんだな、と思います。

とは言うものの、聴くのはジャズではなくてクラシックの「惑星/ホルスト」。昨年暮れに千円のCDを買ってあげたやつですね。その後、彼の愛聴盤になってしまったようで、受験中もかけっぱなしにしていました。私のオーディオ・セットはそれほど豪華でもなく、こんな3点セットです。

CDプレーヤー  TEAC     VRDS-15(平成16年購入)
アンプ        YAMAHA   AVX-2200 DSP (平成4年購入)
スピーカー ONKYO   Scepter 1001(メイン) (平成6年購入)
           YAMAHA   NSX-F3(フロントサブとリア) (平成4年購入)

アンプが7チャンネル(オーディオの時は6チャンネル)サラウンドが出来るので、クラシックのホールのサラウンド設定を効かせて、聴かせました。防音も多少施してあるので、ヴォリュームも上げめにして。

半分目を閉じてじっとして聴いてましたよ。ここからジャズに興味を持たせるのは大変かもですが、私の財産ってCDぐらいなものなので、もし自分が死んだら、中古屋さんに売られるのもしゃくだな、と思い、何とかこれからジャズに興味を持たせるようにしたいです。

私の楽器もアコースティック・ギターとエレキ・ベースがあるか(笑)。これも子供2人のうち、どちらかが趣味にしてくれないかなあ、と思う今日この頃。

Naunz/Thomas Larcher

1747
Naunz/Thomas Larcher(P)(ECM New Series 1747)(輸入盤) - Recorded November, 1999. Erich Hobarth(Vln), Thomas Demenga(Cello) - 1. Naunz 2. Vier Seiten 3. Noodivihik 4. Klavierstuck 1986 5-9. Kraken 10-12. Antennen-Requiem Fur H.

(04/01/02)ピアニストThomas Larcherの’86-99年にかけての作品。ソロ・ピアノ、チェロのソロ(2曲目)、そして3人での演奏(5-9曲目)と、ヴァリエーションに富んでいます。1曲目のタイトル曲はソロ・ピアノで、現代的ながらも静かで間を生かす場面があったりダイナミックだったりと変幻自在。3曲目のように、かなり硬質なジャズのフリー・インプロヴィゼーションと似たような場面も。トリオの曲でも現代的で雰囲気はほぼ同じ。

New York Trio/Peter Beets

1214
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。ピーター・ビーツのこのレーベル(リーダー作はデビュー作?)の1作目で、同じピアノ・トリオのシリーズで3作目まで作って、その後他レーベルに移ってしまったようですが、やっぱり実力派で安定している感じがありますね。強いて言えば大排気量の車で余裕を持って運転している感じ。その分、トリッキーというか、きわどい個性のようなものは奥に引っ込んでいる気がしましたけど、実力があればどんどん坂を上っていくと思います。ここで組んでいるベースとドラムスのサポートも申し分なく、楽しんで聴けました。オリジナルが9曲中6曲もあることからも自信のほどがうかがえます。


New York Trio/Peter Beets(P)(Criss Cross 1214)(輸入盤) - Recorded May 22, 2001. Rodney Whitaker(B), Willie Jones 3rd(Ds) - 1. Beets' Beat 2. The Game 3. First Song 4. It's Happening 5. The Nearness Of You 6. The Best Sing For You 7. Admirable 8. The Way You Look Tonight 9. Blues For The Apple

(07/02/12)Peter Beets作曲は6曲(1-4、7、9曲目)で他はスタンダード。けっこう正統派で堂々とした弾きっぷり。ややアップテンポの典型的な4ビートながら躍動感のある1曲目、ミディアムの渋い4ビートに前奏や途中でたまに8分の6拍子的(4拍子ですが)なリフがかぶさる2曲目、ちょっと浮遊感も交えたような、ノリの良いファンクビートと4ビートが心地良い3曲目、カウンターメロディも含めてカッコ良い哀愁のラテン兼4ビートの4曲目、キラキラと美しいメロディが流れるバラードの5曲目、ややアップテンポで軽快なスタンダードが紡ぎだされていく6曲目、アップテンポのメロディアスな無理しないピアノがいい7曲目、しっとり系のバラードと思ったら超アップテンポになる8曲目、スマートなアプローチだけどもブルースの9曲目。

2007/02/13

In Montoreal/Charlie Haden & Egberto Gismonti

1746
In Montoreal/Charlie Haden(B) & Egberto Gismonti(G, P)(ECM 1746) - Recoreded July 6, 1989. - 1. Salvador 2. Maracatu 3. First Song 4. Palhaco 5. Silence 6. Em Familia 7. Loro 8. Frevo 9. Don Quixote

全9曲中7曲がエグベルト・ジスモンチの、2曲がチャーリー・ヘイデンのオリジナル。西洋的でもブラジル的でもある、彼らの独特なコラボレーションがそこにあります。不思議な色をなしてギターとベースが融合する1曲目、叙情的にせまってくるピアノが印象的な2曲目、おなじみヘイデン作の強烈な哀愁が漂ってくる3曲目、きれいなフレーズの演奏を聴かせている4曲目、ピアノをバックにベースがメロディを奏で、淡々とベースとピアノとでアドリブが続くヘイデン作の5曲目、ギターが音のかたまりとして元気に耳に飛びこんでくるような6曲目、個性的なピアノが聴ける7曲目、ピアノとベースがスリリングに展開していく8曲目。そして、美しいドラマチックなバラードの9曲目。 ヘイデンの連続していたコンサートの、ある一日の風景。(01年8月22日発売)

Blessed Ones/Orrin Evans Trio

1213
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はオリン・エヴァンスのトリオ作です。1曲目は何と「枯葉」なんですね。これをどういう風に料理しているのか楽しみでした。結果、今まで聴いたどの枯葉よりも原曲から遠い、意表をついた演奏だったので、彼らしいというか、また惚れ直してしまった部分もありますね。メロディとして何となく分かる部分が途中少し出てきます。それと、パット・メセニーの「ブライト・サイズ・ライフ」もあります。こちらは前後が叙情的というか、流れていくように漂う感じがまたいいです。こういう個性的なところ、モーダルとフリーの境い目まで行きつつ、美しいタッチのピアノもOKというのが、彼のスゴいところかもです。


Blessed Ones/Orrin Evans(P) Trio(Criss Cross 1213)(輸入盤) - Recorded January 10, 2001. Eric Revis(B), Nasheet Waits(Ds), Edgar Bateman(Ds on 4 and 8) - 1. Autumn Leaves 2. Two Faces Of Nasheet 3. Anysha 1 4. Some Ohter Blues 5. Blessed One The Eternal Truth 6. The Inchworm 7. Bright Size Life 8. I Will Wait For You 9. Anysha 2

(07/02/12)Orrin Evansの作曲はなく、ジャズメン・オリジナルやスタンダードが主体。彼のきわめて個性的なピアノの演奏を聴けます。コード進行を無視してオリジナルのように自由すぎるくらいの「枯葉」の1曲目、モーダルやフリーから、8分の6拍子で曲らしくなって、後半は8分の7拍子(?)、そして出だしに戻る2曲目、静かで温度感が低いしっとりとしたバラードの3、9曲目、ジョン・コルトレーン作のブルースのタイトルだけども大部分メカニカルに進行する4曲目、ミディアムでメロディアスに語りかけてくるタイトル曲の5曲目、モーダルで割と力のあるピアノ・トリオと、それぞれのソロが聴ける6曲目、パット・メセニー作をゆったりから同じテンポになって演奏する7曲目、ミシェル・ルグラン作にアレンジを加え、スリリングな8曲目。

