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2006/08/31

Athos A Journey To The Holy Mountain/Stephan Micus

1551
ステファン・ミカスのアルバムはECMでも多く、その1人多重録音でアルバムごとにいろいろな趣向でそれぞれに違った楽器を操っていますが、ちょっと間違えるとヒーリング・ミュージックになってしまいそうなところもあります。いわゆるジャズ度が全然ないため、ここでジャズのカテゴリーに入れるのも迷ってしまうほどなのですが、長い間アルバムを出し続けているということは、ヨーロッパの市場では売れているんでしょうね、やっぱり。このアルバムはコーラス(合唱)と器楽の演奏が交互に出てきて、荘厳な気分になったり落ち着いたりしています。そういう分にはやはり癒されるアルバムなのでしょうか。


Athos A Journey To The Holy Mountain/Stephan Micus(Voice, Bavarian Zither, Satter, Shakuhachi, Suling, Flowerpots, Nay)(ECM 1551) - Recorded November 1993 - February 1994. - 1. On The Way 2. The First Night 3. The First Day 4. The Second Night 5. The Second Day 6. The Third Night 7. The Third Day 8. On The Way Back

全曲ステファン・ミカスの作曲で、多重録音による演奏。ギリシャの聖地への巡礼の三日三晩の出来事を夜はア・カペラ(22のヴォイス、2、4、6曲目)で、昼は器楽(1、3、5、7曲目)で表現しているとのこと。3曲目のように尺八のソロの曲もあったりします。ア・カペラの曲は教会音楽のように聴こえます。全体を通して荘厳な雰囲気。多重録音なので即興よりは書き譜と思われ、これはクラシックや宗教音楽に近いジャンルかもしれません。1曲目ではちょっと物悲しい民族楽器が空間的な哀愁を漂わせてゆっくりと進みます。穏やかで温かいサウンドに包まれている5曲目、尺八と音や節回しが何となく似ているネイのソロの7曲目。ラスト8曲目は帰りの曲で、器楽と11のヴォイスの録音。間があるけれども厚みもあります。

Kojo/Melvin Rhyne Trio

1164
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日はこのレーベルではベテランのメルヴィン・ラインのトリオ(一部パーカッション入り)のアルバム。オルガン・トリオのフォーマットって最近けっこう気に入っているんですけれど、トリオでは彼の作品、たくさん出ている中で2作目なんですね。Criss Crossだとホーンを加えることって多いので、1ホーン、2ホーンなどのアルバムが多かったりします。それもいいんですけど、やっぱりホーンなしで1度、彼の演奏は聴いてみたいですね。あまりオルガン作品って多く聴いたことはないのですけれど、現在進行形といえば言えるし、懐かしいサウンドともとれるし、そこは微妙なところでしょうか。


Kojo/Melvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1164)(輸入盤) - Recorded December 13, 1997. Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds), Daniel G. Sadownick(Per on 6, 9) - 1. Blue Gold 2. Blues For Mike And Teju 3. The End Of A Love Affair 4. I Wish I Knew 5. Blue 'N' Boogle 6. Loose Change 7. In A Sentimental Mood 8. A Time For Love 9. Dorothy

(06/08/27)Melvin Rhyne作は9曲中4曲(1-2、6、9曲目)。トリオ(時にパーカッション入り)では同メンバーで2作目。印象はそれほどブルージーでもない感じです。メロディアスな曲調と出だしのビャーっとくるサウンドの対比が面白い1曲目、彼お得意のブルース進行をゴキゲンに演奏する2曲目、スタンダードを静かに流れるように演奏していくバラードの3曲目、温かみのあるスタンダードをミディアムの4ビートで料理する4曲目、スリリングなアップテンポでグングン進んでいく5曲目、パーカッションが加わってアーシーな感じが深まった、渋いノリの6曲目、デューク・エリントン作をじっくりとバラードで聴かせる7曲目、きれいなメロディが流れると思ったら普通の4ビートになる8曲目、ラテンノリでコード進行が浮遊感のある9曲目。

2006/08/30

ホームページ1ページあたりのデータ容量

昔はホームページはモデムかせいぜいISDNでの接続だったので、ホームページの1ページあたりのデータ容量を出来るだけ軽く、というのが至上命題でした。数年前に、ブロードバンドが普及しだしてきたと言っても、モデムやISDNでのナローバンドでの接続の人もまだ多かったということで、依然としてデータ容量にこだわっていて、そのことを日記に書いてます。

その時の1ページあたりの最大データ容量は、70KB。これを上回ったページは分割しました。これでもテキストデータにすればだいぶスクロールしなければ見きれないくらいの量はあります。最近はナローバンドの接続の方もかなり少なくなってきたようだし(いるとすればモバイルカードなどでの接続かな)、ここのブログをはじめ、もうブロードバンドが前提で設計されているので、データ容量は気にする必要がなくなってきたのかな、とも思います。

ただ、スクロールの煩雑さは残るわけで、今の自分の考えではテキストデータで80-90KBぐらいが最大という風に考えていて、以前よりも容量がやや増えています。ずっとCDを聴いていてホームページにアップし続けていると、知らない間にどんどんページ容量が増えていってしまって、70KBではページ分割が追いつかないからでもありますが。

もっと見やすくしたらどうかな、というご意見もあるようですけれど、ホームページの方は最近はデータ倉庫と割り切っています。今でさえ何百ページもあるので、これ以上分割するとわけが分からなくなるということも理由のひとつです(笑)。

Atmospheric Conditions Permitting/Jazzensemble Des Hessischen Rundfunks

1549
Atmospheric Conditions Permitting/Jazzensemble Des Hessischen Rundfunks(ECM 1549/50)(輸入盤) - Recorded 1967-93. Tony Scott(Cl), Karel Krautgartner(Cl), Emil Mangelsdorff(As, Fl, Ss), Joki Freund(Ts, Ss), Heinz Sauer(Ts, As, Ss, Ds, Synth, etc), Gunter Kronberg(Bs, As), Albert Mangelsdorff(Tb), Gunter Lenz(B), Ralf-R. Hubner(Ds, Synth), Ulrich Beckenhoff(Tp), , Christof Lauer(Ts, Ss), Bob Degen(P), Bill Frisell(G), Ebarhard Weber(B), Joerg Reiter(P), Hans Ludemann(P), Volker Kriegel(G), Rainer Bruninghaus(P, Synth), Paul Lovens(Ds, etc), Deter Petereit(B), Peter Giger(Ds), Lee Konitz(As), Markus Becker(P, Synth), Thomas Heidepriem(B), Willhelm Liefland(Narrator), Buschi Niebergall(B), Michel Pilz(Bcl), Jaime Torres(Charango), Norberto Pereyra(G), Karlheinz Wiberny(Piccolo), Theo Jorgensmann(Cl), Rudiger Carl(Cl), Gunter Christmann(Tb), Alois Kott(B), Peter Kowald(Tuba), Alexander Von Schlippenbach(P), Detlef Schnonberg(Ds), Peter Panzol(Ss), Stephan Schmolck(B), Aki Takase(P, Celeste), Thomas Heberer(Tp), Stefan Lottermann(Tb), Werner Pirchner(Vib), Adelhard Roidinger(B), John Schroder(G), Theodossij Spassov(P), Simeon Shterev(Fl), Jurgen Wuchner(B) - 1. Bagpipe Song 2. Auf In Den Wald 3. Niemandsland 4. Out Of June 5. Incantation For An Alto Player 6. Stomp Blase 7. Krotenbalz 8. Blues, Eternal Turn On 9. Accelerated Service 10. Noldes Himmel 11. Reverse 12. Oben 13. Schattenlehre 14. Winterballade 15. Repepetitititive 16. Darauf Der Schnee Danach 17. Fahrmann Charon 18. Concierto De Charangojazz 19. Walzer Fur Sabinchen 20. Fur Den Vater 21. Merge Song 22. The Truth Is Unavailable 23. Der Fahle Zwerg Auf Dem Kahlen Berg 24. Kauf Dir Einen Bunten Luftballon 25. Bloody Nose 26. Von Der Gewohnlichen Traurigkeit 27. Fin 89 ... Oder Was Der Mehsch So Braucht 28. Manipulation 29. Herbstschleife 30. Kauze Und Kauzchen 31. Nachwort

(03/08/10)楽団の’67年から’93年にかけての録音をCD2枚組に集めたもの。なるほど、’60年代のオーソドックス風なジャズ (1曲目)から現代的なアレンジまで、さまざまなジャズの要素が散らばっています。4曲目のようにシンセサイザーも駆使したアヴァンギャルドなサウンドの曲や、11-12曲目のようなナレーション入りの曲も。18曲目はチャランゴ、ギター、テナー・サックスで延々16分。ピアノ(チェレステ)とトランペットで軽快な24曲目。全体を通してホーンのアンサンブルが耳に残る感じ。核となるメンバーはずっと一緒のようですが、他に色々なミュージシャンが出入りしています。個人的には’81年6月録音のビル・フリゼールとエバーハルド・ウェーバーが参加する10分台の3曲目が、この2人のカラーで、印象的。

Tug Of War/John Swana Quintet

1163
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。ジャズの場合圧倒的な名盤で好む好まないに関わらずいいなあ、と思うものと、自分の好みの音があってそれに近くていいなあ、と思うものとあると思いますが、今日のアルバムは後者になると思います。まさに自分の考えるジャズに近い音。ジョン・スワナのトランペットはシャープで切れ味が良いし、クリス・ポッターに関しては説明不要、それにデヴィッド・ヘイゼルタインのピアノなので、悪かろうはずはありません。あまり頭でっかちになっていないところも、スッと入っていける要因なのかな、と思います。このレーベル、印象としては目立った盤は多くないのですが、たまにはこういう出会いもあるのだなあ、と思ってみたり。


Tug Of War/John Swana(Tp, Flh) Quintet(Criss Cross 1163)(輸入盤) - Recorded December 17, 1997 and December 14, 1998. Chris Potter(Ts, Ss, Fl), David Hazeltine(P), Dwayne Burno(B), Byron Landham(Ds) - 1. Freddie 2. Tug Of War 3. Vic Arpeggio 4. Innocence 5. Pure Bliss 6. Smile 7. Puss 'N Boots 8. Pure Imagination 9. Quick Fix

(06/08/27)全9曲中John Swana作は7曲(1-5、7、9曲目)。’88年録音は2-4、8曲目。興味深いメンバーの組み合わせ。フレディー・ハバードを意識した感じのシャープでアップテンポのハードバップの1曲目、ドラム・ソロではじまり渋めで抑え気味のテーマ、モーダルなソロの進行のタイトル曲の2曲目、ちょっとメロディアスでもあり浮遊感もある落ち着いた4ビートの3曲目、ワルツで淡白なメロディが印象的な、静かな4曲目、ややアップテンポで相変わらずシャープなホーンが冴えている5曲目、チャップリンの曲を意表をついてアップテンポで演奏する6曲目、進行したりストップしたりのテーマの、ブルース的な感触の7曲目、ワン・ホーンでしっとりと奏でるバラードの8曲目、かなり速いパッセージでの現代ブルースの9曲目。

2006/08/29

Azimuth/The Touchstone/Depart/Azimuth

1546
Azimuth/The Touchstone/Depart/Azimuth(ECM 1546-48)(輸入盤) -- Azimuth - Recorded March 1977. John Taylor(P, Synth), Norma Winstone(Voice), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Sirens' Song 2. O 3. Aizmuth 4. The Tunnel 5. Greek Triangle 6. Jacob The Touchstone - Recorded June 1978. John Taylor(P, Org), Norma Winstone(Voice), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Eulogy 2. Silver 3. Mayday 4. Jero 5. Prelude 6. See Depart - Recorded December 1979. John Taylor(P, Org), Norma Winstone(Voice), Kenny Wheeler(Tp, Flh), Ralph Towner(G) - 1. The Longest Day 2. Autumn 3. Arrivee 4. Touching Points - From The Window - Wildfall - The Rabbit - Charcoal Traces 5. Depart 6. The Longast Day (Reprise)

(03/09/06)ECM 1099、ECM 1130とECM 1163が3枚組になって再発されたもの。全曲ジョン・テイラーの作曲。ピアノ、トランペット、ヴォイスという変わった編成が、研ぎ澄まされたメロディアスなサウンドを生み出して、浮遊感を伴った清涼感とでもいうような雰囲気を漂わせています。メンバーの3人共に、アメリカのジャズとは無縁なその冷めた個性の組み合わせと、ある種のしっとり感や格調の高さが面白い。アルバムそしてグループ名のタイトル曲の1枚目3曲目が、反復するシンセサイザーのバッキングの中をフレーズが舞う内省的な12分台の曲だというのも興味深いところ。 派手な曲はありません。3枚とも似たようなサウンドの感触の中で、3枚目にはラルフ・タウナーが参加していて、ギターの味わいがいい感じです。

Open The Gates/Anthony Wonsey Quintet/Trio

1162
Criss Crossレーベル順番聴き再び1日目。通常この時期のこのレーベルのアルバム、収録時間が60分前後のことが多いのですが、このアルバムは73分もの収録です。最初に5月にクインテットでメンバーのオリジナルばかり録音して、それでは売れないと判断したのかどうか、12月にトリオでスタンダード(ジャズメン・オリジナル)が2曲加わって、その分長くなっているような気がしてます。クインテットの方はメンバーがけっこうスゴいですね。ニコラス・ペイトンも、たぶん友情出演なのでしょう。演奏もフロントもボトムもしっかりしているので、それなりにいい感じです。曲によってハードバップ調の曲もあったり現代的なモーダルな曲もあったりするのは、演奏の幅が広いということでしょうか。


Open The Gates/Anthony Wonsey(P) Quintet/Trio(Criss Cross 1162)(輸入盤) - Recorded May 31 and December 22, 1998. Nicholas Payton(Tp), Ron Blake(Ts), Gerald Cannon(B), Nasheet Waits(Ds), John Weber(B on 3, 6), Willie Jones(Ds on 3, 6) - 1. Xavier's Arrival 2. My Heart Is With You 1 3. Invitation 4. A Song For Audrey 5. Open This Gates 6. Big Bertha 7. Into The Blacklight 8. My Heart Is With You 2 9. Blues For Russell And Polly

(06/08/26)Anthony Wonsey作が9曲中5曲(1-2、5、8-9曲目)。3、6曲目のみピアノ・トリオでリズム担当が違います。今っぽく、器用でまっとうなピアノ。今っぽい様相を示しながら、ちょっとサウンドが混沌としつつ管やピアノでモーダルなメロディをとる1曲目、ミステリアスで静かな進行のバラードの2部構成の2、8曲目、個性的なリズムではじまりテーマからあとはボッサのタッチで、後半盛り上がる3曲目、ミディアムでオーソドックスなハードバップ的な印象のある4曲目、アップテンポでグイグイと突き進むタイトル曲の5曲目、デューク・ピアソン作をトリオで渋く奏で上げていくミディアムの6曲目、やや複雑な現代ジャズの様相を示す、時にテンポの彩りが変わる7曲目、ややスローなブルースを展開する12分台の8曲目。

