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2006/02/28

Thomas Tallis: The Lamentations Of Jeremiah/The Hilliard Ensemble

1341
Thomas Tallis: The Lamentations Of Jeremiah/The Hilliard Ensemble(ECM New Series 1341)(輸入盤) - Recorded September 1986. David James(Countertenor), John Potter(Tenor), Rogers Covey-Crump(Tenor), Paul Hillier(Baritone), Michael George(Bass) - The Lamentations Of Jeremiah 1. Incipit Lamentatio 2. De Lamentatione 3. Salvator Mundi 4. O Sacrum Convivium Mass For Four Voices 5. Gloria 6. Credo 7. Sanctus 8. Benedictus 9. Agnus Dei 10. Absterge Domine

(03/07/27)Thomas Tallisは16世紀の作曲家。ここではヒリヤード・アンサンブルによる5声ないしは4声でのポリフォニーによる歌唱を聴くことができます。ロンドンの教会での録音なので、響きが深い感じです。曲によって多少温度感は違いますが、 ある時は朗々と、ある時は憂いを少したたえながらも、そのサウンドは淡色系で、宗教音楽ということもあって、柔らかく包み込まれるような雰囲気で時が流れていきます。

Give And Go/Donny McCaslin

1277
Criss Crossレーベルの新譜の5日目。これで一段落です。今日のDonny McCaslinは日本では無名だと思って検索をかけたら、ミュージシャン歴も短くなく、昨年(’05年)のグラミー賞関連(ベスト・ソロイスト?)でも何か関係があるんだそうで、ビックリしました。Criss Crossでも、サイド参加作も含めるとこれで3作目(このレーベルでは初リーダー作)。ちょっとフレーズの組み立てにクセがあり、良い意味ではアウト加減が独特、悪く言うと調子っぱずれの感じもあると、好き嫌いが分かれるサックスではないかな、と思います。曲は今っぽいものが多く、譜面を読めないとしんどそう。個人的にはギターのSteve Gardenasのジャズギターらしからぬギターが好みですが、この人は検索をかけてもほとんど出てきませんでした。個人的にはちょっと評価の難しいアルバム。


Give And Go/Donny McCaslin(Ts, Ss)(Criss Cross 1277)(輸入盤) - Recorded June 2, 2005. John Swana(Tp), Steve Gardenas(G), Scott Colley(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Outlaw 2. Scrappy 3. Drift 4. Give And Go 5. The Liberator's Song 6. Two/Three 7. Doom Fuss 8. Eronel

(06/02/25)8曲中ラスト以外の7曲がDonny McCaslinの作曲。ピアノレスでやや変わったギター入りのクインテット。サックスのアウトの仕方がちょっと独特。テーマでの複雑な構成と哀愁を交えて、より自由に近いラテンフュージョンの1曲目、浮遊感のあるテーマと、リズミックな上を好きなように吹きまくるホーンの2曲目、アレンジが凝ったテーマと、抑え気味の進行が渋めながらも中途で盛り上がる3曲目、アップテンポで進むリズムの上を個性的なサックスやギターで勝負するタイトル曲の4曲目、哀愁のあるメロディのミステリアスなバラードの5曲目、ファンク的なリズムとリード楽器の対比で勝負する7曲目、エキゾチックで静かなラインを描きながら自由に進む7曲目、セロニアス・モンク作のそれっぽさもある独自路線の8曲目。

2006/02/27

Heinz Holliger/Johann Sebastian Bach/Thomas Demenga

1340
Heinz Holliger/Johann Sebastian Bach/Thomas Demenga(Cello)(ECM New Series 1340)(輸入盤) - Recorded September 1986. Heinz Holliger(Oboe), Catrin Demenga(Vln) - Heinz Holliger: 1. Duo Fur Violine Und Violoncello 2. Studie Uber Mehrklange Fur Oboe Solo 3. trema Fur Violoncello Solo Johann Sebastian Bach: Suite No.4 In Es-Dur Fur Violoncello Solo(BWV 1010) 4. Prelude 5. Allemande 6. Courante 7. Sarabande 8. Bourree 1 & 2 9 Gigue

(03/11/18)前半がHeinz Holligerの’70-80年代の作品で、やはり難解な作品。1曲目がヴァイオリンとチェロのデュオ、2曲目はオーボエのソロですがまるでアヴァンギャルドなフリー・インプロヴィゼーションの響き。3曲目はチェロのソロですが、やはりスゴいテクニックでアヴァンギャルドな雰囲気。後半がおなじみバッハのチェロでの聴きやすいソロ作品。ECMお得意の現代音楽とクラシック(バロック)が同居しているアルバム。

Perambulation/David Hazeltine Trio

1276
Criss Crossレーベルの新譜の4日目。このメンバーは何枚もこの顔ぶれで録音していて、しかもトリオで2作目なので、息の合ったところを見せてくれています。デヴィッド・ヘイゼルタインならば、聴かなくても安心して買える、というところもあるのでしょうけれど、ピアノ・トリオとしてもこのアルバムはけっこう好みです。スタンダードが多めですけれども、素直に演奏しているものもあれば、けっこうアレンジに凝って原曲のイメージから離れたところで冒険をしているものも。どういう風に勝負していても彼ならばそれなりに聴かせてくれるのでしょうけれど、個々の曲のアレンジがうまくハマっている感じがします。


Perambulation/David Hazeltine(P) Trio(Criss Cross 1276)(輸入盤) - Recorded May 28, 2005. Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Perambulation 2. This Is For Seamus 3. Wonder Why 4. Old Folks 5. Love For Sale 6. Blues For David 7. Lush Life 8. P.S. We Love You 9. Angel Eyes

(06/02/25)全9曲中David Hazeltine作は3曲(1-2、8曲目)で、スタンダードが多め。このトリオでは2作目。スタンダードのようにメロディアスで流麗なタッチの、軽やかに進んでいくタイトル曲の1曲目、フュージョンというかポップス的なテーマですが、アドリブに入ると4ビートで進行する2曲目、ワルツの温かみのあるピアノのタッチが、そして軽快さも印象的な3曲目、バラードを落ち着いて、時に速いフレーズで奏で上げる4曲目、意表をついたアレンジの出だしとアップテンポの4ビートが交互にくる5曲目、ブルースですがそうは聴こえない洗練されたアップテンポの6曲目、淡いベールに包まれたようなピアノがいい7曲目、ファンク的なドッシリとしたビートが効いている8曲目、これまたアップテンポのトリッキーなアレンジの9曲目。

2006/02/26

Lumi/Edward Vesala

1339
Lumi/Edward Vesala(Ds. Per)(ECM 1339)(輸入盤) - Recorded June 1986. Esko Heikkinen(Tp, Piccolo Tp), Pentti Lahti(As, Bs, Fl), Jorma Tapio(As, Cl, Bcl, Fl), Tapani Rinne(Ts, Ss, Cl, Bcl), Kari Heinila(Ts, Ss, Fl), Tom Bildo(Tb, Tuba), Iro Haarla(P, Harp), Raoul Bjorkenheim(G), Taito Vainio(Accordion), Haka(B) - 1. The Wind 2. Frozen Melody 3. Calypso Bulbosa 4. Third Moon 5. Lumi 6. Camel Walk 7. Fingo 8. Early Messenger 9. Together

(03/07/26)ほとんどの曲がEdward Vesalaの作曲。全部で11人の編成なので、オーケストラのような音を聴かせてくれます。薄明の中から厳かに吹いてくる風の印象の1曲目、ゆったりとした流れの上をメロディが淡々と漂っている2曲目、タイトルにはカリプソと入っていますが明暗あわせ持ったファンクという感じの3曲目、複雑な色合いのゆったりしたハーモニーで進んでいく4曲目、やはり薄暗いハーモニーの独特の世界を、サックスが朗々と語っていくタイトル曲の5曲目、ノリの良さそうなファンクの上を咆哮するホーンの6曲目、アコーディオンがメロディアスでサーカスのような曲調の7曲目、控えめながらホーンが自由にせめぎ合う8曲目、包み込まれ、時に切れ込むサウンドの、トーマス・スタンコとの共作の9曲目。

Iron Man/Jim Rotondi

1275
Criss Crossレーベル新譜の3日目。仕事のピークは何とか去りましたが、いろいろと忙しいので、アクロバットの追っかけです(笑)。ちょっとコメントが甘いかな、と思うのですが、お許し下さい。今日はジム・ロトンディ。曲作りにはけっこう現代的な部分を見せるのですけれども、ソロに入ってしまうと、メインストリーム系でバーッと行ってしまうタイプかな、と思います。まあ、白人なのでアクの強さはあまりないにしても、ピアノのかわりにヴァイブラホンが入っていたりして、割と楽しめました。淡白な部分と濃い部分がうまくブレンドされて、こういう音になっているのかな、とも思います。


Iron Man/Jim Rotondi(Tp, Flh)(Criss Cross 1275)(輸入盤) - Recorded May 31, 2005. Jimmy Greene(Ts, Ss), Steve Nelson(Vib), Doug Weiss(B), Bill Stewart(Ds) - 1. Iron Man 2. Chouchou 3. For My Nephews 4. Embraceable You 5. Digit 6. Repetition 7. Mr. Craignos 8. Power

