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2004/12/31

Alone Together/Lee Konitz/Brad Mehldau/Charlie Haden

Leealone
久しぶりにブラッド・メルドーが聴きたくなり、棚から取り出したのがこれでした。リーダー作よりも、個性的な3人の集まったライヴでのメルドーのやり放題のピアノ・ソロで、聴いていてスッキリ(笑)します。全体の和を重んじるというよりは自由なメロディとハーモニーを使って、フリー一歩手前になりそうなフレーズまで攻めていくところが面白い。そして、場面によってはとらえどころのないサックス、モッタリしつつも包み込むようなベースと、いずれも個性派揃い。なぜかベース・ソロのときはピアノのバッキングが消えるのも、チャーリー・ヘイデンの要求なのでしょうか。


Alone Together/Lee Konitz(Sax)/Brad Mehldau(P)/Charlie Haden(B)(Blue Note) - Released 1997(Recorded December 21 and 22, 1995?) - 1. Alone Together 2. The Song Is You 3. Cherokee 4. What Is This Thing Called Love? 5. Round Midnight 6. You Stepped Out Of A Dream

なかなか意表をついたトリオのライヴ。どの曲も10分以上の長尺で、まさに個性と個性とのぶつかり合い。曲は有名なスタンダードやジャズメン・オリジナルばかりなのですが、自由度も高く、独自の解釈の演奏という感じ。原曲のイメージを期待する部分もあるにしても、落ち着いたスリルを味わいたい方向け。ブラッド・メルドー度も高いです。おなじみの曲を哀愁たっぷりに料理していくタイトル曲の1曲目、フワフワしたサックス、カッチリとガラスの上を滑っていくような感触のピアノ、包み込むようなベースの2曲目、原曲がさらりと出てきて自由に飛翔する3曲目、テーマのメロディすらひねっているような4曲目、渋めで「ラウンド・ミッドナイト」の雰囲気が出ている5曲目、やや温かみのあるサウンドでソロがまわっていく6曲目。

2004/12/30

Forever/Jimmy Greene Quartet

1245
最近のジャズに過去の名盤のような要素を求めようとしても、過去のものはすでに評価ができあがったものなのに対して、今出会う新作はまさに玉石混交なので、あまり水準をもとめずに、自分の中で満足いくものかどうか、ということで聴いています。このアルバムも、1曲目でトラディショナルを取り上げているにもかかわらず、そのサウンドは現代的で、しかも5拍子。こういう側面もありながら、3曲目のピアノレス・トリオや、4、8曲目のバラードでのピアノとのデュオなど、ホッとできる部分もあり、マスト・アイテムではないにしても、私の聴いてみたい興味をひくアルバムではあります。


Forever/Jimmy Greene(Ts, Ss) Quartet(Criss Cross 1245)(輸入盤) - Recorded November 5, 2003. Xavier Davis(P), John Benitez(B), Jeff "Tain" Watts(Ds) - 1. Old Rugged Cross 2. In Many Tongues 3. Come Sunday 4. Forever 5. NMG 6. You Make Me Feel Brand New 7. Power 8. He Is Load

(04/12/29)Jimmy Greeneの作曲は8曲中5曲。メロディを奏でたと思うとたまにメカニカルになるサックス。トラディショナルの1曲目はメロディアスで、オリジナルと言ってもそのまま通るほどに5拍子系で今っぽい明るいサウンド。出だしはドラムスのみをバックにアップテンポで演奏して、途中からピアノのソロを挟んでクァルテットで急展開をする2曲目、デューク・エリントン作のミディアムのテンポでトリオで演奏する3曲目、ピアノとのデュオでしっとりと静かにソプラノ・サックスを奏で上げていく、叙情的なタイトル曲の4曲目と8曲目、テーマのメロディが印象的ながらもやや活発なリズムの動きを見せる5曲目、16ビートのポップスでホッと温かみのある場面を見せてくれる6曲目、渋めの演奏を聴かせ、変化にも富んでいる7曲目。

2004/12/29

ス・ワンダフル/ザ・グレイト・ジャズ・トリオ

Greatwonder
ザ・グレート・ジャズ・トリオというと今まで敬遠していたのだけれども、聴いてみるとベースとドラムスも一流なだけあって(もちろんピアノも)、けっこういいですね。

トリオの歴史を調べてみました。ベースとドラムスが’76年からロン・カーターとトニー・ウィリアムス、’80年からエディ・ゴメスとアル・フォスター、’82年にドラムスがジミー・コブにかわり、’88年はマッズ・ヴィンディングとビリー・ハート、’92年にジョージ・ムラーツとロイ・ヘインズ。そして前作ではリチャード・デイヴィスとエルヴィン・ジョーンズ。ピアノは不動のまま。何だかスゴすぎます(笑)。もちろん、この編成はレコーディングのための編成であって、継続的に活動していたわけではない(これだけのメンバーを拘束できない!)とは思うのですが。

ス・ワンダフル/ザ・グレイト・ジャズ・トリオ(Eighty-eights)
'S Wonderful/The great Jazz Trio(Eighty-eight's) - Recoreded June 4 and 5, 2004. Hank Jones(P), John Patitucci(B), Jack DeJohnette(Ds) - 1. 'S Wonderful 2. Sweet Lorraine 3. Moanin' 4. The Days Of Wine And Roses 5. Take Five 6. I Surrender Dear 7. Night Train 8. Lover Come Back To Me 9. Green Sleeves

おなじみのトリオだけれども、ベースとドラムスが一新。ハンク・ジョーンズはずいぶん高齢ですが、そんなことを感じさせないピアノ。スタンダードやジャズメン・オリジナルの選曲は相変わらず。1曲目のタイトル曲で、優雅な雰囲気もあるピアノを聴けたかと思ったら、各パートのソロもいきなり全開で、うれしい展開。2曲目では聴きやすいミディアムの4ビートに変身。こういうのもまた、いい感じ。耳タコになっている3曲目も、奇抜すぎずちょっとテーマをアレンジして堂々とした演奏になっているのがなかなか。華麗に流れていく4曲目、安定したドラムスとベースで5拍子を自在に操る5曲目、しっとり系のバラードの6曲目、ファンキーな雰囲気で進む7曲目、アップテンポで明るめな8曲目、落ち着きのある演奏でまとめる9曲目。(04年12月1日発売)

2004/12/28

Keep The Change/Ralph Bowen Quintet

1243
仕事のピークも過ぎて、2週間ぶりぐらいにやっとCDを聴くことができました。Criss Crossの未聴盤が現在10数枚たまっていて、来年早々8枚新たに入ってくるので、どんどん聴いていかなければと思います。

このアルバムはけっこう面白いメンバーの組み合わせだと思うのですが、Criss Crossはミュージシャンに自由に録音させているような感じがあって、例えばライアン・カイザーは日本制作盤だと、どうしても売れセン狙いの企画盤が多くなるのですけれど、ここでは演奏者に徹しているような潔さがあります。曲によってはスピリチュアルなサウンドになっているのだけれど、フロントが白人だからか、ある一線を越えないように端正さだけは保っているような気も。ただ、それでも曲の浮遊感だったり、複合リズムを使っている場面や、複雑な曲もあって、やっぱりこれは現代ジャズだ、と思わせます。


Keep The Change/Ralph Bowen(Ts, Ss) Quintet(Criss Cross 1243)(輸入盤) - Recorded October 28, 2003. Ryan Kisor(Tp), Orrin Evans(P), Reuben Rogers(B), Gregory Hutchinson(Ds) - 1. Boy For Sale 2. Who Will Buy 3. Elevation 4. For You 5. Thru Traffic 6. For D.E. 7. In The Good Old Summertime 8. Gordon 9. Keep The Change

(04/12/27)9曲中6曲がRalph Bowenの作曲。フロントの2人が白人なので、興味深いサウンド。1-2曲目はミュージカルからの題材で、1曲目はメロディがはっきりしていて哀愁感の漂うテーマのなかなかディープなジャズ、2曲目は1曲目よりややスローになりつつもやはりテーマが印象的。ちょっと軽いながらも複雑なテーマを持つ8分の6拍子の彼らしい淡いサウンドの3曲目、やや浮遊感を伴うメロディで中間色的なサウンドのボッサの4曲目、メカニカルに都会的なジャズで斬り込んできてテンポもスイッチする5曲目、しっとりとメロディが奏でられる6曲目、明るくて懐かしいメロディだけれど現代的な7曲目、ミステリアスでスピリチュアルな雰囲気をたたえる8曲目、積極的かつ自由度のかなり高いタイトル曲の9曲目。

2004/12/27

その後のジャズ・ホームページ(4)

現在ホームページ(Blog)をやっていて、ちょっときついのが、とにかく更新しなければという強迫観念みたいなもの(笑)。日記関係は仕事でもジャズでも、5-10分で気軽に書けばいいように、できるだけ負担の少ないデザインを採用しています。更新頻度が比較的高めなのでアクセス数も多いのかな、と思います。現在はホームページはだいたい40日で1万アクセス、1年ちょっとで10万アクセスぐらいあって、他にもっとカウンターがまわるジャズサイトはありますが、ジャズという範囲の中で見れば、多い方なのでしょうか。このBlogの方もページビュー(トータルアクセス)では半年ちょっとで5万アクセスを超えました。努力してもなかなか報われないことが多いこの世界、幸せな方だと思います。ちなみに仕事のホームページは7年以上かかって、やっと5万アクセスを超えました。しかし、そちらはアクセスの多さよりも実際にお客さんが増えるかどうか、なのですが、同業他社と比べると、効果は大きかったようです。