2006/08/28

The Sea/Ketil Bjornstad/David Darling/Terje Rypdal/Jon Christensen

1545
今日はケティル・ビヨルンスタのアルバム。彼一人だけだと、叙情的で穏やかなピアノになるのですが、そこに個性的な面々が終結。チェロのデヴィッド・ダーリングはクラシックの香りも交えつつ、当然ながらベースとは一味違うサウンドを聴かせ、ギターのテリエ・リピダルはプログレ系のソリッドな音を出すギターで、時に静かに、時に暴れまわるという感じで超個性的、ドラムスのヨン・クリステンセンは間と空間的なパルスで攻めてきて、この個性の集まりでうまくサウンドをまとめてしまうのがやっぱりECMですね。ですのでいわゆるジャズ度という尺度で聴いたら、そういうものはほとんどない、と言ってもいいかもしれません。


The Sea/Ketil Bjornstad(P)/David Darling(Cello)/Terje Rypdal(G)/Jon Christensen(Ds)(ECM 1545) - Recorded September 1994. - The Sea 1 - 12

全曲ケティル・ビヨルンスタ の作曲。今度は「海」をテーマにしたアルバム。タイトルも「海1」から「海12」まで。書き譜が多いことが予想され、映画音楽に流れるBGMといった感じもしますが、やっぱり硬質な個性は見え隠れします。 個性的な楽器編成で、ギターは個性を出しながら、静かな場面もあれば、意外に過激な音を出すことも。チェロがいることで、クラシックのような印象的な哀愁のある旋律でスタートする1曲目。どの曲もメロディが落ち着いていてきれいです。これはもう曲ごとにうんぬんではなくて、トータルアルバムとして74分を通してゆったりとドラマを聴きとっていく、という流れになるような展開。4曲目のドラムスがメインで、バックに哀愁のメロディが流れるのも面白い。12曲目(ラスト)はしっとりとソロ・ピアノ。

The Fo'tet Plays Monk/The Ralph Peterson Fo'tet

Ralphfotet
ラルフ・ピーターソンの旧リーダー作の追っかけ2日目。もう他にないだろうなあ、とは思いますが、こればかりは何とも(笑)。昨日紹介したアルバムは全曲オリジナルだったんですけれども、今回のはほとんどの曲がセロニアス・モンクの曲なんで、けっこうメロディ的に親しみやすいんではないかと思います。ただ、モンク流の雰囲気を出しているのではなくて、あくまでもそれを素材にして、Fo'tet流に料理してみました、という感じですね。なので、曲を楽しむのもいいし、個性的なアドリブとうるさいドラムス(笑)を楽しむのもいいし、ということになりますね。フロント陣の温度感が低い感じ、前作ほどではないにしても、やはりここでもあります。


The Fo'tet Plays Monk/The Ralph Peterson(Ds) Fo'tet(Evidence)(輸入盤) - Recorded November 20 and December 19, 1995. Steve Wilson(Ss), Bryan Carrott(Vib), Belden Bullock(B) - 1. Jackie-ing 2. Skippy 3. Epistrophy 4. Played Twice 5. Light Blue 6. Cirss Cross 7. Four In One 8. Monkin' Around 9. Spherically Speaking 10. Well You Needn't 11. Brilliant Corners

(06/08/26)Ralph Petersonの曲が8曲目、Bryan Carrottの曲が9曲目で他は全部セロニアス・モンクの曲。ピアノレスで独自の雰囲気なところが面白いかも。やはり題材か。ドラムスが前面にでしゃばってフロントを押しまくる1曲目、アップテンポでスリリングな展開を見せる2曲目、有名な曲を8分の7拍子で料理する3曲目、小気味良く切れるテーマにドラムスが割り込むややアップテンポの4曲目、8分の6拍子でバタバタした感じの5曲目、アップテンポでクルクルと流れるように進んでいく6曲目、サックス・トリオでウネウネとフレーズが出てくる7曲目、スピーディーな緊張感がある8曲目、ちょっとまったりした雰囲気のミディアムの9曲目、有名曲を切れ味良く料理している10曲目、モッサリした浮遊感が心地良く感じる11曲目。

2006/08/27

未聴盤はCriss Crossのみ

今週は久しぶりに土曜、日曜ともに家にいたので、これまた久しぶりに2日間で次の土曜日の分まで7枚、アルバムコメントの仕込みをしておきました。昨日書きましたが、国内盤と輸入盤の、Criss Crossレーベル以外の未聴盤がなくなったので、必然的にCriss Crossレーベルを5枚、聴くことになりました。これで同レーベルの未聴盤は60枚にまで減りました。

でも、ジャズやフュージョン取り混ぜて、いろいろなサウンドを聴いていくから飽きないんであって、Criss Crossばかりずっと聴いていろ、となるとちょっときついのではないか(笑)と思います。今週中には国内盤と、JAPOレーベルの旧譜が入荷するので、いったんはそちらの方へシフトすることになると思いますが。

ジャズを聴くことって楽しいですけれど、休日である土日の時間が必要ということで、ちょっとストイックな趣味かな、という気もしてきました(笑)。前にも言いましたが、こういう聴き方、あまり人にはオススメできないかも、です。

Matka Joanna/Tomasz Stanko Quartet

1544
今日はトーマス・スタンコのアルバムですが、いつもに増してフリー色が強いように感じます。フリー・インプロヴィゼーションの曲も4曲あり、トニー・オクスレイ(この人フリーの人だったかな)の特徴あるパルスを叩き出すようなドラムスがけっこう印象的。やはりヨーロッパの空間的フリーの場面がけっこう多いです。それは作曲者が決まっている曲についても同様で、聴く人を選ぶアルバムなんじゃないかな、と思います。ある映画のイメージで作られた曲だそうですが、寂寥としたサウンドの雰囲気と、宗教的な(それもかなり変わった)ジャケット写真が、想像力をかきたててくれます。


Matka Joanna/Tomasz Stanko Quartet(Tp)(ECM 1544) - Recorded May 1994. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Tony Oxley(Ds) - 1. Monastery In The Dark 2. Green Sky 3. Maldoror's War Song 4. Tales For A Girl, 12 5. Matka Joanna From The Angels 6. Cain's Brand 7. Nun's Mood 8. Celina 9. Two Preludes For Tales 10. Klostergeist

1、5、7曲目が全員のフリー・インプロヴィゼーション、トーマス・スタンコ作は2-4、6、8曲目。オーソドックスなクァルテットですが、大半は叙情的で空間的な曲。静かなフリーの中で研ぎ澄まされた音を選び抜いた1、7曲目、抽象的な出だしから叙情的なトランペットがはじまるやはりフリー的な2曲目、冷たいながら4ビートのジャズに近い雰囲気を持つ3曲目、ゆったりとしながら速いフレーズも織り交ぜて進行する4曲目、暗い静かなところからメロディが浮かび上がる10分台のタイトル曲の5曲目、ちょっと暗めのテーマが印象的で抑制されつつ発散もする6曲目、空間的な中でしっとりとしたメロディが流れていく8曲目、トランペットとピアノのデュオで淡々と綴っていく小品の9曲目、Tony Oxley作の独特なドラム・ソロの10曲目。

The Reclamation Project/Ralph Peterson Fo'tet

Ralphrecla
ラルフ・ピーターソンは比較的リアルタイムで追いかけてましたが、このアルバムが出た当時は輸入盤はほとんど買ってなかったので、今回やっとさかのぼって聴くことができました。ソプラノ・サックスとヴァイブラホンがフロントで、それを後ろからドラムスがやたらあおりまくる(ホント、うるさいです、このドラムス(笑))という構図が、フロントのサウンドの涼しさとの対比で独特な雰囲気を作っています。これを個性的だと感じる人もいれば、あまり好きでない、という人もいるでしょうね。私個人的には、スティーヴ・ウィルソンよりはドン・バイロン(Cl)が参加している「Fo'tet」の方が好みですが、スティーヴも名手なだけに、なかなかではあります。


The Reclamation Project/Ralph Peterson(Ds) Fo'tet(Evidence)(輸入盤) - Recorded November 28 and 29, 1994. Steve Wilson(Ss), Bryan Carrott(Vib, Marimba), Belden Bullock(B) - 1. Further Fo 2. Song Of Serenity 3. Long Journey Home 4. Insanity 5. Bottom 6. Turn It Over 7. Just For Today 8. Acceptance 9. For All My Tomorrows 10. Keep It Simple

(06/08/26)全曲Ralph Petersonの作曲。「Fo'tet」ははじめてではないですが、形になってきたかな、というサウンド。ドラムスが相変わらず前面に出てます。やや不安定なサウンドがあってグングンとドラムスがバックで押しまくる1曲目、「処女航海」にサウンドカラーやリズムが似ている2曲目、静かなメロディでせまってくる(ドラムスは出てますが)3曲目、サックストリオでフリー的かと思ったらモーダルなアップテンポの4曲目、変拍子で不安をあおるようなサウンドの5曲目、温度感は高くないけどバリバリとアップテンポでせまる6曲目、都会的な夜の静けさのようなワルツの7曲目、変則ビートで淡々と進んでいく8曲目、グッと抑えこんだサウンドのバラードの9曲目、変拍子のノリの良いサンバノリで醒めた雰囲気もある10曲目。

2006/08/26

時間はあっても

今日はラルフ・ピーターソンの輸入盤2枚を聴いてアップ、Criss Cross盤を除けば、国内盤、輸入盤ともに全部片付きました。こういうことってホント、何ヶ月ぶりでしょうか。いや、何ヶ月ではすまないくらいずっと未聴盤を積んでいましたから(笑)。

でもCriss Cross盤65枚の残りを今日聴きはじめようと思ったら、今ひとつ気乗りがしないと言うか何と言うか。今日1日、家族は全員外出中だし、子供の野球の練習はないしで、ベストコンディションのはずなのですが(笑)。

やっぱり自分には時間はあってもなくても同じですね。時間がないないと言いつつCDを聴いている時って、意外に幸せかもしれないなあ、と思うようになってきました。でも8月は翌日分を前日の夜に聴いて、とか、当日の朝早起きして、とか、けっこうアクロバットが多かったような気がします。

アップするために聴いているんではないんだぞ、という声も聞こえてきますが、何か文章にしようと聴いていると、より深く聴けるような気がします、というのは以前書きました。拙いながらも音楽を文章にする作業って、脳の一定部分を使っているんだそうですが、自分には楽しいし、ある程度訓練されていないと、なかなかできない人もいるんだそうですね。

Skies Of Europe/Italian Instabile Orchestra

1543
Skies Of Europe/Italian Instabile Orchestra(ECM 1543)(輸入盤) - Recorded May 1994. Pino Minafra(Tp, Megaphone), Alberto Mandarini(Tp), Guido Mazzon(Tp), Giancarlo Schiaffini(Tb, Tuba), Lauro Rossi(Tb), Sebi Tramontana(Tb), Martin Mayes(French Horn, Mellophone), Mario Schiano(As, Ss), Gianluigi Trovesi(As, Cl, Acl, Bcl), Carlo Actis Dato(Bs, Ts, Bcl), Daniele Cavallanti(Ts, Bs), Eugenio Colombo(As, Ss, Fl), Renato Geremia(Vlin), Paolo Damiani(Cello), Giorgio Gaslini(P, Anvil), Burno Tommaso(B), Tiziano Tononi(Ds, Per), Vincenzo Mazzone(Tympani, Per, Ds) - Il Maestro Muratore: 1. Il Maestro Muratore 2. Suquilli Di Morte 3. Corbu 4. Meru Lo Snob 5. L'ate Mistica Del Vasaio 6. Il Maestro Muratore (Ripresa) Skies Of Europe: 7. Du Du Duchamp 8. Quand Duchamp Joue Du Marteau 9. Il Suono Giallo 10. Marlene E Gli Ospiti Misteriosi 11. Satie Satin 12. Masse D'urto (A Michelangelo Antonioni) 13. Fellini Song

(03/09/28)Il Maestro MuratoreはBurno Tommasoの、Skies Of EuropeはGiorgio Gasliniの作曲。編成も本格的で、サウンドもクラシック方面とジャズ(時に前衛的方面が混ざります)の折衷の印象があり、普通のビッグバンド・ジャズとのサウンドとは一線を画します。前半の曲はクラシカルな出だしの印象もあるものの、時にフリーキーなトーンも混ざり、けっこうドラマチック。1、6曲目のテーマは分かりやすく、4曲目のあたりでは、オーソドックスなジャジーな雰囲気からフリーを経て、5曲目のようにクラシカルに展開して行きます。後半の曲も、内省的な部分もあるにしても、ジャジーに盛り上がる場面も、フリーキーな場面も揃っていて、これまたドラマチックな進行。アンサンブルと自由のバランスの妙味 。少人数の編成の曲も。

2006/08/25

Standards In Norway/Keith Jarrett Trio

1542
今日はキース・ジャレットのスタンダーズのライヴで、’89年の録音を’95年になって出した、悪く言えばいわゆる落穂拾い的なアルバム。でも、このトリオ、いつの演奏でもアルバムとして出せるほどのポテンシャルがあると思います。際限なく出してもキリがないとは思うのですが。下のコメントにも書いてあるとおり、ダブリが多くて同じツアーでの録音があるから発売が遅れたのでしょうけれど、うーん、このアルバムもいいなあ、と思ってしまいます。独特のバップではない自然発生的なキースのフレーズなのに、すんなり聴けてしまうのは、このメンバーだからなのでしょうか。さらに後には6枚組なんてアルバムを出すことになるのですが。


Standards In Norway/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1542) - Recorded October 7, 1989.Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. All Of You 2. Little Girl Blue 3. Just In Time 4. Old Folks 5. Love Is A Many-Splendored Thing 6. Dedicated To You 7. I Hear A Phapsody 8. How About You?

