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2007/01/31

The Seed-At-Zero/Robin Williamson

1732
The Seed-At-Zero/Robin Williamson(Vo, G, Harp, Mandolin)(ECM 1732)(輸入盤) - Recorded March 2000. - 1. The World 2. The Seed-At-Zero 3. Skull And Nettlework 4. Holy Spring - To God In God's Absence 5. Lament Of The Old Man 6. In My Craft Or Sullen Art 7. Verses At Balwearie Tower 8. Can Y Gwynt 9.By Weary Well 10. The Bells Of Rhymney 11. On No Work Of Words 12. The Barley 13. Hold Hard, These Ancient Minutes In The Cuckoo's Month 14. Cold Days Of February 15. Poem On His Birthday 16. For Mr. Thomas

(02/06/13)ECMにしては珍しく、シンガー・ソングライターのアルバム。一人多重録音で、しかも素朴な編成ということで、やや静かでスペイシーな点では、多少サウンドにECMらしさはあるのかな、という気はします。ただ、温度感はいつもより高く、ギターの弾き語りなどはアメリカのフォーク(あるいはカントリー)・ソングをそのまま聴いているかのような印象。ロビン・ウィリアムソンの詞も多く、曲に関しては大部分が彼の作曲。そして16曲全曲が歌詞がついている曲か、語りの部分のみで成り立っているものや、ヴォーカルだけでの曲もあります。ジャンルはともかく、ベクトルが温かい方を向いているという点では、やっぱりかなり異色なアルバムです。 ジャズファンよりはフォーク・ファン、ECMファン向け。

Straphangin'/The Brecker Brothers

Breckerstr
ブレッカー・ブラザースもこの第6作目でひと段落。それからは個々の活動が忙しくなり、アルバムもそれぞれで出しています。ただ、うれしいのはその後の共演がなくなったというわけではなく、’90年代にはGRPからまたブレッカー・ブラザース名義で2枚アルバムを出してくれたことです。今回のアルバムは、前作のブラコン路線から揺り戻しがあったようで、また以前のサウンドに少し戻りつつ進化を遂げていっています。全曲にマーカス・ミラーがベースで参加しているのも興味深いところ。2人のアンサンブルは派手なところもありますが、地味な部分でも不思議なハーモニーを見せてミステリアスな彩りが随所にあって、なかなか魅力的です。


Straphangin'/The Brecker Brothers(Novus) - Recorded 1981. Michael Brecker(Ts), Randy Brecker(Tp, Flh), Barry Finnerty(G), Mark Gray(Key), Marcus Miller(B), Richie Morales(Ds) - 1. Straphangin' 2. Threesome 3. Bathsheba 4. Jacknife 5. Why Can't I Be There 6. Not Ethiopia 7. Spreadeagle

第1期の6作目で最後の作品。ランディ作が4曲、マイケル作が3曲。アルバムも2人のプロデュースで、力が入っています。そしてメカニカルな超絶技巧アンサンブルとフレーズも目立ってます。明るい出だしだと思ったら、メカニカルかつメロディアスなテーマと緩急自在のソロで進んでいく1曲目、ややスローなワルツ進行で陰影のあるハーモニーの後半盛り上がる2曲目、浮遊感のあるサウンドからアップテンポのラテンノリになったりとスリルもけっこうある3曲目、メカニカル・ファンクの本領発揮とも言えるノリのよい、4ビートもアリの4曲目、ちょっと軽めなファンクサウンドが流れていく5曲目、超絶技巧アップテンポで起伏のかなりある彼らならではの6曲目、3連譜12ビートでのR&B的なソロとミステリアスなテーマの7曲目。

2007/01/30

Alexander Knaifel/Amicta Sole

1731
けっこうバリバリの現代音楽がECM New Seriesには多い中、Alexander Knaifelの作品は20世紀現代音楽にしても、ゆったりとしている感覚で、むしろ癒される要素が多いのではないでしょうか。まあ、メロディアスというよりは、荘厳な厳選された音符が交代しながら持続していく、というようなゆったり感なので、聴く人を選ぶかもしれませんが。


Alexander Knaifel/Amicta Sole(ECM New Series 1731)(輸入盤) - Psalm 51(50): Recorded September 2001. Mstislav Rostropovich(Cello), Amicta Sole (Clothed With The Sun): Recorded July 2000. Tatiana Melentieva(Soprano), Boy Choir, Glinka Choral College, State Hermitage Orchestra, Arkady Shteinlukht(Cond) - 1. Psalm 51(50) 2. Amicta Sole (Clothed With The Sun)

(05/04/19)Alexander Knaifelは20世紀ロシアの現代音楽家。どちらも’95年の作品で、1曲目は19分台のチェロのソロ。前半はチェロの高音域を多用して、後半は低音域も出てきて、小音量でゆったりと優しく語りかける、なめらかでゆっくりとしたメロディが続きます。2曲目はソプラノと少年合唱団を中心としたオーケストラの演奏。教会音楽のような荘厳で美しい神秘的な響きの、ゆったりとした高音中心の演奏を聴くことができます。

Detente/The Brecker Brothers

Breckertet
ブレッカー・ブラザース手直し聴き、今日は第5作目。前作の「ヘヴィー・メタル・ビバップ」で思いっきりファンク・ロック的な凶暴なライヴを見せつけてくれたと思ったら、今回はポップなブラコン路線の強いアルバムになっていて、従来から聴いてきたファンには戸惑いを隠せないものもあるなあ、と聴いていて思いました。何たって1-3曲目はヴォーカルの曲ですし、別に奇をてらった複雑な感じでもなく、リズムもファンク系ながらシンプルでストレート。6、8-9曲目あたりに以前からのメカニカルな路線が入っていますけれど、やっぱり時代は変わったかな、と思わせるアルバムではありますね。参加ミュージシャンは豪華だし、これはこれで悪くはないのだけれども。


Detente/The Brecker Brothers(Novus) - Recorded 1980. Michael Brecker(Ts, Fl), Randy Brecker(Tp, Flh), George Duke(Key), Hiram Bullock(G), Paulinho Da Costa(Per), Steve Gadd(Ds), Mark Gray(Key), Don Grolnick(Key), Neil Jason(B), Steve Jordan(Ds), Ralph MacDonald(Per), Marcus Miller(B), Jeff Mironov(G), D.J. Rogers(Vo), David Spinozza(G), Carl Carlwell(Vo), etc. - 1. You Ga (Ta Give It) 2. Not Tonight 3. Don't Get Funny With My Money 4. Tee'd Off 5. You Left Something Behind 6. Squish 7. Dream Theme 8. Baffled 9. I Don't Know Either

共作も含めランディ作が5曲、マイケル作が4曲。プロデューサーがジョージ・デュークのせいか、おもいっきりポップな感じ。リズムがかなり整理されて分かりやすく、今のフュージョンとイメージが近いです。相変わらずメンバーは豪華。ファンクでポップなヴォーカルフュージョンの1曲目、バックにホーンセクションもあるヴォーカルポップスの2曲目、ファンクな黒いノリがなかなかのヴォーカル曲の3曲目、シンプルなリズムでメロディアスなソロが続く4曲目、8ビートで明るい曲調のストレートな5曲目、以前からの複雑な曲調もあってやや渋いアップテンポの6曲目、メロウなサックスが聴けるややスローに進む7曲目、ファンク的な、それでいて複雑な構成も併せ持つ8曲目、相変わらずのメカニカルな路線も捨てていない9曲目。

2007/01/29

Signs, Games And Messages/Gyorgy Kurtag

1730
Signs, Games And Messages/Gyorgy Kurtag(ECM New Series 1730) - Recorded February and March 2002. Kurt Widmer(Baritone), Orlando Trio: Hiromi Kikuchi(Vln), Ken Hakii(Viola), Stefan Metz(Cello), Mircea Ardeleanu(Per), Heinrich Huber(Tb), David LeClair(Tuba) - 1-6. Holderlin-Gesange For Baritone, Op.35a 7-25. Signs, Games And Messages For Strings 26-59. ...Pas A Pas - Nulle Part... Poemes De Samuel Beckett Et Maximes De Sebastien Chamfort For Baritone Solo, String Trio And Percussion, Op.36

(03/08/03)Gyorgy Kurtagは20世紀の現代音楽家で、ここの3曲は’90年代の曲。1曲目がバリトンの歌唱で一部にトロンボーンとチューバが入り、2曲目はストリングスのトリオまたはソロでの演奏。3曲目はその両者にパーカッションが加わるという編成。曲を聴いているというよりは、内面へのつぶやきに似た旋律、時々叫ぶような大きな音(声)というような、現代音楽らしい複雑な曲調です。短い部分が連なってできている感じです。

Heavy Metal Be-Bop/The Brecker Brothers

Breckerheavy
ブレッカー・ブラザース手直し聴き、今日は第4作目。ライヴで、しかも「ヘヴィー・メタル・ビバップ」なんてタイトルをつけているだけあって、そのロック的でファンク的な攻撃的なサウンドは、当時このアルバムの右に出るものは非常に少なかったことを想像させます。どれだけこのアルバムがスゴいことになっているかは聴いてみなければ分からないけれど、とにかくスゴい。いいから黙って聴け、てなことになるんじゃないでしょうか(笑)。特にドラムスがテリー・ボジオなので、やたら派手だしプッシュしまくります。こういう演奏を生で聴いていたらぶっ飛ぶんじゃないかな。ただ、ミキシングは、今と違って低音が不足気味なので、耳補正が必要かもしれませんが。


Heavy Metal Be-Bop/The Brecker Brothers(Novus) - Recorded 1978. Randy Brecker(Tp, Key), Michael Brecker(Ts), Barry Funnerty(G, Vo), Terry Bozzio(Ds, Vo), Neil Jaison(B, Vo), Sammy Figueroa(Per), Rafael Cruz(Per) - 1. East River 2. Inside Out 3. Some Skunk Funk 4. Sponge 5. Funky Sea, Funky Dew 6. Squids

ランディ・ブレッカー作は4曲(2-4、6曲目)、マイケル作が1曲(5曲目)。ドラマーにロック畑のテリー・ボジオが いて、ブレッカー兄弟の楽器はエレクトリック・トランペットとエレクトリック・テナーサックスとなっているし、かなりファンク的なライヴ。3曲目で、よりハードになった超絶ファンク・ロックの「サム・スカンク・ファンク」の再演が聴けるのも魅力。いきなりロック的なファンクでノリノリの演奏を聴かせつつヴォーカルもあったりする1曲目、ミディアムテンポのシャッフル的な、ヘヴィーでストレートな演奏で進む2曲目、複雑な構成のテーマ部をこともなげに演奏しまくっているソロもなかなか攻撃的な4曲目、相対的にほんの少しソフト(実態はハード)なフュージョンになっている5曲目、複雑で入り組んだ構成の、盛り上がる6曲目。

2007/01/28

Bela Bartok 44 Duos For Two Violins/Andras Keller/Janos Pilz

1729
Bela Bartok 44 Duos For Two Violins/Andras Keller(Vln)/Janos Pilz(Vln)(ECM New Series 1729)(輸入盤) - Recorded October 1999. - Bela Brtok: 1-45. 44 Duos For Two Violins Gyorgy Ligeti: 46-47. Ballad And Dance Gyorgy Kultag: 48. Ligature - Messege To Frances-Marie Op. 31b

(04/03/12)20世紀ハンガリーの作曲家バルトークの作品を中心としたアルバム。ヴァイオリンのデュオのための曲が小品でいくつも並んでいます。さすがハンガリーというか、東欧風のエキゾチックなヴァイオリンの曲があったり、西欧風のメロディがあったりしますけれど、うまく東欧の哀愁のニュアンスをとらえているヴァイオリンだと思います。メロディも分かりやすい。最後に他の2人の現代音楽家の小品が3曲あります。

The Brecker Brothers

Brecker
方向を変えようと思ったのですが、またマイケル・ブレッカーつながりのコメント手直し。ブレッカー・ブラザースの1作目。2-3作目は手直しをずいぶん前にスティーヴ・カーンのときにやっているので、翌日以降4-6作目を聴いていこうかなと思っています。このアルバムの録音が’75年。メカニカルで高度な3管アンサンブルと、ファンクな曲調、曲によってはヴォーカルもあったりバラードもあったりしますが、当時は高度なテクニックでノックアウトされた人も多かったんではないでしょうか。残念ながら私はここらあたりリアルタイムでは聴いていませんでしたけれど。ミキシングの関係で低音が不足気味ですが、そんなことどうでもよくなるぐらいに、カッコ良いグループですね。


The Brecker Brothers(Novus) - Recorded January 1975. Randy Brecker(Tp, Flh, Vo, etc.), Michael Brecker(Ts), Dave Sanborn(As), Don Grolnick(Key), Bob Mann(G), Will Lee(B, Vo), Harvey Mason(Ds), Ralph MacDonald(Per), Christopher Parker(Ds), etc. - 1. Some Skunk Funk 2. Sponge 3. A Creature Of Many Faces 4. Twilight 5. Sneakin' Up Behind You 6. Rocks 7. Levitate 8. Oh My Stars 9. D.B.B.

5曲目のみ共作で、他は全部ランディ・ブレッカーの作曲。エレクトリック・トランペットもあり。ミキシングの古さはあっても、今聴いてもすごくカッコ良い。グループの象徴とも言えるメカニカルでハードなファンクの1曲目、アンサンブルが変幻自在に絡みつつ発展していくファンクの2曲目、かなり複雑なアンサンブルの出だしでテーマ部のリズムもややこしく、味のあるソロもある3曲目、重厚な薄暗いテーマと臨機応変なテンポで目まぐるしく変化する4曲目、この曲のみツイン・ドラムで、ノリノリのファンクのヴォーカルも入る5曲目、テンポの速いメカニカルなファンクが渋い6曲目、トランペットでの幻想的な静かなバラードの7曲目、ポップでランディのヴォーカルをフィーチャーした8曲目、高速メカニカル攻撃とも言える内容の9曲目。

2007/01/27

Achirana/Vassilis Tsabropoulos(P)/Arild Andersen(B)/John Marshall(Ds)

1728
Vassilis Tsabropoulos(読み方が難しいのですが、ヴァシリス・ツァブロポーロスかな)はギリシャのピアニスト。ジャズ(と言ってもECM流のジャズですが)とクラシックの両刀使いです。それにしても、知っている方がどれだけいらっしゃるか、ちょっと不安なマイナーな世界(笑)。


Achirana/Vassilis Tsabropoulos(P)/Arild Andersen(B)/John Marshall(Ds)(ECM 1728)(輸入盤)- Recorded October 1999. - 1. Achirana 2. Diamond Cut Diamond 3. Valley 4. Mystic 5. The Spell 6. She's Gone 7. Fable 8. Song For Phyllis 9. Monologue

(00/09/10)9曲中Vassilis Tsabropoulosが5曲作曲。アリルド・アンデルセンは2曲作曲。ECM流冷たくて美しいピアノ・トリオのアルバム。色彩感覚としてはやや沈んだ色合い。その静けさと美しさは、タイトル曲でおそらくフリー・インプロヴィゼーションの1曲目に顕著。2曲目もフリー・インプロヴィゼーションですが、やや盛りあがります。他は、大半がピアニストのツァブロプーロスの作品。ゆったりして牧歌的なアンデルセン作の3曲目、マイナー調でややスピード感のある4、7曲目、ドラマチックにだんだんと盛りあがって収斂していく10分台の5曲目、ノルウェーの民謡が元 になっている幻想的な6曲目、哀愁が漂っていて静かな8曲目。クリスタルな感じで幕を閉じる9曲目。それにしても何とも言えず美しい。

