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2006/01/31

Erendira/First House

1307
Erendira/First House(ECM 1307)(輸入盤) - Recorded July 1985. Ken Stubbs(As, Ss), Django Bates(P), Mick Hutton(B), Martin France(Ds, Per) - 1. A Day Away 2. Innocent Erendira 3. The Journeyers To The East 4. Bracondale 5. Grammenos 6. Stranger Than Paradise 7. Bridge Call 8. Doubt/Further Away

(99/06/06)奇数曲目は乾いているいわゆるECM風ジャズという印象で、フリーインプロビゼーションよりは手前の演奏なので心地よいアルバム。静かにはじまってだんだん盛り上がっていく1曲目は、時々あるリズムのキメも含め心地よい。3曲目はいわゆる自由度が高いアップテンポなジャズながら、テーマは複雑。5曲目はけっこう緊張感が高く、ドラマチック。7曲目のゆったりとした盛り上がりもなかなか捨てがたい。美しいメロディの2曲目をはじめ偶数番目の曲は小品ながら 良い曲が多い。こちらはジャズというよりはインプロヴィゼーションに近い。ケン・スタッブスとジャンゴ・ベイツがほとんどの曲を書いています。特にジャンゴ・ベイツは当時からそのピアノのフレーズなどに才気を感じさせます。

In The Moment/John Swana Sextet

1119
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今日はジョン・スワナのリーダー作。今は国内卸店経由のCriss Cross輸入盤にはオビは付かなくなってしまいましたが、当時は付いていました。フィーチャリング・エリック・アレキサンダーという、元のアルバムにはない文字が、商魂たくましいというか何と言うか(笑)。当時のことだもの、ジョン・スワナというトランペッターよりも、すでに有名だったエリック・アレキサンダーの名前も入れた方が売れたのかもしれませんね。皆なかなかいい味を出していますが、特筆すべきはやっぱりベテランのケニー・バロンのピアノ。いいですねえ。9曲目のエリックの作曲が、急に今っぽくなっているという、まあ、個性は出ているんでしょうけれども。


In The Moment/John Swana(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1119)(輸入盤) - Recorded December 14, 1995. Eric Alexander(Ts), Steve Davis(Tb), Kenny Barron(P), Peter Washington(B), Kenny Washington(Ds) - 1. The Lonely Ones 2. Le Barron 3. Teeko 4. Martha 5. 946 North Randolph 6. I Wanna Be Happy 7. Troubled Times 8. Ballad Of The Sad Young Men 9. Esther's Step

(06/01/28)全9曲中John Swana作は5曲(2-5、7曲目)。比較的オーソドックスで、ちょっと現代的なアンサンブルの3管ホーン。スティーヴ・デイヴィス作の、ミディアムでちょっと渋めな感じのアレンジが凝っている1曲目、ケニー・バロンのピアノがメカニカルでカッコ良い、かなりアップテンポのバードバップの2曲目、ミディアムで渋めに落ち着いたアプローチを見せる3曲目、やや湿り気を帯びて切なさのあるワルツの4曲目、ミディアムのブルースでとことん攻めている10分台の5曲目、アップテンポでミュート・トランペットが印象的な明るめの6曲目、ゆったりとし、ちょっと重めでモーダルな感じの7曲目、ミュート・トランペットが彩る10分台のバラードの8曲目、Eric Alexander作の、テーマのリズムのキメが多くて今っぽい9曲目。

2006/01/30

Slide Show/Ralph Towner/Gary Burton

1306
実はまだ手直しをしていないECM盤はジャズがほとんどでクラシック(現代音楽)がちょっと。そしてその大部分が国内盤になったことのあるもので、なおかつホームページにアップしたのが’98年以前のものです。あまりマイナーなCDがないので、比較的手をつけやすい、という面もあります。今日のアルバムはその中でもややマイナーな方か。ラルフ・タウナーのクラシック(時に12弦フォーク)ギターとゲイリー・バートンのヴァイブラホン(時にマリンバ)の組み合わせって地味ではあるけれども、やっぱりこの2人から出てくるフレーズはタダ者ではないので、それなりに楽しませてくれます。


Slide Show/Ralph Towner(G)/Gary Burton(Vib, Marimba)(ECM 1306) - Recorded May 1985. - 1. Maelstrom 2. Vessel 3. Around The Band 4. Blue In Green 5. Beneath An Evening Sky 6. The Donkey Jamboree 7. Continental Breakfast 8. Charlotte's Tangle 9. Innocenti

約10年ぶりのデュオによるアルバム。といっても、ほぼ全曲ラルフ・タウナーの曲(4曲目以外)なので、実質彼の作品 かも。アコースティック・ギターとヴァイブラホンなので、渋く、しかもただ者ではない世界。まさに邦題タイトルの「大渦巻」のような、緩急自在で緊張感のある深い世界が広がっている1曲目、淡彩色のメロディだけれどもブルースヴィーリングもある2曲目、2人の急速なフレーズと曲の明るさが心地良い3曲目、唯一他人の作でしっとりとしたバラードの4曲目、夜の切ない叙情感を表わすような静かな5曲目、アメリカ的な明るいサウンドが心地良く響く6曲目、急速調でやや浮遊感を交えつつスリリングな7曲目、薄いベールに覆われた哀愁が顔をのぞかせる8曲目、マリンバでやはりこれも哀愁満点の雰囲気の9曲目。

Mel's Spell/Melvin Rhyne Trio

1118
Criss Crossレーベル順番聴き4日目。メルヴィン・ラインはベテランのオルガニストですけれど、この時期のこのレーベルでは、新人や中堅どころの録音が主になっていて、ベテランのリーダー作の録音が珍しくなっています。そんな中、彼だけは何枚もリーダー作を録音し続けていて、メンバーもさまざま。そんな中で、彼とギターのピーター・バーンスタイン、ドラムスのケニー・ワシントンが中核をなすアルバムが多かったのですが、1曲を除いて、待望のトリオ作品。今まではホーンなども加わっていて、オルガントリオという形ではアルバムがなかったと思うので、このフォーマットが好きな人にはいいアルバムではないかと思います。


Mel's Spell/Melvin Rhyne(Org) Trio(Criss Cross 1118)(輸入盤) - Recorded December 22, 1994 & Dec 9, 1995. Peter Bernstein(G), Kenny Washington(Ds), Daniel G. Sadowinick(Per on 6) - 1. Billy's Bounce 2. Hi-Heel Sneakers 3. Stranger In Paradise 4. Teach Me A Song 5. Fried Pies 6. Sunset Eyes 7. Sweet Slumber 8. Here's That Rainy Day 9. Like Yea 10. This Love Of Mine

(06/01/28)Melvin Rhyne作は4曲目のみで、スタンダードやウェス・モンゴメリー作(5、9曲目)が目立ちます。基本編成はおなじみの3人。チャーリー・パーカー作でメロディアスにはじまりいかにもオルガンジャズという感じで進む1曲目、ファンクというかジャズロックのゴキゲンな2曲目、途中からテンポがアップテンポになって明るくスリリングな3曲目、落ち着いたメロディでやや哀愁がかったバラードの4曲目、原曲のイメージが強い感じもする10分にも及ぶ5曲目、唯一パーカッション参加でラテン風に料理する6曲目、じっくりと聴くとオルガンのバラードの良さが分かる7曲目、ちょっと軽めでメロディアスに進む8曲目、ややアップテンポでけっこうゴキゲンな感じの9曲目、そしてラストはしっとりとしたバラードで終わる10曲目。

2006/01/29

Edition Lockenhaus Vol.1 & 2/Gidon Kremer

1304
Edition Lockenhaus Vol.1 & 2/Gidon Kremer(ECM New Series 1304/05)(輸入盤) - Recorded 1981 - 1984. - (CD1) Vol.1 Caser Frank: Alexandre Rabinovitch(P), Lukas hagen(Vln), Krista Bennion(Vln), Tabea Zimmermann(Viola), Clemens Hagen(Cello) 1-3. Quintett Fur Piano Und Streichquartett F-moll Andre Caplet: Ursula Holliger(Harp), Michael Schnitzer(Vln), Daniel Phillips(Vln), Gerald Causse(Viola), Ko Iwasaki(Cello) 4. Conte Fantastique D'apres Une Des Histories Extraordinaires D'Edgar Allan Poe: "Le Masque De La Mort Rouge" Francis Poulenc: Christine Whittlesey(Soprano), Rovert Levin(P) 4-5. Zwei Lieder Aus Fiancailles Pour Rire (CD2) Vol.2 Leos Janacek: Hagen Quartett, Lukas hagen(Vlin), Annette Bik(Vln), Veronika Hagen(Viola), Clemens Hagen(Cello) 1-4. Streichquartett Nr.1 Igor Strawinsky: Gidon Kremer(Vln), Eduard Brunner(Cl), Aloys Kontarsky(P) 5. Tango-Valse-Ragtime And L'histoire Du Soldat Igor Stravinsky: Kammerochester Der Jungen Deutschen Phiharmonie, Heinz Holliger(Cond) 6. Concerto En Re Dimitri Schostakowitsch: Irega Grafenauer(Fl), Eduard Brunner(Cl), Oleg Maisenberg(P) 7-8. Zwei Walzer Fur Flote, Klarinette Und Klavier Dimitri Schostakowitsch: Lukas hagen(Vln), Thomas Zehemair(Vln), Annette Bik(Vln), Daniel Phillips(Vln), Veronika hagen(Viola), Hatto Beyerle(Viola), Clemens Hagen(Cello), Markus Stocker(Cello) 9-10. Zwei Stucke Fur Streichoktett Op.11

(03/10/26)’81年から’84年にかけてのオーストリアでのLockenhaus Festivalの録音で、19世紀から20世紀の作曲家の演奏を、全部で8種類の編成で録音されています。曲の方向性もさまざま。比較的小編成の演奏のみならず2枚目6曲目はオーケストラも入っているので、良い演奏を形にこだわらずまとめたのかもしれません。タイトルどおり、フェスティバルの実況録音の編集盤としての位置付けが高いのでは、と思わせます。

Minor Thang/Tony Reedus Quartet

1117
1日、間があいてしまいましたが、Criss Crossレーベル順番聴き3日目。ドラマーのトニー・リーダスのリーダー作で、ピアノレス、そしてギターが加わっているクァルテット編成です。この中でギタリストのデイヴ・ストライカーがこのレーベルではこのアルバムにしか参加していないので目玉かな、と思います。調べたらオーソドックスなギタリスト、とのことですが、聴いた感じ、ジャズをやる時のマイク・スターンだとか、ブルーノート時代のケヴィン・ユーバンクスとかと共通項があるような気がします。それはバッキングにまわった時の音色が、エフェクターがかかっているような、フルアコではないような音になっているという点。そしてフレーズを弾く時も、バップフレーズから外れることも多い点。私はちょっとヒネクレ者なので、こういうギターの音が好みです。


Minor Thang/Tony Reedus(Ds) Quartet(Criss Cross 1117)(輸入盤) - Recorded December 24, 1994 and December 17, 1995. Ron Blake(Ts), Dave Striker(G), Ritchie Goods(B), Ron McBee(Per on 6) 0 1. Minor Thang 2. Frank's Tune 3. Little Waltz 4. I Love You 5. Beyond All Times 6. Goodbye Pork Pie Hat 7. Invitation 8. Sam Sack

