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2006/06/30

La Jalousie/Red Run/Herakles 2/Befreiung/Heiner Goebbels

1483
La Jalousie/Red Run/Herakles 2/Befreiung/Heiner Goebbels(ECM New Series 1483)(輸入盤) - Recorded May 1992. Christoph Anders(Narrator), Ensemble Modern: Dietmar Wiesner(Fl), Catherine Milliken(Oboe), Wolfgang Stryi(BCl, Sax), Noriko Shimada(Bassoon), Frank Ollu(French Horn, Narrator), William Forman(Tp), Bruce Nockels(Tp), Uwe Dierksen(Tb), Gerard Buguet(Tuba, Btb), Rainer Romer(Per), Hermann Kretzschmar(P, Sampler), Ueli Wiget(P, Sampler), Klaus Obermaier(G), Mathias Tacke(Vln), Michael Klier(Viola), Eva Bocker(Cello), Thomas Fitchter(B), Peter Rundel(Cond) - 1. La Jalousie 2. Red Run 3. Herakles 2 4. Befreiung

(04/01/02)全曲Heiner Goebbelsの’90年前後の作曲。クラシック(Ensemble Modernというグループ)のやや大きい編成ですが、曲によってサンプリングを使用していたり、電気楽器(エレキギター、エレキベースなど)の登場する場面やナレーションがあったりと、彼の他のECMの方のアルバムと違和感なく聴くことができます。現代音楽風でもあるけれども、アヴァンギャルドなインプロヴィゼーションのようなサウンドもあって、なかなか。

2006/06/29

Facing North/Meredith Monk

1482
Facing North/Meredith Monk(Voice, P, Org, Pitch Pipe)(ECM New Series 1482)(輸入盤) - Recorded April 1992. Robert Een(Voice, Pitch Pipe) - Facing North: 1. Northern Lights 1 2. Chinook 3. Long Shadows 1 4. Keeping Warm 5. Northern Lights 2 6. Chinook Whispers 7. Arctic Bar 8. Hocket 9. Long Shadows 2 Vessel: An Opera Epic: 10. Epic 11. Fire Dance 12. Little Epiphany/Sybil Song 13. Mill Recent Ruins: 14. Boat Song

(03/09/21)合作が少しあるほかはメレディス・モンクのオリジナル。2人による研ぎ澄まされた演奏(歌唱)。タイトル曲の1-9曲目は’90年の作品で、ゆったりとしていたりリズミカルだったりと表現はさまざまですが、そのエキゾチックな神秘性は相変わらずです。7曲目のみ異様に明るい。’71年作の10-13曲目はモンクの一人多重録音で、突き刺さってくる声は相変わらず。’79年作の14曲目は2人によるゆったりした多重録音。

ホームページ時代

今日はジャズのホームページの方にシフトしてのお話です。気がついてみると、私より前にジャズのホームページを開設した方で、現在も更新中、というのは数えるほどになってしまいました。

第1期: ’97年8-9月。仕事のホームページを作ったのは’97年の8月のこと。当時はホームページ作成ソフトも今よりは使い勝手が悪く、サーバーへのアップロードも難しくてけっこう大変でした。この時、仕事の内容だけではつまらないと思い、1-2ページ、とりあえずその時買ったジャズのCDの短い感想をつけていました。オマケみたいな扱いの時代でした。

第2期: ’97年9月30日-’99年4月。独立してInfoPepperというプロバイダーでジャズのホームページを作った時期。簡単な2行コメントで気楽に増殖してました。ただ、当時はインターネット人口がすくなく、パソコン通信のノリでアクセス数の割には、コミュニケーションが多かった時代です。’98年の8月から「共同企画 ゴールドディスクを斬る」もはじまっています。

第3期: ’99年5月-’02年10月。アルバムコメントを5行コメント(昔より長めにして、過去アップしたコメントの手直しもはじめる)に変更。アクセス解析はこの時代なかったので分かりませんが、カウンターは’02年の夏あたりは3日で千アクセスいったので、いちばんトップページへのアクセスは多かった時代。

第4期: ’02年10月-’04年5月。プロバイダーを@Niftyに移転する。この頃になってくると、閲覧している人は少なくないのだけれども、コミュニケーションとしては少なくなってくる。アドレスの移転をするとリンク先のリンクがだいたい変わるまで、けっこう時間がかかることを経験。

第5期: ’04年5月-’06年3月。平行してブログもはじめた時期。ブログの方はあくまでも備忘録的なスタンスだったのですが、だんだんそちらの方のアクセスが増えてくることになります。ただ、本家ホームページの方のアクセスはページビューではむしろ増えた気がします。

第6期: ’06年4月-現在。日記「インプレッションズ」もブログにすると、ブログの方に直接ブックマークする人が(たぶん)増え、本家ホームページのアクセスが減る結果に。実際にホームページが倉庫の役割に近くなったので、全体のページビューも減る傾向。ブログ時代になってよそに優れたジャズブログが増えてきている要素もあると思います。

これに対して、仕事のホームページはあまり変化してません。2年半前から平日に日記をつけているぐらい。

こう見てみると、ジャズのホームページはけっこう変遷があるなあ、と思います。そして今、方向性などで考える部分も出てきました。今のところは第6期の延長で考えていますけれど。30代半ばではじめたホームページ、今は40代半ばだもんな(笑)。何かもっと別なことに人生を費やしても良かったのでは、と思うのは、私だけではないはず(笑)。

2006/06/28

Vienna Concert/Keith Jarrett

1481
キース・ジャレットにたまたま今日は当たってしまったのですが、こういうソロの長い即興演奏のコメントも、けっこう難しいものがあります。音符などを分析できる能力も字数もないので、流れに沿って、あるときは聴いて心の内面に映し出された印象を書いたり、情景描写でせまってみたり。そういう意味では曲数が多い方が簡単な説明で済むので、楽です。でも、キースの演奏って、久しぶりに聴いてもなかなかいいもんですね。時間に余裕があれば、彼のソロの演奏、もっとじっくりとひたって聴いてみたい気がします。いつも、アルバムコメントのアップの現場は、慌しいですから(笑)。


Vienna Concert/Keith Jarrett(P)(ECM 1481) - Recorded July 13, 1991. - 1. Vienna, Part 1 2. Vienna, Part 2

即興演奏のソロで、パート1が42分、パート2が26分の演奏。この時期ECM New Seriesからも立て続けにクラシックのCDを出しています。ウイーン国立歌劇場というクラシックのホールでの演奏という事を考えると、より荘厳な感じになっているのかも。ゆっくりとはじまってきて、落ち着いたピアノをゆったりと聴きながら持つ安心感。最初は平坦な道を歩いていて、12分ほどでその足音のステップが聴こえ、再び立ち止まる。思索的な短調の音の選び方が続き、24分からテンポが速くなってかなりスリリングな展開に。その後空が開けるような感じで、再びゆっくりと。パート2は、マイナー系の単音の周りを寄りつ離れつするメロディから徐々に表情を変えていきます。そのカラーを保ちつつ情熱がほとばしったり静かになったり。

勤務税理士、独立

平成7年の税理士試験で合格(12月発表)、平成8年3月登録をして、勤務税理士としてその後は1年間働いていました。独立の原因は、勤めていた事務所が川崎から新横浜へ移転することが決まったこと、それも別の税理士との共同事務所にする予定で、私には何の話もなかったこともあり、私は川崎へ残って独立することを決めました。最後にはお客さんの譲り受けはゼロ、退職金もわずか65万円を60万円に削るというような、もめるような出来事もあって、後味はあまり良くなかったです。

何よりもその前の年の秋に自動車を買ってしまって、自己資金があまりなかったのがつらかったです。平成9年4月の独立時に、FAXコピー機に100万円、その他コンピュータやソフト関係で150万円ぐらい開業資金が必要だったので、奥さんから100万円借りて何とかしのぎました。1年後にやっとそのお金は返せたものの、独立後、当分の間、生活費を入れられない状態が続き、私の母との同居(当時は母は働いてました)、奥さんの預金の取り崩しで、何とか生活ができたような状態です。独立してすぐに次男が生まれましたし。

でも、なぜかCDはコンスタントに買ってましたね(笑)。不思議です。もっとも中古屋さんに処分してお金を作っていた面も少しありますが。独立して、最初は仕事がないので無料記帳指導、研修会の講師、その他できることは何でもやりました。仕事がある程度選べるようになったのは、そんなに昔のことではないですね。

そして独立した年の夏(お盆の頃かな)に、時間があるので仕事のホームページと、当初は仕事のホームページにくっついていたジャズのホームページ(9月末に分離独立)を作ったのがその頃で、そこから今に時系列的には続いているような気がします。

2006/06/27

Shadow/Landscape With Argonauts/Heiner Goebbels

1480
Shadow/Landscape With Argonauts/Heiner Goebbels(Key, Prog, Accordion)(ECM 1480)(輸入盤) - Recorded February, September and October 1990. Sussan Deihim(Vo), Rene Lussier(G), Charles Hayward(Ds, Tipan, Hand-per), ChristosGovetas(Cl, Chumbush, Gardon), and 100 Voices On The Streets Of Boston - 1. Landscape 2. Ye Who Read 3. Shall I Speak Of Me 4. 2 Doller 5. I My Sea Voyage 6. The Year Has Been A Year Of Terror 7. The Stars Are Cold Signposts 8. Over Some Flasks 9. From An Unknown Catastrophe 10. A Dead Weight 11. Yet We Laughed 12. No Arrival No Parking 13. Or The Hapless Landing 14. And Lo 15. In The Back The Swine 16. And Then Did We

(03/09/27)エドガー・アラン・ポーと、ハイナー・ミュラーの詩による曲と、ボストンの通りでの人の声の録音(1、3-5、7、9、12-13、15曲目(番目))が合わさってできているアルバム。ボストンでの録音はバックに雑踏、車、音楽その他の音が聞こえてきます。曲の部分は、2曲目はかなりエキゾチックで、バックのサウンドはまるである種のインド音楽のよう。4-5、12曲目はラップ&ヒップポップの雰囲気が他の声などの録音と混在。6曲目はやはりエキゾチック路線のサウンドと浮遊感のあるヴォーカル。8曲目は映画音楽のような、ちょっと硬派な哀愁路線。スペイシーな10曲目のあとにノリの良いファンクの11曲目が続きます。14、16曲目もノリの良い浮遊ヴォーカルのエキゾチックなロック。せめて言葉が分かれば。

受験しながら働く、結婚

平成3年以降、昼間は川崎の事務所で働き、週3日は水道橋か横浜のTACに仕事終了後、ないしは休日に通うということをやっていました。平日だと学校がある日は水道橋まで行けば夜10時半に帰宅になってしまうので、やっぱり若くて体力があったのだろうなと、今振り返ると、思います。

そんな生活を送っている中、友人や親戚でおせっかい、いや、親切にしてくれる人が多く、お見合い話から、軽く会って見ないか、という話までけっこうもらいました。こちらも気軽に引き受けて、集中した時は3日連続で別な人に会う、ということもありました。たいていの場合、私のジャズのマニアック度(というより性格の問題か?)で、すぐ後に断られてしまったんですが(笑)。

そんな中で親戚に紹介された今の奥さん、特にかしこまった会い方ではなくて、2人で飲みに出かけようということになり、「ジャズの聴ける居酒屋」へ行く。そうしたら、中のBGMはロックで、テレビ画面はサザン・オールスターズのコンサートでした(笑)。つながりといえば、彼女は大原簿記学校へ仕事を辞めて通っていて、簿記1級を受けて、その後も税理士試験を受けたいという希望で、ジャズつながりではなかったです。だから私の税理士目指して仕事をしながら受験中というのを受け入れてくれたのだと思います。でも、会計事務所も給料はそれほどでもなかったから、結婚して給与明細を見て少なくてびっくり、ということもあったろうなあ。

独身時代にデートでライヴに行ったりという事は別にして、一緒にジャズを聴いたりという事は結婚後はないですが、CDを買う方の制限を加えられたり、ということはなかったです。理解もされてないようですが(笑)。でも結婚後の勤め人時代の小遣い制はキツかったなあ、と思います。ホント。

2006/06/26

String Quartet/Jens-Peter Ostendorf

1479
String Quartet/Jens-Peter Ostendorf(ECM New Series 1479)(輸入盤) - Recorded December 1989. Ingrid Goltl(Vln), Hans Georg Deneke(Vln), Thomas Oepen(Viola), Michael Katzenmaier(Cello) - 2nd String Quartet: 1. Sention One 2. Section Two 3. Section Three

(04/04/04)Jens-Peter Ostendorfは20世紀ドイツの現代音楽家。ストリング・クァルテットでの演奏といいつつも、通常の演奏ではなく、そこは雅楽のような、間延びしたスペイシーなやり取りが聴かれます。メロディというよりはドローンのような音の連なりと、時に聴かれるピチカート、非メロディ的な訥々とした音符。第2楽章、第3楽章といくにつれて、多少表情は変わるものの、そのスペイシーな加減は同じです。聴く人を選ぶアルバム。

就職、再び受験浪人を経て再就職

平成2年の8月に2度目の税理士試験受験後、会計事務所へ就職しました。このときはバブルの時期で、何と同期入社の正社員が3人。ただ、試験って、会計科目、税法科目の順番に受験する人が多く、後半に行くに従ってハードルが高くなっていくんですね。2年目は合格科目なし、という結果に。そして、再び受験に専念したくて、会計事務所をわずか半年強で辞めることにしました。

でも、世の中そうはうまくいかないですね。また半年受験浪人をしても、その年も合格せず。しかも、間が悪いことに、仕事を休んでいる間にお見合いの話が。相手は静岡県で遠距離だし、看護師で休みも合わず、当方も仕事を休んで学校へ行っているという引け目もあって、数ヶ月電話のやり取りと新幹線で行ったり来たり、2-3回会ったかな、それで自然消滅(というより断られた)、という状態になりました。いい人だったんだけれどもね(笑)。

この時期あたりから、ジャズCDの方は個人的に旧譜の名盤中心から新譜に比重が移ってきます。ECMにハマりだしたのもこの頃かな。特に受験浪人中、仕事をやっていた期間中ともに、プライベートな時間はとにかく勉強だったため、BGMにけっこうCDをかけていました。

運がいいことに、平成3年の試験が終わった後に、辞めた会計事務所の所長から電話がきて、「またうちで働くかい?」と言ってくれました。もう、この先生なら辞めるということはないな、と思いつつ、再就職。以後は働きながら、夜や休日にTACに通うことになります。ただ、半年休んでしまったので、他の職員との間でしばらくしこりが残る結果に。飲み会に誘われないなど。当方が仁義(?)を守らなかったので、止むを得ないこと。ガマンしました。結果、平成7年度の税理士試験に5科目目を合格。他の職員の人より早く受かりました。