全曲スタンダード。発表されたのが’95年なので、ちょっと録音から間が開いています。他のアルバムと半分以上の収録曲がダブっているためかもしれません。(特に「Tribute」とは録音日が9日しか離れていません。) 他のアルバムの同じ曲との比較も面白いかと思います。明るい感じでメロディアスにせまってくる1曲目、静かな優しいメロディに導かれていく2曲目、温かいメロディながらアップテンポでスリリングな展開の3曲目、バラードで語りかけながらも4ビートでやや盛り上がる4曲目、ノリも良くメロディが心地良いアップテンポの5曲目、静かな中にも格調の高さを感じるバラードの7曲目、アクロバティックながらフレーズはきれいな前奏(もちろんメインも)の7曲目、ややアップテンポで陽気にせまってラストを飾る8曲目。

French Cookin'/セルジュ・デラート・トリオ

Sergefrench
澤野工房を追いかけようと思ったのは数年前になるけれど、当時はここのCDが入手困難盤が出るとは思いませんでした。Sketchレーベルも含めて、今入手困難なものって、あるみたいですね。DVDの方には興味がないのですが、いちおうCDの方ではコンプリートいっていると思います。さて、今日のセルジュ・デラート、フランスのピアニストですが、思索的な同国のピアニストが多い中、けっこう明るくて分かりやすいサウンドのトリオです。プロデュースの影響もあるのかもしれませんけれど、BGMにもいい感じですね。ただ、このところ同レーベルの新作(旧譜の発売も含む)がけっこう多いので、なかなか追いかけるのが大変になってきたのも事実です。


French Cookin'/セルジュ・デラート(P)・トリオ(澤野工房)
French Cookin'/Serge Delaite(P) Trio(Atelier Sawano AS059) - Recorded February 20-24, 2006. Pascal Combeau(B), Jean-Marc Lajudie(Ds) - 1. Voce Abuson 2. Houla-houla 3. Without A Song 4. Like A Game 5. Skylark 6. Three And One 7. Nascimento 8. Cynthia's Blues 9. Isotope 10. Alice In Wonderland 11. Camensac 89 12. Beyond The Bluebird 13. Home (Piano Solo)

澤野3作目で、セルジュ・デラート作は4曲(2、4、8、11曲目)。やはり明るくもあり繊細でもあり、聴きやすいサウンド。メロディアスで流れるようなボッサの1曲目、都会の渋さと軽さを持つややアップテンポの4ビートの2曲目、彼らしい陽気で元気なスタンダードの3曲目、8分の6拍子でやや淡いメロディの4曲目、しっとり感の漂うややスローな5曲目、サド・ジョーンズ作のメカニカルなテーマでアドリブは4ビートの6曲目、センスの良いややアップテンポのボッサの7曲目、迷彩色系のハーモニーとユーモラスなラインの8曲目、曲がりくねったラインのテーマの9曲目、夢見るようでも盛り上がりのあるワルツの10曲目、アップテンポで渋い雰囲気の11曲目、ミディアムでほんの少しブルージーな12曲目、ソロ・ピアノでの13曲目。(05年8月5日発売)

2006/08/24

Nordic Gallery/Edward Vesala Sound & Fury

1541
Nordic Gallery/Edward Vesala(Ds, Per, B, Tamboura, Angklung) Sound & Fury(ECM 1541)(輸入盤) - Recorded 1993 and 1994. Jorma Tapio(As, Bcl, Acl, Bfl), Jouni Kannisto(Ts, Fl), Pepa Paivinen(Ts, Ss, Bs, Bass Sax, Fl, Afl, Piccolo), Matti Riikonen(Tp), Iro Haarla(Harp, P, Key, Accordeon, Koto), Jimi Sumen(G), Petri Ikkela(Accordeon), Pekka Sarmanto(B), Kari Linsted(Cello), Tapani Rinne(Cl) - 1. Bird In The High Room 2. Fulflandia 3. The Quay Of Meditative Future 4. Hadendas 5. Unexpected Guest 6. Bluego 7. Lavander Lass Blossom 8. Streaming Below The Times 9. One-Two-Three Or Four-Five-Six 10. A Significent Look Of Birch Grove 11. On The Shady Side Of Forty 12. Flavor Lust

(03/09/28)全曲Edward Vesalaの作曲。1-2分ほどの小品も4曲ほどはさみこまれているアルバム。 1曲目はホーンのアンサンブルを中心にゆったりとドラマチックに展開していきますが、ベースがいない分そのホーンサウンドが強調される特異な11分台の曲。エキゾチックでパワフルな2曲目を過ぎて、ホーンが中心でスローにクラシックのような雰囲気で聴かせる10分台の3曲目、カラフルなエキゾチックさがある4曲目、アグレッシヴな小品の5曲目を経て、複雑な様相も部分的にあるタンゴ作品の6曲目、スピーディーで自由度の高い7曲目、語りかけてくるようなホーンのアンサンブルとフリーな場面のある8曲目、ベースも入って比較的自由なビッグ・バンド・サウンドを聴かせる11曲目、ラストはタンゴで締めくくる12曲目。

パゾリーニに捧ぐ/アントニオ・ファラオ

Faraopazori
アントニオ・ファラオは好きなピアニストで、Enjaレーベル時代の何枚かは特によく聴いたものでしたが、今回はCam Jazzからの発売。輸入盤は以前から入ってきていたようですね。周りの人の感想を聞くと、今ひとつ、といった感想があったのですが、ここに出てくるトリオのメンバー、夢のような共演ではあるのですが、ある意味オレがオレがの饒舌なタイプの寄り集まり。映画音楽だろうと何だろうとゴリゴリとパワフルに演奏してしまうんですね。これを素晴らしいインタープレイだ、という人もあれば、うるさいという人もあるんでは。私も、映画音楽で行くならば、ベースとドラムスはボトムをキッチリ押さえていくタイプの人の方が良いのでは、とも思います。これはこれで面白いとは思いますけれど。


パゾリーニに捧ぐ/アントニオ・ファラオ(P)(Cam Jazz)(Omagatoki)
Takes On Pasolini/Antonio Farao(P), Miroslav Vitous(B), Daniel Humair(Ds)(Cam Jazz) - Recorded May 10-12, 2005. - 1. Mamma Roma: Cha Cha Cha 2. Mamma Roma: Stornello 3. Una Vita Violenta: Serenata Cha Cha Cha 4. Medea 5. Porcile: Julian E Ida 6/ Porcile: Percorso Malinconlco 7. Teorema 8. Stella 9. Oedipus 10. Una Vita Violenta: Irene 11. Una Vita Violenta: Theme Song

映画監督のパゾリーニの映画の曲集。アントニオ・ファラオの曲も4、7-9曲目に。映画より明るいトーンで演奏しているのだそうですが、皆饒舌な感じも少々。明るいサウンドからそのままけっこう盛り上がっていく1曲目、ドラム・ソロではじまり、インタープレイで絡みつつ明るくグングン進んでいく2曲目、淡いながらもかなり力強い不思議な3曲目、しっとり感の強い哀愁バラードの4曲目、浮遊感があって幻想的なやり取りが聴かれる5曲目、メロディとパルス的なサウンドが同居する小品の6曲目、勢いで攻め立てているような7曲目、キラ星のようなピアノと淡いサウンドの8曲目、三位一体のサウンドが聴かれる9曲目、賑やかに語り合う感じの10曲目、ラストで映画のテーマを演奏する11曲目。(06年8月2日発売)

2006/08/23

「アップ(修正)コメント履歴」の時代

たぶん、まだブログというものができていなかった時代のことだと思いますが、@Niftyの「Noteブック」という日記帳の機能を使って、「アップ(修正)コメント履歴」というものを作っていたことがありました。記録を見てみると’03年9月26日作成で’04年5月31日にBlogに引き継いで廃止(削除)するまでに280枚以上のCDコメントのアップやコメント修正をしていた、と書いてありました。

この「Noteブック」という機能、今年の8月31日で終了するそうです。千文字までしか書けず、最大記録数も700件までと、今から考えれば不便でしたが、当時としてはこれでも便利だったかも。こういうものって、削除するのは非常に簡単ですが、後になって削除したのをちょっと後悔しています。本人にとっても訪問者にとっても備忘録以外の何ものでもないわけですが、どういう順番で聴いて、コメントをアップ(修正)してきたかが分かるので。

ですので、ブログの方は今後は削除するつもりはないですけれど。

Beiseit/Alb-Chehr/Heinz Holliger

1540
Beiseit/Alb-Chehr/Heinz Holliger(ECM New Series 1540)(輸入盤) - Beiseit: Recorded 1994. David James(Countertenor), Elmar Schmid(Cl), Teodoro Anzellotti(Accordion), Johannes Nied(B), Heinz Holiger(Cond), Alb-Chehr: Recorded 1992 and 1993. Elmar Schmid(Cl), Klaus Schmid(Cl), Paul Locher(Vln), Marcel Volken(Accordion), Markus Tenisch(Accordion), Oswald Burmann(B), Flanziskus Abgottspon(Narrator) - 1-12. Beiseit 13-21. Alb-Chehr

(04/03/01)Beiseitは、現代音楽家Heinz Holligerがスイスの民族音楽を元に作曲したとのことですが、やはり現代音楽の難解さが出ているサウンド。カウンターテナーの歌い方もまた現代音楽的。Alb-Chehrの方アルプスの昔の物語が元になっていて、ナレーション付き。こちらはスイスで使われる特殊な楽器で演奏とのこと。表記の他にもいろいろな楽器の音があるようです。陽気で民族的な部分と難解な部分が交互に出てきます。

The Court Jester/Greg Gisbert

1161
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。また明日から別方面に行きます。今日のGreg Gisbertの作品はなかなか強力だと思いました。ホーン・アレンジがマリア・シュナイダーの影響を受けていると思わせるものが何曲かあり、彼自身もそのトランペットの演奏の確かさというか饒舌さというか、6曲目のバラードに端的にあらわれているようで、なかなか好みのアルバムではあります。個人的に苦手なのは50年代ハードバップを現代まで引きずっているようなサウンドで、それはそれで味わいがあるんだけれども、今それで勝負しなくても良いんじゃないか、とも思えます。そういう意味では、このアルバム、現代のある面を切り取ったようなサウンドでもあります。


The Court Jester/Greg Gisbert(Tp, Flh)(Criss Cross 1161)(輸入盤) - Recorded December 27, 1996. Conrad Herwig(Tb), Tim Ries(Ts, Ss, Fl), Jon Gordon(As, Ss), Janice Friedman(P), Jay Anderson(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Robyn Song 2. The Love Dirge 3. The Court Jester 4. Soft Show 5. Smile 6. My Ideal 7. Waltz For Toots 8. Dizzy Atmosphere

(06/08/19)Greg Gisbert作品は1曲目のみですが、マリア・シュナイダーのアレンジの影響も受けているらしく、彼女の曲も7曲目に。4ホーンの効果的な編成です。綾織り系の中間色的な4ホーンのアレンジが印象的なボッサの哀愁をたたえた1曲目、Janice Friedman作でちょっと古めのブルースサウンドを感じる2曲目、ホーンも迫力の、モーダルな4ビートでアップテンポなタイトル曲の3曲目、やはりFriedman作の淡いメロディのボッサの4曲目、出だしのみ静かなピアノではじまり、勢いのある4ビートのチャーリー・チャップリン作の5曲目、ワン・ホーンでスタンダードのバラードを饒舌に吹いている6曲目、淡いながらも味わいと哀愁のあるアンサンブルの7曲目、ディジー・ガレスピー作のアップテンポでバップ感覚満点の8曲目。

2006/08/22

Dvorak/Janacek/Eben/Prague Chamber Choir

1539
Dvorak/Janacek/Eben/Prague Chamber Choir(ECM New Series 1539)(輸入盤) - Recorded November 1993. Dagmer Maskova(Soprano), Marta Banackova(Alto), Walter Coppola(Tenor), Peter Mikulas(Bass), Lydie Hartelova(Harp), Josef Ksica(Org), Prague Chamber Choir, Josef Pencik(Cond) - Antonin Dvorak: 1-5. Mass In D Major Op.86 Leos Janacek: 6. Our Father Petr Eben: 7. Prague TeDeum 1989

(04/02/21)19-20世紀の作曲家の作品集。ドヴォルザーク、ヤナーチェク、エベン共にチェコ出身。オルガン(曲によってハープも)と混声合唱による演奏ですが、ECMらしくエコーが効いています。ドヴォルザーク・ホールでの録音とありますが、何となく教会の中で聴いているような雰囲気。チェコ独自の民族的な哀愁も、そこはかとなく漂っている感じです。ただ、ECMにしては珍しく、メリハリの効いている合唱曲という感じです。

Head To Head/Jerry Weldon - Michael Karn Quintet

1159
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。今日は2テナーのバトルのアルバムです。特に10曲目のチャーリー・パーカー作のKo-Koでは、非常に速いテンポだし、2テナーのバトルも聴けて迫力満点。ただ、この2人のテナーの名前を知っている人がどれだけいるのだろうか、という点では少々不安で、2人の個性にしても、現代テナー奏者ということで器用ではあるけれども、その違いを聴き分けるのは難しいくらい、似たタイプのような感じでした。Jerry Weldonの方が、よりメロディアスかな、と思えますが、何でもこなせてしまうのが、逆に強烈な個性に結びつかない、ということにもなりそうです。演奏はけっこう良いとは思うんですけれども。


Head To Head/Jerry Weldon(Ts) - Michael Karn(Ts) Quintet(Criss Cross 1159)(輸入盤) - Recorded June 9, 1998. Bruce Birth(P), Peter Washington(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Captain Morgan 2. Sweet And Lovely 3. Who Can I Turn To 4. Big 'D' 5. Late Last Summer 6. All The Day 7. OW 8. Far East 9. If Ever I Would Leave You 10. Ko-Ko

(06/08/19)Jerry Weldon作が1、5曲目、Michael Karn作が8曲目。2テナーでの演奏(1人の曲もあり)が展開されています。アップテンポで2テナーのハーモニーのテーマとソロの哀愁が渋い1曲目、ミディアムのメロディアスなスタンダードで陽気な雰囲気の2曲目、じっくりと歌い上げていくようなスタンダードのバラードの3曲目、風変わりなテーマのブルースでソロになると比較的オーソドックスな4曲目、比較的大らかなテーマとややメカニカルなソロの対比で聴く5曲目、ワン・ホーンでバラードを慈しむように演奏する6曲目、ディジー・ガレスピー作を明るく演奏する7曲目、やはり陽性のバップを意識させるサウンドの8曲目、サンバ的なリズムでスタンダードを奏でる9曲目、チャーリー・パーカー作の超アップテンポの10曲目。

2006/08/21

"How It Was then... Never Again"/Azimuth

1538
今日はアジムス5作目です。1-3作目は3枚組みとして新しい番号をとって再発されているのですが、どうしてそういう扱いになっているのかは謎。ただし、ECM前期には廃盤が多い中、こういう特例措置をとって再発してくれているのも、まあ、うれしい話です。やはり、ピアノ、ヴォーカル、ホーンという特殊な編成がまず目に行くと思うのですが、1曲目も場面によってはいないはずのベースとドラムスが脳の中で鳴っているようなファンク的な曲調で、特殊な編成でもこのメンバーではイケるのでは、と思いました。他の曲はむしろ、この編成だから表現できたようなサウンドが多いですけど。


"How It Was then... Never Again"/Azimuth(ECM 1538) - Recorded April 1994. John Taylor(P), Norma Winstone(Voice), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. How It Was Then 2. Looking On 3. Whirlpool 4. Full Circle 5. How Deep Is The Ocean 6. Stango 7. Mindiatyr 8. Wintersweet

’70年代後半から、休み休み続いていたグループの第5作目。メンバー(一人ないしは複数の作曲(作詞))が多い。楽器編成も特殊だし、そこにヴォイスがからんでいます。静かに語りかけると思ったらちょっとリズムがあって中盤過ぎホーンやピアノで盛り上がりもあるタイトル曲の1曲目、研ぎ澄まされた冷たいピアノとヴォーカルの2曲目、変拍子なのかタイトルどおりに「渦巻き」を表わす急速調の3曲目、しっとりした切ない美しさのピアノとホーンが哀愁を誘う4曲目、ケニー・ホイーラーの一人多重録音の唯一のスタンダードの5曲目、やや激しさもある、浮遊感覚と温度感の低さも特徴的な6曲目、ボボ・ステンソン作の穏やかにゆったりと進んでいくバラードの7曲目、立ち止まりそうなヴォーカルとピアノの囁きを聴く8曲目。

Trio/Sam Yahel

1158
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。通常、オルガン・トリオというとコテコテでブルース進行の曲を多く演奏するイメージがあるのですが、ここのサム・ヤエルについては、どちらかと言うとあっさりした演奏のようです。他のメンバーもピーター・バーンスタインとブライアン・ブレイドというタダ者ではない人たち、けっこうスゴいことをやっているんだろうなあとは思いますが、極端に派手なことをやっているわけではなくて、カッコ良いながらも地道な演奏かな、というイメージもあります。このレーベルの看板のベテラン、メルヴィン・ラインとは違ったアプローチでこれもまた楽しいかな、と思います。