(06/01/28)Tony Reedus作は1曲目のみで、ジャズメン・オリジナルやスタンダードが多い。Dave Strikerの参加がメインストリームながらちょっと違うサウンドなので目をひきます。1曲目はややアップテンポでドラムスも元気にプッシュする勢いのある曲。ちょっとホンワカした感じが温かみを感じるミディアムでさりげない2曲目、ロン・カーター作のしっとりとした哀愁のあるゆったりめのワルツを聴かせる3曲目、ギターレストリオで、スタンダードを一部ファンクっぽく攻めて4ビートが主流になる4曲目、ウディ・ショウ作のアップテンポでモーダル、スリリングな5曲目、ちょっと渋めに有名な曲を料理する6曲目、これまた有名な曲で、やはり渋めの4ビートでせまる7曲目、ミルト・ジャクソン作でややブルージーな感じの演奏の8曲目。

2006/01/28

Chaser/Terje Rypdal

1303
Chaser/Terje Rypdal(G, Key)(ECM 1303)(輸入盤) - Recorded May 1985. Audun Kleive(Ds, Per), Bjorn Kjellemyr(B) - 1. Ambiguity 2. Once Upon A Time 3. Geysir 4. A Closer Lock 5. Ornen 6. Chaser 7. Transition 8. Imagi (Theme)

(03/07/12)3曲目がフリーインプロヴィゼーションの他はテリエ・リピダルのオリジナル。ギター・トリオのフォーマットではあるのだけれど、1曲目を聴いたら、をををっ、これはギンギンのロックですなあ。ギターもあわやメタル系かという音。発散します。2曲目ではベースがアコースティックになり、内省的なメロディを奏でます。3者が対峙してインプロヴィゼーションの音のせめぎ合いで丁々発止の勝負をかける3曲目、叙情的な哀愁を感じるスペイシーな4曲目、ゆったりとしたカントリー風味のような、それでいてギターも切れ込む5曲目、再びロック的なアプローチでせまってくるタイトル曲の6曲目、厳かな雰囲気の小品の7曲目、かなりスペーシーで、明確な旋律が目立たないフリー・インプロヴィゼーションのような8曲目。

2006/01/27

Spheres/Keith Jarrett

1302
しかしこのアルバム、パイプ・オルガンの演奏なので、クラシックや現代音楽にカテゴライズした方が良いようなサウンドですが、フリー・インプロヴィゼーションという点ではジャズ・スピリットもあるのかな、とも思います。サウンドは当然、荘厳、神聖、時間軸に沿ってゆっくり流れていく、というものです。でも、聴いていて不思議なヒーリング感覚があったりします。キース・ジャレットのこのアルバム、LPとは違ってCDには全部収録ではないので、ちょっともったいないような気もしています。できれば全部聴いてみたいけれど、雰囲気はCDを長くしただけ、というような気もするので、どうなんでしょうか。


Spheres/Keith Jarrett(Org)(ECM 1302) - Recorded September 1976. - 1. Spheres(1st Movement) 2. Spheres(4th Movement) 3. Spheres(7th Movement) 4. Spheres(9th Movement)

邦題「賛歌」。ECM 1086/87の2枚組LPのセレクト。あらゆる事にチャレンジするキース・ジャレットが、オルガン(ハモンド・オルガンではなく、パイプ・オルガン)のアルバムを残しました。 ある修道院にある18世紀製作のバロック・オルガンを使用とのこと。ピアノのインプロヴィゼーションをオルガンに置き換えて、その響きをコントロールしているのは画期的かも。音の厚みが持続 していき、そこに非常にゆったりとしたドラマが生まれてきます。ジャンルとしてはクラシックや現代音楽に近いものを感じますが、それもフリー・インプロヴィゼーションで、進んでいく物語に荘厳な、あるいは神聖なものを感じます。4曲共に微妙にサウンドカラーが異なり、その音の流れに身を任せて聴いていくのもいいかも。できれば全曲収録を。

(追記’12年12月27日)全曲収録されたCDがECM 1086/87として出ました。

On Second Thought/Greg Gisbert Sextet

1116
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。グレッグ・ギズバートはバディ・リッチ楽団、ウディ・ハーマン楽団に在籍したとありますが、そのせいか、やっぱりビッグバンド出身の端正な音色やフレーズを聴かせている感じです。ここでは3管編成になっていて、クリス・ポッターのテナー・サックスやスティーヴ・ウィルソンのアルト・サックスなど、個性の点で違うので、聴いていてなかなか面白いと思います。もちろん今のミュージシャンって譜面も当然読めるので、テーマのアンサンブルなども完璧。でも、派手さというと、どうかなあと思う面もあるので、位置付けとしてはやっぱりいくつかあるなかの、まあ面白いアルバム、ということになるのでしょうか。Criss Crossには5点満点で3-4点のアルバムが多いのですが、ジャズではその地味さがまた魅力的、ということにもなりますが。


On Second Thought/Greg Gisbert(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1116)(輸入盤) - Recorded December 11, 1994. Chris Potter(Ts), Steve Wilson(As), John Campbell(P), Peter Washington(B), Billy Drummond(Ds) - 1. Chapulta Walk 2. The Green Dress 3. Fingers 4. On Second Thought 5. Effendi 6. Segment 7. Played Twice

(06/01/22)Greg Gisbertの作曲は4曲目のみで、ジャズメン・オリジナルが多いです。端正ではっきりしたトランペットの印象。出だしはややアップテンポのブルースで、勢いのあるフレーズを見せてくれる1曲目、Chris Potter作の繊細なはじまりの、浮遊感がありながらもやや盛り上がりミディアムの4ビートで進んでいく2曲目、サド・ジョーンズ作の、ミュート・トランペットで軽快に聴かせながらもややアップテンポで今っぽいサウンドの3曲目、ワン・ホーンでしっとりとメロディを紡ぎ上げていくバラードの、タイトル曲の4曲目、マッコイ・タイナー作の男性的でモーダルなサウンドの5曲目、チャーリー・パーカー作のやや憂いを帯びつつもテンポ良く盛り上がる6曲目、セロニアス・モンク作の彼風でもあり今っぽいフレーズもありの7曲目。

2006/01/26

Bass Desires/Marc Johnson

1299
リアルタイムにジャズを聴きはじめたのは’83年頃で、このアルバムが発売された頃には新譜もけっこう追いかけるようになっていました。CDのフォーマットでジャズの新譜がけっこう発売されるようになってきたのもこの頃あたりだったと思います。ただ、私はヒネクレ者だったようで、素直な4ビートジャズの新譜があまりなかったかもしれません。

さて、そのヒネクレジャズで大物ばかりが出ているアルバムとして、このアルバム、昔は何度も聴き返しました。何たって、マーク・ジョンソン、ビル・フリゼール、ジョン・スコフィールド、ピーター・アースキンのクァルテットですからね。いま聴き直しても、やっぱり斬新。そしてフリゼールのアメリカーナ路線とは別のサウンドもここでは聴くことができます。


Bass Desires/Marc Johnson(B)(ECM 1299) - Recorded May 2, 1985. Bill Frisell(G), John Scofield(G), Peter Erskine(Ds) - 1. Samurai Hee-Haw 2. Resolution 3. Black Is The Color Of My True Love's Hair 4. Bass Desires 5. A Wishing Doll 6. Mojo Highway 7. Thanks Again

今ならこんな大物4人が揃わないだろうなと思いつつ。個性派ギター2人がいるところがミソ。 ビル・フリゼールがストリングス的役割もするのでサウンドが厚めに。マーク・ジョンソン作の日本的旋律の1曲目でそのギターのやり取りを聴くことができます。ジョンコルトレーン作の「至上の愛」の一部を演奏していて(10分超)、この編成ならではでスゴい2曲目、トラディショナルを静かに美しく、そしてうら悲しく奏でていく3曲目、ピーター・アースキン作の思いっきり浮遊感のあるテーマと中間部や他のパートとの対比が面白いタイトル曲の4曲目、しっとり系のスタンダードのバラードの5曲目、ジョンソン作のファンク的な曲で静かな場面からドラマチックに展開していく6曲目、ジョン・スコフィールド作のスローなバラードの7曲目。

Four For Time/Steve Wilson Quartet

1115
再びCriss Crossレーベル順番聴き1日目。このアルバム、通常の通販のルートでは手に入らなくて、昨年10月、困って渋谷の中古店を探したところ、たまたま行ったその日にディスク・ユニオンにあったというラッキーな出来事がありました。しかも何かのセール中とのことで3割引の1,100円とちょっとで入手できたのもラッキー。このアルバムだけ特に抜きん出ている、というわけではないですけれど、順番に聴いていくという目標を立てたからには、やっぱり音源を聴いてみたいですよね。ワン・ホーン・クァルテットで、しかもあまり奇をてらったところがなく、現代風ながらもメロディアスな感じはやや強いです。


Four For Time/Steve Wilson(As) Quartet(Criss Cross 1115)(輸入盤) - Recorded December 10, 1994. Bruce Barth(P), Larry Grenadier(B), Leon Parker(Ds) - 1. By The Window 2. Wish You Were Here 3. Belief 4. Groovesome Twosome 5. Everything Must Change 6. Perdido 7. Up And Down Woody'n You

(06/01/22)Steve Wilson作は全8曲中2曲(2、4曲目)で、他のメンバーの曲も3曲。比較的メロディアスで聴きやすい。Bruce Barth作の比較的無機的なテーマながら、浮遊的にメロディが紡ぎだされるように進んでいき、ドラムスとの交歓も後半にある1曲目、ちょっとしっとり感もあるワルツですが進行は現代的な面もある2曲目、Leon Parker作の都会的でソフトタッチなブルース進行の3曲目、サックスとドラムスのみで、ノリの良いリズムやゆったりしたりと変化していく4曲目、ゆったり静かから盛り上がっていくポップス的な構成の6曲目、プピーディーな曲で一部にゆっくりの部分が混ざる、スリリングな6曲目、Bruce Barth作でモンク的な音の飛び方をするテーマの7曲目、ディジー・ガレスピー作を勢い良く料理する8曲目。

2006/01/25

Azimuth '85

1298
Azimuth '85(ECM 1298)(輸入盤) - Recorded March 1985. John Taylor(P, Org), Norma Winstone(Vo), Kenny Wheeler(Tp, Flh) - 1. Adios Lony 2. Dream/Lost Song 3. Who Are You? 4. Breathtaking 5. Potion 1 6. February Daze 7. Til Bakeblikk 8. Potion 2

(03/05/29)3曲目のみケニー・ホイーラー作で、他はジョン・テイラー作曲、ノーマ・ウインストン作詞。変わった編成ですが、このメンバーならではの冷たさがあります。ゆったりとした複雑な色合いの厚みのあるサウンドからはじまり素早いパッセージが展開していく1曲目、しっとりと、そして切々と語りかけてくるような淡いサウンドの2曲目、ホーンとヴォーカルのさりげない絡みが印象的な3曲目、色彩感を徐々に変えながら浮遊感のあるメロディでせまってくる4曲目、叙情的な風景が目の前に広がる小品の5曲目、繊細な、それでいて鋭いフレーズがまさに冬の温度感を伝える6曲目、やはり寒色系ながらソロ・ピアノから徐々に3者で盛り上がっていく7曲目、ゆるやかなソロ・ピアノでエンディングを迎える8曲目。

Duo In Paris/Martial Solal/Joachim Kuhn

Duoinparis
久しぶりにAmazonやHMVでヨアヒム・キューンのところを見ていたら、入手可能なもので聴いていない輸入盤が何枚かあって、まとめて購入したのが昨年10月(笑)。今まで聴く順番がまわってこなかったのですが、まだ、あと2枚聴いていないものがあります。今日のアルバムも’75年の録音なんですが、古さを感じさせないピアノのデュオのライヴ。2人とも硬質な感じのヨーロッパ的なピアニストで、相性がいいんでしょうか。時にクラシック的な香りもするのですが、ジャジーに黒っぽく、という感じでは全然なく、速いパッセージで隙間を埋め尽くす、というような独特なやり取りがけっこう印象深いです。ヨアヒム・キューンってこの頃から速射砲の人だったんだなあ、と改めて思いました。