2006/06/25

The Brass Project/John Surman/John Warren

1478
今日のアルバム、「ブラス・プロジェクト」といってもビッグバンドのそれとはちょっとサウンドを異にしていて、3トランペット、2トロンボーン、2ベーストロンボーンに、サックス(クラリネット)はジョンサーマンのみという取り合わせ。クラシックに近い場面もあったりします。8曲目の後半のように、このレーベルでは珍しく、アップテンポの4ビートを何ヶ所かで聴くことができますが、やっぱり独特な、いわゆるジャズっぽくないサウンドを持っています。聴きやすい曲もありますが、けっこう個性的なアルバム。


The Brass Project/John Surman(Ss, Bs, Acl, Bcl, P)/John Warren(Cond)(ECM 1478)(輸入盤)- Recorded April 1992. Henry Lowther(Tp), Stephan Waterman(Tp), Stuart Brooks(Tp), Malcom Griffiths(Tb), Chris Pyne(Tb), David Stewart(Btb), Richard Edwards(Btb), Chris Laurence(B), John Marshall(Ds, Per) - 1. The Returning Exile 2. Coastline 3. The New One Two Part 1 4. The New One Part 2 5. Special Motive 6. Wider Vision 7. Silent Lake 8. Mellstock Quire 9. Tantrum Clangley 10. All For A Shadow

ジョン・サーマンとJohn Warrenと半分ずつの作曲。比較的大人数のブラスですが、ジャズだけでなく、クラシックの雰囲気やインプロヴィゼーション等が混ざった音楽。厳かにはじまったと思ったら、ちょっとユーモラスでアヴァンギャルドなやり取りがある後半リズミカルな1曲目、重厚なバックでクラシック的に響く2曲目、ヨーロッパの香りのする、ジャズっぽくてリズミカルな部分もあるブラスのハーモニーの3-4曲目、少し無機的で微妙な揺れのある静かな5曲目、徐々に盛り上がって重い賑やかさのある6曲目、優しいピアノの出だしで牧歌的な世界が広がる7曲目、やはり出だしは厳かで、後半スリリングでジャズ的なドラマチックな展開をする11分台の8曲目、共作で、ゆったりとしたバックに鳥や動物の鳴き声のような9曲目。

受験浪人の頃

大学を卒業して就職した機械メーカーですが、2年目からは海外事業部に配属されて(と言いつつ海外出張はなかったですが)、仕事は確かにやりがいはありました。ただ、どんなにハードに残業や休日出勤をしても、入社4年目の源泉徴収票で年収300万円ぐらいだったので、危機感を覚えるとともに、上司との関係も良くなかったときもあったのも退職のひとつの要因かも。海外事業部だったので、母を一人置いて、外国への転勤の可能性もあったですし。昭和63年4月に辞めると宣言、しかし、これは9月まで慰留されて、結局9月に会社を辞めることになりました。税理士受験をする、と宣言しての退社です。退職金は4年半勤めてわずか20万円ぐらいでした。

けっこう景気が良い時だったと思うし、親はサラリーマンだった(父親はすでに他界)ので、会社を辞めるのは宙ぶらりんになる気がして、ものすごく抵抗がありました。でも、まだ27歳だったし、何とかなるかな、という気持ちもありました。

しかし実際のところ、その辞めた年の10-12月の3ヶ月間は、小さい頃から描いていたこともある、マンガを描くのに明け暮れてました。大量に描いて出版社への持込みや郵送の応募もしましたが、全滅。歳がいっていること、学歴があること。でも、何よりも実力がないことが直接の原因でしょう。結果的にすぐあきらめて良かったですが。

こんなことをやっていてもしようがないので、その年の暮れにTAC(税理士の受験予備校ですね)へ入学しようとしましたが、今からでは遅い(通常の本科生だと9月始まりのクラスでないとなかなか受からないらしい)と言われながら、1月開講の本科生クラスへ無理やり入学、猛勉強をしました。その頃はジャズも聴きはじめていて、CDも少しずつ増えていきます。そして、税理士の受験科目は5科目だったのですが、そのはじめての受験の年(平成元年)に3科目受けて3科目とも受かってしまったんですね。各科目とも合格率が実際の受験した人に対して10%前後なので、これは奇跡に近いことらしかったです。人生の転機ともなる出来事でした。

Update/Steve Davis

1282
Criss Crossレーベル新譜順番聴き5日目。これで一段落です。スティーヴ・デイヴィスは良くも悪くも期待を裏切らないというか、ハードバップ一辺倒のところが良いのか悪いのか。個人的には新しい音を聴きたいのですけれど、こういう方面も落ち着いているから安心して聞ける面もありますし。ところでロイ・ハーグローヴだけれども、一部の曲しか参加していないのだから、カッコ書きで何曲目に参加、とクレジットを入れるべきだと思います。てっきり全面的に参加していると思って買ってしまう人がいるかもしれませんね。ジャズメン・オリジナルを多く聴ける点では良かったかなとは思いますが。

ところで最近アルバムのタイトルと参加者のところにQuintet、Sextetなどの文字がこのレーベル、見当たらなくなりました。同一アルバム内で曲によって最近は編成を変えることが多いので、書けなくなってしまったというのが本当のところでしょうか。


Update/Steve Davis(Tb)(Criss Cross 1282)(輸入盤) - Recorded December 1, 2005. Roy Hargrove(Tp, Flh), Peter Bernstein(G), Anthony Wonsey(P), Nat Reeves(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Marie Antoinette 2. Fenja 3. Bird Lives 4. Grove's Groove 5. The Maze 6. Daydream 7. Wildflower 8. Moment To Moment 9. Leanin' & Preenin'

(06/06/04)Steve Davis作は4曲目のみ。ロイ・ハーグローヴが一部の曲にレーベル初参加。トロンボーンは相変わらずハードバップを引きずりつつ。ミステリアスな雰囲気もあるウェイン・ショーター作のややアップテンポの1曲目、デクスター・ゴードン作のちょっとホンワカしたミディアムの2曲目、ジャッキー・マクリーン作でスリリングなテーマを持つアップテンポの3曲目、オリジナルなのにハード・バップの雰囲気を色濃く残すミディアムの4曲目、ハービー・ハンコック作もオーソドックスに攻める5曲目、スタンダードのバラードを重心低くしみじみと演奏する6曲目、よりミステリアスなショーター作のワルツの7曲目、ヘンリー・マンシーニ作のちょっと憂いを帯びたメロディの8曲目、レイ・ドラモンド作のトリオでのブルースの9曲目。

2006/06/24

就職した頃

私が大学を出て就職したのは昭和59年だったかな、上場会社の機械メーカーでした。中規模なのでやりがいがあると夢を持って入社したのに、配属はいきなり仙台で、しかもセールスの仕事。毎日飛び込みをやらされて、なかなか売れなくて、全然夢に描いていた世界と違っていました。給料も安く、今と当時とあまり物価は変わらない実感がありますが、アパートの家賃も引かれて手取りで10万円ぐらい。毎日20-21時までサービス残業、土曜日は毎回サービス出勤でこの給料ではきつかったです。これだけ働かされて、最初にもらった9か月分の源泉徴収票が総支給額で165万円ぐらいだったのがショックでした。

アパート暮らしをしていて、実家からオーディオを持ってきて、当時発売されてから3年ぐらい経っていたと思うのですが、CDに目覚めました。帰省で実家に帰ったときに、売値で12万円ぐらいのSONY製のCDプレイヤー(当時はこれでも安い方でした)を買い、当時まだ3,500円から3,800円もするCD(まだ消費税が導入される前ですね)、を少ない生活費から買ってました。最初のCDはウェザーリポートのナイト・パッセージとボブ・ジェームスのフォクシーだったかな?

アパート生活、唯一の休日の日曜日も会社の独身の同僚や上司が遊びに来たりして、休んだという心地がしなかったのもつらかったですね。少ない時間をやりくりして、LPや、買ったばかりのCDを楽しんでました。まだその時はフュージョン中心だったですが、徐々にジャズの方にのめりこんでいくことになります。

翌年3月、実家から連絡があり、父親がガンであと半年の命と宣告され、会社に事情を話すと、わずか10ヶ月の仙台勤務で実家から通える本社に転勤させてくれました。その後父は2年も生き、この転勤後3年半で私は会社を辞めることになったのですが。

(追記)5年以上も前に「ジャズ・フュージョンとの出会い」として似たようなことを書いていますが、今回は別の面から書いてみたいと思います。

Johann Sebastian Bach/Sandor Veress/Thomas Demenga

1477
Johann Sebastian Bach/Sandor Veress/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1477)(輸入盤) - Recorded December 1991. Hansheinz Schneeberger(Vln), Tabea Zimmermann(Viola) - Johann Sebastian Bach: Suite Nr.1 In G-Dur Fur Violoncello Solo: 1. Prelude 2. Allemande 3. Courante 4. Sarabande 5. Menuet 1&2 6. Gigue Sandor Veress: Sonata Per Violino Solo 7. Allegro 8. Adagio 9. Allegro Molto Sonata Per Violoncello Solo 10. Dialogo 11. Monologo 12. Epilogo Trio Per Archi 13. Andante 14. Allegro Molto

(04/01/24)バッハと20世紀ハンガリーの作曲家Sandor Veressとを組み合わせたアルバム。1-6、10-12曲目はチェロのソロ、7-9曲目はヴァイオリンのソロ、13-14曲目はトリオでの演奏。チェロでのバッハはやはり落ち着いて聴ける安定した演奏。Sandor Veressの曲は、現代的と言えば現代的。場面によっては内省的な難解さをもたらしますが、叙情的な場面もあり、東欧的なエキゾチックさがほのかに漂ってきます。

Promise/Danny Grissett

1281
Criss Crossレーベル新譜順番聴き4日目。先月出たこのレーベルの新譜5枚のうち4枚は、以前同レーベルからリーダー作を出しているおなじみの顔ぶれですけれど、このDanny Grissettだけは新顔です。サイド参加作もまだなし。それだけに予想と違ったシャープで知性的なフレーズが出てきたときには驚きでした。写真からすると若いようですけれど、バリバリとメカニカルなフレーズも弾ける、けっこう実力もセンスもある人だなあと実感。それでいて6、8曲目のようにしっとりと曲を仕上げることもできるピアニストです。なかなか気に入ってしまいました。手垢のついた書き方ですが、これからにも期待したいと思います。


Promise/Danny Grissett(P)(Criss Cross 1281)(輸入盤) - Recorded December 4, 2005. Vincente Archer(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. Moment's Notice 2. Autumn Nocturne 3. Promise 4. Where Do We Go From Here? 5. Cambridge Place 6. You Must Believe In Spring 7. On The Edge 8. Everything Happens To Me 9. Eleventh Hour

(06/06/04)全9曲中Danny Grissett作は4曲(3-5、7曲目)。ヒネリがけっこう効いたどちらかと言うと繊細なタイプのピアノか。通常の曲調に反して知力が勝っている、テーマがアメーバ状、アップテンポでメカニカルな1曲目、ボッサ的に料理していてキメのユニゾンもある知的な2曲目、彼の繊細さと大胆さが同居する、進行もかなり起伏のあるタイトル曲の3曲目、変拍子の中をキラキラと舞うようにピアノが走る4曲目、テーマが淡彩色だけどアドリブは通常のミディアムの5曲目、ビル・エヴァンスで有名な曲をしっとりと別の方向から光をあてた6曲目、慌しいような複雑なサウンドの、キメが多い7曲目、優しく語りかけてくる、まるで女性的なサウンドの8曲目、マルグリュー・ミラー作のメカニカルでけっこうハードな感触の9曲目。

2006/06/23

Walter Frye/The Hilliard Ensemble

1476
Walter Frye/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1476)(輸入盤) - Recorded January 1992. The Hilliard Ensemble: Gordon James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), John Potter(Tenor), Gordon James(Baritone) - 1. Trinitatis Dies 2. Gloria Missa Flos Regalis 3. Salve Virgo 4. Credo

(04/01/24)Walter Fryeは15世紀イギリスの作曲家ですが、詳細はあまり分からないようです。彼の曲をDirk Freymuthが編集して、Gordon JamesとJohn Potterが追加のリサーチをしたとあります。エコーが効いていて、荘厳で落ち着いた教会音楽の合唱(ポリフォニー)となっています。ただ、編集がどの程度行われたかによって、もっと後の時代のアレンジが加わっているのではないかと推測します。素朴な感じも強いですが。

Hoop Dreams/Joe Magnarelli

1280
Criss Crossレーベル新譜順番聴き3日目。今日はJoe Magnarelli。相変わらず明るめのサウンドとフレーズを持っています。基本編成はギターが抜けたクァルテットが多いです。クインテットも5、10曲目にあり、その他ピアノレス・トリオ、ギターとのデュオと、さまざまな編成で聴かせてくれます。どうせならピーター・バーンスタインにはもっと出て欲しかったというのもありますけれど、まあ曲によっては欲張らない編成なのでこれで良しとしましょう。ピアノのGary Versaceはあまり聞いたことがない名前でCriss Crossでの録音は少ないですが、この人のピアノ、けっこう好みです。


Hoop Dreams/Joe Magnarelli(Tp, Flh)(Criss Cross 1280)(輸入盤) - Recorded June 1, 2005. Peter Bernstein(G), Gary Versace(P), Paul Gill(B), Tony Reedus(Ds) - 1. Genet 2. Division Street 3. Paris In The Spring 4. Ask Me Now 5. Hoop Dreams 6. I mean You 7. Old Folks 8. Dance Only With Me 9. Monk's Mood 10. Barretto's Beat

(06/06/04)Joe Magnarelli作は4(1-2、5、10曲目)。相変わらすメロディアスでカラッとした空気を運んでくれます。陰りのないところが彼らしい作曲やフレーズの1曲目、やや中間色的なボッサが心地良い2曲目、スタンダードを優しさと意外に張り切っているアドリブで進行する3曲目、セロニアス・モンク作がギターとのデュオでオブラートにかかったような4曲目、引っかかるようなリズムのブルース進行でバリバリと演奏しているタイトル曲の5曲目、またモンク作をトリオでミュート・トランペットで吹ききる6曲目、ゆったりと演奏するスタンダードのバラードの7曲目、静かにピアノがはじまりワルツで楽しそうにメロディが踊る8曲目、再度モンク作をギターとのデュオでの9曲目、勢いのあるややアップテンポの曲で締めくくる10曲目。

2006/06/22

Atmos/Miroslav Vitous/Jan Garbarek

1475
ミロスラフ・ヴィトウス、この’90年代にはあまりリーダー作や参加作品が多くありませんが、どこかの音楽学校で先生をやっているからだとの噂を耳にしています。これだけのスゴ腕ベーシスト、もっと露出して欲しいと思うのは私だけではないはず。いつもはアルコ弾きがあったり、それでかなりの高音を出したりして超人的なところを聴かせるのですが、このアルバムでは割と淡々とした演奏を聴かせています。時にデュオではなくてソロで。淡々とはしていても、やっぱりベースの音が良いなあと思わせるのは、タダ者ではないのかも。スペイシーな空間に漂っていく音符たち。