ホームページを運営していてちょっと困ったのは、自分のジャズ観というか、自分がジャズについて持っているものって、とにかくCDを聴いてホームページにアップすること、それが精一杯で、決してジャズ全般について詳しい、ということではないのです。それをジャズなら何でも知っているだろうと思う方が多かったのか、オススメCDを10枚上げてください、とか、あのCDは発売されているか、とか、こんな雰囲気の曲があったら紹介してください、こんな感じの曲なんだけれどもどのアルバムに入っているかなど、ある時期質問メールがけっこう来るようになって、私も調べても分からず、だんだん調べる義務もないだろう、と思うようになり「FAQ(質問集)」というページを作りました。今は大手通販などの検索で自分で調べれば結果が出てくるので、こういった質問メールはほとんどなくなりましたが、通販が発達してくる前の段階では、多かったですね。

アルバムコメントのホームページ掲載枚数は、今では数える気力もなく、ECMだけで700枚ぐらいはあり、新譜もずっと聴いているので、おそらく2千から3千枚ぐらいだろうと思います。昔は林建紀さんの運営していた「JAZZ DISC SELECTION」というホームページ(現在は閉鎖)がアルバム紹介枚数2千枚を超えていたのですが、現在は紹介枚数の多いホームページって、どのぐらいあるのでしょうか。最近は決まったところしかインターネットを巡回していないので、よく分かりませんが。私のところは、断言してしまいますが「質より量」のホームページです。大まかなCDの内容の紹介を目的としていて、レビュー、ライナーのようなバイオグラフィー的なものや、系統だった説明はありませんし、完成度も高くありません。ただ、拙いながらも商業ベースには乗っからない部分で、私のホームページが皆さんのお役に立てばと思っています。もちろん私も楽しんでやっています。

2004/12/26

その後のジャズ・ホームページ(3)

ホームページを運営していなければ絶対やっていなかったこととして、レーベルを丸ごと集めてしまう、ということがあります。最近はミュージシャンごと、あるいはレーベルごとに集めている人ってそんなに多くないような気がしているので、逆に言うと他サイトではアルバム単位での話が多いので、そこが違う点になっているのかもしれません。

最初にある程度の枚数でコンプリートになったのは、JMTレーベルBambooレーベルで、海外では両方を併せてJMTレーベルになっているようです。100枚弱のカタログ。実はBambooレーベルの方は日本プロデュース作品。この時は、ホームページでコンプリートを目指すと宣言した後に、複数の読者の方から、まだ持っていないCDを「あそこのネットショップ(あるいはオークション)で売っているよ」とか「あの店で中古があったので買ってきてあげましょうか」とか、いろいろお手伝いをいただいている思い出深いレーベルの収集だったんですね。この場を借りて改めてお礼申し上げます。最後に日本で出ていない何枚かはWinter&Winter JMT Editionとして’01年から再発されはじめ、運良く入手することができました。

自分の中で一番大きくのしかかっていたのは、ECMレーベルでした。実際には’80年代後半から国内盤のCDは意識して買っていて、ホームページでの特集も’97年の終わり頃から手持ちのCDのコメントをアップしています。’98年からは輸入盤にも手を出すようになり、だんだんエスカレートして’01年ごろからクラシック/現代音楽のECM New Seriesも根性で集めはじめて、’03年に廃盤以外はCDでコンプリート、というところまでこぎつけました。現在でも700枚以上は出ているレーベルだろうと思うので、手間もかかったし、投資した金額も通算すれば大きかったです。

あと5枚、というところでどうしても入手できないものがあり、知り合いに頼んでGEMM経由で入手、ということもありました。それ以外は、Amazon、HMV、Towerと入手できるものを調べ上げて、一番安い価格のものを選んで注文、という効率的なんだけれども調べるのに時間がかかる方法もやりました。ただ現在は、当時に比べて入手困難盤は増えているように感じます。

レーベルを語るのに一部しか聴いていないのでは語れないと思うのですが、残念ながら私は今も個別のCDコメントを連ねるばかりでレーベルを語ってはいません(笑)。ただ、積み上げたものの中から見えてくるものもあるのではないかとは、思っています。

今までは異端なジャズレーベルが興味の中心でしたけれど、これからは少しメインストリームのジャズに戻って、Criss Crossレーベルを集められるかどうか検討中の段階。ここのカタログは現在250枚強。ただ、私は主流派ジャズになるとコメントを書くのが苦手なので、そこがひとつのハードルになりそうです。

(続く)

2004/12/25

その後のジャズ・ホームページ(2)

今までホームページを運営していた中で何が大きな出来事だったかというと、’98年8月から’02年3月まで3年以上続いた「ゴールドディスクを斬る」でしょうか。5人の共同企画で、「スウィング・ジャーナル」誌の「ゴールド・ディスク」に選ばれたCDを、本当にゴールド・ディスクにふさわしいかどうかクロス・レビューをするというもの。

最初の頃はまじめに何回も聴いてレビューしていましたけれど、1-2年と経ってくるにつれて、ゴールド・ディスクに選ばれるレコード会社などに偏りがあるのに気がつきました。例えば、何度もヴィーナス・レーベルの作品や、日本のミュージシャンの作品が選ばれる、などです。しかも、必ずしも5人の評価が良くないものもあります。そして、お決まりのゴールドディスクに選ばれたCDは雑誌上にカラーページで大々的に広告が掲載される。悪い言い方をすると、広告を買うことによってゴールドディスクというタイトルを手に入れる、というような状況なんじゃないか、ということに、気がつき始めたんですね。周りの業界の方からも、あれは「斬る」価値がない、なんていう意見も聞いたりして、やはり、それ以上続けられる要素は少なかったです。

だいたいジャズファンなんてわがままな方が多いのですが、わがままな部分もあったにしても、共同企画を3年以上できたという、ある意味運営上の統制は出来ていたわけなので、そういう意味では学んだ部分は大きかったです。メンバーにはその後プロのジャズ・ライターになった林建紀さんもいました。

その次に、「ジャズ新名盤を探せ!」という共同企画が’02年4-7月までわずか4ヶ月でしたがありました。この企画は各自聴いたCDの中で、名盤と思われるものをそれぞれ毎月リストアップしていくというものでしたが、「クロスレビューを期待していた」という反響もあり、バラバラに紹介していくだけでは、それぞれが各自のホームページで紹介していくのとあまり変わらない、ということで、また、事情があって抜けていく人もあり、短命に終わりました。企画としてはやってみるまでは分かりませんでしたけれど、結果的にはあまり成功ではなかったと思っています。

そして、’03年9月より細々とですが、「CDショップ(+α)のオススメCD日記」というのをCDショップの店主2人と私と、3人で続けています。((注)その後2人での継続となりました。)日記形式なので、だいたい毎月が基本なのですが、各自気が向いたときにアップしていけばいいこと、最初はバラバラにオススメをあげていましたが、途中からクロスレビューの方式をとるようになったこと、などで多少は面白みも出てきたかな、と思えます。気楽な形式なので、これはまだ続きそうです。ただし、アクセス数は今までの共同企画の中ではいちばん少ないようですが。まあ、私たちの中ではホッとできる空間で、これからも続けていきたいと思いますね。

(続く)

2004/12/24

その後のジャズ・ホームページ(1)

今日のタイトルは「その後のジャズ・ホームページ」ですけど、昨日までもホームページをはじめたその後をけっこう書いていたので、時系列的には前後してしまうと思います。ちょっと今、仕事が忙しく、CDを聴いてアップしている精神力がないので、過去の回想の話題に切り替えています。さて、’97年9月にはじめたジャズのホームページアドレスは、下記のように2回移転しています。

http://club.infopepper.or.jp/~kudo.kazuyuki/
(プロバイダーInfoPepperのアドレス変更のため、上記から下記に’98年10月1日から’99年3月31日までが移行期間、その間は両アドレスが併用)
http://club.pep.ne.jp/~kudo.kazuyuki/

http://homepage3.nifty.com/kudojazz/
(’02年10月29日、プロバイダーを@Niftyに移転、現在のホームページ・アドレスとなる)

この移転作業、最初の時は移行期間が半年もあり、まだまだリンクされる数が少なかったこともあって気にもしていませんでしたが、’02年の移転のときは大変でした。ホームページ移転のお知らせをリンク先に連絡しても、1-2週間で変更していただいたのは全体の約3分の1ぐらいで、あとはゆっくりと少しずつ古いリンクが減って新しいリンクが増えていったような状況です。実際、’99年には最初のホームページ・アドレスからはホームページがなくなったというのに、Web上にはいちばん古いアドレスへのリンクが現在でも残っているものもあったり、数回移転通知を出しても無反応だったりと、ちょっとじれったかった部分もありますが、1年、2年と時間が経てば、解決していくものなのだなあ、と思いました。

困ったのがディレクトリ方式の検索エンジンなどで、こちらから移転の連絡が取れないものがいくつかあったこと。そのままにしておいたら、これまた時間が経てば、新しいアドレスにいつの間にかリンクが変わっていきました。時間はかかりましたけれども。

そういう経験から、よそのホームページを見ていて、リンク集にリンク切れが多いかどうかで、そのホームページが活動しているのかどうかを判断している部分もありますが、おおむね、これは当たっているようです。

@Niftyへの移転の理由はいくつかあって、仕事でも利用しているプロバイダーであることと、サイト内検索やその他の機能がいろいろ利用できること、InfoPepperからはあまり移転したくなかったのだけれども、そこのメールアドレスにたくさん迷惑メールが舞い込むようになり、そのプロバイダーでは当時はメールアドレスの変更などの処置がとれなかった(正確にはメールアドレスを変更するとホームページアドレスも変更されてしまったり、あるいは複数のメールアドレスになってしまい、管理が余計面倒になってしまった)こと、などがあげられます。現在は移転してきて良かったと思っています。

(続く)

2004/12/23

ジャズのホームページをはじめた頃(7)

昨日、ホームページ初期のコメントが見つかったと書きましたが、初期と手直し後を比較すると下記のようになります。初期のコメントはアルバムが発売されてまもなくだから、’97年に書いたもの。ジョン・マクラフリン(ゲイリー・トーマス、デニス・チェンバースのところに記載)の手直しは’99-00年頃、ジャック・ディジョネットの手直しは’02-03年頃(ちょっと記憶はあいまいですが)のことで、各ミュージシャン特集のところに今でも残っています。