Duo In Paris/Martial Solal(P)/Joachim Kuhn(P)(Dreyfus)(輸入盤) - Recorded October 24, 1975. - 1. Solar 2. Journey Around The World 3. Musica 2000

(06/01/21)パリでのライヴ録音。マイルス・デイヴィス作の1曲目と、2-3曲目は2人の連名なので即興と思われます。ヨーロッパのキレ者2人による演奏なので、予定調和では終わりそうもなく、速いフレーズと、メロディとフリー寄りのフレーズのはざまでせめぎあっているような合奏。超絶技巧か。でも、相性はかなり良いようです。1曲目でも、おなじみのテーマのメロディが出てくるのを埋め尽くすようなピアノのフレーズが特徴的です。静かな語らいではじまり、哀愁を感じつつも、淡い色合いでせまってくるような、クラシック的な味わいもあって時に盛り上がる2曲目、無機的なやりとりではじまって、それでも硬質感を伴いながら時にゆったりと、時に速いパッセージでやりとりする、ただものではないデュオのコンサートの3曲目。

2006/01/24

Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea

1297
今日紹介するチック・コリアの「七重奏曲」、ジャズとして紹介していいのかな、と考えるくらい、編成も曲調もクラシックや現代音楽しています。ただ、6曲目は元は「スプレンディッド・ホテル/アル・ディメオラ」(Sony)に提供した曲を、リ・アレンジしたもので、個人的にはアル・ディメオラのヴァージョンの方が好み。そちらも弦楽四重奏団が入っています。どちらのヴァージョンも10分を超えているので、その作りといい曲調といい、大作の部類に入るのではないかと思いますが。


Septet-Music For String Quartet, Piano, Flute and French Horn/Chick Corea(P)(ECM 1297) - Recorded October 1984. Ida Kavafian(Vln), Theodore Arm(Vln), Steve Tenenborn(Viola), Fred Sherry(Cello), Steve Kujala(Fl), Pater Gordon(French Horn) - 1. 1st Movement 2. 2nd Movement 3. 3rd Movement 4. 4th Movement 5. 5th Movement 6. The Temple Of Isfahan

邦題は「七重奏曲」。全て書かれた譜面による曲らしい。弦楽四重奏団、ピアノ、フルート、フレンチホルンによる編成で、ジャズ色は全然な し。私はクラシックの素養はない ですが、それなりに面白いアルバムだったとは思います。とうとうこんなことまでやるようになったか。ただ、現代音楽っぽい感じはしていても、フレーズ的にはチック・コリアの繰り出すようなフレーズが随所にあって、心地良い緊張感と、哀愁の漂うようなフレーズ、時に無機的な感じもするメロディ、逆にメロディアスな部分もある、などが特徴です。1-5曲目までは一連の曲としてとらえられる統一感はあります。温度感はやはり低い。6曲目はアル・ディ・メオラのために作曲したものをアレンジし直したとのこと。こちらは哀愁、スパニッシュ色が強めの部分も。

Hip Elegy/Joachim Kuhn

Joachimhip
今まで国内盤ばかり追いかけてきたせいか、ヨアヒム・キューンのリーダー作を’80年代よりさかのぼって聴いたことがなく、今回が初体験です。このアルバム、ずいぶん前に再発されていますが、その時は手を伸ばしませんでした。やっぱり’75年当時のクロスオーヴァー(ヨーロッパならジャズ・ロックか)という香りをプンプンさせて、ファンク的な曲も目立っています。アルバムにはフィーチャリング・アルフォンソ・ムザーンと書いてあり、ドラムスもけっこう目立っています。特に6曲目にあるドラム・ソロ(パーカッションとのデュオ?)は非常にパワフルです。全体的には時代を感じさせますが、なかなか面白いアルバムでした。


Hip Elegy/Joachim Kuhn(P)(MPS)(輸入盤) - Recorded November 2-4, 1975. Terumasa Hino(Tp), Philip Catherine(G), John Lee(B), Nana Vasconcelos(Per), Alphonse Mouzon(Ds) - 1. Seven Sacred Pools 2. Travelling Love 3. Bed Stories 4. Hip Elegy In Kingsize 5. Santa Cruz 6. First Frisco

(06/01/21)全曲ヨアヒム・キューンの作曲または共作。メンバーはスゴいメンバーですが、サウンドは当時のジャズ・ロックといった感じの曲もあります。比較的親しみやすいファンクビートのテーマを持っている、エレキピアノも弾いているノリの良いクロスオーヴァー的なサウンドの1曲目、生ピアノでバラードでの速いフレーズも混ざったソロの後に、皆で情景的なバラードを演奏する2曲目、やや哀愁が混じりつつもゴリゴリとロック的に盛り上がっていく、勢いのある3曲目、ややゆったりした出だしの、マイナー系のロックやクロスオーヴァーといった感じで後半盛り上がるタイトル曲の4曲目、ピアノとアコースティックギターで温度感も低く淡々とやり取りする5曲目、エスニックかと思いきや3拍子の急速調ファンクで勝負する6曲目。

2006/01/23

I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's Brass Fantasy

1296
ブラスバンド編成(8人のホーン・プラス・ドラムス)といった変わった編成でのアルバムですが、ECMにしては意外に大人しくてポップな部分も持ち合わせているなあ、という印象。1曲目はポップスでヒットした曲だし、4曲目はレゲエのリズム。まあ、こういったような曲をブラスバンドの編成でやってしまおう、というのが変わっているのかもしれませんが。たぶん、リーダーのレスター・ボウイのキャラクターなのだと思います。それでいて10分を超える曲が3曲もあって、そういう意味ではやや骨太な企画なのかな、という気もしています。3曲目はクラシック的な、物語的な展開もあるようだし。参加メンバーで割と有名なミュージシャンが混ざっていますね。


I Only Have Eyes For You/Lester Bowie's(Tp) Brass Fantasy(ECM 1296)(輸入盤) - Recorded February 1985. Stanton Davis(Tp, Flh), Malachi Thompson(Tp), Bruce Purse(Tp, Craig Harris(Tb), Steve Turre(Tb), Vincent Chancey(French Horn), Bob Stewart(Tuba), Phillip Wilson(Ds) - 1. I Only Have Eyes For You 2. Think 3. Lament 4. Coming Back, Jamaica 5. Nonet 6. When The Spirit Returns

レスター・ボウイ作が4、6曲目で、1曲目を除き、他の曲はメンバーの作曲。ブラスセクションとドラムというブラスバンドの編成で奏でる、まとまりがあってちょっとアヴァンギャルトなサウンド。1曲目はアート・ガーファンクルの歌でも有名なタイトル曲の「瞳は君ゆえに」。なかなか面白い10分間の世界ですが、ECMとしてはアレンジがおとなしいような気もしてちょっと異色かも。セレモニーのようなアンサンブルの小品の2曲目、やや混沌とした静かな状態からはじまり、ゆったりとやや妖しげに展開していく13分台の3曲目、ホーン・アンサンブルによる明るいレゲエ・サウンドの4曲目、作曲者のチューバが活躍する、タイトルのように「ノネット」でドラマチックに進んでいく14分台の5曲目、スローで明るい世界を演出している6曲目。

牡羊座の詩/ニューハード+富樫雅彦

Ohitsujiza
ニューハードのフリージャズ系統のコラボレーション集の2日目。ビッグ・バンドの、しかも当時のフリーというのはなかなかスリルがあります。この2枚に先立ち、「パースペクティヴ/ニューハード」(’69年)というのがあるそうなんですが、これは入手していません。やはり佐藤允彦や富樫雅彦の作曲の方に興味がいってしまう、ということなのでしょうか。聴いていてけっこう緊張感もあります。特に5曲目のラストの方で、パーカッション(とドラムス)のソロがあるのですが、やっぱり富樫らしい演出だな、と思わせる叩き方。フリーと言えども作曲者の個性が出てくるので、そういう意味では興味深い2日間ではありました。


牡羊座の詩/ニューハード+富樫雅彦(Comp、Ds)(Columbia)
Canto Of Aries/New Hard + Masahiko Togashi(Comp, Ds)(Columbia) - Recorded January 22 and 27, 1971. 宮間利之とニューハード: 宮間利之(Leader)、豊住芳三郎(G)、山本五郎(B)、山木幸三郎(G)、今城嘉信(P)、高見弘(As、Fl)、中山進治(As、Fl)、市原弘祐(Ts、Fl)、前田章二(Ts、Fl)、砂原俊三(Bs、Bcl)、片岡輝彦(Tb)、上高政通(Tb)、戸倉誠一(Tb)、青木武(Btb)、羽鳥幸次(Tp)、村田文治(Tp)、佐野健一(Tp)、藤崎邦夫(Tp)、そして佐藤允彦(P) - 1. Canto 1 2. Canto 2 3. Canto 3 4. Canto 4 5. Canto 5

富樫雅彦の作曲集でトータル32分の演奏ですが、組曲になっています。曲目もCanto 1 - 5と、具体的なタイトルがありません。やはりビッグバンドとフリー・ジャズの融合で、かなり前衛的な演奏。静かにはじまるシンバルの音などが主体の小品の1曲目、スペイシーな場面から各楽器が浮かんでは消えていく、富樫独特の空間を持っている2曲目、サックスの咆哮ではじまりけっこう元気な、かつ適度にメリハリの効いた進行が続いていく、時にサックスのみのソロ、後半にフリーのピアノ・ソロがある9分台の3曲目、フルートが空間の中をゆったりと漂っている、静けさがことさらに強調された雰囲気の4曲目、フルートではじまりドラマチックにストーリーが展開していき、各楽器がそれぞれ存在を主張するような13分台の5曲目。

2006/01/22

Withholding Pattern/John Surman

1295
さて、ジョン・サーマンの一人多重録音のアルバムです。今だったらともかく、’84年当時のジャズ・レーベルで、ECM以外にこんなジャズの要素が入っていなくて、シンセサイザーとサックス類を多重録音したヨーロッパ的な空間と重厚さを持ったようなアルバムを出したか、と思うくらい思い切ったアルバムではなかったでしょうか。こういう方向性は、この後もだんだん顕著になっていくのですが、だからジャズファンというよりはECMファンという独自の層が形成されてきたんだ、ということが分かるような気がします。ハマるとコワい(笑)?。


Withholding Pattern/John Surman(Bs, Ss, Bcl, Recorder, P, Synth)(ECM 1295)(輸入盤) - Recorded December 1984. - 1. Doxology 2. Changes Of Season 3. All Cat's Whiskers And Bees Knees 4. Holding Pattern 1 5. Skating On Thin Ice 6. The Snooper 7. Wildcat Blues 8. Holding Pattern 2

おそらく全曲ジョン・サーマンの作曲で、一人多重録音による作品。シンセサイザーなどの使い方がうまく、見事に 彼の空間が表現されてます。ジャズからは離れていますが、バス・クラリネットやバリトンサックスの音色が 印象深い良い音色。重厚でゆったりとしているヨーロッパ的な響きを持っている1曲目、風のような出だしから、シンセサイザーのシーケンサーのような音をバックにサックスを吹いている2曲目、エコーの効いている中を飛び回るバリトン・サックスの3曲目、やはりシンセサイザーが活躍する、重い雰囲気も立ち込めるようなサウンドの、タイトル曲の4、8曲目、やや速いフレーズでアンサンブルが活気のある5曲目、バス・クラリネット1本のみの小品の6曲目、さまざまな管楽器のアンサンブルとソロの7曲目。

