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2004/11/30

Between You & Me/マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ

Maliellebet
ジャズをこれから聴きはじめる人からヴォーカルもので何が良いですか?と質問を受けて、ついジャズならではのスキャットバリバリのアルバムをすすめて失敗することって多いと思う。実は私も経験があります。やっぱり広く受け入れられるには、ジャズっぽさというよりは、その音楽性やクセの強くない雰囲気だと思うし、BGMにもかけられるとなお良いかな、と思います。聴きやすさや、スタンダードだけでなくボサノヴァも入っているという点で、このアルバムはなかなか良いのでは。バッキングにまわったピアノのサポートもサウンド全体を引き締めて、時に良い方向へ引っ張っています。ちなみにこのアルバム、澤野工房からの最新作です。


Between You And Me/Marielle Koeman(Vo), Jos Van Beest(P) Trio(Atelier Sawano AS043) - Recorded September 2004. Evert J. Woud(B), Klaas Balijon(Ds), Giovanni Mastrandrea(Ds, Per), Douwe T'reve(G) - 1. Too Marvellous 2. So Tinha De Ser Com Voce 3. My Foolish Heart 4. Thou Swell 5. Gentle Rain 6. The Song Is You 7. Que Reste Il De Nos Amours 8. You Don't Know What Love Is 9. It Might As Well Be Spring 10. I Never Went Away

この2人による組み合わせは2枚目ですが、聴きやすいスタンダードやボサノヴァ集で、温かみがあって分かりやすいアルバム。けっこう売れセンかな、と思います。比較的素直な歌唱なのだけれど、どこか印象に残るマリエル・コーマンのヴォーカルと、バックで落ち着いて、しかもやはりやや陽性にサポートをするヨス・ヴァン・ビーストのピアノ。2、5、7、9(この曲のみアップテンポ)曲目がギターなどが加わったボッサで、通常のスタンダードとの境目がないようなスムーズな進行です。でもこのボッサのサウダージ感覚というか、雰囲気がなかなか良い感じ。3、8、10曲目のようなしっとり系のバラードや、6曲目のようなアップテンポでノリの良い曲もあって、ジャズ・ヴォーカルにこれから接してみたい人にも良いと思います。(04年11月27日発売)

2004/11/29

Chet's Choise/Chet Baker Trio

1016
チェット・ベイカーのアルバム2日目ですが、今回はトランペット、ギター、ベースでのトリオ。特にフィリップ・カテリーンのギターが非常に良い雰囲気で溶け込んでいて、むしろ影の主役ではないかと思えるほどに大活躍しています。セッションも、「せーの」でやった感じがなく、コール&レスポンスがしっかりしていて、しかもおなじみの曲が多いので、お気に入りのアルバムとなりました。ただし、昨日紹介したアルバムと合わせて、メーカーでは最近カタログから外されて廃盤となっているようなので、気になる方は早めに購入しておいた方が良いと思います。


Chet's Choise/Chet Baker(Tp, Vo) Trio(Criss Cross 1016)(輸入盤) - Recorded June 6 and 25, 1985. Philip Chtherine(G), Jean-Louis Rassinfosse(B), Hein Van De Geijn(B on 8-10) - 1. If I Should Lose You 2. Sad Walk 3. How Deep Is The Ocean 4. Doodlin' 5. My Foolish heart 6. Conception 7. Love For Sale 8. Adriano 9. Blues In The Closet 10. Stella By Starlight

(04/11/23)ギターがいる変則トリオで、チェット・ベイカーのオリジナルはなし。トランペットの露出度が当然高いのとスタンダードやジャズメン・オリジナルが多いので、魅力的。ギターの演奏もいい感じ。1曲目はややアップテンポですが、音の豊かさを感じます。ゆったりと哀愁を感じるバラードの2曲目、ミディアムテンポで意外にノリの良いフレーズの3曲目、ホレス・シルバー作のちょっと軽めなブルースの4曲目、ヴォーカルも入ってバラードを9分半も繰り広げる5曲目、マイルス・デイヴィス作のアップテンポでスリリングな6曲目、テーマがちょっと変則的かつファンクと4ビートが入り混じり面白い7曲目、メロディアスだけれどもドラマのある8曲目、オスカー・ペティフォード作のブルースの9曲目、ミュート・トランペットがいい10曲目。

2004/11/28

Blues For A Reason/Chet Baker Quintet

1010
チェット・ベイカーの’80年代録音は今まであまり聴いたことがなくて、今回がほとんどはじめてのようなものなのですが、レーベルのせいなのか、この時期皆そうなのか分かりませんが、スタジオ録音なのに作りが少し荒いように感じました。アップテンポのオリジナルははやいコードチェンジの上にのってアドリブを吹きまくるというパターンが多く、本当にオリジナルなのか、という感じも少々。また、もうひとつのパターンとして、最初やラストのテーマ部分では2管のアンサンブルというよりは2人でせーの、と同時にアドリブを吹きまくっている感じで、やっつけ仕事と思えなくはないです。ただ、さすがにベテランだなと思わせる部分もあって、個々には引き込まれる部分も。


Blues For A Reason/Chet Baker(Tp) Quintet(Criss Cross 1010)(輸入盤) - Recorded September 30, 1984. Warne Marsh(Ts), Hod O'brien(P), Cecil McBee(B), Eddie Gladden(Ds) - 1. Well Spoken 2. If You Could See Me Now 3. We Know It's Love 4. Looking Good Tonight 5. Imagination 6. Blues For A Reason 7. Looking Good Tonight 8. We Know It's Love

(04/11/23)7-8曲目が別テイクのボーナス・トラックで、1-6曲目中チェット・ベイカーの曲が3曲。2、5(5曲目はチェットが参加せず)曲目はクァルテットでの演奏。ウォーン・マーシュ作の1曲目はもつれ合ったような2人の絡み合ったテーマではじまる、アップテンポでコードチェンジとアドリブで聴かせるタイプの曲。しっとりとしていてゆったりと聴かせる、トランペットのフレーズも自然体の2曲目、やはり2人の絡みでテーマがはじまって、それが合っているんだか外れているんだか、という気にもなる、1曲目とタイプが似ている3曲目、コードチェンジの上で各パートが順番に自由にアドリブをとる4曲目、出だしのサックスがなかなか泣かせるバラードの5曲目、他の曲のようにややルーズな雰囲気のブルースの、タイトル曲の6曲目。

2004/11/26

Blue Afternoon/Jim Snidero Quintet

1072
Marvin "Smitty" Smithの参加作紹介4日目で、これで一段落です。曲は静かなバラードもありますが、1、3、5、7曲目のようにドラムスの露出度の高い曲もあり、聴いていて、久しぶりにこれが彼のドラミングだということを堪能しました。特に1曲目は全員が速射砲のようにバンバン飛ばしていて、聴いていてスッキリとストレス解消、といった感じです。

このアルバムのリーダーのJim Snidero、賑やかな曲ばかりではなくて4、6曲目のようなバラードの情感も豊かで、なかなかいいメロディを吹くなあ、と思いました。