最初の頃はどういうことを書くかも絞りきれていないので、最近は書かない感想的なものや、好悪もコメントに書いているのが特徴。最近は、曲ごとにどういった曲か、あるいは全体がどういった感じのアルバムか、というように、私情を書かないでなるべく客観的(?)に書こうとしているようです。こういった違い(あるいは進歩?)を比べてみるのも面白いかも。ただ、手直しをするときは、元の文章をなるべく取り入れるようにしています。


(ホームページ初期のコメント)
ザ・ハート・オブ・シングス/ジョン・マクラフリン(G)(Verve)
ゲイリー・トーマス(Ts)、ジム・ベアード(P)、マシュー・ギャリソン(B)、デニス・チェンバース(Ds)他。このメンバーであれば、ギターだけではなく、全体的に重量級のすごい音が出てくるに違いないと思っていましたが、スタジオ録音という事で、エネルギーが少し抑えられている感じではあります。このメンバーでのライヴを聴いてみたいと思います。(’97年11月6日発売)

(手直しした後のコメント)
The Heart Of Things/John McLaughlin(G)(Verve) - Released 1997. Gary Thomas(Ts, Ss, Fl), Jim Beard(P, Synth), Mathew Garrison(B), Dennis Chambers(Ds), Victor Williams(Per), Jean-Paul Celea(B) - 1. Acid Jazz 2. Seven Sisters 3. Mr. D.C. 4. Fallen Angels 5. Healing Hands 6. When Love Is Far Away

ジョン・マクラフリンの新しいバンド。 全曲彼が作曲しています。独特なスリルあるサウンド。場面によってはこのメンバーならではの重量級のすごい音が出てきます。ドラムとベースの影響でしょう。ただ、スタジオ録音中心という事で、エネルギーが少し抑えられている感じもします。1曲目はタイトルとはあまり関連性がない曲。ただし、後半の盛り上がりはスゴいです。2曲目はメロディアスなテーマではじまりますが、まさに変幻自在の10分の曲。盛り上がったり静かだったり。3曲目は、これでもか、のハイパワーで弾きまくり叩きまくり。スローテンポでエキゾチックな4曲目、メカニカルなフレーズのファンクの5曲目と続きます。そして6曲目のみライヴで、生ギターとシンセサイザーによる静かな、心に染み入る曲。


(ホームページ初期のコメント)
ワンネス/ジャック・デジョネット(Ds)(ECM)
ジェローム・ハリス(G、B)、ドン・アライアス(Per)、マイケル・ケイン(P)とのカルテット。カルテットとはいっても、通常のジャズの域からは大きくはずれていて、どの楽器もパーカッシヴなサウンドです。インプロヴィゼーション中心ですが、空間的に広く、その緊張感は非常に高いです。ただし好き嫌いは大きく分かれると思います。(’97年10月25日発売)

(手直しした後のコメント)
Oneness/Jack DeJohnette(Ds, Per)(ECM) - Recorded January 1997. Jerome Harris(G, B), Don Alias(Per), Michael Cain(P) - 1. Welcome Blessing 2. Free Above Sea 3. Priestesses Of The Mist 4. Jack In 5. From The Heart/C.M.A.

5曲中3曲(うち1曲がインプロヴィゼーションとのメドレー)がジャック・ディジョネットのオリジナルで、他の2曲(半)は参加者のインプロヴィゼーション。通常のジャズの域からは大きくはずれていて、どの楽器もパーカッシヴなサウンド。空間的に広く、その緊張感は高 めです。1曲目はドン・アライアスとのパーカッションでのデュオの小品。2曲目は4人でのフリーだけれども、その研ぎ澄まされた冷たいサウンドが見事で、特にピアノの存在が大きい。3、4曲目は再演曲。神秘性もあって、静かに語りかけてくる15分台のバラードの3曲目、以前のヴァージョンと全然違ったアプローチの、ポップさが消えた12分台の4曲目、アフリカンにゆったりはじまり、4ビートもあったりやや自由な方向へも行く、メドレーで27分台の5曲目。


まだまだ探せば当時の懐かしいものや記憶がいろいろと出てくるかもしれません。それはまた機会を改めて書いてみたいと思います。

2004/12/22

ジャズのホームページをはじめた頃(6)

ホームページをはじめてしばらくして、掲示板が無料(有料版もありました)でレンタルできることを知り、掲示板も取り付けてみました。ジャズの有益なやり取りもけっこうあったのですが、私のところはなぜか、ねずみ講まがいの勧誘の書き込みが当時から多く、無事にオープンできていた期間も長くありませんでした。’98年頃仕事と趣味の両方のホームページからのリンクで、「不定期日記」という公私両方の内容の日記を半年間ほどつけていました(現在は削除してしまって見れません)が、「これから出かけます」と日記に書くと、すかさず掲示板に勧誘、宣伝の書き込みがあったりと、狙い撃ちされている感じもあって、閉鎖をすることを選ばざるを得なかったんですね。インターネットの不気味な一面を垣間見たはじめての経験です。他にもいろいろな書き込みがあって、掲示板運営って難しいものだと思いましたね。

’99年からはジャズの方は「インプレッションズ」というタイトルで1-3日おきに日記を更新、仕事の方は「雑記帳」を作ったものの、1ヶ月に1回ぐらいの更新頻度になってしまいました。「不定期日記」を仕事専門に復活させて平日毎日更新にしたのは’03年12月になってからの話です。(追記)これも’07年には終了しましたが。

その「インプレッションズ」ですが、現在も記録がホームページに残っていて、書きはじめた’99年の最初の方では、他のジャズ個人サイトで1万アクセス、あるいは2万アクセスを超えたことを記事にしています。当時はカウンターが数千アクセスもあれば多い方(人気サイト)だったので、のどかな時代だったと思います。当時はアフィリエイトなんてことも個人サイトベースではなくて、ジャズ好きなオヤジ、あるいは青年が何か面白そうなジャズの話題を書いているな、という認識でした。

’99年2月9日の「インプレッションズ」で、私のサイトが15,000アクセスを超えた、という記述があります。ホームページをはじめてから1年4ヶ月強、はじめてからの1日の平均アクセスに直すと30アクセスほどだったんですね。それでも当時はアクセスなんか気にすることなく、楽しんでやっていました。検索エンジンのアーカイヴで、一番古いものを探したら、’98年1月8日のものがまだ残っていました。当時はこんな感じだったんですね。(追記)現在は見ることができなくなったので、リンクを外しました。でも、もうミュージシャン特集をある程度はじめていたりしています。この日付はホームページをはじめてからわずか3ヶ月強だったので、けっこうハイペースで作っていたことが想像できます。自分としてはそれほどのめり込んだ記憶はないのですが。アマチュアライクで全然洗練されていない(今でも洗練されていませんが)トップページを久しぶりに見て懐かしいですが、本質的にはあまり変わっていないと言えば、変わっていない気もしています。

そのアーカイヴを見ていて、たまたま私が昔削除してしまっていた’98年以前の購入CDのコメントが残っていたので、そこからデータを引っ張りこみ、体裁を今とほぼ同じに変更、リンクもアーカイヴ用になってしまっていたものを元に戻して、先日再びホームページにアップすることができました。。「過去に聴いたジャズ(Jazz)・フュージョン(Fusion)のCD特集」の、下の方から見ることができるようにしました。やっぱり拙くても、軌跡は残しておいた方がいいのだなあ、と改めて思います。今回はこの再びの出会いがあったので、ちょっとでも過去を回想してみるもんだなあと。

(続く)

2004/12/21

ジャズのホームページをはじめた頃(5)

6-7年前は、インターネットとはいっても、どこかパソコン通信のノリがあったように思います。今はカウンターがまわっても、感想メールをいただくことはだいぶ減ってきてしまいました。昔は、私のホームページも分量が少なくて、今よりも拙いものだったけれど、感想メールをけっこういただいたものです。また、ホームページからのリンクを通じて、その許可依頼を出すことによってコミュニケーションが生まれる、といったことも当時ならではのことだと思います。そのアマチュアのノリというか、そういうものは今はだいぶ薄れてきているような気がします。

その中で、その後ずっとお付き合いするジャズ友やCDショップができ、たまにメールのやり取りをする人まで含めるとかなりの数の知り合いができました。その中にはその後プロのジャズ・ライターになった方もいます。これらの友人たちも貴重な財産ですよね。7年以上もやっていると、急に連絡が取れなくなってホームページの更新が止まってしまった方やお亡くなりになった方もいて、楽しいことばかりではなかったですけれど。

ホームページのデザインは、最初はジャズっぽく、黒の背景で白い文字にしていたのを覚えています。ただ、ある方から読みづらいし、プリントアウトができない、とのクレームで、白い背景で黒い文字に変更しました。これはその後今までずっと続いています。一番見やすいですしね。こういうのもコミュニケーションから出てきた改良です。

ホームページをはじめた頃は、今からすると信じられないぐらいインターネット人口が少なかった時代で、それだけにインターネット的にマニアックな方の割合が多かった時代、だからこそコミュニケーションが多かったのではなかったかな、と思います。

ホームページを作っていく世代(タイミング)、というのも重要でした。はじめた7年前は30代半ばだったので、今と比べるとエネルギッシュ。今から何かをはじめようとしてもなかなか出来るものではありません。分かりづらいホームページ作成の説明と、貧弱な、よく通話中になる電話回線、ソフトのアップロードが今よりも難しかったこと、など、そういったある意味悪条件も、自分にとってはプラスに働いたのだと思います。今はBlogという便利なものが出来て、私もここで半年以上運営していますけれど、やっぱり基本はホームページの方かな、と思っています。