天秤座の詩/ニューハード+佐藤允彦

Tennbinnza
昨年購入した国内盤のようやくアップ2日目です。リアルタイムで経験したわけではないですが、’70年代あたりの日本のフリージャズというのも興味を持っていて、以前「’70年代の日本のフリー・ジャズを聴く」の特集のCDが出たときたくさん買った記憶がありますが、ここではビッグ・バンドのフリー・ジャズ。もちろん、アンサンブル的に記譜されている部分も多いのでしょうが、ニューハードがこういったものに取り組んでいて、今回このアルバムは初CD化だそうです。佐藤允彦の曲で通して、こういう実験的な、というか野心的な作品を発表するのは、さすが「ニュー・ハード」だと思います。当時のジャズの時代背景を考えると必然だったかもしれませんが、セールス的にはどうだったのでしょうか。ちょっと気になります。また、クレジットは下記の通りですが、ライナーではクラリネットも使用とあります。誰が使ったのかまでは分かりませんでしたが。


天秤座の詩/ニューハード+佐藤允彦(Comp)(Columbia)
Canto Of Libra/Hew Hard + Masahiko Sato(Comp)(Columbia) - Recorded July 1, 1970. 宮間利之とニューハード: 宮間利之(Leader)、山木幸三郎(G)、田畑貞一(Ds)、今城嘉信(P)、国定正夫(B)、高見弘(As)、中山進治(As)、市原弘祐(Ts)、前田章二(Ts)、砂原俊三(Bs)、片岡輝彦(Tb)、上高政通(Tb)、戸倉誠一(Tb)、青木武(Tb)、羽鳥幸次(Tp)、村田文治(Tp)、佐野健一(Tp)、藤崎邦夫(Tp) - 1. Canto 1 2. Canto 2 3. Canto 3 4. Canto 4 5. Canto 5

佐藤允彦の作曲で、ビッグ・バンド・ジャズがフリー・ジャズ(構築されたものを含めて)を演奏しています。当時としては画期的なものだったと思います。現代音楽的な複雑なテーマがあらわれたかと思ったら、メンバー各自が自由に音を発しながら進む、この中で定められたフレーズが浮かんでは消えていく、そして後半盛り上がり、曲がいくつかに分散されたような1曲目、一転、静かな場面が緊張感を持って、クラシックのような感じで続く2曲目、やはり静かな場面が続くも、不思議な日本的、現代音楽的な情緒があって徐々にクレッシェンドして、また静かになる3曲目、再びフリー的ながらもアクティヴで盛り上がる場面の多い、ラストでまとまったアンサンブルが聴かれる4曲目、同じ音が波のように寄せては返す5曲目。

2006/01/21

It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek

1294
まだこの時代はどちらかというとLP時代だったので、ECMはCDにボーナストラックをつけない方針のため、CDへの収録時間も40分台のものが多く、比較的短い時間でアルバムコメントの手直しができる、というメリットがあります。これに対してCriss CrossレーベルはLP時代の作品のCD化に際し、けっこうたくさんボーナストラックを入れてしまっています。聴ける時間が長くなっていいのか、元のイメージを大切にした方がいいのか、難しいところですね。

いつもは親しみづらい部分の多いECMですが、このアルバムの4曲目は、まさにメロディ・メイカーで親しみやすく印象的なメロディが続く曲でした。ただし、この曲のみでしたけれど(笑)。スペイシーな曲が多い中、3曲目はけっこうハードな音色のインプロヴィゼーションを見せてくれます。


It's OK To Listen To The Gray Voice/Jan Garbarek(Ts, Ss)(ECM 1294) - Recorded December 1984. David Torn(G、Synth), Ebarhard Weber(B), Michael DiPasqua(Ds, Per) - 1. White Noise Of Forgetfulness 2. The Crossing Place 3. One Day In March I Go Town To The Sea And Listen 4. Mission: To Be Where I Am 5. It's OK To Phone The Island That Is A Mirage 6. It's OK To Listen To The Gray Voice 7. I'm The Knife-Thrower's Partner

全曲ヤン・ガルバレクの作曲。曲の題名は詩人のトーマス・トランストローマーの詩 の引用。全員個性的な音色とフレーズで演奏していますが、まとまっています。神秘的で哀愁のある包み込むサウンドではじまって、同じようなサウンドカラーでゆっくりと進んで、時折りサックスやギターが舞う1曲目、ベースの静かなソロではじまり、スペイシーから民族的な合奏に移って盛り上がっていく2曲目、やっぱり幻想的からややアブナいフリーが混ざるようなサウンドに移っていく3曲目、8ビートの親しみやすくてメロディアスな曲の4曲目、ホンワリとしていてやや切ないようなフレーズが出てくる5曲目、ゆったりした不安定なサウンドから時々サックスの叫びが聴こえるタイトル曲の6曲目、サックスを中心に哀愁で聴かせる小品の7曲目。

チュニジアの夜/ウィル・ブールウェア

Willanaight
昨年購入したアルバムを、忙しくてまだ聴ききれてなくて、やっとアップできます。とは言うものの、流しては何度か聴いていたのですが。このアルバム、Eighty-Eight'sのウィル・ブールウェアのリーダー作としては2作目ですが、私はこのピアニストの名前、ほとんど知りませんでしたけれど、サイドメンがなかなかの人たちで、その名前で買ってしまったアルバムです。結果は、個人的には大当たり(前作はドラムスはビリー・キルソン)。ピアニストも単に私にとって無名だったというだけで、都会的なセンスもあり、アレンジ(ライナーには再構築という言葉がありましたが)がけっこう大胆かつ面白いということで、時間があったら聴いてみてください、と思うアルバム。2人のベースの使い分けもけっこう絶妙かも。


チュニジアの夜/ウィル・ブールウェア(P)(Eighty-Eight's)
A Night In Tunisia/Will Boulware(P)(Eighty-Eight's) - Recorded June 16, 2005. Richard Bona(B on 1, 5-7)、Lonnie Plaxico(B on 1-4, 8-10), Harvey Mason(Ds) - 1. A Night In Tunisia 2. The Breeze And I 3. Yesterdays 4. Cleopatra's Dream 5. If I Were Bell 6. Easy 7. What'd I Say 8. Pensive 9. The Fruit 10. Build Up

リチャード・ボナ(B on 1, 5-7)、ロニー・プラキシコ(B on 1-4, 8-10)、ハーヴィー・メイソン(Ds)。ウィル・ブールウェアの作曲は3曲(6、8、10曲目)。ベースをエレクトリックとアコースティックと贅沢に使い分ける彼の録音は2枚目。1曲目のみベースは2人参加ですが、どの曲もアレンジが興味深くてカッコ良いです。シャープで都会的な演奏が進む1曲目、ボッサ的でもやのかかった綾織り系の2曲目、渋めだけれどミディアムでガチッとした印象の3曲目、ロックビート的なバド・パウエル作のなかなか斬新な4曲目、有名なスタンダードが本格的なファンクになっている5曲目、都会の夜を思わせるメロディで、渋めのファンクの6曲目、レイ・チャールズ作の割とグルーヴする7曲目、しっとりとメロディが流れていくバラードの8曲目、やはりバド・パウエル作を流麗に奏でる9曲目、浮遊感があって不思議な感触の10曲目。(05年12月21日発売)

2006/01/20

Real Life Hits/Gary Burton Quartet

1293
今日、久しぶりにこのアルバムを聴いてみましたが、当時(20年以上前)から小曽根真のピアノはスゴかった、ということが分かりました。ゲイリー・バートンのレコーディングに抜擢されるだけのことはありますね。珍しく4ビートの場面が1曲目と7曲目にありますが、バリバリのバップではないところが、やっぱりECMのコントロール下に置かれているんだな、ということが分かります。ただ静かなだけではなく、聴きどころも多いという点で、このアルバム、なかなか良いと思いました。


Real Life Hits/Gary Burton(Vib) Quartet(ECM1293)(輸入盤) - Recorded November 1984. Makoto Ozone(P), Steve Swallow(B), Mike Hyman(Ds) - 1. Syndrome 2. The Beatles 3. Fleurette Africaine 4. Ladies In Merceres 5. Real Life Hits 6. I Need You Here 7. Ivanushka Durachok

自作はなし。元気もいい場面もあって、ECMとしてはちょっと異色。キーポイントは小曽根真のピアノ。当時から素晴らしかったのでした。ピアノとヴァイブラホンの組み合わせは音がぶつかるので難しいらしいです。 スピーディーなテーマの後にヴァイブラホンのドラムスとのデュオで速いパッセージの応酬し、その後ピアノがアップテンポのECMでは珍しい4ビートで活躍する1曲目、やや冷めた静かなバラードの2曲目、デューク・エリントン作を静かな出だしから徐々に8ビートで流していく3曲目、スティーヴ・スワロウ作のサンバで盛り上がる4曲目、複雑でゴツゴツしたテーマを持ってそのまま続くカーラ・ブレイ作のタイトル曲の5曲目、優しくて静かなバラードの6曲目、メカニカルなフレーズもあるけれど4ビートでノリの良い7曲目。

Eric Alexander In Europe/Eric Alexander Quartet

1114
Criss Crossレーベル順番聴き5日目。今日は今をときめくエリック・アレキサンダーのリーダー作。とは言うものの、あまりコンセプト的ではなくてヨーロッパで4人集まって、せーの、という感じで演奏したのではないか、たまたま3曲彼の曲があるのでリーダーになったのではないか、と思わせるものがありますが、それでも曲としてはけっこういい感じです。彼はゆったりめの曲でもかなりの速さでフレーズやメロディを吹きまくることがありますが、音色がシャープで音使いもスマートなため、うるさくなることはなく、うまく曲調にハマッたフレーズなので、キマッた、と感じさせるところが人気の秘密なのでしょうか。私も彼のサックス、けっこう好きです。

Eric Alexander In Europe/Eric Alexander(Ts) Quartet(Criss Cross 1114)(輸入盤) - Recorded April 10, 1995. Bobby Broom(G), Melvin Rhyne(Org), Joe Farnsworth(Ds) - 1. What A Difference A Day Made 2. The Edge 3. Stay On It 4. To Be With You 5. Trippin' 6. Spank That Pig 7. Good Morning Heartache 8. That's All

(06/01/15)Eric Alexander作は全8曲中3曲(3-5曲目)。なかなか面白い編成での録音。アップテンポでアーシーなオルガンをバックに相変わらずシャープにサックスを吹きまくっている1曲目、Bobby Broom作のやや渋めな曲の上を各ソロが自由に動き回るような2曲目、5拍子でのブルースをやはり鋭いフレーズで縦横無尽に吹きまくる3曲目、しっとりとしたメロディが、夜のニューヨークを思わせて印象的なバラードの4曲目、アップテンポでスリリング、かつモーダルにせまってくるような、各ソロがカッコ良い5曲目、Melvin Rhyne作の昔懐かしいブルースのようなちょっとアップテンポで、サックスのパートは吹きまくりの6曲目、優しいながらもやや饒舌なバラードの7曲目、軽いボッサ・タッチで気分も陽気になるような8曲目。

2006/01/19

Seeds Of Time/Dave Holland Quintet

1292
Seeds Of Time/Dave Holland(B) Quintet(ECM 1292) - Recorded November 1984. Steve Coleman(As, Ss, Fl), Julian Priester(Tb), Marvin "Smitty" Smith(Ds, Per), Kenny Wheeler(Tp, Cor, Pocket Pt, Flh) - 1. Uhren 2. Homecoming 3. Perspicuity 4. Celebration 5. World Protection Blues 6. Gridlock (Opus 8) 7. Walk-a-way 8. The Good Doctor 9. Double Vision