Blue Afternoon/Jim Snidero(As) Quintet(Criss Cross 1072)(輸入盤) - Recorded December 23, 1989. Brian Lynch(Tp), Benny Green(P), Peter Washington(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Enforcement 2. Forethought 3. The Trifle 4. Sould Eyes 5. Blue Afternoon 6. Infant Eyes 7. Toro

(04/11/21)Jim Snideroの作曲は7曲中4曲(1-2、5、7曲目)。やはり現代的なジャズという感じ。1曲目はタイトルの通り、まさにいきなり火を吹くようなアップテンポでアドリブが展開して行き、かなりのスリルです。ドラムスのキャラクターもアリか。都会的しっとり型のやや浮遊感のバラードで、静かな夜を思い浮かべるような感じからやや盛り上がる場面もある2曲目、Brian Lynchのメカニカルなユニゾンのテーマで元気型の8ビートの3曲目、ピアノとのデュオでマル・ウォルドロン作の切ない哀愁を漂わせているバラードの4曲目、渋めのミディアムの4ビートで直球勝負のタイトル曲の5曲目、ウェイン・ショーター作のバラードをクァルテットでていねいに吹いていく6曲目、リズムパターンが交互に変わり、やはり現代的な7曲目。

2004/11/25

Camera In A Bag/Ray Drummond Quintet

1040
Marvin "Smitty" Smithの参加アルバム紹介3日目ですが、ここでもやっぱりジャズドラムとは一線を画したドラミングで賑やかに他のメンバーを鼓舞している感じです。何気なくケニー・バロンが参加しているのもスゴいところ。こういうアルバムだと私はオリジナルの方に気がいって、最近のミュージシャンってけっこう作曲能力があるなあ、という印象。ただ、7曲目の「ネフェルティティ」は、テーマが終わるといわゆるアドリブに入ってしまい、普通の曲になってしまっているのが、少々「残念!」。ただ、全体的に良いアルバムだと思います。


Camera In A Bag/Ray Drummond(B) Quintet(Criss Cross 1040)(輸入盤) - Recorded December 28, 1989. David "Fathead" Newman(Ts, Fl), Steve Nelson(Vib), Kenny Barron(P), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Camera In A Bag 2. Relentless Pursuit 3. Peace 4. Weird Blues 5. Suspended View 6. Thinkin' Of E.H. 7. Nefertiti 8. Quiet Now 9. Leanin' And Preenin'

(04/11/21)Ray Drummondは9曲中4曲共作ないしは作曲。オーソドックスだと思いますが、ベーシストのリーダー作なので共演者の個性が出てる感じ。フルートで爽やかな感じですが現代的なテーマとブルース進行のアドリブが対照的なタイトル曲の1曲目、ベースが同一音を刻む中、ややエキゾチックに各楽器が飛翔する2曲目、ホレス・シルバー作のメロディアスにせまるしっとりしたバラードの3曲目、ボビー・ハッチャーソン作のブルースの4曲目、浮遊感を伴うちょっと暗めのテーマが印象的な5曲目、都会的で渋いと思ったら中ほどがアップテンポになる6曲目、マイルス・デイヴィスの名曲をテーマとして使用する7曲目、優しいメロディのバラードの8曲目、やや賑やかでドラマチックな構成の、ソロの展開も面白い9曲目。

2004/11/24

Portraits And Dedications/Peter Leitch

1039
Marvin "Smitty" Smithのドラムス参加アルバム2日目ですが、ここでもけっこう煽り立ててくれています。ギタリストのPeter Leitchははじめて聴きましたけれど、例えばジョー・パスのようにひとりでコードを弾きながらメロディを奏でるようなこともできて、その反面速いフレーズではメカニカルに飛ばしまくるというような芸当もできて、見た目にはオーソドックスなのですが、やはり中身は現代的なギタリストの一人だと言えます。もっと注目されても良いと思うんですが、発表しているアルバムも少ないらしいし、止むを得ないのかな、とも思います。作曲もやはり今風の曲が多いです、その分やや頭方面で聴くアルバムかも。


Portraits And Dedications/Peter Leitch(G) Quintet/Sextet(Criss Cross 1039)(輸入盤) - Recorded December 30, 1988 and January 24, 1989. Bobby Watson(As), James Williams(P), Ray Drummond(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds), Jed Levy(Afl on 2, 6) - 1. Pepper 2. Visage De Cathryn 3. Modes For Wood 4. Warm Valley 5. Colorado 6. Portrait Of Sylvia 7. The Winter Of My Discontent 8. A Blues For 'Nita 9. The Bulldog 10. Shades Of Stein

(04/11/20)10曲中6曲がPeter Leitchの作曲。ギターはフルアコですが、時に現代的なフレーズが出てくる感じ。軽めなミディアムテンポの4ビートで1曲目がはじまりますが、フレーズはやはり’80年代後半の音。浮遊感があって切ない感じのスペースが自由な2曲目、アップテンポでリズムも軽快かつメカニカルな3曲目、デューク・エリントン作でソロ・ギターの出だしが美しく、後半サックスとのデュオの4曲目、テーマもアドリブも速いフレーズが命という感じの5曲目、ミステリアスな雰囲気のメロディを持つ落ち着いた6曲目、ソロ・ギターでの小品の7曲目、とにかくアップテンポで飛ばしまくるブルース(?)の8曲目、ベースとのデュオでミディアムのブルースの9曲目、ベニー・ゴルソン作だけれどもけっこうシャープな10曲目。

2004/11/23

Rejuvenate!/Ralph Moore Quintet

1035
Criss Crossレーベルをちょっと本格的に追いかけてみようかな、という気になっていて、本家ホームページの方の特集を少し変更しました。ただ、そろそろ廃盤になりかけているものもあり、どこまで入手できるものなのか、少々不安でもあります。たまたまこのレーベルで、Marvin "Smitty" Smithというドラマーの参加作を現在4枚入手していて、このドラマーは好きなのですが、最近はテレビ番組か何かの専属になったような形で、レコーディングにはまったく参加しなくなってしまったのが少々残念です。ジャズというよりはロックに近いような叩き方をする、変拍子何でもござれの千手観音的なドラマー。


Rejuvenate!/Ralph Moore(Ts) Quintet(Criss Cross 1035)(輸入盤) - Recorded February 19, 1988. Steve Turre(Tb, Conch Shells), Mulgrew Miller(P), Peter Washington(B), Marvin "Smitty" Smith(Ds) - 1. Rejuvenate! 2. Josephine 3. C.R.M. 4. Exact Change 5. It Might As Well Be Spring 6. Song For Soweto 7. Melody For Mr. C

(04/11/20)Ralph Mooreの作曲は7曲中3曲(2-3、6曲)。今聴くとけっこうスゴいメンバー。個人的にはドラムスが好み。ハーモニーとメロディのテーマからアップテンポでドラムスが煽りたてつつ突っ込んでいく1曲目、しっとり系のバラードでどことなく切なげな香りがする、アルバムの中では静かな彩りを添える2曲目、やはり元気な感じでソロがけっこう楽しめてエネルギーを感じることができる3曲目、マルグリュー・ミラー作のと快適なテーマを持っていて、やはりプッシュ型のサウンドで盛り上がっていく4曲目、クァルテットでゆったりとして、ほんのりと温かみのあるスタンダードの5曲目、変拍子(7拍子系や5拍子系?)を使って豪快に攻めまくって、スティーヴ・ターレは貝を吹く6曲目、ミディアムテンポでシャッフル的な7曲目。