当時のホームページ作成パソコンはハードディスクわずか1.2GB、ペンティアム133MHzのデスクトップで、’96年に購入したものでした。後年ウィルス対策ソフトをONにすると処理速度が遅くなってしまい、いかに遅いパソコンだったかを実感しましたが、ホームページ作成には支障がなかったので、ウィルス対策ソフトをアップロード時以外はOFFにして使っていたものでした。最後の方はハードディスクの他のデータを削っても削除できない無駄なプログラムやデータでいっぱいになり、ホームページ作成にしか利用できなくなってしまいましたが。何とこの古いパソコンで’03年の3月までホームページを作っていたのです。

(続く)

2004/12/20

ジャズのホームページをはじめた頃(4)

’97年当時はジャズのホームページのInfoPepperの方はカウンターが付けられましたが、仕事のホームページのBIGLOBEの方は当初プロバイダー提供のカウンターがなく、自作した人のホームページでカウンターの作り方を公開しているものをマネして、CGIを使って苦労して作ったような時代でした。その後早い時期にプロバイダー提供のカウンターが出来ましたが。その時代に多かったのが、個人ホームページでは「身の回りのことをとりとめもなく」書き綴ったホームページ。たぶん、そういう内容だと、友達以外は見に来なかったホームページが多かったのだろうと思います。いろいろ特化してくるホームページが出てくるのはその後しばらくしてからだったでしょうか。

当時はアクセス数を気にする余裕もなかったのですが、特定の層の人には関心を持ってもらいたかったのでした。だから最初からジャズに絞ろうとしたとこまでは、とりあえず決定。先にアップしてしまいました。これがオープンした’97年9月30日の現状です。ただ、ジャズの個人ホームページはもっと先発組がいくつもあって、ただジャズだけを取り扱っていても独自性がない、ということでよそではほとんどやっていなかった「主に’70年代以後のジャズを取り扱う」方針が、アップしてすぐの時期に固まりました。ジャズ全盛期の’50-60年代を取り扱っているホームページは少なくなかったです。次に、何か独自企画を、ということではじめたのが、「M-BASEのCD特集」。’80年代の後半からハマっていたので、しかも当時は他で取り上げた人がいなかったので、あえてやってみました。反響はほとんどありませんでしたけれど(笑)。

記憶をたどると、かなり早い時期から明確な方針を決めていたようです。まず、ディスコグラフィーではなくてオリジナルのコメント中心で行くこと。ディスコグラフィーは、自分で作っていく部分もあるにしても、ある意味パクリの産物でもあります。よそにある資料を利用して作っていくものだから、もともとのデータが間違ったのをそのまま写してあるのを何度か見たことがあります。ディスコ的なものは役に立ちますけれど、それでどんな内容のアルバムだったかというのはわかりずらい。だから自分はコメントで、ということでした。ただ、最初の頃のものは1-2行軽く書いただけのもので、短い文章でコメントを書いているのが’99年の5月頃まで続きます。現在は’99年の1月にさかのぼって5行程度のコメントに直してあります。コメントはオリジナルでいく、と決めたので、それは正解だったと思います。コメントも雑誌やライナーのパクリで、という状態だったら、クレームで程なくホームページ閉鎖の運命にあったでしょうから。

’98年頃までは仕事量もあまり多くなかったことと、若かったこともあって、朝6時から9時まで、夜は仕事が終わってから寝るまでCDを聴き続け、コメントをバンバンアップしていたようです。何度か聴いているCDならば、全部聴かなくても1-2行なら書けるボリュームのコメントでしたし。それがどんどん増殖していった要因でもあります。ミュージシャン別特集のページも少しずつ増えていきました。これもやはり’99年頃までにアップしたものがほとんどで、その後はあまり増えていってません。

(続く)

2004/12/19

ジャズのホームページをはじめた頃(3)

’93年に結婚をして、子供ができて、某資格試験に合格して、ジャズ熱はおさまり...ませんでした。さすがにオーディオ装置は今でも結婚前のまま(CDプレイヤーのみ買い替えしましたが)です。そこまで余裕はありません。小遣いも当然少なくなったので、他を節約してできる限りCD購入にまわす努力もしました。結婚直後の家の建て替え(2世帯住宅です)の時に、念願の、防音がある程度できる部屋(リスニングルームというほどのものではありません)というのを作り、夜中でもあまり音を絞ることなく音楽が聴けます。

だいたいどこの家でもそうでしょうが、ジャズを聴くのは私だけ、しかもフリー系やM-BASE系など、わけの分からなそうなものも多いため、まあ、文句を言われないということだけでも配偶者を良き理解者だと思います。子供達が大きくなって、私の聴いてきた音楽を好きになってくれるといいのですが、今の状態では可能性は低そうです(笑)。(注)ところが長男は最近映画「スウィングガールズ」のサウンドトラックがお気に入り。もしかすると、との気配もあることはあります。

’96年に自宅にはじめてパソコンを購入(ウィンドウズ95のデスクトップ)。ニフティ(パソコン通信)やインターネットにも加入して、当時はモデムでパソコン通信やインターネットを、接続時間を気にしながらチビチビやっていました。夜になると話中でなかなか回線がつながらなかった、というのも今では考えられないことで、懐かしい話です。

’97年4月に独立して自営業をはじめたものの、売上げゼロからの出発で、当時は広告や勧誘の行為はあまりやってはいけないこととされていました。(今は自由化されていますが。)やれる仕事は何でもやりましたが、2年間ぐらいはヒマな時間が多かったので、それで、まず仕事のホームページを立ち上げてみるか、ということでやりはじめたのが’97年の夏。一番最初に書いたように、アップロードするだけで3日間試行錯誤していて、やっとアップできた仕事のホームページらしきもの(そう、まだまともにコンテンツがありませんでした)も、今考えると非常に恥ずかしい出来のものです。そんな中で、仕事のコンテンツだけでは面白くないなあ、と思って聴いたジャズのCDの感想を仕事のホームページの隅に書くようになったのが、そもそものはじまりです。それが8月。このときには回線はISDNになっていましたが、今から考えるとこれでも速い!と思っていたんですね。接続時間無制限のブロードバンドや、今流行のBlogなんて想像すらできなかった時代です。

友人や奥さんから注意されたけれども、「趣味として軽くやる分にはいいんじゃない?」とのこと。「のめりこむな」と言外に警告の意味もあったりしました。最初に作ったのが今で言う「新譜特集」で、当時は1-2行の簡単なコメントのみ。しかもおそるおそる書いているから、何を書いているか分からないものもありました。でも、こういうのって面白いですね。すぐに仕事の片隅のコンテンツにしておくには収まらなくなってきたんです。それで9月30日にジャズのコンテンツを独立させて、InfoPepperというプロバイダで立ち上げることになりました。やっぱりのめり込んでしまったか(笑)。

当時使っていたホームページソフトはマイクロソフトのFront Page97。懐かしいソフトですね。
(続く)

2004/12/18

ジャズのホームページをはじめた頃(2)

’86年頃からCDの発売枚数がLPを追い越して、CDの発売点数も増えていきます。まだ’86年あたりはCDとLPと同時発売のものも多かったように記憶しています。比較的マイナーなものも豊富に出はじめます。

徐々にですが新譜に目が行きはじめ、その時にジョン・スコフィールドやECMレーベルなどを購入するようになりました。ECMについては’88年頃から国内盤CDは全て買ってみようと良からぬ?事を考えましたが、すでに廃盤になっていて手に入らなかったものもあります。’88年頃にスティーヴ・コールマンのアルバムを聴いてショックを受け、それからM-BASE関係のミュージシャンも聴きはじめました。何たって変拍子ファンクあるいは変拍子ジャズです。しかも「テイク・ファイヴ/デイヴ・ブルーベック」のような単純なリズムではありません。友人にもこの手の音楽が好きなのがいて、数人で聴いてノリまくっていた光景も。当時は行き当たりばったりの購入だったので、スティーヴ・ウィリアムソン、ケヴィン・ブルース・ハリス、ロニー・プラキシコなどのアルバムを買い逃しています。

気にいったミュージシャンのリーダーアルバムは評価など気にせずに出たものを購入してしまう性格が幸い(災い)してか、現在ホームページでミュージシャン別のCD特集が組めるに至ったわけです。最近は追いきれないのでやめてしまいましたが、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、エリック・ドルフィーについては、サイドメンとしての参加アルバムまで手を出していました。

’89年頃から某資格試験の勉強をはじめて、プライベートで音楽を聴く時間がほとんどなくなってしまいました。それでも多少控え目ながらも一定のペースでCDを購入していたので、その当時のCDは1回しか聴いていないものも多いかもしれません。受験生活をはじめたときによく聴いていたのが、ECMの「ザ・ポール・ブレイ・カルテット」(メンバーはポール・ブレイ(P)、ジョン・サーマン(Ss、Bcl)、ビル・フリゼール(G)、ポール・モチアン(Ds))でした。静謐な中に鋭く研ぎ澄まされた感性のぶつかり合いが脳に染み込んで行くといった感じのフリーなサウンドで、とっつきにくいこのアルバムをどうして繰り返し聴いていたのかよく分かりませんが、その時の先行き不安な気持ちが音楽の嗜好に投影されていたのかもしれません。今でも、このアルバムあるいは同じメンバーで録音された「フラグメンツ」をどう皆さんが感じるかで、私とある面で好みが似ているかどうか、分かるのではないかな、と思っています。

’90年に会計事務所に再就職しました。受験勉強をしながらの生活は、夜間や休日を含め、時間がない。しかし独身だったので、安月給(ホントに安月給でした)にもかかわらず自分である程度お金を使えたため、この時期かなりCDやLDを買い込んでいます。また、オーディオ装置のうち大部分を買い換えたのもこの頃です。といってもそれほど高級な装置ではありませんけれど。結局この時期は、本を読みながら、また勉強の題材の暗記をしながらジャズやフュージョンをBGMとして聴いていることが多くなります。

少しずつではありますが、購入するCDは新譜の比重が高くなりました。この時期、ちょっと50年代白人女性ヴォーカルにもちょっとハマりました。しかし、やっぱりあまり良く分からず、好みが変わって聴かなくなったCDをほとんど処分しています。

