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2005/02/22

The Master/Jimmy Raney Quartet

1009
アルバム発売当時でかなりのベテランギタリストだったのですが、まさに職人芸ともいえる音色やフレーズ。私なんかは現代色の濃い、個性的なギタリストばかりを普段聴いているので、たぶんフルアコの太い弦で、ここまで正攻法で演奏されるとやっぱりベテランは違うなあ、とも思ってみたり。何よりも現代のギタリストは個性でせまる分、昔のようなオーソドックスな歌うようなフレーズがなく、そういう点ではさすがジミー・レイニー、少々地味めながらもおいしいところを安心して聴かせてくれます。そんなギタリストです。クァルテットの編成なのも、ギター度が高く、マル。


The Master/Jimmy Raney(G) Quartet(Criss Cross 1009)(輸入盤) - Recorded February 16, 1983. Kirk Lightsey(P), Jesper Lundgaard(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. The Song Is You 2. Billie's Bounce 3. Along Came Betty 4. Just One Those Things 5. It's Allright With Me 6. Lament 7. Tangerine 8. The Song Is You (Take 1) 9. Tangerine (Take 2)

(05/02/20)スタンダードやジャズメン・オリジナル集。クァルテットなので、ジミー・レイニーの明るめな流れるようなギターを堪能できます。メロディが流麗に流れていく、ややアップテンポのスタンダードの1曲目、チャーリー・パーカー作の印象的なテーマからミディアムでやはり腰も軽く演奏していく2曲目、ベニー・ゴルソン作のやはりミディアムでソフトな肌触りを持つ3曲目、速射砲のようにスピーディーなフレーズをこれでもかと繰り出してくるような、アップテンポでカッコ良い4曲目、歌いこむようなテーマで哀愁を感じつつも、そのメロディアスさに惹かれるものがある5曲目、J.J.ジョンソン作の、落ち着いていてしっとりと歌い上げていくようなバラードの6曲目、なかなかいい雰囲気でのソロやセッションを聴くことができる7曲目。

2005/02/20

Green Chimneys/Kenny Barron Trio

1008
レーベルの順番聴きもまた思い出したように復活します(笑)。Criss Crossレーベルは発足当初、LPのみの発売だったと思いますが、後からCD化されたものは未発表曲や別テイクが多くついているものが多いです。このアルバムも別テイク1曲、’87年になってからソロ・ピアノで録音したものを4、8-9曲目にちりばめていて、聴く時間は長くなっていいのだろうけれども、もともとのアルバムの方向性とは全然違ったものになってしまっているので、果たして別テイクや未発表曲をむやみやたらに入れるのもどうかと。

それでもさすがケニー・バロン、安定しています。ハイスピードで突っ走っていても余裕のある足回りを見せつけてくれ、やっぱり力量のあるピアニストは違うなあ、と思いました。ソロ・ピアノの時は基本的にストライド奏法。普段私はなかなか聴かないピアニストだったので、このアルバムを聴いて良かった、と思います。


Green Chimneys/Kenny Barron(P) Trio(Criss Cross 1008)(輸入盤) - Recorded July 9, 1983 and December 31, 1987. Buster Williams(B), Ben Riley(Ds) - 1. Softly As In A Morning Sunrise 2. Don't Explain 3. There Is Noe Greater Love 4. Skylark 5. Green Chimneys 6. Straight No Chaser 7. Time Was 8. When Lights Are Low 9. Morning Blues 10. Time Was (Take 2)

(05/02/20)ケニー・バロン作は9曲目のみで、スタンダード、ジャズメン・オリジナル集。彼のピアノが堪能できます。CDには’87年の録音が4、8-9曲目に混ざっていますが、そちらはソロ・ピアノ。1曲目はアップテンポでバリバリと飛ばし、これだけ弾きまくってくれると気持ちが良い。一転バラードでしっとりと聴かせてくれる2曲目、明るい4ビートでノリも良く、よく歌う11分台の3曲目、温かく、余裕を感じさせるバラードの4曲目、マイナー系で元気の良いモンク作のタイトル曲の5曲目、モンク作にしてはアクが少なく、バンバン飛ばす6曲目、大排気量の自動車のようにフレーズが速くても安心して聴ける7曲目、ストライド・ピアノのソロで明るくハネるように歌い上げている8曲目、じっくりとブルースを安定して聴かせる8曲目。

2005/02/19

インディラ/マイケル・ケイン

Michaelindira
マイケル・ケインって言うと、果たしてどれぐらいの人がご存知か、ちょっと自信がありません。以前、ジャック・ディジョネット・スペシャル・エディションにピアニストとして唯一参加したミュージシャンだと言えば、ああそうか、と思う人がいるかもしれませんが。タイプとしてはやはり頭で聴くようなピアニストかな、と思います。ベースでロニー・プラキシコも参加していますが、4ビートやジャズっぽいフレーズが出てこないので、やっぱりちょっとマニアックな人向けなのではないか、と思います。個人的には好きなんですけどね。久々のリーダー作がOnoffから出ましたが、ちょっと地味な印象もありますね。


インディラ/マイケル・ケイン(P、Key)(Onoff)
Indira/Michael Cain(P)(Onoff) - Recorded 2004. Lonnie Plaxico(B), Chris Vatalaro(Ds), Mike Gamble(G), Adam Platt(Key), Shane Endsley(Tp), Derek Lays(B) - 1. Murumba 2. Of The Morning Sun 3. Caracaayne 4. Indira Evening 5. Union 6. N'Dya's Question 7. Indira Prayer 8. Abla's Answer 9. 4 On 6 Inertia 10. Kojiri 11. Golliwog And Exile 12. Looking Away

