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2006/05/31

Mojotoro/Dino Saluzzi Group

1447
今日はディノ・サルーシのバンドネオンの演奏ですが、録音場所はアルゼンチンになっています。おそらく地元で録音したテープをECMに持ち込んだものか。アットホームな雰囲気もあって、落ち着いて聴けます。フュージョンっぽい演奏になるのもご愛嬌ですが、私はこういう演奏もわりと好きです。サルーシのバンドネオン、通常のアルゼンチン・タンゴならコッテリでタンゴ色が強いのですが、彼の場合、あっさりとした淡色系のサウンドと洗練されたものを持っているので、そこがECMのレーベルカラーとうまくマッチするのかな、と思います。地味と言えば地味なんですけれど、そういう面も持っていてなかなか興味深いミュージシャンの一人ではあります。


Mojotoro/Dino Saluzzi Group(Bandoneon, Per Voice)(ECM 1447) - Recorded May 1991. Celso Saluzzi(Bandoneon, Per, Voice), Felix "Cuchara" Saluzzi(Ts, Ss, Cl), Armando Alonso(G, Vo), Guillermo Vadala(B, Voice), Jose Maria Saluzzi(Ds, Per, Voice), Arto Tuncboyaci(Per, Voice) - 1. Mojotoro 2. Tango A Mi Parde - Nocturno - Elegia 3. Mundos - Exposicion - Desarrollo - Cadensia - Imitacion - Marcha - Recapitulacion 4. Lustrin 5. Viernes Santo - Introduccion - Part A - Part B 6. Milonga(La Punalada) 7. El Camino - Introduccion - Imitacion

6曲目以外はディノ・サルーシの作曲。故郷アルゼンチンで、家族らと共に(彼らもミュージシャン)吹き込んだアルバム。とは いうものの伝統的なタンゴではなく、新しい音楽としてのサウンド。哀愁もあり、雄大かつ繊細、ドラマチックな展開を示す、途中アルゼンチン・フュージョンといった感じになるタイトル曲の1曲目、しっとりと優しいメロディが奏でられていく小品の2曲目、いろいろなパートに分かれていて、哀愁のあるアルゼンチンの雰囲気が出ている10分台の3曲目、ややフュージョンの色合いとバンドネオンがマッチしている4曲目、静かで哀愁感覚たっぷりのバンドネオンのゆったりした響きが聴ける5曲目、やはりキメの多いフュージョン的な色彩のある6曲目、優雅で洗練されたバンドネオンのやや静かな展開の7曲目。

Urban Flamingo/Bob James

Boburban
ボブ・ジェームスの新譜なんですが、なぜか米国盤のみでの発売。売れている彼にしては珍しく、日本では「エンジェルズ・オブ・シャンハイ」との同時発売を避けたのか、それともこのまま国内盤は出ないのかは今のところ不明。ほぼ固定したメンバーとの演奏以外に、数曲(2、5、9曲目)メンバーが全く入れ替わってしまっているものもあるので、通常のセッションとよそでの録音とを混ぜ合わせたアルバムかも。ただ、彼のファンであればこういうアルバムも十分楽しめるとは思います。ちょっとメンバーが地味かもしれませんけれど。まあ、スムースジャズとしてはけっこう聴けるかな、という感じではありますね。


Urban Flamingo/Bob James(P, Key)(Tappan Zee - Koch) - Released 2006. Al Turner(B), Ron Otis(Ds), Perry Hughes(G), David McMarry(As, Fl Ts), James Jenus(B), Billy Kilson(Ds), Wayne Gerard(G), Hilary James(Vo), Kevin DiSimone(Key), John Pondel(G), Earl Klugh(G), Nathan East(B, Vo), Jack Lee(G), Louis Pragasm(Ds), J.J. Ma(Er-hu) - 1. Choose Me 2. Niles A Head 3. Skidaway 4. Urban Lfamingo 5. Lay Down With You 6. Fresh Start 7. Make It More Blue 8. Bobary Coast 9. Endless Time 10. Wingapo

(06/05/14)いくつかのセッションを集めたような感じ。ボブ・ジェームスや参加メンバーによる作曲。ちょっと地味ですがサウンドに遜色はないです。都会的でぐんぐん進んでいく爽快さのある1曲目、ファンク的ながらピアノ、アコースティック・ベースとドラムスのトリオの2曲目、やや憂いを帯びたサウンドに今風のリズムがカチャカチャいう3曲目、メンバー全員の作曲の、哀愁のあるメロディを持つファンクのタイトル曲の4曲目、ヒラリー・ジェームスがヴォーカルの打ち込み系ポップスの5曲目、アール・クルーとのコラボが聴ける6曲目、サックスが味わいのあるややスローな7曲目、中盤の4ビートが心地良い8曲目、「上海プロジェクト」のメンバーで、ネイザン・イーストがヴォーカルをとる9曲目、リズミカルで軽快に進んでいく10曲目。

2006/05/30

ポール・サイモンの新譜

「サプライズ」、久しぶりに出てたのをチェックしてなくて、今日買って来ました。

5年半ぶりの新譜だとか。ロック・ポップス畑だと、過去に売れていると余裕があるから、忘れた頃に出てきますね。

ブライアン・イーノが参加ですが、他のミュージシャンの参加情報で、急いで入手しました。ビル・フリゼール、スティーヴ・ガッド、ハービー・ハンコックなど。

音はまだ聴いていないけれど、聴くのが楽しみです。

また、こういうメンバーが参加していると、ホームページの方にも聴いてアップしなければなあ、と思います。

(6月2日追記)スティーヴ・ガッドは多くの曲に参加しているものの、ビル・フリゼールは2曲目のみ、ハービー・ハンコックは5曲目のみに参加していることが分かりました。それでも学生時代からポール・サイモンを追いかけているので、やっぱり聴いて楽しかったですが。

Solitudes/Tamia/Pierre Favre

1446
このあたりの時代(’90年代前半)はどんどん国内盤(これは輸入盤国内仕様)が発売されていたため、手直しも必然的に多くなります。そして、より以前の有名なアルバムに比べ、比較的日本では無名のミュージシャンのアルバムも多くある時代。今日のアルバムも、ヴォイス(ヴォーカルというよりは、ヴォイスの方が似合っている)とパーカッションのデュオ。クレジットされていないけれどキーボード、あるいはメロディの出る打楽器の使用があるようです。メレディス・モンクほどではないにしても、なかなか鋭いヴォイスがときに出てきます。やっぱり静かでマニアックな音作りのため、聴く人を選ぶだろうとは思いますが。


Solitudes/Tamia(Voice)/Pierre Favre(Per)(ECM 1446) - Recorded April 1991. - 1. Chant d'Exil 2. Drame 3. Clair - Obscur 4. Pluies 5. Allegria 6. Erba Luce 7. Sables 8. Solitudes

タミアが5曲、ピエール・ファヴルが3曲作曲。ヴォイスと、パーカッションのデュオ。多重録音あり。教会音楽的に聴こえる曲や、アフリカのリズムのような曲もあり、さまざま。ヴォイスの強靭な印象は頭に残ります。パーカッションも静寂の中、メロディアスに響きます。空間の奥から哀愁のあるヴォイスがゆったりと彷徨っている1曲目、静寂の中から浮かび上がる張りのあるヴォイスとパーカッションの2曲目、低い声、高い声を使い分け、広大な大地で発せられるヴォイスのような3曲目、パーカッションのみで「雨」を表現する4曲目、ミステリアスなメロディが心にささる5曲目、ヴォイスと、無国籍なテイストで打楽器が繰り広げる6曲目、静けさの中を淡々とヴォイスが舞う7曲目、流れるサウンドをバックにゆったりと歌う8曲目。

スーパー・トリオ/チック・コリア/スティーヴ・ガッド/クリスチャン・マクブライド

Chicksuper
チック・コリアがピアノ・トリオで日本のみの発売だそうです。彼には「Now He Sings, Now He Sobs」や「Trio Music」など、優れたピアノ・トリオのアルバムがあるので、なぜ今再演曲を?というのが個人的な感想です。今回の相棒のスティーヴ・ガッドやクリスチャン・マクブライドはタイプが違うので、単純な比較はできないし、個人的にはガッドのドラムが好きで、彼が目立っている4、6-7曲目あたりは良いなあ、と思ったりもします。ただし、尻切れトンボのフェードアウト(明らかにCDの時間切れ)は困るし、やっぱり同時に「アルティメット・アドヴェンチャー」という「今」を見つめたアルバムを出しているのですから、私の「なぜ?」は演奏を聴いても解消されずに残りました。


スーパー・トリオ/チック・コリア(P)/スティーヴ・ガッド(Ds)/クリスチャン・マクブライド(B)(Stretch)
Super Trio/Chick Corea(P), Steve Gadd(Ds), Christian McBride(B)(Stretch) - Recorded April 3, 2005. - Humpty Dumpty 2. The One Step 3. Windows 4. Matrix 5. Quartet #2 Pt. 1 6. Sicily 7. Spain

ライヴ。全曲チック・コリアの再演曲で、日本のみの発売。確かにメンバーはスゴく演奏も水準以上なのですが、どうせならばそのカリスマ性が欲しいところ。キメも多くアップテンポのノリが心地良く、ドラマチックでもある1曲目、ちょっとまったりしたトリオの演奏で、それでいてノリもある感じの2曲目、ワルツでメカニカルっぽさとしっとり加減を併せ持った3曲目、フリーのような始まりからだんだん曲が見えてきて8、16ビートテイストドラムスとの独特なやり取りになる4曲目、繊細な味付けのピアノトリオではじまって徐々に発展していく5曲目、ラテンノリで哀愁もある彼ならではのサウンドの6曲目。7曲目の「スペイン」は個性的な味付けもあって良いと思うのですが、CDの収録時間切れによるフェードアウトと思われるのが残念。(06年3月29日発売)

2006/05/29

Nonsentration/Jon Balke(Key) w/Oslo 13

1445
ヨン・バルケ・ウィズ・オスロ13ですが、2トランペット、1トロンボーン、3サックス、2ドラムス、2パーカッション、1キーボードとかなり変わった編成です。ベースが必要な部分はヨン・バルケがベース・シンセサイザーを弾いています。これだけ打楽器が多かったらかなり熱い演奏が繰り広げられるんじゃないかと思うのですが、温度感はけっこうクールで、寒いくらいの場面もあったりします。こういうところがECMマジックなのかも。鋭くて温度感が低いのは、随所にあらわれるヨン・バルケのピアノにしても同じ。