2004/11/22

Blueslike/One For All

1256
ワン・フォー・オールはVenusレーベルでもアルバムを出していましたけれど、はじめてCriss Crossレーベルでの作品を買ってみました。最近は小難しいジャズが多い中、比較的すんなりと入ってくる直球勝負のグループだと思います。メンバーが白人中心なので、泥臭いことをやろうとしても何となくスマートな感じになってしまうような気がしています。スゴいな、と思ったのはラストの難曲「ジャイアント・ステップス」を軽々とこなしてしまった点。やっぱりこのバンド、レベル高いわー、と思った瞬間でした。


Blueslike/One For All(Criss Cross 1256)(輸入盤) - Recorded December 14, 2003. Eric Alexander(Ts), Jim Rotondi(Tp, Flh), Steve Davis(Tb), David Hazeltine(P), Peter Washington(B), Joe Farnsworth(Ds) - 1. Five Outs To Go 2. We'll Be Together Again 3. Till There Was You 4. In Between The Heartaches 5. Blueslike 6. Yasashiku 7. Naima 8. Giant Steps

(04/11/20)メンバーのオリジナルは8曲中3曲。ここでもまさにジャズの王道を行く3管セクステット。頭より体で聴けるジャズか。スティーヴ・デイヴィス作の堂々としたジャズらしいサウンドで幕を開け、やはりそれぞれのソロが興味深いところ。テーマもアンサンブルと引継ぎで効果的なメロディと哀愁を漂わせているソロもソフトな感じの2曲目、アップテンポで各パートのソロもノリの良い3曲目、美しいハーモニーとミディアムのボッサの4曲目、デヴィッド・ヘイゼルタイン作のこのメンバーらしく、各ソロとそのレスポンスが面白いブルースの5曲目、しっとりとした優しいメロディがていねいに奏でられていく6曲目、普通よりちょっと速めのテンポのボッサでちょっと賑やかに演奏する7曲目、そして超絶曲を自然な感じで演奏した8曲目。

2004/11/21

The Fo'tet Augumented/Ralph Peterson

1255
フロントがクラリネットとヴァイブラホンのアルバムって、他になかなかないので、貴重な録音かもしれないと思います。エリック・ドルフィーの「アウト・トゥ・ランチ」があるかなあ、と思って確かめてみると、トランペットは入っているし、エリック・ドルフィーは(バス)クラリネット専門ではないしと、知る限りでは見当たりませんでした。

実はこのラルフ・ピーターソン、変拍子の曲をよく書いていて、ここでもたびたび登場しているのだけれども、何だか拍子が変で突っかかるなあ、と思っていても、何拍子か分析するのも面倒だしなあ、と気楽に聴くことにしました。英文の解説では17/4拍子とかもあるようなことを書いていますが。やっぱりマニアックな部類になるようだけれども、個人的には好きなアルバム。


The Fo'tet Augumented/Ralph Peterson(Ds)(Criss Cross 1255)(輸入盤) - Recorded December 9, 2003. Don Byron(Cl, Bcl), Bryan Carrott(Vib), Belden Bullock(B), Eguie Castrillo(Per) - 1. Shade Of Jade 2. Surrender 3. The Burning Sands 4. Johnny Come Lately 5. Status Flux 6. Beautious B 7. Acceptance 8. The Commute 9. Keep It Simple

(04/11/20)クラリネットとヴァイブラホンがフロントの変則編成ですが、かつて同じような編成で何枚かあります。ラルフ・ピーターソン作は9曲中7曲。過去の再演曲もあり。1曲目のジョー・ヘンダーソンの曲では、エスニック風味がありつつも前に進んでいく感じで、後半のリズムのデュオもなかなか。流れるようでいてドラムスが突っかかってくるような感じもある軽めの2曲目、ちょっと中近東風味もある変拍子系の3曲目、ビリー・ストレイホーン作だけれどもオリジナルのようにドライな4曲目、やはりスーパードライでフリーキーな部分もある5曲目、ソフトな感じのバラードの6曲目、リズムを叩く上を流れているメロディ、というような7曲目、ちょっとミステリアスなテーマを持つ8曲目、7拍子の軽快なラテンタッチで進んでいく9曲目。

2004/11/20

Two Tenor Ballads/Mark Turner, Tad Shull

1182
バラードのアルバムって、ムードミュージック一歩手前になりそうで敬遠していたのですが、このアルバムはゆったりと聴けて、しかも2人の個性の違いが分かりやすく、いろんな意味で楽しめました。仕事中BGMにかけていても全然ジャマにならないので、5-6回続けて聴いていたという、私にしては珍しい現象。曲も難しそうなオリジナルを排したところにも、企画の勝利があったのだと思います。私がいつもしかめっ面して聴いているような現代曲がなく、リラックスして聴けます。


Two Tenor Ballads/Mark Turner(Ts), Tad Shull(Ts)(Criss Cross 1182)(輸入盤) - Recorded December 30, 1994. Kavin Hays(P), Larry Grenadier(B), Billy Drummond(Ds) - 1. A Flower Is A Lovesome Thing 2. Autumn In New York 3. Blue In Green 4. What's My Name 5. I Forgot To Remember 6. Alone Together 7. Very Early 8. Turn Out The Stars 9. You've Changerd

(04/11/16)その名の通り、スタンダードやジャズメン・オリジナルのスタンダード集。マーク・ターナーは3、7-8曲目のビル・エヴァンスゆかりの曲を、タッド・シャルは4-5、9曲目を選曲しています。タッドの方は低めでゆったりながらも堂々とした演奏で、ターナーの方はやや音域が高めで現代的かつメロディアスなフレーズを吹いています。2人の演奏の曲も2人で同時に吹いている部分はあまり多くなく、だいたい交替で演奏しています。しっとりとした曲が多く、じっくりと聴くのにも、BGMとして聴くのもいい感じ。他の3人のメンバーもゆったりとした場面を彩りを添えてサポートしていて、飽きさせないバラードが展開。エキゾチックな香りの4曲目、バラードの中で比較的自由なフレーズが響く5曲目、このじっくり感がいい6曲目。

2004/11/18

Meeting The Tenors/Doug Raney Sextet

1006
ギタリストDoug Raneyは、やはりギタリストのJimmy Raneyの息子で、’70年代からレコーディングを開始して、Steeple Chaseなどにも録音を残しています。今回の録音はDoug Raney名義にはなっていますけれど、ヨーロッパ人のテナー・サックスがメインのような気もしていて、アメリカでアルバムを売るために彼をリーダーにした、という気がしないでもありません。ただ、どのソロもけっこう力が入っていて、たった1日でセッション的に録音した割には印象に残るアルバムです。

Criss Cross初期の録音なので、まだレーベルの方向性が今ほどはっきりしていなくて、各アルバムの録音間隔もまだまばらだった時期でもあります。やはり新しく発売されているアルバムの方が、ある意味方向性がはっきりしているので好きなのですが、初期から聴いていくのも、何か意味があるような気もしています。大いなる浪費(笑)?