2007/02/12

ステージアの生産中止確定

(4日の記事「やっぱりステージアは生産中止予定か」の追記で以下の文章を追加したのですが、悔しいので再度掲載(笑)。)「10日発売のベストカーガイド222ページに、2ページの特集で「日産ステージアは6月にサイナラ~!!」という記事が出ていました。もう、受注生産に切り替えていて、6月上旬の注文までの対応だそうですよ。新車で狙っている方はお早めに。」

ということですが、私の車の買い換えサイクルって8-9年なので、価値がなくなるまで乗って、それから買うというパターンです。まだ今のM35ステージアを買って1年半までいかないので、次の買い換えは当分先。なので、いったん絶版になっていながら復活した、フェアレディZみたいな奇跡は起こらないかなあ、などと期待しています。もちろん、車格が似ていれば、別の名前になってもOKということで。

日産車で残るステーション・ワゴンはウイングロードだけになってしまいました。でも、ステージアを一昨年買い替えできた、ということだけでも、幸せだなあ、と思う気持ちもあります。仕事(走行距離換算)で8割がた使用しているとはいえ、月に300Km走っているかどうかなので、あまり乗ってないほうですしね。大事にこれからも乗っていこう。

現段階では、他の車種で、これは欲しいなあというのが見当たらないのが困ります。ミニバン派ではないですしね。

What You Dealin' With/Wycliffe Gordon Quintet

1212
Criss Crossレーベル順番聴き1日目。このレーベルの未聴盤もあと20枚になってくると、消化試合のようでなかなか前に進んでいきません。このアルバム「ホンワカしたトロンボーン」と書いてありますが、実際にはもっといろいろな奏法、シャープで速いフレーズを吹いたり、その他特殊な奏法満載で、ワイクリフ・ゴードンがテクニシャンであることを裏付けています。サウンドもタイトル曲のようにファンクになっているものもあって幅広い。日本よりも欧米で人気が出ていそうですね。だからリーダー作がここから多く出ているのかも。サックスが2人でセクステットじゃないの?と思いましたが、このパートは交替で出ているもよう。


What You Dealin' With/Wycliffe Gordon(Tb) Quintet(Criss Cross 1212)(輸入盤) - Recorded January 14, 2001. Ryan Kisor(Tp), Victor Goines(Ts, Ss), Herb Harris(Ts), Zach Pride(B), Rodney Green(Ds) - 1. In A Mellow Tone 2. I Remember Al 3. Blue 'N' Boogie 4. Cottontail 5. Stevie - Mr. P.C. 6. Pretty Little Girl 7. Mood Indigo 8. Cherokee 9. Bone Abstractions 10. What You Dealin' With

(07/02/12)Wycliffe Gordon作は4曲(2、6、9-10曲目)。エリントン・ナンバーが多め(1、4、5の前半、7曲目)。独自のホンワカしたトロンボーン。温かめのアレンジのミディアムの1曲目、エリントンのようなハーモニーがテーマにあるバラードの、お椀を使った奏法の2曲目、出だしゆっくり、途中からアップテンポになって陽気な迫力の3曲目、スキャットも加わりご機嫌度が高い4曲目、ミディアムでちょっと渋い前半とアップテンポのスリリングな後半の5曲目、ホーンが絡みつつ優しいメロディの6曲目、トロンボーンとベースのデュオのバラードの7曲目、出だしのんびり、途中からアップテンポになる8曲目、いろいろな奏法をトロンボーンのソロで聴かせる9曲目、アコースティックでのラップありファンクのタイトル曲の10曲目。

Heino Eller, Neenia/Tallinn Chamber Orchestra/Tonu Kaljuste

1745
Heino Eller, Neenia/Tallinn Chamber Orchestra/Tonu Kaljuste(Cond)(ECM New Series 1745)(輸入盤) - Recorded August 1999. - 1-6. Luuriline Suit/Lyrical Suite 7. Neenia 8-12. Viis Pala Keelpilliorkestrile/Five Pieces For String Orchestra 13-15. Sumfoniett/Sinfonietta 16. Eleegia/Elegy

(04/03/27)Heino Ellerはエストニアの20世紀現代音楽家。いわゆる難解な現代音楽っぽさというのがなくて、分かりやすいサウンド。ここでは’20-60年代に作曲された曲が演奏されています。やはり東欧からロシア圏にかけての雄大な自然の印象や、わずかに寒色系の響きがあり、哀愁もそれなりに感じられます。曲のタイトルからして、優しそうな曲を選んでいるのでしょうか。タイトル曲の7曲目はわずか5分の曲ですが、印象的。

2007/02/11

トラフィック/ラリー・コリエル/ヴィクター・ベイリー/レニー・ホワイト

Traffic
チェスキー・レーベルの国内盤が出たので買ってみました。昔からそうだったのですが、チェスキー・レーベルってこういうときも輸入盤国内仕様だったのだなあ。当初このシリーズのアルバムが輸入盤で出たとき、3千円以上していて手が出なかったのですが、その後安くなりました。国内盤と比べて微妙な値段。私、ライナーはほとんど読まないので。ところで、エレクトリック・ベースやベース、エレキ・ギターを教会でワンポイント・マイクで収録とのことで、音場にけっこう違和感を感じます。聴いていてだんだん慣れてきたかなあ、という感じ。まあ、これが特徴なので止むを得ないですが、エレクトリック・ファンク的なサウンドで録音できていればまた印象も違ってきたかなあと思います。


トラフィック/ラリー・コリエル(G)/ヴィクター・ベイリー(B)/レニー・ホワイト(Ds)(Chesky)
Traffic/Larry Coryell(G), Victor Bailey(B), and Lenny White(Ds)(Chesky) - Recorded April 17, 2006. - 1. Judith Loves Jazz 2. Manic Depression 3. Door #3 4. Joyce's Favorite 5. Misterioso 6. Dedication 7. Drums & Bass 8. Jake's Lullaby 9. Overruled 10. Electric Jam

チェスキーのワン・ポイントマイクによる独特な録音。エレクトリック楽器だとちょっと空間的で違和感を覚えるけど、慣れれば何とか。2、5曲目以外はメンバーの作曲ないしは共作。相変わらずロック的なギターです。いきなりノリの良いファンクでベイリーのネバリのあるベースが心地良い1曲目、ジミ・ヘンドリックス作を重いけどちょっと違うロックに仕上げている2曲目、テーマでギターとベースのリズムのノリが微妙に違う3曲目、ベースがテーマを弾くボッサの4曲目、セロニアス・モンクの曲を淡々とこなす5曲目、アコースティックギターでのバラードの6曲目、ベースとドラムスのデュオ即興の7曲目、ギターソロでしっとりと演奏する8曲目、一発的なファンクでせまっている9曲目、ミディアムのファンクで盛り上がっている10曲目。(1月24日発売)