Nonsentration/Jon Balke(Key) w/Oslo 13(ECM 1445) - Recorded September 1990. Per Jorgensen(Tp), Nils Petter Molvaer(Tp), Torbjorn Sunde(Tb), Morten Halle(As), Tore Brunborg(Ts), Arne Frang(Ts), Audun Kleive(Ds), Jon Christensen(Ds, Per), Finn Sletten(Per), Miki N'Doye(Per) - 1. Stealing Space 1 2. Stealing Space 2 3. Stop 4. Blic 5. Constructing Stop 6. The Laws Of Freedom 7. Disappear Here 8. Nord 9. Circling The Square 10. The Art Of Being

ヨン・バルケが全曲作曲。彼のピアノのフレーズも魅力的。室内楽的に聴こえる曲もあれば、パーカッションが強力な曲もあり、無国籍的で ミステリアス。ピアノでメロディが静かに、その後にパーカッションやホーンが加わり、淡々と進む1-2曲目、速いテンポのパーカッションとホーンのリズムのキメ、そして冷淡なピアノ・ソロが印象的な3曲目、パーカッションの上をピアノ、ホーンが低い温度感で歩んでいく4曲目、ちょっとミステリアスなサウンドで静かなバラードの5曲目、静かなピアノのソロが冷たい感触の6曲目、リズミカルな曲にトロンボーンが舞う7曲目、やはり浮遊感のあるテーマとリズミカルな曲の対比の8曲目、ゆったりしたホーンの眠そうなフレーズから盛り上がる9曲目、優しいミュートのトランペットが奏でる10曲目。

アルティメット・アドベンチャー/チック・コリア

Chickultimate
私はこういう方面のサウンド、非常に好きなので聴き入ってしまいましたが、さすがチック・コリア、トータル・アルバムとして仕上げてくれました。私的には、今年のアルバムの中で、けっこう上位に行くんではないかと思っています。聴きやすさもある程度あるけれど、割とハードなサウンドですよね、このアルバムって。本当はコメント・スペースを大きく取って1曲ごとに書いていきたいところだけれども、曲数が多い上に、曲調は違っても基本となるサウンド・カラーはどの曲もほぼ一定していて、やっぱり通して聴くアルバムだな、と思いました。ラストのボーナストラックは有名な曲で、コレだけ聴くといいんですが、サウンドカラーが全然違うので、これを付けたことによって、トータル性がコワれてしまいました。そこだけが残念。


アルティメット・アドベンチャー/チック・コリア(P、Synth)(Stretch)
The Ultimate Adventure/Chick Corea(P, Synth)(Stretch) - Recorded 2005. Steve Gadd(Ds, Palmas), Vinnie Colauta(Ds), Tom Brechtlein(Ds), Airto Moreira(Per, Voice), Rubem Dantas(Per, Palmas), Hossam Ramzy(Per), Hubert Laws(Fl), Jorge Pardo(Fl, Ss, Afl, Palmas), Tim Garland(Ts, Bcl), Frank Gambale(G), Carles Benavent(B, Palmas), Steve Kujala(Fl) - 1-3. Three Ghouls Part 1-3 4. City Of Brass 5. Queen Tedmur 6-7. El Stephen Part 1-2 8. King & Queen 9-11. Moseb The Executioner Part 1-3 12. North Africa 13-14. Flight From Karoof Part 1-2 15. Planes Of Existence Part 1 16-17. Arabian Nights Part 1-2 18. God & Devils 19. Planes Of Existence Part 2 20. Captain Marvel(Bonus Track)

全曲チック・コリアの作曲。アルバム全体が壮大な叙事詩になっているような統一感のあるアルバム。ボーナストラックを除く全19曲(2-3のパートを分けて1曲ずつにしているものも多いです)が一気に彼のエキゾチックな、ある種スパニッシュな、そしてある種中近東的な香りを、強力なリズムと共に通り過ぎていく感じです。特にドラマーやパーカッションが強力で、他の楽器ではフルートが目立ちます。ミュージシャンが曲ごとに替わっているにもかかわらず、アルバムが連続している感じはスゴい。曲ごとにサウンドは少しずつ変えながら組曲のように流れて行き、個々のフレーズは強力でインパクトがあります。残念な事に20曲目のボーナス・トラックはアルバムの雰囲気を変えてしまう明るめのラテン系。なくてもよかったかも。(06年3月29日発売)

2006/05/28

Star/Jan Garbarek/Miroslav Vitous/Peter Erskine

1444
奇しくもヤン・ガルバレクの参加作が2作近くで続くことになってしまいましたが、こちらは民族色はなく、しかもメンバーがスゴい。何気なく寄り添って三人が勝手に音を発しているのだけれど、それがまとまったサウンドになって私たちの耳に送り届けられるような雰囲気があります。いわゆる4ビートジャズではないけれど、それでもかまわない人ならば、聴いてみても損はないアルバムだと思います。ECMのこのあたりのアルバムって、まだ手持ちのCDの枚数が少なかった時代に買っているので、けっこう繰り返し聴いています。だから内容を覚えていて、そういうことも可能なんです。


Star/Jan Garbarek(Ss, Ts)/Miroslav Vitous(B)/Peter Erskine(Ds)(ECM 1444) - Recorded January 1991. - 1. Star 2. Jumper 3. Lamenting 4. Anthem 5. Roses For You 6. Clouds In The Mountain 7. Snowman 8. The Music Of My People

7曲目がフリー・インプロヴィゼーションで、他の曲は3人それぞれの曲。うち、ミロスラフ・ヴィトウス作が4曲(2-3、5-6曲目)。サックストリオの演奏といっても、このメンバーでは単なるトリオの演奏にとどまりません。ヤン・ガルバレク作の牧歌的な哀愁を持つゆったりしたタイトル曲の1曲目、4ビートっぽいですが、全員がソロをとっているような不思議なサウンドの2曲目、まったりと全員が寄り添って語り合うような3曲目、ゆったりと素朴なメロディが舞う中、自由にリズムが動く4曲目、淡々とそれぞれがフレーズを出していながらまとまりのある5曲目、スピーディーなフレーズだけれど妙な安心感のあるサウンドの6曲目、フリーでも感触は他の曲と変わらない安定感のある7曲目、リズミカルなビートでソロの集合体の8曲目。

Anyone Who Had A Heart/ジョー・チンダモ

Joeanyone
澤野工房も飽きのこないレーベルで、ピアノ・トリオを中心に、知られざる好盤をよく引っ張り出してきてくれます。このアルバムも’96年に発売されながら、その後廃盤だったそうで、内容だけでいくとけっこういいのになあ、と思います。饒舌で陽性、そしてけっこう繊細な面もあるピアニストなので、ジョー・チンダモという、あまりなじみのない名前のピアニストでも、もう澤野から何枚もアルバムが出ているので浸透してきたのではないでしょうか。ヴォーカルの曲が入っていたり、パーカッションも参加していたりしてますが、やっぱりピアノをメインに楽しめるアルバムなんじゃないかと思いました。


Anyone Who Had A Heart/ジョー・チンダモ(P)(澤野工房)
Anyone Who Had A Heart/Joe Chindamo(P)(Atelier Sawano AS056) - Recorded June 5 and 6, 1996. Ben Robertson(B), Tony Floyd(Ds), Alex Pertout(Per on 1-2, 4-5), Christian Sullivan(Vo on 8) - 1. Promises, Promises 2. Walk On By 3. Alfie 4. I Say A Little Prayer 5. This Guy's In Love With You 6. I Just Don't Know What To Do With Myself 7. Wives And Lovers 8. Anyone Who Had A Heart

作曲家で映画音楽も手がけたバート・バカラックの曲集。作曲者からもそうですが、相変わらずやや饒舌で陽性の、メロディアスにピアノがせまってきます。いきなり聴いた事のある8分の6拍子のテーマで起伏のあるサウンドの1曲目、ジャズロック風のリズムに乗ってちょっと渋めながらも印象的なテーマの2曲目、しっとりとしたバラードで朗々と歌い上げていく3曲目、静かにはじまり哀愁をそこはかとなく感じさせながら、徐々に中盤で盛り上がり進んでいく4曲目、綾織り系のハーモニーとメロディでそのまま勢いがついていく感じの5曲目、ゆったりとメロディアスに語りかけてくるバラードの6曲目、ちょっとミステリアスなメロディで8分の6拍子でけっこう盛り上がる7曲目、割とポップな感じのヴォーカル曲でタイトル曲の8曲目。(06年3月24日発売)

2006/05/27

ホームページより徐々に主役になるブログ

私のところもそろそろそういう傾向が顕著に出てきたのですが、ホームページの方がデータの倉庫の役割になってきて、ブログの方が更新される頻度が高いので、訪問者がブログの方に移ってきたようです。

もともとは備忘録として、ホームページにアップしたアルバムにコメントを追加で添えてここ「ジャズCDの個人ページBlog」を’04年の5月にはじめました。当然ホームページの方が更新が早いのですけれど、玄関口にブログを選ぶ方が増えてきた感じ。また、日記にあたる「インプレッションズ」(現在はここメインブログに統合)も今年4月にブログ化。そうするとホームページの方は、アルバムのデータやコメントの追加や更新しかしなくなるので、倉庫状態に。これも時代の流れかな、と思っています。

2つのブログも一本化してしまえば良かったかなとも思える(実際普通の人はそういう使い方をしている)のですが、訪問している客層が違うような気もしているので、やっぱり今のままでもいいのかな、とも思えます。

現在「ジャズCDの個人ページBlog」の方が、更新はホームページより数週間程度遅くなっているのですが、これも状況によって数日の時もあり、何とも言えません。自然な流れにまかせるより他はないし、様子を見てアクセスの多いところに今後は力を入れていこうかな、と思っています。

(追記)こういう内輪ネタ的なことは、書かないか、サラッと流すのが普通でしょうけれど、割とウェブやアクセスの仕組み(流れ)などに興味があって、仕事のホームページなどにもフィードバックさせたりしているので、時々書いてしまうことをお許し下さい。ただログが多すぎて(1日に1千5百から2千ぐらい)細かくは見てないので、誰がアクセスしたかまでは推測できません。