Two Blocks From The Edge/Michael Brecker

Michaeltwo
マイケル・ブレッカー追悼特集でコメント手直し聴き5日目。いちおう今日で一段落になります。昨日からの続きだけれど、どのアルバムがいいかという話に戻って、どれもいいけれど他のアルバムはサイドのミュージシャンが豪華なので悪かろうはずもないし、ということで、今は中堅だろうけれども、当時若手(?)のミュージシャンばかりを揃えたこのアルバムをオススメしたいかな、と思います。10曲目は日本盤のみのボーナストラックですが、前半がテナーのソロで、バラードなのにバリバリと吹いていて、後半がピアノとのデュオの構成になっています。できればこのボーナストラックのある日本盤をオススメします。


Two Blocks From The Edge/Michael Brecker(Ts)(Impulse) - Recorded December 1997. Joey Calderazzo(P), James Genus(B), Jeff "Tain" Watts(Ds), Don Alias(Per) - 1. Madame Toulouse 2. Two Blocks From The Edge 3. Bye George 4. El Nino 5. Cat's Cradle 6. The Impaler 7. How Long 'Til The Sun 8. Delta City Blues - Intro 9. Delta City Blues 10. Skylark

マイケル・ブレッカー作は5曲(1-2、7-9曲目)。今回はスゴ腕の若手が参加しているアルバム。メカニカルなテーマの提示が彼らしいミディアム8ビートからソロで4ビートになる1曲目、アップテンポで一部内省的、メカニカルな彼の得意技を繰り出すタイトル曲の2曲目、ミディアムでハードバップタッチが板についている3曲目、8ビートからラテンビートも含むやや哀愁の漂う4曲目、しっとりとしたバラードを聴かせる5曲目、アップテンポでサックスや他楽器のスリリングな展開が見事な6曲目、コード進行が印象的な美しいバラードの7曲目、8曲目へのイントロとなるテナーのソロの小品の7曲目、陽気に、時にモーダルに展開する、古いような新しいようなスタイルのブルースの9曲目、スタンダードで、渋いバラードの10曲目。

2007/01/26

Karl Amadeus Hartmann/Bela Bartok/Zehetmair Quartet

1727
Karl Amadeus Hartmann/Bela Bartok/Zehetmair Quartet(ECM New Series 1727) - Recorded November 1999. Zehetmair Qartet: Thomas Zehetmair(Vln), Ulf Schneider(Vln), Ruth Killius(Viola), Francoise Groben(Cello) - Streichquartet Nr.1 - Carillon/Karl Amadeus Hartmann 1. Langsam - Sehr Lebhaft 2. Con Sordino 3. Con Tutta Forza Streichquartet Nr.4/Bela Bartok 4. Allegro 5. Prestissimo, Con Sordino 6. Non Troppo Lento 7. Allegretto Pizzicato 8. Alleguro Molto

邦題「バルトーク:弦楽四重奏曲第4番他」。ストリング・クァルテットで ドイツの作曲家カール・アマデウス・ハルトマンとハンガリーの作曲家バルトークの曲を演奏しています。2人とも20世紀の作曲家なので、曲は両方とも複雑な様相を持つ現代的な響き。難度もかなり高いのではないかと思いますが、寒色系を思わせるさまざまなサウンドカラーを発しながら、ある時は高尚に、ある時はスムーズにその音楽を聴かせてくれます。(01年4月21日発売)

Tales From the Hudson/Michael Brecker

Michaeltales
マイケル・ブレッカー追悼特集のコメント手直し4日目。マイケルのアルバム(リーダー作)でどれが好きかと言われると困ってしまうのですが、このアルバムか、次の「Two Blocks From The Edge」になると思います。こちらはベテラン勢を豪華に参加させたアルバムで悪かろうはずもなく、次作は若手(中堅?)がメインになっています。今回のアルバムは、やっぱり彼が吹くとオーソドックスなジャズにはならないでマイケルの「現代ジャズ」になってしまうところがミソ。1、9曲目などの疾走感もたまりませんが、ミディアムやバラードの曲でも渋さやしっとり感が感じられて印象深いです。マッコイ・タイナーの参加も適材適所。


Tales From the Hudson/Michael Brecker(Ts)(Impulse) - Recorded 1996. Pat Metheny(G), Jack DeJohnette(Ds), Dave Holland(B), Joey Calderazzo(P except 3, 5), McCoy Tyner(P on 3, 5), Don Alias(Per on 3, 5) - 1. Sings And Arrows 2. Midnight Voyage 3. Song For Bilbao 4. Beau Rivage 5. African Skies 6. Introduction To Naked Soul 7. Naked Soul 8. Willie T. 9. Cabin Fever

マイケル・ブレッカー作ないし共作は9曲中6曲(1、4-7、9曲目)。久しぶりのジャズが全開のアルバム。しかも有名なサイドメンばかりです。アップテンポで全開で飛ばしていく迫力のあるジャズを展開している1曲目、ジョーイ・カルデラッツォ作で哀愁路線の渋いミディアムの4ビートの2曲目、パット・メセニー作のラテンノリでマッコイ・タイナーの重厚なピアノもバッチリと合う曲調の3曲目、アメリカの広大な台地のような大らかさを持ったバラードの4曲目、8分の6拍子でモーダルな、まさにアフリカンの5曲目、7曲目のイントロでサックスとベースの小品の6曲目、内省的な情念のあるサウンドでソロを綴っていくバラードの7曲目、渋めの4ビートでせまるミディアムの8曲目、アップテンポでこれでもかと攻めまくっていく9曲目。

2007/01/25

Nancarrow/Antheil/Piano Music/Herbert Henck

1726
Nancarrow/Antheil/Piano Music/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1726)(輸入盤) - Recorded August 1999. - Conlon Nancarrow: 1-3. Three 2-part Studies 4. Prelude 5. Blues George Antheil: 6. Sonatina Fur Radio 7-8. Second Sonata, "The Airplane" 9. Mechanisms 10. A Machine 11-14. Sonatina (Death Of The Machines) 15. Jazz Sonata (Sonata No.4) 16-18. Sonata Sauvage 19. (Little) Shimmy

(03/09/20)Conlon NancarrowもGeorge Antheilも20世紀の作曲家。1920年代から’40年代に作曲されたものが多く、カッチリとした曲もあるのですが、ジャズのストライド・ピアノ奏法の影響や、曲にブルースやジャズの名前がついているものもあり、あまりクラシックっぽくないノリの良い曲もあったりします。曲名に「飛行機」「機械」などこの時代を感じさせるものもあって、なるほど、雰囲気が出ているサウンドになっています。

Now You See It.../Michael Brecker

Michaelnow
マイケル・ブレッカー追悼特集のコメント手直し3日目。今日紹介するアルバムがいちばん打ち込みが多くて、エレクトリック・ベース(何とヴィクター・ベイリーです)の参加曲が多いので、分類は迷いましたけれど、いちおうフュージョンの方に入れておきます。ブレッカー・ブラザースの方でフュージョンはやりなれているので、ここではちょっと内側を向いたというか、一筋縄ではいかない彼のプレイを楽しんでいける感じです。そういう意味では彼の一連のジャズ・アルバムと立ち位置は違わないのかな、と思えてきます。サイドのミュージシャンの有名度は今ひとつかもしれませんが、聴きごたえはあると思います。


Now You See It.../Michael Brecker(Ts, EWI, Key)(MCA) - Released 1990. Jason Miles(Synth Prog), Jimmy Bralower(Ds Prog), Victor Bailey(B), Don Alias(Per), Jon Herington(G), Jim Beard(Synth), Adam Nussbaum(Ds), Judd Miller(EWI Prog), Joey Calderazzo(P), Omar Hakim(Ds), Jay Anderson(B), Milton Cardona(Per), Steve Berrios(Per) - 1. Escher Sketch (A Tale Of Two Rhythms) 2. Minsk 3. Never Alone 4. Peep 5. Dogs In The Wine Shop 7. Quiet City 8. The Meaning Of The Blues

マイケル・ブレッカー作は3曲(1、4-5曲目)。独自のフュージョン路線というか、EWIやプログラミングを駆使した曲と、一部アコースティックな曲を交えて、完全に彼の色に染め上げたフュージョン・アルバムとなっています。リズムの顔ぶれからも、一番フュージョン寄りになった作品。メカニカルながらも安定したビートで攻めてくる1曲目、緊張感をはらみつつゆったりとしたビートから盛り上がる2曲目、彼流の打ち込みフュージョンの3曲目、ゆったりとしたバラードでちょっと浮遊感もある4曲目、細かいビートと急速調のソロ、一部に激しい部分もあって変化に富む5曲目、アフリカンなビートにホーンのソロが乗っかる6曲目、どっしりしたベースラインに合わせてソロが展開する7曲目、唯一しっとりしたジャズバラードの8曲目。

2007/01/24

Whisper Not/Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette

1724
Whisper Not/Keith Jarrett(P), Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1724/25) - Recorded July 5, 1999. - 1. Bouncing With Bud 2. Whisper Not 3. Groovin' High 4. Chelsea Bridge 5. Wrap Your Troubles In Dreams 6. Round Midnight 7. Sandu 8. What Is This Thing Called Love 9. Conception 10. Prelude To A Kiss 11. Hallucinations 12. All My Tomorrows 13. Painciana 14. When I Fall In Love

前作の東京のライヴから3年以上経過し、これはパリでのライヴ。キース・ジャレットはその間、病気だったそうなのですが、そんなことを感じさせない演奏が見事。ミキシングが変わって、残響は少なめでより生々しい音になったと思います。 そういう意味ではリアルなジャズをより強く感じます。選曲も良く、2枚のCDをあっという間に聴かせてくれます。ピアノは相変わらずメロディがあふれ出てくる、といった感じ。特に、これでもかとフレーズが出てくる3曲目や8-9曲目。静かな曲も良い。だいたいの曲ではピアノからはじまり、他の楽器が合流するパターンは同じ(もしかしてぶっつけ本番なのか?)ですが、十数年いっしょにやってきた気心が分かり合えるピアノ・トリオの、言わば理想的な現在進行形のひとつの形かも。(00年10月4日発売)

Don't Try This At Home/Michael Brecker

Michaeldont
マイケルブレッカー追悼特集のコメント手直し聴き2日目。2作目の方は、メンバーが曲ごとに入れ替わったりしますが、それでもけっこう強力なメンバーですね。5曲目のハービー・ハンコックのソロはやっぱり存在感があるし、それ以外にもこのメンバーだから最高、という面も多いと思います。やはりEWI(エレキのサックスのようなもの)をかなり使用しているので、オーセンティックなジャズファンには抵抗があるのかもしれませんが、意外に彼の音楽として素直に聴けると思います。今回はエレキベースの曲も数曲ありますが、フュージョンかジャズかと言われると、やっぱりこれはジャズのアルバムだ、と言える内容だと思ってます。かなり現代的ですが。


Don't Try This At Home/Michael Brecker(Ts, EWI)(Impulse) - Released 1988. Mike Stern(G), Don Grolnick(P), Charlie Haden(B), Jeff Andrews(B), Jack DeJohnette(Ds), Mark O'Connor(Vln), Adam Nussbaum(Ds), Herbie Hancock(P), Joey Calderazzo(P), Judd Miller(Synth), Peter Erskine(Ds), Jim Beard(Synth) - 1. Insbynne Reel 2. Chime This 3. Scriabin 4. Suspone 5. Don't Try This At Home 6. Everything Happens When You're Gone 7. Talking To Myself 8. The Gentleman & Hizcaine

マイケル・ブレッカー作ないし共作は3曲(1、5-6曲目)。曲によって編成を変えて演奏。チャーリー・ヘイデンが1-3、5-6曲目に、ジャック・ディジョネットが1、3、5、8曲目に、マイク・スターンが1-2、4-5、7-8曲目に、ハービー・ハンコックが3、5曲目に参加。ジャズ的な曲もありますが、EWIの利用もあって、多彩。民族的な旋律のEWIではじまり突進していく感じの1曲目、静かにはじまりミステリアスな、途中から4ビートで盛り上がる2曲目、しっとりとしたバラードで美しい3曲目、ジャジーながらEWI中心の4曲目、EWI、テナー・サックスでの演奏と緩急自在なタイトル曲の5曲目、しっとり感と浮遊感のあるバラードから盛り上がる6曲目、ファンク的なフュージョンでソロもいい7曲目、幻想的な世界を漂うような8曲目。

2007/01/23

Wenn Wasser Ware/Bruno Ganz

1723
Wenn Wasser Ware/Bruno Ganz(Narration)(ECM New Series 1723)(輸入盤) - Recorded 1999. - T.S. Elliot: 1-5. Das Wuste Land Giorgos Sferis: 6-8. Die>>Drossel<< 9. Da Nun Vieles Und So Viel Voruberzog 10. Flasche Im Meer 11. Die Argonauten 12. Er Heisst Aber Orest 13. Denk An Das Bad, Wo Du Erschlagen Wardst 14. Auf Der Buhme 15. Nur Ein Weniges Noch

(04/03/27)何とナレーション(詩の朗読)でアルバム1枚分収録しています。ECMの中でもかなり異色作ですが、Bruno Ganzのアルバムとしては2枚目。表現されているのは20世紀の文学者(詩人)の作品だと思われます。原語はドイツ語で、男声の声が流暢に延々と、という感じで、わずかに音楽が流れる部分はあるものの、音楽としての評価ができないのがつらいところ。聴く人を選ぶアルバム、というよりドイツ語詩が好きな方向け。

Michael Brecker/Michael Brecker

Michael
マイケル・ブレッカー追悼特集1日目。13日に彼が亡くなったという情報を14日朝に知り、かなりショックだったことを覚えています。そして彼の人気度も、私のホームページで「マイケル・ブレッカー特集」をやっているのですが、14日から21日までのそこへの訪問者が1450人(2950ページビュー)ということで、かなりなものなのを確認しました。リーダー作が廉価盤で3月に再発予定なのと、私のアルバムコメントが’98年以前のもので拙かったため、今回手直しを決意しました。かなり前から活躍しているというのに、この初リーダー作が出たのは’87年のこと。でも、共演者の顔ぶれから、彼の実力がうかがい知れます。テナーの腕も2曲目の冒頭や7曲目で、納得すると思います。


Michael Brecker(Ts, EWI)(Impulse) - Recorded 1987. Jack DeJohnette(Ds), Charlie Haden(B), Kenny Kirkland(P), Pat Metheny(G) - 1. Sea Glass 2. Syzygy 3. Choices 4. Nothing Personal 5. The Cost Of Living 6. Original Rays 7. My One And Only Love

ようやく出たマイケル・ブレッカーの初リーダー作。彼の作曲または共作は7曲中3曲(1-2、6曲目)。メンバーもスゴいし演奏もエキサイティング。AKAIのSTEINER HORN(EWI)も操りますが、テナーも十分堪能できます。映画音楽のようなワルツでゆったりから、どんどん中盤盛り上がる1曲目、ドラムスとのデュオの勝負ではじまる勢いのある変幻自在な曲調の2曲目、マイク・スターン作のミステリアスな雰囲気のファンクの3曲目、ドン・グロルニック作のトリッキーなテーマと続くソロが渋く熱いジャズの4曲目、哀愁の情緒路線で切なく語りかけるバラードの5曲目、EWIの出だしで浮遊感とリズム感のある世界が現出し、後半はテナーに持ちかえてメロディアスな16ビートの6曲目、スタンダードが泣かせるバラード路線の7曲目。