Different Rivers/Trygve Seim

1744
Different Rivers/Trygve Seim(Ts, Ss)(ECM 1744)(輸入盤) - Recorded 1998 - 1999. Arve Henriksen(Tp, Vo), Havard Lund(Bcl, Cl), Nils Jansen(Bs, Ss, Cont-bcl), Hild Sofie Tafjord(French Horn), David Gald(Tuba), Stian Carstensen(Accordion), Bernt Simen Lund(Cello), Morten Hannisdal(Cello), Per Oddvar Johansen(Ds), Paal Nilssen-Love(Ds), Oyvind Braekke(Tb), Sisel Endresen(Recitation) - 1. Sorrows 2. Ulrikas Dans 3. Intangible Waltz 4. Different Rivers 5. Bhavana 6. The Aftermath/African Sunrise 7. Search Silence 8. For Edward 9. Breathe 10. Between

(01/01/14)比較的大編成の、管楽器中心のアンサンブル。曲によって編成は変わりますが、7-10人ほどの曲が多いです。低音の楽器が多いのでちょっと重心は低めか。 個性的な、不思議な感触。全曲彼のオリジナルで、7曲目のみフリー・インプロヴィゼーション。5、8、10曲目はデュオの演奏。盛り上がる場面もいくつかありますが、比較的静かな哀愁漂うメロディとそれに合わさるようなアンサンブルのイメージの曲が多いです。曲もソロで聴かせるのではなく、あくまでもアンサンブル重視。そういう意味ではジャズではなくブラス・ミュージックを聴いている感触。ただ、アンサンブルのハーモニーはやや複雑な感じ。また、特にデュオなどは癒し系(?)なのではないかとも思えます。8曲目は邦楽系?

2007/02/10

Anthem/Ralph Towner

1743
Anthem/Ralph Towner(G)(ECM 1743) - Recorded February 28 and March 1, 2000. - 1. Solitary Woman 2. Anthem 3. Haunted 4. The Lutemaker 5. Simone 6. Gloria's Step 7. Four Comets 1 8. Four Comets 2 9. Four Comets 3 10. Four Comets 4 11. Rafish 12. Vary Late 13. The Prowler 14. Three Comments 1 15. Three Comments 2 16. Three Comments 3 17. Goodbye, Pork-Pie Hat

ギター・ソロでのアルバム。ギター・ソロといっても感触はジャズギターのそれではなくてクラシックやヒーリング系に近く、音でなく内面からジャズを感じさせる(感じないかも しれませんが)ような内容。ECMらしく、ブルー系の味わいが全体を支配していて、その中にひたっていたい感じ。淡々と語りかけてくるような中にも、技巧を感じさせずにメロディが心に迫ってくるような感じの曲が多いです。組曲風の小編が7-10曲目、14-16曲目に組み込まれていて、これはこれで味わい深い感じ。11曲目は技巧的でややハード。スコット・ラファロ作の6曲目、チャールズ・ミンガス作の17曲目(小品ですが)がよく知っているメロディなだけに、 このあたりはハッとさせられるややジャジーな曲か、と思わせます。(01年4月21日発売)

Plays Jobim/ティチィアン・ヨースト・トリオ

Tizianjobim
澤野工房を集めはじめたのは、もう数年前になりますが、その時は過去の知られざる名盤を再発するものが多かったです。最近はプロデュースまでして、新譜を出してしまおうという動きにどんどんなってきていますね。既存のメーカーがむしろ澤野工房の影響を受けてレコーディングをしているようで面白いです。さて、このアルバム、アントニオ・カルロス・ジョビン集です。ティチアン・ヨーストはヨーロッパのピアニストなので、それなりにメロディアスに弾くことはできますが、基本的には陽性のピアニストなんでしょうね。つい気合が入ってしまう曲もあったりします。もちろん抑え目に叙情的に弾いていることもありますけれど。メリハリがついているといえば、ついている方です。そういう点では、有名曲が多くても、飽きないですね。


Plays Jobim/ティチィアン・ヨースト(P)・トリオ(澤野工房)
Plays Jobim/Tizian Jost(P) Trio(Atelier Sawano AS064) - Recorded November 2 and 3, 2006. Thomas Stabenow(B), Klaus Weiss(Ds) - 1. Mojave 2. Agua De Beber 3. A Felicidade 4. Double Rainbow 5. Fotografia 6. All That's Left 7. So Danco Samba 8. Favela 9. Aguas De Marco 11. How Insensitive 12. Lamento 13. Once I Loved 14. O Grande Amor 15. Sem Voce

ティチアン・ヨーストの作曲はなく、全曲アントニオ・カルロス・ジョビンの曲を演奏。54分あまりに15曲が凝縮されています。ドラマチックなヨーロピアンピアノだけれども、1曲目のように割と力強い部分もあったりして、淡い色合いのボッサが続く感じではなく、もっと熱いジョビンを引き出してくれています。さすがジョビンの曲なので、おなじみの曲が多いですが、あまり聴いたことのない曲もあったりします。分かりやすく、メロディアスでよく唄うピアノと、それを脇から支えるドラムスとベースの構図で、ピアノを中心にメロディ重視で進んでいきます。カチッとしたアレンジも心地良い。しっとりと奏でていくバラードや時に4ビートでせまる部分もあって、変化に富んでいます。全体としてゴキゲン系かな。ちょっと陽性だけれどBGMにも。(07年1月26日発売)

2007/02/09

Amaryllis/Marilyn Crispell, Gary Peacock, Paul Motian

1742
Amaryllis/Marilyn Crispell(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds)(ECM 1742) - Recorded February 2000. - 1. Voice From The Past 2. Amaryllis 3. Requiem 4. Conception Vessel/Circle Dance 5. Voices 6. December Greenwings 7. Silence 8. M.E. 9. Rounds 10. Avatar 11. Morpion 12. Prayer

5年ぶりのこのトリオでの録音。ほとんどはメンバーが持ち寄った曲で、3-4曲ずつ提供しています。フリー・インプロヴィゼーションに近い形での演奏が繰り広げられるのかと思ったら、前半は意外にまとまりが良くてメロディアス。とは言うものの、全体的にはやっぱりECM流で、淡く静かな演奏ではあります。そんな中で3曲目は曲名に似合わずやや元気か。哀愁漂う1曲目からはじまり、タイトル曲の2曲目は甘く、まさにアマリリス。幻想的な4曲目、静かに語りかけてくる5曲目、不思議なテーマとメロディの6曲目、静かでフリーっぽいマンフレート・アイヒャーに捧げた8曲目、これぞフリーという感じの9-11曲目。後半ややフリーっぽくなっていきますが、静かで美しいメロディを持つ12曲目で幕を閉じます。(01年4月21日発売)

トゥルース・アンド・ビューティー/サム・ヤエル

Samtruth
オルガンのトリオというと、コテコテ系でブルース進行の曲なんかをよくやっているイメージがあるのですが、このグループはそういうイメージ、ないですね。クールな感じが漂っていて、ブライアン・ブレイドがドラムスでプッシュしている曲もあまり熱くならない。抑制が効いていながらも、出るときは出て変化に富んでいる、という感じではあります。もっとも、ジョン・アバークロンビーと一緒にやってたオルガン奏者のダン・ウォールほどには温度感は低くはないですけど。話を元に戻すとYa-Ya3でやってたメンバーがそのままなのですが、サム・ヤエルがリーダーになるとこういうふうになってしまいました、という雰囲気ですね。あちらよりはおとなしめな感じ。でも、スマートで、私は好きだなあ、こういうの。