Ragas And Sagas/Ustad Fateh Ali Khan & Jan Garbarek

1442
ヤン・ガルバレクがでてきましたが、またインド音楽との異種格闘技戦というか、新たなる融合というか。彼がいなければ、完全にあっち側の民族音楽の世界ですが、サックスでやたら迎合するわけでもないのですが、彼のサウンドを曲げずに寄り添う姿勢を見せていて、それで不思議なサウンド空間が出来上がったという感じです。この時期、ECMではこういうアルバムもあまり珍しくはなくなってきていますけれど、彼のサックスの存在感はやっぱりスゴいな、と思います。フツーのジャズをやっているわけではなく、その音を発するだけで彼の音だと分かりますものね。


Ragas And Sagas/Ustad Fateh Ali Khan(Voice) & Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1442) - Recorded May 1990. Ustad Shaukat Hussain(Tabla), Ustad Nazim Ali Khan(Sarangi), Deepika Thathaal(Voice), Manu Katche(Ds) - 1. Raga 1 2. Saga 3. Raga 2 4. Raga 3 5. Raga 4

ヤン・ガルバレクの、南アジアを代表するミュージシャンとの共演。というより、ウスタッド・アリ・カーンの曲が4曲(1、3-5曲目)を占めていて、また曲がインド音楽(タイトルにはMusicians From Pakistanと書いてある)なので、北インド音楽(伝統的なそれとは違うのかも)のようなアルバムになって、立場は逆かも。2曲目のみヤン・ガルバレク作曲、マヌ・カッチェ参加。かの地の深いマイナー系のメロディが繰り返され、ゆったりと時が過ぎていく1曲目、エキゾチックながらもリズミカルで少し洋楽寄りのサウンドを持つ2曲目、うねるような民族的なメロディでせまってくる懐かしく、またリズムも出てくる3曲目、変幻自在なパーカッションの上をマイペースで歌っていく4曲目、さらにエキゾチックな色の度合いを濃くする民族的な5曲目。

サンダーバード/カサンドラ・ウィルソン

Cassathund
このところECMの手直しを連続41日もやっていたので、新譜の紹介が遅れてしまいました。これから3月下旬に発売された新譜を取り上げます。カサンドラ・ウィルソンの新譜、ノラ・ジョーンズの大ヒットにつられたのかどうか、前作までとはうって変わって、けっこうポップな路線になっています。ミキシングも低音を持ち上げた感じのサウンドで、こういうサウンドだと私のオーディオシステムだとあまり心地良く聴こえない、というデメリットがあるのですが。ただ、ここでも前作までと同じように複数のギタリストが前面に出てきて、それがけっこう目立つということはあまり変わりはないようです。果たしてヒットするでしょうか、このアルバム。あ、そうそう、国内盤にもかかわらず、ちゃんとCD-DAで出たので、国内盤を買っても大丈夫です。


サンダーバード/カサンドラ・ウィルソン(Vo)(Blue Note)
Thunderbird/Cassandra Wilson(Vo, G)(Blue Note) - Released 2006. Gregoire Maret(Harmonica), Colin Linden(G), Keb Mo(G), Marc Ribot(G), Keefus Ciancia(P, Key, B, Prog), Mike Elizondo(Prog, B), Reginald Veal(B), Jay Bellerose(Ds), Jim Keltner(Ds), Bill Maxwell(Ds), Mike Piersante(Per) - 1. Go To Mexico 2. Closer To You 3. Easy Rider 4. It Would Be So Easy 5. Red River Valley 6. Poet 7. I Want To Be Loved 8. Lost 9. Strike A Match 10. Tarot

ジャズっぽい黒さから抜け出して、ポップなイメージが強くなりました。彼女の作詞(作曲?)は1、4、6、10曲目で、トラディショナルも3、5曲目に。低音の出るミキシングでポップな路線を強く打ち出した1曲目、同じ今っぽいサウンドの上を渋めのヴォーカルがかぶさる2曲目、渋めにはじまって途中から3連譜の続くロックのようになる3曲目、ドラムスとベースを強調しつつ物語性のあるポップスの4曲目、ギターのみをバックに淡々と歌っている有名なバラードの5曲目、重めなトリプル・ドラムズの上を彼女の歌が舞う6曲目、ミディアムながらポップで渋い曲の7曲目、哀愁のヴォーカルでギターとのデュオの8曲目、エキゾチックな8分の7拍子のマイナーファンクの9曲目、あいまいさの残るメロディとコードの10曲目。(06年3月31日発売)

2006/05/26

The Cure/Keith Jarrett Trio

1440
以前にスタンダーズの紙ジャケットが出たときに、アルバムコメントの手直しをまとめてやってしまっていたのですが、紙ジャケットで出ているのは、いわゆるLP時代のもの。このアルバムになると1枚で77分収録なので、完全にCD時代の作品ということになります。だからこのトリオのアルバムをコメントを手直ししつつ聴くのはずいぶん久しぶりになります。でも、他のECM作品と比べて、スタンダードやジャズメン・オリジナルで固められているので、聴くのが楽しい、ということはあると思います。ピアノも、バップの手法によらず、心の底から自然発生的にメロディが出てくるようなフレーズは、独特でもあるし、印象深いものです。やっぱり、このトリオは別格。


The Cure/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1440) - Recorded April 21, 1990. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Bemsha Swing 2. Old Folks 3. Woody'n You 4. Blame It On My Youth 5. Golden Earrings 6. Body And Soul 7. The Cure 8. Things Ain't What They Used To Be

邦題「ボディ・アンド・ソウル」。ニューヨークのタウン・ホールでのライヴ。7曲目のみキース・ジャレットの作曲で、77分8曲のスタンダードやジャズメンオリジナル。セロニアス・モンク作をピアノではじまり雰囲気を出しつつ独自のトリオ・サウンドで魅了する1曲目、夢見心地でロディアスなバラードから、中盤ミディアムでやや盛り上がる2曲目、アップテンポでバップとは一味違うピアノのソロで盛り上げる3曲目、優しいバラードできれいなメロディを聴かせる4曲目、親しみやすい哀愁あふれるメロディでせまる5曲目、クラシック的にピアノがはじまりしっとりとしたバラードからミディアムの13分もの6曲目、マイナーの一発ものだけれど印象深いタイトル曲の7曲目、デューク・エリントン作をスローなブルースのように料理する8曲目。

2006/05/25

ロニー・プラキシコ(B)の新譜

ロニー・プラキシコ(B)の新譜「ウェスト・サイド・ストーリーズ」(2004年録音)がガッツプロダクションより出ていました。通販を検索したら、輸入盤もあるようです。

何よりも、豪華なゲストが魅力的。昔と違って全曲に参加しているというわけではないですが。

Lonnie Plaxico(b & key #3)
Cassandra Wilson(vo #3,5,8,11)
Carla Cook(vo #7)
Gary Thomas(ts #1,2,4,6,7,9,10)
Ravi Coltrane(ss #6)
Steve Coleman(as #5,8)
Gary Pickard(ts #8)
David Lee Jones(as #11)
Alex Norris(tp #1,2,4,6,7,9,10)
Jeff Harmason(tp #8)
Kenny Grohowsky(ds #3,8以外)
Jeff Haynes(perc #3,8,11)
Khalil Kwame(bell perc #6,7,11)
George Colligan(org,p,rhod #3以外)
(以上のリストHMVのサイトより引用)

何たって、カサンドラ・ウィルソン、ラヴィ・コルトレーン、スティーヴ・コールマン、ゲイリー・トーマスなどM-Base関係のミュージシャンも見えます。聴くのが楽しみだけど、ちょっと先になりそう。

Jimmy Giuffre 3, 1961

1438
ECMでは他レーベルなどの過去の音源を買い取って自分のところで発表したアルバムがいくつかありますが、この時期にまさかジミー・ジュフリーのVerve音源が2枚組で再発などとは思ってもいませんでした。でも、曲を聴くと納得と思えるようなサウンドです。’61年のジャズとはとても思えないような(逆に言えば当時こんなアルバムが売れたのかと心配するような)内容です。2枚組で20曲あるため、1枚のアルバムコメントの長さを決めている私としては、1曲ごとの内容に踏み込めないのが少々残念ですが、2枚目の方がよりフリーに、急速調の曲も増えている感じではありました。’90年代に出しても違和感のない音。でも、やっぱりマニアックかな、とは思います。


Jimmy Giuffre 3, 1961(ECM 1438/39) - Disc1 "Fusion" - Recorded March 3, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Jesus Maria 2. Emphasis 3. In The Mornings Out There 4. Scootin' About 5. Cry, Want 6. Brief Hesitation 7. Venture 8. Afternoon 9. Trudgin' Disc2 "Thesis" - Recorded April 8, 1961. Jimmy Giuffre(Cl), Paul Bley(P), Steve Swallow(B) - 1. Ictus 2. Carla 3. Sonic 4. Whirrr 5. That's True, That's True 6. Goodbye 7. Flight 8. The Gamut 9. Me Too 10. Temporarily 11. Herb & Ictus

もともとヴァーヴで発表されていた2枚のアルバムの権利をECMが買い取って、リミックスしたもの。演奏はとても’61年の録音とは思えないもので、音質もECMらし くクリアです。ジミー・ジュフリーの作曲が大半ですが、その中にカーラ・ブレイの作品がやや目立つ感じ。メンバーも強力だし、未発表曲も4曲あったというおまけ付き。ややゆったりした感じの曲調で、4ビートになっていないところもあったり、バップ的ではない緊張感のあるフレーズが続いている感じ。2枚目の方が急速調の曲がややあります。全20曲という曲数は、クールな感じながらけっこうお腹いっぱいになります。それにしてもクラリネットはメロディを吹いているのに、音色は温かくてもやっぱり冷たいフレーズの感触。この外れ具合がECMにフィットしてます。

2006/05/24

Re-Enter/Masqualero

1437
今回、ここでニルス・ペッター・モルベルが参加しているのが目につきます。ただ、やっぱり音的な影響力はまだベテランのベース、ドラムスの2人の方に注意がいってしまうのですが、2管のクァルテットでもオーソドックスなジャズには全然ならないところが、面白いところです。


Re-Enter/Masqualero(ECM 1437)(輸入盤) - Recorded December 1990. Nils Petter Molvaer(Tp), Tore Brunborg(Ts, Ss), Arild Andersen(B), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. Re-Enter 2. Lill'Lisa 3. Heimo/Gardsjenta 4. Gaia 5. Little Song 6. There Is No Jungle In Baltimore 7. Find Another Animal 8. Stykkevis Og Delt