全曲マイケル・ケイン作曲。53分で12曲と、けっこう凝縮されていて彼独特の香り。編成も曲によって違います。テーマ以外は静かに淡々と進む6拍子の1曲目、ソロ・ピアノで彼の心の内面の音世界を静かに表現する小品の2、8曲目、’70年代ジャズロックの趣きもあるエキゾチックな3曲目、エレキピアノでまさに日没後のような情景を呼び覚ます4曲目、ゆったりから徐々に盛り上がり、時折り鋭いピアノの5曲目、ベース・ソロの小品の6曲目、ドラムスがややせわしい中、スピリチュアルな流れを持つ7曲目、変拍子で攻めていきながらもやや抑制の効いている9曲目、静かな叙情的世界が広がる10曲目、ピアノとベースで提示される変拍子のフレーズが印象的な11曲目、ギターとのデュオで穏やかな12曲目。(05年1月26日発売)

2005/02/17

ザ・ウェイ・アップ/パット・メセニー・グループ

Pattheway
世間にはコアなジャズファンの数よりもパット・メセニー・ファンの数の方がどうも多いらしいです。このアルバムも輸入盤が出てきた頃からいろいろな人がけっこう細かく深く解説をして、私の出る幕ではないのですが、いちおう聴いたアルバムのコメントをホームページにアップしてあるので、ここにも登場させておきます。最初の方で出てくる形を変えながらのメロディが後半の方でも少し出てきたりして、これが主題なのかな、とも思わせますが、まあ、とにかく1曲72分というのは聴くのが大変かも。個人的にはこれだけのアイデアがあったら数曲の組曲にした方が良いのではないか、とも思います。ただ、こういう長い曲を作ってしまえるのもこのグループの実力。他ではたぶんできないでしょう。ちょっと集中力を要しますが、しばらく愛聴盤になりそうです。


ザ・ウェイ・アップ/パット・メセニー(G、Synth)・グループ(Nonesuch)
The Way Up/Pat Metheny(G, Synth) Group(Nonesuch) - Recorded 2003 and 2004. Lyle Mays(P, Key), Steve Rodby(B, Cello), Cuong Vu(Tp, Voice), Gregoire Maret(Harmonica), Antonio Sanchez(Ds), with Richard Bona(Per, Voice), David Samuels(Per) - 1. Opening 2. Part 1 3. Part 2 4. Part 3

国内盤では72分収録。4トラックあるものの、実はたった1曲の構成になる壮大な叙事詩。グループでのオーケストレーションのようなサウンド、メロディアスで各楽器のバランスがとれていて、表情を次々に変えていくドラマチックな展開。随所にあらわれるメロディが印象的で、物語のドラマを飽きさせず聴かせます。時折り見せる静かな部分にもある程度の緊張感が広がっていて、聴きのがすことはできません。ほんの一部分に4ビートやジャズっぽい部分が出てきますが、結局は1アーチスト1ジャンルの世界で、独特なカラーのメセニー・ワールドが広がっています。いつもながらの素晴らしいギターにスポットを当てて聴いても良いし、サウンドの流れで聴いても良いのですが、まずアルバムを通して集中して聴くことが必要かも。(05年2月9日発売)

2005/02/16

ジ・オールド・バムズ・ラッシュ/トニー・ウィリアムス・ライフタイム

Tonytheold
今回トニー・ウィリアムス・ライフタイムのアルバムは4枚出ているのですが、1-2枚目はすでにプラケで持っています。紙ジャケで出たからといって買い直すことはしません。内容的にも知名度の点でも本来紹介するのはジョン・マクラフリンが参加していた1-2枚目にすべきところでしょうけれど、新たに購入した方を紹介しているので、このBlogはよりマイナーな方向へ向かっています(笑)。たまにしか有名なアルバムが出てこないこのBlogに、訪問者がそれなりにあるのは、私としてもミステリーです(笑)。

さて、このアルバム、当時のクロスオーヴァーにポップスやヴォーカルを乗っけたサウンドで、けっこう聴きやすいのはいいんですけれど、いわゆるポップスの売れセンの方向に走っているのではないか、とも思います。売れることを否定しているわけではないのですが、ドラムスはある程度堪能できるにしても、ジャズの地平からはちょっと遠い。いわゆるジャズ・ロックのくくりともちょっと違うような気もします。ただ、7曲目だけはモロに4ビート路線なので、ちょっとホッとしたと言うか何と言うか。


ジ・オールド・バムズ・ラッシュ/トニー・ウィリアムス(Ds、Vo)・ライフタイム(Polydor)
The Old Bum's Rush/The Tony Williams(Ds, Vo) Lifetime(Polydor) - Recorded 1972. Tequila(G, Vo, Per), Webster Lewis(Org), David Horowitz(P, Vib, Synth), Herb Bushler(B), Tillmon Williams(Ts) - 1. You make It Easy 2. What It's About (Love And Me) 3. What'cha Gonna Do Today 4. Mystic Knights Of The Sea 5. Changing Man 6. The Boodang 7. The Old Bum's Rush

グループ4枚目でトニー・ウィリアムス作か合作。何とベン・シドランのプロデュース。そのせいかポップス色が増しています。その時代のアナログ・シンセサイザーの音も時々。女声ヴォーカルもなかなか。当時で言うところのクロスオーヴァーサウンドにのせたメロディアスでポップな雰囲気の曲の1曲目、スピード感のあるリズミカルな曲で、ヴォーカルがけっこうカッコ良い2曲目、かなりポップス色の強い、シングルカットができそうなメロディの3曲目、インストルメンタルで、まるでプログレッシヴロックとジャズロックの合間を行くようなサウンドの4曲目、これぞジャズロックといった感じのヴォーカル曲の5曲目、ミディアムでドラムスの強力なプッシュの懐かし系統の6曲目、この曲のみオルガンを中心とした4ビートの7曲目。(05年2月2日発売)