トゥルース・アンド・ビューティー/サム・ヤエル(Org)(ewe)
Truth And Beauty/Sam Yahel(Org) Trio(ewe) - Recorded September 2005. Joshua Redman(Ts), Brian Brade(Ds) - 1. Truth And Beauty 2. Man O'war 3. Check Up 4. Bend The Leaves 5. Saba 6. Night Game 7. Child Watching 8. A Paz 9. Festinhas

サム・ヤエル作は全9曲中6曲(1-2、4-5、7、9曲目)コテコテではなくて、アッサリとした感じもあるポップ度が高いトリオのアルバム。その明るいポップさが前面に出ていて、リズムは細かくプッシュする1曲目、哀愁の混ざったサウンドに剛柔取り混ぜた楽器の絡み合いを見せつつ進む2曲目、オーネット・コールマン作をアメーバのように空間的に雰囲気を出していく3曲目、ややなだらかなキメがあるような、メカニカルなアプローチもある4曲目、ウネウネとラインがクネッていく、変幻自在の5曲目、ポール・サイモン作のゆったりとしたバラードの6曲目、綾織り系のサウンドながらややアップテンポの盛り上がる7曲目、フワフワしたしっとり系のバラードを奏でる8曲目、ちょっと軽めのファンクビートでユルユルと進む9曲目。(06年12月27日発売)

2007/02/08

Serenity/Bobo Stenson Trio

1740
Serenity/Bobo Stenson(P) Trio(ECM 1740/41) - Recorded April 1999. Anders Jormin(B), Jon Christensen(Ds) - 1. T. 2. West Print 3. North Print 4. East Print 5. South Print 6. Polska Of Despair(2) 7. Golden Rain 8. Swee Pea 9. Simple & Sweet 10. Der Pflaumenbaum 11. El Mayor 12. Fader 5(Father World) 13. More Cymbals 14. Extra Low 15. Die Nachtigall 16. Rimbaud Gedicht 17. Polska Of Despair(1) 18. Serenity 19. Tonus

2枚組で全19曲、90分ほどの演奏で、比較的短い曲も多いです。彼らのオリジナルは半分ほど。全員のクレジットの曲も2曲あります(静かなフリー ・インプロヴィゼーション)が、他の曲でもフリー的色彩が強い曲も(特に2-5曲目などは組曲のようでそれっぽい)あったりします。他の人の曲も、彼ら独自の北欧で培われた硬質な美意識でまとめあげています。全体的には静かかなという印象で、やはり寒色系の肌触りであまり燃え上がる事もなく曲が進んでいきます。そんな中で17、19曲目が盛り上がります。また、ところどころに美しい曲がちりばめられているのが印象的。8曲目はウェイン・ショーターの曲とは気がつきませんでした。 北欧系のトリオのフォーマットはやっぱりこうなる、というイメージがあります。(00年7月1日発売)

Into The Sun/Randy Brecker

Randyinto
ランディ・ブレッカーのリーダー作手直し聴き5日目。そろそろブレッカー関係はひと区切り。このアルバム、ギル・ゴールドスタインのプロデュースになっていて、ブラジル色の濃い曲もありながらも、もっと綾織り系の浮遊感のあるサウンドカラーに仕上がっています。木管系の楽器の使い方がうまいんだと思いますが、派手ではないものの、わりと印象に残るサウンドです。やっぱりランディは作曲の人、というイメージが強く、一筋縄ではいかないものの、いい曲が多い気がします。もちろん演奏もいいんですけれど、弟のマイケルに食われていたかな、と思える感じも少々あったりします。


Into The Sun/Randy Brecker(Tp, Flh)(SwEeCa) - Recorded December, 1995. Gil Goldstein(Key, Accordion), Adam Rogers(G), Bakithi Kumalo(B), Jonathan Joseph(Ds), Edson "Cafe" Da Silva(Per), Maucha Adnet(Vo), David Sanborn(As), Dave Bargeron(Tb), David Taylor(Btb, Tuba), Lawrence Feldman(Bfl), Keith Underwood(Afl, Bfl), Bob Mintzer(Bcl), Richard Sussman(Synth Prog) - 1. Village Dawn 2. Just Between Us 3. The Sleaze Factor 3. Into The Sun 4. After Love 6. Grey Area 7. Tijuca 8. Buds 9. Four Worlds 10. The Hottest Man In Town- Part 1: Prophecy Part 2: Growth Part 3: Realization/The Horn Part 4: Finale

曲によっては現代的なブラジルの香りがするフュージョン。ほとんどがランディ・ブレッカーの作曲。彼のソロはもちろん、ギル・ゴールドスタインも全体のサウンドを印象づけています。現代的な浮遊感もある色彩感豊かな1曲目、しっとり系の淡いサウンドが心地良い緊張感のある2曲目、「Live At Sweet Basil」でも演奏したブラジル色の高い3曲目、サンバあり、ファンクありの変幻自在のタイトル曲の4曲目、明るめでメロディアスですがファンク的な部分もある5曲目、メカニカルなテーマと綾織り系のフュージョンの6曲目、木管をうまく生かしたカラフルなボッサの7曲目、軽快に突っ走っていくラテンノリの8曲目、やはり少し浮遊感のあるラテンの9曲目、4つの小品の組曲になっていて変化のある、演奏時間も4分強の10曲目。

2007/02/07

Ensemble Belcanto/Come Un'ombra Di Luna/Dietburug Spohr

1739
Ensemble Belcanto/Come Un'ombra Di Luna/Dietburug Spohr(ECM New Series 1739)(輸入盤) - Recorded January 2000. Ensemble Belcanto: Dietburg Spohr(Cond, Mezzosoprano), Brigitta Zehetner(Mezzosoprano), Andrea Baader(Soprano), Rita Huber(Soprano), Dzuna Kalnina(Alto), Rica Eunch(Alto) - Haim Alexander: 1-4. Mein Blaues Klavier Konrad Boemer: 5. Un Monde Abandonne Des Facteurs Fabrizio Casti: 6. Come Un'ombra Di Luna Wolfgang Rihm: 7. Seraphin - Stimmen

(04/04/25)女声の6人のグループによる合唱。曲はさまざまな国の4人の現代音楽家によって’95-97年に作曲されたもので、やはり現代音楽らしい難しそうなサウンドを持っています。1-4曲目はパーカッションの音も合いの手のような感じで入っている、やや複雑な流れを持つ合唱。エコーがかかり気味のなかで、他の曲も不思議な浮遊感を伴う旋律とアンサンブルが奥に引っ込んだり正面に出てきたり。やはり現代音楽の合唱。

Toe To Toe/Randy Brecker

Randutoe
ランディ・ブレッカーのリーダー作手直し聴き4日目。2日間ジャズが続きましたが、こちらは打ち込みもありの割とハードなフュージョン作品。聴いていて、やっぱりランディはこういう世界の方が合っているなあと思うのは私だけでしょうか。ただ、譜面もバリバリ読めてその場の雰囲気に見事に溶け込む才能もあるので、サイドで参加するのには「何でも来い!」的なところはあると思いますが。大好きなデニス・チェンバースも参加とあって、サウンドはけっこうヘヴィーでタイト、無理に突っ走らないでテンポを抑えて重量感を出すということをやっています。こういうアルバムが’90年に出ていた、ということを考えても、ランディのなかなか時代を見る目があるな、というところが見えてきます。