2007/01/22

マイケル・ブレッカー特集のコメント直し

今月13日にマイケル・ブレッカーが亡くなったという情報を14日朝に知り、かなりショックだったことを覚えています。そして彼の人気度も、私のホームページで「マイケル・ブレッカー特集」をやっているのですが、14日から21日までのそこへの訪問者が1450人(2950ページビュー)ということで、かなりなものなのを確認しました。リーダー作が廉価盤で3月に再発予定なのと、私のアルバムコメントが’98年以前のもので拙かったため、今回リーダー作の手直しを決意しました。

昨日、結局マイケル・ブレッカーの最近の2作以外の’87年のデビュー作から5作、聴きましたけれど、豪華な顔ぶれはあるにしても、やっぱりさすがのテナーでした。それにしても、手直し前のコメント、Googleのキャッシュで今拾いましたが、こういう恥ずかしいことを、例えば’97-8年あたりに書いていたんですね(笑)。もう変更してありますが。

Tales From the Hudson/Michael Brecker
(手直し前)マイケル・ブレッカーが久しぶりに、しかもジャズが全開のアルバムを作ってくれました。恐るべきサイドメンを引き連れています。どうしましょう。迫力の点では、右に出るアルバムがなかなか見当たりません。渋い曲はこれでもかと言わんばかりに渋いし...。これと次のアルバムはおすすめ。

(手直し後)マイケル・ブレッカー作ないし共作は9曲中6曲(1、4-7、9曲目)。久しぶりのジャズが全開のアルバム。しかも有名なサイドメンばかりです。アップテンポで全開で飛ばしていく迫力のあるジャズを展開している1曲目、ジョーイ・カルデラッツォ作で哀愁路線の渋いミディアムの4ビートの2曲目、パット・メセニー作のラテンノリでマッコイ・タイナーの重厚なピアノもバッチリと合う曲調の3曲目、アメリカの広大な台地のような大らかさを持ったバラードの4曲目、8分の6拍子でモーダルな、まさにアフリカンの5曲目、7曲目のイントロでサックスとベースの小品の6曲目、内省的な情念のあるサウンドでソロを綴っていくバラードの7曲目、渋めの4ビートでせまるミディアムの8曲目、アップテンポでこれでもかと攻めまくっていく9曲目。


Two Blocks From The Edge/Michael Brecker
(手直し前)個人的にイメージする今のジャズの王道を行く作品(大げさですか?でも好みが一般的でないので自信が...)。サックスのフレーズで聴くもよし、全体のサウンドで聴くもよし。すごいと思いますが...。10曲目「スカイラーク」は日本盤のみですが、非常に渋いです。

(手直し後)マイケル・ブレッカー作は5曲(1-2、7-9曲目)。今回はスゴ腕の若手が参加しているアルバム。メカニカルなテーマの提示が彼らしいミディアム8ビートからソロで4ビートになる1曲目、アップテンポで一部内省的、メカニカルな彼の得意技を繰り出すタイトル曲の2曲目、ミディアムでハードバップタッチが板についている3曲目、8ビートからラテンビートも含むやや哀愁の漂う4曲目、しっとりとしたバラードを聴かせる5曲目、アップテンポでサックスや他楽器のスリリングな展開が見事な6曲目、コード進行が印象的な美しいバラードの7曲目、8曲目へのイントロとなるテナーのソロの小品の7曲目、陽気に、時にモーダルに展開する、古いような新しいようなスタイルのブルースの9曲目、スタンダードで、渋いバラードの10曲目。

だからって、手直し後が良くなっているというわけでもないですが(笑)。ただ、アルバムの内容の説明としては分かるんじゃないかと。

Solid Ether/Nils Petter Molvaer

1722
Solid Ether/Nils Petter Molvaer(Tp, Key, Samples, etc)(ECM 1722) - Recorded 1999. Eivind Aarset(G, Electronics), DJ Strangefruit(Samples, Turntable, Voices), Audun Erlien(B), Per Lindvall(Ds), Rune Arnesen(Ds), Sidsel Endresen(Vo), Reidar Skar(Vocorder) - 1. Dead Indeed 2. Vilderness 1 3. Kakonita 4. Merciful 1 5. Ligotage 6. Trip 7. Vilderness 2 8. Tragamar 9. Solid Ether 10. Merciful 2

ドラムン・ベースというかクラブ・ジャズと言ってもいいような、打ち込みも強調されたアルバム。ただそれは全曲ではありませんが。バリバリの曲でも、過激な打ちこみ中心のリズム(とは言うもののクレジットでドラマーが1人あるいは2人入っている曲が多いので、ミックスで強調されているのかも)と強調されたベースの上にのってたゆたうヨーロッパ的なサウンドカラーのトランペット(あるいはキーボード)、の図式が一種の浮遊感覚を漂わせます。それでも十分に過激ではありますね。よく比較される打ちこみ時代のマイルス・デイヴィスとは全然印象が違う感じ。ジゼル・アンドレセン参加の小品(4、10曲目)はピアノのみバック。オーセンティックなECMファンはこのアルバムを聴いて激怒するかどうか。はて?(00年6月1日発売)

Live At Smoke Vol.1/One For All

1211
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。このレーベル、ライヴの演奏を収録することって、そう言えば珍しいな、と思いました。しかも「ヴォリューム1」と分割で出していますが「ヴォリューム2」はまだ出てません。やっぱりこのメンバーだとライヴがけっこういい感じで、曲も臨場感のある長尺モノなので、気に入ってます。2枚目も早く出ないかなあ、などと思っています。いちおうメンバーとしては対等なグループなんだろうけれど、個人的にはスティーヴ・デイヴィスの色が濃くなっているんじゃないのかなあ、なんて思っています。実際のところはどうなんでしょうか。レーベルを超えて活躍してますが、やっぱり何枚もアルバムを出しているだけあってまとまりがありますね。


Live At Smoke Vol.1/One For All(Criss Cross 1211)(輸入盤) - Recorded May 26 and 27, 2001. Eric Alexander(Ts), Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Davis(Tb), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. The Second Milestone 2. Betcha By Golly Wow 3. Poem For J.J. 4. Too Soon To Tell 5. Dedicated To You 6. The Lonely Ones 7. We All Love Eddie Harris

(07/01/20)おなじみのメンバーでのライヴ録音。長尺の曲が多く、ライヴならではの気合。エリック・アレキサンダー作でシャープなアンサンプルのテーマの後にアップテンポで14分間突っ走っている1曲目、スタイリスティックスのソウルナンバーをジャズアレンジで少しポップ調に、ソロは4ビートで聴かせる2曲目、スティーヴ・デイビス作でミステリアスなメロディとリズムの、少し抑え気味に進んでいく3曲目、ジム・ロトンディ作で明るいメロディとシャープなソロが印象的な、ややアップテンポの4曲目、スタンダードをバラードからミディアムに進み盛り上がる5曲目、スティーヴ・デイヴィス作の現代ハードバップ的な、リフが印象的な地に足がついている6曲目、デヴィッド・ヘイゼルタイン作のファンクビートでメンバー紹介をする7曲目。

2007/01/21

Songs And One Symphony/Michael Mantler

1721
Songs And One Symphony/Michael Mantler(Tp)(ECM 1721)(輸入盤) - Recorded October 11, 1993 and November 13/14 1998. Mona Larsen(Vo), The Chamber Music And Songs Ensemble - Bjarne Roupe(G), Marianne Sorensen(Vln), Mette Winther(Viola), Gunnar Lychou(Viola), Helle Sorensen(Cello), Kim Kristensen(P, Synth), The Rodio Symphony Orchestra Frankfurt - Songs 1. Opening So Far For Ever Interlude Nothing More Darker Than The Light 2. How Long Are Our Nights 3. Mark, Nothing Appears Everything Seems The Breath Exchanged Speechless - One Symphony - 4. Part 1 5. Part 2 6. Part 3 7. Part 4

(01/04/22)ジャズ色は一切なく、言わばECM New Seriesギリギリの、あるいはそちら側の演奏とも言うべき内容。ECMには時として境目のない音楽が提供されることがあります。前半3曲の14分ほどが、ヴォーカルの入った現代音楽(あるいはクラシック)という感じの曲で、ダークな色調の弦楽四重奏団とギター、トランペット、ピアノ(シンセサイザー)から浮かび上がってくるヨーロッパ調のヴォーカルという構図。そして後半40分ほどはタイトル通りに「ある(ひとつの)交響曲」で、もうクラシックそのものと言える演奏。やはり色調は蒼い感じがしまが、「交響曲」だけあって構成は比較的ドラマチック。これはこれで完成度の高い演奏なのですけれど、けっこう聴く人を選ぶのでは。クラシックファン向け?

Good-Hearted People/David Hazeltine Quintet

1210
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今回のはデヴィッド・ヘイゼルタインのリーダー作なんですが、トロンボーンでOne For Allでもいっしょのスティーヴ・デイヴィスも参加。そしてスティーヴの作曲した曲がタイトル曲になっているので、何となく彼の色が濃く、ハードバピッシュなイメージが強く出ているのは、気のせいでしょうか。また6、8曲目だけに参加しているジェシ・ヴァン・ルーラーのギターがとても良く、できれば彼に全曲参加して欲しかったなあ、なんて思っています。意外にピアノの押し出しが強くなかった感じはしますけれど、それでもピアノのリーダー作ならではのところもチラホラ。やっぱりこのアルバムはトータルのサウンドで聴くのがいいのかな、とも思いましたが。


Good-Hearted People/David Hazeltine(P) Quintet(Criss Cross 1210)(輸入盤) - Recorded January 15, 2001. Steve Davis(Tb), Jim Snidero(As, Fl), Jesse Van Ruller(G on 6, 8), Nat Reeves(B), Tony Reedus(Ds) - 1. Blueslike 2. Caliente Blues 3. Imagination 4. Demasiado Dulce 5. Good-Hearted People 6. Quiet Now 7. Cozytine 8. Barbados

(07/01/20)David Hazeltine作は全8曲中2曲(1、4曲目)。メンバーから、ハードバピッシュな雰囲気も漂ってくるアルバム。ちょっと変則的だけどミディアムでブルースを意識した香りが漂ってくる1曲目、ジム・スナイデロ作のブルース進行のラテンという雰囲気を持つ、ソロの部分では4ビートになる2曲目、テーマのリハモも印象的で、適度な速さのメロディアスなスタンダードで陽気になってくる3曲目、フルートが印象的な、哀愁映画音楽的で静かなボッサの4曲目、スティーヴ・デイヴィス作でややアップテンポで現代ハードバップのタイトル曲の5曲目、ギターがしっとりとメロディを奏でるバラードの6曲目、スティーヴ・デイヴィス作であっさり系ミディアムの7曲目、チャーリー・パーカー作をややアップテンポでノリの良い雰囲気の8曲目。

2007/01/20

Funebre/Karl Amdeus Hartmann

1720
Funebre/Karl Amdeus Hartmann(ECM New Series 1720) - Recorded July and September 1999. Munchener Kammerorchester, Christoph Poppen(Cond), Isabelle Faust(Vln), Paul Meyer(Cl), Petersen Qartett - 1-4. Concerto Funebre 5-7. 4. Sinfonie 8-15. Kammerkonzert

邦題「葬送」。1-4曲目がタイトル曲の「葬送協奏曲」ですが、沈んだ雰囲気はあってもあまりお葬式方面とは縁のなさそうなサウンド。現代音楽の複雑な旋律とサウンドカラーがやっぱり20世紀ドイツの作曲家、という感じです。ただし、メロディーが流れていく部分もあります。全体的にややダークな雰囲気ですが、中ほどの「交響曲第4番」はゆったりとした部分が印象的。後半の「室内協奏曲」はドラマ性があるようです。(00年11月22日発売)

Reverence/Jim Rotondi Quintet

1209
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日はジム・ロトンディのリーダー作。グループのワン・フォー・オールの方で有名になってしまいましたが、今回は他のメンバーではダブっている人はいません。切れ味の鋭いトランペット(フリューゲルホーン)の速いソロを展開することもあれば、渋めにゆったりと吹いているときもあります。いずれにせよ、なかなかイケるトランペットではありますね。このレーベルもトランペットの層が厚くて、ジョン・スワナ、ライアン・カイザー、ジョー・マグナレリなどめじろ押し。そんな中でも十分やっていけるのではないかな、と聴いていて思いました。


Reverence/Jim Rotondi(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1209)(輸入盤) - Recorded June 3, 2000. Mike DiRubbo(As), Anthony Wonsey(P), John Webber(B), Willie Jones 3rd(Ds) - 1. Skip's Blues 2. Reverence 3. Lenny's Lens 4. N.P.S. 5. The Peacocks 6. Davis Cup 7. It's Too Late 8. Step Lightly

(07/01/14)Jim Rotondi作は2曲目のみ。他メンバーの作曲やジャズメン・オリジナルが目立ちます。テーマが現代的でリズム的にもメロディ的にも複雑でブルースでないようなサウンドの、アップテンポでノリの良い1曲目、やや渋めの曲で5拍子のテーマと8分の6拍子のアドリブとが交錯するタイトル曲の2曲目、ミディアムの落ち着いたハードバップのようで個性的なコード進行の3曲目、シダー・ウォルトン作のジャズ・ロックのような8ビートのノリが心地良い4曲目、静かに語りかけてくるような、メロディの美しいバラードの5曲目、ウォルター・デイヴィス・Jr作で火を噴くようなソロのあるアップテンポの6曲目、キャロル・キング作を渋めにちょっと淡い演奏するボッサ的な7曲目、ジョー・ヘンダーソン作で16小節のブルースの8曲目。

2007/01/19

昔のターボと今のノーマルエンジン

昔R32スカイラインのターボ(丸っこくて小さかったタイプです)に乗っていた時期がありまして、当時けっこう動力性能が良かったので、調べていたら、今のエンジンの進歩ってたいしたものだと思える数値が出てきました。実はまた大排気量あるいはターボの自動車乗りたい病が出てきて、数字を追いかけたら、今の2.5リットルのノーマルエンジンで十分じゃないの、と自分を納得させるために書いてます(笑)。実際納得しました。

’90年購入 R32スカイライン・ターボ GTS-TtypeM
大きさ 4580/1695/1340mm 重量1290Kg(軽い!)
10モード 9.5Km
エンジン RB-20DET 2リットル
出力 215ps/6400rpm トルク 27.0kgm/3200rpm

’96年購入 C34ステージア 25X
大きさ 4800/1755/1490mm 重量1480Kg
10モード 9.4Km
エンジン RB-25DE 2.5リットル
出力 190ps/6400rpm トルク 23.5kgm/4800rpm

’05年購入(今乗ってます) M35ステージア 250RX
大きさ 4785/1760/1510mm 重量1570Kg
10モード 11.0Km
エンジン VQ-25DD 2.5リットル
出力 215ps/6400rpm トルク 27.5kgm/4400rpm

確かに今のステージアは、昔のスカイラインターボよりだいぶ重くはなっているけれど、エンジン性能がノーマルエンジンにしては上がっていて、そして実際の燃費も良くなっているんですよ。スカイライン・ターボで平均6Km、前のステージアで5-6Km、今のステージアだと7.5Kmぐらいいってます。前のステージアよりも特に低速トルクが出てきている感じもあります。飛ばす方ではないので、やっぱり今の車で十分じゃないか、という結論ですね。