2005/02/15

エゴ/トニー・ウィリアムス・ライフタイム

Tonyego
2月2日にジャズロックの名盤コレクションというのが紙ジャケで出て、その中の1枚です。トニー・ウィリアムス・ライフタイムというと1枚目のジョン・マクラフリンが参加しているトリオものが有名ですけれど、今日のアルバムは3枚目にあたり、彼が抜けていて派手さではちょっと負けるかな、といった盤。ちなみに国内盤では初CD化です。ただ、パーカッショニストを2人も加えてドラムスとのコラボレーションでものすごくパーカッシヴな場面も多く、見せ場ではあります。ちょっとロン・カーターの人選は意外ではありますが。あと、トニー・ウィリアムス自身のヴォーカルは、もう少しうまければなあ、などと思います。往年のジャズロックとはどんなものかを知るにはこのあたりを聴いてみてもいいのでは。やはりマニア向けでしょうか。


エゴ/トニー・ウィリアムス(Ds、Vo)・ライフタイム(Polydor)
Ego/The Tony Williams(Ds, Vo) Lifetime(Polydor) - Recorded February and March, 1971. Ron Carter(B), Khalid Yasin(Larry Young)(Org), Ted Dumbar(G), Don Alias(Per), Warren Smith(Per), Jack Bruce(Vo) - 1. Clap City 2. There Comes A Time 3. Piskow's Filigree 4. Circa 45 5. Two Worlds 6. Some Hip Drum Shit 7. Lonesome Wells (Gwendy Trio) 8. Mom And Dad 9. The Urchins Of Shermese

グループ3枚目の録音で、全曲トニー・ウィリアムスの作曲ないしは合作。曲によっては打楽器のパワーがとにかくスゴい。1曲目でドラムスとパーカッションの小品のパッセージの後に、ギター・ソロやヴォーカルも入っているR&Bというかロックっぽいちょっとチープな2曲目、やはりドラムスとパーカッションで攻めている3曲目、ロン・カーターも入っているせいかややおとなしめのゆったりしてほの暗いサウンドの4曲目、ジャック・ブルースのヴォーカルがフィーチャーされるパーカッシヴながらちょっと気だるい曲の5曲目、打楽器のみでハイスピードで押しまくる6曲目、ヴォーカル入りでブリティッシュ・ロック的な7曲目、ワルツでちょっと浮遊しているロックに近い感じの8曲目、ロックに近い変幻自在の壮大さのある9曲目。(05年2月2日発売)

2005/02/14

下駄はいてこなくちゃ/Wha-ha-ha

Whahahageta
今日はバレンタインデーなのですが、それには関係なく(笑)聴いた順にアルバムを紹介しています。昨日聴いたWha-ha-haのファーストアルバムが意外に真面目だったのですが、実は冗談のセリフや音楽がこちらのB面(CDなので5曲目以降)に凝縮されていました。懐かしいです。でも実は私は今までこのアルバムを聴いたことがなく、それなのになぜ内容を知っているかというと、中の歌や演説、セリフなどを良く覚えていた友人が昔いて(笑)、彼がいつも口ずさんでいたからだったのです。今考えると彼は驚くべき再現度だったですね。まあ、ジャズとかフュージョンのくくりからすると外れてしまうかもしれない内容なのですが、爆笑度も高く、そういう意味では面白いアルバムと言えるでしょうね。


下駄はいてこなくちゃ/Wha-ha-ha(Better Days)
Getahaitekonakucha//Wha-ha-ha(Better Days) - Recorded September and October, 1981. - 1.アカテレ 2.チック・タック 3.ノジャリ 4.敬老の日々 5.Part1 演説 6.Part2 Wha-ha-ha ラジオ劇場 7.Part3 Wha-ha-ha音頭 8.女でよかった

’81年録音。坂田明(As、Vo)、をしみわがお(小川美湖)(Vo)、千野秀一(Key)、神谷重徳(G、Syn)、村上”ポンタ”秀一(Ds)、仙波清彦(Per)、川端民生(B)。Wha-ha-haの2枚目の作品で、前半は比較的マジメ系フュージョンタッチ、当時のLPのB面にあたる5曲目以降の後半はギャグの連発。8曲目が不思議感のあるボーナストラック。荘厳にはじまったと思ったらオリエンタルなメロディのヴォーカルのポップスが聴ける1曲目、リズムが前半は中心で、後半はスペイシーなファンクの中にさまざまな音が通過する2曲目、ややスパニッシュなマイナーで哀愁を感じるメロディの3曲目、シンプルなビートをもとにしたフュージョンとも言える4曲目、5-7曲目は組曲になっていて、曲の上に基本はセリフや演説で爆笑モノですが、6曲目(何と13分台)にはタイトル曲の「下駄はいてこなくちゃ」が出てきたり、歌モノの場面も出てきて変化に富んでいます。印象深い言葉や曲が満載です。(05年1月26日発売)

2005/02/13

死ぬ時は別/Wha-ha-ha

Whahahasinu
坂田明関連のグループということで、曲のタイトルからして冗談音楽を期待していたら、そういう部分はあるにしても、当時のコンピュータやシンセサイザーを駆使した音楽でポップな部分もあって、音楽的にも高度だと思います。時に生ピアノでフリーに突っ走る場面があったり、7曲目の歌詞がほとんど意味不明だったりしていますけれど、思ったよりはだいぶシリアス。そう言えば’80年代初頭って、こういう音楽がいろんなところで流行っていたんだなあ、と当時を懐かしむような感じで聴けました。4ビート色はなく、あくまでもポップなノリということなのですが、ジャズミュージシャンが絡んでいるだけに、一筋縄ではいかないところがあります。個人的には昔を懐かしむことができた1枚。