Toe To Toe/Randy Brecker(Tp, Flh)(Sonet) - Released 1990. Jim Beard(Key), Dennis Chambers(Ds), Victor Bailey(B), Darryl Jones(B), Bashiri Johnson(Per), Bob Mintzer(Bcl), Mike Brecker(Ts), Mark Ledford(Vo), Regina Belle(Vo) - 1. Mr. Skinny 2. Trading Secrets 3. It Creeps Up On You 4. The Glider 5. Toe To Toe 6. It's Up To You 7. What Is The Answer 8. Lost 4 Words

全体的にエレクトリックな感じでずっしりしていて、しかも軟弱なところがないサウンド。ハードさ加減がなかなか。マイケル・ブレッカーは3曲目のみに参加。シンプルな編成だけれどもはっきりとしたリズムを打ち出してどっしりと進行していく1曲目、ややスローで包み込むようなフュージョンサウンドの大らかな2曲目、ヴォーカル入りのミディアムで重いファンクが印象的な3曲目、明るさのあるファンクでタイトなリズムとの対比が面白いと思う4曲目、プログラミングの要素も大きそうな、フュージョンのメロディアスなタイトル曲の5曲目、ノリの良いスリリングなサウンドのファンクが繰り広げられるカッコ良い6曲目、ややスローな曲でヴォーカルも入る、ゆったり感のある7曲目、ミディアムで粒立ちの良いタイトな空間サウンドの8曲目。

2007/02/06

Hide And Seek/Michael Mantler

1738
Hide And Seek/Michael Mantler(Tp, etc)(ECM 1738) - Recorded April-September 2000. Robert Wyatt(Vo), Susi Hyldgaard(Vo, Accordion), Roger Jannotta(Fl, Oboe, Cl), Martin Cholewa(French Horn), Vincent Nilsson(Tb), Bjarne Roupe(G), Tineke Noordhoek(Vib, Marimba), Per Salo(P), Marianne Sorensen(Vln), Mette Winther(Viola), Helle Sorensen(Cello) - 1. Unsaid(1) 2. What Did You Say? 3. Unsaid(2) 4. It's All Just Words 5. If You Have Nothing To Say 6. Unsaid(3) 7. What Do You See? 8. Absolutely Nothing 9. Unsaid(4) 10. What We Can Do? 11. Unsaid(5) 12. It All Has To End Sometime 13. Unsaid(6) 14. I Don't Deny It 15. I'm Glad You're Glad 16. Do You Think We'll Ever Find It? 17. It Makes No Difference To Me

劇に曲をつけて、2人のヴォーカリスト(そのうちの1人は元ソフト・マシーンのロバート・ワイアットとのこと)が歌っています。伴奏はインプロヴィゼーションっぽい部分も少しですけれど見え隠れしますが、基本的には室内楽団がバックなので、クラシックや現代音楽の方でくくられるようなサウンド。一部打ち込みっぽいサウンドも入っていますが、New Seriesの方から出てもおかしくない雰囲気があります。ところどころにちりばめられている「アンセッド1-6」はインストルメンタルの曲。曲自体は1-4分台の曲ばかりで、それが17曲もあります。ヴォーカルも、ヴォーカルというよりは(歌い方ではなく雰囲気が)オペラの感触に近いものを感じます。歌われている言葉が分からないと少々退屈になるかも。(01年6月27日頃発売)

Live At Sweet Basil/Randy Brecker Quintet

Randylive
ランディ・ブレッカー手直し聴き3日目。昨日紹介したアルバムよりは若手になっていて、ライヴでもあるし、個人的にはこちらの方が興味深いアルバムになっています。突っ走るようなソロもあれば、優しいバラードや渋い曲もあって、彼らしいジャズのアルバムに仕上がっています。ただ、やっぱりランディにはフュージョンの世界が似合うなあ、と思うこともあります。純ジャズだと彼の作曲の個性があまり目立ってないような気もします。それでも彼のリーダー作としてはジャズのアルバムが少ないので貴重な記録ではありますね。そう言えば、ボブ・バーグも自動車事故で亡くなっているので、何か、因縁めいたものも感じます。


Live At Sweet Basil/Randy Brecker(Tp, Flh) Quintet(Sonet) - Recorded November 18-20, 1988. Bob Berg(Ts), David Kikoski(P, Synth), Dieter Ilg(B), Joey Baron(Ds) - 1. The Sleaze Factor 2. Thirty Man 3. Ting Chang 4. Incidaentally 5. Hurdy Gurdy 6. Mooontide 7. Mojoe

全曲彼の作曲によるジャズのライヴ。シンセサイザーも使用。曲もオーソドックスというよりは彼特有の複雑さ。場面によってはボブ・バーグとの大ブロウ大会に。やや静かにボッサのリズムではじまり、ソロが適宜盛り上がりのある1曲目、優しいメロディのミディアムの4ビートで、温かみのあるジャズを聴かせてくれる2曲目、アップテンポのラテンノリでウネウネとスピードのあるテーマからその勢いでソロに突入する3曲目、静かだけれども、ややメカニカルな雰囲気の部分もあるバラードの4曲目、シンセサイザーで浮遊感のあるファンクが展開して、途中からシャッフルで盛り上がる5曲目、比較的静かな曲だけれどもソロはかなり爆発している6曲目、アップテンポでテーマのキメが多く4ビートやラテンが出るカッコ良い7曲目。

2007/02/05

Akroasis/Vassilis Tsabropoulos

1737
Vassilis Tsabropoulos(読み方が難しいのですが、ヴァシリス・ツァブロポーロスかな)はギリシャのピアニスト。ジャズ(と言ってもECM流のジャズですが)とクラシックの両刀使いです。それにしても、知っている方がどれだけいらっしゃるか、ちょっと不安なマイナーな世界(笑)。


Akroasis/Vassilis Tsabropoulos(P)(ECM 1737)(輸入盤) - Recorded March 28, 2002. - 1. Hymn 1(Axion Esti) 2. Hymn 2(Zoi En Tafo) 3. Hymn 3(Ek Nyktos) 4. The Secret Garden 5. Hymn 4(Nymphios) 6. Interlude 7. Hymn 5(Anastasis) 8. Prayer

(03/05/29)4、6、8曲目がオリジナルで、他の曲は「伝統的なビザンチンの聖歌」を基としてアレンジしたものとのこと。確かにその地域を連想するようなメロディや、厳かな雰囲気を聴き取ることができます。その深く消え入るようなメロディと淡い神秘性は1-2、5、7曲目にもあらわれていますが、明るめの3曲目も、ある意味自然と融合していくような、牧歌的な雰囲気を感じ取る事ができます。いずれにしてもジャズのインプロヴィゼーションというよりはクラシックあるいはヒーリング・ミュージックのような色調。オリジナルなのにやはり幻想的で神秘的な4曲目、これでもか、といわんばかりにエキゾチックにせまってくる6曲目、これまたオリジナルなのに「祈り」というタイトルで、しっとりと心の中に入りこんでくる8曲目。