スティーヴ・コールマンの影響か、デイヴ・ホランドの資質か分かりませんが、曲によっては変拍子のオンパレード。ドラマーがマーヴィン・スミッティ・スミスに変わって、よりビートのはっきりした変拍子のサウンドになります。彼お得意のひとりドラム&パーカッションの場面も。ただし、ミキシングはECM的。今回はホランド作は9曲中3曲のみで、スティーヴ・コールマン作は1、6曲目。6曲目は声も入ったりしたフリーインプロヴィゼーションのような出だしからアップテンポに。今や有名になったメロディアスな2曲目が印象的。それとダグ・ハモンド作が2曲あり、どちらも少々前衛的で重厚な感じがします。7曲目はホランドとスミスのデュオ。ケニー・ホイーラー作のエキゾチックな8曲目を経て、アグレッシヴな9曲目に行きます。

The Jaunt/Steve Davis Quintet

1113
Criss Cross順番聴き4日目。Steve Davisはいかにもバリバリとフレーズを吹いている、という感じではなく、どちらかというとカーティス・フラーあたりに近いものを感じるのだけれども、ちょっと丸いトロンボーンのサウンドの影響か、そう聴こえるだけで実際にはけっこう速いフレーズで飛ばしている局面もあります。ジャケット写真はいかにもおとなしめの紳士ですが、実際にはけっこうやるんだなあ、という感じ。それからテーマなどのホーンアレンジに特徴があって、2管でもそれはうかがえますが、特に3管の4-5、9曲目が、けっこうアンサンブルが分厚く聴こえます。そのあたりのアレンジの方も、印象が強いです。フロントの相棒がエリック・アレキサンダーというのもウリかも。


The Jaunt/Steve Davis(Tb) Quintet(Criss Cross 1113)(輸入盤) - Recorded June 20, 1995. Eric Alexander(Ts), Mike DiRubbo(As on 4, 5, 9), Bruce Barth(P), Ugonna Okegwo(B), Eric McPherson(Ds) - 1. Blues For Ant-Man 2. Angel Eyes 3. Nobody Knows The Trouble I've Been 4. The Jaunt 5. J Mac's Dream 6. I Didn't Know What Time It Was 7. Little Dreams 8. 26-2 9. The King Is The Man Who Can

(06/01/15)全9曲中Steve Davis作は4曲(1、4-5、9曲目)。フロント陣に興味がいくアルバム。ブルースではじまりますが、今っぽくてシャープな感じの1曲目、アンサンブルとビートが面白く、意外にアップテンポで攻めるスタンダードの2曲目、トラディショナルを優しいゆったりとしたバラードで演奏する3曲目、3管で現代的かつシャープなアレンジの、アドリブは4ビートのタイトル曲の4曲目、ややゆったり系でテーマは分厚いハーモニー、アドリブは割とこってり、バックはやや淡々とした5曲目、スタンダードで8分の6拍子の上をメロディが進む6曲目、カーティス・フラー作をミディアムでやや饒舌に吹く7曲目、ジョン・コルトレーン作だけど割とオーソドックスな4ビートの8曲目、やはり分厚いハーモニーとミディアムの渋さの9曲目。

2006/01/18

Crossing/Oregon

1291
オレゴンもいろいろなレーベルを渡り歩いていますが、やっぱりECMの時代にはECMらしさがあったというか、サウンドや曲調なども含めて、ECMカラーに染まっているように思えます。ただ、オレゴンとしてはこのアルバムが転換期で、この直後にメンバーのコリン・ウォルコットが亡くなり、次のECM3枚目にしてこのレーベルのラスト作「エコトピア」ではパーカッションにトリロク・グルトゥが加わることになります。それにしても不思議なバンドサウンドで、やっぱりこのグループならではの特異な楽器編成と、その奏者の強烈な個性によるものかと思われます。ヒーリング・ミュージックとはやっぱり一線を画すかも。


Crossing/Oregon(ECM 1291) - Recorded October 1984. - Ralph Towner(G, P, Cornet), Paul McCandless(Ss, Oboe, Fl, English Horn, Bcl), Collin Walcott(Sitar, Per), Glen Moore(B, P, Viola) - 1. Queen Of Sydney 2. Pepe Linque 3. Alpenbridge 4. Day By Day 5. Kronach Waltz 6. The Glide 7. Amaryllis 8. Looking-Glass Man 9. Crossing

全曲メンバーそれぞれの作曲。この録音の直後の11月に、メンバーのコリン・ウォルコットは交通事故で亡くなってしまいます。グループのサウンドは、彼によるところが大きかったので残念。美しさとエスニックの混ざり合った音が印象的。不思議な難解な音のつながりのテーマなのに美しく響いてくる1曲目、ややエスニックの分かりやすいメロディで進む2曲目、幻想的なサウンドでちょっと温度感の低い3曲目、ウォルコット作のギターとシタールを中心とした明るめな4曲目、物悲しいメロディとサウンドを持つ5曲目、4ビートに近い形でスウィングするような6曲目、スペイシーで思索的で神秘的な音の連なりがある7曲目、速いパッセージで進みながら沈潜した感じもある8曲目、大らかで牧歌的なところのあるタイトル曲の9曲目。

Vertigo/Jim Snidero Quintet

1112
忙しくてちょっと途切れてしまいましたがCriss Crossレーベル順番聴き3日目。Jim Snideroは秋吉敏子のビッグバンドのメンバーでもあったそうで、けっこう器用なところを見せてくれます。5、7曲目はスタンダードのバラードですが、ワン・ホーンでメロディアスに奏で上げていく感じがまたけっこう良く、他のオリジナルだとややメカニカルで現代的に吹くことも難なくやってしまいます。ただ、個性というと、ちょっと器用すぎるかな、という気もして、個人的にはよりアクの強いWalt Weiskopfの方に気がいってしまうので、自分の耳がそういうクセがついてしまっているのか、ジム・スナイデロが個性として強くないのかどうかわからないところです。ただ、曲作りもそれなりに面白いし、印象的ではありましたけど。


Vertigo/Jim Snidero(As) Quintet(Criss Cross 1112)(輸入盤) - Recorded December 14, 1994. Walt Weiskopf(Ts), David Hazeltine(P), Peter Washinton(B), Tony Reedus(Ds) - 1. Pocket Change 2. Vertigo 3. Bossa 338 4. A.S.A.P. 5. Polka Dots And Moonbeams 6. Ah-Leu-Cha 7. Skylark 8. Midtown

(06/01/15)Jim Snidero作は全8曲中4曲(1-4曲目)。2サックスのフロント陣の組み合わせも興味深い。ややWalt Weiskopfがメカニカルでひねくれているか。ちょっとまったりしたテーマで、そのままアドリブへ流れていく、ややメカニカルで明るめの感触のあるフレーズの1曲目、浮遊感やエキゾチックさもあわせ持つ、ややアップテンポなタイトル曲の2曲目、やはりサックスが印象的な、タイトルどおり渋めな展開のボッサの3曲目、やはりタイトルのようにアップテンポでメカニカルな持続的フレーズ満載の4曲目、情感をこめて奏でるスタンダードのバラードの5曲目、チャーリー・パーカー作をアップテンポでノリ良く攻める6曲目、ゆったりと爽やかなメロディが香るバラードの7曲目、Walt Weiskopf作のやっぱりひねくれた8曲目。

2006/01/17

Without Warning/Everyman Band

1290
Without Warning/Everyman Band(ECM 1290)(輸入盤) - Recorded December 1984. Marty Fogel(Sax), David Torn(G, Effects), Bruce Yaw(B), Michael Suchorsky(Ds) - 1. Patterns Which Connect 2. Talking With Himself 3. Multibluetonic Blues 4. Celebration 7 5. Trick Of The Wool 6. Huh What He Say 7. Al Ur

(03/05/29)曲はメンバーそれぞれの作曲。やや自由度の高いロック・ファンク系のサウンドのグループです。一定のリズムの上をサックスやギターがメロディを奏でたりソロをとったりという比較的ノリやすい1曲目、ドラマチックかつアヴァンギャルドな展開を示す、外に発散するタイプのロックの2曲目、かなりフリー寄りではじまって中盤になってはじめてブルースになり、また変化していく3曲目、エキゾチックなテーマの、ギターはロック的で豪快なフレーズで、サックスはメロディアスにせまってくる4曲目、ドラムスとベースの絡みつくようなフレーズの上を舞うサックスとギターの5曲目、スリリングなソロがせまってくる、やや重めでノリの良い6曲目、ややブルージーで渋めな、リズムの上を浮遊していくメロディの7曲目。

2006/01/16

Standards, Vol.2/Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette

1289
Standards, Vol.2/Keith Jarrett(P)/Gary Peacock(B)/Jack DeJohnette(Ds)(ECM 1289) - Recorded January 1983. - 1. So Tender 2. Moon And Sand 3. In Love In Vain 4. Never Let Me Go 5. If I Should Lose You 6. I Fall In Love Too Easily

「スタンダーズVol.1」と同じ時に録音されたアルバム。「チェンジズ」も含めて、一気に大量に録音してしまった事でも、このメンバーのスゴさが分かります。 そして、個性的なトリオ。ただ、選曲に通好みというか、マイナーかなあ、という印象も少々あります。ただし、どの曲も美しいです。1曲目だけは キース・ジャレットのオリジナルなのですが、まるでスタンダードのようにメロディアス。メロディ・メイカーの面目躍如といったところ。哀愁漂うこれまた美しいメロディの2曲目も、その漂う流れに身をまかせていたい感じ。明るく朗々と歌い上げていく3曲目、これまたきらめくような美しいバラードの4曲目、ウルトラ級のスピードのピアノソロが繰り広げられる5曲目。 そして、ラストの6曲目はあっさりとして素直な感じで締めくくります。(01年3月28日発売)

2006/01/15

Chorus/Eberhard Weber

1288
Chorus/Eberhard Weber(B, Synth)(ECM 1288)(輸入盤) - Recorded September 1984. Jan Garbarek(Ss, Ts), Ralf-R. Huber(Ds) - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3, 4 4. Part 5 5. Part 6 6. Part 7

(03/04/20)全曲エバーハルド・ウェーバーの作曲ですが、全体を通して組曲の構成。テンポのゆったりした曲が多いです。多重録音でシンセサイザーの音も重ね合わせて重厚な流れていくサウンドになっています。1曲目はシンセサイザーをバックにベースソロを聴かせる落ち着いた出だしから、後半ソプラノサックスが入り込んできます。サックスとベースが哀愁漂う美しいメロディを切々と奏でる2曲目、やはり哀愁系のサウンドが繰り返し紡ぎ出されて後半盛り上がる、パート3と4がいっしょになった3曲目、分厚いシンセサイザーがゆったりと漂っている4曲目、サックスをメインに、途中からベースも絡んでドラマチックに、かつ比較的ハードに展開していく5曲目、メロディアスなフレーズで、再び落ち着いた世界が繰り広げられる6曲目。

2006/01/14

Rambler/Bill Frisell

1287
先日からビル・フリゼール参加作がまとまってあったので、ちょっとまた寄り道をしています。私は彼の1作目の「In Line」では当時からほのぼのとしてスペイシーなサウンド、ということを書いていましたが、この2作目を聴くと、今とは全然違う音作りだったなあ、と思います。3-4曲目など暖かいメロディが流れてきますが、他の曲はフリーだったり、ネイキッド・シティに通じるようなエレキギターのサウンドだったりと、音としてはけっこうトンガっていたと思います。この辺がやっぱり当時のECMなんですね。

編成も変則だし、やっぱり彼を追いかけているファンにはこういうサウンドもいいのでしょうけれど、アメリカーナ路線とはだいぶ違う気がするので、ちょっと要注意盤かもしれません。


Rambler/Bill Frisell(G)(ECM 1287) - Recorded August 1984. Kenny Wheeker(Tp, Flh), Bob Stewart(Tuba), Jerome Harris(B), Paul Motian(Ds) - 1. Tone 2. Music I Heard 3. Rambler 4. When We Go 5. Resistor 6. Strange Meeting 7. Wizard Of Odds