自動車のエンジン性能が平均して上がっている分、スポーツカーなどの存在価値がなくなってきて、生産中止になっているのが多いのかなあ、とも思います。

Trinity/Mat Mareni

1719
Trinity/Mat Mareni(Vln, Viola)(ECM 1719)(輸入盤) - Recorded July 1999. - 1. Pure Mode 2. Almost Pretty 3. Trinity 4. Sun Ship 5. Blue Deco 6. Veiled 7. Iron Man 8. Lattice 9. November 1st 10. Lady Day's Lament

(02/01/03)ヴァイオリンまたはヴィオラによるソロ・アルバム。 これだけでも、けっこう異色の録音だということが分かります。彼自身のオリジナルは半数の5曲で、ジョン・コルトレーンやエリック・ドルフィーの曲もあります。とは言うものの、かなり変わったアプローチなので、タイトルを見ながらでないと、ジャズメンオリジナルだということが分からないような気も。全般的に引っ掛かるようなメロディやフレーズが支配していて、あまり聴きやすいサウンドではありません。タイトル曲の3曲目は10分台の曲で、スペイシーで非旋律的なフレーズがゆっくりとですが延々続きます。爆発する事もなく、淡々と演奏が繰り広げられていきます。ジャズと言うよりはクラシックや現代音楽の感触に近い感じ。けっこう聴く人を選ぶアルバム。

Surf's Up/David Kikoski Trio

1208
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。このレーベルではおなじみのデヴィッド・キコスキーのトリオ作。ベースとドラムスに惜しげもなく一流の人材を使っているところは見事。いいお仕事をしています。やっぱりこのレーベルで長くやっているピアニストというと、彼かデヴィッド・ヘイゼルタインというイメージがあります。このアルバムもけっこう聴かせてくれて、ロックの曲のアレンジも見事で、やっぱり新世代(往年のミュージシャンと比較してですが)のミュージシャンなんだな、ということをうかがわせます。それでいて油がのっていて、どの曲も料理が良いので66分を飽きることなく一気に聴いてしまいました。


Surf's Up/David Kikoski(P) Trio(Criss Cross 1208)(輸入盤) - Recorded January 18, 2001. James Genus(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Oh No 2. Cardboard 3. Four In One 4. A Noite Do Meu Bem 5. Little Melonae 6. Surf's Up 7. Bird Feathers 8. Muito A Vontage

(07/01/14)David Kikoskiの作曲はなしで、ジャズメン・オリジナルやロックの曲が目立ちます。メンバーも顔ぶれがかなりいい感じ。フランク・ザッパ作の変拍子の複雑な曲調を持つクラシックの変奏のような雰囲気の1曲目、チャーリー・パーカー作のテンポが速くてゴキゲンな明るさを持つ4ビートの2曲目、セロニアス・モンク作でコミカルな引っかかるタッチが面白い3曲目、デュラン・デュランの曲をしっとりと哀愁のある美しいバラードで演奏する4曲目、ジャッキー・マクリーン作をアップテンポでノリ良く、ちょっとミステリアスに料理する5曲目、ブライアン・ウィルソン作のややしっとり系から中盤盛り上がるタイトル曲の6曲目、チャーリー・パーカー作のテンポが速いメカニカルな8曲目、アップテンポのラテンノリがゴキゲンな8曲目。

2007/01/18

20日間CDを買っていない

先月29日にCDを買ってから、暮れと正月をはさんでいるとは言え、20日間CDを買っていません。今月購入予定の国内盤は数枚の予定で、輸入盤も7枚注文入れていますが、発送は25日以降。しかもさらに遅れる可能性もあります。こういうことって今まで珍しかったんではなかったかな、と思いました。まあ、買わなくても、聴くものはあふれかえっているわけですけれども(笑)。

おかげでしばらく未超のCriss Cross盤に時間を割くことができそうです。いちおう聴き終わるのを3月までに、と思ってはいるのですが、2月に5枚新譜が出るので、予定通りに行くのかどうか、ちょっと心配です。現代ジャズにハマりこんでしまったら、アタリは少ないとはいえ、もう昔には戻れないなあ、という漠然とした感想を持っています。

気がついたら、今まで生きてきた期間と同じ長さをこれから生きられる可能性は非常に少ないわけです(もう40代半ばなので)。ならば気の向くままに新譜をこれからも追いかけていきたいな、と思ってます。もちろん、今まで買ってきたCDを聴き返す作業も平行しながら。あとどれだけ時間があるのか、分かりませんが。今までは3年で、聴き直しも含めて千枚いけたので、これからもそのペースが維持できるかどうか。

Astrakan Cafe/Anouar Brahem Trio

1718
Astrakan Cafe/Anouar Brahem(Oud) Trio(ECM 1718)(輸入盤) - Recorded June 1999. Barbaros Erkose(Cl), Lassad Hoshi(Per) - 1. Aube Rouge A Grozny 2. Astrakan Cafe(1) 3. The Mozdok's Train 4. Blue Jewels 5. Nihawend Lunga 6. Ashkabad 7. Halfaouine 8. Perfum De Gitane 9. Khotan 10. Karakoum 11. Astara 12. Dar Es Salam 13. Hijaz Pechref 14. Astrakan Cafe(2)

(01/01/07)ウード、クラリネット、パーカッション(Bendir, Darbouka)というかなり変則的な組み合わせ。大半がオリジナルですが、アゼルバイジャン、トルキスタンなどの地名のついている曲も半分ぐらいあります。いわゆるジャズ度はなく、中近東風なワールド的色彩が強いアルバム。クラリネットは本来は西洋の楽器のはずなのに、すっかり中近東の音色であり、メロディを奏でています。とはいうものの伝統的というよりは現代的なのかも。色合いとしては深い青で、このあたりがこのサウンドの巧みさなのではないかと思います。 エコーの効いているサウンドとECM流のミキシングがエキゾチックさを増している気がします。哀愁の漂うメロディアスな曲が多い感じ。たまには地域的にトリップしてみるのも良いのかも。

Hieroglyphica/Conrad Herwig Quartet

1207
Criss Crossレーベル再び順番聴き1日目。トロンボーンで現代のテクニックのあるミュージシャンというと、このコンラッド・ハーヴィグがロビン・ユーバンクスをまず思い浮かぶぐらいテクニックの面ではスゴい人だなあと思います。何たってトロンボーンでワン・ホーン・クァルテットですからね。なかなかこういうことは出来ないのではないかと思います。この曲、1曲目のタイトル曲がかなりフリーに近くてアグレッシヴです、なので、1曲目だけキライ、という人も出てくるかもしれませんね。私はこういうの、好きですが。他のメンバーもいいし、さすがと思わせる場面は随所に出てきます。この人、ちょっと温度感が低いかな、と思いますが、それでもバリバリ吹いている場面も多いです。


Hieroglyphica/Conrad Herwig(Tb) Quartet(Criss Cross 1207)(輸入盤) - Recorded January 11, 2001. Bill Charlap(P), James Genus(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Hieroglyphica 2. The Orange Dove 3. Solar Circle 4. Quiet Mountain 5. Island Of The Day Before 6. The Intruder 7. The Antipodes 8. The Eleventh Hour

(07/01/14)全曲Conrad Herwigの作曲。トロンボーンのワン・ホーン・クァルテットというのが彼の実力を垣間見せてくれます。トロンボーンのみではじまり他の楽器が加わっていく、フリーの一歩手前のアヴァンギャルドでパワフルな演奏のタイトル曲の1曲目、淡い感触のボッサで、ホーンが舞っている静かな2曲目、ややアップテンポの4ビートで温度感の低いジャズが展開しているオーソドックスな3曲目、ピアノとのデュオで静かな美しい世界が広がっているバラードの4曲目、8ビート的なリズムの上を自由自在に吹きまくるホーンの5曲目、ややアップテンポの4ビートでここでも余裕をもって吹きまくる6曲目、速めの8分の6拍子でもちょっと冷ややかなサウンドの7曲目、ミディアムのブルース進行で、ややメカニカルな8曲目。

2007/01/17

Schneewittchen/Heinz Holliger

1715
Schneewittchen/Heinz Holliger(ECM New Series 1715/16)(輸入盤) - Recorded January 1999. Juliane Banse(Soprano), Cornelia Kallisch(Alto), Steve Davislim(Tenor), Oliver Widmer(Bariton), Werner Groschel(Bass), Orchester De Oper Zurich - 1. Prolog 2. Szene 1 3. Zwischenspiel 1-2 (Invention) 4. Szene 2, 1.Teil 5. Fuguetta (In Nomine Fluminis) 6. Szene 2, 2.Teil 7. Zwischenspiel 2-3 8. Quasi Fuga 9. Szene 3 10. Zwischenspiel 3-4 11. Szene 4 12. Zwischenspiel 4-5 13. Szene 5 14. Epilog (Choral-Variationen)

(04/04/25)Robert Walserの詩(演劇)を基に20世紀スイスの現代音楽家Heinz Holligerがオペラを作曲。英題は「Snow White(邦題「白雪姫」)」。有名な物語のタイトルに反してやはり現代音楽家らしく、歌劇のメロディ、バックのオーケストラのサウンドなど、けっこう難解な雰囲気のまま進んでいきます。最初から最後まで約115分。登場人物は、白雪姫、王妃、王子、狩人、王の5人(声の高い順)。私には言語のハードルがあります。

ソニー・プリーズ/ソニー・ロリンズ

Sonnyplease
ソニー・ロリンズの新作が出ました。黄金時代のジャズマン達で現在も活躍しているミュージシャンが少なくなっている中、貴重な音源だと思います。相変わらずマイペースのフレーズ。今回は1曲目に顕著でしたけれど、他の曲にもアグレッシヴなフレーズやアウトしたフレーズがけっこうあります。この歳で新たな冒険をしようとしているのか、指が動かなくなって音を探しながら吹いていたり、爆発させたりしているのかは分かりません。グループのサウンドもどことなくユルい感じです。他のミュージシャンだったら気になってしまうけれど、ロリンズだったら何でも許せてしまう、というところはありますね。ただ、ライナーに書いてあったのですが、今後は演奏活動は縮小していくそうで、ちょっと残念です。


ソニー・プリーズ/ソニー・ロリンズ(Ts)(Doxy Records)
Sonny, Please/Sonny Rollins(Ts)(Doxy Records) - Recorded December 20 and 21, 2005 and January 13, February 9 and 10, 2006. Clifton Anderson(Tb), Bobby Broom(G), Bob Cranshaw(B), Steve Jordan(Ds), Kimati Dinizulu(Per), Joe Carsello(Ds on 6) - 1. Sonny, Please 2. Someday I'll Find You 3. Nishi 4. Stairway To The Stars 5. Ramembering Tommy 6. Serenade 7. Park Palace Parade

ソニー・ロリンズの作曲は4曲(1、3、5、7曲目)。最近はピアノを伴なうことが多かったですがここではギタリストが参加。タイトル曲の1曲目は珍しく明るい感じではなく、彼なりのアグレッシヴさを持ってかなり自由に吹いている曲調。最近の彼では聴くことのできなかったサウンドがここにあります。ミディアムのバラードとも言える美しいメロディが印象的で、ドラムのソロの場面が何度も入ってくる2曲目、ややアップテンポでアコースティックベースも使用してジャズっぽいアプローチをしている3曲目、しっとりくるようなバラードをゆったりと演奏する4曲目、ミディアムの曲をマイペースで吹き続けている感じのある5曲目、8分の6拍子の明るめなバラードを優しく吹いていく6曲目、ややゆったりめのカリプソで彼の本領発揮の7曲目。(07年1月1日発売)

2007/01/16

マイケル・ブレッカーの反響

14日にマイケル・ブレッカーが亡くなった記事をここに書きました。

いつもは1ケタ/日の訪問者しかない私のホームページのマイケル・ブレッカー特集ですが、14日から16日午前11半現在までで、訪問者数800人(ページビュー1500人)と、かなりの反響です。やっぱり人気度がうかがい知れます。

今までにもパット・メセニーとか、ブラッド・メルドーとか、人気のミュージシャンが来日した時に、そのミュージシャンの特集のページへのアクセスは上がる傾向にあったのですが、記憶ではせいぜい数十アクセス/日で、ここまで上がったことはなかったでした。やっぱり訃報であったことと、彼の人気度がアクセスに反映されているのだと思います。私のまわりでは彼のファンの方が多く、日記などの書き込みを見ても、やはり亡くなった件に触れられている方が多かったです。

もう新譜を聴くことができなくて残念だ、ということを前回書きましたけれど、遺作となる新譜が3月に発売予定らしいですね(タイトル未定)。これは聴かねば。

Verklarte Nacht/Thomas Zehetmair/Camerata Bern

1714
Verklarte Nacht/Thomas Zehetmair(Vln, Cond)/Camerata Bern(ECM New Series 1714) - Recorded May 1999. - 1. Transfigured Noght, Op.4 (Version For String Orchestra)/Arnold Schonberg Four Transylvanian Dances (For String Orchestra) 2. Lassu 3. Ugros 4. Lejtos 5. Dobbantos Divertimento (For String Orchestra) 6. Allegllo Non Troppo 7. Molto Adagio 8. Allegro Assai

邦題「浄められた夜」。シェーンベルク、ヴェレシュ、バルトークといった、こちらも20世紀の作曲家の作品を取り上げています。いずれも現代的な香りのする複雑な色彩感覚の織り成す世界。ただ、ここでのシェーンベルクは比較的聴きやすい印象があり、ヴェレシュの「4つのトランシルヴァニアの踊り」も、やはりさまざまな踊りを意識させるサウンドです。そして、やはりバルトークはバルトークなんだなあ、という印象。(01年4月21日発売)

You Stepped Out Of Dream/トヌー・ナイソー・トリオ

Tunuyoustep
澤野工房からのトヌー・ナイソー・トリオの2作目。このピアニスト、個々のフレーズも良いのだけれど、どちらかというと曲の流れの中でドラマを作ってしまって、その流れの中で盛り上がったり落ち着いたりと、そういう才能もあるんじゃないかなと思います。やっぱりヨーロッパのピアニストだな、と思われる繊細さもある反面、曲を楽しませてくれる盛り上げ方も知っている人。そういう意味では印象深いです。ベーシストも4ビートも出来ますが、なかなかそちらへ行かずに、ピアノのカウンターメロディ的に絡んでくる場面が多かったので、これまた気に入りました。それに対してドラマーはやや平凡かな、という気も。ブライアン・メルヴィンという名前をここで見かけるとは思いませんでしたけれど。


You Stepped Out Of Dream/トヌー・ナイソー(P)・トリオ(澤野工房)
You Stepped Out Of Dream/Tonu Naissoo(P) Trio(Atelier Sawano AS061) - Recorded April 20 and 21, 2005. Ulf Krokfros(B), Brian Melvin(Ds) - 1. I've Got You Under My Skin 2. Milestones 3. Angel 4. You Stepped Out Of A Dream 5. Fly Fly Butterfly 6. The Dolphin 7. Lay Lady Lay 8. Lover Man 9. Don't Say Goodbye

トヌー・ナイソー作は2曲(5、9曲目)。ジャズのみならずロックの曲も取り上げています。ヨーロッパ特有の繊細さとエンターテイメント性の両方あるピアノ。演奏の流れが面白い。明るく温かい雰囲気でベースとの掛け合い的にはじまり、徐々に4ビートになって盛り上がりソロ・ピアノで締めくくる1曲目、リハーモナイズを加えてちょっと暗めに設定しつつドラマ的に発展する2曲目、ジミ・ヘンドリックス作の牧歌的な8ビートの3曲目、ポップスのようなメロディとビートの4曲目、8分の6拍子の落ち着いた演奏で時折キラキラとフレーズが舞う5曲目、優しいメロディのボッサ風(ベースが自由なので)の6曲目、ボブ・ディラン作の8ビートポップスの7曲目、ゆったりと、それほど沈まないバラードの8曲目、繊細なポップスの9曲目。(06年12月22日発売)