Meeting The Tenors/Doug Raney(G) Sextet(Criss Cross 1006)(輸入盤) - Recorded April 29, 1983. Ferdinand Povel(Ts), Bernt Rosengren(Ts, Fl), Horace Parlan(P), Jesper Lundgaard(B), Ole Jacob Hansen(Ds) - 1. Up In Quincy's Room 2. Blues For Bart 3. Waltz Number One 4. Arrilval 5. Lover Man 6. The Night Has A Thousand Eyes

(04/11/14)Doug Raneyのリーダー作ですが、彼の曲はなく、タイトルも2テナーがメインになっている不思議なアルバム。ただ、ギターも存在感はあります。6曲中2曲(3-4曲目)がホレス・パーランの作曲。ジジ・グライス作の1曲目はアップテンポで勢いのある演奏ですが、主役はサックスという感じもします。ただ、続くギターもなかなかいいソロを聴かせます。やや速めのテンポでスマートなノリの良い明るめのブルースを聴かせる2曲目、ちょっとホンワカした感じのテーマでタイトルの通りワルツですがソロはスルドい3曲目、滑らかなテーマだけれど、やはりアドリブは力が入っている4曲目、アルバム中唯一のスタンダードのバラードですが、ソロが以外に速いフレーズもある5曲目、テンポ良く、明るい感じでせまってくる6曲目。

2004/11/16

Star Highs/Warne Marsh Quartet

1002
Criss Crossレーベルを順番に、といっても、注文したものが順番に入ってくるわけではないので行ったり来たりしますが、現在手元にある同レーベルの未聴盤が新旧取り混ぜてあと8枚あります。これらはとりあえず今月中にアップしたいな、と思っています。

このレーベル、最初の頃は比較的ビッグネームの録音が多かったのですが、録音ペースが当初はゆっくりで、最初の録音(1001)が’81年とすると1040あたりではもう’89年になっています(現在1257まで出ています)。そしてその頃になってくると当時の若手の録音も活発になって、私の興味の範囲にも入ってきます。いずれにせよ、聴いていくのが楽しみかもしれないレーベル。

ここでのウォーン・マーシュはサックスの流れるようなフレーズがなかなか独特で印象的です。惜しいのは私が彼のもっと前のアルバムをほとんど聴いていないので、表面的にしか聴けてないかもしれない点です。


Star Highs/Warne Marsh(Ts) Quartet(Criss Cross 1002)(輸入盤) - Recorded August 14, 1982. Hank Jones(P), George Mraz(B), Mel Lewis(Ds) - 1. Switchboard Joe 2. Star Highs 3. Hank's Tune 4. Moose The Mooche 5. Victory Ball 6. Sometimes 7. One For The Band 8. Switchboard Joe 9. Sometimes 10. Star Highs

(04/11/13)ウォーン・マーシュの作曲がオリジナルテイク7曲中5曲。メンバーもなかなか。サックスのメロディも流麗に流れていくのが印象的。1曲目からややアップテンポで明るいアメリカのジャズの雰囲気を出して進行します。タイトル曲でこれまた素朴な味のテーマを持っていて、やはり明るめな曲調の2曲目、ハンク・ジョーンズ作のちょっと酔っ払ったようなテーマの雰囲気の(ブルースか)3曲目、チャーリー・パーカー作のアップテンポでノリの良い4曲目、レニー・トリスターノ作の速いフレーズながらもサックスだけやや抑制された雰囲気のある5曲目、ピアノ・ソロの出だしで、途中からサックスが入る、優しい感じのするバラードの6曲目、やや浮遊感を伴いながらも強いメロディを感じる7曲目。8曲目以降は別テイク集。

2004/11/15

Oleo/Joe McPhee Po Music

Hat579
ヨーロッパのジャズにはフリー系が多いのも特色ですが、フリーといっても様々なものがあって、ドシャメシャなもの、静謐なもの、エレクトロニクス系、その他いろいろ。私はフリー・インプロヴィゼーションは好きな方なのですけれど、やはり得意不得意があります。今回のこのアルバム、ホーンは非メロディとメロディを使い分けていて、メロディアスな部分はけっこうそれなりなのですが、ギターがほとんど効果音的な非メロディアス系。サウンドの空間を聴かせるのですが、ドラムスがいないこともあって、出てくる音をどう聴いたらいいのか、ちょっと迷う系統。言い換えれば、私にとってはちょっと苦手な方面のフリーでもあります。それなのに6曲目の「アイ・リメンバー・クリフォード」はサックスとベースのデュオでオーソドックスなバラードだったのには、笑えました。77分を聴き通すのは、ちょっとつらかったかも。


Oleo/Joe McPhee(Pocket Tp, Ts) Po Music(Hatology)(輸入盤) - Recorded August 2, 1982. Andre Jaume(Cl, Bcl, As), Francois Mechali(B on 1-7), Raymond Boni(G) - 1. Oleo(Take 1) 2. Pablo 3. Future Retrospective 4. Astral Spirits 5. Oleo(Take 2) 6. I Remember Clifford 7. Ann Kahle 8. When You Have Music 9. After It's Over 10. It's Gone In The Air 11. You Can Never Capture It Again

(04/11/09)変則編成。Joe McPheeの作曲の他に、ジャズメン・オリジナルが3テイク2曲(1、5-6曲目)あります。1、5曲目の「オレオ」では、テーマ以外はベースは4ビートを刻むものの、ギターは非メロディ系で効果音的な参加だし、フリーの要素が強いです。ゆったり系ながら不安感をあおるようなメロディの2曲目、比較的定型なベースの上を飛び回るホーンとギターの3曲目、最初と最後がやや牧歌的、途中からロック的なビートで盛り上がる4曲目、唯一普通のバラードの6曲目、スペイシーで浮遊感覚のある7曲目、ここからベースレスで、幻想的にたゆたう8曲目、ギターがコードを刻む上を咆哮するホーンから、幽玄に向かう9曲目、同じリフが淡々と続きやや盛り上がる10曲目、ノイズ的、民族的折衷路線の11曲目。

2004/11/14

One In Two - Two In One/Max Roach, Anthony Braxton

Maxanthony
Hatologyレーベルは廃盤になるのが比較的早いので、コンプリートを目指しているわけではないけれども、機会があれば聴いています。フリー系統の演奏が多いのもこのレーベルの特徴で、新譜だけではなくて、時々古めの録音が発売されることがあります。これも’79年録音のライヴで、それほど古くもないけれど、貴重な記録になっています。

フリージャズなので敬遠する方も多いでしょうけれど、アンソニー・ブラクストンのホーンは、楽器を持ち替えながらも比較的咆哮が少なくてメロディの部分の割合が高いので、個人的には割と聴きやすい方ではないかな、と思っています。マックス・ローチもフリー専門ではないし。なかなか珍しいアルバム。