2、3曲目がトラディショナルで、北欧の香りが何となく。他はドラムスを除く 3人がそれぞれ曲を提供。牧歌的な部分と、かなり自由なアドリブの部分と、さまざまです。オーソドックスな編成だけどECMっぽい。2管でけっこう自由なアップテンポの、時に4ビート空間を提供している、ドラムスもプッシュしているECM流ジャズの1曲目、ホーンのメロディとベースのアルコと自由なビートで勝負する2曲目、しっとり暗めな哀愁民族空間を表現する3曲目、アメーバ状にフリーっぽいリズムの上を漂うメロディの4曲目、シンプルなメロディで語り合うようなゆったりした5曲目、エキゾチックなリズムとメロディで北欧空間を演出している6曲目、リズミックなホーンとスペイシーな空間の対比の7曲目、やや暗く不安定な世界を演出する8曲目。

2006/05/23

Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran/Fredy Studer/Bobby Burri/Oliver Magnent

1436
実はこのアルバム、日本盤が発売されていて、その時のタイトルが「2台のコントラバスとエレクトリックギターとパーカッションの為の音楽」と、ほぼ直訳なのは良いんですけど、これではクラシックよりの音楽も想像してしまいますよね。通常のECMのフリー・インプロヴィゼーションよりはやや過激で、いわばフリー・ミュージックのような感じの曲も多いのですが、ではよそでこういうものを出せるかと言われると、ちょっと困ってしまう。やっぱりECMなのかな、と思いますが、ギターのクリスティ・ドラン、現状ではECMではこの1作だけだったと思います。ほぼ同時期にJMTレーベルにも作品を残していますけれど。


Musik Fur Zwei Kontrabasse, Gitarre & Schlagzeug/Christy Doran(G)/Fredy Studer(Ds, Per)/Bobby Burri(B)/Oliver Magnent(B)(ECM 1436) - Recording May 1990. - 1. Siren 2. Chemistries 1 3. Collage 4. Chemistries 2 5. Ma Perche 6. 'Seen A Man About A Dog 7. SCD 8. U7

全8曲中8曲目がBobby Burriの作曲の他はクリスティ・ドランの作曲。全体を通して、フリー・ミュージックという感じ。2人のベースというのが珍しいし、アンサンブルの難しいところかも。もちろん1曲目のようにリズムがはっきりしていて、その上にけっこうハードなロック的なエレキ・ギターなどが乗っかっていますが、その後もさまざまに自由に変化していくところは個性的。2、4曲目は同タイトルで、ゆったりからはじまって静かなフリーですが、やっぱり変幻自在なところがあります。メカニカルでアヴァンギャルドなフリーの3曲目、皆交互に好き勝手やっているようで求心力も感じる5曲目、シンセサイザーのようなギターが流れていく6曲目、リズミカルなアプローチが印象的な7曲目、ダイナミックな展開で絡み合っている8曲目。

2006/05/22

Sagn/Arild Andersen

1435
ECMでは何枚もアルバムを出しているアリルド・アンデルセンですが、彼もまた民族音楽への強い傾倒を示すアルバムを作ってしまいました。ECMのこの時期って民族音楽づいているのかどうか分かりませんけれど、ここでは北欧のトラディショナルのヴォーカル曲が何曲も入っていて、その不思議なメロディが異国情緒を誘います。ただ、いわゆるジャズ色は希薄で、むしろ今の北欧ジャズといわれている分野に近くなっているのかな、という気がします。何たってBugge Wesseltoftの参加ですし。またNana Vasconcelosの参加も、多国籍(無国籍)な感じを出すのにひと役かっています。ECMはけっこうこういう組み合わせは得意のようです。


Sagn/Arild Andersen(B)(ECM 1435)(輸入盤) - Recorded August 1990. Kirsten Braten Berg(Vo), Bendik Hofseth(Ts, Ss), Frode Alnaes(G), Bugge Wesseltoft(Key), Nana Vasconcelos(Per) - Part 1 1. Sagn 2. Gardsjenta 3. Eisemo 4. Toll 5. Draum 6. Laurdagskveld Part 2 7. Tjovane 8. Sorgmild 9. Svarm 10. Gamlestev 11. Reven Part 3 12. Nystev 13. Lussi 14. Rysen 15. Balare 16. Sagn

作曲やアレンジはアリルド・アンデルセン。北欧の民族音楽の香りがプンプンしている曲と、そうでない曲が混在。サックスやギターなど、新しいサウンドの部分もありますが、ナナ・ヴァスコンセロスの参加で、さらに無国籍的なエスニックさが加わって、不思議なサウンドに。ヴォーカルやヴォイスの入っている曲は北欧のトラディショナルが多めで、異国情緒がたっぷり。しかもブッゲ・ヴェッセルトフトのキーボードも加わり、最近の北欧ジャズの傾向にもつながっているような感じ。最初とラストのタイトル曲はその北欧ヴォーカルもあれば、民族的な部分、今の部分が混在していて、まさにアルバム全体の象徴のような雰囲気。11曲目の曲のサウンドとベース・ソロが圧巻。パート1-3に分かれていますが、あまり意識しないでも。

2006/05/21

子供みこしとお祭り

昨日と今日は地元のお祭りで、昨日の午後と今日の午前中が子供みこしの手伝い。普通子供みこしっていうと、小さくて軽いので、大人はついていくだけなのですが、ここの町内のは大人用のみこしをちょっと小さくしただけの感じ。まあ大人5-6人で持ち上がりますけれど、やっぱり大きい。子供たちが担いでるみこしを、大人が周りで支えてやることになります。

2日とも暑い日で、けっこう疲れました。休憩所ではビールも出るので、ちょっと酔っ払い、両日とも帰ってきて食事をとったらバタンキュー。正直、来年は逃げたい気もするのですが、約束した以上、やらねばね(笑)。もう、支えっぱなしだったので、両手がパンパンです。

「工藤さん、みこしがいちばん似合わねーなー」と言われたけれど、考えてみたら、おみこしって(支えるのを含め)担ぐの今年が初めてなんだよね(笑)。

それでも、ジャズのことは忘れず、昨日は朝10時に駅まで行って、「スウィング・ジャーナル」「CDジャーナル」をしっかり購入。

でも、お祭り疲れで、CDのアップはできないのがちょっと残念かも。支えているだけにしろ、歩きながらのあの掛け声、けっこうトランス状態(?)になってハマるかもしれないなあ、と思いつつ掛け声をかけて続けてました。

Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Klavier, Buch 2/Keith Jarrett

1433
Johann Sebastian Bach/Das Wohltemperierte Klavier, Buch 2/Keith Jarrett(Harpsichord)(ECM New Series 1433/34) - Recorded May 1990. - Praludien Und Fugen: BWV 870-893: 1-2. C-Dur 3-4. C-Moll 5-6. Cis-Dur 7-8. Cis-Moll 9-10. D-Dur 11-12. D-Moll 13-14. Es-Dur 15-16. Dis-Moll 17-18. E-Dur 19-20. E-Moll 21-22. F-Dur 23-24. F-Moll 25-26. Fis-Dur 27-28. Fis-Moll 29-30. G-Dur 31-32. G-Moll 33-34. As-Dur 35-36. Gis-Moll 37-38. A-Dur 39-40. A-Moll 41-42. B-Dur 43-44. B-Moll 45-46. H-Dur 47-48. H-Moll

邦題「J.S.バッハ 平均律クラヴィーア曲集第2巻」。バッハは18世紀ドイツの有名な作曲家。第2巻の方は、ピアノではなく、 ハープシコードで弾いています。構成的には「プレリュードとフーガ」で各調の長調と短調で計24の楽曲から成り立ちますが、「第1巻」からは20年経った作品ということで、また違った、熟成された味わいを感じることができます。バッハ特有のどこまで行っても美しく、安定したメロディとリズムという点では同じ感触。

2006/05/20

Barzakh/Anouar Brahem

1432
今日もジャズというよりは民族音楽の部類にかなり近い方なんで、ジャズのカテゴリーに入れるのには少々抵抗がありました。でも、アヌアル・ブラヒムの作曲で、おそらくインプロヴィゼーションのようなことを行っていると感じられるので、あえて入れてしまいましたけれども。基本的には大半の曲をウードのソロで通しています。ウードとはギターの中近東版のようなもので伝統的な楽器です。そして曲によってヴァイオリンが加わったり、パーカッションのソロだったり、トリオだったりしています。やっぱりワールド・ミュージックとして聴くのがいちばんいいのでしょうけれど、このレーベル、ボーダーレスの音楽がけっこう多いです。


Barzakh/Anouar Brahem(Oud)(ECM 1432) - Recorded September 1990. Bechir Selmi(Vln), Lassed Hosni(Per) - 1. Raf Raf 2. Barzakh 3. Sadir 4. Ronda 5. Hou 6. Sarandib 7. Souga 8. Parfum De Gitane 9. Bou Naouara 10. Kerkenah 11. La Nuit Des Yeux 12. Le Belvedere Assiege 13. Qaf

アヌアル・ブラヒムはチュニジア出身のウード奏者。2曲目がBechir Selmiとの共作、7、9曲目がLassed Hosniの作曲の他は全部彼の作曲。いわゆるジャズではなく、ほとんど民俗音楽ですが、インプロヴィゼーションはあるのかも。面白いのはヴァイオリンも中近東の音階やフレーズになっていることで、完全に中近東音楽になっています。やはりオリジナル曲は、伝統からすれば斬新な部分になっているのでしょう。比較的短めの曲が並ぶ中、タイトル曲の2曲目だけは11分もの曲になっていて、穏やかな対話のようなドラマが繰り広げられています。編成は基本的にソロですが、デュオ、トリオの曲も数曲。ウードのフレーズが時々速い曲もありますが、大半はゆったりとしていて、乾燥した、かの地を思い出すような展開です。

2006/05/19

Arvo Part/Peter Maxwell Davies/Phillip Glass/Trivium/Christopher Bowers-Breadbent

1431
Arvo Part/Peter Maxwell Davies/Phillip Glass/Trivium/Christopher Bowers-Breadbent(Org)(ECM New Series 1431)(輸入盤) - Recorded October 1990. - Arvo Part: 1. Trivium 2. Mein Weg Hat Gipfel Und Wellentaler 3. Annum Per Annum 4. Pari Intervallo Peter Maxwell Davies: 5. Psalm 124 6. O God Abufe Philip Glass: 7. Satyagraha 8. Dance 4

(04/01/02)パイプオルガンでの曲。3人の20世紀現代音楽家の作品を取り上げています。アルヴォ・ペルトの曲はあまり現代的ではなく、宗教的な色彩を帯びつつも情念的に心にせまってくる場面があります。特にタイトル曲の1曲目はダイナミックレンジが広いです。他のPeter Maxwell Daviesの小品やPhillip Glassの曲は、宗教色こそないものの、聴きやすく、分かりやすい旋律が耳元を流れていきます。Glassはミニマル系?