死ぬ時は別/Wha-ha-ha(Better Days)
Shinutokiwa Betsu/Wha-ha-ha(Better Days) - Released 1981. - 1.イナナキ 2.ワハワハ 3.オン・ザ・フロアー 4.タクティクス 5.マイ・ハピネス 6.コーモリ 7.米と醤油 8.Zoo

神谷重徳(G、Syn)、千野秀一(Key)、小川美湖(Vo)、坂田明(As、Vo)、村上"Ponta"秀一(Ds)、布施隆文(Prog)、セんバきヨひコ(Per)。YMOにも通じるようなコンピュータやシンセサイザーを駆使して、そこにヴォーカルやスキャットがかぶる独特なサウンド。時にギャロンギャロンと生ピアノのフリーも。1曲目はノリの良いサウンドでシャープさも出ていて、フリーも混じる曲。リズミックなサウンドに乗って俳句?と「ワハワハ」のヴォイスが入る硬軟ある2曲目、通常の曲のペースと思ったらフリーがけっこう強くなってきて、一部わやくちゃになったりタイトなリズムでのスキャットもあったり変幻自在な3曲目、フレンチワルツというかボッサというか不思議な4曲目、タイトな8ビートからスキャットやフリーが入りやはり自在な展開の5曲目、メロディアスでオリエンタルな6曲目、タイトなリズムの上を意味不明の歌詞の7曲目、ミステリアスで動物の鳴き声?も絡む8曲目。(05年1月26日発売)

2005/02/12

20人格/坂田明

Sakata20
ジャズをシリアスなものとしてとらえている方が聴いたら怒り出すかもしれないぐらい爆笑のアルバム。昔はユーモアの要素もジャズにはあったのだと思いますが、ここでの坂田明氏は爆笑を通り越してお腹がよじれるぐらいの場面もあります。セリフの場面も多く、「スネークマンショー」やタモリ的な世界でもありますけれど、適度にジャズの世界とオーバーラップしている曲も適度にあり、ジャズの概念を覆すには(笑)、絶好のアルバムかも。笑いたい人はとにかく聴いてみて、と言うしかないのですが、今回、よく再発されたものです。面白い。


20人格/坂田明(As、Vo、P、Poem、Voice)(Better Days)
20 Personalities/Akira Sakata(As、Vo、P、Poem、Voice)(Better Days) - Recorded September, 1980. - 1.発声練習 2.新童謡パート1 3.屋台のラーメン屋 4.ホワイトクリスマス 5.トラック運転手 6.詩とジャズの夕べ・於京城 7.農業従事者 8.TOKIOムギフミ 9.元プロ野球選手 10.新童謡パート2 11.新任教師 12.勧進帳 13.ピアノ練習曲 14.元総理と鍵盤の対話 15.笑う人 16.フォルクローレ 17.コメディアン 18.詩とジャズの夕べ・於北京 19.季節労働者 20.ネイマ 21.建設業者 22.電話 23.バンドマン 24.サンバ・デ・ドンバ

’80年録音。渋谷毅(P)、杉本喜代志(G)、吉野弘志(B)、藤井信雄(Ds)、ジョー・ロペス(Vo)、カルメン・ロペス(Vo)、ペッカー(Per)、高橋ゲタオ(B、Guiro)、マーチン・ウィルウェーバー(Timb、Bells)。冗談っぽい会話(漫談?)のセリフを含めて50分弱に24曲(話?)も入っています。1曲目の発声練習にはじまり、2、10曲目のフリーっぽいピアノをバックに童謡の断片をつないだ「新童謡」がスゴいインパクト。狂気と爆笑もシリアスの対極として、ジャズになることを見事に証明してみせた、というのは大げさか。4曲目の「ホワイト・クリスマス」がオーソドックスにはじまって坂田明のものスゴいスキャット、これまたジャズなり(笑)。話だけのトラックも結構面白く、トラックの運転手のぼやきや田中角栄がピアノを説教して語り続ける、あるいは歌舞伎(?)とフリージャズ、お経と笑いの場面などもけっこう爆笑。「スネークマンショー」に方向性としては近いかも。曲はフォロクローレやサンバなどで雰囲気があるものも。ギャグ中心。(05年1月26日発売)

2005/02/10

Unresolved/George Colligan

Georgeunre
実はジョージ・コリガンはM-BASEつながりで知っていたピアニストで、リーダー作はCriss Crossレーベルの1枚と、Fresh Sound New Talentで3枚集めましたけれど、他にもSteeple Chaseでけっこうな枚数が出ていて、集めるのを断念しました(笑)。今日紹介するアルバムも、「メカニカルな」という表現が出てきますけれど、M-BASEの旋律転換法(メロディをわざとわかりにくく表現する)を取り入れているような部分も見受けられます。ある種現代ジャズの特長みたいなものですが、個人的にはこういうサウンド、好きなんですけれど、人によってはあまり好きではないかもしれませんね。オルガンやエレキ・ピアノの曲が個性的で気に入っています。


Unresolved/George Colligan(P, Org, Key, Tp, Ds)(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Released 1999. Mark Turner(Ts), Drew Gress(B), Howard Curtis(Ds), Jon Gordon(As, Ss), Kurt Rosenwinkel(G) - 1. Danger Zone 2. Train To St. Gallen 3. Gray Days 4. Nebulosity 5. Year's End 6. Evil Ambition 7. Unresolved 8. Modeidi's Modalities 9. The Very Last Waltz 10. Why Does It Happen To Me Every Time?