One In Two - Two In One/Max Roach(Per, Gongs, Tuned Cymbals), Anthony Braxton(As, Ss, Contrabass Cl, Cl, Fl)(Hatology)(輸入盤) - Recorded August 31, 1979. - 1. One In Two - Two In One Part 1 2. One In Two - Two In One Part 2

(04/11/09)変わった取り合わせのデュオ。曲はフリー・インプロヴィゼーションが2曲で、1曲あたり35-39分と、けっこう長丁場。マックス・ローチは一部でゴングやチューンド・シンバルなども演奏します。アンソニー・ブラクストンは楽器を持ち替えながらのいつもの演奏。出だしの静かな場面が終わると、ドラムス対ホーンの元気で過激なやり取りを聴くことになります。自由奔放に、しかしフレーズとしては比較的成り立っているソロをとるホーンと、それを煽り立てるドラムス(パーカッション)の対峙は、聴く人に緊張を与えます。そして潮に満ち引きがあるように、パワー全開の場面と静かな場面とのドラマ性のある展開。フリージャズに属するので聴く人を選びますが、メロディ的にはある方なので個人的には聴きやすいかも。

2004/11/13

New York Gravity/Rick Parker Collective

Ricknyg
実は、今回購入したFresh Sound New TalentレーベルのCDは、CCCDの表記(裏面に小さく、This CD contains Copy Control Technology と記述)がありますが、噂では、本当は中身はCD-DAだということでした。取り寄せてみてパソコンに放り込み、CD-Rにコピーをしてみて実際にCD-DAであることを確かめています。何で表記上のみ「コピーコントロール」と書いてあるかは謎ですが、コピー天国のアメリカ対策だったという(これも噂ですが)ことだそうです。ただ、我々にとっては非常に紛らわしいですよね。しかも表記が非常に小さい文字で。「騙された」とか、一喜一憂があるのでは。

もっともクレームがあったのかどうか、この表記が書かれていたのは一時的なもので、その後に発売されたCDからは表記が消えているそうです。この事実、何ヶ所かで検証されているようですけれど、まだFresh Sound New TalentレーベルがCCCDを出した、と信じこんでいる人がいるのも事実。もっとも、これから本当にCCCDが出るかも知れず、だんだん疑心暗鬼になっていくのであった(笑)。

(注)この件は比較的信頼できる複数の情報と実際に自分で購入した結果を元に書いているのですが、このレーベルの他のCDで本当にCCCDが紛れ込んでいたとしても責任は負いかねますので、ご了承下さい。


New York Gravity/Rick Parker(Tb) Collective(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Recorded May 12, 2002. Charis Ioannou(Ss, Ts, Bcl), Andrew Haskell(P), Matt Grason(B), Kyle Struve(Ds), Guest: Thad Wilson(Tp, Flh) - 1. New York Gravity 2. Experiment In Mist-ery 3. M.C. Filmaker 4. Thank You 5. On The Move 6. Transitation 7. The New Path 8. The Exit 9. Going Out 10. 10/31 At Dusk

(04/11/07)10曲中7曲がRick Parkerの作曲で、他もメンバーのオリジナル。現代的で都会的なフィギュアの曲が多く、3管ハーモニーが心地良い。素早い展開で適度にアヴァンギャルド、しかもカッコ良く渋い1曲目、ゆったりしているハーモニーの7拍子からテンポが速くなる2曲目、ミステリアスで中間色綾織り系のサウンドの3曲目、浮遊感覚のあるバラードの4曲目、洗練された中にも物語的な展開で変化をつける5曲目、エレキピアノもあって、ちょっとアップテンポで現代的な4ビートを刻んでいく6曲目、ミディアムでこれも中間色的な7曲目、3管の出だしから中間部でピアノ、ベースが静かに奏で、後半盛り上がる8曲目、難解そうなテーマからアップテンポで進む9曲目、やや気だるいエキゾチックさに包まれる10曲目。

2004/11/12

Raney '81/Jimmy Raney Quartet

1001
先のことは未定だけれども、Criss Crossレーベルを1001番から順番に聴いてみようかとも思っています。ECMも1001番から始まっていますが、Criss Crossの方はオーソドックスなジャズなので、気楽に聴けるという点も。ただし、私は逆にオーソドックスなジャズの感想を書くのが苦手。ECMはLP時代のアルバムにボーナストラックをめったに入れませんが、Criss Crossの方はけっこうたくさん入っているCDもあったりと、対照的です。

このアルバムも、オリジナルテイクは7曲、別テイクは6曲と、てんこ盛りの世界(笑)。たくさん聴けてありがたいと思うか、テイク違いの差があまりないので意味がないと思うか、難しいところ。

Raney '81/Jimmy Raney(G) Quartet(Criss Cross 1001)(輸入盤) - Recorded Febryary 27, 1981. Doug Raney(G), Jesper Lundgaard(B), Eric Ineke(Ds) - 1. What Is This Thing Called Love 2. This Is New 3. My Shining Hour 4. Peri's Scope 5. Sweet And Lovely 6. Chewish Chive And English Brick 7. If I Should Lose You 8. What Is This Thing Called Love 9. Peri's Scope 10. My Shining Hour 11. Sweet And Lovely 12. If I Should Lose You 13. Chewish Chive And English Brick

(04/11/07)Criss Crossレーベル1枚目のアルバム。ジミー・レイニー作は6曲目(別テイク13曲目)ギターの親子が出ているクァルテットということで珍しい編成ですが、ギターが2人でピアノレスということで、あまり角が立つようなサウンドにもならず、温かみがあってちょっと淡いようなサウンドに仕上がっています。それでいてちゃんと4ビートとしての進行の役割は担っているというイメージ。親子ということもあってギターのコンピネーションは見事。そしてフレーズは速くなってもメカニカルにならずにメロディアスによく歌っています。ただし、選曲のせいかもしれませんが、逆に言うと曲によってあまりサウンドに変化がないような気もしますが。8曲目以降は、何とオリジナルテイク7曲中、別テイクが6曲も入っています。74分収録。

2004/11/11

Giovanni Mirabassi & Andrzej Jagodzinski Trio

Giovannitrio
澤野工房というとピアノ・トリオのイメージが強いですが、たまにピアノ・トリオでないアルバムを発売します。アコーディオンが入っていてちょっと変則的なクァルテットですけれど、これがアコーディオンじゃなくちゃいけない必然性があるのが見事。澤野の取り扱うCDは、マニアック性の強い直輸入盤仕様のものは別にして、澤野工房のシールを貼って出している国内盤仕様のものは聴きやすいものが多く、けっこう売れているようです。そんな中でもこのアルバムの強い哀愁は、この秋の季節感とも重なって、強く聴く人の心をひきつけるんじゃないかと思います。