2006/05/18

勝手きままなホームページ運営

最近いろいろメールをいただくことがあります。メールをいただくこと自体はありがたいことなのですが、質問メールなどは、たいてい発信者が細かい情報を良く分かっていないことを聞いてくることが多いので「FAQ(質問集)」のページを設けて、お互いに労力を省こうということで、メールを出していただく前に、このページへのリンクを見てもらうことにしています。私だってジャズやフュージョンのごく一部しか聴いていないという理由もあります。たいていの場合、調べようがありません。

また、「アップしていないCDリスト」のページがあって、そこのページのXXというCDはどんな内容か、オススメか、というような質問もある程度あります。ゴメンなさい、このページにあるCDはまだ聴いていないのがほとんどなんですよ。聴いてホームページにアップしてから、そこを読んでください、としか言えないわけで。

やっぱり仕事が第一、プライベートな時間に空きができたときに、ホームページ運営をしてそこで一気にアップしているので、細かいフォローはできないんですね。まずCDを買う原資を作ることが大事ですから。ですので、けっこう愛想がないホームページの運営者かもしれません。ただ、いただいたメールに関してはありがたく思っています。

そういう事情をお察しいただけたら幸いです。

Miserere/Arvo Part

1430
Miserere/Arvo Part(ECM New Series 1430) - Recorded September and December, 1990. Paul Hillier(Cond), The Hilliard Ensemble: Sarah Leonard(Soprano), David James(Countertenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), John Potter(Tenor), Michael George(Bass), Western Wind Choir, Dennis Russell Davies(Cond), Orchestra Der Beethovenhalle Bonn, Christopher Bowers-Broadbent(Org), Pierre Favre(Per), etc. - 1. Miserere 2. Festina Lente 3. Sarah Was Ninety Years Old

(02/08/03)現代音楽。編成の違う演奏で3曲。1曲目はヒリアード・アンサンブルとウェスターン・ウインド・クアイアによる、荘厳で静かな場面とダイナミックな場面とのレンジが広い34分台のタイトル曲。歌詞とサウンドからするとやはり宗教音楽。2曲目はマンフレート・アイヒャーに捧げられた、ECMらしいカラーの管弦楽団での演奏。3曲目は3声とオルガン、パーカッションによる変わった編成で、静謐な中から音が浮かび上がります。

2006/05/17

何だか雨の日が多いような気がする

天気予報を見ていると、今日から4日連続で雨の予報。今日も大降りではないにしろ、午後から降ったり止んだり。最近ここのココログが夜になると重くなったりアクセスしづらい状況になるということで、早めの時間に思いつくままに書いていますが(笑)。今日は音楽の内容でなくてすいません(笑)。

そしてゴールデンウィークもそうだったのですが、行事が雨でつぶれる、ということが今年は多いような気がします。せめて子供の運動会の日ぐらいはお天気でいてほしいとは思いますが。今までも、休日に音楽を聴く時間が欲しい私にとって、「今日は雨?残念(ウレシイ)。」ということにもなってしまってますが、家族にはナイショ(笑)。

何だかんだと、今日も雨が降ったり止んだりする中、子供の町内野球の練習はありました。天気よりむしろ、グラウンドのコンディションに左右されるみたいですけれど、頑張るなあ、と思います。

次の土日(お祭り)、その次の土日(運動会とその準備)と、予定はありますが、お天気、ホントに気になりますね。家族からは、「毎日お天気のことばかり話題にしている」と言われます。

Music For Films/Eleni Karaindrou

1429
うーん、このエレニ・カラインドルーの映画音楽集、ジャズのカテゴリーに入れるかどうか非常に迷ったんですけれども、ECMで最もジャズらしからぬインプロヴィゼーションも似たようなものであること、ヤン・ガルバレクが4曲に参加していることなどから、あえてジャズに分けてみようかと思ったけど、やっぱり映画音楽かな。ただ、内容は非常に重い、クラシック/現代音楽の要素もあるような映画音楽。彼女の作曲したギリシャ映画って観たことはないのですが、ある映画は救いようのないくらい暗い映画で、主人公は最後に全てのものを失ってしまう内容だったそうです。そういうシリアスな内容の映画にはまさに彼女の曲はうってつけなんじゃないかと思える哀しみを感じます。


Music For Films/Eleni Karaindrou(P, Vo)(ECM 1429) - Jan Garbarek(Ts), Vangelis Christopoulos(Oboe), Anthis Sokratis(Tp), Nikos Guinos(Cl), Tassos Diakoyiorgis(Santouri), Vangelis Skouras(French Horn), Petros Protopapas(Fl), Andreas Tsekouras(Accordeon), Christos Sfetsas(Cello), Vassilis Dertilis(Key), String Ensemble, Directed by Lefteeris Chalkiadakis - 1. Farewell Theme 2. Elegy For Rosa 3. Fairytale 4. Parade 5. Return 6. Wandering In Alexandria 7. The Journey 8. Scream 9. Adagio 10. Fairytale 11. Parade 12. Elegy For Rosa 13. Roas's Song 14. Improvisation On Farewell And Waltz Theme 15. Wandering In Alexandria 16. Song 17. Farewell Theme 2

エレニ・カラインドルーはギリシャ生まれで、曲作りにもその民族性が強く出ているような気がします。彼女の’79年から’80年代後半にかけてのさまざまな映画音楽集との事ですが、このような渋い映画 音楽はなかなか聴いた事がありません。そして’90年ヴァージョンとして録音しなおしたものも。音楽は全17曲ありますが、もやのかかった夕暮れ時の、薄暗く、しかもゆっくり時の流れるような静かな感じです。どの曲も強い哀愁が感じられて、重みのある哀しい映画なのだなと思わせます。救いのない、あるいは少ないシリアスさ。そして、クラシックとの境目もあいまいな音楽。事実、彼女のアルバムはNew Seriesから出ているものも。ヤン・ガルバレクの参加曲は1、8、14、17曲目で「The Beekeeper」という映画のもの。

2006/05/16

Infancia/Egberto Gismonti Group

1428
エグベルト・ジスモンチは多くのアルバムをECMから出していますが、このアルバムはグループ名義でのアルバム。まさに彼のためにあるようなアンサンブルで、リズムとかフレーズよりも、時間の流れに沿ってあふれ出してくるメンバーのサウンドをそのまますくい取って、さあ、どうだ、これが俺たちの世界なんだよ、と提示しているような、まさに彼ら独自の音世界が広がっています。ライナーによれば再演曲もあるようですが、それはそれでまた別の曲として聴いた方がいいのかも。とにかく、個々の曲というよりはアルバム全体の流れで聴いていきたいと思います。ただ、こういうサウンドは、ハマる人もいる反面、聴く人を選ぶんじゃないかなと思いますけれども。


Infancia/Egberto Gismonti Group(G, P)(ECM 1428) - Recorded November 1990. Nando Carneiro(Synth, G), Zeca Assumpaco(B), Jacques Morelenbaum(Cello) - 1. Ensaio De Escola De Samba (Danca Dos Escravos) 2. 7 Aneis 3. Meninas 4. Infancia 5. A Fala Da Paixao 6. Pecife & O Amor Que Move O Sol E Outras Estrelas 7. Danca No. 1 8. Danca No. 2

全曲エグベルト・ジスモンチの作曲で、グループ名義のアルバム。曲によってシンセサイザーが入り、サウンドに広がりが出てきます。かなりドラマチックな仕上がりをみせています。やはり流れで聴かせるようなサウンド。悠久の河の流れを見せるような雄大な感じもする1曲目、ピアノの明るいメロディが印象的な、クラシック的な響きも感じるドラマチックな2曲目、「少女たち」の邦題が示すような美しい控えめな3曲目、フレーズは目まぐるしいけれど時間軸に沿って流れていく、物語性のあるタイトル曲の4曲目、ゆったりとした情景の中に身をまかせるような5曲目、時にスピーディな展開がかなりスリルのある後半ゆったりの6曲目、タイトルはダンスなんだけれども複雑な色合いを持ちつつ内省的な感じもある7-8曲目。

2006/05/15

後手後手にまわっているアルバム紹介

やっと3月に購入した国内盤を紹介し終えて、輸入盤に至っては昨年12月に購入したものもまだ聴いていないものがある状態だ、ということは以前お話しました。昨日は子供の町内野球が雨で中止だったので、とりあえずCriss Crossレーベルを中心に4枚アップ。多少は進んだかな、という気がしています。

よそを見ていると、国内盤より早く発売される輸入盤でいち早く紹介、なんてことをやっているサイトやブログもあり、ECMの手直しに時間をとられたため、当分当方の浦島太郎状態は続きそうです。ただ、自分が聴くのがいちばん楽しくなければジャズファンではないですよね。仕事でやってるわけじゃないんだから。

そんなわけで、昨日の夜は「アルティメット・アドヴェンチャー/チック・コリア」(Stretch)を、以前聴いて気に入ったので、2度ほど本を読みながら聴いて、ストレス解消。これは自分のための充実した時間。

Darkness And Light/Stephan Micus

1427
Darkness And Light/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 1427)(輸入盤) - Recorded january and February, 1990. - 1. Part 1: 7 Dilruba Spanish Classical Guitar, Dilruba 5. Dilruba, 2 Kortholt, 2 Suling 2. Part 2: 7 Dilruba, 2, Ki un Ki 3. Part 3: 8 Ballast-strings 3 Dilruba Tin Whistle Balinese Gong 2 Sho

(03/09/23)全曲ステファン・ミカスのオリジナルで一人多重録音。さまざまな民族楽器を使っていますけれど、ヒーリングの要素が強い音楽です。パート1は29分もありますが、Dilrubaでの包み込むようなサウンドのあとのスパニッシュギターのソロがまだ自然体でゆったりときます。その後、その2つの楽器の絡みで、素朴な温かみが伝わってきます。そして静かなギターソロに戻り、安らぎの世界を通して、ラストの和的な笛の音が懐かしい。2曲目はDilrubaとKi un Ki。弦と笛なので、ややエキゾチックなメロディの雰囲気で流れていくようなサウンドです。Ballast-stringsの不思議な音からゆっくりと音が重なっていき、オーケストラのように聴こえるときも。和楽器Shoもあって、どちらかといえば和的なサウンドが流れている雰囲気です。