(06/02/25)Jim Rotondi作は8曲中4曲(1-2、5、7曲目)。ピアノのかわりにヴァイブラホンが入っていて淡さや軽快感が増した感じ。テーマは今っぽく、アップテンポながらハードバップに根ざした懐かしい感触もある1曲目、ミディアムのテンポで都会の夜を連想させるようなスマートで渋い2曲目、8分の6拍子で哀愁を強く感じつつ、個々のフレーズにハードバップも感じる3曲目、ワン・ホーンでスタンダードをしっとりと包み込むように演奏するバラードの4曲目、アップテンポで火を噴くようなソロが連続するカッコ良い5曲目、ハーモニーとメロディが印象的なボッサですがソロが盛り上がる部分もある6曲目、ファンクのようなビートでちょっとミステリアスなテーマの7曲目、比較的オーソドックスに攻めているちょっと渋めの8曲目。

2006/02/25

We Begin/Mark Isham/Art Lande

1338
We Begin/Mark Isham(Tp, Flh, Synth, Per, etc)/Art Lande(P, Synth, Per)(ECM 1338)(輸入盤) - Recorded January 1987. - 1. The Melancholy Of Departure 2. Ceremony In Starlight 3. We Begin 4. Lord Ananea 5. Surface And Symbol 6. Sweet Circle 7. Fanfare

(99/08/15)マーク・アイシャムが2曲、アート・ランディが4曲作曲。多重録音、あるいはシンセサイザーも使用して、当時としてのデュオのあり方を探るアルバム。 なかなか興味深い録音です。全て2人あるいはそれぞれのオリジナル。1曲目は打ち込み(と思われる)パーカッション(ドラム)の定型的なリズムの上をたゆたう旋律。2曲目は、なぜか水琴窟のCDを聴いたときのような不思議なサウンド。3曲目もシンセサイザーをバックに、美しいメロディが流れます。4曲目も1曲目と同じような印象の曲。5曲目 は2人の合作ですが、シンセサイザーの上をゆっくりと旋律がさまよっている感じです。6曲目はピアノソロで、聴いていて安らぎます。7曲目は効果的にシンセサイザーを使用して、曲の緊張感を醸し出しています。

New Adventures/Victor Goines

1274
Criss Crossレーベルの新譜の2日目です。ヴィクター・ゴーインズという人、ウィントンのバンドにいたそうで、やっぱり器用に何でも上手い、という感じです。テナー・サックス、ソプラノ・サックス、クラリネットと持ち替えつつの演奏ですけれど、個人的にはクラリネットの曲が彼自身の大らかな個性が出ていて良いなあ、と思いました。とは言うものの、バックのメンバーはやっぱり指向性としては現代ジャズで、クァルテットの編成でうまくバランスが取れているかな、という気がしました。まあ、個人的にこういうホーンが好きかどうかは別にして。オリジナルが多めで勝負しているのも、マル。


New Adventures/Victor Goines(Ts, Ss, Cl)(Criss Cross 1274)(輸入盤) - Recorded May 26, 2005. Peter Martin(P), Carlos Henriquez(B), Greg Hutchinson(Ds) - 1. Stop 'N' Go 2. Pres' New Clarinet 3. The Nearness Of You 4. Eternal Devotion 5. Cochise 6. Waltz Beneath The Weeping Willow 7. Petite Fleur 8. New Adventures 9. As We Mature (We Learn To Take Our Time)

(06/02/24)全9曲中Victor Goines作は6曲(1-2、4、6、8-9曲目)。今っぽいけど曲によってモダンとは違う香りも。ウィントン・マルサリスのバンドにも在籍したとのこと。やや複雑でアップテンポの曲でも明るい調子なのは彼の性格かと思える1曲目、クラリネットでほのぼのとメロディアスに優しくせまる2曲目、テナー・サックスがメロディアスに、静かに語りかけるスタンダードのバラードの3曲目、浮遊感覚があってボッサのリズムに近い4曲目、速いフレーズを難なくメロディアスに吹きこなす5曲目、クラリネットで哀愁のあるワルツ、そしてやや盛り上がる6曲目、しっとり加減がなかなかのスタンダードのバラードの7曲目、8分の6拍子でミステリアスな盛り上がりを示すタイトル曲の8曲目、そしてブルースで大団円の9曲目。

2006/02/24

Somewhere Called Home/Norma Winstone

1337
Somewhere Called Home/Norma Winstone(Voice)(ECM 1337)(輸入盤) - Recorded July 1986. John Taylor(P), Tony Coe(Cl, Ts) - 1. Cafe 2. Somewhere Called Home 3. Sea Lady 4. Some Time Ago 5. Prologue 6. Celeste 7. Hi Lili Hi Lo 8. Out Of This World 9. Tea For Two

(03/07/26)スタンダードもあったりミュージシャンの曲に詞をつけたりと、ECMにしては少々変わったヴォーカル・アルバム。エグベルト・ジスモンチ作の優しく静かな、浮遊感も漂うメロディの1曲目、まるでオリジナルかのような歌で間奏のクラリネットの盛り上がりが見事なタイトル曲の2曲目、ケニー・ホイーラー作の蒼く沈んだメロディが印象的な3曲目、静かでありながら速いパッセージのクラリネットが間奏で絡む4曲目、ビル・エヴァンス作の美しいメロディを持っている5曲目、ラルフ・タウナー作の、しっとりした歌を聴くことができる6曲目、透明感の高いヴォーカルやピアノが流れる7曲目。8-9曲目は有名なスタンダードですが、完全にノーマ・ウィンストン流に、あるいはECM流に消化してしまっています。

Views/Jesse Van Ruller

1273
Criss Crossレーベルの新譜が出て、やっと1枚聴くことができました。このレーベルの作品のリーダーはアメリカ人がほとんどなのですが、このジェシ・ヴァン・ルーラーは例外的にヨーロッパ人です。そんなことを気にするより何より、この人はオーソドックスな手法のギターがものすごく上手く、まだ若いのによくこれだけ熟練したフレーズを聴かせることができるな、と思います。しかも今回は全曲彼のオリジナルで勝負。メンバーも同一メンバーで2作目だし、なかなか息の合ったところを見せてくれます。個人的には4ビート以外のビートで攻めている方が彼らしいかな、と思ってみたりして。2曲目の16ビートみたいに。ただ、オルガンのフットワークが難しそう。


Views/Jesse Van Ruller(G)(Criss Cross 1273)(輸入盤) - Recorded October 19, 2005. Seamus Blake(Ts), Sam Yahel(Org), Bill Stewart(Ds) - 1. Silk Rush 2. Super Dry 3. Holistic 4. Sway 5. Amsterdam 6. Gladiator Glamour 7. Tear Jam 8. Strung Out

(06/02/23)全曲Jesse Van Ruller作で、曲で勝負。このメンバーでは2曲目。若いのに熟練したギターを聴かせてくれるのはいつもの通り。オルガンよりもギターが目立ちます。ちょっと複雑なテーマ、オルガンが4ビートではなく、アップテンポでスリリングに展開していく1曲目、16ビートのファンクのサウンドでタテノリで今っぽくせまってくる2曲目、ゆったりとした、牧歌的な感じもあるワルツの3曲目、やや浮遊感を持ちつつ、アップテンポの4ビートが出てきて端正とややワイルドの間を行く4曲目、哀愁のあるメロディの印象が強く、淡く盛り上がっていく5曲目、ミステリアスでスピーディ、時にスペイシーな感じもする現代的な6曲目、しっとりとしたマイナーのメロディでせまるバラードの7曲目、ややメカニカルでアップテンポの8曲目。

2006/02/23

Do You Be/Meredith Monk

1336
Do You Be/Meredith Monk(Vo, Synth, P)(ECM New Series 1336)(輸入盤) - Recorded June 1986 and January 1987. Robert Een(Vo), Ching Gonzalez(Vo), Andrea Goodman(Vo), Wayne Hankin(Vo, Key, Bagpipes), Naaz Hosseini(Vo, Vln), Nicky Paraiso(Vo), Nurit Tilles(Vo, P, Synth), Johanna Arnold(Vo), John Eppler(Vo), Edmund Niemann(Vo, P) - 1. Scared Song 2. I Don't Know 3. Window In 7's 4. Double Fiesta 5. Do You Be 6. Panda Chant 1 7. Memory Song 8. Panda Chant 2 9. Quarry Lullaby 10. Shadow Song 11. Astronaut Anthem 12. Wheel

(03/11/18)全曲メレディス・モンクの作曲。伴奏のある曲、ない曲、メレディス・モンクがひとりで歌っている曲、複数で合唱している曲などさまざまですが、モンクの突き刺さるようなエキゾチックなヴォイスはここでも健在。パフォーマンスのようで、現代音楽というよりはある種の実験的な音楽にも聴こえます。不思議な世界。3曲目はインストルメンタルの小品。後半複数でのヴォイスの曲が多いですが、やはりパフォーマンスに近いか。

2006/02/22

Exploded View/Steve Tibbetts

1335
Exploded View/Steve Tibbetts(G, Per, Tapes)(ECM 1335)(輸入盤) - Recorded 1985 - 1986. Marc Anderson(Per, Steel Ds), Bob Hughes(B), Marcus Wise(Tabla), Claudia Schmidt(Voice), Bruce Henry(Voice), Jan Reimer(Voice) - 1. Name Everything 2. Another Year 3. A Clear Day And No Memories 4. Your Cat 5. Forget 6. Drawing Down The Moon 7. The X Festival 8. Metal Summer 9. Assembly Field

(03/07/26)単独または合作によるオリジナル。パーカッションの多い楽器編成とギターが特色。1曲目はパーカッションをバックにエレキギターが切れ込んでくる不思議な感触の曲。フォークソングのようでエレキギターやパーカッションがかぶさって大きく展開する2曲目、出だしにヴォイスが入ってエキゾチックでドラマチックなフォークに仕上がっている3曲目、この編成で素朴な味から壮大なサウンドまで引っ張っていってしまう4曲目、パーカッションが基調でヴォイスやエレキギター、テープの実験的な音も入った小品の5、7曲目、パーカッションの効いたどことなく東洋的なメロディの6曲目、哀愁の漂うメロディとメリハリのあるリズムが対照的な8曲目、エキゾチックなヴォイスのメロディのあとにソロ・ギターで終わる9曲目。