2007/01/15

High Lines/Michael Galasso

1713
最近ECMの国内盤がまた多く出るようになって、4月に4枚、5月に2枚のリリース予定があると思います。それでもこのアルバムのように、輸入盤でしか出ないものもあり、聴いてみるとなるほど、リーダーの名前からしても、アルバムのサウンドからしてもマニアックで、やっぱりなあ、と思わせるものはあります。テリエ・リピダルのギターがかなり過激な部分もあったり、パーカッションなども活躍している場面もあっても、やはり内向性の音楽で、ボーダーレスなECMサウンドを展開しています。そういう意味ではECMレーベルのファン向け、ということになるのでしょうか。

ところでこのECM、番号順には発売されなくて、もう1900番台が出ているのに、今になってこの1713番が出るとは。欠番がどれなのか、あるいは出たものと出ないものとを把握しにくいということはありますね。


High Lines/Michael Galasso(Vln)(ECM 1713)(輸入盤) - Recorded November 2002 and April 2004. Terje Rypdal(G), Marc Marder(B), Frank Colon(Per) - 1. Spheric 2. Caravansarai Day 3. Never More 4. The Other 5. Gothic Beach 6. Quarantine 7. Crossing Colors 8. Chaconne 9. Boreal 10. High Lines 11. Caravansarai Night 12. Swan Pond 13. Iranian Dream 14. Fog And After 15. Somnambulist 16. Gorge Green

(05/04/19)全曲Michael Galassoの作曲。50分のアルバムに16曲と、短めの演奏が多い。ミニマル的に音列を繰り返すヴァイオリンとリヴァーヴの強くかかったテリエ・リピダルのギターが、ゆったりとしたサウンドをバックに不思議な情緒空間にさまよいこんでみたり、民俗音楽的なパーカッションとヴァイオリンやギターの哀愁を感じさせることができたり、ヴァイオリンのソロの曲があったりと、様々なサウンドを聴かせてくれます。フレーズよりもサウンドカラーや流れで聴くような感じかも。4、14、16曲目はかなりハードな音色のギターが出てきますが、派手になりすぎず、全体のサウンドにマッチしている感じ。タイトル曲の10曲目はヴァイオリンの高音が続く静かで抽象的な小品。12曲目は軽い4ビートか。内側を向いている?

Miroirs/ステファン・オリヴァ・デュオ

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澤野工房取り扱いのフランスのMinimumレーベル、これで5枚目が出てひと区切りみたいですね。ライナーを5種類送ると特典アルバムがもらえるとか。でも、マニアック度が高いこのレーベル、果たして5枚とも購入している人がどれだけいるのか、ちょっと心配になってきますが。このアルバムのサウンド、ECMレーベルでも通用するような静謐度がありますね。ちなみにヴォーカルはリンダ・シャーロックとスザンヌ・アビュールの顔ぶれ(分かります?)。やっぱり普通のピアノファンというよりはECMファンが購入すると親和性が増すんではないかという音楽性なことは、間違いのないようですね(笑)。


Miroirs/ステファン・オリヴァ(P)・デュオ(Minimum)(澤野工房)
Miroirs/Stephan Oliva(P) Duo(Minimum 008) - Recorded June 2005, January and June 2006. Susanne Abbuehl(Vo on 5, 7), Joey Baron(Ds on 4, 8), Jean-Marc Foltz(Cl on 2, 9), Linda Sharrock(Vo on 1, 10), Claude Tchamitchian(B on 3, 6) - 1. Sometimes I Feel Like A Motherless Child 2. Naima 3. La Belle Africaine 4. Sachs March 5. My One And Only Love 6. I Loves You, Porgy 7. Come Rain Or Come Shine 8. Moon River 9. Lonnie's Lament 10. Solitude

ステファン・オリヴァの作曲は4曲目のみで、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。空間的ですが、さまざまな個性的なデュオを楽しめます。淡々と歌うように見えて、その空間表現は濃密なバラードの1曲目、クラリネットがメロディを吹いているだけなのに緊張感をはらんでしまう2曲目、デューク・エリントン作の曲にしては抽象的な表現の3曲目、沈みこんだやり取りが聴かれるやや静かなデュオの4曲目、静寂の中から浮かび上がるヴォーカルの5曲目、しっとり感の強いゆったりとしたバラードが続く6曲目、原曲よりは淡く、空間的なサウンドの7曲目、明るいながらも静かに淡々と演奏していく8曲目、ジョン・コルトレーン作を冷たい情念で表現しているような9曲目、温かみがあるのに淡々としたヴォーカルの10曲目。(06年12月22日発売)

2007/01/14

マイケル・ブレッカー亡くなる

マイケル・ブレッカーが1月13日に、ニューヨークの病院で亡くなったそうです。享年57歳。白血病。

非常に残念です。現代テナー・サックスといえば、彼のイメージだったし、実力的にもやっぱり彼なくしては考えられなかったです。

私もマイケル・ブレッカー特集を作ってますけれど、それの新譜の更新が出来なくなってしまったのが、何度も書きますが非常に残念です。とにかく精力的にあちこちの録音に参加する人でした。合掌。

Elogio Per Un'ombra/Michelle Makarski

1712
Elogio Per Un'ombra/Michelle Makarski(Vln)(ECM New Series 1712)(輸入盤) - Recorded May 1999. Thomas Larcher(P) - Giuseppe Tartini: 1-4. Sonata No.7 In A Minor Luigi Dallapiccola: 5-6. Due Studi Goffredo Petrassi: 7. Elogio Per Un'ombra Luciano Berio: 8-9. Due Pezzi Giuseppe Tartini: 10-13. Sonata No.7 In A Minor Elliot Carter: 14. Riconosecnza Per Goffredo Petrassi Giuseppe Tartini: 15-16. Sonata No.7 In A Minor George Rochberg: 17-20. Caprice Variations Anonumous: 21. Lamento Di Tristano

(04/03/27)14世紀作者不詳の曲 が1曲、18世紀イタリアの作曲家でヴァイオリン奏者Giuseppe Tartiniの曲があり、その中に20世紀現代音楽家の作品があります。ほとんどの曲はヴァイオリンの独奏ですが、ピアノとのデュオは5-6、8-9曲目。昔の曲 とGeorge Rochbergの曲は哀愁が漂う聴きやすい曲で、切なさを誘います。他の20世紀の曲は、 現代的な感触のサウンド。タイトル曲の7曲目は難解ですが淡々としたドラマが。

カラーズ・オブ・ウィンター/シーン・オブ・ジャズ

Acenewinter
「シーン・オブ・ジャズ」3作目。第3弾は「冬」です。ただ、冬にちなんだ曲はあるものの、明るい暖かい曲が多く、あまり冬を意識しないところで聴けるのもいい感じではないでしょうか。1曲目はオーソドックスに優しく弾いて終わるのかと思ったら、ドラムスがいろいろ仕掛けてきたりして、面白い展開になりそう(完全にはならない)なところが興味深かったり、上田正樹のヴォーカルが意外にスマートな感じを受けたりしました。ただ、どうせならばトリオのままで演奏をして欲しかったなあ、という気持ちもありますが。1作目よりは2作目、3作目のほうがけっこう自由にやり取りしていて、これならばジャズだ、というところで勝負しているのが心地よいですね。


カラーズ・オブ・ウィンター/シーン・オブ・ジャズ(Roving Spirits)
Colors Of Winter/Scene Of Jazz(Roving Spirits) - Recorded August 29 and September 19, 2006. 石井彰(P)、大坂昌彦(Ds)、安ヵ川大樹(B)、上田正樹(Vo on 9-10)、上里はな子(Vln on 10) - 1. Someday My Prince Will Come 2. The Nearness Of You 3. Be My Love 4. My Foolish Heart 5. Dear Old Stockholm 6. Skating In Central Park 7. Snowfall 8. Winter Wonderland 9. My Funny Valentine 10. As Time Goes By

第3弾となるこのアルバムは「冬」がテーマ。はじめてゲストも参加しました。やはり繊細さと骨太感が同居してます。メランコリックな「いつか王子様」も時折爆発したくてウズウズする1曲目、ゆったりとした明るいバラードで進んでいく2曲目、ややアップテンポの明るい4ビートで温かい感じの3曲目、ベース・ソロではじまりつつも定番商品のバラードがうれしい4曲目、哀愁のメロディが印象的なミディアムの4ビートの5曲目、ワルツでやや元気な三位一体的な演奏が繰り広げられる6曲目、カラフルなハーモニーとリズムのキメの間を4ビートで進むクリスタルなソロのある7曲目、8ビートでクリスマスソングを奏でる8曲目、上田正樹が入ると彼の色に染まる有名なスタンダードの9曲目、さらにヴァイオリンも入るミディアムの10曲目。(06年12月13日発売)

2007/01/13

Bartok/Eotvos/Kurtag/Kim Kashkashian

1711
Bartok/Eotvos/Kurtag/Kim Kashkashian(Viola)(ECM New Series 1711) - Recorded January and July, 1999. Netherlands Radio Chamber Orchestra, Peter Eotvos(Cond) - 1-3. Concerto For Viola And Orchestra (Po. Post.)/Bela Baltok 4. Replica/Peter Eotvos 5. Movement For Viola And Orchestra/Gyorgy Kurtag

バルトーク、エトヴェシュ、クルタークという20世紀の作曲家の、ヴィオラとオーケストラの作品の現代音楽集。1-3曲目のバルトークの曲は彼の遺作で、未完のものを弟子のシェルイが完成させたとのこと。現代的なセンスを感じるサウンドですが、すでに20世紀半ばの作曲。エトヴェシュやクルタークの曲も現代的な複雑な響きを持っていますが、やや難解な印象が先に立ち、個性の見極めには、私はまだまだかも。(00年8月23日発売)

エコーズ・オブ・オータム/シーン・オブ・ジャズ

Sceneautumn
「シーン・オブ・ジャズ」2日目。今回は秋がテーマなので、しっとり系のイージーリスニングっぽくなってしまうかな、と思っていたら、その反対でした。もちろん、それ系の曲もあります。1作目の「夏」に比べ、より自由に、より骨太になってきた感じです。ガンガンとソロも含めて力強くなった曲も増えましたし、2曲目の「枯葉」なんて、BGMになりようがないほどに解体されたメロディとアヴァンギャルドさ(でも限度を超えないように)せまってきます。たぶん1作目は3人の演奏を抑え込んで録音したんじゃないかな、と思えるほど。ですのでジャズとして聴くには、こちらの「秋」の方が私的には好みですね。


エコーズ・オブ・オータム/シーン・オブ・ジャズ(Roving Spirits)
Echoes Of Autumn/Scene Of Jazz(Roving Spirits) - Recorded April 10, 2006. 石井彰(P)、大坂昌彦(Ds)、安ヵ川大樹(B) - 1. Every Time We Say Good-Bye 2. Autumn Leaves 3. Early Autumn 4. Autumn In New York 5. On A Clear Day 6. Fall 7. Tis Autumn 8. September In The Rain 9. September Song 10. November Afternoon

トリオでの演奏第2弾。今回は秋のスタンダードやジャズメンオリジナルがテーマ。繊細さとやや骨太感が心地良いです。秋らしく、しっとり感の強いバラードではじまっている1曲目、「枯葉」をかなり自由でアヴァンギャルドなアプローチをしている2曲目、ミディアムでどっしりとしつつ転調のあるテーマの対比が面白い、ソロの部分は4ビートの3曲目、出だしでベースのアルコでテーマを弾き、しっとり感の高いバラードの4曲目、アップテンポの4ビートで開放的な明るさのある5曲目、ウェイン・ショーター作をソフィスティケイトしたバラードの6曲目、温かみのあるジャズを感じるミディアムの7曲目、かなり元気で明るいメロディアスな8分の6拍子の8曲目、きれいなメロディと華があるバラードの9曲目、ラテンリズムと4ビートが交互に、猛スピードで走る10曲目。(06年10月25日発売)

2007/01/12

Historie(s) Du Cinema/Jean-Luc Godard

1706
Historie(s) Du Cinema/Jean-Luc Godard(ECM New Series 1706-10)(輸入盤) - Released 1999. - (Disc1) Toutes Les Histoires (Disc2) Une Histoire Seule (Disc3) Seul Le Cinema Fatale Beaute (Disc4) La Monnaie De L'absolu Une Vague Nouvelle (Disc5) Le Controle De L'univers Les Signes Parmi Nous

(03/09/27)ジャン・リュック・ゴダール作の、映画の歴史に関する映像作品のサウンドトラック。大きいBOXセットに入ったブックレット、そこにセリフやナレーションが書かれています。CDの内容はそのブックレットに沿ったセリフ、そしてその背景の音楽 (主にECM)、効果音など。通常の音楽CDではなく、ECMとしてはかなり異色なアルバム、しかもCD5枚組の大作。映像作品の方はかなりの話題作だそうで、音楽ファンよりは映画ファン向けか。

セント・オブ・サマー/シーン・オブ・ジャズ

Scenesumemer
「シーン・オブ・ジャズ」1日目。この企画、3ヶ月ごとに季節のアルバムを4枚出すようで、現在冬の3枚目まで出ています。1枚聴いたら、コメントがなかなか浮かんでこなくて、これを3枚もやるのか~、と思うとなかなか先に進まなかったのですが、いざやり始めてみると、何とかなるものですね。ある程度の聴きやすさを意識しながら、ちょっと骨太で、繊細な部分ももちろんあって、と演奏にハマりこんでいく自分がいます。3人とも好きなミュージシャンですしね。できれば発売当時にこのアルバムを購入してしまいたかったのですけれど、当時は見落としていました。ただ、やっぱり3枚連続でコメントが続くかどうか(笑)、乞うご期待!