Atmos/Miroslav Vitous(B)/Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1475) - Recorded February 1992. - 1. Pagasos 2. Goddess 3. Forthcoming 4. Atmos 5. Time Out - Part 1 6. Direvision 7. Time Out - Part 2 8. Helikon 9. Hippukrene

5、7曲目が2人の合作の他はミロスラフ・ヴィトウス作曲。ヤン・ガルバレクとのデュオのアルバムで、新境地を見せています。曲によって、ベースを弾きながらボディを叩いてパーカッションの効果を出すという技も見せています。哀愁漂うメロディと伴奏で、エキゾチックで静かな音世界を表現している1曲目、スペイシーで静かな語り合いが印象的な2曲目、パーカッション奏法を使いながらベースソロをとる3曲目、北欧を感じさせるようなメロディで淡々と綴るタイトル曲の4曲目。5、7曲目の「タイム・アウト」はオーケストラのサンプリング・データとの共演で、一部音が厚いです。やはり哀愁ありでスペイシーなペースソロの6曲目、5、7曲目と同様なエフェクトのベースソロの8曲目、艶やかなサックスと牧歌的な語り合いの9曲目。

True Life Stories/Jimmy Greene

1279
Criss Crossレーベル新譜順番聴き2日目。ジミー・グリーンのアルバムはこのレーベルからサイド参加作も含め、何枚も出てますが、今まであまり印象には残っていませんでした。そういう意味ではあまりなじみのないプレイヤーですけれど、このアルバムのサウンドの傾向としては今っぽく都会的な感じで好みではあります。バラードの曲でも味わいがあると思うし。意外だったのがドラムスのエリック・ハーランド(「サンガム/チャールス・ロイド」(ECM)にも参加)がかなり前面に出てきてドラムス叩きまくりで、スゴいなあと思ったこと。曲自体はあまり派手ではないけれど、トータルでは好感度が高いです。


True Life Stories/Jimmy Greene(Ts, Ss)(Criss Cross 1279)(輸入盤) - Recorded December 3, 2005. Jeremy Pelt(Tp. Flh), Xavier Davis(P), Reuben Rogers(B), Eric Harland(Ds) - 1. Re-Affirmation 2. Song For Isaiah 3. My Ideal 4. Evidence/True Life Stories 5. How great Thou Art 6. Unconditional 7. A Closer Walk 8. Take Evidence

(06/06/04)全8曲中Jimmy Greene作は4作(1-2、4後半、6曲目)。現代的で都会的なサウンドを作り出す人というイメージ。ドラムスも前面に出ています。やや控えめなテーマから、ミディアムでサウンドに起伏のある1曲目、テーマからしてテンポに変化があって、自由な空間を泳げるような渋くてシャープな2曲目、ピアノとのデュオで内省的かつ自由なスタンダードを演じる3曲目、セロニアス・モンクの有名な曲のテーマがところどころ現れて自作のモーダルでアップテンポのタイトル曲がはさまれる4曲目、トラディショナルがしっとりはじまり徐々に8ビート的になる5曲目、やや哀愁があるも活気づいたワルツの6曲目、優しく落ち着いた雰囲気のポップス風バラードの7曲目、ハリー・コニック・Jr作のやはりメロディアスな8曲目。

2006/06/21

Q.E.D./Terje Rypdal

1474
Q.E.D./Terje Rypdal(G)(ECM 1474)(輸入盤) - Recorded August and December 1991. Kjell Arne Joergensen(Vln), Eileen Siegel(Vln), Are Sandbakken(Viola), Marje-Liisa Rissanen(Viola), Kari Ravnan(Cello), Bjorn Solum(Cello), Inger-Johanne Qestby(Fl), Leif Arne Pedersen(Cl), Per Hannisdal(Bassoon), Jan Olav Martinsen(French Horn), Vidar Aarset(French Horn), Lasse Rosning(Piccolo Tp), Bjorn Kjellemyr(B), Christian Eggen(Cond) - Quod Erat Demonstrandum Opus 52 1. 1st Movement 2. 2nd Movement 3. 3rd Movement 4. 4th Movement 5. 5th Movement Largo Opus 55 6. Largo

(99/07/11)クラシックというか、現代音楽のサウンドの中に、エレキギターがメンバーとして加わっている、という感じのアルバム。曲はテリエ・リピダルのオリジナルですが、曲自体のサウンドは完全にあちら側の世界です。その世界はけっこう思索的で複雑なハーモニーを持っていて、あまりとっつきやすいものではないかも しれません。エレキギターのフレーズといい、音といい、ところによってアグレッシヴな部分もありますが、それはあくまでも全体の現代音楽のようなサウンドの一部分となっていて、うまく溶け込んでいます。いずれにしても色彩はダークな感じです。6曲目のOpus 55は16分間、ただゆったりと流れていきます。New Seriesの方で発売してもいいんじゃないかと思えるアルバム。

Cone's Coup/Wycliffe Gordon

1278
Criss Crossレーベル新譜の順番聴き1日目。ワイクリフ・ゴードンは、良くも悪くもウィントン・マルサリスの影響を強く受けた人というイメージがあって、ここでも、陽気な部分やちょっとオールドスタイルかなと思わせる部分に影響を感じさせます。また、最近はメカニカルに音程を正確にフレーズを組み立てていくトロンボーンが多い中、特に彼はバラードなどで音程を滑らせるように滑らかに吹いていくのが特徴的かな、と思いました。10曲目のジョン・コルトレーン作が現代的なサウンドと思わせる他は、どことなく懐かしいようなサウンドなので、欧米はともかく、日本でこういうサウンドのジャズが好まれるかどうか、微妙なところかも。


Cone's Coup/Wycliffe Gordon(Tb, Vo)(Criss Cross 1278)(輸入盤) - Recorded May 30, 2005. Stacy Dillard(Ts, Ss), Johnny O'neal(P), Reginald Veal(B), Herlin Riley(Ds) - 1. Shhh!!!(The Band Is Trying To Play) 2. Yaht Doo Daht Ditt 3. Sweet Spot 4. Blues For Alice's Freight Train 5. Speak Low 6. The Breaks 7. Blooz Hymn 8. Just Friends 9. Stars Fell On Alabama 10. Mister P.C. 11. Cruise Blues 12. Hush Yo' Mouf!!

(06/06/04)Wycliffe Gordon作は全12曲中6曲(1-3、6-7、12曲目)。リラックスしたところを聴かせてくれて、少しオールドスタイルも混ざっている感じ。時に滑るようなトロンボーンも特徴のひとつか。練習のような場面から徐々に入っていってヴォーカルもミュートを効かせたトロンボーンも聴かせる1曲目、やや陽性でちょっとアップテンポのブルースの2、4曲目、おっとりしていて浮遊感覚もあるゆったりめの3曲目、スローなバラードでせまるスタンダードの5曲目、管のスピーディなフレーズが面白いアップテンポの6曲目、メロディアスなバラードが印象的な7、9、11曲目、器用なトロンボーンを見せるスタンダードの8曲目、この中では一番現代っぽいアップテンポの10曲目、1曲目の続きのようなヴォーカル入りの12曲目。

2006/06/20

Scardanelli-Zylus/Heinz Holliger

1472
Scardanelli-Zylus/Heinz Holliger(Cond)(ECM New Series 1472/73)(輸入盤) - Recorded September 1991. Aurele Nicolet(Fl), London Voices: Blaine Pearce(Soprano), Judith rees(Soprano), Nicole Tibbels(Soprano), Mary Wiegold(Soprano), Susan Flannery(Mezzo-soprano), Joyce Jarvis(Mezzo-soprano), Lesley Reid(Mezzo-soprano), Hazel Wood(Mezzo-soprano), Stephen Miles(Tenor), Brian Parsons(Tenor), Simon Roberts(Tenor), Ian Thompson(Tenor), Stephan Alder(Bass), Jeremy Birchall(Bass), Simon Birchall(Bass), Michael Dore(Bass), Terry Edwards(Cond), Ensemble Modern: Dietmar Wiesner(Fl), Angela Winau(Fl), Catherine Milliken(English Horn), Michael Sieg(English Horn), Roland Diry(Cl), Wolfgang Stryi(Cl, Sax), Noriko Shimada(Bassoon), Claudio Alberti(Bassoon), Franck Ollu(French Horn), Jonathan Bareham(French Horn), William Forman(Tp), Uwe Dierksen(Tb), Ursula Holliger(Harp), Rumi Ogawa-Helferich(Per), Rainer Romer(Per), Bjorn Wilker(Per), Ueli Wiget(P), Peter Rundel(Vln), Mathias Tacke(Vln), Paul De Clerck(Viola), Henrik Schafer(Viola), Michael Stirling(Cello), Ursula Smith(Cello), Thomas Fitcher(B) - 1. Fruhling 2 2. Sommerkanon 4 3. Sommer 2 4. Bruchstcke 5. Harbst 3 6. Glocken-Alphabet 7. Winter 3 8. Schaufelrad 9. Sommer 3 10. Herbst 2 11. Eisblumen 12. Winter 1 13. Engfuhrung 14. Fruhling 1 15. Ostinato Funebre 16. Fruling 3 17. Sommer 1 18. Der Ferne Klang 19. (T)air(e) 20. Ad Marginen 21. Herbst 1 22. Winter 2

(04/01/03)’75年から’91年にかけて作曲された連作集。合唱の曲はFriedrich Holderlinの詩に基づいています。全部で140分近くになります。3種類の連作で、合唱隊London Voices、オーケストラEnsemble Modernがほぼ半々、フルート・ソロが1曲あるパターン。静かな曲が続きますが、奥深いところからサウンドがじわじわ湧き上がるような曲が多く、内省的で思索的。 メロディよりはサウンドの色合いで聴かせる感じです。

ライヴ・アット・トニック/クリスチャン・マクブライド

Livetonic
クリスチャン・マクブライドの新作が出ましたが、何と国内盤でCD3枚組なのに2,625円という破格の値段。CDも1枚あたり70分以上収録なので、聴くのにかなり時間がかかりました。グループだけで演奏している1枚目だけでもお腹いっぱいの感じもしますけれど、2-3枚目はゲストを交えてその場でのジャム(インプロヴィゼーション)での曲が多く、それでもけっこうジャズ、ファンクなど雰囲気が出ていてノレる曲も多いので、楽しめました。CD2枚目の途中でいきなり知っているサウンドが出てきたと思ったら「ビッチェズ・ブリュー」だったりとかありますが、ほとんどが自作曲。かなり聴きごたえがありますが、ファンク系統やジャムバンド系も好きな人向けかも。エレキ・ベースがフレットレスだったですが、バリバリのチョッパー奏法も聴きたい気持ちもあります。


ライヴ・アット・トニック/クリスチャン・マクブライド(B)(Ropeadope)
Live At Tonic/Christian McBride(B)(Ropeadope) - Recorded January 10 and 11, 2005. Geoffrey Keezer(Key), Terreon Gully(Ds), Ron Blake(Ts, Ss, Bs, Fl), Guests: Charlie Hunter(G), Jason Moran(P), Jenny Schienman(Vln), DJ Logic(Turntables), Scratch(Beat Box), Eric Krasno(G), Rashawn Ross(Tp) - 1. Technicolor Nightmare 2. Say Something 3. Clerow's Flipped 4. Lejos De Usted 5. Sonic Tonic 6. Hibiscus 7. Sitting On A Cloud 8. Boogie Woogie Waltz 9. See Jam, Hear Jam, Feel Jam 10. Out Jam/Give It Up Or Turn It Loose 11. Lower East Side/Rock Jam 12. Hemisphere Jam 13. Bitches Brew 14. Out Jam/Via Mwandisi 15. Mwandisi Outcome Jam 16. The Comedown [LSD Jam] 17. Bonus Jam #1 18. E Jam 19. Ab Minor Jam 20. D Shuffle Jam 21. D Shuffle Jam [Part 2] 22. Bonus Jam #2

ジェフリー・キーザー(Key)、テレオン・ガリー(Ds)、ロン・ブレイク(Ts、Ss、Bs、Fl)、ゲスト:チャーリー・ハンター(G)、ジェイソン・モラン(P)、ジェニー・シーエンマン(Vln)、DJ ロジック(Turntables)、スクラッチ(Beat Box)、エリック・クラスノ(G)、ラシャウン・ロス(Tp)。何とCD3枚組みライヴで、全22曲もの演奏です。1曲目から、アコースティック・ベースを使ってはいてもファンクのビートで、彼が通常のジャズの範囲に納まらないことを示しています。とは言うもののストレートアヘッドな4ビートの曲も、エレクトリック・ベースの曲も、内省的な曲もあります。CD1枚目は8曲目にジョー・ザヴィヌルの曲がありますが、大半はメンバーの作曲。そしてレギュラー・クァルテットの演奏。CD2枚目はチャーリー・ハンター(G)、ジェイソン・モラン(P)、ジェニー・シーエンマン(Vln)のゲストも交えますが、その場のジャム・セッションも9曲中6曲、3枚目はDJ ロジック等も交えたジャム・セッション。いずれにしても既成の伝統的な枠には収まらなかったとのことで、いろいろ変化のある曲を聴くことができます。(06年5月24日発売)

2006/06/19

Giya Kancheli: Vom Winde Beweint/Alfred Schnittke: Konzert Fur Viola Und Orchester

1471
Giya Kancheli: Vom Winde Beweint/Alfred Schnittke: Konzert Fur Viola Und Orchester(ECM New Series 1471) - Recorded May 1986 and November 1991. Kim Kashkashian(Viola), Dennis Russell Davies(Cond), Orchester Der Beethovenhalle Bonn, Rundfunk-Sinfonieorchester Saarbrucken - Giya Kancheli: Vom Winde Beweint 1. Laggo Di Molto 2. Allegro Moderato 3. Larghetto 4. Andante Maestoso Alfred Schnittke: Konzert Fur Viola Und Orchester 5. Largo 6. Allegro Molto 7. Largo

(02/08/11)邦題「風は泣いている/ヴィオラ協奏曲」。現代音楽。カンチェーリの曲とシュニトケの曲を1曲ずつ、どちらもキム・カシュカシャンのヴィオラで、オーケストラと共に演奏。カンチェーリの方は、静かな場面の多い曲で、逆に冒頭と中間部でのピアノのガーンという音が印象的。シュニトケの方は、現代音楽らしく音の構成やサウンドが複雑な様相でせまってくるイメージです。 やはり温度感は低く、このレーベルならではの音。

スイング、スイング、スイング/マンハッタン・ジャズ・オーケストラ

Mjoswing
デヴィッド・マシューズ率いるマンハッタン・ジャズ・オーケストラもメンバーが少しずつ入れ替わりながら、最初のアルバムを出したのが’89年で、もう17年断続的に続いていることになりますね。基本的にはレコーディングとたまにあるツアーで集まるだけでしょうけれど、よくこのバンド、続いていると思います。このバンド、バカにしている人も多いと思いますが、ことオーケストラに関しては、けっこうインパクトがあります。通常のビッグバンドと違い、フレンチホルンやチューバなども加えているし、アレンジがかなりシャープで現代的。テーマなどをユニゾンでやって分かりやすくしているのも、多くのファンを集めていると思います。各メンバーのソロ、ぶち切れているのもあって、それを聴くのも楽しみ。