Trio/Sam Yahel(Org)(Criss Cross 1158)(輸入盤) - Recorded December 8, 1997. Peter Bernstein(G), Brian Blade(Ds) - 1. Blues For Bulgaria 2. Never Will I Marry 3. The Gambit 4. A Nightingale Sang In Berkeley Square 5. Isn't This My Music Around Me? 6. Gravy Waltz 7. Short Returns 8. And Then Some

(06/08/19)Sam Yahel作は3曲(3、7-8曲目)。レーベル初リーダー作ですが、メンバーがスゴい。オルガンはややあっさりとした感じ。ピーター・バーンスタイン作のちょっと冷めたところのあるブルースではじまる1曲目、メロディアスでスムーズに進行するややアップテンポの2曲目、ちょっとホンワカとした感じのワルツでノリがわりと良い3曲目、オルガンの効果か、味わい深くてしっとり感の漂うバラードの4曲目、ボビー・ハッチャーソン作で渋めなアップテンポでせまっていく、都会的な香りのあるサウンドの5曲目、レイ・ブラウン作で親しみのあるメロディとジャジーなソロで楽しめるワルツの6曲目、ややスピード感がありつつメロディもしっかりしている7曲目、ファンクビートで8分の7拍子のゴキゲンな展開をしている8曲目。

2006/08/20

迷惑メールの判定モレその後(BIGLOBE)

18日(金)朝からBIGLOBEの迷惑メールの判定モレでドッと携帯に流れ込んできた大量の迷惑メールですが、その後今朝8時過ぎに、BIGLOBEの方で対策をしてくれたみたいで、何とかおさまりました。ひっきりなしに入ってくる1日に100通前後の迷惑メールの中に、まともなメールが2-3通、そんな状況で2日間いたわけです。このままなら、

使えねー

となるところでした(笑)。今朝も起きてみたら携帯に数十通もメールが溜まっていて、どうしようかと思っていたところです。まあ、こういうことでもないと、この機能のありがたさも分からないな、と思いますが。

ところで、「ジャズCDの個人ページBlog」の方は、毎日更新をいったんはあきらめかけていましたが、何とか続いています。以前は土日で7枚、1週間分を聴いて書き溜めておきましたが、最近は休日に子供の町内野球の手伝いが入ってきて、けっこうアクロバットです。ちなみに私、運動音痴(小さい頃はそうでもなかったですが、歳と最近の運動不足のせいですね)と野球未経験、ということがあって、今になって苦労してます(笑)。今日も午後手伝いに行っていて、甲子園の決勝の結果は家からのメールや電話で分かりました。テレビ観戦をしたかったですね(笑)。

Time Will Tell/Paul Bley, Evan Parker, Barre Phillips

1537
今日は、ECM的に温度感は低いけれどもえらくハードなジャズだなあ、と思ったら、これもプロデューサーがスティーヴ・レイクなんですね。まあ、演奏しているメンバーがフリー・ジャズの中でも濃いメンバーの集まりということもあるんですが。ECM的な部分もあるのかもしれませんが、ハードで面食らう方も多いかもしれません。個人的にはこういうのも好みですけれど。ですので、スティーヴ・レイクのプロデュースか否かで購入時に判断する、ということも必要になってくるのかな、とも思います。フリー・ジャズ的な意味では、このアルバム、けっこうスゴいです。


Time Will Tell/Paul Bley(P), Evan Parker(Ss, Ts), Barre Phillips(B)(ECM 1537) - Recorded January 1994 - 1. Poetic Justice 2. Time Will Tell 3. Above The Tree Line 4. You Will, Oscar, You Will 5. Sprung 6. No Questions 7. Vine Laces 8. Clauback 9. Marsh Tides 10. Instance 11. Burlesque

ポール・ブレイとエヴァン・パーカーははじめての共演。全編デュオないしトリオのフリー・インプロヴィゼーション。ハイテンションの傾向もあり。バラバラのようでいて、いつものECMとはちょっと毛色の違う冷たいフリーが展開し、時にややアグレッシヴな17分もの1曲目、緊張感をはらみながら静かに対話しているタイトル曲の2曲目、醒めた混沌を演出している3曲目、ピアノとベースでややフレーズの速い展開の4曲目、音が急速調で飛び交っている5曲目、耽美的な美しさのある6曲目、サックスとベースで超絶なフレーズが続く7曲目、ピアノとサックスだけれど傾向は前の曲に近い8曲目、はっきりとしたピアノのフレーズが印象的な9曲目、サックスとベースで内側を向き続ける10曲目、まさにフリーの鼎談をしている11曲目。

Subliminal.../Scott Colley Quartet

1157
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はScott Colleyというベーシストのリーダー作ですけれど、メンバーがなかなか。そして先日取り上げたピアニストのビル・キャロザースがこのレーベルでは現在ここだけに参加しているのもミソ。ただ、レーベルカラーを反映してか、叙情的な部分は控えめに、フリーに近いような自由なピアノを弾いている感じの演奏が多かったでした。そしてピアノが抜けている曲も何曲かあったのですが、書くスペースの都合上、割愛。このメンバーだとそれぞれが自由に行こうとしてまとまっているような不思議なバランスがあって、ちょっと内省的な部分も感じられ、マニアックな意味では面白いアルバムかな、と思います。


Subliminal.../Scott Colley(B) Quartet(Criss Cross 1157)(輸入盤) - Recorded December 20, 1997. Chris Potter(Ts, Bcl), Bill Carrothers(P), Bill Stewart(Ds) - 1. Don't Ever Call Me Again 2. Subliminal... 3. The End And The Beginning 4. Turangalila 5. Out Of The Void 6. Segment 7. Is What It Is 8. Impossible Vacation 9. Verbatim

(06/08/19)6曲目がチャーリー・パーカー作の他はメンバーの作曲、うちScott Colley作は6曲(2-3、5、7-9曲目)。まとまりがありつつ自由度が高い曲が多い。モーダルな感じで、勢いで演奏している部分もある1曲目、小刻みなベースの動きに合わせてソロ楽器が動いていく、ファンク的でもあり内省的でもある変拍子系のタイトル曲の2曲目、唯一バス・クラリネットでのしっとりとしたバラードの3曲目、メロディの進行がちょっとぶっ飛んだ動きをする緊張感のある4曲目、ややエキゾチックな香りのバラードの5曲目、おなじみのテーマの後にドラム・ソロ、ピアノ、サックスと来る6曲目、インタープレイのための曲のようなサウンドの7曲目、アップテンポでモーダルな感じの8曲目、今っぽいメカニカルなブルースのような9曲目。

2006/08/19

迷惑メールの判定モレ(BIGLOBE)

私のところは仕事でもメールアドレスを使うため、どうしてもホームページにメールアドレスを公開せざるを得ません。ただ、いくつか持っているアドレスのうち、1つだけを公開しているため、迷惑メールはそのアドレスだけに届くようになっているのは、結果として迷惑メールがダブらなくて済んで良かったかもしれません。

今、迷惑メールは多い時で百数十通/日、少ない日でも70-80通/日は来るんですよね。これをBIGLOBEの「迷惑メールブロックサービス」を使って振り分けています。けっこう判定は優秀で、このところ通常のメールを迷惑メールフォルダに入れることはなかったし、逆のケースもわずかだったんですね。

昨日の午前中から、携帯に煩雑に迷惑メールが転送されはじめ、昨日はわずらわしいことこの上なし。しかも、昨夜から今朝にかけて、寝ている間にやはり数十通もの迷惑メールが携帯に転送されていました。もういい加減にして欲しいなあ、と思っていたのですが、BIGLOBEの方でも認識はしているようで、ホームページを見ていたら、お知らせがありました。

この機能、ありがたいなあと思うと同時に、これがなければメールの携帯への転送をやめざるを得ないな、と思うほどに私にとっては重要です。早く直ることを祈ってます。

Nordan/Lena Willmark/Ale Molle

1536
今日のレーナ・ヴィッレマルクとアレ・メッレル、ジャズのカテゴリーではなくて、完全に北欧の民族音楽のサウンドなのですが、適当なところがないので、とりあえず非クラシック的な意味でジャズのカテゴリーに入れておきます。昔のトラディショナルは断片しか残っていないそうで、それを再現したこのアルバムも、実際にその通り昔に歌われていたかどうか、という点はありますけれど、十分にその地域のエキゾチックさは出ていると思います。行ったことのない地への想いをはせる、ちょっとロマンチックな部分もありますが、同時に自然の厳しさのようなものも、言葉は分からないですけれど、感じられます。


Nordan/Lena Willmark(Vo, Fl)/Ale Moller(Mandora, Natural Fl, Folk-Harp, Shawm, Cows-Horn, Hammered Ducimer, Accordeon)(ECM1536) - Recorded December 1993. Palle Danielsson(B), Mats Eden(Vln, Kantele), Per Gudmundson(Vln, Swedish Bagpipes), Tina Johansson(Per), Jonas Knutsson(Sax, Per), Bjorn Tollin(Sax, Per) - 1. Trilo 2. Kom Helge Ande 3. Gullharpan 4. Mannelig 5. Polska Efter Roligs Per 6. Hornlat 7. Sven I Rosengrad 8. S:t Goran Och Draken 9. Tacker Herranom/Mats Hansu Polskan 10. Knut Hauling 11. Polska Efter Jones Olle 12. Svanegangare/Sven Svanehvit 13. Jemsken 14. Batsman/Turklaten 15. Vallsvit 16. Dromspar-Efterspel

スウェーデンの中世のバラードやフォークソングが中心。アレ・メッレルの曲も15-16曲目に。パレ・ダニエルソンや他の楽器が入る事で、伝統と、ちょっと現代の融合を感じます。曲によって デュオの録音から、7人全員の時まであり。北欧の伝統的なフォークソングはこんな感じかも。ヴァイオリンのメロディが民族的でいい響きです。民俗音楽指向としては、ヴォーカル中心でもあり、このレーベルでは数少ないアルバムのひとつ。16曲も収録されていますが、大半は断片をまとめたものだといいます。ジャズ色はないにしても、懐かしさとエキゾチックさが香り立つさまは、なかなかいい感じ。素朴な雰囲気で、その音階と時に切りこむようなヴォーカルが印象的。異国の地に立つ感覚。5-6、11、13、16曲目はインスト。

Jim's Bop/Jim Rotondi

1156
Criss Crossレーベル順番聴き、久しぶりに1日目。このところ新譜を聴くのが多くて、このシリーズも久しぶりになります。このレーベル、3つ星、4つ星級あたりが多く(5つ星級は少ない)、録音は1枚1日でやってしまい、しかもメンバーを少しずつの入れ替えながらの録音(時々珍しいミュージシャンが入っていたりしますが)で、まとめて聴くと幅が狭くて書くことがなかなか出てこないのも理由のひとつかも。ここでも「One For All」のメンバーと半分ほどは同じで、現代ハードバップ的なサウンド。個々のソロや全体のサウンドは良いんだけれども、名盤か、というとそこまで行かず、メイン・ストリームのジャズのため、文章に苦しみました。


Jim's Bop/Jim Rotondi(Tp, Flh)(Criss Cross 1156)(輸入盤) - Recorded October 13, 1997. Eric Alexander(Ts), Harold Mabern(P), John Weber(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. King Of The Hill 2. Last Call 3. El Patito 4. We'll Be Together Again 5. All Or Nothing At All 6. Moonrays 7. You Are The Sunshine Of My Life 8. Jim's Bop

(06/08/18)Eric Alexanderとの共作が1-2曲目。他のアルバムと微妙にメンバーを変えながら現代ハードバップを演奏しています。アップテンポの4ビートに乗っかるシャープなソロが冴えている1曲目、ややゆったりめで静かな出だし、メロディアスでもあり都会的な雰囲気を持ちつつ中盤部で盛り上りのある2曲目、ややアップテンポの8分の6拍子で、出だしの2管のハーモニーやソロが軽やかに舞っている3曲目、スタンダードを時おり速いフレーズも交えつつバラードからミディアムに盛り上がる4曲目、かなりのアップテンポで進むスタンダードがカッコいい5曲目、ホレス・シルヴァー作をややアップテンポに今っぽく聴かせる6曲目、スティーヴィー・ワンダー作をボッサで料理する7曲目、Joe Farnsworth作の勢いのある8曲目。

2006/08/18

Exil: Giya Kancheli

1535
Exil: Giya Kancheli(ECM New Series 1535) - Recorded May 1994. Maacha Deubner(Soprano), Natalia Pschenitschnikova(Afl, Bfl), Catrin Demenga(Vln), Ruth Killius(Viola), Rebecca Firth(Cello), Christian Sutter(B), Wladimir Jurowski(Cond) - 1. Psalm 23 2. Einmal 3. Zahle Die Mandeln 4. Psalm 5. Exil

(02/07/24)邦題「エクシール-亡命」。現代音楽。深遠の静寂の彼方からソプラノの歌が静かに浮かびあがってくるような構図で、それに寄り添うように他の楽器が絡んでいます。ごく一部分を除いて音が大きい部分はなく、静かに「亡命」というタイトルの重みを表現しています。やはりその色彩は深い青。その沈潜した雰囲気は安らぎなのか、緊張なのか。テーマとしては後者の方がより近い気がしています。 やっぱり、あるのは重み。

Three For All/We Three

Wethree
いやー、ベテランばかりの3人のサックス・トリオの演奏、枯れてるばかりではなくて勢いのあるところも時々ありますね。特にスティーヴ・スワロウがエレクトリック・ベースを使っているので、普通のサウンドにならなくて幅が出てきているところがなかなかです。個人的にはデイヴ・リーブマンの名前で買いましたが、結果、3人をトータルで聴いてます。このメンバーだともっと暴れまわって欲しいかな、とも思いますが、グッと抑え気味にバラードを演奏しているところも、他では出せない味ですね。スタンダード系統はそれとなくメロディで分かりますけれど、オリジナルとのボーダーラインは低い感じです。やっぱりこの3人ならではの演奏が聴けると、うれしいし、地味かもしれないけれども、次回作もあれば聴いてみたいな、と思ってしまいます。


Three For All/We Three(Challenge)(輸入盤) - Recorded May 5, 2005. Dave Liebman(Sax, Fl), Steve Swallow(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. What Time Is It 2. Played Twice 3. We 3 4. Up And Adam 5. The Jewish Warrior 6. Whistling Past The Graveyard 7. I Only Have Eyes For You 8. Cycling 9. All Blues 10. The Start Of Something Small 11. BTU

(06/08/17)全11曲中、メンバーそれぞれの作曲が7曲。円熟の境地に至るもエレクトリック・ベースなので今っぽい雰囲気。サックス・トリオも自由度が高いです。オリジナルのように自由に語り合う、時にベースの2弦を同時に弾く奏法が印象的な1曲目、セロニアス・モンク作のとぼけた味がいい2曲目、空間的なフレーズのやり取りがベテランを感じさせるタイトル曲のバラードの3曲目、陽気なファンクビート系の4曲目、エキゾチックと思ったらやや盛り上がる5曲目、のたくったようなフレーズも愛嬌のある6曲目、さりげなく囁きかけるバラードの7曲目、ミステリアスながら流れるフレーズの8曲目、「オール・ブルース」ながら独自路線のサウンドの9曲目、繊細で温度感の低いワルツの10曲目、8分の7拍子でノリの良い11曲目。