(05/02/06)全曲George Colliganの作曲。オルガン、エレキピアノも入っているちょっと異色な作品。1曲目でオルガンのモーダルでメカニカルな浮遊サウンドが出てきて、ちょっとダークで妖しげな雰囲気。今っぽくてちょっとクールな感じの4ビート作の2曲目、エレキピアノでゆったりと漂うような綾織り系サウンドの3曲目、アップテンポでテーマにキメが多く、丁々発止のインタープレイが繰り広げられる4曲目、ソロピアノで年末の静かな雰囲気を醸し出す5曲目、多重録音で変拍子もあって割と変幻自在なメカニカル系サウンドの6曲目、自然を感じる小品系のタイトル曲の7曲目、自ら(!)ドラムスを叩くピアノレスの4ビートでギターがカッコ良い8曲目、エレキピアノで静かなワルツの9曲目、再びオルガンで渋めのサウンドの10曲目。

2005/02/09

A Ballad Album/Warne Marsh Quartet

1007
Criss Crossレーベルの初期の頃ってセッションでやっつけ仕事的なものが多いのかと思ったら、このアルバムのように「バラード」でテーマを絞った、聴きやすいアルバムもあるんですね。録音もバラードゆえに音数が絞り込まれているせいか、他のアルバムよりも良く感じます。ミディアムテンポの曲も数曲あるけれど、バラード中心のメロディアスで心地よい曲が多いです。何か他のことをやりながら、BGMに小さめのヴォリュームでこのアルバムをかけておく、なんてこともアリかもしれません。けっこうこのアルバム、気に入りました。


A Ballad Album/Warne Marsh(Ts) Quartet(Criss Cross 1007)(輸入盤) - Recorded April 7, 1983. Lou Levy(P), Jesper Jundgaard(B), James Martin(Ds) - 1. I Can't Give You Anything But Love, Baby 2. The Nearness Of You 3. How Deep Is The Ocean 4. Spring Is Here 5. How High The Moon 6. Time On My Hands 7. Emily 8. My Romance 9. How Deep Is The Ocean 10. Time On My Hands 11. The Nearness Of You

(05/02/06)オリジナルはなく、スタンダードのバラード集。9-11曲目は別テイクのボーナストラック。聴きやすいのでBGMにもいいかもしれません。タイトルで「バラード・アルバム」とはなっているけれど、例えば1曲目はミディアム・テンポの曲なので、ある程度幅はあるようです。ただこれも聴きやすく明るめの曲。テナーでゆったりと、そして切々と奏で上げていく2曲目、ちょっと憂いを帯びているフレーズがなかなか渋い3曲目、ソフトにピアノではじまって、やはり柔らかく語りかけてくる4曲目、この曲をゆったり仕上げていて心地良い5曲目、ミディアムながら温かみのあるフレーズでせまってくる6曲目、ホッとするようなメロディの優しい7曲目、ゆったりとはじまってミディアムの4ビートでやや盛り上がり気味になる8曲目。

2005/02/08

New Morning/Johnny Coles Quartet

1005
私のホームページで’50年代から活躍しているミュージシャンを取り上げることは少ないのですが、Criss Crossレーベルの初期の頃は、古参のミュージシャンのアルバムがけっこうあります。今の若手ミュージシャンだと楽器のコントロールも完璧で安定感があるのですが、例えばチェット・ベイカーにしても今日のジョニー・コールズにしても、速いフレーズを吹くとかすれが出てきたり、曲がどうもエイヤっとやっつけ仕事のように聴こえることもあります。ただ、ジャズだと逆にそれがいわゆる「味」になってくるので、難しいところです。私の好みがどういうものにしろ、「味」という点では、けっこうイケているアルバムではないかな、と思います。


New Morning/Johnny Coles(Flh) Quartet(Criss Cross 1005)(輸入盤) - Recorded December 19, 1982. Horace Parlan(P), Reggie Johnson(B), Billy Hart(Ds) - 1. Super 80 2. Sound Of Love 3. Mister B 4. New Morning 5. United 6. I Don't Know Yet

(05/02/06)全6曲中Johnny Colesの作曲は3曲(3-4、6曲目)。’50年代からのベテランですが、フリューゲルホーンのまったりした音でやや地味だけれどもいいソロをとってます。ピアノのHorace Parlanも味わい派。メロディアスでやや元気な感じの、時々速いパッセージが出てきてそのかすれ具合も味わいのある1曲目、チャールズ・ミンガス作のゆったりとして温かみのあるバラードを、じっくりと奏で上げていく2曲目、出だしのホーンの単調なフレーズからアップテンポの4ビートになだれ込む3曲目、エキゾチックなテーマを持っていて、そのエキゾチックな雰囲気が続いていくタイトル曲の4曲目、ウェイン・ショーター作にしては素直で明るい8分の6拍子の5曲目、ピアノソロではじまって中ほどからホーンが出てくる6曲目。

2005/02/07

Isotope/Kirk Lightsey Trio

1003
このところ忙しくて手をつけていなかったのですが、Criss Crossレーベルを番号順に聴いていく、ということにそろそろ取りかかりたいと思います。実は個人的にはこのレーベル、’90年代以降に録音された若手ミュージシャンのものが面白いと思っていて、それは番号でいけば1050番前後からかな、と考えます。ただ、初期の頃から手をつけていかなければレーベルの全貌が見えてこないので、順番にいくわけです。現在多少の抜けはあるものの、1031番まで手元にあります。ただ忙しいシーズンのこと、どこまで聴けるかは、やっぱり行き当たりばったりになるんだろうなあ、と思いつつ。