スイング、スイング、スイング/マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(Videoarts)
Swing, Swing, Swing/Manhattan Jazz Orchestra(Videoarts) - Recorded February 22 and 23, 2006. David Matthews(Leader, P), Walter White(Tp), Randy brecker(Tp on 3, 5, 7), Ryan Kisor(Tp on 3, 5, 7), Scott Wendholt(Tp), Lew Soloff(Tp), Jim Phugh(Tb), John Fedchock(Tb), Larry Farrell(Tb), Dave Taylor(Btb), John Clark(French Horn), Fred Griffin(French Horn), Tony Price(Tuba), Chris Hunter(As, Fl), Aaron Heick(Ss, Ts), Scott Robinson(Bcl, Bs), Chip Jackson(B), Terry Silverlight(Ds) - 1. Ironside 2. Swing, Swing, Swing 3. Junpin' At The Woodside 4. Moonlight Serenade 5. Take The A Train 6. Al No Corrida 7. Manteca 8. Stompin' At The Savoy

2曲目がデヴィッド・マシューズ作曲。分かりやすさとギル・エヴァンスゆずりのバンド編成は健在。それぞれのソロにも注目。クインシー・ジョーンズ作の昔よくTVで聴いていたテーマをファンクなリズムとシャープなアレンジで聴かせてくれる1曲目、往年のビッグ・バンドを思い浮かべる曲調のオリジナルであえて勝負に出た2曲目、カウント・ベイシー作をアップテンポで現代的に料理している3曲目、グレン・ミラーの有名作を意表をつくようなアレンジで綾織り系のテーマで攻めてみる4曲目、これまた有名な「A列車で行こう」を正攻法で勝負をして盛り上がる5曲目、「愛のコリーダ」もゴキゲンなファンクの曲になる6曲目、「マンテカ」もカラフルなアレンジになる7曲目、テーマ部分は原曲に近いけれど現代的な仕上がりの8曲目。(06年5月24日発売)

2006/06/18

Dmitri Shostakovich/24 Preludes And Fugens Op. 87/Keith Jarrett

1469
Dmitri Shostakovich/24 Preludes And Fugens Op. 87/Keith Jarrett(P)(ECM New Series 1469/70) - Recorded Recorded July 1991. - Preludes And Fugens Op. 87, 1-24

邦題「ドミトリ・ショスターコヴィチ 24のプレリュードとフーガ 作品87」。ショスターコヴィチは20世紀ロシアの作曲家ですが、バッハの平均律クラヴィーア曲集と比べて、同じ長短各キーを全部使う曲にしても、内容はこちらの方が起伏がある感じです。 12調、そして各長調、短調の枠組みに彩りを添えるような感じですが、ゆったりとはじまるもの、軽やかなもの、テンポの速いもの、陰影に富んだものなど、さまざまな表情を見せます。

ボッサ・ノスタルジア/木住野佳子

Yoshikobossa
木住野佳子はこのところアルバムをたくさん出しています。彼女と国府弘子は売れているミュージシャンの宿命みたいなもので、ある程度のペースでアルバムを出さなければならないのでしょうね。オリジナルはこのアルバムにも多いのですが、J-POPとか日本のフォークとか、そういう雰囲気の多いのも、私は好きですが、コアなジャズファンには賛否両論あるかもしれません。でも、ターゲットがジャズ周辺をも巻き込んでいるのだから、それはそれでいいのではないかと思います。むしろ今時50年代ハードバップの雰囲気でスタンダードやジャズメン・オリジナルばかり演奏している邦人ジャズメンの演奏の方が聴きたくないかも。


ボッサ・ノスタルジア/木住野佳子(P)(GRP)
Bossa Nostargia/Yoshiko Kishino(P)(GRP) - Recorded March 8-9 and 12, 2006. Masayoshi Furukawa(G), Keisuke Torigoe(B), Manabu Fujii(Ds), Yoichi Okabe(Per), Saori Sendo(Per), Shinozaki Strings - 1. Natsu-Eno-Tobira 2. Bossa Libra 3. Double Rainbow 4. Ajisai 5. Ukiuki 6. Nostargia 7. Bossa De Funk 8. Passarim 9. Osanpo 10. Agua De Beber 11. One Note Samba 12. Sue Ann

木住野佳子の作曲は全12曲中7曲(1-2、4-7、9曲目)。ボッサやサンバ中心だけれどもオリジナルが多め。聴きやすいサウンドです。ストリングスを交えて聴きやすいメロディのボッサの1曲目、ノリの良い洗練されたサンバの2曲目、A.C.ジョビン作のしっとり加減がいい3曲目、ストリングスを効果的に使った日本のフォークのメロディのような4曲目、ピアノ・トリオでノリの良いメロディアスな5曲目、少し切ない哀愁が入っているボッサの6曲目、陽気に前に進んでいくサンバの7曲目、憂いのあるメロディのジョビン作の8曲目、ワルツ進行でやはりストリングスが良い雰囲気の9曲目、ラテンタッチで渋さも出ているジョビン作の10曲目、ギターとのデュオでもノリ良く進む11曲目、きれいなメロディで淡々と語る12曲目。(06年5月24日発売)

2006/06/17

Criss Crossの1100-1149番完了

ホームページの方のCriss CrossレーベルのCD特集で、先ほど「Criss Cross1100-1149番」のアルバムコメントが完了しました。今回は間に新譜が5枚ずつ2回はさまってしまったので、そちらを先にやったら、半年ぐらいかかってしまいました。

ご覧になって分かるように、コメントは曲ごとの簡単な紹介や全体の雰囲気を軽くかいただけのものです。本当ならもっと1枚1枚じっくり聴いて批評的にコメントすればいいのだろうと思うのですが、他ではこういうあまりメジャーレーベルでないところをレーベルごと集めてコメントしようっていう方、いらっしゃらないですよね。なので、まず、作ってみて手直しするとすれば、その後にじっくりと、ということになります。どんなCDかのアタリをつける程度ならば、利便性はあるかもしれません。

終わるまであとどれくらい聴けばいいのかな。1239番までで、その後はすでに聴いてますので、また、途中の番号でミュージシャン買いをしてしまっているものもありますので、毎月10枚のペースで、来年の前半には終わると思うのですが。

Bye Bye Blackbird/Keith Jarrett Trio

1467
もうこの時点では非常に有名になっているキース・ジャレットのスタンダーズ・トリオです。ECMで唯一スタンダードばかりを録音することを許されているグループ。ただ、’83年の最初の録音(「1」「2」「Changes」)以来、ずっとライヴ録音だったというのを、今さらながら気がつきました。やっとここにきて再びのスタジオ録音。このメンバーならば、どんな曲でも、どんなライヴでも、ぶっつけ本番の「せーの」でどれも録音に値するような演奏ができてしまうような気がします。スタンダードはもちろん良いですけれど、ここで聴かれるように、18分台の5曲目のようなマイナーの一発モノでも聴かせてしまう実力は、やはりタダ者ではないことをうかがわせます。


Bye Bye Blackbird/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1467) - Recorded October 11, 1991. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bye Bye Blackbird 2. You Won't Forget Me 3. Butch And Butch 4. Summer Night 5. For Miles 6. Straight No Chaser 7. I Thought About You 8. Blackbird, Bye Bye

3人のインプロヴィゼーションが5、8曲目で、あとはスタンダード。マイルス・デイヴィスが亡くなって、すぐにこのトリビュートアルバムの制作にとりかかり、しかも8年ぶりのスタジオ録音。マイルスの愛想曲から6曲が選ばれているようですけれど、演奏はいつものスタンダーズ。1曲目はタイトルが意味深な、それでいて陽気なサウンドで歌っている1曲目、静かにしっとりと聴かせるバラードの2曲目、アップテンポで自由にフレーズが舞っていく3曲目、静かに語り合っているようなバラードの4曲目、珍しくドラム・ソロではじまり哀しみを表現しながら18分も続くドラマチックな5曲目、モンク的陽気さを彼ら流に料理している6曲目、優しくゆっくりと奏でるバラードの7曲目、ちょっと小さく抑え気味ながらも陽気なフレーズが続く8曲目。

パリから月へ/クリヤ・マコト

Makotoparis
クリヤ・マコトの初のソロ・ピアノ集とのことです。フレーズの組み立てやリハーモナイズなどが結構独特で、そういうところを中心に聴くとジャズという感じを深くしますが、ここではジャズというよりは聴感的にはクラシックや軽音楽の味わいのある洗練されたピアノのサウンドのようにも聴こえます。そういう意味では深くも聴ければBGMとしても成り立つという、不思議なバランス感覚を持ったアルバム。もっとゴリゴリやって欲しいかな、という感じもしますけれど、そういう風にやっているところはちゃんとやっています。表面上きれいに聴こえるため、やっぱりじっくり1度は腰を据えて聴きたいアルバムだな、と思いました。


パリから月へ/クリヤ・マコト(P)(Silent)
Paris To The Moon/Makoto Kuriya(P)(Silent) - Released 2006. - 1. Paris To The Moon 2. Stella By Starlight 3. Pensativa 4. Passage 5. 鐘が鳴ります"Kane Ga Narimasu" 6. There Will Never Be Another You 7. Peaceful 8. Sight Of The Heart 9. Autumn Leaves 10. ペチカ"Pechika" 11. Close To You

ソロ・ピアノ集。クリヤ・マコトの作曲は4曲(1、4、7-8曲目)で、山田耕筰の曲も2曲(5、10曲目)あり。スマートで軽めの、あるいはクラシック的なピアノが印象に残ります。エスプリの効いた哀愁のしっとりとしたメロディが印象的な1曲目、スタンダードのイメージを自由に飛翔させた2曲目、クレア・フィッシャー作だけれども豊穣で穏やかなクラシックのような3曲目、哀愁を軽く含んだワルツの4曲目、日本的ながらも洗練されたアレンジの5曲目、かなり手を加えたと思われる自由なスタンダードの6曲目、ゆったりとした都会的なバラードの7曲目、インプロヴィゼーションだそうですがメロディがきれいな8曲目、原曲を大きく変えつつ輪郭が見える「枯葉」の9曲目、ゴスペルタッチもある10曲目、大胆ながらやや静かな11曲目。(06年5月24日発売)

2006/06/16

待っていると少しずつ手に入る入手困難盤

ホームページをはじめてからというもの、やっぱりミュージシャン、レーベル別にアルバムを並べていくと欠落しているところが気になって、買い足していきます。入手の容易なものはいいのですが、廃盤だったり未CD化だったりして、入手困難なものがけっこうありました。

たまたま中古屋さんやネットなどで見つけたものも多いですが、それも入手困難の度合いにもよりますよね。ただ、ずーっと待っていると再発されたりして、こういう時ってけっこううれしいですね。

’04年のことですが、Neesh/Mike Stern(邦題は「ファット・タイム」)がArtUnionより初CD化。このときはうれしかったです。日本制作だし、未CD化だったので、永久に聴くことはないな、と思っていたアルバムでした。

最近、、「Always Your Friend/Makoto Kuriya」(’91)(アメリカのみで発売だったクリヤ・マコトのデビュー作(廃盤))をアマゾンのマーケットプレイスで見つけ購入。今日届き、中古なのでジャケットの状態はあまり良くないですが、CDはキズがないのでホッとしています。前は絶対探せないと思ってたのに、最近はこういうこともあるのでネットって便利ですね。

これで、あと聴いてみたいアルバムは幻の「ニューヨーカー(イン・ア・センチメンタル・ムード)/カサンドラ・ウィルソン」(Jet Stream)(’85年発売)ぐらいになりました。公式ディスコにもないくらいだし、たぶん聴くとガックリくる日本制作のデビュー作だとは思うのですが。これは流通もすごく少なく、本当に幻盤(いちおうCDですが)になっているようです。どこかで再発してくれないかなあ。

Volition/Krakatau

1466
Volition/Krakatau(ECM 1466)(輸入盤) - Recorded December, 1991 - Raoul Bjorkenheim(G, Shekere), Jone Takamaki(Ts, Krakaphone, Toppophone, Whirlpipe), Uffe Krokfors(B), Alf Forsman(Ds) - 1. Brujo 2. Volition 3. Nai 4. Bullroarer 5. Changgo 6. Little Big Horn 7. Dalens Ande

(03/09/27)7曲中4曲が4人のインプロヴィゼーションで、残りはRaoul Bjorkenheimの作曲。ギター、サックスがフロントのクァルテットですが、空間的でありながら独特なサウンド。そんな空間的でゆったりと、しかも底辺にロックの感じをにおわせながら進んでいくのが1曲目。サックスとドラムスのデュオから徐々に全員が参加しながら盛り上がっていき、自由なバックにメロディアスで非常にロック的なギターが響く2曲目、フリー・インプロヴィセーションらしく、語り合いながら進んでいく3曲目、ハードコアなジャズ&ロックの小品の4曲目、ギターの語りかけてくるフレーズと、間のあるドラムスのスペイシーな5曲目、ドローン(持続音)の中を盛り上がりつつギターが舞っている6曲目、漂いながらベースのそろを中心に進んでいく7曲目。

スペイン・アゲイン/ミシェル・カミロ&トマティート

Michelspain
ミシェル・カミロの新作が出ました。最近はクラシックに行ったり、バリバリと弾いている姿がアルバムからはあまり多くないような気もしますけれど、今日のデュオ2作目は、ジャズというよりはタンゴでありスパニッシュですが、こういうカミロもけっこう個人的には好きです。出だしの曲が静かだったのですが、割と強力に弾いている場面もあって、繊細な部分と知的な感性を保ちつつの豪快な部分とを聴き比べることができます。サウンド的なミキシングも、こういうアコースティックな音ってけっこう好きなんですよね。アストル・ピアソラの曲をどう演奏していくか、ということにも興味があったりします。


スペイン・アゲイン/ミシェル・カミロ(P)&トマティート(G)(EmArcy)
Spain Again/Michel Camilo(P) & Tomatito(G)(EmArcy) - Recorded February 19-24, 2006. Juan Luis Guerra(Vo on 11) - 1. El Dia Que Me Quieras Tributo A Piazzolla: 2. Libertango 3. Fuga Y Misterio 4. Adios Nonino 5. Stella By Starlight 6. Twilight Glow 7. A Los Nietos 8. La Targe 9. La Fiesta 10. From Within 11. Amor De Conuco