2006/02/21

Spirits/Keith Jarrett

1333
今回はキース・ジャレットの2枚組ですけれども、けっこう傾向が変わっていて、本職のピアノはほとんど出てこずに、主にリコーダーやフルートを使用した民族音楽のようなサウンドがいっぱいのアルバム。何も考えずにこのアルバムをキース・ジャレットの名前だけで買ってしまう人もいるんだろうなあ、と思います。まずキースのピアノを聴いて、それだけでは飽き足らなくなった人向け、と言えばいいんでしょうか。ただ、これも彼の世界には違いなく、いずれは手を出してみてもいいアルバムではあります。しかし、CD2枚分というのは、スゴい創造力と言うか、何と言うか。


Spirits/Keith Jarrett(P, Fl, Per, etc.)(ECM 1333/34) - Recorded July 1985. - Disc1 Spirits 1-12 Disc2 Spirits 13-26

ピアノはあまり出てこなくて、様々な楽器(民族楽器が多い)を使用した一人多重録音。 楽器はPakistan Flute, Tablas, Shakers, Recorders: Sopranino, Soprano, Alto, Tenor, Bass, Great Bass, Vermont "Folk" Flute, Voice, Soprano Saxophone, Piano, Guitar, Miniature Glockenspiel, Small Tanbourine, Double Cowbell, Naz。西欧も含んでいる、無国籍(やや中南米寄り?)な民族音楽に聞こえます。 彼はこういう原初的なサウンドも持っているんだということを認識させられる2枚組。曲ごとにさまざまな表情を見せています。ECMには、キース・ジャレットのこういうCDがあってもいいかも、というのが多くて、結局やりたい放題なのね、という気もします。ただ、後半に行くにしたがって彼の西欧的な部分が多くなっている気も。

Love Stories/Joachim Kuhn/Rolf Kuhn

Joachimlove
再びヨアヒム・キューンのアルバムに戻ってきました。このCDは実は昨年10月に買ったもののほったらかしにしてあって、つい先日封を切ってみたらかんじんのCDが入っていなかったというしろもので、買ってから3ヶ月が経過していましたが、HMVに言ったら無償交換してくれました。何千枚とCDを買っていますけれど、CDが入っていなかったのは今回がはじめて。以前では新品なのにキズがついていたということはありましたが。このアルバムも、兄弟なのに演奏スタイルが違っていて、そこを聴くのが個人的には面白かったですけれど、スタンダードばかりをデュオで聴かせるには、やっぱり彼らみたいにそれなりのワザを持っていないとキツイかもしれないなあ、とも思いました。


Love Stories/Joachim Kuhn(P)/Rolf Kuhn(Cl)(In+Out Records)(輸入盤) - Recorded November 15 and 16, 2003. - 1. Misty 2. Like Someone In Love 3. Angel Eyes 4. What Is This Thing Called Love 5. I Love You 6. Easy Living 7. In Your Own Sweet Way 8. The Man I Love 9. Peace 10. Free Love

(06/02/19)10曲目が2人の共作(インプロヴィゼーション?)の他は、主にスタンダード。この2人の兄弟の共演は何度かありますが、安定したメロディで攻めるロルフと、こういう路線でもアヴァンギャルド方面を時々出すヨアヒムの性格の違いの対比が面白く、2人だけの演奏なので、かなり自由にやっています。流暢でメロディアスなクラリネットを聴くか、アクロバット的に、時には安定して絡んでくるピアノを聴くか、不思議なバランス感覚なので面白い感じ。しっとりしたメロディの3曲目も、ちょっと危なげなピアノとのコラボレーションが面白いですがピアノだけの部分はやっぱりしっとり。ややアップテンポな4曲目はスリリングでより自由。5、8曲目のフリーっぽさも捨て難いかも。けっこうフリー的要素が強い10曲目が彼ららしい。

2006/02/20

Paul Hindemith: Sonatas For Viola/Piano And Viola Alone/Kim Kashkashian/Rovert Levin

1330
Paul Hindemith: Sonatas For Viola/Piano And Viola Alone/Kim Kashkashian(Viola)/Rovert Levin(P)(ECM New Series 1330-32)(輸入盤) - Recorded 1985-86. - 1-3. Sonate Fur Viola Solo Op.31 Nr.4 4-7. Sonate Fur Viola Solo Op.25 Nr.1 8-10. Sonate Fur Viola Solo 11-14. Sonate Fur Viola Solo Op.11 Nr.5 15-17. Sonate Fur Viola Und Piano Op.11 Nr.4 18-20. Sonate Fur Viola Und Piano Op.25 Nr.4 21-24. Sonate Fur Viola Und Piano

(03/11/16)LP3枚組がCDでは2枚組(約127分)。CDでは1枚目がヴィオラのソロ、2枚目がヴィオラとピアノのデュオと、区切りが良くなっています。Paul Hindemith の20世紀前半(第2次大戦前)の頃の作品集。現代の音楽ほど難解な表情ではないにしても、かなり難しそうな旋律を弾ききっているKim Kashkashianのヴィオラは、なるほど、スゴいです。寒色系だけれど、深く、カラフル。デュオの方が私にはややなじみやすい感触がします。

2006/02/19

Whiz Kids/Gary Burton Quintet

1329
ゲイリー・バートンのアルバムで、彼はこれでGRPに移籍することになります。4ビートの曲こそないものの、やっぱりECMのサウンドカラーからズレつつあって、オーソドックスな現代ジャズというかフュージョンというか、そういったサウンドへの接近もみられ、やっぱり移籍も止むを得ないのかな、と思わせる要素はあります。ここでは小曽根真がタイトルだと思わせる「神童」なので、しかも2曲提供していて、曲も演奏も非凡なのでむしろ彼を中心に聴く音楽か、とも思えるのですが、どうなんでしょうか。まとまりとしてはけっこういい感じです。


Whiz Kids/Gary Burton(Vib) Quintet(ECM 1329) - Recorded June 1986. Makoto Ozone(P), Tommy Smith(Sax), Steve Swallow(B), Martin Richards(Ds) - 1. The Last Crown 2. Yellow Fever 3. Soulful Bill 4. La Divetta 5. Cool Train 6. The Loop

邦題「神童」。ゲイリー・バートンの作曲はなし。小曽根真がメンバーとして参加した2作目。しかも2曲提供していて、それがすごくいい曲だったりします。編成もサックスを交えたクインテットなので、比較的オーソドックスに聴こえます。1曲目は比較的ゆったりとした都会的な夜のイメージのフュージョンのような感じ。ライト感覚で明るい雰囲気を持って、リズム的なキメも多くてカッコよいラテン系(になるのかな)の2曲目、出だしはソフトなバラードで、メロディアスに展開してやや盛り上がっていく8分の6拍子の3曲目、やはりちょっと変わった雰囲気で明るめなラテンの4曲目、どちらかと言うと淡い感じのサウンドなのだけれども曲としてはやや元気な5曲目、チック・コリアの8分の6拍子の曲を彼ら流にややソフトに演奏する6曲目。

2006/02/18

Power Spot/Jon Hassell

1327
Power Spot/Jon Hassell(Tp)(ECM 1327)(輸入盤) - Recorded October 1983 and December 1984. J.A. Deane(Per, Afl), Jean-Philippe Rykiel(Key), Michael Brook(G, Electric Treatments), Richard Horowitz(Key), Brian Eno(B), Richard Armin & Paul Armin(RAAD Electro-Acoustic Strings), Miguel Franconi(Fl) - 1. Power Spot 2. Passage D.E. 3. Solaire 4. Miracle Steps 5. Wing Melodies 6. The Elephant And The Orchid 7. Air

(03/07/13)プロデューサーとベース(3、5曲目に参加)にブライアン・イーノの名前が見えますが、なるほど、これがアンビエントの音楽か。いわゆるジャズ度はなく、楽器や音から判断すると、全体的に打ち込み度は高いです。起伏があまりなく、どの曲も似た印象。打ち込みの洪水の中を繰り返されるメロディと言えるか反復か、というタイトル曲の1曲目、エスニックなゆったりしたリズムの上を流れるキーボード、時折り出てくるフレーズの2曲目、パターンは似ていて、ややメロディが出てくる3曲目、リズムは淡々としているけれどキーボードの動きが割とはっきりしている4曲目、タイトルどおり「翼のメロディ」を思わせる5曲目、ややエキゾチックながら11分間淡々と続く6曲目、やはり淡々と進んでいく7曲目。

2006/02/17

Avant Pop/Lester Bowie's Brass Fantagy

1326
手直しの方は番号が飛び飛びでいいんですけれど、やっぱり月に10枚が限度かな。今日はレスター・ボウイのブラス・ファンタジーのアルバム、ECMでは2枚目になったかと思います。ECMでも有名な曲(ここではポップス中心)も取り上げているアルバムがあるんだ、と感心していたら、ブラスセクション(ベースのかわりにチューバ)とドラムスという変わった組み合わせ。しかも、メンバーも硬派なミュージシャンが揃っているので、アヴァンギャルドの方にどうしても走っていきたいところをギリギリで抑えていて、というような雰囲気も見え隠れしています。