(続く)
(注)今日のあたりは「ジャズ・フュージョンとの出会い」のページからのコピペの比重が高くなっていますが、お許しを。

2004/12/17

ジャズのホームページをはじめた頃(1)

ジャズのホームページをはじめた頃は、’97年8月。正式には9月30日なのだけれど、その前に仕事のホームページの一部としてスタートさせたのが8月22日。なので、この時がスタートでした。まだWindows95の時代で、当時すでにホームページ作成ソフトはあったものの、各プロバイダーやソフトの説明がほとんどなく、ホームページらしきものはパソコンではできるのだけれども、どうやってプロバイダーのサーバーにアップロードできるかを試行錯誤しながら3日がかりでホームページにアップしたにものでした。今となってはホームページ先発組に入ると思います。

もともと何でものめり込むように趣味に入っていくタイプで、学生時代から20代半ばあたりまではマンガの単行本の収集をしていて、2千冊ぐらい集めました。ただ、マンガに関する感性というのは大人になると激変していくもので、急にストーリーがつまらなくなり、絵が稚拙に見えてきて、一部を除いて処分してしまいました。駅前に、安いながらもそれなりにマンガを分かってくれている古本屋があって、車の中をいっぱいにしながら、何度も往復したのを覚えています。その中でまだ手元に残っているのは諸星大二郎、星野之宣、大友克洋、いがらしみきおぐらいですが、この残し方を見ても、マニアックなことへのこだわりというのは、あるかもしれません。マンガとの決別で徐々にジャズにシフトしていくようになります。

’83年頃にCDプレーヤーを購入して、それまでのLPを全て処分(といっても大した枚数ではありませんでしたが)、本格的にジャズを聴くようになります。もともと何でも集めてしまう性格なので、ビル・エヴァンスからはじまって、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーンというように、ちょうとCDが発売されて3年ほどたったあたりからまとまってジャズの有名盤が発売されはじめ、どんどん買うようになります。他には、クリフォード・ブラウン、ハービー・ハンコック、デクスター・ゴードン、エリック・ドルフィーなど。当初はオーセンティックな50-60年代のジャズばかり聴いていました。もっともCDではまだマイナーなものが少なかった時期です。当時はCDは3,800円のものもあり、それが3,500円、3,200円と値下がりしていきました。まだ消費税の無かった昭和時代。けっこう高い買い物でした。本格的なジャズという音楽との関わりは’83年からということになります。今はあえて、当時よく聴いていた’60年代以前を中心に活躍したミュージシャン特集をホームページに掲載するのは避けています。

ジャズを聴きはじめた当初は’50年代のハードバップから入っていきましたが、何だかイメージしたものと違ってメロディアスであり明るい。ソロもあまりアウトせずに、コード進行もきっちりした感じ。イメージでは、もっと暗くてスリルがあったような気がしていました。聴き込んでいるうちに、ジャズに対するもともとあったイメージというのは、’60年代前半のマイルス・デイヴィス(黄金のクインテット時代)やジョン・コルトレーンのインパルス前期のようなものだったことがわかりました。当然のことながら、その方向にCD収集が走っていくことになります。
(続く)

2004/12/16

Too Damn Hot!/Dr. Lonnie Smith

Lonnietoodamn
私の場合オルガンジャズというと、サム・ヤエルとか、ダン・ウォールなどの白人でややあっさり系のものを聴く機会があるのですが、このアルバム、いかにもオルガンという正当路線のロニー・スミスと、真っ当な白人ギタリストのピーター・バーンスタインとのバランスで、なかなか面白い仕上がりになっています。ただ、こういうのも好きなのだけれども、あまり得意路線でないサウンドなので、コメントがちょっと分かりにくいかな、という気も少々。


Too Damn Hot!/Dr. Lonnie Smith(Org)(Palmetto) - (輸入盤)Recorded January 5 and 6, 2004. Peter Bernstein(G), Rodney Jones(G), Greg Hutchinson(Ds), Furushi Rainara(Ds) - 1. Norlearns 2. Too Damn Hot 3. Back Track 4. The Whip 5. Silver Serenade 6. Track 9 7. One Cylinder 8. Someday My Prince Will Come 9. Your Mana's Got A Complex 10. Evil Turn

ドラムスは2人いて曲ごとに入れ替わりますが、メインはやはりロニー・スミスのアクの強い「これぞオルガンだ!」と言えるようなサウンドを聴くためのアルバム、と言えそうです。リード・ギターとリズム・ギターの2人が参加しているものの、ギターがメロディーを奏でる出番は全面的というわけではなく、とにかくオルガンのメロディとハーモニー、フット・ベースが世界を中心に回っています。そして時々出るギターが、ちょっと冷静だけれどもなかなかいい味を出していて、ちょっと渋めに振れています。コード進行もブルース進行のようなシンプルなものが多く、その上をオルガンが暴れまわっている感じ。5曲目のようにゆったりしたバラードや7曲目のボッサ調(?)リズムもあり変化に富んでいます。8曲目に「いつか王子様が」がありますが、けっこう盛り上がります。締めくくりの10曲目もアップテンポでなかなか。こういうオルガン路線もいいですね。

2004/12/14

Intuit/Kurt Rosenwinkel Quartet

1160
カート・ローゼンウィンケルというと、もっと今っぽいギターを弾く人じゃなかったかな、と思ったのですが、このアルバムでは、バックのミュージシャンも含め、比較的オーソドックスなジャズのスタンダードやジャズメン・オリジナルを演奏しています。このところオリジナルの多い「今」っぽいジャズを聴き続けていたので、こういうのを聴くとホッとする気持ちもあります。

ただ、オーソドックスな傾向の曲が続くと、私も何を書いて良いか分からなくなってしまう場合もあって、今日の場合、音楽を楽しんで書いてしまって逆にどういう曲が演奏されているか伝わりにくい、という面もあるかもしれません。まあ、こういう日もあるということで、お許し下さい。


Intuit/Kurt Rosenwinkel(G) Quartet(Criss Cross 1160)(輸入盤) - Recorded August 14 and 15, 1998. Michael Kanan(P), Joe Martin(B), Tim Pleasant(Ds) - 1. How Deep Is The Ocean 2. Conception 1 3. Darn That Dream 4. Dewey Square 5. When Sunny Gets Blue 6. Sippin' At Bells 7. Epiphany 8. Segment 9. Summertime 10. Conception 2

(04/12/12)ほとんどの曲がスタンダードやジャズメン・オリジナル。チャーリー・パーカーの曲が3曲(4、6、8曲目)入っています。ジャズっぽく柔らかいトーンのギターで、このアルバムは割とオーソドックスなアプローチ。1曲目からメロディアスでゴキゲンなギターを聴くことができ、露出度も高いのが満足。もう少し今っぽいものを期待していたのだけれども、いわゆる「ジャズ」の演奏をバリバリこなしているので実力のほどがうかがえます。3、5、9曲目などのバラードもしっとり感があってなかなか良く、一般ウケしそうなサウンドかも。6曲目はアップテンポでスリリングかつメロディアス。7曲目はメンバーのMichael Kananの作曲ですが、スタンダードのようなバラード。いかにもジャズっぽい8曲目もちょっと懐かしいサウンドで好み。

2004/12/13

Equilibrium/Alex Sipiagin Sextet

1257
やっぱり現代ジャズというのはメロディやリズム、ハーモニーなどがある程度のところまで行きつくしている感じもあるため、これからジャズに入ろうとする人には難しい部分があると思います。このアルバムもそんな1枚ではありますが、聴き慣れてくると、個々のアルバムの違いや面白さが分かるようになってきます。

このアルバムも1、6-7曲目のようにエレキピアノを使ってみたり、3管のアプローチが個性的で面白かったりしますが、5、9曲目のフリー・インプロヴィゼーションは例えばECMレーベルの高度なフリーをよく聴いた私としては、ちょっと物足りない感じもありました。ただ、メンバーもなかなかスゴいため、とっつきにくくても全体に耳を傾けてみたり個々のプレイに注意したりと、いろいろ聴き方の重点を移してみると、なかなか面白いんではないかな、とは思います。


Equilibrium/Alex Sipiagin(Tp, Flh) Sextet(Criss Cross 1257)(輸入盤) - Recorded December 16, 2003. Chris Potter(Ts, Ss), David Binney(As, Ss), David Kikoski(P), Scott Colley(B), Gene Jackson(Ds) - 1. Mood 2 2. Equilibrium 3. Evidence 4. Sonhando Com O Meu Primeiro Amor 5. Free 1 6. High 7. Good Morning 8. Blues For Kids 9. Free 2

(04/12/11)Alex Sipiaginの作曲は9曲中5曲。他に2曲(5、9曲目)3管でのフリー・インプロヴィゼーションがありますが、緻密ですが構築の密度など、今一歩かも。曲によってエレキピアノが入るのが渋く、1曲目もその都会的なスタイルに貫かれているブルーな色調の曲。複雑で分厚いハーモニーを持ったテーマ部と、密度の濃いジャズのアドリブでのタイトル曲の2曲目、セロニアス・モンク作だけどテーマだけで中身はゴリゴリのジャズの3曲目、トニーニョ・オルタ作の淡色系のように感じるボサノヴァの4曲目、やはりテーマのメカニカルなハーモニーとアドリブのバランスの妙味がある6曲目、6曲目と同じくエレキ・ピアノでダイナミックな現代ジャズを演出する7曲目、ブルースというにはアップテンポで現代的なフレーズの8曲目。

2004/12/12

Friendship/Perico Sambeat

Pericofriend
ブラッド・メルドーの参加作品というのを、たまに目につくと集めていて、今日紹介するアルバムは比較的最近の録音なのでメルドー度も高いのではないかと思います。ただ、私は浅く広くなのでコンプリートを目指すつもりはないし、廃盤もあるので中古盤あさりが大変だと思います。コンプリートを目指す方は「Discography of Brad Mehldau」が参考になります。