11曲目のみヴォーカル入りポップス(ファン・ルイス・ゲーラ(Vo)が参加)。デュオ作品2作目。ミシェル・カミロ作が2曲(6、10曲目)、トマティート作が2曲(7-8曲目)、タンゴ、スタンダード、スパニッシュなど多彩。静かな場面も多いけれど、強力なのがやはりビシッとキマるチック・コリア作の9曲目。しっとりと味わいのあるメロディを奏でていく1曲目。2-4曲目までアストル・ピアソラの濃い、時に静かなタンゴを聴かせてくれて、心地良さが漂っていきます。ブライトな感覚を残しつつ、あまり原曲に寄り添わないようなノリの良いスタンダードの5曲目、哀愁感覚のある多少ゆったりめの6曲目、スパニッシュの感覚で語りかけてくる7曲目、のどかな風景が広がる小品の8曲目、しっとりはじまり哀愁のスパニッシュの10曲目。(06年5月17日発売)

2006/06/15

Notes From Big Sur/Charles Lloyd

1465
チャールス・ロイドはけっこうスピリチュアルなサックスを吹きます。ただ、ジョン・コルトレーンとはベクトルが違うようで、抑えたフレーズ、メンバーやレーベルも関係するのでしょうけれど、温度感がけっこう低い、ということがあげられると思います。ただ、ここでは異色なラルフ・ピーターソンがスパイスになっている曲もあって、例えば7曲目のモーダルで神秘的な雰囲気に絡みつつパルスを送り続ける、というのは彼ならではでしょう。また、ロイドのサックスはもちろんですが、ここではボボ・ステンソンのピアノもけっこう印象深くて聴きどころになっていると思います。全体的に内向的ではありますが、何度も聴いてみたいアルバムのひとつ。


Notes From Big Sur/Charles Lloyd(Ts)(ECM 1465) - Recorded November 1991. Bobo Stenson(P), Anders Jormin(B), Ralph Peterson(Ds) - 1. Requiem 2. Sister 3. Pilgrimage To The Mountain -Part1 Persevere 4. Sam Song 5. Takur 6. Monk In Paris 7. When Miss Jessye Sings 8. Pilgrimage To The Mountain -Part2 Surrender

全曲チャールス・ロイドの作曲。ドラムスに音数の多いラルフ・ピーターソンが参加していますが、ここでは叙情的に、メンバーに合わせた演奏をしています。ヨーロッパ勢の2人がサウンドのかなめで、やはりまったりした温度感の低い演奏。哀愁を漂わせた淡い、しかしはっきりとしたメロディの1曲目、優しいメロディを持つ、自由なサウンドのバラード系でも時に盛り上がる2曲目、出だしの静かなサックスの咆哮が印象に残る、自由な進行の3曲目、ちょっと浮遊感がありながらも軽めに盛り上がっていく4曲目、神秘的な雰囲気でメロディがせまってくる5曲目、モンク的なサウンドにはならず、ロイド節が聴こえる6曲目、彼流のスピリチュアルで自由な進行の7曲目、3曲目と同様な雰囲気で静かに神秘的に進んでいく8曲目。

象徴としてのジャズ/スティーヴ・コールマン・アンド・ファイヴ・エレメンツ

Steveweavi
久しぶりにスティーヴ・コールマンの新作が出ました。私個人的には「Sine Die」(’80年代後半)あたりのストレートな変拍子ファンクの時代が一番好きだったけれど、今でも表現が進化してきて興味は相変わらずあります。ただ、内省的だったり実験的だったりするようなサウンドもあり、少々頭でっかちになっているので、その辺が売れ行きとにらみ合わせて、ちょっと心配なところ。「織る」=Weavingがキーワードだそうで、確かに音が重層的に織り合わされているようなサウンドではありますね。変化に富んでいるけれど、CD2枚分お付き合いできる人ってそう多くないんじゃないか、という気もしています。ただ、ジャズはここまで彼は進めているんだ、という実感を伴って聴けるとは思います。


象徴としてのジャズ/スティーヴ・コールマン・アンド・ファイヴ・エレメンツ(As)(Label Bleu)
Weaving Synbolics/Steve Coleman(As) And Five Elements(Label Bleu) - Recorded April 11 and May 22, Augusut 3, 2004, January 21 and 22, May 18 and 31, June 24 and 25, 2005.Jonathan Finalayson(Tp), Tim Albright(Tb), Malk Mezzadri(Fl), Jen Shyu(Vo), Nelson Veras(G), Jason Moran(P), Reggie Washington(B), Eric Revis(B), Sarah Murcia(B), Anthony Tidd(B), Marcus Gilmore(Ds), Jeff Watts(Ds), Nei Sacramento(Per), Felipe Alexandro(Per), Luciano Silva(Per) - 1. Ritual - Solo (Aether) 2. Tehu Seven 3. Tetragrams/Astrology 1 4. Circle Weaving Thirteen 5. Ritual - Duo (Water) 6. Gregorian 7. Unction 8. Triad Mutations 2 9. Ritual - Trio(Air) 10. Li Bai/Astrology 2 11. triad Mutations 1 12. Ritual - Trio(Earth) 13. Tehu Six 14. Glyphs In Motion 15. Triad Mutations 3 16. Ritual - Septet(Fire) 17. Numerology 18. Trigrams/Astrology 3 19. Circle Weaving Eleven

邦題「象徴としてのジャズ」。CD2枚組で、全19曲も収録。相変わらずの独自路線。「織る」がキーワードとのこと。よりフリー的に、先鋭的になった分、聴く人を選ぶ可能性も。1-2曲目はソロやトリオで静かな内省的なサウンド。3、6、11、19曲目で彼らしいワールド的な曲もある変拍子(?)ファンクもあります。かなりの曲で顔を出すジェン・シューのヴォーカルが個性的(ワールド的)でサウンドが方向付けられている感じ。そして大人数の曲と少人数の曲が入り交じって変化に富んでいますが、静かな曲はスピリチュアルな雰囲気が強い感じ。ジャズにM-Baseが絡むとこうなる的な8、14-15曲目、ホーンのトリオのアンサンブルが印象的な9曲目、かなりエキゾチックな10曲目、サックス・トリオが強力な12曲目など、多彩。(06年4月19日発売)

2006/06/14

Cello/David Darling

1464
ECMでは変わった楽器のソロのアルバムが今までにもあって、クラシックではないけれどヴァイオリンのソロのアルバムとか、フルートのソロのアルバムなど、探せばいろいろ出てきそうです。だから今回チェロのソロアルバム(これもクラシックではない)が出てきても驚きませんでしたけれど、聴いてみるとECM New Seriesとのボーダーレスの位置にあるのかな、という気はしています。ジャズのフィーリングもなく、インプロヴィゼーションらしきところも目立たずに、ひたすらゆったり流れていくチェロ(あるいはエレクトリック・チェロ)の響きは、やっぱりECMらしい、と言えば、らしいのですけれど。


Cello/David Darling(Cello)(ECM 1464) - Recorded November 1991 and January 1992. - 1. Darkwood1 2. No Place Nowhere 3. Fables 4. Darkwood 2 5. Lament 6. Two Or Three Things (For Jean Luc Godard) 7. Indiana Indian 8. Totem 9. Psalm 10. Choral 11. The Bell 12. In November 13. Darkwood 3

全曲デヴィッド・ダーリングの作曲ないしはマンフレート・アイヒャーとの共作(2、6曲目)。何とチェロ(普通のチェロと8弦のエレクトリック・チェロ)のソロアルバム。ただし、多重録音もしているようで、2-4分台の短めの曲が多いです。各曲のタイトルからみても、秋から冬にかけてのヨーロッパの森の中のイメージ。蒼系統で深く沈み込んだサウンドが、映画音楽のようでもあります。後に「ダーク・ウッド」というアルバムも発売していますが、同名の曲が3曲入っています。どの曲もゆったりとした感じで、クラシックの香りも。2曲目など、割と厚みのある、ゆっくりと流れていくようなサウンドなので、眠りを誘うかもしれません。全体的にある種のヒーリング・ミュージック。6曲目は有名な映画監督に捧げられた、ちょっと重厚な曲。

ウェス・モンゴメリーに捧ぐ/パット・マルティーノ

Patremember
パット・マルティーノというとあの延々続く正確無比な8分ないしは16部音符のイメージがあります。ここではウェス・モンゴメリーのトリビュート曲ばかりを演奏しているのですが、やっぱり彼らしさが自然に出てきてしまう感じで、曲良し、演奏良しの満足度の高い内容に仕上がっています。1、8曲目のミキシングがちょっと変ですが、オルガンジャズの雰囲気を強引に出そうとしたんではないかと思われます。まあ、分からなくもないですが。他の曲も当時の録音のサウンドを意識したような感じ。そこが好みの分かれるところかな。個人的にはかなりいいところまできています。東芝EMIの発売にも関わらずCD-DAでの発売。安心して買えますね。


ウェス・モンゴメリーに捧ぐ/パット・マルティーノ(G)(Blue Note)
Remebmer - A Tribute To Wes Montgomery/Pat Martino(G)(Blue Note) - Recorded August 9 and 10, 2005. David Kikoski(P), John Patitucci(B), Scott Allan Robinson(Ds), Daniel Sadownick(Per) - 1. Four On Six 2. Groove Yard 3. Full House 4. Heartstrings 5. Twisted Blues 6. Road Song 7. West Coast Blues 8. S.K.J. 9. If I Should Lose You 10. Unit 7

邦題「ウェス・モンゴメリーに捧ぐ」。全てウェス・モンゴメリーの作曲または愛奏曲。ウェスのようなオクターヴ奏法も見せるけれど、延々続く正確無比な彼自身のフレーズも聴きどころ。変わったミキシング。オルガンジャズのように聴こえなくもないサウンドの1曲目、ミディアムで渋めなメロディとフレーズが心地良い2曲目、いかにもウェスらしいワルツの曲を手際よく料理する3曲目、渋めのバラードながら神経質なフレーズもある4曲目、アップテンポでスリリングな味わいの5曲目、8ビートでこれまたウェスらしさのよく出ている曲の6曲目、ワルツのブルースでメロディが印象的な7曲目、渋い4拍子のミディアムのブルースが続く8曲目、しっとりとしたゆったりめのバラードが心地良い9曲目、アップテンポでメカニカルな10曲目。(06年4月19日発売)

2006/06/13

今年はなぜかよく出るECM

今年になって(昨年末頃のリリースのものもあると思いますが)、ECM(New Seriesを含む)がよく出るなあ、と思って数えてみたら、現在注文中のものも含め、19枚もありました。まだ今年も半年たってないのによく出るなあ。

これだけ出るとマンフレート・アイヒャーの統括下におかれていないアルバムもあるようで、いつものECMとは違ったサウンドを楽しめるものもあります。

まだこれからアルバムコメントを書こうと思っている「サウダージス/トリオ・ビヨンド」は、故トニー・ウィリアムスに捧げられたアルバムで、ジャック・ディジョネット(Ds)、ジョン・スコフィールド(G)、ラリー・ゴールディングス(Org)のスゴいメンバーで、ECMらしからぬ外向的な音を出しています。

それと、「サンガム/チャールス・ロイド」の2枚かな、今年のECMレーベルで非常に印象に残ったのは。

万人向けではないかもしれませんが、けっこう良いですよ。

Adventure Playground/John Surman

1463
大物ばかりの演奏です。不思議とどの曲にも作曲者名があって、それぞれがメロディを持ち寄ったのだと思いますが、感触的にはけっこうフリー(それも静かなヨーロッパ・フリー)に近くて、硬質なやり取りが何とも言えず、こういう方面が好きな人には好きなんだろうなあ、ということをうかがわせます。こういうジャズが苦手な人もけっこう多いとは思いますけれど。曲によっては全員が参加しているわけではないのですが、そこら辺のメンバーのセレクトという点でも、まさに適材適所、という感じがしています。やはりこういうサウンドはECMならでは、かも。


Adventure Playground/John Surman(Bs, Ss, Bcl)(ECM 1463) - Recorded September 1991. Paul Bley(P), Gary Peacock(B), Tony Oxley(Ds) - 1. Only Yesterday 2. Figfoot 3. Quadraphonic Question 4. Twice Said One 5. Just For Now 6. As If We Knew 7. Twisted Roots 8. Dust For One 9. Seven

ジョン・サーマンの作曲は全9曲中4曲(3、6-8曲目)あり、他のメンバーの作曲も。ラストのみカーラ・ブレイ作。メンバーがスゴい。静謐な中にも一本筋の通った緊張感のあるフリー に近いサウンドが展開。ホーンとピアノから他の楽器も交ざり、ビート感がなく、比較的深みのある1曲目、ベースソロからややジャジーな展開をする2曲目、ホーンやピアノにまとわりつく各楽器の様相をしているフリー的な14分台の3曲目、スペイシーなピアノの中をバス・クラリネットが泳ぐ5曲目、サックスとドラムスで情景描写的に、時にハードに進む5曲目、しっとりとしたメロディのバラードの6曲目、自由な絡み合いが静かな緊張感をもたらす10分台の7曲目、サーマンのソロで例の哀愁のある8曲目、ゆったりと大らかに進んでいく9曲目。

2006/06/12

Open Letter/Ralph Towner

1462
今日紹介するラルフ・タウナーのアルバムは、基本的にはシンセサイザーとの多重録音もあるソロ・アルバムで、半分弱かな、何曲かでピーター・アースキンと淡々と、時に丁々発止のデュオを繰り広げている、というパターンです。個人的にはけっこう好みなのですが、クラシックギターを弾いている時の彼は、やはりクラシックの要素のある淡彩色系のサウンドを持っているので、好みは分かれるのではないかな、と思います。


Open Letter/Ralph Towner(G, Synth)(ECM 1462) - Recorded July 1991 And February 1992. Peter Erskine(Ds) - 1. The Sigh 2. Wistful Thinking 3. Adrift 4. Infection 5. Alar 6. Short'n Stout 7. Waltz For Debby 8. I Fall In Love Too Easily 9. Magic Pouch 10. Magnolia Island 11. Nightfall

全11曲中8曲がラルフ・タウナーの作曲。4曲目が2人の、意外に斬り込むフリー・インプロヴィゼーションで、7-8曲目がスタンダードなど。ギターとシンセサイザーの多重録音の部分もあります 。ドラムスは曲により参加。淡さやしっとり加減のメロディが印象的な1曲目、静かにギターで語りかけてくる2曲目、スペイシーでパーカッシヴなシンセサイザーがスパイスになる3曲目、ちょっと速いフレーズで哀愁のメロディの5曲目、コードワークを基調に綾織り系で聴かせる6曲目、一聴の価値があると思う優しい7曲目、静かでメロディアスな落ち着きのある8曲目、パーカッシヴなシンセサイザーをバックにノリの良い演奏を聴かせる9曲目、シンセとドラムをバックに12弦ギターが舞う10曲目、曲名に反して明るいイメージの11曲目。