2006/05/14

Alpstein/Paul Giger

1426
Alpstein/Paul Giger(Vln)(ECM 1426)(輸入盤) - Recorded 1990-91. Jan Garbarek(Ts), Pierre Favre(Per) - 1. Zauerli 2. Karma Shadub 3. Alpsegen 4. Zauerli 5. Zauerli 6. Chuereihe 7. Chlauseschuppel 8. Trogener Chilbilabe

(03/08/14)全曲Paul Gigerの作曲。楽器編成からも、ゆったりとした、しかも位置特定が難しい民族的な少々マニアックな音の流れになっています。1、4-5曲目は、同じ曲名のヴァージョン違いの小品で、静かな明るめの風景がそこに佇んでいるような雰囲気。2曲目はヴァイオリンで織り成していく心のひだの陰りを表すかのようなサウンドに、エキゾチックな哀愁を帯びたテナー・サックスが寄り添っていく13分台の曲。3曲目は前半は静かな中から浮かび上がってくる音が発せられては消えていき、やがては民族的な雰囲気の盛り上がりを見せる12分台の曲。6曲目はトリオで不思議な国籍、かつしっとり哀愁高めの17分台の曲。パーカッションのみの7曲目、激しいヴァイオリンの旋律もありながら醒めた感じもある8曲目。

2006/05/13

ずっと音楽を聴いていると

だいぶ昔、カセットテープのウォークマンは1度だけ買ったことがありますが、今のiPodその他は持っていないし、欲しいとも思いません。どういうわけか、音楽をずっと聴いていると、頭の中でその音楽がグルグル回りだして止まらなくなってしまうようで、必要以上には聴かないようにしているのと、耳が少し悪いので、余計に悪化させるのを防止する、という意味合いもあります。そういうわけで、移動中にまで音楽を聴きたいとは思いません。

車でも運転中はもっぱらFMラジオ。好きなジャズをかけていると注意がそれてしまうので、危ないから。ただでさえ、カーナビを付けてても方向音痴な私、運転に集中しなければ、事故ってしまいます(笑)。

仕事中のBGMも、上記のような理由から、たまに軽作業をするときのみと決めてます。普通の人は仕事中に音楽がかかると効率が上がるけれど、音楽好きな人で好きな音楽がかかると、効率が下がってしまうというようなことを、以前どこかで読んだことがあります。

極端な話、ジャズのホームページを持っていながら、聴いている時間はそんなに長くない、ということになるかも(他人と比較したわけでないので何とも言えませんが)。もちろんコメントをアップする時は最初から最後まで聴いてますが。多くないですが、気に入ったアルバムは何度もかけます。また、邦文のライナーもほとんど読まないので、あってもじゃまにならない、という程度かも。しかし、音楽が頭の中でまわりだしてしまう現象、これで正常なのか、どうなのか(笑)。人間iPod?

Dmitri Shostakovich/Paul Chihara/Linda Bouchard/Kim Kashkashian/Robert Levin/Robyn Schulkowsky

1425
Dmitri Shostakovich/Paul Chihara/Linda Bouchard/Kim Kashkashian(Viola)/Robert Levin(P)/Robyn Schulkowsky(Per)(ECM New Series 1425)(輸入盤) - Recorded 1990. - 1. Linda Bouchard: Pourtinade 2. Paul Chihara: Redwood 3-5. Dmitri Shostakovich: Sonata Op. 147

(04/01/02)3曲共に3人の20世紀の作曲家の作品で、1、2曲目がヴィオラとパーカッションの曲、3曲目がヴィオラとピアノの曲。1曲目は静かで観念的なコラボレーションが続き、内省的でやや即興的(現代音楽として)に響きます。2曲目は、パーカッションの連打が1曲目よりは目立ってくるけれど、やはり静かな世界が支配しています。3曲目以降も現代の香りが強いながらも、その哀愁とドラマ性で引き込まれるような感じが。

2006/05/12

After the Requiem/Gavin Bryers

1424
After the Requiem/Gavin Bryers(B, Comp)(ECM New Series 1424) - Recorded September 1990. Bill Frisell(G), Alexander Balanescu(Vln, Viola), Kate Musker(Viola), Tony Hinnigan(Cello), Roger Heaton(Cl, Bcl), Dave Smith(Tenor Horn, P), Martin Allen(Per), Simon Limbrick(Per), Evan Parker(Ss), Stan Sulzmann(Ts), Ray Warleigh(As), Julian Arguelles(Bs) - 1. After The Requiem 2. The Old Tower Of Lobenicht 3. Alaric 1st Or 2nd 4. Allegrasco

Gavin Bryersは20世紀イギリスの現代音楽家ですが、ジャズ・ミュージシャンとしても活動歴あり。1-2、4曲目にビル・フリゼールが参加。ジャンルとしては現代音楽になると思うのですが、彼の参加 が現代音楽では異色。といっても伸びるトーンで延々とストリングスのようなサウンドの演奏なので、オーケストラに同化しています。あくまでもサウンド全体で鑑賞?する音楽。それにしても表現の幅が広い。 3曲目はサックス4本での演奏。

2006/05/11

輸入盤だけのボブ・ジェームスの新譜

国内盤ではボブ・ジェームスのアルバムは「エンジェルズ・オブ・シャンハイ」が最近出たばかりですが、アメリカでは2作同時に発売されているようですね。そのもう1作がこの「Urban Flamingo」。

彼のアルバムが国内盤で出ないというのは珍しいのですが、アルバム全体ではある程度の統一性はとれているものの、曲によってメンバーが違うものもあり、メインの他のメンバーが無名ということもあって、出なかったのでしょうか。それとも契約の理由か何か。

さらっと1回聴いただけですけれど、スムースジャズとしてはけっこういい雰囲気。ヴォーカル曲はヒラリー・ジェームスの5曲目とネイザン・イーストの9曲目(こちらは「エンジェルズ・オブ・シャンハイ」のようにJ.J. Ma(Er-hu 二胡)も出ています。メンバーとしてはだぶっていないようですが)。

今ちょっと忙しいので聴くだけ聴いて、ホームページにアップするのはまだ、というケースがあります。少々お待ち下さい。

Gesualdo: Tenebrae/The Hilliard Ensemble

1422
Gesualdo: Tenebrae/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1422/23)(輸入盤) - Recorded March 1990. David James(Coutertenor), Ashley Stafford(Countertenor), John Potter(Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Mark Redmore(Tenor), Paul Hillier(Baritone), David Beavan(Bass) - 1-9. Feria 5 - In Coena Domini Responsorium 1-9 10-18. Feria 4 - In Parasceve Responsorium 1-9 19-27. Sabato Sancto Responsorium 1-9 28. Benedictus 29. Miserere

(03/07/26)作曲者のCarlo Gesualdoは16-17世紀の作曲家(宗教音楽家)。ヒリヤード・アンサンプルの男声が7人で、荘厳なポリフォニーの歌を響きの良い録音で聴く事ができます。どの曲も、ゆったりと厳かに、しかも淡色系の中で温度感が多少上下するかな、といった感覚でゆっくりと時が流れていきます。9曲ずつひとかたまりで全3シリーズあり、そして、ラスト2曲はあまり長くない曲。 ゆったりと身をゆだねたいアルバム。

2006/05/10

チック・コリアの新作2枚

ECMばかり最近聴いてきたので、やっと3月下旬新譜のチック・コリアの2枚を聴けてます。

「アルティメット・アドヴェンチャー」と
「スーパー・トリオ」

前者はファンクというかフュージョンというか、スパニッシュや中近東方面のスパイスがかかっている彼ならではのサウンドの、統一感のとれたアルバム。国内盤ではボーナス・トラックがサウンドが変わってしまうので、いらなかったかな、とは思うけれど、けっこうインパクトが強く、私的今年のベスト3候補かも。

後者はスティーヴ・ガッドとクリスチャン・マクブライドと組んだ日本のみ発売のピアノ・トリオのアルバム。某SJ社のゴールドディスクになっていて、チック作品ばかりを取り上げています。

ピアノ・トリオもコレだけのメンバーだもの、水準以上の出来で良いとは思うのですが、彼がこういう編成のジャズをあえて今出す必要があるのかなあ、と思いました。

インパクトや新鮮さでは、ジャズの範疇じゃないけれど完全に「アルティメット・アドヴェンチャー」だと思います。どうなんでしょうね。

Tribute/Keith Jarrett Trio

1420
Tribute/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1420/21) - Recorded October 15, 1989. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Lover Man 2. I Hear A Phapsody 3. Little Girl Blue 4. Solar 5. Sun Prayer 6. Just In Time 7. Smoke Gets In Your Eyes 8. All Of You 9. Ballad Of The Sad Young Men 10. All The Things You Are 11. It's Easy To Remember 12. U Dance

邦題「オール・オブ・ユー」。いろいろなミュージシャンへのトリビュート・アルバム。リー・コニッツ、ジム・ホール、ナンシー・ ウィルソン、ビル・エヴァンス、チャーリー・パーカー、コールマン・ホーキンス、マイルス・デイヴィス、アニタ・オデイ、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、と名前が続きますが、ペースはいつものキース・ジャレット・トリオのスタンダードの演奏。いつもに増して、流麗なフレーズと美しいメロディ。1曲ずつの時間も比較的長めのものが多い。CD2枚組なのですが、一気に通して聴かせてくれます。6曲目、10曲目あたりはけっこうパワーがあって圧巻。5曲目(14分台)と12曲目のみオリジナル。これらはそれぞれ短調と長調ですが、 時おりはさみこまれるこういう路線もなかなか捨てがたいかも。(01年3月28日発売)

2006/05/09

I Took Up The Runes/Jan Garbarek

1419
ヤン・ガルバレクのアルバムも、ECM初期の頃のフリー的な演奏から、その後北欧色を強めていって、このあたりになってくると他の地域のミュージシャンを加えて異種格闘技戦になると共に、このアルバムでは北欧のトラディショナルの曲や、原初(伝統)的な形態のヴォーカルも加えたりして、独自の世界を切り開いていく形になってきます。メロディが、印象に残る日本的?な、簡単なメロディを繰り返していて、それが心の奥に入り込んでいくような感じです。いわゆるジャズとは離れていくかもしれませんが、彼独自の世界の強さを見せつけられた思いです。