最近のアルバムはメロディやコード進行、拍子すらもややこしいものが多いので、このアルバムが親しみやすいかというとちょっと遠いような気もしますけれど、ブラッドメルドーのピアノはこの中で気分良く泳いでくれています。かえってこういうサウンドの方が彼には向いているのかも。彼がゲストでの全曲参加のアルバムは少なくはないですが、このアルバムもファンならば押さえておいてもいいのでは。


Friendship/Perico Sambeat(As, Ss)(ACT)(輸入盤) - Recorded February 2003. Brad Mehldau(P), Kurt Rosenwinkel(G on 1, 3, 5), Ben Street(B), Jeff Ballard(Ds), Carmen Canela(Vo on 9) - 1. Memoria De Un Sueno 2. Orbis 3. Bioy 4. Eterna 5. Icaro 6. Mirall 7. Crazy She Calls me 8. Actors 9. Matilda 10. Iris

(04/12/11)7曲目を除いてPerico Sambeatの作曲。変拍子も含めて現代的にある程度複雑な曲が多い印象。ブラッド・メルドーが全面的に参加。ややスピリチュアルにはじまって浮遊感を伴いつつドラマチックに盛り上がりメロディを感じる1曲目、ミステリアス系のサウンドを持つ2曲目、アップテンポながら流れるようなテーマのメロディが対照的でアドリブに突入してノリの良い3曲目、内側を向くバラードっぽい4曲目、中間色的な不安定さをもって進んでいく5曲目、アルバムの中ではほんの少し爽やかと思える色合いの6曲目、唯一他人の作曲でしっとりとメロディを聴かせる7曲目、アップテンポで4ビートのオーソドックスな展開の8曲目、ボッサのヴォーカル曲で味わいのある9曲目、ピアノとのデュオで朗々とした10曲目。

2004/12/11

Que Viva Coltrane/Conrad Herwig, Brian Lynch

1254
このところ1ヶ月ぐらい、毎日Blogにアップすることができるようになっていますけれど、毎朝CDを聴いてアップしているのではなくて、土日や夜間などにまとめて入力をしておいて、「ココログ」の機能で自動的に毎朝8時頃に1つずつ出てくる、という仕組みを利用しています。毎日Blogに張り付いている必要がなくて楽な反面、書いているときとアップされるときの日付がずれているので、タイムリーな話題が書けなかったりします。まあ、それでも時事ネタのBlogではないので別にかまわないんですけど。やっぱり「アップや修正の履歴」になってしまっているなあ、と少々反省。

さて今日紹介するのは、全曲ジョン・コルトレーンの曲を取り上げる、というだけでも恐ろしいのに、それをラテンタッチで演奏してしまおう、という別な意味でも恐ろしいアルバム。不謹慎だという人もいるかもしれませんね。ただノリノリイケイケのラテンの曲だけではなくて、ゆったりとしていてハーモニーも厚かったりする豊穣さも含まれているので、アルバムとしてはカラフルで飽きさせません。1、4曲目のようにエレクトリック・ベースを使用した曲がメリハリも良くて好みなのですが、アコースティック・ベースの曲もそれなりにいいサウンドで迫ってきます。


Que Viva Coltrane/Conrad Herwig(Tb), Brian Lynch(Tp, Flh)(Criss Cross 1254)(輸入盤) - Recorded December 15, 2003. Mario Rivera(Ts, Fl), Edsel Gomez(P), John Benitez(B), Robby Ameen(Ds), Richie Flores(Conga) - 1. Lonnie's Lament 2. Miles Mode 3. Wise One 4. Countdown 5. Central Park West 6. Grand Central 7. Straight Street 8. Locomotion

(04/12/07)何と全曲ジョン・コルトレーンの作曲集。そしてそれをラテンタッチで料理する事は異色。1曲目ではおなじみのメロディーが出てきますが、この曲はベースはエレクトリックで、現代ラテン的なミディアムのファンクというような雰囲気。2曲目は3管も厚く、なかなか複雑なテーマを持っていて、原曲からいかに変えたか、にも興味が。静かでゆったり厚めのハーモニーからラテンに移行していく3曲目、再びエレクトリックベースでフレーズとリズムの崩し具合が良くてノリも良い4曲目、ラテンだとなぜか青い空の陽気な感じになってしまう5曲目、ノリの良いいかにもラテンという感じで曲が進んでいく6曲目、テーマの華やかなハーモニーが心地良く耳に響いてくる7曲目、そして、これでもかと言わんばかりのノリノリ系の8曲目。

2004/12/10

In The Cross/Wycliffe Gordon And The Garden City Gospel Choir

1253
レーベル聴きをやっていると、時々とんでもないアルバムに出くわすことがあります。バリバリのジャズのイメージでならしているCriss Crossレーベルですが、このアルバムはゴスペルのコーラス・グループを入れた演奏で、やっぱりゴスペル色やR&B色が高くなっています。演奏するメンバーもスゴい顔ぶれですが、モダン以前のスタイルも出てくるところを見ると、ウィントン・マルサリス関係かな、とも思わせます。いつもしかめっ面をして聴くようなサウンドが多いですけれど、今回は黒っぽく楽しむことができました。


In The Cross/Wycliffe Gordon(Tb, Vo) And The Garden City Gospel Choir(Criss Cross 1253)(輸入盤) - Recorded December 12, 2003 and January 2-3, 2004. Marcus Printup(Tp, Vo), Victor Goines(Ts, Ss, Cl), Eric Reed(P, Vo), Damien Sneed(Org), Reginald Veal(B, Vo), Alvin Atkinson Jr.(Ds, Vo), Richard Johnson(P on 1, 3-5, 10), The Garden City Gospel Choir: Kemba Cofield(Soprano), Pamela Grant(Soprano), Vilincia Leslie(Soprano), Akua Aidoo(Soprano), Veronica Lynch(Alto), Damien Sneed(Alto, P on 3), Karen Gordon(Alto), Terez Herndon(Alto), Ministar Chris Leslie(Tenor), Michael Gordon(Tenor), Michael "The King" King(Tenor), Special Guest: Brian Foster(Tenor on 7) - 1. All Day Long, Sang My Song, Going Home 1 2. I'm Glad 3. I Want Jesus To Walk With Me 4. Just A Closer Walk With Thee 5. Holy, Holy, Holy 6. Wade In The Water 7. Near The Cross 8. Help Me Somebody 9. Glory Hallelujah 10. All Day Long, Sang My Song, Going Home 1 11. When The Saints Go Marching In 12. I Came To Jesus

(04/12/07)ゴスペルのコーラス・グループとの演奏。トラディショナルも4曲(3-4、11-12曲目)と多めですが、ワイクリフ・ゴードンの作曲または共作も5曲あります。曲調はジャズというよりはゴスペルやブルース的なヴォーカルが前面に出てくる曲が多いので、レーベルではかなり異色。それでもインストルメンタルな場面はジャズっぽい部分もあります。その2つの要素と楽器に合わせたスキャットの印象が結構強い1曲目と10曲目はヴァージョン違いの曲。ヴォーカルまたはコーラスが入っている曲が多いので、やはりゴスペルとして聴くアルバムかな、と思う。演奏は強力なメンバーながら、懐かしい雰囲気のジャズを感じます。11曲目はモロにトラディショナル系だったので思わずウキウキ。12曲目はヴォーカルのみの曲。

2004/12/09

アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード/ビル・エヴァンス・トリオ

Billlive817
Billlive818

輸入盤では9月に「California, Here I Come」というタイトルでCD1枚もので出ていたのですが、国内盤ではCD2枚組の2セットという大幅増量で発売されました。さすがはビル・エヴァンス。出費もその分大きくて、コレクター泣かせではあります。同じ曲が何回も出てきて、各ヴァージョンでのアドリブやサウンドの違いを説明できたら面白いのでしょうけれど、この4枚を通して聴くだけで4時間を超えます。今日のところはさらりとした紹介で勘弁して下さい、ということで。現在進行形でないミュージシャンの中でも、ビル・エヴァンスだけはなぜかいろいろなテイクのCDが出るたびに買ってしまいます(笑)。何だかんだ言っても、やっぱりビル・エヴァンスのピアノが好みなのでしょうね。


アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード(8.17.1967)/ビル・エヴァンス(P)・トリオ(Verve)
Bill Evans(P) Trio At The Village Vanguard August 17, 1967.(Verve) - Recorded August 17, 1967. Eddie Gomez(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. Happiness Is A Thing Called Joe 2. In A Sentimental Mood 3. Re: Person I Knew 4. California, Here I Come 5. Alfie 6. Gone With The Wind 7. Turn Out The Stars 8. Polka Dots And Moonbeams 9. Stella By Starlight 10. Very Early 11. You're Gonna Hear From Me 12. Emily 13. Wrap Your Troubles In Dreams 14. 'Round Midnight 15. On Green Dolphin Street 16. If You Could See Me Now 17. I'm Getting Sentimental Over You 18. You're Gonna Hear From Me 19. G Waltz 20. California, Here I Come 21. Emily 22. Alfie 23. Wrap Your Troubles In Dreams

ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴの連続2日間の状況を各2枚組CDに収録した1日目。ビル・エヴァンスの演奏は当初公式盤では出なかったライヴなどもかなりCD化されていて、曲もけっこうダブっているために「大いなるマンネリ」を楽しむような雰囲気すらあります。実際偉大なピアニストだったためにどんなテイクでも見逃さない、というファンが多いのですが、ここでは珍しくフィリー・ジョー・ジョーンズの参加という事もあって、そういう意味では異色。雰囲気がやはり変わります。1曲目の「ハピネス・イズ・ア・シング・コールド・ジョー」は他では聴くことのできない貴重な曲だそうですが、腕慣らし的な小品という感じもしています。音質もライヴにしては良い方なので、聴いて損はないアルバム。3セットあって曲のダブりは5曲。(04年12月1日発売)