2006/06/11

Invisible Storm/Edward Vesala Sound & Fury

1461
Invisible Storm/Edward Vesala(Ds, Per) Sound & Fury(ECM 1461)(輸入盤) - Recroded May and June 1991. Jorma Tapio(As, Bcl, Fl, Per, Bfl), Jouni Kannisto(Ts, Fl), Pepa Paivinen(Ts, Bs, Ss, Fl Afl), Matti Riikonen(Tp), Iro Haarla(P, Harp, Key), Jimi Sumen(G), Marko Ylonen(Cello), Pekka Sarmanto(B), Mark Nauseef(Bongos) - 1. Sheets And Shrouds 2. Murmuring Morning 3. Gordion's Flashes 4. Shadows On The Frontier 5. In The Gate Of Another Gate 6. Somnamblues 7. Sarastus 8. The Wedding Of All Essential Parts 9. The Invisible Storm 10. The Haze Of The Frost 11. Caccaroo Boohoo

(03/09/27)全曲Edward Vesalaの作曲。4人のホーンを中心とした7人編成に、曲によってゲストが加わります。全11曲ですが1-2、5曲目は0-1分台の小品。叩き出されるドラムスのビートの中、アンサンブルを交えつつアグレッシヴに舞い踊るホーンの3曲目、ゆったりとした曲に時々ヴォイスが絡んだり して、けっこうしっとりとした4曲目、ブルースというよりは、ゆっくりとノンテンポで自由に展開していく5曲目、 ほのぼのと明るい曲調で語りかけてくる7曲目、静かに、かつ叙情的にはじまりスローでスペイシーなジャズに展開する11分台の8曲目、アンサンブルと自由の妙味がある、前半空間的で後半盛り上がるタイトル曲の9曲目、管の浮遊感漂うサウンドの10曲目、唯一ベースが入っても彼ららしい自由のある11曲目。

2006/06/10

野球の基本、ジャズを聴くことの基本

今日は子供の町内野球の手伝いの日。うちの子、前よりは上手くボールを取れるようになったな、と思っていたら、コーチから忠告がありました。要するに、ノックなどを受けていて体の真正面でボールを受け止めるように取らないとダメなんだそうだ。うちの子供のとり方を見ると、ボールをよけて、体の横でキャッチしている。これはボールがコワいからで、このクセが直らなければ、試合にすら出れないらしい。もっと初心者で下手な子がいましたけれど、体の正面でボールを受け止めているので、評価できる、とのこと。

要は基本がなってない、ということなんですね。何度注意してみても、体にクセがついてしまっているみたいで。横でキャッチした時はその都度徹底的に直させて、気長に直すしかないようですね。親の私が野球経験がないばかりに、子供を遠回りさせているようで、歯がゆい気持ちです。

ジャズにも、こういう基本が、スポーツほど厳格ではないにしても、何となくあるような気がします。時間ができたらこっち方面の探求も、ちょっとしたいな、と思っています。巷でいわゆる「ジャズの基礎体力」と言われていることが最も近いような気がしますが。

私にも、果たしてこれがあるのかどうか不安ですが、できれば自分の分析もしてみたい、と思うようになりました。

Forgetten Peoples/Veljo Tormis

1459
Forgetten Peoples/Veljo Tormis(ECM New Series 1459/60)(輸入盤) - Recorded February 1990. Estonian Philharmonic Chamber Choir, Tonu Kaljuste(Cond) - 1-5. Livonian Heritage 6-12. Votic Wedding Songs 13-22. Izhorian Epic 23-32. Ingrian Evenings 33-46. Vepsian Paths 47-51. Karelian Destiny

(04/01/02)20世紀エストニアの作曲家の、無伴奏の合唱の作品。現代の音楽にしてはストレートな 比較的分かりやすい旋律で、そのサウンドの中にほのかにある民族(エスニック)色が印象的。東欧から旧ソ連にかかるラインにあって、ちょっと昔の宗教的な合唱を聴いている雰囲気で、 ひと味違う、その民族的な哀愁、ある場面ではすがすがしさとエキゾチックさがエッセンスになっています。一部には歌だけでなく語りの場面も。

ORIGIN/佐藤允彦プレイズ富樫雅彦

Togashiorigin
さて、やっと4月分の国内盤新譜をアップできることになりました。とは言うものの、今日は発売日付順にインディペンデント・レーベルからの紹介です。「佐藤允彦プレイズ富樫允彦」のシリーズでは4枚目で、この他に、シリーズの兄弟的アルバムとして大編成でのライヴ盤があります。ジャズとして、というよりは、メロディ・メイカーとして、富樫はいい曲が多いなあ、という印象でした。今回はキーボードを使用したシンプルな演奏の曲が多いので、よりいっそう、そんな感じを強く受けます。シンプルすぎてジャズとしてはどうか、とか、好みの問題もあると思いますが、ピアノの曲がスパイスになっていることもあり、割と楽しんで音楽として聴けました。


ORIGIN/佐藤允彦(P、Key)プレイズ富樫雅彦(ewe)
ORIGIN/Satoh Masahiko(P, Key) Plays Togashi Masahiko(ewe) - Recorded January 10 and 16, 2006. - 1. Good Night My Friends 2. Reminisce-'63 3. 2 1/2 Cycle 4. Till We Meet Again 5. Sorrowful Days 6. Mr. Joke 7. Contrast 8. Memories 9. Love Of My Friends 10. Bura-bura 11. Everything Friendship 12. Good Night My Friends

全曲富樫雅彦作曲の、佐藤允彦のプレイズ・シリーズ第4弾。富樫の使用しているローランドのエレクトリック・ピアノ(キーボード)をそのまま佐藤が使って演奏していて、ピアノでの曲も5曲(3、6-7、10、12曲目)あります。エレピでの録音は原曲のメロディを忠実になぞっている感じで、富樫の作った美しいメロディが前面に出ているインスト・ポップスといった印象が強いです。それにしても彼はメロディ・メイカーだなと思います。それほど流麗で美しい。ピアノ曲の方は佐藤の本領発揮といった感じで、シャープで研ぎ澄まされたフレーズが現実世界とフリーの間を行ったり来たりする曲も。過去の他のアルバムやこのシリーズでの再演曲もあったり、新曲もあったりしますが、エレピでの曲がホンワカとしていて心地良いです。(4月10日発売)

2006/06/09

Rouge/Louis Sclavis Quintet

1458
今日はルイ・スクラヴィスのECMでの1枚目の作品です。高度で洗練されたフリー、そして現代音楽との接点や、9曲目後半に見られるような、フレンチ音楽のサウンド、そういったところにフランスのエスプリを感じさせるものはあります。通常のジャズ、あるいはジャズのフリー・インプロヴィゼーションをは一線を画しているので、これを最初に聴いたときはちょっとショックで、何度も聴きかえした思い出があります。考えてみればその後のSketchレーベル(澤野工房)にもFrancois Raulinが出演していたりと、いろいろつながりが出てきたアルバムではありました。やっぱりルイ・スクラヴィスはたいしたもんだ、とこのアルバムを聴いていて、思います。あとはこのサウンドが、好きか、どうか。


Rouge/Louis Sclavis Quintet(Cl, Bcl, Ss)(ECM 1458) - Recorded September 1991. Dominique Pifarely(Vln), Bruno Chevillon(B), Francois Raulin(P, Synth), Christian Ville(Ds) - 1. One 2. Nacht 3. Kali La Nuit 4. Reflet 5. Reeves 6. Les Bouteilles 7. Moment Donne 8. Face Nord 9. Rouge 10. Yes Love

フランス出身のグループ。作曲はルイ・スクラヴィスか他のメンバー。フリーフォームのジャズの時もあれば、7曲目のように現代音楽的に聴こえる事もあります。9曲目のタイトル曲のようにユニゾンで難しいテーマがあったり、メロディが無階調の場面も。ヴァイオリンとのデュオで静かな日本的情緒も感じさせる1曲目、ドラムスのゆったりしたパルスの上をクラリネットやベースが舞う2曲目、バスクラリネットが縦横無尽に動く3曲目、スペイシーから徐々に密度が濃くなり盛り上げる4曲目、浮遊感覚があってインプロヴィゼーションが鋭い5曲目、前半バス・クラ、後半急速調で各ソロがスリリングな6曲目、10分を超える変化に富んだドラマチックな展開を見せる8曲目、後半がワルツの9曲目、ピアノが硬質で美しい10曲目。

Different But The Same/David Liebman & Ellery Eskelin

Davediffer
昨日に続いてHatologyレーベルのデイヴ・リーブマン参加作。一時期このレーベルも全部集めようかなと思ったのですが、CDにも書いてあるとおり、それぞれが3,000枚限定プレスだそうで、廃盤になるのがけっこう早いんですね。それと割とフリージャズ指向だったり旧譜も混ざっていたりと、いろいろな方向性があるので、最近は気に入ったものだけを買うようにしています。このアルバムも、2テナーでピアノレスなので、かなり自由にサックスが飛翔していて、曲としてまとまっている部分もあるのですが、やっぱりフリーの部分もけっこう大きいですね。ジム・ブラックのドラムスがかなり独特なパルスを送り込んでいます。


Different But The Same/David Liebman(Ts) & Ellery Eskelin(Ts)(Hatology 615)(輸入盤) - Recorded May 30, 2004. Tony Marino(B), Jim Black(Ds) - 1. Tie Those Laces 2. Gnid 3. You Call It 4. Different But the Same 5. What Is This Thing: Subconscious Lee - Hot House - What Is This Thing Called Love 6. How Do I Know 7. Vonetta 8. The Gun Wars

(06/05/26)David Liebman作が3曲(1、4、8曲目)、Ellery Eskelin作が2曲(3、6曲目)。ピアノレスの2テナーなのでかなり自由な場面も。テーマはメロディアスだけど、自由度が高く徐々に盛り上がっていく1曲目、タッド・ダメロン作の明るめのメロディで、オーソドックスな4ビートにハードなフレーズの部分もある2曲目、穏やかなのか不穏なのか、テーマで2人のテナーが寄り添う後にアドリブでサックスとドラムスが暴れまわる3曲目、ゆったりした中を自由に泳ぎまわるようなタイトル曲の4曲目、スタンダードやジャズメンオリジナルのメドレーなのにオリジナルのような5曲目、スローでやや不安定なフリーが展開される6曲目、ウェイン・ショーター作をスローに展開する7曲目、パルス的なドラムスの上をfリーキーにせまる8曲目。

2006/06/08

Conte De I'incroyable Amour/Anouar Brahem

1457
Conte De I'incroyable Amour/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1457)(輸入盤) - Recorded October 1991. Barbaros Erkose(Cl), Kudsi Erguner(Nai), Lassad Hosni(Bendir, Darbouka) - 1. Etinecelles 2. Le Chien Sur Les Genoux De La Devineresse 3. L'oiseau De Bois 4. Limiere Du Silence 5. Conte De I'incroyable Amour 6. Peshrev Hidjaz Homayoun 7. Diversion 8. Nayzak 9. Battements 10. En Souvenir D'lram 11. Iram Retrouvee 12. Epilogue

(99/04/19)相変わらずエキゾチックなアラブ(チュニジア)音楽を奏でるアヌアル・ブラヒム2枚目の作品。12曲中10曲が彼のオリジナル。彼の演奏は単にアラブ音楽にとどまらないとのことですが、旋律がエキゾチックながらも西洋にやや近いのかな、と思えるフレーズにあるような気がします。他者の2曲の方がアラブ音楽、といった雰囲気が伝わります。編成もクラリネットの他は民族楽器ですが、クラリネットの旋律も十分同化しています。ちょっと空間の多めな、いわゆるECMのワールドミュージック系統。編成は4人が揃うことはなく、ウードのソロが6曲あって、デュオが4曲、トリオが2曲。エコーも深めにかかり、音がクリアで気持ち良い。タイトル曲の5曲目は徐々に盛り上がっていく10分台の曲。

The Distance Runner/David Liebman

Davedistance
昨年12月末にHatologyレーベルデイヴ・リーブマンの作品を2作購入したままになっていて、それをやっと聴く時がやってきました(笑)。今日紹介するのは完全ソロのライヴ。昔、ソニー・ロリンズの完全ソロ・ライヴを聴いたことはありましたけれど、サックス(中心)だとなかなかありそうでないんですね。そもそも1時間近い時間をソロでもたせられる、ということはこの楽器では相当な力量が要求されるわけで。こういう時は往々にしてフリーになる部分も多いのですが、このレーベルの性格もそっち方面だし、私もフリーは好きな方なので、けっこうのめりこんで聴けました。やっぱりスゴいわ、この人、と思わせるだけのものはありますね。


The Distance Runner/David Liebman(Ss, Ts, Wooden Fl)(Hatology 628)(輸入盤) - Recorded August 28, 2004. - 1. The Loneliness Of A Long Distance Runner: Mind And Body 2. Colors: Red, Glay, Yellow 3. Petite Fleur 4. The Tree: Roots, Limbs, Branches 5. Mother; Father 6. Time Immemorial: Before, Then, Now, After 7. Peace On Earth

(06/05/24)全くのソロでのライヴ。3曲目がシドニー・ベシェ作、7曲目がジョン・コルトレーン作で、他はオリジナルかフリー・インプロヴィゼーション。時にはフリーキーな、あるいはシャープなトーンで飛ばすようなフレーズを吹くときがありますが、だいたいは穏やかなフレーズが続きます。3曲目はそれなりに雰囲気も出ていてメロディアスな曲調になっています。ただ、曲に変化をつけるためか、4曲目は極端に激しくはないにしてもけっこう抽象度の高い、速いパッセージのフレーズが続きます。出だしをウッド・フルートで高めの音域を緩急自在ななフレーズで吹き、テナー・サックスに持ち替える5曲目、バックにテープで効果音を流しながら15分吹き続ける6曲目、テナー・サックスでスピリチュアルな、穏やかな場面も多くある7曲目。

2006/06/07

The Suspended Step Of the Stork/Music Composed By Eleni Karaindrou, For The Film By Theo Angelopoulos

1456
今日はECMの方なのでジャズのはずなのですが、内容はNew Seriesのように、オーケストラで沈んだクラシック寄りの音になっています。そういうわけで、新たに「映画音楽」というカテゴリーを作成せざるを得ませんでした。テオ・アンゲロプロスの映画って観たことありませんけれど、彼の別な映画を観た人から、「救いようのない世界観が描かれている」というようなことを聞かされて、なるほどそういう映画にはやっぱりこのエレニ・カラインドルーのような沈んだサウンドが合っているのかな、と思いました。この後ECM1570番でもう1枚彼女のアルバムが出ているのですが、そちらの方はECM New Seriesから出ています。


The Suspended Step Of the Stork/Music Composed By Eleni Karaindrou, For The Film By Theo Angelopoulos(ECM 1456) - Recorded April And August 1991. Vangelis Christpoulos(Oboe), Nikos Spinoulas(French Horn), Christos Sfetsas(Cello), Dimitris Vraskos(Vln), Ada Rouva(Harp), Andreas Tsekouras(Accordeon), String Orchestra - 1. Refugee's Theme 2. Search - Refugee's theme Variation A 3. the Suspended Step 4. Train - Car Neighbourhood Variation A 5. Refugee's Theme 6. The River - Refugee's Theme 7. Refugee's Theme Symphonic Variation No.1 8. Train - Car Neighbourhood Variation B 9. Refugee's Theme Symphonic VariationNo.2 10. Hassaposerviko 11. Search - Refugee's Theme Variation B 12. Waltz Of The Bridge 13. Finale 14. The River - Refugee's Theme