I Took Up The Runes/Jan Garbarek(Ss, Ts)(ECM 1419) - Recorded August 1990. Rainer Bruninghaus(P), Ebarhard Weber(B), Nana Vasconcelos(Per), Manu Katche(Ds), Bugge Wesseltoft(Synth), Ingor Antte Ailu Gaup(Voice) - 1. Gula Gula Mole Canticle 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3 5. Part 4 6. Part 5 7. His Eyes Were Suns 8. I Took Up The Runes 9. Bueno Hora, Buenos Vientos 10. Rankki Sruvvis

邦題「黙示録」。トラディショナルや他の人の曲にアレンジをした曲もありますが、2-6、8-9曲目がヤン・ガルバレクの曲。北欧のミュージシャンに、ブラジル人のナナ・ヴァスコンセロス、パリ在住のアフリカ人マヌ・カッツェの組み合わせで、北欧とワールド色との融合。叙情的な曲もビートの効いた曲もありますが、日本人好みのメロディーかも。北欧の原初的なサウンドが見え隠れする懐かしい1曲目、素朴なメロディが強く印象に残る、カラフルである意味壮大な感じもする組曲仕立ての2-6曲目、トラディショナルのヴォーカルが印象的な7曲目、リズミカルな上に北欧的なサックスが響くタイトル曲の8曲目、渋めのメロディとリズム、物語的な展開の9曲目、やはりヴォーカル入りの懐かしい民族的な香りのしている10曲目。

2006/05/08

Road To Saint Ives/John Surman

1418
Road To Saint Ives/John Surman(Bcl, Ss, Bs, Key, Per)(ECM 1418)(輸入盤) - Recorded April, 1990. - 1. Polperro 2. Tintagel 3. Trethevy Quoit 4. Rame Head 5. Mevagissey 6. Lostwithiel 7. Perranporth 8. Bodmin Moor 9. Kelly Bray 10. Piperspool 11. Marazion 12. Bedruthan Steps

(03/09/15)全曲ジョン・サーマンの作曲で、多重録音のソロによる彼独自の世界を展開。色々な楽器を駆使して、明るめのサウンド、暗めのサウンドと多彩ですが、短調の曲が多いです。どの曲も聴きやすいメロディで、彼ならではのノスタルジーを感じさせるような演奏になっています。短めの曲と5-12分ほどの曲がほぼ交互に配されていて、1、6、9、11曲目のように楽器もホーン1本だけだったり、重々しい多重録音だったりと、さまざま。いかにもイギリス人らしいノスタルジックな哀愁を感じさせる12分台の2曲目などは、やはり彼らしい魅力にあふれている大作。3曲目のようにアグレッシヴなものもあります。ただ、たいていの曲は切なげなメロディの哀愁路線。8、10曲目は不思議な浮遊感も漂います。

2006/05/07

連休も終わりですが久しぶりに休めました

今年は何年ぶりかで、仕事の細かい雑用以外はきっちり暦どおり休めました。このシーズンの5連休なんて、ホント久しぶり。

昨夜はちょっと夜更かしして、寝たのが2時ごろ。ただ、上の子が塾へ行くので(自分でバスで行けばいいのに休日はギリギリまで寝ている)、今日の朝8時半に車で送っていく。私は6時半に起きてしまって睡眠不足。

結局午前中に2枚CDを聴いてアップしただけで、午後は下の子の町内野球の手伝い、と思っていたら、雨が降っていて、キャッチボールだけで帰ってきたそう。なので、安心して3時間ぐらい昼寝をしてしまい、貴重な休みのラストの時間を消費してしまいました(笑)。

これからは未聴CDを片付けていくことになりますが、Criss Crossは別にしても、あと24枚。昨年12月に買ったものでまだ聴いていないものもあり、何とかしなければ。ただ、ECMの手直しが終わっているので、そのうち追いつくんじゃないか、と、楽観的な予想です。

The Widow In The Window/Kenny Wheeler Quintet

1417
昨日紹介したのもケニー・ホイーラーでしたが、こちらはビッグ・バンドではなくてクインテットでの演奏。録音時期が同じなので、一気に録音したのだと思います。これまた’98年以前に書いた私のコメントでは「ジャズ的なので比較的入りやすいのでは」と書いてますが、今聴いてみると、ECMとしてはジャズ寄りでも、いわゆる4ビートはほとんどなく、温度感もかなり低いので、一般のジャズ的とは一線を画しています。やっぱり昔は聴き込みが足りなかったのかな、と思います。ただ、こういうサウンドが好きな方には、かなりスゴいメンバーなので聴いてみる価値はあるんじゃないかと。


The Widow In The Window/Kenny Wheeler Quintet(Tp, Flh)(ECM 1417) - Recorded February 1990. John Abercrombie(G), John Taylor(P), Dave Holland(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Aspire 2. Ma Balle Helene 3. The Widow In The Window 4. Ana 5. Hotel Le Hot 6. Now, And Now Again

全曲ケニー・ホイーラーの作曲。なかなかスゴいメンバー。研ぎ澄まされたサウンドで、緊張感が漂います。また 、かなりECM的ながらもいわゆるジャズ的な演奏もあります。出だしは静かにはじまり、各メンバーがその冷たさを保ったまま盛り上がる場面もある12分台の1曲目、ボッサというか流れるようなベースラインの上を、これまたフレーズはある程度速いけれども涼風が吹いてくるようなサウンドの2曲目、影のあるしっとりとしたメロディでゆったりと漂っていくタイトル曲の3曲目、スローに入ってくる出だしにはじまって、6分頃に管によるはっきりしたメロディが出てくる、14分ものドラマを繰り広げる4曲目、冷えたラテン的兼4ビートなノリでややアップテンポで進む5曲目、しっとりとしつつゆっくりメロディを奏でていく6曲目。

2006/05/06

本編ホームページのアクセス数をブログに書くことの関係

昨夜頃だと思いますが、「ジャズCDの個人ページ」、つまり本編ホームページのアクセス数が58万アクセスを超えました。ただ、3月まではここ「インプレッションズ」自体がホームページの一部としてあったので、アクセス数を備忘として記録していくことに意味がありました。しかし、4月からブログとして独立させているので、あまり意味がなくなりました。従いまして、今後は5万とか10万アクセス単位で書いていくことはあるかもしれませんが、あまり書くことはなくなるでしょう。

アクセス数を書いているのは、’99年の1万5千アクセスの時から、ちょっと書きもらしたことはあっても、その後は1万ごとに備忘的に記録をとってました。決して誇示するためではなかったのですが、人によってはそう受け止められた方もいらっしゃったようで。ただ、私も複数のホームページとブログを運営していますけれど、アクセス数って少ないままだったり落とすのは簡単ですが、のばすのは一定以上は逆立ちしたってできないものなんですね。だから、ここが今の自分の実力(ジャズとしての実力ではなく、ホームページ運営としての実力です)なんでしょうね。

いつもはホームページ(ブログ、Mixiを含む)の感想なんてあまり来ないのですが、昨日は珍しく、3人の方から感想その他をいただきました。最近は反応があまりなくて、つまらないといえばつまらないのですけれど、たまに感想をもらえると、うれしいですね。

Music For Large & Small Ensembles/Kenny Wheeler

1415
今日は2枚組で、そろそろCDフォーマットで1枚あたり50分台と、収録時間が長くなってきたので、聴くのに苦労します。最初にこのアルバムの短いコメントを書いたのは’98年以前なのですが、1枚目がビッグ・バンドで2枚目がスモールコンボなどと間違ったことを平気で書いていたから恥ずかしい。実際には2枚目の最初の3曲(7-9曲目)が、組曲ではないにしてもビッグバンドです。昔はとにかく量をこなすために、他のことをしながらアップしていたため、こういうことになったのかと思います。そのため、’99年からアルバムコメントの手直しをしているのに、5年以上経ってもなかなか進みません。このアルバム、今考えるとスゴいメンバーで、異色なエヴァン・パーカーも入っていました。当時分からなかったことが今見えてくる、ということもあるものですね。


Music For Large & Small Ensembles/Kenny Wheeler(Flh, Tp)(ECM 1415/16) - Recorded January 1990. - John Abercrombie(G), John Taylor(P), Dave Holland(B), Peter Erskine(Ds), Norma Winstone(vo), Darek Watkins(Tp), Henry Lowther(Tp), Alan Downey(Tp), Ian Hamer(Tp), Dave Watkins(Tb), Chtis Pyne(Tb), Paul Rutherford(Tb), Hugh Fraser(Tb), Ray Warleigh(Sax), Duncan Lamont(Sax), Evan Parker(Sax), Julian Arguelles(Sax), Stan Sulzman(Ts, Fl) - The Sweet Time Suite: 1. Part 1 Opening 2. Part 2 For H., Part 3 For Jan 3. Part 4 For P.A. 4. Part 5 Know Where You Are 5. Part 6 Consolation 6. Part 7 Freddy C, Part 8 Closing 7. Sophie 8. Sea Lady 9. Gentle Piece 10. Trio 11. Duet 1 12. Duet 2 13. Duet 3 14. Trio 15. By Myself

CD2枚組。1枚目はビッグバンドによる組曲、2枚目の半分もビッグバンドで、2枚目の残り(10-15曲目)はトリオやデュオ、クインテットによるスモールコンボの演奏。なかなか聴けないECMのビッグバンドですが、やはりケニー・ホイーラーらしい冷めた感じがします。1枚目は全曲彼の作曲、2枚目は7-9曲目が彼の作曲で、これらもなかなかの演奏。最後にスタンダードがあって、あとは参加者のインプロヴィゼーション。1枚目は1曲目の牧歌的なテーマの提示がありますが、その後は盛り上がったり静かになったり、けっこうドラマチックな展開。1枚分でひとつの組曲になっているため、通して聴くべき音楽だと思います。ヴォーカルの部分や4ビートもあり。11-13曲目はジョン・テイラーとピーター・アースキンでのデュオ。

2006/05/05

ECMレーベル手直し後のフヌケ状態

3日に、野球の練習をはさんで、早起きして1枚、午後に4枚のペースで「ECMレーベルのCD特集」のページを完成させてから、4日、5日とCDを聴く気力がなくなり、一種のフヌケ状態になりました。昼寝をしたり、読書をしたりして過ごしています。

「コルトレーンを聴け!/原田和典著」(ロコモーション・パブリッシング) 数ヶ月前に購入したものの、読みかけになっていてやっと読了。私もジョン・コルトレーンは好きですけれど、こういうディスコグラフィー的な著書が出ると、自分ではホームページでやっていなくて正解だったな、と思います。