In The Idiom/Randy Brecker

Randyinthe
ランディ・ブレッカーのいちばんジャズ寄りのアルバムで、大物をサイドメンに起用しています。唯一若手はピアノのデヴィッド・キコスキですが、写真を見ると若い! でも、腕は当時から確かです。ランディ特有のメカニカルなフレーズとハーモニーをジャズにも適用した曲が多いのですが、アコースティックな楽器でやるとそれがあまり生かされてないような気もします。そういう意味では、ちょっとはっきりせず残念な部分も。また、ソロになるとベテラン勢はやっぱりオーソドックスなサウンドの方向に流れていく感じ。もちろん個々のソロではなかなか良いとは思うのですが。やっぱり彼の曲はファンクかフュージョンが合うような気もします。


In The Idiom/Randy Brecker(Tp, Flh)(Denon) - Recorded October 19 and 20, 1986. Joe Henderson(Ts), Ron Carter(B), David Kikoski(P), Al Foster(Ds) - 1. No Scratch 2. Hit Or Miss 3. Forever Young 4. Sang 5. You're In My Heart 6. There's A Mingus A Monk Us 7. Moontide 8. Little Miss P

全曲ランディ・ブレッカーの作曲。ありそうでなかった彼のジャズのアルバム。メンバーも大物ぞろい。曲作りやサウンドのまとめ方に今風のセンスが光っています。メカニカルなハーモニーのジャズのテーマではじまる、ソロ部は明るいラテンリズムの1曲目、明るめのジャズなんだけど、テーマがかなり入り組んでいて彼らしいジャズの2曲目、しっとり感の強いメロディアスなバラードの3曲目、メカニカルなハード・バップとも言うべき、ソロは今っぽくややアップテンポでジャズしている4曲目、ちょっと沈んだ感じで繊細なメロディとソロが聴ける5曲目、モンク的なフレーズが連続するテーマの、ソロは普通のジャズで展開する6曲目、ジャズでありながら不思議な浮遊感がある7曲目、メカニカルかつアップテンポの自由自在な8曲目。

2007/02/04

A Recollection/Leos Janacek

1736
A Recollection/Leos Janacek(ECM New Series 1736) - Recorded January 2000. Andras Schiff(P) - 1-4. In The Mist 5-6. Piano Sonata, 1.X.1905 7-16. On An Overgrown Path 1 17-18. On An Overgrown Path 2 19-21. On An Overgrown Path (Paralipomena) 22. A Recollection

邦題「ヤナーチェク<<思い出>>」。レオシュ・ヤナーチェクは19-20世紀のチェコスロバキアの作曲家とのこと。4つの小品「霧の中で」、ピアノ・ソナタ「1905年10月1日」、組曲「草かげの小径にて」、「思い出」と、比較的聴きやすく、そして東欧のおもかげもあるようなちょっと哀愁のある雰囲気で曲が進んでいきます。比較的穏やかな曲であり、ピアノだと思います。ラストのタイトル曲は最後の作品で1分強の 小品です。(01年8月22日発売)

Amanda/Randy Brecker & Eliane Elias

Randyamanda
マイケル・ブレッカーつながりで、お兄さんのランディ・ブレッカーのリーダー作が5作ほど、アルバムコメントの手直しをしていないので、やっていこうと思います。おそらくこれが初リーダー作だと思うのだけれど、名義は当時の奥さんのイリアーヌとの共同名義。今は離婚してしまって、ランディは、若いサックスのアダ・ロヴァッティと、イリアーヌはベースのマーク・ジョンソンとそれぞれ結婚。こういうアルバムが残っているといろいろ複雑な想いはあるだろうけれど、音楽的にはけっこうイケています。メカニカルなファンクの曲もあればブラジル風のボッサやラテンがあるという具合に、それぞれの曲も幅広いです。


Amanda/Randy Brecker(Tp) & Eliane Elias(P, Vo)(SwEeCa) - Recorded May, 1985. Will Lee(B), Jeff Mironov(G), Chris Parker(Ds), Mark Egan(B), Danny Gottlieb(Ds), Michael Brecker(Ts, Afl), Barry Finnerty(G), Dave Weckl(Ds), Manolo Badrena(Per), Cyro & Georgw(Per), Sadao Watanabe(As) - 1. Splash 2. Para Nada (For Nothing) 3. Pandamandium 4. Samba De Bamba 5. Amandamada 6. Guaruja

ブレッカー・ブラザースばりのカッコいい曲もありますが、イリアーヌの参加によりブラジル色の強い曲もあります。しかも2曲で歌っています。ただ、1曲1曲はいいのですが 、少し曲調がバラバラかも。相変わらずメカニカルでリズミカルなホーンが聴けるファンクの1曲目、ブラジル的なゆったりしたボッサ的なポップスで、イリアーヌのヴォーカルがしっとりとしてマッチしている2曲目、リズムのキメがかなりカッコ良くてノリの良いメカニカル・ファンクの3曲目、ゴキゲンでハイスピードなラテンの演奏、しかもヴォーカル入りの4曲目、ミディアムのメロディアスなブラジリアン・フュージョンといった感じの5曲目、少しゆったりしつつスケールも大きめな6曲目。マイケル・ブレッカーは3、5曲目に、マーク・イーガンは2、4、6曲目に参加。

やっぱりステージアは生産中止予定か

以前から、私の乗っている日産ステージアの次期モデルはない、という情報をつかんではいたのですが、昨日自動車雑誌を読んでいたら、今年の6-7月には生産終了、ということになってしまうようです。国内産のステーションワゴンは、他社製のも含め、減りつつありますね。まさにステーションワゴン冬の時代です。

これに対して、外国勢の、ボルボ、ベンツ、アウディ、BMWあたりは高級なステーションワゴンを揃えていて、こういった車種を買うならば、今後、お金持ちしか買えない、という悔しい事態になってくるでしょうね。

これを機会に、ステージアの最上級車種を今のうちに買っておこうか、との夢想も起こりましたが、モデルチェンジもしていないのに、同じ車種を大枚はたいて買う価値があるのか、と自問自答してました。また、モデルとしては5年以上経った末期にあたるため、設計が古く、それならば、今後はセダンなど新しく出たスカイラインのような新モデルを狙う、という方向にいくかもしれません。まあ、私は車を買ってしまうと8年は乗っているので、急いで結論を出すことではありませんが(まだ買って1年半)。ただ、あれこれ考えるのは楽しいですね。

私はキャンプやウインタースポーツをするでもなし、子供が野球部に入っていた時は荷物がたくさん積めて便利だなと思ったことはありますが、ステーションワゴンの必然性って、髪型にこだわる程度なのかもしれません。一種のライフスタイルとは思っていても、自動車という値段の高いものに対しては、やっぱりもっと現実を見据えて考えていく必要がありそうです。今後も日産のファンを続けたいので、「日産頑張って」という意味もこめて、何とかいい車種を増やしてほしいですね。

(追記2月11日)10日発売のベストカーガイド222ページに、2ページの特集で「日産ステージアは6月にサイナラ~!!」という記事が出ていました。もう、受注生産に切り替えていて、6月上旬の注文までの対応だそうですよ。新車で狙っている方はお早めに。