邦題「こうのとり、たちずさんで」オリジナル・サウンド・トラック。全曲エレニ・カラインドルーの作曲。全編を通して、重く、静かなオーケストラの曲が続きます。これはもはやジャズではなくて、クラシック寄りの映画音楽ととらえた方が良く、アルバムを通して35分の長さに、蒼い色調の沈んだ短編の曲が1分弱-4分ほどの長さで13曲。3曲目が、たぶん映画のテーマともなる曲で、この曲のみ13分の長さになります。映画監督のテオ・アンゲロプロスはギリシャの有名な映画監督で、わずかにジャケットに見れる映画の風景も、音楽に合わせて沈んだ色調になっていて、この映画にこの音楽、果たしてその人間模様に幸福はあるのか、どこまでも哀しみをさまようのではないか、という気にさせます。New Seriesの方が向いている。

Floating/Ketil Bjornstad

Ketilfloat
昨年12月に購入したアルバムを、アップする順番がなかなかまわってこなくて、やっとのアップです。短期間にあれもこれもやろうとするとこういうことになります(笑)。このアルバム、ケティル・ビヨルンスタのセルフ・プロデュースで、エンジニアはヤン・エリック・コングスハウク。参加メンバーを見てもECMからの発売でないのが不思議ですが、聴いてみると温度感が低くなく、叙情的だけれども非常に分かりやすいメロディ。エマーシーから出そう、ということになっても不思議ではないですね。淡々としている曲が多くて、日曜日などにBGMとしてかけておくのもいいなあ、と思わせるような内容です。


Floating/Ketil Bjornstad(P)(EmArcy)(輸入盤) - Recorded June 2005. Palle Danielsson(B), Marlyn Mazur(Ds, Per) - 1. Floating 2. The Sorrow In Her Eyes 3. Memory 4. Ray Of Light 5. Looking Back 6. Caravan Moving 7. Thought 8. The Woman Of The Pier 9. Undercurrent 10. The Rainbow 11. The Course 12. Her Singing 13. The Face 14. As You Always Said {To Rolf} 15. The Waiting Room 16. Floating {Epilogue}

(06/05/24)全曲ケティル・ビヨルンスタの作曲。ECMでなくEmArcyからの発売は、やはり聴きやすい音楽に流れたからなのでしょうか。4ビートではないのでジャズ色は薄く、淡い世界が広がっています。1曲目のタイトル曲も、穏やかな北欧の気候を垣間見せてくれるような、繊細でしっとりとした美旋律のメロディを聴かせてくれ、その雰囲気は全編に広がっている感じ。温度感は温かくも冷たくもなくて、映画音楽やテレビのBGMになっても不思議ではないようなサウンド。3曲目のようにクラシック的な静けさのピアノにドラムスがやんわりと絡む風景も彼らしい。4曲目の牧歌的、8ビートのサウンドもメリハリがあります。8曲目はちょっと憂いを帯びたサウンドにパーカッションが絡みます。10曲目のように盛り上がりのある曲も。

2006/06/06

The Finish/Swiss Tour/Hal Russel NRG Ensemble

1455
ECMというと初期の頃のフリーは別にして、この頃になると静かなヨーロッパ的なフリー・インプロヴィゼーションというイメージが強いのですが、どうしてどうして、このアルバムのようなけっこうドシャメシャなフリー・ジャズ(もちろんキメるところはビシッとキマりますが)も時々出しています。私はプロデューサーを気にすることはあまりないけれど、スティーヴ・レイクがやっているのでサウンドの指向と何か関係があるんではないかと思っています。今では考えられないことですが、こういうマニア受け(?)するアルバムが、当時(’92年)では国内盤でもCDが出ていたんですね。驚きです。


The Finish/Swiss Tour/Hal Russel NRG Ensemble(Ts, Ss, Tp, Vib, Ds)(ECM 1455) - Recorded November 1990. Mars Williams(Ts, Ss, etc.), Brian Sandstrom(B, Tp, G). Kent Kessler(B, etc.), Steve Hunt(Ds, Vib, etc.) - 1. Monica's Having A Baby 2. Aila/35 Basic 3. Temporarily 4. Raining Violets 5. For MC 6. Dance Of The Spider People 7. Ten Letters Of Love 8. Hal The Weenie 9. Linda's Rock Vamp 10. Mars Theme

全10曲中8曲がハル・ラッセルの作曲。恐ろしく元気で、しかもどことなくユーモラスなフリー系のジャズ。リーダーが老人とはとても思えない。ここまで思いっきり演奏されると、かえってすがすがしい感じがしますが、聴く人によっては怒り出す人がいるのではないかと。この当時のECMには珍しく、けっこう外向的なフリー・ジャズ(そう、フリー・ジャズです)で、そのエネルギーを体で感じるタイプのサウンド。もう1曲目から全開で飛ばしまくります。単なるドシャメシャだけではなくて、決め事もあって変化に富んでいます。2曲目はややゆったり系のアンサンブルもありますが途中からやはり全開。4曲目のようにビートの効いた曲も。6曲目はフリーながらやや静かめの展開。緩急自在な7、10曲目。9曲目はスピーディーなファンク。

2006/06/05

Horstucke/Heiner Goebbels

1452
Horstucke/Heiner Goebbels(Synth, Prog)(ECM 1452-54)(輸入盤) - Recorded 1985, 1987/88, 1989/90.Augela Schnelec(Voice), Otto Sander(Voice), Jakob Rendtorff-Goebbels(Voice), Walter Reffeiner(Tenor), David Bennent(Voice), Rene Lussier(G, Vo), Peter Brotzmann(sax, Tarogato), Peter Hollimger(Ds, Darbouka), Megalomaniax, etc. - (CD1) Die Befreiung Des Prometheus/The Liberation Of Prometheus/La Liberation De Promethee 1. Ein Diagramm 2. Der Adler 3. Herakles Singt Vom Massiv 4. Endlich, Der Regen 5. Stunde Null - Heimweh Nach Dem Fahrstuhl 6. Zeitwetterkorfleischmetallsteinrost 7. Die Ketten - Eine Ruckblende Auf Hephaistos 8. Der Abstieg Zu Den Menschen 9. Im Jubel Der Bevolkerung - Zugabe (CD2) Verkommenes Ufer/Despoiled Shore/Rivage A L'abandon 1. Verkommenes Ufer MAeLSTROMSUDPOL/ MAeLSTROMSOUTHPOLE/ MAeLSTROMPOLESUD 2. Pym 3. Tsalal 4. Oh 5. Fff 6. Tekelili 7. Nunu 8. Keep The Dog (CD3) Wolokolamsker Chausee 1-5/Volokolamsk Highway 1-5/La Route Des Chars 1-5

(03/09/22)英語で読むと「ラジオ・プレイズ」でHeiner Mullerの詩(テクスト)に基づいた、とあります。CD3枚組で、全4曲という壮大なアルバム。確かにラジオから流れてくる音のようかも。詩の朗読のような場面が全編を支配していて、その中に歌、ロック、オーケストラのサウンド、あるいは音の断片が編集されており、かなり前衛的でバラエティに富んだ内容になっています。CD1枚目は、Editedという言葉が使われているので、いわゆるサンプリング音楽では。CD2枚目は前半がラジオと効果音のかけ合わせのようなサウンド。後半はやはりカラフルなヴォイスやサウンドで、後半ロック色強いです。CD3枚目は77分もあって、ハードロック、フォーク、合唱団のコーラス、クラシックのオーケストラ、ラップ&ヒップポップと、多彩な構成。

Song For Donise/Adonis Rose Quintet

1146
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今回はこれで一段落として、また後日戻ってきます。ECMレーベルが長かったですからね。Adonis Roseはニコラス・ペイトンのバンドに加入しているそうで、当時まだ23歳。ニコラス・ペイトンのリーダー作はCriss Crossにはないものの、今日参加しているメンバーのリーダー作に、ゲストで数曲参加しているものも含め、現在5作に参加しています。このアルバムはドラムスのリーダー作ではありますが、どちらかと言うとトータルサウンドを意識しているような気もします。ただ7曲目で派手なドラム・ソロを繰り広げたり、やっぱりリーダーらしいところは見せていますが。


Song For Donise/Adonis Rose(Ds) Quintet(Criss Cross 1146)(輸入盤) - Recorded December 12, 1997. Nicolas Payton(Tp), Tim Warfield(Ts), Anthony Wonsey(P), Reuben Rogers(B) - 1. Dia's Blues 2. Estrella Del Mar 3. Seventy Ninth Street 4. Song For Donise 5. Reflections 6. My Foolish heart 7. E.S.P. 8. Love Walked In

(06/05/21)Adonis Rose作は5曲目のみで、他のメンバーの曲やスタンダードなど。メンバーで、やや濃いサウンドを予想させます。現代の黒いけれどもやや都会的なピアノレスのブルースが展開される1曲目、ボッサ的な感触のメロディアスでちょっと浮遊感もあるニコラス・ペイトン作の2曲目、独特なリズムのテーマを持つ都会的なブルースを展開するAnthony Wonsey作の3曲目、ちょっとゆったりとしたワルツ進行でメカニカルな感じのソロもある4曲目、Anthony Wonsey作のモーダルで浮遊感のあるミディアムのやはり都会的な5曲目、落ち着いてきらびやかなスタンダードの有名なバラードの6曲目、有名な「E.S.P.」をかなりのアップテンポでモーダルに飛ばす7曲目、ラストはゴキゲンで明るいガーシュイン作を聴かせる8曲目。

2006/06/04

3日間で13枚CDを聴いてアップ

2日(金)の夕方から今日4日(日)の夕方まで、13枚(正確には2枚組と3枚組が入っているので16枚)のCDを聴き、ホームページにアップしました。ふだんだとここまで集中して聴くことはなく、1日部屋の中にいるのがイヤになってしまうときがあるのですが、何だか気分が波に乗ってしまっているようで、ストップするのがもったいなかったです(笑)。

それと引き換えに、プライベートな用事をキャンセルしたりと、ちょっとしたことはありました。これでブログのストックは25日分まであるので、あとは少々休んでもいいのかな、と思ってみたり。とりあえず早くアップしなければならないものはやってしまったと思うのですが、4月に購入したJAPOレーベル紙ジャケ5枚と澤野工房の近作2枚がまだになっています。輸入盤は、とりあえず後回し。

やっぱりECMレーベルの手直しで41日分だけ遅れたことで他のことに波及してしまいましたが、そのかわりECMの方が予定より4ヶ月早く終わったわけで。これから徐々に余裕のあるスケジュールに戻して行きたいと思います。1度しかアルバムを聴かないより、何度も聴いた方が良いに決まってますし(笑)。

Aquarian Rain/Barre Phillips

1451
ベースとパーカッション(時にテープだそうですが)のデュオで、静けさが基調ながらもかなり禁欲的でハードなフリー・インプロヴィゼーションが全編にわたって繰り広げられています。ヨーロッパではこういう音楽も受け入れられるのかなあと思いつつ、国内盤にならなかったあたり、その辺の事情を物語っていると言えます。聴く人を選びます。


Aquarian Rain/Barre Phillips(B)(ECM 1451)(輸入盤) - Recorded May 1991. Alain Joule(Per) - 1. Bridging 2. The Flow 3. Ripples Edge 4. Inbetween I Adn E 5. Ebb 6. Promenade De Memoire 7. Eddies 8. Early Tide 9. Water Shed 10. Aquarian Rain

主に、ベースソロにパーカッションがかぶさる構成で1枚のCDの録音がされています。裏面に「Music For Bass, Percusssion and Tape」とあり、2、4、8、10曲目にはJean-Francois EstagerとJames Giroudonのクレジットもあって、これがテープの操作に関わっているのでしょうか。全曲参加者のクレジットなので、やはりほとんどフリー・インプロヴィゼーションなのだろうと思います。表現がなかなか思索的で抽象的、つまりメロディではなくて、あらゆる音を凝縮してサウンドにしてしまっている感じなのでちょっと疲れますが、個人的には受け入れる余地は残っています。5,9曲目がBarre Phillipsの、6曲目がAlain Jouleの曲ですが境界線はない感じ。フリー・インプロヴィゼーションのように響くこともあれば、現代音楽のような心地も。

Battle Cry/Ryan Kisor Quartet

1145
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。ライアン・カイザーのレーベルリーダー作1作目ですが、このとき彼はまだ24歳だったとのこと。もうすでにいろいろなバンドでの実戦を積んでいるだけに、若いというイメージだけで聴くのはもったいないかも、という思いがあります。かなり流暢でシャープなアドリブという感じ。それに、バックのメンバーがまた良いですよね。サム・ヤヘル、ピーター・バーンスタインときて、ブライアン・ブレイドですぜ。曲の方は、オリジナルなどではストレート・アヘッドな渋い感じもあるにしろ、スタンダード方面の曲では、メロディアスで明るいイメージがあります。これも彼のキャラクターなのか、それともこのメンバーだからこそのサウンドなのか。


Battle Cry/Ryan Kisor(Tp) Quartet(Criss Cross 1145)(輸入盤) - Recorded October 11, 1997. Sam Yahel(Org), Peter Bernstein(G), Brian Blade(Ds) - 1. Battle Cry 2. It Happens 3. Falling In Love With Love 4. I'm Old Fashioned 5. Birdlike 6. Sweet Punpkin 7. If Ever I Would Leave You

(06/05/21)Ryan Kisorのクリスクロス第一弾。彼の作品は2曲(1-2曲目)。的確で端正なトランペットという印象。不規則にも聴こえるテーマの後にややアップテンポでシャープに斬っていくような彼のアドリブの演奏が耳に残るタイトル曲の1曲目、メロディアスなコード進行とソロが流麗に響いていくものの、オルガンがややもっさりした印象もあるややアップテンポの2曲目、ちょっと変わったイントロと早めのワルツ進行のスタンダードでメロディアスな3曲目、一転スローなバラードでしっとり加減のフレーズを奏で上げていくような4曲目、フレディー・ハバード作の飛び回るようなアップテンポでアドリブも速い5曲目、心地良いテンポで明るいメロディが心弾ませる6曲目、アップテンポながらやはり明るさのあるスタンダードの7曲目。

2006/06/03

Bridge Of Light/Keith Jarrett

1450
Bridge Of Light/Keith Jarrett(P, Comp)(ECM New Series 1450) - Recorded March 1993. Michelle Makarski(Vln), Marcia Butler(Oboe), Patricia McCarty(Viola), Thomas Crawford(Cond), The Fairfield Orchestra - 1. Elegy For Violin And String Orchestra 2. Adagio For Oboe And String Orchestra 3-7. Sonata For Violin And Piano 8. Bridge Of Light For Viola And Orchestra