ジョバンニ・ミラバッシ(P)&アンドレィ・ヤゴジンスキー(Accordion)・トリオ
Giovanni Mirabassi(P) & Andrzej Jagodzinski(Accordion) Trio(Deadlines DR-003) - Recorded September 29, 2002. Czestaw "Maty" Bartkowski(Ds), Adam Cegielski(B) - 1. Panta Rei 2. Des Jours Meilleurs 3. El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido 4. La Petite Valse Brillante 5. Place De La Mairie 6. Frankfurt Serenade 7. You Don't Know What Love Is 8. Behind The White Door 9. Bobo's Theme 10. Requiem 11. La Valse A Nini

アコーディオン、ベース、ドラムスのトリオにジョバンニ・ミラバッシが客演するという形だけれども、彼の作曲が11曲中8曲もあって、事実上は彼のアルバムと言っても良いくらい。過去に録音した曲の再録音もあります(2-3、5、10曲目)。やはり欧州特有の哀愁をたたえつつ、アコーディオンのもの悲しげな音色との相乗効果で、全体的により日本人好みの味わいになっていると思います。マイナーで同じ色調ながらも4曲目はアップテンポでけっこう盛り上がります。アンドレィ・ヤゴジンスキーはポーランドのミュージシャン。やはり東欧系の哀愁は強い!と思います。7曲目はピアノとアコーディオンによるデュオの割と自由なアプローチですが、こういうスタンダードも新鮮かも。それにしてもアルバム全体の色調の統一感が見事。(04年10月27日発売)

2004/11/10

The Spirits Up Above/Steve Turre

Stevespirits
けっこう有名なミュージシャンが参加していて、しかもほとんどの曲(除く2曲目)がローランド・カークの曲とのこと。不幸にしてローランド・カークの演奏をほとんど聴いたことがないのですが、このアルバムを聴くと、作曲者としてもけっこういい曲を残していることが分かります。アメリカの中小レーベルによるアメリカの録音って最近は聴く量が少ないので、気分転換になります。


The Spirits Up Above/Steve Turre(Tb)(High Note)(輸入盤) - Recorded May 26, 2004. James Carter(Ts, Fl), Vincent Herring(As, Ss), Dave Valentin(Fl on 3), Mulgrew Miller(P), Buster Williams(B), Winard Harper(Ds) - 1. Three For The Festival 2. One For Kirk 3. Medley: Serenade To A Cuckoo, Bright Moments 4. Stepping Into Beauty 5. The Spirits Up Above 6. Hand Full Of Five 7. E.D. 8. Dorthaan's Walk 9. Volunteered Slavery

スティーヴ・ターレによるローランド・カーク集。2曲目だけはターレ自身の作曲で、現代的で都会的なジャズという雰囲気。ローランド・カークというと盲目で一度に3本ぐらい管楽器を加えて吹きまくるゲテモノ的イメージがつきまといますが、テーマや曲自体が印象に残る曲が多いです。それを基本的には3管編成でのホーン・アレンジがなかなかいい感じ。1曲目はスピーディな曲で、スリリング。前半哀愁で攻めて後半ボッサ(ラテン)で盛り上がる3曲目、ややしっとり系のバラードの4曲目。ファンクっぽい5曲目とホンカー的なサックスも一部で入る9曲目にはコーラスも入ります。5拍子でアツく進行する6曲目、テーマのホーンアレンジがカッコよいアップテンポの7曲目、往年のファンキーさを現代にそのまま持ってきたような8曲目。

2004/11/09

Navy Swing/Wes Montgomery

Wesnavy
ウェス・モンゴメリーも昔は集めていました。最近はほとんど再発ばかりで目新しいものがなかったのですが、未発表の放送音源ということで、今回のCDは注目しています。私の場合旧録音といっても’60年代までさかのぼることはあまりないのですけれど、今回は特別。音質も当時としてはけっこう良い方です。ただ、後半については、ヴォーカルアルバムとしてとらえた方がいいと思うので、やっぱり正規に発表されたアルバムと比べると、ウェス・モンゴメリーを追いかけている人向け、ということになるのでしょうか。


ネイビー・スイング(Navy Swing)/ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)(G)(Jazzbank) - Recorded 1964 Spring. Billy Taylor(P), Ben Tucker(B), Grady Tate(Ds), Joe Williams(Vo) - 1. There Will Never Be Another You 2. The More I See You 3. It's A Grand Night For A Swinging 4. A Bientot 5. Capricious 6. Body And Soul 7. Paraphrase 8. Freedom 9. Let's Make The Most Of A Beautiful Swing 10. More Than Likely 11. Have A Good Time 12. Until I Met You - Corner Pocket 13. I Won't Cry Anymore 14. S'porin' 15. All My Life 16. Alone Together

’64年録音。ビリー・テイラー(P)、ベン・タッカー(B)、グラディ・テイト(Ds)、ジョー・ウイリアムス(Vo on 9-16)。放送用の未CD化音源ということで、貴重なウェス・モンゴメリーの演奏が聴けます。音質も良くて聴きやすいアルバム。40分で16曲と、1-3分ほどの短めの曲が多いのと、彼自身のオリジナルはなくてスタンダードが多く、また、むしろメンバーのビリー・テイラーの曲が5曲あるのが特徴。ただ、録音時はウェスがリーダーということを想定していなかった感じもします。8曲目まではクァルテットの演奏なのでギターの露出度も高いのがうれしい。ほとんどオクターヴ奏法はなくてシングルトーンで迫ってくるイメージ。でも、時々ハッとするフレーズが出てきます。曲も渋い系統はほとんどなく、テンポはいろいろですがメロディアスさが前面に出ている感じ。9曲目以降はジョー・ウィリアムスのヴォーカル曲として聴くべき内容か。(04年8月25日発売)

2004/11/08

今どきCDプレイヤーを買った(TEAC VRDS-15)

130830vrds15
ついに、そしてなぜかCDプレイヤーを買ってしまいました。TEACのVRDS-15です。SACDも聴きたいなあ、という欲求も強かったのですが、CCCDが減ってきたり、最近増えてきたSACD/CDハイブリッドCDって、CDの録音部分もけっこう良い音だったりするので、あえてBlogのタイトルどおり、これからもジャズ/フュージョンのCDにこだわっていこうと思った次第です。

過去にLP時代の最後の方で、入手は難しくなったけれども俺はCDを買わないでLPでいく、と思った方もジャズファンでは少なからずいらっしゃったろうと思いますが、LPは数こそ減りましたがアナログの音の良さが見直されたりして、結果的にそれは正解でもありました。さて、私が今この段階で「CDでいく」と決めて正解なのかどうか。もともと私はオーディオはハイエンド指向ではないし、前に使っていたTEAC VRDS-10(平成4年当時の定価は15万円)は12年間フルに使い続けて2度も修理に出しているし、今CDプレイヤーを買ったら10年は持たせないと、と思ってます。

ちなみに買った値段はポイントも少し使ってだいたい4割引(10万円ほど)、さらにポイントが1万円分ほど付いたので、CDプレイヤーとしてはかなりのお買い得だったようです。しかも展示品ではなかったです。昨年かな?私が掲示板をオープンしていたときに、VRDS-10が2度目の故障して、ある方から今どきのCD専用機は完成度が高いからとすすめられていたのだけれど、当時はVRDS-15が出たばっかりで店頭の値段も高かったし、SACDにも色目を使っていたときだったので、購入の決心には至らず、修理に出す方を選びました。今回ははっきり言って値段に目がくらみました(笑)。