2006/08/17

ブログのアクセス解析のヴァージョンアップと不具合

8月2日に、@Niftyのブログのアクセス解析がヴァージョンアップされました。他に有料のInfoseekのアクセス解析も使ってますが、あまり遜色のない機能になりました。結果を見ていて、ここ「インプレッションズ」のトップページへのアクセスが一番多く、「ジャズCDの個人ページBlog」のトップページへのアクセスが意外に少なくて、あれ?と思ってました。カウンターの進み具合からして、変ですよね。

そうしたら、8月14日に不具合報告があって、「予約投稿で更新されるすべてのページにアクセス解析用のタグが出力されなかった。そのため、該当ページはアクセス解析の集計がされなかった。」というものでした。実は「ジャズCDの個人ページBlog」の方は事前に文章を作っておいて、予約投稿で毎朝8時に自動的にアップされるようにしてあります。それに対してここ「インプレッションズ」は書いたその場でアップさせてます。

どうりで解析データが変だったはずです。データを見て、「ジャズCDの個人ページBlog」を直接見に来る人は少なくて、検索エンジンでたまたま引っかかる人が多いのだな、と間違った結論に持っていってしまいがちです。無料のブログではないし、迷惑な話ですよね。ビジネスで利用しているわけではないにしても、解析結果を何らかの形で判断しているので、間違った結論を信じてしまうところでした。

アクセス解析といっても、何度も書いてますが、まず訪問者が誰かを特定することは無理なので、ご安心下さい。

Stranger Than Fiction/John Surman Quartet

1534
今日はジョン・サーマンのクァルテット編成でのアルバム。聴いていくと彼の多重録音ソロのアルバムも多いですけれど、こういう世界もけっこういいなあと思います。ジャズと言っても4ビートは出てこなくて、研ぎ澄まされた冷たい感触のあるアルバムですけれど、ここでのサウンドを決定しているのはジョン・テイラーのピアノかな、と思います。彼のピアノが、まさに「研ぎ澄まされた冷たい感触のある」なんですね。ただ、ここではただ大人しいだけではなくて、ドラムスのプッシュのある曲があったりと、意外に激しい部分も見え隠れしています。そういう意味では、静かな場面もあればスリリングな場面もある、ということになるのでしょうか。


Stranger Than Fiction/John Surman Quartet(Ss, Bs, Acl, Bcl)(ECM 1534) - Recorded November 1993. John Taylor(P), Chris Laurence(B), John Marshall(Ds) - 1. Canticle With Response 2. A Distant Spring 3. Tess 4. Promising Horizons 5. Across the Bridge 6. Moonshine Dancer 7. Running Sands 8. Triptych -Hidden Orchid -Synapsis -Paratactic Paths

8曲目が4人のインプロヴィゼーション、他の曲は全曲ジョン・サーマンの作曲。ミュージシャンは全員イギリス出身。インプロビゼーション的色彩は強いですが、透明な、緊張感のあるサウンド。ベースのアルコから静かに始まり、あたかも冷たいスペイシーなフリーのような1曲目、ベースのアルコからはじまって繊細なピアノやサックスが淡々と語っていく2曲目、ソプラノ・サックスのメロディが印象的で、盛り上がったり静かになったりする3曲目、もったりとしたテーマが繰り返されるのが心に残る4曲目、切ないメロディと浮遊感を抱えながらリズムはプッシュする5曲目、7拍子系のエキゾチックな香りもある6曲目、8分の6拍子で起伏のあるちょっと淡い7曲目、フリーでも、時に構築されたような世界が展開する14分台の8曲目。

Civil War Diaries/ビル・キャロザース

Billcivil
以前Sketchレーベルのオーナーだったフィリップ・ギルメッティが一時的に立ち上げた自主レーベルからの発売とのこと。ビル・キャロザースはやっぱりサウンドは綾織り系でありながらマーク・コープランドよりははっきりしているかな、という印象。でも、この2人のピアニストはやっぱり独特なものを持っていますね。ここでは本来歌いやすい明るいメロディの曲が多いのですが、リハーモナイズを徹底的にやっていて、不安定な感じを出したり、右手のメロディが明るいだけじゃなくていろいろな色を出したり、メカニカルになったりと変化に富んでいます。澤野工房で取り扱ってますが、発売枚数に限りがあるとのことで、興味がある人はお早めに。


Civil War Diaries/ビル・キャロザース(P)(澤野工房)
Civil War Diaries/Bill Carrothers(P)(Illusions ILL333001) - Recorded March 20, 2004. - 1. Tenting On The Old Campground 2. Weeping Sad And Lonely 3. The Yellow Rose Of Texas 4. 7th Cavalry March 5. Bonnie Blue Flag 6. Carry Me Back To Old Virginia 7. Kingdom Coming 8. All Quiet Along The Potomac 9. Dixie

アメリカの南北戦争の題材で、その時の歌を取り上げたものだそう。親しみのあるメロディに薄暮のオブラートをかけたようなサウンドは、光と影を垣間見せます。中心となるメロディははっきりしているのに、リハーモナイズで温度感の低い綾織り系のサウンドで聴かせる1曲目、重々しく静かな低音から親しみのあるメロディがもれ出してくる雰囲気の2曲目、ちょっとブルース的で、メロディが時々爆発する3曲目、楽しそうな右手と不協和音の左手が不穏な空気を醸し出す4曲目、比較的ゆったりと安定と不安定の間を行き来する5曲目、温かさが揺れながらもバラードで続く6曲目、ちょっとのたくったような陽性さもある7曲目、ホンワカと温かみのある小品のワルツの8曲目、研ぎ澄まされた静けさとメロディの対比で聴く9曲目。(06年7月28日発売)

2006/08/16

Vita Nova/Gavin Bryers

1533
Vita Nova/Gavin Bryers(ECM New Series 1533) - Released 1994. 1. Incipit Vita Nova/David James(Countertenor), String Trio 2. Glorious Hill/The Hilliard Ensemble 3. Four Elements/Large Chamber Ensemble 4. Sub Rosa/Gavin Bryars Ensemble

(02/07/27)ギャビン・ブライヤーズの4つの現代音楽作品をまとめてCD化したもので、それぞれ演奏者が違います。カウンターテノールの声と弦楽三重奏の演奏が深遠で印象的な1曲目、おなじみヒリヤード・アンサンブルがしっとりと、しかも深く聴かせてくれる2曲目。詞は2曲とも中世以前のもの。3曲目は28分台の大編成による演奏。4曲目は本人は参加していないものの、サブタイトルで「ビル・フリゼールに捧ぐ」とあります。

No Choice/マーク・コープランド、ビル・キャロザース

Nochoice
昔Sketchレーベルをやっていたオーナー、フィリップ・ギルメッティが、同レーベルを倒産させてしまって澤野工房がそのレーベルを買い取ったのはご存知の通りですが、その彼がまたMinimumというレーベルを立ち上げました。このレーベルはピアノがメインになっていくようですが、このアルバムがその第1弾。何とマーク・コープランドとビル・キャロザースという、温度感が違うながらも、似た個性を合わせて録音してしまいました。やっぱりと言うか何と言うか、この風変わりな個性のぶつかり合いを、主にジャズメン・オリジナルの曲集で聴けるなんて、けっこう幸せかも。でもそう思っても個性的すぎる感じもあるので、ある程度聴く人を選ぶと思いますが。


No Choice/マーク・コープランド(P)、ビル・キャロザース(P)(Minimum)(澤野工房)
No Choice/Marc Copland(P), Bill Carrothers(P)(Minimum 004B) - Recorded January 23 and 24, 2006. - 1. Lonely Woman 2. You And The Night And The Music 3. The Needle And The Damege Done 4. Dim Some 5. Take The A Train 6. Blue In Green[Chorale/Canon] 7. Blue In Green [Theme & Variations] 8. Masqualero 9. Bemsha Swing 10. Lonely Woman

2人の共作が4曲目の他はジャズメン・オリジナルやスタンダード。温度感が違えども、2人とも叙情的なピアニストであって、そのピアノ2台のデュオはヨーロッパ的な静かな、時に鋭い緊張感をはらんでいます。繊細で静か、かつ重い雰囲気の1曲目と雰囲気をちょっと変えた10曲目、弾む雰囲気ではあるけれどハーモニーに低音の不協和音が混ざってけっこう個性的な2曲目、ニール・ヤング作のポップスをしっとりと奏でていく3曲目、やや鋭さがあってエキゾチックながら攻めてくる4曲目、幻想的で自由な突き抜け方をしている「Aトレイン」の5曲目、叙情性があって綾織り系かつトンガリ系のバラードの6-7曲目、浮遊感のあるメロディが舞い飛ぶウェイン・ショーター作の8曲目、いかにもモンクらしい曲を奏でる小品の9曲目。(06年7月28日発売)

2006/08/15

なかなか進まないCriss Crossレーベル

Criss Crossレーベル、前に書いたとおり、取り寄せしていたお店のポイントサービスの見直しにより、制度が変わる前に未聴のアルバムを全部取り寄せてしまって、所有レベルではコンプリートになってしまっているのですが、未聴の70枚がなかなか先に進みません。

ひとつには4-5月に、ECMレーベルの手直しをまとめて連続1ヶ月以上かけてやったため、新譜その他のCDがだいぶ溜まってしまったのでそちらを先に手をつけたこと。また、以前はCriss Crossも毎月10枚ずつ購入して、その分毎月10枚ずつ聴いていくというペースが出来上がっていたのですが、いざ揃って手元においてみると、安心して聴かなくなってしまった、ということがあると思います。残りの枚数がちょっと多くて、精神的にプレッシャーにもなってますかねえ(笑)。

ただ、その他のレーベルの未聴アルバムも今は8枚まで減っていて、新譜の購入もだいぶ絞り込んでいるので、これからは必然的にCriss Crossレーベルを聴く時間が増えると思います。今までCDに使っていたお金をちょっと節約したいな、というのもありまして。まだいらなくなったものの処分は具体的には考えてないですけれど、そのうちにもう1回、と思っています。

Time Being/Peter Erskine

1532
今日はピーター・アースキンのアルバムですが、ウェザー・リポートなどのシーンで活躍していた彼のサウンドを期待すると肩透かしを食うほどに、ECMレーベルらしい透徹な感じのピアノ・トリオです。たぶん、同じメンバーで4枚出ていたと思います。どのアルバムも、似たようなイメージではあるのですが、このメンバーで4枚出せた、というのは、評判が良かったからか、マンフレート・アイヒャーに気に入られたからなのか。冷たさが漂ってくる耽美的なピアノ・トリオですけれど、こういうサウンド、けっこう聴いたら忘れられないのではないでしょうか。内容的にはジョン・テイラーとの双頭アルバムとして聴いた方がいい感じかも。


Time Being/Peter Erskine(Ds)(ECM 1532) - Recorded November 1993. Palle Danielsson(B), John Taylor(Ds) - 1. Terraces 2. For The Time Being 3. If Only I Had Known 4. Evansong 5. Page 172 6. Liten Visa Till Karin 7. Bulgaria 8. Ambleside 9. Phrase One 10. Palle's Headache 11. Pieds-en-L'air

同じメンバーでの2枚目。ピーター・アースキン作は3作(2-3、7曲目)で、ジョン・テイラー色も強い感じ。叙情的で歌い上げるような、4ビートを刻んではいませんが、空間を生かしたピアノ・トリオのサウンド。3者のフリー・インプロヴィゼーションなのに、その叙情性がよく出ている1曲目、逆にフリー的なアプローチが目立つタイトル曲にもかかる2曲目、静かに語りかける繊細なバラードの3曲目、不思議な浮遊感覚をまとった4曲目、冷たい感触のまま進んでいく5曲目、スタンダードなのか、温かいメロディのバラードの6曲目、リズミカルかつメロディアスな変拍子の7-8曲目、美しい硬質なピアノが印象に残るバラードの9曲目、サンバ的なノリなのだけれど温度感は低めな10曲目、珍しく温かいサウンドを感じてしまう11曲目。

2006/08/14

At The Deer Head Inn/Keith Jarrett/Gary Peakock/Paul Motian

1531
久しぶりにまたキース・ジャレットのアルバムで、しかも、珍しくドラムスがポール・モチアンが入ったスタンダーズ。サウンドはジャック・ディジョネット参加作とはガラリと変わってしまいますけれど、ゴキゲンなメロディが詰まっていて、しかもスタンダードやジャズメン・オリジナルばかりと、ストレス解消にはもってこい(今まで、内省的なECM作品が多かったので)のアルバムです。メロディアスではあるけれども、キース・ジャレットのメロディは自然発生的に聴こえ、バップイディオムはほとんど入っていないような気がします。それが彼の独自性のあるピアノなのだと思いますが。


At The Deer Head Inn/Keith Jarrett(P)/Gary Peakock(B)/Paul Motian(Ds)(ECM 1531) - Recorded September 16, 1992. - 1. Solar 2. Basin Street Blues 3. Chandra 4. You Don't Know What Love Is 5. You And The Night And The Music 6. Bye Bye Blackbird 7. It's Easy To Remember

オリジナルは今回はなし。今回のみドラムがジャック・ディジョネットではなくて、ポール・モチアン。音がドスドスという感じから、スネアのカチャカチャという感じにがらりと変わってしまいます。黄金のリズムセクションとしてあちこちで名演を残している2人だけに、選曲も良いので快演しています。ややアップテンポで、うなり声といっしょにメロディアスなピアノから次々と繰り出される1曲目、ややスローでスマートながらブルースの雰囲気はそれなりにある2曲目、ジャキ・バイアードさくのこれまたメロディアスな曲の3曲目、ちょっと抑制の効いた感じからマイナーで後半せまる4曲目、けっこう速いパッセージが繰り出されるスリリングな5曲目、他のアルバムでもおなじみの温かな曲の6曲目、しっとりとしたバラードを味わえる7曲目。

2006/08/13

Georg Friedrich Handel/Suites For Keyboard/Keith Jarrett

1530
Georg Friedrich Handel/Suites For Keyboard/Keith Jarrett(P)(ECM New Series 1530) - Recorded September 1993. - 1-4. Suite HWV452 G Minor 5-8. Suite HWV447 D Minor 9-12. Suites 2/No.7 HWV440 B-flat Major 13-16. Suites 1/No.8 HWV433 F Minor 17-20. Suites 1/No.2 HWV427 F Major 21-25. Suites 1/No.4 HWV429 E Minor 26-29. Suites 1/No.1 HWV426 A Major

邦題「ヘンデル:クラヴィーア組曲」。 ヘンデルは18世紀の、ドイツ出身で後半生はイギリスに帰化した作曲家。はっきりバロック作品とわかる曲は、私のようなクラシック初心者には入りやすく、耳に心地よく、安らぎを与えます。 アルバムは7つの組曲から成っていて、それぞれが4-5の小さいパートで1つの組曲が出来上がっています。特に短調の作品が好み。安定した曲の構成とメロディはバッハに通じるものがあると思います。