アット・ザ・ヴィレッジヴァンガード(8.18.1967)/ビル・エヴァンス(P)・トリオ(Verve)
Bill Evans(P) Trio At The Village Vanguard August 18, 1967.(Verve) - Recorded August 18, 1967. Eddie Gomez(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. In A Sentimental Mood 2. California, Here I Come 3. You're Gonna Hear From Me 4. Alfie 5. Gone With The Wind 6. Emily 7. G Waltz 8. Wrap Your Troubles In Dreams 9. In A Sentimental Mood 10. California, Here I Come 11. You're Gonna Hear From Me 12. Alfie 13. Gone With The Wind 14. Emily 15. G Waltz 16. Wrap Your Troubles In Dreams 17. On Green Dolphin Street 18. G Waltz 19. You're Gonna Hear From Me 20. Wrap Your Troubles In Dreams 21. Gone With The Wind 22. Emily 23. G Waltz

ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴの連続2日間の状況を各2枚組CDに収録した2日目。2日目の方が曲目のダブりが多く1-3セット全てで通算3回も演奏している曲が5曲もあり、2回演奏している曲も3曲と、ダブりだらけなので、17日の方が一般向け、この18日の方がビル・エヴァンス追いかけファン向け、ということになろうかと思います。じっくり聴いていけば同じ曲でも個々のアドリブの違いなどで楽しむことができるのでしょうけれど、これだけ同じ曲があるとじっくりと長時間聴きこむよりは、BGM的に気楽に音楽をかけながら気楽に聴いていく、という聴き方を私はします。それにしても淡々と演奏しているように聴こえながら、このメロディとハーモニーの豊かさが他のピアニストの追随を許さないとは、さすがです。(04年12月1日発売)

2004/12/08

ゲイリー・マクファーランド・オーケストラ・フィーチャリング・ビル・エヴァンス

Garybill
何だか久しぶりに’60年代のアルバムの紹介です。ビル・エヴァンス関連のアルバムは、公式盤はだいたい客演したものも含め、国内盤でも出尽くしている感じがあるのですが、このアルバム、国内盤のCDでははじめて出たように思います。ビル・エヴァンスのものだったら何でも売れるようなので、今まで出ていなかったのは、権利か何かの関係だったのでしょうか。

ただ、このアルバム、リーダーのゲイリー・マクファーランドの個性なのか、オーケストレーションとジャズの中間を行くような少々地味な作品と言えなくもありません。確かに曲にこめられているドラマ性というのはあるんですけれど。そういう意味ではビル・エヴァンスの追っかけかVerveのコレクションをしている人向けのような気もしています。


ゲイリー・マクファーランド(Vib、Arr、Cond)・オーケストラ・フィーチャリング・ビル・エヴァンス(P)(Verve)
The Gary McFarland(Vib, Arr, Cond) Orchestra Featuring Special Guest Soloist: Bill Evans(P)(Verve) - Recorded January 24, 1963. Jim Hall(G), Phil Woods(Cl), Spencer Sinatra(As, Fl), Richard Davis(B), Ed Shaughnessy(Ds), Julian Barbar(Viola), Alla Goldberg(Viola), Aaron Juvelier(Cello), Joseph Tekula(Cello) - 1. Reflections In The Park 2. Night Images 3. Tree Patterns 4. Peachtree 5. Misplaced Cowpoke 6. A Moment Alone

全曲ゲイリー・マクファーランドのオリジナルで、11人の変則編成のオーケストラ。この頃になってくるとビル・エヴァンスの客演も珍しくなってきます。1曲目はワルツでジャジーな感じとオーケストレーションがうまく合わさったファジーな感じのする曲。タイトルどおり静かな夜の雰囲気を表わすヴァイブとピアノのやり取りから、オーケストレーションも少し加わり映画音楽のように展開する2曲目、軽い浮遊感をともなうテーマの部分とちょっと軽めで自在なピアノとの対比が面白い3曲目、どことなくホンワカした感じのサウンドで全体を綴っていく、ほんのりとした明るさの4曲目、ちょっとミステリアスなサウンドを持っていて、綾織り的にそのソロやハーモニーが絡みあう10分台の5曲目、哀愁を帯びた緩から通常に戻る6曲目。(04年11月3日発売)

2004/12/07

ライヴ・イン・ジャパン2003/クルセイダーズ

Crusader2003
久しぶりのアルバムで、ウンウン、このノリ、このサウンドなんだよねーと思わせるグループのひとつ。若い頃にのめり込んだミュージシャンやグループって、良い悪いを超えて自分の血となり肉となってしまっているので、ただひたすらに何度もCDをかけて聴いていて、評価なんてどうでも良くなってしまいます。もっとも私の場合、評価しようと思って聴いているわけではなくて、やっぱりジャズやフュージョンを楽しみたいから聴いているわけなんですけれど。

ジョー・サンプルのエレキピアノは時に繊細になる部分もありますが、やっぱりこのグループはあまり洗練されているとは言えない骨太なサウンドが魅力。ミュージシャンが変わっても雰囲気がかなり出ているので、一度「今」のクルセイダーズのサウンドを「浴びて」みるのもいいのかも。


ライヴ・イン・ジャパン2003/クルセイダーズ(PRA)
Live In Japan 2003/The Crusaders(PRA) - Recorded October 6-11, 2003. Joe Sample(Key), Wilton Felder(Ts), Ray Parker Jr.(G), Steve Baxter(Tb), Freddie Washington Jr.(B), Kendrick Scott(Ds) - 1. I Felt The Love 2. Creepin' 3. It Happens Everyday 4. Shotgun House Groove 5. Carnival Of The Night 6. Ballad For Joe 7. Way Back Home 8. Pur It Where You Want It

ブルーノート東京でのライヴ。オリジナル・メンバーはジョー・サンプルとウィルトン・フェルダーの2人だけ。曲目は前作「ルーラル・リニューラル」からのもの(2、4曲目)もあるものの、クルセイダーズ全盛期からのセレクトが多いのがうれしいところ。適度な洗練されたメロディやフレーズと、それを上回るイモっぽさの適度なブレンドがこのグループの特徴だと思いますが、そういった面を含め、けっこう懐かしい曲で当時の雰囲気を現代にあまり違和感なく再現しています。1曲目からアメリカの田舎のファンクの香りがプンプンしていて、それがまたカッコ良い。時々聴かせるレイ・パーカー・Jrのギターも適度に渋い。6曲目はタイトルに「バラード」となっていますが、適度にメロウですが適度にファンク。こういうライヴもいいですね。(04年11月25日発売)

2004/12/06

アカペラ・クリスマス/マンハッタン・トランスファー

Mtacapella
実はマンハッタン・トランスファーは過去にクリスマス・アルバムを出している(Sonyレーベルの時)のだけれど、アカペラでのフル・アルバムというのは今回がはじめて。今はTelarcの専属のグループかと思ったら、今回はキングから出ているので、契約的には自由なのでしょうか。

大物らしく35分強のアカペラに対して3千円のCDですが、それを支払うだけの内容はあると思います。けっこう内容は濃くて、気軽にBGMにかけるというよりはかしこまって聴くようなアルバムかも。ウキウキする曲もあれば、心が浄化されるような曲もあって。今年はこんなクリスマスも良いかな、と思ってみたり。


アカペラ・クリスマス/マンハッタン・トランスファー(Paddle Wheel)
An Acapella Christmas/The Manhattan Transfer(Paddle Wheel) - Released 2004. Cheryl Bentyne(Vo), Tim Hauser(Vo), Alan Paul(Vo), Janis SIegel(Vo), etc. - 1. Jingle Bells 2. White Christmas 3. Christmas Time Is Here 4. Good King Wenceslas 5. Toyland 6. My Grown-Up Christmas List 7. Merry Christmas Baby 8. I'll Be Home For Christmas 9. Christmas Is Coming 10. Winter Wonderland

ご存知シェリル・ベンティーン、アラン・ポール、ティム・ハウザー、ジャニズ・シーゲルの4人組。収録時間は35分でクリスマスの曲が10曲ですが、彼らのはじめてのアカペラでのフル・アルバムとのこと。かなり高度なハーモニーやアレンジなのでしょうが、そういうことを感じさせずに安定した歌いっぷりや、心地良いハーモニーが魅力的。2曲目の「ホワイト・クリスマス」は個人的にはけっこう好きな部類。この曲にはヴォーカル・パーカッションのクレジットがあるけれど、リズムマシーンではなくてヴォイスなのでしょうか。ジャジーな曲から敬虔な雰囲気の曲まで幅広く聴くことができます。その密度の濃さから、BGMにするよりはじっくりと聴きたいアルバム。4曲目には子供達の歌も聴こえてきて、なかなかいい雰囲気です。(11月26日発売)

2004/12/05

フロム・オスロ/アキコ・グレース

Akikooslo
アキコ・グレースというピアニスト、デビューしてからニューヨーク三部作やその次の「東京」などを追いかけ、そして今回の北欧での録音を聴きましたが、けっこう好みなピアニストです。場面に応じて曲を作り、演奏もそのコンセプトによって変えることができるのは、センスとテクニックが要求されると思います。このアルバムはECMと同じレインボウ・スタジオでの録音ですが、ECMらしさというよりは、彼女の研ぎ澄まされた部分が前面に出てきた雰囲気です。広く受け入れられそうなアルバムかも。

説明でダイナミックなという表現を使っていますけれど、ジャジーにではなくて、内なる情念がふつふつとわきあがってくるような盛り上がり方、という方が近いのでしょうか。イメージ的には硬質感はクラシカルなタッチにあると思うのですが、欧州的にはこれまたジャズだ、という風に思えます。


フロム・オスロ/アキコ・グレース(P)(Savoy)
From Oslo/Akiko Grace(P)(Savoy) - Recorded September 6 and 7, 2003. Larry Grenadier(B), Jon Christensen(Ds) - 1. New Moon 2. Sunrise 3. Waltz For Debby 4. From Oslo 5. Miles' Dance ('69) 6. Organic Forms 7. Peace, Searching For 8. Golden Earrings 9. Norwegian Wood 10. Play, Pray In Thunder 11. Solveig's Song 12. Groove It Is 13. On The Rainbow 14. Message