Avant Pop/Lester Bowie's Brass Fantagy(Tp)(ECM 1326) - Recorded March 1986. Stanton Davis(Tp), Malachi Thompson(Tp), Rasul Siddik(Tp), Steve Turre(Tb), Frank Lacy(Tb), Vincent Chancey(French Horn), Bob Stewart(Tuba), Phillip Wilson(Ds) - 1. The Emperor 2. Saving All My Love For You 3. B Funk 4. Blueberry Hill 5. Crazy 6. Mocho (Dedicated To Machito), 7. No Shit 8. Oh, What A Night

レスター・ボウイの作曲は全8曲中2曲(3、7曲目)、メンバーのスティーヴ・ターレ作も2曲(1、6曲目)。半分ほどの曲が有名なポップスの曲で、それをブラス・セクションとドラムで演奏。人数の割にはスケールの大きいサウンドのような気が します。曲はポップ、サウンドはアヴァンギャルド風。ややスペイシーな出だしではじまり変幻自在に動いていく1曲目、メロディを聴いただけで分かる有名な曲を落ち着いたアレンジでの2曲目、カッコ良いスピーディなファンク、ブラス風の3曲目、ミディアムでメロディアスなポップスの4曲目、明るいメロディが開放感のある5曲目、ラテンノリでゴキゲンな感じの6曲目、唯一4ビートで明るめなアプローチのニューオリンズ的な7曲目、ポップな雰囲気を持ちつつナレーションも入る8曲目。

2006/02/16

Arbos/Arvo Part

1325
Arbos/Arvo Part(ECM New Series 1325) - Recorded March and August 1986. The Hilliard Ensemble: Lynne Dawson(Soprano), David James(Counter Tenor), John Potter(Tenor), Paul Hillier(Baritone), Gidon Kremer(Vln), Vladimir Mendelssohn(Viola), Thomas Demenga(Cello), Brass Ensemble Staatsorchester Stuttgart, Dennis Russell Davies(Cond), Christopher Bowers-Broadbent(Org), Albert Bowen(Per), Susan Bickley(Alto), Rogers Covey-Crump(Tenor) - 1. Arbos 2. An Den Wassern Zu Babel Sassen Wir Und Weinten 3. Pari Intervallo 4. De Profundis 5. Es Sang Vor Langen Jahren 6. Summa 7. Arbos 8. Stabat Mater

(02/08/03)邦題「アルボス「樹」」。現代音楽。編成やサウンドがさまざまに変わって2-6分台の曲が1-7曲目にあるので、ここまでは小品集 ということになります。1、7曲目は同じタイトル曲。アルヴォ・ペルトらしい音。8曲目は23分台のメインともいえる曲ですが、ギドン・クレーメルも参加していて、やはり目玉はこの曲かも。全体を通してみて一本筋が通っているというか、基調にある色彩感がやや神秘がかって深遠な感じがします。

2006/02/15

All Those Born With Wings/Jan Garbarek

1324
ヤン・ガルバレクは以前から北欧色の強いサックスでしたけれど、この一人多重録音のアルバムを聴くと、いわゆる狭義のジャズではない。これを北欧サウンドと言うのだろうか、スペイシーで哀愁がある低い温度感でせまってくる世界なのですが、「北欧」がこんなものかなあ、という認識ができたアルバム。「ジャズを聴きたいんであってこういう音楽を聴きたくはない」という人も当然いるであろう極端な、聴く人を選ぶサウンドですが、私がECMにはまり込んで行ったのもこういう個性的で、ある意味深いサウンドを聴いたからでもあります。ヒーリングのようでいて、意外にシリアスな感じが全編を通してあります。


All Those Born With Wings/Jan Garbarek(All Instruments)(ECM 1324) - Recorded August 1986. - 1. 1st Piece 2. 2nd Piece 3. 3rd Piece 4. 4th Piece 5. 5th Piece 6. 6th Piece

全曲ヤン・ガルバレクの作曲、というよりは即興での演奏をサックスだけでなく、シンセサイザーなども使って一人多重録音し、セレクトしてまとめた世界。 多くは空間を生かした広がりのあるサウンドで、漂うようでもけっこうシリアスかも。哀愁あふれる、そして静かなリフが続きつつ、サックスが後半時々つんざくように入ってきたり、リフが力強くなったりする1曲目、北欧的かつ日本的のような分かりやすいテーマとエコーの効いたパーカッションの入る2曲目、素朴でゆったりした哀愁のある3曲目、ピアノとサックスのの何となく物悲しげな雰囲気が印象的な4曲目、前半はギターをバックに、後半はサックスソロでの、入っては消えていくサックスが歌う13分の5曲目、スペイシーなパーカッションとゆったりしたサックスの6曲目。

2006/02/14

Three Viennese Dancers/Gavin Bryars

1323
Three Viennese Dancers/Gavin Bryars(Per)(ECM New Series 1323)(輸入盤) - Recorded February, 1986. Pascal Pongy(French Horn), Charles Fullbrook(Per), Arditti String Quartet: Irvine Arditti(Vln), Alexander Balanescu(Vln), Levine Andrade(Viola), Rohan De Saram(Cello) - 1. Prologue 2. String Quartet No.1 3. First Viennese Dance 4. Epilogue

(03/10/26)全曲Gavin Bryarsの’80年代の作曲。1、4曲目はフレンチホルンとパーカッション2人という特異な編成、2曲目が弦楽四重奏団、3曲目がフレンチホルンとパーカッション1人。2曲目を除いては、 その特異な編成からすると非常にのどかなフリー・インプロヴィゼーションというような感じもします。2曲目の弦楽四重奏団の演奏はやや青色系の色彩ながらも、比較的分かりやす いサウンドで、表情を徐々に変えていきます。

More Urban Tones/Grant Stewart Quartet

1124
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。ちょっとひと区切り。今回の5日間はちょっと難しいというか、聴く人を選ぶ感じのサウンドが多かったのですが、今日のアルバムがその中では一番メロディアスで親しみやすいアルバムかな、と思いました。このあたりは録音年では’95年。もうハードバップうんぬんではなくて、現代ジャズの真っただ中。どういうサウンドを選んで現代に表現するかはミュージシャン(とプロデューサー)の手にゆだねられています。ストレートなジャズが減りつつあるのも、この時代の傾向かもしれません。とにかく聴いていてホッとした1枚で、ピアノレスのギター入りクァルテットのサウンドも心地よかったからかもしれませんが。


More Urban Tones/Grant Stewart(Ts) Quartet(Criss Cross 1124)(輸入盤) - Recorded June 15, 1995. Peter Bernstein(G), Peter Washington(B), Billy Drummond(Ds), Chris Byars(Ts on 7), Jay Collins(Ts on 7) - 1. Nica's Tempo 2. I Should Care 3. You Go To My Head 4. Rabbitron 5. All Through The Night 6. You Sweet And Fancy Lady 7. Manhattan Bridge 8. Pie-Eye Blues

(06/02/11)Grant Stewart作は7曲目のみで、ジャズメン・オリジナルやスタンダードが多い。ピアノレスのギター入りクァルテットというのも面白い。王道を行くようなメロディアスなサックス。ジジ・グライス作で、よく歌うサックスがなかなかのややアップテンポの1曲目、メロディアスなスタンダードが心地良く響くミディアムの2曲目、ちょっと男っぽい音色で淡々とフレーズを吹いていき、後半にソロのみもあるバラードの3曲目、ちょっと浮遊感があって心地良い、今っぽい乾いた曲調の4曲目、アップテンポで、淀みないフレーズがけっこう見事な5曲目、バリー・ハリス作のちょっと渋めで哀愁が漂っているミディアムの6曲目、3人のサックスでハーモニーとソロが美しいバラードの7曲目、デューク・エリントン作のブルースの8曲目。

2006/02/13

Cloud About Mercury/David Torn

1322
このアルバム、かなり早い時期に輸入盤を購入していた(’98年4月以前)購入リストからはもれていました。でもリズムセクションがトニー・レヴィンとビル・ブラッフォードというのも珍しいですね。ただ、通常のベースとドラムスとして前面に出さないで(その方が売れたと思うのですが)、二人ともシンセサイザー(シンセ・ベースやシンセ・ドラム)の演奏の方が前面に出てしまっているので、そこが逆にECMらしいというか何というか。ECMのアルバムの中では変わりダネで、ロック寄りで元気な部分も時々あります。ギターがだいたいギュワーンと来るところなんか、やっぱり、と思わせます。ECMにはこういうアルバムもあるということですね。


Cloud About Mercury/David Torn(G)(ECM 1322)(輸入盤) - Recorded March 1986. Mark Isham(Tp, Piccolo Tp, Flh, Synth), Tony Levin(Chapman Stick, Synth B.), Bill Bruford(Ds, Synth Ds, Per) - 1. Suyafhu Skin... Snapping The Hollow Reed 2. The Mercury Grid 3. 3 Minutes Of Pure Entertainment 4. Previous Man The Network Of Sparks 5. a. The Delicate Code 6. b. Egg Learns To Walk ...Suyafhu Seal

全6曲中5曲がデヴィッド・トーンの作曲、4曲目と6曲目前半は4人での意外にロック的でまとまりの良いフリー・インプロヴィゼーション。リズムセクションがトニー・レヴィンとビル・ブラッフォードでは、必然的にロック・サイドの曲になってしまうと思ったのですが、純粋にベースとドラムスではなく、シンセサイザーの使用が多いので、ミニマル的な要素やファンク、プログレ的な要素が強い感じ。シンセサイザーの中をゆっくり切り裂くギターが目立っていて、後半ドラムスもリズミカルな1曲目、ホーンの響きが、強靭なギター、機械的なベースとドラムスの対比でやや温かい2曲目、心地良いリズムにノッてロックしている3曲目、アルバム中唯一の静かな場面かなと思える5曲目、テンポの良い前半の後に叙情的にせまる6曲目後半。