全曲キース・ジャレットのオリジナル作品集(クラシック)で、逆に、ピアノを演奏しているのは半分弱 (3-7曲目)というアルバム。現代音楽とクラシックの間のような曲調ですが、比較的聴きやすい感じ。1曲目は哀愁に満ちているところもあり、なかなかひきこまれます。やはりゆったりとした感じのオーボエがきれいな2曲目。ヴィオラを中心としたタイトル曲の8曲目。個人的には本人がピアノで参加している3-7曲目が気に入っています。

Aztec Blues/The Tenor Triangle & The Malvin Rhyne Trio

1143
Criss Cross順番聴き3日目。今回は楽しいテナーの3人のバトル。どの曲でも3人が出ていて、しかも比較的聴き分けが難しくないので、そういう意味でも楽しめるアルバム。エリック・アレキサンダーは音域が高めでシャープ、速いフレーズになるとメカニカルなフレーズもあるのに対して、ラルフ・ララマはやはり音域は高めだけれど、メロディアスに勝負しているところがあります。タッド・シャルは音域はやや低めで、ちょっとソフトでもったりした感じ。こういうバトルになると、曲なんてどうでも良くって、3人のサックスにばかり耳がいってしまいますが、それもアリなんでしょうね(笑)。


Aztec Blues/The Tenor Triangle & The Malvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1143)(輸入盤) - Recorded December 20, 1994. Eric Alexander(Ts), Ralph Lalama(Ts), Tad Shull(Ts), Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds) - 1. Cedar's Blues 2. 'Nother Fu'ther 3. The Song Is You 4. Ballad Mdley: But Beautiful, It Could Happen To You, I Thought About You 5. Melvin's Masquerade 6. Aztec Blues 7. To The Chief

(06/05/14)同じメンバーの第2弾。Malvin Rhyne作は5曲目、Tad Shull作が6曲目、Eric Alexander作が7曲目。3人の聴き分けは比較的容易。まとまりのあるハーモニーの部分もブロウイングの部分もある3者対抗のバトル作。シダー・ウォルトン作の3管ハーモニーのテーマの後に3人のソロが繰り広げられる1曲目、ソニー・スティット作のソウルフルでラフな感じが何とも良い、ブルース進行の2曲目、アップテンポでスタンダードを流麗にこなしていく3曲目、バラードのメドレーを約8分でAlexander、Shull、Lalamaと3曲続けていく4曲目、ややアップテンポで渋めなテーマやソロを聴かせる5曲目、ややスローでちょっとエキゾチックなブルースのタイトル曲の6曲目、音符が飛ぶようなようなテーマとややアップテンポで聴かせる7曲目。

2006/06/02

サプライズ/ポール・サイモン

Paulsurpr
ポール・サイモンは’75年に出た「時の流れに」(Still Crazy After All These Years)に私は一番強く影響を受けていて、今でも彼の最高傑作だと思ってます。やっぱりセッションやフュージョン畑のミュージシャンが大挙して参加、そして曲も演奏も良かった、という理由です。その後もずっと追いかけていましたけれど「グレイスランド」あたりは正直言ってあまりよく分からなかった記憶があります。そして今回。インパクトとしては昔には及ばない気はするけれど、サウンドが明るくて、けっこう良いなあと思いました。もう64歳で5年半ぶりのアルバムだそう。昔に財産を残したアーチストだから、必要以上にアクセクしなくても良いということはありますね。今回もセッションのミュージシャンは有名な人が多いです。


サプライズ/ポール・サイモン(Vo、G)(Warner Bros.)
Surprise/Paul Simon(Vo, G)(Warner Bros) - Released 2006. Brian Eno(Electronics), Pino Palladino(B), Steve Gadd(Ds), Robin Dimaggio(Ds), Gil Goldstein(Key, Harmonium), Bill Frisell(G), Abraham Laboriel(B), Alex Al(B), Herbie Hancock(P), Jessy Dixon Singers(Cho), Leo Abrahams(B), Jamey Haddad(Per), Vincent Nguini(G), Adrian Simon(Vo) - 1. 1. How Can You Live In The Northeast? 2. Everything About It Is A Love Song. 3. Outrageous. 4. Sure Don't Deel Like Love. 5. Wartime Prayers. 6. Beautiful. 7. I Don't Believe. 8. Another Galaxy. 9. Once Upon A Time There Was An Ocean. 10. That's Me. 11. Father And Daughter.

全曲ポール・サイモンの作曲。5年半ぶりの新譜とのことですが、歳を感じさせない若い歌が多いです。良い歳のとり方。ただ、昔のような1発で心に残るような曲は少なくなってきたかも。トータル・アルバムで聴かせるような雰囲気もあり、全体的に陽気な明るいサウンドです。ブライアン・イーノがエレクトロニクスで多くの曲に参加していますが、最近のエレクトロニクスは自然なので、彼の役割ってどういうものだろうか、考えてしまいます。ただ、曲によっては参加メンバー以上に豊穣なサウンドに聴こえるのは、やはりエレクトロニクスの効果かも。スティーヴ・ガッドはかなりの曲に参加していますが、ビル・フリゼールは2曲目に、ハービー・ハンコックは5曲目のみに参加。やや地味めながら存在感のあるピアノを弾いています。(06年5月24日発売)

A Wider Ensemble/Trevor Watts Moire Music Drum Orcestra

1449
ECMというと静寂に近い冷たい感触のサウンドを意識する人が多いのですが、これはワールド・ミュージックに属する部類。サックスやエレキ・ベースなど西洋音楽の様式を取り入れている部分も多いですけれど、けっこう原初的なアフリカ(ガーナ)のサウンドに近いのではないかと思います。このアルバムもECMレーベルを意識して集めている人には後回しになりやすいアルバムです。それだけかなりマニアックな民族音楽。でもサックスのエキゾチックさとパーカッション(リズム)の強力なことで、非常に強い個性で迫ってきます。


A Wider Ensemble/Trevor Watts(As, Ss) Moire Music Drum Orchestra(ECM 1449) - Recorded April 1993. Nana Tsiboe(Per, Fl, Vo, etc.), Nee-Daku Patato(Per, Vo, etc.), Jojo Yates(Per, Vo, etc.), Nana Appiah(Per, Vo, etc.), Paapa J. Menasah(Per, Vo, etc.), Colin McKenzie(B) - 1. Egugu 2. Medley: Ahoom Mbram, Tetegramatan, Free Flow, Tetegramatan Reprise 3. Opening Gambit 4. Otublohu 5. Bomsu 6. Hunter's Song: Ibrumankuman 7. The Rocky Road To Dublin 8. Brekete Takai 9. Southern Memories 10. We Are

ガーナ出身のドラマー(パーカッショニスト)5人 プラス・アルファのメンバーが織り成す、アフリカのドラム・ミュージックとさまざまなジャンルの融合。ECMにしてはけっこう元気。トラディショナルも1、6-7曲目にあるし、フリー・インプロヴィゼーションも8、10曲目に配置。Trevor Wattsのサックスもなかなかにエキゾチック。基本的には原初的な色彩の強いアフリカン・サウンドですが、曲によって表情はさまざまです。1曲目は哀愁漂うサウンドだけれども、2曲目の出だしや5-6曲目あたりは一転アフリカの陽気な面が見えます。繰り返される強力なドラムスがある種のトランス状態に持っていくような感じ。ベースはエレキ・ベースで、ファンクのような感じも。7曲目でベースがフィーチャー。エキゾチックとファンクが混ざる8曲目。

How It Is/David Hazeltine Quintet

1142
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。今日はデヴィッド・ヘイゼルタインのクインテット編成のアルバムですが、過去私は彼のピアノ・トリオのアルバムを2枚聴いてます。今回、当然ピアノの露出度は減るでしょうけれど、トータル的にまとまっていて良い感じ。彼の作曲も3曲あり、やっぱり今風のミュージシャンだなあ、ということをうかがわせます。その分彼がリーダーでなければならない度合いというのはちょっと希薄かなあという気もしています。このレーベル、何たってホーンがリーダーのアルバムがけっこう多いですから。でもやっぱり定評があるだけあって、ピアノのソロは光っているように感じます。


How It Is/David Hazeltine(P) Quintet(Criss Cross 1142)(輸入盤) - Recorded October 15, 1997. Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Wilson(As), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. How It Is 2. Reasons 3. Pannonica 4. Nuit Noire 5. Little Angel 6. Where Are You? 7. Doxy

(06/05/14)David Hazeltine作は3曲(1、4-5曲目)。特に彼が目立つアレンジということはないですが、やはりピアノ・プレイが光ります。都会的なシャープさがあって2管のテーマが印象的なややアップテンポのタイトル曲の1曲目、8ビートでアース・ウィンド&ファイアの曲をちょっとまったりと、時に渋いハーモニーで演奏する2曲目、セロニアス・モンク作を大胆なアレンジでユーモラスかつスピーディーに聴かせる3曲目、ややスローな、けっこう渋いサウンドで演奏している4曲目、8ビート系の淡めのサウンドでユラユラとしたテーマから発展して盛り上げていく5曲目、ワンホーンで最初はしっとり、中盤以降は端正にメロディを奏で上げていくミディアムの6曲目、ソニー・ロリンズ作でかなりオーソドックスな4ビートサウンドの7曲目。

2006/06/01

本日よりホームページ容量が100メガまで増量

メインのホームページ、「ジャズCDの個人ページ」は@Niftyのホームページを使用していますが、本日から標準容量が20メガから100メガに増量されました。とは言いつつも、私のホームページは画像をほとんど使用しないので、これまで8年半以上ホームページを続けていても、まだ9.1メガしか使用していないんですよ。

でも、もうこれで一生困らないくらいのホームページ容量ができたわけで、うれしいです。ただ、知り合いなどで残念ながらお亡くなりになった方のホームページ、ご遺族が契約を切ってしまうのか、削除されてしまうんですね。自分の場合も、事故や急病などの可能性もないとは言えないので、自分がいなくなった後にもホームページを残す方法を考えなければなりませんね。

コレに対して、ブログの方は自作曲のMP3のデータもけっこう入れてあるので、全体で360メガ以上使っています。ただ、こちらも容量がギガのレベルになっているので、よっぽどのことがないと上限を気にする必要はなくなっています。ちょうどいい時代に差しかかったと言うべきでしょうか。

昔は通信は電話回線のダイヤルアップ接続で、インターネットはチマチマと必要なページだけ巡回して、接続を切ってからパソコン内のキャッシュでゆっくり内容を読んだ、とか、そういう時代にもネットをやっていたので、光ファイバーの常時接続の時代になって、振り返ってみれば劇的にインターネット環境が変わったなあ、と思います。

Dona Nostra/Don Cherry/Lennart Aberg/Bobo Stenson

1448
ドン・チェリーの久々のECM復帰作とのことですが、彼のオリジナルはなし。リーダーとしてではなくて、参加していない曲もあるのであくまでもメンバーとしてという感じが強いです。でも、他は皆北欧勢だというのに、ドン・チェリーが音を放つと、サウンドが彼の色に染まってくるという強烈な個性(特にバリバリと吹きまくっているわけでもないのですが)があります。やっぱりこのアルバムには彼が必要かと。それにしても半分以上をフリー・インプロヴィゼーションで録音して、8曲目のようにいかにもフリーという曲もあるにしろ、アルバムとしてまとまってしまうところはやっぱりスゴいなあ、と思います。もちろん北欧の冷たさの部分も楽しめますし。


Dona Nostra/Don Cherry(Tp)/Lennart Aberg(Sax, Fl)/Bobo Stenson(P)(ECM 1448) - Recorded March 1993. Anders Jormin(B), Anders Kjellberg(Ds), Okay Temiz(Per) - 1. In Memorium 2. Fort Cherry 3. Arrows 4. M'bizo 5. Race Face 6. Prayer 7. What Reason Could I Give 8. Vienna 9. Ahayu-Da

ヨーロッパ人のミュージシャンと組んでドン・チェリーも参加した録音。Lennart Abergの曲が1、4曲目。メンバーのフリー・インプロヴィゼーションが2-3、6、8-9曲目、オーネット・コールマン作が5、7曲目。ドン・チェリーらしい鋭い演奏。しっとりとしたメロディでゆったりと進行する1曲目、パーカッションの上をホーンやピアノが舞い飛ぶ感じのある2曲目、ミステリアスなサウンドとスペイシーな空間でせまる3曲目、漂うようにフレーズが流れていくバラード的な4曲目、4ビートではないですがジャズ的な魅力のある5曲目、チェリーが大きくフィーチャーされるアフリカ的な6曲目、トランペットとピアノの美しいデュオの7曲目、かなりフリー的要素が強い曲調の8曲目、アフリカンなリズムの上をホーンやピアノが流れていく9曲目。

Always There/Joe Magnarelli Quintet/Sextet

1141
Criss Crossレーベル順番聴き1日目。ECMレーベルをまとめて聴いていたため、1ヶ月以上の久しぶりとなってしまいました。久しぶりに聴くストレートアヘッドなジャズも、気分転換になってなかなか良いものです。今日紹介するのはJoe Magnarelliというトランペッターのアルバム。やっぱり性格っていうのは出るようで、作曲にしても、演奏にしても渋い部分はあっても陰りのようなものは非常に薄く、どちらかと言うと陽性で明るめのメロディなりフレーズを吹く人かなと思いました。もっともこのアルバムより前に彼のリーダー作は出ていますけれど。編成も表記はされていますがパーカッションも加わったりワン・ホーン・クァルテットの曲もあったりと、けっこう臨機応変です。


Always There/Joe Magnarelli(Tp) Quintet/Sextet(Criss Cross 1141)(輸入盤) - Recorded October 7, 1997. Gary Smulyan(Bs), Jim Snidero(As, Fl), Larry Goldings(P), Dennis Irwin(B), Kenny Washington(Ds), Daniel G. Sadownick(Per on 2, 5) - 1. I'm Old Fashioned 2. Allison's Welcome 3. I Fall In Love Too Easily 4. J.J.'s Busride Blues 5. Always There 6. Rah-Sah 7. Waltz For Aunt Marie 8. Put On A Happy Face

(06/05/14)Joe Magnarelliの作品は5曲(2、4-7曲目)。現代ハードバップやや明るめといった感じ。ミディアムで明るくメロディアスかつ流麗に奏でていくスタンダードの1曲目、ノリが良く、パーカッションが効いているサンバのリズムがスピーディーな2曲目、慈しむようにトランペットの音を紡いでいくバラードの3曲目、かなりのアップテンポでミステリアスなテーマを吹ききり、そのままアドリブに突入するピアノレスの4曲目、モーダルな感じで3管のハーモニーのテーマと渋いアドリブを聴かせてくれるミディアムのタイトル曲の5曲目、ちょっと哀愁と温かみのあるバラードを味わい深く聴かせる6曲目、ややもったりしていて、それでいて優しげなワルツの7曲目、ピアノのゆったりしたソロの後、アップテンポの本番で攻めまくる8曲目。

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