全曲ビル・フリゼールの作曲。かなり変則バンドの編成。チューバも参加する必然性も感じられて、それなりのごった煮的な面白さがあります。 けっこうアヴァンギャルドな鋭角的フリーではじまって、彼の意外な側面を見せてくれる1曲目、スペイシーな中にチューバ(けっこうバカテク)のサウンドが何となくマーチ風で印象的で、後半は超現代的ニューオリンズジャズ的音楽ただし浮遊しまくりの2曲目、ほのぼのとした温かいメロディが続く3曲目、次も明るくてメロディが柔らかく包み混むようなやはりニューオリンズ系のような4曲目、低音系2人が目立つ、ややハードな浮遊系ロックとも言える5曲目、ちょっとミステリアス系で個性的な哀愁サウンドの6曲目、内省的で冷たいサウンドが切れ込んでくるような、シリアスな7曲目。

2006/01/13

Song For Everyone/Shankar

1286
Song For Everyone/Shankar(Vln, Ds Machine)(ECM 1286) - Recorded September 1984. Jan Garbarek(Ss, Ts), Zakir Hussain(Per), Trilok Gurtu(Per) - 1. Paper Nut 2. I Know 3. Watching You 4. Conversation 5. Song For Everyone 6. Let's Go Home 7. Rest In Peace

(00/01/08)メンバーからいくと完全にインド系のサウンドなのですが、北欧のヤン・ガルバレクのサックスが加わったことで、どことなく無国籍、あるいは異種格闘技的な異国情緒を感じることができます。曲はすべてシャンカールの作曲。 エレクトリック・ヴァイオリンやドラムマシーンを使っているのもサウンドに変わった彩りを添えています。哀愁を帯びたヴァイオリンとサックスの混じりあう1曲目、インドのリズムの上にテーマで爽やかなサックスが舞う2曲目、しっとりとしたリズムの上を淡々と進むヴァイオリンとサックスの、13分台の3曲目、まさに「会話」の、強力なインドリズムの4曲目、親しみやすいメロディのタイトル曲の5曲目、ベーシックなリズムの上を綴っていく6曲目。7曲目は厳かにヴァイオリンで幕を閉じます。

2006/01/12

Holderlin: Gedichte/Bruno Ganz

1285
Holderlin: Gedichte/Bruno Ganz(Narration)(ECM New Series 1285)(輸入盤) - Rcorded March 1984. - 1. Rene Char: Prometheus Und Steinbrech Zugleich 2. Friedrich Holderlin: Die Dioskuren 3. Der Ister 4. Ner Neckar 5. Der Winkel Von Hardt 6. Heidelberg 7. Ihr Sicher Gebaueten Alpen 8. Lebenslauf 9. Der Abschied 10. Diotima 11. Ruckkehr In Die Heimat 12. Vom Abgrund Namlich 13. Johannes R. Becher: Auswahl 14. Friedrich Holderlin: Mnemosyne 15. Hort Ich Die Warnenden 16. Da Ich Ein Knabe War 17. Halfte Des Lebens 18. Andenken 19. Brot Und Wein 20. Wenn Aus Dem Himmel 21. Paul Celan: Tubingen, Janner

(04/04/03)Bruno Ganzのアルバムの1作目。時々音(楽器)の断片が出てくるものの、全編が彼のナレーションというか、語りになっているという、ECMでは異色作です。CDはドイツ語で書かれているのでよく分かりませんが、数人の詩人の詩を朗読しているのだろうと思います。日本人にはほとんど無縁のCDでしょうけれども、集めていくには出会ってしまうCD。ただ、その朗読のリズム、イントネーションなどは比較的心地良いかも。

The Bloomdaddies/Seamus Blake

1110
Criss Crossレーベル順番聴き2日目。このレーベルのイメージとして、アコースティック、4ビート、ホーンがいるならクァルテット、クインテット、あるいはオルガンが入るジャズとしてはオーソドックスな編成というのがあるのですが、このアルバム、見事に期待を裏切ってくれます。「管楽器にはエフェクターも入り、エレクトリック・ベース、2ドラムス」。けっこう信じられない編成ですが、レーベルという概念を離れてしまえば個人的には好きなサウンドの部類です。まあ、この2人のサックスの才気がほとばしる演奏と言えなくもない。結果、ミュージシャンで追いかけている人にはアタリのアルバム、レーベルで追いかけている人には??なアルバムと言えそうでしょうか。


The Bloomdaddies/Seamus Blake(Ts)(Criss Cross 1110)(輸入盤) - Recorded December 16, 1995. Chris Cheek(Ts), Jesse Murphy(B), Jorge Rossy(Ds), Dan Reiser(Ds) - 1. Newton's Law 2. Hick As Heck 3. To Be Ornette To Be 4. Sing, Sing, Sing 5. Shelter 6. Trilogy - End Of Time - Space Shuttle - Goodbye Girl 7. Final Sauna 8. Do We?

(06/01/09)Seamus Blake作が4曲(1-3、6曲目)、Chris Cheek作が3曲(5、7-8曲目)。実質双頭バンド。管楽器にはエフェクターも入り、エレクトリック・ベース、2ドラムスと、レーベルでは変わっている編成。7拍子のアップテンポのファンクで2人のサックスがけっこう燃え上がる1曲目、割とゆったりとしていて浮遊感も漂う2曲目、オーネット・コールマンの編成とサウンドを真似たような、それでいてどっしりした3曲目、唯一スウィング時代のスタンダードをアップテンポの4ビートで料理する4曲目、2人のサックスで幽玄なバラードを奏でる6曲目、前半エフェクトを混ぜたドシャメシャ・フリー、後半静かな場面のある6曲目、飛び飛びのメロディのテーマのスローな7曲目、ノリの良いビートで陽気にせまってくるファンクな8曲目。

2006/01/11

Best Laid Plans/David Torn

1284
Best Laid Plans/David Torn(G)(ECM 1284)(輸入盤) - Recorded July 1984. Geoffrey Gordon(Per) - 1. Before The Bitter Wind 2. Best Laid Plans 3. The Hum Of Its Parts 4. Removable Tongue 5. In The Fifth Direction 6. Two-Face Flash 7. Angle Of Incidents

(03/04/20)デヴィッド・トーンのオリジナルか2人の共作によって構成。1、6曲目が共作なので2人の フリー・インプロヴィゼーションなのでは、と思いますが、けっこうまとまりがあります。1曲目ではエレキギターで切り裂いていくフレーズとドラムスが、まるでデュオでロックをしているかのような、スペイシーかつ元気なフレーズが舞い飛びます。哀愁の漂う出だしのアルペジオと時に舞っているギターのフレーズが浮遊感を誘うタイトル曲の2曲目、強力なギターとドラムスのフレーズが空間に響き渡る3曲目、ディストローションの効いたギターソロの小品の4曲目、粘り気のあるドラムスの上を飛翔するギターの5曲目、フレーズはマイペース な感じで、淡々と進んでいく6曲目、やや変化のあるコラボレーションが聴ける7曲目。

No Hype Blues/Bobby Broom

1109
Criss Crossレーベル順番聴き再び1日目。このレーベルを集めはじめたのが一昨年で、たまたまタイミング良く、入手後に入手困難になったCDがどんどん増えてきました。それでも自分が集めている最中に入手困難になってしまった盤もあって、これはそのひとつ。メーカーホームページに今日現在カタログが残っていながらも、昨年夏過ぎの時点でメーカー在庫切れ、再生産の予定もなしと国内代理店経由でCDショップから告げられていました。それを中古で何とか入手。本当は急がないでゆっくり1枚ずつ聴いていきたいんですが。Bobby Broomという人、派手ではないけれど温かみがあっていいギタリストだとは思うんですけれども。やっぱりセールスにはあまり結びつかなかったのかしら。


No Hype Blues/Bobby Broom(G)(Criss Cross 1109)(輸入盤) - Recorded June 16, 1995. Ron Perillo(P), Peter Washington(B), Lewis Nash(Ds) - 1. Twisted Blues 2. Minor Major Mishap 3. Father 4. How About You 5. For All We Know 6. No Hype Blues 7. Mirthy 8. Pent-Up House

(06/01/09)全8曲中Bobby Broom作は3曲(2-3、6曲目)。ちょっと渋めですが、温かめで正統派のギターを聴かせてくれます。ウェス・モンゴメリー作の有名なブルースをほんの少しゆっくりめに、それでいてノリ良く聴かせてくれて影響も感じる1曲目、複雑な構成の、テンポも緩急自在で浮遊感もある2曲目、ちょっと静かな曲調でボッサも感じさせるような3曲目、徐々に盛り上がるメロディアスなアプローチのミディアムのスタンダードの4曲目、静かにしっとりと優しくメロディを奏でていくスタンダードのバラードの5曲目、ブルースとはいってもピアノ抜きでブルースらしからぬ中間色的展開のタイトル曲の6曲目、Ron Perillo作曲のちょっとモーダルで淡くミステリアスな7曲目、ソニー・ロリンズ作のアップテンポでスリリングな8曲目。

2006/01/10

It Should've Happened A Long Time Ago/Paul Motian

1283
It Should've Happened A Long Time Ago/Paul Motian(Ds)(ECM 1283) - Recorded July 1984. Bill Frisell(G), Joe Lovano(Ts) - 1.It Should've Happened A Long Time Ago 2. Fiasco 3. Conception Vessel 4. Introduction 5. India 6. In The Year Of The Dragon 7. Two Women From Padua

全曲ポール・モチアンのオリジナル。3人の初アルバムで、その後長い付き合いになります。ベース無しの不安定な編成ですが、ストリングス的なギターの音が意外に厚く、この トリオだとこの編成が当たり前のように思えるのが不思議。1曲目から不思議な浮遊感覚と哀愁が出てきて、すでにこの録音でトリオとしてのサウンドが確立しています。無機的なテーマを持つ、フリーに近いような激しいアヴァンギャルドなサウンドの2曲目、かなり空間的で個性的ですが美しい気もする3曲目、ギターで切なさを秘めたメロディが奏でられていく静かな4曲目、曲名と違ってインド的な感じはしないけど雄大な印象もある5曲目、やや激しいサックスのソロや包みこむギターが展開される6曲目、危うげなテーマと自由な進行の7曲目。

サバイバー/ヨアヒム・キューン

Joachimsurvi
普通、未発表音源とか別テイクというと、あまりもののように感じることが多いのですが、このアルバムは違いました。元々はオリジナルのスタイルで発売されたものがミュージシャンその他の発売側の意図していたものでしょうけれど、このアルバムの別テイクは7曲中2曲で、しかもオリジナルアルバムにはなかったスタンダードが2曲も入っています。特に5曲目の「チェロキー」のマイケル・ブレッカーとヨアヒム・キューンの爆発ぶりにはまいりました。この曲だけ聴いても損はないかもしれません。マイケルの当時の印象とは違って、ジャズもバリバリ吹ける人、という認識を新たにさせてくれたことと、キューンのリーダー作としてはここまでさかのぼって聴けたことで、個人的にはけっこう満足しています。ただ自由度はかなり高い点が、ちょっと要注意かも。


サバイバー/ヨアヒム・キューン(P)(Another Side)
Survivor/Joachim Kuhn(P)(Another Side) - Recorded April 1981. Michael Brecker(Ts), Eddie Gomez(B), Billy Hart(Ds), Bob Mintzer(Ts on 1) - 1. Plane 2. Misty 3. Yvonne Takes A Bath 4. Yvonne 5. Cherokee 6. Survivor 7. Waiting For The Blow