From Now On.../Scott Wendholt Quartet/Sextet

1123
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。このレーベル、時々メンバーのクレジットに参加曲(on 3, 4, 7, 9)を入れてくれるのはいいんですけれど、不参加曲のクレジットがない場合が多く、英文ライナーを読んだり、実際に聴いてはじめて参加メンバーが抜けているのが分かることも多いです。ここではTim Ries参加の曲は2ホーンのピアノレス・クァルテット、他の曲はTim Riesの抜けたセクステットになっているようです。アルバムによってはこういう編成でもバラードの時だけリーダーのワン・ホーンとかの時もあって、実際に耳にするまではどの曲がどういう編成なのか分からない時も。まあ、字数の関係上、細かい編成までコメントに書けないことが多いのですが。

ただ、そういう意味ではECMレーベルの方がもっと不親切かも。参加メンバーのの参加曲の記載がめったにないのに、全員が参加している曲があまりない、というアルバムも少なくないようです。


From Now On.../Scott Wendholt(Tp) Quartet/Sextet(Criss Cross 1123)(輸入盤) - Recorded December 12, 1995. Tim Ries(Ts, Ss on 3-4, 7, 9), Steve Armour(Tb), Steve Wilson(As), Bruce Barth(P), Larry Grenadier(B), Billy Drummond(Ds) - 1. From Now On... 2. Magnolia Tones 3. Solar 4. In A Sentimental Mood 5. At The Falls 6. Times Past 7. Dear Old Stockholm 8. Promise 9. I Remember You

(06/02/11)メンバーのクレジットは7人ですが、Tim Ries参加作はホーン2人のピアノレス・クァルテット。Scott Wendholt作は全9曲中3曲(1、5、8曲目)。テンポがグルグル変わって、しかもシャープな感じの演奏が都会的な雰囲気を醸し出している1曲目、Steve Armour作のおっとりとしたハーモニーの美しいバラードの2曲目、切れ込んでくるようなフレーズが心地良いマイルス・デイヴィス作の3曲目、有名な曲をホーン2人の絡みで自由なバラードの4曲目、やはりシャープで分厚いハーモニーが印象的で温度感が低めな5曲目、やや冷めたボッサという感じの6曲目、リラックスしていてちょっと引き締め、かつ哀愁を感じる7曲目、モーダルな感触をミディアムで味わう8曲目、アップテンポで2人のホーンが爽やかな9曲目。

2006/02/12

Getting There/John Abercrombie

1321
ここら辺のアルバムって、前回聴いたのは’98年以前だったので、懐かしい気持ちと、聴き直して記憶ではけっこう勘違いがあったな、という部分があります。やたらジョン・アバークロンビーが繊細だったというイメージしかなかったのですが、今聴いてみるとけっこう過激なギターのフレーズの曲もあったりします。メンバーも、マーク・ジョンソン、ピーター・アースキン、そしてゲストでマイケル・ブレッカーとスゴいメンバー。もっとも当時は今ほどのベテランではなかったわけなんですが。ECMでも比較的売れていたアルバムばかりの手直しになるので、けっこうこの聴き直しとコメント直し、楽しいものになっています。


Getting There/John Abercrombie(G, G Synth)(ECM 1321) - Recorded April 1987. Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds), Guest: Michael Brecker(Ts) - 1. Sidekicks 2. Upon A Time 3. Getting There 4. Remember Hymn 5. Thalia 6. Furs On Ice 7. Chance 8. Labour Day

ジョン・アバークロンビー作は全8曲中6曲。スゴいメンバーが集まって、4ビートでないジャズを演奏しています。8ビートでしかもギターシンセサーザーも駆使した、地に足が着いているフュージョン的なサウンドの1曲目、ギターの繊細な淡いフレーズが聴けるしっとりとしているバラードの2曲目、やや沈んでいるけれどもギターは切れ味の鋭いフレーズを奏でるタイトル曲の3曲目、ゆったりと映画音楽のような、ちょっと浮遊感のあるメロディの4曲目、ヴィンス・メンドーサ作の、活躍するギター中心でビート感が薄い5曲目、マーク・ジョンソン作の印象深い明るいテーマでちょっと過激な6曲目、メルヘンチックなバッキングの7曲目、3人が一体となってデリケートな演奏をする8曲目。マイケル・ブレッカーは1、4、6曲目に参加。

A Whisper In The Midnight/Tim Warfield Sextet

1122
Criss Crossレーベル順番聴き3日目。今日は一昨日、昨日と続いた個性派ほどではありませんけれども、やっぱり基本になる部分は、モーダルな’60年代のジャズを取り入れた現代ジャズ、という感じになって、都会的ではあるけれども、モーダルな有機的なサウンドの絡みもけっこう強く出ています。何たってメンバーがメンバーですからね。2曲あるスタンダードも、まあ、通好みかもしれないけれどアレンジがいいなあ、と感じました。それから5曲目のタイトル曲、テーマの繰り返されるメロディ、以前にもどこか心に引っかかっていて、この曲そのものなのか、それとも似た曲があったのか分かりませんが、個人的には印象がけっこう深いメロディでした。


A Whisper In The Midnight/Tim Warfield(Ts, Ss) Sextet(Criss Cross 1122)(輸入盤) - Recorded December 19, 1995. Terell Stafford(Tp), Stefon Harris(Vib), Ctrus Chestnut(P), Tarus Mateen(B), Clarence Penn(Ds) - 1. Tin Soldier 2. Soprano Song 3. Speak Low 4. I've Never Been Blue Before 5. A Whisper In The Midnight 6. Bye Bye Blackbird 7. Prayer For Uthman

(06/02/11)全7曲中、Tim Warfieldの曲は5曲(1-2、4-5、7曲目)。何だか濃そうなメンバーですが、予想通りの場面も、軽い場面もあり。短いフレーズの後にいきなりドラムソロがあって、今風のテーマが続いて重くなったり静かになったり変幻自在な進行の、基本的に8分の7拍子の1曲目、ソプラノサックスで、淡い感触のバラードを描き上げている2曲目、スタンダードを今っぽく仕上げていますがどことなく軽く、有機的な香りのする3曲目、渋くニューヨークの夜を表現しているかのような、しっとりしたバラードの4曲目、メロディアスな中間色系のボッサの雰囲気で穏やかに進むタイトル曲の5曲目、サックスなどのメロディは軽めでバラードから4ビートへ向かう6曲目、8分の6拍子でモーダルに盛り上がる10分台の7曲目。

2006/02/11

Fragments/Paul Bley

1320
ある意味、このアルバムは私の転機となったアルバムで、サラリーマンを27歳で辞めて、ある資格試験の受験勉強をはじめた時に、けっこう聴いていました。記憶では全編やや抑え気味のフリー・インプロヴィゼーションかと思っていたのですが、全てメンバーかカーラ・ブレイ、アーネット・ピーコックらによる作曲でした。まあ、当時は4ビートジャズばかり聴いていたわけで、こういうとらえどころのないジャズは全く分からなかったのですが、何度も聴いているうちに、どんどん心の中に入り込んできたんですね。それからフリーなものを聴くのに抵抗がなくなったのです。それにしても、ポール・ブレイ、ジョン・サーマン、ビル・フリゼール、ポール・モチアンと、適材適所で音があらわれてくるので、やっぱりここではベストメンバーなのだな、と思います。


Fragments/Paul Bley(P)(ECM 1320) - Recorded January 1986. John Surman(Ss, Bs, Bcl), Bill Frisell(G), Paul Motian(Ds) - 1. Memories 2. Monica Jane 3. Line Down 4. Seven 5. Closer 6. Once Around The Park 7. Hand Dance 8. For The Love Of Sarah 9. Nothing Ever Was, Anyway

透き通った空間表現と間の取り方で、今までの既成概念を打ち砕かれた作品。 全くのフリー・インプロヴィゼーションと思ったら、メンバーそれぞれの曲が6曲、カーラ・ブレイやアーネット・ピーコックの作品が計3曲。4人の参加は必然的で、 4ビートではない自然発生的な会話のよう。1曲目からおそろしくスペイシーで緊張感のともなう音の連なり。ギターが牧歌的でやや明るめな色調ですが内側を向いている2曲目、やや凶暴でアヴァンギャルド性を持っている3曲目、比較的少ない音数でカーラ・ブレイの世界を表現している4-5曲目、やや陰影のあるサウンドの6曲目、ピアノが中心で時々饒舌かなとも思える7曲目、まったりとメロディを奏でながらゆったり進んでいく8曲目、暗い曇り空のようなサウンドで控えめに奏でる9曲目。

Witness/Jon Gordon Sextet

1121
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。このレーベルでの風変わりなサウンドとしては2日連続になりますが、普通のセクステットの編成でも、やっぱり’50年代ハードバップ的なサウンドにはならず、’60年代のモードを消化してフリーに近いような、現代の内省的なジャズを表現しているようなサウンドです。好みははっきり言って分かれるでしょうけれど、こういうサウンドも経験してみるのもいいかも。フリーというところまでは行っていないけれど、エキゾチックなモーダルなサウンドとリズムを堪能できます。しかしメンバーも見てみるとドラムスとベースは私知らないですけれど、他はけっこうスゴいですが、そこからこういうサウンドが出せるというのもスゴいかもしれない。


