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2006/05/17

Nothing Ever Was, Anyway. Music Of Annette Peacock/Marilyn Crispell, Gary Peacock, Paul Motian

1626
ECMレーベル手直し順番聴き32日目。ピアニストのマリリン・クリスペルはフリー・ジャズの世界ではけっこう有名だそうですが、彼女とゲイリー・ピーコックポール・モチアンが組んだCD2枚組作品。かなり内側を向いていて、しかもアーネット・ピーコック曲集でありながら、ECM的なフリー・インプロヴィゼーションの世界にも足を踏み入れています。静かで、硬質。ECMでのポール・ブレイの作品と似たような硬質感がありますけれど、こういう世界は好き嫌いがあるだろうなあとは思います。ただ、好きな方はこの顔ぶれだけ見て、買いかな、と思うのですが。作曲者ご本人も6曲目でヴォイス(ヴォーカル)で登場してますが、これはあってもなくても良かったのではないかと思います。


Nothing Ever Was, Anyway. Music Of Annette Peacock/Marilyn Crispell(P), Gary Peacock(B), Paul Motian(Ds), Annette Peacock(Voice)(ECM 1626/27) - Recorded September 1996. - 1. Nothing Ever Was, Anyway(Version 1) 2. Butterflies That I Feel Inside Me 3. Open, To Love 4. Cartoon 5. Arbert's Love Theme 6. Dreams (If Time Weren't) 7. Touching 8. Both 9. You've Left Me 10. Miracles 11. Ending 12. Blood 13. Nothing Ever Was, Anyway (Version 2)

全曲がアーネット・ピーコックの作品。本人が6曲目になぜかヴォイスで参加。内容はECM流フリー・ジャズのようですが、メロディアスな部分もあります。静かな曲も、そうでない曲も、やはりこの3人ならではの内面を向いている渋さがあります。タイトル曲は最初(1曲目)と最後(13曲目)にヴァージョン違いでどちらも10分以上の長さにわたってありますが、スペイシーで限られた音の中の緊張感。くぐもりながら時に開放に向かう2曲目、きら星ののようでゆったりとしている3、8曲目、ちょっとパーカッシヴなフリーに近い4曲目、有名だけどやっぱり空間的な5、7曲目、抽象的な中に哀愁やメロディが伝わってくる9、12曲目、ドラム・ソロではじまり時間軸に沿ってゆっくり展開する10曲目、静かなフリーへの距離が近い11曲目。

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