2006/08/12

CDの通販や店頭での購入

昨日、大手通販ではAmazon(2ヶ月近く入荷せず、キャンセルしました)やHMVでは入手困難になっているCDを、某店の店頭で発見、購入しました。意外に通販で入手困難盤でも、店頭で見つけることってあります。

通販を比べてみても、先日HMVにステファン・ミカスのJAPOレーベル(ECMの傍系レーベル)のCDを注文したのですが、注文6枚中4枚が1週間を待たずして入荷しています。発送はまだですが。これをAmazonで見てみると、マーケットプレイスでとんでもないプレミア価格のついたものが大半。やっぱり通販同士でも比較しながら購入していくのかいいのだな、と思いました。

最近はだいたいのものが通販で揃ってしまいますが、やっぱりそうなるとどんどんマニアックなものを手に取りたい、という風になってきてしまいますね。初心に戻って、あまりマニアックなものに手を出さないように、気をつけて、いる、と書きたいですが(笑)。

通販は、私は基本的には分割発送はしません。手元の在庫をあまり増やしたくないので揃うまで発送を待つのと、カードの支払いをその分遅らせるためでもあります。皆さんはどうでしょうか。

Lumpy Jazz/Jeff Berlin

Jefflumpy
ジェフ・バーリンの新譜ながら、当初彼のサイトでのネット販売だけだったのが、今年3月に大手通販でも出回りはじめ、すでに入手困難になっているアルバム。大手通販ではなかなか入荷しないので、某店の店頭にあったのを偶然発見、購入しました。前作にも増してベースが前面に出ていて、1、6曲目のようにアップライト・ベースと絡んで演奏している曲も数曲。トータルアルバムなんて知らないね、と思うぐらいベースが出しゃばっているというか、出まくっているというか。4ビートの曲も目立っているので、ジャジーといえばジャジーの場面も。とにかくこの人のベース、ハンパじゃありませんというのを見せつけてくれるアルバムです。


Lumpy Jazz/Jeff Berlin(B)(J.Jazz)(輸入盤) - Released 2006. Danny Gottlieb(Ds), Richard Drexler(P, Key, B), Toots Thielmans(Harmonica on 7), John Richardson(Additional Per) - 1. Brooklyn Uncompromised 2. My Happy Kids 3. Lien On Me 4. A Mensch Among Unmentionables 5. Almost Dawn 6. Have You Met Mischpucha 7. Toot's Suite 8. Everyone Gets Pld (If They Have The Time) 10. Intermezzo In A Major Opus 118 No.2

(06/08/12)ラストの曲の他はジェフ・バーリンの作曲。ベースが前面に出ている度合いはかなりのもので、曲によってジャズへの傾倒が見られます。リチャード・ドレクスターのアップライト・ベースとの組み合わせでメロディアスなフュージョンの1曲目、明るいアップテンポの4ビートになりながらベース・ソロもスゴい2曲目、やや静かで途中盛り上がる曲調に絡むベースの複雑なパターンの3曲目、浮遊感のあるハーモニーで8ビート的な4曲目、スローなテンポにベースのメロディがこれでもかと出る5曲目、アップライト・ベースとの4ビートで縦横無尽の6曲目、ハーモニカもちょっと参加する、同様の編成(ピアノは多重録音?)でバラードの7曲目、速いパッセージの4ビートでせまってくる8曲目、ブラームス作のクラシカルな9曲目。

Matinale/Krakatau

1529
Matinale/Krakatau(ECM 1529)(輸入盤) - Recorded November 1993. Raoul Bjorkenheim(G, B Recorder, Gong), Jone Takamaki(Ts, As, Ss, Bs, Krakaphone, Reed Fl, Wooden Fl, Bell), Uffe Krokfors(B, Per), Ippe Katka(Ds, Gongs, Per) - 1. Matinale 2. Unseen Sea Scene 3. Jai-Ping 4. Rural 5. For Bernard Moore 6. Sarajevo 7. Suhka 8. Raging Thrist

(99/04/19)ギターがディストローションの効いたロックっぽいフレーズ(ちょっとアウトしているような感じ)で、そこに絡むサックス が印象的です。むしろヨーロピアン・ジャズ・ロックが好きな人が喜びそうなサウンド。ロック的なテイストでゆったりとエフェクターの効いたギターとサックスが叫んでいく1曲目。2-3曲目は4人のフリー・インプロヴィゼーションで、2曲目はスペイシーな世界、3曲目はエスニックな雰囲気。ロングトーンのサックスとベースのフレーズによる4曲目、スピーディなベースの上をギターとサックスが漂っていくような5曲目、静かな部分がメインで、かつドラマチックに展開していくフリーを基調にした12分台の6曲目、スペイシーかつ牧歌的な7曲目、リズミックなロックノリでパワーのある8曲目。

2006/08/11

A Biography Of the Rev. Absalom Dawe/John Surman

1528
ジョン・サーマンの、このレーベルでは5枚目のソロ・アルバムではなかったかと思います。やっぱりソロがいい、という人もいれば、ソロはどれも似たようなものだ、という人もいますが、確かにバップイディオムではなくて、哀愁漂うメロディで勝負している人なので、私もどちらに加担すれば良いのか迷ってしまう部分ではありますね。ただ、ECMらしいといえば、彼のソロ作品はECMらしく、こういう世界がある種の夢見心地にさせてくれるのだろうなあ、とも思います。楽器の選択も、管楽器はアルト・クラリネット、バス・クラリネット、ソプラノ・サックス、バリトン・サックスと、ちょっと異色な楽器の組み合わせなので、ミステリアスな感じが増幅されます。


A Biography Of the Rev. Absalom Dawe/John Surman(Acl, Bcl, Ss, Bs, Key)(ECM 1528) - Recorded October 1994. 1. First Flight 2. Countless Journeys 3. A Monastic Calling 4. Druid's Circle 5. 'Twas But Piety 6. Three Aspects 7. The Long Narrow Road 8. Wayfarer 9. The Far Corners 10. An Image

邦題「バイオグラフィー」。全曲ジョン・サーマン作曲で、多重録音ソロの作品。タイトルの訳は「アブサロム・ドウイ師の生涯」で、つまりトータルアルバムですが、その内容は曲のタイトルから想像がつくのみかも。クラリネット(アルト?)のソロでじっくりと聴かせる1曲目、憂いを帯びてフワフワと浮いているようなサウンドの2曲目、哀愁の漂うメロディが淡々と出ていく3曲目、変拍子中心のアンサンブルをバックにマイナー系のメロディの4曲目、訥々と憂愁のメロディがでてくる5曲目、ゆったりとした木管系のアンサンブルと、空間系のソロの6曲目、バス・クラリネットのソロの7曲目、キーボードをバックに、ひたすら哀愁のバス・クラリネットが歌う8曲目、幽玄なメロディが哀しみをさそう9曲目、ミステリアスなアンサンブルの10曲目。

Love Sublime/Brad Mehldau and Renee Fleming

Bradrenee
ブラッド・メルドーのヴォーカリストとのデュオ作、と言うよりは、クラシックの声楽家とのデュオというような雰囲気の曲であって、オペラを聴いているようなサウンド。ピアノもジャズ色は全然なくて、インプロヴィゼーションかもしれないけれども、やはりクラシックや特に現代音楽に足を踏み込んでいるようなピアノではありますね。ECM New Seriesの声楽曲あたりをよく聴いている人ならばすんなりと入っていけそうですが、通常のジャズファンがこの世界に足を踏み入れるのにはちょっと抵抗があるかもしれません。メロディもあまり親しみやすいものではないので、やはり現代音楽の分類にするのが一番良いのでしょうか。


Love Sublime/Brad Mehldau(P) and Renee Fleming(Vo)(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded January 10 and 11, 2006. - Songs From The Book Of Hours: Love Poems To God: 1. Your First Word Was Light 2. The Hour Is Striking So Close Above Me 3. I Love The Dark Hours Of My Being 4. I Love You, Gentlrst Of Ways 5. No One Lives His Life 6. His Caring Is A Nightmare To Us 7. Extinguish My Eyes, I'll Go On Seeing You Songs From The Blue Estuaries: 8. Tears In Sleep 9. Memory 10. A Tale 11. Love Sublime

(06/08/09)詩人の詩にメロディをつけながら歌い、そこをブラッド・メルドーが伴奏をしていくというもの。クラシック(オペラ?)や現代音楽的な歌唱であり、伴奏もクラシック的なアプローチが目立つので、通常のジャズファンが聴くにはどうかなと思える部分があります。1-7曲まではRainer Maria Rilkeの詩、8-10曲目がLousie Boganの詩。11曲目のタイトル曲はメルドーの奥さんのフルーリーンの作詞になっています。ひたすら抽象的な伴奏に徹していて内側にこもっていくようなサウンドとオペラ風のヴォーカルとの取り合わせ。左右バラバラとアルペジオ的な彼特有の弾き方も時々。不協和音も交えたほの暗い綾織り系のピアノは彼ならではかも。11曲目のみはしっとりとした短調のバラードといった感じで例のアルペジオが。

2006/08/10

The Fall Of Us All/Steve Tibbetts

1527
The Fall Of Us All/Steve Tibbetts(G, Per, Discs)(ECM 1527)(輸入盤) - Released 1994. Marc Anderson(Congas, Steel Ds, Per), Marcus Wise(Tabla), Jim Anton(B), Eric Anderson(B), Claudia Schmidt(Voice), Rhea Valentine(Voice), Mike Olson(Synth) - 1. Dzogchen Punks 2. Full Moon Dogs 3. Nyemma 4. Formless 5. Roam And Spy 6. Hellbound Train 7. All For Nothing 8. Fade Away 9. Drinking Lesson 10. Burnt Offering 11. Travel Alone

(03/09/27)5、10曲目が共作の他はスティーヴ・チベッツのオリジナル。1曲目ではパーカッションが爆発していて、ギターもエレキでギュイーンというフレーズでパワーがあふれます。やや落ち着きつきつつもエキゾチックな香りはプンプンと漂って盛り上がっていく2曲目、パワフルなパーカッションの上をヴォイスが漂いギターが飛び回る3曲目、ここではじめて静かなサウンドになる4曲目、ゆったりと進みつつギターソロではロックフレーズなおかつ浮遊の5曲目、パーカッションが真正面にあるロックという感じの6曲目、アコースティック・ギターの風も吹いてくる7曲目、その風がさらに変化しながら進む8曲目、ギターだけで静かな雰囲気の9曲目、ドラマチックな構成でせまってくる10曲目、やはりエキゾチックな締めくくりの11曲目。

フィーリン・グッド/ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード

Randyjoe
邦題だとジョー・サンプルが先ですが、原題ではランディ・クロフォードが主役のようです。セールスを気にしてのことでしょう。便宜上ジャズのカテゴリーにしてみましたけれど、サウンドからいけばジャズもあるけれども基本はフュージョンやポップスかな、と思います。日頃ムズカシめのジャズを聴くことも多くても、基本的に好きなのはこういう売れセン狙いの心地よい音楽です。いろいろな方面の曲を集めているけれども、アレンジも音も良くて聴きやすい。やっぱりヴォーカルが主役なんですね。ピアノも良いけれど、露出度からすれば今ひとつ。サンプルが全曲のアレンジをしているのですけれどもね。やっぱりトータルサウンドで聴かせます。


フィーリン・グッド/ジョー・サンプル(P)&ランディ・クロフォード(Vo)(Videoarts)
Feeling Good/Randy Crawford(Vo) & Joe Sample(P)(Videoarts) - Released 2006. Steve Gadd(Ds), Christian McBride(B), Dean Parks(G), Ray Parker, Jr.(G), Anthony Wilson(G), Luis Quintero(Per) - 1. Feeling Good 2. End Of The Line 3. But Beautiful 4. Rio De Janeiro Blue 5. Lovetown 6. See Line Woman 7. Tell Me More And Then Some 8. Everybody's Talking 9. When I Need You 10. Save Your Love For Me 11. Last Night At Danceland 12. All Night Long 13. The Late, Late Show 14. Mr. Ugly

ミュージカル、スタンダードなどけっこう古い曲もありますが、ポップスやロック、シンガーソングライターの曲もあって、古さを感じさせないアレンジ。メンバーもスゴいし、このメンバー(特にベースとドラムス)だからこそのノリもあります。8ビート、16ビート系のリズムもあって、プロデューサーがトミー・リピューマとジョー・サンプルで、録音はアル・シュミットだしと売れセンでゴキゲン。ヴォーカルはもちろん、サンプル節がところどころに入っています。3曲目はジャジーなバラードで、こういう落ち着いた世界もなかなか。マイナーのブルース的なビリー・ホリデイ作の7曲目も渋い。10曲目は’30-40年代の古い曲です。13曲目は唯一の4ビートのジャズの曲。まさにアメリカの音楽の一部を切り取ってセンス良く聴かせたアルバム。(06年7月19日発売)

2006/08/09

Acoustic Quartet/Louis Sclavis/Dominique Pifarely

1526
ECMで個人的に影響を受けたアルバムっていくつかあって、ECM流のフリー・インプロヴィゼーションもしくはそれに近い形での強烈な印象は「フラグメンツ/ポール・ブレイ」や「ザ・ポール・ブレイ・クァルテット」だったのですが、いわゆる書き譜とインプロヴィゼーションの複合で現代音楽に近いジャズという衝撃を受けたのが、今日の「アコースティック・クァルテット/ルイ・スクラヴィス/ドミニク・ピファレリ」なんですね。もちろん以前に出た「ルージュ/ルイ・スクラヴィス」もそうだったですけれど。フランスでのハードなジャズはその後もSketchレーベルやOWL、Label Bleuなどで聴くこともありますが、このルイ・スクラヴィスたちの演奏、聴く人を選びますが、ただ事ではないと思いました。


Acoustic Quartet/Louis Sclavis(Cl, Bcl)/Dominique Pifarely(Vln)(ECM 1526) - Recorded September 1993. Marc Ducret(G), Bruno Chevillon(B) - 1. Sencible 2. Bafouee 3. Abrupto 4. Elke 5. Hop! 6. Seconde 7. Beata 8. Rhinoceros

Louis Sclavis作が8曲中4曲、Dominique Pifarely作が3曲。フランス出身のクァルテット。楽器編成も特殊で、構築された部分も多く、室内楽や現代音楽の要素もある、独自なジャズ。12音階的複雑なメロディーが斬新で、緩急がある1曲目、唯一他者による作曲の、ゆったりとした背景にソロが浮かび上がる、またサウンドがクラシック的に変わっていくドラマチックで情景的な2曲目、浮遊感を伴いながら、途中からやや激しく自由になっていく3曲目、薄暮にゆっくりと浮かび上がるバラードの4曲目、 変拍子系で勢いがあるも揺らぎながら進んでいく5曲目、エキゾチックな速いパッセージが続くスリリングな12分台の6曲目、ミステリアスなメロディの配列の小品の7曲目、現代音楽のような雰囲気を醸し出している独特な8曲目。

2006/08/08

Officium/Jan Garbarek/The Hilliard Ensemble

1525
Officium/Jan Garbarek(Ss, Ts)/The Hilliard Ensemble(Vo)(ECM New Series 1525) - Recorded September 1993. - 1. Parce Mihi Domine 2. Primo Tempore 3. Sanctus 4. Regnanteem Sempiterna 5. O Salutaris Hostia 6. Procedentem Sponsum 7. Phlcherrima Rosa 8. Parce Mihi Domine 9. Beata Viscera 10. De Spineto Nata Rosa 11. Credo 12. Ave Maris Stella 13. Virgo Flagellatur 14. Oratio Ieremiae 15. Parce Mihi Domine