Witness/Jon Gordon(As, Ss) Sextet(Criss Cross 1121)(輸入盤) - Recorded December 8, 1995. Tim Hagans(Tp), Mark Turner(Ts), Bill Charlap(P), Sean Smith(B), Tim Horner(Ds) - 1. Individuation 2. Witness 3. Deal 4. Interlude 5. Waking Dream 6. Sicily 7. House Of Mirrors 8. Ballerina

(06/02/10)7曲目を除きJon Gordon作曲。オーソドックスなセクステットかと思ったら、現代的で、内省的なイメージのサウンド。ミステリアスで叙情的な面や盛り上がりを見せながらも、モーダルな感じもあって温度感の低い12分台の1曲目、ゆったりとしたメロディがゆったりとしたリズムに合わせて進んでいく2分の小品だけれどもタイトル曲の2曲目、アップテンポでメカニカルなテーマかつ複雑な構成を持つ、勢いのある3曲目、しっとりとちょっと抽象的なハーモニーの感じもする小品の4曲目、静かなのですがフリー的な絡みと展開を持つ、ハーモニーも少しある5曲目、モーダルでミステリアスに攻めてくる6曲目、Sean Smith作のベースがちょっと活躍するエキゾチックな7曲目、浮遊感のあるこれもモーダルな雰囲気の9曲目。

2006/02/10

Bande A Part/Masqualero

1319
Bande A Part/Masqualero(ECM 1319)(輸入盤) - Recorded August and December 1985. Nils Petter Molvaer(Tp), Tore Brunborg(Ts, Ss), Jon Balke(P, Synth), Arild Andersen(B), Jon Christensen(Ds, Per) - 1. 3 For 5 2. Natt 3. Sort Of 4. Vanilje 5. Bali 6. Tutte 7. No Soap 8. Nyl

(03/07/13)全曲各メンバーのオリジナル。珍しくオーソドックスなクインテットの編成ですが、4ビートの曲はなく、やっぱりECMらしいサウンド。ゆったりとしたビートでメロディーが語りかけてくる1曲目から、温度感は低めです。ビート感がなくなり、より冷めたサウンドでゆっくりと流れていく2曲目、タムタムのビートをバックに浮遊感の漂う中を、フリーキーなホーンも交えてECMらしいジャズになる3曲目、エレキピアノなどをバックに、前半はベースでのメロディが中心となる4曲目、印象的なテーマと自由なピアノのソロなどで独自なジャズ度は高い5曲目、ドラマー作のビートが利いてそれにソロが絡んでいる6曲目、トランペットが淡々とメロディを吹くバラードの7曲目、アンサンブルがまとまっていてメロディが印象的な8曲目。

Dubai/Billy Drummond Quartet

1120
Criss Crossレーベル順番聴き1日目。いつもはオーソドックスな編成のクァルテットやクインテットの多いこのレーベルですが、今日はピアノレスで2ホーンのクァルテット。しかも、2人ともクセのあるフレーズを叩き出すミュージシャンです。かなり自由度が高く、曲によってはフリー(実際は近いけれども、ある程度の姿勢は保っている感じですが)の曲に感じる聴き手もいるんではないのかな、と思います。それだけレーベルカラーからは外れていますけれど、時々こういう意外なサウンドのアルバムを混ぜ込んでいますね。人選でまず面白いと思えたアルバム。曲もかなりクセがありますけれど、こういう方面が好きな人もいるでしょう。


Dubai/Billy Drummond(Ds, Cymbals) Quartet(Criss Cross 1120)(輸入盤) - Recorded December 15, 1995. Chris Potter(Ts, Ss, Bcl), Walt Weiskopf(Ts), Peter Washington(B) - 1. The Best Thing For You 2. Dubai 3. The Bat 4. Drumhead 5. Invisible Sun 6. Bananafish 7. Daydream 8. Mushi Mushi

(06/02/07)Billy Drummond作は2曲目のみ。2ホーンのピアノレスなので、ホーンのキャラクターもあり、けっこう自由に吹きまくっています。1曲目はスタンダード ですが、やはりホーンの自由さが目立ち、まるでオリジナルのようなサウンド。 エキゾチックで7拍子の、けっこう異国情緒が出ていると思われるモーダルな2曲目、珍しくパット・メセニー作の曲をゆったりと演奏している3曲目、Walt Weiskopf作の思いっきり自由なフレーズが飛び交っている4曲目、やはり彼の作でサックスとバス・クラリネットが絡みつつちょっと軽く進む5曲目、Chris Potter作の個性的なリズムと複雑なテーマを持つ6曲目、静かながらもフレーズがけっこう舞っているようなバラードの7曲目、デューイ・レッドマン作のフリーにかなり近くて破綻しない8曲目。

2006/02/09

Ocean/Stephan Micus

1318
Ocean/Stephan Micus(All Instruments)(ECM 1318)(輸入盤) - Recorded January 1986. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4

(99/04/06)一人多重録音によるアルバムで、全曲オリジナル。日本的な分かりやすいメロディの曲もあり、親しみを感じます。こういうのは西洋では逆にエキゾチックなのかもしれませんが。不思議な落ち着くサウンド。1曲目は哀愁を感じるメロディのヴォイスにHammered Dulcimers、笛のNayを使用した不思議なワールドミュージックの世界を映し出しています。2曲目は尺八や笙という日本の楽器も使用していて、スペイシーな中に淡々と語りかけてきて、その後徐々に盛り上がる19分台の曲。3曲目はHammered Dulcimersを中心にやはり尺八が加わる茫漠たる風景が広がる15分台の曲。4曲目の笙のみのサウンドも意外にシンセサイザーの音楽みたいで面白いかも。ただし、ちょっと地味な雰囲気かも。

Allegro Vivace/Joachim Kuhn

Joachimalle
昨年10月に買ったヨアヒム・キューンのアルバムをやっとアップできます。実は彼のアルバムをもう1枚買ってあるのですが、聴く時に封を切ったら、何とCDが入っていない!(笑)。HMVにクレームを入れておきましたけれど、時効なのか、交換してくれるのか。ちょっと時間が経ちすぎているので、少々心配です。その後、返品OK、交換のメールをもらいひと安心。

今日のアルバム、ACTの「Piano Works」というシリーズの1枚目で、いろいろなピアニストがソロで演奏をしているようです。私は彼が目当てなので、シリーズの他のCDは買いませんけれども。クラシックの曲をそのまま演奏するのかと思いきや、感触はあまり違わないにしても、彼特有の指さばき。インプロヴィゼーションを適宜混ぜこんだ演奏になっているようですね。これはこれで面白いです。


Allegro Vivace/Joachim Kuhn(P)(ACT) - Recorded June 12, 2003. - 1. Pleinchant Du Premier Kyrie, En Taille 2. Chaconne 3. Konzert in A Allegro 4. Konzert In A Adagio 5. Konzert In A Rondo 6. Lonnies Lament 7. She And He Is Who Genn Love 8. Allotropes, Elements Different Forms Or Same 9. The Night 10. Inbisible Portrait 11. Mar Y Sal

(06/02/05)前半5曲目まで、クープラン、バッハ、モーツァルトのクラシック曲で、6-8曲目がジャズメン・オリジナル、9-11曲目がヨアヒム・キューンのオリジナル、と変わった構成のピアノ・ソロ・アルバム。前半のクラシック曲も、あまりジャズ風にアレンジしている感じはないですが、彼流に原曲の流れを壊さない程度にインプロヴィゼーションをやっています。でもそれがスピーディなフレーズで彼らしい感じ。ジョン・コルトレーン作の6曲目、オーネット・コールマン作の7-8曲目も、クラシックの流れを引きずっているような演奏。時々飛び出す速射砲。フリー・ジャズ的な料理法で少し内側を向きつつもフレーズが飛び交う9曲目、スペイシーで静かな冷たさのある10曲目、淡色系ながら勢いがあるフレーズで流れていく11曲目。

2006/02/08

Standards Live/Keith Jarrett

1317
Standards Live/Keith Jarrett(P)(ECM 1317) - Recorded July 2, 1985. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Stella By Starlight 2. The Wrong Blues 3. Falling In Love With Love 4. Too Young To Go Steady 5. The Way You Look Tonight 6. The Old Country

邦題「星影のステラ」。スタンダーズはライヴです、という気もします。打ち合わせなしに、キース・ジャレットがピアノを弾きはじめ、それにリズム・セクションが絡んでいくというパターンが多い です。さすが強力なメンバー。1曲目のタイトル曲はピアノのソロではじまって、徐々に盛り上がっていく11分台の曲。自然発生的に紡ぎ出されるフレーズ。オーソドックスなのだけれども流れるように進んでいく2曲目、元気が良い感じで盛り上がっていき、ピアノのフレーズも流麗な3曲目、繊細なメロディが展開していく4曲目、ゴキゲンな曲をゴキゲンに3人で高みに登りつめていき、ドラムソロがとどめをさす感じの5曲目。そして涙を誘うようなテーマ、メロディの6曲目もまた良いです。 以後、ライヴのアルバムが増えていきます。(01年3月28日発売)

NO NAME HORSES

Nonamehorses
たまたま出演者を雑誌で確かめて、衝動買いに近かったんですけれども、メンバーが素晴らしく、それが難易度が高い(と思われる)アレンジを軽々とこなしていて、聴いたときの衝撃度は昔、ビル・ホルマン・バンドを聴いたときのそれに近いものがありました。バンド名でのアルバムですけれども、実質的なリーダーは小曽根真で、彼の曲が6曲も演奏されています。残念ながら最近の彼を追いかけていないので、例えば既成の彼の曲の再演曲があったとしても、その比較ができないのですが、ただ、演奏の絶対値はけっこう高いので、満足度も大きいです。参加ミュージシャンの名前だけ見ても、ヨダレが出ますよね(笑)。