肝心の音の方なのだけれども、やはり新しいCDプレイヤーだと音が違うので、慣れるまでに少し時間がかかりそうです。同じシリーズの10数年たった後継機種なので、奥さんからは「なあんだ、同じじゃん。」と見た目で文句が出ました(笑)。デザインがほとんど同じだし、前のほうがゴールドだったので(新しいのはシルバー)、そっちの方がカッコ良いと思っているみたい。

ただ、音(環境)が変わるとコメントがアップしづらくなる可能性もあるので、ちょっと気をつけないと。以前、ホームページ作成パソコンが変わったり、ソフトが変わったりしたときに、似たような現象がありました。

ザ・バラード/富樫雅彦

Togashiballa
たまたまいただきものCDの中にこれが入っていて、聴いたらバラード集なんだけれども非常にいい感じでした。昨年から今年にかけて「’70年代日本のフリージャズを聴く!」が30枚出て(いただきもの、買ったものを含め、数えたらなぜか20枚もありました(笑))いて、発売時期はその後に富樫作品だけ3枚出て、その中の1枚。この3枚は’80-81年にかけて録音されていて、しかも今日紹介するアルバムはフリージャズではなくてスタンダード集なので、前記のシリーズには入らなかったのだろうと思います。あまり目立たないけれど、なかなか気に入ったアルバムです。


ザ・バラード(The Ballad)/富樫雅彦(Per)(P.J.L.) - Recorded July 13 and 14, 1981. 佐藤允彦(P)、高水健司(B) - 1. Memories Of You 2. It Never Entered My Mind 3. Shenandoah 4. Nightingale Sang In Berkeley Square 5. Nature Boy 6. Too Young 7. My Ship 8. What Kind Of Fool Am I

スタンダードのバラードばかりで全編通している、富樫雅彦のリーダー作としては非常に珍しいアルバム。それでいて中身は甘くなく、一本張りつめたものがあるのはそのパーカッションのシリアスなサポートにあるのか、佐藤允彦のピアノのフレーズやハーモニーにあるのか。古い曲が多いそうですが、ピアノのリハーモナイズはけっこう新しい、それでいて自然な響きをもたらします。優しく奏でられているサウンドだし、温かみも感じられるけれども、リラックスしているようでいて、時に緊張感を伴うような演奏です。よく知っている曲もあれば、そうでない曲もありますが、慈しむように奏でられている感じがよく分かります。5曲目の「ネイチャー・ボーイ」のパーカッションがしっとりと心にしみます。高水健司のアコベも珍しい。(04年4月21日発売)

2004/11/07

Ivey-divey/Don Byron

Donivey
クラリネット、ピアノ、ドラムスというトリオのジャズを聴いたことがあるでしょうか。なかなか他ではないですよね、しかも、そのメンバーがドン・バイロン、ジェイソン・モラン、ジャック・ディジョネットという、かなり個性的なメンバー。オーソドックスな曲もディジョネットが叩けばビートが細分化され、それにモランのピアノが絡んだ上をクラリネットが駆け巡る、というなかなかスゴい構図になります。メロディアスな部分はそれなりにあるんだけれども、とにかく枠を外れようとして、その盛り上がり方が独特。2曲目と12曲目は同一曲で12曲目のほうがボーナストラックですが、12曲目のほうがやりたい放題やっている感じです。特殊なサウンドでしょうけれど、私には好みのアルバム、となりました。

それから注意点ですが、US盤でないとCCCD(EU盤など)になってしまっているようですので、カスをつかまないようにお気をつけ下さい。


Ivey-divey/Don Byron(Cl, Bcl, Ts)(Blue Note)(US輸入盤) - Recorded May 23 and 24, 2004. Jason Moran(P), Jack DeJohnette(Ds), Ralph Alessi(Tp on 6, 9), Lonnie Plaxico(B on 6-9, 11) - 1. I Want To Be Happy 2. Somebody Loves Me 3. I Cover The Waterfront 4. I've Found A New Baby 5. Himm (For Our Lord And Kirk Franklin) 6. The Goon Drag 7. Abie The Fishman 8. Lefty Teachers At Home 9. "Leopold, Loepold..." 10. Freddie Freeloader 11. In A Silent Way 12. Somebody Loves Me

(04/11/06)基本編成がクラリネット、ピアノ、ドラムのトリオ。メンバーがスゴいので、盛り上がって聴かせます。ドン・バイロンのオリジナルが12曲中4曲と少なめ。現代では少ない、クラリネットを中心にジャズをバリバリと吹く奏者。1曲目など軽妙な曲のはずがけっこうヘヴィーになってしまうのは個性のせいか。10-11曲目にマイルス・デイヴィスの曲がありますが、これらもなぜか盛り上がってしまい、11曲目は「イン・ア・サイレント・ウェイ」の新しい解釈かも。2-4曲目のようなスタンダードも、変則編成と奏法で、アヴァンギャルド性を秘めながらもメロディアスな展開。5曲目はしっとり系のバラードのオリジナル。ベースの入っている曲(6-9、11曲目)の方がやや安心か。6曲目のみサックスでの演奏。9曲目は現代的なファンク。

2004/11/05

ブループリント/藤井郷子オーケストラ

Satokoblue
藤井郷子はフリー系の日本人ジャズミュージシャンでは一番ハイペースでCDを出しているんではないかと思われますが、よくネタがなくならないなあ、と思うほど、次から次へと、ソロ、デュオ、トリオ、オーケストラ(ニューヨーク、あるいは日本)と様々なフォーマットでの作品を発表しています。今回はニューヨークのオーケストラでの演奏。例によって構築されたアンサンブルの部分とフリーの部分が複雑に入り混じっていて、その境い目というのは分かりませんが、彼女自身の世界を創り上げてしまっているのは見事です。聴く人をある程度選ぶと思いますが、ハマるとコワい(楽しい?)世界かも。私はこういうアヴァンギャルドなら、大歓迎ですが。


ブループリント/藤井郷子(P)オーケストラ(Natsat)
Blueprint/Satoko Fujii(P) Orchestra(Natsat) - Recorded July 2, 2003. (September 20, 2001 on 6) Oscar Noriega(As), Briggan Krauss(As), Ellery Eskelin(Ts), Tony Malaby(Ta), Andy Laster(Bs), Natsuki Tamura(Tp), Herb Robertson(Tp), Steven Bernstein(Tp), Dave Ballou(Tp), Laurie Frink(Tp), Curtis Hasselbring(Tb), Joey Sellers(Tb), Joe Fielder(Tb), Stomu Takeishi(B), Aaron Alexander(Ds) - 1. Blueprint 2. Ocha! 3. Anemometer 4. Nagoyanian 5. Kioku 6. Untitled