「音がなければ夜は明けない/山下洋輔編著」(光文社知恵の森文庫) まだ読んでいる途中ですが、筒井康隆氏をはじめ、いろいろな人が10ページぐらいずつ音楽のことについて書いていて、面白い。これも買ったのは2月だったなー。

目に老眼が入ってきたせいか、読書量ががたっと落ちていて、本を読むときは眼鏡を外すようになってきましたね。もう8年ぐらい同じ眼鏡を使っているので、そろそろ買い換えないとね。

本当はCDのまとめ聴きにいいゴールデンウィークだったのですが、今年はのんびりしようかな、なんて考えてます。

Ode To The Death Of Jazz/Edward Vesala Sound And Fury

1413
Ode To The Death Of Jazz/Edward Vesala(Ds) Sound And Fury(ECM 1413)(輸入盤) - Recorded April and May, 1989. Matti Riikonen(Tp), Jorma Tapio(As, Bcl, Fl), Jouni Kannisto(Ts. Fl), Pepa Paivinen(Ss, Ts, Bs, Fl, Cl, Bcl), Tim Ferchen(Marimba, Tubular Bells), Taito Haarla(P, Harp, Key), Jimi Sumen(G), Uffe Krokfors(B) - 1. Sylvan Swizzle 2. Infinite Express 3. Time To Think 4. Winds Of Sahara 5. Watching For The Signal 6. A Glimmer Of Sepal 7. Mop Mop 8. What? Where? Hum Hum

(03/09/23)全曲Edward Vesalaのオリジナル。比較的大編成で、カラフルなサウンドを聴かせてくれます。「ジャズの死」がタイトルでのテーマです。綾織り模様の複雑精緻な現代音楽的なアプローチで、やや難解にせまってくる1曲目、リズミカルなドラムスの上をホーンアンサンプルやギターその他の楽器が切り込んでくる2曲目、ゆったりとしたバラードなのだけれども、妖しげなメロディやハーモニーには神経質さを感じる3曲目、アフリカンのビートの上をアンサンブルが盛り上がる4曲目、日本的情緒と間を感じながらゆっくりと進んでいく5曲目、タンゴの形式での曲になっている6曲目、一部アンサンブルを保ちつつも極めて自由に展開する7曲目。かなりクセがありつつもジャジーな8曲目で最後ですが、これが答えか。

2006/05/04

Viola/Walter Fahndrich

1412
Viola/Walter Fahndrich(Viola)(ECM New Series 1412)(輸入盤) - Recorded November 1989. - 1. Viola 4 2. Viola 2 3. Viola 3 4. Viola 6 5. Viola 4

(03/09/20)タイトルから推測すると、ヴィオラのソロの即興演奏のように聴こえます。たぶん多重録音(?)。書き譜もあるのかもしれませんが、自然に流れていく感じ。はっきりとした旋律の流れよりも、サウンドの空間の漂いと言った方がすっきりくるような、浮遊感のあるサウンド。24分台の2曲目のように、曲によってはミニマルな旋律のようでいていろいろ変化しながら盛り上がりがあって、脳内に不思議な刺激を与えてくれます。

2006/05/03

ECMコメント手直し今日完了しました

8年前から作成していて、6年前からアルバムコメントを少しちゃんとしなければ、と思っていたのですが、少しずつ手直しをして、やっと今日、未CD化作品とまだ聴いていない10枚弱の新譜を除いて、一段落しました。

ECMのCD特集のページ

基本的に私はジャズファンなので、ECM New Series(クラシック/現代音楽)のコメントはちょっと苦しいかもしれません。また評論や批評といったものでなく、こんな感じのCDです、といったような、簡単な紹介的なものととらえていただければ良いかと思います。それでも何年も時間がかかってしまいました。掲載されているのは、全部聴いて、そこからコメントをつけました。

アソシエイトとかはやってませんので、気に入ったCDがあったとしたら、各自でショップや通販などでご注文いただければ幸いです。

ちなみに手直しのラストになったのは、Poros/Dominique Pifarely(Vln)/Francois Couturier(P)(ECM 1647)でした。

Animato/John Abercrombie

1411
今日はジョン・アバークロンビーのアルバムが出てきました。ECMレーベルからけっこうリーダー作が出ていて、内省的で繊細な面もある、好きなタイプのギタリストです。写真を見ると、まあ、おっさんですけれども(笑)。今回はちょっと変わっていて、ヴィンス・メンドーサの曲とアレンジが中心になっていて、シンセサイザーのバックが薄く印象的にまとわりついてくるような感じのアルバム。ギターもそれなりにハードなフレーズを弾いている場面はあるにしても、オブラートに包み込まれたような全体の印象があります。こういうメンバーの録音を聴くのも、たまにはいいなあ、と思ってみたり。


Animato/John Abercrombie(G, G Synth)(ECM 1411) - Recorded October 1989. Jon Christensen(Ds, Per), Vince Mendoza(Comp, Synth) - 1. Right Now 2. Single Moon 3. Agitato 4. First Light 5. Last Light 6. For Hope Of Hope 7. Bright Reign 8. Ollie Mention

大半がヴィンス・メンドーサの曲(2-6、8曲目)で、彼はシンセサイザーで参加。ただし、ギターとドラムスがあって、背景にシンセサイザーの広がりがある雰囲気の曲が多いです。ジョン・アバークロンビーとヨン・クリステンセンの共作による(インプロヴィゼーション?)はハードにせまりつつも背景には静けさがある1曲目、映画音楽のようにゆったりした中をギターが舞う2曲目、やや温度感が低いながらも情熱があるフレーズの3曲目、しっとりとする小品の4曲目、バックにシーケンサーのようなフレーズが出だしにあるちょっと硬派な5曲目、ゆったりした広がりのバックに淡々と、時に速くギターを弾く6曲目、アバークロンビー作の大河を流れるようなギター・シンセサイザーでの7曲目、夢見心地のアレンジが印象深い8曲目。

2006/05/02

Extentions/Dave Holland Quartet

1410
Extentions/Dave Holland Quartet(B)(ECM 1410) - Recorded on September 1989. Steve Coleman(As), Kevin Eubanks(G), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Nemesis 2. Processional 3. Black Hole 4. The Oracle 5. 101゜ Fahrenheit (Slow Meltdown) 6. Color Of Mind

全6曲中4曲がデイヴ・ホランド作。変拍子で攻めてきますが、ECMとしてはけっこうジャズらしいと言えるアルバム。ホランドのバンドとしては珍しいパート、ギターのケヴィン・ユーバンクスも元はフュージョン系ですが、実は、というところを見せてくれます。ホーンライクなギターのバッキングとトンガッたソロが全体のサウンドに彩りを添えています。そのトンガッた彼の作曲で1曲目(8分の11拍子が基本)と6曲目(テーマ部は4分の4拍子と8分の9拍子の交互が基本)。スティーヴ・コールマン作の3曲目(8分の13拍子のファンクっぽい曲)、5曲目(メカニカルなマイナーのバラード)はやはり彼らしい曲で、デイヴ・ホランド作は2曲目(ちょっとゆったりした5拍子)、4曲目(3拍子の14分にも及ぶラテンナンバー)。

2006/05/01

7日間の休日に子供の野球が6日

私は暦どおりの休み(4月29-30日、5月3日-7日)で、休日にちょっと仕事をするかもしれないけれど、休みは7日間あります。毎年、ここでCDをまとめ聴きするのが楽しみなのよねー、と思ったら、今年は子供の野球の練習がそのうち6日間。けっこう町内野球もハードですね(笑)。

まだ下の子供が補欠の、それもみそっかすの方なので、私は毎回は参加していないけれども、それでも2回に1回は顔を出して玉拾いなどをやらないと。熱心なお父さんは毎回参加ですし、1回半日ですが3-6時間の長い練習です。

何年か前は1週間の休みで30枚以上を聴き倒したこともあったけれども、いろいろありますねえ(笑)。時間がなくてもECMの手直し、あと7枚になったので、連休中に何とかしたいです。

また「CDショップ(+α)のオススメCD日記」も、他者の推薦アルバムを聴くと、いろんな傾向のがあって楽しめますが、これは、毎日聴いている数には入れていないので、それも何とか押し込まなければ。

私生活ではこんな調子で、その間に地味ーなCDコメントのアップの作業が続く、このところの近況です。

Berlin Contemporary Jazz Orchestra

1409
今日は、ECMでは珍しい方の部類に入るビッグ・バンド・ジャズです。昔、ECMはお金がなかったらしくて、ソロやデュオなどの作品を多く出していた、ということを読んだことがありますが、中にはヒットした作品もあって、その後ビッグ・バンドも録音できるようになっていたんですね。でも、ECMなだけにただのビッグ・バンドではないわけです。ここのバンドはけっこうフリー色が強く、そしてちょっとユーモラスで、しかもアンサンブルがまとまっている部分は書き譜によるものと予想されますが、ライナーによれば、1曲目は80数ページもの譜面だったとか。自由な反面、緻密なのも分かるような気がします。


Berlin Contemporary Jazz Orchestra(ECM 1409) - Recorded May 1989. Benny Bailey(Tp), Thomas Heberer(Tp), Henry Lowther(Tp), Kenny Wheeler(Tp, Flh), Paul Van Kemenade(As), Felix Wahnschaffe(As), Gerd Durek(Ss, Ts), Walter Gauchel(Ts), E. L. Petrowsky(Bs), Willem Brewker(Bs, Bcl), Henning Berg(Tb), Hermann Breuer(Tb), Hubert Katzenbeier(Tb), Aki Takase(P), Gunter Lenz(B), Ed Thigpen(Ds), Misha Mengelbelg(P), Alexander Von Schlippenbach(Cond) - 1. Ana 2. Saltz 3. Reef Und Kneebus

バンド名に「コンテンポラリー」の名がついたごとく、フリー色の強い部分といわゆる今までのビッグバンド的な部分とが混在しているサウンドです。こういう場面にはよく出てくる高瀬アキ(P)のクレジットも。シリアスなビッグバンド・サウンド。1曲目がケニー・ホイーラー作、2-3曲目がミシャ・メンゲルベルク作。哀愁たっぷりのゆったりしたテーマからソロイストによってドラマチックに緩急自在の展開をしていく、自由なソロと対照的に構築された部分も多いと思われる22分台の1曲目、4ビート進行でありながらソロはかなりフリー的なアプローチをしている7分台の2曲目、ユーモラスな感じもシリアスなフレーズもちりばめられている一種独特な雰囲気を持っていて、やはり物語的に波のある展開で退屈させない19分台の3曲目。

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