NO NAME HORSES(Verve) - Recorded April 5-7, 2005. 小曽根真(P、Org)、エリック宮城(Tp、Flh)、木幡光邦(Tp、Flh)、奥村晶(Tp、Flh)、岡崎好朗(Tp、Flh)、中川英二郎(Tb)、片岡雄三(Tb)、山城純子(Btb)、近藤和彦(As、Ss)、池田篤(As)、三木俊雄(Ts)、岡崎正典(Ts、Cl)、宮本大路(Bs、Cl)、中村健吾(B)、高橋信之介(Ds)、Guests: 塩谷哲(P)、佐野聡(Tb)、安ヵ川大樹(B)、海老澤一博(Ds)、クラレンス・ペン(Ds) - 1. Toil & Moil 2. Stinger 3. Three Wishes 4. Carney 5. T For 2 6. Midnight Call 7. Smokin' Burnin' 8. You're Not Alone 9. Cat Summit 10. Street Of Dreams

小曽根真率いるスーパー・ビッグ・バンドと豪華なゲスト。彼の曲は全10曲中6曲(1-3、7-9曲目)。比較的オーソドックスなビッグバンドサウンドの中にも、完成度の高さと現代的な個性を感じます。アップテンポで安定感と共にスリリングな味のある1曲目、オルガンがいい味を出しているやや渋めな曲調の2曲目、11分にもわたるダイナミックでドラマチックな展開を示す3曲目、きらびやかなサウンドのバラードの4曲目、複数のトロンボーンが活躍する5曲目、ちょっとソフトで中盤戦で盛り上がる6曲目、ここでもオルガンが渋く、キラリと光る7曲目、クラシック的な静かな場面が印象に残るバラードの8曲目、ひねくれたリズムのノリとアドリブの対比が面白いブルース的な9曲目、ラテンタッチでちょっとソフトな10曲目。(1月18日発売)

2006/02/07

Elegies/Kim Kashkashian/Robert Levin

1316
Elegies/Kim Kashkashian(Viola)/Robert Levin(P)(ECM New Series 1316)(輸入盤) - Released 1986. - 1. Benjamin Britten: Lachrymae Op.48 2. Ralph Vaughan Williams: Romance 3. Elliott Carter: Elegy 4. Alexander Glasunow: Elegie Op.44 5. Franz Liszt: Romance Oubliee 6. Zoltan Kodaly: Adagio 7. Henri Vieuxtemps: Elegie Op.30

(03/10/11)19世紀から20世紀にかけての7人の作曲家による「Romance(叙情的な曲)」と「Elegy(哀歌)」に関する7曲を集めたアルバム。現代の作曲家にはいかにも現代音楽らしい難しい響き(1曲目)がありますが、やや軽めの叙情性を感じる事ができます。分かりやすいメロディの曲は2、4-7曲目。哀愁を誘います。中間的な雰囲気が3曲目。さまざまな曲調の曲があるため、通して聴くとBGMよりは向き合う雰囲気かも。

サイレント・ストーリーズ/鈴木重子

Shigekosilen
日本人のジャズヴォーカリストというと、だいたいピアノトリオなんかをバックに歌うことが多いけれど。この世界もアマチュアレベルからプロまでひしめいていて、50-60年代のヴォーカル名盤などと比べてしまうと、ちょっと、と思うことが多いのですが、そんな中で個性を持った人は上手下手にかかわらず、一歩抜きん出ている気がします。今日の鈴木重子もその一人で、ジャズシンガーとしてとらえるかどうかよりも、日本人の訴求する「歌」というものにうまくハマリこんでいると思います。それがジャズ周辺のファンに受けて、アルバムを何枚もリリースする、ということになっているのかと。ホッとしたい時には、やっぱり聴いてしまいますね。


サイレント・ストーリーズ/鈴木重子(Vo)(Novus-J)
Silent Stories/Shigeko Suzuki(Vo)(Novus-J) - Released 2006. Asuka Kaneko(Vln, Cho), Febian Reza Pane(P), Norihito Nagasawa(G, Cho), Ryo Watanabe(Per, Cho), Wilma De Oliveria(Cho), Hiroshi Yoshino(B), Strings: Masami Iwai(Vln), Kaoru Kuroki(Vln), Keiko Shiga(Vln), Takaya Kimura(Cello) - 1. Mais Que Nada 2. True Colors 3. So Danco Samba 4. Black Orpheus 5. My Foolish Heart 6. Bridges 7. 蘇州夜曲 8. I Will Wait For You 9. Mid Summer's Spring 10. Love Me Tender 11. My Romance

フェビアン・レザ・パネ(P)、長澤紀仁(G)、渡辺亮(Per)、吉野弘志(B)、金子飛鳥(Vln)、他、ストリングスとコーラス。オビには「リラクシゼーション・ポップス」とあって、言いえて妙で、もうジャズシンガーの枠にはハマッていない感じ。バックの編成もシンプルに、彼女らしい静かな歌声を聞かせてくれます。珍しくパーカッションが効いているラテンの曲の「マシュ・ケ・ナダ」ではじまる1曲目、彼女のほんの少し湿り気を帯びた静かなポップスの2曲目、ギターがメインでバックの演奏をするアントニオ・カルロス・ジョビン作のノリの良い3曲目、「黒いオルフェ」をしっとりと歌う4曲目、こう来たかという選曲の5、11曲目、優しいポップスの雰囲気の6曲目、彼女の真骨頂ともいえるヴォーカルのみの日本語詞の7曲目、ミシェル・ルグラン作の哀愁漂う静かな8曲目、オリジナルで乾いた爽やかさのある9曲目、やはりヴォーカルのみの小品の10曲目。(06年1月25日発売)

2006/02/06

EU/Werner Pirchner

1314
EU/Werner Pirchner(Accordion, Voice)(ECM New Series 1314/15)(輸入盤) - Released 1986. Siggi Haider(Accordion), Flfi & Stella Pirchner(line Bells) - 1-4. Sonate Vom Rauren Leben, The Vienna Wind Soloists: Wolfgang Schulz(Fl), Gerhard Turetschek(Oboe), Peter Schmidl(Cl), Volker Altmann(Horn), Firtz Faltl(Bassoon) - 5. Streichquartett Fur Blaserquintett Ernst Kovacic(Vln) - Good News From The Ziller Valley Ensemble Kontrapunkte: Peter Keuschnig(Cond), Meinhart Niedermayr(Fl), Michael Turnovsky(English Horn), Eckehard Fintl(English Horn), hans Moser(Cl), Peter Spitzl(Bassoon), Erwin Sukar(Horn), Hans Gansch(Tp), Gerald Fromme(Per), Rainer Keuschnig(P), Nancy Wu(Vln), Herbert Zils(Vln), Peter Pecha(Viola), Leohnard Wallisch(Cello), Josef Pitzek(B) - 9-12. Kammer-Symphonie "Soiree Tyrolienne" Vienna Brass Quintet: Hans Gansch(Tp), Karl Steininger(Tp), Robert Lorenzi(Horn), Hansjorg Angerer(Horn), Horst Kubelbock(Btb), Nikolaus Schafferer(Tuba) - 13-17. Do You Know Emperor Joe Othmar Casta(Cond), Ina Haidinger(Soprano, Alto), Doris Linser(Alto, Soprano), Heinrich Wolf(Tenor), Siggi Haider(Tenor), Hermann Vogl(Bass), Wolfgang Praxmarer(Bass), Werner Pichner(Bass) - 18-19. Two War- & Peace-Choirs Kurt Neuhauser(Org) - 20. Kleine Messe Um "C" Fur Den Lieben Gott Werner Pirchner(Bass-vibes, Voice) - 21-24. Solo Sonata For Bass-Vibes

(04/04/03)Werner Pirchnerは20世紀オーストリア出身の楽器奏者で作曲家。曲によって、アコーディオン、ブラス、オーケストラ、コーラス、オルガン、そして彼自身のBass-vibesと、さまざまな形態での彼の曲の演奏。現代音楽(クラシック)的ともボーダーライン的とも言えます。オーソドックスもあればユーモラスも、エキゾチックな部分もあり。アコーディオンの曲は哀愁、ヴァイオリンの曲は素朴、ラストの彼のソロはややジャジーな雰囲気。

European Jazz Sounds/ミハエル・ナウラ・クインテット

Michaelnaura
また久しぶりに国内盤に戻ってきましたが、先月13日に発売されたCD。幻の名盤をCD化したという澤野工房に感謝。音は良いし、サウンドもそれなりに良いです。ただ、私の個人的な好みの問題もあるのかどうか、このアルバム、入手が極めて困難だったから幻の名盤だったわけで、入手が簡単になってしまうと、ありがたみもちょっと薄れるかな、という気もしています。もう少し聴き返してみないと。ただ、当時のヨーロッパのジャズが全てこんな感じではなかったのでしょうけれど、「European Jazz Sounds」というタイトルの通り、ミハエル・ナウラがヨーロッパのジャズを背負って立つ、みたいな気概が感じられます。


European Jazz Sounds/ミハエル・ナウラ(P)・クインテット(澤野工房)
European Jazz Sounds/Michael Naura(P) Quintet(Atelier Sawano AS052) - Recorded February 1and 4, 1963. Peter Reinke(As), Wolfgang Schluher(Vib), Wolfgang Luschert(B), Joe Nay(Ds) - 1. Three Seconds 2. Night Flower 3. Dr. Jekyll 4. Down In The Village 5. Gruga Mood 6. Stratosphere