セント・オブ・サマー/シーン・オブ・ジャズ(Roving Spirits)
Scent Of Summer/Scene Of Jazz(Roving Spirits) - Recorded February 26, 2006. 石井彰(P)、大坂昌彦(Ds)、安ヵ川大樹(B) - 1. Summertime 2. A Felicidade 3. Summer Night 4. The Island 5. A Night In Tunisia 6. The Summer Knows 7. Once Upon A Summertime 8. Estate 9. Summer In Central Park 10. Triste

トリオでの演奏。スタンダードやジャズメンオリジナルを季節ごとに4枚のアルバムで表現していく予定。ここでは夏にちなんだ曲を演奏。4ビートでの曲も2、5、10曲目のようにありますが、骨のあるフレーズを内包しながら、どちらかと聴きやすい、BGMにしてもいい繊細な曲もあります。もちろん、このメンバーでは単なるイージーリスニングのわけはないですが。夏にしてはやや涼しい、風景の見えるようなピアノ・トリオのサウンドで表現をしていく感じ。石井彰のやや繊細な個性の良いところが出ています。1曲目の「サマー・タイム」にしてからがゆったりと進行して詩人の表情をたたえたジャズのよう。ただ2、5、7、10曲目はスウィング感が前面に出てきて、やっぱり硬派だなと思わせます。ミシェル・ルグラン作の6-7曲目はフランスの香り。(06年7月5日発売)

2007/01/11

L'affrontement Des Pretenndants/Louis Sclavis Quintet

1705
L'affrontement Des Pretenndants/Louis Sclavis(Cl, Bcl, Ss) Quintet(ECM 1705) - Recorded September 1999. Jean-Luc Cappozzo(Tp), Vincent Courtois(Cello), Bruno Chevillon(B), Frincois Merville(Ds) - 1. L'affrontement Des Pretenndants 2. Distances 3. Contre Contre 4. Hors Les Murs 5. Possibles 6. Hommage A Lounes Matoub 7. Le Temps D'apres 8. Maputo Introduction 9. Maputo 10. La Memoire Des Mains

変わった編成でもあって、ジャズ的な要素からアウトした場面も出てきますが、ECMにしては元気なアルバム。1曲目のタイトル曲はこれでもかというソロの応酬で、ジャズ的なもの(冷めた感じですが)がヒシヒシと迫ってきます。スクラヴィスとチェロのデュオでのインプロヴィせーションの2曲目、ジャズ的ではあってもテーマの音階やソロが個性的な3曲目、テクニックのあるベースソロの4曲目、急速調のスリリングなソロが前半で飛びまわる5曲目、16分台もの曲でドラマチックに展開するエキゾチックな6曲目、ベースとのデュオの厳かだが情念もある7曲目、ソロの小品でけっこう鋭い8曲目、浮遊感のあるユニゾンのテーマの9曲目。10曲目はチェロとドラムスとのインプロヴィゼーション。不思議なジャズ。(01年4月28日発売)

Keep Steppin'/Mike DiRubbo Quintet

1205
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。またこれでひと区切り。マイク・ディルッボのこのレーベルでは初リーダー作とのこと。その前にはシャープナインから出しているそうです。2曲目のメロディを奏でていくアプローチあたりは非常に印象に残ったんですけれども、トランペットのジム・ロトンディの方が目立ってしまっている部分もあって、ちょっと気になりました。ただ、サウンド的には元気な曲が多いので、あまり細かいことを気にせず、エイヤって聴けてしまったアルバムではありますね。レーベル初リーダー作だったので、もう少し彼の作曲が多ければなあ、と思うのですが、まあ、全体のノリの良さで、許してしまうことにしましょう(笑)。


Keep Steppin'/Mike DiRubbo(As) Quintet(Criss Cross 1205)(輸入盤) - Recorded January 9, 2001. Jim Rotondi(Tp), Mike LeDonne(P), Dwayne Burno(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Encounter 2. Introspection 3. Keep Steppin' 4. The End Of A Love Affair 5. Sunset 6. Around The Way 7. Mike's Move 8. Solar 9. Bittersuite

(07/01/06)全9曲中Mike DiRubbo作は2曲(2-3曲目)と共作が1曲(6曲目)。けっこう元気のある曲が多いと思います。マイク・ルドン作の猪突猛進的なアップテンポでガンガンとソロが進んでいく1曲目、メロディアスなワルツでいながら割と盛り上がる感じの2曲目、8分の6拍子でモーダルかなり活発系のタイトル曲の3曲目、スタンダードを超アップテンポで料理してしまって、明るいながらもスリリングな4曲目、マッコイ・タイナー作で優しいバラードでもやや元気もある5曲目、8ビート系のやや哀愁サウンドで、しかもソロの勢いのある6曲目、ハードバップ的なサウンドでのミディアムの7曲目、有名な「ソーラー」をドラムスとのデュオ対決で勝負している8曲目、サム・ジョーンズ作の明るいメロディのある楽しいジャズの9曲目。

2007/01/10

Karta/Markus Stockhausen, Arild Andersen, Patrice Heral, Terje Rypdal

1704
Karta/Markus Stockhausen(Tp, Flh), Arild Andersen(B), Patrice Heral(Ds, Per), Terje Rypdal(G)(ECM 1704) - Recorded December 14-16, 1999. - 1. Sezopen 2. Fower Of Now 3. Wood And Naphta 4. Sway 5. Auma 6. Legacy 7. Invocation 8. Wild Cat 9. Emanation 10. Choral 11. Lighthouse

中間部の7曲(3-9曲目)がフリー・インプロヴィゼーション。全体のバランスが良い。1曲目は非常に厳かに、あたかもフリーのような展開で導入部を飾ります。2曲目は哀愁を帯びた印象的なテーマから、これも静かに展開。ベースとドラムで緊張感のある3曲目、リズミカルなベースとドラムの上を奔放に飛びまわるギターと抑制の効いたトランペットの4曲目、静寂に寄り添うように進行しつつ盛り上がっていく5曲目、ミュート・トランペットを軸に静かに流れていく6曲目、オープン・トランペットの印象的なメロディに絡みついていく7曲目、速いテンポで豪快かつアグレッシヴな8曲目、ベースではじまりトランペットの牧歌的な風景で終わる9曲目、ギターとトランペットのために作曲された10曲目。そして何となくエスニックな11曲目。(00年9月13日発売)

New Beginning/Joel Weiskopf Quintet

1204
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。ジョエル・ワイスコフのリーダー作で、彼の作曲は多いので、やっぱり彼の世界が展開されているような雰囲気があります。フロントのホーン2人にけっこう強烈な人たちを持ってきたなあと、聴く前は思っていましたけれど、そんなにハメを外すことなく、曲に合わせた演奏をしているのが見事。まあ、変化に富んでいるとは言え、ややマニアックな曲が並んでいますから好き嫌いはあるでしょうけれど。これにベースがジョン・パテトゥッチなので、このレーベルを聴いている人ならば、この顔ぶれでちょっと聴いてみたい、なんてことを思う人がいるんじゃあないかな、と思います。


New Beginning/Joel Weiskopf(P) Quintet(Criss Cross 1204)(輸入盤) - Recorded January 8, 2001. John Swana(Tp, Flh), Walt Weiskopf(Ts, Ss), John Patitucci(B), Jeff Brillinger(Ds) - 1. Tuesday Night Prayer Meeting 2. Falling 3. New Beginning 4. One For Gerry 5. Cowboy's Prayer 6. The Pawnbroker 7. Welcome Happy Morning 8. In His Time

(07/01/06)Joel Weiskopfの作曲は8曲中6曲(1-5、8曲目)。メンバーもメンバーだし、変化に富んだ現代ジャズを演奏しています。メカニカルで目まぐるしいテーマを持っているアップテンポの1曲目、ワルツ進行でわりと自由ながらも哀愁が入っている2曲目、出だしがルバートでちょっと淡くてノリの良いラテンリズムの本編が続くタイトル曲の3曲目、ブルースの雰囲気をプンプンと伝えていながら今っぽい、ミディアムの4曲目、しっとりとしつつ、やや深みがあり都会の夜をイメージするようなバラードが進行する5曲目、クインシー・ジョーンズ作でメロディアスなちょっと浮遊感を伴なうラテンタッチの6曲目、明るさもモーダルさも兼ね備えてアップテンポで自由に展開していく7曲目、8ビート系でポップスのようなメロディの8曲目。

2007/01/09

In Cerca Di Cibo/Gianluigi Trovesi, Gianni Coscia

1703
In Cerca Di Cibo/Gianluigi Trovesi(Piccolo, Acl, Bcl), Gianni Coscia(Accordion)(ECM 1703)(輸入盤) - Recorded February 1999. - 1. In Cerca Di Cibo 2. Geppetto 3. Villanella 4. Il Postino 5. Minor Dance 6. Pinocchio: In Groppa Al Tonno (Piano) 7. Diango (Donadona) 8. Pinochio: In Groppa Al Tonno (Forte) 9. Le Giostre Di Piazza Savona 10. Lucignolo 11. Tre Bimbi Di Campagna 12. Celebre Mazurka Alterata 13. Fata Turchina 14. El Choclo 15. In Cerca Di Cibo

(00/11/05)主にクラリネットとアコーディオンのデュオ。編成は特異ですが、1曲目のような、静寂の彼方から浮きあがってくるようなアコーディオンの音の上を漂う、哀愁のあるクラリネットという、いわゆるECMっぽいサウンドの曲もあれば、5、8曲目のようにこの編成ながらにしてある程度、元気度が高いサウンドの曲もあります。9、11、14曲目は聴いていて浮き立つような感じも。ただし穏やかで哀愁を感じるヨーロピアン・ミュージックでジャズ度は少なめの曲も多いです。3曲目などはアコーディオンらしい曲。7曲目のみジャズメン・オリジナルで「ジャンゴ」と「ドナドナ」のメドレーで、不思議にも一体感があります。12曲目も変化に富んでいて面白そう。 ジャズ度は薄いけれども、ECM度としては高そう。

Philly Gumbo/John Swana And The Philadelphians

1203
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。ジョン・スワナがフィラデルフィアのベテラン・ミュージシャンと組んで演奏したジャズということらしいです。メンバーの名前は、私は知らない人ですが、マイペースでなかなかいい演奏。ハードバップ色が強いとは言っても、オールド・スタイルとは言えず、今のやり方も取り入れた演奏になっているところはなかなかいいんじゃないかと思いました。それにしても、スワナのトランペット(フリューゲルホルン)はけっこうシャープなメロディが出てきて、やっぱりほのぼのというところまでは行かない感じですが、全体のバランスは取れていて、そういうのは良い雰囲気です。


Philly Gumbo/John Swana(Tp, Flh) And The Philadelphians(Criss Cross 1203)(輸入盤) - Recorded June 6, 2000. Bootsie Barnes(Ts), Sid Simmons(P), Mike Boone(B), Byron Landham(Ds) - 1. Blues For Hicks 2. Old Head 3. Up Jumped Bootsie 4. Soulful One 5. John Wayne 6. Better Late Than Never 7. Sound For Sore Ears 8. The Schuylkill Expressway 9. Tot Ziens

(07/01/05)John Swana作は9曲中5曲(1、3-4、8-9曲目)で、5曲目は共作。他もメンバーの作曲多し。ハードバップ色が強いフィラデルフィアのベテランメンバーとの演奏。ハードバップ風のブルースでスワナのソロがシャープに光る1曲目、ミュートのトランペットが切ない哀愁のあるミディアムの2曲目、明るさと2ホーンのハーモニーの絡みが面白いアップテンポの4ビートの3曲目、8分の6拍子のちょっと沈んだメロディが印象的な4曲目、静けさの上を淡々と語るホーンが哀しみを伝えるバラードの5曲目、ハードボイルドなアップテンポのハードバップの6曲目、リズムのキメのあるテーマやソロが続く新主流派的?な7曲目、かなりのアップテンポでバリバリと攻めまくる8曲目、ルバートのドラムス、ベースをバックに吹く9曲目。

2007/01/08

Coruscating/John Surman

1702
Coruscating/John Surman(Ss, Bs, Bcl)(ECM 1702) - Recorded January 1999. Chris Laurence(B), Rita Manning(Vln), Keith Pascoe(Vln), Bill Hawkes(Viola), Nick Cooper(Cello) - 1. At Dusk 2. Dark Corners 3. Stone Flower 4. Moonless Midnight 5. Winding Passages 6. An Illusive Shadow 7. Crystal Walls 8. For The Moment

ジョン・サーマンとベース、それに弦楽四重奏団との演奏。路線としては相変わらず哀愁の漂うメロディが音の波間に浮かんでは消えてゆく、クラシック寄りの心地良いサウンドです。以前からのシンセサイザーとの多重録音に近いイメージがありますが、こちらの方が当然ながら自然なサウンド。色彩感覚としては、深い青のイメージを中心としてやや動きがあるかな、といった感じで、落ち着いていて、逆に言えば少々地味かな、とも思えます。でも、ジョン・サーマンはジョン・サーマン。この曲(全曲彼の作曲です。)やフレーズに魅了されることもあるかなあ、と。ジャズからは少々離れた位置にあるアルバムで、 本来ならばNew Seriesに入ってもおかしくないようなサウンドなので、やや聴く人を選ぶかもしれません。(00年10月21日発売)

Steppin' Zone/Alex Sipiagin Quintet

1202
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。何だか下のコメントを見ていると、「モード」「アップテンポ」「スピードのある」「メカニカル」「スリリング」とお決まりの単語が、時に複数並んでてかなり陳腐なコメントになってますが、このメンバーだもの、演奏を聴いてぶっ飛びました(笑)。これぞ現代ジャズというのを思う存分楽しんだ、という感じです。モードというよりは、空間を刀で斬り込んでいくような各楽器のフレーズがそれこそ縦横無尽に、曲によっては静かに、自由に飛び回っているという感じですね。好き嫌いは出てくるかもしれませんが、こういうサウンド、並みのミュージシャンなら出ませんよね。


Steppin' Zone/Alex Sipiagin(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1202)(輸入盤) - Recorded June 5, 2000. Chris Potter(Ts), David Kikoski(P), Scott Colley(B), Jeff 'Tain' Watts(Ds) - 1. Catalyst Take 1 2. Room 28 3. Steppin' Zone 4. Spacing 5. Missouri Uncompromised 6. Moonstone 7. Conception 8. Catalyst Take 2

(07/01/04)Alex Sipiaginのレーベル初リーダー作。彼の作曲は2曲(2-3曲目)。なかなかスゴいメンバー。モード的な展開の曲が多いかも。スコット・コリー作でアップテンポのテーマがカッコ良く、ソロはスリリングに展開していくスピーディーな1、8曲目、テーマが変則リズム的にも聴こえるけれとも、ややアップテンポのオーソドックスなモードの2曲目、カチッとしたピアノとホーンの絡みで自由に進んでいくやや静かなタイトル曲の3曲目、思いっきりモードしているスピードのある暗いメカニカルな感じのデヴィッド・キコスキ作の4曲目、パット・メセニー作ですがオーネット・コールマン作のようにも聴こえるアップテンポの5曲目、スピリチュアルな世界を漂うようなバラードの6曲目、やや明るめですがスピードのある4分の7拍子の7曲目。

2007/01/07

何となく過ごした冬休み(その後)

前回ここを書いてから3日間で、さらに9枚のCDを聴いてホームページにアップすることが出来ました。間に1日仕事の日が入っているので、けっこうな効率です。やっぱり暇だからCDを聴く、という法則は、私には当てはまらないみたいですね(笑)。

これで未聴盤はCriss Crossレーベルが25枚、国内盤新譜が2枚、輸入盤が9枚となりました。合計36枚にまで減ったのはホント、久しぶりだと思います。ブログのストックも、本当ならば4日までに達成するはずだった15日(月)分まで、今日出来ました。

私の悪いクセなんですが、去年は未聴枚数が少なくなると注文してしまって、の繰り返しだったんですね。年末年始は通販などに注文をしていないので、とりあえずは平穏を保っています。たぶん、輸入盤は後回しにして、国内盤、Criss Crossレーベルの順番に聴いていくのではないでしょうか。

そんなにアセって聴かないでも、趣味なんだから、とおっしゃる方もいますが、これが自分のペースなんですね。フツーの枚数をフツーに聴いていたら、フツーのホームページなりブログにしかならないっすよ(笑)。新しい音源に当たることが喜びなんだから、しようがないことだと思います。カードの引き落としも交通費のETC料金などを入れて3-5万円の間なので、それほど贅沢な趣味ではないでしょう。私で年間200枚ぐらいの購入ですが、世間には年間千枚超とか、所有枚数1万枚超とか、いらっしゃるらしいですね。どうやって聴いているんだろうか。

Mnemosyne/Jan Garbarek/The Hilliard Ensemble

1700
Mnemosyne/Jan Garbarek(Ss, Ts)/The Hilliard Ensemble(Vo)(ECM New Series 1700/01) - Recorded April 1998. - 1. Quethua Song 2. O Lord Tallis 3. Estonian Lullaby 4. Remember Me My Dear 5. Gloria 6. Fayrfax Africanus 7. Antonie Brumel 8. Novus Novus 9. Se Je Fayz Dueil 10. O Ignis Spiritus 11. Alleluia Nativitatis 12. Delphic Paean 13. Strophe And Counter-Strophe 14. Mascarades 15. Loiterando 16. Estonian Lullaby 17. Russian Psalm 18. Eagle Dance 19. When Jesus Wept 20. Hymn To The Sun