Isotope/Kirk Lightsey(P) Trio(Criss Cross 1003)(輸入盤) - Recorded February 14, 1983 and December 13, 1991. Jesper Lundgaard(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. Isotope 2. Oleo 3. Pee Wee 4. Witch Hunt 5. A Monk's Dream 6. Little Daphne 7. I'll Never Stop Loving You

(05/02/05)ジャズメン・オリジナル集。ボーナス・トラックの7曲目のみ’91年録音のスタンダードで異色。演奏も選曲も男っぽいという感じのピアノ・トリオかと思います。ジョー・ヘンダーソン作の1曲目はメカニカルな雰囲気で、それでいて汗臭さを漂わせているピアノのフレーズ。速いテーマとアドリブでけっこう迫力満点に聴かせるソニー・ロリンズ作の2曲目、トニー・ウィリアムス作の8分の6拍子の個性的なメロディを漂わせている3曲目、ウェイン・ショーター作のちょっと淡い魔術的なサウンドに幻惑される4曲目、ジョニー・グリフィン作のミディアムでメロディアスな雰囲気の5曲目、ボッサ進行があったり4ビートになったりしつつ、やはり硬派なピアノを見せつけている12分台の6曲目、ソロ・ピアノでしっとり系のバラードの7曲目。

2005/02/06

オッド・アンド・ブルー/ローラン・ド・ウィルド

Laurentodd
P.J.L.から出ている「P.J.L.ユーロ・ジャズ・ピアノ・コレクション」というのは何枚かいただきものCDの中に入っているのですけれど、時間がなくて最近はアップしていませんでした。ヨーロピアン・ジャズのピアノ・トリオも、ちょっとクラシック的だったり甘そうなものもあるので、食指があまり伸びなかったせいでもあります。たまたまこのアルバムのクレジットを見ていたら、ドラムスにジャック・ディジョネットが参加していて、面白そうなので聴いてみました。そうしたら、ピアニストのローラン・ド・ウィルドがハービー・ハンコックのような現代的でシャープなピアノを弾く人だったんですね。いっぺんでこのアルバムを好きになってしまいました。ただ、やはりドラムスのインパクトが一番大きいんじゃないか、とも思いますが。


オッド・アンド・ブルー/ローラン・ド・ウィルド(P)(P.J.L.)
Odd And Blue/Laurant De Wilde(P)(P.J.L.) - Recorded July 25 and 26, 1989. Ira Coleman(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. How Deep Is The Ocean 2. Oral Loops 3. Twilight 4. The Pleasure Is Mine 5. Brooding 6. House Of Jade 7. Secret Plan 8. Four In One 9. Spare Changes

ローラン・ド・ウィルドの曲は9曲中5曲。現代的でシャープなピアノ。シャープでいながら迫力があるのは参加メンバーのせいかも。1曲目は通常比較的ソフトにせまるところを、直線的に切り込んできて、ピアノもドラムスも全開で、気持ちよい。出るところと抑えるところをはっきりとさせてクールに演奏される2曲目、細かいビートの上をピアノが自在に動きまわっていく3曲目、ハービー・ハンコックの曲で徐々に盛り上がる4ビートの4曲目、ちょっと浮遊感がある感触ですが、全体的に元気な5曲目、ウェイン・ショーター作を静かなバラード的アプローチで温度感低くせまる6曲目、テンポが速くてスリリングなフレーズが続く、カッコ良い7曲目、セロニアス・モンクの曲を今っぽくこなす8曲目、4ビートでややメカニカルな9曲目。(04年12月15日発売)

2005/02/05

ザ・クール・サイド・オブ・ザ・ピロー/ミッチー・マノ

Michythecool
Enjaレーベルの民族音楽シリーズ2日目ですが、今回はモロッコ出身のヴォーカリストでゲンブリ(どんな楽器だ?)奏者。イスラム世界の中近東色が当然ながら強いのですが、参加しているタブラ奏者は、楽器がインドのものだし、ブッゲ・ヴェッセルトフトがキーボードやエレクトロニクスで参加していること、北欧のジャズメンも参加していたりと、北欧の現代ジャズのエッセンスもちりばめられて、不思議な多国籍(無国籍?)的な空間を醸し出しています。ただ、リーダーのミッチー・マノのヴォーカルの民族色が強烈で、やっぱりイスラム世界の音楽を聴いているような感じです。ジャズ色という点でとらえるのならば、かなり希薄ではありますが。


ザ・クール・サイド・オブ・ザ・ピロー/ミッチー・マノ(Vo、Sentir)(Enja)
The Cool Side Of The Pillow/Michy Mano(Vo, Sentir)(Enja) - Recorded 2003. Abderrahim Tobi(Vo), Issa Tobi(Backing Vo), Oysten Trollsas(Ss, Ney Fl), Dozzy Njava(G), Bugge Wesseltoft(Key, Prog, Produce), Paolo Vinaccia(Per, Loops), Hassan Shoukat(Tabla), Aleco Bielenberg Ivanovich(Vo, G), Nikak Bielenberg Ivanovich(G), Audun Erlien(B), Bendik Hofseth(Ts) - 1. Casatana 2. Gherbelize It 3. Tellement Gadjo Que Je Suis Gypsy 4. Bangosali 5. Music Is Bigger Than Me 6. Salla Nabi 7. Shkoun Li Mes'oul 8. Wa Moulana