後に2月12日に「ステージア生産中止確定」という記事を書いてます。

2007/02/03

Voci/Luciano Berio

1735
Voci/Luciano Berio(ECM New Series 1735) - Recorded November 1999 and May 2000. Kim Kashkashian(Viola), Radio Symphonieorchester Wien, Dennis Russell Davis(Cond), Robyn Schulkowsky(Per) - 1. Voci(Folk Songs 2) Sisilian Folk Music - 2. Grido Del Venditore Di Pesce 3. Canzuna 4. Lamento Per Il Venerdi Santo 5. Novena Di Natale 6. Ninna Nanna-Specchiu Di L'occhi Mei 7. Naturale(Su Melodie Siciliane)

邦題「ベリオ:ヴォーチ<声>」。シシリア民謡にインスパイアされて作曲したベリオ(20世紀イタリアの現代音楽家)の曲(1、7曲目)。1曲目はオーケストラとの共演で現代音楽らしく難解で複雑な音の連なり。7曲目は空間的で、歌もはいり民族的な哀愁も感じます。2-6曲目は’55-69年録音の本当の民族音楽。この3種類の対比で浮かび上がる仕組み。 やはりECMならではのアルバム制作方法、と言えます。(02年3月21日発売)

イン・パースート・オブ・ザ・27th・マン/ホレス・シルヴァー

Horacein
まだまだブレッカー兄弟の演奏が続きますが、これでいちおうひと区切り。かなり初期の方の兄弟参加のアルバムは、ブルーノート・レーベルにありました。やっぱり昔の2管とは違うな、という感じもしますが、その後’75年に結成されるブレッカー・ブラザースほどメカニカルになってはいない、ということが確認できます。今回聴いたアルバムが、私がいちばんさかのぼって聴いた録音ですけれど、ホワイト・エレファントとか、ドリームスあたりになるともっとさかのぼれるのではないかと思います。いちおう記録にとってあるのは、CD化されたジャズ国内盤だけですので。それ以外の参加作になると、かなりな録音があるのでしょう。


イン・パースート・オブ・ザ・27th・マン/ホレス・シルヴァー(P)(Blue Note)
In Pursuit Of The 27th Man/Horace Silver(P)(Blue Note) - Recorded October 6 and November 10, 1972. Randy Brecker(Tp, Flh), Michael Brecker(Tp), David Friedman(Vib), Bob Cranshaw(B), Mickey Roker(Ds) - 1. Liberated Brother 2. Kathy 3. Gregory Is Here 4. Summer In Central Park 5. Nothin' Can Stop Me Now 6. In Pursuit Of The 27th Man 7. Strange Vibes

ホレス・シルヴァー作は7曲中5曲(3-7曲目)。ジャズロック的な時代の名盤というか、メンバーが面白い。エレキ・ベース。8ビートというかボッサというか、その流れの中を2人のブレッカーがソロを吹きまくる、まんまブレッカー・ブラザースという感じのパターンの1曲目、5拍子でヴァイブラフォンが華麗に舞うようなメロディの2曲目、ロックビートに乗せてやはりホーンが活躍している、この時代を感じさせる3曲目、都会的でスマートな旋律を持った、場所を想定させるようなワルツの4曲目、8分の6拍子のブルース・ライクな演奏が面白い、陽気な雰囲気の5曲目、モード的な暗さのサウンドのラテンノリのタイトル曲の6曲目、ゆるいファンクノリのブルース的な部分も感じられる7曲目。ブレッカー兄弟の参加は1、3、5曲目。(03年1月22日発売)

2007/02/02

Re-Cool Reflections/寺尾聰

Akirarecool
Akirarefle
プライベートの方が一段落したので、またボチボチこちらの方を復活させることにします。

寺尾聰の「Reflections」(’81年)は’80年代でいちばん売れたアルバムだそうで、そのアルバムを25年ぶりに再録音、アレンジは変わるものの曲順まで同じというスゴいことをやってくれました。実は私、当時のアルバムを購入していないはず(最近やっと買いました)なんですが、曲は全て覚えていました。メロディの強度はありますね。そして歌いやすい。


Re-Cool Reflrections/寺尾聰(Vo)(A&A Company) - Released 2006 - 1.Re-Cool Havana Express 2.Re-Cool 渚のカンパリソーダ 3.Re-Cool 喜望峰 4.Re-Cool 二季物語 5.Re-Cool ルビーの指輪 6.Re-Cool Shadow City 7.Re-Cool 予期せぬ出来事 8.Re-Cool ダイヤルM 9.Re-Cool 北ウイング 10.Re-Cool 出航 Sasurai 11.ルビーの指輪1981

<「Re-Cool Reflections」参加ミュージシャン 五十音順>(Amazonのサイトより)
●アレックス・アクーニャ[パーカッション](exウェザー・リポート等)
●井上鑑[アレンジ、キーボード]
●ヴィニー・カリウタ[ドラム](ex ジェフ・ベック、チック・コリア、スティング等)
●エリック・ミラー[スティール・ドラム]
●金原千恵子[ストリングス]
●ゴスペラーズ[バック・グランド・ヴォーカル]
●今剛[ギター]
●スティーヴ・マディオ[フリューゲルホーン](ジャニス・ジョプリン、ローリング・ストーンズ、スティーヴィー・ワンダー等)
●高水健司[ベース]
●鶴谷智生[ドラム]
●西村浩二[フリューゲルホーン]
●林立夫[ドラム]
●藤原道山[尺八]
●三沢またろう[パーカッション]
●村田陽一[トロンボーン]
●山木秀夫[ドラム]
●山本拓夫[ウッド・ウィンズ]

曲は、やっぱり今のミキシングなので音圧が高くなっているな、という印象。ヴォーカルも何となくエフェクターがかかったような不思議な味のある歌です。基本的にはオリジナル作のキープ・コンセプトかなと思わせますが、大胆にアレンジを変えてあるところも多いです。4曲目の後半に4ビートになる(前作ではなっていなかった)部分もなかなか。前作も今作もフュージョンタッチのバックの演奏やアレンジがカッコ良く、何度も聴きたくなるような演奏です。こういうのを大人の演奏と言うのですね。

「ルビーの指輪」は、今のヴァージョンと’81年のアレンジでの再録ヴァージョンと2種類収録。う~ん、どちらも捨てがたい。何よりも、歌いやすいのでいいですね。注目のヴィニー・カリウタ(Ds)は1、5曲目に参加。ただ、ヴォーカルメインの曲なので、他の曲から飛びぬけてドラムスがスゴい、ということはないですが。こっち方面が好きな人は1枚持っていても損はないアルバムかな、と思わせます。

The Water Is Wide/Charles Lloyd

1734
The Water Is Wide/Charles Lloyd(Ts)(ECM 1734) - Recorded December 1999. Brad Mehldau(P), John Abercrombie(G), Larry Grenadier(B), Billy Higgins(Ds), Darek Oles(B on 12) - 1. Georgia 2. The Water Is Wide 3. Black Butterfly 4. Ballade And Allegro 5. Figure In Blue 6. Lotus Blossom 7. The Monk And The Mermaid 8. Song Of Her 9. Lady Day 10. Heaven 11. There Is A Balm In Gilead 12. Prayer