既存の曲にサックスが絡んでいく曲と、古い断片しか残っていない曲を再現してそこにサックスを加えた曲があるそうです。当然ジャズではなくて、クラシック古典の合唱曲プラスアルファという感じです。断片から曲にしていったものが多いので、ヤン・ガルバレクの演奏などにその場限りのインプロヴィゼーションを感じさせ ます。エコーが効いた不思議なサウンド。そして非常に美しい。曲は断片を含め世界各地から集められています。(99年6月23日発売)

Play-Penn/Clarence Penn Quintet

1201
Criss Crossレーベル新年順番聴き1日目。他に12月発売の国内盤新譜もあるのですが、どうもこちらの方を聴きたくなってしまうようです(笑)。このアルバムは私の好きなオーソドックスなタイプの若手ギタリストで、オランダ出身のジェシ・ヴァン・ルーラーがこのレーベルに最初に参加した作品でもあります。次作のAlex Sipiaginもロシア人で、アメリカで活躍している(あるいは活躍していた)とは言え、1200番以降、アメリカ人以外のミュージシャンを以前よりは積極的に登用しているようですね。ここでもピアノレスでギターがその分出ているので、なかなかいい味をだしています。主役のクラレンス・ペンは、どちらかというとプッシュ・タイプのドラマーかなと思います。


Play-Penn/Clarence Penn(Ds) Quintet(Criss Cross 1201)(輸入盤) - Recorded January 19, 2001. John Swana(Tp, Flh), Ron Blake(Ts), Jesse Van Ruller(G), Rodney Whitaker(B) - 1. Teo 2. Grace-Man 3. You Must Believe In Spring 4. Blues For Paris 5. The Charm 6. Consistent-Seay 7. Red Alert 8. Essence 9. Preston's Theme

(07/01/04)Clarence Pennのレーベル2枚目で、彼の曲は3曲(4、6、9曲目)。ピアノの替わりにギターが加わり味のあるジャズが展開しています。ドラムスがプッシュしている感じ。セロニアス・モンクの曲をわりとストレートアヘッドに演奏している1曲目、ロン・ブレイク作の中間色的な味わいのあるちょっと盛り上がるボッサの2曲目、ミシェル・ルグラン作の味わいがあってミディアムも少しあるバラードの3曲目、ブルースとしてはメロディアスな明るい曲調の4曲目、淡い哀愁のあるミディアムのワルツの5曲目、ギターが要になっている4ビートのノリのよい6曲目、ジョン・スワナ作でややアップテンポのモーダルな7曲目、ロドニー・ウィテカー作のややゆったりとした雰囲気の8曲目、マイナーでラテンノリのややアグレッシヴな9曲目。

2007/01/06

Fantasien D 760, D934/Franz Schubert

1699
Fantasien D 760, D934/Franz Schubert(ECM New Series 1699) - Recorded December, 1998. Andras Schiff(P), Yuuko Shiokawa(Vln) - 1. Fantasie C-Dur Fur Klavier Op. 15 D760 "Wanderer-Fantasie" 2. Fantasie C=Dur Fur Violine Und Klavier Op. Posth. 159 D934

邦題「シューベルト<<さすらい人>>幻想曲」。1曲目はシューベルトの作品の中でも特に人気の高い曲だとのことで、その名の通り幻想的(というよりはクラシックの王道)な雰囲気を味あわせてくれるピアノ曲です。暖かくドラマチックな展開。メロディも印象的。2曲目は後期の重要作だそうで、シフ婦人の塩川悠子がヴァイオリンを演奏しています。基調は明るく、印象的なメロディでさまざまに表情を変えて展開していきます。(00年8月23日発売)

Cure Jazz/UA x 菊地成孔

Curejazz
最初はジャズ風イージーリスニングかなという先入観があって手を出さなかったのですが、聴いてみるとけっこういいです。曲ごとに変化に富んでいて、4ビートでジャズ的にせまる曲からけっこうフリーに近いようなシリアスな曲、パーカッションが入ってノリの良い曲など、やっぱり変化に富んでいます。さすが菊地成孔の参加のアルバムだけあるなあ、と思いました。新しい面も取り入れつつ、あまり先端的にならずに、それでいて曲ごとの変化は非常に富んでいるという。昨年これを聴いていたら、けっこう自分的にはランクの高いところにいったのだろうと思います。歌の言語も英語だけではなくて、中国語、フランス語その他何種類もあって、びっくり。オシャレなつもりで買ったらジャズの真髄(広義の?)にズブズブとハマっていくでしょう。


Cure Jazz/UA(Vo) x 菊地成孔(Sax、Vo)(Speedstar Records)
藤井信雄(Ds)、鈴木正人(B)、坪内昌恭(P)、島田真千子(Vln)、花田和加子(Vln)、赤坂智子(Viola)、中木健二(Cello)、木村茉莉(Harp)、芳垣安洋(Per)、高良久美子(Per)、中牟礼貞則(G)、荒川洋(Fl)、佐々木史郎(Tp)、斉藤幹雄(Tp)、阿部雅人(Horn)、吉永雅人(Horn)、河合わかば(Tb)、青木タイセイ(Tb)、渡辺泰(Fl)、最上峰行(Oboe)、安保龍也(B)、中島ノブユキ(Org)、大儀見元(Per)、牧原正洋(Flh)、関島岳郎(Tuba)、井上桐子(Vln)、小松美穂(Vln)、寺岡由希子(Vln)、大佐貫美保(Viola) - 1. Born To Be Blue 2. Night In Tunisia 3. Over The Rainbow 4. Music On The Planet Where Dawn Never Breaks 5. Ordinary Fool 6. 嘆息的泡 7. This City Is Too Jazzy To Be In Love 8. Luiza 9. Honeys And Scorpions 10. Hymn Of Lambarene 11. I'll Be Seeing You 12. Nature D'eau

菊地成孔の作曲が全12曲中6曲(4、6-7、9-10、12曲目)。アレンジも凝っていて、豪華なメンバーで曲により弦楽(1、3、8、12曲目)やホーン・セクション(6-7、9-11曲目)が入ったり、クラシック的な楽器も使用したり(8曲目)、パイプオルガンを使っていたり(10曲目)と、かなり変化に富んでいて、聴きごたえがけっこうあります。UAのヴォーカルも、フィーリングもバッチリで、かなりジャズヴォーカルとして向いているのでは、と思いました。オーソドックスなことをやっているように見えて、アヴァンギャルドではなくてもどこか新しい、やっぱり菊地のSaxだなあ、と感じます。3曲目もゆったりをこえたスペースのある静寂の出だしからとことん盛り上がります。4曲目は語りとフリー一歩手前の緊張感。(06年7月19日発売)

2007/01/05

Prime Directive/Dave Holland Quintet

1698
Prime Directive/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1698) - Recorded December 10-12, 1998. Robin Eubanks(Tb), Chirs Potter(Ss, As, Ts), Steve Nelson(Vib), Billy Kilson(Ds) - 1. Prime Directive 2. Looking Up 3. Make A Believe 4. A Searching Spirit 5. High Wire 6. Jugglers Parade 7. Candlelight Vigil 8. Wonders Never Cease 9. Down Time

クリス・ポッターのみ新参加。サウンドは落ち着いているようで、相変わらずトンガッています。1曲目から変拍子のノリの良い曲(6拍子?)。2曲目は管楽器のテーマが印象的。これもうまくテンポがとれないので変拍子か?渋めでゆったりとした3曲目、5拍子系のリズミックな感じの4曲目、難しそうなテーマと冴えるアドリブの5曲目、穏やかに盛り上がりを見せる9拍子系の6曲目、静かな美しい世界が広がる7曲目、ベースソロからテーマ、ソロとドラマチックな展開をみせる13分台の大作の8曲目。9曲目はトロンボーンが面白い比較的短い曲。スティーヴ・ネルソンのヴァイブラホンは冷めていて、ビリー・キルソンのドラムはビートがはっきりしていて好み。まだまだこのクインテットから目が離せません。(99年11月1日発売)

アクティヴィズム/ジョージ・コリガン

Georgeacti
Sound Space STEPでの発掘盤3日目でラスト。ただし、今日のアルバムはスティープル・チェイスがビデオアーツと契約していた’96年発売のアルバムで、輸入盤国内仕様。現在はこのレーベルの国内ルートがなくなってしまっています。ただし、このアルバムに関しては、今でも輸入盤で手に入ります。ジョージ・コリガンのピアノのトンガってメカニカルな演奏が好きなわけなんですが、録音した10年以上前の当時から、その個性は発揮されていて、アクの強いこのトリオ編成でのジャズメン・オリジナル主体の選曲も十分に彼らしさは出ています。いちばん印象に残るのは、それでもやはりオリジナルのタイトル曲の7曲目でしょうかね。私は美旋律よりもスリリングなピアノを好む傾向にあるようです。


アクティヴィズム/ジョージ・コリガン(P)(Steeple Chase)
Activism/George Colligan(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded November 1995. Dwayne Burno(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. United 2. Gaslight 3. Peace 4. Green Chimneys 5. Lazy Bird 6. Jitterbug Waltz 7. Activism 8. Estate 9. On The QT

ジョージ・コリガン作は7曲目のみ。他はジャズメン・オリジナル。3人の個性の妙があります。ウェイン・ショーター作で8分の6拍子のやや明るめの要素と起伏がある1曲目、ゆったりと弾きはじめ、速いフレーズもちりばめて絡み合うデューク・ピアソン作の2曲目、静かにゆったりとメロディが流れていくホレス・シルバー作の3曲目、セロニアス・モンク作を独自の個性でリズミカルかつメカニカルに進む4曲目、ジョン・コルトレーン作を旋律転換法のようにひねくれた旋律を弾く5曲目、ファッツ・ウォーラー作をやはり現代流に料理する6曲目、極めてメカニカルなアプローチのタイトル曲の7曲目、パット・マルティーノ作のしっとりとした哀愁ボッサやや盛り上がりの8曲目、フレディー・ハバード作でアップテンポかつカチッとした9曲目。

2007/01/04

何となく過ごした冬休み

12月29日から今日1月4日まで7日間の冬休みがあったわけですが、その間に急な仕事が飛び込んでくるわけでもなく、1日元旦しかお昼から酒を飲む機会がなかったというのに、「ジャズCDの個人ページBlog」のストック記事が7つしか出来ませんでした。つまり、7日間で7枚聴いてそれだけアップした、ということですね。昨日から体が冷えてしまった感じがして、今日も不調。調子の良い時は3連休で15日分ぐらい書き上げてしまった時があったんですけれども。

まあ、それでもゆったりと過ごせたのは良かったかな、とも思いますし。昨年は1月上旬に大きい仕事が入っていたんですが、今年はそれがなく、5日(金)だけ仕事をすれば、また3連休なんて、天国のようなスケジュールです(笑)。まあ、その後に地獄(まあ、それほどでもなく中国ぐらい?)が待っているんですが(笑)。

現在のところ未聴盤はCriss Crossが30枚(出来れば3月ぐらいまでに全部聴きたいです)、国内盤が6枚、輸入盤が9枚という状況で、以前よりはだいぶ減ってきました。でも、減っていく端から買っていくのが悪いクセですね、ホント(笑)。

In Darkness Let Me Dwell/John Dowland

1697
In Darkness Let Me Dwell/John Dowland(ECM New Series 1697) - Recorded January, 1999. John Potter(Vo), Stephan Stubbs(Lute), John Surman(Ss, Bcl), Maya Homburger(Baroque Vln), Barry Guy(B) - 1. Weep You No More, Sad Fountains 2. In Darkness Let Me Dwell 3. Lachrimae Verae 4. From Silent Night 5. Come Again 6. The Lowest Trees Have Tops 7. Flow My Tears 8. Come Heavy Sleep 9. Fine Knacks For ladies 10. Flow My Tears 11. Now, O Now I Needs Must Part 12. Lachrimae Tristes 13. Go Crystal Tears 14. Lachrimae Amantis

邦題「暗闇にひそむ歌~ジョン・ダウランドの世界」。ジョン・ダウランドは16-17世紀のイギリスの作曲家。ジョン・ポッターのヴォーカル(テナー)とリュートやバロック・バイオリンなどとの厳かな響きの中、ジョン・サーマンやバリー・ガイらのジャズでも活躍しているミュージシャンも参加して、やはり厳かに寄り添うように演奏しています。 曲にマッチしているので気がつきませんでしたが、即興も交えて演奏されているとのこと。(00年2月23日発売)

レインボー・ロータス

Tharainbow
Sound Space Stepでの発掘盤2日目。これは今となってはレア・アイテムで、何度も今まで入手し損ねていました。下記ミュージシャンを見れば分かるとおり、2枚組CDの1枚目に、特にECMゆかりのミュージシャンの未発表演奏が連なっているもの。とは言うものの、あまりECM色は強くなく、普通のジャズに近いものもあったりします。’95年発売。ただ、雑多な演奏が混ざっていて、特に2枚目はヴォーカル曲も多めで、日本語や英語が混ざっていたりと、ゴッタ煮的要素はけっこう強いです。ハービー・ハンコックの演奏が2枚目にありますが、ジャズファンは基本的に1枚目だけを聴けばいいのかな、と思います。そこまで追いかけていなければ、どうでもいいアルバムなのかもしれませんが(笑)。


レインボー・ロータス
The Rainbow Colored Lotus - A Big Hand For Hanshin(Polydor) - Recorded (Dec 21, 1989), December 9. 1992, February 24, 1993, November 28, 30, December 17, 1994 and February 4, May 12, 30, June 1995 and Released 1995. Produced by Kenny Inaoka and Oscar Deric Brown.- 1. Paint My Heart Red: Keith Jarrett(P), 2. Nardis: Ralph Towner(G), Gary Peacock(B) 3. Little Peace: Charles Lloyd(Fl), Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) 4. No More Blues: Makoto Ozone(P) 5. Alone Together: Richie Beirach(P), Dave Holland(B), Jack DeJohnette(Ds) 6. Forthcoming: Miroslav Vitous(B) 7. Change Of Heart: Pat Metheny(G), Dave Holland(B), Roy Haynes(Ds) 8. Dance Of The Broken Doll: Oscar Deric Brown(P) 9. Boy And Beauty: Kiyoto Fijiwara(B), Allen Won(Ss), Thomas Chapin(Fl), Peter Madsen(P), Shunsuke Fuke(Ds) 10. Sweet Revenge: Ryuichi Sakamoto(Synth, Prog) 11. Mbatu Mbatu: Lo-Tutala Masiditewa(G, Vo), Lo-Tutala Nianga(B, Vo), Bouced Thierry(Vo), Mino Cinelu(G, Vo) 12. From Tom To Tom: Toninho Horta(G, Vo), Yuka Kido(Fl) 13. I Fall In Love Too Easily: Sali Oguri(Vo), Oscar Deric Brown(Key, P, Ds, Vo), Brother James(Per) 14. Mbanza Mquena: Kiala Nzavotunga(Vo, G, Kalimba), Stephane Mickoel Blaess(B), Udoh Essiet(Per) 15. Navigate: Wayqay(Souling Chants, Calls, Tam Tam), Strafe(Ds, Synth, Prog, Per, G, Chorus, Vo), Kathy Waters(Cho, Vo, Melodic Tail Out), Deborah Cole(Cho, Vo), Wayne Betancourt(B, Cho, Vo), Rayder(Per) 16. Juju: Herbie Hancock(Synth), Darrell Smith(Cynth, Prog), Will "Roc" Griffin(Prog, Ds Loop), Will Kennedy(Ds), Lazaro Galarraga(Vo, Bata), Nengue Hernandez(Bata), Mas Lasar(Key) 17. Passoa Quese Certa: Seigenn Ono(Charango), Eugenio Dole(Vo, G), Chikara Tsuzuki(Harmonica) 18. An Illusion In The Sound: Norico(Vo), Oscar Deric Brown(Key, P), Ronny Drayton(G), Brother James(Per), Camin Rojbas(B) 19. Naturally: Kalapana 20. Nature's Collin' '95Maldie Sexton(Vo) 21. Requiem For Hansin: Naoki Nishimura(Synth), The Monx(Vo, Cho) --- Due to many musicians, etc., all name could not be written.