ミッチー・マノはモロッコ出身のゲンブリ奏者とのこと。全曲彼の作詞・作曲か共作。イスラムの音楽と北欧ジャズの音楽、それにエレクトロニクスが複雑に融合して不思議な音世界を作り出しています。1曲目は中近東の民俗音楽を中心としたようなヴォーカル音楽になっています。タブラの音を中心にエレキベースやキーボードも加わって融合サウンドを作り出す2曲目、エレクトロニクス・ファンクに調子の良いヴォーカルがかぶさる3曲目、民族的なヴォーカルのやり取りがホッとするようなファンク的な4曲目、リズムがやや強調されていてやはりエキゾチックな5曲目、リズムの空間の上を漂っているヴォーカル達の6曲目、彼のヴォーカルとファンクのリズムの対比が面白い7曲目、静かに歌いかけてくるような8曲目。(04年12月22日発売)

2005/02/04

ムジーク/ジラッド・アツモン with ロバート・ワイアット

Giladmusik
Enjaレーベルも民族音楽やエレクトロニクスを多用した音楽に手を広げて久しいですが、このアルバムも中近東(イスラエル系?)を中心としてサーカスっぽい音楽、タンゴなど、様々な音楽があらわれています。ただし、ジャズ色はほとんどありません。曲によっては何人かが入れ替わってヴォイス(ヴォーカル)をとる曲も。たまにシリアスなジャズのスペイシーなある一部分を感じる場面もありますが、やはりいろいろな民族音楽の融合として考えてみるのがいいのかな、と思ってみたり。例えば3曲目、あるいは8曲目にジャズの香りを感じる部分はあったにしても、それは4ビートのものではなく、もっとスピリチュアルな部分での香りです。

8曲目は分かりやすくて明るいメロディ。クレジットでは5分4秒になっていますが、その後に隠しトラック(?)があって、サーカス風になって盛り上がる場面もあったりします。個人的には聴いていて分かりやすい音楽なのだけれど、やっぱり一般のジャズファン向けではないような気もしています。マニア向け?ただ、不思議なことに通して聴いていると、これもまたジャズ?と思ったりもします。


ムジーク/ジラッド・アツモン(Ss、As、Cl、etc)with ロバート・ワイアット(Vo、Tp)(Enja)
Musik/Gilad Atzmon(Ss, As, Cl, Sol, Tb, Shabbaabeh Fl, Piccolo) & The orient House Ensemble(Enja) - Released 2004. Grank Harrison(P), Yaron Stavi(B), Asaf Sirkis(Ds, Bandir, Riqq), Romano Viazzani(Accordion), Dumitru Ovidiu Fratila(Vln, Tp-Vln), Robert Wyatt(Voice, Tp), Guillermo Rozenthuler(Vo), Matthaios Tsahourides(Pontic Lyra, Greek Bouzouki), Tali Atzmon(Vo) - 1. Joven, Hermosa Y Triste 2. Surfing 3. Liberating The American People 4. Tutu Tango 5. Musik 6. Re-Arranging The 20th Century 7. Lili Marleen 8. And She Is Happy

ほぼジラッド・アツモンの作曲ないしは共作。彼はイスラエル人で、ジャズではなくて中近東の音楽を中心とした民俗音楽のミキスチャーのサウンド。1曲目は強力な哀愁路線でせまってきて、ヴォイスも語りかけてきます。2曲目は速いパッセージとほの暗いやはり哀愁路線とが交互に。ドラマチックに管楽器が響いたりピアノのスペイシーなサウンドがあったりと、インプロヴィゼーション的ジャズの雰囲気も感じる3曲目、3拍子も混ざり、中盤でモロにタンゴの雰囲気の場面もある4曲目、少し淡々としたその名も「Musik」というタイトル曲の5曲目、シリアスな感じで静かに進行していと思ったらサーカスっぽくもなる変幻自在の6曲目、唯一クルト・ワイル作なのに邦楽を含め民俗音楽っぽい7曲目、しっとり系のメロディの8曲目。(04年12月22日発売)

2005/02/03

ロック・キャンディ/ジョン・トロペイ

Johnrock
元々ジャズファンというよりは、フュージョンやファンクのファンだった私は、学生時代はスティーヴ・ガッドのドラムスにあこがれていました。今のコアなジャズファンには「ガッドにはジャズのドラミングはできない」と言う人がいるけれど、あえて反論。「ジャズのドラマーでガッドのように叩ける人はいない」とも言えると思います。リーダーのジョン・トロペイもフュージョン・シーンのファースト・コールだったし、アンソニー・ジャクソンも参加。フュージョンやファンクのバイアスがかかったジャズというのも、私たちの世代にとってみれば、これまた楽しいアルバムなのではないのかな、と思います。また曲により、ベースとドラムスが交代して、渋めのボッサの曲もあったりします。最近の中ではかなりの出来で、私好みの、という限定付きで発言してしまえば、皆さんに聴いていただきたいアルバムの1枚。ギタリストとしては、ある面では一流なのではないかな。


ロック・キャンディ/ジョン・トロペイ(G)(Videoarts)
Rock Candy/Jon Tropea(G)(Videoarts) - Recorded September 22-25, 2004. Steve Gadd(Ds), Anthony Jackson(B), Chris Palmero(Org, Key), Lou Marini(Ss, As, Ts), Ronnie Cuber(Bs), Dave Mann(Ts), Clint De Ganon(Ds), Nicki Parrott(B), Russ De Philippis(G), Stephanie Cummins(Cello) - 1. Rock Candy 2. St. Thomas 3. That's The Way Of The World 4. Caravan 5. A House Is Not A Home 6. One Note Funk 7. After The Love Has Gone 8. Song For My Father 9. Once I Loved 10. Ain't No Woman 11. 'Round Midnight 12. Freedom Jazz Dance