聖歌とサックスの即興が組み合わさった、不思議ながらも聴いていて落ち着く音楽。いわゆるクラシックの分野の古楽である聖歌、それもかなり古くて作曲者不詳のものもあり、13-16世紀(チェコのものがやや多い)を中心とした題材で、グレゴリオ聖歌からも取り上げられています。ゆったりと美しいハーモニーで歌われる聖歌に絡むように、あるいは寄り添うように漂っているサックスがまた、透明感を持って美しく響いてきます。

House On Hill/Brad Mehldau Trio

Bradhouse
ブラッド・メルドーの作品ですが、不思議な位置付け。’02年の録音のアウトテイク集に’05年にドラマーがジェフ・バラードに交代する前日の録音が2曲。しかもオリジナルのみ。ジェフ・バラードの参加作品「Day Is Done」がけっこう良かっただけに、比較されても止むを得ないかな。なじみが薄いメロディが並んでいて、アルペジオや変拍子などの曲もあって、イメージ的には似たサウンドが続いていきます。個人的にはこういうパターンは個性的で好きな方ではあるけれど、一般受けしづらいんじゃないのかな、と思います。メルドーのファンを自認する人ならば追いかけるべきと思いますが、通常のジャズファンだと難解で、テクニック的な部分はともかくとして、インパクトのある部分がズレているか、あるいはない可能性は否定できないですね。これまた難しい位置付けです。


House On Hill/Brad Mehldau(P) Trio(Nonesuch)(輸入盤) - Recorded October 8 and 9, 2002 and March 12, 2005. Larry Grenadier(B), Jorge Rossy(Ds) - 1. August Ending 2. House On Hill 3. Bealtine 4. Boomer 5. Backyard 6. Fear And Trembling 7. Embers 8. Happy Tune 9. Waiting For Eden

(06/08/07)全曲Brad Mehldauの作曲。1、6曲目はDay Is Doneの前日の、他の曲はAnything Goesと同日の録音。相変わらずミステリアスなサウンドです。迷彩色的なアルペジオに包まれながら進んでフレーズが盛り上がる1曲目、パステルカラーのサウンドに身をまかせながら不思議なビートで進むタイトル曲の2曲目、8分の6拍子で白っぽい精神性を持っている3曲目、変拍子と淡々としたアルペジオでビート感も途中ある4曲目、哀愁のメロディとアルペジオは相変わらずの淡色系の5曲目、神経を指先に集中させているようなフレーズが続く6曲目、8分の6拍子でやはり淡彩色のメロディが盛り上がっていく7曲目、明るいながら8分の7拍子で進行していく8曲目、饒舌なピアノのメロディがこれでもかとせまり来る9曲目。

(注)’06年7月12日に国内盤が発売されていますが、5曲目に「ウェイト」という曲がボーナストラックとして収録されています。(全10曲)

2006/08/07

週に4回も飲む機会があった

いつもならば飲みに出る機会というのは、月に1-2回ぐらいしかなく、私は自発的に飲みに行く習慣はないのですが、先週から昨日にかけて、4回も飲む機会がありました。

31日(月)親戚の葬式の告別式(私が車を運転しなかったため。適量。)
1日(火)奥さんの実家(近所)方面での町内会の出店のビール(ちょっと飲みすぎでした。)
4日(金)知り合いと居酒屋で飲み。(やや多めですが、適量をちょっと超えたぐらい。)
6日(日)子供の町内野球のバーベキュー(完全に飲みすぎ。)

特に6日は、午前中からビールを飲んでいたうえに、お昼頃焼酎を飲もうとしたら大きいコップに大量に焼酎を足されてしまったため、それを飲んでそのままダウン、1-2時間寝てしまいました。こういう場では手分けしていろいろ仕事を手伝ったりしなければならなかったのにと、反省しています。駅に着いたら、帰りのバスは家族と別れて先に18時前に帰ってきたのですが、ウトウトと居眠りしてバスの停留所を1つ乗り越し、家でまた3時間ぐらい昼寝でダウン。そのまままた寝る、というパターンで、飲みすぎもいいとこ。奥さんからは小言を言われるし、ついてないなあ、と思います。

そういうわけで、「ジャズCDの個人ページBlog」の毎日更新が昨夜仕込みを出来ずに、ストップしてしまいました。ちょっと残念だし、これからは飲み過ぎないようにと、反省しています。

Exile/Sidsel Endresen

1524
今日は数少ないECMのヴォーカル・アルバム。とは言いつつも、変則的な編成で、ピアノ・トリオをバックに歌うジャズからすると、はるか遠い地平の彼方にあるような、独特な、スペイシーなサウンドなのが、ECMらしいかも。おそらくヨーロッパではこういうサウンドの需要は少なくないのでしょうけれど、日本では、やっぱり好きな人向けなのかな、とも思います。以前のこの時期のポリドール時代は、こういうアルバムを含め、かなりの割合が国内盤化されていたのも、今となっては不思議なことだと思います。最近また国内盤発売比率が高まっていますが、たぶん有名なミュージシャンが最近はかたまっているからではないか、と予想させます。


Exile/Sidsel Endresen(Voice)(ECM 1524) - Recorded August 1993. Django Bates(P, Ts), Nils Petter Molvaer(Tp), Jon Christensen(Ds, Per), Jens Bugge Wesseltoft(Key), David Daring(Cello) - 1. Here The Moon 2. Quest 3. Stages 1,2,3 4. Hunger 5. Theme 1 6. Waiting Train 7. The Dreaming 8. Dust 9. Variation 3 10. Theme2 11. Exile

ジゼル・アンドレセンは詩人でもありますが、北欧の香りが漂ってきてしまう ヴォイス。彼女の詞の曲が多く、作曲は彼女やメンバー、そしてヨン・バルケなど。チェロがちょっとスパイスが効いている、スペイシーな部分を多く感じるサウンド。曲によって全員が参加しているわけではないです。小品の1曲目から雰囲気はそちら方面で、2曲目も似たサウンドカラー。ジャンゴ・ベイツとのデュオの、不思議な浮遊感覚のある3曲目、インストルメンタルが長く、静かでドラマチックな感触の4曲目、ヴォイスとチェロのインプロヴィゼーションの小品の5、10曲目、エレクトリックな感覚のある6曲目、哀愁感覚の強い7曲目、ミステリアスなエキゾチックさのある8曲目、インストルメンタルの9曲目、やはり静かな北欧の、タイトル曲の11曲目。

2006/08/06

Federico Mompou: Musica Callada/Herbert Henck

1523
Federico Mompou: Musica Callada/Herbert Henck(P)(ECM New Series 1523)(輸入盤) - Recorded August 1993. - Musica Callada: 1-9. Book 1 10-16. Book 2 17-21. Book 3 22-28. Book 4

(04/03/25)Federico Mompouは20世紀スペインの作曲家。邦題にすると「沈黙の音楽」ということになるのでしょうか。’59-67年にかけて作曲された28曲の小品集。現代的というよりも、全体的に音数が少なく、どこか懐かしさのある空間的なメロディの曲が多いです。ただし音符使いは音が少ないながらも複雑な感じ。まさに繊細な音、音、音。感覚的とも言えるメロディが逆に強く心に訴えかけてきます。淡色系の色合い。

2006/08/05

60万アクセス

最近忙しくてバタバタしていたのですが、さっき気が付いたらホームページ「ジャズCDの個人ページ」が60万アクセスを超えていました。 超えたのは昨夜なのか今日に入ってからなのか分かりませんが。

このところ訪問者への私のブログへの移行が顕著になっていて、また学生の夏休みということもあって、はっきり言ってトップページへの訪問者数は減少しています。 それに検索エンジン経由の人が多かったり、お目当てのミュージシャンやレーベルに直接リンクされている方も少なくないようですし。

ページビュー(ホームページとブログを全部合わせてだいたい1,500から2,500/日)と違ってあまりあてにはなりませんが、いちおう記念ですので、書き残しておきます。何万アクセスまで続けられるかねえ、と、遠い目(笑)。

The Call/Charles Lloyd

1522
今日はチャールス・ロイドのこのレーベル3作目です。かなり自由なフォーマットの中をフワフワと舞うようにサックスを吹き、時にその音色で鋭いフレーズを吹いたりしていて、不思議な魅力があるミュージシャンです。オーソドックスなジャズではなくて、いわゆる4ビートがない(ビートが目立たない)、自由なペースに聴こえる曲が多いため、好き嫌いは分かれるだろうなあ、と思いつつ。このあたりのアルバムだとブラインドもしやすいのではないのでしょうか。個人的には、後期ジョン・コルトレーンの静かなバラードのスピリチュアルな感じと、実際にはあまり近くないのでしょうけれど、印象的にオーバーラップする部分があります。


The Call/Charles Lloyd(Ts)(ECM 1522) - Recorded July 1993. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Billy Hart(Ds) - 1. Nocturne 2. Song 3. Dwija 4. Glimpse 5. Imke 6. Amarma 7. Figure In Blue, Memories Of Duke 8. The Blessing 9. Brother On The Rooftop

全曲チャールス・ロイドの作曲。ドラムスがビリー・ハートになったせいか、より自由で内省的なサウンドになっています。その静かでフレキシブルなバラード調の曲のサウンドの雰囲気がなかなかの1曲目、ピアノで語りかけるようにはじまり、徐々に温度感低く盛り上がっていく12分台の2曲目、しっとりとしたサックスが淡々とスピリチュアルに語る3曲目、自由度が高いながらもややテンポが全曲よりも速く、ノリも良くなっている4曲目、さらに元気に飛ばす5曲目、フワフワと、しかも明快にサックスが舞い飛ぶ透明度のある6曲目、哀愁度としっとり感が高めで色調が蒼い感じがする7曲目、テンポがあるかないかギリギリの感じの静かな場面の多いバラードの8曲目、ドラムスとのデュオで明るいサックスと小刻みなドラムスの9曲目。

サマー・セレクション/国府弘子

Hirokosummer
国府弘子、たぶん売れているのでしょう。これで4枚目のベスト集です。面識はないのですが高校のときの先輩にあたる方でもあるので、応援しています。最近こういうアルバムを出しすぎじゃないかとちょっと気になるのですが、メジャーでやっていくことはそれなりに大変なのでしょう。何より、ベスト集ながら夏の雰囲気が出ていて、通して聴くのにちょうどいいし、ドライブ向けかもと思います。オリジナル・アルバムでは未発表だった曲が2曲ありますが、この曲が入っていたオムニバス盤(?)はノーチェックでした。まあ、この人のアルバムはあえてここで書かなくても黙ってても売れていくのでしょうけれど。


サマー・セレクション/国府弘子(P)(JVC)
Summer Selection/Hiroko Kokubu(P)(JVC) - Released 2006. - (6曲目のパーソネル) Yoichi Yahiro(B), Masayuki Muraishi(Ds), Toshiaki Otsubo(Key), (13曲目のパーソネル) Yoichi Yahiro(B), Tappy Iwase(Ds) Saori Sendou(Per), Toshiaki Otsubo(Key) - 1. Samba Do Camarao 2. Weekend 3. Piazza In The Rain 4. It's Cool 5. Seaside Street 6. Plein Sleil 6. Monet 7. Carambala 8. Key Largo 9. Catalina Islamnd 10. Summertime 11. Success Moon Dance 12. The Station I Passed In Two Seconds

国府弘子4枚目のベストアルバムで、シーズンズ・ベストとしては2枚目。ファンクやバラードの曲があるにしても、ラテンやボッサの曲が目立っています。あそして、オリジナル・アルバムに未収録の曲が6、13曲目に2曲入っています。これは他のオムニバス・アルバムに入っていたものだろうと思われます。さすがに夏らしく涼しさを感じさせる曲もあれば、ホットに攻めてくる曲もあって、BGM的にもなかなかなので、自動車の中で聴くと良いかもしれません。6曲目は「Nino Rota 1999」からの出典で、ニーノ・ロータの曲を最初は静かに、途中からフュージョン的、そしてラテン的に哀愁も交えて攻めています。13曲目は「Heart Cocktail Again」から。落ち着いたメロディが奏でられていて、夏としてはちょっと涼しいサウンドです。(06年7月26日発売)

2006/08/04

12 Hommages A Paul Sacher Pour Violoncelle/Patrick Demenga/Thomas Demenga

1520
12 Hommages A Paul Sacher Pour Violoncelle/Patrick Demenga(Cello)/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1520/21)(輸入盤) - Recorded June 1993. Barbara Lichter(Cello), Anna Loudos(Cello), Beat Feigenwinter(Cello), Michael Keller(Cello), Francoise Schiltknecht(Cello), Pierpaolo Toso(Cello), Jurg Wyttenbach(Cond) - Alberto Cinastera: Punena No.2 Op.45: 1. Hawaii 2. Wayno Karnavalito Wolfgang Fortner: Zum Spielen Fur Den 70. Geburtstag Thema Und Variationen Fur Violoncello Solo Hans Werner Henze: 4. Capriccio Conrad Beck: Fur Paul Sacher Drei Epigramme Fur Violoncello Solo: 5. 1. Moderato 6. 2. Tranquillo 7. 3. Vivo Henri Dutilleux: 3 Strophes Sur Le Nom De Sacher: 8. 1. Un Poco Indeciso 9. 2. Andante Sostenuto 10. 3. Vivace Witold Lutoslawski: 11. Sacher-Variationen Licuano Berio: 12. Les Mots Sont Alles Cristobal Halffter: 13. Variationen Uber Das Thema eSACHERe Benjamin Britten: 14. Tema <> Klaus Huber: 15. Transpositio Ad Infinitum Fur Ein Virtuoses Solocello Heinz Holliger: 16. Chaconne Fur Violoncello Solo Pierre Boulez: 7. Messagesquisse Pour 7 Violoncelles

(04/02/14)指揮者であるPaul Sacherが70歳の誕生日を迎えるにあたって、12人の現代音楽家がチェロの曲を提供して彼をたたえたとの事です。作曲家の中には私でさえ知っている名前も。ほとんどの曲がチェロのソロだと思われますが、最後の曲のみ7人のチェロ奏者での演奏。やはり、どの曲も現代音楽らしく素直でないやや難解な旋律を持ちます。色彩的には皆寒色系ですが、作曲者による個性の違いもやや感じられます。

Kobe Yee!!/藤井郷子オーケストラ神戸

Satokokobe
6月21日同時4枚発売の藤井郷子ビッグバンド作品紹介4日目。曲目としては重なっていたり、過去の再演曲もありますが、そのメンバーによってアレンジやサウンドか変わっているので、新鮮味は大きいです。しかも、今回発売された4枚共に、サウンドの傾向が違うので、けっこう面白かったです。神戸のバンドは名古屋よりは拡散している部分もあってもフリー的にもアンサンブル的にも面白いような気がします。ただ、最先端という部分をヒリヒリと肌で感じたのはニューヨークのものだったかな、と思います。いずれにしてもフリー色が強いので、聴く人を選ぶとは思いますが、ハマるとやっぱり4枚聴いてみたくなる作品です。