邦題「レインボー・ロータス」。阪神大震災基金のためのベネフィットCD。ジャズ、特にECM関係のミュージシャンの参加が多いです。キース・ジャレットが1曲目、ゲイリー・ピーコックが2曲目、リッチー・バイラークが5曲目、デイヴ・ホランドが5、7曲目、ジャック・ディジョネットが5曲目、ミロスラフ・ヴィトウスが6曲目、パット・メセニーが7曲目、ハービー・ハンコックが16曲目と非常に豪華。このために作曲された曲か既成の曲かは別にして、ここでしか聴けない録音が多いです。どちらかと言うと、CD2枚組みのうち、1枚目が好みのミュージシャンが多く、2枚目はジャズとは少し離れた曲が多い。ハービー・ハンコックも電気サウンドバリバリの演奏です。これだけの演奏者の未発表曲が揃うのも非常にまれ。そういう意味では貴重。

2007/01/03

The Seasons/John Cage

1696
The Seasons/John Cage(ECM New Series 1696) - Recorded January, 1997. Margaret Leng Tan(Prepared P, Toy P), American Composers Orchestra, Dennis Russell Davies(Cond) - 1. Seventy-four (For Orchestra) Version 1 2-5. The Seasons (Ballet In One Act) 6-8. Concerto For Prepared Piano And Chamber Orchestra 9. Seventy-four (For Orchestra) Version 2 10-14. Suite For Toy Piano 15-19. Suite For Toy Piano (Orcherstration: Lou Harrison)

邦題「四季」。1、9曲目が’92年作品で、曲のスコアがなく、単一の音符の配列を演奏者が自由に始まりと終わりを決められるというもの。確かにかなりジョン・ケージは実験的。他の曲は’47-51年作曲。タイトル曲となった2-5曲目はバレエ音楽にしては難解そうな現代音楽。他にプリペアド・ピアノ(弦に細工したピアノ)やトイ・ピアノ(おもちゃのピアノ)を使用した曲があります。けっこう個性的なサウンド表現で面白い。(00年7月26日発売)

ジャズ・マスターズに捧ぐ-Verve50周年記念カーネギー・ホールコンサート・ライブ

Jazzmasters
昨年暮れに行った千葉県館山市のCDショップ「Sound Space STEP」での発掘盤1日目。ここのお店、通常の新品の国内盤CDのショップなのですが、ジャズの在庫が多く、廃盤になっているものがそのままお店の在庫で眠っているものも多くて、何枚か貴重なアルバムをゲットしました。今日のアルバムは’94年に出たもので、ジョー・ヘンダーソン、ケニー・バレル、アントニオ・カルロス・ジョビンなどの出演や、私がホームページで特集を作っているミュージシャンも多く参加しています。お目当てのミュージシャンの参加曲は少ないですけれど、ランディ・ブレッカーがバック・バンドにいたりします。これだけ豪華だと、権利関係で再発はまず無理だな、と思わせる内容で、今回ゲットできたのは非常にラッキーでした。曲ごとにさまざまな「ジャズマスター」の先輩たちに捧げられている、というようなことが書かれています。


ジャズ・マスターズに捧ぐ-Verve50周年記念カーネギー・ホールコンサート・ライブ
Carnegie Hall Salutes The Jazz Masters(Verve) - Recorded April 6, 1994. Don Alias(Per), Tom Barney(B), Dee Dee Bridgewater(Vo), Ray Brown(B), Kenny Burrell(G), Betty Carter(Vo), Peter Delano(P), Al Foster(Ds), Charlie Haden(B), Omar Hakim(Ds), Herbie Hancock(P, Key), Roy Hargrove(Tp), Joe Henderson(Ts) Bruce Hornsby(P, Key), Antonio Carlos Jobin(P, Vo), J.J. Johnson(Tb), Hank Jones(P), Abbey Lincoln(Vo), Jeff Lorber(Vo), Christian McBride(B), John McLaughlin(G), Jackie McLean(As), Pat Metheny(G), Art Porter(As), Renee Rosnes(P), Stephen Scott(P), Jimmy Smith(Org), Gary Thomas(Ts), Kenny Washington(Ds), Vanessa Williams(Vo), Yosuke Yamashita(P), The Carnegie Hall Jazz Band: Randy Brecker(Tp), Earl Gardner(Tp), Lew Soloff(Tp), Byron Stripling(Tp), Slide Hampton(Tb), Douglas Purviance(Tb), Steve Turre(Tb, Shells), Dennis Wilson(Tb), Jerry Dodgion(As), Frank Wess(As), Alex Foster(Ts), Willie Williams(Ts), Gary Smulyan(Bs), Dennis Irwin(B), Special Guests: Don Sickler(Cond) - 1. Tea For Two 2. Tangerine 3. Shiny Stockings 4. Willow Weep For Me 5. I Must Have That Man 6. Desafinado 7. Manteca 8. Parisian Throughfare 9. How High The Moon 10. Turn Out The Stars 11. The Eternal Triangle 12. How Insensitive 13. Down By The Riverside 14. Yellow Stone 15. It's About That Time 16. Now's The Time

邦題「ジャズ・マスターズに捧ぐ-Verve50周年記念カーネギー・ホールコンサート・ライブ」。これでもかというくらいに新旧豪華な顔合わせのコンサートです。ハービー・ハンコックは1、10、15-16曲目に、チャーリー・ヘイデンは5-6曲目に、パット・メセニーは11-12曲目に、ゲイリー・トーマスは15曲目に参加。1曲1曲は比較的コンパクトになっていて、演奏しているのはけっこうオーソドックスなジャズだけれども、それぞれフィーチャーされたソロイストたちの演奏は個性的でなかなか。ハンコックのピアノはちょっとトンガっていて聴いていると面白いです。バックバンドのメンバーも名前を知っているような腕っこきが多数います。総花的ではあるけれども、こういうセッションもなかなか貴重なので、聴いておいて損はないかも。

2007/01/02

Lux Aeterna/Patrick Demenga/Thomas Demenga

1695
Lux Aeterna/Patrick Demenga(Cello)/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1695)(輸入盤) - Recorded November, 1998. - Alexander Knaifel: 1. Lux Aeterna Thomas Demenga: 2. Duo? O, Du... Jean Barriere: Sonata No.10, G Major 3. Andante 4. Adagio 5. Allegro Prestissimo Roland Moser 6. Wendungen Barry Guy: 7. Redshift

(03/09/21)20世紀の作曲家Alexander Knaifelのタイトル曲の1曲目が22分台。荘厳な宗教音楽の雰囲気で、チェロにしてはかなり高い音も発しています。他に18世紀の作曲家Jean Barriereの当時らしいメロディアスで安定したメロディとサウンドの3-5曲目、自作の抽象的な雰囲気を持つ2曲目、他の20世紀の作曲家の作品など、多彩です。6-7曲目は、現代音楽的なサウンドでせまってきます。7曲目後半は急速調な部分も。

ムービーズ/フランコ・アンブロゼッティ

Francomovie
Enjaレーベルは気まぐれ的に追いかけているだけですけれど、たまに良いアルバムを発見することがあります。このアルバムもそう。フランコ・アンブロゼッティの作品ということで、参加ミュージシャンを調べてみたら、ジョン・スコフィールドジェリ・アレンがいるじゃありませんか。特にジョン・スコの露出度は多く、彼のアルバムにしてしまってもいいくらいです。ジャズを意識してちょっと柔らかめのトーンでせまってきますけれど、題材が映画音楽ということで、けっこう親しみやすいアルバムなんじゃないかと思います。この後、’88年に「ムービーズ・トゥ」というアルバムも出しているので、それも再発を希望します。


ムービーズ/フランコ・アンブロゼッティ(Tp、Flh)(Enja)
Movies/Franco Ambrosetti(Tp, Flh)(Enja) - Recorded 1986. John Scofield(G), Geri Allen(P, Synth), Michael Formanek(B), Daniel Humair(Ds), Jerry Gonzalez(Per) - 1. Summertime 2. Yellow Submarine 3. Chan's Song (Never Said) 4. That Old Black Magic 5. Good Morning Heartache 6. The Magnificent Seven 7/ Ich Bin Von Kopf Bis Fuss Auf Liebe Eingestellt (Falling In Love Again) 8. Be A Brave Utopist

ライヴ。フランコ・アンブロゼッティ作はブルース進行の8曲目のみで、その他は映画音楽にちなんだ曲集とのこと。豪華なゲストがスゴい。「サマータイム」をゆったりはじめたと思ったらソロで急にアップテンポになってこれでもか的攻撃になる1曲目、ビートルズの曲をモーダルかつアグレッシヴに演奏してしまい、ラストでテーマの提示のある2曲目、映画「ラウンド・ミッドナイト」での主題歌をギターのイントロからゆったりとしたバラードで唄い上げる3曲目、パーカッションを基にトランペットとギターでアップテンポで進んでしまう4曲目、メロディアスで静かなテーマが印象的なバラードの5曲目、パーカッションが効いている割には西部劇のためカラッと明るいサウンドの7曲目、ホーンとギターのデュオでメロディをじっくり奏でる7曲目。(06年11月22日発売)


(追記)再発して欲しいと書いた「ムービーズ・トゥ」ですが、’07年3月に再発で出るらしいということを教えていただきました。

2007/01/01

String Quartets/Peter Ruzicka

1694
String Quartets/Peter Ruzicka(ECM New Series 1694)(輸入盤) - Recorded December 1996 and October 1997. Arditti Quartett: Irvine Arditti(Vln), Graeme Jennings(Vln), Garth Knowx(Viola), Rohan de Saram(Cello), Dietrich Fischer-Dieskau(Speaker) - 1. ...Uber Ein Verschwinden 2. Klangschatten 3-7. "...Fragment..." 8. Introspezione 9. "...Sich Verlierend"

(04/03/12)Peter Ruzickaはドイツ生まれの20世紀現代音楽家。ストリング・クァルテットの演奏。静寂の彼方から徐々に音があらわれる曲が多く、それは曲のタイトルの...でも表現されているような気がします。やはり前衛的というか難解(というよりメロディや調整が感じられない)なフレーズに終始して、静かな場面とヴォリュームのある場面がドラマチック(?)に展開されます。9曲目には淡々としたナレーションがついています。

マントラ/オースティン・ペラルタ

Austinmant
新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
さて、こちらのペースは相変わらずで、天気や盆暮れ関係なくアップしていっているのですが、1枚目も良かったですけれど、この2枚目の「マントラ」もさらに良くって、愛聴盤になりそうです。若いので、アップテンポが好き、それをめったやたらにプッシュするバック(特にドラムス)、そして若いのにモード奏法を完全に自分のものにしている主人公と、お膳立ては揃っていますね。若すぎる(録音時は15歳)といって聴かないのは非常にもったいないな、と思います。すでに、新しいもの好きの人たちの間ではこのアルバム、評判になっているので、新年からいいアルバムを紹介できたと思っています。


マントラ/オースティン・ペラルタ(P、Kalimba)(Eighty-Eight's)
Mantra/Austin Peralta(P, Kalimba)(Eighty-Eight's) - Recorded October 10, 2006. Buster Williams(B), Ronald Bruner Jr.(Ds), Marcus Strickland(Ts, Ss), Steve Nelson(Vib) - 1. Mantra 2. Black Narcissus 3. Goodbye Pork Pie Hat 4. Astral Tides 5. Butterfly 6. Ablaze 7. All The Things You Are 8. Afro Blue 9. D. Redman

オースティン・ペラルタ作は4曲(1、4、6、9曲目)。メンバーを一新、ここでも15歳録音の驚きのモーダルな音を聴かせてくれます。ドラムスも強力。アップテンポでどことなくエキゾチックな、総攻撃を仕掛けているような1曲目、やはりアップテンポのワルツでこれまたモーダルに責める2曲目、チャールズ・ミンガス作をベースとのデュオで静かに語りかけてくる3曲目、ついでにモーダルのアップテンポでもう一撃を食らわす4曲目、ハービー・ハンコック作のちょっと落ち着いたサウンドでの有名な5曲目、アップテンポでここでも勢いのあるピアノのソロを見せつける6曲目、オーソドックスかと思いきや意外に元気な7曲目、やっぱりアップテンポでとにかくモーダルな8曲目、やや静かなソロピアノに情念が宿っているような9曲目。(06年12月20日発売)

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願いします。

私の場合、新年といっても、実家は親と同居だし、奥さんの実家も車で15分のところだし、特に通常の生活とあまり変わりはないですけれども(笑)。昨年は身近でいくつかの出来事がありました。

近所のよく利用していた書店が閉店してしまって、結果的に駅に出なければ、特にジャズ関係と専門的な本が手に入りにくくなったです。「税理」という雑誌を毎月書店で買っていたのですが、発売日が明確でなくて、しかも入荷部数が少なくて、何度も駅前の書店をあちこち行ったり来たりしてました。結果、Amazonで入手できることが分かり、ネットにシフトしてしまいました。だって、発売したかどうか書店で確かめる必要がなくなり、同じ値段で家にいながらにして注文できるんですから。本とCDの購入はネットに移行が加速しているようです。

ジャズ雑誌もひと通りは買っていますけれど、ホームページを始めてから、ジャズ雑誌で高評価なアルバムが必ずしも聴いてみて良いアルバムではないな、ということはずいぶん前から分かっていて、それでも半分惰性、半分は発売情報目当てで買っていました。今年はそれを少し削ってその分CDの方にまわそうかなと思ってます。だって、ネットで必要な情報が入る時代に、ホント、役に立たなくなってきましたので。ジャズ雑誌3誌のうち、どの雑誌を削るかはナイショ(笑)。

CDはCriss Crossレーベルを半ば強引に昨年7月に集め終えたものの、忙しかったため未聴盤が多くて、まだ30枚あります。これを今年のなるべく早いうちに片付けて、あとはホームページのアルバムコメントの古くて短いものを手直ししていきたいな、と思っています。昨年5月にECMレーベルの手直しが完成したときは、800枚ぐらいあったので、一段落したなあ、という実感がありました。新譜を購入するペースは、まあセーブはする予定ですが、予定は未定で、たぶん今までと変わらないだろう(笑)と思いますが。名盤関係は主なものは昔聴いているので、やはり今年も新譜中心だろうなあ、という気がしてます。「ジャズは新譜だ!」というのは極端でしょうか(笑)。

ネットでも昨年は友人の層に変化がありました。私はホームページ上ではコワそうな感じがするそうで、なかなかネットの友人って出来にくいのですが、ブログやMixi関係で親しいお知り合いがいっぱいできました。またこのネット関係でいろいろお知り合いが増えることを願っています。

今年も皆さん良いお年をお迎え下さい。

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