ECM7枚目のアルバム。チャールス・ロイドの作曲は12曲中5曲で、トラディショナルやエリントンの曲も。暖かく感じるロイドのサックスが奏でる1-3曲目の展開が印象的。全体を通してサックスが思索的かつ禁欲的でもあって、分かりやすさの中に内面にこもる感じも少々。ドラムスのマレットが織り成すビートの上を比較的淡々と泳ぐ11曲目は個性的。ブラッド・メルドーが参加ですが、ここではアクロバティックなソロはあまりなく、寄り添うようなピアノも淡々とした感じ。サックスとのデュオの4曲目、5曲目の出だしやソロ、あるいは9曲目のソロ。美しいです。思索的な彼路線を求めるならばサックスとのデュオの7曲目。好みはジョン・アバークロンビーのソロもあって少々元気な5、6曲目あたり。消え入るような牧歌的な12曲目。(00年9月1日発売)

詳細は「ゴールド・ディスクを斬る」をどうぞ。(00年9月1日発売)

Out Of The Loop/Brecker Brothers

Breckerout
ブレッカー・ブラザースの復活作2作目。この頃になると、初期のトリッキーでメカニカルなフレーズの速射ということがなくなってきて、まあ、円熟の境地といえばそうなのだろうけれど、昔と同じスリルを求めることは難しくなってきます。ただ、打ち込みとの共同作業を含めて、音楽的にかなり高度なことをやっていることは間違いなくて、ハーモニーやリズム、あるいはサウンド全体からそういうことが漂ってきます。でも、やっぱり時代は変わったね、という感じがなきにしもあらず。いつまでも彼らのグループには「サム・スカンク・ファンク」をやっていてほしかった、というのは贅沢なお願いでしょうか。もう、それもかなわぬ夢となってしまいましたが。


Out Of The Loop/Brecker Brothers(GRP) - Recorded 1994. Michael Brecker(Ts, Ss, EWI), Randy Brecker(Tp, Flh), George Whitty(Key), Dean Brown(G), James Genus(B), Steve Thornton(Per), Larry Saltzman(G), Shawn Pelton(Ds), Armand Sabal-Lecco(B, Vo), Rodney Holmes(Ds), Eliane Elias(Vo, Key), Mark Ledford(Vo), Maz Kessler(Key, Prog), Robbie Kilgore(Key), Steve Jordan(Ds) - 1. Slang 2. Evocations 3. Scrunch 4. Secret Heart 5. African Skies 6. When It Was 7. Harpoon 8. The Nightwalker 9. And Then She Wept

ヒップ・ホップというか、打ち込みサウンドになっている曲が多いです。フレーズなどにいつものメカニカルで速い感じが薄くなって、比較的聴きやすいものに仕上がっています。円熟の境地になってきたのかどうか。漂うようなテーマが流れていくノリの良いファンクの1曲目、打ち込み系のボトムの上を漂うようにソロが舞っていく少々ゆったりした2曲目、アコースティック・ベースを使ったヒップ・ホップ的な3曲目、珍しく浮遊感も憂いもあるボッサの4曲目、8分の6拍子でタイトルどおりアフリカ的な要素が強い5曲目、メロディはゆったりでダンサブルな雰囲気の6曲目、迷彩色のハーモニーで聴かせる不思議なファンクの7曲目、メカニカルながらソフトでゆったりした8曲目、珍しくしっとりとした雰囲気のバラードで幕を閉じる9曲目。

2007/02/01

An Acrobat's Heart/Annette Peacock

1733
An Acrobat's Heart/Annette Peacock(Vo, P)(ECM 1733) - Recorded January and April, 2000. Cikada String Qartet: Henrik Hannisdal(Vln), Odd Hannisdal(Vln), Marek Konstantynowicz(Viola), Morten Jannisdal(Cello) - 1. Mia's Proof 2. Tho 3. Weightless 4. Over. 5. As Long As Now 6. U Slide 7. B 4 U Said 8. The Heart Keeps 9. Ways It Isn't 10. Unspoken 11. Safe 12. Free The Memory 13. ,Ever 2 B Gotten 14. Camille 15. Lost At Last

キカーダ・ストリング・クァルテットとの共演盤。彼女は不思議な人です。全曲彼女の作品であるには違いないのだけれど、曲にはいわゆるジャズ色はなく、彼女のヴォーカルもいわゆるジャズヴォーカルではありません。 淡々と歌っている感じがします。それでいて独特な旋律。逆に言えば歌いにくそうな感じが漂ってきます。ただ、それにもかかわらず彼女の作品を演奏してきたミュージシャンは多いのです。今回はストリング・クァルテットが寄り添うように参加していて、静かに、静かに彼女独自のヴォーカル、旋律で曲は流れていきます。全編にわたってそのままの流れで進んでいく感じ。 楽器編成からか、少々平板なのですが、このあたりがECMの流儀なのでしょう。やっぱり彼女のファンかECMファン向けかも。(00年10月21日発売)

Return Of The Brecker Brothers

Breckerret
ブレッカー・ブラザースの復帰第1作。以前の解散後、このメンバー名義のものは絶対に再び出ないと思っていたらやってくれました。しかも曲も新作を引っさげて。メンバーも豪華だし、曲や音質の完成度も上がっています。ただ、個人的にはグループとしてのインパクトは、’75年の第1作「ブレッカー・ブラザース」と’78年の「ヘヴィー・メタル・ビバップ」にあると思っていて、音質などの点を差し引いても、その時代に対する衝撃力は昔の方があったかな、と思います。だけど今回のこのアルバムが悪いということではなくて、かなり素晴らしいことには違いありません。それでもあのインパクトを求めてしまう自分がいます。


Return Of The Brecker Brothers(GRP) - Released 1992. Michael Brecker(Ts, EWI, Key, Synth), Randy Brecker(Tp, Flh), Mike Stern(G), Armand Sabal-Lecco(B, Vo), Max Risenhoover(Synth, Per Prog), George Whitty(Key), David Sanborn(As), Dean Brown(G), Veera(Voice), Robby Kilgore(Key, B), Maz(Key, Dr), James Genus(B), Dennis Chambers(Ds), Bashiri Johnson(Per), Will Lee(B, Voice), Malcolm Pallack(Voices), Don Alias(Per) - 1. Song For Barry 2. King Of The Lobby 3. Big Idea 4. Above And Below 5. That's All there Is To It 6. Wakaria (What's Up?) 7. On The Backside 8. Sozinho (Alone) 9. Spherical 10. Good Gracious 11. Roppongi

兄弟バンドの奇跡の復活。豪華なメンバーの超元気フュージョンサウンドで、曲ごとにメンバーを変更。プログラミングも入っていますが、このサウンドなら許せます。 ウェザー・リポート的なファンクの1曲目、ノリノリのタイトな重めのチューンの2曲目、打ち込みだけれどもなかなかの3曲目、複雑な構成の曲をこれでもかとさばき、ラテンノリもある4曲目、ミディアムのレゲエでヴォーカル入りの5曲目、明るいアフリカ的な6曲目、やや陰影のあるファンクの7曲目、美しいバラードを聴かせている8曲目、モンク的なリズムのズレを感じるテーマの9曲目、ミディアムのシャッフルリズムの10曲目、メカニカルなファンクで締める11曲目。マイク・スターンは1-2、8-11曲目に、デニス・チェンバースは4-6、8-11曲目に参加。

(注)これと同じタイトルのレーザーディスクも持っているのですが、そちらはライヴで、しかも「サム・スカンク・ファンク」なども入っていて、バリバリの演奏だそうです。現在ヴィジュアルを見る方法がないので、直接確認はしていませんが。

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