Kobe Yee!!/藤井郷子(P、Cond)オーケストラ神戸(Crab Apple Records)
Kobe Yee!!/Satoko Fujii(P, Cond) Orchestra Kobe(Crab Apple Records) - Recorded March 1, 2006. 田村夏樹(Tp、Cond)、船戸穣(Tp)、房原忠弘(Tp)、平岡新(Tp)、谷口知巳(Tp)、冨岡毅志(Tp)、岩田江(As)、水谷康久(As)、荒崎英一郎(Ts)、武井務(Ts)、登敬三(Bs)、吉野竜城(Tuba)、船戸博史(B)、井崎能和(Ds) - 1. Fire 2. Tobifudo 3. The Future Of The Past 4. Kobe Yee!! 5. Shikaku 6. Sola

神戸のオーケストラはチューバ入りでベースはアコースティック。ピアノも時々あり。藤井郷子作が4曲(1、3-4、6曲目)、田村夏樹作が2曲(2、5曲目)。出だしのドラムスに、たゆたうようなサウンドが流れて行き、時々ホーンのソロがある1曲目、ピアノでフリーにはじまっってから、ペースが速まったファンクになったり、シャッフル的な4ビートになったりゆったりしたりと変幻自在な2曲目、混沌と整合の狭間を行くゆったりしたハーモニーの、7拍子系の進行もある3曲目、何となくキューバを思い出させるリズムが懐かしく、徐々に変化していく4曲目、森の中を行き交う生き物達のような音空間の後にリズムのはっきりしたアンサンブルやフリーが来る5曲目、フリー、現代音楽のようで哀愁ポップスの感じもある17分台の6曲目。(06年6月21日発売)

2006/08/03

Maru/藤井郷子オーケストラ名古屋

Satokomaru
4枚同時発売の藤井郷子ビッグバンド3枚目。ここでは名古屋でのメンバーでの演奏で、エレキギター、エレキベース、チューバなどが入っているのがサウンドの特徴になっています。ファンク・ロック色の強い曲が多く、ノリがけっこう強力。もちろん持ち前のフリーに片足を突っ込んだようなサウンドも健在です。ただ、ここでは再演曲が多く、このライヴのためのプロジェクトというよりは、いつものライヴの延長線上にあって、それを録音で切り取って定着したのかな、という気もします。今日まで3枚聴いてきて、どれもサウンドカラーが違っているので、やっぱりこれが藤井郷子マジックと言えるのかな、と思います。


Maru/藤井郷子オーケストラ名古屋(Bakamo Records)
Maru/Satoko Fujii(Cond) Orchestra Nagoya(Bakamo Records) - Recorded March 7, 2006. Shingo Takeda(As), Akihiko Yoshimaru(As) Yoshiyuki Hirao(Ts), Yoshihiko Hanawa(Ts), Daion Kobayashi(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Tsutomu Watanabe(Tp), Takahiro Tsujita(Tp), Misaki Ishiwata(Tp), Tomoyuki Mihara(Tb), Toshinori Terukina (Tb, Euphonium), Tatsuki Yoshino(Tuba), Yasuhiro Usui(G), Shigeru Suzuki(B), Hisamine Kondo(Ds) - 1. Slip-on 2. Pakonya 3. Maru 4. Yattoko Mittoko 5. Bennie's Waltz 6. Sakuradori Sen

名古屋のビッグバンドで、ベースはエレキ、ギターやチューバも加わります。藤井郷子作は3曲(2、5-6曲目)、田村夏樹作が2曲(3-4曲目)。8ビートのファンクなリズムに乗せて、ノリノリで展開する珍しいパターンで、ホーンだけのフリーの部分もある1曲目、ミステリアスなベースのソロではじまり、ややゆったりとしたテーマが続く、沖縄的な旋律が印象に残る再演曲の2曲目、ロックビートの曲でギターが割と前面に出ていて、彼らの曲にしてはけっこうメロディアスな感じもあるタイトル曲の3曲目、やはり和とファンクの調和の再演曲ですが、ここではファンク色が強い4曲目、他のアルバムでも演奏してますが比較的オーソドックスなメロディの5曲目、静かなフリーだったりアンサンブルになったりと変化する16分台の6曲目。(06年6月21日発売)

Dark Wood/David Darling

1519
今日のアルバムもジャズのカテゴリーに入れるのを非常に迷いました。何たってチェロのソロのアルバムで、いわゆるジャズっぽさがないのですから。もちろんフレーズにはインプロヴィゼーションの部分って入っているのでしょうけれど、どちらかと言うと映画のサウンドトラックを聴いている雰囲気でした。トータル・アルバムになっていて、4つの組曲で構成されています。こういう音楽こそ、ECMでなければ作れない音楽ですね。クラシックとジャズのボーダーレスなレーベルだし、それこそボーダーレスな作品群ってあるわけで、両者の真ん中あたりに位置する、と考えていいのでしょうね。


Dark Wood/David Darling(Cello)(ECM 1519) - Recorded July 1993. - 1. Darkwood 4 Dawn 2. In Motion 3. Journey 4. Darkwood 5 Light 5. Earth 6. Passage 7. Darkwood 6 Beginning 8. Up Side Down 9. Medieval Dance 10. Darkwood 7 The Picture 11. Returning 12. New Morning

チェロのソロアルバムで、全曲デヴィッド・ダーリングの作曲。ダーク・ウッドの1-3は、前作「チェロ」に入っていました。その延長線なので4-7なのでしょう。 それぞれ3-4曲ずつ組曲になっています。それぞれの曲自体も「夜明け」「動き」「旅」「明り」「大地」「小径」「始まり」「さかさまに」「探して」「中世の踊り」「絵画」「帰り」「新しい朝」とドラマチックなタイトルで、サウンド。ヨーロッパの黒く深い森のイメージが、映画音楽のようなチェロの録音(多重録音もあるようですが)から出てきます。ECMでのミキシングやエコー処理で、森の空間がうまく表現されている感じ。当然ながらジャズ度はなく、幽玄なサウンド世界が立ちはだかり、あるいはそこに存在していて、抑えがたい寂寥感が、私達をヨーロッパの森へ連れていってくれます。

ブログのお休みをいただくかも

今まで毎日更新してきた「ジャズCDの個人ページBlog」ですが、仕事が忙しかったり、プライベートでいろいろ重なったりしたため、書きためておいたストックがなくなってしまいました。夏休みのシーズンということもあり、もしかしたら毎日更新のペースを崩して、お休みをいただくかもしれません。

本当なら毎日更新をしても追いつくのに時間がかかるのですが、やっぱり仕事優先なので、なるべく更新はしますけれど、更新されない日もあるかもしれないということで、ご了承下さい。すいません。

2006/08/02

Pendulum/Eberhard Weber

1518
今日はベースのソロアルバム。アコースティックベースの人だけれども、5弦ベースで、しかもエフェクターをかけています。そして多重録音なので、普通のベースのソロアルバムとして聴くよりは、トータル的なアルバムとしてもちゃんと聴けます。ただ、ジャズ的な興奮度、というかサウンドとはだいぶ違った方向性なので、その点どうかな、とも思いますけれども。ECMファンにとっては面白そうなアルバム、として定義をして良いのかどうか。ECMには多いソロアルバムの中でもメロディ的にはひきつけられることも多く、そういう意味では印象的なアルバムではありましたが。


Pendulum/Eberhard Weber(B)(ECM 1518) - Recorded Spring 1993. - 1. Bird Out Of Cage 2. Notes After An Evening 3. Delirium 4. Children's Song No.1 5. Street Scenes 6. Silent For A While 7. Pendulum 8. Unfinished Self-Portrait 9. Closing Scene

全曲エバーハルト・ウェーバーの作曲。ベースの多重録音によるソロで、エフェクターを使用して面白い効果を生み出します。他の楽器は使用していないとのこと。バランス的に違和感がないのが彼らしい。やや哀愁系のメロディがやや重心低くせまってくる1曲目、明るめのポップスのようなサウンドを持つ2曲目、ややスピーディーなメロディながら哀しみを背負ったような3曲目、タイトルどおりちょっと優しげでおっとりとした4曲目、16ビート的アップテンポでギターとのデュオのような効果をもたらしている5曲目、牧歌的でフレットのないベースのメロディの良さがある6曲目、印象に残るメロディとジャズフィーリングも少しあるタイトル曲の7曲目、短調で少しどっしりとした感じの8曲目、ゆったりと温かいメロディに包まれた9曲目。

ライブ!!/藤井郷子オーケストラ東京

Satokolive
6月の藤井郷子4枚同時発売の2枚目。この東京ヴァージョンはDVDも付いていて、演奏を観ることもできます。ただし、CDとDVDの2枚組になるので、お値段はちょっと高めの3,990円。とりあえずニューヨークのバンドと東京のバンドを比べて、どちらもフリージャズのビッグバンド(構築された部分ももちろんありますが)ながらも、先鋭度はニューヨークの方が高めのような気がします。その分東京のバンドはまとまりもあり、親しみやすいサウンドもあって、7曲目などは普通のビッグバンドの曲のように聴けました。こちらはベースはアコースティックで、リズムもフリーよりは曲としてのまとまりが強い気がしています。サウンドカラーの違いを聴き比べるのもいいかも。


ライブ!!/藤井郷子(P)オーケストラ東京(Libra)
Live!!/Satoko Fujii(P) Orchestra Tokyo(Libra) - Recorded June 21, 2005. Sachi Hayakawa(Ss, As), Kunihiro Izumi(As), Kenichi Matsumoto(Ts), Masaya Kimura(Ts), Ryuichi Yoshida(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Takao Watanabe(Tp), Yoshihito Fukumoto(Tp), Yusaku Shirotani(Tp), Haguregumo Nagamatsu(Tb), Tetsuya Higashi(Tb), Yasuyuki Takahashi(Tb), Toshiki Nagata(B), Akira Horikoshi(Ds) - 1. Scramble 2. Water 3. An Unpaved Road 4. A Brick House 5. A Submarine Volcano 6. Fue Raiko 7. Bennie's Waltz

東京のビッグバンドでのライヴ。全曲藤井郷子作曲。やはり1曲に2人ずつフィーチャー。ここでもなかなかハードな場面を繰り広げています。8分の5拍子、8分の6拍子が交互に繰り返されるリズムの中をホーンがアグレッシヴに泳いでいき、中盤でゆったりした4拍子になる1曲目、海の中のような沈んだサウンドとトランペットの掛け合いの2曲目、フリーの集合体とでも言えるような、皆がバラバラに吹いているようでだんだんファンク的に収斂していく3曲目、出だしのハードなアンサンブルが印象的で途中ホーン2人の掛け合いになる4曲目、ミディアムのファンクのようで17分も曲が変化しつつ続く5曲目、和太鼓のようなドラム・ソロもゆったりファンク的なリズムもある6曲目、やや哀愁のあるメロディのワルツの7曲目。(06年6月21日発売)

2006/08/01

Further/Jon Balke w/Magnetic North Orchestra

1517
オーケストラという名前を使っていますが、それにしてはやや小編成です。その上、メンバーをフルに使っている曲も多くなく、抑制がかなり効いているサウンドなので、やっぱりECM流の内省的なサウンドに感じられます。これがヨン・バルケの個性なのでしょうか。メロディからは北欧を意識するものは多くないにしても、サウンドのアンサンブルの取り方などで、やはり北欧サウンドを感じてしまいます。それだけオーソドックスなジャズからは離れたサウンドですが。ライナーによれば、あるジャズ・フェスティバルのために委嘱されて書かれた作品だとのこと。なるほど。


Further/Jon Balke(P, Key) w/Magnetic North Orchestra(ECM 1517) - Recorded June 1993. Jens Petter Antonsen(Tp), Per Jorgensen(Tp, Vo), Morten Halle(As), Tore Brunborg(Ts, Ss), Gertrud Okland(Vln), Troud Villa(Viola), Jonas Franke-Blom(Cello), Anders Jormin(B), Marilyn Mazur(Per), Andun Kleive(Ds) - 1. Departure 2. Step One 3. Horizantal Song 4. Flying Place 5. Shaded Place 6. Taraf 7. Moving Carpet 8. Eastern Forest 9. Changing Song 10. Wooden Voices 11. Arrival

全曲ヨン・バルケの作曲。変則的な編成で、やや内省的なアレンジです。書き譜が多いのか、まとまりのあるサウンド。エキゾチックな響きが支配する小品の1、11曲目、淡々としたピアノにゆったり絡んでくるアンサンブルの2曲目、やや哀愁が混ざりながらもオーケストラの味わいのある3曲目、静かなところから盛り上がるメロディとリズムのやり取りの4曲目、静かでメカニカルなフレーズの上を舞うメロディの5曲目、ちょっとゆったりでエキゾチックな香り、かつドラマチックな6曲目、やや抑え気味で夢の中を行くようなサウンドの7曲目、ストリングスとトランペットで静かに漂う8曲目、哀愁のあるメロディと少しトンガッたフレーズが交錯する、ヴォーカル入りの9曲目、氷の上を危ういバランスでゆっくり走って行くような10曲目。

波動/藤井郷子オーケストラNY

Satokohado
6月21日に藤井郷子のアルバムがビッグ・バンドで4枚出ました。それぞれ(NY、東京、名古屋、神戸)、曲も違えばメンバーも違うというアルバム。そんな中で、4枚中唯一のメジャーなレーベルから出ていて、メンバーもなかなかスゴいと思われるアルバムから紹介していきたいと思います。結局フリージャズ(とは言っても、構築されていて現代音楽のように聴こえる部分も多いわけですが)は、そこへ踏み込めるか踏み込めないかは個人の音楽観にかかっているので、やっぱり好き嫌いはあると思います。ただ、踏み込んだら最後、奥深い世界へ連れて行ってもらえるものなんですね。そんなわけで連続紹介1日目。


波動/藤井郷子(P)オーケストラNY(P.J.L.)
Undulation/Satoko Fujii(P) Orchestra NY(P.J.L.) - Recorded September 7, 2005. Oscar Noriega(As), Briggan Krauss(As), Ellery Eskelin(Ts), Tony Malaby(Ts), Andy Laster(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Herb Robertson(Tp), Steven Bernstein(Tp), Dave Ballou(Tp), Curtis Hasselbring(Tb), Joey Sellers(Tb), Joe Fiedler(Tb), Stomu Takeishi(B), Aaron Alexander(Ds) - 1. Metal 2. Water 3. Wood 4. The Moon 5. The Sun 6. Undulation 7. Fire 8. The Earth

邦題「波動」。全曲藤井郷子作曲。フリー系ビッグ・バンドのニューヨーク編。ベースはエレキ。各曲2人のソロイストがフィーチャーされています。どの曲も起伏があるドラマチックな展開。いきなり過激なフリーのサウンドで展開していき、バックをゆったりとバンドが絡んでいったり緩急自在の1曲目、静かな中を泳いだり叫んだりするトランペットからたゆたうバンドサウンドになる2曲目、トロンボーン2人が主役となる3曲目、やや重い、流れる雰囲気で進行していく4曲目、沈み込んだ中を楽器が泳ぎまわっているような、時にアクセントが入る5曲目、ジャーンと鳴り響いた後にピアノが重心低く動くタイトル曲の6曲目、ゆったりと動きまわるホーンとリズミカルなドラムスの7曲目、静かな中からサウンドが盛り上がって消える8曲目。(06年6月21日発売)

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