おなじみニューヨークでのオーケストラの演奏。2曲目が田村夏樹作の他は藤井郷子の作曲。1曲目は印象の強い無機的な感じのするテーマと、静かになってフリー的に変幻自在なアプローチの部分とが交錯して後半は盛り上がるタイトル曲。静かでミステリアスな間のある出だしから、アンサンブルというよりは音の集団(塊)的に盛り上がって「お茶!」と叫ぶ2曲目、ややドライな感じで自由なフレーズが絡みあっていき、アンサンブルとの対比が面白い3曲目、変拍子ファンクにゆったりたゆたうアンサンブルのテーマの、やはり物語的に展開していく15分台の4曲目、時間軸に沿ってアンサンブルが日本的な間でゆったりと流れていく5曲目、これも時間の流れ的な出だしで、途中ファンクやフリーを経て大団円の6曲目。(04年10月20日発売)

2004/11/04

プロクリエイション/高瀬アキ

Akiprocre
Enjaレーベルは、ジャズにとどまらず実にさまざまなアルバムを出していますが、こちらはジャズ、しかもけっこう硬派なフリージャズの要素を多く含んだアルバムです。このアルバム、硬派ではあるものの4ビートも部分もある程度含まれていて、最初から最後までドシャメシャというわけではないです。しかも曲によってはモダンジャズと言うよりは、サーカスの音楽のような軽快なノリのミュージックととらえられるような曲も含まれていて、重い曲から軽い曲まで、けっこうカラフルです。聴く人をある程度選ぶでしょうけれど、問題作ではあると思います。うーん、個性的。


プロクリエイション/高瀬アキ(P)(Enja)
Procreation/Aki Takase(Enja) - Recorded March 2004. Walter Gauchel(Vo, Ss, Ts, Fl), Rudi Mahall(Bcl), Johannes Fink(B), Heinrich Kobberling(Vo, Ds) - 1. Procreation 2. 4x Durch 3. Hinter Meinem Rucken 4. Dexaedo 5. Super Heinrich 6. Shijo No Ai 7. Schwester Inglid 8. Nieren Und Blasen Tee 9. Die Mowe 10. 1149 11. Mit Oder Ohne Mit 12. Choco Amore 13. Tschuss

高瀬アキの曲が13曲中7曲、ルディ・マハールの曲が5曲。1曲目のタイトル曲はバリバリのフリーで、アップテンポの4ビートで進む部分もありますが、相当な硬派。コンポジション的、あるいはアンサンブル的な部分があっても、そこからはみ出す自由闊達さを抑えきれないサウンド。3曲目ではアンサンブル&フリーの中でヴォイス的で劇のようなヴォーカルがあります。フリー側と4ビート側をアヴァンギャルドなサウンドで行ったり来たり、だいたいの曲はそういうくくりで語れる感じ。でも曲によってカラフル。6曲目はオリジナルですがローマ字で「Shijo no Ai」。まさに前半がその雰囲気。軽快な7曲目も結局はそれなりに暴れだします。哀愁を感じる9曲目。11-12曲目あたりは聴きやすい雰囲気。13曲目もヴォーカル曲。(04年10月20日発売)

2004/11/03

Live At Murphy's Law/Jesse Van Ruller

Jessemurphy
何枚かジェシ・ヴァン・ルーラーのアルバムは持っていますが、やっぱりこのアルバムのようにギター・トリオの編成が一番いいなあ、と思います。全然音が痩せていなくて、むしろ世界が広がるような感じ。もちろんテクニックもありますけれど、速いフレーズを弾いていてもその歌心を忘れないような展開にグッとくるものがあります。かと言って極端にジャズしているわけでもなく、ちょっとさめた感じ。いわゆるオーソドックスなジャズの若手ギタリストの中ではピカ一ではないでしょうか。好みの濃淡は人によって出てくるかもしれませんけれども、聴いておいて損はないと思う1枚。


ライヴ・アット・マーフィーズ・ロウ/ジェシ・ヴァン・ルーラー(G)(55 Records)
Live At Murphy's Law/Jesse Van Ruller(G)(55 Records) - Recorded July 7 and 8, 2004. Frans Van Der HOeven(B), Martijn Vink(Ds), Jos Machtel(B on 5,6), Joost Van Schaik(Ds on 5,6) - 1. Isfahan 2. Along Came Betty 3. The End Of A Love Affair 4. Detour Ahead 5. Get Out Of Town 6. Nobody Else But Me 7. Goodbye 8. Sandu

オランダでのライヴで、スタンダードなどが中心の聴きやすい構成。若手ギタリストとは思えないほどの豊穣なフレーズ、味わい。歌心もあります。速弾きの時も決してうるさすぎず、破綻することなくさらりと弾いてしまいます。この人にはギター・トリオがふさわしい。決して熱する事のない、それでいてスゴいことをやっているのがエリントン作の1曲目からも分かります。渋めの2曲目も、やはり彼ならではの独特な味わいで、それでも盛り上がっていきます。3曲目はラテン系のノリの曲ですがソロ・ギターの部分もいい。そして4曲目はバラード。これでもかの展開でせまる5曲目、よく歌っている6曲目、渋くて切ないバラードの7曲目、けっこう気楽に聴ける8曲目。盛り上がっても繊細な部分でも聴かせるのはタダ者ではない。(04年10月20日発売)

2004/11/01

Nightfall/Charlie Haden & John Taylor

Charlienight
チャーリー・ヘイデンは、オーネット・コールマンのバンドやキース・ジャレットのアメリカン・クァルテットなどでの共演が有名でしたけれど、実はデュオのアルバムもたくさん残しています。私の持っているものだけでも、デュオアルバムで共演者が、ハンク・ジョーンズ、パット・メセニー、ケニー・バロン、リー・コニッツと、様々な方面のジャズ・ミュージシャンと録音しています。デュオの場合は総じて聴きやすい系統のアルバムが多かったと思います。今回のジョン・テイラーとのデュオもしっとり系の淡々としたアルバム。ヨーロピアンなピアノのあっさりした感じがいいと思います。夜、寝る前にヴォリュームを絞って聴きたいアルバム。


Nightfall/Charlie Haden(B) & John Taylor(P)(Naim)(輸入盤) - Recorded October 8 and 9, 2003. - 1. Chairman Mao 2. Nightfall 3. My Love And I 4. Au Contraire 5. Windfall 6. Touch Her Soft Lips 7. Song For The Whales 8. Bittersweet 9. Silence

(04/10/31)ここでも淡々と2人で語り合っています。ベテラン同士の味わい。チャーリー・ヘイデン作が3曲、ジョン・テイラー作が2曲で、他はスタンダードなど。静かな中に訥々としたベースのサウンドが印象的な1曲目、メロディアスに、しかもちょっと距離を置いてせまってくるタイトル曲の2曲目、しっとり系の優しいメロディにゆったりと包み込まれるような3曲目、研ぎ澄まされた静けさとでも言うのか、そんな世界の4曲目、やや冷めた哀愁味を持ち、速いフレーズも混ざる5曲目、やはりメロディでゆっくりと語りかけてくる6曲目、初出ではないものの、鯨の鳴き声を表わすような音と哀愁が印象に残る7曲目、落ち着いて聴き込むことのできる、やや温かみのあるバラードの8曲目、これもおなじみのやや沈んだ味わいの9曲目。

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