「ナイトライン・ニューヨーク」と同じセッションの未発表音源が今回発売。3-4曲目がその別テイク。2、5曲目はスタンダードで、他はヨアヒム・キューンの作曲。ちょっとひねくりながらも典型的な’80年代の自由な4ビートといった感じでベースの音やキューンの硬質なフレーズにそれがあらわれる1曲目、スタンダードなのだけれどもフレーズがけっこう元気な10分台の2曲目、3-4曲目の別テイクは本テイクと比べてあまりレベルに差がないように思えるのは聴き込みが足りないせいか、どうなのか。けっこういいと思うけど。アップテンポのスタンダードでサックスとピアノが怒涛のように暴れまわる5曲目、フュージョン的なビートでもあり、その上をメロディが飛び回るタイトル曲の6曲目、ミディアムでモーダルな感じの7曲目。(05年12月14日発売)

2006/01/09

Voyage/Chick Corea/Steve Kujala

1282
新しく聴いてコメントを書くのと、既にあるコメントを直していく作業とどっちが楽かと言えば、既にあるものを直していく作業の方がだいぶ楽です。というのもある程度コメントは過去のものが流用できるし、過去に聴いたものも、忘れかけているものもあるけれど、はじめて聴くよりは分かっているものが多いからです。そんなわけで今日はチック・コリアのアルバム。ジャズでもクラシックでも通りそうなこの内容は、サウンドから行けば、アドリブもあるクラシック、というような趣きがあります。まあ、これこそがECMのサウンドなんだと思う方が多いと思いますが。編成からも分かると思うけれど、4ビート派は避けて通るでしょうね(笑)。


Voyage/Chick Corea(P)/Steve Kujala(Fl)(ECM 1282) - Recorded July 1984. - 1. Mallorca 2. Diversions 3. Star Island 4. Free Fall 5. Hong Kong

邦題「果てしない旅」。1、3、5曲目がチック・コリアの作曲で、2、4曲目が共作ないしはフリー・インプロヴィゼーション。ピアノにスパニッシュの色やクラシック的な感じが濃く反映される部分もあって、 かなりジャズ色を抑えたフレーズで勝負しています。フルートも、やはりジャズをあまり感じさせないクラシック寄りの個性 かも。哀愁の漂う情景がヨーロッパ的に目の前に広がっていき、構築されたカッチリとしたやり取りの世界がそこにある10分台の1曲目、研ぎ澄まされたインプロヴィゼーションにも聴こえる変化に富んだやり取りの12分台の2曲目、ソロ・ピアノで、ゆったりしっとりと進行していく3曲目、やはり物悲しい雰囲気をもちつつ静かで日本的な情緒も少し感じる4曲目、緩急自在で温度感が低い現代音楽的な5曲目。

ナイトライン・ニューヨーク/ヨアヒム・キューン

Joachimnight
ヨアヒム・キューンの本邦初CD化作品が出ました。参加メンバーも非常に豪華。マイケル・ブレッカーやエディ・ゴメスなども参加しています。マイケルはフュージョンのサックス吹きというイメージも強く、フレーズなどにその影響は強く残ってますけれど、この時代アコースティックなバンド、ステップスなども参加しています。ジャズを吹かせてもスゴいんだ、ということを改めて認識させられた1枚。ただ、主役のキューンも負けてはおらず、速射砲状態で繰り出されるスピーディーなピアノのフレーズ、けっこう印象深いです。バラードの曲でも時に速弾きをやってしまいますが、曲をこわすということはなく、ここまで自由にやってもらうと、逆に気持ちが良いかも。インパクトが強いアルバム。


ナイトライン・ニューヨーク/ヨアヒム・キューン(P)(Another Side)
Nightline New York/Joachim Kuhn(P)(Another Side) - Recorded April 1981. Michael Brecker(Ts), Eddie Gomez(B), Billy Hart(Ds), Bob Mintzer(Ts on 4, 5), Mark Nauseef(Per on 2, 3) - 1. Yvonne Takes A Bath 2. April In New York 3. Yvonne 4. Nightline 5. Rubber Boots

スゴいメンバーでの録音。全曲ヨアヒム・キューンの作曲。曲のテーマ自体はフュージョン系を引きずりながら、アコースティックな編成による音楽。そんなフュージョン系の浮遊感のあるメロディと、凝ったリズムのある、10分にも及ぶ1曲目。曲の構成もありますが個々のメンバーのソロに入ると、4ビートに戻りながらもけっこう燃えます。特にキューンとマイケルのこれでもかと進むソロは圧巻。ミディアムのテンポながらサックスが強烈なフレーズを吹き異様に盛り上がる2曲目、美しいとさえ言えるマイケルが主役でのバラードの、現代っぽいメロディを持つ3曲目、複雑なテーマのフレーズをこなし2人のテナーが4ビートで勝負しているようなアルバム・タイトルに近い曲名の4曲目、アップテンポでこれでもかとせまる5曲目。(05年12月14日発売)

2006/01/08

Album Album/Jack DeJohnette's Special Edition

1280
Album Album/Jack DeJohnette's Special Edition(Ds, P)(ECM 1280) - Recorded June 1984. John Purcell(As, Ss), David Murrey(Ts), Howard Johnson(Tuba, Bs), Rufus Reid(B) - 1. Ahmad The Terrible 2. Monk's Mood 3. Festival 4. New Orleans Strut 5. Third World Anthem 5. Zoot Suite

2曲目以外はジャック・ディジョネットの作曲。再びデヴィッド・マレイが復帰し、フロントも3管になってさらに強力になった作品。単なるアドリブ一発バンドでない事は、変化していく緻密な曲や 、2曲目の「モンクス・ムード」でのアンサンブル中心のハーモニーの美しさにあらわれています。フリーでアグレッシヴなフレーズと楽しいサウンドがところどころ出てきます。 テーマが複雑で知的、かつディジョネットのピアノも聴ける1曲目、陽気なメロディとアンサンブルのテーマで、ニューオリンズ的に楽しくせまってくる3曲目、ニュー・オリンズのタイトルですが、ウェザー・リポート的にも聴こえる4曲目、構築された部分とアドリブの対比が面白い10分台の5曲目、「スペシャル・エディション」からの再演曲で、やっぱり一味違う6曲目。

エース・オブ・ベース/ジェフ・バーリン

Jeffaceof
ジェフ・バーリンはジャズよりもフュージョンからロック路線にかけて共演が多く、けっこう有名なミュージシャンです。昨日紹介したスティーヴ・カーンと並んで彼の廃盤(入手困難盤)の入手困難度が高く、かなりのプレミアがついているのも特徴。普通ベーシストのアルバムってトータルサウンド重視ということが多いのだけれども、彼の場合、4弦ベースを駆使してコード、ハーモニー、メロディともう前面に出っぱなしのサウンドになっています。これを良いという人もいれば琴線にふれなかったという人もいる、けっこう好き嫌いの激しいミュージシャンなんではないのかな、と思います。昔、渡辺香津美とビル・ブラッフォードとトリオでスパイス・オブ・ライフというグループを組んでいた時、ライヴを観に行き、燃えましたよ(笑)。ちなみに10曲目は4ビートも含まれるベース(アコースティックとエレクトリック)の曲で、ノリが良いです。


エース・オブ・ベース/ジェフ・バーリン(B)(Seven Seas)
Ace Of Bass/Jeff Berlin(B)(Seven Seas) - Released 2005. Richard Drexler(P), Vinnie Colauta(Ds), Otmaro Ruiz(Synth, P), Ganin Arnold(G), Brian Bromberg(Acoustic B) - 1. Porky & Beans 2. Copeland 3. Saab Story 4. Ars Longa Vita Brevis 5. Miss Management 6. Justibofidus 7. A Mark You Remade 8. Lapp Dance 9. Don't Be Happy, Worry 10. Bass Boys

リチャード・ドレクスラー(P)、ヴィニー・カリウタ(Ds)、オトマロ・ルイーズ(Synth、P)、ギャニン・アーノルド(G)、ブライアン・ブロンバーグ(B)。全曲ジェフ・バーリン作。4弦ベースで超絶テクを聴かせるエレクトリック・ベーシストのアルバム。ギター的アプローチもあるゴキゲンなロック・サウンドの1曲目、アメリカらしい大らかなメロディが魅力的なフュージョン・タッチの2曲目、ベースの多重録音もあってカラッとしていて面白いサウンドの3曲目、バッハ風の荘厳な雰囲気を備えているオリジナルの4曲目、ボッサ・フュージョンと言うべきメロディアスな5曲目、アップテンポのハード・ファンクという感じでタイトなリズムが心地良い6曲目、しっとり加減が適度にいい、ウェザー・リポート的感触もある7曲目、ベースのハーモニー(?)とメロディで聴かせる8曲目、ミディアムだけどリードベースになっている9曲目、ブライアン・ブロンバーグとのベースのデュオが陽気で楽しい10曲目。(05年12月21日発売)

2006/01/07

Duas Vozes/Egberto Gismonti/Nana Vasconcelos

1279
ブラジルのミュージシャンが2人、しかもギター(の曲が多い)とパーカッションの組み合わせで、どういう音が出るかというと、ギターやピアノなど西欧の音階の楽器を使用していても、やっぱり南米のサウンドが聴こえてきます。素朴な時もあればけっこう洗練されている時もあり、場面によって違うけれども、広くワールドの世界に入り込んでいる感触。そして、やはりエグベルト・ジスモンチならではの不思議なギターの和音とフレーズ。けっこう印象的に響いてきます。時に風景が視覚的に目の前に広がってくるような音使いが、このアルバムのキモではないかとも思います。この方面が好きではない方には、何じゃこれは、と思われるかもしれませんが(笑)。


Duas Vozes/Egberto Gismonti(G, P, Fl, Dilruba, Voice.)/Nana Vasconcelos(Per, Berimbau, Voice)(ECM 1279) - Recorded June 1984. - 1. Aquarela Do Brasil 2. Rio De Janeiro 3. Tomarapega 4. Dancando 5. Fogueira 6. Bianca 7. Don Quixote 8. O Dia, A Noite

邦題「ふたつの声」。それぞれの曲ないしは他との共作が8曲中6曲。2人の演奏が対等な感じで行われていて、聴くものの心に迫ってくるようなアルバム。2人ともブラジル出身なので、民族的なサウンド。これがジャズかと いうと難しいけれど、少なくともスピリットは十分ジャズと言えます。個性的なギターのサウンドとパーカッション(声?)の同居がタイトルのように水彩画を想起させる1曲目、出だしのスピーディーなサウンドがスリリング、そして緩急自在な2曲目、トラディショナルでヴォイスが面白い3曲目、やはり乾いたギターとパーカッションの4曲目、やや元気で明るい感じになった5曲目、浮遊感のあるメロディが心に焼き付く6曲目、ピアノにかわって南米の風景が広がる7曲目、パーカッションと素朴な音色の楽器の8曲目。

グリーン・フィールド/スティーヴ・カーン

Stevegreen
何と9年ぶりのスティーヴ・カーンのアルバムだそうです。私は彼のアルバムをポリドール時代の作品が廃盤になってから集めだしたので、かなり苦労しました。中古がなかなか出てこず、出たという情報があってもすぐ売れてしまい、オークションでも高値になって手が出ず、という状況。それでも何年かかかって、何とか集めましたけれど。今ポリドール時代の作品を再発すれば、けっこう売れるんじゃないかな、と思ってみたり。彼の場合、フレーズをバシバシ弾いていくというよりも、ハーモニーで独特のサウンドカラーを色付けしていくタイプなので、そこが良いんだ、という熱狂的なファンもいる反面、けっこう聴く人によって好き嫌いが激しいんではないのかな、と思います。私はこういう音、大好きなんですけれども。