全6曲中ミハエル・ナウラの作曲は3曲(2、5-6曲目)。音質もよく、サウンドもオーソドックスな4ビートであるものの、洗練されていて、なるほどこれが当時のヨーロッパのジャズかと思わせる内容。特にヴァイブラホンがかなめか。オリヴァー・ネルソン作のちょっと哀愁が漂うブルース進行の、盛り上がりながらも温度感が高くない1曲目、これまた哀しみを誘うようなしっとりしたメロディのバラードで印象深い2曲目、ジャッキー・マクリーン作の、アップテンポで瞬発力もあり、スリリングな展開を見せる3曲目、タビー・ヘイズ作の2拍3連のリズムもでてくる、モーダルでスマートなややアップテンポの4曲目、ちょっと浮遊感もあり、まったりとした、時にリズムが引き締めるバラードの5曲目、ブルース進行で聴かせる6曲目。(06年1月13日発売)

2006/02/05

Emergence/Miroslav Vitous

1312
やっぱり私にとってはECM系統のアルバムコメントが一番書きやすいです。というのも、脱4ビート、脱定型のバンド編成、意外性のあるサウンドなどで、視覚化、文章化しやすいからでもあります。これに比べてオーソドックスなジャズのCriss Crossレーベルはやや四苦八苦しながらコメントを書いているのが、自分でも分かります。今日はミロスラフ・ヴィトウスのオーヴァーダビングなしのベース1本でのソロ録音。アルバム1枚、まるまるベースソロなので、退屈する人もいるかもしれないなあ、と思いつつ。アルコ弾きでこれほど高音が出せる、あるいは音程が安定しているベーシストって、なかなかいませんよね。


Emergence/Miroslav Vitous(B)(ECM 1312) - Recorded September 1985. - 1. Epilogue 2. Transformation 3. Atlantis Suite -Emergence Of The Spirit -Matter And Spirit -The Choice -Destruction Into Energy 4. Wheel Of Fortune (When Face Gets Pale) 5. Regards To Gershwin's Honeyman 6. Alice In Wonderland 7. Morning Lake For Ever 8. Variations On Spanish Theme's

邦題「アランフェス協奏曲」。ミロスラフ・ヴィトウスのオーヴァーダビング無しのベース一本によるソロ・アルバム。 6曲目以外は彼の作品(8曲目はインスパイアされたヴァリエーション)。テクニシャンである事をまざまざと見せ付けてくれます。1曲目から哀愁と空間のベース・ソロ。ピチカートとアルコの絶妙なバランスを見せる2曲目、4つのパートのある組曲で多少変化に富んでいるものの、やはり淡々とした感じもする11分台の3曲目、やや陽性な感じもある指がよく動く4曲目、やっぱりメジャー調でアメリカの雰囲気も感じる5曲目、「不思議の国のアリス」をしっとりと優しく演奏している6曲目、時々速いパッセージを交えながらよく歌っている7曲目、アランフェス協奏曲の出だしのエッセンスを取り入れて雰囲気を出す8曲目。

2006/02/04

Current Events/John Abercrombie

1311
国内盤が続くと、さすがにスゴいメンバーのアルバムがこの時期続きます。ついでにホームページのミュージシャン特集の部分も手直しができてしまうので一石二鳥です。ECMのジョン・アバークロンビーのアルバムで一番好きなのは、マーク・ジョンソン、ピーター・アースキンの入っているこのトリオのアルバムです。ギタートリオでありながら4ビートの定型ビートを刻む場面もほとんどなく、それでいて過激にも繊細にもなれる懐の深さを持っています。あと、特徴的なのはギター・シンセサイザーも登場して、場合によってはそれとギターとの多重録音になっていること。やはりこのあたりの時代を感じさせる出来事ではありますね。


Current Events/John Abercrombie(G)(ECM 1311) - Recorded September 1985. Marc Johnson(B), Peter Erskine(Ds) - 1. Clint 2. Alice In Wonderland 3. Ralph's Piano Waltz 4. Lisa 5. Hippityville 6. Killing Time 7. Still

スゴいメンバー。1曲目がいきなり16ビート のギター・シンセサイザーも使った曲で 、少し懐かしいメロディ。この曲は3人でのフリー・インプロヴィゼーション。3-7曲目はジョン・アバークロンビーの作曲。ECMらしく静かな曲も多く、ジャズともフュージョンとも形容するのは難しい微妙な感じ。幻想的で夢見心地な、静かな映画音楽の2曲目、ピアノワルツと言いながら実際は美しい陰影のあるギターワルツになっている3曲目、アコースティック・ギターのソロでしっとりとしたバラードを聴かせる4曲目、独特なギターのアルペジオにのせて淡々とフレーズが多重録音で奏でられつつ盛り上がる5曲目、静寂から徐々にフリーのように過激な展開になっていく6曲目、ギター・シンセサイザーなどをバックに淡々とギターを演奏する7曲目。

2006/02/03

Trio Music, Live In Europe/Chick Corea/Miroslav Vitous/Roy Haynes

1310
そろそろCD時代に入ってきたようで、ボーナストラックをつけない方針のECMのCDですが、62分ほどの演奏。1枚あたり聴き返す時間が長くなってくるのが少々つらいところ(笑)。さて、チック・コリア、ミロスラフ・ヴィトウス、ロイ・ヘインズのスーパートリオです。ライヴなのでスタンダードを入れたりして聴きやすくはなっていますけれど、4-6曲目は一人ずつソロのプレイがあったりして、メンバーの自信のほどがうかがえます。スタンダードを堂々と演奏できるのも、ECMではキース・ジャレットとチック・コリアぐらいしか思い浮かばないので、やっぱり別格なんだろうなあ、ということを思わせます。演奏は調和を意識している部分も多いですが、やっぱりスゴいの一言。


Trio Music, Live In Europe/Chick Corea(P)/Miroslav Vitous(B)/Roy Haynes(Ds)(ECM 1310) - Recorded September 1984. - 1. The Loop 2. I Hear A Rhapsody 4. Summer Night - Night And Day 5. Prelude No.2 - Mock Up 5. Transformations 6. Hittin' It 7. Mirovisions

強力ユニット第二弾(Stretch盤を入れると第三弾)で、ライヴ。チック・コリア作は2曲(1曲目、4曲目後半)。他にスタンダードもあったり、スクリャービン もあったりと多彩。1人1人のテクニックが スゴく自由度が高い。スタンダードのように非常にメロディアスな1曲目、メロディを重視しながら3人ともかなり自由な動きをする2曲目、スタンダードのメドレーでちょっとしっとりとした出だしからやや盛り上がったり静かになったりして進む3曲目、前半が唯一クラシックのソロ・ピアノで、ソロのまま後半の哀愁とスパニッシュ感覚あふれるオリジナルに進む4曲目、アルコの超人的なベースソロが展開する5曲目、ドラムスのソロをドラマチックに進行させる6曲目、ベースのアルコではじまり緊張感のあるトリオでの変幻自在な展開の7曲目。

2006/02/02

Once Upon A Time - Far Away In The South/Dino Saluzzi

1309
Once Upon A Time - Far Away In The South/Dino Saluzzi(Bandoneon)(ECM 1309)(輸入盤) - Recorded May 1985. Palle Mikkelborg(Tp, Flh), Charlie Haden(B), Pierre Favre(Per) - 1. Jose, Valeria And Matias 2. And The Father Said... 3. The Revelation 4. Silence 5. ...And He Loved His Brother, Till The End 6. Far Away In The South... 7. We Are The Children

(03/07/12)全7曲中ディノ・サルーシ作曲は5曲。メンバーの取り合わせか、淡い色彩の哀愁を感じます。その淡々とした切なさを味わえる12分台の1曲目は、バンドネオンの郷愁とホーンの語りかけ、ベースのとつとつとしたフレーズでドラマチックに進んでいきます。ベースが旋律を弾いているインタールード的な2曲目、どっしりとしたパーカッションの上をバンドネオンとトランペットが舞う3曲目、チャーリー・ヘイデン作の、沈み込んだような情感をたたえながら静かに流れる4曲目、中間色の色あいながらもゆったりと語り合っているような5曲目、自由でスペイシーに流れてほんの少しドラマを見せる、15分台のタイトル曲の6曲目。パレ・ミッケルボルグ作の7曲目はホンワカと包み込 むようなサウンドと、最後に子供たちの声。

2006/02/01

The Epidemics/Shankar, Caroline

1308
The Epidemics/Shankar(Vo, Vln, Synth, Ds Machine), Caroline(Vo, Synth, Tamboura)(ECM 1308)(輸入盤) - Recorded February, 1985. Steve Vai(G), Gilbert Kaufman(Synth), Percy Jones(B) - 1. Never Take No For An Answer 2. What Would I Do Without You 3. Situations 4. You Don't Love Me Anymore 5. You Can Be Anything 6. No Cure 7. Don't I Know You 8. Give An Inch 9. Full Moon

(03/07/24)全曲シャンカールの、あるいはCarolineとの合作。象のジャケットからインド音楽を想像したのですが、ギターにSteve Vai、ペースにPercy Jonesのクレジット。あれれ?と思ったら、やっぱり全曲ヴォーカル入りのロック、ポップスのアルバムになっています。ポップス的なノリのものからロックとしてある程度ハードなサウンドのものまで、いろいろですが、けっこう売れセンねらいと思えるようなミーハーな曲調。シャンカールのインド色は全然なく、歌詞も全曲英語です。ドラムスはドラム・マシーンによる打ち込み。個人的にはギターとフレットレス・ベースも、そしてエレクトリック・ヴァイオリンも骨があって 、気楽に聴ける中にもけっこう聴きどころがあります。よくECMから出せたなあ、と思うポップなアルバム。

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