ラリー・グレナディア(B)、ヨン・クリステンセン(Ds)とのトリオ。アキコ・グレースの作曲は13曲中9曲。彼女の作曲もなかなかです。今回はノルウェーのレインボウ・スタジオでの録音で、ドラムスにヨン・クリステンセンが入っていることからECMを意識させるような部分も。硬質でクリスタルな響きだけれども、もっと聴きやすい、癒しのあるサウンド。ドラムスも抑えめに録音されていて、いっそう幻想的な霧に包まれたような感じになっています。1曲目から端正なピアノとベース、それにひっそりと寄り添うドラムス。時々情熱の発露も見え隠れします。3曲目の「ワルツ・フォー・デビィ」もしっとり系で個性的。タイトル曲の4曲目はやはりノルウェー系。11曲目は現地の民謡か。中盤以降で5-6、8、10、12曲目のようなややダイナミックな場面の曲もありますが、これも北欧系といえます。(04年12月1日発売)

2004/12/04

ブルー・ジョイ~見つめていたい/ボニー・ジェンセン

Bonnieblue
ジャズのヴォーカル・アルバムというとピアノ・トリオをバックにスタンダードばかりを歌うものが多く、似たようなものが多くて避けている(?)分野なのですが、最近は洗練されていてニュー・スタンダードというか、ポップスやロックも取り入れたアルバムが増えているのが個人的には嬉しいところ。このアルバムも3月発売だったのですが、最近急に聴きたくなって買ってしまいました。やはり雰囲気で楽しむようなライト感覚と、今風のサウンドが、聴く人を増やすような気がしています。必ずしも一流というわけではないのだろうけれど、それなりに楽しめます。


ブルー・ジョイ~見つめていたい/ボニー・ジェンセン(Vo)(Fab)
Blue Joy/Bonnie J. Jensen(Vo)(Fab.) - Recorded November 2003. Andrew Oh(Fl, Alf), Craig Walters(Ts), Don Radar(Tp, Flh), Jeremy Sawkins(G), Michael Bartolomei(P), Johathan Zwartz(B), Fabian Hevia(Ds, Per) - 1. Tokyo Skies 2. Exactly Like You 3. Just The Two Of Us 4. Rio De Janeiro Blue 5. Good Morning Heartache 6. Sharing The Night With The Blues 7. Creepin' 8. Baby Come Home 9. This Masquerade 10. The Flame 11. Free 12. Every Breath You Take

ボニー・ジェンセンはオーストラリアのヴォーカリストで、これがセカンドアルバムとのこと。彼女の作曲も1、11-12曲目の3曲があります。スタンダードだけではなくて、スティーヴィー・ワンダーやスティングの曲、3曲目の「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」など、コンテンポラリーな曲なども取り上げているのが現代のヴォーカル・アルバムらしいところ。やや低めな声で、適度なはりと憂いを感じるようなヴォーカル。バックのサウンドも適度なジャジーさで洗練されていたり、フュージョン的なサウンドもあるので、ジャズのマニア的聴き方よりも、雰囲気で都会のバーやクラブなどを感じたいような気分。2曲目のような古いスタンダードもそれなりに懐かしさを感じるような演奏。5曲目は渋いバラード。ボッサの曲もあったりと、今風。(04年3月24日発売)

2004/12/03

Subliminal Seduction/Ralph Peterson Quintet

1225
ラルフ・ピーターソンのCriss Crossでの参加作品を夏以降、4作聴いてきたわけですけれど、やっぱり現代ジャズの特性というか、何だかやっていることはものすごいんだけれども、ある程度のジャズを聴く耳を養っていないと訳が分からない、あるいはどれも皆同じに聴こえてしまう、ということもあるかもしれません。そういう意味ではやはりマニア向け、ということになるのかも。

曲を聴くイメージとしてはメロディを掘り下げる、というよりは少しヴォリュームを大きめにしてサウンド全体を浴びる、あるいはハーモニーや各パートのスリリングなソロの応酬を聴く、というような聴き方で私は聴いています。そうすると、現代ジャズはけっこう変化に富んでいて面白いと思うのですが。それでもテーマ部などでの細かいリズムのキメが変拍子なのかどうなのか、そこまで聴ける耳を持たないのが少々つらいところ。


Subliminal Seduction/Ralph Peterson(Ds) Quintet(Criss Cross 1225)(輸入盤) - Recorded December 19, 2001. Jeremy Pelt(Tp, Flh), Jimmy Greene(Ts, Ss), Orrin Evans(P), Eric Revis(B) - 1. Trials Of Trust And Treachery 2. The Vicious Cycle 3. The Fifth Insight 4. Tears I Cannot Hide 5. Essence Of The Wizard 6. But I Never Left 7. The Seventh Insight 8. Social Response 9. I Only Miss Her When She's Gone 10. Synergy 11. Subliminal Seduction

(04/12/01)同じメンバーで2作目。11曲中9曲がラルフ・ピーターソンのオリジナル。相変わらずドラマーに似合わず都会的で複雑な曲を書いています。ややこしそうなテーマを持ちながらアドリブの部分はストレートな1曲目、ややゆっくりめのペースながらスリリングなソロが展開する2曲目、スパイスの効いたドラム・ソロの小品の3、7曲目、ゆったりと叙情的で、しかしややシリアスな4曲目、アップテンポでエッジの効いている10分台の5曲目、スマートで流れていくようなメロディで後半盛り上がる6曲目、この中ではオーソドックスな現代4ビートジャズと思える8曲目、スタンダードをしっとりとホーンが奏で上げていく9曲目、ちょっとややこしそうなフィギュアを持っているジャズの10曲目、ハーモニーが美しいタイトル曲の11曲目。

2004/12/02

Circles/Jesse Van Ruller

1235
ジャズ・ギターというのは今ではギター・ミュージックというジャンルになってしまって、ジャズの範疇を超えてしまっているギタリストが多いのですが、ジェシ・ヴァン・ルーラーはオーソドックスな若手ジャズ・ギタリストという点では際立っているのではないかと思います。スウィングさせるというよりはそのメロディや繊細なタッチに特徴があります。実は今回のようなオルガンの編成ではなくて、ベースとドラムスを従えたギター・トリオの方が素晴らしいような気もしています。先月紹介した「Live at Murphy's Low」が印象的。

ただ、このアルバムも割と面白くて、作曲面ではやっぱり現代のギタリストだな、という感じで単純ではなく、ギターもこのクァルテットの役割を演じつつもきらめきを感じさせます。ちょっと冷めた感じのハモンドオルガンというのもなかなかです。


Circles/Jesse Van Ruller(G)(Criss Cross 1235)(輸入盤) - Recorded December 15, 2002. Seamus Blake(Ts), Sam Yahel(Org), Bill Stewart(Ds) - 1. One 2. Circles 3. Here Comes The Sun 4. Black Dahlia 5. 33 Waltz 6. Zoab 7. Gone With The Wind 8. Secret Champ

(04/12/01)8曲中6曲がジェシ・ヴァン・ルーラーの作曲。オルガンが入っていてもコテコテではなく、どこか冷めた感じも。サックスもいるため、ギターの露出度はやや少なめか。アップテンポでオルガンサウンドが展開するも、メカニカルにしかも冷静にフレーズを弾いているような1曲目、ファンク的なノリで、テーマは複雑浮遊系という感じがするタイトル曲の2曲目、一転、都会的な雰囲気を持つバラードの3曲目、シーマス・ブレイク作のテーマはモッタリ系ながら、ノリの良い展開でソロも快調な4曲目、アップテンポのワルツでやはり現代的サウンドの5曲目、ファンク的なビートに乗ってメカニカル系のテーマの6曲目、唯一スタンダードで静かに優しく奏でているバラードの7曲目、飛び跳ねているリズムのテーマが印象的な8曲目。

2004/12/01

Black Art/Darrell Grant

1087
ダリル・グラントってどこかで聞いたことのある名前だよな、と思ったら、グレッグ・オズビーの作品に2枚参加しているのを発見しました。なるほどM-BASEとの接点があったわけね、とアルバムのサウンドを聴いていて何となく納得。細かくは分析していませんけれど、変拍子の部分もありそうです。CDの帯にはジャック・ディジョネットとの共演と書いてありますけれど、私はこの演奏は知りません。

リーダー以外の3人は、今は超有名になってしまって、参加ミュージシャン聴きをしても不満は全然ありません。ただし、メカニカルで現代的な側面が強く、歌心や叙情性を求める人には向いていないかも。まあ、このメンバーではそういう聴き方をしようとする人はいないでしょうけれど。

Black Art/Darrell Grant(P)(Criss Cross 1087)(輸入盤) - Recorded December 14, 1993. Wallace Roney(Tp), Christian McBride(B), Brian Brade(Ds) - 1. Freedom Dance 2. Tilmon Tones 3. Blue In Green 4. Brack Art 5. Foresight 6. Einbahnstrasse 7. What Is This Thing Called Love 8. For heaven's Sake 9. Binkley's Blues

(04/11/30)9曲中5曲がDarrell Grantの作曲。他の3人はかなり有名なメンバー。現代的なジャズです。1曲目からメカニカルなアップテンポのアプローチで、ピアノもまさにそんな雰囲気で攻めてきます。浮遊感のあるテーマとリズムに、多少の無機的な部分を交えたようなミディアムの4ビートの2曲目、マイルス・デイヴィスの有名曲をピアノだけでやや広がりのあるサウンドで弾く3曲目、リズム、サウンド両面とも無機的で現代的なアップテンポのタイトル曲の4曲目、ややしっとり系のメロディのオリジナルの5曲目、ロン・カーター作のちょっとコミカルな感じの6曲目、スタンダードなのにオリジナルの他の曲に同化しているような変化に富む7曲目、トランペットとのデュオで静かな8曲目、ブルースのタイトルだけれども?の9曲目。

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