グリーン・フィールド/スティーヴ・カーン(G)(55Records)
The Green Field/Steve Khan(G)(55 Records) - Recorded May 23 and 24, 2005. John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds), Monolo Badrena(Per on 1-2, 4,6, 7, 9 ), Ralph Irizarry(Timbales on 3, 5-6, 8), Roberto Quintero(Congas, Per on 3, 5-6, 8) - 1. El Vinon 2. Congeniality 3. Riot 4. Fist In Glove 5. Cosecha Lo Que Has Sembrado 6. Sanctuary/Nefertiti 7. Eronel 8. You Stepped Out A Dream 9. The Green Field(El Prado Verde)

スティーヴ・カーン作は全9曲中4曲(1、4-5、9曲目)で、他はジャズメン・オリジナルが多い。オリジナリティは高く、相変わらずの綾織り系のギター。ミディアムで抑え気味の演奏が渋い感じの1曲目、オーネット・コールマン作なのだけれど淡くなってしまう2曲目、ハービー・ハンコック作をパーカッションを交えてペイントで埋めていくような3曲目、8分の6拍子でやはり独自の世界観があらわれてくる4曲目、ミディアムのラテンっぽい、パーカッションが前面に出た5曲目、マイルス、ショーターつながりの有名な曲を料理して、特に後半はラテン・サウンドの6曲目、セロニアス・モンク作でもその感触が薄めの7曲目、唯一のスタンダードの、ラテン・サウンドで料理した8曲目、何と18分もある、淡々と進むタイトル曲の9曲目。(05年12月14日発売)

2006/01/06

First Circle/Pat Metheny Group

1278
First Circle/Pat Metheny Group(G)(ECM 1278) - Recorded February 15-19, 1984. Lyle Mays(P), Steve Rodby(B), Pedro Aznar(Voice, Per), Paul Wartico(Ds) - 1. Forward March 2. Yolanda, You Learn 3. The First Circle 4. If I Could 5. Tell It All 6. End Of The Game 7. Mas Alla 8. Praise

ECM最後のパット・メセニーのアルバム。彼単独のオリジナルが3曲、ライル・メイズとの共作が5曲。ヴォイスが印象的で、ドラマチックな曲が多いです。ここまでの集大成といった感じ。調子ハズレのマーチで冒頭を飾る1曲目、ノリが良くてメロディも分かりやすく、すんなり入ってくる2曲目、ヴォイスも入る変拍子路線の有名曲で、ハートにグッとくるタイトル曲の3曲目、限りない優しさをこめて紡ぎ出されていくバラードの4曲目、日本人好みで哀愁を誘ってギターもピアノもフレーズが鋭い、やはりヴォイス入り変拍子ドラマ路線の5曲目、穏やかな進行の上に分厚いサウンド、ギターシンセやピアノがのる6曲目、ゆったりした曲でヴォイスのメロディが決め手となる7曲目、ラストらしく、盛り上がる曲調で大団円を迎える8曲目。(02年9月19日発売)

2006/01/05

Harmonium/John Adams

1277
Harmonium/John Adams(ECM New Series 1277)(輸入盤) - Recorded January 1984. San Francisco Symphony Orchestra and Chorus, Edo De Waart(Cond), Vance George(Chorus Director) - 1. Part 1- Negative Love 2. Part 2- Because I Could Not Stop For Death - Wild Nights

(03/07/27)20世紀現代音楽家の作品。ジャケットの中に録音風景の写真がありますが、オーケストラ、合唱団共にかなりの人数での録音です。現代音楽とは言っていても、あまり難しさを感じさせず、静かな部分から音が大きい部分のダイナミックレンジが広いというか、かなりドラマチックな分かりやすいサウンドの曲。パート2の前半は比較的穏やかな進行です。ただ、アルバムを通して32分ほどと、少々短め になっています。

2006/01/04

Changes/Keith Jarrett Trio

1276
Changes/Keith Jarrett Trio(P)(ECM 1276) - Recorded January 1983. Gary Peacock(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. Flying, Part One 2. Flying, Part Two 3. Prism

「スタンダーズVol.1」と同じ時に録音されたアルバムで、こちらは即興曲集。フリー・インプロヴィゼーションにかなり近いものではないかと思わせますが、他のアルバムのスタンダードの演奏と違和感がない印象です。 実は境がなかったのは当時から? 1、2曲目で合計30分ほど。静かな出だしから徐々に盛りあがり、ロマンチックかつドラマチックな展開を見せます。インプロヴィゼーションでありながらアヴァンギャルドな側面はあまりありません。マイナー調で一定のコードが続くパート1が陰ならばパート2は陽かな、という感じの展開。こちらにはオーソドックスな4ビートの部分も。そして後半部は急速調の展開、一転、沈静化。最後の、6分ほどの哀愁漂う浮遊感のある3曲目も、美しいメロディがピアノから紡ぎ出されます。(01年3月28日発売)

2006/01/03

Tabula Rasa/Arvo Part

1275
Tabula Rasa/Arvo Part(ECM New Series 1275) - Recorded November 1977, October 1983, January and February 1984. - 1. Fratres Gidon Kremer(Vln), Keith Jarrett(P) 2. Cantus In Memory Of Benjamin Britten Staatsorchester Stuttgart, Dennis Russell Davis (Cond) 3. Fratres The 12 Cellists Of The Berlin Philharmonic Orchestra 4, Tabula Rasa Gidon Kremer(Vln), Tatjana Grindenko(Vln), Algred Schnittke(Prepared P), Lithuanian Chamber Orchestra, Saulus Sondekis(Cond)

(02/08/03)現代音楽家アルヴォ・ペルトの第一作品集とのこと。1曲目がヴァイオリンとピアノ(1曲目のみキース・ジャレットが参加しています)、3曲目が12人のチェロ奏者での演奏で、両者は同じ曲でアレンジが違い 、比べるのも面白い。1、3曲目はやはり蒼い落ち着いた色調の作風 だと思います。2曲目は悠久の大河を流れて行くような心地良さ。タイトル曲の4曲目はゆったりとした、心に旋律が入りこんでくるような26分台の曲。

2006/01/02

Singing Drums/Pierre Favre Ensemble

1274
Singing Drums/Pierre Favre(Ds, Per, etc) Ensemble(ECM 1274)(輸入盤) - Recorded May 27 and 28, 1984. Paul Motian(Ds, Per, etc), Fredy Studer(Ds, Per etc), Nana Vasconcelos(Berimbau, Per, etc) - 1. Rain Forest 2. Carneval Of The Four 3. Metal Birds 4. Edge Of The Wing 5. Prism 6. Frog Songs 7. Beyond The Blue

(03/05/29)全曲Pierre Favreのオリジナル。メンバー全員がドラムス、パーカッションの作品ということだけでも異色。静寂の中からパーカッションの音が立ち上っていく、タイトルどおり「雨の森」という、深い森の中の雰囲気をたたえている1曲目、複数のドラムスの音が続きながら、その音を中心にしてけっこう盛り上がっていく2曲目、淡々と打楽器の音が続いていき、その上を金属系の打楽器の音が舞い飛んでいる3曲目、さまざまなゴングの音がゆったりとなる中をドラムスを中心としてドラマが進んでいくような4曲目、ドラムスのたたみかけるようなパッセージをテーマとした勢いもある5曲目、素朴で何となくアフリカンの雰囲気なある6曲目、この曲ではじめてしっとりしたメロディがちょっと出てくるスペイシーな7曲目。

2006/01/01

The Third Decade/Art Ensemble Of Chicago

1273
(’05年6月)時間を見て、まだ150枚ほどアルバムコメントを直していないものに手をつけていかなければ、番号順に紹介していくと、Blogに追いつかれてしまいます(笑)。そういうわけで久しぶりにECMの手直し順番聴きです。今日はアート・アンサンブル・オブ・シカゴ。最近メンバーの3人でECMにアルバムを残しましたけれど、今日紹介するアルバムがECM4枚目で、その後、他レーベルへ移っていくことになります。様々な楽器を駆使して、ジャングルの音、都会の音、様々な効果音や、4ビート、8ビート、そしてフリーと何でもこなせる実力には脱帽します。ユーモラスなところもありますが、本などを読むとけっこう先鋭的らしいですね。


The Third Decade/Art Ensemble Of Chicago(ECM 1273) - Recorded June 1984. Lester Bowie(Tp, Flh, Bass Ds, Cymbal Rack.), Joseph Jarman(Sax, Bcl, Fl, Per, Synth, etc.), Roscoe Mitchell(Sax, Fl, Per, etc.), Malachi Favors Maghostus(B, Per, Melodica, etc.), Famoudou Don Moye(Per, etc.) - 1. Prayer For Jimbo Kwesi 2. Funky AECO 3. Walking In The Moonlight 4. The Bell Piece 5. Zero 6. Third Decade

メンバーそれぞれの作曲で、2曲目と6曲目後半が全員のフリー・インプロヴィゼーションか。シンセサイザーが1曲目の冒頭から 長めに出てきましたが、だんだんと彼らのゆったりとしたサウンドに変わっていきます。普通の8ビート のファンクのような感じで1発ものですが、パーカッションなどの楽器に独自性がある2曲目、ホーンのアンサンブルがホンワカと美しいスローなバラードの3曲目、視覚的な効果音のようなサウンドでフリーのような情景描写のような、彼らならではの不思議な音世界を作っている4曲目、ベース・ドラムス付きの普通の 4ビート・ジャズ の演奏なので、このバンドでもこういう曲をやるのかと、意外に思った5曲目、出だしはパーカッションのみでアフリカンな香り、徐々にフリーで盛り上がっていく6曲目。

Prayer/キヨシ・キタガワ・トリオ

Kiyoshipray
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。ここのブログは新年特別企画をやるわけでもなく、いつものように淡々と未聴のアルバムをアップしていく順番がたまたまこうなっただけなのですが(笑)。

さて、今日紹介するアルバム、澤野工房にしては、男性的で硬派なアルバムで、珍しいタイプ。とは言うものの力強くゴリゴリといってしまうわけではないんですけれども。スタンダードをやらず、ジャズメン・オリジナルもあまり柔らかくなく、しかもオリジナルが中心のアルバム。でも、メンバーがかなりスゴいので、うーん、とうなってしまうような演奏が続きます。渋好みというか何と言うか。それでもリーダーの北川潔もかなりの腕前だからこそ、このメンバーで、彼色に染まったサウンドを出せるのだと思いますが。新年から(書いているのは年末ですが)なかなかいいアルバムを聴きました。


Prayer/キヨシ・キタガワ(B)・トリオ(澤野工房)
Prayer/Kiyoshi Kitagawa(B) Trio(Atelier Sawano AS054) - Recorded February 16 and 17, 2005. Kanny Barron(P), Brian Brade(Ds) - 1. Guess What 2. Back Stage Sally 3. Prayer 4. Catch And Release 5. Etude In Three 6. Evidence 7. Oleo 8. Lonely Woman 9. A Place To Remember

北川潔の作曲は全9曲中5曲(1、3-5、9曲目)で、他はジャズメン・オリジナル。手腕の持ち主の集まりで、骨太のピアノ・トリオ。アップテンポでゴリゴリと攻めながらも温かみのある1曲目、ウェイン・ショーター作でもオリジナルのようなアプローチでミディアムでせまる2曲目、8分の6拍子でメランコリックなメロディを持っているドラマチックなタイトル曲の3曲目、リズミカルで渋くカッコ良い感触を持っている4曲目、ピアノとベースのユニゾンでちょっと浮遊感のあるテーマでやや静かな5曲目、軽いセロニアス・モンク風味はあるものの、彼ら流で進む6曲目、ベース・ソロ中心のソニー・ロリンズ作の7曲目、オーネット・コールマン作をそれっぽく、途中から独自色のある8曲目、しっとりとしたバラードの小品が最後の9曲目。(05年12月12日発売)

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