スティーヴ・ガッド(Ds)、アンソニー・ジャクソン(B)、クリス・パルメーロ(Org、Key)、ルー・マリーニ(Ss、As、Ts)、ロニー・キューバー(Bs)、デヴィッド・マン(Ts)、クリント・デ・ギャノン(Ds)、ニッキ・パロット(B)、ラス・デ・フィリップス(G)、ステファニー・カミンズ(Cello)。オリジナルは6曲目のみ。リズムは使い分けをしていますが、けっこうインパクトのあるメンバーとサウンド。そして渋いギター。1曲目からいきなりジャック・マグダフ作の汗臭い4ビートでこれでもか、とせまり、2曲目は何とデジタル・リズムとも言うべきメンバーで「セント・トーマス」を。ちょっとメロウでメロディアスな3曲目、ガッドのドラムスとの一騎打ちでバリバリのデュオの4曲目、しっとり系の都会的なバラードの5曲目、ギターの単音を軸にカッコ良いファンクの6曲目、グッとくるメロディのバラードの7曲目、アコースティックな編成で渋めのボッサにギターが静かに盛り上がる8、9曲目、やっぱり渋めなポップスを演奏する10曲目、ソロ・ギターで抑え気味に勝負している11曲目、空間的で、絞り気味のファンクの12曲目。(05年1月26日発売)

2005/02/02

ラウンド・ミッドナイト/ミシェル・カミロ

Michelsolo
ミシェル・カミロの初めてのソロ・ピアノ集ということで、けっこう期待していました。内容的には弾きまくっているのではなくて、抑えめの演奏が多いのですが、余裕を感じさせるいい演奏になっています。曲によっては元気方面の曲もありますけれど、メインは静かな曲だと思います。曲が淡彩色に彩られている、軽い感じを受けました。もちろん哀愁系の曲もあって、その切なさがいい感じ。変に肩に力が入っていなくていいですね。12曲目はデビュー間もない頃からの曲で、個人的には彼のお気に入りの曲のひとつです。


ラウンド・ミッドナイト/ミシェル・カミロ(Telarc)
Solo/Michel Camilo(P)(Telarc) - Recorded May 11-13, 2004. - 1. A Dream 2. Minha (All Mine) 3. Our Love Is Here To Stay 4. Reflections 5. Luiza 6. 'Round Midnight 7. Atras Da Porta 8. Someone To Watch Over Me 9. Un Son 10. The Frim Fram Sauce 11. Corcovado (Quiet Noghts) 12. Suntan

邦題「ラウンド・ミッドナイト」。ミシェル・カミロの作曲は12曲中4曲。いつもはラテンタッチでゴリゴリと押しまくるピアノが多いのですが、ここではしっとりとくるような静かな曲が目立っています。2、5曲目などはそんな例。暗くはないのだけれど、切ないような雰囲気のピアノ。ただ、持ち前の陽気さも少し出ていて、3曲目ではモロにジャズのアプローチ、プラス左手がベースラインというような弾き方。10曲目はストライド。やはりオリジナル(1、4、9、12曲目)はラテンの風味が出ていて、軽めの曲、哀愁たっぷりの曲、元気な曲など、さまざま。どこからか、クラシックやカクテル的なタッチもほのかに漂ってきます。邦題タイトル曲の6曲目は左右の手が複雑に絡み合うようなフレーズ。ラテン・ボッサ系の曲にグッときます。(05年1月21日発売)

2005/02/01

テイク・ファイヴ/ウィル・ブールウェア

Willtake
実はこのCDは購入予定には入れていなかったんですけれど、リーダー以外の3人が好きなミュージシャンだったので、思わず衝動買いしてしまいました。ウィル・ブールウェアのアレンジや演奏も良いですが、やはりベースとドラムスの演奏も、録音が良いので十分に堪能できます。オーソドックスな4ビートジャズの曲もあるものの、アルバム全体的には中心点からはちょっとズレているような感じですが、そこがオリジナリティとなっていてけっこう面白いです。1曲目の冒頭からインパクトがありますけれど、最後まで飽きることのないアルバム。スタンダードのアレンジも個性的。どちらかと言えばメンバーの力によって面白いものが創り上げられた、という印象。個人的にはけっこう好きなCD。


テイク・ファイヴ/ウィル・ブールウェア(P)(Eighty-Eight's)
Take Five/Will Boulware(P)(Eighty-Eight's) - Recorded June 6, 2004. Richard Bona(B), Lonnie Plaxico(B), Billy Kilson(Ds) - 1. Take Five 2. Very Early 3. You Are Too Beautiful 4. Be Ready 5. Body Soul 6. Jingle 7. Wonder 8. How Deep Is The Ocean 9. Invitation 10. My Foolish Heart

リチャード・ボナ(B)、ロニー・プラキシコ(B)、ビリー・キルソン(Ds)。ウィル・ブールウェアは10曲中3曲を作曲。リチャード・ボナは1、4、6-7曲目に、ロニー・プラキシコは2-5、8-10曲目に参加で、エレクトリックとアコースティック・ベースを使い分けているところが面白い。メンバーも秀逸。1曲目の冒頭のベースのフレーズに度肝を抜かれますが、面白いアレンジでのめりこみます。8分の6拍子で元気な曲を聴かせる2曲目、オーソドックスなジャズで勝負する3曲目、ベースを2人同時に起用して独創的なオリジナルの4曲目、スタンダードにしてはやや自由なリズムだなと思わせる5曲目、フュージョンライクなキメや進行のカッコ良いオリジナルの6-7曲目、ちょっと個性的なアプローチのスタンダードの8曲目、ダイナミックなアプローチの9曲目、静かにピアノを奏でている10曲目。(05年1月19日発売)

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